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特開2022-172926情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172926
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221110BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021079278
(22)【出願日】2021-05-07
(71)【出願人】
【識別番号】521196969
【氏名又は名称】おもいで株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100211719
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 和真
(72)【発明者】
【氏名】奥野 和弘
(72)【発明者】
【氏名】武田 大輝
(72)【発明者】
【氏名】荻原 優希
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】ユーザのおもいでを未来に簡単に届けることができるとともに、おもいでを届けることを促進できる技術を提供する。
【解決手段】本開示の情報処理装置は、ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理装置である。この情報処理装置は、ユーザによって投稿されたメッセージを取得することと、予め定められた所定の受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、を実行する制御部を備える。そして、制御部は、所定のタイミングにおいて、ユーザのユーザ端末にメッセージの投稿を案内する通知を送信することを更に実行する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理装置であって、
前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、
予め定められた所定の受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、
を実行する制御部を備え、
前記制御部は、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することを更に実行する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記受取人は、前記メッセージを投稿した投稿ユーザ以外の第三者ユーザであって、
前記制御部は、
前記投稿ユーザが他界したと判定した場合に、前記第三者ユーザに対して、前記配信スケジュールに従った前記メッセージの送信を開始する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第三者ユーザに対して、前記メッセージを複数回に分けて所定の間隔で送信するとともに、前記第三者ユーザの属性に応じて前記間隔を調整する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
所定の話題を含めて前記通知を送信する、
請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受取人は、前記メッセージを投稿した投稿ユーザであって、
前記制御部は、
所定の施設と関連付けられた識別コードが前記ユーザ端末に入力されたタイミングにおいて、前記通知を送信するとともに、
前記投稿ユーザによる前記メッセージの投稿から所定期間経過後に、該投稿ユーザに対して、該メッセージ及び前記施設からの所定の施設情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記施設情報には、所定の優待情報が含まれる、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記ユーザ端末の位置情報を取得することと、
前記ユーザ端末に送信した前記メッセージ及び前記施設情報の閲覧権限を管理することと、を更に実行し、
前記ユーザ端末に送信した前記メッセージ及び前記施設情報の閲覧要求が該ユーザ端末からなされたときに、該ユーザ端末の現在地が前記施設を含んだ所定エリアに属する場合に、該メッセージ及び該施設情報の閲覧を許可する、
請求項5又は請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、
予め定められた所定の受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することと、
を実行する情報処理方法。
【請求項9】
ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、
予め定められた所定の受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することと、
を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、未来へメッセージを届ける手段としてタイムカプセルが知られている。そして、一般的なタイムカプセルでは、メッセージが収納されたカプセルが地中に埋められることが多い。
【0003】
一方、電子メッセージを保管して所定のタイミングで配信するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、送信者からの文書又は音声又は映像にて作成したメッセージを受領保管し、送信者の指定する将来の期日に配送するシステムが開示されている。
【0004】
また、自身が他界したときに、残された家族や友人にメッセージを残したいという要望がある。そこで、特許文献2には、生前に指定した相手に対して、指定した日に手紙等の配送物を配送できる配送システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-269007号公報
【特許文献2】実用新案登録第3219068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
自身が他界したときに、残された家族や友人にメッセージを残したいという要望に対して、特許文献2に記載の技術によれば、配送システムによって、自身が他界した後に配送物を配送することができる。しかしながら、この配送物は手紙、小物、写真、記録媒体等の物であって、配送を依頼する依頼者に対して配送物を倉庫等に預けるための手間が生じてしまう。
【0007】
一方、特許文献1に記載の技術によれば、インターネットにて最終受信者に対してメッセージを配信することで、将来の期日に比較的簡単にメッセージを届けることができるようにも思われる。しかしながら、このシステムでは、発信者が該システムにメッセージを登録することを忘れてしまえば、当然ながら最終受信者に対してメッセージを配信することができない。そして、ユーザから投稿されたメッセージを未来に簡単に届けることができるだけでなく、そのメッセージの投稿を促すこともできる技術については、未だ改善の余地を残すものである。
【0008】
