IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユーライクコリア カンパニー インコーポレイテッドの特許一覧

特開2022-172965競走馬モニタリングパッチ及びこれを用いた競走馬管理方法
<>
  • 特開-競走馬モニタリングパッチ及びこれを用いた競走馬管理方法 図1
  • 特開-競走馬モニタリングパッチ及びこれを用いた競走馬管理方法 図2
  • 特開-競走馬モニタリングパッチ及びこれを用いた競走馬管理方法 図3
  • 特開-競走馬モニタリングパッチ及びこれを用いた競走馬管理方法 図4
  • 特開-競走馬モニタリングパッチ及びこれを用いた競走馬管理方法 図5
  • 特開-競走馬モニタリングパッチ及びこれを用いた競走馬管理方法 図6
  • 特開-競走馬モニタリングパッチ及びこれを用いた競走馬管理方法 図7
  • 特開-競走馬モニタリングパッチ及びこれを用いた競走馬管理方法 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172965
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】競走馬モニタリングパッチ及びこれを用いた競走馬管理方法
(51)【国際特許分類】
   A01K 29/00 20060101AFI20221110BHJP
   G06Q 50/02 20120101ALI20221110BHJP
【FI】
A01K29/00 A
G06Q50/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021079336
(22)【出願日】2021-05-07
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
2.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】521107471
【氏名又は名称】ユーライクコリア カンパニー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒ ジン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】競走馬モニタリングパッチ及び競走馬管理方法を提供する。
【解決手段】馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つを測定して馬が休憩モードであるか走行モードであるかを判断するモード判断部と、一定の時間以上休憩モードである場合体温が正常範囲内に減少するかどうかをチェックする熱放出センシング部と、走行モードである場合馬蹄が地面につくことを感知する走行センシング部と、地面に対する馬蹄から膝までの足の傾きを測定する傾きセンシング部と、測定したデータを管理者の端末に送信する情報送信部とを含む競走馬モニタリングパッチ及び競走馬管理方法。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つを測定して馬が休憩モードであるか走行モードであるかを判断するモード判断部と、
馬が決められた一定の時間以上休憩モードである場合、馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少するかどうかをチェックする熱放出センシング部と、
馬が走行モードである場合、馬蹄が地面につくことを感知する走行センシング部と、
馬蹄が地面についたとき、地面に対する馬蹄から膝までの足の傾きを測定する傾きセンシング部と、
熱放出センシング部及び傾きセンシング部で測定したデータを管理者の端末に送信する情報送信部と、を含む、競走馬モニタリングパッチ。
【請求項2】
馬の4本の足の馬蹄と膝との間の位置にそれぞれ装着される、請求項1に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項3】
ゲル若しくはジェルの形で足に付着される、バンド若しくはスリーブの形で足に挟まれる、又は、マイクロチップの形で足に注入される、請求項1に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項4】
前記モード判断部は、馬の体温が第1臨界時間以上予め設定された体温の範囲を外れる場合、馬の心拍数が第2臨界時間以上予め設定された心拍数の範囲を外れる場合、馬の酸素飽和度が第3臨界時間以上予め設定された酸素飽和度の範囲を外れる場合、及び馬の運動量が第4臨界時間以上予め設定された運動量の範囲を外れる場合のうち少なくとも1つの場合に走行モードと判断する、請求項1に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項5】
前記情報送信部は、熱放出センシング部でチェックされた馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少しない場合、管理者に通知を送信する状態通知部をさらに含む、請求項1に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項6】
前記状態通知部は、モード判断部で測定された馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つがそれぞれ予め設定された正常範囲を外れる場合、管理者に通知を送信する、請求項5に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項7】
前記モード判断部は、体温センサ、心拍数センサ、PPGセンサ、及びモーションセンサのうち少なくとも1つを含み、
前記走行センシング部は、高度センサ及び重量センサのうち少なくとも1つを含み、
前記傾きセンシング部は、ジャイロセンサ及び6軸センサのうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項8】
