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特開2022-173624送信支援プログラム及び送信支援装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173624
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】送信支援プログラム及び送信支援装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221115BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021079437
(22)【出願日】2021-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 大
(72)【発明者】
【氏名】井上 昴輝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】異なる事業者が保有する個人の属性の情報を別の事業者に提供せずに、指定条件に応じた属性を有する個人へのメッセージの送信を支援する送信支援プログラム及び送信支援装置を提供することを目的とする。
【解決手段】送信支援プログラムは、メッセージの受信に応じて、前記メッセージの管理識別子を生成し、前記管理識別子を前記メッセージの送信元に返信し、個人の属性の情報を保有し、前記属性に関する指定条件と前記管理識別子の前記送信元からの受信に基づいて前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子を送信する複数の事業者のそれぞれから、前記一覧と前記管理識別子とを受信すると、前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する、処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージの受信に応じて、前記メッセージの管理識別子を生成し、
前記管理識別子を前記メッセージの送信元に返信し、
個人の属性の情報を保有し、前記属性に関する指定条件と前記管理識別子の前記送信元からの受信に基づいて前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子を送信する複数の事業者のそれぞれから、前記一覧と前記管理識別子とを受信すると、前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、
特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する、
処理をコンピュータに実行させるための送信支援プログラム。
【請求項2】
複数の前記事業者は、それぞれ前記個人識別子として前記個人の宛先を保有し、前記宛先の前記一覧と前記管理識別子を送信し、
前記個人識別子を特定する処理は、複数の前記事業者のそれぞれから、前記宛先の前記一覧と前記管理識別子とを受信すると、前記管理識別子が共通する前記宛先の前記一覧同士で重複した前記宛先を特定し、
前記個人識別子と前記メッセージとを送信する処理は、特定した前記宛先に受信した前記メッセージを送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送信支援プログラム。
【請求項3】
前記送信元は、郵便物に印刷する前記メッセージを含む印刷データを、前記郵便物の前記個人への郵送に要する情報を前記個人識別子と関連付けて保有する郵便事業者に送信し、
前記個人識別子と前記メッセージとを送信する処理は、受信した前記メッセージの送信を中止して、特定した前記個人識別子を前記郵便事業者に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送信支援プログラム。
【請求項4】
前記個人識別子を特定する処理は、特定した前記個人識別子の数を前記送信元に通知し、
前記送信元は、通知された前記数の配送対象物を、前記配送対象物の前記個人への配送に要する情報を前記個人識別子と関連付けて保有する配送事業者に送付し、
前記個人識別子と前記メッセージとを送信する処理は、受信した前記メッセージの送信を中止して、特定した前記個人識別子を前記配送事業者に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送信支援プログラム。
【請求項5】
前記個人識別子を特定する処理は、前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子の数である第1識別子数と、複数の前記事業者のそれぞれが保有する前記個人の前記個人識別子の和集合の数である第2識別子数とを特定し、
前記個人識別子と前記メッセージとを送信する処理は、前記第2識別子数に対する前記第1識別子数の割合を前記送信元に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送信支援プログラム。
【請求項6】