本開示の目的は、ユーザのおもいでを未来に簡単に届けることができるとともに、おもいでを届けることを促進できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の情報処理装置は、ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理装置である。そして、この情報処理装置は、前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、予め定められた所定の受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、を実行する制御部を備える。そして、前記制御部は、所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することを更に実行する。
【0010】
以上に述べた情報処理装置によれば、制御部が、ユーザによって投稿されたメッセージを取得するとともに、受取人(この受取人には、後述する投稿ユーザと第三者ユーザとが含まれる。)に対して所定の配信スケジュールで該メッセージを送信することで、ユーザのおもいでを未来に簡単に届けることができる。更に、制御部が、所定のタイミングにおいて、ユーザのユーザ端末にメッセージの投稿を案内する通知を送信することで、おもいでを届けることを促進することができる。なお、上記のタイミングは、予め定められた任意のタイミングであってもよいし、後述する所定の話題を取得したタイミングであってもよいし、後述する識別コードがユーザ端末に入力されたタイミングであってもよい。
【0011】
そして、上記の情報処理装置において、前記受取人は、前記メッセージを投稿した投稿ユーザ以外の第三者ユーザであって、前記制御部は、前記投稿ユーザが他界したと判定した場合に、前記第三者ユーザに対して、前記配信スケジュールに従った前記メッセージの送信を開始してもよい。これによれば、投稿ユーザは、自身が他界したときに、残された第三者ユーザ(例えば、家族や友人)に自身のおもいでとしてのメッセージを簡単に届けることができる。ここで、制御部は、上記の情報処理装置へのアクセスを可能とする所定のインタフェース(例えば、アプリやウェブページ)に対する投稿ユーザのアクセスを管理していて、投稿ユーザからのアクセスが一定期間認められない場合には、投稿ユーザが他界したか否かを判別する処理を実行する。この場合、制御部は、上記の第三者ユーザに対して、投稿ユーザの安否を確認するメッセージを送信し、該第三者ユーザからの返信に基づいて投稿ユーザが他界したか否かを判別することができる。このとき、制御部は、複数の第三者ユーザに対して上記の確認メッセージを送信し、該複数の第三者ユーザからの返信を多数決することで上記を判別してもよい。
【0012】
更に、前記制御部は、前記第三者ユーザに対して、前記メッセージを複数回に分けて所定の間隔で送信するとともに、前記第三者ユーザの属性に応じて前記間隔を調整してもよい。これによれば、比較的長い期間に亘って、投稿ユーザのおもいでを第三者ユーザに届けることができる。この場合、制御部は、例えば、投稿ユーザがメッセージを投稿した順に一定期間毎にメッセージを送信してもよい。そうすると、届けられたメッセージに基づいて、投稿ユーザの人生が疑似的に再現され得る。なお、投稿ユーザからのメッセージを受信する第三者ユーザが高齢である場合などには、比較的短い期間において複数回に分けて該メッセージを送信するのが好ましいことがある。そのため、制御部は、第三者ユーザの年齢等の属性に応じてメッセージの送信間隔を調整し得る。また、前記制御部は、所定の話題を含めて前記通知を送信してもよい。この場合、制御部は、所定のニュース情報源やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)から情報を取得していて、取得したこれら情報から抽出した任意の話題を含めて、メッセージの投稿を案内する通知を送信することができる。なお、制御部は、このようにして話題を抽出したタイミングにおいて、上記の通知を送信することができる。これによれば、投稿ユーザにメッセージの投稿を好適に促すことができるとともに、投稿ユーザは、パブリックに届けたい意見をメッセージとして残すことができる。
【0013】
一方、上記の情報処理装置において、前記受取人は、前記メッセージを投稿した投稿ユーザであって、前記制御部は、所定の施設と関連付けられた識別コードが前記ユーザ端末に入力されたタイミングにおいて、前記通知を送信するとともに、前記投稿ユーザによる前記メッセージの投稿から所定期間経過後に、該投稿ユーザに対して、該メッセージ及び前記施設からの所定の施設情報を送信してもよい。ここで、受取人がメッセージを投稿した投稿ユーザ自身であるということは、投稿ユーザには自分自身が投稿したメッセージが送られてくることになる。この場合、投稿ユーザにはメッセージを開封する動機付けが与えられ、以て、メッセージの開封率が高くなる。また、上記の識別コードは、例えば、周知の二次元コードであって、投稿ユーザが訪問した施設に掲示される。この場合、施設を訪問した投稿ユーザに対して、識別コードの読み取りを促すことができる。そして、識別コードが投稿ユーザのユーザ端末に入力されたタイミングにおいて、該ユーザ端末にメッセージの投稿を案内する通知が送信されることで、投稿ユーザによるメッセージの投稿が促進され得る。また、投稿ユーザが訪問した施設の立場からみると、該投稿ユーザが投稿したメッセージに上記の施設情報が付与されることで、該投稿ユーザに対して該施設の再利用を促すことができる。なお、前記施設情報には、所定の優待情報が含まれてもよい。これにより、投稿ユーザによるメッセージの投稿が促進され得る。
【0014】
ここで、前記制御部は、前記ユーザ端末の位置情報を取得することと、前記ユーザ端末に送信した前記メッセージ及び前記施設情報の閲覧権限を管理することと、を更に実行してもよい。そして、前記制御部は、前記ユーザ端末に送信した前記メッセージ及び前記施設情報の閲覧要求が該ユーザ端末からなされたときに、該ユーザ端末の現在地が前記施設を含んだ所定エリアに属する場合に、該メッセージ及び該施設情報の閲覧を許可してもよい。これによれば、自身のおもいでを回想したい投稿ユーザに対して、上記の施設を訪問する動機付けが行われる。また、施設の立場からみると、施設への集客を促進することができる。
【0015】
また、本開示は、コンピュータによる情報処理方法の側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理方法は、ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理方法であって、コンピュータが、前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、予め定められた所定の受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することと、を実行する。また、本開示は、情報処理プログラムの側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理プログラムは、ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理プログラムであって、コンピュータに、前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、予め定められた所定の受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、ユーザのおもいでを未来に簡単に届けることができるとともに、おもいでを届けることを促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】情報処理システムの概略構成を示す図である。
