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特開2022-173615UE(User Equipment)
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173615
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】UE(User Equipment)
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/18 20180101AFI20221115BHJP
   H04W 8/06 20090101ALI20221115BHJP
【FI】
H04W76/18
H04W8/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021079426
(22)【出願日】2021-05-10
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100160783
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 裕之
(72)【発明者】
【氏名】菅原 靖夫
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE16
5K067HH23
5K067HH24
(57)【要約】      (修正有)
【課題】5GS又は5GCと、4GシステムのコアネットワークであるEPCとのインターワーキングを考慮したネットワークスライスアクセス制御に関する詳細な動作を明確化する。
【解決手段】送受信部と制御部とを備えるUEであって、送受信部が、基地局装置から、ネットワークスライスあたりの最大UE数を超えたことを示す理由値を含む、登録受諾メッセージ又は登録拒絶メッセージを受信した場合、制御部は、E-UTRA能力が使用不可能になっているときは、E-UTRA能力を使用可能にし、3GPPアクセスに対するN1モード能力を使用不能にして、5GMM-DEREGISTERED.NO-CELL-AVAILABLE状態に遷移する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送受信部と制御部とを備えるUE(User Equipment)であって、
前記送受信部は、基地局装置から、ネットワークスライスあたりの最大UE数を超えたことを示す理由値を含む、登録受諾メッセージ又は登録拒絶メッセージを受信し、
前記制御部は、
E-UTRA能力が使用不可能になっている場合は、E-UTRA能力を使用可能にし、
3GPPアクセスに対するN1モード能力を使用不能にして、
5GMM-DEREGISTERED.NO-CELL-AVAILABLE状態に遷移する、
ことを特徴とするUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、UE(User Equipment)に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、第5世代(5G)の移動通信システムである5GS(5G System)のシステムアーキテクチャが検討されており、新しい手続きや新しい機能のサポートするための議論が行われている(非特許文献1~2を参照)。5G規格の初期リリースであるRelease 15において、ネットワークスライスという概念が導入され、Release 17では、そのネットワークスライスの機能拡張が議論されている(非特許文献3を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】3GPP TS 23.501 V17.0.0 (2021-03); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; System architecture for the 5G System (5GS); Stage 2 (Release 17)
【非特許文献2】3GPP TS 23.502 V17.0.0 (2021-03); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Procedures for the 5G System (5GS); Stage 2 (Release 17)
【非特許文献3】3GPP TR 23.700-40 V17.0.0 (2021-03); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Study on Enhancement of Network Slicing Phase 2 (Release 17)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献3において、5GS又は5GC(5G Core Network)と、4GシステムのコアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)とのインターワーキングを考慮したネットワークスライスアクセス制御に関する詳細な動作については、開示されていない。
【0005】
本発明の一態様は、以上のような事情を鑑みてなされたものであり、5GS又は5GCと、4GシステムのコアネットワークであるEPCとのインターワーキングを考慮したネットワークスライスアクセス制御に関する詳細な動作を明確化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様のUEは、送受信部と制御部とを備えるUE(User Equipment)であって、前記送受信部は、基地局装置から、ネットワークスライスあたりの最大UE数を超えたことを示す理由値を含む、登録受諾メッセージ又は登録拒絶メッセージを受信し、前記制御部は、E-UTRA能力が使用不可能になっている場合は、E-UTRA能力を使用可能にし、3GPPアクセスに対するN1モード能力を使用不能にして、5GMM-DEREGISTERED.NO-CELL-AVAILABLE状態に遷移する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、5GS又は5GCと、4GシステムのコアネットワークであるEPCとのインターワーキングを考慮したネットワークスライスアクセス制御に関する詳細な動作を明確化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】移動通信システム(EPS/5GS)の概略を説明する図である。
図2】移動通信システム(EPS/5GS)の詳細構成を説明する図である。
図3】UEの装置構成を説明する図である。
図4】5GSにおけるアクセスネットワーク装置(gNB)の構成を説明する図である。
図5】5GSにおけるコアネットワーク装置(AMF/SMF/UPF)の構成を説明する図である。
図6】登録手続きを説明する図である。
図7】PDUセッション確立手続きを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明を実施する為に最良の形態について説明する。尚、本実施形態では1例として、本発明を適用した場合の移動通信システムの実施形態について説明する。
【0010】
[1. システムの概要]
まず、図1は、各実施形態で使用される移動通信システム1の概略を説明する為の図であり、図2は、その移動通信システム1の詳細構成を説明する為の図である。
【0011】
図1には、移動通信システム1は、UE_A10、アクセスネットワーク_A80、コアネットワーク_A90、PDN(Packet Data Network)_A5、アクセスネットワーク_B120、コアネットワーク_B190、DN(Data Network)_A6により構成されることが記載されている。
【0012】
以下では、これらの装置・機能について、UE、アクセスネットワーク_A、コアネットワーク_A、PDN、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DN等のように、記号を省略して記載する場合がある。
【0013】
また、図2には、UE_A10、E-UTRAN80、MME40、SGW35、PGW-U30、PGW-C32、PCRF60、HSS50、5G AN120、AMF140、UPF130、SMF132、PCF160、UDM150、N3IWF170等の装置・機能、及びこれらの装置・機能を互いに接続するインターフェースが記載されている。
【0014】
以下では、これらの装置・機能について、UE、E-UTRAN、MME、SGW、PGW-U、PGW-C、PCRF、HSS、5G AN、AMF、UPF、SMF、PCF、UDM、N3IWF等のように、記号を省略して記載する場合がある。
【0015】
尚、4GシステムであるEPS(Evolved Packet System)は、アクセスネットワーク_A及びコアネットワーク_Aを含んで構成されるが、さらにUE及び/又はPDNが含まれても良い。また、5Gシステムである5GS(5G System)は、UE、アクセスネットワーク_B及びコアネットワーク_Bを含んで構成されるが、さらにDNが含まれても良い。
【0016】
UEは、3GPPアクセス(3GPPアクセスネットワーク、3GPP ANとも称する)及び/又はnon-3GPPアクセス(non-3GPPアクセスネットワーク、non-3GPP ANとも称する)を介して、ネットワークサービスに対して接続可能な装置である。UEは、携帯電話やスマートフォン等の無線通信が可能な端末装置であってよく、EPSにも5GSにも接続可能な端末装置であってよい。UEは、UICC(Universal Integrated Circuit Card)やeUICC(Embedded UICC)を備えてもよい。尚、UEのことをユーザ装置と表現してもよいし、端末装置と表現してもよい。
【0017】
また、アクセスネットワーク_Aは、E-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)及び/又は無線LANアクセスネットワークに対応する。E-UTRANには、1以上のeNB(evolved Node B)45が配置される。尚、以下では、eNB45は、eNBのように記号を省略して記載する場合がある。また、複数のeNBがある場合は、各eNBは、例えばX2インターフェースにより、互いに接続されている。また、無線LANアクセスネットワークには、1以上のアクセスポイントが配置される。
【0018】
また、アクセスネットワーク_Bは、5Gアクセスネットワーク(5G AN)に対応する。5G ANは、NG-RAN(NG Radio Access Network)及び/又はnon-3GPP アクセスネットワークで構成される。NG-RANには、1以上のgNB(NR NodeB)122が配置される。尚、以下では、gNB122は、gNBのように記号を省略して記載する場合がある。gNBは、NR(New Radio)ユーザプレーンと制御プレーンをUEに提供するノードであり、5GCNに対してNGインターフェース(N2インターフェース又はN3インターフェースを含む)を介して接続するノードである。すなわち、gNBは、5GSのために新たに設計された基地局装置であり、4GシステムであるEPSで使用されていた基地局装置(eNB)とは異なる機能を有する。また、複数のgNBがある場合は、各gNBは、例えばXnインターフェースにより、互いに接続している。
【0019】
また、non-3GPP アクセスネットワークは、信頼できない非3GPP(untrusted non-3GPP)アクセスネットワークであってもよいし、信頼できる非3GPP(trusted non-3GPP)アクセスネットワークであってもよい。ここで、信頼できない非3GPPアクセスネットワークは、例えば公衆無線LANなど、アクセスネットワーク内でセキュリティ管理を行わないnon-3GPPアクセスネットワークであってよい。一方で、信頼できる非3GPPアクセスネットワークは、3GPPが規定するアクセスネットワークであってよく、TNAP(trusted non-3GPP access point)とTNGF(trusted non-3GPP Gateway function)を備えていてもよい。
【0020】
また、以下では、E-UTRANやNG-RANは、3GPPアクセスと称することがある。また、無線LANアクセスネットワークやnon-3GPP ANは、non-3GPPアクセスと称することがある。また、アクセスネットワーク_Bに配置されるノードを、まとめてNG-RANノードとも称することがある。
【0021】
また、以下では、アクセスネットワーク_A、及び/又はアクセスネットワーク_B、及び/又はアクセスネットワーク_Aに含まれる装置、及び/又はアクセスネットワーク_Bに含まれる装置は、アクセスネットワーク、又はアクセスネットワーク装置と称する場合がある。
【0022】
また、コアネットワーク_Aは、EPC(Evolved Packet Core)に対応する。EPCには、例えば、MME(Mobility Management Entity)、SGW(Serving Gateway)、PGW(Packet Data Network Gateway)-U、PGW-C、PCRF(Policy and Charging Rules Function)、HSS(Home Subscriber Server)等が配置される。
【0023】
また、コアネットワーク_Bは、5GCN(5G Core Network)に対応する。5GCNには、例えば、AMF(Access and Mobility Management Function)、UPF(User Plane Function)、SMF(Session Management Function)、PCF(Policy Control Function)、UDM(Unified Data Management)等が配置される。ここで、5GCNは、5GCと表現されてもよい。
【0024】
また、以下では、コアネットワーク_A、及び/又はコアネットワーク_B、コアネットワーク_Aに含まれる装置、及び/又はコアネットワーク_Bに含まれる装置は、コアネットワーク、又はコアネットワーク装置又はコアネットワーク内装置と称する場合がある。
【0025】
コアネットワーク(コアネットワーク_A及び/又はコアネットワーク_B)は、アクセスネットワーク(アクセスネットワーク_A及び/又はアクセスネットワーク_B)と、PDN及び/又はDNとを接続した移動体通信事業者(Mobile Network Operator; MNO)が運用するIP移動通信ネットワークの事であってもよいし、移動通信システム1を運用、管理する移動体通信事業者の為のコアネットワークでもよいし、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)や、MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)等の仮想移動通信事業者や仮想移動体通信サービス提供者の為のコアネットワークでもよい。
【0026】
また、図1では、PDNとDNが同一である場合が記載されているが、異なっていても良い。PDNは、UEに通信サービスを提供するDN(Data Network)であってよい。尚、DNは、パケットデータサービス網として構成されてもよいし、サービス毎に構成されてもよい。さらに、PDNは、接続された通信端末を含んでもよい。従って、PDNと接続する事は、PDNに配置された通信端末やサーバ装置と接続する事であってもよい。さらに、PDNとの間でユーザデータを送受信する事は、PDNに配置された通信端末やサーバ装置とユーザデータを送受信する事であってもよい。尚、PDNのことをDNと表現してもよいし、DNのことをPDNと表現してもよい。
【0027】
また、以下では、アクセスネットワーク_A、コアネットワーク_A、PDN、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DNの少なくとも一部、及び/又はこれらに含まれる1以上の装置を、ネットワーク又はネットワーク装置と呼称する場合がある。つまり、ネットワーク及び/又はネットワーク装置が、メッセージを送受信する、及び/又は手続きを実行するということは、アクセスネットワーク_A、コアネットワーク_A、PDN、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DNの少なくとも一部、及び/又はこれらに含まれる1以上の装置が、メッセージを送受信する、及び/又は手続きを実行することを意味する。
【0028】
また、UEは、アクセスネットワークに接続することができる。また、UEは、アクセスネットワークを介して、コアネットワークと接続する事ができる。さらに、UEは、アクセスネットワーク及びコアネットワークを介して、PDN又はDNに接続する事ができる。すなわち、UEは、PDN又はDNとの間で、ユーザデータを送受信(通信)する事ができる。ユーザデータを送受信する際は、IP(Internet Protocol)通信だけでなく、non-IP通信を用いてもよい。
【0029】
ここで、IP通信とは、IPを用いたデータ通信の事であり、IPパケットにより、データの送受信が行われる。IPパケットは、IPヘッダとペイロード部で構成される。ペイロード部には、EPSに含まれる装置・機能や、5GSに含まれる装置・機能が送受信するデータが含まれてよい。また、non-IP通信とは、IPを用いないデータ通信の事であり、IPパケットの構造とは異なる形式により、データの送受信が行われる。例えば、non-IP通信は、IPヘッダが付与されていないアプリケーションデータの送受信によって実現されるデータ通信でもよいし、マックヘッダやEthernet(登録商標)フレームヘッダ等の別のヘッダを付与してUEが送受信するユーザデータを送受信してもよい。
【0030】
また、アクセスネットワーク_A、コアネットワーク_A、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、PDN_A、DN_Aには、図2に記載されない装置が構成されていてもよい。例えば、コアネットワーク_A及び/又はコアネットワーク_Bには、AUSF(Authentication Server Function)やAAA(Authentication, authorization, and accounting)サーバ(AAA-S)が含まれてもよい。
【0031】
ここで、AUSFは、3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスに対する認証機能を備える、コアネットワーク装置である。具体的には、3GPPアクセス及び/又はnon-3GPPアクセスに対する認証の要求をUEから受信し、認証手続きを実行するネットワーク機能部である。
【0032】
また、AAAサーバは、AUSFと直接的又は他のネットワーク装置を介して間接的に接続する、認証及び承認及び課金機能を備える、装置である。AAAサーバはコアネットワーク内のネットワーク装置であってもよい。なお、AAAサーバは、コアネットワーク_A及び/又はコアネットワーク_Bに含まれず、PLMNに含まれてもよい。つまり、AAAサーバはコアネットワーク装置であってもよいし、コアネットワークの外にある装置であってよい。例えば、AAAサーバは3rd Partyが管理する、PLMN内のサーバ装置であってもよい。
【0033】
なお、図2では、図の簡略化のため、各装置・機能は1つずつ記載したが、移動通信システム1には複数の同様の装置・機能が構成されてもよい。具体的には、移動通信システム1には複数のUE_A10、E-UTRAN80、MME40、SGW35、PGW-U30、PGW-C32、PCRF60、HSS50、5G AN120、AMF140、UPF130、SMF132、PCF160、及び/又はUDM150等の装置・機能が構成されていてもよい。
【0034】
[2. 各装置の構成]
次に、各実施形態で使用される各装置(UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置)の構成について、図を用いて説明する。尚、各装置は、物理的なハードウェアとして構成されても良いし、汎用的なハードウェア上に構成された論理的な(仮想的な)ハードウェアとして構成されても良いし、ソフトウェアとして構成されても良い。また、各装置の持つ機能の少なくとも一部(全部を含む)が、物理的なハードウェア、論理的なハードウェア、ソフトウェアとして構成されても良い。
【0035】
尚、以下で登場する各装置・機能内の各記憶部(記憶部_A340、記憶部_A440、記憶部_B540、記憶部_A640、記憶部_B740)は、例えば、半導体メモリ、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。また、各記憶部は、出荷段階からもともと設定されていた情報だけでなく、自装置・機能以外の装置・機能(例えば、UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置、及び/又はPDN、及び/又はDN)との間で、送受信した各種の情報を記憶する事ができる。また、各記憶部は、後述する各種の通信手続き内で送受信する制御メッセージに含まれる識別情報、制御情報、フラグ、パラメータ等を記憶することができる。また、各記憶部は、これらの情報をUE毎に記憶してもよい。また、各記憶部は、5GSとEPSとの間のインターワークをした場合には、5GS及び/又はEPS内に含まれる装置・機能との間で送受信した制御メッセージやユーザデータを記憶することができる。このとき、N26インターフェースを介して送受信されたものだけでなく、N26インターフェースを介さずに送受信されたものも記憶することができる。
