IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッドの特許一覧 ▶ タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特開-充電ソケット 図1
  • 特開-充電ソケット 図2
  • 特開-充電ソケット 図3
  • 特開-充電ソケット 図4
  • 特開-充電ソケット 図5
  • 特開-充電ソケット 図6
  • 特開-充電ソケット 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173116
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】充電ソケット
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/66 20060101AFI20221110BHJP
【FI】
H01R13/66
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022075174
(22)【出願日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】202120954231.1
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Technology (SIP) Co.Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132263
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 晴彦
(72)【発明者】
【氏名】ドゥ,レンイー
(72)【発明者】
【氏名】ジュウ,ファンユエ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,チュン
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA16
5E021FB20
5E021FB21
5E021FC32
5E021MA04
5E021MA12
5E021MA27
(57)【要約】      (修正有)
【課題】温度センサの取り付けや充電ソケットの構造が簡素化され、組み立て効率が向上し、製造コストが低減される充電ソケットを提供する。
【解決手段】本発明は、ハウジングに設けられた充電端子と電気アダプタおよび充電端子の温度を検出するための温度センサ20を備える、充電ソケットを開示する。電気アダプタはボディおよびボディに設けられた接続端子123を備え、接続端子
123は入力端および出力端122を有する。温度センサ20は、温度センサ20の感知信号を接続端子123の出力端122へ伝達するように、接続端子の入力端に電気的に接続される可撓性リード21を有する。温度センサ20の可撓性リード21は、充電ソケットの後部カバーを通過することなく、充電ソケットの電気アダプタの接続端子123に電気的に接続される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(2)、
前記ハウジング(2)に設けられた充電端子、
前記ハウジング(2)に設けられた電気アダプタ(10)、および
前記充電端子の温度を検出するための温度センサ(20)
を備え、
前記電気アダプタ(10)が、ボディ(110)、および前記ボディ(110)に設けられた接続端子(123)を備え、前記接続端子(123)が、入力端(121)および出力端(122)を有し、
前記温度センサ(20)は、前記温度センサ(20)の感知信号を前記接続端子(123)の出力端(122)へ伝達するように、前記接続端子(123)の入力端(121)に電気的に接続される可撓性リード(21)を有する、充電ソケット。
【請求項2】
前記温度センサ(20)の前記可撓性リード(21)および前記電気アダプタ(10)の前記接続端子(123)の入力端(121)を接続するための第1のコネクタ(40)を更に備える、請求項1に記載の充電ソケット。
【請求項3】
前記第1のコネクタ(40)は、第1のハウジング(41)および前記第1のハウジング(41)に設けられた第1の端子(42)を備え、前記温度センサ(20)の前記可撓性リード(21)は、前記第1の端子(42)に電気的に接続されており、
前記第1の端子(42)は、前記接続端子(123)の入力端(121)と合わせられるように適合されて、前記温度センサ(20)の前記可撓性リード(21)を前記接続端子(123)の入力端(121)に電気的に接続する、請求項2に記載の充電ソケット。
【請求項4】
前記電気アダプタ(10)がリードフレームであり、前記ボディ(110)が前記リードフレームのフレーム・ボディであり、
前記第1のコネクタ(40)を挿入するための第1のスロット(112)が前記ボディ(110)に形成され、前記接続端子(123)の前記入力端(121)が前記第1のスロット(112)に配置され、
