(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173370
(43)【公開日】2022-11-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20221111BHJP
【FI】
G06F3/0482
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153333
(22)【出願日】2022-09-27
(62)【分割の表示】P 2017254350の分割
【原出願日】2017-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 誠次
(72)【発明者】
【氏名】上原 英世
(57)【要約】
【課題】ユーザーが商品等のコンテンツを選択する際の操作性を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】画像選択装置100は、ユーザーの選択操作を受け付ける選択ボタンを表示装置210に表示させ、かつ、前記選択ボタンに、前記選択ボタンに応じた商品画像と、前記商品画像に関する商品画像情報(商品コード、商品名称)とを表示させる第1表示制御部52と、前記選択ボタンに前記商品画像及び前記商品画像情報のうち何れか一方が表示された時点で、前記選択ボタンにおける前記ユーザーの選択操作を許可する操作取得部51と、を備える。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれがユーザーの選択操作を受け付け可能な同一形状の複数の選択部を予め設定された順に表示領域に表示させ、かつ、前記複数の選択部のそれぞれの領域内に、前記選択部に関連する関連情報を表示させる表示制御部と、
一つの前記選択部が前記表示領域に表示されてから全ての前記選択部が前記表示領域に表示されるまでの間に、前記表示領域に表示済みの第1選択部の領域内に前記関連情報が表示された場合に、前記第1選択部を選択する前記ユーザーの選択操作を許可する操作取得部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記表示領域に収まらない前記選択部を、前記表示領域の表示範囲をスクロールさせる操作に応じて前記表示領域に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記選択部の外枠を表示させた後に前記選択部の領域内に前記関連情報を表示させる、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記選択部の領域内に、前記選択部に応じた画像と、前記画像に関する画像情報とを順に表示させる、
請求項1~3の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記選択部の領域内の第1表示位置に前記画像情報を表示させ、その後に当該領域内に前記画像を表示させる場合に、前記画像情報を前記第1表示位置とは異なる当該領域内の第2表示位置に表示させるとともに、前記画像を前記第1表示位置に表示させる、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記選択部の領域内に前記画像情報を表示させた後に前記画像を表示させる場合に、前記選択部の領域内において前記画像情報と前記画像とを並べて表示させる、
請求項4又は5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、全ての前記選択部の領域内に前記画像情報を順に表示させた後に、それぞれの当該選択部の領域内に前記画像を順に表示させる、
請求項4~6の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記操作取得部は、前記第1選択部の領域内に前記画像情報が表示された時点で、前記第1選択部を選択する前記ユーザーの選択操作を許可する、
請求項4~7の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
それぞれがユーザーの選択操作を受け付け可能な同一形状の複数の選択部を予め設定された順に表示領域に表示させ、かつ、前記複数の選択部のそれぞれの領域内に、前記選択部に関連する関連情報を表示させるステップと、
一つの前記選択部が前記表示領域に表示されてから全ての前記選択部が前記表示領域に表示されるまでの間に、前記表示領域に表示済みの第1選択部の領域内に前記関連情報が表示された場合に、前記第1選択部を選択する前記ユーザーの選択操作を許可するステップと、
をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項10】
それぞれがユーザーの選択操作を受け付け可能な同一形状の複数の選択部を予め設定された順に表示領域に表示させ、かつ、前記複数の選択部のそれぞれの領域内に、前記選択部に関連する関連情報を表示させるステップと、