図2】情報処理システムに含まれるサーバの構成要素をより詳細に示すとともに、サーバと通信を行うユーザ端末の構成要素を示した図である。
図3】第1実施形態におけるメッセージの入力画面を例示する図である。
図4】情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
図5】配信管理部によって管理されるメッセージの配信スケジュールを説明するための第1の図である。
図6】配信管理部によって管理されるメッセージの配信スケジュールを説明するための第2の図である。
図7】所定の話題を含めて通知されるメッセージの入力画面を例示する図である。
図8】第2実施形態におけるメッセージの入力画面を例示する図である。
図9】第2実施形態におけるメッセージの配信画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
【0019】
<第1実施形態>
第1実施形態における情報処理システムの概要について、図1を参照しながら説明する。図1は、本開示における情報処理システムの概略構成を示す図である。本開示に係る情報処理システム100は、ネットワーク200と、サーバ300と、ユーザ端末400と、を含んで構成される。なお、本開示における情報処理システム100は、ユーザから投稿された所定のメッセージを管理するためのシステムであって、該メッセージの管理は、サーバ300によって実行される。また、本実施形態における情報処理システム100を利用するユーザは、メッセージを投稿する投稿ユーザおよび該メッセージが届けられる第三者ユーザである。そして、投稿ユーザは生前にメッセージを投稿し、該投稿ユーザが他界した後に、第三者ユーザ(例えば、投稿ユーザの家族や友人)に該メッセージが届けられる。
【0020】
ネットワーク200は、例えば、IPネットワークである。ネットワーク200は、IPネットワークであれば、無線であっても有線であっても無線と有線の組み合わせであってもよく、例えば、無線による通信であれば、ユーザ端末400は、無線LANアクセスポイント(不図示)にアクセスし、LANやWANを介してサーバ300と通信してもよい。また、ネットワーク200は、これらの例に限られず、例えば、公衆交換電話網や、光回線、ADSL回線、衛星通信網などであってもよい。
【0021】
サーバ300は、ネットワーク200を介して、ユーザ端末400と接続される。なお、図1において、説明を簡単にするために、サーバ300は1台、ユーザ端末400は4台示してあるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0022】
サーバ300は、データの取得、生成、更新等の演算処理及び加工処理のための処理能力のあるコンピュータ機器であればどの様な電子機器でもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、その他電子機器であってもよい。すなわち、サーバ300は、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納されている。
【0023】
また、サーバ300は、本開示に係る情報処理システム100専用のソフトウェアやハードウェア、OS等を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜用いてもよい。
【0024】
ユーザ端末400は、情報処理システム100を利用するユーザ(投稿ユーザ、第三者ユーザ)が保有する携帯端末等の電子機器であればよく、例えば、携帯端末、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、パーソナルコンピュータ等、その他端末機器であってもよい。
【0025】
次に、図2に基づいて、主にサーバ300の構成要素の詳細な説明を行う。図2は、本開示における情報処理システム100に含まれるサーバ300の構成要素をより詳細に示すとともに、サーバ300と通信を行うユーザ端末400の構成要素を示した図である。
【0026】
サーバ300は、機能部として通信部301、記憶部302、制御部303を有しており、補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各機能部等が制御されることによって、各機能部における所定の目的に合致した各機能を実現することができる。ただし、一部または全部の機能はASICやFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0027】
ここで、通信部301は、サーバ300をネットワーク200に接続するための通信インタフェースである。通信部301は、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。サーバ300は、通信部301を介して、ユーザ端末400やその他の外部装置と通信可能に接続される。
【0028】
記憶部302は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部303によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部303において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。また、記憶部302は、ユーザ端末400から送信されたデータであるメッセージや、該メッセージの投稿ユーザ情報、該メッセージの受取人情報を記憶する。なお、サーバ300は、通信部301を介してユーザ端末400等から送信されたデータを取得する。
【0029】
制御部303は、サーバ300が行う制御を司る機能部である。制御部303は、CPUなどの演算処理装置によって実現することができる。制御部303は、更に、通知部3031と、取得部3032と、判定部3033と、配信管理部3034と、の4つの機能部を有して構成される。各機能部は、記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
【0030】
通知部3031は、所定のタイミングにおいて、投稿ユーザのユーザ端末400にメッセージの投稿を案内する通知を送信する。上述したように、サーバ300の記憶部302には、投稿ユーザ情報が記憶されていて、通知部3031は、このような投稿ユーザ情報に基づいて、上記の通知を送信することができる。なお、上記のタイミングとは、例えば、予め定められた任意のタイミング(毎週日曜日の午後6時等)である。
【0031】
ここで、本開示におけるユーザ端末400は、機能部として通信部401、入出力部402、記憶部403を有している。通信部401は、ユーザ端末400をネットワーク200に接続するための通信インタフェースであり、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。入出力部402は、通信部401を介して外部から送信されてきた情報等を表示させたり、通信部401を介して外部に情報を送信する際に当該情報を入力したりするための機能部である。記憶部403は、サーバ300の記憶部302と同様に主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。
