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特開2022-173223患者の呼吸デバイス用の導管コネクタ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173223
(43)【公開日】2022-11-18
(54)【発明の名称】患者の呼吸デバイス用の導管コネクタ
(51)【国際特許分類】
   A61M 16/08 20060101AFI20221111BHJP
【FI】
A61M16/08 330
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022138138
(22)【出願日】2022-08-31
(62)【分割の表示】P 2019223563の分割
【原出願日】2012-08-10
(31)【優先権主張番号】61/521,972
(32)【優先日】2011-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】513259285
【氏名又は名称】フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100170634
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 航介
(72)【発明者】
【氏名】ガリバー ローレンス
(72)【発明者】
【氏名】ロネイン マイケル ポール
(72)【発明者】
【氏名】アーヴィング チャールズ ウィリアム ダグラス
(57)【要約】
【課題】良好な快適性および/または安全性を提供する導管コネクタを実現すること。
【解決手段】鼻カニューレを気体送達ホースに取り付けるためのコネクタまたはコネクタアセンブリが、鼻カニューレの端部近辺に配置されたセンサプローブのためのセンサポートを含み、従来のコネクタ部品よりも、センサプローブを患者の外鼻孔のより近傍に配置することを可能にする。コネクタが、鼻カニューレを気体送達ホースに対して有利に回転できるように構成され、患者または医療提供者がホースまたはカニューレをほどくか、まっすぐにすることができる。コネクタアセンブリが第1の構成要素上の係止突起物を第2の構成要素上の係止凹部と自動的に整列するように構成され、第1の構成要素内に第2の構成要素を挿入すると第2の構成要素が第1の構成要素に対して回転し、係止突起物を対応する係止凹部と整列させる。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスを患者に提供するための気体送達導管用のコネクタアセンブリであって、
第1の導管コネクタを第2の導管コネクタに着脱可能に取り付けるように構成された連結アダプタであって、
第1の導管本体と、
前記第1の導管コネクタに着脱可能に取り付けるように構成された1つまたは複数の係止指であって、前記1つまたは複数の係止指が前記導管本体から長手方向に突出している1つまたは複数の係止指と、を含む、連結アダプタを含み、
前記第1の導管コネクタが、
第2の導管本体と、
前記連結アダプタの前記1つまたは複数の係止指に着脱可能に取り付けるように構成された1つまたは複数の係止タブであって、前記1つまたは複数の係止タブが前記第2の導管本体の内部表面に形成されている、1つまたは複数の係止タブと、を含む、
コネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記第1の導管コネクタが、センサプローブを受け入れるためのセンサポートをさらに含み、前記センサポートが前記第2の導管本体上の孔に隣接してほぼ垂直に形成され、前記孔が前記連結アダプタを前記第2の導管本体内に受け入れるように構成されている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項3】
前記連結アダプタが前記第1の導管コネクタに取り付けられると、前記センサポートが前記連結アダプタの前記1つまたは複数の係止指によって形成される挿入孔への開口部を形成し、前記開口部は、前記センサプローブが前記挿入孔内に延びることを可能にするように構成されている、請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項4】
前記連結アダプタが前記第1の導管コネクタに取り付けられると、前記連結アダプタの前記1つまたは複数の係止指の前記端部が前記センサポートによって形成された前記開口部を越えて延びるように前記センサポートが前記第2の導管本体に形成されている、請求項3に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項5】
前記連結アダプタが前記第1の導管コネクタに取り付けられると、前記連結アダプタの前記1つまたは複数の係止指によって形成される挿入孔間に前記第1の導管コネクタが嵌合するように配置されるセンサプローブをさらに含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の導管コネクタが着脱式センサプローブを受け入れるための受け入れ部をさらに含み、前記受け入れ部が前記第2の導管本体内に形成され、前記連結アダプタが前記第1の導管コネクタに取り付けられると、前記連結アダプタの前記1つまたは複数の係止指によって形成される挿入孔間に前記受け入れ部が前記着脱式センサプローブを配置するように構成されている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の導管コネクタの前記1つまたは複数の係止タブの、前記導管コネクタの前記1つまたは複数の係止指との完全係合が可聴音を発生させる、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項8】
前記連結アダプタが前記第1の導管コネクタと前記第2の導管コネクタとの間に迅速連結機構を提供するように構成されている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項9】
前記第1の導管コネクタの前記第2の導管本体の内部表面に形成されたアライメントタブであって、前記連結アダプタを前記第1の導管コネクタ内に挿入すると、前記アライメントタブが前記連結アダプタの前記1つまたは複数の係止指を前記第1の導管コネクタの前記1つまたは複数の係止タブと自動的に整列するように構成されているアライメントタブを含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項10】
前記1つまたは複数の係止指が2つの係止指を含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項11】
前記患者の呼吸デバイスが鼻カニューレを含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項12】
前記気流源が加湿器を含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項13】
前記気流源が酸素源を含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項14】
気体送達導管のためのコネクタであって、当該コネクタが気流源を患者用の呼吸デバイスに取り付けるように構成されているコネクタであり、
気流源と連結するための第1の孔と、呼吸デバイスと連結するための第2の孔とを含む第1の導管本体と、
前記第1の導管本体上にほぼ垂直に形成された第2の導管本体であって、前記第2の導管本体が、センサプローブを受け入れるための、および前記センサプローブに前記第1の導管本体内の気流へのアクセスを提供するための第3の孔を含む第2の導管本体と、
前記第1の導管本体の内部表面に形成された係止タブであって、前記係止タブが前記呼吸デバイスに取り付けられた連結機構に着脱可能に取り付けられるように構成された係止タブと、を含み、
前記第2の導管本体が前記導管本体の前記第2の孔に実質的に隣接する、
コネクタ。
【請求項15】
前記第1の導管本体の前記内部表面に形成されたアライメントタブをさらに含み、前記アライメントタブが、前記連結機構の係止指を前記係止タブと自動的に整列するように構成されている、請求項14に記載のコネクタ。
【請求項16】
前記アライメントタブが、前記第1の導管本体の前記内部表面に周方向に形成された1つの交互する隆起を含み、前記1つの連続的な隆起が前記第2の孔に向かう第1の距離から前記第2の孔から離れる第2の距離を交互する、請求項15に記載のコネクタ。
【請求項17】
前記呼吸デバイスが鼻カニューレを含む、請求項14に記載のコネクタ。
【請求項18】
前記気流源が加湿器を含む、請求項14に記載のコネクタ。
【請求項19】
前記気流源が酸素源を含む、請求項14に記載のコネクタ。
【請求項20】
前記センサプローブが湿度および温度の少なくとも1つを測定するように構成されている、請求項14に記載のコネクタ。
【請求項21】
前記第1の導管本体がほぼ円筒状である、請求項14に記載のコネクタ。
【請求項22】
気体送達導管用のコネクタアセンブリであって、
第1の導管本体と、
連結アダプタに着脱可能に取り付けるように構成された係止タブであって、前記係止タブが前記第1の導管本体の内部表面に形成された係止タブと、
