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特開2022-173063ゲーム入力測定装置、ゲーム機、ゲーム入力測定方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173063
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】ゲーム入力測定装置、ゲーム機、ゲーム入力測定方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/79 20140101AFI20221110BHJP
   A63F 13/85 20140101ALI20221110BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20221110BHJP
【FI】
A63F13/79
A63F13/85
G09B19/00 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022040136
(22)【出願日】2022-03-15
(31)【優先権主張番号】P 2021078807
(32)【優先日】2021-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】514214900
【氏名又は名称】株式会社undermountain
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】山下 一仁
(57)【要約】
【課題】ゲームプレイヤの操作入力のレビューの質及び操作技術の向上を図る。
【解決手段】ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定するゲーム入力測定装置は、ゲームデータを取得し、前記コントローラからの操作入力データを受信し、受信した前記操作入力データを記憶し、前記操作入力データを共有する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定するゲーム入力測定装置であって、
ゲームデータを取得する取得部と、
前記コントローラからの操作入力データを受信する操作入力データ受信部と、
受信した前記操作入力データを記憶する操作入力データ記憶部と、
前記操作入力データを共有する通信部と、
を備えるゲーム入力測定装置。
【請求項2】
前記ゲームプレイヤがリアルタイムでプレイしているゲームの前記ゲームデータと、前記操作入力データの履歴とをモニタ装置に出力する第1出力部と、
を更に備える請求項1に記載のゲーム入力測定装置。
【請求項3】
前記ゲームデータを録画する第1ゲーム録画部と、
録画された前記ゲームデータと、当該ゲームデータに対応する前記操作入力データの履歴とを前記モニタ装置に出力する第2出力部と、
を更に備える請求項1に記載のゲーム入力測定装置。
【請求項4】
前記操作入力データの履歴を、所定の時間間隔で一覧にして出力する第3出力部と、
を更に備える請求項1に記載のゲーム入力測定装置。
【請求項5】
複数のボタンが同時に操作された操作入力データに対して、その複数のボタンの操作入力データの履歴をボタン毎に出力する第4出力部と、
を更に備える請求項1に記載のゲーム入力測定装置。
【請求項6】
前記ゲームデータを録画する第2ゲーム録画部と、
を更に備え、
前記通信部は、録画した前記ゲームデータ及び当該ゲームデータに対応する前記操作入力データの履歴、又は、録画した日時を、所定のウェブサイト又は所定のSNSにアップロードする、
請求項1に記載のゲーム入力測定装置。
【請求項7】
ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定するゲーム機であって、
ゲームプログラムを制御する制御部と、
前記コントローラからの操作入力データを受信する操作入力データ受信部と、
受信した前記操作入力データを記憶する操作入力データ記憶部と、
前記操作入力データを共有する通信部と、
を備えるゲーム機。
【請求項8】
ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定するゲーム入力測定装置が実行するゲーム入力測定方法であって、
ゲームデータを取得するステップと、
前記コントローラからの操作入力データを受信するステップと、
受信した前記操作入力データを記憶するステップと、
前記操作入力データを共有するステップと、
を備えるゲーム入力測定方法。
【請求項9】
ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定するゲーム入力測定装置に、
ゲームデータを取得するステップ、
前記コントローラからの操作入力データを受信するステップ、
受信した前記操作入力データを記憶するステップ、
前記操作入力データを共有するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームプレイヤによるコントローラの入力の測定に有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ゲームプレイヤの操作により、仮想空間内で操作対象を動作させてゲームを進行させるゲームプログラムが、携帯型ゲーム機や据置型ゲーム機向けに提供されている。このようなゲーム機では、ゲームプレイヤが入力した操作入力やゲーム機でプレイしたゲームプログラムの履歴を、画面上に、表示することが行われている。
例えば、特許文献1では、携帯型ゲーム機において、タッチスクリーン上に表示した仮想操作子に対してゲームプレイヤが行った操作入力を、画面上に出力する技術が開示されている。また、非特許文献1では、ゲームプレイヤがプレイしたゲームプログラムの種類や時間を表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-3423号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】冨樫さや、“任天堂スマホアプリ『My Nintendo』がかなり便利で使える! ……が赤裸々になる自分のプレイ履歴に悶絶必至!!”、[online]、令和2年4月23日、RocketNews24、[令和3年4月2日検索]、インターネット<URL:https://rocketnews24.com/2020/04/23/1363475/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ゲームプレイヤが行う操作入力は、通常、コントローラや仮想操作子に対して、略常時入力されるものであるため、ゲームプレイ中の操作入力を適切に測定し、出力することは困難であった。そのため、ゲームプレイヤが自身の操作入力をレビューすることや、ゲームプレイ中の操作入力を他人にレビューしてもらうことができず、ゲームプレイのレビューの質及び操作技術の向上が望めなかった。
特許文献1の技術では、現在の操作入力を画面上に出力するものに過ぎず、ゲームプレイヤが自身の操作入力を後からレビューすることや、この操作入力を他人と共有しレビューしてもらうことが困難であり、レビューの質及び操作技術の向上が望めない。また、非特許文献1の技術では、あくまでも、ゲームプレイヤがプレイしたゲームの種類やプレイ時間等が出力されるものであるため、ゲームプレイヤの操作入力のレビューの質及び操作技術の向上が望めない。
【0006】
本発明者らは、ゲームプレイヤの操作入力のレビューの質及び操作技術の向上が可能なゲーム入力測定装置、ゲーム機、ゲーム入力測定方法及びプログラムが必要であることに着目した。
【0007】
本発明は、ゲームプレイヤの操作入力のレビューの質及び操作技術の向上が可能なゲーム入力測定装置、ゲーム機、ゲーム入力測定方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定するゲーム入力測定装置であって、
ゲームデータを取得する取得部と、
前記コントローラからの操作入力データを受信する操作入力データ受信部と、
受信した前記操作入力データを記憶する操作入力データ記憶部と、
前記操作入力データを共有する通信部と、
を備えるゲーム入力測定装置を提供する。
【0009】
本発明によれば、ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定するゲーム入力測定装置は、ゲームデータを取得し、前記コントローラからの操作入力データを受信し、受信した前記操作入力データを記憶し、前記操作入力データを共有する。
【0010】