前記第1のコネクタ(40)が前記第1のスロット(112)に挿入される場合、前記第1のコネクタ(40)の前記第1の端子(42)は、前記第1のスロット(112)に配置された前記入力端(121)と合わせられる、請求項3に記載の充電ソケット。
【請求項5】
前記第1のコネクタ(40)の前記第1のハウジング(41)および前記第1のスロット(112)の内壁のうちの一方に第1の突起(41a)が形成され、他方に第1のスナップ・スロットが形成され、
前記第1のコネクタ(40)が前記第1のスロット(112)に挿入される場合、前記第1の突起(41a)が前記第1のスナップ・スロットにバックル留めされて、前記第1のコネクタ(40)を前記第1のスロット(112)に固定する、請求項4に記載の充電ソケット。
【請求項6】
前記温度センサ(20)は、前記ボディ(110)に取り付けられる、請求項4に記載の充電ソケット。
【請求項7】
前記温度センサ(20)の前記可撓性リード(21)は、前記入力端(121)に溶接され、リベット留めされ、または圧着される、請求項1による充電ソケット。
【請求項8】
前記充電端子と熱的に接触するための熱伝導パッド(30)を更に備え、
前記温度センサ(20)は、前記熱伝導パッド(30)に設けられて、前記熱伝導パッド(30)を介して前記充電端子と熱的に接続される、請求項1に記載の充電ソケット。
【請求項9】
前記熱伝導パッド(30)にソケットが形成され、前記温度センサ(20)は前記熱伝導パッド(30)のソケット内に挿入されるか、または
前記熱伝導パッド(30)が前記温度センサ(20)に形成された成形品であり、前記温度センサ(20)が前記熱伝導パッド(30)に封入される、請求項8に記載の充電ソケット。
【請求項10】
前記電気アダプタ(10)がリードフレームであり、前記ボディ(110)が前記リードフレームのフレーム・ボディであり、
前記ボディ(110)に取り付けスロット(111)が形成され、前記熱伝導パッド(30)が前記取り付けスロット(111)に設けられ、および/または
前記ボディ(110)には位置決め柱状部が形成され、前記熱伝導パッド(30)には前記位置決め柱状部と合わせられる位置決め穴が形成されている、請求項8に記載の充電ソケット。
【請求項11】
前記電気アダプタ(10)がリードフレームであり、前記ボディ(110)が前記リードフレームのフレーム・ボディであり、
前記熱伝導パッド(30)は、前記ボディ(110)に固定的に設けられる、請求項8に記載の充電ソケット。
【請求項12】
前記電気アダプタ(10)がリードフレームであり、前記ボディ(110)が前記リードフレームのフレーム・ボディであり、
前記ボディ(110)に第2のコネクタを挿入するための第2のスロット(113)が形成され、前記接続端子(123)の前記出力端(122)が前記第2のスロット(113)に配置され、
前記第2のコネクタが前記第2のスロット(113)に挿入される場合、前記第2のコネクタの第2の端子が前記接続端子(123)の前記出力端(122)と合わさって、前記接続端子(123)の前記出力端(122)を電気自動車の制御システムに電気的に接続する、請求項1に記載の充電ソケット。
【請求項13】
前記第2のコネクタの第2のハウジングおよび前記第2のスロット(113)の内壁のうちの一方に第2の突起が形成され、他方に第2のスナップ・スロットが形成され、
前記第2のコネクタが前記第2のスロット(113)に挿入される場合、前記第2の突起が前記第2のスナップ・スロットにバックル留めされて、前記第2のコネクタを前記第2のスロット(113)に固定する、請求項12に記載の充電ソケット。
【請求項14】
前記電気アダプタ(10)が回路基板である、請求項1に記載の充電ソケット。
【請求項15】
前記電気アダプタ(10)がインサート射出成形により形成された一体型部品であり、前記接続端子(123)がインサート部品であり、前記ボディ(110)が前記接続端子(123)に形成された射出成形部品であり、
前記接続端子(123)の前記入力端(121)および前記出力端(122)は、電気的接続のために、それぞれ前記ボディ(110)の外側に延在する、請求項1~13のいずれか1項に記載の充電ソケット。
【請求項16】
前記ハウジング(2)の後部端と固定的に接続されて、後部端キャビティを形成する後部カバー(3)を更に備え、
前記温度センサ(20)の前記可撓性リード(21)は、前記後部端キャビティに完全に配置される、請求項1~14のいずれか1項に記載の充電ソケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願相互参照)
本願は、2021年5月7日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202120954231.1号の利益を主張し、その開示全体は、参照により本明細書に援用される。
【0002】
本発明は、充電ソケットに関する。
【背景技術】
【0003】
