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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173476
(43)【公開日】2022-11-18
(54)【発明の名称】ビールテイスト飲料
(51)【国際特許分類】
   A23L 2/60 20060101AFI20221111BHJP
   A23L 2/00 20060101ALI20221111BHJP
   A23L 2/56 20060101ALI20221111BHJP
   C12G 3/04 20190101ALI20221111BHJP
   C12G 3/06 20060101ALI20221111BHJP
   C12C 5/02 20060101ALI20221111BHJP
【FI】
A23L2/00 C
A23L2/00 T
A23L2/56
A23L2/60
C12G3/04
C12G3/06
C12C5/02
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022157430
(22)【出願日】2022-09-30
(62)【分割の表示】P 2018187982の分割
【原出願日】2018-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100114409
【弁理士】
【氏名又は名称】古橋 伸茂
(74)【代理人】
【識別番号】100158481
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 俊秀
(74)【代理人】
【識別番号】100217663
【弁理士】
【氏名又は名称】末広 尚也
(72)【発明者】
【氏名】中濱 智之
(57)【要約】
【課題】高甘味度甘味料を含む新規なビールテイスト飲料を提供する。
【解決手段】
本発明の一態様によれば、ティリロサイドと高甘味度甘味料とを含み、ティリロサイド
の含有量が0.03~0.65mg/350mlであり、高甘味度甘味料の含有量がショ
糖換算濃度で0.1~1.5質量%である、ビールテイスト飲料が提供される。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ティリロサイドと高甘味度甘味料とを含み、
前記ティリロサイドの含有量が0.03~0.65mg/350mlであり、
前記高甘味度甘味料の含有量がショ糖換算濃度で0.1~1.5質量%である、
ビールテイスト飲料。
【請求項2】
前記高甘味度甘味料が、アセスルファムカリウム、スクラロース、アスパルテームおよ
びステビアからなる群から選択される一種以上である、請求項1に記載のビールテイスト
飲料。
【請求項3】
pHが3~4である、請求項1または2に記載のビールテイスト飲料。
【請求項4】
アルコール度数が0.05%未満である、請求項1~3のいずれか一項に記載のビール
テイスト飲料。
【請求項5】
前記ティリロサイドの含有量が0.05~0.50mg/350mlである、請求項1
~4のいずれか一項に記載のビールテイスト飲料。
【請求項6】
前記高甘味度甘味料の含有量がショ糖換算濃度で0.2~1.2質量%である、請求項
1~5のいずれか一項に記載のビールテイスト飲料。
【請求項7】
イソα酸をさらに含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のビールテイスト飲料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ティリロサイドと高甘味度甘味料とを含有するビールテイスト飲料に関する
【背景技術】
【0002】
現在、一般的なビールや発泡酒のようなビールテイスト飲料の原材料として、麦芽やホ
ップ以外の様々な原料を添加することでビールテイスト飲料に所望の味質を付与すること
が試みられている。
【0003】
例えば、ビールテイスト飲料に味わいを付与する目的で、種々の甘味料を添加したビー
ルテイスト飲料がこれまで検討されている。その例として、特許文献1では、甘味料を添
加することによりゴクゴク飲める飲み易さ(飲み応え)をビールテイスト飲料において実
現することが記載されている。また、特許文献2では、難消化性グルカンと、特定の量の
甘味料とを含有することで、味の厚み、甘味の付与及びキレの向上を維持しつつ、飲料の
ファーストインパクトの量、質及びキレが改善されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-216892号
【特許文献2】特開2018-7617号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、多くの高甘味度甘味料(例えば人工甘味料)には、砂糖(ショ糖)と異
なる不自然な甘さがあり、高甘味度甘味料とその他成分とのバランスを適切にとらなけれ
ば、高甘味度甘味料のその不自然な甘さが際立ってしまい、ビールテイスト飲料の嗜好度
が低下することがある。
【0006】
このような状況の下、高甘味度甘味料を含む新規なビールテイスト飲料が求められてい
る。また、高甘味度甘味料を含み、かつ、味わいのバランスが取れた自然な甘みを有する
新規なビールテイスト飲料が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の発明者らは、ティリロサイドを所定量添加することで、高甘味度甘味料の不自
然な甘さをティリロサイド由来の香りや味わいによって調和することで自然な甘さをもた
らすことができることを見出し、本発明を完成するに至った。ティリロサイドは苦味や収