前記情報送信部は、指定された時間又は周期的に周辺のルータ(router)を介してデータを送信する、請求項1に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項9】
馬の4本の足の膝の下の位置にそれぞれ装着される競走馬モニタリングパッチから馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つを測定して、馬が休憩モードであるか走行モードであるかを判断するステップと、
休憩モードと判断されると、決められた一定の時間以上休憩モードを維持する場合、馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少するかどうかをチェックするステップと、
走行モードと判断されると、馬蹄が地面につくことを感知するステップと、
馬蹄が地面についたとき、地面に対する馬蹄から膝までの足の傾きを測定するステップと、
測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信するステップと、を含む、競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法。
【請求項10】
前記測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信するステップは、チェックされた馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少しない場合、管理者に通知を送信するステップをさらに含む、請求項9に記載の競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法。
【請求項11】
前記測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信するステップは、測定された馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つがそれぞれ予め設定された正常範囲を外れる場合、管理者に通知を送信するステップをさらに含む、請求項9に記載の競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法。
【請求項12】
前記測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信するステップは、指定された時間又は周期的に周辺のルータ(router)を介してデータを送信する、請求項9に記載の競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、競走馬モニタリングパッチ及びこれを用いた競走馬管理方法に関するものであり、より詳細には、馬の4本の足にそれぞれ装着して、睡眠中又は平常時に測定するバイオリズムを介して健康状態をチェックし、走行中には競技に適した状態であるかを判断するための競走馬モニタリングパッチ及びこれを用いた競走馬管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、馬は以前から人間に多くの楽しみを与えている動物である。過去に、馬は輸送手段として大きな脚光を浴びていた。現在は、趣味生活やレジャースポーツなどの余暇に多く活用されており、これに対する需要もますます増えている傾向にある。
【0003】
加えて、馬を利用した事業などが多くなり、それに伴う馬の個体増加に伴って、馬を体系的に管理することができるシステムを必要としている。また、馬と人との接触が増え、病気などの健康管理にもその必要性が台頭しつつある。
【0004】
しかし、このような馬の健康を管理する施設では、飼育士や獣医が手記を介して馬の状態を管理していた。このような管理方法は、飼育士や獣医の個人的な主観に依存する可能性が高く、体系的かつ客観的に馬の健康を管理するには問題が伴う。
【0005】
また、このように馬の需要が高まり、かつ馬を収容する施設がますます大型化している傾向に伴い、飼育士や獣医が馬を管理するには人力を多く投入する必要があり、コストの発生をもたらす。
【0006】
また、馬が病気にかかっているか否かを飼育士又は獣医が随時チェックする必要があるが、多数の馬を管理しなければならない飼育士又は獣医が病気にかかった馬を見つけ、これを治療するまでに多くの時間がかかるという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の技術的課題はこのような点から着目された。本発明の目的は、競走馬モニタリングパッチを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、上記競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記した本発明の目的を実現するための一実施形態に係る競走馬モニタリングパッチは、馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つを測定して馬が休憩モードであるか走行モードであるかを判断するモード判断部と、馬が決められた一定の時間以上休憩モードである場合、馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少するかどうかをチェックする熱放出センシング部と、馬が走行モードである場合、馬蹄が地面につくことを感知する走行センシング部と、馬蹄が地面についたとき、地面に対する馬蹄から膝までの足の傾きを測定する傾きセンシング部と、熱放出センシング部及び傾きセンシング部で測定したデータを管理者の端末に送信する情報送信部と、を含む。
【0010】
本発明の実施形態において、前記モニタリングパッチは、馬の4本の足の馬蹄と膝との間の位置にそれぞれ装着され得る。
【0011】
本発明の実施形態において、前記モニタリングパッチは、ゲル若しくはジェルの形で足に付着される、バンド若しくはスリーブの形で足に挟まれる、又は、マイクロチップの形で足に注入され得る。
【0012】