一つの前記選択部が前記表示領域に表示されてから全ての前記選択部が前記表示領域に表示されるまでの間に、前記表示領域に表示済みの第1選択部の領域内に前記関連情報が表示された場合に、前記第1選択部を選択する前記ユーザーの選択操作を許可するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品等のコンテンツを選択する情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等のネットワークを介したオンラインショッピングが行われている。例えば、オンラインショッピングにおいてユーザーが希望の商品を購入する場合、先ず、ユーザーは、ユーザー端末において希望の商品の検索を行う。商品の検索が行われると、検索結果として、複数の商品画像が一覧表示されたウェブページがユーザー端末に表示される。ユーザーは、一覧表示された複数の商品画像の中から、希望の商品画像を選択(クリック)する。これにより、ユーザーは希望の商品を購入することが可能となる。
【0003】
従来、このようなオンラインショッピングにおいて、ユーザーが簡単に商品を検索できる技術が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の技術では、ユーザーにより検索された商品の画像と当該商品の商品名称とがマトリクス状に一覧表示された商品注文画面が表示される。また商品注文画面には、ユーザーが予め指定した配列順序(価格順、アルファベット順等)で、商品の画像が一覧表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の技術では、ユーザーが希望する商品を検索した場合、検索結果である商品画像及び商品名称を含む複数の選択部(選択ボタン)が、順に描画及び表示され、全ての選択部がユーザー端末に表示された時点で、ユーザーの選択操作が可能となる。また、ユーザーが選択操作を行った後に前のページに戻る操作を行った(「戻る」ボタンを押下した)場合、前のページにおいて、選択部を描画及び表示する処理が再び初めから開始される。このように、検索結果に含まれる商品の情報(商品画像及び商品情報)が全て表示されないと、ユーザーは商品を選択することができないため、ユーザーの操作時間が長くなり、操作性が低下する問題がある。
【0006】
本発明の目的は、ユーザーが商品等のコンテンツを選択する際の操作性を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の態様に係る情報処理装置は、ユーザーの選択操作を受け付ける選択部を表示部に表示させ、かつ、前記選択部に、前記選択部に応じた画像と、前記画像に関する画像情報とを表示させる表示制御部と、前記画像及び前記画像情報のうち何れか一方が前記選択部に表示された時点で、前記選択部における前記ユーザーの選択操作を許可する操作取得部と、を備える。
【0008】
本発明の他の態様に係る情報処理方法は、ユーザーの選択操作を受け付ける選択部を表示部に表示させ、かつ、前記選択部に、前記選択部に応じた画像と、前記画像に関する画像情報とを表示させるステップと、前記画像及び前記画像情報のうち何れか一方が前記選択部に表示された時点で、前記選択部における前記ユーザーの選択操作を許可するステップと、を含む。
【0009】
本発明の他の態様に係るプログラムは、ユーザーの選択操作を受け付ける選択部を表示部に表示させ、かつ、前記選択部に、前記選択部に応じた画像と、前記画像に関する画像情報とを表示させるステップと、前記画像及び前記画像情報のうち何れか一方が前記選択部に表示された時点で、前記選択部における前記ユーザーの選択操作を許可するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザーが商品等のコンテンツを選択する際の操作性を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態1に係る情報処理システム(画像選択システム)の構成を示す機能ブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1に係る管理テーブル記憶部に記憶される第1管理テーブルの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態1に係る管理テーブル記憶部に記憶される第2管理テーブルの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態1に係る管理テーブル記憶部に記憶される管理テーブルを模式的に示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態1に係る顧客端末に表示される表示画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態1に係る顧客端末に表示される表示画面の他の例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態1に係る顧客端末に表示される表示画面の他の例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態1に係る画像選択装置における描画処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図10】
図10は、前記描画処理の過程で顧客端末に表示される表示画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、前記描画処理の過程で顧客端末に表示される表示画面の他の例を示す図である。
