(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173024
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】ドリップ抽出バッグ
(51)【国際特許分類】
A47J 31/02 20060101AFI20221110BHJP
A47J 31/06 20060101ALI20221110BHJP
【FI】
A47J31/02
A47J31/06 160
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021101209
(22)【出願日】2021-05-06
(71)【出願人】
【識別番号】591012381
【氏名又は名称】菊地 桂一
(72)【発明者】
【氏名】菊地 桂一
【テーマコード(参考)】
4B104
【Fターム(参考)】
4B104AA07
4B104BA43
4B104BA77
4B104EA08
4B104EA20
4B104EA33
(57)【要約】
【課題】本発明は製袋方式による方式で低コスト化を計り、従来、この方式によるドリップ性の低さや手軽な使用性を実現しようとするものである。
【解決手段】支持体の折り曲げ部分など軽く組み立てられる様にして、又カップ上に高く袋部を位置させドリップ性を高めカップ上での安定性を高め、セットしやすくするものである。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明では、支持柱11を底面として左右の折り下げ辺12は下方に折り下げ、前後の支持辺6は上方に折り上げ側辺5が左右側辺に位置して箱型を構成したとき、支持辺6の下方に設けた貼着部40は左右の端部線44まで長く伸び位置し、さらにその両端は端部線44から、さらに支持アーム10側に伸び出てU字型切り込み41により折り辺43を設けており端部線44上に折り曲げ部42を有して折り曲がり側辺5側のシート材料1の外面に貼着している貼着部40である、以上よりなることを特徴とするドリップ抽出バッグ。
【請求項2】
本発明では、
図10に示す支持体2とシート材料1との貼着部22と貼着部40は必要な最小限度の貼着面積でありシート材料1の約20%であり、
図11に示す貼着部45は支持体2に対して最大限可能な貼着面積でありシート材料1の約50%になり、この20%~50%の範囲でシート材料1の必要な濾過面積をシート材料1に支持体2を貼着する作業工程での貼着面積の量で行なうことを特徴とする抽出バッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飲用容器上に置きセットして使用する、レギュラーコーヒー等の使い捨てタイプのドリップ式抽出バッグであり、通水性濾過性を有したシート材料で構成した、上方に開口部を有した濾過袋であり、この濾過袋に防水加工をした厚紙等の部材で構成した支持体を取り付て設けており、カップ等の飲用容器の口部上に、この支持体で濾過袋を支持し定置させており、この袋内のコーヒー粉に、お湯を注ぎ入れ抽出ドリップし使用するドリップ抽出バッグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、濾過袋をカップ口部上に位置させ定置させるために、濾過袋に取り付けた支持体は、柔軟性のある濾過袋を硬性のある支持体でカップ口部上にカップ口部を支持体が、とらえ濾過袋の袋形を形成しながら、カップ口部上に濾過袋を保持するものであるが、この支持体を多く使用できるタイプの抽出バッグは、濾過袋をカップ上に高く位置させカップ内の湯面に接する事なくドリップ性が高いが、他方で製袋方式である抽出バッグは、濾過シートにあらかじめ支持体を取り付けて貼着しており、このシート状の濾過袋を二つ折りにして、折り目以外の三辺の端部を封じ、中にコーヒー粉を充墳しており、この製袋方式は三辺を封じる工程がある為に、この三辺の端部どうしを貼着する為のスペースを確保しなければならず、このスペースの内側の範囲内だけに支持体の大きさに限定されるため、大きな支持体面積を使用できず、カップ口部上に高く濾過袋を浮かせドリップ性を高める事はできずカップの口部を、とらえ濾過袋をカップ内に位置させる、つり下げ方式的になる傾向にあり、袋部が半分お湯に浸す半分ドリップの方式になり完全ドリップには不向きであるなど課題や制約が多かったが、濾過袋形より外側に支持体が大きく伸び出る事のできるタイプに比較し製袋方式タイプは設備費が10分の1程度と商品コストの面では大きな利点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2505959号
【特許文献2】特開平11-178720
【特許文献3】特許第3727270号
【特許文献4】特開2004-130104
【特許文献5】特開2009-96507
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それには次のような問題点があった。
(イ)濾過袋をカップ上に位置させるタイプの(特開2004-130104)や(特開2009-96507)は袋の位置が高く、カップ内のお湯に袋の下部が浸る事がなくドリップ性は良いが、全体に大型のコーヒーバッグになり又、生産設備も大規模となるため高コストとなる。
(ロ)それに比較し(特許第2505959号)や(特開平11-178720)や(特許第3727270号)などの製袋方式の場合では生産設備が10分の1程度であるため低コストな利点があるが、製袋方式の特徴として濾過性を有したシート材料に、あらかじめ支持体を貼り付けてある状態のシート材料を二つ折りにしながら合わせる三辺の端部を封じながら構成する袋内にコーヒー粉を充墳して行く方式であるため、封じる三辺の端部のスペースをシート材料の周囲に残した内側の範囲内の大きさの支持体であるため、この限られた面積とサイズの支持体で立体的に全体形を構成し安定させて袋部をカップ内のお湯に浸らない様に濾過袋をカップ上に高く位置させ保持する構造を構成しドリップ性を高めることは難しかった。
(ハ)又、(特許第3727270号)は支持体の折り目を伸ばしカップ上に台形型を構成し、(特開2004-130104)や(特開2009-96507)は支持体で舟型を形成し、それぞれカップ上に袋部の口を開き保持しているが、(特許第3727270号)は支持体の折り目を伸ばし固定するために折り返し辺で支持体の折り目を伸ばし固定しているが折り返し方式では折り返し辺が元に戻る事があり又、(特開2004-130104)や(特開2009-96507)は三角型で小型の折り込み部で支持体を舟型に開き固定しているが、この折り込み方式の場合折り込んだ状態の固定力は弱く又、折り込んだ反発力で固定した状態を保つためその反発力を超える力が作用すると折り込んだ方向にそのまま折れ曲がり固定できなくなる課題があった。
(ニ)通水性濾過性を有するシート材料1で構成する袋部25はカップ上でドリップするために一定の袋部の大きさと容量が必要となり、そのため、シート材料1は大きな面積が必要であり、ドリップスピードはシート材料自体の濾過性とシート材料の面積によって決まるため、従来はシート材料1に合成樹脂膜を部分的に貼着するなどの防水加工を行なう方法でシート材料1の大きさはそのままで濾過性を有する部分の面積を通常は約30%くらい減少させて適度なドリップスピードを得ていたがシート材料に事前にこの加工する事がシート材料の高コストの要因でもあった。