【0032】
入出力部402は、更に、表示部4021、操作入力部4022、画像・音声入出力部4023を有している。表示部4021は、各種情報を表示する機能を有し、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により実現される。操作入力部4022は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能を有し、具体的には、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現される。画像・音声入出力部4023は、静止画や動画等の画像の入力を受け付ける機能を有し、具体的には、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-oxide-semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージセンサを用いたカメラにより実現される。また、画像・音声入出力部4023は、音声の入出力を受け付ける機能を有し、具体的には、マイクやスピーカーにより実現される。
【0033】
投稿ユーザは、このように構成されたユーザ端末400を用いて、上記の通知を閲覧することができる。ここで、通知部3031は、メッセージを投稿するためのインタフェースをユーザ端末400に提供してもよい。そうすると、投稿ユーザは、ユーザ端末400を介して上記のインタフェースにメッセージを入力することで、メッセージを投稿することができる。図3は、本実施形態におけるメッセージの入力画面を例示する図である。通知部3031は、所定のウェブページへのリンクをユーザ端末400に送信することで、図3に示すようなインタフェースを提供することができる。または、投稿ユーザのユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリを介して、上記のインタフェースが提供されてもよい。図3(a)に例示する画面SC1には、システムからのコメントSC11、テキスト入力選択ボタンSC12、音声入力選択ボタンSC13、および画像入力選択ボタンSC14が示される。投稿ユーザは、図3に例示する画面SC1を介して、メッセージを入力するためのインタフェースをユーザ端末400の表示部4021に表示させ、操作入力部4022や画像・音声入出力部4023を用いてメッセージを入力することができる。
【0034】
例えば、投稿ユーザがテキスト入力選択ボタンSC12を押下すると、図3(b)に示すように、テキスト入力フィールドSC121が表示される。そうすると、投稿ユーザは、操作入力部4022を用いて、テキスト入力フィールドSC121にメッセージを入力することができる。なお、投稿ユーザが音声入力選択ボタンSC13や画像入力選択ボタンSC14を押下した場合には、投稿ユーザは、画像・音声入出力部4023を用いて、音声や画像、動画をメッセージとして入力することができる。
【0035】
そして、図2に戻って、取得部3032は、投稿ユーザによって投稿されたメッセージを取得する。上述したように、投稿ユーザは、所定のインタフェースを介してメッセージを投稿することができる。したがって、取得部3032は、投稿ユーザのユーザ端末400から送信された情報を取得することでメッセージを取得し、これをサーバ300の記憶部302に記憶させる。なお、メッセージには、テキスト情報だけではなく、音声情報や画像情報が含まれ得る。
【0036】
ここで、本実施形態では、上述したように、投稿ユーザは生前にメッセージを投稿し、該投稿ユーザが他界した後に、第三者ユーザ(例えば、投稿ユーザの家族や友人)に該メッセージが届けられる。そこで、判定部3033は、投稿ユーザの安否を判定する。
【0037】
詳しくは、判定部3033は、情報処理システム100へのアクセスを可能とする所定のインタフェース(例えば、アプリやウェブページ)に対する投稿ユーザのアクセスを管理していて、投稿ユーザからのアクセスが一定期間認められない場合には、該投稿ユーザのユーザ端末400に安否を確認するメッセージを送信する。なお、上記の一定期間とは、投稿ユーザによって予め定められ得る任意の期間である。そして、判定部3033は、投稿ユーザからの安否の返信が取得できない場合に、第三者ユーザに対して、投稿ユーザの安否を確認するメッセージを送信する。ここで、第三者ユーザは、投稿ユーザ以外のユーザであって、例えば、投稿ユーザの家族や友人である。この場合、判定部3033は、第三者ユーザからの返信に基づいて投稿ユーザが他界したか否かを判別する。このとき、判定部3033は、複数の第三者ユーザに対して上記の確認メッセージを送信し、該複数の第三者ユーザからの返信を多数決することで上記を判別してもよい。
【0038】
そして、配信管理部3034は、判定部3033によって投稿ユーザが他界したと判定された場合に、第三者ユーザに対して、配信スケジュールに従ったメッセージの送信を開始する。この配信管理部3034の処理の詳細については、後述する。
【0039】
なお、制御部303が、通知部3031、取得部3032、判定部3033、および配信管理部3034の処理を実行することで、本開示に係る制御部として機能する。
【0040】
ここで、本開示における情報処理システム100の動作の流れについて説明する。図4は、本開示における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。図4では、本開示における情報処理システム100における各構成要素間の動作の流れ、および各構成要素が実行する処理を説明する。
【0041】
本実施形態では、先ず、サーバ300によって、メッセージ投稿の案内が通知される(S101)。サーバ300は、所定のタイミングにおいて、投稿ユーザのユーザ端末400にメッセージの投稿を案内する通知を送信する。そうすると、投稿ユーザのユーザ端末400は、サーバ300から送信されたメッセージ投稿の案内に関する情報を取得する(S102)。なお、上記のタイミングは、予め定められた任意のタイミングであってもよいし、サーバ300が後述する所定の話題を抽出したタイミングであってもよい。
【0042】
そして、投稿ユーザによって、該投稿ユーザのユーザ端末400を介してメッセージが投稿される(S103)。投稿ユーザは、サーバ300からメッセージ投稿の案内として通知された所定のインタフェースをユーザ端末400に表示させることで、該インタフェースを介してメッセージを投稿することができる。このようにして投稿されたメッセージはユーザ端末400からサーバ300に送信され、サーバ300が該メッセージを取得する(S104)。このとき、サーバ300は、取得したメッセージを記憶部302に格納する。
【0043】
そして、サーバ300は、投稿ユーザの安否を判定する判定処理を実行する(S105)。この判定処理についての詳細は、上述したとおりである。そして、投稿ユーザが他界したと判定された場合、サーバ300は、記憶部302に格納されている投稿ユーザからのメッセージを配信する処理を実行する(S106)。
【0044】