前記連結アダプタが前記第1の導管本体に取り付けられると前記連結アダプタを前記係止タブと整列するように構成されたアライメントタブであって、前記アライメントタブが前記第1の導管本体の前記内部表面に形成されている、アライメントタブと、
を含む、第1の導管コネクタを含む、コネクタアセンブリ。
【請求項23】
前記アライメントタブが、前記第1の導管本体の前記内部表面に周方向に形成された1つの交互する隆起を含む、請求項22に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項24】
前記第1の導管コネクタが、センサプローブを受け入れるためのセンサポートを含み、前記センサポートが前記第1の導管本体の孔に隣接して形成され、前記孔が前記係止タブに隣接する、請求項22に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項25】
前記センサポートが前記第1の導管本体に対してほぼ垂直に形成されている、請求項24に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項26】
前記センサポートが、前記連結アダプタが前記第1の導管コネクタに取り付けられると、前記センサプローブが前記連結アダプタによって形成された挿入孔内に延びることを可能にするように構成されている、請求項24に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項27】
前記連結アダプタが前記第1の導管コネクタに取り付けられると前記センサポートが前記連結アダプタの端部よりも前記患者に近くなる、請求項24に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項28】
前記第1の導管本体の孔に隣接して、前記係止タブと同じ距離で、または前記係止タブよりも前記孔の近傍に形成されたセンサをさらに含み、前記孔が前記連結アダプタと連結するように構成されている、請求項22に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項29】
前記係止タブが、前記第1の導管本体の前記内部表面に周方向に形成された環状リングを含む、請求項22に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項30】
前記係止タブが前記第1の導管本体の前記内部表面に形成された隆起突起物を含む、請求項22に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項31】
第1の導管コネクタを第2の導管コネクタに着脱可能に取り付けるように構成されたコネクタアダプタであって、
前記第1の導管コネクタに着脱可能に取り付けるように構成された1つまたは複数の係止指を有する導管本体であって、前記1つまたは複数の係止指が前記導管本体から長手方向に突出している導管本体と、
各々の係止指に形成された1つまたは複数の係止凹部であって、前記もう1つの係止凹部が前記第1の導管コネクタに形成された係止タブと係合するように構成されている、1つまたは複数の係止凹部と、
を含む、コネクタアダプタ。
【請求項32】
係止指が前記第1の導管コネクタ内のセンサプローブの周りに少なくとも部分的に延びるように構成されている、請求項31に記載のコネクタアダプタ。
【請求項33】
前記連結アダプタが前記第1の導管コネクタに連結されると、前記1つまたは複数の係止凹部が前記第1の導管コネクタ上の1つまたは複数の係止タブと整列するように、前記連結アダプタが前記第1の導管コネクタ上の1つまたは複数のアライメントタブと相互作用するように構成されている、請求項31に記載のコネクタアダプタ。
【請求項34】
機械的な結合部が前記機械的な結合部の領域内にセンサプローブのための空間を提供するように、前記連結アダプタの前記1つまたは複数の係止指が前記第1の導管コネクタと機械的に結合するように構成されている、請求項31に記載のコネクタアダプタ。
【請求項35】
前記第1の導管本体の外部表面に形成されたチャネルであって、前記チャネルが前記第2の導管本体の内部表面に形成された1つまたは複数の連結隆起と回転自在に係合するように構成されたチャネルをさらに含む、請求項31に記載のコネクタアダプタ。
【請求項36】
前記第1の導管コネクタが気流源に連結し、前記第2の導管コネクタがカニューレに連結する、請求項31に記載のコネクタアダプタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は気体送達ホース用のコネクタの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
鼻カニューレは、治療のため、または呼吸の補助のために、補助酸素、他のガス、または気流を患者または人に送達するために使用されるデバイスである。一般に、カニューレは、プラスチックチューブおよび外鼻孔内に配置される2つのプロングのセットを含む。これらプロングから酸素または他のガスを流すことができる。
【0003】
鼻カニューレは、酸素タンク、可搬式酸素発生器、流量計を介して病院の壁連結部(wall connection)、または他のガス源に連結することができる。鼻カニューレは、大きさに一部依拠する割合で患者に酸素を供給することができる。例えば、乳児または新生児の鼻用タイプが運ぶことができる酸素はより少量であり、成人用タイプよりも小さなプロングを有しうる。カニューレを酸素添加空気、加湿空気または他の混合ガスを供給するために使用することができる。
【0004】
したがって、前述の課題に対処する少なくともいくらかの助けになる、または公に有用な選択肢を少なくとも提供するコネクタ、および/または気体送達ホース用のコネクタを提供することが本発明の目的である。
【0005】
特許明細書、他の外部文書または他の情報源を参照する本明細書では、これは一般に本発明の特徴を記載するための背景を提供する目的である。特に具体的に明記されない限り、このような外部文書を参照することは、このような文書、またはこのような情報源がいずれの管轄区域においても先行技術であるか、当技術分野における一般共通認識の一部を形成すると認めたと解釈されるものではない。
【0006】
本発明のさらなる態様および利点は単に例として提供される以下の記載から明らかになろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
いくつかの状況においては、加湿気流または酸素治療を提供するために鼻カニューレが使用される。患者が受け取る気流を監視するためにセンサプローブを使用することができる。しかしながら、空気を外鼻孔に提供するプロングからのプローブの距離が遠くなるほど、採取される空気と患者が吸入する空気との間の潜在的差異は大きくなる。したがって、センサプローブを患者のより近傍の気流中に配置する導管コネクタは、取得する測定値の精度を高めることができる。
【0008】
鼻カニューレまたは他の呼吸デバイスは患者に長時間連結されうるため、鼻カニューレは患者に不快を生じさせる可能性がある、またはそうでなければ最適に満たない状態で実施され始める可能性がある。例えば、患者が病院のベッドの周りを移動する際、鼻カニューレチュービングがからまったり、よじれたりする場合があり、患者を不快にしたりカニューレ内の気流を制限したりすることとなる。したがって、鼻カニューレの調整を容易にするデザインにより、患者により良好な快適性を提供し、かつ性能を向上することもできる。
【0009】
時として、鼻カニューレまたは気流源を取り外し、または交換する必要がある場合がある。鼻カニューレを気流源から取り外すことが困難であり、または時間がかかる場合、鼻カニューレの取り外しが患者の大きな不快の原因となる可能性がある。さらに、緊急時においては、遅いまたは難解な連結機構は、場合によっては患者の健康を危険にさらすおそれがある。したがって、鼻カニューレの、気流源からの取り付け、および取り外しを容易にする、ならびに構成要素の互換性を促進する「迅速な連結」または「迅速な解放」という特徴を提供する導管コネクタは、より良好な快適性および/または安全性を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の問題に対処するために、本開示の態様は、鼻カニューレを気体送達ホースと取り付けるためのコネクタまたはコネクタアセンブリを含む。一実施形態では、コネクタアセンブリはセンサプローブのためのセンサポートを含む。センサポートは鼻カニューレの端部近辺に、患者に向けて配置されている。一実施形態では、コネクタは、センサを、従来のコネクタ部品が可能にするよりも患者の外鼻孔のより近傍に配置することができるように構成されている。
【0011】
本開示の態様は、また、第1の構成要素上の係止突起物を第2の構成要素上の係止凹部と自動的に整列するように構成された自己整列式コネクタアセンブリを含む。第1の構成要素内に第2の構成要素を挿入すると、第2の構成要素が第1の構成要素に対して回転し、それによって、係止突起物を対応する係止凹部と整列させる。一実施形態では、コネクタは、鼻カニューレを気体送達ホースに対して有利に回転させることができるように構成されている。回転を可能にすることによって、コネクタは患者または医療提供者がホースまたはカニューレをほどくか、そうでなければまっすぐにすることを可能にし、それによって患者の快適性を向上する。
【0012】