メッセージの送信依頼者から前記メッセージと前記メッセージの送信先である個人の属性に関する指定条件を受信すると、前記送信依頼者に代行して前記メッセージを前記個人に送信する第1事業者に前記メッセージを送信し、
前記第1事業者が前記メッセージの受信に応じて生成した前記メッセージの管理識別子を前記第1事業者から受信すると、前記指定条件と前記管理識別子を、前記属性の情報を保有する複数の第2事業者のそれぞれに送信する、
処理をコンピュータに実行させ、
複数の前記第2事業者はそれぞれ前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子とを前記第1事業者に送信し、
前記第1事業者は前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する、
ことを特徴とする送信支援プログラム。
【請求項7】
メッセージの受信に応じて、前記メッセージの管理識別子を生成し、前記管理識別子を前記メッセージの送信元に返信する生成手段と、
個人の属性の情報を保有し、前記属性に関する指定条件と前記管理識別子の前記送信元からの受信に基づいて前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子を送信する複数の事業者のそれぞれから、前記一覧と前記管理識別子とを受信すると、前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する特定手段と、
を備える送信支援装置。
【請求項8】
メッセージの送信依頼者から前記メッセージと前記メッセージの送信先である個人の属性に関する指定条件を受信すると、前記送信依頼者に代行して前記メッセージを前記個人に送信する第1事業者に前記メッセージを送信する第1送信手段と、
前記第1事業者が前記メッセージの受信に応じて生成した前記メッセージの管理識別子を前記第1事業者から受信すると、前記指定条件と前記管理識別子を、前記属性の情報を保有する複数の第2事業者のそれぞれに送信する第2送信手段と、を備え、
複数の前記第2事業者はそれぞれ前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子とを前記第1事業者に送信し、
前記第1事業者は前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する、
ことを特徴とする送信支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件は送信支援プログラム及び送信支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のユーザ属性による条件「(年齢=30代)AND(性別=男性)AND(現在位置=秋葉原)」に合致するユーザを抽出する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。また、個人情報を保護しつつユーザ属性等に応じた広告を配信する技術も知られている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2011/105008号
【特許文献2】特開2003-115011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、広告を含むメッセージの配信に要するユーザ属性の全てを1つの事業者が保有しているケースは稀である。例えば、ユーザ属性として生年月日と居住地を保有しているものの性別を保有していない事業者もあれば、性別を保有しているものの生年月日と居住地を保有していない事業者もある。この場合、生年月日、居住地、及び性別の3つの指定条件に合致するユーザ属性に応じたメッセージを1つの事業者が保有するユーザ属性に応じて配信することは難しい。
【0005】
例えば、異なる事業者が保有するユーザ属性を1つの別の事業者に提供し、この別の事業者に提供されたユーザ属性に応じてメッセージを配信することも想定される。しかしながら、この場合、この別の事業者は多大なユーザ属性を保有することとなり、個人情報の保護の観点から望ましくない。
【0006】
そこで、1つの側面では、異なる事業者が保有する個人の属性の情報を別の事業者に提供せずに、指定条件に応じた属性を有する個人へのメッセージの送信を支援する送信支援プログラム及び送信支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの実施態様では、送信支援プログラムは、メッセージの受信に応じて、前記メッセージの管理識別子を生成し、前記管理識別子を前記メッセージの送信元に返信し、個人の属性の情報を保有し、前記属性に関する指定条件と前記管理識別子の前記送信元からの受信に基づいて前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子を送信する複数の事業者のそれぞれから、前記一覧と前記管理識別子とを受信すると、前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する、処理をコンピュータに実行させる。
【0008】
