(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173450
(43)【公開日】2022-11-18
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 8/04 20060101AFI20221111BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20221111BHJP
F21Y 105/18 20160101ALN20221111BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21Y115:10
F21Y105:18
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155953
(22)【出願日】2022-09-29
(62)【分割の表示】P 2020516063の分割
【原出願日】2019-02-22
(31)【優先権主張番号】P 2018085919
(32)【優先日】2018-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】519147348
【氏名又は名称】株式会社ホタルクス
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】上路 啓倫
(72)【発明者】
【氏名】石橋 健司
(57)【要約】
【課題】 シンプルな構造で薄型の照明装置を提供する。
【解決手段】 本発明の照明装置1は、照明装置本体11、電源部13、及び、連結部材14を有し、照明装置本体11は、光源部を有し、電源部13は、電源装置132、及び、接続端子1321を有し、電源装置13及び接続端子1321は電気的に接続され、接続端子1321は、照明装置取付部に配置された配線器具に接続可能であり、照明装置本体11及び電源部13は、連結部材14によって一定の間隔をもって連結され、照明装置本体11の前記光源部及び電源部13の電源装置132は、連結部材14を介して、電気的に接続されている、ことを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明装置本体、電源部、及び、連結部材を有し、
前記照明装置本体は、光源部となる基板及び基板に搭載されるLEDと、基板を搭載する板状の光源部搭載基部と、を有し、
前記電源部は、電源装置と、前記電源装置を搭載する板状の電源装置搭載基部と、を有し、
前記板状の光源部搭載基部及び前記板状の電源装置搭載基部は、前記連結部材によって一定の間隔をもって連結されている
ことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記光源部搭載基部、前記電源装置搭載基部及び前記連結部材は、前記三者が一体成形された一つの部材である
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記電源部は、前記電源装置を覆う電源装置カバーを有し、
前記電源装置搭載基部に搭載された前記電源装置は、前記電源装置カバーにより覆われている
ことを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
【請求項4】
前記照明装置本体は、光拡散カバーを有し、
前記光拡散カバーにより前記光源部が覆われている
ことを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
【請求項5】
前記光源部搭載基部の形状が環状形態であり、
前記環状形態の中空部の中央部に前記電源装置搭載基部が配置され、
前記光源部搭載基部の内周側と、前記電源装置搭載基部の外周とが、前記連結部材で連結されている
ことを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
【請求項6】
前記連結部材は、前記環状形態の中空部の中心から径方向に向かってシグモイド形状に湾曲するアームである
ことを特徴とする請求項5記載の照明装置。
【請求項7】
前記連結部材は、前記環状形態の中空部の中心から径方向に向かって照明装置取付部方向へと傾斜したアームである
ことを特徴とする請求項5記載の照明装置。
【請求項8】
前記連結部材は、前記環状形態の中空部の中心から径方向に向かって照明装置取付部と反対方向へと傾斜したアームである
ことを特徴とする請求項5記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