本明細書において使用される用語「含む(comprising)」は、「少なくとも部分的に含む(consisting at least in part of)」を意味する。用語「含む(comprising)」を含む本明細書の各表現を解釈する場合、用語が予め言及したもの以外の特徴も存在してよい。「含む(comprise)」および「含む(comprises)」などの関連用語も同様に解釈されるものとする。
【0013】
本発明は、また、本出願の明細書に個々にまたは集合的に言及されるまたは示される部品、要素および特徴、ならびに任意の2つ以上の前記部品、要素または特徴の任意のまたは全ての組み合わせを広く含んでもよく、本発明が関連する当技術分野において公知の均等物を有する特定の完全体が本明細書中に言及される場合、そのような公知の均等物は個々に説明するかのように本明細書中に組み込まれるものとする。
【0014】
本発明は前述のものを含み、また、以下に記載する構造は単に実施例であると想定する。
【0015】
図面全体を通じて、参照符号は参照した要素間の対応を示すために再使用されうる。図面は本明細書中に記載される開示の実施形態を示すために提供されるものであり、その範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1A】第1のチューブを第2のチューブと取り付けるためのコネクタ実施形態を有する気体送達導管の分解斜視図を示す。コネクタは、ソース導管コネクタと、ターミナル導管コネクタと、連結アダプタとを有する。
図1B図1Aのコネクタ実施形態の側面図を示す。
図1C】ソース導管コネクタ、ターミナル導管コネクタおよび連結アダプタの他の実施形態を有する別のコネクタ実施形態の斜視図を示す。
図2A図1Aのソース導管コネクタのターミナル孔側の斜視図を示す。
図2B図1Cのソース導管コネクタの種々の図を示す。
図2C図1Cのソース導管コネクタの種々の図を示す。
図2D図1Cのソース導管コネクタの種々の図を示す。
図2E図1Cのソース導管コネクタの種々の図を示す。
図2F図1Cのソース導管コネクタの種々の図を示す。
図2G図1Cのソース導管コネクタの種々の図を示す。
図3A】ソース孔側およびターミナル孔側それぞれから図1Aの連結アダプタの斜視図を示す。
図3B】ソース孔側およびターミナル孔側それぞれから図1Aの連結アダプタの斜視図を示す。
図3C図1Cの連結アダプタの種々の図を示す。
図3D図1Cの連結アダプタの種々の図を示す。
図3E図1Cの連結アダプタの種々の図を示す。
図3F図1Cの連結アダプタの種々の図を示す。
図3G図1Cの連結アダプタの種々の図を示す。
図4A図1Aのターミナル導管コネクタのソース孔側の斜視図およびターミナル導管コネクタの頂面図を示す。
図4B図1Aのターミナル導管コネクタのソース孔側の斜視図およびターミナル導管コネクタの頂面図を示す。
図4C図1Cのターミナル導管コネクタの種々の図を示す。
図4D図1Cのターミナル導管コネクタの種々の図を示す。
図4E図1Cのターミナル導管コネクタの種々の図を示す。
図4F図1Cのターミナル導管コネクタの種々の図を示す。
図4G図1Cのターミナル導管コネクタの種々の図を示す。
図5A図1Aのコネクタの長手方向断面図を示す。
図5B図1Aのコネクタの長手方向断面図を示す。
図5C図1Aのコネクタの長手方向断面図を示す。
図6図1Bの軸線に沿って切った断面を示し、かつ連結アダプタの、ソース導管コネクタとの係合を示す。
図7】別のコネクタ実施形態を示す。
図8】別のコネクタ実施形態を示す。
図9】別のコネクタ実施形態を示す。
図10】別のコネクタ実施形態を示す。
図11A】別のコネクタ実施形態を示す。
図11B】別のコネクタ実施形態を示す。
図12】別のコネクタ実施形態を示す。
図13】別のコネクタ実施形態を示す。
図14】別のコネクタ実施形態を示す。
図15】別のコネクタ実施形態を示す。
図16】別のコネクタ実施形態を示す。
図17】別の導管コネクタ実施形態を示す。
図18A】さらに別の導管コネクタ実施形態の種々の図を示す。
図18B】さらに別の導管コネクタ実施形態の種々の図を示す。
図18C】さらに別の導管コネクタ実施形態の種々の図を示す。
図19A図20A~20Bのソース導管コネクタ実施形態と連結するように構成されている別のコネクタアダプタ実施形態を示す。
図19B図20A~20Bのソース導管コネクタ実施形態と連結するように構成されている別のコネクタアダプタ実施形態を示す。
図20A図19A~19Bの別のコネクタアダプタ実施形態に取り付けるための環状リングを有する別のソース導管コネクタ実施形態を示す。
図20B図19A~19Bの別のコネクタアダプタ実施形態に取り付けるための環状リングを有する別のソース導管コネクタ実施形態を示す。
図21A】本開示に記載される種々のコネクタ実施形態を介して気流源に連結する鼻カニューレの一実施形態の種々の図を示す。
図21B】本開示に記載される種々のコネクタ実施形態を介して気流源に連結する鼻カニューレの一実施形態の種々の図を示す。
図21C】本開示に記載される種々のコネクタ実施形態を介して気流源に連結する鼻カニューレの一実施形態の種々の図を示す。
図21D】本開示に記載される種々のコネクタ実施形態を介して気流源に連結する鼻カニューレの一実施形態の種々の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1Aおよび図1Bは、鼻カニューレと、フェイスマスクと、挿管チューブまたは患者用の他の呼吸デバイスからの第1のチューブ110を、人工呼吸器、加湿器、呼吸回路または患者にガスを提供するための他の気流デバイスの第2のチューブ115に取り付けるためのコネクタ105の一実施形態を含む、気体送達導管100のそれぞれ斜視図および側面図を示す。コネクタは、気体送達導管100の構成要素を互いに連結すること、または取り外すことを可能にすることができるため、呼吸デバイスおよび気流デバイスの取り外しおよび再連結が容易になり、患者または気体送達システムへの障害が最小限になる可能性がある。
【0018】
例えば、患者は、加湿ガス、酸素添加ガスおよび/または加圧ガスを気体送達チューブ115に連結された鼻カニューレ110を通じて受け取ることができる。気体送達チューブ115は、さらには加湿器または人工呼吸器に連結されている。説明を簡単にするため、以下の開示では、鼻カニューレを(例えば、酸素を提供するための)気体送達チューブと連結するためのコネクタの実施形態について言及するが、このような実施形態への言及は本開示を限定することを意図するものではなく、他の実施形態も可能である。例えば、他の実施形態においては、ガスは鼻またはフルフェイスマスクなどの別の患者インターフェースによって患者に供給されるか別の気流源を使用して提供される。
【0019】
示される実施形態では、コネクタ105は、鼻カニューレ110を受け入れるためのターミナル導管コネクタ120と、気体送達チューブ115を受け入れるためのソース導管コネクタ125と、導管コネクタを連結するための連結アダプタ140とを含む。ソース導管コネクタ125は、センサプローブ135を受け入れるための任意のセンサポート130を含む。示される実施形態では、ターミナル導管コネクタ120とソース導管コネクタ125とは、連結アダプタ140によって着脱可能に連結されている。気体送達チューブ115は、ソース導管コネクタ125と連結するように構成されており、鼻カニューレ110はターミナル導管コネクタ120と連結するように構成されており、患者に酸素または他のガスを提供するためのガス導管100を形成する。一般に、酸素は、気体送達チューブ115から鼻カニューレ110に流れる。説明を簡単にするために、気体送達チューブ115の近位にあるガス導管の構成要素の孔をソース孔と呼ぶ一方で、鼻カニューレ110の近位にある孔をターミナル孔と呼ぶ。
【0020】
示される実施形態では、ソース導管コネクタ125のソース孔145は、例えば、気体送達チューブ115上、および/または周りに嵌合してシールを形成することによって、気体送達チューブ115と連結する。ソース導管コネクタ125は気体送達チューブ115に着脱可能に取り付けても、永久的に取り付けてもよい。一実施形態において、ソース導管コネクタ125のターミナル孔150は、連結アダプタ140を受け入れるための係止タブ151、および/またはアライメントタブ152を含む。一実施形態において、係止タブは、連結アダプタ140の指153上に形成された係止凹部154と係止するように構成されており、これによって、解放可能なシールを形成する。一実施形態において、ターミナル孔150内に挿入されたときに係止タブが係止凹部と整列しない場合は、アライメントタブ152が連結アダプタ140をターミナル孔150内において回転させるように構成されている。アライメントタブは、係止タブと係止凹部とが整列するまで連結アダプタ140を回転させる。一実施形態では、凹部154は、指153内に延びる穴であり、凹部154と同じ機能を実施するように構成されている。
【0021】
一実施形態において、係止タブは連結が完全に実施されたという確実なフィードバックを提供するために可聴クリック音を伴い係止凹部154と係合するように構成されている。そのようなクリック音は、一実施形態においては、指153が係止タブ上を通過する際に付勢されて、係止凹部154が係止タブ上にスナップフィットしたときにクリック音を発生させることができる。可聴クリック音は、また、他の構成要素が互いに係合した場合など他の手法で発生させることができる。