1つの実施態様では、送信支援プログラムは、メッセージの送信依頼者から前記メッセージと前記メッセージの送信先である個人の属性に関する指定条件を受信すると、前記送信依頼者に代行して前記メッセージを前記個人に送信する第1事業者に前記メッセージを送信し、前記第1事業者が前記メッセージの受信に応じて生成した前記メッセージの管理識別子を前記第1事業者から受信すると、前記指定条件と前記管理識別子を、前記属性の情報を保有する複数の第2事業者のそれぞれに送信する、処理をコンピュータに実行させ、複数の前記第2事業者はそれぞれ前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子とを前記第1事業者に送信し、前記第1事業者は前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
異なる事業者が保有する個人の属性の情報を別の事業者に提供せずに、指定条件に応じた属性を有する個人へのメッセージの送信を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は送信支援システムの一例である。
図2図2は制御装置のハードウェア構成の一例である。
図3図3は制御装置の機能構成の一例である。
図4図4は送信代行サーバの機能構成の一例である。
図5図5はテーブル記憶部の一例である。
図6図6は第1DBサーバ及び第2DBサーバの機能構成の一例である。
図7図7(a)は第1DBサーバの属性DBの一例である。図7(b)は第1DBサーバの属性名リスト記憶部の一例である。
図8図8(a)は第2DBサーバの属性DBの一例である。図8(b)は第2DBサーバの属性名リスト記憶部の一例である。
図9図9は宛先解決サーバの機能構成の一例である。
図10図10は宛先DBの一例である。
図11図11は第1送信支援プログラムによる第1送信支援処理の一例を示すフローチャートである。
図12図12は第2送信支援プログラムによる第2送信支援処理の一例を示すフローチャートである。
図13図13は宛先判定プログラムによる宛先判定処理の一例を示すフローチャートである。
図14図14は宛先解決プログラムによる宛先解決処理の一例を示すフローチャートである。
図15図15は送信支援システムSTの動作例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本件を実施するための形態について図面を参照して説明する。
【0012】
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、送信支援システムSTについて説明する。送信支援システムSTは、メッセージ送信端末10と、サーバ装置としての送信代行サーバ200、第1DB(Database)サーバ300、第2DBサーバ400、及び宛先解決サーバ500とを含んでいる。送信支援システムSTに携帯情報端末20を含めてもよいし、含めなくてもよい。図1では携帯情報端末20の一例としてスマートフォンが示されているが、携帯情報端末20はスマートフォンに限定されず、携帯電話機やタブレット端末、ノート型のPC(Personal Computer)などであってもよい。
【0013】
メッセージ送信端末10は入力装置18、表示装置19、及び制御装置100を含んでいる。制御装置100には入力装置18と表示装置19が接続されている。また、制御装置100には通信ネットワークNWを介して送信代行サーバ200、第1DBサーバ300、第2DBサーバ400、宛先解決サーバ500、及び携帯基地局BSが接続されている。通信ネットワークNWはLAN(Local Area Network)とインターネットの少なくとも一方を含んでいる。なお、LANとインターネットは有線通信と無線通信の少なくとも一方を含んでいればよい。
【0014】
入力装置18に対してメッセージの送信依頼者X1からメッセージとメッセージの送信先である個人(以下、ユーザという)X2の属性に関する指定条件を入力する操作が行われると、制御装置100はメッセージと指定条件を受信する。制御装置100はメッセージと指定条件を受信すると、後述する様々な処理の実行結果に応じて、メッセージを送信代行サーバ200に送信したり、メッセージの送信を中止したりする。メッセージの送信を中止する場合、制御装置100は表示装置19に送信のエラーを通知する。このように、制御装置100はメッセージの送信を支援する送信支援装置に該当する。
【0015】
送信代行サーバ200はメッセージの送信を代行する代行事業者によって管理される。代行事業者は第1事業者の一例である。送信代行サーバ200はメッセージを受信すると、メッセージの管理IDを生成し、制御装置100に返信する。管理IDはメッセージの管理に使用する識別子である。送信代行サーバ200は管理IDとメッセージとメッセージの送信元に関する情報等を関連付けて、管理する。
【0016】