【
図12】
図12は、前記描画処理の過程で顧客端末に表示される表示画面の他の例を示す図である。
【
図13】
図13は、前記描画処理の過程で顧客端末に表示される表示画面の他の例を示す図である。
【
図14】
図14は、前記描画処理の過程で顧客端末に表示される表示画面の他の例を示す図である。
【
図15】
図15は、実施形態1に係る画像選択装置における第1描画処理及び第2描画処理の一例を時系列で模式的に示した図である。
【
図16】
図16は、実施形態2に係る画像選択装置における第1描画処理及び第2描画処理の他の例を時系列で模式的に示した図である。
【
図17】
図17は、実施形態3に係る画像選択装置における第1描画処理及び第2描画処理の他の例を時系列で模式的に示した図である。
【
図18】
図18は、実施形態4に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。
【
図19】
図19は、実施形態4に係る情報処理システム(画像選択システム)の構成を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
【0013】
[実施形態1]
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の概略構成を示す図である。
【0014】
情報処理システム1は、サーバー100(情報処理装置)と、サーバー100にネットワークを介して接続される第1ユーザー端末200と、第2ユーザー端末300とを含んでいる。前記ネットワークは、インターネット、有線LAN、無線LAN等の通信ネットワークである。第1ユーザー端末200は、表示装置210(表示部)と操作部220とを含んでいる。情報処理システム1は、例えば、写真店に導入される画像(商品画像)選択システム、オンラインショッピングにおける商品選択(検索)システム、パーソナルコンピュータにおける画像選択(検索)システム等に適用することができる。ユーザーは、ユーザー端末を利用して、所望の商品、画像等のコンテンツを選択する。
【0015】
以下では、情報処理システム1を、写真店における画像選択システムに適用する場合を例に挙げて説明する。このため、情報処理システム1(以下、「画像選択システム」と称す。)において、サーバー100は、写真店に設置されるサーバー(以下、「画像選択装置」と称す。)であり、第1ユーザー端末200は、写真店の店員(オペレータ)が使用する端末(以下、「店員端末」と称す。)であり、第2ユーザー端末300は、写真店に来店した客(以下、「顧客」と称す。)が使用(閲覧)する端末(以下、「顧客端末」と称す。)である。また、画像選択装置100と、店員端末200及び顧客端末300のそれぞれとは、有線LANにより接続されており、例えば、画像選択装置100から出力される情報が、店員端末200の表示装置210(例えば、店員用モニタ)と、顧客端末300(例えば、顧客用モニタ)とに表示される。店員端末200は、画像選択装置100に含まれてもよい。
【0016】
図2は、本実施形態に係る画像選択システム1の構成を示す機能ブロック図である。画像選択装置100は、入力部10と、第1表示バッファ20と、第2表示バッファ30と、記憶部40と、制御部50と、を備えている。
【0017】
入力部10(入力インターフェース)には、店員端末200から送信される操作情報(操作指示)が入力される。例えば、店員は、店員端末200において、操作部220を操作して、顧客が希望する商品を選択するために、選択項目、画像、及び画像情報を選択したり、各種の設定を行ったりする。店員による前記操作に応じた操作情報は、ネットワークを介して画像選択装置100に入力される。画像選択装置100は、前記操作情報を受信すると当該操作情報に応じた各種の処理を実行する。
【0018】
第1表示バッファ20は、バッファ部1Aとバッファ部1Bとを含んでいる。バッファ部1A及びバッファ部1Bには、それぞれ、制御部50による処理(例えば、後述する描画処理)に基づいて、表示画面の表示データ(描画データ)が記憶される。第1表示バッファ20に含まれるバッファ部の数は限定されない。
【0019】
第2表示バッファ30は、バッファ部2Aとバッファ部2Bとを含んでいる。バッファ部2A及びバッファ部2Bには、それぞれ、制御部50による処理(例えば、後述する描画処理)に基づいて、表示画面の表示データ(描画データ)が記憶される。第2表示バッファ30に含まれるバッファ部の数は限定されない。第1表示バッファ20及び第2表示バッファ30の具体的な構成は後述する。
【0020】
記憶部40は、画像データ記憶部41と管理テーブル記憶部42とを含んでいる。画像データ記憶部41には、複数の画像データが記憶される。例えば、画像データ記憶部41には、顧客が写真店に来店し、写真店において当該顧客をカメラ撮影した撮像画像のデータが、画像選択装置100に取り込まれて記憶される。また、画像データ記憶部41には、顧客が過去に撮影した撮像画像のデータが、写真店に持参されて又はインターネットを介して写真店に送信されて、画像選択装置100に取り込まれて記憶される。さらに、画像データ記憶部41には、印刷形式(仕上げ形式)等を選択する選択項目に応じた見本画像(通常プリント用見本画像、アルバム用見本画像等)が記憶される。以下では、画像データ記憶部41に記憶される各種の画像データを、「商品画像データ」と称す。
