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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173494
(43)【公開日】2022-11-18
(54)【発明の名称】電気掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/00 20060101AFI20221111BHJP
   A47L 9/28 20060101ALI20221111BHJP
   A47L 5/24 20060101ALI20221111BHJP
【FI】
A47L9/00 A
A47L9/28 U
A47L5/24 A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022158793
(22)【出願日】2022-09-30
(62)【分割の表示】P 2019118022の分割
【原出願日】2019-06-26
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100180644
【弁理士】
【氏名又は名称】▲崎▼山 博教
(72)【発明者】
【氏名】山口 悟史
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 有輝
(57)【要約】
【課題】電気掃除機において、電池パックの周囲の温度上昇の抑制や、電池パックの放熱効果の向上を図ることを目的とした。
【解決手段】電気掃除機1は、塵埃を集塵する集塵部20と、塵埃を吸引するための空気流を発生させる電動送風機42と、電動送風機42により発生される空気流を外部に排出する排気口52cと、電池パック60と、電動送風機42および電池パック60が少なくとも収容される本体ケース12と、を有し、本体ケース12と電池パック60との間に、電動送風機42からの排気風が通過する電池側方排気通路74が構成される。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵埃を集塵する集塵部と、
塵埃を吸引するための空気流を発生させる電動送風機と、
前記電動送風機により発生される空気流を外部に排出する排気口と、
電池パックと、
前記電動送風機および前記電池パックが少なくとも収容される本体ケースと、を有し、
前記本体ケースと前記電池パックとの間に、前記電動送風機からの排気風が通過する排気流路が構成されることを特徴とする、電気掃除機。
【請求項2】
前記電池パックが、電池ケースと、前記電池ケースの内部に設けられる電池とを含み、
前記電池ケースが、前記電動送風機からの排気風が流入する流入側開口部と、当該電池ケースの内部から外部に排気風が排出される排出側開口部とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項3】
前記電池パックを格納する電池パック格納部を有し、
前記電池パック格納部は、前記電動送風機からの排気風が流入する上流側開口部と、前記上流側開口部に導入された空気流を排出可能な下流側開口部とを有することを特徴とする、請求項1または2に記載の電気掃除機。
【請求項4】
前記流入側開口部から前記排出側開口部に向かう方向に沿って、前記電池パックに含まれる電池が並べられていることを特徴とする、請求項2に記載の電気掃除機。
【請求項5】
前記流入側開口部から前記排出側開口部に向かう方向に対して交差する方向に、前記電池パックに含まれる電池が所定の間隔を開けて並べられていることを特徴とする、請求項2に記載の電気掃除機。
【請求項6】
前記電動送風機と前記電池パックの間において、前記電動送風機の軸方向と交差する方向に延びる板状部材が設けられることを特徴とする、請求項1~5のいずれかに記載の電気掃除機。
【請求項7】
前記電動送風機が収容され、前記電動送風機の吸込側に位置する吸気開口部と、前記電動送風機の排気側に位置する排気開口部とを有する電動送風機ケースと、
前記板状部材を前記電動送風機ケースに固定する固定部材と、を備え、
前記板状部材は、前記電動送風機ケースと離間した状態で前記固定部材により固定される請求項6に記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示されているように、騒音の低減のための対策を講じた電気掃除機が提供されている。特許文献1の電気掃除機は、ごみを集塵する集塵室と、前記集塵室の後方に設けられて前記ごみを吸引するための空気流を生成するモータと、前記モータの後方に配置され、前記モータで発生する騒音を低減させる騒音低減板と、を備え、前記騒音低減板が、前記モータ側に設けられた第一の孔幅を有する収縮室と前記モータ側の反対側に設けられた前記第一の孔幅より広い第二の孔幅を有する膨張室とが形成された複数の貫通孔を有し、前記モータの駆動により発生する空気流は、前記複数の貫通孔を通って排気される構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-245375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来技術では、騒音低減のために設ける孔の大きさやピッチを調整することにより、特定の周波数の騒音を打ち消すこととしている。
【0005】
ここで、電気掃除機においては、電池パックの周囲の温度上昇の抑制や、電池パックの放熱効果の向上といった課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決すべく提供される本発明の実施形態における電気掃除機は、塵埃を集塵する集塵部と、塵埃を吸引するための空気流を発生させる電動送風機と、前記電動送風機により発生される空気流を外部に排出する排気口と、電池パックと、前記電動送風機および前記電池パックが少なくとも収容される本体ケースと、を有し、前記本体ケースと前記電池パックとの間に、前記電動送風機からの排気風が通過する排気流路が構成されることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電池パックの周囲の温度上昇を抑えることができ、ひいては電池パックの放熱効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る電気掃除機を背面側から見た状態示す斜視図である。
図2図1に示した電気掃除機の分解斜視図である。
図3図1の電気掃除機の要部拡大断面図である。
図4図1の電気掃除機の要部拡大断面図である。
図5】(a)は電池パック格納部に電池パックを格納した状態を底側から見た状態を示す斜視図、(b)は天面側から見た状態を示す斜視図である。
図6】電池パック格納部及び電池パックを示す分解斜視図である。
図7図1の電気掃除機における掃除機本体と第一ハンドルとを分離した状態を示す要部拡大断面図である。
図8図1に示した電気掃除機が備える電動送風機ユニットを示す断面図である。
図9図1に示した電気掃除機が備える電動送風機ユニットを示す分解斜視図である。
図10図1に示した電気掃除機が備える第一ハンドルを示す断面図である。
図11図1に示した電気掃除機が備える第一ハンドルを示す分解斜視図である。
図12図1に示した電気掃除機が備える補助集塵部を示す斜視図である。
図13図1に示した電気掃除機が備える吸込部を一部破断しつつ清掃体の取り付け状態を示した平面図である。
図14図13において二点鎖線で囲んだ領域を拡大した拡大図である。
図15】(a)は取付部に対する清掃体の取付構造、及び清掃体駆動機構を第一の方向から見た状態を示す分解斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た状態を示す分解斜視図である。
図16】電動送風機ユニットと電池パックとの間に板状部材を設けた変形例を示す要部拡大断面図である。
図17】電池パック格納部において空気流の流れ方向上流側の端面にカバー体を取り付けた変形例を示す要部拡大断面図である。
図18】電池パック格納部及び電池パックの変形例に係る構成を示す模式図である。
図19】防振部材を介してカバー体を取り付けた変形例に係る要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係る電気掃除機1について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明においては、電気掃除機1の全体構成について概略を説明した後、主要部についてさらに詳細に説明する。なお、以下の説明においては、特に断りの無い限り上下方向、幅方向等の位置関係については、図1に示すように電気掃除機1を立設させた状態を基準として説明する。
【0010】
≪電気掃除機1の全体構成について≫
【0011】
図1図2に示すように、電気掃除機1は、スティック状(縦型)の外観を有する掃除機である。電気掃除機1は、例えば、電源コードを介して外部電源から電力を得る掃除機等とすることも可能であるが、本実施形態では充電式のものとされている。図1に示すように、電気掃除機1は、掃除機本体10、集塵部20、補助集塵部120、及び吸込部140を備えている。
【0012】
図3図4に示すように、掃除機本体10は、電気掃除機1の本体をなし、吸引力を発揮して集塵する機能を発揮する部分である。具体的には、掃除機本体10は、後に詳述するように、筐体をなす本体ケース12の内部に、空気を吸引して気流を発生させるための電動送風機ユニット40、電池パック60、及びその他の部品等を備えている。また、図1図2のように、掃除機本体10は、外部に第一ハンドル80や第二ハンドル100を備えている。
【0013】
第一ハンドル80及び第二ハンドル100は、それぞれ電気掃除機1の使用者が把持するためのものである。第一ハンドル80は、掃除機本体10の長手方向に続くように設けられた棒状の部分であり、使用者が手で握ることができるものとされている。第二ハンドル100は、掃除機本体10の周部(本実施形態では背面側)に設けられている。第二ハンドル100は、第一ハンドル80を掃除機本体10から取り外した状態において電気掃除機1を使うケースを想定して設けられたものである。第二ハンドル100は、例えば開口部分に使用者が親指を除く指を通す等することにより、掃除機本体10を把持できる構成とされている。また、第一ハンドル80及び第二ハンドル100、あるいはこれらの近傍には、第一操作部86及び第二操作部102が設けられている。第一操作部86及び第二操作部102は、それぞれ電気掃除機1の操作を行うためのものであり、例えば電源のオンオフ操作等を行うためのものとされている。