詳細は後述するが、送信代行サーバ200は第1DBサーバ300から指定条件に応じた属性を有するユーザX2のユーザIDの一覧(以下、ユーザリストという)を管理IDとともに受信する。送信代行サーバ200は第2DBサーバ400からも同様にユーザリストを管理IDとともに受信する。送信代行サーバ200はユーザリストと管理IDを受信すると、管理IDが共通するユーザリスト同士で重複したユーザIDを特定する。送信代行サーバ200はユーザIDを特定すると、特定したユーザIDと受信したメッセージとを通信事業者に送信する。より詳しくは、送信代行サーバ200は特定したユーザIDを含む宛先リストと受信したメッセージとを宛先解決サーバ500に送信する。このように、送信代行サーバ200もメッセージの送信を支援する送信支援装置に該当する。
【0017】
第1DBサーバ300は例えばユーザX2に放送サービスを提供する放送事業者によって管理される。放送事業者は第2事業者の一例である。なお、第1DBサーバ300は放送事業者に限定されず、例えば電気事業者などであってもよい。第1DBサーバ300はユーザの属性の情報を保有する。例えば、第1DBサーバ300はユーザX2の属性としてユーザの住所と生年月日の情報を保有する。第1DBサーバ300がこれらの情報を保有することにより、第1DBサーバ300はユーザX2の居住地と年代を判定することができる。
【0018】
第1DBサーバ300は制御装置100から指定条件と管理IDを受信すると、指定条件に応じた属性を有するユーザX2のユーザIDのユーザリストと管理IDとを代行事業者に送信する。より詳しくは、第1DBサーバ300はユーザリストと管理IDとを送信代行サーバ200に送信する。これにより、送信代行サーバ200は第2DBサーバ400からユーザリストと管理IDを受信する。
【0019】
第2DBサーバ400は例えばユーザX2に水道サービスを提供する水道事業者によって管理される。水道事業者も第2事業者の一例である。なお、第2DBサーバ400は水道事業者に限定されず、放送事業者と異なれば、電気事業者などであってもよい。すなわち、第1DBサーバ300と第2DBサーバ400は異なる事業者によって管理されていればよい。第2DBサーバ400もユーザの属性の情報を保有する。例えば、第2DBサーバ400はユーザX2の属性としてユーザの性別と趣味嗜好の情報を保有する。第2DBサーバ400がこれらの情報を保有することにより、第2DBサーバ400はユーザX2の性別と趣味嗜好を判定することができる。
【0020】
第2DBサーバ400は制御装置100から指定条件と管理IDを受信すると、指定条件に応じた属性を有するユーザX2のユーザIDのユーザリストと管理IDとを代行事業者に送信する。より詳しくは、第2DBサーバ400はユーザリストと管理IDとを送信代行サーバ200に送信する。これにより、送信代行サーバ200は第2DBサーバ400からユーザリストと管理IDを受信する。すなわち、送信代行サーバ200は第1DBサーバ300と第2DBサーバ400のそれぞれからユーザリストと管理IDを受信する。
【0021】
宛先解決サーバ500は通信事業者によって管理される。宛先解決サーバ500はユーザIDに対応する宛先情報を保有する。宛先情報はIPアドレスであってもよいし、電子メールのメールアドレスであってもよいし、住所などであってもよい。宛先解決サーバ500は送信代行サーバ200から宛先リストとメッセージを受信すると、宛先リストに含まれるユーザIDに対応する宛先情報を特定する。宛先解決サーバ500は宛先情報を特定すると、特定した宛先情報に向けてメッセージを送信する。
【0022】
宛先解決サーバ500から送信されたメッセージは通信ネットワークNW及び携帯基地局BSを経由して無線でユーザX2が所持する携帯情報端末20に到達する。宛先リストに含まれるユーザIDは指定条件に応じた属性を有するユーザX2のユーザIDに限定されているため、指定条件に応じた属性を有するユーザX2が所持する携帯情報端末20に到達する。このため、メッセージを送信する宛先の件数に応じて広告料等の費用が発生する場合には、指定条件に応じない属性までも含めてメッセージを送信する場合に比べ、費用を低減することができる。
【0023】
次に、図2を参照して、制御装置100のハードウェア構成について説明する。なお、送信代行サーバ200、第1DBサーバ300、第2DBサーバ400、宛先解決サーバ500のハードウェア構成は、基本的に、制御装置100のハードウェア構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0024】
図2に示すように、制御装置100は、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)100Aと、メモリとしてのRAM(Random Access Memory)100B及びROM(Read Only Memory)100Cを含んでいる。制御装置100は、ネットワークI/F(インタフェース)100D及びHDD(Hard Disk Drive)100Eを含んでいる。HDD(Hard Disk Drive)100Eに代えて、SSD(Solid State Drive)を採用してもよい。
【0025】
制御装置100は、必要に応じて、入力I/F100F、出力I/F100G、入出力I/F100H、ドライブ装置100Iの少なくとも1つを含んでいてもよい。CPU100Aからドライブ装置100Iまでは、内部バス100Jによって互いに接続されている。すなわち、制御装置100はコンピュータによって実現することができる。