本発明は、装置のカテゴリであるが、方法及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【0011】
また、本発明は、ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定するゲーム機であって、
ゲームプログラムを制御する制御部と、
前記コントローラからの操作入力データを受信する操作入力データ受信部と、
受信した前記操作入力データを記憶する操作入力データ記憶部と、
前記操作入力データを共有する通信部と、
を備えるゲーム機を提供する。
【0012】
本発明によれば、ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定するゲーム機は、前記コントローラからの操作入力データを受信し、受信した前記操作入力データを記憶し、前記操作入力データを共有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ゲームプレイヤの操作入力のレビューの質及び操作技術の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】ゲーム入力測定システム1の概要を説明する図である。
図2】ゲーム入力測定システム1の機能構成を示す図である。
図3】ゲーム入力測定装置10が実行するリアルタイムデータ出力処理のフローチャートを示す図である。
図4】ゲーム入力測定装置10が出力するゲームデータ及び操作入力データの一例を模式的に示した図である。
図5】ゲーム入力測定装置10が出力するゲームデータ及び操作入力データの一例を模式的に示した図である。
図6】ゲーム入力測定装置10が実行する録画処理のフローチャートを示す図である。
図7】ゲーム入力測定装置10が実行する動画出力処理のフローチャートを示す図である。
図8】ゲーム入力測定装置10が出力する動画の一覧の一例を模式的に示した図である。で
図9】ゲーム入力測定装置10が出力する動画の一例を模式的に示した図である。
図10】ゲーム入力測定装置10が実行する練習モード出力処理のフローチャートを示す図である。
図11】ゲーム入力測定装置10が出力する練習用動画及び操作入力データの一例を模式的に示した図である。
図12】ゲーム入力測定装置10が再生モード時に出力する内容を模式的に示した図である。
図13】ゲーム入力測定装置10がタスクモード時に出力する内容を模式的に示した図である。
図14】ゲーム入力測定装置10が練習モード時に出力する内容を模式的に示した図である。
図15】ゲーム入力測定装置10がゲーム操作時や再生モード時に出力する内容を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
【0016】
[基本概念/基本構成]
図1は、ゲーム入力測定システム1の概要を説明するための図である。ゲーム入力測定システム1は、少なくとも、ゲーム入力測定装置10を含み、ゲームプレイヤによるコントローラ21の入力を測定するシステムである。
本実施形態では、ゲーム入力測定システム1は、ゲーム入力測定装置10が、ゲーム機20、コントローラ21及びモニタ装置22とHDMI(登録商標:High-Definition Multimedia Interface)接続やUSB(Universal Serial Bus)接続等の有線接続によりデータ通信可能に接続される。
【0017】
本実施形態は前提として、ゲーム機20とコントローラ21とは、近距離無線通信により、データ通信可能に接続され、ゲームプレイヤが、ゲーム機20が制御するゲームプログラムを、コントローラ21により、操作入力することにより、ゲームを進行させるものである。
【0018】
ゲーム入力測定システム1が、ゲームプレイヤによるコントローラ21の入力を測定する場合についての処理ステップについて、図1に基づいて説明する。
はじめに、ゲーム入力測定装置10は、ゲームデータを取得する(ステップS1)。
ゲームデータは、ゲーム機20が制御するゲームプログラムにおける画面データや音声データを意味する。
ゲーム機20は、ゲームプログラム及びコントローラ21からの操作入力に基づいたゲームデータを、ゲーム入力測定装置10に送信する。
ゲーム入力測定装置10は、このゲームデータを受信し、ゲームデータを取得する。
【0019】
ゲーム入力測定装置10は、コントローラ21からの操作入力データを受信する(ステップS2)。
操作入力データは、ゲームプレイヤが行ったコントローラ21の各ボタン及びアナログスティック(以下、ボタンとアナログスティックとを総称して単にボタンとも称す)に対する操作入力を意味する。更に、この操作入力には、各ボタンの操作入力時間と、アナログスティックの操作入力角度が含まれる。
コントローラ21は、各ボタンに対する操作入力を、操作入力データとして、ゲーム入力測定装置10に送信する。また、コントローラ21は、操作入力データを、ゲーム機20に併せて送信する。
ゲーム入力測定装置10は、この操作入力データを受信する。
ゲーム機20は、この操作入力データを受信し、ゲームプログラムを制御し、ゲームデータを、ゲーム入力測定装置10に送信する。
ゲーム入力測定装置10は、このゲームデータを受信する。
【0020】
ゲーム入力測定装置10は、受信した操作入力データを記憶する(ステップS3)。
ゲーム入力測定装置10は、各ボタンの操作入力履歴を時系列に沿って記憶する。このとき、ゲーム入力測定装置10は、操作入力データにおける各ボタンの操作入力内容及び操作入力時間を時系列に沿って記憶する。
【0021】
ゲーム入力測定装置10は、ゲームデータと、操作入力データの履歴とをモニタ装置22に出力する(ステップS4)。
ゲーム入力装置10は、ゲーム機20から取得したゲームデータと、記憶した操作入力データの履歴とを時系列に沿ってモニタ装置22に出力する。
モニタ装置22は、このゲームデータと、操作入力データの履歴を受信し、自身の表示部に表示する。
【0022】
ゲーム入力測定装置10は、操作入力データを共有する(ステップS5)。
ゲーム入力測定装置10は、ゲームデータと、操作入力データの履歴とを対応付けて録画した動画を、所定のウェブサイト(例えば、動画投稿サイト)又は所定のSNS(Social networking service)にアップロードする。また、ゲーム入力測定装置10は、これらを録画した日時を、所定のウェブサイト又は所定のSNSにアップロードする。
ゲーム入力測定装置10は、この動画及び/又は録画した日時を、所定のウェブサイト又は所定のSNSにアップロードすることにより、操作入力データを共有する。
【0023】
このようなゲーム入力測定システム1によれば、ゲームプレイヤの操作入力のレビューの質及び操作技術の向上が可能となる。
【0024】
[機能構成]
図2に基づいて、ゲーム入力測定システム1の機能構成について説明する。
ゲーム入力測定システム1は、ゲーム入力測定装置10を少なくとも備え、ゲームプログラムを制御するゲーム機20、ゲームプレイヤが操作するコントローラ21、ゲーム機20が出力するゲームデータを表示するモニタ装置22と、有線接続によりデータ通信可能に接続されたシステムである。
ゲーム入力測定装置10は、ゲーム機20と、HDMI(登録商標)接続により接続される。また、ゲーム入力測定装置10は、コントローラ21と、USB接続により接続される。また、ゲーム入力測定装置10は、モニタ装置22と、HDMI(登録商標)接続により接続される。なお、ゲーム機20と、コントローラ21とは、近距離無線通信により、データ通信可能に接続される。
ゲーム入力測定システム1は、上述したゲーム機20、コントローラ21、モニタ装置22、その他の装置類等が含まれていても良い。
また、ゲーム機20は、ゲーム入力測定装置10が有する機能を、有していても良い。この場合、ゲーム入力測定システム1は、ゲーム機20、コントローラ21、モニタ装置22から構成され、ゲーム機20が、コントローラ21及びモニタ装置22とデータ通信可能に接続される。ゲーム機20は、ゲーム入力測定装置10が実行する処理を実行する。
【0025】
ゲーム入力測定装置10は、ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定する装置である。
ゲーム入力測定装置10は、ハードウェア構成として、Jetson Nano 2GB、MicroSD-Card、5.1V/3.0A出力の電源ケーブル、HDMI(登録商標)端子、USB端子等からなる。なお、ハードウェア構成は、上述した例に限らず、記憶媒体、電源、各端子は、適宜変更可能である。
【0026】
ゲーム入力測定装置10は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の装置等と通信可能にするためのデバイス、ゲームデータを取得する取得部11、操作入力データを受信する操作入力データ受信部12、操作入力データを共有する通信部13等を備える。