斂味を有する物質であり、このような物質と組み合わせることで、高甘味度甘味料の不自
然な甘さが調和し、自然な甘さをもたらすことができるという効果は、予想外のものであ
った。
【0008】
本発明には以下に示す態様の発明が含まれる。
[1]
ティリロサイドと高甘味度甘味料とを含み、
前記ティリロサイドの含有量が0.03~0.65mg/350mlであり、
前記高甘味度甘味料の含有量がショ糖換算濃度で0.1~1.5質量%である、
ビールテイスト飲料。
[2]
前記高甘味度甘味料が、アセスルファムカリウム、スクラロース、アスパルテームおよ
びステビアからなる群から選択される一種以上である、[1]に記載のビールテイスト飲
料。
[3]
pHが3~4である、[1]または[2]に記載のビールテイスト飲料。
[4]
アルコール度数が0.05%未満である、[1]~[3]のいずれかに記載のビールテ
イスト飲料。
[5]
前記ティリロサイドの含有量が0.05~0.50mg/350mlである、[1]~
[4]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[6]
前記高甘味度甘味料の含有量がショ糖換算濃度で0.2~1.2質量%である、[1]
~[5]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[7]
イソα酸をさらに含む、[1]~[6]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高甘味度甘味料を含む新規なビールテイスト飲料が提供される。本発
明の一態様によれば、高甘味度甘味料を含み、かつ、味わいのバランスが取れた自然な甘
みを有する新規なビールテイスト飲料が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の飲料について詳細に説明する。
【0011】
1 ビールテイスト飲料
本発明のビールテイスト飲料は所定量のティリロサイドと高甘味度甘味料とを含む飲料
である。本発明の一態様によるビールテイスト飲料は、ティリロサイドを所定量含むこと
によって、高甘味度甘味料の不自然な甘さを調和し、自然な甘さをもたらすことができる
【0012】
本明細書において、「ビールテイスト飲料」とは、ビール様の風味をもつアルコール含
有またはノンアルコールの炭酸飲料をいう。つまり、本明細書のビールテイスト飲料は、
特に断わりがない場合、酵母による発酵工程の有無に拘わらず、ビール風味を有するいず
れの炭酸飲料をも包含する。したがって、エステルや高級アルコール(たとえば酢酸イソ
アミル、酢酸エチル、n-プロパノール、イソブタノール、アセトアルデヒド)などを含む
ビール香料が添加された炭酸飲料をも包含する。
本発明のビールテイスト飲料の種類としては、例えば、アルコール含有のビールテイス
ト飲料、ノンアルコールのビールテイスト飲料(アルコール度数が0.05(v/v)%
未満のビールテイスト飲料)、ビールテイストの清涼飲料なども含まれる。
【0013】
(高甘味度甘味料)
本発明のビールテイスト飲料は、高甘味度甘味料を含む。高甘味度甘味料とは砂糖(シ
ョ糖)の数十から数千倍の甘味を有する甘味料を意味する。本発明に用いる高甘味度甘味
料としては、天然甘味料および合成甘味料のいずれの高甘味度甘味料も使用することがで
きる。そのような高甘味度甘味料の例としては、アセスルファムカリウム、スクラロース
、アスパルテーム、ステビア(レバウディオサイド、ステビオサイド)、ソーマチン、サ
ッカリン、サッカリンナトリウム、甘草、羅漢果、ネオテーム、マビンリン、ブラゼイン
、モネリン、グリチルリチン、アリテーム、チクロ、ズルチン、ネオヘスペリジン等が挙
げられる。本発明に用いる好ましい高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウム、スクラ
ロース、アスパルテームおよびステビア(レバウディオサイド、ステビオサイド)からな
る群から選択される一種以上である。本発明のビールテイスト飲料には、これら高甘味度
甘味料の一種又は二種以上を使用することができる。
【0014】
本発明のビールテイスト飲料における高甘味度甘味料の含有量は、ショ糖換算濃度で0
.1~1.5質量%であり、好ましくは0.2~1.4質量%であり、より好ましくは0
.2~1.2質量%であり、さらに好ましくは0.3~1.2質量%である。高甘味度甘
味料の含有量がこの範囲内であることで、ビールテイスト飲料に適度な甘さとコクを付与
することができる。また、一般的な清涼飲料水に砂糖の代替として高甘味度甘味料を含有
させる場合、ショ糖換算濃度で5~12質量%程度含ませるため、高甘味度甘味料による
苦味が感じられることがあるが、本発明の高甘味度甘味料の含有量ではそのような苦味は
ほとんど感じられない。本明細書において、「ショ糖換算濃度」とは、飲料中の甘味料に
よる甘味をショ糖濃度で換算した値であり、ショ糖の甘味1に対する各甘味料の甘味の相
対比に基づいて、ショ糖の相当量に換算し、次いで当該飲料に含まれる全ての甘味料のシ
ョ糖甘味換算量を総計することによって求めることができる。なお、ショ糖の甘味1に対
する各種甘味料の甘味の相対比は、公知の砂糖甘味換算表(例えば、ビバレッジジャパン
社「飲料用語辞典」資料11頁)等から求めることができる。
【0015】
例えば、アセスルファムカリウムの甘味度は約200であり、スクラロースの甘味度は
約600であり、ステビア(抽出物)の甘味度は約150~200倍であり、アスパルテ
ームの甘味度は約180倍である。したがって、アセスルファムカリウムを0.1~1.