【0014】
集塵部20は、電気掃除機1により吸引された塵芥が集められる部分である。集塵部20は、掃除機本体10に対して連続するように設けられている。集塵部20の下端側は、吸込部140を接続可能なように開口している。
【0015】
吸込部140は、吸込部本体142と、継手部144とを備えている。また、図13に示すように、吸込部140は、吸込部本体142の内部に、清掃体146や、清掃体駆動機構148等の部材を備えている。吸込部本体142は、清掃時に床に配置される部分であり、清掃時にユーザにより動作される方向である前後方向に対して、左右方向に長い形状を有する。吸込部本体142の内部には、床面側を開口端とし、外部から空気や塵埃を吸い込むための吸込空間が形成されている。また、継手部144は、吸込部本体142に対して所定の回転範囲(前後方向および左右方向)で回転可能に取り付けられている。継手部144は、上述した集塵部20に接続される部分である。継手部144は、筒状とされており、内部空間が吸込空間と連通している。
【0016】
電気掃除機1は、大略、上述したような構成とされている。電気掃除機1は、掃除機本体10の内部に収容される構成(電動送風機ユニット40や電池パック60等の本体ケース12に内蔵される機器の構造や配置構成)、第一ハンドル80や第二ハンドル100、補助集塵部120等の本体ケース12の外部に設けられる構成、及び吸込部140等、各部に特徴的な構造を備えたものとされている。以下、電気掃除機1の各部の構造について、さらに詳細に説明する。
【0017】
≪掃除機本体10の構成について≫
続いて、掃除機本体10の構成について説明する。図3図4に示すように、掃除機本体10は、筐体をなす中空の本体ケース12に電動送風機ユニット40や電池パック60等を格納しつつ、本体ケース12の一端側及び他端側に集塵部20及び第一ハンドル80を接続可能としたものである。以下、先ず本体ケース12の構成について説明した後、電動送風機ユニット40や電池パック60等について説明する。
【0018】
≪本体ケース12について≫
本体ケース12は、電動送風機ユニット格納部22及び電池パック格納部24を内部に備えると共に、長手方向一端側及び他端側に集塵部接続部26及び第一ハンドル接続部28を備えたものである。電動送風機ユニット格納部22及び電池パック格納部24には、それぞれ後に詳述する電動送風機ユニット40及び電池パック60が格納される。また、集塵部接続部26は、集塵部20が接続される部分である。集塵部接続部26は、集塵部20と連通可能なように開口している。
【0019】
また、第一ハンドル接続部28は、第一ハンドル80が接続される部分である。第一ハンドル接続部28は、収容部30、及び係合部34を有する。図3図7等に示すように、収容部30は、後に詳述する第一ハンドル80の突出部96を露出させることなく収容するための部分である。収容部30は、本体ケース12の端部において、第一ハンドル80の突出部96を挿入可能なように開口しつつ、本体ケース12の軸線方向に向けて凹状に形成されている。
【0020】
また、係合部34は、後に詳述する第一ハンドル80の突出部96において孔や凹部等によって構成された被係合部98に係合して、本体ケース12に接続された第一ハンドル80をロックするものである。係合部34は、回動軸の一端側において係合部34と被係合部98とが近づく方向に付勢部材により付勢されることで被係合部98と係合する。一方、回動軸の他端側において付勢方向と反対方向に力が加わることで、係合部34と被係合部98との係合が解除される。
【0021】
本体ケース12は、第一ハンドル接続部28をなす端面の一部又は全体(本実施形態では略全体)が、後に詳述する第一ハンドル80をなすハンドルケース82の端面に合わせて傾斜あるいは湾曲した形状(本実施形態では傾斜した形状)とされている。
【0022】
≪電動送風機ユニット40及び周辺構造について≫
図8図9に示すように、電動送風機ユニット40は、電動送風機42と、電動送風機ケース44と、カバー体46とを備えている。電動送風機ユニット40は、電動送風機42を電動送風機ケース44の内部に収容すると共に、電動送風機ケース44に対してカバー体46を取り付けた構成とされている。電動送風機ユニット40は、軸線方向が上述した本体ケース12の長手方向に向く姿勢とされ、電動送風機ユニット格納部22に格納される。そのため、電気掃除機1において、電動送風機ユニット40は、集塵部20に対して空気流の流れ方向下流側に配される。
【0023】
電動送風機42は、塵埃を吸引するための空気流を発生させるためのものである。電動送風機42は、吸気部42a及び排気部42bを有し、電力を供給することにより吸気部42aから排気部42bに向かう空気流を発生させることができる。電動送風機42は、吸気部42aが集塵部20側を向く姿勢となるように配置されている。電動送風機42は、電動送風機ケース44に収容されている。
【0024】
電動送風機ケース44は、上述した電動送風機42を収容するためのケースである。電動送風機ケース44は、電動送風機42を収容可能なものであれば、いかなる形態のものであっても良いが、例えば図9に示すように、吸気側ケース44aと排気側ケース44bとを組み合わせて構成される筒状のものとすると良い。本実施形態では、排気側ケース44bが、さらに第一排気側ケース44c及び第二排気側ケース44dを組み合わせて構成されるものとされている。電動送風機ケース44は、吸気側ケース44aに電動送風機42の吸気部42a側を収容し、排気側ケース44bに排気部42b側を収容した状態で吸気側ケース44aと排気側ケース44bとを組み合わせて一体化することにより、電動送風機42の略全体を収容可能とされている。
【0025】
電動送風機ケース44は、一端側及び他端側の端面に、吸気開口部47及び排気開口部48を有する。吸気開口部47は吸気側ケース44aに設けられており、排気開口部48は排気側ケース44bに設けられている。また、電動送風機ケース44は、排気側ケース44bに凸状のボス部50を有する。ボス部50は、排気側ケース44bの端面において周方向に複数(本実施形態では4つ)、略等間隔に配置されている。ボス部50は、後に詳述するカバー体46を固定するための固定部材として機能する。
【0026】
カバー体46は、電動送風機42に対して排気側に配置される部材である。本実施形態では、カバー体46は、電動送風機42が収容される電動送風機ケース44の排気側ケース44bに対してボス部50により固定することにより、配置されている。本実施形態では、カバー体46は、皿状の外観形状をなすように形成されている。カバー体46は、電動送風機42及び電動送風機ケース44と離間した状態で設けられている。そのため、カバー体46は、電動送風機ケース44の排気開口部48を閉塞しておらず、電動送風機ケース44とカバー体46との間に排気開口部48から排出された排気が流れる送風機排気通路52を形成している。
【0027】
カバー体46は、受風部46a(平坦部)、屈曲部46b、及び風向案内部46cを有する。受風部46aは、排気開口部48から排出される電動送風機42の排気を受ける部分である。受風部46aは、平坦な形状とされており、電動送風機ケース44の端面と略平行とされている。また、カバー体46は、受風部46aに対して外周側にある屈曲部46bにおいて電動送風機ケース44の吸気開口部47側に向けて屈曲しており、風向案内部46cに連なっている。すなわち、風向案内部46cは、受風部46aに対して排気の流れ方向下流側にある。風向案内部46cは、排気開口部から排出される電動送風機42の排気風の風向を、電動送風機42の吸込側(吸気開口部47側)に案内するものである。
【0028】
送風機排気通路52は、第一通路部52aと、第二通路部52bとを有する。第一通路部52aは、電動送風機ケース44の排気開口部48側の端面(排気側端面)と、カバー体46の受風部46aとの間において、排気側端面に沿う方向に拡がる部分である。そのため、第一通路部52aは、排気開口部48から排出されて受風部46aにおいて受け止められた排気を、電動送風機ケース44の外周側(径方向外側)に向けて案内することができる。
【0029】
また、第二通路部52bは、電動送風機ケース44の排気側端面(本実施形態では排気側端面の外周部において面取りされた部分)と、カバー体46の風向案内部46cとの間において、電動送風機42の吸込側(吸気開口部47側)に向けて傾斜するように形成された部分である。第二通路部52bは、第一通路部52aと連通している。第二通路部52bの終端部は、排気口52cとされており、電動送風機42により発生される排気を電動送風機42の外部に排出可能とされている。そのため、第二通路部52bは、第一通路部52aを流れてきた排気を、排気口52cを介して排出し、電動送風機42の吸込側(吸気開口部47側)に案内することができる。第二通路部52bの延長線上には、本体ケース12の内周面が存在している。また、第二通路部52bの端部と、本体ケース12の内周面との間には、隙間54が存在している。そのため、第二通路部52bを介して排出された排気は、本体ケース12の内周面に衝突した後、隙間54を通じて本体ケース12の内部を下流側に向けて流れる。
【0030】
電動送風機ユニット40及びこの周辺には、必須の構成ではないが、排気による騒音を低減するための吸音材が設けられていても良い。具体的には、図8に示すように、電動送風機ユニット40は、カバー体46に第一吸音材56aを設けている。第一吸音材56aは、例えば受風部46aや風向案内部46c等に設けると良い。これにより、電動送風機ケース44の排気開口部48から出た排気が、例えば受風部46aや風向案内部46c等に衝突することに伴う騒音を低減している。また、第二通路部52bの延長線上には、第二吸音材56bを設けている。第二吸音材56bは、例えば送風機排気通路52の第二通路部52bの延長線上において本体ケース12の内周面と交わる位置等に配置すると良い。これにより、送風機排気通路52を介して排出される排気が、本体ケース12と衝突することで発生する騒音を抑制できる。