また、ゲーム入力測定装置10は、記憶部として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備え、操作入力データを記憶する操作入力データ記憶部14を備える。
また、ゲーム入力測定装置10は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0027】
ゲーム入力測定装置10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、ゲームデータ取得モジュール、操作入力データ受信モジュール、リアルタイム出力モジュール、録画開始受付モジュール、録画終了受付モジュール、一覧出力モジュール、入力判断モジュール、再生入力受付モジュール、動画出力モジュール、通信入力受付モジュール、通信モジュール、練習用動画取得モジュール、操作入力データ出力モジュール、スコア出力モジュールを実現する。
また、ゲーム入力測定装置10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部と協働して、操作入力データ記憶モジュール、録画内容記憶モジュール、練習用動画記憶モジュールを実現する。
また、ゲーム入力測定装置10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、録画モジュール、一覧作成モジュール、スコア算出モジュールを実現する。
【0028】
[ゲーム入力測定装置10が実行するリアルタイムデータ出力処理]
図3に基づいて、ゲーム入力測定装置10が実行するリアルタイムデータ出力処理について説明する。同図は、ゲーム入力測定装置10が実行するリアルタイムデータ出力処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本リアルタイムデータ出力処理は、上述したゲームデータの取得処理(ステップS1)、操作入力データの受信処理(ステップS2)、操作入力データの記憶処理(ステップS3)、ゲームデータと、操作入力データの履歴との出力処理(ステップS4)の詳細である。
【0029】
ゲームデータ取得モジュールは、ゲーム機20からのゲームデータを取得する(ステップS10)。
ゲームデータは、上述した通り、ゲーム機20が制御するゲームプログラムにおける画面データや音声データを意味する。
ゲーム機20は、ゲームプログラム及びコントローラ21からの操作入力に基づいたゲームデータを、ゲーム入力測定装置10に送信する。
ゲームデータ取得モジュールは、このゲームデータを受信し、ゲームデータを取得する。
【0030】
操作入力データ受信モジュールは、コントローラ21からの操作入力データを受信する(ステップS11)。
操作入力データは、上述した通り、ゲームプレイヤが行ったコントローラ21の各ボタン及びアナログスティック(以下、ボタンとアナログスティックとを総称して単にボタンとも称す)に対する操作入力を意味する。なお、コントローラ21において、アナログスティックが存在しない場合、各ボタンに対する操作入力を意味する。操作入力には、各ボタンの操作入力時間と、アナログスティックの操作入力角度及び操作入力時間とが含まれる。
コントローラ21は、ゲームプレイヤが行った各ボタンに対する操作入力を、ゲーム入力測定装置10に送信する。
操作入力データ受信モジュールは、この操作入力データを受信する。
【0031】
上述したゲームデータの取得処理(ステップS10)と、操作入力データの受信処理(ステップS11)とは、同時に行われる処理である。すなわち、コントローラ21の操作入力が行われた際、コントローラ21は、操作入力データを、ゲーム機20に送信するとともに、ゲーム入力測定装置10に送信する。ゲーム機20は、この操作入力データを受信し、ゲームデータを、ゲーム入力測定装置10に送信する。ゲーム入力測定装置10は、これらのゲームデータと、操作入力データとを受信する。
【0032】
操作入力データ記憶モジュールは、操作入力データを記憶する(ステップS12)。
操作入力データ記憶モジュールは、各ボタンの操作入力履歴を、時系列に沿って記憶する。すなわち、操作入力データ記憶モジュールは、操作入力データにおける各ボタンの操作入力内容及び操作入力時間を時系列に沿って記憶する。
【0033】
リアルタイム出力モジュールは、ゲームデータと、操作入力データの履歴とをモニタ装置22に出力する(ステップS13)。
リアルタイム出力モジュールは、取得したゲームデータと、記憶した操作入力データの履歴とを、モニタ装置22に送信する。このとき、リアルタイム出力モジュールは、予め設定された画面の状態で、このゲームデータと、操作入力データの履歴とを出力する。予め設定された画面の一例としては、ゲームデータを中心として、ゲームデータの左右に各ボタンの操作入力の内容が配置され、ゲームデータの下部に、操作入力の履歴が配置される。また、各ボタンの操作入力の内容として、操作入力時間を示すメモリ等や、アナログスティックの操作入力角度を示す数字等が配置される。操作入力データの履歴は、所定時間間隔における所定の個数のボタンの履歴の一覧が配置される。この一覧は、一方から他方に向かって時系列に沿ってボタンの履歴が配置される。この一覧では、複数のボタンが同時に操作された操作入力データに対して、複数のボタンの操作入力データの履歴をボタン毎に配置される。
モニタ装置22は、このゲームデータと、操作入力データの履歴とを受信し、自身の表示部に表示する(図4及び図5参照)。このとき、モニタ装置22は、ゲーム入力測定装置10に設定された画面の状態に基づいて、ゲームデータ及び操作入力データを表示する。
この結果、リアルタイム出力モジュールは、ゲーム機20のゲーム画面と、コントローラ21の操作入力データとをリアルタイムにモニタ装置22に表示させることになる。
【0034】
図4及び図5に基づいて、リアルタイム出力モジュールが出力するゲームデータ及び操作入力データについて説明する。同図は、モニタ装置22が表示する、リアルタイム出力モジュールが出力するゲームデータ及び操作入力データの一例を模式的に示した図である。
同図において、ゲーム画面表示領域30、ボタン表示領域31、履歴表示領域32、録画開始アイコン33、録画終了アイコン34が示され、ボタン表示領域31には、メモリ35、ライブラリアイコン36が示されている。
ゲーム画面表示領域30は、ゲームデータにおけるゲーム画面が表示される。ボタン表示領域31には、現在操作中のボタンの操作入力時間(アナログスティックにおいては、その角度も)が表示される。ボタン表示領域31におけるメモリ35は、操作入力時間を示しており、一つのメモリが、0.2秒を意味し、操作入力時間に応じて、メモリの色を変更(例えば、着色)して表示する。また、「-」は、入力が行われていないことを意味し、「270°」や「90°」は、アナログスティックの操作入力角度を意味する。履歴表示領域32は、所定の時間間隔における操作入力の履歴を一覧として表示する。一番左の列が最新の操作入力であり、右に行くにしたがって、それよりも前の操作入力となる。各列は、0.2秒間隔である。操作入力データを受信する毎に、操作入力の履歴が左から右に流れて表示される。
モニタ装置22に表示された各アイコンについて説明する。
各アイコンは、コントローラ21を介して、ゲームプレイヤからの入力が行われる。ゲーム入力測定装置10は、このコントローラを介した入力に基づいて、各アイコンに設定された機能を実行する。
録画開始アイコン33は、後述する録画処理における録画開始の受付処理(ステップS20)を実行する機能が設定されている。ゲーム入力測定装置10は、録画開始アイコン33が、ゲームプレイヤからの入力が行われることにより、後述する録画開始の受付処理(ステップS20)を実行する。
録画終了アイコン34は、後述する録画処理における録画終了の受付判定処理(ステップS22)を実行する機能が設定されている。ゲーム入力測定装置10は、録画終了アイコン34が、ゲームプレイヤからの入力が行われることにより、後述する録画終了の受付判定処理(ステップS22)を実行する。
ライブラリアイコン36は、後述する動画出力処理における動画の一覧の出力処理(ステップS31)により出力された動画の一覧の画面に遷移する機能が設定されている。ゲーム入力測定装置10は、ライブラリアイコン36が、ゲームプレイヤからの入力が行われることにより、後述する動画の一覧の画面の出力処理(ステップS31)を実行する。
【0035】
以上が、リアルタイムデータ出力処理である。
【0036】
[ゲーム入力測定装置10が実行する録画処理]