【0026】
入力I/F100Fには入力装置18が接続される。入力装置18としては例えばキーボードやマウス、タッチパネルなどがある。出力I/F100Gには表示装置19が接続される。表示装置19としては例えば液晶ディスプレイなどがある。入出力I/F100Hには半導体メモリ13が接続される。半導体メモリ13としては、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリやフラッシュメモリなどがある。入出力I/F100Hは半導体メモリ13に記憶された送信支援プログラムを読み取る。入力I/F100F及び入出力I/F100Hは例えばUSBポートを備えている。出力I/F100Gは例えばディスプレイポートを備えている。
【0027】
ドライブ装置100Iには可搬型記録媒体14が挿入される。可搬型記録媒体14としては、例えばCD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)といったリムーバブルディスクがある。ドライブ装置100Iは可搬型記録媒体14に記録された送信支援プログラムを読み込む。ネットワークI/F100Dは例えばLAN(Local Area Network)ポートや通信回路などを備えている。
【0028】
RAM100BにはROM100C、HDD100E、半導体メモリ13の少なくとも1つに記憶された第1送信支援プログラムがCPU100Aによって一時的に格納される。RAM100Bには可搬型記録媒体14に記録された第1送信支援プログラムがCPU100Aによって一時的に格納される。格納された第1送信支援プログラムをCPU100Aが実行することにより、CPU100Aは後述する各種の機能を実現し、また、後述する各種の処理を実行する。なお、第1送信支援プログラムは後述する図11に示すフローチャートに応じたものとすればよい。
【0029】
同様に、送信代行サーバ200の各種の機能を実現し、また、送信代行サーバ200の各種の処理を実行する場合には、第2送信支援プログラムをCPUが実行すればよい。第2送信支援プログラムは後述する図12に示すフローチャートに応じたものとすればよい。第1DBサーバ300の各種の機能を実現し、また、第1DBサーバ300の各種の処理を実行する場合には、宛先判定プログラムをCPUが実行すればよい。宛先判定プログラムは後述する図13に示すフローチャートに応じたものとすればよい。第2DBサーバ400については第1DBサーバ300と同様であるため、説明を省略する。宛先解決サーバ500の各種の機能を実現し、また、宛先解決サーバ500の各種の処理を実行する場合には、宛先解決プログラムをCPUが実行すればよい。宛先解決プログラムは後述する図14に示すフローチャートに応じたものとすればよい。
【0030】
次に、図3を参照して、制御装置100の機能構成について説明する。なお、図3では制御装置100の機能の要部が示されている。
【0031】
図3に示すように、制御装置100は記憶部110、処理部120、入力部130、出力部140、及び通信部150を備えている。記憶部110は上述したRAM100BやHDD100Eなどによって実現することができる。処理部120は上述したCPU100Aによって実現することができる。入力部130は上述した入力I/F100Fによって実現することができる。出力部140は上述した出力I/F100Gによって実現することができる。通信部150は上述したネットワークI/F100Dによって実現することができる。したがって、記憶部110、処理部120、入力部130、出力部140、及び通信部150は互いに接続されている。
【0032】
ここで、記憶部110は送信対象記憶部111を含んでいる。一方、処理部120は第1送信手段としてのメッセージ送信部121と第2送信手段としての指定条件送信部122を含んでいる。入力装置18に対してメッセージと指定条件を入力する操作が行われると、メッセージ送信部121は入力部130を経由したメッセージと指定条件を受信する。メッセージ送信部121はメッセージと指定条件を受信すると、メッセージと指定条件を送信対象記憶部111に保存する。これにより、送信対象記憶部111はメッセージと指定条件を記憶する。
【0033】
メッセージ送信部121はメッセージと指定条件を保存すると、後述する様々な処理を実行する。メッセージ送信部121は処理の実行結果に応じて、メッセージを通信部150を介して送信代行サーバ200に送信したり、メッセージの送信を中止したりする。メッセージの送信を中止した場合、メッセージ送信部121は出力部140を介して表示装置19に送信のエラーを通知する。メッセージを送信した場合、又はメッセージの送信を中止した場合、メッセージ送信部121は送信対象記憶部111が記憶するメッセージを消去してもよい。これにより、メッセージによるメモリ残量の逼迫を抑制することができる。
【0034】
指定条件送信部122は送信代行サーバ200から管理IDを受信すると、送信対象記憶部111から指定条件を取得する。指定条件送信部122は指定条件を取得すると、通信部150を介して、取得した指定条件と受信した管理IDとを関連付けて第1DBサーバ300及び第2DBサーバ400に送信する。指定条件を送信した場合、指定条件送信部122は送信対象記憶部111が記憶する指定条件を消去してもよい。これにより、指定条件によるメモリ残量の逼迫を抑制することができる。