【0031】
≪電池パック60及び周辺構造について≫
続いて、電池パック60について説明する。電池パック60は、例えば電動送風機ユニット40等の部材に対して電力を供給するものである。電池パック60は、電池ケース66と、電池ケース66の内部に設けられる電池68とを備えている。電池ケース66は、中空のケースとされている。図4図6に示すように、電池パック60は、本体ケース12の内部に設けられた電池パック格納部24に格納されている。これにより、電池パック60は、上述した電動送風機ユニット40に対し、本体ケース12の内部を流れる空気流(排気)の流れ方向下流側に配置されている。すなわち、電池パック60は、吸込部140を下方に向けた使用状態において、電動送風機ユニット40に対して上方側に配置されている。
【0032】
図5図6に示すように、電池パック格納部24は、本体ケース12の内部を流れる空気流(排気)の流れ方向上流側、及び下流側に上流側開口部24aと下流側開口部24bとを有する。上流側開口部24a及び下流側開口部24bは、例えば、電池パック格納部24の端部全体を開口させたものや、丸孔やスリット状の孔等、適宜のものとすることができる。本実施形態では、上流側開口部24aは、スリット状の孔とされている。また、下流側開口部24bは、電池パック格納部24の端部全体を開口させたものとされている。上流側開口部24aは、電動送風機ユニット40(電動送風機42)から排出された空気流を電池パック格納部24に導入可能なように開口している。下流側開口部24bは、電池パック格納部24に導入された空気流を排出可能なように開口している。そのため、電動掃除機1は、電動送風機ユニット40(電動送風機42)から排出された空気流の一部又は全部を、電池パック格納部24内に収容された電池パック60の近傍を通過する経路で流すことができる。なお、電池パック格納部24は、電池パック60の全体を覆うものであってもよく、この場合、電池パック60を電池パック格納部24から取出可能に2パーツに分割され、2パーツが互いに係合可能な構成であってもよい。
【0033】
すなわち、電池パック60と電池パック格納部24との間には、電池側方排気通路74が形成されている。電池側方排気通路74は、電動送風機ユニット40側から流れてきた排気風を電池パック60が設けられている箇所よりも下流側に通過させることができる流路である。図4に矢印で示すように、電池側方排気通路74には、電動送風機ユニット40側から流れてきた空気流が通過可能とされている。電池側方排気通路74から排出された空気流は、掃除機本体10の側面に設けられた本体排気口14等から排出される。電池パック60の周囲においてこのような空気流が形成されるため、電池パック60の昇温抑制効果や冷却効果が期待できる。また、図4に示すように、電池パック格納部24の外周面(本実施形態では正面側)に回路基板15が配されている。そのため、電池パック格納部24の外側を流れる排気風(空気流)により、回路基板15の昇温抑制効果や冷却効果が期待できる。また、この電池パック格納部24の外側を流れる排気風は、回路基板15を通過した後、本体排気口14から排気される。
【0034】
≪掃除機本体10の外部に設けられる構成について≫
続いて、掃除機本体10の外部に設けられる構成について説明する。掃除機本体10の外部には、第一ハンドル80や第二ハンドル100、補助集塵部120等の部材が配置されている。以下、これらの構成について、さらに詳細に説明する。
【0035】
≪第一ハンドル80について≫
図1図3等に示すように、第一ハンドル80は、掃除機本体10の本体ケース12において集塵部20が接続される側(吸込口となる側)とは反対側に設けられている。第一ハンドル80は、掃除機本体10に対して着脱可能とされている。図10図11に示すように、第一ハンドル80は、ハンドルケース82と、パイプ部材84と、第一操作部86とを備えている。
【0036】
ハンドルケース82は、第一ハンドル80の外形をなす部分であり、長尺状であって中空のものとされている。ハンドルケース82は、正面側ハンドル構成部82aと、背面側ハンドル構成部82bとを組み合わせることにより構成されている。正面側ハンドル構成部82a及び背面側ハンドル構成部82bは、それぞれ掃除機本体10に対して第一ハンドル80を取り付けた状態において正面側及び背面側に向く部分を構成する。
【0037】
ハンドルケース82は、第一ハンドルケース部90及び第二ハンドルケース部92を備えている。第一ハンドルケース部90は、掃除機本体10に対して接続され、掃除機本体10の軸線方向に延びる部分である。また、第二ハンドルケース部92は、第一ハンドルケース部90に連続すると共に、第一ハンドルケース部90に対して交差する方向(掃除機本体10の背面側に向かう方向)に延びるように形成されている。すなわち、ハンドルケース82は、第一ハンドルケース部90と第二ハンドルケース部92との境界部分において屈曲している。また、ハンドルケース82は、第一ハンドルケース部90の基端側(掃除機本体10との接続側)の端面が、掃除機本体10の本体ケース12に設けられた第一ハンドル接続部28をなす端面形状に合わせて傾斜あるいは湾曲した形状(本実施形態では傾斜した形状)とされている。
【0038】
ハンドルケース82は、内方に向けて突出するハンドルボス部94(ボス部)を有する。ハンドルボス部94は、正面側ハンドル構成部82a及び背面側ハンドル構成部82bのいずれか一方又は双方に設けることができるが、本実施形態では正面側ハンドル構成部82aに設けられている。
【0039】
パイプ部材84は、ハンドルケース82の内部に収容されている。パイプ部材84は、第一ハンドルケース部90及び第二ハンドルケース部92の双方あるいはいずれか一方のみに収容されていても良いが、本実施形態では、パイプ部材84は、第一ハンドルケース部90に収容されており、第二ハンドルケース部92には収容されていない。パイプ部材84は、例えば円筒状のパイプ、角パイプ等、適宜の形状とすることができるが、本実施形態では断面形状が略正方形の角パイプが採用されている。また、パイプ部材84の材質は、樹脂、ステンレスまたはアルミニウムを用いることができる。図11に示すように、パイプ部材84は、掃除機本体10の正面側に向く正面部84aと、掃除機本体10の背面側に向く背面部84bと、掃除機本体10の左右の側面側に向く側面部84c,84dとを有する。パイプ部材84は、正面部84a及び背面部84bに対し、側面部84c,84dが交差する方向に立設されている。そのため、パイプ部材84は、第一ハンドル80を持って掃除等を行う際に、正面側及び背面側からの応力が正面部84aや背面部84bに作用した場合に、この応力を側面部84c,84dにおいて支持する効果が期待できる。パイプ部材84を角パイプとする場合は、軽量であることから、ステンレスよりもアルミニウムの方が好ましい。
【0040】
また、パイプ部材84には、長手方向に複数の貫通孔84xが形成されている。貫通孔84xは、ハンドルケース82に設けられたハンドルボス部94に対応する位置に設けられている。本実施形態では、パイプ部材84の正面部84aに、複数の貫通孔84xがパイプ部材84の長手方向に並ぶように設けられている。そのため、パイプ部材84をハンドルケース82の内部に組み込む際に、正面部84aを正面側に向け、貫通孔84xにハンドルボス部94を差し込んで係合させることにより、パイプ部材84をハンドルケース82に対して長手方向及び周方向に位置ズレしないように固定できる。
【0041】
パイプ部材84は、ハンドルケース82の第一ハンドルケース部90側の端部から所定量だけ突出した突出部96が形成されるように固定される。突出部96は、上述した本体ケース12の端部に設けられた第一ハンドル接続部28の収容部30に差し込まれて収容される部分である。また、突出部96の周部(本実施形態では、正面部84a)には、被係合部98が設けられている。被係合部98は、突出部96を収容部30に差し込んだ際に、本体ケース12側に設けられた係合部34の先端部34aが係合する部分である。
【0042】
第一操作部86は、第一ハンドル80において、使用者が主に把持すると想定される第二ハンドルケース部92に設けられている。第一操作部86は、例えば電気掃除機1の電源のオンオフ等の操作を行うためのスイッチ等を設けたものである。
【0043】
≪第二ハンドル100について≫
図1図4等に示すように、第二ハンドル100は、掃除機本体10の背面側に設けられたハンドルである。第二ハンドル100には、第二操作部102が設けられている。第二操作部102は、例えば電気掃除機1の電源のオンオフ等の操作を行うためのスイッチ等を設けたものである。電気掃除機1は、第二ハンドル100を用いることにより、第一ハンドル80を掃除機本体10から取り外した状態においても使用可能とされている。
【0044】
≪補助集塵部120について≫
図1及び図2に示すように、補助集塵部120は、掃除機本体10の本体ケース12の外周部に設けられている。本実施形態では、補助集塵部120は、本体ケース12の左側面あるいは右側面に設けられている。補助集塵部120は、電動送風機ユニット40の動作により発生する吸引力による集塵とは別の方法により、集塵を行うためのものである。本実施形態では、補助集塵部120は、補助集塵具122としてモップを備えたものとされている。
【0045】
図12に示すように、補助集塵部120は、補助集塵具122と、補助集塵具収容部124とを備えている。補助集塵部120は、本体ケース12に取り付けられた補助集塵具収容部124に対し、補助集塵具122を収容したものであり、使用者が適宜、補助集塵具122を取り出して使用可能とされている。
【0046】