図6に基づいて、ゲーム入力測定装置10が実行する録画処理について説明する。同図は、ゲーム入力測定装置10が実行する録画処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0037】
録画開始受付モジュールは、ゲームデータの録画開始を受け付ける(ステップS20)。
録画開始受付モジュールは、上述した図4及び図5における録画開始アイコン33への入力を、コントローラ21を介して受け付ける。
【0038】
録画モジュールは、ゲームデータの録画を開始する(ステップS21)。
録画モジュールは、ゲームデータと、操作入力データとを対応付けて動画として録画する。すなわち、録画モジュールは、モニタ装置22に出力するゲームデータと、このゲームデータに対応する記憶した操作入力データとを上述した図4及び図5の状態の動画として録画する。
【0039】
録画終了受付モジュールは、録画の終了を受け付けたか否かを判定する(ステップS22)。
録画終了受付モジュールは、上述した図4及び図5における録画終了アイコン34への入力を受け付けたか否かを判定する。録画終了受付モジュールは、録画終了アイコン34への入力を、コントローラ21を介して受け付ける。
録画終了受付モジュールは、録画の終了を受け付けていないと判定した場合(ステップS22 NO)、ゲームデータの録画を行い、録画の終了を受け付けるまで、本録画終了受付判定処理を繰り返す。
【0040】
一方、録画終了受付モジュールは、録画の終了を受け付けたと判定した場合(ステップS22 YES)、録画モジュールは、ゲームデータの録画を終了する(ステップS23)。
【0041】
録画内容記憶モジュールは、録画内容を記憶する(ステップS24)。
録画内容記憶モジュールは、録画した動画と、録画した日時と、ゲームの名称とを対応付けて、録画内容として記憶する。ゲームの名称は、上述したゲームデータの取得処理(ステップS10)に際して、ゲームの名称を受信し、この名称に基づいて設定しても良いし、ゲームプレイヤが入力した名称に基づいて設定しても良いし、その他の方法により設定しても良い。
【0042】
以上が、録画処理である。
【0043】
[ゲーム入力測定装置10が実行する動画出力処理]
図7に基づいて、ゲーム入力測定装置10が実行する動画出力処理について説明する。同図は、ゲーム入力測定装置10が実行する動画出力処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本動画出力処理は、上述した操作入力データの共有処理(ステップS5)の詳細である。
【0044】
一覧作成モジュールは、動画の一覧を作成する(ステップS30)。
一覧作成モジュールは、記憶した録画内容における動画毎に、サムネイルを作成する。一覧作成モジュールは、このサムネイルと、動画時間と、ゲームの名称と、録画した日時とを、まとめた一覧を作成する。
【0045】
一覧出力モジュールは、動画の一覧をモニタ装置22に出力する(ステップS31)。
一覧出力モジュールは、動画の一覧を、モニタ装置22に送信する。このとき、一覧出力モジュールは、予め設定された画面の状態で、この一覧を出力する。予め設定された画面の状態の一例としては、動画の一覧と、この一覧の左に各種アイコンとが配置される。
【0046】
図8に基づいて、一覧出力モジュールが出力する動画の一覧について説明する。同図は、モニタ装置22が表示する、一覧出力モジュールが出力する動画の一覧の一例を模式的に示した図である。
同図において、一覧表示領域40、リアルタイム遷移アイコン41、再生アイコン42、アップロードアイコン43、削除アイコン44が示されている。
一覧表示領域40は、動画の一覧が表示される。この一覧には、ゲームプレイヤが所望する動画の選択アイコン、動画のサムネイル、動画の再生時間、ゲームの名称、録画日時が動画毎に表示される。ゲームプレイヤは、この選択アイコンへの入力を、コントローラ21を介して行うことにより、自身が所望する動画を選択する。このとき、ゲーム入力測定装置10は、コントローラ21を介して、動画の選択を受け付けることになる。
モニタ装置22に表示された各アイコンについて説明する。
各アイコンは、コントローラ21を介して、ゲームプレイヤからの入力が行われる。ゲーム入力測定装置10は、このコントローラを介した入力に基づいて、各アイコンに設定された機能を実行する。
リアルタイム遷移アイコン41は、上述したリアルタイムデータ出力処理により出力されたゲームデータと操作入力データの履歴との画面に遷移する機能が設定されている。ゲーム入力測定装置10は、リアルタイム遷移アイコン41が、ゲームプレイヤからの入力が行われることにより、上述したゲームデータと、操作入力データの履歴とをモニタ装置22にリアルタイムに出力する処理(ステップS14)を実行する。
再生アイコン42は、選択された動画を再生する機能が設定されている。ゲーム入力測定装置10は、再生アイコン42に対するゲームプレイヤからの入力が行われることにより、選択された動画をモニタ装置22に出力する。モニタ装置22は、この動画を自身の表示部に表示する(図9参照)。図9の詳細については後述する。
アップロードアイコン43は、選択された動画を、SNSやウェブサイトやゲーム機20本体のメディアファイルにアップロードする機能が設定されている。ゲーム入力測定装置10は、アップロードアイコン43に対するゲームプレイヤからの入力が行われることにより、選択された動画を、SNSやウェブサイトやメディアファイルにアップロードする。
削除アイコン44は、選択された動画を削除する機能が設定されている。ゲーム入力測定装置10は、削除アイコン44に対するゲームプレイヤからの入力が行われることにより、選択された動画を削除する。
【0047】
入力判断モジュールは、出力した一覧に対する入力内容を判断する(ステップS32)。
入力判断モジュールは、出力した一覧に対して行われた入力内容が、再生アイコン42に対する入力であるか、アップロードアイコン43に対する入力であるかを判断する。入力判断モジュールは、モニタ装置22が出力した再生アイコン42に対する入力が行なわれたことを示すデータの受信の有無、モニタ装置22が出力したアップロードアイコン43に対する入力が行なわれたことを示すデータの受信の有無等に基づいて、この判断を実行する。入力判断モジュールが、再生アイコン42に対する入力であると判断した場合、再生入力受付モジュールが、後述するステップS33の処理を実行し、アップロードアイコン43に対する入力であると判断した場合、通信入力受付モジュールが、後述するステップS35の処理を実行する。
なお、入力判断モジュールが、どちらでもないと判断した場合、処理を終了するものであっても良いし、何れかの入力であると判断するまで処理を保留するものであっても良い。
【0048】
再生アイコン42に対する入力であると判断された場合、再生入力受付モジュールは、再生する動画の入力を受け付ける(ステップS33)。
再生入力受付モジュールは、上述した一覧表示領域40に表示した選択アイコンに対する入力を受け付けるとともに、再生アイコン42の入力を受け付ける。
【0049】
動画出力モジュールは、受け付けた動画を出力する(ステップS34)。
動画出力モジュールは、選択された動画を、モニタ装置22に送信する。このとき、動画出力モジュールは、予め設定された画面の状態で、この動画を出力する。予め設定された画面の一例としては、録画した図4及び図5の画面の状態に加えて、動画再生用の機能が設定されたシークバーや動画アイコンを配置される。
モニタ装置22は、この動画を受信し、自身の表示部に表示する(図9参照)。このとき、モニタ装置22は、動画として、図4及び図5の内容に加えて、動画再生用の機能が設定されたシークバーや動画アイコンを表示する。
【0050】
図9に基づいて、動画出力モジュールが出力する動画について説明する。同図は、モニタ装置22が表示する、動画出力モジュールが出力する動画の一例を模式的に示した図である。
同図において、ゲーム画面表示領域30、ボタン表示領域31、履歴表示領域32、シークバー50、動画アイコン51が示されている。ゲーム画面表示領域30、ボタン表示領域31、履歴表示領域32については、上述した図4及び図5のものと同様である。
シークバー50及び動画アイコン51は、コントローラ21を介して、ゲームプレイヤからの入力が行われる。ゲーム入力測定装置10は、このコントローラを介した入力に基づいて、シークバー50及び動画アイコン51に設定された機能を実行する。
シークバー50は、一般的な動画等の再生時に用いるものと同様である。
動画アイコン51は、巻き戻し、一時停止、再生、早送り、再生速度変更(例えば、等倍速、0.5倍速、1.5倍速、2.0倍速)等であり、これらは、一般的な動画等の再生時に用いるものと同様である。