【0021】
管理テーブル記憶部42には、店員端末200の表示装置210に表示させる表示画面に含める情報が登録された複数の管理テーブルが記憶される。各管理テーブルは、顧客が選択する選択項目に対応している。例えば、第1管理テーブルは、画像を印刷する際の「仕上げ形式」の選択項目に対応しており、第2管理テーブルは、「アルバムの種類」の選択項目に対応している。
【0022】
図3は、管理テーブル記憶部42に記憶される第1管理テーブルの一例を示す図であり、
図4は、管理テーブル記憶部42に記憶される第2管理テーブルの一例を示す図である。例えば、
図3に示す第1管理テーブル及び
図4に示す第2管理テーブルには、それぞれ、「商品コード」と、「商品名称」と、「商品画像ファイル名」とが互いに関連付けられて登録される。
【0023】
図3に示す第1管理テーブルには、画像を印刷する際の仕上げ形式に関する情報が登録されており、例えば、「商品コード」として、「01」~「05」が登録されており、「商品名称」として、「通常プリント」、「アルバム」、「台紙印刷」、「定型フレーム付きプリント」、「ポストカード」が登録されており、「商品画像ファイル名」として、それぞれの商品名称に対応する商品画像のファイル名「01.jpg」~「05.jpg」が登録されている。
【0024】
図4に示す第2管理テーブルには、第1管理テーブルの所定の「商品名称」に関する詳細情報が登録されている。例えば、第1管理テーブルの「アルバム」に関する詳細情報が登録されており、「商品コード」として、「0201」~「0204」が登録されており、「商品名称」として、「定型(新規)」、「定型(追加)」、「特選(新規)」、「特選(追加)」が登録されており、「商品画像ファイル名」として、それぞれの商品名称に対応する商品画像のファイル名「0201.jpg」~「0204.jpg」が登録されている。
【0025】
管理テーブル記憶部42には、第1管理テーブルに登録される各商品名称のそれぞれに対応する複数の第2管理テーブルが登録されている。上記の例では、
図3に示す5つの商品名称のそれぞれに対応する5つの第2管理テーブルが登録されている。すなわち、管理テーブル記憶部42には、複数の管理テーブルが複数のグループに分類され、各グループにおいて、複数の管理テーブルが階層化されて記憶されている。
図5は、管理テーブル記憶部42に記憶される管理テーブルを模式的に示す図である。
図5に示す例では、複数の管理テーブルが2つのグループA,Bに分類され、各グループにおいて、複数の管理テーブルが階層化されている。上述した選択項目の「仕上げ形式」は、例えばグループAに相当し、管理テーブルA12が
図3に示す管理テーブルに相当し、管理テーブルA23が
図4に示す管理テーブルに相当する。
【0026】
図3に示す第1管理テーブル及び
図4に示す第2管理テーブルにおける「商品画像ファイル名」に対応する商品画像データは、画像データ記憶部41に記憶される。また、「商品画像ファイル名」に対応する商品画像は、商品名称を表す見本画像(例えば、アルバム用画像)であってもよいし、前記撮像画像のうち代表となる1枚の代表画像であってもよい。
【0027】
制御部50は、操作取得部51と、第1表示制御部52と、第2表示制御部53と、を含んでいる。
【0028】
操作取得部51は、店員端末200から送信される前記操作情報(操作指示、選択情報)を、入力部10を介して取得する。
【0029】
第1表示制御部52は、前記操作情報に基づいて、記憶部40の画像データ記憶部41及び管理テーブル記憶部42を参照し、店員端末200の表示装置210に表示させる表示画面の表示データ(描画データ)を生成(描画)する。具体的には、第1表示制御部52は、第1表示バッファ20において店員端末200用の表示画面を描画する描画処理を実行しながら、第1表示バッファ20に記憶された表示データを読み出して、当該表示データに基づく表示処理を実行する。すなわち、第1表示制御部52は、第1表示バッファ20を用いて前記描画処理と前記表示処理とを並行して実行する。また、第1表示制御部52は、バッファ部1Aを用いて店員端末200用の第1表示画面の前記描画処理と前記表示処理とを実行し、バッファ部1Bを用いて店員端末200用の第2表示画面の前記描画処理と前記表示処理とを実行する。
【0030】
第2表示制御部53は、前記操作情報に基づいて、記憶部40の画像データ記憶部41及び管理テーブル記憶部42を参照し、顧客端末300に表示させる表示画面の表示データを生成する。具体的には、第2表示制御部53は、第2表示バッファ30において顧客端末300用の表示画面を描画する描画処理を実行しながら、第2表示バッファ30に記憶された表示データを読み出して、当該表示データに基づく表示処理を実行する。すなわち、第2表示制御部53は、第2表示バッファ30を用いて前記描画処理と前記表示処理とを並行して実行する。また、第2表示制御部53は、バッファ部2Aを用いて顧客端末300用の第1表示画面の前記描画処理と前記表示処理とを実行し、バッファ部2Bを用いて顧客端末300用の第2表示画面の前記描画処理と前記表示処理とを実行する。
【0031】