【0036】
[2.1. UEの装置構成]
まず、UE(User Equipment)の装置構成例について、図3を用いて説明する。UEは、制御部_A300、アンテナ310、送受信部_A320、記憶部_A340で構成されている。制御部_A300、送受信部_A320、記憶部_A340は、バスを介して接続されている。送受信部_A320は、アンテナ310と接続している。
【0037】
制御部_A300は、UE全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_A300は、必要に応じて、記憶部_A340に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、UEにおける各種の処理を実現する。
【0038】
送受信部_A320は、アンテナを介して、アクセスネットワーク内の基地局装置(eNB又はgNB)と無線通信する為の機能部である。すなわち、UEは、送受信部_A320を用いて、アクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置、及び/又はPDN、及び/又はDNとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0039】
図2を参照して詳細に説明すると、UEは、送受信部_A320を用いることにより、LTE-Uuインターフェースを介して、E-UTRAN内の基地局装置(eNB)と通信することができる。また、UEは、送受信部_A320を用いることにより、5G AN内の基地局装置(gNB)と通信することができる。また、UEは、送受信部_A320を用いることにより、N1インターフェースを介してAMFとNAS(Non-Access-Stratum)メッセージの送受信をすることができる。ただし、N1インターフェースは論理的なものであるため、実際には、UEとAMFの間の通信は、5G ANを介して行われる。
【0040】
記憶部_A340は、UEの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0041】
[2.2. gNBの装置構成]
次に、gNBの装置構成例について、図4を用いて説明する。gNB は、制御部_B500、アンテナ510、ネットワーク接続部_B520、送受信部_B530、記憶部_B540で構成されている。制御部_B500、ネットワーク接続部_B520、送受信部_B530、記憶部_B540は、バスを介して接続されている。送受信部_B530は、アンテナ510と接続している。
【0042】
制御部_B500は、gNB全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_B500は、必要に応じて、記憶部_B540に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、gNBにおける各種の処理を実現する。
【0043】
ネットワーク接続部_B520は、gNBが、AMF及び/又はUPFと通信する為の機能部である。すなわち、gNBは、ネットワーク接続部_B520を用いて、AMF及び/又はUPFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0044】
送受信部_B530は、アンテナ510を介して、UEと無線通信する為の機能部である。すなわち、gNBは、送受信部_B530を用いて、UEとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0045】
図2を参照して詳細に説明すると、5G AN内にあるgNBは、ネットワーク接続部_B520を用いることにより、N2インターフェースを介して、AMFと通信することができ、N3インターフェースを介して、UPFと通信することができる。また、gNBは、送受信部_B530を用いることにより、UEと通信することができる。
【0046】
記憶部_B540は、gNBの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0047】
[2.3. AMFの装置構成]
次に、AMFの装置構成例について、図5を用いて説明する。AMFは、制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740で構成されている。制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740は、バスを介して接続されている。AMFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0048】
制御部_B700は、AMF全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_B700は、必要に応じて、記憶部_B740に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、AMFにおける各種の処理を実現する。
【0049】
ネットワーク接続部_B720は、AMFが、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はPCF、及び/又はUDM、及び/又はSCEFと接続する為の機能部である。すなわち、AMFは、ネットワーク接続部_B720を用いて、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はPCF、及び/又はUDM、及び/又はSCEFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0050】
図2を参照して詳細に説明すると、5GCN内にあるAMFは、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N2インターフェースを介して、gNBと通信することができ、N8インターフェースを介して、UDMと通信することができ、N11インターフェースを介して、SMFと通信することができ、N15インターフェースを介して、PCFと通信することができる。また、AMFは、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N1インターフェースを介して、UEとNASメッセージの送受信をすることができる。ただし、N1インターフェースは論理的なものであるため、実際には、UEとAMFの間の通信は、5G ANを介して行われる。また、AMFは、N26インターフェースをサポートする場合、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N26インターフェースを介して、MMEと通信することができる。
【0051】
記憶部_B740は、AMFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0052】
尚、AMFは、N2インターフェースを用いたRANとの制御メッセージを交換する機能、N1インターフェースを用いたUEとのNASメッセージを交換する機能、NASメッセージの暗号化及び完全性保護を行う機能、登録管理(Registration management; RM)機能、接続管理(Connection management; CM)機能、到達可能性管理(Reachability management)機能、UE等の移動性管理(Mobility management)機能、UEとSMF間のSM(Session Management)メッセージを転送する機能、アクセス認証(Access Authentication、Access Authorization)機能、セキュリティアンカー機能(SEA; Security Anchor Functionality)、セキュリティコンテキスト管理(SCM; Security Context Management)機能、N3IWF(Non-3GPP Interworking Function)に対するN2インターフェースをサポートする機能、N3IWFを介したUEとのNAS信号の送受信をサポートする機能、N3IWFを介して接続するUEの認証する機能等を有する。
【0053】
また、登録管理では、UEごとのRM状態が管理される。RM状態は、UEとAMFとの間で同期がとられていてもよい。RM状態としては、非登録状態(RM-DEREGISTERED state)と、登録状態(RM-REGISTERED state)がある。RM-DEREGISTERED状態では、UEはネットワークに登録されていないため、AMFにおけるUEコンテキストが、そのUEに対する有効な位置情報やルーティング情報を持っていない為、AMFはUEに到達できない状態である。また、RM-REGISTERED状態では、UEはネットワークに登録されているため、UEはネットワークとの登録が必要なサービスを受信することができる。尚、RM状態は、5GMM状態(5GMM state)と表現されてもよい。この場合、RM-DEREGISTERED状態は、5GMM-DEREGISTERED状態と表現されてもよいし、RM-REGISTERED状態は、5GMM-REGISTERED状態と表現されてもよい。
【0054】
言い換えると、5GMM-REGISTEREDは、各装置が、5GMMコンテキストを確立した状態であってもよいし、PDUセッションコンテキストを確立した状態であってもよい。尚、各装置が5GMM-REGISTEREDである場合、UE_A10は、ユーザデータや制御メッセージの送受信を開始してもよいし、ページングに対して応答してもよい。さらに、尚、各装置が5GMM-REGISTEREDである場合、UE_A10は、初期登録のための登録手続き以外の登録手続き、及び/又はサービス要求手続きを実行してもよい。
【0055】
さらに、5GMM-DEREGISTEREDは、各装置が、5GMMコンテキストを確立していない状態であってもよいし、UE_A10の位置情報がネットワークに把握されていない状態であってもよいし、ネットワークがUE_A10に到達不能である状態であってもよい。尚、各装置が5GMM-DEREGISTEREDである場合、UE_A10は、登録手続きを開始してもよいし、登録手続きを実行することで5GMMコンテキストを確立してもよい。
【0056】
また、接続管理では、UEごとのCM状態が管理される。CM状態は、UEとAMFとの間で同期がとられていてもよい。CM状態としては、非接続状態(CM-IDLE state)と、接続状態(CM-CONNECTED state)がある。CM-IDLE状態では、UEはRM-REGISTERED状態にあるが、N1インターフェースを介したAMFとの間で確立されるNASシグナリング接続(NAS signaling connection)を持っていない。また、CM-IDLE状態では、UEはN2インターフェースの接続(N2 connection)、及びN3インターフェースの接続(N3 connection)を持っていない。一方、CM-CONNECTED状態では、N1インターフェースを介したAMFとの間で確立されるNASシグナリング接続(NAS signaling connection)を持っている。また、CM-CONNECTED状態では、UEはN2インターフェースの接続(N2 connection)、及び/又はN3インターフェースの接続(N3 connection)を持っていてもよい。
【0057】
さらに、接続管理では、3GPPアクセスにおけるCM状態と、non-3GPPアクセスにおけるCM状態とで分けて管理されてもよい。この場合、3GPPアクセスにおけるCM状態としては、3GPPアクセスにおける非接続状態(CM-IDLE state over 3GPP access)と、3GPPアクセスにおける接続状態(CM-CONNECTED state over 3GPP access)とがあってよい。さらに、non-3GPPアクセスにおけるCM状態としては、non-3GPPアクセスにおける非接続状態(CM-IDLE state over non-3GPP access)と、non-3GPPアクセスにおける接続状態(CM-CONNECTED state over non-3GPP access)とがあってよい。尚、非接続状態はアイドルモード表現されてもよく、接続状態モードはコネクテッドモードと表現されてもよい。
【0058】
尚、CM状態は、5GMMモード(5GMM mode)と表現されてもよい。この場合、非接続状態は、5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode)と表現されてもよいし、接続状態は、5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode)と表現されてもよい。さらに、3GPPアクセスにおける非接続状態は、3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode over 3GPP access)と表現されてもよいし、3GPPアクセスにおける接続状態は、3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over 3GPP access)と表現されてもよい。さらに、non-3GPPアクセスにおける非接続状態は、non-3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode over non-3GPP access)と表現されてもよいし、non-3GPPアクセスにおける接続状態は、non-3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over non-3GPP access)と表現されてもよい。尚、5GMM非接続モードはアイドルモード表現されてもよく、5GMM接続モードはコネクテッドモードと表現されてもよい。
【0059】
また、AMFは、コアネットワーク_B内に1以上配置されてもよい。また、AMFは、1以上のNSI(Network Slice Instance)を管理するNF(Network Function)でもよい。また、AMFは、複数のNSI間で共有される共有CPファンクション(CCNF; Common CPNF(Control Plane Network Function))でもよい。
【0060】
尚、N3IWFは、UEが5GSに対してnon-3GPPアクセスを介して接続する場合に、non-3GPPアクセスと5GCNとの間に配置される装置及び/又は機能である。
【0061】
[2.4. SMFの装置構成]
次に、SMFの装置構成例について、図5を用いて説明する。SMFは、制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740で構成されている。制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740は、バスを介して接続されている。SMFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0062】
制御部_B700は、SMF全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_B700は、必要に応じて、記憶部_B740に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、SMFにおける各種の処理を実現する。
【0063】
ネットワーク接続部_B720は、SMFが、AMF、及び/又はUPF、及び/又はPCF、及び/又はUDMと接続する為の機能部である。すなわち、SMFは、ネットワーク接続部_B720を用いて、AMF、及び/又はUPF、及び/又はPCF、及び/又はUDMとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0064】
図2を参照して詳細に説明すると、5GCN内にあるSMFは、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N11インターフェースを介して、AMFと通信することができ、N4インターフェースを介して、UPFと通信することができ、N7インターフェースを介して、PCFと通信することができ、N10インターフェースを介して、UDMと通信することができる。
【0065】
記憶部_B740は、SMFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0066】
SMFは、PDUセッションの確立・修正・解放等のセッション管理(Session Management)機能、UEに対するIPアドレス割り当て(IP address allocation)及びその管理機能、UPFの選択と制御機能、適切な目的地(送信先)へトラフィックをルーティングする為のUPFの設定機能、NASメッセージのSM部分を送受信する機能、下りリンクのデータが到着したことを通知(Downlink Data Notification)する機能、AMF経由でN2インターフェースを介してANに送信されるAN特有の(ANごとの)SM情報を提供する機能、セッションに対するSSCモード(Session and Service Continuity mode)を決定する機能、ローミング機能等を有する。
【0067】
[2.5. UPFの装置構成]
次に、UPFの装置構成例について、図5を用いて説明する。UPFは、制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740で構成されている。制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740は、バスを介して接続されている。UPFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0068】
制御部_B700は、UPF全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_B700は、必要に応じて、記憶部_B740に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、UPFにおける各種の処理を実現する。
【0069】
ネットワーク接続部_B720は、UPFが、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はDNと接続する為の機能部である。すなわち、UPFは、ネットワーク接続部_B720を用いて、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はDNとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0070】
図2を参照して詳細に説明すると、5GCN内にあるUPFは、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N3インターフェースを介して、gNBと通信することができ、N4インターフェースを介して、SMFと通信することができ、N6インターフェースを介して、DNと通信することができ、N9インターフェースを介して、他のUPFと通信することができる。
【0071】
記憶部_B740は、UPFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0072】
UPFは、intra-RAT mobility又はinter-RAT mobilityに対するアンカーポイントとしての機能、DNに相互接続するための外部PDUセッションポイントとしての機能(つまり、DNとコアネットワーク_Bとの間のゲートウェイとして、ユーザデータを転送する機能)、パケットのルーティング及び転送する機能、1つのDNに対して複数のトラフィックフローのルーティングをサポートするUL CL(Uplink Classifier)機能、マルチホーム(multi-homed)PDUセッションをサポートするBranching point機能、user planeに対するQoS(Quality of Service)処理機能、上りリンクトラフィックの検証機能、下りリンクパケットのバッファリング、下りリンクデータ通知(Downlink Data Notification)をトリガする機能等を有する。
【0073】
また、UPFは、IP通信及び/又はnon-IP通信の為のゲートウェイでもよい。また、UPFは、IP通信を転送する機能を持ってもよく、non-IP通信とIP通信を変換する機能を持っていてもよい。さらに複数配置されるゲートウェイは、コアネットワーク_Bと単一のDNを接続するゲートウェイでもよい。尚、UPFは、他のNFとの接続性を備えてもよく、他のNFを介して各装置に接続してもよい。