5質量%のショ糖換算濃度で含有する場合、その濃度は、0.5~7.5×10-3質量
%(5~75ppm)である。スクラロースを0.1~1.5質量%のショ糖換算濃度で
含有する場合、その濃度は、0.17~2.5×10-3質量%(1.7~25ppm)
である。ステビア(抽出物)を0.1~1.5質量%のショ糖換算濃度で含有する場合、
その濃度は、0.5~10×10-3質量%(5~100ppm)である。アスパルテー
ムを0.1~1.5質量%のショ糖換算濃度で含有する場合、その濃度は、0.55~8
.3×10-3質量%(5.5~83ppm)である。本発明のビールテイスト飲料は、
複数種の甘味料を合計で0.1~1.5質量%のショ糖換算濃度で含有していてもよい。
また、本明細書において「ppm」とは、特に明記しない限り、「質量ppm」を意味す
る。
【0016】
(ティリロサイド)
本発明のビールテイスト飲料はティリロサイド(Tiliroside)を含む。ティリロサイド
は、フラボノイド配糖体に分類される有機化合物の一種であって、下式(1)の構造を有
しており、ローズヒップなどに含有されている。
【化1】
【0017】
ティリロサイドはKaempferol-3-O-glucoside-6''-E-coumaroylとも称され、そのCAS
登録番号は20316-62-5である。構造名・構造式から自明な通り、ティリロサイ
ドは、ケンフェロール、クマル酸、グルコースから構成されている。ティリロサイドのこ
のような構造から、高甘味度甘味料の不自然な甘さを調和し、自然な甘さをもたらすこと
ができるとの効果は予測できるものではない。
【0018】
また、 ティリロサイドは、ローズヒップ等の植物に含まれているポリフェノールの一
種である。ローズヒップはバラ科バラ属の植物の果実であり、それに含まれる豊富な栄養
成分によって、高い美肌効果が得られることや、抗菌、抗ウイルス及び免疫力強化等の効
果が得られることが知られている。
【0019】
近年では、ローズヒップ抽出物に体脂肪率の低下作用や肝臓中の中性脂質の減少作用が
あることが報告されており(例えば、特許第3790767号)、その作用をもたらす主
要成分はティリロサイドであるといわれている。体脂肪の蓄積は肥満につながり、また、
肥満になることによって、糖尿病、高脂血症、高血圧及び動脈硬化等の発症にもつながる
おそれがある。そのため、体脂肪の減少作用を有するティリロサイドやこれを含むローズ
ヒップ抽出物の利用は、肥満の解消に有用であると考えられる。本発明の一態様によれば
、ティリロサイドと高甘味度甘味料を所定量含むことで、高甘味度甘味料の不自然な甘さ
を調和して自然な甘さをもたらすことだけでなく、体脂肪の減少作用をもたらす。
【0020】
本発明のビールテイスト飲料は、ティリロサイドを0.03~0.65mg/350m
l含み、好ましくは0.04~0.55mg/350ml含み、より好ましくは0.05
~0.50mg/350ml含む。ティリロサイドをこの範囲で含有することにより、高
甘味度甘味料の不自然な甘さを調和し自然な甘さをもたらすことができる。
【0021】
本発明のビールテイスト飲料のpHは特に限定されないが、好ましくは2~5であり、
より好ましくは2.5~4.5であり、さらに好ましくは3~4である。また、アルコー
ルを含有するビールテイスト飲料のpHは3~4.5が好ましく、ノンアルコールビール
テイスト飲料のpHは4以下が好ましい。ビールテイスト飲料のpHが4以下であると微
生物の発生を抑制でき、pHが2以上であると飲料の香味が向上しやすい。
【0022】
本発明のビールテイスト飲料は、ビールや発泡酒のようなアルコール度数が0.05~
40(v/v)%のビールテイスト飲料であってもよく、ノンアルコールビールのような
アルコール度数(含有量)が0.05(v/v)%未満のビールテイスト飲料であっても
よい。本発明のビールテイスト飲料がアルコールを含む場合は、アルコール度数が0.5
~20(v/v)%であることが好ましく、1.0~10(v/v)%であることがさら
に好ましい。本発明のビールテイスト飲料がアルコールを含まない場合は、アルコール度
数が0.05(v/v)%未満であり、さらに0.00(v/v)%であることが好まし
い。なお本明細書において、アルコール度数は体積/体積基準の百分率(v/v%)で示
されるものとする。また、飲料のアルコール含有量は、公知のいずれの方法によっても測
定することができるが、例えば、振動式密度計によって測定することができる。
【0023】
本発明のビールテイスト飲料は、さらにイソα酸を含有していてもよい。イソα酸はホ
ップの主要な苦味成分であり、ビールらしい美味しい苦味を付与するために一般的に使用
されている。イソα酸は、ホップやホップの抽出物などのイソα酸を豊富に含む原料を添
加することで含有させてもよい。イソα酸の含有量は、ビールテイスト飲料の質量に対し
て、好ましくは0.3×10-3~7.0×10-3質量%であり、より好ましくは0.