補助集塵具収容部124は、有底であって上端側が開口した筒状の部材とされている。補助集塵具収容部124は、掃除機本体10の左側面及び右側面に設けられた本体排気口14,14のうち、いずれか一方を閉塞するように選択的に取り付け可能とされている。そのため、本体ケース12内から排出される排気は、補助集塵具収容部124を取り付けることにより、補助集塵具収容部124が取り付けられたのとは反対側の本体排気口14から排出されることになる。すなわち、補助集塵具収容部124は、掃除機本体10に複数箇所(本実施形態では2箇所)に設けられた本体排気口14,14のうちの一つを開閉するための部材として機能させることができる。また、補助集塵具収容部124は、掃除機本体10から排出される排気の排出方向を選択するための部材として機能させることができる。
【0047】
補助集塵具122は、上述したようにモップにより構成されている。補助集塵具122には、把持部126が設けられている。把持部126は、補助集塵具122を補助集塵具収容部124に収容した状態において、外部に突出(露出)する露出部128を有する。把持部126は、補助集塵具収容部124への収容状態において掃除機本体10の側面に沿う形状とされている。露出部128には、第二固定部130が設けられている。第二固定部130は、掃除機本体10の側面に設けられた第一固定部16に対して連結(固定)可能なものとされている。第一固定部16及び第二固定部130は、例えば双方を磁石としたり、一方を磁石、他方を強磁性体を有する金属等としたりすると良い。第一固定部16は、補助集塵具122を補助集塵具収容部124に収容させた状態において、第二固定部130が到来する位置に設けられている。そのため、第一固定部16及び第二固定部130を連結させることにより、補助集塵具122を補助集塵具収容部124に収容させた状態において把持部126を位置決め固定できる。
【0048】
≪吸込部140の構成について≫
続いて、吸込部140の構成について、図面を参照しつつ特徴的な部分を中心に説明する。図13及び図14に示すように、吸込部140は、吸込部本体142と、継手部144と、清掃体146と、清掃体駆動機構148とを備えている。吸込部140は、継手部144を掃除機本体10の集塵部20側に接続することにより、掃除機本体10に連結することができる。また、吸込部140は、吸込部本体142が床面側に向けて開口した吸込空間を有し、この内部に清掃体146が回転自在に支持された構造とされている。
【0049】
清掃体146は、吸込部本体142の長手方向(左右方向)に延びる清掃体本体150と、取付部152とを有する。清掃体本体150は、筒状に形成された清掃体本体150の外側にブラシ取付部154を設けると共に、周方向に隣接するブラシ取付部154,154の間に溝部156を設けたものとされている。ブラシ取付部154及び溝部156は、それぞれ例えば、清掃体本体150の軸線方向に略直線的に設けられたもの等とすることができるが、本実施形態では清掃体本体150の軸心位置を中心として、清掃体本体150の外周に螺旋を描くように設けられている。ブラシ取付部154は、レール状とされており、ブラシ158を清掃体本体150の外側に向けて突出した状態で挟み込んで保持可能とされている。
【0050】
取付部152は、吸込部本体142に対して清掃体146を取り付けるために用いられる部分である。取付部152は、清掃体本体150の長手方向一方側、及び他方側に設けられている。取付部152は、後に詳述する吸込部本体142側の支持部172に対して取り付けられる部分である。取付部152は、取付凹部160(図15参照)、溝162、及び段差部164を備えている。取付凹部160は、取付部152の端面において、凹状に形成されている。取付凹部160は、吸込部本体142側の支持部172に設けられた取付凸部174に嵌まり込み、係合する部分である。
【0051】
溝162は、取付部152の中間部に設けられている。具体的には、溝162は、清掃体146において吸込部本体142側の支持部172により支持される部分(本実施形態では取付部152の端部)と、ブラシ158が取り付けられるブラシ取付部154との間に位置している。溝162は、取付部152の略全周に亘って設けられている。
【0052】
段差部164は、溝162に対してさらに支持部172により支持される箇所(本実施形態では取付部152の端部)に偏った位置に設けられている。段差部164は、清掃体146の端部側において拡径することにより段差が形成された部分である。段差部164は、吸込部本体142側に設けられた段差係合部170に係合している。段差係合部170は、段差部164を覆うようにして段差部164と係合する。
【0053】
また、上述したように、吸込部本体142には、清掃体146の両端に設けられた取付部152の取り付け対象となる支持部172が設けられている。支持部172は、吸込部本体142に対して回転自在に支持されている。支持部172の端面は、取付部152の端面に対して面接触可能とされている。また、支持部172の端面には、取付部152の取付凹部160に対応する位置に取付凸部174(図15参照)を有する。そのため、支持部172及び取付部152を両者の端面において面接触させつつ、取付凹部160を取付凸部174に嵌め込んで連結することにより、支持部172に対して取付部152を取り付けることができる。これにより、清掃体146は、吸込部本体142の内部で回転自在に支持された状態になる。
【0054】
また、清掃体146の長手方向両端部に設けられた一対の支持部172のうち、一方側には清掃体駆動機構148が動力伝達可能なように接続されている。そのため、清掃体146は、清掃体駆動機構148から出力された動力を受けて駆動可能とされている。清掃体駆動機構148は、駆動機180、動力伝達体182、出力側プーリ184、従動側プーリ186等を備えている。
【0055】
駆動機180は、吸込部本体142内に設けられたモータ等によって構成されている。また、動力伝達体182は、歯付の無端ベルトによって構成されている。また、出力側プーリ184は、駆動機180をなすモータの出力軸に取り付けられた歯付のプーリである。また、従動側プーリ186は、清掃体駆動機構148の接続対象とされる支持部172に一体的に設けられている。清掃体駆動機構148は、動力伝達体182を出力側プーリ184と従動側プーリ186との間に無端ベルトからなる動力伝達体182を掛け回した構成とされている。そのため、駆動機180を作動させることにより、回転動力を取付部152b側に伝え、吸込部本体142の吸込空間内において清掃体146を回転駆動させることができる。
【0056】
本発明は、上述した実施形態に示したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示及び精神から他の実施形態があり得る。具体的には、例えば、図16にハッチングを付して示すように、本体ケース12の内部において、電動送風機ユニット40(電動送風機42)と、電池パック60との間に、板状部材64を設けることができる。板状部材64は、本体ケース12の一部や、電池パック60の一部として設けることも可能である。板状部材64は、電動送風機42の軸方向に対して交差する方向に延びる板状の部材である。板状部材64は、電動送風機ユニット40をなすカバー体46の受風部46aと略平行に配置されている。このような構成とした場合、板状部材64は、床にこぼれた液体等の異物が吸引された場合に、この液体等が電池パック格納部24の内側に入るのを抑制し、電池パック60の保護等を図るための邪魔板として機能させることができる。
【0057】
なお、電気掃除機1は、上述したように板状部材64を設ける代わりに、適宜構成を変更することが可能である。例えば、図17に示すように、上述した電動送風機ユニット40においてカバー体46を設ける代わりに、電池パック格納部24において空気流の流れ方向上流側の端面にボス部25を設ける等してカバー体46を取り付けた構成としても良い。かかる構成によれば、上述した電動送風機ユニット40におけるカバー体46としての機能を確保しつつ、カバー体46に板状部材64の代替機能を発揮させることが可能となる。これにより、部品点数を最小限に抑制しつつ、電動送風機ユニット40における騒音抑制効果、床にこぼれた液体等の異物等に対する邪魔板としての効果等を発揮することが可能となる。
【0058】
また、図4に示す例においては、電池パック格納部24において空気流の上流側及び下流側となる部分に上流側開口部24a及び下流側開口部24bを設ける一方、電池パック60には開口を設けていない構成とされているが、適宜構成を変更可能である。具体的には、図18において模式的に示すように、電池パック格納部24において空気流の上流側及び下流側となる部分に上流側開口部24a及び下流側開口部24bを設けるのに加え、電池パック60の長手方向一端側及び他端側に流入側開口部70と排出側開口部72とを設ける。流入側開口部70及び排出側開口部72についても、例えば丸孔やスリット状の孔等、適宜のものとすることができる。電池ケース66は、流入側開口部70を電動送風機ユニット40側に向く姿勢とされている。流入側開口部70は、電動送風機ユニット40(電動送風機42)から排出された排気が電池ケース66の内部に流入可能なように開口した部分である。排出側開口部72は、電池ケース66の内部から外部に排気を排出可能なように開口した部分である。このような構成とした場合、電池パック格納部24内に導入された空気流が、電池パック60の周囲を流れるだけでなく、電池パック60の内部も通過することになる。これにより、電池パック60の昇温抑制効果や冷却効果をより一層向上させることができる。なお、この場合において、板状部材64を設ける場合は、上流側開口部24aと対向するよう、電動送風機42の軸方向に対して交差する方向に延びる板状の部材であることが好ましい。
【0059】
