(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173134
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】コネクタデバイス、コネクタ、および接続ケーブル
(51)【国際特許分類】
G02B 6/38 20060101AFI20221110BHJP
【FI】
G02B6/38
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022076146
(22)【出願日】2022-05-02
(31)【優先権主張番号】10 2021 111 848.4
(32)【優先日】2021-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】515120213
【氏名又は名称】オーデーウー ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【弁理士】
【氏名又は名称】網屋 美湖
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】レモ・ヘーヒリ
(72)【発明者】
【氏名】ゲオルク・ヴィットマン
(72)【発明者】
【氏名】ルドルフ・ヴァイデンスポイントナー
【テーマコード(参考)】
2H036
【Fターム(参考)】
2H036QA03
2H036QA11
2H036QA31
2H036QA33
2H036QA43
2H036QA44
(57)【要約】 (修正有)
【課題】スリムな汎用コネクタを提供することができ、雄と雌の両方に構成することができるコネクタデバイス、コネクタ、および接続ケーブルを提供する。
【解決手段】コネクタシステム(10)は、第1の汎用モジュール(16)および第1の構成モジュール(20)を含む第1のコネクタデバイス(12)を有し、第1の汎用モジュール(16)と同一の第2の汎用モジュール(18)および第2の構成モジュール(22)を含む第2のコネクタデバイス(14)を有することが提案されて、汎用モジュール(16、18)はそれぞれ光接点(24)を含み、構成モジュール(20、22)はそれぞれコネクタの性別を定義し、第1のコネクタデバイス(12)および第2のコネクタデバイス(14)は組み立てられたときに、共通の差し込み接続に入るのに適している。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の汎用モジュール(16)および第1の構成モジュール(20)を含む第1のコネクタデバイス(12)を有し、前記第1の汎用モジュール(16)と同一の第2の汎用モジュール(18)および第2の構成モジュール(22)を含む第2のコネクタデバイス(14)を有するコネクタシステム(10)であって、前記汎用モジュール(16、18)はそれぞれ光接点(24)を含み、前記構成モジュール(20、22)はそれぞれコネクタの性別を定義し、前記第1のコネクタデバイス(12)および前記第2のコネクタデバイス(14)は組み立てられたときに、共通の差し込み接続に入るのに適している、コネクタシステム(10)。
【請求項2】
組み立てられたとき、前記第1のコネクタデバイス(12)および前記第2のコネクタデバイス(14)は、少なくとも所々に、相互に同一の外部形状(26)を有することを特徴とする、請求項1に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項3】
組み立てられたとき、前記第1の構成モジュール(20)および前記第2の構成モジュール(22)は、少なくとも所々に、相互に同一の外部形状(26)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項4】
前記第1のコネクタデバイス(12)用の第1のレセプタクル(30)および前記第2のコネクタデバイス(14)用の第2のレセプタクル(32)を含む受容要素(28)によって特徴付けられる、請求項1から3のいずれか1項に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項5】
前記第1のレセプタクル(30)および前記第2のレセプタクル(32)が相互に同一の構成であることを特徴とする、請求項4に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項6】
前記構成モジュール(20、22)はそれぞれ、前記それぞれのコネクタデバイス(12、14)を前記受容要素(28)に固定するための少なくとも1つの固定要素(34)を含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項7】
前記構成モジュール(20、22)はそれぞれ少なくとも1つの構成要素(36)を含み、前記汎用モジュール(16、18)はそれぞれ前記第1の構成要素(36)とは別に形成された少なくとも1つのハウジング要素(38)を含み、前記構成要素(36)および前記ハウジング要素(38)は、組み立てられたとき、差し込み方向から見たときに前後に配置されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項8】
前記構成要素(36)が、前記ハウジング要素(38)のための第1の受容領域(40)を含むことを特徴とする、請求項7に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項9】
前記ハウジング要素(38)が、前記第1の構成要素(36)のための第2の受容領域(42)を含むことを特徴とする、請求項7に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項10】
前記構成要素(36)および前記ハウジング要素(38)は、組み立てられたときに、少なくとも1つのサブ領域、特に前記第1の受容領域(40)において重なり合って配置されることを特徴とする、請求項7から9のいずれか1項に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項11】
前記第1の構成モジュール(20)の前記構成要素(36)が前記第1の汎用モジュール(16)を少なくとも部分的に取り囲み、前記第2の構成モジュール(22)の前記構成要素(36)は、組み立てられたときに、前記第2の汎用モジュール(18)を少なくとも部分的に取り囲むことを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項12】
前記構成モジュール(20、22)がコネクタの性別を変更するために交換可能であるように具体化されることを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項13】
前記第1の構成モジュール(20)および前記第2の構成モジュール(22)が異なる縦方向範囲を有することを特徴とする、請求項1から12のいずれか1項に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項14】
前記第1の構成モジュール(20)は、前記光接点(24)の少なくとも1つを受容するための少なくとも1つの結合要素(44)を含み、前記構成モジュール(20)の組み立て開口部(46)を介して、前記差し込み方向に少なくとも垂直に組み立て可能であることを特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項15】
前記第1の構成モジュール(20)は、組み立てられたとき、前記組み立て開口部(46)を閉じる少なくとも1つのカバー要素(48)を含むことを特徴とする、請求項14に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項16】