先行技術において、新エネルギー電気自動車の充電ソケットは、ユーザーが充電する際に充電端子の温度を監視し、異常充電を避けるために、温度センサを備える必要がある。先行技術では、リード線式の温度センサを使用する場合、温度センサのリード線は充電ソケットの後部カバーを通過し、電気自動車の制御システムに電気的に接続される。この取り付け構造体では、充電ソケットの後部カバーをリードが通過できるようにリードの穿孔を設定する必要があるだけでなく、リードの穿孔にシールを設定する必要があり、製品構造が複雑になり、温度センサの取り付け効率が低下し、製造コストが高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述した欠点の少なくとも一面を克服または緩和するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの態様によれば、ハウジングと、ハウジングに設けられた充電端子と、ハウジングに設けられた電気アダプタと、充電端子の温度を検出するための温度センサと、を備える充電ソケットが提供される。電気アダプタは、ボディ(または本体;body)と、ボディに設けられた接続端子を備え、接続端子は、入力端と出力端とを有する。温度センサは、可撓性リードを有し、このリードは、温度センサの感知信号を接続端子の出力端に伝達するように、接続端子の入力端に電気的に接続される。
【0006】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電ソケットは、温度センサの可撓性リードと電気アダプタの接続端子の入力端とを接続するための第1のコネクタを更に備える。
【0007】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1のコネクタは、第1のハウジングと、第1のハウジングに設けられた第1の端子とを備え、温度センサの可撓性リードは、第1の端子に電気的に接続され、第1の端子は、接続端子の入力端と合わせられる(または、つがいを成すもしくは嵌り合う;mate)ように適合されて、温度センサの可撓性リードを接続端子の入力端に電気的に接続する。
【0008】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気アダプタはリードフレームであり、ボディはリードフレームのフレーム・ボディ(またはフレーム本体;frame body)であり;第1のコネクタを挿入するための第1のスロットがボディに形成され、接続端子の入力端が第1のスロットに配置され;第1のコネクタが第1のスロットに挿入されると、第1のコネクタの第1の端子は第1のスロットに配置された入力端と合わせられる。
【0009】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1のコネクタの第1のハウジングおよび第1のスロットの内壁のうちの一方に第1の突起が形成され、他方に第1のスナップ・スロットが形成され;第1のコネクタが第1のスロットに挿入されると、第1の突起が第1のスナップ・スロットにバックル留めされて(buckled)、第1のコネクタを第1のスロットに固定する(またはロックする)。
【0010】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、温度センサは、ボディに取り付けられる。
【0011】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、温度センサの可撓性リードは、入力端に溶接され、リベット留めされ(riveted)、または圧着される。
【0012】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電ソケットは、充電端子と熱的に接触するための熱伝導パッドを更に備え、温度センサは、熱伝導パッドに設けられて、熱伝導パッドを介して充電端子と熱的に接続される。
【0013】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、熱伝導パッドにソケットが形成され、温度センサが熱伝導パッドのソケットに挿入されるか、または、熱伝導パッドが温度センサに形成された成形品であり、温度センサが熱伝導パッドに封入される。
【0014】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気アダプタはリードフレームであり、ボディはリードフレームのフレーム・ボディであり;ボディに取り付けスロットが形成され、熱伝導パッドは取り付けスロットに設けられ;および/またはボディには位置決め柱状部(またはポジショニング・カラム;positioning column)が形成され、熱伝導パッドには位置決め柱状部と合わせられる位置決め穴(またはポジショニング・ホール;positioning hole)が形成されている。
【0015】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気アダプタはリードフレームであり、ボディはリードフレームのフレーム・ボディであり;熱伝導パッドはボディに固定的に設けられる。
【0016】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気アダプタはリードフレームであり、ボディはリードフレームのフレーム・ボディであり;ボディに第2のコネクタを挿入するための第2のスロットが形成され、接続端子の出力端は第2のスロットに配置され;第2のコネクタが第2のスロットに挿入されると、第2のコネクタの第2の端子は接続端子の出力端と合わさって接続端子の出力端を電気自動車の制御システムに電気的に接続する。