また、電池ケース66の内部にも空気流が流れるようにする場合には、電池ケース66内における電池68の配置についても最適化すると良い。具体的には、図18に示す例では、電池ケース66の内部に、流入側開口部70から排出側開口部72に向かう方向(長手方向)に沿って、電池68を複数並べられている。また、電池68は、電池ケース66内において流入側開口部70から排出側開口部72に向かう方向に対して交差する方向(本実施形態では略直交する方向(幅方向))に、所定の間隔を開けて並べられている。そのため、電池ケース66の内部には、幅方向に並ぶ電池68の間に、流入側開口部70から排出側開口部72に向かう方向に空気流をスムーズに流すことができる。また、かかる構成とする場合には、第一ハンドル接続部28において、電池パック格納部24や電池パック60に対して空気流の流れ方向下流側に隣接する位置にも空気(排気)を排出するための開口(排気用開口)を設けておくことが良い。かかる構成とすることにより、下流側開口部24bや排出側開口部72と、第一ハンドル接続部28に設けた排気用開口とが対向する関係となるため、排気がより一層スムーズになる。また、第一ハンドル接続部28に排気用開口を設ける代わりに、あるいは排気用開口を設けるのに加えて、本体ケース12の側方に設けられた本体排気口14に対向する位置あるいはこの近傍に、下流側開口部24bや排出側開口部72等を設けても良い。このような構成としても、電池パック60の近傍から外部への排気がより一層スムーズになる。
【0060】
また、図4に示す例や図18に示す例のように、電池パック格納部24に上流側開口部24a及び下流側開口部24bを設けたり、電池パック60に流入側開口部70及び排出側開口部72を設けたりした例を示したが、電気掃除機1は、これらの開口を備えていないものであっても良い。
【0061】
また、電気掃除機1において、カバー体46は、上述したように電動送風機ユニット40の電動送風機ケース44に固定したり、電池パック格納部24において空気流の流れ方向上流側の端面に固定したりする以外の構成により、設置されるものであっても良い。例えば、図19に示すように、ゴム等の防振部材45を介して電動送風機ケース44を本体ケース12の内部に設置することにより、電動送風機ケース44側から本体ケース12側への振動の伝達を抑制しようとする場合がある。このような場合には、例えば、受風部46aの裏面側に防振部材45が当接するようにカバー体46を配しつつ、受風部46aの表面側に防振部材45と同様の防振部材47を設け、本体ケース12の内部において径方向外側から内側に向けて突出したリブ12xによって防振部材47を挟み込んで設置する。また、この防振部材45,47を別体ではなく一体として、カバー体46を貫通する構成とし、一体の防振部材45,47を電動送風機ケース44に固定する構成にしてもよい。このような構成により、電動送風機ケース44側から本体ケース12側への振動の伝達等を抑制しつつ、カバー体46を設置することができる。
【0062】
上述したように、本実施形態の電気掃除機1は、塵埃を集塵する集塵部20と、塵埃を吸引するための空気流を発生させる電動送風機42と、電動送風機42の排気側において、電動送風機42と離間した状態で設けられるカバー体46と、カバー体46よりも排気側に設けられ、電動送風機42により発生される排気風を電動送風機42とカバー体46との間から排出する排気口52cと、を備え、カバー体46は、排気口52cから排出される排気風の風向を電動送風機42の吸込側に案内する風向案内部46cを含むことを特徴とするものである。
【0063】
かかる構成とされているため、本実施形態の電動掃除機1は、電動送風機42の動作に伴う騒音が小さい。
【0064】
上述したように、本実施形態の電気掃除機1は、電動送風機42が収容され、電動送風機42の吸込側に位置する吸気開口部47と、電動送風機42の排気側に位置する排気開口部48とを有する電動送風機ケース44と、カバー体46を電動送風機ケース44に固定するボス部50(固定部材)とを備えている。
【0065】
かかる構成とされているため、電気掃除機1は、カバー体46を電動送風機ケース44に対して所定距離だけ離間した状態で固定できる。これにより、カバー体46を電動送風機ケース44との間に排気が通過可能な送風機排気通路52を十分確保できる。なお、本実施形態では、ボス部50を固定部材として用いた例を示したが、本発明はこれに限定されず、一体的に固定できれば他の部材を固定部材として用いても良い。
【0066】
上述したように、電気掃除機1は、カバー体46に第一吸音材56aが設けられたものとされている。
【0067】
かかる構成とされているため、電気掃除機1は、カバー体46に排気が衝突することによる騒音の発生を抑制できる。なお、本実施形態では、カバー体46に第一吸音材56aを設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第一吸音材56aを設けないこととしても良い。
【0068】
上述したように、電気掃除機1は、電動送風機42および電動送風機ケース44を少なくとも収容する本体ケース12を備え、本体ケース12の内側には、電動送風機ケース44とカバー体46との間で形成される流路の方向の先に、第二吸音材56bが設けられたものとされている。
【0069】
かかる構成とされているため、電気掃除機1は、電動送風機ケース44とカバー体46との間で形成される送風機排気通路52から排出された排気が本体ケース12に衝突することによる騒音の発生を最小限に抑制できる。なお、本実施形態では、第二吸音材56bを設ける例を示したが、電気掃除機1は、第二吸音材56bを設けない構成としても良い。
【0070】
上述したように、電気掃除機1は、カバー体46が、電動送風機42の排気を受ける受風部46aを有し、風向案内部46cが、受風部46aに対して排気の流れ方向下流側にある構成とされている。
【0071】
かかる構成とすることにより、電気掃除機1において電動送風機ケース44とカバー体46との間で形成される送風機排気通路52から排出された排気による騒音を最小限に抑制できる。なお、本実施形態では、上述したような風向案内部46cを設けた例を示したが、電気掃除機1は、風向案内部46cを備えていないものであっても良い。
【0072】
上述したように、電気掃除機1は、カバー体46が、電動送風機42の排気を受ける受風部46aを有し、第一吸音材56aが、受風部46aに設けられたものとされている。
【0073】
かかる構成によれば、電動送風機42の排気を受風部46aにおいて受ける際に発生する騒音を最小限に抑制できる。なお、第一吸音材56aは、カバー体46の受風部46a以外の部分に設けられていても良い。
【0074】
本実施形態の電気掃除機1は、塵埃を集塵する集塵部20と、塵埃を吸引するための空気流を発生させる電動送風機42と、電動送風機42により発生される空気流を外部に排出する排気口52cと、電池パック60と、電動送風機42および電池パック60が少なくとも収容される本体ケース12と、を有し、本体ケース12と電池パック60との間に、電動送風機42からの排気風が通過する電池側方排気通路74が構成されることを特徴とするものである。
【0075】
かかる構成によれば、電池側方排気通路74を流れる空気流により、電池パック60の周囲の温度上昇を抑えることができ、ひいては電池パック60の放熱効果を向上させることができる。
【0076】
上述したように、電気掃除機1は、電池パック60が、電池ケース66と、電池ケース66の内部に設けられる電池68とを含み、電池ケース66が、電動送風機42からの排気風が流入する流入側開口部70と、電池ケース62の内部から外部に排気風が排出される排出側開口部72とを含むものとされている。
【0077】
かかる構成によれば、電池ケース66の内部に空気流を取り入れ、排出することが可能となる。これにより、電池ケース66内に熱が籠もるのを抑制し、電池パック60を効果的に冷却することができる。なお、本実施形態では、流入側開口部70及び排出側開口部72を電池ケース66に設けた例を示したが、流入側開口部70及び排出側開口部72を設けない構成としても良い。
【0078】
上述したように、電気掃除機1は、流入側開口部70から排出側開口部72に向かう方向に沿って、電池68が並べられたものとされている。
【0079】
かかる構成によれば、電池68に沿って空気流を流すことが可能となり、より一層冷却効果を向上させることができる。なお、本実施形態では、流入側開口部70から排出側開口部72に向かう方向に沿って、電池68を並べた構成を例示したが、電気掃除機1は、これとは異なる配置で電池66を設けたものであっても良い。
【0080】
上述したように、電気掃除機1は、流入側開口部70から排出側開口部72に向かう方向に対して交差する方向に、電池68が所定の間隔を開けて並べられたものとされている。
【0081】
かかる構成によれば、並列に配置された電池68の間に気流を発生させることができ、電池66の冷却効率をより一層向上させうる。なお、本実施形態では、並列配置された電池66の間に間隔を形成した例を示したが、本発明はこれに限定されず、電池66を複数列に亘って隙間なく配置した構成としたり、電池66を流入側開口部70から排出側開口部72に向かう方向に一列のみ設けたものであっても良い。
【0082】
上述したように、電気掃除機1は、電動送風機42と電池パック60の間において、電動送風機42の軸方向と交差する方向に延びる板状部材64を設けたものとされている。
【0083】
かかる構成とされているため、例えば液体が吸引されてしまったときに電池パック60に液体が付着したり、電池パック60内に液体が浸入したりするのを抑制できる。なお、本実施形態では、板状部材64を設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、板状部材64を設けない構成としても良い。また、板状部材64の役割をカバー体46に担わせることにより板状部材64を省略したり、カバー体46を電動送風機ユニット40側に設ける代わりに、電池パック60における排気の流れ方向上流側の位置にカバー体46を設ける等しても良い(図17参照)。
【0084】
また、電気掃除機1は、電動送風機42が収容され、電動送風機42の吸込側に位置する吸気開口部47と、電動送風機42の排気側に位置する排気開口部48とを有する電動送風機ケース44と、本体ケース12の内側から内方に突出する板状部材64を電動送風機ケース44より排気側に備えることを特徴とするものとしても良い。
【0085】
かかる構成によれば、上記実施形態におけるカバー体46の役割を板状部材64に担わせることが可能となる。このような構成とした場合には、電気掃除機1は、カバー体46を省略等したものであっても良い。
【0086】