4×10-3~5.5×10-3質量%であり、さらに好ましくは0.5×10-3~5
.0×10-3質量%である。イソα酸をこの範囲で含有することによって、ビールテイ
スト飲料にビールらしい苦味を付与することができる。なお、飲料中のイソα酸の含有量
は、EBC(EuropeanBreweryConvention)が発行している分
析法の規定「Analytica-EBC」のMethod7.7に従って測定すること
ができる。
【0024】
本発明のビールテイスト飲料は、酸味料を含んでいてもよい。酸味料としては酸味を有
する物質であれば特に限定されないが、リン酸、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、乳酸、
フマル酸、リンゴ酸、フィチン酸、酢酸、アジピン酸およびコハク酸またはそれらの塩が
挙げられる。これらの酸味料の中でも、リン酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、酢
酸、コハク酸またはそれらの塩が好ましく、リン酸、クエン酸および乳酸またはそれらの
塩がさらに好ましい。また、これらの酸味料は組み合わせて使用されてもよい。
これらの酸味料はそれぞれ酸味の特徴があるものの、その酸味度は相互に換算が可能で
ある。たとえば、クエン酸の酸味度を100とした場合におけるリンゴ酸の酸味度は12
0、酒石酸の酸味度は130、乳酸の酸味度は120、リン酸の酸味度は250、フマル
酸の酸味度は180、コハク酸の酸味度は120、グルコン酸の酸味度は70、酢酸の酸
味度は110であるとされている(出展:「最新 ソフトドリンクス」光琳出版)。酸味
料の含有量は、最終製品中に含有されている酸味物質の含有量がクエン酸換算で100~
1200ppmの範囲内に入ることが好ましく、クエン酸換算で100~700ppmが
さらに好ましく、クエン酸換算で100~500ppmが特に好ましい。酸味料が上記範
囲内にあると、苦味と酸味のバランスがほどよく、優れた香味のビールテイスト飲料が提
供できる。
酸味料は穀物等の原料に由来して含有したものであろうと、任意添加材料として添加さ
れたものであろうと、最終製品における含有量が前記した範囲にあればよい。
【0025】
本発明のビールテイスト飲料の色は、特に限定されないが、通常のビールのような琥珀
色や黄金色、黒ビールのような黒色、または、無色透明であってもよい。あるいは着色料
などを添加して、所望の色を付けてもよい。ビールテイスト飲料の色は、肉眼でも判別す
ることができるが、全光線透過率や色度等によって規定してもよい。
【0026】
本発明のビールテイスト飲料の総エキス量は特に限定されないが、ノンアルコールビー
ルテイスト飲料の場合は、好ましくは1.50重量%以下、より好ましくは1.10重量
%以下、さらに好ましくは0.80重量%以下である。アルコールを含むビールテイスト
飲料の場合は、好ましくは12重量%以下、より好ましくは8重量%以下、さらに好まし
くは4重量%以下である。総エキス量を上記範囲内とすることで軽快な飲み口を付与する
ことができることができる。本明細書における「総エキス量」は、飲料のアルコール度数
が0.005%以上の場合、日本の酒税法におけるエキス分、すなわち、温度15度の時にお
いて原容量100立方センチメートル中に含有する不揮発性成分のグラム数をいい、アル
コール度数が0.005%未満の飲料においては、脱ガスしたサンプルをビール酒造組合国際
技術委員会(BCOJ)が定める「ビール分析法 7.2 エキス」に従い測定したエキス値(重
量%)をいう。
【0027】
本発明のビールテイスト飲料は、容器詰の態様に適している。容器の例としては、ビン
、ペットボトル、缶、または樽が挙げられるが、特にビン、缶およびペットボトルでの使
用に適している。
【0028】
本発明のビールテイスト飲料に含まれる、穀物、甘味料等の任意の添加原料については
、「1.1原材料」において詳述する。
【0029】
1.1 原材料
本発明のビールテイスト飲料の主な原材料は水、穀物、高甘味度甘味料およびティリロ
サイドである。その他に、水溶性食物繊維、苦味付与剤、酸化防止剤、香料、酸味料等を
用いてもよい。
【0030】
穀物としては、例えば、大麦、小麦、ライ麦、カラス麦、オート麦、ハト麦、エン麦、