前記カバー要素(48)が、前記差し込み方向に少なくとも垂直に組み立て可能であることを特徴とする、請求項15に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項17】
前記カバー要素(48)が、少なくともサブ領域において、特に同一平面に、前記第1の構成モジュール(20)を外向きに境界付けることを特徴とする、請求項15または16に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項18】
前記第1の構成モジュール(20)は、特に前記第1の構成要素(36)に前記カバー要素(48)を固定するためのクランプリング(50)を含むことを特徴とする、請求項15から17のいずれか1項に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項19】
前記第1の構成モジュール(20)の前記固定要素(34)および前記クランプリング(50)が互いに一体に形成されることを特徴とする、少なくとも請求項6および18に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項20】
前記コネクタデバイス(12、14)がそれぞれ複数の独立したストレインリリーフユニットを含むことを特徴とする、請求項1から19のいずれか1項に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項21】
請求項1から20のいずれか1項に記載のコネクタシステム(10)の前記第1のコネクタデバイス(12)を含む、コネクタ(60)。
【請求項22】
前記第2のコネクタデバイス(14)によって特徴付けられる、請求項21に記載のコネクタ(60)。
【請求項23】
コネクタデバイス(12、14)、特に、請求項1から20のいずれか1項に記載の前記コネクタシステム(10)を組み立てるためのコネクタキットであって、光接点(24)を含む少なくとも1つの汎用モジュール(16、18)を有し、少なくとも1つの第1の構成モジュール(20)を有し、少なくとも1つの第2の構成モジュール(22)を有し、前記コネクタデバイス(12、14)は、前記第1の構成モジュール(20)と組み合わせた前記汎用モジュール(16、18)によって構成可能な雌であり、前記第2の構成モジュール(22)と組み合わせた前記汎用モジュール(16、18)によって構成可能な雄である、コネクタキット。
【請求項24】
コネクタデバイス(12、14)、特に請求項1から20のいずれか1項に記載の前記コネクタシステム(10)を、特に請求項23に記載のコネクタキットを使用して組み立てる方法であって、光接点(24)を含む少なくとも1つの汎用モジュール(16、18)を有し、少なくとも1つの第1の構成モジュール(20)を有し、少なくとも1つの第2の構成モジュール(22)を有し、前記コネクタデバイス(12、14)は、代替的に前記第1の構成モジュール(20)と組み合わせて前記汎用モジュール(16、18)によって雌に構成され、前記第2の構成モジュール(22)と組み合わせて前記汎用モジュール(16、18)によって雄に構成されている、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に記載の第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイス、請求項21に記載のコネクタ、請求項23に記載のコネクタデバイスを組み立てるためのコネクタキットを有するコネクタシステム、および請求項24に記載のコネクタデバイスを組み立てるための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フェルールと2つの部分からなる外部ハウジングを含む光ファイバコネクタは、米国特許出願公開第2020/326488号からすでに知られている。
【0003】
フェルールを構成する雄コネクタの性別の光ファイバコネクタシステムは、欧州特許出願公開第0 964 277号からすでに知られている。フェルールは中空糸ホルダーと一緒にフェルールホルダーに押し込まれる。
【0004】
フェルール、フェルールホルダー、および管状ハウジングを含む光ファイバコネクタは、欧州特許出願公開第1 079 251号からすでに知られている。
【0005】
雄コネクタの性別の光ファイバ差し込み接点は、欧州特許出願公開第2 000 838号および国際公開第2014/041450号からすでに知られている。本発明の目的は、特に、構造に関して改善された特性を備えたこの一般的なタイプのコネクタデバイスを提供することである。目的は、請求項1、21、23、および24の特徴によって本発明に従って達成されるが、本発明の有利な実施形態およびさらなる発展は、下位請求項によって明らかにされる。
【発明の概要】
【0006】
[発明の効果]
第1の汎用モジュールおよび第1の構成モジュールを含む第1のコネクタデバイスを有し、第1の汎用モジュールと同一の第2の汎用モジュールおよび第2の構成モジュールを含む第2のコネクタデバイスを有するコネクタシステムが提案され、汎用モジュールはそれぞれ光接点を含み、構成モジュールはそれぞれコネクタの性別を定義し、第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスは、組み立てられたときに共通の差し込み接続に入るのに適している。
【0007】
そのような実施形態は、特に、構造に関して改善された特性を備えたコネクタシステムを提供することができる。特に、そのような実施形態は、形状因子に関して特に有利な特性を達成することを可能にする。特に、そのような実施形態は、有利に特にスリムな形状因子を有する第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスを提供することができる。特に、有利にスリムな汎用コネクタを提供することができ、これは、雄と雌の両方に構成することができる。さらに、プレハブは、特に、コネクタデバイスを使用して、特に簡単に、迅速に、特に確実に実行することができる。さらに、コネクタデバイスは特に再利用可能であるように設計されているため、信頼性および/または耐用年数を特に改善することができる。
【0008】
第1のコネクタデバイスおよび/または第2のコネクタデバイスは、コネクタの少なくとも一部として、特にサブモジュールとして構成することができる。特に、第1のコネクタデバイスおよび/または第2のコネクタデバイスはまた、コネクタ全体を含むことができる。コネクタは、例えば、電気コネクタとして構成できる。コネクタは、光コネクタとして構成することが好ましい。コネクタは、少なくとも1つの電気差し込み接続と少なくとも1つの光差し込み接続の両方を生成することを目的としたハイブリッドコネクタとして、おそらく、構成することもできる。第1のコネクタデバイスおよび/または第2のコネクタデバイスは、例えば、電気コネクタデバイスとして構成することができる。第1のコネクタデバイスおよび/または第2のコネクタデバイスは、好ましくは、光コネクタデバイスとして構成される。第1のコネクタデバイスおよび/または第2のコネクタデバイスは、同様に、おそらく、ハイブリッドコネクタデバイスとして構成することができる。特に、第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスは、共通のコネクタの一部であり得、これは、例えば、それに限定されることなく、頑丈なコネクタとして構成され得る。第1のコネクタデバイスと第2のコネクタデバイスは、それぞれ別個のコネクタの一部であり、例えば、一緒に差し込むこともできる。組み立てられた状態は、具体的に、特にケーブルに関連して、事前に製造された、特に動作可能な状態に特に対応する。