【0022】
示される実施形態では、回転可能な連結部を形成するためにターミナル導管コネクタのソース孔155が連結アダプタ140を受け入れるように構成されている。一実施形態においては、ターミナル導管コネクタ内に形成される隆起は連結アダプタ140の周縁に形成されたチャネル160と係止するようになっている。隆起がチャネル160に沿って回転することを可能にすることによって、ターミナル導管コネクタ120と連結アダプタ140は、互いに対して回転することができる。一実施形態においては、連結アダプタ140のターミナル孔、およびソース孔に沿う、上昇した縁端またはカラーが、ターミナル導管コネクタ120が連結アダプタ140から分離するのを防止し、または阻止する。
【0023】
ターミナル導管コネクタ120は、鼻カニューレ110のカニューレチューブを受け入れるように構成されたターミナル孔を含むことができる。ターミナル孔165は二重導管カニューレチューブを受け入れるための2つの開口部を含むことができる。各導管は、患者の外鼻孔に挿入するためのプロングに連結することができる。鼻カニューレ110は、ターミナル導管コネクタ120に着脱可能に取り付けることも永久的に取り付けることもできる。
【0024】
図1Bは、コネクタ105の側面図を示す。ソース導管コネクタ125はターミナル導管コネクタ120に連結されている。センサプローブ135はセンサポート130を介してコネクタ105に連結されている。軸線167は、図6を切った断面を示す。
【0025】
図1Cは、ソース導管コネクタ125と、ターミナル導管コネクタ120と、連結アダプタ140(この図では隠れている)と、の他の実施形態を有する別のコネクタ実施形態の斜視図を示す。この実施形態は、センサポート130などの図1Aに関して上記した構造および特徴の多くを共有する。
【0026】
図2Aは、図1Aのソース導管コネクタ125のターミナル孔150側の斜視図を示す。示される実施形態では、ソース導管コネクタ125は、ターミナル孔150およびソース孔145(図1A)を有するほぼ円筒状のチューブを含む。ソース導管コネクタ125は、また、センサプローブ135を受け入れるための任意のセンサポート130を含むことができる。図2Aでは、センサポート130はソース導管コネクタ125から垂直に延びるほぼ円筒状のチューブを含む。いくつかの実施形態では、チューブは導管コネクタ125の本体に垂直である。いくつかの実施形態では、チューブは実質的に垂直であるが、垂直から数度(例えば、5度、10度または15度未満)だけ角度をなしてもよい。いくつかの実施形態では、チューブは15度超の角度をなす。例えば、コネクタ105(図1A)構成要素を連結または分離するための増力作用(additional purchase)、または摩擦を使用者に提供するために、1つまたは複数の指溝202をソース導管コネクタ125の外部表面上に形成することができる。例えば、2つの指溝202をソース導管コネクタ125の両側に配置することができる。
【0027】
示される実施形態では、ソース導管コネクタ125は、連結アダプタ140(図1A)を受け入れるための係止タブ151、およびアライメントタブ152を含む。図2Aでは、2つの係止タブ151は、ソース導管コネクタ125の内部表面上に形成され、連結アダプタ140上に形成された係止凹部と係止するように構成されている。係止タブ151は、互いに対向して形成することができる。
【0028】
図2Aでは、アライメントタブ152は、ソース導管コネクタ125の内部表面上に形成された1つの連続的な突起物または隆起によって形成されている。一実施形態においては、1つの連続的な突起物または隆起は、ソース導管コネクタ125のターミナル孔150に向かう第1の距離からターミナル孔150から離れる第2の距離に変化する。連続的な突起物または隆起は、交互する谷215と頂点220とを有するボウルまたは鞍背形状を形成することができる。頂点220は連結アダプタ140の指を谷215内に案内するように構成されており、係止タブ151は、指上の係止凹部と係止することができる。例えば、ソース導管コネクタ125内に挿入されると、頂点220の勾配により指が谷215に向かって案内されるように、頂点220は、谷215に向かって傾斜させることができる。
【0029】
図2Aでは、ソース導管コネクタ125は、センサプローブ135を受け入れるための任意のセンサポート130を含む。示される図2Aの実施形態では、センサポート130は、ターミナル孔150の近辺に、または孔150に実質的に隣接して配置されている。センサポート130を孔150の近傍に配置することにより、センサプローブ135は、患者のより近傍においてガス流を採取することができる。このような採取は、患者が受け取るガス流の状態のより正確な測定値を提供することができる。例えば、センサプローブ135が患者から一層離れて配置される場合、採取されたガス流と患者が吸入するガス流との間により大きな差がある可能性がある。したがって、測定されたガス流の条件が吸入されるガス流の条件と異なるために、(例えば、温度または湿度に基づく)患者の快感帯内にあると思われるガス流が患者に不快をもたらす可能性がある。一例においては、気流源115は空気を暖める発熱体を含むことができるが、気流が源115を出る際に気流の温度が急激に低下する可能性がある。このため、一実施形態では、より正確な結果を得るために、可能な限り患者の近くにセンサを配置すべきである。同様に、凝結により非常に急激な湿度変化が起こる。同じく、センサを患者の近くに配置できるほどセンサ測定値が正確になる。明らかなように、センサプローブ135を孔150または患者もしくは鼻カニューレ110の方に近づけて配置することによって、任意のセンサポート130なしに同様の利点を得ることができる。例えば、以下に記載されるように、これはセンサポートの代わりに一体型のセンサを使用することによって実施することができる。
【0030】
図2Aに示されるように、センサプローブ135はガス流を採取、測定および/または分析するために気体送達導管100内のガス流中に配置されている。センサプローブ135は、例えば、温度センサ、サーミスタ、フローメータ、酸素(O2)センサ、二酸化炭素(CO2)センサ、一酸化窒素センサおよび/または湿度センサなどの任意のタイプのセンサ(複数)を含むことができる。センサプローブ135は、再利用可能とすることも使い捨てとすることもでき、かつ導管コネクタと着脱式とすることも一体型とすることもできる。センサプローブ135は、測定値を分析するための1つまたは複数のプロセッサを有する監視システムに連結することができ、かつケーブルを通じてまたは無線で監視システムと通信することができる。監視システムは、測定値を表示するまたはアラームを発生させるためのディスプレイまたは他の出力デバイス(例えば、スピーカ、アラームまたは無線送信機)を含むことができる。センサプローブ135および/または監視システムは、例えば、電気的消去可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、不揮発性メモリ等のような記憶デバイスを含むことができる。センサプローブ135は、検出構成要素導体および記憶デバイス導体を含むその構成要素におよびその構成要素から信号を伝達するための複数の導体を含むことができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、センサポート130は、様々なタイプのセンサプローブ135を受け入れるように構成されており、センサプローブ135を現在の用途に基づき交換することを可能にする。例えば、湿度治療時には湿度センサを使用することができる一方で、酸素治療時には酸素センサを使用することができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、1つのみの係止タブ151があっても3つ以上の係止タブ151があってもよい。いくつかの実施形態では、アライメントタブ152は1つの連続的な突起物ではなくむしろ複数の突起物または不連続な隆起によって形成することができる。例えば、2つの分離された頂点220をソース導管コネクタ125の内部表面の両側に形成することができる。いくつかの実施形態では、ソース導管コネクタ125は、アライメントタブ152または係止タブ151のいずれかを含むことができる。
【0033】
図2B~2Gは、図1Cのソース導管コネクタ125の種々の図を示す。この実施形態は、図1Aのソース導管コネクタ125に関して上述した構造および特徴の多くを共有する。
【0034】
図2Bは、ターミナル孔150に面し、内部表面上に形成された、係止タブ151と、アライメントタブ152とを示すソース導管コネクタ125の斜視図を示す。
【0035】
図2Cは、ソース孔145を示すソース導管コネクタ125の側部斜視図を示す。
【0036】
図2Dは、ソース孔145と、ターミナル孔150と、指溝202と、センサポート130とを示すソース導管コネクタ125の側面図を示す。
【0037】
図2Eは、図2Dに示される線に沿って切ったソース導管コネクタ125の断面図を示す。図2Eは、ソース孔145と、ターミナル孔150と、内部表面上にある、係止タブ151と、アライメントタブ152とを示す。
【0038】
図2Fは、センサポート130と、内部表面上にある、係止タブ151と、アライメントタブ152とを示すソース導管コネクタ125のターミナル孔150正面図を示す。