それらの麦芽など)、米(白米、玄米など)、とうもろこし、こうりゃん、ばれいしょ、
豆(大豆、えんどう豆など)、そば、ソルガム、粟、ひえ、およびそれらから得られたデ
ンプン、これらの抽出物(エキス)などがあげられる。
【0031】
麦芽とは、大麦、小麦、ライ麦、カラス麦、オート麦、ハト麦、エン麦などの麦類の種
子を発芽させて乾燥させ、除根したものをいい、産地や品種は、いずれのものであっても
よい。本発明においては、好ましくは大麦麦芽を用いる。大麦麦芽は、日本のビールテイ
スト飲料の原料として最も一般的に用いられる麦芽の1つである。大麦には、二条大麦、
六条大麦などの種類があるが、いずれを用いてもよい。さらに、通常麦芽のほか、色麦芽
なども用いることができる。なお、色麦芽を用いる際には、種類の異なる色麦芽を適宜組
み合わせて用いてもよいし、一種類の色麦芽を用いてもよい。
【0032】
高甘味度甘味料としては、「1 ビールテイスト飲料」に記載した種々の甘味料を用い
ることができる。高甘味度甘味料を添加する際は、甘味料の形態は、溶液などの液状、ま
たは粉末などの固形物状など、どのような形態であってもよい。
【0033】
ローズヒップ(乾燥物を含む)、ローズヒップ抽出物、ローズヒップ精製物またはこれ
らの組み合わせを原材料として用いることによって、本発明のビールテイスト飲料にティ
リロサイドを含有させることができる。ローズヒップ抽出物を得るための抽出方法は限定
されず、たとえば水または有機溶媒のいずれの抽出方法を用いてもよい。また、ローズヒ
ップ精製物を得るための精製方法は、精製によりティリロサイドが保持されれば、その方
法は限定されない。
【0034】
ホップ(乾燥物を含む)、ホップ抽出物、ホップ精製物またはこれらの組み合わせを原
材料として用いることによって、本発明のビールテイスト飲料にイソα酸を含有させるこ
とができる。ホップ抽出物を得るための抽出方法は限定されず、たとえば水または有機溶
媒のいずれの抽出方法を用いてもよい。また、ホップ精製物を得るための精製方法は、精
製によりイソα酸が保持されれば、その方法は限定されない。
【0035】
本発明の飲料は原材料として、難消化性デキストリン、ポリデキストロース、グアーガ
ム分解物、ペクチン、グルコマンナン、アルギン酸、ラミナリン、フコイジン、カラギー
ナンなどの水溶性食物繊維を用いることもできる。これらのうち、安定性や安全性などの
汎用性の観点から、難消化性デキストリン、ポリデキストロースが好ましい。
【0036】
また、本発明の飲料は原材料として、本発明の香気成分を含有する原材料を用いてもよ
い。本発明の香気成分を含有する原材料として、バナナ、リンゴ等の果物、生葉、乳製品
等が挙げられる。このような原材料を用いることによって、本発明のビールテイスト飲料
に本発明の香気成分を増量、含有させることができる。
【0037】
本発明のビールテイスト飲料において、ティリロサイドとイソα酸の他に苦味付与剤を
用いてもよく、このような苦味付与剤としては、特に限定されず、通常のビールや発泡酒
の原料として用いられる苦味付与剤を用いることができる。例えば、クワシン、ナリンジ
ン、アブシンチン、ニガヨモギ抽出物、柑橘抽出物、ニガキ抽出物、コーヒー抽出物、茶
抽出物、ゴーヤ抽出物、ハス胚芽抽出物、キダチアロエ抽出物、マンネンロウ抽出物、レ
イシ抽出物、ローレル抽出物、セージ抽出物、キャラウェイ抽出物、イソフムロン類およ
び還元型イソフムロン類等が挙げられる。
【0038】
酸化防止剤としては、特に限定されず、通常のビールや発泡酒の添加する酸化防止剤を
用いることができる。例えばアスコルビン酸、エリソルビン酸およびカテキンから選択さ
れる一種以上を用いることができる。
【0039】
香料としては、特に限定されず、一般的なビール香料を用いることができる。ビール香
料は、ビール様の風味付けのために用いるものであり、発酵により発生する醸造成分等が
含まれる。具体的にはビール香料にはエステルや高級アルコールなどが含まれる。そのよ
うなエステルや高級アルコールとしては、酢酸イソアミル、酸酸エチル、n-プロパノール
、イソブタノールおよびアセトアルデヒドなどから選択される1種以上の成分が含まれる
【0040】
また、本発明のビールテイスト飲料はアルコールを含有してもよく、アルコール濃度の