【0035】
次に、図4及び図5を参照して、送信代行サーバ200の機能構成について説明する。なお、図4では送信代行サーバ200の機能の要部が示されている。
【0036】
図4に示すように、送信代行サーバ200は記憶部210、処理部220、及び通信部250を備えている。記憶部210、処理部220、及び通信部250のハードウェア構成は基本的に制御装置100の記憶部110、処理部120、及び通信部150と同様であるため、詳細な説明は省略する。したがって、記憶部210、処理部220、及び通信部250は互いに接続されている。
【0037】
ここで、記憶部210はテーブル記憶部211を含んでいる。処理部220は生成手段としての管理ID生成部221と特定手段としての宛先リスト生成部222を含んでいる。管理ID生成部221は通信部250を介してメッセージを受信する。管理ID生成部221はメッセージを受信すると、メッセージの管理に使用する管理IDを生成し、メッセージの送信元である制御装置100に通信部250を介して返信する。また、管理ID生成部221は生成した管理IDと受信したメッセージとを関連付けてテーブル記憶部211に保存する。
【0038】
管理IDとメッセージは、図5に示すように、テーブル記憶部211が備える送信管理テーブルTBLの該当フィールドに登録されて管理される。送信管理テーブルTBLは、管理IDとメッセージのほかにも、上述したユーザリスト、第1送信支援プログラムID、宛先判定プログラムID、及び受信済IDを管理する。第1送信支援プログラムIDは第1送信支援プログラムを識別する識別子である。
【0039】
例えば、メッセージ送信端末10と異なる別のメッセージ送信端末(不図示)からメッセージを受信した場合、送信管理テーブルTBLの該当フィールドには異なる第1送信支援プログラムIDが登録される。本実施形態では第1送信支援プログラムID「α」がメッセージ送信端末10にインストールされた第1送信支援プログラムの識別子に対応する。また、第1送信支援プログラムID「β」が別のメッセージ送信端末にインストールされた第1送信支援プログラムの識別子に対応する。
【0040】
宛先判定プログラムIDについても第1送信支援プログラムIDの場合と基本的に同様である。例えば第1DBサーバ300と第2DBサーバ400のそれぞれからユーザリスト等を受信した場合、送信管理テーブルTBLの該当フィールドには異なる宛先判定プログラムIDが登録される。本実施形態では宛先判定プログラムID「A」が第1DBサーバ300にインストールされた宛先判定プログラムの識別子に対応する。また、宛先判定プログラムID「B」が第2DBサーバ400にインストールされた宛先判定プログラムの識別子に対応する。なお、受信済IDについては後述する。
【0041】
宛先リスト生成部222はユーザリストと管理IDを受信すると、管理IDが共通するユーザリスト同士で重複したユーザIDを特定する。宛先リスト生成部222はユーザIDを特定すると、特定したユーザIDを含む宛先リストを生成する。宛先リスト生成部222は宛先リストを生成すると、通信部250を介して、生成した宛先リストと制御装置100から受信したメッセージとを宛先解決サーバ500に送信する。
【0042】
次に、図6乃至図8を参照して、第1DBサーバ300及び第2DBサーバ400の機能構成について説明する。なお、図6では第1DBサーバ300の機能の要部が示されている。また、第2DBサーバ400の機能構成は第1DBサーバ300の機能構成と基本的に同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0043】
図6に示すように、第1DBサーバ300は記憶部310、処理部320、及び通信部350を備えている。記憶部310、処理部320、及び通信部350のハードウェア構成は基本的に制御装置100の記憶部110、処理部120、及び通信部150と同様であるため、詳細な説明は省略する。したがって、記憶部310、処理部320、及び通信部350は互いに接続されている。
【0044】
ここで、記憶部310は属性DB311及び属性名リスト記憶部312を含んでいる。処理部320は指定条件受信部321、ユーザリスト生成部322、及びユーザリスト送信部323を含んでいる。指定条件受信部321は通信部350を介して指定条件と管理IDとを受信する。ユーザリスト生成部322は指定条件受信部321が指定条件を受信すると、属性DB311を参照して、ユーザリストを生成する。
【0045】
属性DB311は、図7(a)に示すように、ユーザX2のユーザIDとユーザX2の属性に関する氏名、住所、及び生年月日を記憶する。指定条件には送信依頼者X1が指定した属性に関する条件が含まれているため、ユーザリスト生成部322は、属性DB311を参照して、この条件に応じたユーザIDを特定する。ユーザリスト生成部322はユーザIDを特定すると、特定したユーザIDを含むユーザリストを生成する。ユーザリスト送信部323はユーザリスト生成部322が生成したユーザリストを管理IDとともに通信部350を介して送信代行サーバ200に送信する。