本発明の実施形態において、前記モード判断部は、馬の体温が第1臨界時間以上予め設定された体温の範囲を外れる場合、馬の心拍数が第2臨界時間以上予め設定された心拍数の範囲を外れる場合、馬の酸素飽和度が第3臨界時間以上予め設定された酸素飽和度の範囲を外れる場合、及び馬の運動量が第4臨界時間以上予め設定された運動量の範囲を外れる場合のうち少なくとも1つの場合に走行モードと判断し得る。
【0013】
本発明の実施形態において、前記情報送信部は、熱放出センシング部でチェックされた馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少しない場合、管理者に通知を送信する状態通知部をさらに含み得る。
【0014】
本発明の実施形態において、前記状態通知部は、モード判断部で測定された馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つがそれぞれ予め設定された正常範囲を外れる場合、管理者に通知を送信し得る。
【0015】
本発明の実施形態において、前記モード判断部は、体温センサ、心拍数センサ、PPGセンサ、及びモーションセンサのうち少なくとも1つを含み得る。
【0016】
本発明の実施形態において、前記走行センシング部は、高度センサ及び重量センサのうち少なくとも1つを含み得る。
【0017】
本発明の実施形態において、前記傾きセンシング部は、ジャイロセンサ及び6軸センサのうち少なくとも1つを含み得る。
【0018】
本発明の実施形態において、前記情報送信部は、指定された時間又は周期的に周辺のルータ(router)を介してデータを送信し得る。
【0019】
前記した本発明の他の目的を実現するための一実施形態による競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法は、馬の4本の足の膝の下の位置にそれぞれ装着される競走馬モニタリングパッチから馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つを測定して、馬が休憩モードであるか走行モードであるかを判断するステップと、休憩モードと判断されると、決められた一定の時間以上休憩モードを維持する場合、馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少するかどうかをチェックするステップと、走行モードと判断されると、馬蹄が地面につくことを感知するステップと、馬蹄が地面についたとき、地面に対する馬蹄から膝までの足の傾きを測定するステップと、測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信するステップとを含む。
【0020】
本発明の実施形態において、前記測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信するステップは、チェックされた馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少しない場合、管理者に通知を送信するステップをさらに含み得る。
【0021】
本発明の実施形態において、前記測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信するステップは、測定された馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つがそれぞれ予め設定された正常範囲を外れる場合、管理者に通知を送信するステップをさらに含み得る。
【0022】
本発明の実施形態において、前記測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信するステップは、指定された時間又は周期的に周辺のルータ(router)を介してデータを送信し得る。
【発明の効果】
【0023】
このような競走馬モニタリングパッチによると、馬の4本の足にそれぞれ装着して睡眠中又は平常時に測定するバイオリズムを介して健康状態をチェックし、走行中には競技に適した状態であるかを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態に係る競走馬モニタリングパッチのブロック図である。
図2図1のモニタリングパッチが馬の各足に装着されていることを示す。
図3】ゲル又はジェルの形で付着される形のモニタリングパッチを示す。
図4】ガード形状を有するモニタリングパッチを示す。
図5】馬の足に挟まれるバンド又はスリーブの形のモニタリングパッチを示す。
図6】馬の足に注入されるマイクロチップの形のモニタリングパッチを示す。
図7】馬の足の傾き測定を説明するための図である。
図8】本発明の一実施形態に係る競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
後述する本発明に係る詳細な説明は、本発明が実施され得る特定の実施形態を例示として示す添付図面を参照する。これら実施形態は、当業者が本発明を実施することができるように十分に詳細に説明されている。本発明の様々な実施形態は、互いに異なっているが、相互排他的である必要はないことが理解されるべきである。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造、及び特性は、一実施形態に関連して本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、他の実施形態に実現され得る。また、それぞれ開示された実施形態内の個々の構成要素の位置又は配置は本発明の精神及び範囲を逸脱することなく変更される必要があることが理解されるべきである。したがって、後述する詳細な説明は、限定的な意味として取るものではなく、本発明の範囲は、適切に説明されれば、その請求項が主張するものと均等な全ての範囲と、併せて添付された請求項によってのみ限定される。図面における類似した参照符号は、いくつかの側面にわたって同一又は類似した機能を指す。
【0026】