【0074】
尚、ユーザプレーン(user plane)は、UEとネットワークとの間で送受信されるユーザデータ(user data)のことである。ユーザプレーンは、4Gの場合はPDNコネクション、又は5Gの場合はPDUセッションを用いて送受信されてもよい。さらに、EPSの場合、ユーザプレーンは、LTE-Uuインターフェース、及び/又はS1-Uインターフェース、及び/又はS5インターフェース、及び/又はS8インターフェース、及び/又はSGiインターフェースを用いて送受信されてもよい。さらに、5GSの場合、ユーザプレーンは、UEとNG RANとの間のインターフェース、及び/又はN3インターフェース、及び/又はN9インターフェース、及び/又はN6インターフェースを介して送受信されてもよい。以下、ユーザプレーンは、U-Planeと表現されてもよい。
【0075】
さらに、制御プレーン(control plane)は、UEの通信制御等を行うために送受信される制御メッセージのことである。制御プレーンは、UEとMMEとの間のNAS(Non-Access-Stratum)シグナリングコネクションを用いて送受信されてもよい。さらに、EPSの場合、制御プレーンは、LTE-Uuインターフェース、及びS1-MMEインターフェースを用いて送受信されてもよい。さらに、5GSの場合、制御プレーンは、UEとNG RANとの間のインターフェース、及びN2インターフェースを用いて送受信されてもよい。以下、制御プレーンは、コントロールプレーンと表現されてもよいし、C-Planeと表現されてもよい。
【0076】
さらに、U-Plane(User Plane; UP)は、ユーザデータを送受信する為の通信路でもよく、複数のベアラで構成されてもよい。さらに、C-Plane(Control Plane; CP)は、制御メッセージを送受信する為の通信路でもよく、複数のベアラで構成されてもよい。
【0077】
[2.6. その他の装置及び/又は機能と本実施形態における識別情報の説明]
次に、その他の装置及び/又は機能と識別情報について説明を行う。
【0078】
ネットワークとは、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DNのうち、少なくとも一部を指す。また、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DNのうち、少なくとも一部に含まれる1以上の装置を、ネットワーク又はネットワーク装置と称してもよい。つまり、ネットワークがメッセージの送受信及び/又は処理を実行するということは、ネットワーク内の装置(ネットワーク装置、及び/又は制御装置)がメッセージの送受信及び/又は処理を実行することを意味してもよい。逆に、ネットワーク内の装置がメッセージの送受信及び/又は処理を実行するということは、ネットワークがメッセージの送受信及び/又は処理を実行することを意味してもよい。
【0079】
また、NSSF(Network Slice Selection Function)とは、UEをサーブするネットワークスライスを選択する機能を有するネットワーク機能(NFとも称する)であってよい。
【0080】
また、NWDAF(Network Data Analytics Function)とは、NFやアプリケーション機能(AFとも称する)からデータ収集を行う機能を有するNFであってよい。
【0081】
また、PCF(Policy Control Function)とは、ネットワークの挙動を制御するためのポリシーを決定する機能を有するNFであってよい。
【0082】
また、NRF(Network Repository Function)とは、サービス発見機能を有するNFであってよい。NRFは、あるNFから、別のNFの発見要求を受信すると、発見されたNFの情報を提供する機能を有するNFであってよい。
【0083】
また、NSACF(Network Slice Admission Control Function)は、NSAC(Network Slice Admission Control)に関連するネットワークスライス(NS)について、NSあたりの登録されたUE数、及び/又はNSあたりのPDUセッション数を、モニター及び制御する機能を有してよい。また、NSACFは、NSACに関連するNSごとに、許可された、NSあたりの最大UE数、及び/又はNSあたりの最大PDUセッション数を用いて、設定されてよい。また、NSACFは、あるNSに登録を許可されている最大UE数を超えないように、そのNSに対して登録するUE数を増減する機能を有してよい。また、NSACFは、NSACに関連するNSに登録しているUE IDのリストを維持してよい。また、NSに登録しているUE数が増える場合(例えば、あるUEがそのNSに新たに登録要求メッセージを送信した場合)、NSACFは、そのUEのIDが、そのNSに登録しているUE IDのリストに既に含まれているかどうかを確認し、そのUEのIDがリストに含まれていない場合、さらに、そのNSに対して、NSあたりの最大UE数に達しているか否かを確認する機能を有してよい。また、登録手続き、及び/又は非登録手続き、及び/又はNSSAA手続きなどの間に、NSACに関連するNSに対するUEの登録状態(registration status)が変わる場合、AMFは、NSACFに対して、NSあたりの最大UE数に関する要求をしてもよい。また、NSACFは、あるNSによって許可されている最大PDUセッション数を超えないように、そのNSに対するPDUセッション数を増減する機能を有してよい。また、NSを用いたPDUセッション数が増える場合(例えば、あるUEがそのNSに対するPDUセッション確立要求メッセージを送信した場合)、NSACFは、そのNSに対して、NSあたりの最大UE数に達しているか否かを確認する機能を有してよい。また、SMFは、PDUセッション確立手続き、及び/又はPDUセッション解放手続きの間に、NSACFに対して、NSあたりの最大PDUセッション数に関する要求をしてもよい。
【0084】
また、SM(セッションマネジメント)メッセージ(NAS(Non-Access-Stratum) SMメッセージとも称する)は、SMのための手続きで用いられるNASメッセージであってよく、AMF_A240を介してUE_A10とSMF_A230の間で送受信される制御メッセージであってよい。さらに、SMメッセージには、PDUセッション確立要求(PDU session establishment request)メッセージ、PDUセッション確立受諾(PDU session establishment accept)メッセージ、PDUセッション拒絶(PDU session establishment reject)メッセージ、PDUセッション変更要求(PDU session modification request)メッセージ、PDUセッション変更コマンド(PDU session modification command)メッセージ、PDUセッション変更完了メッセージ(PDU session modification complete)、PDUセッション変更コマンド拒絶(PDU session modification command reject)メッセージ、PDUセッション変更拒絶(PDU session modification reject)メッセージ、PDUセッション解放要求(PDU session release request)メッセージ、PDUセッション解放拒絶(PDU session release reject)メッセージ、PDUセッション解放コマンド(PDU session release command)メッセージ、PDUセッション解放完了(PDU session release complete)メッセージ等が含まれてもよい。
【0085】
また、SMのための手続き又はSM手続きには、PDUセッション確立手続き(PDU session establishment procedure)、PDUセッション変更手続き(PDU session modification procedure)、PDUセッション解放手続き(UE-requested PDU session release procedure)が含まれてもよい。なお、各手続きは、UEから開始される手続きであってもよいし、NWから開始される手続きであってもよい。
【0086】
また、MM(Mobility management)メッセージ(NAS MMメッセージとも称する)は、MMのための手続きに用いられるNASメッセージであってよく、UE_A10とAMF_A240の間で送受信される制御メッセージであってよい。さらに、MMメッセージには、登録要求(Registration request)メッセージ、登録受諾(Registration accept)メッセージ、登録拒絶(Registration reject)メッセージ、登録解除要求(De-registration request)メッセージ、登録解除受諾(De-registration accept)メッセージ、configuration updateコマンド(configuration update command)メッセージ、設定更新受諾(configuration update complete)メッセージ、サービス要求(Service request)メッセージ、サービス受諾(Service accept)メッセージ、サービス拒絶(Service reject)メッセージ、通知(Notification)メッセージ、通知応答(Notification response)メッセージ等が含まれてよい。
【0087】
また、MMのための手続き又はMM手続きは、登録手続き(Registration procedure)、登録解除手続き(De-registration procedure)、ジェネリックUE設定更新(Generic UE configuration update)手続き、認証・承認手続き、サービス要求手続き(Service request procedure)、ページング手続き(Paging procedure)、通知手続き(Notification procedure)が含まれてよい。
【0088】
また、5GS(5G System)サービスは、コアネットワーク_B190を用いて提供される接続サービスでよい。さらに、5GSサービスは、EPSサービスと異なるサービスでもよいし、EPSサービスと同様のサービスでもよい。
【0089】
また、non 5GSサービスは、5GSサービス以外のサービスでよく、EPSサービス、及び/又はnon EPSサービスが含まれてもよい。
【0090】
また、PDN(Packet Data Network)タイプとは、PDNコネクションのタイプを示すものであり、IPv4、IPv6、IPv4v6、non-IPがある。IPv4が指定された場合、IPv4を用いてデータの送受信を行う事を示す。IPv6が指定された場合は、IPv6を用いてデータの送受信を行う事を示す。IPv4v6が指定された場合は、IPv4又はIPv6を用いてデータの送受信を行う事を示す。non-IPが指定された場合は、IPを用いた通信ではなく、IP以外の通信方法によって通信する事を示す。
【0091】
また、PDU(Protocol Data Unit)セッションとは、PDU接続性サービスを提供するDNとUEとの間の関連性として定義することができるが、UEと外部ゲートウェイとの間で確立される接続性であってもよい。UEは、5GSにおいて、アクセスネットワーク_B及びコアネットワーク_Bを介したPDUセッションを確立することにより、PDUセッションを用いて、DNとの間のユーザデータの送受信を行うことができる。ここで、この外部ゲートウェイとは、UPF、SCEF等であってよい。UEは、PDUセッションを用いて、DNに配置されるアプリケーションサーバー等の装置と、ユーザデータの送受信を実行する事ができる。
【0092】
尚、各装置(UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置)は、PDUセッションに対して、1以上の識別情報を対応づけて管理してもよい。尚、これらの識別情報には、DNN、QoSルール、PDUセッションタイプ、アプリケーション識別情報、NSI識別情報、及びアクセスネットワーク識別情報のうち1以上が含まれてもよいし、その他の情報がさらに含まれてもよい。さらに、PDUセッションを複数確立する場合には、PDUセッションに対応づけられる各識別情報は、同じ内容でもよいし、異なる内容でもよい。
【0093】
また、DNN(Data Network Name)は、コアネットワーク及び/又はDN等の外部ネットワークを識別する識別情報でよい。さらに、DNNは、コアネットワークB190を接続するPGW_A30/UPF_A235等のゲートウェイを選択する情報として用いることもできる。さらに、DNNは、APN(Access Point Name)に相当するものでもよい。
【0094】
また、PDU(Protocol Data Unit/Packet Data Unit)セッションタイプは、PDUセッションのタイプを示すものであり、IPv4、IPv6、Ethernet、Unstructuredがある。IPv4が指定された場合、IPv4を用いてデータの送受信を行うことを示す。IPv6が指定された場合は、IPv6を用いてデータの送受信を行うことを示す。Ethernetが指定された場合は、Ethernetフレームの送受信を行うことを示す。また、Ethernetは、IPを用いた通信を行わないことを示してもよい。Unstructuredが指定された場合は、Point-to-Point(P2P)トンネリング技術を用いて、DNにあるアプリケーションサーバー等にデータを送受信することを示す。P2Pトンネリング技術としては、例えば、UDP/IPのカプセル化技術を用いても良い。尚、PDUセッションタイプには、上記の他にIPが含まれても良い。IPは、UEがIPv4とIPv6の両方を使用可能である場合に指定する事ができる。
【0095】
また、PLMN(Public land mobile network)は、移動無線通信サービスを提供する通信ネットワークである。PLMNは、通信事業者であるオペレータが管理するネットワークであり、PLMN IDにより、オペレータを識別することができる。UEのIMSI(International Mobile Subscriber Identity)のMCC(Mobile Country Code)とMNC(Mobile Network Code)と一致するPLMNはHome PLMN(HPLMN)であってよい。さらに、UEは、USIMに1又は複数のEPLMN(Equivalent HPLMN)を識別するための、Equivalent HPLMN listを保持していてもよい。HPLMN、及び/又はEPLMNと異なるPLMNはVPLMN(Visited PLMN)であってよい。UEが登録を成功したPLMNはRPLMN(Registered PLMN)であってよい。
【0096】
また、ネットワークスライス(NS)とは、特定のネットワーク能力及びネットワーク特性を提供する論理的なネットワークである。UE及び/又はネットワークは、5GSにおいて、ネットワークスライス(NWスライス; NS)をサポートすることができる。ネットワークスライスのことを、単にスライスとも呼称する場合がある。
【0097】
また、ネットワークスライスインスタンス(NSI)とは、ネットワーク機能(NF)のインスタンス(実体)と、必要なリソースのセットで構成され、配置されるネットワークスライスを形成する。ここで、NFとは、ネットワークにおける処理機能であって、3GPPで採用又は定義されたものである。NSIはコアネットワーク_B内に1以上構成される、NSの実体である。また、NSIはNST(Network Slice Template)を用いて生成された仮想的なNF(Network Function)により構成されてもよい。ここで、NSTとは、要求される通信サービスや能力(capability)を提供する為のリソース要求に関連付けられ、1以上のNFの論理的表現である。つまり、NSIとは、複数のNFにより構成されたコアネットワーク_B190内の集合体でよい。また、NSIはサービス等によって配送されるユーザデータを分ける為に構成された論理的なネットワークでよい。NSには、1以上のNFが構成されてよい。NSに構成されるNFは、他のNSと共有される装置であってもよいし、そうでなくてもよい。UE、及び/又ネットワーク内の装置は、NSSAI、及び/又はS-NSSAI、及び/又はUE usage type、及び/又は1以上のNSI ID等の登録情報、及び/又はAPNに基づいて、1以上のNSに割り当てられることができる。尚、UE usage typeは、NSIを識別するための使用される、UEの登録情報に含まれるパラメータ値である。UE usage typeはHSSに記憶されていてよい。AMFはUE usage typeに基づきSMFとUPFを選択してもよい。
【0098】
また、S-NSSAI(Single Network Slice Selection Assistance Information)は、NSを識別するための情報である。S-NSSAIは、SST(Slice/Service type)のみで構成されてもよいし、SSTとSD(Slice Differentiator)の両方で構成されてもよい。ここで、SSTとは、機能とサービスの面で期待されるNSの動作を示す情報である。また、SDは、SSTで示される複数のNSIから1つのNSIを選択する際に、SSTを補間する情報であってもよい。S-NSSAIは、PLMNごとに特有な情報であってもよいし、PLMN間で共通化された標準の情報であってもよい。また、ネットワークは、デフォルトS-NSSAIとして、UEの登録情報に1以上のS-NSSAIを記憶してもよい。尚、S-NSSAIがデフォルトS-NSSAIである場合において、UEが登録要求メッセージにおいて有効なS-NSSAIをネットワークに送信しないときは、ネットワークは、UEに関係するNSを提供してもよい。
【0099】
また、NSSAI(Network Slice Selection Assistance Information)は、S-NSSAIの集まりである。NSSAIに含まれる、各S-NSSAIはアクセスネットワーク又はコアネットワークがNSIを選択するのをアシストする情報である。UEはPLMNごとにネットワークから許可されたNSSAIを記憶してもよい。また、NSSAIは、AMFを選択するのに用いられる情報であってよい。
【0100】
また、configured NSSAI(設定NSSAI、Configured NSSAIとも称する)は、UEの中に供給され、記憶されているNSSAIである。UEは、PLMNごとにconfigured NSSAIを記憶してもよい。configured NSSAIは、ネットワーク(又はPLMN)により設定された情報であってよい。configured NSSAIに含まれるS-NSSAIはconfigured S-NSSAIと表現されてもよい。configured S-NSSAIは、S-NSSAIとmapped S-NSSAIを含み構成されてもよい。
【0101】
また、requested NSSAI(要求NSSAI、Requested NSSAIとも呼する)は、登録手続き中にUEからネットワークに提供されるNSSAIである。requested NSSAIは、UEが記憶するallowed NSSAI又はconfigured NSSAIであってよい。具体的には、requested NSSAIは、UEがアクセスしたいネットワークスライスを示す情報であってよい。requested NSSAIに含まれるS-NSSAIはrequested S-NSSAIと表現されてもよい。例えば、requested NSSAIは登録要求メッセージ、又はPDUセッション確立要求メッセージ等のUEからネットワークに送信されるNASメッセージ又はNAS(Non-Access-Stratum)メッセージを含めるRRC(Radio Resource Control)メッセージに含まれて送信される。
【0102】
また、allowed NSSAI(許可NSSAI、Allowed NSSAIとも称する)は、UEが許可された1又は複数ネットワークスライスを示す情報である。言い換えると、allowed NSSAIは、ネットワークがUEへ接続を許可した、ネットワークスライスを識別する情報である。UEとネットワークはそれぞれ、UEの情報として、アクセス(3GPPアクセス又は非3GPPアクセス)ごとに、allowed NSSAIの記憶と管理をする。allowed NSSAIに含まれるS-NSSAIはallowed S-NSSAIと表現されてもよい。allowed S-NSSAIは、S-NSSAIとmapped S-NSSAIを含み構成されてもよい。
【0103】