【0009】
第1のコネクタデバイスの第1の汎用モジュールおよび第2のコネクタデバイスの第2の汎用モジュールは相互に同一の構成であり、第1の汎用モジュールは、例えば製造公差などに関して第2の汎用モジュールとは異なる可能性がある。
【0010】
組み立てられたとき、第1の構成モジュールと第2の構成モジュールはそれぞれ、第1のコネクタデバイスと第2のコネクタデバイスのコネクタの性別を定義する。第1の構成モジュールおよび第2の構成モジュールはそれぞれ、組み立てられたときに、おそらく、第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスに対して異なるコネクタの性別を定義することができる。第1の構成モジュールおよび第2の構成モジュールはそれぞれ、組み立てられたときに、おそらく、第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスに対して同一のコネクタの性別を定義することもできる。
【0011】
組み立てられたときに、第1の構成モジュールと第2の構成モジュールによって定義されるコネクタの性別に関係なく、第1のコネクタデバイスと第2のコネクタデバイスには、相互に同一に構成された汎用モジュールが含まれる。
【0012】
組み立てられたとき、第1のコネクタデバイスと第2のコネクタデバイスは、共通の差し込み接続に入ることが意図されており、例えば、第1のコネクタデバイスと第2のコネクタデバイスを一緒に差し込むことができる。第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスは、おそらく、一緒にコネクタの一部であり得、組み立てられた状態で、別のコネクタとの差し込み接続に一緒に入ることを意図されて得る。さらに、第1のコネクタデバイスと第2のコネクタデバイスが別個のコネクタの一部であり、組み立てられた状態で、互いに差し込み接続に入ることを意図し、第1のコネクタデバイスと第2のコネクタデバイスが一緒に差し込まれ、特に互いに差し込まれることが考えられる。
【0013】
汎用モジュールにはそれぞれ、特にフェルールとして構成された光接点が含まれている。光接点は、おそらく代替的または追加的に、レンズとしておよび/またはレンズ接点として構成することができる。汎用モジュールは、例えば、組み立てられたときに光接点を保持する少なくとも1つの構成要素を含むことができる。
【0014】
「意図された」とは、特別に設計および/または装備されていることを意味すると理解されるべきである。アイテムが特定の機能を意図している場合、これは、アイテムが少なくとも1つの適用状態および/または動作状態でこの特定の機能を履行および/または実行することを意味すると理解されるべきである。
【0015】
さらに、第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスは、組み立てられたときに、少なくとも所々に、相互に同一の外部形状を有することが提案されている。特に、組み立てられたとき、第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスは、それぞれの場合に差し込み方向から見た場合、相互に同一の外部形状を有する少なくとも1つのサブ領域を含み、相互に同一の外部形状は、例えば、製造公差などに関して異なる場合がある。特に、第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスは、組み立てられたときに、少なくとも所々に、同一の形状因子を有する。そのような実施形態は、特に、構造に関して特に有利な特性をもたらす可能性がある。特に、それは特に良好な互換性を提供することができる。さらに、特にコネクタレセプタクルに関して、部品の数を有利に少なく保つことができ、それにより、特にコスト効率をさらに高めることができる。
【0016】
さらに、第1の構成モジュールおよび第2の構成モジュールは、組み立てられたときに、少なくとも所々に、相互に同一の外部形状を有することが提案されている。特に、組み立てられたとき、第1の構成モジュールおよび第2の構成モジュールは、それぞれの場合に差し込み方向から見た場合、相互に同一の外部形状を有する少なくとも1つのサブ領域を含み、相互に同一の外部形状は、例えば、製造公差などに関して異なる場合がある。特に、第1の構成モジュールおよび第2の構成モジュールは、組み立てられたときに、少なくとも所々に、同一の形状因子を有する。そのような実施形態は、特に、構造に関して特に有利な特性をもたらす可能性がある。特に、それは特に良好な互換性を提供することができる。さらに、特にコネクタレセプタクルに関して、部品の数を有利に少なく保つことができ、それにより、特にコスト効率をさらに高めることができる。
【0017】
コネクタシステムは、第1のコネクタデバイス用の第1のレセプタクルおよび第2のコネクタデバイス用の第2のレセプタクルを含む受容要素を含むことがさらに提案される。特に、組み立てられたとき、第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスは、それぞれ、受容要素の第1のレセプタクルおよび第2のレセプタクルに受容される。特に、組み立てるとき、レセプタクルは、円周方向で第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスを少なくとも部分的にそして好ましくは完全に囲む。受容要素は、特にコネクタデバイスを囲むオーバーハウジングとして構成される。受容要素は、特に、それに限定されることなく、環境影響から少なくとも実質的に保護される外部ハウジングとして形成することができる。受容要素は、環境影響に対して少なくとも部分的かつ好ましくは完全に密封することができる。特に、受容要素は、水の侵入、例えば、飛沫水および/または雨水などから保護され、特に密封され得、および/または、塵の侵入に対して有利に保護され得る。受容要素は、おそらく、環境影響に対して密封するための密封要素を含むことができる。組み立てられたとき、受容要素は、例えば、IP67定格で、有利にはIP68定格で保護され、特に密封され得る。特に、コネクタシステム、特に少なくとも第1のコネクタデバイスおよび/または少なくとも第2のコネクタデバイスは、特に恒久的な屋外での使用に適している。この文脈において、「少なくとも実質的に」は、指定された値からの偏差が、特に、前記指定された値の25%未満、好ましくは10%未満、特に好ましくは5%未満であることを意味すると理解されるべきである。特に、そのような実施形態は、構造を改善することができる。そのような実施形態は、特に、コネクタシステムに幅広い用途の可能性をさらに提供することができる。
【0018】
さらに、第1のレセプタクルと第2のレセプタクルは相互に同一の構成であることが提案されている。特に、第1のレセプタクルおよび第2のレセプタクルは、少なくとも実質的に相互に同一の構成である。具体的に、共通の差し込み接続に入るために、特に、第1のコネクタデバイスと第2のコネクタデバイスが一緒に差し込まれている場合、特に互いに差し込まれている場合、第1のレセプタクルと第2のレセプタクルが一体で構成されることも考えられる。「一体」は、例えば、溶接プロセス、接着剤結合プロセス、射出成形プロセス、および/または当業者にとって合理的であると思われる他の任意のプロセスによって、少なくとも物質的に結合され、および/または、例えば、鋳造物からの製造によって、および/または単一または多成分射出成形法を使用して、有利には単一のブランクから製造することによって、一体に有利に形成されると理解されるべきである。そのような実施形態は、特に、互換性を高め、および/または構成要素の多様性を有利に減らすことができる。