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態についてより詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態に係る競走馬モニタリングパッチのブロック図である。
【0028】
本発明に係る競走馬モニタリングパッチ10(以下、モニタリングパッチ)は、馬蹄の上側にそれぞれ付着されて、体温など馬の特性を考慮したバイオリズムをチェックし、馬の競技中又は訓練など走るときにおける足の傾きなどをチェックして馬が競技に適した状態であるかをチェックする技術である。
【0029】
図1を参照すると、本発明に係るモニタリングパッチ10は、モード判断部110、熱放出センシング部130、走行センシング部150、傾きセンシング部170、及び情報送信部190を含む。
【0030】
図2を参照すると、モニタリングパッチ10、20、30、40は、馬の4本の足の馬蹄と膝の間の位置にそれぞれ装着され得る。本発明では、モニタリングパッチ10を代表的に説明する。
【0031】
他の実施形態において、上記モニタリングパッチ10は、馬の心臓の近くに1つが追加で装着され得る。この場合、足に装着されているパッチは、馬の体温及び酸素飽和度を測定し、心臓の近くに装着されているパッチは、酸素飽和度を測定し得る。
【0032】
上記モニタリングパッチ10は、ゲル又はジェルの形で足に付着されたり、バンド又はスリーブの形で足に挟まれたり、又はマイクロチップの形で足に注入され得る。
【0033】
図3は、ゲル又はジェルの形で付着されている形のモニタリングパッチの例を示す。図3(a)は、ダンベル形状の取付部に、センサ及びアンテナが含まれているPCB又はFPCBが付着されている例示であり、図3(b)は、円状又は楕円状の取付部に、PCB又はFPCBが付着されている例示である。しかし、図3に示されたパッチの形は例示に過ぎず、必要に応じて、他の形状に設計可能である。
【0034】
図4は、馬の足に囲まれるように締結部があるガード形状を有するモニタリングパッチを示す例であり、図5は、馬の足に挟まれるバンド又はスリーブの形のモニタリングパッチを示す例である。図面に示されていないが、図4のガード形状のパッチの内側又は図5のバンドの形のパッチの内側には、センサ及びアンテナが含まれているPCB又はFPCBが内蔵され得る。
【0035】
図6は、馬の足に注入されるマイクロチップの形のモニタリングパッチの例を示す。図6のマイクロチップの形のモニタリングパッチの内側にはセンサ及びアンテナが含まれているPCB又はFPCBが内蔵され得る。
【0036】
マイクロチップの形のモニタリングパッチは、薬物投与用注射針のような挿入管を介して皮下に挿入される。マイクロチップには、個体識別のための固有の番号又はIDが登録されて管理され得る。
【0037】
ただし、図3図6のモニタリングパッチ10は、実施形態に過ぎず、他の形態や材質、デザインに変形可能である。
【0038】
本発明の上記モニタリングパッチ10は競走馬管理のためのソフトウェア(アプリケーション)が設置されて実行され得る。また、上記モード判断部110、上記熱放出センシング部130、上記走行センシング部150、上記傾きセンシング部170、及び上記情報送信部190の構成は、上記装置10で実行される競走馬管理のためのソフトウェアによって制御され得る。
【0039】
上記装置10は、別の端末であるか、又は端末の一部モジュールであってもよい。また、上記モード判断部110、上記熱放出センシング部130、上記走行センシング部150、上記傾きセンシング部170、及び上記情報送信部190の構成は、統合モジュールで形成されてもよく、1つ以上のモジュールからなってもよい。しかし、これとは逆に各構成は別のモジュールからなってもよい。
【0040】
上記装置10は、移動性を有し、デバイス(device)、器具(apparatus)、端末(terminal)、UE(user equipment)、MS(mobile station)、無線装置(wireless device)、携帯装置(handheld device)などの他の用語で呼ばれることもある。
【0041】
上記装置10は、運営システム(Operation System;OS)、すなわち、システムをベースに様々なソフトウェアを実行する、又は製作することができる。上記運営システムは、ソフトウェアが装置のハードウェアを使用できるようにするためのシステムプログラムであって、アンドロイド(登録商標)OS、iOS、WindowsモバイルOS、BadaOS、シンビアンOS、ブラックベリーOSなどのモバイルコンピュータの運営システム、及びWindows系、Linux(登録商標)系、UNIX(登録商標)系、MAC、AIX、HP-UXなどのコンピュータの運営システムを全て含み得る。
【0042】
上記モード判断部110は、馬の体温、心拍数、及び酸素飽和度のうち少なくとも1つを測定して馬が休憩モードであるか走行モードであるかを判断する。
【0043】
このために、上記モード判断部110は、体温センサ、心拍数センサ、PPGセンサ、モーションセンサなどのバイオリズムをチェックするためのセンサを含み、一定周期で馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量などをチェックし得る。
【0044】
また、チェックした馬の体温、心拍数、及び酸素飽和度などを利用して、平常時のバイオリズムが正常であるかをチェックし、測定したデータを基に馬が現在休息モードであるか走行モードであるかを判断する。
【0045】
休憩モードは、例えば、休憩中、睡眠中、食事中の日常生活である場合を含み、走行モードは、例えば、競技中や練習中など馬が走行する場合を含む。
【0046】
一実施形態において、馬の体温が約38.3~38.6度の間の場合には正常状態に設定し、正常状態の範囲を一定の時間外れる場合には健康状態に変化があると判断し得る。一方、馬の体温が臨界体温(例えば、38.7度以上)を一定の時間以上維持する場合には馬が走行中であると判断し得る。
【0047】
しかし、人の基礎体温がそれぞれ異なっているように、馬も個体又は種毎に異なっている場合がある。これによって、固有のIDで管理されている各馬の健康状態において平常時及び走行時に測定された体温データを累積し、各個体毎に正常体温の範囲を異ならせて設定して管理し得る。
