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  • 特開-害獣用金網柵保護装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173022
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】害獣用金網柵保護装置
(51)【国際特許分類】
   A01M 29/30 20110101AFI20221110BHJP
   A01M 29/22 20110101ALI20221110BHJP
   A01M 21/00 20060101ALI20221110BHJP
【FI】
A01M29/30
A01M29/22
A01M21/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021101205
(22)【出願日】2021-05-07
(71)【出願人】
【識別番号】521264741
【氏名又は名称】上田 美穗
(72)【発明者】
【氏名】上田 美穗
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA01
2B121AA19
2B121BB27
2B121BB28
2B121BB29
2B121BB32
2B121BB35
2B121DA49
2B121EA26
2B121FA12
2B121FA13
(57)【要約】
【課題】 この発明は、敷地境界などに設置している金網柵を、突き破るなど破損させて侵入してくる害獣の進路を妨害し、金網柵の破損を未然に防ぎ、かつ、侵入を防ぐ害獣用金網柵保護装置を提供する。
【解決手段】 規則的に並べたスプリング(1)両端に金網(2)を設け、片面に防草シート(3)を設けアンカーで固定することを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
規則的に並べたスプリング(1)両端に金網(2)をかしめ、片面に防草シート(3)を設けアンカーで固定することを特徴とする害獣用金網柵保護装置。
【請求項2】
規則的に並べたスプリング(1)両端に金網(2)を溶接し、片面に防草シート(3)を設けアンカーで固定することを特徴とする害獣用金網柵保護装置。
【請求項3】
規則的に並べたスプリング(1)両端に金網(2)を接着し、片面に防草シート(3)を設けアンカーで固定することを特徴とする害獣用金網柵保護装置。
【請求項4】
規則的に並べたスプリング(1)両端に金網(2)を編んで、片面に防草シート(3)を設けアンカーで固定することを特徴とする害獣用金網柵保護装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、敷地境界などに設置している金網柵を、突き破るなど破損させて侵入してくる獣(以下、「害獣」という。)の進路を妨害し、金網柵の破損を未然に防ぎ、かつ、侵入を防ぐ害獣用金網柵保護装置(以下、「本発明」という。)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の金網柵は、人や動物などの出入りを制限するものであり、大きな外圧に耐えうるものでは無い。害獣によりこれを保護するものは、金網や支柱の強度を上げること(特許文献1、2参照)のほか、金網柵へ改良を施したもの(特許文献3、4、5、6、7参照)及び比較的堅固な障害物を地面に設置すること(特許文献8、9、10、11、12参照)が一般的な方法であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-113894号公報
【特許文献2】特開2011-147425号公報
【特許文献3】実用新案登録第3214255号公報
【特許文献4】特開2015-84674号公報
【特許文献5】特開2013-78号公報
【特許文献6】特開2012-249609号公報
【特許文献7】実用新案登録第3161355号公報
【特許文献8】特開2020-31555号公報
【特許文献9】特開2019-146488号公報
【特許文献10】特開2019-135933号公報
【特許文献11】特開2015-19592号公報
【特許文献12】特開2013-223484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは、つぎのような欠点があった。
(イ) 既に設置してある金網柵は、撤去してから新設するか、大幅な改造が必要なため、労力・資機材・経費が大幅にかかる。パッチ的な補修もあるが、すぐに破損されるため長期的にみれば、変わらない。
(ロ) 害獣は、金網部分に対しては、爪やキバまたは全身を使い、金網を曲げ切断し破損させ、こじ開けて侵入してくる。また、手先の器用な種類は、金網をよじ登り侵入を成功させる。
なお、経年劣化したものは、主に下部が腐食し、より侵入が易くなっていく。
支柱部分に対しては、押し倒して乗って曲げ侵入を図る。異形鉄筋などでの支柱はひとたまりも無く、折れ曲がる。
(ハ) 害獣は、金網柵の地盤がコンクリート舗装またはアスファルト舗装で無い場合は、地面を掘削し潜り込んで侵入を図る。また、胴縁と地面の隙間が大きい箇所などは、頭部が入れば侵入できる害獣もいる。
(ニ) 金網柵周囲にて、伐採機などを使用しての刈り草払い時に、誤って金網柵と接触し穴を開けてしまい、害獣の侵入路を作成してしまう。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
規則的にならべたスプリング(1)両端にに金網(2)を設け、片面に防草シート(3)を設ける。防草シートを設けた側にアンカー(4)を設ける。
本発明は、以上の構成よりなる害獣用金網柵保護装置である。
【発明の効果】
【0006】
(イ) 害獣の侵入側に、本発明を配置する。害獣が地面に足をついて進行してくる際、金網柵に接触する前に、本発明の主構成であるスプリング部に接触し、自然界に無い触覚及び金属音により、警戒あるいは混乱させ進路を妨害するものである。本発明を配置するだけであるため、労力・資機材・経費が削減できる。
(ロ) 害獣が、本発明に乗り金属柵を破損しようとしても、スプリングにより足元がおぼつかなくなり、破損力を分散させることができる。
(ハ) 地面を掘り進む害獣に対しては、頭上の本発明がたわみ進路を妨害する。
(ニ) 防草シートを貼り付けることで、植物の成長を抑制し、本発明の機能を維持するとともに、草刈りの回数を減らすことになり、伐採機による金網柵破損の確率が減少する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 本発明の分解斜視図である。
図2】 本発明の斜視図である。
図3】 本発明の使用状態を示した断面図である。
図4】 本発明がたわんだ使用状態を示した正面図である。
図5】 本発明の使用状態を示した配置説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
規則的に並べたスプリング(1)の両端を金網(2)で挟みベッド状に構成し、片面に防草シート(3)を貼り付ける。防草シートを貼り付けた側にアンカーを設ける。
本発明は、以上のような構造である。
本発明を使用するときは、既設金網柵の害獣が侵入してくる側に、近接し連続して固定配置する。その際、防草シートを貼った側を下にし、アンカーで固定する。
【符号の説明】
【0009】
1 スプリング
2 金網
3 防草シート
4 アンカー
5 地盤掘削箇所
6 メッシュフェンスのイメージ
7 金網柵のイメージ
図1
図2
図3
図4
図5