【0017】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第2のコネクタの第2のハウジングおよび第2のスロットの内壁のうちの一方に第2の突起が形成され、他方に第2のスナップ・スロットが形成され、第2のコネクタが第2のスロットに挿入されると、第2の突起が第2のスナップ・スロットにバックル留めされて第2のコネクタを第2のスロットに固定する。
【0018】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気アダプタは、回路基板である。
【0019】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気アダプタはインサート射出成形によって形成された一体型部品(または一体品もしくは一体パーツ;integral part)であり、接続端子はインサート部品(またはインサート品もしくはインサート・パーツ)であり、ボディは接続端子に形成された射出成形部品(または射出成形品もしくは射出成形パーツ)であり、接続端子の入力端および出力端は電気的接続のために、それぞれボディの外側に延在する。
【0020】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電ソケットは、ハウジングの後部端と固定的に接続されて、後部端キャビティを形成する後部カバーを更に備え、温度センサの可撓性リードは、後部端キャビティ内に完全に配置される。
【発明の効果】
【0021】
本発明による前述の例示的な実施形態では、温度センサの可撓性リードは、充電ソケットの後部カバーを通過することなく、充電ソケットの電気アダプタの接続端子に電気的に接続される。従って、温度センサの取り付けや充電ソケットの構造が簡素化され、組み立て効率が向上し、製造コストが低減される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明の上記および他の特徴は、添付図面を参照してその例示的な実施形態を詳細に説明することにより、より明らかになる。
図1】本発明の例示的な実施形態による充電ソケットの三次元概略図を示し、充電ソケットの後部カバーは、内部電子アセンブリを表示するために取り外される。
図2図1の充電ソケットの例示的な斜視図を示す。
図3図2のリードフレームの3次元概略図を示す。
図4】リードフレームのフレーム・ボディを取り外して接続端子の電気的接続構造を示す、図2に示された充電ソケットの三次元概略図を示す。
図5図2に示す充電ソケットの温度センサと第1のコネクタの概略図である。
図6】第1のコネクタを分解して第1の端子を示す、図5に示す温度センサと第1のコネクタの概略図を示す。
図7】充電ソケットの後部カバーがハウジングに設けられる、本発明の例示的な実施形態による充電ソケットの三次元概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本開示の例示的な実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明するが、ここで、同様の参照数字は、同様の要素を指す。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具体化され、本明細書中に示される実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が十分かつ完全なものとなり、当業者に本開示の概念を十分に伝えるように提供される。
【0024】
以下の詳細な説明では、説明のために、開示された実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、1つ以上の実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることは明らかである。他の例では、図面を簡略化するために、周知の構造体およびデバイスが概略的に示される。
【0025】
本発明の一般的な概念によれば、ハウジングと、ハウジングに設けられた充電端子と、ハウジングに設けられた電気アダプタと、充電端子の温度を検出するための温度センサと、を備える充電ソケットが提供される。電気アダプタは、ボディと、ボディに設けられた接続端子を備え、接続端子は、入力端と出力端とを有する。温度センサは可撓性リードを有し、この可撓性リードは、温度センサの検知信号を接続端子の出力端に伝達するように、接続端子の入力端に電気的に接続される。
【0026】
図1は、本発明の例示的な実施形態による充電ソケットの三次元概略図であり、充電ソケットの後部カバー3が取り外されて内部の電子アセンブリ1が表示され、図2は、図1の電子アセンブリ1の三次元概略図である。
【0027】
図1および図2に示すように、図示の実施形態において、充電ソケットは、主に、ハウジング2と、ハウジング2に設けられた充電端子(図示せず)と、電子アセンブリ1とを含む。
