(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173007
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】輸送機用電動推進装置
(51)【国際特許分類】
B64D 29/06 20060101AFI20221110BHJP
B63H 5/15 20060101ALI20221110BHJP
B63H 5/16 20060101ALI20221110BHJP
【FI】
B64D29/06
B63H5/15 Z
B63H5/16 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021099765
(22)【出願日】2021-05-07
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
(57)【要約】
【課題】▲1▼従来の航空機の推進装置のプロペラは、機体の進行方向に対して水平方向に羽根車が設置されていたため、離着陸時に羽根車に鳥が衝突するバードストライクという現象が起こり、航行に支障をきたすという課題があった。
▲2▼従来の船舶の推進装置のスクリューは、羽根車が船外にむき出しになっていたため、水中浮遊物と接触し破損する、海草などがからまるなどの原因で航行に支障をきたすという課題があった。
【解決手段】▲1▼航空機の課題に対しては、推進装置の羽根車を錐体形装置外形(外面)の側面に設置することで、バードストライクが起こりにくい構造にして課題を解決する。
▲2▼船舶の課題に対しては、羽根車を錐体形装置外形(外面)に組み込まれる構造にすることで、水中浮遊物との接触、海草などのからまりが起こりにくい構造にして課題を解決する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
「流体を取り込むための羽根車の位置」
航空機、船舶などの輸送機の推進力や揚力を得る方法で、流体(気体、液体)を進行方向の反対側に移動させてその反作用で機体の推進力や揚力を得る方法がある。
従来は、この方法で推進力などを得るための装置は、円筒状(円柱状)の外枠があり、その内側に羽根車が設置されている。
進行方向に対して平行方向を向いている羽根車が回転することで装置前方から取り込んだ流体を後方へ送り出す構造になっている。
これに対して本装置は、外枠の形状が円筒状(円柱状)ではなく、錐体(円錐又は角錐)状であり、羽根車は装置の内側ではなく外枠の側面に設置されている。
進行方向に対して垂直方向を向いている羽根車が回転することで装置側面から取り込んだ流体を後方へ送り出す構造になっている。
装置外枠の内側には羽根車などの部品はなく空洞になっている。
このため、流体力学の法則により、装置前方からも流体が装置の内側に流れ込み、装置の前方と側方から取り込まれた流体が装置の後方へ送り出される作用の反作用で機体の推進力や揚力を得る方法。
【請求項2】
「装置全体の形状と機能」
本装置の外枠(外面)の形状は、錐体(円錐又は角錐)形であり、装置前方の流体取り込み口が後方の流体排出口よりも面積が大きいため流体力学の法則により、装置内に取り込まれた流体は勢いよく排出される。
この流体作用の反作用で機体の推進力や揚力を得る方法。
【請求項3】
「装置内側の形状と機能」
装置の内側は空洞構造であり、全体の形状が錐体(円錐又は角錐)形であることから、内側の形状も前方の流体取り込み口から後方の流体排出口に向けて、内径が小さくなってゆく構造で内壁が段差のあるらせん形状になっている。
このため、装置内に取り込まれた流体が、内壁形状に沿うように回転しながら通過排出されることにより、流体の勢い(流れ)を強め、機体の推進力や揚力を向上させる方法。
【請求項4】
請求項1、請求項2、請求項3に記載の方法を使用した装置、機器。
【請求項5】
請求項4に記載の装置、機器を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空機、船舶などの輸送機の推進装置の応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機の推進装置、プロペラの技術
【0003】
船舶の推進装置、スクリューの技術
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の航空機の推進装置のプロペラは、機体の進行方向に対して水平方向に羽根車が設置されていたため、離着陸時に羽根車に鳥が衝突するバードストライクという現象が起こり、航行に支障をきたすという課題があった。
【0005】
従来の船舶の推進装置のスクリューは、羽根車が船外にむき出しになっていたため、水中浮遊物と接触し破損する、海草などがからまるなどの原因で航行に支障をきたすという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
航空機の課題に対しては、推進装置の羽根車を錐体形装置外形(外面)の側面に設置することで、バードストライクが起こりにくい構造にして課題を解決する。
【0007】
船舶の課題に対しては、羽根車を錐体形装置外形(外面)に組み込まれる構造にすることで、水中浮遊物との接触、海草などのからまりが起こりにくい構造にして課題を解決する。