また、mapped S-NSSAI(マップドS-NSSAI、Mapped S-NSSAIとも称する)は、ローミングシナリオにおいて、登録PLMNのS-NSSAIにマッピングされたHPLMNのS-NSSAIである。UEは、configured NSSAIと各アクセスタイプのAllowed NSSAIに含まれるS-NSSAIにマップされたmapped S-NSSAIを1又は複数記憶してよい。さらに、UEは、rejected NSSAIに含まれるS-NSSAIの、mapped S-NSSAIを1又は複数記憶してもよい。
【0104】
また、rejected NSSAI(拒絶NSSAI、Rejected NSSAIとも称する)は、UEが許可されない1又は複数のネットワークスライスを示す情報である。言い換えると、rejected NSSAIは、ネットワークがUEに対して接続を許可しないネットワークスライスを識別する情報である。rejected NSSAIは、S-NSSAIと拒絶理由値の組み合わせを、1又は複数含める情報であってもよい。ここで、拒絶理由値とは、ネットワークが、対応するS-NSSAIを拒絶する理由を示す情報である。UEとネットワークは、各S-NSSAIを対応づけられた拒絶理由値に基づき、それぞれ適切に、rejected NSSAIを記憶と管理してよい。さらに、rejected NSSAIは、登録受諾メッセージや、設定更新コマンドや、登録拒絶メッセージ等、ネットワークからUEへ送信されるNASメッセージ、又はNASメッセージが含まれるRRCメッセージに含められてもよい。rejected NSSAIに含まれるS-NSSAIはrejected S-NSSAIと表現されてもよい。rejected NSSAIは、第1から第3のrejected NSSAIと、pending NSSAIの何れかであってもよいし、これらの組み合わせであってよい。rejected NSSAIに含まれるS-NSSAIはrejected S-NSSAIと表現されてもよい。rejected S-NSSAIは、S-NSSAIとmapped S-NSSAIを含み構成されてもよい。
【0105】
ここで、第1のrejected NSSAIは、UEがrequested NSSAIに含めたS-NSSAIのうち、現在のPLMNで利用不可である、1以上のS-NSSAIの集合である。第1のrejected NSSAIは、5GSのRejected NSSAI for the current PLMNであってもよいし、Rejected S-NSSAI for the current PLMNであってもよいし、Rejected NSSAI for the current PLMNに含まれるS-NSSAIであってもよい。第1のrejected NSSAIは、UE又はNWが記憶するrejected NSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されるrejected NSSAIであってよい。第1のrejected NSSAIがNWからUEへ送信されるrejected NSSAIである場合、第1のrejected NSSAIは、S-NSSAIと理由値の組み合わせを、1又は複数含める情報であってもよい。この時の拒絶理由値は、「現在のPLMN内で不可であるS-NSSAI(S-NSSAI is not available in the current PLMN)」であってよく、拒絶理由値と対応付けられたS-NSSAIが現在のPLMN内で不可であることを示す情報であってよい。
【0106】
また、第1のrejected NSSAIは、登録PLMN全体で有効である。言い換えると、UE及び/又はNWは、第1のrejected NSSAI及び第1のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIをアクセスタイプによらない情報として扱ってよい。つまり、第1のrejected NSSAIは、3GPP access及びnon-3GPP accessに対して有効な情報であってよい。
【0107】
UEは、現在のPLMNに対して3GPP accessとnon-3GPP accessの両方のアクセスで非登録状態に遷移した場合、第1のrejected NSSAIを記憶から削除してよい。言い換えると、UEが、あるアクセス経由で現在のPLMNに対して非登録状態に遷移した場合、又はあるあるアクセス経由で新しいPLMNに登録が成功した場合、又はあるアクセス経由で新しいPLMNへの登録を失敗し非登録状態に遷移した場合に、さらにUEがもう一方のアクセス経由で登録されていない状態(非登録状態)である場合には、UEは第1のrejected NSSAIを削除する。
【0108】
また、第2のrejected NSSAIは、UEがrequested NSSAIに含めたS-NSSAIのうち、現在のレジストレーションエリア内で利用不可である、1又は複数のS-NSSAIの集合である。第2のrejected NSSAIは、5GSのRejected NSSAI for the current registration areaであってよい。第2のrejected NSSAIは、UE又はNWが記憶するrejected NSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されるrejected NSSAIであってよい。第2のrejected NSSAIがNWからUEへ送信されるrejected NSSAIである場合、第2のrejected NSSAIは、S-NSSAIと理由値の組み合わせを、1又は複数含める情報であってもよい。この時の理由値は、「現在のレジストレーションエリアで不可であるS-NSSAI(S-NSSAI is not available in the current registration area)」であってよく、理由値と対応付けられたS-NSSAIが現在のレジストレーションエリア内で不可であることを示す情報であってよい。
【0109】
また、第2のrejected NSSAIは、現在のレジストレーションエリア内で有効である。つまり、UE及び/又はNWは、第2のrejected NSSAI及び第2のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIをアクセスタイプごとの情報として扱ってよい。つまり、第2のrejected NSSAIは、3GPP access又はnon-3GPP accessのそれぞれに対して有効な情報であってよい。つまり、UEは、一旦あるアクセスに対して非登録状態に遷移した場合は、第2のrejected NSSAIを記憶から削除してよい。
【0110】
また、第3のrejected NSSAIは、NSSAAを要するS-NSSAIであり、そのS-NSSAIに対するNSSAAを失敗した又は取り消された、1又は複数のS-NSSAIの集合である。第3のrejected NSSAIは、UE及び/又はNWが記憶するNSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されてもよい。第3のrejected NSSAIがNWからUEへ送信される場合、第3のrejected NSSAIは、S-NSSAIと拒絶理由値の組み合わせを、1又は複数含める情報であってもよい。この時の拒絶理由値は、「NSSAAの失敗又は取り消しのために不可であるS-NSSAI(S-NSSAI is not available due to the failed or revoked network slice-specific authorization and authentication)」であってよく、拒絶理由値と対応付けられたS-NSSAIに対するNSSAAが失敗したこと又は取り消されたことを示す情報であってよい。
【0111】
また、第3のrejected NSSAIは、登録PLMN全体で有効である。言い換えると、UE及び/又はNWは、第3のrejected NSSAI及び第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIをアクセスタイプによらない情報として扱ってよい。つまり、第3のrejected NSSAIは、3GPP access及びnon-3GPP accessに対して有効な情報であってよい。第3のrejected NSSAIはrejected NSSAIとは異なるNSSAIであってもよい。第3のrejected NSSAIは第1のrejected NSSAIであってもよい。
【0112】
第3のrejected NSSAIは、UEが、コアネットワークからNSSAAが失敗したこと、又は取り消されたことにより拒絶されたスライスを識別するrejected NSSAIである。具体的には、UEは第3のrejected NSSAIを記憶する間、第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIに対する登録要求手続きを開始しない。第3のrejected NSSAIは、NSSAAの失敗を示す拒絶理由値と対応づけられてコアネットワークから受信したS-NSSAIを1又は複数含む識別情報であってよい。第3のrejected NSSAIは、アクセスタイプによらない情報である。具体的には、UEが第3のrejected NSSAIを記憶する場合、UEは第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを、3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスの両方に送信を試みなくてもよい。又は、UEは第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを、UEポリシーに基づき送信する事ができる。又は、UEは第3のrejected NSSAIを、UEポリシーに基づき削除し、第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを送信できる状態に遷移してもよい。言い換えれば、UEは第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを、UEポリシーに基づき送信する場合には、UEは第3のrejected NSSAIからそのS-NSSAIを削除してもよい。
【0113】
また、pending NSSAI(ペンディングNSSAI、Pending NSSAIとも称する)は、ネットワークがnetwork slice specific authenticationを要するS-NSSAIであり、network slice specific authenticationが完了しておらず、現在のPLMNで利用が不可である、1又は複数のS-NSSAIの集合である。pending NSSAIは、5GSのRejected NSSAI due to NSSAA又はpending NSSAIであってよい。pending NSSAIは、UE又はNWが記憶するNSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されるNSSAIであってよい。なお、pending NSSAIは、rejected NSSAIに限らず、rejected NSSAIとは独立したNSSAIであってもよい。pending NSSAIがNWからUEへ送信されるNSSAIである場合、pending NSSAIは、S-NSSAIと拒絶理由値の組み合わせを、1又は複数含める情報であってもよい。この時の拒絶理由値は、「NSSAAのためにペンディングするS-NSSAI(NSSAA is pending for the S-NSSAI)」であってよく、拒絶理由値と対応付けられたS-NSSAIが、そのS-NSSAIに対するNSSAAを完了するまでUEが使用するのを禁止又はペンディングすることを示す情報であってよい。
【0114】
また、pending NSSAIは、登録PLMN全体で有効である。言い換えると、UE及び/又はNWは、第3のrejected NSSAI及びpending NSSAIに含まれるS-NSSAIをアクセスタイプによらない情報として扱ってよい。つまり、pending NSSAIは、3GPP access及びnon-3GPP accessに対して有効な情報であってよい。pending NSSAIはrejected NSSAIとは異なるNSSAIであってもよい。pending NSSAIは第1のrejected NSSAIであってもよい。
【0115】
また、pending NSSAIは、UEが、手続きをペンディングしているスライスを識別する1又は複数のS-NSSAIで構成されるNSSAIである。具体的には、UEは、pending NSSAIを記憶する間、pending NSSAIに含まれるS-NSSAIに対する登録要求手続きを開始しない。言い換えれば、UEは、pending NSSAIに含まれるS-NSSAIに対するNSSAAが完了するまで、pending NSSAIに含まれるS-NSSAIを登録手続き中に使用しない。pending NSSAIは、NSSAAの為のペンディングを示す拒絶理由値と対応づけられてコアネットワークから受信したS-NSSAIを1又は複数含む識別情報である。pending NSSAIは、アクセスタイプによらない情報である。具体的には、UEがpending NSSAIを記憶する場合、UEはpending NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを、3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスの両方に送信を試みない。
【0116】
トラッキングエリアは、コアネットワークが管理する、UE_A10の位置情報で表すことが可能な単数又は複数の範囲である。トラッキングエリアは、複数のセルで構成されもよい。さらに、トラッキングエリアは、ページング等の制御メッセージがブロードキャストされる範囲でもよいし、UE_A10がハンドオーバー手続きをせずに移動できる範囲でもよい。さらに、トラッキングエリアは、ルーティングエリアでもよいし、ロケーションエリアでもよいし、これらと同様のものであればよい。以下、トラッキングエリアはTA(Tracking Area)であってもよい。トラッキングエリアは、TAC(Tracking area code)とPLMNで構成されるTAI(Tracking Area Identityにより識別されてよい。
【0117】
レジストレーションエリア(Registration area又は登録エリア)は、AMFがUEに割り当てる1又は複数のTAの集合である。なお、UE_A10は、レジストレーションエリアに含まれる一又は複数のTA内を移動している間は、トラッキングエリア更新のための信号を送受信することなく移動することができてよい。言い換えると、レジストレーションエリアは、UE_A10がトラッキングエリア更新手続きを実行することなく移動できるエリアを示す情報群であってよい。レジストレーションエリアは、1又は複数のTAIにより構成されるTAI listにより識別されてよい。
【0118】
UE IDとは、UEを識別する為の情報である。具体的に、例えば、UE IDは、SUCI(SUbscriptionConcealed Identifier)、又はSUPI(Subscription Permanent Identifier)、又はGUTI(Globally Unique Temporary Identifier)、又はIMEI(International Mobile Subscriber Identity)、又はIMEISV(IMEI Software Version)又は、TMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)であってもよい。又は、UE IDはアプリケーション又はネットワーク内で設定されたその他の情報であってもよい。さらに、UE IDは、ユーザを識別する為の情報であってもよい。
【0119】
Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA)とは、ネットワークスライス特有の認証及び認可を実現する為の機能である。ネットワークスライス特有の認証及び認可では、3rd Partyなどコアネットワーク外でUEの認証及び認可を行うことが出来る。NSSAA機能を備える、PLMN及びネットワーク装置は、UEの登録情報に基づき、あるS-NSSAIに対してNSSAA手続きを実行する事ができる。更に、NSSAA機能を備えるUEは、NSSAAの為のペンディングのためのrejected NSSAI及び/又はNSSAAの失敗のためのrejected NSSAIを管理、及び記憶する事ができる。本稿では、NSSAAをネットワークスライス特有の認証及び認可手続きや、認証及び認可手続き、として称する場合がある。
【0120】
NSSAAを要するS-NSSAIは、コアネットワーク、及び/又はコアネットワーク装置により管理される、NSSAAを要するS-NSSAIである。コアネットワーク、及び/又はコアネットワーク装置は、S-NSSAIとNSSAAを要するか否かを示す情報を対応付けて記憶することにより、NSSAAを要するS-NSSAIを記憶してもよい。コアネットワーク、及び/又はコアネットワーク装置は、更に、NSSAAを要するS-NSSAIと、NSSAAが完了しているか否かを示す情報、又はNSSAAが完了し許可又は成功している状態であることを示す情報と、を対応づけて記憶してもよい。コアネットワーク、及び/又はコアネットワーク装置は、NSSAAを要するS-NSSAIをアクセスネットワークに関わらない情報として管理してよい。
【0121】
また、シングル登録モードにあるUEは、アクティブなMMの状態が1つしかない。すなわち、シングル登録モードにあるUEは、5GCにおけるRM状態(5GMM状態)か、EPCにおけるEMM状態のどちらかしかアクティブではない。また、シングル登録モードにあるUEは、5GCに接続するときは、5GC NASモードにいるし、EPCに接続するときは、EPC NASモードにいる。また、シングル登録モードにあるUEは、5GCとEPCのどちらかにしか登録できないため、EPCと5GCとの間での移動では、EPS-GUTI(4G-GUTIとも称する)と5G-GUTIとのマッピングをする必要がある。
【0122】
また、デュアル登録モードにあるUEは、5GCとEPCに対して独立して登録することができる状態であってよい。デュアル登録モードにあるUEは、5G-GUTIとEPS-GUTI(4G-GUTIとも称する)を独立して維持することができる。
【0123】
次に、本実施形態において、各装置により送受信、及び記憶管理される識別情報について説明する。
【0124】
まず、第1の識別情報は、UEが登録したいネットワークスライスを示す情報である。また、第1の識別情報は、Requested NSSAIであってよく、ネットワークに登録する際にPLMNに対してUEが提供するNSSAIであってよい。また、第1の識別情報は、1以上のS-NSSAIを含んでよい。第1の識別情報に含まれるS-NSSAIは、現在のPLMNに対応付けられたconfigured NSSAIに含まれるS-NSSAIであってもよいし、現在のPLMNに対応付けられたallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIであってもよい。言い換えると、第1の識別情報は、1つ以上の現在のPLMNに対応付けられたconfigured NSSAIに含まれるS-NSSAI、又は1つ以上の現在のPLMNに対応付けられたallowed NSSAIに含まれるS-NSSAI、又は、上記2つの組み合わせであってよい。さらに具体的には、現在のPLMNに対応付けられたallowed NSSAIとは、現在のPLMNと現在のアクセスタイプに対応づけられたallowed NSSAIであってもよい。
【0125】
また、第1の識別情報に含まれるS-NSSAIは、rejected NSSAI、及び/又はpending NSSAIに含まれていないS-NSSAIであってよい。また、第1の識別情報に含まれるS-NSSAIは、関連するバックオフタイマが実行されていないS-NSSAIであってもよい。
【0126】
また、第11の識別情報は、ネットワークスライスを示す情報であってよい。また、第11の識別情報は、S-NSSAIであってもよい。また、第11の識別情報は、ネットワークスライスに登録できる最大UE数又は最大PDUセッション数に達したS-NSSAIを示す情報であってもよい。また、第11の識別情報は、ネットワークから送信されるAllowed NSSAIに含まれてもよいし、ネットワークから送信されるRejected NSSAIに含まれてもよいし、ネットワークから送信されるPending NSSAIに含まれてもよいし、これらとは異なる情報として、ネットワークから送信されてもよい。
【0127】
また、第11の識別情報は、NSSAIであってもよい。また、第11の識別情報は、Allowed NSSAI、又はRejected NSSAI、又はPending NSSAI、又はこれらとは異なるNSSAIであってもよい。第11の識別情報は、1以上の第12及び/又は13の識別情報を含んで構成されてもよい。
【0128】
また、第12の識別情報は、理由値(cause value)であってよい。また、第12の識別情報は、5GMM(5G Mobility Management) causeとして示されてよい。
【0129】