調整のために、一般的なエタノール(エチルアルコール)を用いることができる。エタノ
ールとしては、種々の原料を用いて製造したものを使用することができ、特に限定されな
い。例えば、スピリッツ、ウイスキー、焼酎などの蒸留酒や、日本酒などの醸造酒を用い
ることができる。
【0041】
1.2 炭酸ガス
本発明のビールテイスト飲料は炭酸ガスを含んでいてもよい。炭酸ガスを含む場合は、
原材料に含まれる炭酸ガスを利用してもよく、また、炭酸水との混和または炭酸ガスの添
加などで溶解させてもよい。
本発明のビールテイスト飲料に含まれる炭酸ガスは、原材料に発酵液を用いた場合、発
酵工程で炭酸ガスが発生するため、当該炭酸ガスをそのまま用いることができる。また、
原材料に非発酵液を用いた場合、発酵工程で発生する炭酸ガスを利用できないため、非発
酵液と炭酸水との混和、または非発酵液に炭酸ガスの添加によって、ビールテイスト飲料
に炭酸ガスを溶解させることができる。
【0042】
本発明のビールテイスト飲料に含まれる炭酸ガスの量は、飲料の炭酸ガス圧によって表
され、これは、本発明の効果を妨げない限り、特に限定されない。典型的には、飲料の炭
酸ガス圧の上限は5.0kg/cm、4.5kg/cm、または4.0kg/cm
であり、下限は0.2kg/cm、0.5kg/cm、または1.0kg/cm
あり、これらの上限および下限のいずれを組み合わせてもよい。例えば、飲料の炭酸ガス
圧は、0.2kg/cm以上5.0kg/cm以下、0.5kg/cm以上4.5
kg/cm以下、または、1.0kg/cm以上4.0kg/cm以下であってよ
い。本明細書におけるガス圧とは、特別な場合を除き、容器内におけるガス圧をいう。圧
力の測定は、当業者によく知られた方法、例えば20℃にした試料をガス内圧計に固定し
た後、一度ガス内圧計の活栓を開いてガスを抜き、再び活栓を閉じ、ガス内圧計を振り動
かして指針が一定の位置に達したときの値を読み取る方法を用いて、または市販のガス圧
測定装置を用いて測定することができる。
【0043】
1.3 その他の添加物
本発明では、本発明の効果を妨げない範囲で、必要に応じて、様々な添加物を添加して
もよい。例えば、着色料、泡形成剤、香料、発酵促進剤、酵母エキス、ペプチド含有物な
どのタンパク質系物質、アミノ酸などの調味料、アスコルビン酸などの酸化防止剤、各種
酸味料などを本発明の効果を妨げない範囲で必要に応じて添加することができる。着色料
は、飲料にビール様の色を与えるために使用するものであり、カラメル色素などを用いる
ことができる。泡形成剤は、飲料にビール様の泡を形成させるため、あるいは飲料の泡を
保持させるために使用するものであり、大豆サポニン、キラヤサポニン等の植物抽出サポ
ニン系物質、コーン、大豆などの植物タンパク、およびペプチド含有物、ウシ血清アルブ
ミン等のタンパク質系物質、酵母エキスなどを適宜使用することができる。香料は、ビー
ル様の風味付けのために用いるものであり、ビール風味を有する香料を適量使用すること
ができる。発酵促進剤は、酵母による発酵を促進させるために使用するものであり、例え
ば、酵母エキス、米や麦などの糠成分、ビタミン、ミネラル剤などを単独または組み合わ
せて使用することができる。
【0044】
1.4 容器詰飲料
本発明のビールテイスト飲料は、容器に詰められた容器詰飲料であってもよい。容器詰
飲料にはいずれの形態・材質の容器を用いてもよく、容器の例としては、ビン、缶、樽ま
たはペットボトルが挙げられるが、特にビン、缶またはペットボトルが好ましい。
【0045】
2 ビールテイスト飲料の製造方法
本発明のビールテイスト飲料の製造方法は、最終製品中に高甘味度甘味料とティリロサ
イドが所定量含まれるように製造されれば特に限定されない。
本発明のビールテイスト飲料の製造方法において、最終製品(すなわち、製品として流
通・販売するビールテイスト飲料)中に高甘味度甘味料とティリロサイドが所定量含まれ
るように原材料を調整すればよく、添加のタイミングなどは特に限定されない。
本発明のビールテイスト飲料の製造方法は、例えば、原飲料の製造工程、並びに、高甘
味度甘味料およびティリロサイドを添加する工程を含む。当該製造方法において、高甘味
度甘味料およびティリロサイドを添加するタイミングは原飲料の製造中でも、原飲料の製