ここで、投稿ユーザからのメッセージが届けられる受取人である第三者ユーザは、他界してしまった投稿ユーザと二度と会話ができないことに寂しさを感じることが多い。そこで、サーバ300の制御部303が有する配信管理部3034は、第三者ユーザに対して、メッセージを複数回に分けて所定の間隔で送信するようにしてもよい。これによれば、比較的長い期間に亘って、投稿ユーザのおもいでが第三者ユーザに届けられることとなり、第三者ユーザは、あたかも投稿ユーザと会話しているように感じることができる。
【0045】
この場合、配信管理部3034は、投稿ユーザがメッセージを投稿した順に一定期間毎にメッセージを送信してもよい。ここで、図5は、配信管理部3034によって管理されるメッセージの配信スケジュールを説明するための第1の図である。例えば、図5(a)に示すように、投稿ユーザによって、2018年1月1日から2019年2月8日まで約1週間の間隔で52通のメッセージが投稿されていた場合、サーバ300の記憶部302には、これら投稿されたメッセージが、その投稿日とメッセージ識別番号とともに記憶される。そして、投稿ユーザが他界したと判定された場合、配信管理部3034は、第三者ユーザに対して、配信スケジュールに従ったメッセージの送信を開始する。配信管理部3034は、例えば、図5(b)に示すように、2019年4月1日にメッセージの送信を開始する。そして、配信管理部3034は、投稿ユーザによって1番目に投稿された2018年1月1日のメッセージから順に一定期間毎にメッセージを送信する。なお、図5(b)に示す例では、投稿ユーザによるメッセージの投稿間隔と同じ間隔で、つまり、投稿ユーザによって2番目に投稿された2018年1月8日のメッセージは、第三者ユーザに1番目のメッセージが送信された7日後の2019年4月8日に送信される。配信管理部3034によってこのように設定される配信スケジュールによれば、第三者ユーザに届けられたメッセージに基づいて、投稿ユーザの人生が疑似的に再現され得る。なお、上記はあくまで一例であって、配信管理部3034は、予め定められた配信スケジュールに従ってメッセージを送信してもよい。この場合、例えば、投稿ユーザは、生前に上記の配信スケジュールを設定することができる。また、第三者ユーザに送信されるメッセージの順番を上記に限定する意図はなく、配信管理部3034は、投稿ユーザによってメッセージが投稿された順によらず、ランダムにメッセージを第三者ユーザに送信してもよい。
【0046】
また、第三者ユーザが高齢である場合などには、投稿ユーザからのメッセージの全てが届けられる前に、該第三者ユーザも他界してしまう虞がある。そうすると、投稿ユーザの全てのおもいでを第三者ユーザに届けられない事態が生じ得る。
【0047】
そこで、配信管理部3034は、第三者ユーザの属性に応じて上記の間隔を調整してもよい。図6は、配信管理部3034によって管理されるメッセージの配信スケジュールを説明するための第2の図である。図6に示す例では、投稿ユーザからのメッセージの受取人である第三者ユーザが3名であって、例えば、IDがAのユーザは投稿ユーザの息子、IDがBのユーザは投稿ユーザの妻、IDがCのユーザは投稿ユーザの友人である。そして、サーバ300の記憶部302には、受取人情報として、これら第三者ユーザの年齢、性別、健康状態等といった第三者ユーザの属性が記憶されている。この場合、配信管理部3034は、IDがAおよびBのユーザに対しては、上記の図5の説明で述べた配信間隔(つまり、配信間隔が投稿間隔と同一)でメッセージを送信する。一方、配信管理部3034は、IDがCのユーザに対しては、上記の図5の説明で述べた配信間隔の1/7(つまり、配信間隔が投稿間隔の1/7)でメッセージを送信する。IDがCのユーザは、年齢が88歳であって男性の平均寿命を超えている。したがって、上記の図5の説明で述べた配信間隔で1年以上に亘って送信しようとすると、配信期間の途中で他界してしまう虞がある。そこで、配信管理部3034は、約1週間の間隔で投稿されていた52通のメッセージをその1/7の間隔で、つまり、52日間に亘って1日1通のメッセージを送信する。これによれば、投稿ユーザの人生を疑似的に再現しつつも、投稿ユーザの全てのおもいでを第三者ユーザに届け易くなる。なお、上記は、第三者ユーザの属性として第三者ユーザの年齢に基づいて、メッセージの送信間隔が調整される例について説明したが、配信管理部3034は、第三者ユーザの健康状態に基づいて、メッセージの送信間隔を調整(例えば、第三者ユーザの健康状態が悪い場合には、該送信間隔を短くする。)してもよい。
【0048】
そして、図4に戻って、受取人のユーザ端末400は、サーバ300から送信されたメッセージを取得する(S107)。これにより、投稿ユーザのおもいでが、受取人である第三者ユーザに届けられる。
【0049】
以上に述べた処理によれば、投稿ユーザは、自身が他界したときに、残された第三者ユーザ(例えば、家族や友人)に自身のおもいでとしてのメッセージを簡単に届けることができる。更に、通知部3031が、所定のタイミングにおいて、投稿ユーザのユーザ端末400にメッセージの投稿を案内する通知を送信することで、おもいでを届けることを促進することができる。
【0050】
なお、通知部3031は、所定の話題を含めて上記の通知を送信してもよい。この場合、サーバ300は、所定のニュース情報源やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)から情報を取得する。サーバ300は、SNSから情報を取得する場合、例えば、Twitter(登録商標) APIを用いて、話題を収集することができる。そして、通知部3031は、取得したこれら情報から抽出した任意の話題を含めて、メッセージの投稿を案内する通知を送信することができる。この場合、通知部3031は、所定の話題を抽出したタイミングにおいて、投稿ユーザのユーザ端末400に上記の通知を送信してもよい。
【0051】
ここで、図7は、所定の話題を含めて通知されるメッセージの入力画面を例示する図である。図7に例示する画面SC2には、上記の図3に示したテキスト入力選択ボタンSC12、音声入力選択ボタンSC13、画像入力選択ボタンSC14に加えて、システムからの話題を含めたコメントSC21、およびタグ情報SC22が示される。ここで、上記のタグ情報とは、コメントSC21に含まれる話題を表す任意の標識であって、コメントSC21と同様に通知部3031によって生成される。このように、所定の話題を含めてメッセージの投稿が案内されると、投稿ユーザは、その話題に対するコメントを投稿すればよい。そのため、投稿ユーザにメッセージの投稿を好適に促すことができる。また、この場合、配信管理部3034は、メッセージの受取人を特定することなくパブリックにメッセージを送信してもよい。そうすると、投稿ユーザは、パブリックに届けたい意見をメッセージとして残すことができる。なお、このようにパブリックに送信されたメッセージは、上記のタグ情報によって検索可能にされる。
【0052】
更に、このようにパブリックに送信されるメッセージは、ブロックチェーンに記録されてもよい。ブロックチェーンには時系列性をもって記録されるため、その記録はトレーサビリティを有することになる。また、ブロックチェーンへの記録は改ざん不可能であるため、その記録を後世にまで正確に残すことができる。なお、共通の話題に対する複数の投稿ユーザからのメッセージが、このようなブロックチェーンへ記録されてもよい。