【0051】
アップロードアイコン43に対する入力であると判断された場合、通信入力受付モジュールは、アップロードする動画の入力を受け付ける(ステップS35)。
通信入力受付モジュールは、上述した一覧表示領域40に表示した選択アイコンに対する入力を受け付けるとともに、アップロードアイコン43の入力を受け付ける。
【0052】
通信モジュールは、受け付けた動画をアップロードする(ステップS36)。
通信モジュールは、選択された動画を、所定のウェブサイト、所定のSNS、又は、ゲーム機20本体のメディアファイルにアップロードする。通信モジュールが動画をアップロードするアップロード先は、予め設定されたものであっても良いし、ゲームプレイヤが所望するウェブサイト、SNS又はメディアファイルの選択入力や直接入力等を更に受け付けるものであっても良い。
特に、通信モジュールが、所定のウェブサイト又は所定のSNSにこの動画をアップロードすることにより、ゲームプレイヤは、ゲームプレイヤ以外の様々な人物と、この動画を共有することが可能になる。
本明細書における動画の共有とは、所定のウェブサイト又は所定のSNSにこの動画をアップロードすることのみを意図するものであっても良いし、動画をアップロードした所定のウェブサイト又は所定のSNSを介して、様々な人物が、この動画に対して何らかの行動(例えば、閲覧、コメント、紹介、引用、お気に入り登録、ダウンロード)が可能な状態にすることを意図するものであっても良い。
なお、通信モジュールは、動画ではなく、この動画を録画した日時を、所定のウェブサイト又は所定のSNSにアップロードしても良いし、動画及びこの動画を録画した日時を、所定のウェブサイト又は所定のSNSにアップロードしても良い。
【0053】
以上が、動画出力処理である。
【0054】
[ゲーム入力測定装置10が実行する練習モード出力処理]
図10に基づいて、ゲーム入力測定装置10が実行する練習モード出力処理について説明する。同図は、ゲーム入力測定装置10が実行する練習モード出力処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
なお、上述した処理と同様の処理については、その詳細な説明は省略する。
【0055】
本処理の詳細な説明を記載する前に、本処理の前提について説明する。
本処理は、ゲームプレイヤが、ゲーム機20が実行するゲームプログラムとはオフライン(完全に切り離して操作)で操作する際の処理である。すなわち、本処理では、後述する練習用動画におけるゲーム機20のゲームデータを制御するゲームプログラムを、ユーザ自身が用意する必要が無い。そのため、本処理の実行に必要なゲーム入力測定システム1の構成としては、少なくとも、ゲーム入力測定装置10、コントローラ21及びモニタ装置22である。
【0056】
練習用動画取得モジュールは、練習用動画を取得する(ステップS40)。
練習用動画は、他のゲームプレイヤ、特に、プロのゲームプレイヤが、上述した録画処理により録画したゲームデータ及び操作入力データを用いた動画であり、このゲームデータ及び操作入力データの所定のタイミング(例えば、ポイントとなる場面、操作が難しい場面、重要な操作が含まれる場面)を、所定の時間(例えば、1分間、2分間)切り取ったものである。練習用動画は、他のゲームプレイヤによる、ゲーム機20のゲームデータ及びコントローラ21の操作入力データが含まれるものである。
練習用動画取得モジュールは、他のゲームプレイヤ等が、SNSや所定のウェブサイト(例えば、練習用動画投稿サイト、それ以外の動画投稿サイト)等にアップロードした練習用動画を取得する。練習用動画取得モジュールは、アップロードされた練習用動画の内、ゲームプレイヤが所望した練習用動画を取得する。
【0057】
練習用動画記憶モジュールは、取得した練習用動画を記憶する(ステップS41)。
練習用動画記憶モジュールは、練習用動画と、練習用動画情報(サムネイルと、動画時間と、ゲームプログラムの名称、練習用動画の作成日時等)とを対応付けて記憶する。
【0058】
一覧作製モジュールは、練習用動画の一覧を作成する(ステップS42)。
一覧作製モジュールは、練習用動画情報を、練習用動画毎にまとめ、記憶する練習用動画の一覧を作成する。
なお、サムネイルは、練習用動画をアップロードした他のゲームプレイヤにより作成されたものであっても良いし、一覧作製モジュールが作成するものであっても良い。
一覧作製モジュールは、これらに加えて、他のゲームプレイヤのコメントや評価等の練習用動画に関する内容等を一覧における各練習用動画に追加しても良い。
【0059】
一覧出力モジュールは、練習用動画の一覧を、モニタ装置22に出力する(ステップS43)。
一覧出力モジュールは、予め設定された画面の状態で、この一覧を出力する。予め設定された状態の一例としては、動画の一覧と、この一覧の左に各種アイコンとが配置される。
一覧出力モジュールは、上述した図8と略同様の画面の状態で、一覧を出力しても良いが、上述したリアルタイム遷移アイコン41やアップロードアイコン42については、表示されない。リアルタイム遷移アイコン41が不要な理由は、ユーザが、実際のゲームプログラムに対して入力操作を行っていないためである。アップロードアイコン42が不要な理由は、練習用動画をアップロードしたゲームプレイヤとは、別の人物がこの練習用動画を再度アップロードすることを防止するためである。
なお、各種アイコンについては、上述した例に限らず、適宜変更可能である。
【0060】
再生入力受付モジュールは、再生する練習用動画の入力を受け付ける(ステップS44)。
再生入力受付モジュールは、出力した練習用動画の一覧に表示した練習用動画に対する選択及び再生の入力を受け付ける。
【0061】
なお、ゲーム入力測定装置10は、上述したステップS40-44の処理を実行する代わりに、その都度、上述したステップS40の処理を実行し、後述するステップS45の処理を実行しても良い。この場合、ゲーム入力測定装置10は、アップロードされた練習用動画の一覧から、ユーザが所望する練習用動画の選択を受け付け、受け付けた練習用動画を取得する構成となる。
【0062】
動画出力モジュールは、受け付けた練習用動画を出力する(ステップS45)。
動画出力モジュールは、受け付けた練習用動画を、モニタ装置22に送信する。このとき、動画出力モジュールは、予め設定された画面の状態で、この練習用動画を出力する。予め設定された画面の一例は、後述する図11において説明する。
モニタ装置22は、この練習用動画を受信し、自身の表示部に表示する(図11参照)。このとき、モニタ装置22は、ゲーム入力測定装置10に設定された画面の状態に基づいて、練習用動画を表示する。
【0063】
操作入力データ受信モジュールは、コントローラ21からの操作入力データを受信する(ステップS46)。
コントローラ21は、ゲームプレイヤが行った各ボタンに対する操作入力を、ゲーム入力測定装置10に送信する。
操作入力データ受信モジュールは、この操作入力データを受信する。
【0064】
操作入力データ出力モジュールは、操作入力データをモニタ装置22に出力する(ステップS47)。
操作入力データ出力モジュールは、受診した操作入力データをモニタ装置22に送信する。このとき、操作入力データ出力モジュールは、予め設定された画面の状態で、この操作入力データを出力する。予め設定された画面の一例は、後述する図11において説明する。
モニタ装置22は、この操作入力データを受信し、自身の表示部に表示する(図11参照)。このとき、モニタ装置22は、ゲーム入力測定装置10に設定された画面の状態に基づいて、操作入力データを表示する。
【0065】
モニタ装置22は、練習用動画と、ゲームプレイヤがコントローラ21を操作した操作入力データとを同時に表示するものである。
【0066】
図11に基づいて、動画出力モジュールが出力する練習用動画及び操作入力データ出力モジュールが出力する操作入力データについて説明する。同図は、モニタ装置22が表示する動画出力モジュールが出力する練習用動画及び操作入力データ出力モジュールが出力する操作入力データの一例を模式的に示した図である。
同図において、練習用動画表示領域60、ボタン表示領域61、ゲームプレイヤ操作情報領域63及び練習用動画操作情報領域64を含む履歴表示領域62、動画アイコン65、スコアアイコン66、スコア表示領域67が示されている。
練習用動画表示領域60は、練習用動画におけるゲームデータであるゲーム画面が表示される。
ボタン表示領域61は、上述した図4及び図5におけるボタン表示領域31と同様である。なお、本図では、ボタン表示領域61において、一つのメモリが、1フレームを意味する。