また、第12の識別情報は、NSあたりの最大UE数を超えたことを示してもよいし、NSあたりの最大UE数に達したことを示してもよいし、最大UE数に関するNS関連のクオータを超えたことを示してもよい。
【0130】
また、第12の識別情報は、混雑(Congestion)を示してもよいし、EPCへのリダイレクションが必要であること(Redirection to EPC required)を示してもよいし、利用可能なNSがないこと(No network slices available)を示してもよいし、特定のNS及びDNNに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice and DNN)を示してもよいし、特定のNSに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice)を示してもよい。
【0131】
また、第12の識別情報は、1以上の第11及び/又は13の識別情報を含んで構成されてもよい。
【0132】
また、第13の識別情報は、バックオフタイマ値であってよい。具体的には、第13の識別情報は、第11の識別情報で示されるS-NSSAIを用いたMMメッセージ、又はSMメッセージを、UEが送信することを禁止する期間を示してもよい。また、第13の識別情報は、UEがN1モードからS1モードにシステム変更をした場合に、N1モードに戻ることを禁止する期間を示してもよい。また、第13の識別情報は、UEがN1モードからS1モードにシステム変更をした場合に、N1モードに戻ることはできるが、第11の識別情報で示されるS-NSSAIを用いたMMメッセージ、又はSMメッセージを、UEが送信することを禁止する期間を示してもよい。
【0133】
また、第13の識別情報は、1以上の第11及び/又は12の識別情報を含んで構成されてもよい。
【0134】
また、第14の識別情報は、第11から13の識別情報のうち、少なくとも1つを含む情報であってよい。
【0135】
また、第21の識別情報は、PDUセッションを識別するPDUセッションIDである。また、第21の識別情報は、確立を要求するPDUセッションを識別するPDUセッションIDであってよい。
【0136】
また、第22の識別情報は、PDUセッションのタイプを識別するPDUセッションタイプである。また、第22の識別情報は、PDUセッションに対してUEが要求するPDUセッションタイプであってよい。また、第22の識別情報は、IPv4、IPv6、IPv4v6、Unstructured、Ethernet(登録商標)のいずれかを示してよい。
【0137】
また、第23の識別情報は、SSCモードである。また、第23の識別情報は、PDUセッションに対してUEが要求するSSCモードであってよい。また、第23の識別情報は、SSCモード1、SSCモード2、SSCモード3のいずれかを示してよい。
【0138】
また、第24の識別情報は、1以上のS-NSSAIである。また、第24の識別情報は、確立するPDUセッションに対してUEが要求する1以上のS-NSSAIであってもよい。また、第24の識別情報は、現在のアクセスタイプに対するAllowed NSSAIの中から選択された1以上のS-NSSAIであってよい。具体的には、第24の識別情報は、登録手続きにおける登録受諾メッセージに含まれるAllowed S-NSSAIとして、ネットワークによって許可された1以上のS-NSSAIであってよい。また、第24の識別情報を含めないことを、no S-NSSAIと称してもよい。
【0139】
また、第25の識別情報は、DNNである。また、第25の識別情報は、UEが確立を要求するPDUセッションの接続先となるDNを識別するDNNであってよい。また、第25の識別情報を含めないことを、no DNNと称してもよい。
【0140】
また、第26の識別情報は、第21から25の識別情報のうち、少なくとも1つを含む情報であってよい。
【0141】
また、第31の識別情報は、PDUセッションを識別するPDUセッションIDである。ネットワークによって確立を許可されたPDUセッションを識別するPDUセッションIDであってよい。第31の識別情報は、第21の識別情報と同一であってもよい。
【0142】
また、第32の識別情報は、PDUセッションのタイプを識別するPDUセッションタイプである。また、第32の識別情報は、ネットワークによって選択されたPDUセッションタイプであってよい。また、第32の識別情報は、IPv4、IPv6、IPv4v6、Unstructured、Ethernet(登録商標)のいずれかを示してよい。
【0143】
また、第33の識別情報は、SSCモードである。また、第33の識別情報は、PDUセッションに対してネットワークによって選択されたSSCモードであってよい。また、第33の識別情報は、SSCモード1、SSCモード2、SSCモード3のいずれかを示してよい。
【0144】
また、第34の識別情報は、1以上のS-NSSAIである。第34の識別情報は、第24の識別情報と同一であってもよい。第34の識別情報は、1以上の第36及び/又は37の識別情報を含んで構成されてもよい。
【0145】
また、第35の識別情報は、DNNである。また、第35の識別情報は、PDUセッションの接続先となるDNを識別するDNNであってよい。第35の識別情報は、第25の識別情報と同一であってもよい。
【0146】
また、第36の識別情報は、理由値(cause value)であってよい。また、第36の識別情報は、5GMM(5G Mobility Management) cause、及び/又は5GSM(5G Session Management) causeとして示されてよい。
【0147】
また、第36の識別情報は、NSあたりの最大PDUセッション数を超えたことを示してもよいし、NSあたりの最大PDUセッション数に達したことを示してもよいし、最大PDUセッション数に関するNS関連のクオータを超えたことを示してもよい。
【0148】
また、第36の識別情報は、リソースが不十分であること(Insufficient resources)を示してもよいし、特定のNS及びDNNに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice and DNN)を示してもよいし、特定のNSに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice)を示してもよいし、最大PDUセッション数に達したことを示してもよい。
【0149】
また、第36の識別情報は、1以上の第34及び/又は37の識別情報を含んで構成されてもよい。
【0150】
また、第37の識別情報は、バックオフタイマ値であってよい。具体的には、第37の識別情報は、第34の識別情報で示されるS-NSSAIを用いたMMメッセージ、又はSMメッセージを、UEが送信することを禁止する期間を示してもよい。また、第37の識別情報は、UEがN1モードからS1モードにシステム変更をした場合に、N1モードに戻ることを禁止する期間を示してもよい。また、第37の識別情報は、UEがN1モードからS1モードにシステム変更をした場合に、N1モードに戻ることはできるが、第11の識別情報で示されるS-NSSAIを用いたMMメッセージ、又はSMメッセージを、UEが送信することを禁止する期間を示してもよい。
【0151】
また、第37の識別情報は、1以上の第34及び/又は36の識別情報を含んで構成されてもよい。
【0152】
また、第38の識別情報は、第31から37の識別情報のうちの、少なくとも1つを含む情報であってよい。
【0153】
[3. 第1の実施形態]
まず、第1の実施形態で用いられる手続きについて説明する。第1の実施形態で用いられる手続きには、登録手続き(Registration procedure)、PDUセッション確立手続き(PDU session establishment procedure)等が含まれる。以下、各手続きについて説明する。
【0154】
尚、第1の実施形態では、図2に記載されているように、HSSとUDM、PCFとPCRF、SMFとPGW-C、UPFとPGW-Uが、それぞれ同一の装置/機能(つまり、同一の物理的なハードウェア、又は同一の論理的なハードウェア、又は同一のソフトウェア)として構成されている場合を例にとって説明する。しかし、本実施形態に記載される内容は、これらが異なる装置/機能(つまり、異なる物理的なハードウェア、又は異なる論理的なハードウェア、又は異なるソフトウェア)として構成される場合にも適用可能である。例えば、これらの間で、直接データの送受信を行ってもよいし、AMF、MME間のN26インターフェースを介してデータを送受信してもよいし、UEを介してデータを送受信してもよい。
【0155】
[3.1. 登録手続き]
次に、登録手続き(Registration procedure)について、図6を用いて説明する。本章では、この登録手続きを、単に、本手続きと称する場合がある。登録手続きは、UEが主導してアクセスネットワーク_B、及び/又はコアネットワーク_B、及び/又はDNへ登録する為の手続きである。UEは、ネットワークに登録していない状態であれば、例えば、電源投入時等の任意のタイミングで本手続きを実行することができる。言い換えると、UEは、非登録状態(5GMM-DEREGISTERED state)であれば任意のタイミングで本手続きを開始できる。また、各装置(特にUEとAMF)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(5GMM-REGISTEDED state)に遷移することができる。尚、各登録状態は、アクセス毎に各装置で管理されてよい。具体的には、各装置は3GPPアクセスに対する登録の状態(登録状態又は非登録状態)と、non-3GPPアクセスに対する登録の状態を独立して管理してよい。
【0156】
さらに、登録手続きは、ネットワークにおけるUEの位置登録情報を更新する、及び/又は、UEからネットワークへ定期的にUEの状態を通知する、及び/又は、ネットワークにおけるUEに関する特定のパラメータを更新する為の手続きであってもよい。
【0157】
UEは、TAを跨ぐモビリティをした際に、登録手続きを開始してもよい。言い換えると、UEは、保持しているTAリストで示されるTAとは異なるTAに移動した際に、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、PDUセッションの切断や無効化が原因で、各装置のコンテキストの更新が必要な際に、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、UEのPDUセッション確立に関する、能力情報及び/又はプリファレンスに変化が生じた場合、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、定期的に登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、登録手続きの完了、又はPDUセッション確立手続きの完了、又は各手続きでネットワークから受信した情報に基づいて、登録手続きを開始してもよい。すなわち、3.1章及び又は3.2章の手続きを実行した後に、本登録手続きを開始してもよい。尚、UEは、これらに限らず、任意のタイミングで登録手続きを実行することができる。
【0158】
なお、上述したUEがネットワークに登録していない状態(非登録状態)から登録された状態(登録状態)に遷移する為の手続きは、初期登録手続き(initial registration procedure)又は初期登録のための登録手続き(registration procedure for initial registration)であってよい。また、UEがネットワークに登録された状態(登録状態)で実行された登録手続きは、移動及び定期的な登録更新の為の登録手続き(registration procedure for mobility and periodic registration update)又は移動及び定期的な登録手続き(mobility and periodic registration procedure)であってよい。
【0159】
以下で説明する登録手続きの詳細は、これらのどちら対しても適用可能である。
【0160】
まず、UEは、AMFに登録要求(Registration request)メッセージを送信することにより(S600)(S602)(S604)、登録手続きを開始する。具体的には、UEは、登録要求メッセージを含むRRCメッセージを、基地局装置(5G AN、gNBとも称する)に送信する(S600)。尚、登録要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージである。また、RRCメッセージは、UEと基地局装置との間で送受信される制御メッセージであってよい。また、NASメッセージはNASレイヤで処理され、RRCメッセージはRRCレイヤで処理される。尚、NASレイヤはRRCレイヤよりも上位のレイヤである。
【0161】
ここで、UEは、第1の識別情報を、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに含めて送信する事ができる。ここで、第1の識別情報は、2.6章の通りであってよい。さらに、UEは登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに、本手続きの種類を示す識別情報を含めて送信してよい。ここで、本手続きの種類を示す識別情報は、5GS registration type IE(Information Element)であってよい。5GS registration type IEは、要求する登録のタイプを示すための情報であり、初期登録(initial registration)、移動に伴う登録情報の更新(mobility registration updating)、定期的な登録情報の更新(periodic registration updating)、緊急登録(emergency registration)を示してよい。
【0162】
UEは、UEがサポートする機能をネットワークに通知するために、UEの能力情報を登録要求メッセージに含めてもよい。ここで、UEの能力情報は、5GSの5GMM capability IEであってよい。
【0163】
UEは、これらの識別情報を、これらとは異なる制御メッセージ、例えば、RRCレイヤよりも下位のレイヤ(例えば、MAC(Medium Access Control)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)レイヤ等)の制御メッセージに含めて送信してもよい。尚、UEは、これらの識別情報を送信することで、UEが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求を示してもよいし、これら両方を示してもよい。
【0164】
尚、UEは、第1の識別情報をネットワークに送信するか否かを、UEの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はUEが保持するコンテキスト等に基づいて、選択、決定してもよい。
【0165】
UEは、allowed NSSAI、configured NSSAI、rejected NSSAI、mapped S-NSSAIを記憶していてよい。
【0166】
UEは、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに、第1の識別情報以外の情報も含めてもよく、例えばUE ID及び/又はPLMN ID及び/又はAMF識別情報を含めて送信してもよい。ここで、AMF識別情報とは、AMF、又はAMFの集合を識別する情報であってよく、例えば、5G-S-TMSI(5G S-Temporary Mobile Subscription Identifier)やGUAMI(Globally Unique AMF Identifier)であってよい。
【0167】
基地局装置は、登録要求メッセージを含むRRCメッセージを受信すると、登録要求メッセージを転送するAMFを選択する(S602)。尚、基地局装置は、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに含まれる識別情報に基づいて、AMFを選択してもよい。具体的には、基地局装置は、第1の識別情報を受信した場合、第1の識別情報に基づいて、登録要求メッセージの送信先のAMFを選択してもよい。具体的には、基地局装置は、第1の識別情報により識別されるネットワークスライスに含まれるAMF、又は第1の識別情報により識別されるネットワークスライスへの接続性を備えるAMFを選択してもよい。
【0168】
なお、AMFの選択方法はこれに限らず、基地局装置はこれ以外の条件に基づきAMFを選択してもよい。
【0169】
基地局装置は、受信したRRCメッセージから登録要求メッセージを取り出し、選択したAMFに、登録要求メッセージを転送する(S604)。なお、第1の識別情報が、登録要求メッセージには含まれずRRCメッセージに含まれた場合、RRCメッセージに含まれた識別情報を、選択したAMFに、登録要求メッセージと一緒に転送してもよい(S604)。
【0170】
AMFは、登録要求メッセージを受信した場合、第1の条件判別を実行することができる。第1の条件判別とは、ネットワークがUEの要求を受諾するか否かを判別するためのものである。AMFは、第1の条件判別を真と判定した場合、S610からS612 の手続きを実行してよい。また、AMFは、第1の条件判別を偽と判定した場合、S610の手続きを実行してもよい。
【0171】
また、第1の条件判別は、AMF以外のネットワーク機能(NFとも称する)が実行してもよい。そのNFは、例えばNSACFであってもよい。AMF以外のNFが第1の条件判別を行う場合は、AMFは、そのNFに対して、第1の条件判別を行うために必要な情報、具体的には、UEから受信した情報の少なくとも一部を提供してよい(S606)。そして、そのNFがAMFから受信した情報に基づいて第1の条件判別の真偽を判別した場合は、AMFに対して第1の条件判別の結果(つまり、真か偽か)を含む情報を伝えてよい。AMFは、そのNFから受信した第1の条件判別の結果に基づいて、UEに対して送信する識別情報、及び/又は制御メッセージを決定してよい。
【0172】
なお、第1の条件判別が真の場合、S610で送受信される制御メッセージは、登録受諾(Registration accept)メッセージであって良いし、第1の条件判別が偽の場合、S610で送受信される制御メッセージは、登録拒絶(Registration reject)メッセージであってよい。
【0173】
尚、第1の条件判別は、登録要求メッセージの受信、及び/又は登録要求メッセージに含まれる各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、実行されてもよい。
【0174】
例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第1の条件判別は真と判定されてよく、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。また、UEの登録先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEの要求する機能をサポートしている場合、第1の条件判別は真と判定されてよく、UEの要求する機能をサポートしていない場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。さらに、送受信される識別情報が許可される場合、第1の条件判別は真と判定されてよく、送受信される識別情報が許可されない場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。また、NSあたりの最大UE数を超えたこと、又はNSあたりの最大UE数に達したこと、又は最大UE数に関するNS関連のクオータを超えたこと、又は混雑、又はEPCへのリダイレクションが必要であること(Redirection to EPC required)、又は利用可能なNSがないこと(No network slices available)、又は特定のNS及びDNNに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice and DNN)、又は特定のNSに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice)等の理由(以下、拒絶理由1と呼称する)により、登録要求を拒絶する場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。また、拒絶理由1により、登録要求を拒絶しない場合、第1の条件判別は真と判定されてよい。
【0175】