【0039】
図2Gは、ソース導管コネクタ125のセンサポート孔正面図を示し、センサポート130の孔が、ソース導管コネクタ125の本体内に開いているのを示す。図2Gでは、センサポート130はターミナル孔150に実質的に隣接し、かつそれに垂直に、ソース孔145から離れて示される。
【0040】
図3Aおよび図3Bは、ソース孔305側およびターミナル孔310側のそれぞれから、図1Aの連結アダプタ140の斜視図を示す。示される実施形態では、連結アダプタ140は、ソース孔305から延びる2つの係止指153を有するほぼ円筒状のチューブを含む。係止指153は、指153間に嵌合するセンサプローブ135(図1A)用の挿入孔312を形成するために、間隔をおいて配置することができる。挿入孔312は開口部を提供することができ、それを通じて気体送達導管100(図1A)内部から気流を採取するために、センサプローブ135の一部が気体送達導管100内に延びる。挿入孔312は、また、例えば、連結アダプタ140がセンサプローブ135の周りにまたは上において気流源115(図1A)の方に延びることを可能にすることによって、センサプローブ135が、鼻カニューレ110(図1A)のより近傍に配置されることを可能にすることができる。一実施形態において、挿入孔312は、センサプローブ135が患者のより近傍に配置されることを可能にする一方で、同時に連結アダプタ140の一部がソース導管コネクタ125(図1A)と係合することを可能にする。例えば、挿入孔312なしでは、センサプローブ135を、鼻カニューレ110から一層離して連結アダプタ140の端部314を越えて配置せねばならない可能性があり、センサプローブ135を患者のより近傍に配置するための上記の潜在的利点のいくつかを排除、抑制または減少させるおそれがある。
【0041】
いくつかの実施形態では、各係止指153は、係止指153の外部表面上に形成された係止凹部154を含む。一実施形態において、係止凹部154は、ソース導管コネクタ125の係止タブと係止するように構成されている。いくつかの実施形態では、係止指153は、十分な長手方向の力により、係止凹部154がソース導管コネクタ125の係止タブ151上を通過し、それによって、連結アダプタ140をソース導管コネクタ125から解放することができるように可撓性材料または半剛性材料を含む。例えば、連結アダプタ140を(組み立てまたは連結時に)ソース導管コネクタ125に押し込むこと、またはアダプタ140を(分離時に)引き抜くことにより、ソース導管コネクタ125の係止タブを係止指153の係止凹部154と係合または分離することができる。
【0042】
連結アダプタ140は、その外部表面の周縁に沿って形成された係止チャネル160を含むことができる。図3Aでは、チャネルの縁端はソース孔およびターミナル孔にあるカラー320、325によって境界が定められる。ターミナル導管コネクタ120(図1A)上にあるような隆起はチャネル160内に係止することができる。例えば、連結アダプタ140を(組み立てまたは連結時に)ターミナル導管コネクタ120内に押し込むこと、またはアダプタ140を(分離時に)引き抜くことにより、ターミナル導管コネクタ120の隆起を係止チャネル160と係合または分離させることができる。カラーは、長手方向の力(例えば、導管100の軸線に沿う力)による隆起の分離を防止、または阻止することができる一方で、隆起が係止チャネル160に沿って回転することを可能にする。いくつかの実施形態では、ターミナルカラー320は、十分な長手方向の力により隆起がカラー320上を通過し、連結アダプタ140をターミナル導管コネクタ120から解放することができるように、可撓性材料または半剛性材料を含む。
【0043】
連結アダプタ140は、その内部表面上に長手方向に形成された1つ、または複数の任意の突起330を有することができる。突起330は、連結アダプタに剛性を提供することができ、一実施形態においては、連結アダプタ140の内部周縁に沿って等間隔で配置されている。一実施形態においては、突起330はテーパ状であり、一端に、他端と比してより大きな剛性を提供することができる。例えば、連結アダプタ140のソース孔305側は、ソース導管コネクタ125との取り付けおよび/または取り外しのためにより大きな可撓性を必要としてもよく、かつ突起330はソース孔305に向かって(高さまたは幅において)先細ることができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、連結アダプタ140は、1つ、2つ、3つ、4つまたはそれより多い係止指153または突起330を有することができる。いくつかの実施形態では、例えば、ねじ状の機構、ピニオン機構、摩擦嵌合、サークリップおよび/または接着剤または他の化学的コネクタなどの他の種類の連結機構を使用することができる。
【0045】
いくつかの実施形態では、異なるタイプの導管コネクタを連結するために異なるタイプの連結アダプタを提供することができる。例えば、人工呼吸器導管は加湿器導管と異なるタイプのソース導管コネクタを有することができる。連結アダプタを交換することによって、同じ鼻カニューレを、人工呼吸器導管または加湿器導管のいずれにも連結することができる。交換可能な連結アダプタを提供することによって、鼻カニューレを交換する必要がないため、患者に取り付けられた鼻カニューレを取り替える必要を排除、または低減することにより患者の不快が最小になる。同様に、アダプタを交換することによって、様々なタイプのターミナル導管コネクタを同じタイプのソース導管コネクタに連結することができる。例えば、異なるターミナル導管コネクタタイプを有するフェイスマスクを異なる連結アダプタを使用することによって、同じ加湿器に取り付けることにより、それを鼻カニューレの代わりに使用することができる。コネクタの互換性は潜在的に気体送達導管の取り付けを迅速化することができ、これは緊急の状況においては特に有益とされうる。
【0046】
図3C~3Gは、図1Cの連結アダプタ140の種々の図を示す。この実施形態は、図1Aの連結アダプタ125に関して上述した構造および特徴の多くを共有する。
【0047】
図3Cは、連結アダプタ140の本体から延びる2つの係止指153と、係止指153の外部表面上に形成された2つの係止凹部154と、を示す連結アダプタ140の頂面図を示す。いくつかの実施形態では、隆起したストリップ350は、各々の係止指153の凹部154の底部境界を形成する。各隆起したストリップ350は、各係止凹部350に追加の支持および/または剛性を提供することができ、係止凹部の、対応する係止タブとのより確実な連結を可能にする。
【0048】
図3Dは、連結アダプタ140の本体から延びる係止指153と、係止指の外部表面上に形成された係止凹部154と、アダプタの外部表面の周縁に沿って形成された係止チャネル160とを示す連結アダプタ140の側面図を示す。図3Dの実施形態では、係止指153はその端部314からその基部340まで広くなっている。指153が連結アダプタ140の本体と連結するその基部を広くすることによって、係止指153の強度が向上し、係止指153を変形すること、および係止指153がソース導管コネクタ125の係止タブ151と係合した場合にそれを取り外すことをより困難にする。さらに、隆起したストリップ350も係止指153の強度を向上することができる。
【0049】
図3Eは、連結アダプタ140の孔に面したターミナル導管コネクタ120の斜視図を示す。図3Eは、係止指153と、係止凹部154と、係止チャネル160と、連結アダプタの内部表面上に長手方向に形成された突起330とを示す。
【0050】
図3Fは、ターミナル導管コネクタ120に面した連結アダプタ140の孔の前部正面図を示す。図3Gは、ソース導管コネクタ125に面した連結アダプタ140の孔の前部正面図を示す。アダプタ130の内部表面上に形成された突起330を示す。
【0051】
図4Aおよび図4Bは、ターミナル導管コネクタ120のソース孔155側の斜視図、および図1Aのターミナル導管コネクタ120の頂面図を示す。図4Aは、挿入される連結アダプタ140のないターミナル導管コネクタ120を示す一方で、図4Bは、連結アダプタ140を備えたターミナル導管コネクタ120を示す。示される実施形態では、ターミナル導管コネクタ120は、ターミナル導管コネクタ120の内部表面の周縁に沿って間隔をおいて配置された隆起405を含む。一実施形態において、隆起405は、周囲切り抜き部(surrounding cutouts)により長手方向に形成された、またはターミナル導管コネクタ120に沿って軸方向に形成された突起物またはタブである。隆起405および周囲切り抜き部は、連結アダプタ140との摩擦係合を低減することができ、それによって回転性を向上する。隆起405は、幅または高さにおいてテーパ状とすることができる。各係止タブが連結アダプタ140のターミナルカラー320(図3A)と係合する表面積が大きくなるため、テーパリングは、連結アダプタ140の挿入をより小さな力で実現することができる一方で、連結アダプタ140の取り外しにはより大きな力を必要とする。一実施形態において、係止溝410がターミナル導管コネクタ120の周縁に沿って形成され、連結アダプタ140のターミナルカラー320と係合するように構成されることによって、ターミナル導管コネクタ120を連結アダプタ140から取り外すのに必要な長手方向の力が増加される。
【0052】