(ホ)支持体で箱型を構成しカップ上にシート材料で構成した袋部を保持し内部のお湯の重量を支える箱型状は高い支持力を構成するが、この組み立てた箱型が元に戻らず組み立ても簡単に行なえる要素も必要であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では、通水性濾過性を有するシート材料1に、あらかじめ厚紙等に防水加工をして構成した支持体2をシート材料1の周囲に端部3を、のこし設けて各、貼着部22でシート材料1に支持体2を貼着し一体に取り付けている、このシート材料1全体を二つ折りにする二つ折り部線18を、支持体2の中央部に左右に貫通して設けている、この支持体2は箱型を構成する底部として中央部に支持柱11を設け、シート材料1で構成する袋部25の底部側の左右の角部15をそれぞれ左右の側方に位置させ底部の中央部に、支持柱11を前後方向に構えて袋部25の底部を下から支え位置しており、箱型の前後の側壁は、前後方向に構えた支持柱11の前部側の端に設けた左折り目19を介し支持辺6を伸び出て設け有し、後部側の端には右折り目21を介し支持辺6が同じく伸び出て設け有している、この各、支持辺6は下部側は左右両方向に伸び出た支持アーム10を有し設け広巾であり、その下端部には外ガード7と内ガード8の間に設けた受け部9を設けており、さらにこの各、支持辺6の上部側の左右端部には折り目20から各、左右側に、それぞれ伸び出て、箱型の左右側壁となる側辺5が設けられ有している、さらに支持柱11は、左折り目19と右折り目21の間の巾で両側に設けた各、折り曲げ線13から両側方向に伸び出た折り下げ辺12を各、有し設けている、このシート材料1と支持体2で構成した全体を、二つ折り部線18から折り曲げ、シート材料1の他の3辺の端部3どうしを合わせ一体に封じて、シート材料1により袋部25を構成しており、袋部25の上方口24は上方側の端部3の下側に左右方向にミシン目4を設けて構成している。
【0006】
側辺5は、袋部25の上方口4側から下方に伸びて側壁を構成し、さらに袋部25の左右下端の角部15まで伸びて達した細長部30を有し設けている。
【0007】
支持柱11は袋部25の底部の下面側の中央部で前後方向に細長い形状で、巾を狭く構えた支持柱11であり、この支持柱11の両サイドに設けた折り下げ辺12が、左折り目19と右折り目21の巾を有し、支持柱11の両サイドの折り曲げ線13から、それぞれ両サイド方向に長く伸び出て、大きな折り下げ辺12を構成している。
【0008】
支持体2が箱形を形成したとき、底部を構成する支持柱11の両サイド側に位置する袋部25の左右の角部15が、支持柱11の両サイド側で下方に折り下がり構成している折り下げ辺12の外側の側方に位置して下方に向いたポケット部16を構成している。
【0009】
支持柱11の両サイドに有する折り曲げ線13から伸び出た折り下げ辺12は、固定部29から曲がり部28と伸び、先端を押え辺26で構成した折り下げ辺12であり、曲がり部28から切断線27で先端方向に左右に分離している折り下げ辺12である。
【0010】
支持柱11に穴部31を設けている。
【0011】
支持柱11の両サイドの折り曲げ線13から各、伸び出て設けた折り下げ辺12に於いて、先端側の押さえ辺26から固定部29に向け伸びた切断線34は、曲がり部28からU字部32を構成し、二つ折り部線18の両サイド側に伸びて先端部33が固定部29に達して構成している切断線34である。
【0012】
支持柱11を底面として左右の折り下げ辺12は下方に折り下げ、前後の支持辺6は上方に折り上げ側辺5が左右側辺に位置して箱型を構成したとき、支持辺6の下方に設けた貼着部40は左右の端部線44まで長く伸び位置し、さらにその両端は端部線44から、さらに支持アーム10側に伸び出てU字型切り込み41により折り辺43を設けており端部線44上に折り曲げ部42を有して折り曲がり側辺5側のシート材料1の外面に貼着している貼着部40である。
【0013】
図10に示す支持体2とシート材料1との貼着部22と貼着部40は必要な最小限度の貼着面積でありシート材料1の約20%であり、
図11に示す貼着部45は支持体2に対して最大限可能な貼着面積でありシート材料1の約50%になり、この20%~50%の範囲でシート材料1の必要な濾過面積をシート材料1に支持体2を貼着する作業工程での貼着面積の量で行なう。
【発明の効果】