制御部50は、CPU、ROM、及びRAMなどを有する。また、制御部50は、EEPROM(登録商標)のような不揮発性の記憶部(図示せず)を含む。そして、制御部50は、前記ROM又は記憶部などに記憶されているプログラムに従った処理を前記CPUで実行することにより画像選択装置100を制御する。制御部50は、前記ROMに記憶されているプログラムに従った処理を前記CPUで実行することにより、上述の操作取得部51、第1表示制御部52、及び第2表示制御部53として機能する。なお、操作取得部51、第1表示制御部52、及び第2表示制御部53の何れか一又は複数がASICなどの電子回路であってもよい。また、前記プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、メモリカードなどのコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶され、前記記憶媒体から画像選択装置100にインストールされてもよいし、インターネット等の通信ネットワークからダウンロードされてもよい。
【0032】
ここで、店員端末200及び顧客端末300に表示される表示画面の一例を
図6~
図8に示す。尚、ここでは、店員端末200及び顧客端末300には、同一の表示画面が表示されるものとし、店員端末200のみを例に挙げて説明する。尚、店員は、顧客の希望を聞きながら店員端末200を操作する。顧客が直接、店員端末200を操作してもよい。
【0033】
図6は、顧客が商品画像を選択する場合において、店員端末200に表示される表示画面であり、画像を印刷する際の仕上げ形式を選択する画面(第1表示画面)である。
図6に示す表示画面の内容は、前記第1管理テーブル(
図3参照)に登録された情報に基づく内容である。
図6に示す表示画面おいて、符号201は画面枠を示し、符号202は表示枠を示し、符号203は店員が選択指示するための選択ボタン(選択部)を示している。符号204は、
図3に示す第1管理テーブルの「商品コード」が表示されるコード欄を示し、符号205は、前記第1管理テーブルの「商品画像ファイル名」が表示される名称欄を示し、符号206は、前記「商品画像ファイル名」に対応する、画像データ記憶部41に記憶される商品画像が表示される画像欄を示している。符号207は、表示画面を切り替える(戻す)際に操作する操作ボタン(「戻る」ボタン)を示している。符号208は、表示画面をスクロールさせるスクロールバーを示している。
【0034】
図7は、
図6に示す第1表示画面において、店員が顧客の希望する選択ボタン(「A-2」)を選択(押下)した様子を示している。
【0035】
図8は、前記選択ボタンが選択されることにより店員端末200に表示される表示画面であり、画像を印刷する際の仕上げ形式の詳細項目を選択する画面(第2表示画面)である。尚、前記選択ボタンの選択操作は、マウスによる選択、タッチパネルにおけるタッチ操作、及び、キーボードによる押下等を含む。店員は前記選択ボタン及び「戻るボタン」207を操作して第1表示画面及び第2表示画面を相互に切り替える。
図8に示す表示画面の内容は、前記第2管理テーブル(
図4参照)に登録された情報に基づく内容である。
図8に示す表示画面おいて、符号204は、
図4に示す第2管理テーブルの「商品コード」が表示されるコード欄を示し、符号205は、
図4に示す第2管理テーブルの「商品画像ファイル名」が表示される名称欄を示し、符号206は、前記「商品画像ファイル名」に対応する、画像データ記憶部41に記憶される商品画像が表示される画像欄を示している。
【0036】
このように、各選択ボタン203には、商品画像と、当該商品画像に関する情報(商品画像情報(商品コード、商品名称))とが含まれ、店員(又は顧客)は、表示される選択ボタンの内容(商品画像、商品画像情報)を確認して、所望の選択ボタンを選択する。尚、選択ボタン203の領域内は、何れの場所も選択(指示)操作が可能となっている。また、商品画像情報には、上記商品コード、商品名称、商品説明、商品価格等、商品に関するテキストデータの情報等がある。
【0037】
ここで、例えば、各選択ボタン203において、商品画像及び商品画像情報の両方が選択ボタンに表示(反映)された時点で選択ボタンを選択することが可能となる構成の場合、選択ボタンが有効となるまでに時間を要してしまう。一般的に、商品画像(画像データ)は、商品画像情報(テキストデータ)より情報量(データ量)が多いため、選択ボタンに反映されるまで多くの時間を要する。このため、店員は商品画像が表示されるまで選択操作を行うことができず、操作性が低下してしまう。
【0038】
これに対し、本実施形態に係る画像選択装置100では、各選択ボタン203において、商品画像及び商品画像情報の何れか一方が選択ボタンに表示(反映)された時点で選択ボタンを選択することが可能となる構成を有する。この構成を実現するための方法について以下に説明する。尚、以下では、各選択ボタン203において、商品画像情報が選択ボタンに表示(反映)された時点で選択ボタンを選択することが可能となる構成について説明するが、商品画像が選択ボタンに表示(反映)された時点で選択ボタンを選択することが可能となる構成についても同様に実現することができる。
【0039】