【0046】
なお、属性名リスト記憶部312は、図7(b)に示すように、属性名リストファイルF1を記憶する。属性名リストファイルF1は第1DBサーバ300が判定可能な属性の一覧を表す電子ファイルである。本実施形態では、第1DBサーバ300が判定可能な属性として、氏名、住所、及び生年月日が属性名リストファイルF1に記録されている。属性名リストファイルF1は、非公開の属性DB311と異なり、送信支援システムST内において公開されている。これにより、例えばメッセージ送信端末10の制御装置100は属性名リストファイルF1を参照することができる。
【0047】
第2DBサーバ400の属性DB411は、図8(a)に示すように、ユーザX2のユーザIDとユーザX2の属性に関する性別、学歴、及び趣味嗜好を記憶する。第2DBサーバ400の指定条件受信部421は、指定条件受信部321と同様に、制御装置100からの指定条件と管理IDとを受信する。第2DBサーバ400のユーザリスト生成部422は、ユーザリスト生成部322と同様に、ユーザリストを生成する。第2DBサーバ400のユーザリスト送信部423は、ユーザリスト送信部323と同様に、ユーザリストを管理IDとともに送信代行サーバ200に送信する。
【0048】
なお、属性名リスト記憶部412は、図8(b)に示すように、属性名リストファイルF2を記憶する。属性名リストファイルF2は第2DBサーバ400が判定可能な属性の一覧を表す電子ファイルである。本実施形態では、第2DBサーバ400が判定可能な属性として、性別、学歴、及び趣味嗜好が属性名リストファイルF2に記録されている。属性名リストファイルF2は非公開の属性DB411と異なり、送信支援システムST内において公開されている。これにより、例えばメッセージ送信端末10の制御装置100は属性名リストファイルF2を参照することができる。
【0049】
次に、図9及び図10を参照して、宛先解決サーバ500の機能構成について説明する。なお、図9では宛先解決サーバ500の機能の要部が示されている。
【0050】
図9に示すように、宛先解決サーバ500は記憶部510、処理部520、及び通信部550を備えている。記憶部510、処理部520、及び通信部550のハードウェア構成は基本的に制御装置100の記憶部110、処理部120、及び通信部150と同様であるため、詳細な説明は省略する。したがって、記憶部510、処理部520、及び通信部550は互いに接続されている。
【0051】
ここで、記憶部510は宛先DB511を含んでいる。処理部520は宛先情報抽出部521及びメッセージ送信部522を含んでいる。宛先情報抽出部521は通信部550を介して宛先リストとメッセージとを受信する。宛先情報抽出部521は宛先リストを受信すると、宛先DB511を参照して、宛先情報を抽出する。
【0052】
宛先DB511は、図10に示すように、ユーザX2のユーザIDと宛先情報を一意に対応付けて記憶する。宛先リストにはユーザIDが含まれているため、宛先情報抽出部521は、宛先DB511を参照して、宛先リストに含まれるユーザIDに応じた宛先情報を抽出する。メッセージ送信部522は宛先情報抽出部521が宛先情報を抽出すると、抽出した宛先情報と関連付けられた携帯情報端末20にメッセージを、通信部550を介して送信する。これにより、指定条件に応じた属性を有するユーザX2が所持する携帯情報端末20にメッセージが到達する。
【0053】
次に、図11乃至図15を参照して、送信支援システムSTの動作について説明する。
【0054】
まず、図11に示すように、メッセージ送信部121はメッセージと指定条件を受信するまで待機する(ステップS1:NO)。送信依頼者X1からメッセージと指定条件を入力する操作が行われると、メッセージ送信部121はメッセージと指定条件を受信する(ステップS1:YES)。メッセージと指定条件を受信すると、メッセージ送信部121は指定条件で指定された属性を保有する事業者を検索し(ステップS2)、該当の事業者の有無を判定する(ステップS3)。
【0055】
具体的には、まず、メッセージ送信部121は送信支援システムST内において公開されている属性名リストファイルF1,F2を参照する。メッセージ送信部121は属性名リストファイルF1,F2を参照すると、指定条件で指定された属性の少なくとも一部が属性名リストファイルF1,F2に含まれているか判定する。例えば、ユーザX2の属性の条件として3つの条件を指定した指定条件をメッセージとともに受信すると、メッセージ送信部121は属性名リストファイルF1,F2を参照する。本実施形態では、図15に示すように、性別が男性であり、年代が50代であり、居住地が東京都在住である場合を3つの条件として採用している。
【0056】
この場合、属性名リストファイルF1には住所と生年月日が記録されているため、居住地と年代を判定することができる。属性名リストファイルF1は放送事業者によって管理されているため、メッセージ送信部121は該当の事業者があると判定する。また、属性名リストファイルF2には性別が記録されているため、性別を判定することができる。属性名リストファイルF2は水道事業者によって管理されているため、メッセージ送信部121は該当の事業者があると判定する。