【0014】
(A)箱形を形成した支持体2の底部を構成する支持柱11の前後に設けた支持辺6の下端部の左右に設けた受け部9で、カップ17の口部をとらえているため、支持柱11はカップ17の口部の高さに位置して袋部25の底面を下から支えているため袋部25の底部がカップ17内の、湯面上に浮かせて保持できる。
(B)支持柱11の両サイドの折り下げ辺12の両辺は、二つ折り部線18の折り目を伸ばしながら支持柱11との三辺で、下方向きのコの字型の箱状の形状を形成しているため支持柱11が袋部25の重量を支える高い強度を構成できる。
(C)支持体2の中央の二つ折り部線18を伸ばし支持柱11を平たく維持するための両サイドの折り下げ辺12は、支持柱11の左折り目19と右折り目21の間の巾で構成した広巾であり又、さらに支持柱11が前後に細長い形状で巾を狭くして構えていることで両サイド方向に折り下げ辺12は長く伸ばして構成できるため折り下げ辺12は大型の折り下げ辺12となり二つ折り部線18を伸ばし固定する作用が高くなる。
(D)支持体2で箱形を形成したとき下方に折り下げた折り下げ辺12の外側にポケット部16を下方に下がって位置し構成し設け有しており、このポケット部16の中にコーヒー粉やお湯が入ることで折り下げ辺12は折り下げた後は元に戻らなくなり固定できる。
(E)支持柱11は細長で巾の狭い形状で袋部25の底部の中央部だけを下から支えるため袋部25の底部側の左右の角部15でポケット部16を構成させ支持柱11の両サイド側の折り下げ辺12の外側に位置させ設けることができる。
(F)支持体2の前後の支持辺6と左右の側辺5で箱形の側壁を形成したとき、側辺5の下方に伸びる細長部30が角部15まで伸びてポケット部16の外側に位置して設けており、ポケット部16の内側に位置する折り下げ辺12も一緒に下方に細長部30は押し下げポケット部16も構成させながら折り下げ辺12も下方に押し下げ固定することができ支持辺6を前後方向に開くだけで箱形状となりカップへのセット状態になる。
(G)箱型を形成したとき、側辺5の下方の細長部30が角部15を外側から押し下げ、ポケット部16を下方向きにさせたときポケット部16内のコーヒー粉や、お湯の重量でさらにポケット部16が下方向きに位置し安定した状態になり、この時ポケット部16の重量と細長部30の作用とで下方に向き位置している折り下げ辺12が外側からポケット部16に押えられて支持柱11を平面形に固定化していることで、側辺5や支持辺6の側壁も同時に固定されて、箱形状を固定化した状態に保てる。
(H)折り下げ辺12の先端側の、押え辺26と曲がり部28側が、切断線27により先端方向に向け左右に分離していることと、曲がり部28の柔軟性とで、左右の押え辺26が左右に分離して、それぞれポケット部16をとらえながら自在に、折り下げ辺12が動き柔軟に折り下がれる様になるため、折り下げ辺12が、折れ下がる時の箱部に生じる衝撃を分散して衝撃を和らげる事ができ、又このとき生じる細長部30の折れ曲がりも和らげて防げる。
(I)
図6に示す様に箱型を構成した支持体2の支持辺6の下部側に設けた貼着部40は左右の端部線44の左右まで伸びて、さらに側辺5側の面まで伸びる左右先端部に設けた折り辺43は、それぞれ側辺5側のシート材料1に伸び出て貼着しており側辺5側のシート材料1の面積を引っ張った状態で構成しており支持柱11は左右の折り下げ辺12を折り下げ、前後の支持辺6は上方に折り上げ箱部の底部形を固定形成しており、これにより各支持辺6を支え固定され左右の側辺5の巾も底部形では固定されるためシート材料1の面を張った状態を構成でき、この面に貼着された側辺5と細長部30は側辺に対し平面的に向く作用が高まり側辺5は上方口24を四角型に構成する作用が高まり、細長部30は折り下げ辺12を強く折り下げ箱型全体を固定化する作用が高まる。又折り辺43は側辺側に折り曲げ部42から伸びておりこの強い引っ張りに対しても貼着面に対し直角ではなく貼着した面方向の引っ張りのため剥がれずらくなる効果がある。