【0028】
図3は、図2の電気アダプタ10の三次元概略図、図4は、図2の電子アセンブリ1の三次元概略図であり、電気アダプタ10のボディ110を取り外して、接続端子123の電気接続構造を示す。
【0029】
図1図4に示すように、図示の実施形態では、電子アセンブリ1は、主に、電気アダプタ10と、温度センサ20とを含む。電気アダプタ10は、ボディ110と、ボディ110に配置された接続端子123とを含む。接続端子123は、入力端121と出力端122とを有する。温度センサ20は、ボディ110に設けられ、ハウジング2に設けられた充電端子(図示せず)の温度を検出する。
【0030】
図5は、図2に示す電子アセンブリ1の温度センサ20と第1のコネクタ40の概略図である。
【0031】
図1図5に示すように、図示の実施形態では、温度センサ20は、可撓性リード21を有し、この可撓性リード21は、温度センサ20の検知信号を接続端子123の出力端122に伝達するように、電気アダプタ10の接続端子123の入力端121に電気的に接続される。
【0032】
図1図5に示すように、図示の実施形態では、電子アセンブリ1はまた、第1のコネクタ40を含む。第1のコネクタ40は、温度センサ20の可撓性リード21を電気アダプタ10の接続端子123の入力端121に電気的に接続するために使用される。
【0033】
図6は、図5に示す温度センサ20および第1のコネクタ40の概略図であり、第1のコネクタ40を分解して内部の第1の端子42を示すものである。
【0034】
図1図6に示すように、図示の実施形態では、第1のコネクタ40は、第1のハウジング41と、第1のハウジング41に取り付けられた第1の端子42とを含む。温度センサ20の可撓性リード21は、第1の端子42に電気的に接続される。第1のコネクタ40の第1の端子42は、電気アダプタ10の接続端子123の入力端121と合わせられるように適合されて、温度センサ20の可撓性リード21を接続端子123の入力端121に電気的に接続する。
【0035】
図1図6に示すように、図示の実施形態では、第1のコネクタ40は、2つの第1の端子42を含む。温度センサ20の2つの可撓性リード21は、第1のコネクタ40の2つの第1の端子42にそれぞれ電気的に接続される。第1のコネクタ40の2つの第1の端子42は、電気アダプタ10の2つの接続端子123の入力端121と合わせられる。図示の実施形態では、第1の端子42は、可撓性リード21に圧着される。しかしながら、本発明は、図示の実施形態に限定されるものではない。例えば、可撓性リード21を第1の端子42に溶接またはリベット留めすることも可能である。
【0036】
図1図6に示すように、図示の実施形態では、電気アダプタ10のボディ110に第1のコネクタ40を挿入するための第1のスロット112が形成され、第1のスロット112に接続端子123の入力端121が配置される。第1のスロット112に第1のコネクタ40が挿入されると、第1のコネクタ40の第1の端子42が第1のスロット112の入力端121に合わせられる。
【0037】
図1図6に示すように、図示の実施形態では、第1のコネクタ40の第1のハウジング41および第1のスロット112の内壁のうちの一方に第1の突起41aが形成され、他方に第1のスナップ・スロット(図示せず)が形成される。第1のコネクタ40が第1のスロット112に挿入されると、第1の突起41aが第1のスナップ・スロットにスナップ留めされて(snapped)、第1のコネクタ40を第1のスロット112に固定する。
【0038】
図1図6に示すように、図示の実施形態では、温度センサ20の可撓性リード21は、第1のコネクタ40を介して接続端子123の入力端121に電気的に接続される。しかしながら、本発明は図示の実施形態に限定されるものではなく、温度センサ20の可撓性リード21は、接続端子123の入力端121に直接溶接され、リベット留めされ、または圧着されてもよい。
【0039】
図1図6に示すように、図示の実施形態では、電子アセンブリ1は、熱伝導パッド30も含む。熱伝導パッド30は、充電端子と熱的に接触するために、ボディ110に設けられる。温度センサ20は、熱伝導パッド30に設けられて、熱伝導パッド30を介して充電端子に熱的に接続される。
【0040】
図1図6に示すように、図示の実施形態では、熱伝導パッド30にソケットが形成され、温度センサ20は熱伝導パッド30のソケットに挿入される。しかしながら、本発明は、図示された実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の他の実施形態において、熱伝導パッド30は、インサート射出成形によって温度センサ20に形成され、温度センサ20は、熱伝導パッド30に封入されてもよい。
【0041】
また、図1図6に示すように、図示の実施形態では、電気アダプタ10のボディ110に取り付けスロット111が形成され、この取り付けスロット111に熱伝導パッド30が設けられる。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の他の実施形態において、ボディ110に位置決め柱状部を形成し、熱伝導パッド30に位置決め柱状部と合わせられる位置決め穴を形成することも可能である。このようにすれば、位置決め柱状部と位置決め穴との協働により、電気アダプタ10のボディ110に熱伝導パッド30を固定することができる。