AMFは、制御メッセージに第11から14の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含めて送信してもよい。ここで、第11から14の識別情報は、2.6章の通りであってよい。尚、AMFは、これらの識別情報及び/又は制御メッセージを送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよいし、UEからの要求を許可していない事を示してもよいし、これらを組み合わせた情報を示してもよい。さらに、複数の識別情報が送受信される場合、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
【0176】
AMFは、UEから第1の識別情報を含む登録要求メッセージを受信した場合、第11から14の識別情報のうち、少なくとも1つの識別情報を制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0177】
また、AMFは、UEから第1の識別情報を含まない登録要求メッセージを受信した場合であっても、第11から14の識別情報のうち、少なくとも1つの識別情報を制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0178】
AMFは、さらに、configured NSSAI、及び/又はallowed NSSAI、及び/又はrejected NSSAI、及び/又はpending NSSAIを制御メッセージに含めて送信してよい。なお、第11から14の識別情報は、allowed NSSAI、及び/又はrejected NSSAI、及び/又はpending NSSAIに含まれて送信されてもよいし、これらとは異なる情報として送信されてもよい。
【0179】
AMFは、制御メッセージの送信時に、UEに許可するS-NSSAI(allowed NSSAI)はないが、本手続き完了後又は本手続きと並行して、NSSAA手続きを実行する予定がある場合、又はUEとネットワーク間でNSSAA手続きを実行中である場合、又はpending NSSAIを制御メッセージに含めて送信した場合、空の値をallowed NSSAIに含めて送信してもよい。
【0180】
尚、AMFは、第11から14の識別情報の内、どの識別情報を制御メッセージに含めるかを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、決定してもよい。
【0181】
また、AMFは、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、登録受諾メッセージを送信することで、UEの要求が受諾されたことを示してもよいし、登録拒絶メッセージを送信することでUEの要求が拒絶されたことを示してもよい。
【0182】
また、拒絶理由1により、登録要求を拒絶する場合、ネットワーク(例えば、AMF及び/又はNSACF)は、NSあたりの最大UE数を超えたこと、及び/又はNSあたりの最大UE数に達したこと、及び/又は最大UE数に関するNS関連のクオータを超えたこと、及び/又は混雑、及び/又はEPCへのリダイレクションが必要であること(Redirection to EPC required)、及び/又は利用可能なNSがないこと(No network slices available)、及び/又は特定のNS及びDNNに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice and DNN)、及び/又は特定のNSに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice)を、第12の識別情報にセットしてもよい。
【0183】
このとき、ネットワーク(例えば、AMF及び/又はNSACF)は、第12の識別情報を用いて拒絶することを決定するために、UEのS1モード能力(S1 mode capability)を考慮してもよい。ここで、S1モードとは、4Gアクセスネットワークを介して4Gコアネットワークにアクセス可能なUEのモードを意味してよいし、S1モード能力とは、UEがS1モードの能力をもつこと、すなわち、UEが4Gアクセスネットワークを介して4Gコアネットワークにアクセス可能の能力を備えていることを意味してよいし、4Gを用いて通信する能力を備えることを意味してもよい。
【0184】
また、AMF及び/又はNSACFは、拒絶理由1に該当しないため、UEの要求を許可する場合、又はUEから受信した第1の識別情報に含まれるS-NSSAIの使用を許可する場合、そのS-NSSAIをallowed S-NSSAIとし、第11の識別情報に、allowed S-NSSAIを含めてもよい。また、AMF及び/又はNSACFは、拒絶理由1に該当しないため、UEの要求を許可する場合、又はUEから受信した第1の識別情報に含まれるS-NSSAIの使用を許可する場合、そのS-NSSAIをallowed S-NSSAIとし、第11の識別情報に、allowed S-NSSAIを含むAllowed NSSAIを含めてもよい。
【0185】
また、AMF及び/又はNSACFは、拒絶理由1に該当するため、UEの要求を許可しない(拒絶する)場合、又はUEから受信した第1の識別情報に含まれるS-NSSAIの使用を許可しない(拒絶する)場合、そのS-NSSAIをrejected S-NSSAIとし、第11の識別情報に、rejected S-NSSAIを含めてもよい。また、AMF及び/又はNSACFは、拒絶理由1に該当するため、UEの要求を許可しない(拒絶する)場合、又はUEから受信した第1の識別情報に含まれるS-NSSAIの使用を許可しない(拒絶する)場合、そのS-NSSAIをrejected S-NSSAIとし、第11の識別情報に、rejected S-NSSAIを含む、Allowed NSSAI又はRejected NSSAIを含めてよい。
【0186】
また、AMF及び/又はNSACFは、拒絶理由1に該当しないため、UEの要求を許可する場合、又はUEから受信した第1の識別情報に含まれるS-NSSAIの使用を許可する場合、第12の識別情報を含めなくてよい。
【0187】
また、AMF及び/又はNSACFは、拒絶理由1に該当するため、UEの要求を許可しない(拒絶する)場合、又はUEから受信した第1の識別情報に含まれるS-NSSAIの使用を許可しない(拒絶する)場合、第12の識別情報を含めてよい。
【0188】
また、AMF及び/又はNSACFは、拒絶理由1に該当するため、UEの要求を許可しない(拒絶する)場合、又はUEから受信した第1の識別情報に含まれるS-NSSAIの使用を許可しない(拒絶する)場合、第13の識別情報に、バックオフタイマ値を含めてもよい。
【0189】
UEは、基地局装置を介して、制御メッセージ(登録受諾メッセージ又は登録拒絶メッセージ)、及び/又は送信された第11から14の識別情報を受信する(S610)。制御メッセージが登録受諾メッセージである場合、UEは、登録受諾メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び登録受諾メッセージに含まれる各種の識別情報の内容を認識することができる。また、制御メッセージが登録拒絶メッセージである場合、UEは、登録拒絶メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたこと、及び登録拒絶メッセージに含まれる各種の識別情報の内容を認識することができる。
【0190】
また、UEは、non-3GPPアクセスを介して、第12の識別情報を受信した場合、アブノーマルケース(異常ケース)と捉えてよい。また、UEは、SNPNに属するセルを介して、第12の識別情報を受信した場合も、アブノーマルケースと捉えてよい。
【0191】
また、UEは、第12の識別情報を受信した場合、UEにおける5GS更新状態(5U statusとも称する)を、5U3 ROAMING NOT ALLOWEDにセットしてもよい。ここで、5U statusとは、UEの5GMMレイヤにおける状態を規定したものであり、5U3 ROAMING NOT ALLOWEDとは、前回の登録、又は前回のサービス要求、又は前回の移動及び定期的な登録更新の為の登録手続き(registration procedure for mobility and periodic registration update)は正しく実行されたが(成功したが)、AMFからの回答が否定的なものであったことを示す状態であってよい。
【0192】
また、UEは、第12の識別情報を受信した場合、全ての5G-GUTI、過去に登録されたTAI、TAIリスト等を削除してもよい。さらに、UEは、登録試行カウンター(registration attempt counter)をリセットしてもよい。ここで、登録試行カウンターとは、登録の試行の回数を制限するために使用される。言い換えると、登録試行カウンターとは、登録手続きを実行する回数を制限するために使用されるものであってよい。登録試行カウンターは、5にセットされていない限り、登録手続きに失敗するたびに、1ずつ増加するが、所定の場合は、リセットされるものであってよい。また、登録試行カウンターは、UEの電源を入れたとき、USIMを挿入したとき、登録手続きが正常に完了したときなどにもリセットされるものである。
【0193】
また、UEは、第12の識別情報を受信した場合、E-UTRA能力が使用不可能な状態にある(disableされている)場合、E-UTRA能力を使用可能な状態にしてもよい(enableしてもよい)し、3GPPアクセスに対するN1モード能力を使用不可能な状態にしてもよい(disableしてもよい)し、5GMM-DERIGISTERED.NO-CELL-AVAILABLEの状態に遷移してもよい。ここで、E-UTRA能力とは、UEが4Gアクセスネットワークを介して4Gコアネットワークにアクセス可能の能力を備えていることを意味してもよいし、UEが4Gアクセスネットワークにアクセス可能な能力を備えることを意味してもよいし、4Gを用いて通信する能力を意味してもよい。また、N1モードとは、5Gアクセスネットワークを介して5Gコアネットワークにアクセス可能なUEのモードを意味しており、N1モード能力とは、UEがN1モードの能力をもつこと、すなわち、UEが5Gアクセスネットワークを介して5Gコアネットワークにアクセス可能の能力を備えていることを意味してよい。また、5GMM-DERIGISTERED.NO-CELL-AVAILABLEとは、すなわち5Gのセルを選択できない状態であってよい。
【0194】
また、UEが3GPPアクセスを介して第12の識別情報を受信し、UEがシングル登録モード(single registration mode)で動作しており、EPSにおけるアタッチ手続き(Attach procedure)において、第12の識別情報を用いて拒絶された場合、UEは、EMM状態(EMM state)、EPS更新状態(EPS update status)、4G-GUTI、アタッチ試行カウンター(attach attempt counter)等を用いて、動作してもよい。すなわち、UEは、5Gのパラメータではなく、4Gのパラメータを用いて、動作してもよい。ここで、アタッチ試行カウンターとは、アタッチの試行の回数を制限するために使用される。言い換えると、アタッチ試行カウンターとは、アタッチ手続きを実行する回数を制限するために使用されるものであってよい。アタッチ試行カウンターは、5にセットされていない限り、登録手続きに失敗するたびに、1ずつ増加するが、所定の場合は、リセットされるものであってよい。また、アタッチ試行カウンターは、UEの電源を入れたとき、USIMを挿入したとき、アタッチ手続きが正常に完了したときなどにもリセットされるものである。
【0195】
また、UEが3GPPアクセスを介して第12の識別情報を受信し、UEがシングル登録モード(single registration mode)で動作しており、EPSにおけるトラッキングエリア更新手続き(Tracking area update procedure)において、第12の識別情報を用いて拒絶された場合、UEは、EMM状態(EMM state)、EPS更新状態(EPS update status)、4G-GUTI、トラッキングエリア更新試行カウンター(tracking area updating attempt counter)等を用いて、動作してもよい。すなわち、UEは、5Gのパラメータではなく、4Gのパラメータを用いて、動作してもよい。ここで、トラッキングエリア更新試行カウンターとは、トラッキングエリア更新の試行の回数を制限するために使用される。言い換えると、トラッキングエリア更新試行カウンターとは、トラッキングエリア更新手続きを実行する回数を制限するために使用されるものであってよい。トラッキングエリア更新試行カウンターは、5にセットされていない限り、登録手続きに失敗するたびに、1ずつ増加するが、所定の場合は、リセットされるものであってよい。また、トラッキングエリア更新試行カウンターは、UEの電源を入れたとき、USIMを挿入したとき、トラッキングエリア更新手続きが正常に完了したときなどにもリセットされるものである。
【0196】
また、UEが、第12の識別情報を受信して、N1モード能力を使用不可能にした(disableした)場合であって、UEの低レイヤ(lower layers)が、現在のE-UTRAセルがEPCに接続されているという情報を提供しない場合は、EPCに接続する適切なE-UTRAセルを探索してもよい。
【0197】
また、UEが、第12の識別情報を受信して、N1モード能力を使用不可能にした(disableした)場合であって、UEの低レイヤ(lower layers)が、現在のE-UTRAセルがEPCに接続されているという情報を提供する場合は、EPCを選択するために、コアネットワーク選択を実行してよい。
【0198】
また、UEが、第12の識別情報を受信して、N1モード能力を使用不可能にした(disableした)場合であって、UEの低レイヤ(lower layers)が、EPCに接続するE-UTRAセルを発見できない場合は、低レイヤに対して、5GCに接続するE-UTRAセルにキャンプし続けることを示してもよいし、タイマを開始してもよいし、5GMM-REGISTERED.LIMITED-SERVICEの状態に遷移してもよい。ここで、5GMM-REGISTERED.LIMITED-SERVICEとは、UEが選択したセルが、通常のサービスを提供できないことを知っている状態であってよい。そして、UEは、そのタイマが満了した場合、3GPPアクセスに対するN1モード能力を使用可能にしてもよい(enableしてもよい)。
【0199】
また、UEは、Allowed S-NSSAIを含む第11の識別情報を受信した場合、そのS-NSSAIの使用が許可されたこと、及び/又はネットワークへの登録が許可されたこと、及び/又はUEの要求が許可されたことを認識してもよい。
【0200】
また、UEは、Allowed S-NSSAIを含む第11の識別情報を受信した場合であって、第12の識別情報及び/又は第13の識別情報を受信しない場合は、そのS-NSSAIの使用が許可されたこと、及び/又はネットワークへの登録が許可されたこと、及び/又はUEの要求が許可されたことを認識してもよい。
【0201】
また、UEは、Allowed S-NSSAIを含む第11の識別情報を受信した場合であっても、第12の識別情報及び/又は第13の識別情報も受信した場合は、そのS-NSSAIの使用が許可されなかった(拒絶された)こと、及び/又はネットワークへの登録が許可されなかった(拒絶された)こと、及び/又はUEの要求が許可されなかった(拒絶された)ことを認識してもよい。
【0202】
また、UEは、Rejected S-NSSAIを含む第11の識別情報を受信した場合、そのS-NSSAIの使用が許可されなかった(拒絶された)こと、及び/又はネットワークへの登録が許可されなかった(拒絶された)こと、及び/又はUEの要求が許可されなかった(拒絶された)ことを認識してもよい。
【0203】
また、UEは、Rejected S-NSSAIを含む第11の識別情報を受信した場合であって、第12の識別情報及び/又は第13の識別情報も受信した場合は、そのS-NSSAIの使用が許可されなかった(拒絶された)こと、及び/又はネットワークへの登録が許可されなかった(拒絶された)こと、及び/又はUEの要求が許可されなかった(拒絶された)ことを認識してもよい。
【0204】
また、UEは、第13の識別情報を受信した場合、第13の識別情報で示されるバックオフタイマ値を、UEが持つタイマであって、第11の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマにセットして、開始してもよい。そして、UEは、第11の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマが動作中は、そのS-NSSAIに対するMMメッセージ及び/又はSMメッセージを送信できなくてよい。そして、UEは、第11の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマが満了した場合、そのS-NSSAIに対するMMメッセージ及び/又はSMメッセージを送信できてよい。尚、UEは、第11の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマが動作中であっても、そのS-NSSAI以外のS-NSSAIに対するMMメッセージ及び/又はSMメッセージを送信してもよい。
【0205】
また、UEは、第11の識別情報、及び/又は第12の識別情報、及び/又は第13の識別情報、及び/又は第14の識別情報を受信したことに基づいて、E-UTRAN及び/又はEPC及び/又はEPSを介して通信すること、又はN1モードからS1モードにシステム変更をすること、又は5Gを用いた通信から4Gを用いた通信に変更すること、を決定してもよい。この場合において、UEは、EPSにおいて、アタッチ手続き及び/又はトラッキングエリア更新手続きを実行してもよい。
【0206】
また、UEは、EPSにおいて、アタッチ手続き及び/又はトラッキングエリア更新手続きを実行した場合であっても、第11の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマの動作を継続してもよいし、停止してもよい。UEが第11の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマの動作を継続する場合は、UEは、そのタイマが満了するまでは、5GSにおいて、そのS-NSSAIに対するMMメッセージ及び/又はSMメッセージを送信できなくてよい。そして、そのタイマが満了した場合、UEは、5GSにおいて、そのS-NSSAIに対するMMメッセージ及び/又はSMメッセージを送信できてよい。また、UEが第11の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマの動作を停止する場合は、UEは、5GSにおいて、そのS-NSSAIに対するMMメッセージ及び/又はSMメッセージを送信できてよい。
【0207】
また、UEは、第12の識別情報を含む登録拒絶メッセージを受信した場合、NASシグナリング接続を解放するためのタイマを開始してもよい。
【0208】
UEは、さらに、制御メッセージが登録受諾メッセージである場合、登録受諾メッセージに対する応答メッセージとして、登録完了メッセージを、基地局装置を介して、AMFに送信することができる(S612)。ここで、登録完了メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、UEと基地局装置間はRRCメッセージに含まれて送受信されてよい。
【0209】
AMFは、基地局装置を介して、登録完了メッセージを受信する(S612)。また、各装置は、登録受諾メッセージ、及び/又は登録完了メッセージの送受信に基づき、本手続きを完了する。
【0210】
また、各装置は、登録拒絶メッセージの送受信に基づいて、登録手続きを完了してもよい。
【0211】
尚、各装置は、登録受諾メッセージ及び/又は登録完了メッセージの送受信に基づいて、UEがネットワークに登録された状態(RM_REGISTERED state、又は5GMM-REGISTERED state)への遷移又は維持をしてもよいし、登録拒絶メッセージの送受信に基づいて、UEが現在のPLMNに対して登録拒絶メッセージを受信したアクセス上でネットワークに登録されていない状態(RM_DEREGISTERED state、又は5GMM-DEREGISTERED state)への遷移又は維持をしてもよい。また、各装置の各状態への遷移は、登録完了メッセージの送受信又は登録手続きの完了に基づいて行われてもよい。
【0212】
さらに、各装置は、登録手続きの完了に基づいて、登録手続きで送受信した情報に基づいた処理を実施してもよい。例えば、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を送受信した場合、UEの要求が拒絶された理由を認識してもよい。さらに、各装置は、UEの要求が拒絶された理由に基づいて、再度本手続きを実施してもよいし、コアネットワーク_Aや別のセルに対して登録手続きを実施してもよい。
【0213】
さらに、UEは、登録手続きの完了に基づいて、登録受諾メッセージ、及び/又は登録拒絶メッセージとともに受信した識別情報を記憶してもよいし、ネットワークの決定を認識してもよい。
【0214】
[3.2. PDUセッション確立手続き]