【0048】
また、馬の心拍数が、例えば、毎分約30~50回の間の範囲を正常状態に設定し、正常状態の範囲を一定の時間外れる場合には健康状態に変化があると判断し得る。一方、馬の心拍数が臨界心拍数(例えば、50回以上)を一定の時間以上維持する場合には馬が走行中であると判断し得る。
【0049】
また、馬の酸素飽和度又は運動量が予め指定された正常範囲を外れる場合には健康状態に変化があると判断し得る。
【0050】
他の実施形態において、馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量をそれぞれ判断するのではなく、これら2つ以上の組み合わせ、又は全ての要件の組み合わせで馬の健康状態の異常状態又は走行モードと判断し得る。
【0051】
更なる実施形態において、馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量の主要度による加重値を付与して、加重値の合計で馬の健康状態の異常状態又は走行モードと判断し得る。
【0052】
基準となる馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量は、一般的に正常状態の範囲に設定し得るが、個体又は種の特徴に応じてそれぞれ設定され得る。また、各個体のデータを累積して正常状態の範囲を設定する、又は更新することができる。
【0053】
上記熱放出センシング部130は、馬が決められた一定の時間以上の休憩モードである場合、馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少するかをチェックする。
【0054】
馬は鋭敏な動物であって、走行訓練又は競技後の管理が重要である。一般に、夜の時間帯(又は睡眠中)にはコンディション調節のために上昇した熱が足の側に抜け、熱が正常的に抜けない場合には馬の健康状態に問題があることを意味するため熱放出が非常に重要である。
【0055】
このために、馬が決められた一定の時間以上(例えば、2時間以上)休憩モードである場合 、馬が睡眠中と判断し得る。この場合にも、心拍数、酸素飽和度、及び運動量を追加で考慮して総合的に判断することができる。睡眠中であると判断されると、馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少するかをチェックし、これを外れる場合には管理者に通知を送信することができる。
【0056】
上記走行センシング部150は、馬が走行モードである場合、馬蹄が地面につくことを感知する。
【0057】
馬が走行する場合には速度及び瞬間スプリントが重要であり、競馬のルール上、馬は外回りして追い越さなければならない。このとき、馬の足のコーナリング高低及び傾きが馬の走行能力と関連深い。
【0058】
しかし、馬の走行速度や足の傾きなどをリアルタイムに測定することは、データの過負荷によって難しいので、馬の足が空中にある間のデータは無意味なデータとして除外する。すなわち、馬の足が地面につく瞬間の馬の足の傾き(馬蹄と膝を基準とする)を有意なデータとしてみなし得る。
【0059】
このために、上記走行センシング部150は、高度センサ又は重量センサなどの簡単なセンサを介して馬蹄が地面につくことを感知する。一実施形態において、高度センサを使用する場合、上記モニタリングパッチ10が付着されている地点から地面までの高度を-基準点に設定し、地面の高度を0に設定し得る。この場合、高度センサの値が0になる場合には馬の足が地面についたと感知し得る。
【0060】
他の実施形態において、重量センサを使用する場合、馬の足が地面についたときに受けるエネルギーの変化を介して馬の足が地面についたと感知し得る。
【0061】
上記傾きセンシング部170は、上記走行センシング部150により、馬蹄が地面につくことを感知する瞬間の地面に対する馬蹄から膝までの足の傾きを測定する。
【0062】
図7を参照すると、地面と平行な線L1を基準に馬の馬蹄から膝までを接続する線L2を定義する。この場合、L1とL2との間の内角θを足の傾きとして定義し得る。
【0063】
上記傾きセンシング部170は、ジャイロセンサ及び6軸センサを介して馬の各足が地面につく瞬間の足の傾きθをセンシングし得る。
【0064】
馬は常歩(walking)の際に三本足が地面についた状態で一本足を離しておく四拍子歩法(four-beat gait)を使用する。四拍子歩法は、後足、同じ側の前足、反対側の後足、反対側の前足の順に次第に歩を移す。
【0065】
速歩(trotting)の際には、反対側の前足と後足を同時に動かす二拍子歩法(two-beat gait)を使用する。二拍子歩法は常に片方の前足又は後足が体重を支える形である。
【0066】
駈歩(cantering)の際には、反対側の前後の足が同時に地面を蹴り、残りの前足と後足は別に動く三拍子歩法(three-beat gait)を使用する。どちらか一方の前足が歩を離すと反対側の後足に続き、残りの2つの足は共に動く。走行中にはどの足も地面についていない瞬間が発生する。
【0067】
襲歩(galloping)の際には駈歩と同一の形で行われるが、駈歩の際に共に動いていた両足は別に動く四拍子歩法(four-beat gait)を使用する。この場合、後足が反対側の前足よりも先に着地し、駈歩又は襲歩で歩を主導する前足を変えることができる。
【0068】
このように馬の平常の歩み、速い歩み、走るときの駈歩に応じて4本の足はそれぞれ地面につく瞬間が異なる。これによって、各足に付着されて対応する走行センシング部150と傾きセンシング部170は、各足に付着されていた上記モニタリングパッチ10に含まれ、それぞれの足が地面についているか否かを別に感知する。
【0069】
馬の速度に応じて、常歩、速歩、駈歩、襲歩を推定し得る。また、各動作に応じた各足が地面につく順序及び各足の傾きθの正常状態を設定しておくことができる。
【0070】