【0042】
図1図6に示すように、図示の実施形態では、接続端子123の出力端122がボディ110に配置される。接続端子123の入力端121と出力端122との間の電気的接続構造は、入力端121と出力端122とを電気的に接続するために、ボディ110に配置される。図示の実施形態では、ボディ110は、接続端子123の電気的接続構造の全部または一部がボディ110に封入されるように、接続端子123の電気的接続構造の全部または一部を包む。
【0043】
図1図6に示すように、図示の実施形態では、ボディ110に第2のコネクタ(図示せず)を挿入するための第2のスロット113が形成され、接続端子123の出力端122が第2のスロット113に配置される。第2のコネクタを第2のスロット113に挿入すると、第2のコネクタの第2の端子が第2のスロット113の出力端122と合わさって、出力端122を電気自動車の制御システムに電気的に接続する。
【0044】
図7は、本発明の例示的な実施形態による充電ソケットの三次元概略図であり、充電ソケット後部カバー3が、ハウジング2に設けられる。
【0045】
図1および図7に示すように、図示の実施形態では、充電ソケットは、ハウジング2の後部端と固定的に接続されて、ハウジング2と共に後部端キャビティを形成する後部カバー3も備える。温度センサ20の可撓性リード21は、後部端キャビティ内に完全に配置される。
【0046】
図7に示すように、図示の実施形態では、第2のコネクタは、後部カバー3に形成された挿入口3aを通して電気アダプタ10の第2のスロット113に挿入されて、第2のスロット113の出力端122と合わせられることが可能である。
【0047】
図示しないが、本発明の例示的な実施形態では、第2のコネクタの第2のハウジングおよび第2のスロット113の内壁のうちの一方に第2の突起が形成され、他方に第2のスナップ・スロットが形成される。第2のコネクタが第2のスロット113に挿入されると、第2の突起が第2のスナップ・スロットにバックル留めされて、第2のコネクタを第2のスロット113に固定する。
【0048】
図1図6に示すように、図示の実施形態では、接続端子123の入力端121は、ピンである。ピン型の入力端121は、第1のコネクタ40の第1の端子42に挿入されるように適合されて、第1の端子42と電気的に接触する。
【0049】
図1図7に示すように、図示の実施形態では、電気アダプタ10は、インサート射出成形によって形成された一体型部品であり、接続端子123はインサート部品であり、ボディ110は射出成形部品である。接続端子123の入力端121および出力端122は、電気的接続のために、それぞれボディ110の外側に延在する。
【0050】
図1図7に示す実施形態では、電気アダプタ10はリードフレームであり、ボディ110はリードフレームのフレーム・ボディである。しかしながら、本発明は、図示の実施形態に限定されない。例えば、本発明の別の例示的な実施形態では、電気アダプタ10は、回路基板であってもよい。
【0051】
当業者であれば、上記の実施形態は例示を意図したものであり、制限的なものではないことが理解されるはずである。例えば、当業者であれば、上記実施形態に多くの変更を加えることができ、異なる実施形態で説明した様々な特徴を、構成や原理が矛盾することなく自由に組み合わせてもよい。
【0052】
いくつかの例示的な実施形態が示され、説明されてきたが、本開示の原理および精神から逸脱することなく、これらの実施形態において様々な変更または修正がなされ得ることが当業者には理解され、その範囲は請求項およびその同等物に定義される。
【0053】
本明細書中で使用される場合、単数形で記載され、用語「a」または「an」を用いて進められる要素は、そのような排除が明示されない限り、当該要素またはステップの複数形を排除しないものとして理解されるべきである。更に、本発明の「1つの実施形態」への言及は、記載された特徴も組み込んだ追加の実施形態の存在を排除するものと解釈することを意図していない。更に、反対のことを明示的に述べない限り、特定の特性を有する要素または複数の要素を「含む(comprising)」または「有する(having)」実施形態は、その特性を有しない別のそのような要素を含むことができる。
【符号の説明】
【0054】
1 … 電子アセンブリ
2 … ハウジング
3 … 後部カバー
3a … 挿入口
10 … 電気アダプタ
20 … 温度センサ
21 … 可撓性リード
30 … 熱伝導パッド
40 … 第1のコネクタ
41 … 第1のハウジング
41a … 第1の突起
42 … 第1の端子
110 … ボディ
111 … 取り付けスロット
112 … 第1のスロット
113 … 第2のスロット
121 … 入力端
122 … 出力端
123 … 接続端子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】