低消費電力、長寿命等の利点を有するLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を光源として用いた、天井に取り付けられる照明装置(シーリングライト)が種々提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年の住宅事情等から、天井や壁への取付が容易な、薄型の照明装置が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、薄型化が可能であり、取付が容易な照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の照明装置は、
照明装置本体、電源部、及び、連結部材を有し、
前記照明装置本体は、光源部となる基板及び基板に搭載されるLEDと、基板を搭載する板状の光源部搭載基部と、を有し、
前記電源部は、電源装置と、前記電源装置を搭載する板状の電源装置搭載基部と、を有し、
前記板状の光源部搭載基部及び前記板状の電源装置搭載基部は、前記連結部材によって一定の間隔をもって連結されている
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の照明装置によれば、薄型化が可能であり、取付も容易である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1(A)は、本発明の一例(実施形態1)の照明装置の平面図及び側面図であり、同図(B)は、同図(A)の平面図のI-I方向に見た断面図であり、同図(C)は、同図(A)の平面図のII-II方向に見た断面図である。
【
図2】
図2は、本発明の一例(実施形態1)の照明装置の分解斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の一例(実施形態1)の照明装置の内部構造を示す一部切り欠き平面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一例(実施形態1)の照明装置を天井に取り付けた状態を示す側面図である。
【
図5】
図5(A)は、本発明の別の例(実施形態2)の照明装置の斜視図であり、同図(B)は、同図(A)の照明装置を天井に取り付けた状態を示す側面図である。
【
図6】
図6(A)は、本発明のさらに別の例(実施形態3)の照明装置の斜視図であり、同図(B)は、同図(A)の照明装置を天井に取り付けた状態を示す側面図である。
【
図7】
図7は、本発明の一例(実施形態1)の照明装置における解除スイッチによる固定及びその解除の詳細について説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の照明装置の第1の態様として、例えば、前記接続端子は、前記配線器具に係合状態で接続可能であるという態様であってもよい。前記接続端子を前記配線器具に係合状態で接合可能であれば、例えば、天井にしっかりと取り付けることができる。
【0010】
本発明の照明装置の第2の態様として、例えば、前記照明装置本体の前記照明装置取付部側の少なくとも一部が平面形状であり、前記電源部の前記照明装置取付部側の少なくとも一部が平面形状であり、前記照明装置本体の前記照明装置取付部側の前記平面と、前記電源部の前記照明装置取付部側の前記平面とが、略同一平面上に位置する配置関係であるという態様であってもよい。本態様であれば、本発明の照明装置の取付部(例えば、天井)に対し、フラットな形状となって、さらに、薄型となる。なお、本態様において、照明装置本体及び電源部において、取付部側の面は、全面が平面であることが好ましい。
【0011】
本発明の照明装置の第3の態様として、例えば、前記照明装置本体は、前記光源部を搭載する光源部搭載基部を有し、前記光源部搭載基部の前記照明装置取付部側と反対側に、前記光源が搭載され、前記電源部は、前記電源装置を搭載する電源装置搭載基部を有し、前記電源装置搭載基部の前記照明装置取付部側に、前記電源装置が搭載され、前記光源部搭載基部及び前記電源装置搭載基部が前記連結部材により連結されているという態様であってもよい。
【0012】
第3の態様において、前記光源部搭載基部、前記電源装置搭載基部及び前記連結部材は、前記三者が一体成形された一つの部材であってもよい。本態様であれば、部品数が少なくなり、コストを抑制でき、また製造効率も向上する。本態様において、前記光源部搭載基部、前記電源装置搭載基部及び前記連結部材の形成材料は、例えば、金属及び樹脂が挙げられるが、軽量化、加工性及びコストの面から、樹脂が好ましい。
【0013】
また、第3の態様において、例えば、前記光源部搭載基部の形状が環状形態であり、前記環状形態の中空部の中央部に前記電源装置搭載基部が配置され、前記光源部搭載基部の内周側と、前記電源装置搭載基部の外周とが、前記連結部材で連結されているという態様であってもよい。このような態様であれば、本発明の照明装置を、小口径から大口径まで、様々なサイズとすることが可能となる。