上記情報送信部190は、熱放出センシング部及び傾きセンシング部で測定したデータを管理者の端末に送信する。
【0071】
上記情報送信部190は、上記傾きセンシング部170で測定した足の傾きデータをリアルタイムに又は周期的に(例えば、3秒)送信することができる。また、上記情報送信部190は、管理者の端末に直接データを送信する、又は近距離通信を利用する周辺のルータ(router)を介して送信することができる。
【0072】
また、上記情報送信部190は、上記熱放出センシング部130でチェックされた馬の体温データを決められた時間又は周期的に送信し得る。周期的に送信する場合、傾きデータに比べて伝送周期が長くなり得る。
【0073】
一実施形態において、馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少しない場合、管理者に通知を送信する状態通知部をさらに含み得る。馬の熱が正常的に抜けない場合には健康に危険な状態であるため、状態通知部により管理者の端末を介して音、振動、ポップアップなどでリアルタイムに通知し得る。
【0074】
また、上記状態通知部は、測定された馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つがそれぞれ予め設定された正常範囲を外れる場合には管理者に通知を送信し得る。
【0075】
これによって、管理者は、リアルタイムに馬を監視しなくても端末を介して随時馬の健康状態を確認すると共に、健康状態に異常がある場合にはリアルタイムに通知を受け取ることができる。
【0076】
図8は、本発明の一実施形態に係る競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法のフローチャートである。
【0077】
本実施形態に係る競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法は、図1のモニタリングパッチ10と実質的に同一の構成を利用する。したがって、図1のモニタリングパッチ10と同一の構成要素に対して同一の図面符号を付与し、反復される説明は省略する。
【0078】
また、本実施形態に係る競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法は、競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理を行うためのソフトウェア(アプリケーション)によって実行され得る。
【0079】
本発明は、馬蹄の上側にそれぞれ付着されて、体温など馬の特性を考慮したバイオリズムをチェックし、馬の競技中又は訓練など走るときにおける足の傾きなどをチェックして馬が競技に適した状態であるかをリアルタイムに確認し得る。
【0080】
図8を参照すると、本実施形態に係る競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法は、馬の4本の足の膝の下の位置にそれぞれ装着される競走馬モニタリングパッチから馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量などのバイオリズムをリアルタイム又は周期的に測定する(ステップS10)。
【0081】
上記モニタリングパッチは、馬の4本の足の馬蹄と膝との間の位置にそれぞれ装着され得る。他の実施形態において、馬の心臓の近くに1つが追加で装着され得る。この場合、足に装着されているパッチは、馬の体温及び酸素飽和度を測定し、心臓の近くに装着されているパッチは酸素飽和度を測定し得る。
【0082】
上記モニタリングパッチは、ゲル又はジェルの形で足に付着されたり、バンド又はスリーブの形で足に挟まれたり、又はマイクロチップの形で足に注入され得る。
【0083】
測定された馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つを利用して平常時のバイオリズムが正常であるかをチェックし、測定したデータを基に馬が休憩モードであるか走行モードであるかを判断する(ステップS20)。
【0084】
休憩モードは、例えば、休憩中、睡眠中、食事中の日常生活である場合を含み、走行モードは、例えば、競技中や練習中など馬が走行する場合を含む。
【0085】
一実施形態において、馬の体温が約38.3~38.6度の間の場合には正常状態に設定し、正常状態の範囲を一定の時間外れる場合には健康状態に変化があると判断し得る。一方、馬の体温が臨界体温(例えば、38.7度以上)を一定の時間以上維持する場合には馬が走行中であると判断し得る。
【0086】
しかし、人の基礎体温がそれぞれ異なっているように、馬も個体又は種毎に異なっている場合がある。これによって、固有のIDで管理されている各馬の健康状態において平常時及び走行時に測定された体温データを累積し、各個体毎に正常体温の範囲を異ならせて設定して管理し得る。
【0087】
また、馬の心拍数が、例えば、毎分約30~50回の間の範囲を正常状態に設定し、正常状態の範囲を一定の時間外れる場合には健康状態に変化があると判断し得る。一方、馬の心拍数が臨界心拍数(例えば、50回以上)を一定の時間以上維持する場合には馬が走行中であると判断し得る。
【0088】
また、馬の酸素飽和度又は運動量が予め指定された正常範囲を外れる場合には健康状態に変化があると判断し得る。
【0089】
他の実施形態において、馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量をそれぞれ判断するのではなく、これら2つ以上の組み合わせ、又は全ての要件の組み合わせで馬の健康状態の異常状態又は走行モードと判断し得る。
【0090】
更なる実施形態において、馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量の主要度による加重値を付与して、加重値の合計で馬の健康状態の異常状態又は走行モードと判断し得る。
【0091】