図9を用いて、画像選択装置100における表示画面(選択ボタン)の描画処理及び表示処理の手順の一例を説明する。ここでも、店員端末200及び顧客端末300には、同一の画面が表示されるものとし、店員端末200のみを例に挙げて説明する。
【0040】
先ず、第1表示制御部52は、選択ボタンの描画位置を初期化する(ステップS101、以下、単に「S101」のように称す。)。次に、第1表示制御部52は、バッファ部1Aを用いて、「戻る」ボタンを描画し、表示装置210に表示させる(S102)。
図10には、「戻る」ボタン207が表示された表示画面を示している。尚、第1表示制御部52が描画した各表示データ(描画データ)は、バッファ部1Aに順次記憶(バッファリング)される。
【0041】
次に、第1表示制御部52は、管理テーブル記憶部42から、顧客により選択された選択項目(第1選択項目)の第1管理テーブルを取得する(S103)。次に、第1表示制御部52は、前記第1管理テーブルの参照ポインターを初期化する(S104)。これにより、例えば
図3に示すように、参照ポインター(図中の矢印)が、商品コード「01」のレコードに示される。
【0042】
次に、第1表示制御部52は、バッファ部1Aを用いて、選択ボタンを所定の描画位置(例えば、表示画面の左上に対応する位置)に描画し、表示装置210に表示させる(S105)。次に、第1表示制御部52は、第1管理テーブルにおいて、参照ポインターが示すレコードから「商品コード」(ここでは、「コードA-1」)を取得し(S106)、取得した「商品コード」を前記選択ボタンの領域内の上部(コード欄204)に表示させる(S107)(
図10参照)。同様にして、第1表示制御部52は、「商品名称」(ここでは、「名称A-1」)を取得し(S108)、取得した「商品名称」を前記選択ボタンの領域内の中央部に表示させる(S109)(
図10参照)。次に、第1表示制御部52は、前記描画位置を更新(右隣の描画位置にシフト)して(S110)、前記選択ボタンの選択を有効にする(S111)。前記選択ボタンが有効になった時点で、店員は、店員端末200において、前記選択ボタンを選択することが可能となる。具体的には、操作取得部51が、店員端末200(表示装置210)の表示画面において、前記選択ボタンにおける店員の選択操作を許可して取得する(受け付ける)。
【0043】
次に、第1表示制御部52は、前記参照ポインターを更新(次のレコードにシフト)する(S112)。次のレコードがある場合は(S113:YES)、S105に戻り、次の描画位置において、選択ボタンが描画及び表示される。第1管理テーブルに登録された全てのレコードについて、上記処理が繰り返されることにより、
図11に示す表示画面が完成する。
【0044】
次のレコードがない場合(S113:NO)、すなわち、第1管理テーブルに登録された全てのレコードについて、選択ボタン、商品コード、及び商品名称が表示された場合は、以下の処理を実行する。
【0045】
第1表示制御部52は、選択ボタンの描画位置を初期化する(S201)次に、第1表示制御部52は、前記第1管理テーブルの参照ポインターを初期化する(S202)。これにより、例えば
図3に示すように、参照ポインター(図中の矢印)が、再度、商品コード「01」のレコードに示される。
【0046】
次に、第1表示制御部52は、最初の描画位置(表示画面の左上に対応する位置)に描画した選択ボタンの領域内に表示されたテキストデータ(「商品コード」、「商品名称」)を削除する(S203)。次に、第1表示制御部52は、第1管理テーブルにおいて、参照ポインターが示すレコードから「商品コード」(ここでは、「コードA-1」)を取得し(S204)、取得した「商品コード」を前記選択ボタンの領域内の上部(コード欄204)に表示させる(S205)(
図12参照)。同様にして、第1表示制御部52は、「商品名称」(ここでは、「名称A-1」)を取得し(S206)、取得した「商品名称」を前記選択ボタンの領域内の下部(名称欄205)に表示させる(S207)(
図12参照)。
【0047】
次に、第1表示制御部52は、第1管理テーブルにおいて、参照ポインターが示すレコードから「商品画像ファイル名」(ここでは、「画像A-1」)を取得し(S208)、画像データ記憶部41から、取得した「商品画像ファイル名」に対応する画像データを取得する(S209)。次に、第1表示制御部52は、バッファ部1Aを用いて、取得した画像データに応じた画像を前記選択ボタンの領域内の中央部(画像欄206)に描画し、表示装置210に表示させる(S210)(
図12参照)。
【0048】
次に、第1表示制御部52は、前記描画位置を更新(右隣の描画位置にシフト)し(S211)、前記参照ポインターを更新(次のレコードにシフト)する(S212)。次のレコードがある場合は(S213:YES)、S203に戻り、次の描画位置において、選択ボタンの領域内に表示されたテキストデータを削除する。第1管理テーブルに登録された全てのレコードについて、上記処理が繰り返されることにより、
図6に示す表示画面が完成する。
【0049】
以上の処理により、画像選択装置100において描画、生成された表示画面(選択ボタン)が店員端末200の表示装置210に表示される。また、第1表示制御部52は、複数の選択ボタンを表示装置210に表示させ、全ての選択ボタンに前記画像情報を表示させた後に、それぞれの当該選択ボタンに当該画像情報に対応する前記画像を表示させる。