【0019】
構成モジュールはそれぞれ、特に第1および/または第2のレセプタクルにおいて、それぞれのコネクタデバイスを受容要素に固定するための少なくとも1つの固定要素を含むことがさらに提案される。固定要素は、特に、それぞれのコネクタデバイスを受容要素に接続することを目的としている。組み立てられたとき、固定要素は、少なくともそれぞれのコネクタデバイスを受容要素に接続する。少なくとも1つのさらなる要素に「接続」されている少なくとも1つの第1の要素は、第1の要素が、少なくとも1つの摩擦接続および/または少なくとも1つの形状適合接続を介して、例えば、リベットで留められたおよび/またはラッチ接続および/またはさねはぎ継ぎ接続および/またはクランプ接続および/または当業者にとって合理的であると思われるさらなる接続を介してさらなる要素に有利に接続されることを意味すると理解されるべきである。固定要素は、おそらく、それぞれのコネクタデバイスを受容要素に固定するためのクランプリングとして構成することができる。固定要素は、好ましくは、少なくとも1つのラッチ手段、有利には複数のラッチ手段、好ましくは正確に3つのラッチ手段を含み、それぞれのコネクタデバイスを受容要素に固定する。この文脈において、「ラッチ手段」は、組み立て中に弾性的に偏向されることを意図したラッチ接続を生成するための弾性手段を意味すると理解されるべきである。そのような実施形態は、具体的に、特にコネクタデバイスをオーバーハウジングに固定することに関して、特に有利な構造を達成することを特に可能にする。
【0020】
さらに、構成モジュールはそれぞれ少なくとも1つの構成要素を含み、汎用モジュールは構成要素とは別に形成された少なくとも1つのハウジング要素を含み、構成要素およびハウジング要素は、組み立てられたとき、互いに前後に配置され、特に、差し込み方向から見たときに互いに隣接していることが提案される。これは特に、組み立てに関して有利な特性を達成することを可能にする。差し込み方向は、特にコネクタデバイスの軸方向である。軸方向は、特に、それぞれのコネクタデバイスの主な伸長方向に対応し、後者は、コネクタデバイスを依然として完全に囲む最小の幾何学的直方体の最も長いエッジに平行に走る。
【0021】
構成要素は、ハウジング要素のための第1の受容領域を有することがさらに提案される。組み立てられたとき、ハウジング要素は、特に、第1の受容領域で少なくとも部分的に受容される。特に、組み立てられたとき、ハウジング要素の少なくとも1つのサブ領域が、第1の受容領域で少なくとも部分的に受容される。第1の受容領域は、特に、凹みおよび/または窪みなどとして構成することができる。第1の受容領域は、好ましくは、構成要素の円周方向に配置されたサブ領域として形成され、これは、サブ領域に隣接する構成要素の領域よりも小さい直径を有する。そのような実施形態は、特に、組み立てに関して有利な特性をもたらす可能性がある。
【0022】
さらに、ハウジング要素は、構成要素のために、少なくとも1つの第2の受容領域、特に2つの第2の受容領域を有することが提案される。組み立てられたとき、構成要素は特に少なくとも部分的に第2の受容領域で受容される。特に、組み立てられたとき、構成要素の少なくとも1つのサブ領域が、第2の受容領域で少なくとも部分的に受容される。第2の受容領域は、特に、凹みおよび/または窪みなどとして構成することができる。そのような実施形態は、特に、組み立てに関して有利な特性をもたらす可能性がある。
【0023】
さらに、構成要素とハウジング要素は、組み立てられたときに、少なくとも1つのサブ領域、特に受容領域において重なり合うように配置されることが提案される。構成要素とハウジング要素は、組み立てられたときに、少なくとも第1の受容領域の領域において重なるように配置されることが好ましい。これにより、構成要素をハウジング要素と有利に安定して固定することができる。
【0024】
さらに、組み立てられたときに、第1の構成モジュールの構成要素が第1の汎用モジュールを少なくとも部分的に取り囲み、第2の構成モジュールの構成要素が第2の汎用モジュールを少なくとも部分的に取り囲むことが提案される。特に、第1の構成モジュールの構成要素は、特にハウジング要素と共に、特に第1の汎用モジュールのために、内部ハウジングを形成する。特に、第2の構成モジュールの構成要素は、特にハウジング要素と共に、特に第2の汎用モジュールのために、内部ハウジングを形成する。これは、特に、構造に関する特性をさらに改善することができる。特に、組み立て済みのモジュールをこのように提供することが考えられる。
【0025】
コネクタの性別を変更するために、構成モジュールを交換可能に具体化することもさらに提案されている。構成モジュールは、コネクタの性別を変更するために、すでに組み立てられている場合でも交換可能であるように具体化されることが好ましい。これにより、特にコネクタの性別を組み立てた状態で後で変更できる。これにより、特に互換性および/または柔軟性がさらに向上し得る。
【0026】
さらに、第1の構成モジュールおよび第2の構成モジュールは、異なる縦方向範囲を有することが提案されている。第1の構成モジュールの縦方向範囲および第2の構成モジュールの縦方向範囲は、特にコネクタデバイスの軸方向の長さに関して、例えば、おそらく互いに少なくとも5%、有利には少なくとも10%、好ましくは少なくとも15%異なる可能性がある。特に、組み立てられたときに、雌コネクタの性別を定義するその構成モジュールは、組み立て時に雄コネクタの性別を定義する構成モジュールよりも少なくとも5%、有利には少なくとも10%、好ましくは少なくとも15%長い縦方向範囲を有する。
【0027】
さらに、第1の構成モジュールは、光接点、特に、光接点の少なくとも1つを受容するための少なくとも1つの結合要素を備えることが提案され、これは、構成モジュールの組み立て開口部を介して、差し込み方向に少なくとも垂直に組み立て可能である。特に、第1の構成モジュールの構成要素は、組み立て開口部を含む。結合要素は、好ましくは、第2のコネクタデバイスとの共通の差し込み接続において第2のコネクタデバイスの光接点を取り囲む。結合要素は、特に、例えば、軸方向から見たときに開くことができる結合スリーブとして構成することができる。結合要素は、特に構成モジュール内に組み立てられた状態で配置されている。特に、結合要素は、コネクタデバイスの雌コネクタの性別を定義することを目的とした構成モジュールの一部である。これにより、コネクタシステムの互換性および/または柔軟性をさらに高めることができる。
【0028】
さらに、第1の構成モジュールは、組み立てられたとき、組み立て開口部を閉じる少なくとも1つのカバー要素を含むことが提案されている。カバー要素は、組み立てられたときに、おそらく第1の構成モジュールの構成要素と一緒にラッチされ得る。特に、カバー要素は、第1の構成モジュールの構成要素で固定するために、組み立て開口部に圧入可能である。さらに、カバー要素は、構成モジュール内、特に構成要素内の結合要素に対して、おそらく静止し得る。これは、特に耐久性および/または安定性の観点から、構造を改善することができる。
【0029】
さらに、カバー要素は、差し込み方向に少なくとも垂直に組み立て可能であることが提案されている。これにより、特に組み立てが大幅に簡略化され得る。構成要素へのカバー要素の固定は、特に簡略化され得る。
【0030】