基準となる馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量は、一般的に正常状態の範囲に設定し得るが、個体又は種の特徴に応じてそれぞれ設定され得る。また、各個体のデータを累積して正常状態の範囲を設定する、又は更新することができる。
【0092】
休憩モードと判断されると(ステップS30)、決められた一定の時間以上の休憩モードを維持するかをチェックする(ステップS40)。決められた一定の時間以上の休憩モードを維持した場合には睡眠中と判断し、馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少するかをチェックする(ステップS50)。
【0093】
一般に、馬は走行訓練や競技後、夜の時間帯(又は睡眠中)にコンディション調節のために上昇した熱が足の側に抜け、熱が正常的に抜けない場合には馬の健康状態に問題があることを意味するため熱放出が非常に重要である。
【0094】
このために、馬が決められた一定の時間以上(例えば、2時間以上)休憩モードである場合、馬が睡眠中と判断し得る。この場合にも、心拍数、酸素飽和度、及び運動量を追加で考慮して総合的に判断することができる。睡眠中であると判断されると、馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少するかをチェックし、これを外れる場合には管理者に通知を送信することができる。
【0095】
一方、走行モードと判断されると(ステップS30)、馬蹄が地面につくことを感知し(ステップS60)、馬蹄が地面についたとき、地面に対する馬蹄から膝までの足の傾きを測定する(ステップS70)。
【0096】
しかし、馬の走行速度や足の傾きなどをリアルタイムに測定することは、データの過負荷によって難しいので、馬の足が空中にある間のデータは無意味なデータとして除外する。すなわち、馬の足が地面につく瞬間の馬の足の傾き(馬蹄と膝を基準とする)を有意なデータとしてみなし得る。
【0097】
このために、高度センサ又は重量センサなどの簡単なセンサを介して馬蹄が地面につくことを感知する。
【0098】
一実施形態において、高度センサを使用する場合、上記モニタリングパッチ10が付着されている地点から地面までの高度を-基準点に設定し、地面の高度を0に設定し得る。この場合、高度センサの値が0になる場合には馬の足が地面についたと感知し得る。
【0099】
他の実施形態において、重量センサを使用する場合、馬の足が地面についたときに受けるエネルギーの変化を介して馬の足が地面についたと感知し得る。
【0100】
ステップS70では、馬蹄が地面につくことを感知する瞬間の地面に対する馬蹄から膝までの足の傾きθを測定する。足の傾きθは、地面と馬の馬蹄から膝までを連結する線との間の内角と定義される。
【0101】
足の傾きθはジャイロセンサ及び6軸センサを介して測定され得る。また、馬の速度に応じて常歩、速歩、駈歩、襲歩を推定すると共に、各動作に応じた各足が地面につく順序及び各足の傾きθの正常状態を設定しておくことができる。
【0102】
測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信する(ステップS80)。
【0103】
このとき、チェックされた馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少しない場合、管理者に通知を送信するステップをさらに含み得る。また、測定された馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つがそれぞれ予め設定された正常範囲を外れる場合には管理者に通知を送信して、管理者が馬の健康異常状態をリアルタイムに把握できるようにする。
【0104】
また、測定された馬の体温と足の傾きデータは、指定された時間又は周期的に周辺のルータ(router)を介して管理者の端末に送信し得る。
【0105】
これによって、管理者は、リアルタイムに馬を監視していなくても端末を介して随時馬の健康状態を確認すると共に、健康状態に異常がある場合にはリアルタイムに通知を受け取ることができる。
【0106】
このように、競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法は、アプリケーションに実現される、又は多様なコンピュータ構成要素を介して実行されることができるプログラム命令語の形で実現されて、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され得る。上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、プログラム命令語、データファイル、データ構造などを単独又は組み合わせて含み得る。
【0107】
上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるプログラム命令語は、本発明のために特別に設計されて構成されたものであって、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。
【0108】
コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体(magneto-opticalmedia)、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令語を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。
【0109】
プログラム命令語の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上記ハードウェア装置は、本発明による処理を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0110】
以上、実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者は、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の思想と範囲から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解し得る。