(J)
図10の支持体2とシート材料1貼着面積はシート材料1に対して約20%であり支持体2とシート材料1の最小限必要な貼着部でありシート材料1の面積に対して約20%になり、これに対し
図11は支持体2とシート材料1の接する面で貼着可能な最大限の貼着面積であり約シート材料1の50%まで可能であり、この20%~50%の範囲でシート材料1の濾過面積の増減をシート材料1に支持体を貼着する工程の貼着する面積によりドリップスピードが設定でき、従来の様に事前にシート材料1にドリップスピードのための加工をする必要がなく低コスト化できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図3】本発明の組み立てた状態を示す斜視図である。
【
図4】本発明の箱型を形成した状態を示す斜視図である。
【
図5】本発明の袋部のポケット部を示す斜視図である。
【
図7】本発明の箱型を形成している状態を示す斜視図である。
【
図8】本発明の押し上げ凸部14の拡大図で斜視図である。
【
図9】本発明の他の実施例を示す折り下げ辺12の拡大図で斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について説明する。
(1)通気性濾過性を有するシート材料1に、あらかじめ厚紙等に防水加工をして構成した支持体2をシート材料1の周囲に端部3をのこし設けて各、貼着部22でシート材料1に支持体2を貼着し一体に取り付けている。
(2)この支持体2を貼り付けたシート材料1を、二つ折りにするための二つ折り部線18を、支持体2の中央に左右方向に貫通して設けている。
(3)この支持体2は箱形を形成するための、底面を構成する支持柱11を設けており、これはシート材料1を二つ折りにして袋部25を形成したとき、支持体2は袋部25の外面側に位置し袋部25の底部を下から支え保持するもので、袋部25の底部の下面に位置し、底部の中央部を前後方向に巾の狭い細長い形状で構え、袋部25を支えている支持柱11である。
(4)この支持柱11は前後方向に細長く巾を狭くして構え、左右に大きなスペースを構成することで、支持柱11の、この両サイドに設けたスペースに支持柱11の左右に設けた折り曲げ線13を介しそれぞれ両サイド方向に各、長く伸び出させた折り下げ辺12を設け、これは左折り目19と右折り目21の間を有する広巾で、大型の折り下げ辺12を構成させて各、左右に設け有しており、さらに支持柱11の、この前後方向に細長い前部側の端部には左折り目19と後部側の端には右折り目21を有したこの各折り目から、さらに前後側の側壁を構成する支持辺6が伸び出て各有している。
(5)この支持辺6の上部側の左右には端部折り目20を介し、それぞれ伸び出て側辺5を設けており、この側辺5は、さらに下方に伸び袋部25の上方口24から底部側まで伸びており袋部25と支持体2が箱型を構成したときの左右側の側壁を形成するものであり、さらに、この側辺5は下方の角部15まで伸びた細長部30を設け有しており袋部25の角部15が構成するポケット部16の外側に構えシート材料1に一体に細長部30は貼着されて設け有している。
(6)さらに、この支持辺6の下部側の両側部には左右に伸び出た支持アーム10を、それぞれ有し、広巾となりその下端部にはカップの口部を取らえ受けるための外ガード7と内ガード8、その間に設けた受け部9からなるカップ口部の受け部を構成し設けて有している。
(7)さらに支持柱11は、左右に有した折り曲げ線13から左右下方に折り下げた折り下げ辺12により、二つ折り部線18を平たく伸ばし支持柱11を平たく固定し、シート材料1で構成した袋部25を下から支える、下方向きのコの字型の底部を構成し、上方向きの支持辺6やその側辺5で箱型の側壁面を構成し、これを支え保持してカップ口部をとらえながら箱形をカップ口部上に袋部25を形成保持するものである。