一実施形態において、ターミナル導管コネクタ120は、鼻カニューレ110(図1A)のカニューレチューブを受け入れるように構成された、ターミナル導管コネクタ120上のターミナル孔165を含む。ターミナル孔165は、二重導管カニューレチューブを受け入れるための2つの開口部を含むことができ、各導管は、チューブの反対端において、患者の外鼻孔に挿入するためのプロングに連結する。示される実施形態では、開口部は、任意選択で、気流を二重導管カニューレチューブ内に注ぎ込むように構成された角度のある表面によって囲まれ、これによって気流を向上させることができる。ターミナル導管コネクタ120は、例えば、コネクタ105(図1A)構成要素を連結または分離するための追加の増力作用(purchase)または摩擦を使用者に提供するために、ターミナル導管コネクタ120の外部表面上に形成された1つまたは複数の指溝415も含むことができる。図4Aでは、複数の指溝415がターミナル導管コネクタ120の外部周縁に沿って間隔をおいて配置されている。
【0053】
ターミナル導管コネクタ120の他の構成も可能である。例えば、いくつかの実施形態では、係止タブ405は1つの連続的な隆起である。他の実施形態では、隆起405は、ターミナル導管コネクタ120の軸線に対して垂直にまたは角度をなして形成される。いくつかの実施形態では係止溝410を含まない。孔165は1つの開口部とすることができる。例えば、孔165はフェイスマスクへの1つの導管を受け入れるように構成することができる。
【0054】
図4C~4Gは、図1Cのターミナル導管コネクタ120の種々の図を示す。この実施形態は、図1Aのターミナル導管コネクタ120に関して上述した構造および特徴の多くを共有している。
【0055】
図4Cは、鼻カニューレを受け入れるためのターミナル孔165とソース孔155とを示すターミナル導管コネクタ120の側面図を示す。連結アダプタ140を受け入れるターミナル導管コネクタ120の本体の第1の部分は第1の高さである。鼻カニューレを受け入れるターミナル導管コネクタ120の本体の第2の部分は第2の、より低い高さである。
【0056】
図4Dは、ターミナル孔165およびソース孔155を示す、ターミナル導管コネクタ120を上から見下ろした図を示す。ターミナル導管コネクタ120の本体の第1の部分が第1の幅を有する一方で、本体の第2の部分は第2の、より狭い幅を有する。
【0057】
図4Eは、ターミナル孔165の正面図を示す。図4Fは、ターミナル導管コネクタ120の内部表面の周縁に沿って間隔をおいて配置された隆起405を示すソース孔155の正面図を示す。
【0058】
図5は、図1Aのコネクタ105実施形態の長手方向断面図を示す。図5は、ターミナル導管コネクタ120の係止溝410と係合した連結アダプタ140のターミナルカラー320を示す。センサプローブ135の一部は連結アダプタの指153間に嵌合する。図5は、アライメントタブ152に嵌合する指153を示す。一実施形態において、ソース導管コネクタ125は外部シリンダ510内の内部シリンダ505を含み、送達チューブ115(図1A)を受け入れるための挿入溝515を形成する。一実施形態において、内部シリンダおよび外部シリンダの圧力は、送達チューブ115との圧入を維持し、送達チューブ115をソース導管コネクタ125に連結したままに維持する。
【0059】
図6は、鼻カニューレ110(図1A)に面した図1Bの軸線167に沿って切った断面を示し、かつ連結アダプタ140の、ソース導管コネクタ125との係合を示す。示される実施形態では、ソース導管コネクタ125およびターミナル導管コネクタ120は、連結アダプタ140により取り付けられている。ソース導管コネクタ125の内部表面上に形成された係止タブ151は、連結アダプタ140の指153上の凹部154と係合する。係合はアダプタの長手方向の動きを阻止し、コネクタ105(図1A)の偶発的な解放を制限する。アライメントタブ152は、指153を係合のための位置に案内することができる。
【0060】
図6に示されるように、センサポート130は、センサプローブ135に気体送達導管100(図1A)内の気流へのアクセスを提供する。気流源からの気流は、ターミナル導管コネクタ120のターミナル孔165から出る前にセンサプローブ135を通過する。
【0061】
明らかなように、コネクタ105の多くの可能な実施形態がある。例えば、いくつかの実施形態では、コネクタ105は連結アダプタ140も別の構成要素も含まない。いくつかの実施形態では、タブ、突起物、凹部、チャネルまたは溝などの要素が異なる構成要素上に配置されている。例えば、上記開示では、第1の構成要素上に配置される連結機構(例えば、突起物またはタブ)の第1の要素を記載する一方で、連結機構(例えば、凹部、チャネルまたは溝)の第2の要素を第2の構成要素上に配置するが、いくつかの実施形態では、要素の位置を第2の構成要素上の第1の要素、および第1の構成要素上の第2の要素と入れ替えることができる。いくつかの実施形態では、特定の要素を含まなくてもよい。一実施形態において、第1のコネクタ構成要素を第2のコネクタ構成要素上に取り付けるように構成することができる一方で、別の実施形態では、第2のコネクタ構成要素は第1のコネクタ構成要素上に取り付けるように構成することができる。
【0062】
いくつかの実施形態では、コネクタ105の構成要素を取り付けるために様々なタイプの連結部を使用することができる。例えば、いくつかの構成要素を互いに永久的に固定するために、接着剤または他の化学物質を使用してもよい。他の例では、スナップフィット、ねじ山、摩擦嵌合またはサークリップなどの種々の機械的な連結機構を使用することができる。コネクタ105の構成要素には、種々のタイプの可撓性材料、半剛性材料または剛性材料を含むことができる。例えば、連結アダプタ140およびソース導管コネクタ125はポリプロピレン材料を含むことができ、ターミナル導管コネクタ120はTHERMOLAST材料を含むことができる。プラスチック、熱可塑性物質、シリコーン、ガラス繊維入りナイロン(glass-filled nylon)、金属、ばね鋼、ポリカーボネート、PVC、ポリエチレン、ゴム(例えば、天然または加硫)、ポリウレタン等のような他の材料を使用することができる。例えば、一実施形態においては、連結アダプタ140はABSプラスチックを含み、ソース導管コネクタ125はポリプロピレンを含み、および/またはターミナル導管コネクタ120は熱可塑性エラストマを含む。
【0063】
いくつかの実施形態では、解放可能な連結機構のいくつかを他の連結機構よりも強くすることができる。一実施形態において、連結アダプタ140によって形成されたソース導管コネクタ125との連結部は、連結アダプタ140によって形成されたターミナル導管コネクタ120との連結部よりも弱い。したがって、導管コネクタ120、125を引き離すと連結アダプタ140をソース導管コネクタ125から分離させることができる一方で、ターミナル導管コネクタ120に連結されたままにする。この構成は、別の患者インターフェースを容易に、または迅速にソース導管コネクタ125に取り付けることを可能にすることによって患者インターフェースの交換を容易にすることができる。他の構成も可能であり、例えば、連結アダプタ140を、ソース連結導管125と連結されたままになるように構成することができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、コネクタ105の連結部は、コネクタ150構成要素の迅速な連結または迅速な解放を可能にするように構成されている。例えば、構成要素は(例えば、押し込まれるとき、または引き離されるときに)1つの動作で連結するまたは解放するように構成することができる。構成要素の連結機構が自動的に整列するように構成要素が係合時に自己整合するように構成することができる。別の例では、気体送達導管100に印加される長手方向の力により、これら他の、弱い方の連結部が最初に取り外されるように、コネクタ105の、気体送達チューブ115(図1A)および/または鼻カニューレ110との連結部を他の連結部(例えば、連結アダプタ140との連結部)に対するものよりも強くすることができる。いくつかの実施形態では、偶発的な取り外しを排除するまたは低減するために気体送達チューブ115および/または鼻カニューレ110との連結部は永久的または半永久的なものである。
【0065】
コネクタ105の他の実施形態も可能である。いくつかの実施形態では、ターミナル孔165は、1つの開口部、2つの開口部または3つ以上の開口部を含む。1つ、2つ、または2つよりも多い指溝415(図4A)を外側に設けることができる。いくつかの実施形態では、気体送達導管100または導管の一部をランヤード(例えば、患者の頚部の周りの)、クリップまたは他の固定機構により患者に取り付けることができる。構成要素によって形成されたシールは、気密にすることもいくらかの空気の漏れを可能にすることもできる。いくつかの実施形態では、コネクタ105の構成要素は、コネクタのサイズを示すために異なるように着色することができる。例えば、赤色は成人サイズのコネクタを示しうる一方で、青色は乳児用コネクタを示しうる。いくつかの実施形態では、気体送達用導管100は1つまたは複数のスプリングチューブ部分を含むことができ、これにより可撓性を増すことができる。
【0066】