【産業上の利用可能性】
【0111】
本発明は、体系的かつ客観的に馬の健康を管理することができるため、馬の管理に投入されるコストと人力を削減させることができる。
【符号の説明】
【0112】
10、20、30、40 モニタリングパッチ
110 モード判断部
130 熱放出センシング部
150 走行センシング部
170 傾きセンシング部
190 情報送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021-06-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つを測定して馬が休憩モードであるか走行モードであるかを判断するモード判断部と、
馬が決められた一定の時間以上休憩モードである場合、馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少するかどうかをチェックする熱放出センシング部と、
馬が走行モードである場合、馬蹄が地面につくことを感知する走行センシング部と、
馬蹄が地面についたとき、地面に対する馬蹄から膝までの足の傾きを測定する傾きセンシング部と、
熱放出センシング部及び傾きセンシング部で測定したデータを管理者の端末に送信する情報送信部と、を含む、競走馬モニタリングパッチ。
【請求項2】
馬の4本の足の馬蹄と膝との間の位置にそれぞれ装着される、請求項1に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項3】
ゲル若しくはジェルの形で足に付着される、バンド若しくはスリーブの形で足に挟まれる、又は、マイクロチップの形で足に注入される、請求項1に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項4】
前記モード判断部は、馬の体温が第1臨界時間以上予め設定された体温の範囲を外れる場合、馬の心拍数が第2臨界時間以上予め設定された心拍数の範囲を外れる場合、馬の酸素飽和度が第3臨界時間以上予め設定された酸素飽和度の範囲を外れる場合、及び馬の運動量が第4臨界時間以上予め設定された運動量の範囲を外れる場合のうち少なくとも1つの場合に走行モードと判断する、請求項1に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項5】
前記情報送信部は、熱放出センシング部でチェックされた馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少しない場合、管理者に通知を送信する状態通知部をさらに含む、請求項1に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項6】
前記状態通知部は、モード判断部で測定された馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つがそれぞれ予め設定された正常範囲を外れる場合、管理者に通知を送信する、請求項5に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項7】
前記モード判断部は、体温センサ、心拍数センサ、PPGセンサ、及びモーションセンサのうち少なくとも1つを含み、
前記走行センシング部は、高度センサ及び重量センサのうち少なくとも1つを含み、
前記傾きセンシング部は、ジャイロセンサ及び6軸センサのうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項8】
前記情報送信部は、指定された時間又は周期的に周辺のルータ(router)を介してデータを送信する、請求項1に記載の競走馬モニタリングパッチ。
【請求項9】
馬の4本の足の膝の下の位置にそれぞれ装着される競走馬モニタリングパッチから馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つを測定して、馬が休憩モードであるか走行モードであるかを判断するステップと、
休憩モードと判断されると、決められた一定の時間以上休憩モードを維持する場合、馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少するかどうかをチェックするステップと、
走行モードと判断されると、馬蹄が地面につくことを感知するステップと、
馬蹄が地面についたとき、地面に対する馬蹄から膝までの足の傾きを測定するステップと、
測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信するステップと、を含む、競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法。
【請求項10】
前記測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信するステップは、馬の体温が予め設定された正常範囲内に減少しないことが確認されている場合、管理者に通知を送信するステップをさらに含む、請求項9に記載の競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法。
【請求項11】
前記測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信するステップは、測定された馬の体温、心拍数、酸素飽和度、及び運動量のうち少なくとも1つがそれぞれ予め設定された正常範囲を外れる場合、管理者に通知を送信するステップをさらに含む、請求項9に記載の競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法。
【請求項12】
前記測定された馬の体温及び足の傾きデータを管理者の端末に送信するステップは、指定された時間又は周期的に周辺のルータ(router)を介してデータを送信する、請求項9に記載の競走馬モニタリングパッチを利用した競走馬管理方法。
【外国語明細書】