(8)支持柱11は前後方向に、細長い形状で巾を狭く構えることでその両サイドに折り曲げ線13を各設けて、両サイド方向に長く伸びた折り下げ辺12が構成できる様にしており、この折り下げ辺12を下方に折り下げたとき、袋部25の底部側の中央部だけをとらえる支持柱11であるため袋部25の底部側の左右の角部15は下方に下がり、折り下げ辺12の外側の位置で袋部25の底部の左右の角部15が下方に下がりポケット部16を構成できる様にしている。
(9)支持柱11は中央部にある二つ折り部線18を伸ばし平たく形成保持する両サイドの各折り下げ辺12が左折り目19と右折り目21の巾を有した両サイドの折り下げ辺12であり、折り曲げ線13から下方に折り下がった状態で支持柱11と両サイド側の折り下げ辺12との両辺で下方向きのコの字型の箱状の形状を構成していることで支持柱11が前後の端部でカップ口部をとらえている支持辺6側の間で支持柱11は袋部25の底部をカップ17の口部の高さの位置で支えながら、その重量を支える高い支持力を下方向きのコの字形の箱形状で構成させている。
(10)このときに、この折り下げ辺12は折り曲げられたため元に戻ろうとする復元力の働きが作用し垂直、下方より多少ポケット部16側に向いている状態のため支持柱11の上面に大きな下方向の力が加わると基本的に折り下げ辺12は垂直下方向のどちらか向いた方向に曲がって行くが折り下げ辺12は折り曲げ線13から折り曲げられたポケット部16側に戻ろうとする反発力で常にポケット部16側を向いた状態のため、これを止めるため袋部25の底部側の両端の角部15が各折り下げ辺12の外側に下がり位置してポケット部16を構成している、このポケット部16内にコーヒー粉やお湯が入る事で大きな抑止力となり折り下げ辺12が元に戻ろうとする作用をポケット部16内の重量で押さえる又、長く伸び出た折り下げ辺12であるため、てこ、の原理でポケット部16は容易に折り下げ辺12側の押え辺26を、とらえ押さえることができ折り下げ辺12は下方向に折り下げられた状態で固定され完全に戻らなくなる。
(11)支持柱11の両サイドに設けた各折り下げ辺12は、折り曲げ線13から支持柱11側の面に伸び出て構成した押し上げ凸部14を各それぞれ設け有しており、これは袋部25の底部を浮かし支持柱11とシート材料1との間に一定の透き間を部分的に構成し袋部25からのお湯の流下をスムーズにする作用がある。
(12)シート材料1には上方口24を構成するためのミシン目4を上部側の端部3の内側の位置で左右巾に貫通したミシン目4を設けている。
(13)このシート材料1と支持体2で構成した包材を二つ折り部線18から全体を折り曲げ各端部3の三辺どうしを合わせ中にコーヒー粉等を充墳して三辺の端部3を封じて製袋形を構成している。
(14)支持体2で、この箱形を形成するとき、
図7に示す様に、一時的に支持柱11と両サイドの折り下げ辺12が全体に平たい状態になる過程を経て、初めて折り曲げ線13から左右の各、折り下げ辺12が下方に折り下がることが出来る為、側辺5の下方に伸びて設けた、折り下げ辺12を下方に押し下げる為の細長部30がポケット部16の外側に位置してポケット部16と一緒に折り下げ辺12を下方に折し下げたとき、支持柱11と同じ水平の平たい状態から一気に左右の折り下げ辺12が折り下がる為め一定の振動が支持柱11に生じ中のコーヒー粉が上方口24から多少、飛散することがあり、これを防ぐ為め、折り下げ辺12が支持柱11の、折り曲げ線13から伸び出て構成するとき、二つ折り部線18を伸ばし固定するのに必要な最小限の折り下げ辺12の作用を固定部29で作用を確保し、中間部の曲がり部28から先端部側の押え辺26が切断線27で左右に分離した構成の折り下げ辺12とすることで、側辺5の細長部30によりポケット部16と一緒に押し下げられた折り下げ辺12の曲がり部28から押え辺26側に左右に開き折れ曲がり自在にポケット部15を受け止め一気に折り下がらず徐徐に、柔軟に折り下がる様にしており、又押し下げようとする細長部30が折れて機能しなくなることも防ぎ、又折り下げ辺12が曲がり部28と先端部の押え辺26とで長く伸び構成した折り下げ辺12であることで容易に細長部30が、てこ、の原理で押し下げれる様にしている。