履歴表示領域62は、所定の時間間隔における練習用動画における操作入力の履歴を一覧として表示するとともに、ゲームプレイヤの操作入力データを表示する。この履歴表示領域62において、一番左の列であるゲームプレイヤ操作情報領域63は、現在のゲームプレイヤの操作入力データを表示する。また、履歴表示領域62において、ゲームプレイヤ操作情報領域63の右側にある練習用動画操作情報領域64は、現在、練習用動画表示領域60に表示中のゲーム画面に対応する練習用動画における操作入力データを表示する。また、履歴表示領域632において、練習用動画操作情報領域64の右側にある各操作入力データは、練習用動画操作情報領域64に表示中の操作入力データの後の、練習用動画における操作入力データの操作入力の履歴であり、1フレーム毎に操作入力データを表示する。この時、履歴表示領域62は、一番左の列が最新の操作入力データであり、右に行くにしたがって、それよりも後の操作入力データとなる。各列は、1フレーム間隔である。履歴表示領域62は、フレームの経過とともに、操作入力データが右から左に流れて表示する。
ゲーム入力測定装置10は、後述するスコアの算出処理(ステップS49)において、ゲームプレイヤ操作情報領域63の操作入力データと、練習用動画操作情報領域64の操作入力データとが一致するか否かに基づいて、入力差の有無を検出する。
動画アイコン65は、コントローラ21を介して、ゲームプレイヤからの入力が行われ、ゲーム入力測定装置10が、設定されたリピート再生、一時停止、再生、早送り、巻き戻し、再生速度変更(例えば、等倍速、0.5倍速、1.5倍速、2.0倍速)等の機能を実行する。これらは、一般的な動画等の再生時に用いるものと同様である。
スコアアイコン66は、コントローラ21を介して、ゲームプレイヤからの入力が行なわれ、ゲーム入力測定装置10が、このコントローラを介した入力に基づいて、後述するスコアの算出処理(ステップS49)を実行する。
スコア表示領域67は、後述するスコアの出力処理(ステップS50)の結果、ゲーム入力測定装置10が、モニタ装置22に出力したスコアを表示する。
【0067】
図10に戻り、練習モード出力処理の続きを説明する。
操作入力データ記憶モジュールは、操作入力データを記憶する(ステップS48)。
操作入力データ記憶モジュールは、各ボタンの操作入力履歴を、時系列に沿って記憶する。すなわち、操作入力データ記憶モジュールは、操作入力データにおける各ボタンの操作入力内容及び操作入力時間を時系列に沿って記憶する。
【0068】
スコア算出モジュールは、スコアを算出する(ステップS49)。
スコアは、時間毎のゲームプレイヤの操作入力データに基づいた操作情報と、練習用動画における操作入力データに基づいた操作情報の入力差がどれだけあったかを数値化したものである。また、スコアは、最高で(入力差が無い、すなわち完全に同一である場合)100点であり、操作情報の入力差が発生する度に、その点数が下がるものである。
スコア算出モジュールは、上述したスコアアイコン66の入力、練習用動画における操作入力データの終了を契機として、スコアを算出する。スコア算出モジュールは、スコアアイコン66の入力を契機として、スコアを算出する場合、練習用動画の開始時点から、スコアアイコン66を入力した時点までのスコアを算出する。このとき、練習用動画出力モジュールは、練習用動画の出力を停止し、モニタ装置22は、スコアアイコン66の入力時の画面及び操作入力データの状態で停止した状態を表示する。
なお、ゲーム入力測定装置10は、所定の入力を受け付けることにより、練習用動画の出力の停止を解除し、再度、練習用動画を出力しても良い。そのうえで、再度、スコアアイコン66の入力が行なわれた場合、スコア算出モジュールは、練習用動画を再開した時点から、スコアアイコン66を入力した時点までのスコアを算出しても良い。このとき、再度、スコアアイコン66の入力が行なわれずに、練習用動画における操作入力データが終了した場合、スコア算出モジュールは、練習用動画を再開した時点から、練習用動画の終了時点までのスコアを算出しても良い。
スコア算出モジュールは、練習用動画における操作入力データの終了を契機として、スコアを算出する場合、練習用動画の開始時点から、練習用動画の終了時点までのスコアを算出する。
スコア算出モジュールは、練習用動画における操作入力データと、この練習用動画を閲覧し、コントローラ21を操作するゲームプレイヤにおける操作入力データとの入力差をスコアとして算出する。
スコア算出モジュールが、スコアを算出する例について説明する。この例において、練習用動画は、その動画時間が2分間であり、総フレーム数が、24,000であるものとして説明する。
スコア算出モジュールは、記憶したコントローラ21からの操作入力データと、取得した練習用動画における操作入力データとを比較する。スコア算出モジュールは、1フレーム毎に、各操作入力データを比較し、入力差が有るか無いかを判断し、入力差が有るフレーム数を算出する。スコア算出モジュールは、例えば、10フレームから14フレームの操作入力データに入力差があり、1,501フレームから1,510フレームの操作入力データに入力差がある場合、入力差があったフレーム数である15フレームを算出する。
スコア算出モジュールは、練習用動画の総フレーム数から、入力差が有るフレーム数を減算し、減算した結果を、練習用動画の総フレーム数で除算することにより、スコアを算出する。スコア算出モジュールは、例えば、総フレーム数が、24,000であり、入力差が有るフレーム数が15フレームであることから、(24000-15)/2400を計算し、計算結果である99.3に基づいて、スコアを99.3点として算出する。
なお、アナログスティックの操作入力データについては、完全に同一であることは現実的ではないため、所定の閾値(例えば、±3度)内の操作入力データは、同一であるものとみなす。
【0069】
スコア出力モジュールは、算出したスコアをモニタ装置22に出力する(ステップS50)。
スコア出力モジュールは、算出したスコアをモニタ装置22に送信する。このとき、スコア出力モジュールは、予め設定された画面の状態で、このスコアを出力する。予め設定された画面の状態の一例としては、上述した図11の画面におけるスコア表示領域67である。
モニタ装置22は、このスコアを受信し、自身の表示部に表示する(図11参照)。
【0070】
以上が、練習モード出力処理である。
【0071】
上述したリアルタイムデータ出力処理、録画処理、動画出力処理及び練習モード出力処理は、ゲーム入力測定装置10が実行するものとして説明しているが、これらの処理は、ゲーム機20が実行するものであっても良い。この場合、ゲーム入力測定装置10が有する各モジュールを、ゲーム機20が有する構成とすれば良い。
また、ゲーム機20が、ゲーム入力測定装置10を内蔵する構成も可能である。
また、パソコン等のコンピュータが、ゲーム入力測定装置10及びゲーム機20の機能を実現する構成も可能である。この場合、コンピュータは、ゲーム入力測定装置10及びゲーム機20そのものを内蔵するものであっても良いし、ゲーム入力測定装置10及びゲーム機20が実行する各処理を実行するものであっても良い。
【0072】
[ゲーム入力測定装置10がモニタ装置22に出力するデータ内容例]
以下、上述した処理に基づいて、ゲーム入力測定装置10がモニタ装置22に出力するデータ内容例について説明する。以下の説明において、各データ内容を、各モードとして説明する。モードとは、ゲーム入力測定装置10が、モニタ装置22に出力するデータ内容を示すものである。
【0073】
<再生モード>
初めに、再生モードについて説明する。再生モードとは、ゲームプレイヤ、又は、他のゲームプレイヤ(例えば、プロのゲームプレイヤ)が行った操作内容を視覚化したものである。
ゲーム入力測定装置10は、上述した処理において録画した録画内容、又は、取得した練習用動画の内、ゲームプレイヤが所望したものに対する入力を受け付け、受け付けたものをモニタ装置22に出力する(図12参照)。具体的には、ゲーム入力測定装置10は、上述したステップS34、又は、S45の処理による動画の出力を実行することにより、録画した録画内容、又は、取得した練習用動画の内、ゲームプレイヤが所望したものを、モニタ装置22に出力する。
ゲーム入力測定装置10は、再生モードにおいて、ゲームプレイヤ自身の操作内容(録画内容)、又は、手本となる操作内容(練習用動画)を出力する。
ゲーム入力測定装置10は、再生モードにおいて再生した録画内容、又は、練習用動画を、所定の入力操作を受け付けることにより、SNSやウェブサイト等にアップロードし、様々な人物とこれらを共有することも可能である。
ゲームプレイヤは、再生モードにおいて、モニタ装置22に出力された録画内容、又は、練習用動画を閲覧する。