次に、PDUセッション確立手続き(PDU session establishment procedure)について、図7を用いて説明する。本章では、このPDUセッション確立手続きを、単に、本手続きと称する場合がある。
【0215】
また、UEは、3.1章及び/又は3.2章の手続きを1回以上実行した後に、本手続きを実行してもよい。また、UEは、ネットワークに登録された状態にいるときに、本手続きを実行してもよい。
【0216】
また、UEは、3.1章及び/又は3.2章の手続きで取得したメッセージ及び/又は情報に基づいて、本手続きを実行するか否かを決定してもよい。例えば、3.1章の手続きにおいて、UEが登録受諾メッセージを受信した場合、UEは本手続きを実行してもよい。また、3.1章の手続きにおいて、UEがallowed S-NSSAIを含む第11の識別情報を受信した場合、UEは本手続きを実行してもよい。また、3.1章の手続きにおいて、UEが第13の識別情報を受信した場合、第13の識別情報と同時に受信した第11の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマが満了するまで、UEは、そのS-NSSAIに対する本手続きを開始しなくてよい。また、3.1章の手続きにおいて、UEが第13の識別情報を受信した場合、第13の識別情報と同時に受信した第11の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマが満了するか否かに関わらず、UEは、そのS-NSSAI以外のS-NSSAIに対する本手続きを開始してもよい。
【0217】
まず、UEは、アクセスネットワークを介して、AMFにPDUセッション確立要求メッセージを含むN1 SMコンテナを含むNASメッセージを送信することにより(S800)、PDUセッション確立手続きを開始する。NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して送信されるメッセージであり、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。尚、UEは、PDUセッション確立要求メッセージを送信することで、PDUセッション確立要求メッセージの再送に関連するタイマを開始してもよい。
【0218】
ここで、アクセスネットワークは、3GPPアクセス又はnon-3GPPアクセスであり、基地局装置を含んでよい。すなわち、UEは、基地局装置を介して、AMFにNASメッセージを送信する。
【0219】
また、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージに、第21から26の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することにより、UEが要求することを、ネットワーク側に通知することができる。ここで、第21から26の識別情報は、2.6章の通りであってよい。
【0220】
尚、UEは、第21から26の識別情報のうちのどれをネットワークに送信するか否かを、UEの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はUEが保持するコンテキスト等に基づいて、決定してもよい。
【0221】
例えば、UEは、3.1章の手続きにおいて、allowed S-NSSAIを含む第11の識別情報を受信した場合は、第24の識別情報に、第11の識別情報で示されるS-NSSAIを含めて、送信してもよい。
【0222】
ここで、no S-NSSAIとは、UEが、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージに、第24の識別情報を含めないことを意味してよい。
【0223】
また、no DNNとは、UEが、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージに、第25の識別情報を含めないことを意味してよい。
【0224】
尚、UEは、これらの識別情報を、これらとは異なる制御メッセージ、例えば、NASレイヤよりも下位レイヤ(例えば、RRCレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ、SDAPレイヤ等)の制御メッセージや、NASレイヤよりも上位レイヤ(例えば、トランスポートレイヤ、セッションレイヤ、プレゼンテーションレイヤ、アプリケーションレイヤ等)の制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0225】
次に、AMFは、NASメッセージを受信すると、UEが要求していること、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0226】
ここで、AMFは、第3の条件判別をしてもよいし、しなくてもよい。また、第3の条件判別は、ネットワークがUEの要求を受諾するか否かを判断する為のものであってよい。AMFは、第3の条件判別を真と判定した場合、図7のS802以降の手続きを開始してよく、第3の条件判別を偽と判定した場合、制御メッセージを、UEに送信してもよい。
【0227】
尚、第3の条件判別は、AMF以外のNFが実行してもよい。そのNFは、例えば、NSACFであってもよい。AMF以外のNFが第3の条件判別を行う場合は、AMFは、そのNFに対して、第3の条件判別を行うために必要な情報、具体的には、UEから受信した情報の少なくとも一部を提供してよい。そして、そのNFがAMFから受信した情報に基づいて第3の条件判別の真偽を判別した場合は、AMFに対して第3の条件判別の結果(つまり、真か偽か)を含む情報を伝えてよい。AMFは、そのNFから受信した第3の条件判別の結果に基づいて、UEに対して送信するべき識別情報、及び/又は制御メッセージを決定してよい。
【0228】
尚、第3の条件判別は、UEから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又はAMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報(subscription information)、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持する情報、及び/又はNSACFが保持する情報等に基づいて、実行されてもよい。
【0229】
例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第3の条件判別は真と判定されてよく、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第3の条件判別は偽と判定されてよい。また、UEの接続先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEが要求する機能をサポートしている場合、第3の条件判別は真と判定されてよく、UEが要求する機能をサポートしていない場合、第3の条件判別は偽と判定されてよい。また、送受信された識別情報が許可される場合、第3の条件判別は真と判定されてよく、送受信された識別情報が許可されない場合、第3の条件判別は偽と判定されてよい。また、NSあたりの最大PDUセッション数を超えたこと、又はNSあたりの最大PDUセッション数に達したこと、又は最大PDUセッション数に関するNS関連のクオータを超えたこと、又は混雑、又はEPCへのリダイレクションが必要であること(Redirection to EPC required)、又は利用可能なNSがないこと(No network slices available)、又は特定のNS及びDNNに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice and DNN)、又は特定のNSに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice)等の理由(以下、拒絶理由2と呼称する)により、PDUセッションの確立要求を拒絶する場合、第3の条件判別は偽と判定されてよい。また、拒絶理由2により、PDUセッションの確立要求を拒絶しない場合、第3の条件判別は真と判定されてよい。
【0230】
尚、第3の条件判別の真偽を判定する条件は、前述した条件に限らなくてよい。
【0231】
また、拒絶理由2により、PDUセッションの確立要求を拒絶する場合、ネットワーク(例えば、AMF及び/又はNSACF)は、NSあたりの最大PDUセッション数を超えたこと、及び/又はNSあたりの最大PDUセッション数に達したこと、及び/又は最大PDUセッション数に関するNS関連のクオータを超えたこと、及び/又は混雑、及び/又はEPCへのリダイレクションが必要であること(Redirection to EPC required)、及び/又は利用可能なNSがないこと(No network slices available)、及び/又は特定のNS及びDNNに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice and DNN)、及び/又は特定のNSに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice)を、第36の識別情報にセットしてもよい。そして、ネットワーク(例えば、AMF及び/又はNSACF)は、第31、34から38の識別情報を含む制御メッセージを、UEに送信してもよい。
【0232】
このとき、ネットワーク(例えば、AMF及び/又はNSACF)は、第36の識別情報を用いて拒絶することを決定するために、UEのS1モード能力(S1 mode capability)を考慮してもよい。
【0233】
尚、ネットワーク(例えば、AMF及び/又はNSACF)は、第24の識別情報を受信しなかった場合は、制御メッセージに、第34の識別情報を含めなくてもよいし、no S-NSSAIを示す第34の識別情報を含めて送信してもよい。
【0234】
また、ネットワーク(例えば、AMF及び/又はNSACF)は、第25の識別情報を受信しなかった場合は、制御メッセージに、第35の識別情報を含めなくてもよいし、no DNNを示す第35の識別情報を含めて送信してもよい。
【0235】
尚、UEは、5GMM causeを示す第36の識別情報を含む制御メッセージをAMFから受信した場合、第36の識別情報で示される情報を理由として、5GSMメッセージを転送できなかったことを、UEの5GSMサブレイヤに通知してよい。この場合、UEは、本手続きを実行しているPLMNの最大PDUセッション数を、NSあたりの最大PDUセッション数として取り扱ってもよい。また、UEは、本手続きを中止してもよいし、PDUセッション確立要求メッセージを送信することで開始した、PDUセッション確立要求メッセージの再送に関連するタイマを停止してもよい。
【0236】
次に、第3の条件判別を実行しなかった場合、又は第3の条件判別を実行して真と判定された場合、AMFは、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部の転送先として、SMFを選択する(S802)。尚、AMFは、NASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、転送先のSMFを選択してもよい。
【0237】
次に、AMFは、選択されたSMFに、例えばN11インターフェースを介して、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を送信する(S804)。
【0238】
次に、SMFは、AMFから送信された情報等(メッセージ、コンテナ、情報)を受信すると、UEが要求していること、及び/又はAMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0239】
ここで、SMFは、第2の条件判別をしてもよい。また、第2の条件判別は、ネットワークがUEの要求を受諾するか否かを判断する為のものであってよい。SMFは、第2の条件判別を真と判定した場合、図7の(A)の手続きを開始してよく、第2の条件判別を偽と判定した場合、図7の(B)の手続きを開始してよい。
【0240】
尚、第2の条件判別は、SMF以外のNFが実行してもよい。そのNFは、例えばNSACFであってもよい。SMF以外のNFが第2の条件判別を行う場合は、SMFは、そのNFに対して、第2の条件判別を行うために必要な情報、具体的には、UEから受信した情報の少なくとも一部を提供してよい(S806)。そして、そのNFがSMFから受信した情報に基づいて第2の条件判別の真偽を判別した場合は、SMFに対して第2の条件判別の結果(つまり、真か偽か)を含む情報を伝えてよい。SMFは、そのNFから受信した第2の条件判別の結果に基づいて、UEに対して送信するべき識別情報、及び/又は制御メッセージを決定してよい。
【0241】
尚、第2の条件判別は、UEから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又はAMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報(subscription information)、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持する情報、及び/又はNSACFが保持する情報等に基づいて、実行されてもよい。
【0242】
例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第2の条件判別は真と判定されてよく、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第2の条件判別は偽と判定されてよい。また、UEの接続先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEが要求する機能をサポートしている場合、第2の条件判別は真と判定されてよく、UEが要求する機能をサポートしていない場合、第2の条件判別は偽と判定されてよい。また、送受信された識別情報が許可される場合、第2の条件判別は真と判定されてよく、送受信された識別情報が許可されない場合、第2の条件判別は偽と判定されてよい。また、拒絶理由2により、PDUセッションの確立要求を拒絶する場合、第2の条件判別は偽と判定されてよい。また、拒絶理由2により、PDUセッションの確立要求を拒絶しない場合、第2の条件判別は真と判定されてよい。
【0243】
また、拒絶理由2により、PDUセッションの確立要求を拒絶する場合、ネットワーク(例えば、SMF及び/又はNSACF)は、NSあたりの最大PDUセッション数を超えたこと、及び/又はNSあたりの最大PDUセッション数に達したこと、及び/又は最大PDUセッション数に関するNS関連のクオータを超えたこと、及び/又は混雑、及び/又はEPCへのリダイレクションが必要であること(Redirection to EPC required)、及び/又は利用可能なNSがないこと(No network slices available)、及び/又は特定のNS及びDNNに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice and DNN)、及び/又は特定のNSに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice)を、第36の識別情報にセットしてもよい。
【0244】
このとき、ネットワーク(例えば、SMF及び/又はNSACF)は、第36の識別情報を用いて拒絶することを決定するために、UEのS1モード能力(S1 mode capability)を考慮してもよい。
【0245】
尚、第2の条件判別の真偽を判定する条件は、前述した条件に限らなくてよい。
【0246】
次に、図7の(A)の手続きの各ステップを説明する。
【0247】
次に、SMFは、確立するPDUセッションに対するUPFを選択し、選択されたUPFに、例えばN4インターフェースを介して、N4セッション確立要求メッセージを送信してもよい(S808)。N4セッション確立要求メッセージには、PCFから受信したPCCルールの少なくとも一部が含まれてもよい。
【0248】
ここで、SMFは、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又はPCFから受信したPCCルール等の情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持するコンテキスト等に基づいて、1以上のUPFを選択してもよい。また、複数のUPFが選択された場合、SMFは、各UPFに対してN4セッション確立要求メッセージを送信してよい。ここでは、UPF_230が選択されたものとする。
【0249】
次に、UPFは、N4セッション確立要求メッセージを受信すると(S808)、SMFから受信した情報の内容を認識することができる。また、UPFは、N4セッション確立要求メッセージの受信に基づいて、例えばN4インターフェースを介して、SMFにN4セッション確立応答メッセージを送信してよい(S810)。
【0250】
次に、SMFは、N4セッション確立要求メッセージに対する応答メッセージとして、N4セッション確立応答メッセージを受信すると、UPFから受信した情報の内容を認識することができる。
【0251】
次に、SMFは、PDUセッション確立要求メッセージの受信、及び/又はUPFの選択、及び/又はN4セッション確立応答メッセージの受信などに基づいて、例えばN11インターフェースを介して、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションIDを、AMFに送信する(S812)。ここで、N1 SMコンテナには、PDUセッション確立受諾メッセージが含まれてよい。
【0252】
次に、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションIDを受信したAMFは、アクセスネットワークに含まれる基地局装置を介して、UEにNASメッセージを送信する(S814)(S816)。ここで、NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して、送信される。また、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。
【0253】
具体的には、AMFは、アクセスネットワークに含まれる基地局装置に対して、N2 PDUセッション要求メッセージを送信すると(S814)、N2 PDUセッション要求メッセージを受信した基地局装置は、UEに対して、NASメッセージを送信する(S816)。ここで、N2 PDUセッション要求メッセージには、NASメッセージ、及び/又はN2 SM情報が含まれてよい。また、NASメッセージには、PDUセッションID及び/又はN1 SMコンテナが含まれてよい。
【0254】
また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッション確立要求に対する応答メッセージであってよい。また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッションの確立が受諾されたことを示してよい。
【0255】
ここで、SMF及び/又はAMFは、PDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションID、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージを送信することで、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求の少なくとも一部が受諾されたことを示してもよい。
【0256】
ここで、SMF及び/又はAMF及び/又はNSACFは、PDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第31から35、38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。ここで、第31から35、38の識別情報は、2.6章の通りであってよい。
【0257】
また、SMF及び/又はNSACFは、拒絶理由2に該当しないため、UEの要求を許可する場合、又はUEから受信した第24の識別情報に含まれるS-NSSAIを介したPDUセッションの確立を許可する場合、第36の識別情報を含めなくてもよい。
【0258】
また、SMF及び/又はNSACFは、拒絶理由2に該当しないため、UEの要求を許可する場合、又はUEから受信した第24の識別情報に含まれるS-NSSAIを介したPDUセッションの確立を許可する場合、第37の識別情報に、バックオフタイマ値を含めなくてもよい。
【0259】
尚、第34の識別情報は、第24の識別情報と同一であってよい。
【0260】
尚、ネットワーク(例えば、SMF及び/又はNSACF)は、第24の識別情報を受信しなかった場合は、制御メッセージに、第34の識別情報を含めなくてもよいし、no S-NSSAIを示す第34の識別情報を含めて送信してもよい。
【0261】