【0014】
第3の態様において、前記連結部材は、前記環状形態の中空部の中心から径方向に向かってシグモイド形状に湾曲するアームであってもよい。このような態様であれば、電源部の下側と照明装置本体の上側が連結されて、照明装置全体をフラットにして、さらに薄型化が可能である。
【0015】
本発明の照明装置の第4の態様として、前記電源部は、前記電源装置を覆う電源装置カバーを有し、前記電源装置搭載基部に搭載された前記電源装置は、前記電源装置カバーにより覆われており、前記接続端子の先端部は、前記電源装置カバーから突出しているという態様であってもよい。本態様によれば、電源装置が電源装置カバーで覆われることにより、安全性に優れ、かつ、電源装置の破損及び故障を防止できる。
【0016】
本発明の照明装置の第5の態様として、例えば、前記接続端子は、前記配線器具に係合状態で固定可能であり、さらに、解除スイッチを有し、前記解除スイッチは、係合状態で固定された前記接続端子の固定状態を解除可能であり、前記解除スイッチは、前記電源装置カバーの外部に配置されているという態様であってもよい。前記接続端子を前記配線器具に係合状態で固定可能であれば、例えば、天井にしっかりと取り付けることができ、また、解除スイッチで固定を解除できれば、取り換えも容易になる。
【0017】
本発明の照明装置の第6の態様として、例えば、前記連結部材は複数であり、複数の前記連結部材の少なくとも一つは、その内部に導電線を有し、前記導電線により、前記電源装置と前記光源が電気的に接続されており、前記内部に導電線を有する連結部材は、内部に溝を有する連結部材本体及び蓋体を有し、前記連結部材本体の溝に前記導電線が配置され、前記溝が前記蓋体によって閉塞可能であり、前記蓋体は、前記電源装置カバーと一体となっているという態様であってもよい。本態様によれば、構造がさらにシンプルになり、かつ、部品数が少なくなり、製造効率が向上し、製造コストを低減することが可能である。
【0018】
第6の態様において、例えば、前記電源装置カバー及び前記蓋体は、前記両者が一体成形された一つの部材であってもよい。本態様によれば、さらに、部品数を低減できる。
【0019】
本発明の照明装置の第7の態様として、例えば、前記光源部は、基板及び発光素子を有し、前記基板の上に前記発光素子が搭載されているという態様であってもよい。前記発光素子としては、例えば、LED及び有機EL(Electro Luminescence)が挙げられる。
【0020】
本発明の照明装置の第8の態様として、前記照明装置本体は、光拡散カバーを有し、前記光拡散カバーにより前記光源部が覆われているという態様であってもよい。本態様によれば、例えば、前記光源部がLEDを用いたものである場合、LEDの直線光を拡散して照明の範囲を広くすることができる。
【0021】
つぎに、本発明の実施形態について、
図1から
図7を用いて説明する。本発明は、下記の実施形態によって何ら限定および制限されない。なお、
図1から
図7において、同一部分には、同一符号を付している。各実施形態における説明は、それぞれ、互いを援用できる。
【0022】
(実施形態1)
図1から
図3に示すように、本実施形態の照明装置1は、照明装置本体11、電源部13及び連結部材14を有する。照明装置本体11は、光源部となる基板113及び基板113に搭載されたLED114と、基板113を搭載する光源部搭載基部111と、基板113のLED114を搭載している側を覆う光拡散カバー112から構成されている。光源部搭載基部111は、例えば、板状である。電源部13は、電源装置132と、電源装置132を搭載する電源装置搭載基部133と、電源装置132を覆う電源装置カバー131と、接続端子1321を有する。電源装置搭載基部133は、例えば、板状である。接続端子1321は、電源装置132に電気的に接続され、天井等の取付部にある配線器具(シーリング又はローゼット等)から供給される電流を電源装置132に供給する。また、電源装置カバー131には、解除スイッチ134を備える。
【0023】
光源部搭載基部111は、サークル状の板状であり、天井等の取付部とは反対側の面にサークル状の基板113を搭載し、基板113の取付部と反対側の面に複数のLED114が搭載されており、サークル状の基板113のLED114を搭載した面がサークル状の光拡散カバー112で覆われている。
【0024】
電源装置搭載基部133は、例えば、円形の板状であり、電源装置搭載基部133の天井等の取付部側の面に電源装置132が搭載されている。電源装置132は、接続端子1321から供給された交流電流を直流電流に変換してLED114に供給する。電源装置132は、下方開口で上方に天井部がある円筒状の電源装置カバー131で覆われている。接続端子1321の先端部は、逆L字状であり、かつ電源装置カバー131の天井部から突出している。