本実施形態の電気掃除機1は、電動送風機42を有する掃除機本体10と、掃除機本体10に取り付けられるハンドルケース82と、ハンドルケース82の一端から一部が突出する突出部96を有し、ハンドルケース82の内部に収容されるパイプ部材84と、掃除機本体10において、突出部96が露出せずに収容される収容部30とを備えたものである。
【0087】
かかる構成によれば、ハンドルケース82を掃除機本体10に対してしっかりと一体化することができる。そのため、上述した構成によれば、例えば電装送風機ユニット40として高出力のものを用いる等して、掃除機本体10の重量が大きくなる等しても、ハンドルケース82の強度、及びハンドルケース82と掃除機本体10との接続強度を十分確保することができる。
【0088】
上述したように、電気掃除機1は、掃除機本体10側においてパイプ部材84に係合する係合部34と、突出部96に設けられ、係合部34が係合する被係合部98とを備えている。
【0089】
かかる構成によれば、係合部34及び被係合部98により形成される係合構造により、ハンドルケース82と掃除機本体10をしっかりと連結することができる。また、突出部96に対し係合部34をパイプ部材84の周方向所定位置において固定すれば、パイプ部材84を周方向の所定位置に位置決めできる。これにより、ハンドルケース82の位置決め精度を向上させることができる。なお、本実施形態では、係合部34及び被係合部98により、ハンドルケース82と掃除機本体10を連結する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の連結方法等により連結することとしても良い。
【0090】
上述したように、電気掃除機1は、ハンドルケース82が、内方に突出するハンドルボス部94を有し、パイプ部材84が、軸線方向に対して交差する方向に貫通した貫通孔84xを有し、ハンドルボス部94を貫通孔84xに挿通することにより、ハンドルケース82に対してパイプ部材84が固定されるものとされている。
【0091】
かかる構成によれば、ハンドルケース82に対してパイプ部材84を位置決め精度良く固定できる。なお、本実施形態では、ハンドルボス部94を用いてハンドルケース82に対してパイプ部材84を位置決め固定した例を示したが、ハンドルボス部94や貫通孔84xを設けない構成としても良い。
【0092】
上述した電気掃除機1は、ハンドルケース82及び掃除機本体10のいずれか一方又は双方に、パイプ部材84の軸線方向に向けて突出あるいは退入した係脱部を有し、ハンドルケース82及び掃除機本体10のいずれか一方又は双方に、係脱部が係脱可能な被係脱部が設けられたものとしても良い。かかる構成とした場合、被係脱部及び係脱部により形成される係脱構造により、ハンドルケース82が掃除機本体10に対して回転等しないように固定できる。また、図2図7に示すように第一ハンドル接続部28から突出したハンドル接続用突部31を本体ケース12と一体または別体で設ける一方、第一ハンドル80側の下端にハンドル接続用突部31を挿入可能な凹部からなるハンドル接続用受容部80a(図示せず)を設けると共に、ハンドル接続用突部31に収容部30に連通する挿通部31aを設け、挿通部31aに対してパイプ部材剤84の突出部96を挿入可能な構成としても良い。かかる構成とすることにより、ハンドル接続用突部31とハンドル接続用受容部80aとで形成される(例えば断面矩形どうしの)嵌合構造、及び挿通部31aと突出部96とで構成される嵌合構造により、第一ハンドル部80が掃除機本体10に対して回転等しないように固定できる。
【0093】
上述したように、電気掃除機1は、ハンドルケース82において掃除機本体10に接続される側の端面の一部又は全部が、パイプ部材84の軸線方向に対して交差するように傾斜あるいは湾曲した形状とされており、掃除機本体10においてハンドルケース82に接続される側の端面の一部又は全部が、ハンドルケース82の端面に合わせて傾斜あるいは湾曲した形状とされたものである。
【0094】
かかる構成とされているため、電気掃除機1は、ハンドルケース82を掃除機本体10に対して所定の位置に位置決めした状態で連結することができる。なお、上記実施形態では、ハンドルケース82及び掃除機本体10の端面の略全体を傾斜した形状とした例を示したが、本発明はこれに限定されず、ハンドルケース82及び掃除機本体10のいずれか一方又は双方の端面の一部のみを傾斜した形状としたり、ハンドルケース82及び掃除機本体10のいずれか一方又は双方の端面を例えば波形等に屈曲した形状としても良い。
【0095】
上述したように、電気掃除機1は、ハンドルケース82が、掃除機本体10の正面側に向く正面側ハンドル構成部82aと、掃除機本体10の背面側に向く背面側ハンドル構成部82bとを有し、正面側ハンドル構成部82aと背面側ハンドル構成部82bとを組み合わせることにより構成されたものであり、ハンドルボス部94が、正面側ハンドル構成部82a及び背面側ハンドル構成部82bのいずれか一方又は双方に設けられたものとされている。
【0096】
かかる構成とされているため、電気掃除機1は、ハンドルボス部94を用いてパイプ部材84をハンドルケース82に対して位置決め固定することができる。なお、上記実施形態では、正面側ハンドル構成部82a側にハンドルボス部94を設けた例を示したが、電気掃除機1は、これに代えて背面側ハンドル構成部82b側にハンドルボス部94を設けたり、正面側ハンドル構成部82a及び背面側ハンドル構成部82bの双方にハンドルボス部94を設けたりしたものであっても良い。また、電機掃除機1は、正面側ハンドル構成部82a及び背面側ハンドル構成部82bの双方にハンドルボス部94を設けたものであっても良い。
【0097】
上述したように、電気掃除機1は、ハンドルケース82が、掃除機本体10に対して接続され、掃除機本体10の軸線方向に延びる第一ハンドルケース部90と、第一ハンドルケース部90に連続し、第一ハンドルケース部90に対して交差する方向に延びる第二ハンドルケース部92とを有し、パイプ部材84が、少なくとも第一ハンドルケース部90に収容されたものである。
【0098】
かかる構成とされているため、電気掃除機1は、ハンドルケース82において掃除機本体10に対して接続される第一ハンドルケース部90の強度が高い。そのため、電気掃除機1は、例えば電装送風機ユニット40として高出力のものを用いる等して、掃除機本体10の重量が大きくなる等しても、ハンドルケース82と掃除機本体10との接続部分においても十分な強度を確保することができる。なお、本実施形態では、ハンドルケース82の第一ハンドルケース部90にパイプ部材84を内蔵させ、第二ハンドルケース部92にはパイプ部材84を内蔵させない構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばパイプ部材84としてハンドルケース82と同様に屈曲したものを用いて第二ハンドルケース部92にもパイプ部材84を内蔵させたり、第二ハンドルケース部82にもパイプ部材84と同様のものを内蔵させたりしても良い。
【0099】
上述したように、電気掃除機1は、パイプ部材84が、掃除機本体10の正面側に向く正面部84aと、掃除機本体10の背面側に向く背面部84bと、掃除機本体10の側面側に向く側面部84c,84dとを有し、正面部84a及び背面部84bに対し、側面部84c,84dが交差する方向に立設されたものとされている。
【0100】
かかる構成によれば、パイプ部材84の正面部84aや背面部84bに対して大きな応力が作用したとしても、側面部84c,84dによってしっかりとサポートすることができる。そのため、上述したような構成とした場合、電気掃除機1による清掃等のためにハンドルケース82を持って押し引きする動作を行う等して、正面部84aや背面部84bに応力が作用しやすい状況で使用したとしても、パイプ部材84が予期せず屈曲等するのを抑制できる。なお、本実施形態では、パイプ部材84として断面が矩形(略正方形)のものを採用した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の形状のパイプ部材84を採用しても良い。
【0101】
上述したように、本実施形態の電気掃除機1は、電動送風機42を有する掃除機本体10と、掃除機本体10において吸込部140とは反対側に設けられた着脱可能な第一ハンドル80と、掃除機本体10の周面に設けられた第二ハンドル100とを備えることを特徴とするものである。
【0102】
かかる構成とされているため、電気掃除機1は、第一ハンドル80を持って使用する形態だけでなく、第二ハンドル100を持って使用する形態でも使用することができる。なお、本実施形態で例示した電気掃除機1は、第一ハンドル80及び第二ハンドル100の双方を備えたものであるが、これらのうちいずれか一方のみを備えたものや、さらに他のハンドルを備えたもの等であっても良い。
【0103】
上述したように、電気掃除機1は、第一ハンドル80に設けられ、電動送風機42の駆動を指示するための第一操作部86と、第二ハンドル100および掃除機本体10の少なくとも一方に設けられ、電動送風機42の駆動を指示するための第二操作部102とを備えたものとされている。
【0104】
かかる構成とされているため、電気掃除機1は、第一ハンドル80を持って使用する場合、及び第二ハンドル100を持って使用する場合のいずれであっても、操作がしやすい。なお、本実施形態では、第一ハンドル80及び第二ハンドル100の双方に対応して第一操作部86及び第二操作部102を設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、電気掃除機1は、第一操作部86及び第二操作部102のいずれか一方を備えていないものや、第一操作部86及び第二操作部102に代えて別の操作部を設けたもの等であっても良い。
【0105】
上述したように、電気掃除機1は、第二ハンドル100が、掃除機本体10の背面側に設けられたものとされている。
【0106】
かかる構成とした場合、例えば第一ハンドル80を持って使用するのが通常の使用形態である等しても、第二ハンドル100を邪魔にならない位置に配置しつつ、必要な場合には第二ハンドル100を持って使用可能な、使い勝手の良い電気掃除機1を提供できる。なお、本実施形態では、第二ハンドル100を掃除機本体10の背面側に設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば掃除機本体10の他の面等に設けても良い。