コネクタ105の構成要素は、その使用目的によって様々なサイズに形成することができる。例えば、小児または乳児用の気体送達導管100のためのコネクタは、成人用の気体送達導管100のためのコネクタよりも小さくすることができる。いくつかの実施形態では、ソース導管コネクタ125は5mm~30mmの範囲内の外径を有するが、他の実施形態においては、この直径はより大きくても小さくてもよい。一実施形態において、外径は約15mmである。他のコネクタ構成要素105はソース導管コネクタ125に一致する大きさにすることができる。例えば、他の構成要素は、ソース導管コネクタ125との係合のためにソース導管コネクタ125とほぼ同じ大きさにしてもよい。
【0067】
図7は、図1Aのコネクタの別のコネクタ実施形態700を示す。図7では、ターミナル導管コネクタ705は、カニューレチューブをターミナル導管コネクタに個々に連結するためのデュアルボール、およびソケット連結部710を含む。ボールおよびソケット連結部710は、互いに独立して動作することができる。これにより、カニューレチューブのねじれを別個に解いたりほどいたりすることを可能にすることができ、それによって鼻カニューレの調整を容易にする。加えて、カニューレチューブが長くなるほど一般に鼻カニューレの調整の程度が大きくなるが、ボールおよびソケット連結部710によって、より大きな動きの自由が提供されることにより、潜在的に同様の程度の調整を提供することができる一方で、より短い長さのカニューレチューブを使用することが可能になる。
【0068】
図8は、図1Aのコネクタのさらに別のコネクタ実施形態800を示す。図8では、ターミナル導管コネクタ805およびセンサプローブ810が、ソース導管コネクタ815に対してほぼ垂直に連結する。ソース導管コネクタ815は、スイベルチューブ820に連結する。スイベルチューブ820は、さらには気体送達チューブ825に連結する。センサプローブ、ターミナル導管コネクタ、およびソース導管コネクタがスイベルチューブ820により、気体送達チューブに回転自在に取り付けられるため、コネクタを患者のベッド上に平らに配置することができ、潜在的に患者の快適性を向上するかコネクタが邪魔にならないようにする。示される実施形態では、コネクタ800は、ほぼ90度の角度を形成するような形状にされ、それによって、センサプローブ810上の、および鼻カニューレ830に入る気流の方向を変える。この、気流の方向転換により、有利には、センサプローブ810が気流の変化を検出することによって、ターミナル導管コネクタ805の分離を検出することを可能にすることができる。例えば、センサプローブ810は気流の方向、速度または成分(例えば、湿度または温度)の変化を検出することができ、ターミナル導管コネクタ805が、もはや気流の方向転換のために取り付けられていないと判断することができる。
【0069】
図9は、図1Aのコネクタのさらに別のコネクタ実施形態900を示す。図9では、ターミナル導管コネクタ905は、ほぼ垂直またはほぼ真直のいずれかにおいてソース導管コネクタ910と連結することができる。ターミナル導管コネクタ905の二重配向(dual orientation)は、鼻カニューレ920の調節において、より大きな柔軟性を提供することができる。
【0070】
ソース導管コネクタ910は、孔930を含むことができ、それを通じて、センサプローブ925が、ターミナル導管コネクタ910内に一部延びることができるため、センサプローブ925を、カニューレ内への気流の入口に近付けることができる。示される実施形態では、センサプローブ925が、孔930を越えて延びることを可能にするために、孔930に切り込みが入れられる。これにより、センサプローブ925が、患者が吸入するガスの温度、湿度または他のパラメータのより正確な測定値を収集することを可能にすることができる。
【0071】
図10は、図1Aのコネクタのさらに別のコネクタ実施形態1000を示す。図10では、ターミナル導管コネクタ1005は、連結アダプタ1010に連結する。連結アダプタ1010は、ソース導管コネクタ1015に連結する。連結アダプタ1010は、隣接するターミナル導管コネクタ、およびソース導管コネクタよりも大きな直径を有するカラー1020を含む。したがって、コネクタが組み立てられると、カラー1020の一部は、連結されたターミナル導管コネクタおよびソース導管コネクタの外部ハウジングを越えて延在し、リングとして目視可能な状態を維持する。カラー1020は、コネクタ1000のサイズ情報を示すために着色することができる。カラー1020は、また、使用者により良好な摩擦保持を提供することができ、それによって、より短いコネクタにより同様の量の摩擦把持を提供することを可能にし、コネクタ構成要素の取り付けおよび/または取り外しを容易にすることができる。
【0072】
図11Aおよび図11Bは、図1Aのコネクタのさらに別のコネクタ実施形態1100を示す。図11では、ターミナル導管コネクタ1105は、ソース導管コネクタ1110内に嵌合する一方で、ねじ状のキャップ1115は、ターミナル導管コネクタ1105上に嵌合し、かつソース導管コネクタのねじ状の端部1120と係合する。ねじ状のキャップ1115は、ターミナル導管コネクタ1125のカラーと係合し、ターミナル導管コネクタがソース導管コネクタに押されたままにする。ターミナル導管コネクタ1105の本体上に形成されたフィン1126は、ターミナル導管コネクタ1105の外側と、ソース導管コネクタ1110の内側との間の空間を提供することができる。
【0073】
一実施形態において、ねじ状のキャップ1115は、ソース導管コネクタのねじ状の端部1120上にあるねじ山溝のいくつかのみと係合する。例えば、ねじ状の端部1120が6つのねじ山溝を有する場合、ねじ式キャップ1115は、溝のうち3つのみと係合し、他の3つのねじ山溝が空いたままになるように構成される。ねじ山の部分係合は、コネクタ内に捕集される凝縮物が空いたねじ山に沿って、流出路1135に沿って出ることを可能にすることができ、それによって、凝縮物がカニューレ1130に入ることを防止または抑制する。流出路1135、または排出チャネルはターミナル導管コネクタ1105の外側と、ソース導管コネクタ1110の内側との間の空間1137によって、部分的に形成することができる。
【0074】
図12は、図1Aのコネクタのさらに別のコネクタ実施形態1200を示す。図12では、ターミナル導管コネクタ1205は、連結アダプタ1210に連結する。連結アダプタ1210は、ソース導管コネクタ1215に連結する。連結アダプタは、例えば、ねじ山または摩擦嵌合により、ターミナル導管コネクタ1205と連結するための端部1220を含む。連結アダプタ1210のソース孔1225は、ソース導管コネクタ1215上に嵌合する。
【0075】
図13は、図1Aのコネクタのさらに別のコネクタ実施形態1300を示す。図13では、ターミナル導管コネクタ1305は、ソース導管コネクタ1310に連結する。ターミナル導管コネクタの連結端部上に形成された係止タブ1315は、ソース導管コネクタ1310内の他の係止タブと係合する。ターミナル導管コネクタ1305をソース導管コネクタ1310に対して回すと、係止タブ1315を外すことができ、コネクタ1300を分離することが可能になる。
【0076】
図14は、図1Aのコネクタのさらに別のコネクタ実施形態1400を示す。図14では、ターミナル導管コネクタ1405はソース導管コネクタ1410に連結する。ターミナル導管コネクタの連結端部上に形成された係止ねじ山1415は、ソース導管コネクタと係合する。ターミナル導管コネクタ1405をソース導管コネクタ1410に対して回すと、係止ねじ山1415を外すことができ、コネクタ1400を分離することが可能になる。
【0077】
一実施形態において、導管コネクタ1410の一方の側は、特有の、または独自の連結機構を使用して別の構成要素と係合するように構成することができる一方で、導管コネクタ1410のもう一方の側では、一般的なまたは標準的な連結機構を使用する。一般的な連結部は、様々な製造業者により製造された種々の構成要素への連結を可能にすることができる。一方、独自の連結部は、単一のまたは選択した組の製造業者の構成要素への連結のみを可能にする。2つの異なる種類のコネクタを設けると、1つの構成要素が別の構成要素よりも高い精度を要し、特定の構成要素の使用を必須とすることで、公知の、または既定の特徴を有する構成要素の使用が可能になる状況において有益となりうる。一方、一般的な連結部は、より大きな互換性を提供することができる。一実施形態例では、一般的な連結部1420を、摩擦嵌合を使用して取り付けるが、独自の連結部1425を係止ねじ山1415と連結する。
【0078】
図15は、図1Aのコネクタのさらに別のコネクタ実施形態1500を示す。図15では、ターミナル導管コネクタ1505は、ソース導管コネクタ1510に連結する。ソース導管コネクタ1510の縁端は、ターミナル導管コネクタ1505上の係止溝1512と係合することができる。Oリングシール1515がターミナル導管コネクタとソース導管コネクタとの間にシールを形成する。示される実施形態では、センサポート1520が、ソース導管コネクタの、ターミナル導管コネクタとの連結部から離れたソース導管コネクタ上に形成されている。
【0079】