【0053】
以上に述べた情報処理システム100によれば、ユーザのおもいでを未来に簡単に届けることができるとともに、おもいでを届けることを促進することができる。
【0054】
<第2実施形態>
第2実施形態における情報処理システムについて、以下に説明する。本実施形態では、所定の施設と関連付けられた識別コードが投稿ユーザのユーザ端末400に入力されたタイミングにおいて、サーバ300は、該投稿ユーザのユーザ端末400にメッセージの投稿を案内する通知を送信する。そして、サーバ300は、投稿ユーザによるメッセージの投稿から所定期間経過後に、該投稿ユーザに対して、該メッセージ及び上記施設からの所定の施設情報を送信する。これについて、第1実施形態で説明した図4に基づいて説明する。なお、本実施形態では、投稿ユーザが、動物園や水族館などのレジャー施設やホテルを訪問した際に、その現地にて未来に届けるメッセージを投稿する例について説明する。
【0055】
図4に示す情報処理システム100の動作の流れでは、サーバ300によって、メッセージ投稿の案内が通知され(S101)、投稿ユーザのユーザ端末400が、その情報を取得する(S102)。ここで、本実施形態では、上記のレジャー施設やホテルを訪問した投稿ユーザは、その現地にてこれら施設と関連付けられた識別コードを取得する。そして、投稿ユーザは、自身のユーザ端末400を用いて上記の識別コードを読み取ることで、該識別コードが該ユーザ端末400に入力されることになる。なお、上記の識別コードは、例えば、周知の二次元コードであって、投稿ユーザが訪問した施設が水族館である場合には、例えば、水槽の前に掲示され、投稿ユーザが訪問した施設がホテルである場合には、例えば、該ホテルの部屋に掲示される。これにより、投稿ユーザに対して、識別コードの読み取りを促すことができる。そして、このような識別コードが投稿ユーザのユーザ端末400に入力されると、該ユーザ端末400の表示部4021には、メッセージを投稿するためのインタフェースである所定のウェブページが表示される。つまり、識別コードが投稿ユーザのユーザ端末400に入力されたタイミングにおいて、サーバ300は、該ユーザ端末400にメッセージの投稿を案内する通知を送信し、それが上記のインタフェースとして該ユーザ端末400の表示部4021に表示される。このように、識別コードが投稿ユーザのユーザ端末400に入力されたタイミングにおいて、該ユーザ端末400にメッセージの投稿を案内する通知が送信されることで、投稿ユーザによるメッセージの投稿が促進され得る。
【0056】
ここで、図8は、本実施形態におけるメッセージの入力画面を例示する図である。図8(a)に例示する画面SC3には、上記の図3に示したシステムからのコメントSC11、テキスト入力選択ボタンSC12、音声入力選択ボタンSC13、画像入力選択ボタンSC14に加えて、メッセージ配信スケジュールの入力フィールドSC31、および広告情報SC32が示される。ここで、図8(a)は、メッセージを投稿するためのインタフェースであって、投稿ユーザは、テキスト入力選択ボタンSC12、音声入力選択ボタンSC13、または画像入力選択ボタンSC14を押下してメッセージを入力することができる。これによれば、投稿ユーザのおもいでを未来に簡単に届けることができる。なお、本実施形態では、図8(a)に示すように、投稿ユーザは、メッセージを投稿する際にその配信スケジュールを設定することができる。また、上記のインタフェースには、識別コードが掲示されている施設に関する広告情報や該施設の周辺施設に関する広告情報が表示される。これにより、これら施設の利用の促進が図られる。
【0057】
そして、投稿ユーザによってメッセージが投稿されると、上記のインタフェースは、図8(b)に示す画面に遷移する。ここで、図8(b)は、メッセージの受付を通知するためのインタフェースであって、図8(b)の画面SC3には、システムからのコメントSC33、およびクーポン情報SC34が示される。本実施形態では、投稿ユーザによってメッセージが投稿されると、識別コードが掲示されている施設や該施設の周辺施設に関するクーポン情報が即座に発行され得る。そうすると、投稿ユーザによるメッセージの投稿が促進され得る。
【0058】
そして、図4に示す情報処理システム100の動作の流れに戻って、上述したようにしてメッセージが投稿され(S103)、サーバ300が該メッセージを取得すると(S104)、次に、サーバ300は、投稿ユーザによるメッセージの投稿から所定期間経過後に該投稿ユーザに対して送信するメッセージに付与する施設情報を判定する(S105)。このとき、サーバ300の制御部303が有する判定部3033は、サーバ300の記憶部302に記憶された投稿ユーザ情報に含まれる該投稿ユーザ情報の趣味や嗜好に基づいて、投稿ユーザにマッチする施設情報を判別してもよい。なお、この施設情報には、所定の優待情報が含まれ得る。
【0059】
そして、サーバ300は、S104の処理で取得し記憶部302に格納されている投稿ユーザからのメッセージを配信する処理を実行する(S106)。そうすると、受取人のユーザ端末400は、サーバ300から送信されたメッセージおよび上記の施設情報を取得する(S107)。ここで、本実施形態では、上記の受取人は、メッセージを投稿した投稿ユーザ自身である。そうすると、投稿ユーザには自分自身が投稿したメッセージが送られてくることになる。この場合、投稿ユーザにはメッセージを開封する動機付けが与えられ、以て、メッセージの開封率が高くなる。
【0060】
ここで、図9は、本実施形態におけるメッセージの配信画面を例示する図である。サーバ300の制御部303が有する配信管理部3034は、所定のウェブページへのリンクをユーザ端末400に送信することで、図9に示すようなインタフェースを提供することができる。または、投稿ユーザのユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリを介して、上記のインタフェースが提供されてもよい。図9に例示する画面SC4には、投稿ユーザによるメッセージの投稿日SC41、投稿メッセージであるテキスト情報SC42、投稿メッセージである画像情報SC43、施設情報であるテキスト情報SC44、および施設情報である優待情報SC45が示される。投稿ユーザは、このようにして配信されたメッセージを閲覧することで、自身のおもいでを回想することができる。また、投稿ユーザが訪問した施設の立場からみると、該投稿ユーザが投稿したメッセージに上述したような施設情報が付与されることで、該投稿ユーザに対して該施設の再利用を促すことができる。そして、施設情報としてクーポン等の優待情報が付与されると、投稿ユーザによるメッセージの投稿が促進され得る。なお、このようなメッセージの配信は、例えば、投稿ユーザによるメッセージの投稿から1年後に行われる。
【0061】
なお、本実施形態における情報処理システム100において、サーバ300は、投稿ユーザのユーザ端末400に対して、識別コードが掲示されている場所の位置情報を通知してもよい。この場合、例えば、サーバ300は、投稿ユーザのユーザ端末400の位置情報を取得し、投稿ユーザの現在地周辺に掲示されている識別コードの位置情報を通知することができる。なお、ユーザ端末400は、機能部としての位置情報取得部を有している。この位置情報取得部は、ユーザ端末400の現在位置を取得する手段であり、典型的には、GPS衛星信号を受信して位置情報を求めるGPS(Global Positioning System)装置である。