【0025】
連結部材14は、長方形の板状(アーム)であり、幅方向(長手方向に直交する方向)両端に長手方向に延びる壁部が配置され、扁平な溝が形成されている。
【0026】
本実施形態では、
図1から
図3に示すように、サークル状の光源部搭載基部111の中空の中心部に電源装置搭載基部133が配置され、3つの連結部材14が等間隔で並んで電源装置搭載基部133と光源部搭載基部111が連結されており、電源装置搭載基部133、3つの連結部材14及び光源部搭載基部111は一体的に形成された一つの部品である。また、連結部材14は、サークル状の光源部搭載基部111の中空部の中心から径方向に向かってシグモイド形状に湾曲している。
【0027】
3つの連結部材14のうちの一つの連結部材14の溝に導電線(図示せず)が配置され、導電線により電源装置132で変換された直流電流がLED114に供給される。導電線が配置された連結部材14の溝は、電源装置カバー131の円筒状側壁の下部に配置された蓋体(長方形板状でシグモイド形状)15で閉塞され、導電線が外部に露出しないようになっている。
【0028】
図4に、本実施形態の照明装置1を天井Cに取り付けた状態を示す。同図に示すように、電源装置カバー131の天井部から突出した接続端子1321の逆L字状先端部を天井Cに配置された配線器具20(シーリング又はローゼット等)の差し込み口に挿入し、照明装置1全体を回転させることで、接続端子1321が配線器具20と係合状態で電気的に接続し、かつ固定される。なお、本実施形態では、接続端子1321の先端部が逆L字状で配線器具20と係合可能であるが、本発明は、これに限定されない。例えば、接続端子1321の先端は、直線状で配線器具20に挿入可能であり、一方、照明装置1の天井C等への固定は、例えば、ネジ等の固定部材で、電源部13又は照明装置本体11を天井C等の取付部に取り付けて固定することで、実施してもよい。本実施形態の照明装置1を取り外す場合は、電源装置カバー131の側壁に設けられた解除スイッチ134を押して固定状態を解除し、照明装置1の全体を回転させて配線器具20の差し込み口から接続端子1321の先端部を抜き出せば、照明装置1を天井Cから取り外すことができる。本実施形態の照明装置1における解除スイッチ134による固定及びその解除の詳細について、例を挙げて説明する。
図7に示すように、本例では、電源部13が、解除スイッチ134を押すことにより、電源装置カバー131内に引っ込む爪部1322を有する。爪部1322には、照明装置1の天井Cへの取り付け時の回転方向に対し、傾斜が設けられており、解除スイッチ134を押すことなく、照明装置1を天井Cへ取り付けることができる。爪部1322が、配線器具20に設けられた凹部に嵌合することにより、固定が完了する。照明装置1を天井Cから取り外す時は、解除スイッチ134を押して、爪部1322を電源装置カバー131内に引っ込ませて固定を解除し、照明装置1全体を取り付け時とは反対方向に回転させることで、配線器具20との係合状態を解除し、照明装置1を天井Cから取り外すことができる。なお、
図2及び
図7には、解除スイッチ134を押すことで、爪部1322が電源装置カバー131内に引っ込む例を示したが、本発明はこの例に限定されず、解除スイッチ134をスライドさせることで、爪部1322が電源装置カバー131内に引っ込むようにしてもよい。
【0029】
本実施形態の照明装置1において、電源装置カバー131の天井部の全面が平面であり、光源部搭載基部111の天井側の全面が平面であり、かつ、電源装置カバー131の天井部と光源部搭載基部111の天井側の面が、同じ位置にある。また、電源装置搭載基部133の位置は、光拡散カバー112の天井と反対側の高さと略同じか低い位置にある。このような態様により、
図4に示すように、本実施形態の照明器具1は、天井Cの面に対してフラットになり、かつ、薄型となって、外観がよくなる。
【0030】
本実施形態において、連結部材14は3本であるが、本発明は、これに限定されず、1本、2本、4本、5本等、様々な形態をとることができる。
【0031】
本実施形態において、電源装置搭載基部133、連結部材14、光源部搭載基部111、電源装置カバー131及び蓋体15は、樹脂で形成されており、これにより軽量化が図れる。本発明において形成材料として使用される樹脂は、特に制限されず、例えば、PC(ポリカーボネート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)等が挙げられる。
【0032】