また、ネットワーク(例えば、SMF及び/又はNSACF)は、第25の識別情報を受信しなかった場合は、制御メッセージに、第35の識別情報を含めなくてもよいし、no DNNを示す第35の識別情報を含めて送信してもよい。
【0262】
尚、SMF及び/又はAMF及び/又はNSACFは、これらの識別情報及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージを送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよいし、UEからの要求を許可していない事を示してもよいし、これらを組み合わせた情報を示してもよい。さらに、複数の識別情報が送受信される場合、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
【0263】
また、SMF及び/又はAMF及び/又はNSACFは、configured NSSAI、及び/又はallowed NSSAI、及び/又はrejected NSSAI、及び/又はpending NSSAIをPDUセッション確立受諾メッセージに含めて送信してよい。なお、第31から35、38の識別情報は、これらのNSSAIに含まれて送信されてもよいし、これらのNSSAIとは異なる情報として送信されてもよい。
【0264】
SMF及び/又はAMF及び/又はNSACFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。
【0265】
尚、SMF及び/又はAMF及び/又はNSACFは、PDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージにどの識別情報を含めるかを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持する情報、及び/又はAMFが保持する情報、及び/又はNSACFが保持する情報等に基づいて、決定をしてもよい。
【0266】
次に、UEは、例えばN1インターフェースを介して、NASメッセージを受信すると(S816)、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0267】
次に、図7の(B)の手続きの各ステップを説明する。
【0268】
まず、SMFは、PDUセッション確立要求メッセージの受信に基づいて、例えばN11インターフェースを介して、N1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションIDを、AMFに送信する(S818)。ここで、N1 SMコンテナには、PDUセッション確立拒絶メッセージが含まれてよい。
【0269】
次に、N1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションIDを受信したAMFは、アクセスネットワークに含まれる基地局装置を介して、UEにNASメッセージを送信する(S820)(S822)。ここで、NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して、送信される。また、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。また、NASメッセージには、PDUセッションID及び/又はN1 SMコンテナが含まれてよい。
【0270】
また、PDUセッション確立拒絶メッセージは、PDUセッション確立要求に対する応答メッセージであってよい。また、PDUセッション確立拒絶メッセージは、PDUセッションの確立が拒絶されたことを示してよい。
【0271】
ここで、SMF及び/又はAMF及び/又はNSACFは、PDUセッション確立拒絶メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションID、及び/又はNASメッセージを送信することで、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたことを示してもよい。
【0272】
ここで、SMF及び/又はAMF及び/又はNSACFは、PDUセッション確立拒絶メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージに、第31から38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。ここで、第31から38の識別情報は、2.6章の通りであってよい。
【0273】
尚、SMF及び/又はAMF及び/又はNSACFは、これらの識別情報及び/又はPDUセッション確立拒絶メッセージを送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていないことを示してもよいし、UEの要求が拒絶されたことを示してもよいし、UEからの要求を許可していない事を示してもよいし、これらを組み合わせた情報を示してもよい。さらに、複数の識別情報が送受信される場合、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
【0274】
また、SMF及び/又はNSACFは、PDUセッション確立要求メッセージを受信した場合であって、拒絶理由2により、PDUセッションの確立要求を拒絶する場合、ネットワーク(例えば、SMF及び/又はNSACF)は、NSあたりの最大PDUセッション数を超えたこと、及び/又はNSあたりの最大PDUセッション数に達したこと、及び/又は最大PDUセッション数に関するNS関連のクオータを超えたこと、及び/又は混雑、及び/又はEPCへのリダイレクションが必要であること(Redirection to EPC required)、及び/又は利用可能なNSがないこと(No network slices available)、及び/又は特定のNS及びDNNに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice and DNN)、及び/又は特定のNSに対するリソースが不十分であること(Insufficient resources for specific slice)を、第36の識別情報にセットしてもよい。
【0275】
このとき、ネットワーク(例えば、SMF及び/又はNSACF)は、第36の識別情報を用いて拒絶することを決定するために、UEのS1モード能力(S1 mode capability)を考慮してもよい。
【0276】
また、SMF及び/又はNSACFは、拒絶理由2に該当するため、UEの要求を許可しない(拒絶する)場合、又はUEから受信した第24の識別情報に含まれるS-NSSAIを介したPDUセッションの確立を許可しない(拒絶する)場合、第36の識別情報を含めてもよい。
【0277】
また、SMF及び/又はNSACFは、拒絶理由2に該当するため、UEの要求を許可しない(拒絶する)場合、又はUEから受信した第24の識別情報に含まれるS-NSSAIを介したPDUセッションの確立を許可しない(拒絶する)場合、第37の識別情報に、バックオフタイマ値を含めてもよい。
【0278】
尚、第34の識別情報は、第24の識別情報と同一であってよい。
【0279】
尚、ネットワーク(例えば、SMF及び/又はNSACF)は、第24の識別情報を受信しなかった場合は、制御メッセージに、第34の識別情報を含めなくてもよいし、no S-NSSAIを示す第34の識別情報を含めて送信してもよい。
【0280】
また、ネットワーク(例えば、SMF及び/又はNSACF)は、第25の識別情報を受信しなかった場合は、制御メッセージに、第35の識別情報を含めなくてもよいし、no DNNを示す第35の識別情報を含めて送信してもよい。
【0281】
また、SMF及び/又はNSACFは、configured NSSAI、及び/又はallowed NSSAI、及び/又はrejected NSSAI、及び/又はpending NSSAIをPDUセッション確立受諾メッセージに含めて送信してよい。なお、第31から38の識別情報は、これらのNSSAIに含まれて送信されてもよいし、これらのNSSAIとは異なる情報として送信されてもよい。
【0282】
SMF及び/又はAMF及び/又はNSACFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。
【0283】
尚、SMF及び/又はAMF及び/又はNSACFは、PDUセッション確立拒絶メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージにどの識別情報を含めるかを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持する情報、及び/又はAMFが保持する情報、及び/又はNSACFが保持する情報等に基づいて、決定をしてもよい。
【0284】
次に、UEは、例えばN1インターフェースを介して、NASメッセージを受信すると(S822)、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたこと、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0285】
また、UEは、non-3GPPアクセスを介して、第36の識別情報を受信した場合、アブノーマルケース(異常ケース)と捉えてもよい。また、UEは、SNPNに属するセルを介して、第36の識別情報を受信した場合も、アブノーマルケースと捉えてもよい。
【0286】
また、UEは、第36の識別情報を受信した場合、UEにおける5GS更新状態(5U statusとも称する)を、5U3 ROAMING NOT ALLOWEDにセットしてもよい。
【0287】
また、UEは、第36の識別情報を受信した場合、全ての5G-GUTI、過去に登録されたTAI、TAIリスト等を削除してもよい。さらに、UEは、登録試行カウンター(registration attempt counter)をリセットしてもよい。
【0288】
また、UEは、第36の識別情報を受信した場合、E-UTRA能力が使用不可能な状態にある(disableされている)場合、E-UTRA能力を使用可能な状態にしてもよい(enableしてもよい)し、3GPPアクセスに対するN1モード能力を使用不可能な状態にしてもよい(disableしてもよい)し、5GMM-DERIGISTERED.NO-CELL-AVAILABLEの状態に遷移してもよい。
【0289】
また、UEが3GPPアクセスを介して第36の識別情報を受信し、UEがシングル登録モード(single registration mode)で動作しており、EPSにおけるアタッチ手続き(Attach procedure)において、第36の識別情報を用いて拒絶された場合、UEは、EMM状態(EMM state)、EPS更新状態(EPS update status)、4G-GUTI、アタッチ試行カウンター(attach attempt counter)等を用いて、動作してもよい。すなわち、UEは、5Gのパラメータではなく、4Gのパラメータを用いて、動作してもよい。
【0290】
また、UEが3GPPアクセスを介して第36の識別情報を受信し、UEがシングル登録モード(single registration mode)で動作しており、EPSにおけるトラッキングエリア更新手続き(Tracking area update procedure)において、第36の識別情報を用いて拒絶された場合、UEは、EMM状態(EMM state)、EPS更新状態(EPS update status)、4G-GUTI、トラッキングエリア更新試行カウンター(tracking area updating attempt counter)等を用いて、動作してもよい。すなわち、UEは、5Gのパラメータではなく、4Gのパラメータを用いて、動作してもよい。
【0291】
また、UEが、第36の識別情報を受信して、N1モード能力を使用不可能にした(disableした)場合であって、UEの低レイヤ(lower layers)が、現在のE-UTRAセルがEPCに接続されているという情報を提供しない場合は、EPCに接続する適切なE-UTRAセルを探索してもよい。
【0292】
また、UEが、第36の識別情報を受信して、N1モード能力を使用不可能にした(disableした)場合であって、UEの低レイヤ(lower layers)が、現在のE-UTRAセルがEPCに接続されているという情報を提供する場合は、EPCを選択するために、コアネットワーク選択を実行してよい。
【0293】
また、UEが、第36の識別情報を受信して、N1モード能力を使用不可能にした(disableした)場合であって、UEの低レイヤ(lower layers)が、EPCに接続するE-UTRAセルを発見できない場合は、低レイヤに対して、5GCに接続するE-UTRAセルにキャンプし続けることを示してもよいし、タイマを開始してもよいし、5GMM-REGISTERED.LIMITED-SERVICEの状態に遷移してもよい。
【0294】
また、UEは、第34の識別情報、及び/又は第36の識別情報、及び/又は第37の識別情報を受信した場合、第34の識別情報で示されるS-NSSAIの使用が許可されなかった(拒絶された)こと、及び/又はPDUセッションの確立が許可されなかった(拒絶された)こと、及び/又はUEの要求が許可されなかった(拒絶された)ことを認識してもよい。
【0295】
また、UEは、第34の識別情報、及び/又は第36の識別情報、及び/又は第37の識別情報を受信した場合、第34の識別情報で示されるS-NSSAIの使用が許可されなかった(拒絶された)理由、及び/又はPDUセッションの確立が許可されなかった(拒絶された)理由、及び/又はUEの要求が許可されなかった(拒否された)理由は、第36の識別情報で示される情報に基づいていることを認識してもよい。
【0296】
また、UEは、第34の識別情報、及び/又は第36の識別情報、及び/又は第37の識別情報を受信した場合、第37の識別情報で示されるバックオフタイマ値を、UEが持つタイマであって、第34の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマにセットして、開始してもよい。そして、UEは、第34の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマが動作中は、そのS-NSSAIに対するMMメッセージ及び/又はSMメッセージを送信できなくてよい。そして、UEは、第34の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマが満了した場合、そのS-NSSAIに対するMMメッセージ及び/又はSMメッセージを送信できてよい。尚、UEは、第34の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマが動作中であっても、そのS-NSSAI以外のS-NSSAIに対するMMメッセージ及び/又はSMメッセージを送信してもよい。
【0297】
また、UEは、第34の識別情報、及び/又は第36の識別情報、及び/又は第37の識別情報、及び/又は第38の識別情報を受信したことに基づいて、E-UTRAN及び/又はEPC及び/又はEPSを介して通信すること、又はN1モードからS1モードにシステム変更をすること、又は5Gを用いた通信から4Gを用いた通信に変更すること、を決定してもよい。この場合において、UEは、EPSにおいて、アタッチ手続き及び/又はトラッキングエリア更新手続きを実行してもよい。
【0298】
また、UEは、EPSにおいて、アタッチ手続き及び/又はトラッキングエリア更新手続きを実行した場合であっても、第34の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマの動作を継続してもよいし、停止してもよい。UEが第34の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマの動作を継続する場合は、UEは、そのタイマが満了するまでは、5GSにおいて、そのS-NSSAIに対するMMメッセージ及び/又はSMメッセージを送信できなくてよい。そして、そのタイマが満了した場合、UEは、5GSにおいて、そのS-NSSAIに対するMMメッセージ及び/又はSMメッセージを送信できてよい。また、UEが第34の識別情報で示されるS-NSSAIに対応するタイマの動作を停止する場合は、UEは、5GSにおいて、そのS-NSSAIに対するMMメッセージ及び/又はSMメッセージを送信できてよい。
【0299】
また、UEは、第36の識別情報を含む登録拒絶メッセージを受信した場合、NASシグナリング接続を解放するためのタイマを開始してもよい。
【0300】
また、UEは、第34の識別情報を受信しなかった場合、又はno S-NSSAIを示す第34の識別情報を受信した場合は、上記動作は、no S-NSSAIに対するものであると認識してよい。
【0301】
また、UEは、第35の識別情報を受信しなかった場合、又はno DNNを示す第35の識別情報を受信した場合は、上記動作は、no DNNに対するものであると認識してよい。
【0302】
各装置は、PDUセッション確立受諾メッセージの送受信に基づいて、本手続きを完了してもよい。このとき、各装置は、確立されたPDUセッションを用いてDNと通信可能な状態に遷移してよい。
【0303】
各装置は、PDUセッション確立受諾メッセージ又はPDUセッション確立拒絶メッセージの送受信に基づいて、本手続きを完了してもよい。このとき、各装置は、PDUセッションを確立することができないため、すでに確立済みのPDUセッションがない場合は、DNと通信できない。
【0304】
なお、上記に示すUEが各識別情報の受信に基づき実行する各処理は、本手続き中、又は本手続き完了後に実行されてもよいし、本手続き完了後に、本手続き完了に基づき実行されてもよい。
【0305】
各装置は、PDUセッション確立受諾メッセージの送受信に基づいて、本手続きを完了してもよい。このとき、各装置は、新たに確立されたPDUセッションを用いてDNと通信可能な状態に遷移してよい。
【0306】
各装置は、PDUセッション確立拒絶メッセージの送受信に基づいて、本手続きを完了してもよい。このとき、各装置は、新たなPDUセッションを確立することができないため、すでに確立済みのPDUセッションがない場合は、DNと通信できない。
【0307】
なお、上記に示すUEが各識別情報の受信に基づき実行する各処理は、本手続き中、又は本手続き完了後に実行されてもよいし、本手続き完了後に、本手続き完了に基づき実行されてもよい。
【0308】
[4. 変形例]
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、一時的にRandom Access Memory(RAM)等の揮発性メモリあるいはフラッシュメモリ等の不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)、あるいはその他の記憶装置システムに格納される。
【0309】
尚、本発明に関わる実施形態の機能を実現する為のプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しても良い。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する事によって実現しても良い。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体、短時間動的にプログラムを保持する媒体、あるいはコンピュータが読み取り可能なその他の記録媒体であっても良い。
【0310】
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、たとえば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであっても良い。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本発明の一又は複数の態様は当該技術による新たな集積回路を用いる事も可能である。
【0311】
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の1例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器等の端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
【0312】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【符号の説明】
【0313】
1 移動通信システム
10 UE_A
30 PGW-U
32 PGW-C
35 SGW
40 MME
45 eNB
50 HSS
60 PCRF
80 アクセスネットワーク_A(E-UTRAN)
90 コアネットワーク_A
120 アクセスネットワーク_B(5G AN)
122 gNB
130 UPF
132 SMF
140 AMF
150 UDM
160 PCF
190 コアネットワーク_B
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7