造後であってもよい。
また、本発明の製造方法において、高甘味度甘味料およびティリロサイドを穀物等の原
材料と一緒に投入してもよい。本発明の製造方法において、高甘味度甘味料およびティリ
ロサイドはそれぞれ単離された状態で添加されてもよく、それらを含む原料として添加し
てもよい。例えばティリロサイドはローズヒップ等に豊富に含まれることから、ローズヒ
ップを添加することでティリロサイドを添加してもよい。
【0046】
原飲料は発酵工程を経て得られた発酵液であっても、発酵工程を経ていない非発酵液で
あってもよい。
【0047】
具体的なビールテイスト飲料の製造方法は、発酵を行う場合と発酵を行わない場合とに
分けて以下に説明する。
【0048】
(1) 発酵を行う場合の製造工程
本発明のビールテイスト飲料の製造方法に用いられるビールテイスト飲料は、例えば、
仕込み工程、発酵工程、貯酒工程およびろ過工程などの当業者に周知のビールテイスト飲
料の製造工程によって得られる。
具体的には、原料を仕込釜または仕込槽に投入し、必要に応じてアミラーゼなどの酵素
を添加し、糊化、糖化を行わせ、ろ過して煮沸し、清澄タンクにて凝固タンパクなどの固
形分を取り除く。その後、さらに酵母を添加して発酵させ、ろ過機などで酵母を取り除き
、必要に応じて水や香料、酸味料、色素などの添加剤を加え、ビールテイスト飲料を得る
。酸化防止剤、苦味付与剤、香料、酸味料、色素などは、発酵工程後において所定量添加
してもよいが、糊化・糖化工程を含む製造工程中の任意のタイミングで添加してもよく、
添加タイミングは限定されない。
【0049】
発酵工程は、麦と水を含む原液に酵母を添加し、発酵を行う工程であればよく、発酵温
度、および発酵期間などの諸条件は、自由に設定することができる。原液には発酵に必要
な栄養源を含む麦以外の穀物(大豆、コーン、えんどうなど)やアミノ酸、ペプチド、糖
液などをもちいてもよい。ビールテイスト発酵飲料を製造する場合、通常のビールや発泡
酒の製造のための発酵条件である、8~25℃、5~10日間、の条件で発酵させてもよ
い。発酵期間は最大で14日間である。発酵工程の途中で発酵液の温度(昇温、または降
温)または圧力を変化させてもよい。
【0050】
発酵工程で用いる酵母は、製造すべき発酵飲料の種類、目的とする香味や発酵条件など
を考慮して選択することができる。例えばWeihenstephan-34株など、市販の酵母を用い
ることができる。酵母は、酵母懸濁液のまま原液に添加しても良いし、遠心分離あるいは
沈降により酵母を濃縮したスラリーを原液に添加しても良い。また、遠心分離の後、完全
に上澄みを取り除いたものを添加しても良い。酵母の原液への添加量は適宜設定できるが
、例えば、5×106cells/ml~1×108cells/ml程度である。
【0051】
(2) 発酵を行わない場合の製造工程
本発明のビールテイスト飲料の製造方法に用いられるビールテイスト飲料の製造工程は
、発酵工程を含まず、麦と水を含む原液に、炭酸水または炭酸ガスを混和する混和工程に
よって得られる。その際、必要に応じてアルコール、香料、酸味料、色素などの添加剤を
加えてもよい。原液には麦以外の穀物(大豆、コーン、えんどうなど)やアミノ酸、ペプ
チド、糖液などを用いてもよい。非発酵液は混和工程の他に、さらに、仕込み工程、糖化
工程および貯酒工程などの当業者に周知のビールテイスト飲料の製造工程を含んでもよい
。酸化防止剤、苦味付与剤、香料、酸味料、色素などは、混和工程において所定量添加し
てもよいが、混和工程以外の他の任意の工程において添加してもよく、添加タイミングは
限定されない。
【0052】
2.2 高甘味度甘味料の添加工程
高甘味度甘味料の添加工程は、溶液などの液状または粉末などの固形物状等の任意の形
態での添加によって行われる。高甘味度甘味料の添加のタイミングは特に限定されず、原
飲料の製造工程途中でも、原飲料の製造後であってもよい。また、高甘味度甘味料の添加
は複数回に分けられてもよい。
【0053】
2.3 ティリロサイドの添加工程
ティリロサイドの添加工程は、ティリロサイドの精製物の添加やティリロサイドを含む
原材料の添加によって行われる。ティリロサイドを含む原材料としてはローズヒップ等が
挙げられる。ティリロサイドの添加のタイミングは特に限定されず、原飲料の製造工程途