前述のように、光源部は、サークル状の基板113の上に複数の発光素子114(例えば、LED)が配置されたものである。前記基板は、複数枚の基板の連結により全体がサークル状となっていてもよい。前記基板としては、例えば、絶縁材であるガラスエポキシ樹脂(FR-4)の平板からなり、表面側に銀箔によって配線パターンが形成されたものを用いることができる。また、前記配線パターンの上、すなわち、前記基板の表面には、反射層として作用する白色のレジスト層を施してもよい。なお、前記基板の材料としては、絶縁材とする場合には、前記ガラスエポキシ樹脂(FR-4)以外に、セラミックス材料、合成樹脂材料等を適用できる。また、前記基板を金属製とする場合には、アルミニウム等の熱伝導性が良好で放熱性に優れたベース板の一面に絶縁層が積層されたベース基板等を適用できる。前記発光素子は、例えば、表面実装型のLEDパッケージであってもよい。前記LEDパッケージは、例えば、前記基板の周方向に、略円周状に複数列(本実施形態では3列)で搭載されている。また、前記LEDパッケージに、発光色が昼白色のものと電球色のものとを用い、これらを交互に並べて、各列の隣接する発光素子を、略等間隔をあけて配置してもよい。この昼白色と電球色のLEDパッケージを流れる電流等を調整することにより、調色が可能となる。なお、前記発光素子は、必ずしも複数列に実装する必要はなく、例えば、前記基板の周方向に沿って、1列に実装してもよい。前記発光素子の列数及び個数は、例えば、所望の出力等に応じて、適宜設定できる。前記LEDパッケージは、例えば、セラミックスや合成樹脂で形成されたベースに配設されたLEDチップと、このLEDチップを封止するエポキシ樹脂やシリコーン樹脂等のモールド用の透光性樹脂とから構成されていてもよい。前記LEDチップは、例えば、青色光を発光する青色のLEDチップである。前記透光性樹脂には、昼白色や電球色の光を出射可能とするために蛍光体が混入されている。なお、LEDは、LEDチップを直接前記基板に実装するようにしてもよいし、砲弾型のLEDを実装するようにしてもよく、実装方式や形式は、特に限定されない。
【0033】
電源装置132は、前述のように、光源部(例えば、基板のLED)に電気を供給する。電源装置132は、例えば、交流100V等の外部電源から供給された電流を整流する整流回路、整流された電圧を所定の電圧に変換するトランス、一定電流を光源部に供給する定電流供給回路等を備える。
【0034】
光拡散カバー112は、透光性を有する材料で形成されているが、例えば、全体又は一部を乳白色にして光散乱機能を付与してもよい。光拡散カバーの材質は、特に制限されず、例えば、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)等のアクリル、PC(ポリカーボネート)、PS(ポリスチレン)等の樹脂である。
【0035】
(実施形態2)
図5(A)に示すように、本実施形態の照明装置1は、天井Cにより近づけて取り付けることができるように、連結部材14を、サークル状の光源部搭載基部111の中空部の中心から径方向に向かって天井C方向へと傾斜したアームとした以外は、実施形態1の照明装置1と同様である。
図5(B)に、本実施形態の照明装置1を天井Cに取り付けた状態を示す。同図に示すように、本実施形態によれば、照明装置1を、天井Cにより近づけることが可能である。
【0036】
(実施形態3)
図6(A)に示すように、本実施形態の照明装置1は、天井Cから離して取り付けることができるように、連結部材14を、サークル状の光源部搭載基部111の中空部の中心から径方向に向かって天井Cと反対方向へと傾斜したアームとした以外は、実施形態1の照明装置1と同様である。
図6(B)に、本実施形態の照明装置1を天井Cに取り付けた状態を示す。同図に示すように、本実施形態によれば、照明装置1を、天井Cから離して、例えば、LEDが発する熱をより放熱しやすくすることが可能である。
【0037】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更ができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明によれば、新たな、薄型の照明装置を提供できる。このため、本発明によれば、例えば、狭い室内であっても、圧迫感なく適用できる。また、本発明によれば、例えば、居室に限られず、納戸、トイレ等の照明用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0039】
1 照明装置
11 照明装置本体
13 電源部
14 連結部材
15 蓋体
20 配線器具
111 光源部搭載基部
112 光拡散カバー
113 基板
114 発光素子(LED)
131 電源装置カバー
132 電源装置
133 電源装置搭載基部
134 解除スイッチ
1321 接続端子
1322 爪部