さらに、カバー要素が、少なくとも1つのサブ領域において第1の構成モジュールを外向きに境界付けることが提案される。特に、カバー要素は、第1の構成モジュールの外面に関して、少なくともサブ領域において、第1の構成モジュールを同一平面に外向きに境界付ける。特に、カバー要素は、構成要素の外面に関して、少なくともサブ領域において、構成要素を同一平面に外向きに境界付ける。このようにして、安定性に関して特に有利な特性を特に達成することができる。さらに、第1の構成モジュール、特に第1のコネクタデバイスの有利にコンパクトな形状因子を特に提供することができる。
【0031】
さらに、第1の構成モジュールは、カバー要素、特に構成要素に固定するためのクランプリングを備えることが提案されている。これにより、安定性がさらに向上し得る。
【0032】
第1の構成モジュールの固定要素およびクランプリングは、例えば、互いに別々に構成することができる。第1の構成モジュールの固定要素とクランプリングが互いに一体に構成されている場合、特にコンパクトな形状因子の観点から、構造がさらに改善され得る。
【0033】
コネクタデバイスはそれぞれ、複数の独立したストレインリリーフユニットを含むことがさらに提案される。コネクタデバイスは、好ましくは、それぞれ、光ケーブル用の少なくとも3つの独立したストレインリリーフユニットを含む。コネクタデバイス、具体的に、特に汎用モジュールは、例えば、それぞれ、ケーブルで組み立てられた、特に事前に製造された状態で、特にケーブルの光ファイバをクランプすることを目的としたCばねを含むことができる。あるいは、またはさらに、コネクタデバイス、具体的に、特に汎用モジュールは、ケーブルで組み立てられた、特に事前に製造された状態で、ケーブルの少なくとも1つの被覆されたファイバをクランプすることを意図する少なくとも1つのクランプブロックを含むことができる。あるいは、またはさらに、コネクタデバイス、具体的に、特に汎用モジュールは、ケーブルで組み立てられた、特に事前に製造された状態で、ケーブルの少なくとも1つのシースをクランプすることを意図する少なくとも1つの圧着スリーブを含むことができる。そのような実施形態は、特に、安定性に関して改善された特性をもたらす可能性がある。
【0034】
さらに、コネクタシステムの第1のコネクタデバイスを有するコネクタが提案される。コネクタには、コネクタシステムのコネクタデバイスのただ1つ、特に第1のコネクタデバイスが含まれる。これにより、特に、個々のコネクタに単一のコネクタデバイスを提供できる。
【0035】
さらに、コネクタに第2のコネクタデバイスを含めることを提案する。これにより、特に、個々のコネクタに2つのコネクタデバイスを提供できる。
【0036】
光接点を含む少なくとも1つの汎用モジュールを有し、少なくとも1つの第1の構成モジュールを有し、少なくとも1つの第2の構成モジュールを有する、コネクタデバイスを組み立てるためのコネクタキットも提案され、コネクタデバイスは、第1の構成モジュールと組み合わせた汎用モジュールによって構成可能な雌であり、第2の構成モジュールと組み合わせた汎用モジュールによって構成可能な雄である。コネクタデバイスは、コネクタの少なくとも一部として、特にサブモジュールとして構成することができる。コネクタデバイスは、特にコネクタ全体を含むこともできる。コネクタは、例えば、電気コネクタとして構成できる。コネクタは、光コネクタとして構成することが好ましい。コネクタは、おそらく少なくとも1つの電気差し込み接続と少なくとも1つの光差し込み接続の両方を生成することを目的としたハイブリッドコネクタとして構成することもできる。コネクタデバイスは、例えば、電気コネクタデバイスとして構成することができる。コネクタデバイスは、好ましくは、光コネクタデバイスとして構成される。コネクタデバイスは、おそらくハイブリッドコネクタデバイスとして構成することもできる。特に、コネクタデバイスは、共通のコネクタの一部であり得、これは、例えば、それに限定されることなく、頑丈なコネクタとして構成され得る。コネクタデバイスは、それぞれ個別のコネクタの一部であり、例えば、一緒に差し込むこともできる。組み立てられた状態は、具体的に、特にケーブルに関連して、事前に製造された、特に動作可能な状態に特に対応する。第1のコネクタデバイスの第1の汎用モジュールおよび第2のコネクタデバイスの第2の汎用モジュールは相互に同一の構成であり、第1の汎用モジュールは、例えば製造公差などに関して第2の汎用モジュールとは異なる可能性がある。組み立てられたときに、第1の構成モジュールと第2の構成モジュールによって定義されたコネクタの性別に関係なく、コネクタデバイスには汎用モジュールが含まれる。汎用モジュールには、特にフェルールとして構成された光接点が含まれている。光接点は、おそらく代替的または追加的に、レンズとしておよび/またはレンズ接点として構成することができる。汎用モジュールは、例えば、組み立てられたときに光接点を保持する少なくとも1つの構成要素を含むことができる。「意図された」とは、特別に設計および/または装備されていることを意味すると理解されるべきである。アイテムが特定の機能を対象としている場合、これは、アイテムが少なくとも1つの適用状態および/または動作状態でこの特定の機能を履行および/または実行することを意味すると理解されるべきである。特に、このように構成されたコネクタキットを使用すると、柔軟性に関する特性が向上し得る。
【0037】
コネクタデバイス、特にコネクタシステムを組み立てる方法は、さらに、特にコネクタキットを使用して、光接点を含む少なくとも1つの汎用モジュールを有し、少なくとも1つの第1の構成モジュールを有し、少なくとも1つの第2の構成モジュールを有することが提案され、コネクタデバイスは、代替的に、第1の構成モジュールと組み合わせた汎用モジュールによって雌に構成され、または第2の構成モジュールと組み合わせた汎用モジュールによって雄に構成される。
【0038】
以下の図面の説明により、さらなる利点が明らかになる。図面は、本発明の例示的な実施形態を示している。図面、説明、および請求項には、多数の機能が組み合わされて含まれている。当業者はまた、便宜上、特徴を個別に検討し、それらを意味のあるさらなる組み合わせに組み合わせる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】ケーブルと組み立てられた状態の第1のコネクタデバイスを有するコネクタシステムを示している。
【
図2】第1の汎用モジュールおよび第1の構成モジュールを備えた第1のコネクタデバイスの簡略化された分解図である。
【
図3】ケーブルと組み立てられた状態のコネクタシステムの第2のコネクタデバイスを示している。
【
図4】第2の汎用モジュールおよび第2の構成モジュールを備えた第2のコネクタデバイスの簡略化された分解図である。
【
図5】第1のレセプタクルおよび第2のレセプタクルを備えたコネクタシステムの受容要素を示している。
【
図6】第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスならびに第1の構成モジュールの結合要素との概略的な簡略図である。
【
図7】第1のコネクタデバイスおよび第2のコネクタデバイスならびに第1の構成モジュールの結合要素の断面図を示している。
【
図8】例として、第1の汎用モジュールの一部の簡略化された斜視図を示している。
【
図9】例として、複数の独立したストレインリリーフユニットを備えた第1のコネクタデバイスの一部の簡略化された断面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図、特に
図1から4は、コネクタシステム10を示している。コネクタシステム10は、
図1に組み立てられて斜視図で、