【0050】
ここで、上記描画処理(第1描画処理)において、S111で前記選択ボタンの選択が有効になり、店員が前記選択ボタン(例えば、
図13の選択ボタン「A-2」)を選択した場合、表示装置210の表示内容が、
図13に示す表示画面から下の階層(第2選択項目)の表示画面(例えば、
図14の画面)に遷移する(切り替わる)。表示画面が遷移すると、
図9に示す前記描画処理(第2描画処理)が実行される。
【0051】
第2描画処理では、第1表示制御部52は、バッファ部1Bを用いて、選択ボタン及び画像の描画処理を実行する。ここでは、第1表示制御部52が描画した各表示データ(描画データ)は、バッファ部1Bに順次記憶(バッファリング)される。このとき、第1描画処理において、第1表示制御部52は、バッファ部1Aを用いて、選択ボタン及び画像の描画処理を続行する。例えば、画像選択装置100は、
図14に示す表示画面の描画処理と、店員端末200への表示処理とを行いながら、
図13に示す表示画面の描画処理を並行して行う。
【0052】
図15は、前記第1描画処理及び第2描画処理を時系列で模式的に示した図である。制御部50は、店員端末200から操作情報を取得する処理、表示画面の表示処理、表示画面の描画処理、第1表示バッファ20におけるバッファ処理を実行する。
【0053】
制御部50は、店員端末200から取得する操作情報に応じた処理を各部に伝達する。表示画面の表示処理では、第1表示バッファ20の内容を表示装置210に表示させる。画像選択装置100は、複数のバッファ部を含み、何れのバッファ部の内容を表示装置210に表示させるかは、制御部50の命令により決定される。
【0054】
複数のバッファ部は、前記操作情報に応じた制御部50の命令に基づき制御される。画像選択装置100では、制御部50(第1表示制御部52)の命令に応じて、操作取得処理タスクと、表示処理タスクと、バッファ処理タスクとが実行される。
【0055】
例えば、先ず画像選択システムが起動し、第1選択項目の画面(第1表示画面)を表示するために、バッファ処理(1A)タスクが起動され、バッファ部1Aを用いて、第1選択項目の選択ボタンの描画処理が開始される。同時に、バッファ処理(1A)タスクは、表示処理タスクに対して、バッファ部1Aの内容を第1表示画面に表示するよう指示する。
【0056】
ここで、選択ボタンの描画処理中でも操作取得処理タスクが、店員端末200からの操作情報の入力を監視しており、選択ボタンが選択されたとき、選択されたボタンの位置情報とともに選択ボタンが選択されたことを、表示処理タスクに通知する。
【0057】
前記通知を取得した表示処理タスクは、前記選択された選択ボタンの位置情報から、選択された項目(第2選択項目)を取得し、第2選択項目に対する第2表示画面を描画するために、新たにバッファ処理(1B)タスクを起動する。このとき、それまで表示していたバッファ部の番号(バッファ部1A)を処理タスク内で記憶しておく。
【0058】
バッファ処理(1B)タスクは、取得した第2選択項目に基づいて、バッファ部1Bを用いて、第2選択項目の選択ボタンの描画処理を開始する。同時に、バッファ処理(1B)タスクは、表示処理タスクに対して、バッファ部1Bの内容を第2表示画面に表示するよう指示する。
【0059】
尚、バッファ処理(1B)タスクが起動した後も、バッファ処理(1A)タスクは第1表示画面の描画処理を完了するまで処理を継続する。
【0060】
その後、「戻る」ボタンが選択された場合、操作取得処理タスクは、「戻る」ボタンが選択されたことを、表示処理タスクに通知する。前記通知を取得した表示処理タスクは、直前に記憶していたバッファ部の番号に対応するバッファ部(バッファ部1A)の内容を表示する。このとき、既にバッファ処理(1A)タスクで描画済みの第1表示画面が表示される。
【0061】
以上のように、例えば、画像選択装置100は、バッファ部1Aを用いて複数の選択ボタンを含む表示画面を描画するとともに、描画した表示画面を順次、店員端末200に送信し、表示装置210に表示させる。また、画像選択装置100は、画像情報(商品コード、商品名称)を第1管理テーブルから取得して順次、表示画面に表示させる。さらに、画像選択装置100は、バッファ部1Aを用いて複数の選択ボタンを描画するとともに、描画した選択ボタンを順次、表示画面に表示させる。
【0062】
また
図15に示すように、画像選択装置100は、バッファ部1Aを用いて第1選択項目の画面(第1表示画面)を描画処理及び表示処理を実行している間に、店員が所望の選択ボタンを選択した場合は(
図13参照)、バッファ部1Bを用いて第2選択項目の画面(第2表示画面)の描画処理及び表示処理を開始する。このとき、画像選択装置100は、引き続き、バッファ部1Aを用いて第1表示画面の描画処理を行う。その後、店員が「戻る」ボタンを選択した場合は(
図14参照)、第1表示画面に戻る。このとき、
図15に示すように、バッファ部1Aによる第1表示画面の描画が完了している場合は、当該描画処理は行われず、全ての商品画像を含む選択ボタン(
図6参照)が表示される。
【0063】
すなわち、画像選択装置100が店員から表示装置210の表示内容を第1表示画面から第2表示画面に切り替える操作を受け付けた場合は、第1表示制御部52は、前記第2表示画面の第2描画処理及び表示処理を実行するとともに、前記第1表示画面に前記画像を表示させるための第1描画処理が完了していない場合は当該第1描画処理を実行する。