図16は、図1Aのコネクタのさらに別のコネクタ実施形態1600を示す。図16では、ターミナル導管コネクタ1605が連結アダプタ1610と連結する。連結アダプタ1610は、ソース導管コネクタ1615と連結する。示される実施形態では、連結アダプタ1610は、ソース導管コネクタ1615と係合するための3本の指1620を含む。指1620は、センサプローブ1605を2本の指1620の間に嵌めるための挿入孔1630を形成するために、間隔をおいて配置することができる。挿入孔1630は、センサプローブ1605を、鼻カニューレ1635のより近傍に配置することを可能にする。例えば、挿入孔1630なしでは、センサプローブ1605を、連結アダプタ1610の端部を越えて、鼻カニューレ1635からさらに離して配置せねばならない可能性がある。
【0080】
図17は、一体型のセンサプローブ1705を有する導管コネクタ1700の一実施形態を示す。センサプローブ1705は、連結アダプタ(例えば、図1の連結アダプタ140)の2つの指によって形成された挿入孔に嵌合するように配置されている。挿入孔に嵌入することによって、センサプローブ1705を鼻カニューレのより近傍に配置することができる。示される実施形態では、センサプローブ1705は、導管コネクタ1700の孔1707から、係止タブ1720とほぼ同じ距離に配置される。指が係止タブ1720と係合すると、センサプローブ1705は、連結アダプタの指間に嵌合する。一実施形態において、導管コネクタ1700はセンサポートを有しない。
【0081】
図18A~18Cは、着脱式センサプローブのための受け入れ部を有する導管コネクタ1800の一実施形態の種々の図を示す。図18Aの示される実施形態では、受け入れ部はセンサプローブを受け入れるためのチャネル1805、1810を含む。チャネル1805、1810は、導管コネクタ1800の内部表面内に部分的に、または全体に延びることができる。センサプローブは、板形、矩形、楕円形、菱形または受容部によって、受け入れられるように構成された、任意の他の形状とすることができる。一実施形態において、センサプローブは、チャネル1805、1810と係合するように構成されたアライメントタブを含む。アライメントタブは、センサプローブを、センサ測定値をより効果的に取得することができる位置、または連結アダプタの1つまたは複数の係止指によって形成された挿入孔間の位置などの、導管コネクタ1800内の既定の位置に配置するように構成することができる。
【0082】
一実施形態において、受け入れ部は、既定の位置に到達すると、センサプローブを所定の位置に係止または固定するためのキャッチ、切り欠き、タブ、壁、または他の構造を含むことができる。いくつかの実施形態では、受け入れ部は、チャネル1805、1810に加えてまたはその代わりに、センサプローブを受け入れ、および/または固定するための他の構造を含むことができる。例えば、受け入れ部は、センサプローブ上のチャネルと係合するように構成された隆起を含むことができる。導管コネクタ1800は、また、1つまたは複数の係止タブ1820を含むことができる。
【0083】
図18Bは後部斜視図を示し、図18C図18Aの実施形態の断面図を示す。示される実施形態では、ホースまたは送達チューブなどの第2の導管用の挿入溝は、導管コネクタ1800の外壁1825、1830と内壁1827、1832との間の空間によって形成されている。示される実施形態では、外壁の端部は内壁の端部1822を越えて延びている。しかしながら、他の実施形態においては、内壁と外壁は同じ長さであってもよく、内壁は外壁を越えて延びてもよい。
【0084】
図19A~19Bは、図20A~20Bのソース導管コネクタ実施形態と連結するように構成された別のコネクタアダプタ実施形態を示す。
【0085】
図19Aは、2つの係止指153の1つおよびその係止凹部154に面する連結アダプタの側面図を示す。本開示の種々の実施形態に示すように、連結アダプタの本体上に形成されたチャネル160は、対応するターミナル導管コネクタのための係合面を提供する。図19Aでは、係止凹部154は係止指153の全体にわたり延在し、図20A~20Bのソース導管コネクタ実施形態上の環状係止リングとの係合を提供する。
【0086】
図19Bは、係止指153およびその係止凹部154を示す図19Aの連結アダプタの斜視図を示す。
【0087】
図20A~20Bは、図19A~19Bの別のコネクタアダプタ実施形態に取り付けるための環状リングを有する別のソース導管コネクタ125実施形態を示す。
【0088】
図20Aは、ターミナル孔150側に面するソース導管コネクタの斜視図を示す。ソース導管コネクタの内部表面内に形成されるのは、ソース導管コネクタの本体内で周方向に延びる、隆起したストリップによって形成された環状係止リング2005である。図19Aおよび図19Bの連結アダプタの係止凹部154は、連結アダプタがソース導管コネクタ内に挿入されると、環状係止リング2005と係合するように構成されている。
【0089】
図20Bは、図20Aに示される断面線に沿って切られた断面図を示す。断面図は、ソース導管コネクタの内部表面上に形成された環状係止リング2005を示す。
【0090】
図21A~Dは、本開示に記載される種々のコネクタ実施形態により気流源に連結する鼻カニューレ2100の一実施形態の種々の図を示す。いくつかの実施形態では、鼻カニューレは乳児用である。
【0091】
図21Aは、鼻カニューレ2100の患者に面する側の上部斜視図を示す。鼻カニューレ2100は、患者の外鼻孔に嵌入する2つのプロング2105a、2105bを含む。気道管2110がプロングから延びて、(例えば、図1Aのコネクタ105により)空気源に連結する。
【0092】
図21Bは、患者の逆側に面した鼻カニューレ2100の外部側部の上部斜視図を示す。図21Bは、2つのプロング2105a、2105bと、2つのプロングに連結された2つの気道管2110a、2110bとを示す。
【0093】
図21Cは、プロング2105の1つおよび気道管2110の1つを示す鼻カニューレ2100の側面図を示す。
【0094】
図21Dは、2つのプロング2105a、2105bと、2つのプロングに連結された2つの気道管2110a、2110bとを示す鼻カニューレ2100の底面図を示す。
【0095】
いくつかの実施形態では、特定の特徴を種々の構成要素と組み合わせることも省略することもできる。例えば、ターミナル導管コネクタ120の連結機構はソース導管コネクタ125によって実施することができる、および/またはソース導管コネクタ125の連結機構をターミナル導管コネクタ120によって実施することができる。別の例では、センサポート130をソース導管コネクタ125ではなく、むしろターミナル導管コネクタ120上に配置することができる。いくつかの特徴を、上記開示において特徴を実施するものとして記載した構成要素ではなく、むしろ異なる構成要素(例えば、ターミナル導管コネクタ120、ソース導管コネクタ125または連結アダプタ140)によって実施することができる。
【0096】
本明細書中に使用されるとりわけ「できる(can)」、「できる(could)」、「してもよい(might)」、「してもよい(may)」、「例えば(e.g.)」等などの条件付きの文言(conditional language)は、特に明記されない限り、または使用される状況内において解釈されない限り、全般的に、特定の実施形態が特定の特徴、要素および/または状態を含む一方で他の実施形態では含まないことを伝えることを意図するものである。したがって、このような条件付きの文言は、一般に、特徴および/または要素がいずれにおいても1つまたは複数の実施形態に必須であることを示唆するものではない。
【0097】
前述の開示を特定の好適な実施形態の点において記載したが、当業者には他の実施形態も本明細書中の開示から明らかとなろう。記載した本開示の種々の態様および特徴を別々に実施することも、組み合わせることも、互いを入れ替えることもできるとともに、特徴および態様の種々の組み合わせおよび部分的組み合わせを実施したとしても、依然として、本開示の範囲内であると企図される。したがって、本開示は、好適な実施形態の詳細によって限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の参照によって定義されるものである。
【0098】
本発明の前述の記載はその好適な形態を含む。本発明の範囲から逸脱することなくそれに改良を施してもよい。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図18C
図19A
図19B
図20A
図20B
図21A
図21B
図21C
図21D
【手続補正書】
【提出日】2022-09-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスを患者に提供するための気体送達導管用のコネクタアセンブリであって、
第1の導管コネクタを第2の導管コネクタに着脱可能に取り付けるように構成された連結アダプタであって、
第1の導管本体と、
前記第1の導管コネクタに着脱可能に取り付けるように構成された1つまたは複数の係止指であって、前記1つまたは複数の係止指が前記導管本体から長手方向に突出している1つまたは複数の係止指と、を含む、連結アダプタを含み、
前記第1の導管コネクタが、
第2の導管本体と、
前記連結アダプタの前記1つまたは複数の係止指に着脱可能に取り付けるように構成された1つまたは複数の係止タブであって、前記1つまたは複数の係止タブが前記第2の導管本体の内部表面に形成されている、1つまたは複数の係止タブと、を含む、
コネクタアセンブリ。
【外国語明細書】