以下の説明において、ゲーム入力測定装置10が、練習用動画を出力した場合を例として説明する。
【0074】
図12は、再生モードにおいて、ゲーム入力測定装置10が、モニタ装置22に出力した練習用動画、及び、この練習用動画における操作入力データの一例を模式的に示した図である。同図に基づいて、再生モードにおいて、ゲーム入力測定装置10が出力する内容について説明する。
【0075】
本図において、ゲーム画面表示領域70、ボタン表示領域71、履歴表示領域72、操作アイコン73,74、動画アイコン75、シークバー76、ライブラリアイコン77が示されている。ボタン表示領域71、履歴表示領域72、動画アイコン75、シークバー76、ライブラリアイコン77は、上述した各図における同名のものと同様の機能を有する。
ゲーム画面表示領域70は、ゲーム入力測定装置10が出力中のゲーム画面が表示される。操作アイコン73,74は、このゲーム画面表示領域70の画面中央等の所定の場所に配置されたものである。
操作アイコン73は、コントローラ21の左側の各ボタン及びアナログスティックの操作内容を示し、操作アイコン74はコントローラ21の右側の各ボタン及びアナログスティックの操作内容を示すものである。操作アイコン73,74は、円の内部に+のアイコンを有し、円周上の所定の場所に、コントローラ21の各ボタンが配置されたものである。操作アイコン73,74は、現在表示中のゲーム画面に対して入力された操作内容を表示する。操作アイコン73,74は、ゲームプレイヤが操作したボタンのみを表示し、操作していないボタンについては、非表示となる(本図において、L1、L2、L3、十字キーの上下左右、□、×、〇、△、R1、R2、R3の全てのボタンが入力された状態を示している)。また、操作アイコン73,74に示された+のアイコンは、コントローラの各アナログスティックの操作内容を表示する。アナログスティックの操作内容の入力を受け付けていない場合、+のアイコンが、円の中心に位置し、アナログスティックの角度及びその入力量に応じた位置で、円内を移動する。
ここで、ゲームプレイヤが操作したボタンは、図15に示されるように、2つの円の内側に集中して配置されてもよい。これにより、視認性を向上させることができる。
なお、再生モードにおいて、ゲーム入力測定装置10がモニタ装置22に出力するゲーム画面表示領域70、ボタン表示領域71、履歴表示領域72、操作アイコン73,74、動画アイコン75、シークバー76、ライブラリアイコン77の配置場所、配置方法及びその内容は、上述した例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0076】
<タスクモード>
次に、タスクモードについて説明する。タスクモードとは、ゲームプレイヤが、予め設定されたタスク(例えば、所定のゲーム操作(例えば、サッカーゲームである場合、シュート練習、オフェンス練習、ディフェンス練習)に関する内容)を実行した際に行った操作内容を視覚化したものである。このタスクは、ゲームプレイヤがその内容を設定するものであっても良いし、SNSやウェブサイトに投稿された内容を設定するものであっても良いし、他のゲームプレイヤ等が設定するものであっても良い。ゲーム入力測定装置10は、タスクモードにおいて、タスクとともに、ゲームプレイヤの操作内容を出力する。
ゲーム入力測定装置10は、タスクを達成するためのゲームデータ及び操作入力データに関して、上述した処理において録画した録画内容に対する入力を受け付け、受け付けたものをモニタ装置22に出力する(図13参照)。具体的には、ゲーム入力測定装置10は、タスクを達成するためのゲームデータ及び操作入力データに関して、S34の処理により動画の出力を実行することにより、この録画内容をモニタ装置22に出力する。なお、ゲーム入力測定装置10は、上述した処理においてリアルタイムに出力するゲームデータ及び操作入力データを、モニタ装置22に出力しても良い。具体的には、ゲーム入力測定装置10は、タスクを行おうとするためのゲームデータ及び操作入力データに関して、ステップS13の処理によりリアルタイムの出力を実行することにより、ゲームデータ及び操作入力データをモニタ装置22に出力しても良い。
ゲーム入力測定装置10は、タスクモードにおいて再生した録画内容に対して、実行したタスクの選択入力を受け付け、完了したタスクを判断する。ゲーム入力測定装置10は、タスクモードにおいて、完了したと判断したタスクにおける録画内容及び録画した日時(又はタスクモードとして出力した日時)を、連携する所定のアプリ(例えば、カレンダーアプリ)、所定のウェブサイト(例えば、カレンダーサイト)、所定のSNS等にアップロードし、録画内容及び録画した日時(又はタスクモードとして出力した日時)を、アップロード先に登録することも可能である。ゲーム入力測定装置10は、これらに登録する際、タスクの完了の継続日数や完了の連続記録等のタスクの達成や完了に関連した情報を併せて登録しても良い。ここで、ゲーム入力測定装置10は、タスクの完了を判断した時点で、録画内容及び録画した日時(又はタスクモードとして出力した日時)を、アップロードしても良いし、全てのタスクの完了を判断した時点で、各タスクにおける録画内容及び録画した日時(又はタスクモードとして出力した日時)をアップロードしても良いし、複数のタスクの完了を判断した時点で、各タスクにおける録画内容及び録画した日時(又はタスクモードとして出力した日時)をアップロードしても良い。
ゲームプレイヤは、タスクモードにおいて、モニタ装置22に出力された録画内容を閲覧し、タスクの完了を把握する。
【0077】
図13は、タスクモードにおいて、ゲーム入力測定装置10が、モニタ装置22に出力した録画内容及びこの録画内容における操作入力データの一例を模式的に示した図である。同図に基づいて、タスクモードにおいて、ゲーム入力測定装置10が出力する内容について説明する。
【0078】
本図において、ゲーム画面表示領域80、ボタン表示領域81、履歴表示領域82、操作アイコン83,84、タスク表示領域85、ライブラリアイコン86が示されている。ゲーム画面表示領域80、ボタン表示領域81、履歴表示領域82、操作アイコン83,84、ライブラリアイコン86は、上述した各図における同名のものと同様の機能を有する。
タスク表示領域85は、予め設定された少なくとも一つのタスク(本図では、シュート練習)が表示される。ゲーム入力測定装置10は、タスク表示領域85に対して、実行したタスクの選択入力を受け付けた場合、このタスクを、完了したタスクと判断する。
なお、タスクモードにおいて、ゲーム入力測定装置10がモニタ装置22に出力するゲーム画面表示領域80、ボタン表示領域81、履歴表示領域82、操作アイコン83,84、タスク表示領域85、ライブラリアイコン86の配置場所、配置方法及びその内容は、上述した例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0079】
<練習モード>
最後に、練習モードについて説明する。練習モードとは、ゲームプレイヤ、及び、他のゲームプレイヤ(例えば、プロのゲームプレイヤ)が行った操作を視覚化したものである。ゲーム入力測定装置10は、練習モードにおいて、手本となる操作内容を出力しつつ、ゲームプレイヤの操作内容を併せて出力する。
ゲーム入力測定装置10は、上述した処理においてリアルタイムに出力するゲームデータ及び操作入力データを出力するとともに、取得した練習用動画の内、ゲームプレイヤが所望したものに対する入力を受け付け、受け付けたものをモニタ装置22に出力する(図14参照)。具体的には、ゲーム入力測定装置10は、上述したステップS13の処理によるゲームデータ及び操作入力データのリアルタイム出力、S45の処理による練習用動画の出力を実行することにより、リアルタイムのゲームプレイヤの操作内容、及び、取得した練習用動画の内、ゲームプレイヤが所望したものを、モニタ装置22に出力する。すなわち、ゲーム入力測定装置10は、リアルタイムのプレイ状況と、練習用動画との二つのゲーム画面をモニタ装置22に出力する。なお、ゲーム入力測定装置10は、リアルタイムのプレイ状況に替えて、録画したゲームデータ及び操作入力データをモニタ装置22に出力しても良い。具体的には、ゲーム入力測定装置10は、ゲームデータ及び操作入力データに関して、S34の処理により動画の出力を実行することにより、この録画内容をモニタ装置22に出力しても良い。
ゲーム入力測定装置10は、練習モードにおいて出力したリアルタイムのプレイ状況(又は録画内容)、及び、練習用動画を、所定の入力操作を受け付けることにより、SNSやウェブサイト等にアップロードすることも可能である。また、ゲーム入力測定装置10は、練習モードにおいて出力したリアルタイムのプレイ状況(又は録画内容)のみを所定の入力操作を受け付けることにより、SNSやウェブサイト等にアップロードすることも可能である。