【0062】
そして、サーバ300によってユーザ端末400に位置情報が通知される識別コードは、例えば、所定の施設内に掲示された識別コードである。そうすると、識別コードを収集したい投稿ユーザに対して、上記の施設を訪問する動機付けが行われる。また、施設の立場からみると、該施設内に掲示された識別コードが検索可能にされることで、施設への集客を促進することができる。
【0063】
また、本実施形態における情報処理システム100において、サーバ300は、投稿ユーザのユーザ端末400の位置情報を取得することに加えて、投稿ユーザのユーザ端末400に送信したメッセージおよび施設情報の閲覧権限を管理してもよい。この場合、サーバ300は、投稿ユーザによるメッセージの投稿から所定期間経過後に、該投稿ユーザのユーザ端末400に対して、例えば、メッセージおよび施設情報を閲覧するための所定のウェブページへのリンクを送信する。ただし、このウェブページへのアクセスは制限されていて、所定のパスワードを入力しなければアクセスすることができない。そして、サーバ300は、上記のリンクを介したウェブページへのアクセスが要求されたとき、該アクセスをしようとしたユーザ端末400の現在地を取得する。つまり、サーバ300は、投稿ユーザのユーザ端末400に送信したメッセージ及び施設情報の閲覧要求が該ユーザ端末400からなされたときに、該ユーザ端末400の現在地を取得する。
【0064】
そして、サーバ300は、取得したユーザ端末400の現在地が、上記の施設情報を発行した施設を含んだ所定エリアに属する場合に、該ユーザ端末400に対して上記のパスワードを送信する。つまり、サーバ300は、ユーザ端末400の現在地が上記の所定エリアに属する場合に、該ユーザ端末400に送信したメッセージ及び施設情報の閲覧を許可する。ここで、上記の所定エリアは、例えば、上記施設を中心とした半径500mの範囲である。
【0065】
これによれば、自身のおもいでを回想したい投稿ユーザに対して、上記の施設を訪問する動機付けが行われる。また、施設の立場からみると、施設への集客を促進することができる。
【0066】
そして、以上に述べた情報処理システム100によっても、ユーザのおもいでを未来に簡単に届けることができるとともに、おもいでを届けることを促進することができる。
【0067】
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0068】
上記の第1実施形態では、投稿ユーザは、自身が他界したときに、残された第三者ユーザ(例えば、家族や友人)に自身のおもいでとしてのメッセージを届けることができるが、投稿ユーザは、このメッセージを第三者ユーザ以外には閲覧されたくないことを望む場合がある。そこで、サーバ300は、投稿ユーザからのメッセージを第三者ユーザに送信した後に、該メッセージを記憶部302から消去してもよい。
【0069】
また、上記の第2実施形態では、投稿ユーザが動物園や水族館などのレジャー施設やホテルを訪問して、これら施設によって発行された識別コードがユーザ端末400に入力される例を説明したが、上記の識別コードは、保険会社や学校のOB会によって発行されてもよい。例えば、保険会社は、ユーザのおもいでを未来に届けるサービスを、保険の付帯サービスとして提供することができる。この場合、保険会社は、保険の契約者に対して、所定のタイミングで上記の識別コードを通知することで、該契約者に定期的にメッセージの投稿を促すことができる。これによれば、保険会社は保険の契約者と継続的に接点をもつことができ、以て、保険の解約率を低減させることができる。なお、この場合の識別コードを発行する施設は、保険会社とみなすことができる。
【0070】
更に、上記の第1実施形態や第2実施形態では、サーバ300が、メッセージの投稿によって消費される所定の電子コインや所定の電子チケットの管理を実行してもよい。このような情報処理システム100では、投稿ユーザは、未来へのメッセージを投稿する際に、上記の電子コインや電子チケットを支払う、つまり、上記の電子コインや電子チケットをサーバ300に送信する必要がある。この場合、メッセージの投稿に対して、例えば、電子コイン5枚または電子チケット1枚が必要となる。そして、サーバ300は、投稿ユーザのユーザ端末400に対して、電子チケットを毎月2枚、または電子コインを毎月10枚無償で送信してもよい。そうすると、投稿ユーザは、毎月2通のメッセージを無償で投稿することができる。これにより、投稿ユーザのおもいでを未来に届けることを促進することができる。
【0071】
そして、上記の第2実施形態に対してこのような情報処理システム100が適用される場合、サーバ300は、識別コードが投稿ユーザのユーザ端末400に入力されたタイミングにおいて、該ユーザ端末400に対して、メッセージの投稿に必要な電子チケットまたは電子コインを自動で送信してもよい。そうすると、投稿ユーザは、これら電子チケットや電子コインを購入せずとも即座にメッセージを投稿することができる。これによっても、投稿ユーザのおもいでを未来に届けることを促進することができる。
【0072】
そして、この場合、サーバ300は、投稿ユーザに対して自動で送信される電子チケットまたは電子コインの対価を、識別コードを発行した施設から回収してもよい。上記の第2実施形態の説明で述べたように、投稿ユーザに通知されるメッセージの入力画面には、上記施設の広告情報が表示され得る。つまり、上記施設による電子チケットまたは電子コインの支払いは、広告掲載の対価と捉えることもできる。このように、施設の立場からみると、電子チケットまたは電子コインの支払いは、該施設への集客を促進するための対価と捉えることができる。一方、投稿ユーザの立場からみると、電子チケットや電子コインを自ら購入せずとも即座にメッセージを投稿することができるため、投稿ユーザのおもいでを未来に届けることを促進することができる。
【0073】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、通知部3031をサーバ300とは別の演算処理装置に形成してもよい。このとき当該別の演算処理装置はサーバ300と好適に協働可能に構成される。また、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0074】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0075】
100・・・情報処理システム
200・・・ネットワーク
300・・・サーバ
301・・・通信部
302・・・記憶部
303・・・制御部
400・・・ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-09-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理装置であって、
前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、
予め定められた所定の受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、
を実行する制御部を備え、
前記制御部は、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することを更に実行し、