(15)支持柱11に設けた穴部31は支持柱11面に溜ったコーヒー液を流下させるもので、押し上げ凸部14も支持柱11側に穴部を構成するため同じ作用がある。
(16)
図6に示す様に箱型を構成した支持体2の支持辺6の下部側に設けた貼着部40は左右の端部線44の左右まで伸びて、さらに側辺5側の面まで伸びる左右先端部に設けた折り辺43は、それぞれ側辺5側のシート材料1に伸び出て貼着しており側辺5側のシート材料1の面積を引っ張った状態で構成しており支持柱11は左右の折り下げ辺12を折り下げ、前後の支持辺6は上方に折り上げ箱部の底部形を固定形成しており、これにより各支持辺6を支え固定され左右の側辺5の巾も底部形では固定されるためシート材料1の面を張った状態を構成でき、この面に貼着された側辺5と細長部30は側辺に対し平面的に向く作用が高まり側辺5は上方口24を四角型に構成する作用が高まり、細長部30は折り下げ辺12を強く折り下げ箱型全体を固定化する作用が高まる。又折り辺43は側辺側に折り曲げ部42から伸びておりこの強い引っ張りに対しても貼着面に対し直角ではなく貼着した面方向の引っ張りのため剥がれずらくなる効果がある。
(17)
図10の支持体2とシート材料1貼着面積はシート材料1に対して約20%であり支持体2とシート材料1の最小限必要な貼着部でありシート材料1の面積に対して約20%になり、これに対し
図11は支持体2とシート材料1の接する面で貼着可能な最大限の貼着面積であり約シート材料1の50%まで可能であり、これは本発明では、シート材料と支持体との接触面積が多いため可能となり、この20%~50%の範囲でシート材料1の濾過面積の増減をシート材料1に支持体を貼着する工程の貼着する面積によりドリップスピードが設定でき、従来の様に事前にシート材料1にドリップスピードのための加工をする必要がなく低コスト化できる。
【他の実施例として】
【0017】
支持柱11の両サイドに設けた折り下げ辺12は、折り曲げ線13から、各伸び出て、固定部29を形成し中間部を曲がり部28として、その先端側に押え辺26を有し構成しており、この固定部29から伸びでて、曲がり部28と押え辺26の部分が左右に分離して左右が自在に動く為に左右の根元側の固定部29の中央に位置する二つ折り部線18の折り目の部分から左右、上下に引っ張られる作用が集中するため、この折り目からの亀裂や切断が生じると、支持柱11を折り下げ辺12で平たく保てなくなるため、これを防ぐため、
図9に示す様に、二つ折り部線18の部分だけを固定部29の巾を大きくして強度を高めており又、折り下げ辺12の先端側の押え辺26から曲がり部28に伸びる切断線34の先端部33が左右に分離して二つ折り部線18の両サイド側に伸びU字部32を構成し固定部29に達する様にして、二つ折り部線18の折り目に集中して力が作用しない様にしており、左右に分離した折り下げ辺12の左辺35と右辺36が自在に、それぞれ動く力を二つ折り部線18の折り目部に達し集中しない様にしている。
【符号の説明】
【0018】
1 シート材料
2 支持体
3 端部
4 ミシン目
5 側辺
6 支持辺
7 外ガード
8 内ガード
9 受け部
10 支持アーム
11 支持柱
12 折り下げ辺
13 折り曲げ線
14 押し上げ凸部
15 角部
16 ポケット部
17 カップ
18 二つ折り部線
19 左折り目
20 端部折り目
21 右折り目
22 貼着部
23 切れ目
24 上方口
25 袋部
26 押え辺
27 切断線
28 曲がり部
29 固定部
30 細長部
31 穴部
32 U字部
33 先端部
34 切断線
35 左辺
36 右辺
37 端部
38 端部
39 上端
40 貼着部
41 U字型切り込み
42 折り曲げ部
43 折り辺
44 端部線
45 貼着部