【0107】
上述したように、電気掃除機1は、第一ハンドル80を掃除機本体10から取り外した状態において塵埃を集塵可能なものとされている。
【0108】
かかる構成とした場合、電気掃除機1は、第一ハンドル80を外して短尺のものとして使用することができる。そのため、電気掃除機1は、例えば自動車の車内清掃等のように、狭い場所に持ち込んで使用する等の用途にも好適に使用可能である。なお、本実施形態では、電気掃除機1として、第一ハンドル80を掃除機本体10から取り外しても使用可能なものを例示したが、本発明はこれに限定されず。第一ハンドル80を取り外した状態においては使用できないもの等であっても良い。
【0109】
上述したように。本実施形態の電気掃除機1は、電動送風機42を有する掃除機本体10と、補助集塵具122を収容可能な補助集塵具収容部124と、電動送風機42により発生される空気流を掃除機本体10の外部に排出する本体排気口14と、を有し、本体排気口14が、掃除機本体10の左側面及び右側面にそれぞれ設けられており、補助集塵具収容部124が、左側面の本体排気口14、及び右側面の本体排気口14のうちいずれか一方を閉塞するように選択的に取り付け可能とされていることを特徴とするものである。
【0110】
かかる構成によれば、掃除機本体10に対して補助集塵具122を使い勝手の良い状態で配備することができる。また、上述した構成によれば、補助集塵具収容部124により、左側面の本体排気口14、及び右側面の本体排気口14のうちいずれか一方を閉塞することにより、使用者が補助集塵具122を出し入れしやすい場所に配備できると共に、掃除機本体10においていずれの位置に設けられた本体排気口14から排気するかを任意に選択することができる。そのため、電気掃除機1は、例えば、使用者の側方に補助集塵具122を配置して補助集塵具122の使い勝手を向上すると共に、使用者とは反対側の側方から排気が排出されるようにし、使用者が排気を浴びることによる不快感を抑制できる。
【0111】
上述したように、電気掃除機1は、補助集塵具収容部124に収容される補助集塵具122を有し、補助集塵具122が、補助集塵具収容部124への収容状態において掃除機本体10の側面に沿う形状とされている。
【0112】
かかる構成とされているため、電気掃除機1は、補助集塵具122が使用者の邪魔にならないように配置しておくことができる。なお、本実施形態では、補助集塵具収容部124への収容状態において補助集塵具122が掃除機本体10の側面に沿う形状となるようにした例を示したが、本発明はこれに限定されず、このような形状とされていないものであっても良い。
【0113】
上述したように、電気掃除機1は、補助集塵具収容部124に収容される補助集塵具122を有し、補助集塵具122が、補助集塵具収容部124への収容状態において外部に露出する露出部128を有し、掃除機本体10側に設けられた第一固定部16に対して、露出部128に設けられた第二固定部130を固定可能なものとされている。
【0114】
かかる構成とされているため、電気掃除機1の使用時等に補助集塵具122が邪魔になる抑制できる。なお、本実施形態では、補助集塵具122の露出部128を固定することにより補助集順具122を所定位置に固定する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、電気掃除機1は、露出部128以外の部分を固定等することにより、補助集塵具122を所定位置から動かないようにしたり、補助集塵具122を固定するための手段を設けないこととしたりしても良い。
【0115】
上述したように、電気掃除機1は、第一固定部16及び第二固定部130のいずれか一方又は双方が、磁石によって構成されている。
【0116】
かかる構成によれば、補助集塵具122を容易かつ確実に所定位置に固定することが可能となる。なお、第一固定部16及び第二固定部130は、双方が磁石によって構成されていても、一方を磁石としつつ他方を強磁性体とされていても良い。また、第一固定部16及び第二固定部130は、双方とも磁石以外のものによって構成されていても良い。
【0117】
上述したように、本実施形態の電気掃除機1は、電動送風機42を有する掃除機本体10と、掃除機本体10に対して連通するように接続される吸込部140とを有し、吸込部140が、外部に向けて開放された空間を有する吸込部本体142と、清掃体本体150の周部にブラシ158を装着した清掃体146と、清掃体146の端部を、空間の内部において回転自在に支持する支持部172とを有し、清掃体146において、ブラシ158が装着された部分と支持部172により支持される箇所との間に、清掃体本体150の周方向に延びる溝162が形成されており、溝162に対してさらに支持部172側に段差部164が設けられていることを特徴とするものである。
【0118】
電気掃除機1は、上述したような溝162を備えているため、清掃体146に毛髪や糸くずなどが絡みついたとしても、先ず溝162において補足され、これよりも支持部172側に毛髪等が絡みつくのを抑制できる。また、電気掃除機1は、溝162に加え、これよりもさらに支持部172側に段差部164を有する。電気掃除機1は、段差部164の存在により、万一、毛髪等が溝162を越えて支持部172側に侵入したとしても、これよりも支持部172側に毛髪等が侵入しないように段差部164によって保護することができる。従って、電気掃除機1は、吸込部140において、支持部172側に毛髪等が侵入しにくく、清浄な状態を維持しやすい。
【0119】
上述したように、電気掃除機1は、段差部164を覆うように係合する段差係合部170を有するものとされている。
【0120】
このような構成とされているため、電気掃除機1は、段差部164を段差係合部170によって毛髪等の絡みつきから保護することができる。なお、本実施形態の電気掃除機1は、段差係合部170を設けたものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、段差係合部170を備えていないものであっても良い。
【0121】
上述したように、電気掃除機1は、清掃体146に対して回転動力を付与する清掃体駆動機構148を有し、清掃体駆動機構148が、段差部164よりも清掃体本体150の端部側において動力伝達可能なように接続されたものである。
【0122】
このような構成とされているため、電気掃除機1は、清掃体駆動機構148への毛髪や糸くずなどの絡みつきや、侵入による動作不良や故障が起こりにくい。なお、本実施形態では、吸込部140が清掃体駆動機構148を備えたものである例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、吸込部140が清掃体駆動機構148等の駆動源を備えていないものであっても良い。
【0123】
上述したように、電気掃除機1は、清掃体駆動機構148が、動力源から出力された動力を清掃体本体150に対して伝達する動力伝達体182を有し、動力伝達体182が、段差部164よりも清掃体本体150の端部側において動力伝達可能なように懸架されたものとされている。
【0124】
このような構成とされているため、電気掃除機1は、動力伝達体182への毛髪や糸くずなどの絡みつきや、侵入による動作不良や故障が起こりにくい。なお、本実施形態では、動力伝達体182としてベルト状のものを用いた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の部材によって動力伝達体182が構成されていても良い。
【0125】
(1-1) 本実施形態の第1態様における電気掃除機は、塵埃を集塵する集塵部と、塵埃を吸引するための空気流を発生させる電動送風機と、前記電動送風機の排気側において、前記電動送風機と離間した状態で設けられるカバー体と、前記カバー体よりも排気側に設けられ、前記電動送風機により発生される排気風を外部に排出する排気口と、を備え、前記カバー体は、前記排気口から排出される前記排気風の風向を前記電動送風機の吸込側に案内する風向案内部を含むことを特徴とするものである。
【0126】
(1-2) 上述した電気掃除機は、前記電動送風機が収容され、前記電動送風機の吸込側に位置する吸気開口部と、前記電動送風機の排気側に位置する排気開口部とを有する電動送風機ケースと、前記カバー体を前記電動送風機ケースに固定する固定部材とを備えることを特徴とするものであると良い。
【0127】
(1-3) 上述した電気掃除機は、前記カバー体に第一吸音材が設けられていることを特徴とするものであると良い。
【0128】
(1-4) 上述した電気掃除機は、前記電動送風機および前記電動送風機ケースを少なくとも収容する本体ケースを備え、前記本体ケースの内側には、前記電動送風機ケースと前記カバー体との間で形成される流路の方向の先に、第二吸音材が設けられることを特徴とするものであると良い。
【0129】
(1-5) 上述した電気掃除機は、前記カバー体が、前記電動送風機の排気を受ける受風部を有し、前記風向案内部が、前記受風部に対して排気の流れ方向下流側にあることを特徴とするものであると良い。
【0130】
(1-6) 上述した電気掃除機は、前記カバー体が、前記電動送風機の排気を受ける受風部を有し、前記第一吸音材が、前記受風部に設けられていることを特徴とするものであると良い。
【0131】
(2-1) 本実施形態の第2態様における電気掃除機は、塵埃を集塵する集塵部と、塵埃を吸引するための空気流を発生させる電動送風機と、前記電動送風機により発生される空気流を外部に排出する排気口と、電池パックと、前記電動送風機および前記電池パックが少なくとも収容される本体ケースと、を有し、前記本体ケースと前記電池パックとの間に、前記電動送風機からの排気風が通過する排気流路が構成されることを特徴とするものである。
【0132】
(2-2) 上述した電気掃除機は、前記電池パックが、電池ケースと、前記電池ケース内部に設けられる電池とを含み、前記電池ケースが、前記電動送風機からの排気風が流入する流入側開口部と、当該ケースの内部から外部に排気風が排出される排出側開口部とを含むことを特徴とする、ものであると良い。