図2に分解図で示されている第1のコネクタデバイス12を含む。第1のコネクタデバイス12は、第1の汎用モジュール16および第1の構成モジュール20を含む。
【0041】
コネクタシステム10はさらに、第2のコネクタデバイス14を含み、これは、組み立てられて、
図3に斜視図で、
図4に分解図で示されている。第2のコネクタデバイス14は、第1の汎用モジュール16と同一の第2の汎用モジュール18を含む。さらに、第2のコネクタデバイス14は、第2の構成モジュール22を含む。
【0042】
汎用モジュール16、18はそれぞれ、1つの光接点24を含む。示されている例では、汎用モジュール16、18の光接点24は、光フェルールとして構成されている。
【0043】
構成モジュール20、22はそれぞれ、コネクタデバイス12、14のコネクタの性別を定義する。示されている例では、第1の構成モジュール20は、第1のコネクタデバイス12の雌コネクタの性別を定義している(
図2を参照)。示されている例では、第2の構成モジュール22は、第2のコネクタデバイス14の雄コネクタの性別を定義している(
図4を参照)。
【0044】
組み立てられたとき、第1のコネクタデバイス12および第2のコネクタデバイス14は、少なくとも所々に、相互に同一の外部形状26を有する。示される例では、第1のコネクタデバイス12および第2のコネクタデバイス14は、組み立てられたとき、差し込み方向から見たときに、コネクタデバイス12、14の前端領域に相互に同一の外部形状26を有する。
【0045】
具体的には、組み立てられたとき、第1の構成モジュール20および第2の構成モジュール22は、少なくとも所々に、相互に同一の外部形状26を有する。具体的には、示される例では、第1の構成モジュール20および第2の構成モジュール22は、組み立てられたとき、差し込み方向から見たときに、構成モジュール20、22の前端領域に相互に同一の外部形状26を有する。
【0046】
第1のコネクタデバイス12および第2のコネクタデバイス14は、所々に相互に同一であるそれらの外部形状26のために、同一のソケットに差し込むのに適している。
【0047】
コネクタシステム10はまた、受容要素28を含む。受容要素28は、第1のコネクタデバイス12のための第1のレセプタクル30を含む。さらに、受容要素28は、第2のコネクタデバイス14のための第2のレセプタクル32を含む。
【0048】
第1のレセプタクル30および第2のレセプタクル32は、相互に同一の構成である。第1のコネクタデバイス12および第2のコネクタデバイス14は、所々に相互に同一であるそれらの外部形状26のために、相互に同一に構成されたレセプタクル30、32に差し込むのに適している。
【0049】
構成モジュール20、22はそれぞれ、それぞれのコネクタデバイス12、14を受容要素28に固定するための少なくとも1つの固定要素34を含む。固定要素34は、それぞれのコネクタデバイス12、14を第1のレセプタクル30および/または第2のレセプタクル32に固定することを意図している。
【0050】
構成モジュール20、22はそれぞれ、構成要素36を含む。汎用モジュール16、18はそれぞれ、構成要素36とは別個に形成されたハウジング要素38を含む。第1の汎用モジュール16のハウジング要素38は、第2の汎用モジュール18のハウジング要素38と同一に構成されている。
【0051】
組み立てられたとき、第1の構成モジュール20の構成要素36は、差し込み方向から見たときに、その前部サブ領域で第1の汎用モジュール16を取り囲む。同様に、組み立てられたとき、第2の構成モジュール22の構成要素36は、差し込み方向から見たときに、その前部サブ領域で第2の汎用モジュール18を取り囲む。組み立てられたとき、構成要素36は、汎用モジュール16、18のための内部ハウジングを少なくとも部分的に形成する。
【0052】
組み立てられたとき、構成要素36およびハウジング要素38は、差し込み方向から見たときに前後に配置される(
図1および3を参照)。組み立てられたとき、構成要素36およびハウジング要素38は、差し込み方向から見たときに互いに隣接して配置される。
【0053】
構成要素36は、ハウジング要素38のための第1の受容領域40を含む(
図2および4も参照)。さらに、ハウジング要素38は、構成要素36のための第2の受容領域42を含む。
【0054】
構成要素36およびハウジング要素38は、組み立てられたときに少なくとも1つのサブ領域に重なり合って配置される(
図1および3を参照)。示されている例では、構成要素36およびハウジング要素38は、組み立てられたときに、第1の受容領域40に関して重なり合って配置されている。
【0055】
構成モジュール20、22は、コネクタの性別を変更するために交換可能であるように具体化されている。具体的には、構成モジュール20、22は、コネクタの性別を変更するために組み立てられたときに交換可能であるように構成されている。
【0056】
第1の構成モジュール20および第2の構成モジュール22は、異なる縦方向範囲54を有する。具体的には、組み立てられたときに第1のコネクタデバイス12の雌コネクタの性別を定義する第1の構成モジュール20は、より大きな縦方向範囲54を有する。
【0057】
具体的には、少なくとも第1の構成モジュール20の構成要素36は、より大きな縦方向範囲54を有する。第1の構成モジュール20の構成要素36は、組み立てられたときに第1のコネクタデバイス12の光接点を取り囲む。具体的には、組み立てられたとき、第1のコネクタデバイス12の光接点は、第1の構成モジュール20の構成要素36の内部に配置される。
【0058】
第1の構成モジュール20は、光接点24のうちの少なくとも1つを受容するための少なくとも1つの結合要素44を備える。第1の構成モジュール20は、光接点24を受容するための少なくとも1つの結合要素44を備える。組み立てられたとき、結合要素44は、雌で構成されたコネクタデバイス12に統合される。
【0059】
結合要素44は、差し込み方向56に少なくとも垂直に組み立て可能である。具体的には、結合要素44は、第1の構成モジュール20の組み立て開口部46を介して組み立て可能である(
図2を参照)。
【0060】
第1の構成モジュール20は、カバー要素48を備える。カバー要素48は、組み立てられたとき、組み立て開口部46を閉じる。
【0061】
カバー要素48は、差し込み方向56に少なくとも垂直に組み立て可能である。具体的には、カバー要素48は、差し込み方向56に垂直に組み立て開口部46に圧入可能である。組み立てられたとき、カバー要素48は、差し込み方向56に垂直に組み立て開口部46に圧入される。
【0062】
カバー要素48は、組み立て開口部46の領域において第1の構成モジュール20を外向きに境界付けている。具体的には、カバー要素48は、組み立て開口部46と同一平面に第1の構成モジュール20を外向きに境界付ける。具体的には、カバー要素48は、構成要素36の外面58に対して組み立て開口部46の領域において同一平面に構成要素36を外向きに境界付けている。
【0063】
第1の構成モジュール20は、クランプリング50を含む。クランプリング50は、カバー要素48を固定することを目的としている。具体的には、クランプリング50は、カバー要素48を構成要素36に固定することを目的としている。
【0064】
示されている例では、第1の構成モジュール20の固定要素34およびクランプリング50は、互いに一体に形成されている。
【0065】
第1のコネクタデバイス12と第2のコネクタデバイス14は、組み立てられたときに、共通の差し込み接続に入るのに適している(
図5および6も参照)。
【0066】