ゲームプレイヤは、練習モードにおいて、他のゲームプレイヤの操作内容を閲覧しつつ、自身によるゲームの操作を行う。
【0080】
図14は、練習モードにおいて、ゲーム入力測定装置10が、モニタ装置22に出力した録画内容、練習用動画、及び、この練習用動画における操作入力データとの一例を模式的に示した図である。同図に基づいて、練習モードにおいて、ゲーム入力測定装置10が出力する内容について説明する。
【0081】
本図において、練習用ゲーム画面表示領域90、練習用履歴表示領域91、練習用操作アイコン92,93、動画アイコン94、シークバー95、ライブラリアイコン96、プレイヤゲーム画面表示領域100、プレイヤ履歴表示領域101、プレイヤ操作アイコン102,103、スコア表示領域104が示されている。動画アイコン94、シークバー95、ライブラリアイコン96は、上述した各図における同名のものと同様の機能を有する。なお、本図において、動画アイコン中に、上述したスコアアイコンを含むものとして説明する。
練習用ゲーム画面表示領域90、練習用履歴表示領域91、練習用操作アイコン92,93は、上述した図12において説明した、ゲーム画面表示領域70、履歴表示領域72、操作アイコン73,74と、其々同様の機能を有し、練習用動画に関する内容を示すものである。
プレイヤゲーム画面表示領域100、プレイヤ履歴表示領域101、プレイヤ操作アイコン102,103は、上述した図12において説明したゲーム画面表示領域70、履歴表示領域72、操作アイコン73,74と、其々同様の機能を有し、リアルタイム(又は録画内容)におけるゲームデータ及び操作入力データに関する内容を示すものである。
スコア表示領域104は、ステップS49の処理により算出されたスコアを、グラフとして視覚化した状態で示すものである。
なお、練習モードにおいて、ゲーム入力測定装置10がモニタ装置22に出力する練習用ゲーム画面表示領域90、練習用履歴表示領域91、練習用操作アイコン92,93、動画アイコン94、シークバー95、ライブラリアイコン96、プレイヤゲーム画面表示領域100、プレイヤ履歴表示領域101、プレイヤ操作アイコン102,103、スコア表示領域104の配置場所、配置方法及びその内容は、上述した例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0082】
上述した手段、機能は、ゲーム機20として機能するコンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現されてよい。すなわち、パソコン等のコンピュータで実現されても良い。この場合、本機能を実現するアプリケーション・プログラム(アプリ)は、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されてよい。また、アプリケーション・プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されてよい。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。
【0083】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0084】
(1)ゲームプレイヤによるコントローラ(例えば、コントローラ21)の入力を測定するゲーム入力測定装置であって、
ゲームデータを取得する取得部(例えば、取得部11、ゲームデータ取得モジュール)と、
前記コントローラからの操作入力データ(例えば、各ボタンの操作入力及び操作入力時間、アナログスティックの操作入力角度及び操作入力時間)を受信する操作入力データ受信部(例えば、操作入力データ受信部12、操作入力データ受信モジュール)と、
受信した前記操作入力データを記憶する操作入力データ記憶部(例えば、操作入力データ記憶部14、操作入力データ記憶モジュール)と、
前記操作入力データを共有する通信部(例えば、通信部13、通信モジュール)と、
を備えるゲーム入力測定装置。
【0085】
(1)の発明によれば、ゲームプレイヤの操作入力のレビューの質及び操作技術の向上を図ることが可能となる。
【0086】
(2)前記ゲームプレイヤがリアルタイムでプレイしているゲームの前記ゲームデータと、前記操作入力データの履歴とを前記モニタ装置に出力する第1出力部(例えば、リアルタイム出力モジュール)と、
を更に備える(1)に記載のゲーム入力測定装置。
【0087】
(3)前記ゲームデータを録画する第1ゲーム録画部(例えば、録画モジュール)と、
録画された前記ゲームデータと、当該ゲームデータに対応する前記操作入力データの履歴とを前記モニタ装置に出力する第2出力部(例えば、動画出力モジュール)と、
を更に備える(1)に記載のゲーム入力測定装置。
【0088】
(4)前記操作入力データの履歴を、所定の時間間隔で一覧にして出力する第3出力部(例えば、リアルタイム出力モジュール、動画出力モジュール)と、
を更に備える(1)に記載のゲーム入力測定装置。
【0089】
(5)複数のボタンが同時に操作された操作入力データに対して、その複数のボタンの操作入力データの履歴をボタン毎に出力する第4出力部(例えば、リアルタイム出力モジュール、動画出力モジュール)と、
を更に備える(1)に記載のゲーム入力測定装置。
【0090】
(6)前記ゲーム機からのゲームデータを録画する第2ゲーム録画部(例えば、録画モジュール)と、
を更に備え、
前記通信部は、録画した前記ゲームデータ及び当該ゲームデータに対応する前記操作入力データの履歴、又は、録画した日時を、所定のウェブサイト又は所定のSNSにアップロードする、
(1)に記載のゲーム入力測定装置。
【0091】
(7)ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定するゲーム機であって、
ゲームプログラムを制御する制御部と、
前記コントローラからの操作入力データを受信する操作入力データ受信部と、
受信した前記操作入力データを記憶する操作入力データ記憶部と、
前記操作入力データを共有する通信部と、
を備えるゲーム機。
【0092】
(8)ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定するゲーム入力測定装置が実行するゲーム入力測定方法であって、
ゲームデータを取得するステップ(例えば、ステップS10)と、
前記コントローラからの操作入力データを受信するステップ(例えば、ステップS11)と、
受信した前記操作入力データを記憶するステップ(例えば、ステップS12)と、
前記操作入力データを共有するステップ(例えば、ステップS36)と、
を備えるゲーム入力測定方法。
【0093】
(9)ゲームプレイヤによるコントローラの入力を測定するゲーム入力測定装置に、
ゲームデータを取得するステップ(例えば、ステップS10)、
前記コントローラからの操作入力データを受信するステップ(例えば、ステップS11)、
受信した前記操作入力データを記憶するステップ(例えば、ステップS12)、
前記操作入力データを共有するステップ(例えば、ステップS36)、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【符号の説明】
【0094】
10 ゲーム入力測定装置
11 取得部
12 操作入力データ受信部
13 通信部
14 操作入力データ記憶部
20 ゲーム機
21 コントローラ
22 モニタ装置
30,70,80 ゲーム画面表示領域
31,61,71,81 ボタン表示領域
32,62,72,82 履歴表示領域
33 録画開始アイコン
34 録画終了アイコン
35 メモリ
36,77,86,96 ライブラリアイコン
40 一覧表示領域
41 リアルタイム遷移アイコン
42 再生アイコン
43 アップロードアイコン
44 削除アイコン
50,76,95 シークバー
51,65,75,94 動画アイコン
60 練習用動画表示領域
63 ゲームプレイヤ操作情報領域
64 練習用動画操作情報領域
65 動画アイコン
66 スコアアイコン
67,104 スコア表示領域
73,74,83,84 操作アイコン
85 タスク表示領域
90 練習用ゲーム画面表示領域
91 練習用履歴表示領域
92,93 練習用操作アイコン
100 プレイヤゲーム画面表示領域
101 プレイヤ履歴表示領域
102,103 プレイヤ操作アイコン


図1
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