中でも、原飲料の製造後であってもよい。また、ティリロサイドの添加は複数回に分けら
れてもよい。また、ティリロサイドは高甘味度甘味料と同時に添加してもよく、別々に添
加してもよい。
【0054】
2.4 ビールテイスト飲料の容器詰め方法
本発明のビールテイスト飲料の容器詰め方法は特に限定されず、当業者に周知の容器詰
め方法を用いることができる。容器詰め工程によって、本発明のビールテイスト飲料は容
器に充填・密閉される。容器詰め工程には、いずれの形態・材質の容器を用いてもよく、
容器の例としては、「1.4 容器詰飲料」に記載の容器が挙げられる。
【実施例0055】
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例によって
制限されない。
【0056】
<原料の調製>
実施例1~9および比較例1~11のビールテイスト飲料の調製に供したティリロサイ
ドとしてはEXTRASYNTHESE S.A.社製のものを用い、イソα酸としてはJOHN I. H
AAS,INC.製、製品名:ISOHOPを用い、アセスルファムカリウムとしてはMC
フードスペシャリティーズ株式会社製のものを用いた。
【0057】
<ビールテイスト飲料の調製>
実施例1~9および比較例1~11
ビールテイスト飲料を下記のように調製した。
麦芽20kgを適当な粒度に粉砕して仕込槽に入れ、これに120Lの温水を加え、約
50℃のマッシュを作った。50℃で30分保持後、徐々に昇温して65℃~72℃で6
0分間、糖化を行った。糖化が完了したマッシュを72℃まで昇温後、麦汁濾過槽に移し
濾過を行い、濾液を得た。
得られた濾液の一部をとり、温水を加え、その際、濾液と温水の混合割合は、煮沸完了
時のエキス分の総量が約1.0重量%になるよう調整した。製造スケールを100Lとし
、100℃で80分間煮沸した。煮沸後の液からオリを分離し、約2℃に冷却した。
当該冷却液の一部をとり、最終製品のエキス分の総量が、0.3重量%となるように冷
水を適量添加して希釈した。pH調整剤として乳酸を用い、当該希釈液に対して、pH調
整剤、酸化防止剤、香料、炭酸ガスを適量添加し、濾過を行った後、ティリロサイドおよ
び高甘味度甘味料を表1に記載の濃度となるように添加し、実施例1~9および比較例1
~11のノンアルコールビールテイスト飲料を得た。また、イソα酸もすべての水準にお
いて2.0×10-3質量%となるように添加し、各ビールテイスト飲料のpHは3~4
であった。ティリロサイド、イソα酸および高甘味度甘味料の含有量は、添加量から計算
により求めた。
【0058】
このようにして得られたノンアルコールビールテイスト飲料について、官能評価試験を
より正確に行う目的で、訓練された感度の高いパネリスト6名による官能評価を実施した
。パネリスト間で事前に下記の評価基準について十分なすり合わせを行った上で、実施例
および比較例のビールテイスト飲料の自然な甘さを評価した。
【表1】
【0059】
苦味の評価が1.5点以上を合格点とした。結果は表2のとおりであった。なお、アセ
スルファムカリウムの甘味度はショ糖の200倍であるため、アセスルファムカリウムの
濃度である1.0×10-3質量%、3.0×10-3質量%、6.0×10-3質量%
および9.0×10-3質量%は、それぞれショ糖換算濃度で0.2質量%、0.6質量
%、1.2質量%および1.8質量%に相当する。
【0060】
【表2】
【0061】
表2の結果から、高甘味度甘味料とティリロサイドとを所定の範囲内で含有することで
、味わいのバランスが取れた自然な甘みを有するビールテイスト飲料が得られることが分
かった。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明によれば、高甘味度甘味料とティリロサイドをを所定の範囲に調整することによ
り、高甘味度甘味料を含み、かつ、味わいのバランスが取れた自然な甘みを有する新規な
ビールテイスト飲料を提供することができる。本発明の好ましい態様によれば、本発明の
飲料を飲み続けることで、ティリロサイドが持つ生理活性作用による健康維持および改善
効果を期待できる。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載された発明。