前記受取人は、前記メッセージを投稿した投稿ユーザ以外の第三者ユーザであって、
前記制御部は、
前記投稿ユーザが他界したと判定した場合に、前記第三者ユーザに対して、前記配信スケジュールに従った前記メッセージの送信を開始し、
前記第三者ユーザに対して、前記メッセージを複数回に分けて所定の間隔で送信するとともに、前記第三者ユーザの属性に応じて前記間隔を調整する、
情報処理装置。
【請求項2】
ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理装置であって、
前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、
予め定められた所定の受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、
を実行する制御部を備え、
前記制御部は、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することを更に実行するとともに、
所定の話題を含めて前記通知を送信し、
前記タイミングは、所定のニュース情報源又はソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るコンテンツから取得した情報を前記話題として取得したタイミングである、
情報処理装置。
【請求項3】
ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理装置であって、
前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、
予め定められた所定の受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、
を実行する制御部を備え、
前記制御部は、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することを更に実行し、
前記受取人は、前記メッセージを投稿した投稿ユーザであって、
前記制御部は、
所定の施設と関連付けられた識別コードが前記ユーザ端末に入力されたタイミングにおいて、前記通知を送信するとともに、
前記投稿ユーザによる前記メッセージの投稿から所定期間経過後に、該投稿ユーザに対して、該メッセージ及び前記施設からの所定の施設情報を送信する、
情報処理装置。
【請求項4】
前記施設情報には、所定の優待情報が含まれる、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記ユーザ端末の位置情報を取得することと、
前記ユーザ端末に送信した前記メッセージ及び前記施設情報の閲覧権限を管理することと、を更に実行し、
前記ユーザ端末に送信した前記メッセージ及び前記施設情報の閲覧要求が該ユーザ端末からなされたときに、該ユーザ端末の現在地が前記施設を含んだ所定エリアに属する場合に、該メッセージ及び該施設情報の閲覧を許可する、
請求項3又は請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、
予め定められた所定の受取人であって、前記メッセージを投稿した投稿ユーザ以外の第三者ユーザである受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することと、
前記投稿ユーザが他界したと判定した場合に、前記第三者ユーザに対して、前記配信スケジュールに従った前記メッセージの送信を開始し、
前記第三者ユーザに対して、前記メッセージを複数回に分けて所定の間隔で送信するとともに、前記第三者ユーザの属性に応じて前記間隔を調整することと、
を実行する情報処理方法。
【請求項7】
ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、
予め定められた所定の受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知であって所定の話題を含んだ通知を送信することと、を実行し、
前記タイミングは、所定のニュース情報源又はソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るコンテンツから取得した情報を前記話題として取得したタイミングである、
情報処理方法。
【請求項8】
ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、
予め定められた所定の受取人であって、前記メッセージを投稿した投稿ユーザである受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することと、
所定の施設と関連付けられた識別コードが前記ユーザ端末に入力されたタイミングにおいて、前記通知を送信するとともに、
前記投稿ユーザによる前記メッセージの投稿から所定期間経過後に、該投稿ユーザに対して、該メッセージ及び前記施設からの所定の施設情報を送信することと、
を実行する情報処理方法。
【請求項9】
ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、
予め定められた所定の受取人であって、前記メッセージを投稿した投稿ユーザ以外の第三者ユーザである受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することと、
前記投稿ユーザが他界したと判定した場合に、前記第三者ユーザに対して、前記配信スケジュールに従った前記メッセージの送信を開始し、
前記第三者ユーザに対して、前記メッセージを複数回に分けて所定の間隔で送信するとともに、前記第三者ユーザの属性に応じて前記間隔を調整することと、
を実行させる情報処理プログラム。
【請求項10】
ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、
予め定められた所定の受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知であって所定の話題を含んだ通知を送信することと、を実行させ、
前記タイミングは、所定のニュース情報源又はソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るコンテンツから取得した情報を前記話題として取得したタイミングである、
情報処理プログラム。
【請求項11】
ユーザから投稿された所定のメッセージを管理する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記ユーザによって投稿された前記メッセージを取得することと、
予め定められた所定の受取人であって、前記メッセージを投稿した投稿ユーザである受取人に対して、所定の配信スケジュールに従って前記メッセージを送信することと、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザのユーザ端末に前記メッセージの投稿を案内する通知を送信することと、
所定の施設と関連付けられた識別コードが前記ユーザ端末に入力されたタイミングにおいて、前記通知を送信するとともに、
前記投稿ユーザによる前記メッセージの投稿から所定期間経過後に、該投稿ユーザに対して、該メッセージ及び前記施設からの所定の施設情報を送信することと、
を実行させる情報処理プログラム。