図5は、第1のコネクタデバイス12および第2のコネクタデバイス14の例示的な共通差し込み接続を示し、両方のコネクタデバイス12、14は、概略的に示され、オーバーハウジングとして構成される受容要素28で受容される。
【0067】
したがって、
図5は、コネクタシステム10の第1のコネクタデバイス12を有し、第2のコネクタデバイス14を有するコネクタ60を概略的に示している。
【0068】
図6は、第1のコネクタデバイス12と第2のコネクタデバイス14の別の共通差し込み接続の例を示し、2つのコネクタデバイス12、14は、第1のコネクタデバイス12および第2のコネクタデバイス14が互いに差し込まれている共通差し込み接続を形成する。
図7は、それぞれ断面図で、具体的には、一方では、第1のコネクタデバイス12および第2のコネクタデバイス14の縦方向に沿って、他方では、第1のコネクタデバイス12の第1の汎用モジュールの光接点24の領域で作製された第1のコネクタデバイス12の断面の断面図において第1のコネクタデバイス12と第2のコネクタデバイス14の共通差し込み接続を示している。
【0069】
したがって、
図6は、コネクタシステム10の第1のコネクタデバイス12のみを備えたコネクタ60と、コネクタシステム10の第2のコネクタデバイス14のみを備えたコネクタ60とは別に形成されたさらなるコネクタ62を概略的に示している。ここに示す例では、第1のコネクタデバイス12は雌で構成され、第2のコネクタデバイス14は雄で構成されている。
【0070】
コネクタデバイス12、14はまた、それぞれ、複数の独立したストレインリリーフユニットを備える(
図8および9を参照)。
【0071】
具体的には、コネクタデバイス12、14はそれぞれ、ケーブル64の光ファイバ68をクランプするために、ケーブル64で組み立てられた、特に事前に製造された状態で意図されるCばね66を含む。
【0072】
さらに、コネクタデバイス12、14はそれぞれ、組み立てられた状態で、特にケーブル64との事前に製造された状態で、ケーブル64の少なくとも1つの被覆されたファイバ(図示せず)をクランプすることを意図するクランプブロック70を含む。
【0073】
さらに、コネクタデバイス12、14はそれぞれ、組み立てられた状態で、特にケーブル64との事前に製造された状態で、ケーブル64の少なくとも1つのシース74をクランプすることを意図した圧着スリーブ72を含む。
【0074】
光接点24を含む汎用モジュール16、18、第1の構成モジュール20、および少なくとも第2の構成モジュール22は、コネクタデバイス12、14を組み立てるためのコネクタキットをさらに形成し、コネクタデバイス12、14は、第1の構成モジュール20と組み合わせた汎用モジュール16、18によって構成可能な雌であり、第2の構成モジュール22と組み合わせた汎用モジュール16、18によって構成可能な雄である。
【0075】
光接点24を含む汎用モジュール16、18のうちの少なくとも1つを有するコネクタデバイス12、14を組み立てる方法も、この時点で、
図1から4を参照して説明される。
【0076】
コネクタデバイス12、14は、代替的に、第1の構成モジュール20と組み合わせた汎用モジュール16、18によって雌に構成されるか、または第2の構成モジュール22と組み合わせた汎用モジュール16、18によって雄に構成される。
【0077】
組み立てプロセスは、コネクタデバイス12が第1の構成モジュール20と組み合わせて汎用モジュール16、18によって雌に構成されている場合について、簡略化された用語で以下に説明される(
図2を参照)。
【0078】
第1の汎用モジュール16は、第1の方法ステップで提供される。
【0079】
次に、結合要素44が、第1の構成モジュール20の構成要素36の組み立て開口部46に挿入される。組み立て開口部46は、カバー要素48を使用して、特にカバー要素48を組み立て開口部46に圧入することによって閉じられる。
【0080】
次に、汎用モジュール16は、汎用モジュール16のばね要素76と共に、第1の構成モジュール20の構成要素36に挿入される。
【0081】
次に、クランプブロック70を第1の構成モジュール20に、特に第1の構成モジュール20と汎用モジュール16との間に導入する。
【0082】
第1の汎用モジュール16のハウジング要素38は、差し込み方向から見たときに後ろから押し込まれるため、第1の汎用モジュール16のハウジング要素38は、第1の構成モジュール20の構成要素36と一緒にラッチする。
【0083】
次に、第1の構成モジュール20の固定要素78を、第1の汎用モジュール16のハウジング要素38の後端領域80に横方向に挿入して、第1の構成モジュール20および汎用モジュール16を所定の位置に固定する。
【0084】
次に、固定要素34を有するクランプリング50が、第1の構成モジュール20の構成要素36に押し込まれる。
【0085】
組み立てプロセスは、コネクタデバイス14が第2の構成モジュール22と組み合わせて汎用モジュール16、18によって雄に構成されている場合について、簡略化された用語で以下に説明される(
図4を参照)。
【0086】
第2の汎用モジュール18は、第1の方法ステップで提供される。
【0087】
次に、汎用モジュール18は、汎用モジュール18のばね要素76と共に、第2の構成モジュール22の構成要素36に挿入される。
【0088】
次に、クランプブロック70を第2の構成モジュール22に、特に第2の構成モジュール22と汎用モジュール18との間に導入する。
【0089】
第2の汎用モジュール18のハウジング要素38は、差し込み方向から見たときに後ろから押し込まれるため、第2の汎用モジュール18のハウジング要素38は、第1の構成モジュール22の構成要素36と一緒にラッチする。
【0090】
次に、第2の構成モジュール22の固定要素78を、第2の汎用モジュール18のハウジング要素38の後端領域80に横方向に挿入して、第2の構成モジュール22および汎用モジュール18を所定の位置に固定する。
【0091】
次に、固定要素34を有するクランプリング50が、第2の構成モジュール22の構成要素36に押し込まれる。
【符号の説明】
【0092】
10 コネクタシステム
12 第1のコネクタデバイス
14 第2のコネクタデバイス
16 第1の汎用モジュール
18 第2の汎用モジュール
20 第1の構成モジュール
22 第2の構成モジュール
24 光接点
26 外部形状
28 受容要素
30 第1のレセプタクル
32 第2のレセプタクル
34 固定要素
36 構成要素
38 ハウジング要素
40 第1の受容領域
42 第2の受容領域
44 結合要素
46 組み立て開口部
48 カバー要素
50 クランプリング
54 縦方向範囲
56 差し込み方向
58 外面
60 コネクタ
62 その他のコネクタ
64 ケーブル
66 Cばね
68 光ファイバ
70 クランプブロック
72 圧着スリーブ
74 シース
76 ばね要素
78 固定要素
80 後端領域
【手続補正書】
【提出日】2022-08-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の汎用モジュール(16)および第1の構成モジュール(20)を含む第1のコネクタデバイス(12)を有し、前記第1の汎用モジュール(16)と同一の第2の汎用モジュール(18)および第2の構成モジュール(22)を含む第2のコネクタデバイス(14)を有するコネクタシステム(10)であって、前記汎用モジュール(16、18)はそれぞれ光接点(24)を含み、前記構成モジュール(20、22)はそれぞれコネクタの性別を定義し、前記第1のコネクタデバイス(12)および前記第2のコネクタデバイス(14)は組み立てられたときに、共通の差し込み接続に入るのに適している、コネクタシステム(10)。