【0133】
(2-3) 上述した電気掃除機は、前記流入側開口部から前記排出側開口部に向かう方向に沿って、前記電池が並べられていることを特徴とするものであると良い。
【0134】
(2-4) 上述した電気掃除機は、前記流入側開口部から前記排出側開口部に向かう方向に対して交差する方向に、前記電池が所定の間隔を開けて並べられていることを特徴とするものであると良い。
【0135】
(2-5) 上述した電気掃除機は、前記電動送風機と前記電池パックの間において、前記電動送風機の軸方向と交差する方向に延びる板状部材が設けられることを特徴とするものであると良い。
【0136】
(2-6) 上述した電気掃除機は、前記電動送風機が収容され、前記電動送風機の吸込側に位置する吸気開口部と、前記電動送風機の排気側に位置する排気開口部とを有する電動送風機ケースと、前記板状部材を前記電動送風機ケースに固定する固定部材と、を備え、前記板状部材は、前記電動送風機ケースと離間した状態で前記固定部材により固定されることを特徴とするものであると良い。
【0137】
(3-1) 本実施形態の第3態様における電気掃除機は、電動送風機を有する掃除機本体と、前記掃除機本体に取り付けられるハンドルケースと、前記ハンドルケースの一端から一部が突出する突出部を有し、前記ハンドルケース内部に収容されるパイプ部材と、前記掃除機本体において、前記突出部が露出せずに収容される収容部とを備えることを特徴とするものである。
【0138】
(3-2) 上述した電気掃除機は、前記掃除機本体側において前記パイプ部材に係合する係合部と、前記突出部に設けられ、前記係合部が係合する被係合部とを備えることを特徴とするものであると良い。
【0139】
(3-3) 上述した電気掃除機は、前記ハンドルケースが、内方に突出するボス部を有し、前記パイプ部材が、軸線方向に対して交差する方向に貫通した貫通孔を有し、前記ボス部を前記貫通孔に挿通することにより、前記ハンドルケースに対して前記パイプ部材が固定されることを特徴とするものであると良い。
【0140】
(3-4) 上述した電気掃除機は、前記ハンドルケース及び前記掃除機本体のいずれか一方又は双方に、前記パイプ部材の軸線方向に向けて突出あるいは退入した係脱部を有し、前記ハンドルケース及び前記掃除機本体のいずれか一方又は双方に、前記係脱部が係脱可能な被係脱部が設けられていることを特徴とするものであると良い。
【0141】
(3-5) 上述した電気掃除機は、前記前記ハンドルケースにおいて前記掃除機本体に接続される側の端面の一部又は全部が、前記パイプ部材の軸線方向に対して交差するように傾斜あるいは湾曲した形状とされており、前記掃除機本体において前記ハンドルケースに接続される側の端面の一部又は全部が、前記ハンドルケースの端面に合わせて傾斜あるいは湾曲した形状とされていることを特徴とするものであると良い。
【0142】
(3-6) 上述した電気掃除機は、前記ハンドルケースが、前記掃除機本体の正面側に向く正面側ハンドル構成部と、前記掃除機本体の背面側に向く背面側ハンドル構成部とを有し、前記正面側ハンドル構成部と前記背面側ハンドル構成部とを組み合わせることにより構成されたものであり、前記ボス部が、前記正面側ハンドル構成部及び前記背面側ハンドル構成部のいずれか一方又は双方に設けられているものであると良い。
【0143】
(3-7) 上述した電気掃除機は、前記ハンドルケースが、前記掃除機本体に対して接続され、前記掃除機本体の軸線方向に延びる第一ハンドルケース部と、前記第一ハンドルケース部に連続し、前記第一ハンドルケース部に対して交差する方向に延びる第二ハンドルケース部とを有し、前記パイプ部材が、少なくとも前記第一ハンドルケース部に収容されていることを特徴とするものであると良い。
【0144】
(3-8) 上述した電気掃除機は、前記パイプ部材が、前記掃除機本体の正面側に向く正面部と、前記掃除機本体の背面側に向く背面部と、前記掃除機本体の側面側に向く側面部とを有し、前記正面部及び前記背面部に対し、前記側面部が交差する方向に立設されていることを特徴とするものであると良い。
【0145】
(4-1) 本実施形態の第4態様における電気掃除機は、電動送風機を有する掃除機本体と、前記掃除機本体において吸込部とは反対側に設けられた着脱可能な第一ハンドルと、前記掃除機本体の周面に設けられた第二ハンドルとを備えることを特徴とするものである。
【0146】
(4-2) 上述した電気掃除機は、前記第一ハンドルに設けられ、前記電動送風機の駆動を指示するための第一操作部と、前記第二ハンドルおよび前記掃除機本体の少なくとも一方に設けられ、前記電動送風機の駆動を指示するための第二操作部とを備えることを特徴とするものであると良い。
【0147】
(4-3) 上述した電気掃除機は、前記第二ハンドルが、前記掃除機本体の背面側に設けられていることを特徴とするものであると良い。
【0148】
(4-4) 上述した電気掃除機は、前記第一ハンドルを前記掃除機本体から取り外した状態において塵埃を集塵可能であることを特徴とするものであると良い。
【0149】
(5-1) 本実施形態の第5態様における電気掃除機は、電動送風機を有する掃除機本体と、補助集塵具を収容可能な補助集塵具収納部と、前記電動送風機により発生される空気流を前記掃除機本体の外部に排出する排気口と、を有し、前記排気口が、前記掃除機本体の左側面及び右側面にそれぞれ設けられており、前記補助集塵具収納部が、前記左側面の前記排気口、及び前記右側面の前記排気口のうちいずれか一方を閉塞するように選択的に取り付け可能とされていることを特徴とするものである。
【0150】
(5-2) 上述した電気掃除機は、前記補助集塵具収納部に収容される補助集塵具を有し、前記補助集塵具が、前記補助集塵具収納部への収容状態において前記掃除機本体の側面に沿う形状とされていることを特徴とするものであると良い。
【0151】
(5-3) 上述した電気掃除機は、前記補助集塵具収納部に収容される補助集塵具を有し、前記補助集塵具が、前記補助集塵具収納部への収容状態において外部に露出する露出部を有し、前記掃除機本体側に設けられた第一固定部に対して、前記露出部に設けられた第二固定部を固定可能であることを特徴とするものであると良い。
【0152】
(5-4) 上述した電気掃除機は、前記第一固定部及び第二固定部のいずれか一方又は双方が、磁石によって構成されていることを特徴とするものであると良い。
【0153】
(6-1) 本実施形態の第6態様における電気掃除機は、電動送風機を有する掃除機本体と、前記掃除機本体に対して連通するように接続される吸込部とを有し、前記吸込部が、外部に向けて開放された空間を有する吸込部本体と、清掃体本体の周部にブラシを装着した清掃体と、前記清掃体の端部を、前記空間の内部において回転自在に支持する支持部とを有し、前記清掃体において、前記ブラシが装着された部分と前記支持部により支持される箇所との間に、前記清掃体本体の周方向に延びる溝が形成されており、前記溝に対してさらに支持部側に段差部が設けられていることを特徴とするものである。
【0154】
(6-2) 上述した電気掃除機は、前記段差部を覆うように係合する段差係合部を有することを特徴とするものであると良い。
【0155】
(6-3) 上述した電気掃除機は、前記清掃体に対して回転動力を付与する清掃体駆動機構を有し、前記清掃体駆動機構が、前記段差部よりも前記清掃体本体の端部側において動力伝達可能なように接続されていることを特徴とするものであると良い。
【0156】
(6-4) 上述した電気掃除機は、前記清掃体駆動機構が、動力源から出力された動力を前記清掃体本体に対して伝達する動力伝達体を有し、前記動力伝達体が、前記段差部よりも前記清掃体本体の端部側において動力伝達可能なように懸架されていることを特徴とするものであると良い。
【0157】
本願発明は、上述した実施の形態に記載の構成に限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲において適宜設計変更等することが可能である。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段、発明を実施するための形態等に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段、発明を実施するための形態等に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても、本願または本願に基づく分割出願等において権利取得する意思を有する。
【産業上の利用可能性】
【0158】
本発明は、電気掃除機全般において好適に利用できる。
【符号の説明】
【0159】
1 :電気掃除機
10 :掃除機本体
12 :本体ケース
14 :本体排気口
16 :第一固定部
20 :集塵部
30 :収容部
32 :被係脱部
34 :係合部
42 :電動送風機
44 :電動送風機ケース
46 :カバー体
46a :受風部
46c :風向案内部
47 :吸気開口部
48 :排気開口部
50 :ボス部
52c :排気口
56a :第一吸音材
56b :第二吸音材
62 :電池パック
64 :板状部材
66 :電池ケース
68 :電池
70 :流入側開口部
72 :排出側開口部
74 :電源側方排気通路
80 :第一ハンドル
82 :ハンドルケース
82a :正面側ハンドル構成部
82b :背面側ハンドル構成部
84 :パイプ部材
84a :正面部
84b :背面部
84c :側面部
84d :側面部
84x :貫通孔
86 :第一操作部
88 :係脱部
90 :第一ハンドルケース部
92 :第二ハンドルケース部
94 :ハンドルボス部
96 :突出部
98 :被係合部
100 :第二ハンドル
102 :第二操作部
122 :補助集塵具
124 :補助集塵具収容部
128 :露出部
130 :第二固定部
140 :吸込部
142 :吸込部本体
146 :清掃体
148 :清掃体駆動機構
150 :清掃体本体
158 :ブラシ
162 :溝
164 :段差部
170 :段差係合部
172 :支持部
182 :動力伝達体
図1
図2
図3
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