【0064】
また、画像選択装置100が、店員から表示装置210の表示内容を前記第2表示画面から前記第1表示画面に戻す操作を受け付けた場合は、第1表示制御部52は、表示装置210の表示内容を前記第1表示画面に切り替え、かつ、前記第2表示画面の第2描画処理及び前記表示処理を実行している間に前記第1表示画面の第1描画処理が完了していなかった場合は、前記第1表示画面の第1描画処理を継続する。一方、前記第2表示画面の第2描画処理及び前記表示処理を実行している間に前記第1表示画面の第1描画処理が完了していた場合は、第1表示制御部52は、前記第1表示画面に前記画像を表示させる表示処理を実行する。
【0065】
本実施形態に係る画像選択装置100によれば、各選択ボタン203において、商品画像情報(商品コード、商品名称等のテキストデータ)が選択ボタンに表示(反映)された時点で選択ボタンを選択することが可能(有効)となる。このため、店員は、全ての画像が選択ボタンに表示(反映)されるまで選択操作を待つ必要がなく、所望の情報が表示された時点で選択操作を行うことができる。また、画像選択装置100は複数のバッファ部を備え、第1表示制御部52は、複数のバッファ部を用いてそれぞれの描画処理を並行して行うことができるため、例えば表示画面(表示ページ)を前ページに戻した場合に、前ページの画面を更新された状態で表示させることができる。よって、店員(又は顧客)が商品を選択する際の操作性を向上させることができる。
【0066】
[実施形態2]
本発明に係る画像選択装置100は上述の構成に限定されない。例えば、画像選択装置100は、
図16に示す処理を行ってもよい。具体的には、画像選択装置100は、第1表示制御部52が、バッファ部1Bを用いて第2選択項目の画面(第2表示画面)において、選択ボタンの描画処理と、テキストデータ(商品コード、商品名称)の表示処理とを行っている間は、第1表示制御部52は、バッファ部1Aを用いた第1選択項目の画面(第1表示画面)の描画処理を中断し、第2表示画面の描画処理及び表示処理を優先する。尚、選択ボタンの描画処理とテキストデータの表示処理とが終了した後に、第1表示制御部52は、バッファ部1Aを用いて第1表示画面の描画処理を再開する。
【0067】
[実施形態3]
また画像選択装置100は、
図17に示す処理を行ってもよい。具体的には、画像選択装置100は、第1表示制御部52が、バッファ部1Bを用いて第2表示画面において、選択ボタンの描画処理と、テキストデータ(商品コード、商品名称)の表示処理を行っている間は、第1表示制御部52は、バッファ部1Aを用いた第1表示画面の描画処理の負担度(CPU使用率等)を低下させ、第2表示画面の描画処理及び表示処理を優先する。
【0068】
図16及び
図17に示す構成によれば、制御部50が効率的にCPUを使用することができるため、描画処理及び表示処理の遅延等の不具合を防ぐことができる。
【0069】
また、上述の例では、店員端末200及び顧客端末300には、同一の画面が表示されるものとして説明したが、店員端末200及び顧客端末300に、互いに異なる画面を表示させてもよい。この場合、第2表示制御部53が、第2表示バッファ30(バッファ部2A、バッファ部2B)を用いて、描画処理及び表示処理を実行すればよい。
【0070】
[実施形態4]
本発明に係る情報処理システム1は、
図18に示すように一組のPCシステムで構成されてもよい。
図18に示す情報処理システム1は、情報処理装置100と、情報処理装置100に有線接続される第1ユーザー端末200(表示装置210(表示装置1)及び操作部220(入力装置))と、情報処理装置100に有線接続される第2ユーザー端末300(表示装置2)で構成される。情報処理システム1は、例えば、写真店に導入される画像(商品画像)選択システムに適用される場合、当該写真店に設置される。
図19は、前記情報処理システム1の構成を示す機能ブロック図である。例えば
図19に示すように、第1ユーザー端末200(店員端末200)の操作部220(入力装置)は、画像選択装置100(情報処理装置)の入力部10に接続され、店員端末200の表示装置210(表示装置1(店員用モニタ))は、画像選択装置100の第1表示バッファ20に接続され、顧客端末300(表示装置2(顧客用モニタ))は、画像選択装置100の第2表示バッファ30に接続される。
【0071】
なお、上述の例では、情報処理システム1が、写真店に導入される画像選択システムである場合について説明した。例えば、情報処理システム1が、オンラインショッピングにおける商品選択(検索)システムに適用される場合は、サーバー100が、描画した表示データを、ネットワークを介して店員端末200に送信すればよい。
【符号の説明】
【0072】
1 情報処理システム(画像選択システム)
10 入力部
20 第1表示バッファ
30 第2表示バッファ
40 記憶部
41 画像データ記憶部
42 管理テーブル記憶部
50 制御部
51 操作取得部
52 第1表示制御部
53 第2表示制御部
100 サーバー(情報処理装置、画像選択装置)
200 第1ユーザー端末(店員端末)
210 表示装置
220 操作部
300 第2ユーザー端末(顧客端末)