【請求項2】
組み立てられたとき、前記第1のコネクタデバイス(12)および前記第2のコネクタデバイス(14)は、少なくとも所々に、相互に同一の外部形状(26)を有することを特徴とする、請求項1に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項3】
組み立てられたとき、前記第1の構成モジュール(20)および前記第2の構成モジュール(22)は、少なくとも所々に、相互に同一の外部形状(26)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項4】
前記第1のコネクタデバイス(12)用の第1のレセプタクル(30)および前記第2のコネクタデバイス(14)用の第2のレセプタクル(32)を含む受容要素(28)によって特徴付けられる、請求項1または2に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項5】
前記第1のレセプタクル(30)および前記第2のレセプタクル(32)が相互に同一の構成であることを特徴とする、請求項4に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項6】
前記構成モジュール(20、22)はそれぞれ、前記それぞれのコネクタデバイス(12、14)を前記受容要素(28)に固定するための少なくとも1つの固定要素(34)を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項7】
前記構成モジュール(20、22)はそれぞれ少なくとも1つの構成要素(36)を含み、前記汎用モジュール(16、18)はそれぞれ前記第1の構成要素(36)とは別に形成された少なくとも1つのハウジング要素(38)を含み、前記構成要素(36)および前記ハウジング要素(38)は、組み立てられたとき、差し込み方向から見たときに前後に配置されることを特徴とする、請求項1または2に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項8】
前記構成要素(36)が、前記ハウジング要素(38)のための第1の受容領域(40)を含むことを特徴とする、請求項7に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項9】
前記ハウジング要素(38)が、前記第1の構成要素(36)のための第2の受容領域(42)を含むことを特徴とする、請求項7に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項10】
前記構成要素(36)および前記ハウジング要素(38)は、組み立てられたときに、少なくとも1つのサブ領域、特に前記第1の受容領域(40)において重なり合って配置されることを特徴とする、請求項8に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項11】
前記第1の構成モジュール(20)の前記構成要素(36)が前記第1の汎用モジュール(16)を少なくとも部分的に取り囲み、前記第2の構成モジュール(22)の前記構成要素(36)は、組み立てられたときに、前記第2の汎用モジュール(18)を少なくとも部分的に取り囲むことを特徴とする、請求項7に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項12】
前記構成モジュール(20、22)がコネクタの性別を変更するために交換可能であるように具体化されることを特徴とする、請求項1または2に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項13】
前記第1の構成モジュール(20)および前記第2の構成モジュール(22)が異なる縦方向範囲を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項14】
前記第1の構成モジュール(20)は、前記光接点(24)の少なくとも1つを受容するための少なくとも1つの結合要素(44)を含み、前記構成モジュール(20)の組み立て開口部(46)を介して、前記差し込み方向に少なくとも垂直に組み立て可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項15】
前記第1の構成モジュール(20)は、組み立てられたとき、前記組み立て開口部(46)を閉じる少なくとも1つのカバー要素(48)を含むことを特徴とする、請求項14に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項16】
前記カバー要素(48)が、前記差し込み方向に少なくとも垂直に組み立て可能であることを特徴とする、請求項15に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項17】
前記カバー要素(48)が、少なくともサブ領域において、特に同一平面に、前記第1の構成モジュール(20)を外向きに境界付けることを特徴とする、請求項15に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項18】
前記第1の構成モジュール(20)は、特に前記第1の構成要素(36)に前記カバー要素(48)を固定するためのクランプリング(50)を含むことを特徴とする、請求項15に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項19】
前記第1の構成モジュール(20)の前記固定要素(34)および前記クランプリング(50)が互いに一体に形成されることを特徴とする、請求項6に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項20】
前記コネクタデバイス(12、14)がそれぞれ複数の独立したストレインリリーフユニットを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のコネクタシステム(10)。
【請求項21】
請求項1または2に記載のコネクタシステム(10)の前記第1のコネクタデバイス(12)を含む、コネクタ(60)。
【請求項22】
前記第2のコネクタデバイス(14)によって特徴付けられる、請求項21に記載のコネクタ(60)。
【請求項23】
請求項1または2に記載の前記コネクタシステム(10)におけるコネクタデバイス(12、14)を組み立てるためのコネクタキットであって、光接点(24)を含む少なくとも1つの汎用モジュール(16、18)を有し、少なくとも1つの第1の構成モジュール(20)を有し、少なくとも1つの第2の構成モジュール(22)を有し、前記コネクタデバイス(12、14)は、前記第1の構成モジュール(20)と組み合わせた前記汎用モジュール(16、18)によって構成可能な雌であり、前記第2の構成モジュール(22)と組み合わせた前記汎用モジュール(16、18)によって構成可能な雄である、コネクタキット。
【請求項24】
請求項23に記載のコネクタキットを使用してコネクタデバイス(12、14)を組み立てる方法であって、光接点(24)を含む少なくとも1つの汎用モジュール(16、18)を有し、少なくとも1つの第1の構成モジュール(20)を有し、少なくとも1つの第2の構成モジュール(22)を有し、前記コネクタデバイス(12、14)は、代替的に前記第1の構成モジュール(20)と組み合わせて前記汎用モジュール(16、18)によって雌に構成され、前記第2の構成モジュール(22)と組み合わせて前記汎用モジュール(16、18)によって雄に構成されている、方法。
【外国語明細書】