【0057】
該当の事業者がある場合(ステップS3:YES)、メッセージ送信部121は指定条件に含まれるどの属性も判定可能か否かを判定する(ステップS4)。言い換えれば、指定条件に含まれる属性の中でどの事業者も保有していない属性があるか否かを判定する。指定条件に含まれるどの属性も判定可能でない場合(ステップS4:NO)、又は、ステップS3の処理において、該当の事業者がない場合(ステップS3:NO)、メッセージ送信部121は送信のエラーを表示装置19に通知する(ステップS5)。
【0058】
指定条件に含まれるどの属性も判定可能である場合(ステップS4:YES)、メッセージ送信部121はメッセージを送信する(ステップS6)。より詳しくは、メッセージ送信部121は、図15に示すように、メッセージMSGを送信代行サーバ200に送信する(矢印P1)。メッセージMSGを送信する際、メッセージ送信部121は第1送信支援プログラムIDと宛先判定プログラムIDも一緒に送信する。
【0059】
第1送信支援プログラムIDはメッセージMSGの送信元を表す第1送信支援プログラムを識別する識別子である。本実施形態では、メッセージ送信端末10の制御装置100にインストールされた第1送信支援プログラムには第1送信支援プログラムID「α」が割り当てられている。一方、宛先判定プログラムIDは宛先判定プログラムを識別する識別子である。本実施形態では、第1DBサーバ300にインストールされた宛先判定プログラムには宛先判定プログラムID「A」が割り当てられている。第2DBサーバ400にインストールされた宛先判定プログラムには宛先判定プログラムID「B」が割り当てられている。ステップS3の処理において、該当の事業者がある場合、メッセージ送信部121は該当の事業者に対応する宛先判定プログラムIDを取得することができる。
【0060】
送信代行サーバ200では、図12に示すように、管理ID生成部221がメッセージを受信するまで待機する(ステップS11:NO)。メッセージを受信すると(ステップS11:YES)、管理ID生成部221は管理IDを生成する(ステップS12)。例えば、送信管理テーブルTBLの該当フィールドに管理ID「1」が登録されていれば(図5参照)、管理ID生成部221は管理ID「1」に連続する管理ID「2」を生成する。
【0061】
管理IDを生成すると、管理ID生成部221は管理IDとメッセージを登録する(ステップS13)。より詳しくは、管理ID生成部221は管理IDとメッセージとメッセージとともに受信した第1送信支援プログラムID及び宛先判定プログラムIDを送信管理テーブルTBLの該当フィールドに登録する。本実施形態では、管理ID生成部221は管理ID「2」とメッセージ「[メッセージ1]」と第1送信支援プログラムID「α」と宛先判定プログラムID「A,B」を関連付けて送信管理テーブルTBLの該当フィールドに登録する(図5参照)。
【0062】
管理IDとメッセージを登録すると、管理ID生成部221は管理IDを返信する(ステップS14)。より詳しくは、管理ID生成部221は、図15に示すように、管理IDをメッセージ送信端末10の制御装置100に返信する(矢印P2)。制御装置100では、図11に示すように、指定条件送信部122が管理IDを受信する(ステップS7)。管理IDを受信すると、指定条件送信部122は指定条件と管理IDを送信する(ステップS8)。より詳しくは、指定条件送信部122は、図15に示すように、指定条件と管理IDを第1DBサーバ300と第2DBサーバ400に送信する(矢印P3)。指定条件と管理IDを送信すると、指定条件送信部122は、送信代行サーバ200から送信の完了通知を受信するまで待機する(ステップS9:NO)。
【0063】
第1DBサーバ300では、図13に示すように、指定条件受信部321が指定条件と管理IDを受信するまで待機する(ステップS31:NO)。指定条件と管理IDを受信すると(ステップS31:YES)、ユーザリスト生成部322はユーザリストを生成する(ステップS32)。図15に示すように、第1DBサーバ300では年代と居住地を判定することができる。このため、指定条件で指定された3つの条件のうち、年代が50代であり、居住地が東京都在住である条件に応じたユーザX2のユーザIDを特定することができる。ユーザリスト生成部322は属性DB311(図7(a))を参照し、年代と居住地の条件に合致するユーザIDを特定する。本実施形態では、図15に示すように、ユーザID「a,b,c,e,g,h」を特定する。ユーザリスト生成部322はユーザIDを特定すると、特定したユーザIDを含み、特定したユーザIDのユーザX2が有する属性を含まないユーザリストを生成する。本実施形態では、図15に示すように、ユーザリスト生成部322はユーザID「a,b,c,e,g,h」を含むユーザリスト「A」を生成する。
【0064】
ユーザリストを生成すると、ユーザリスト送信部323は管理IDとユーザリストを送信する(ステップS33)。より詳しくは、図15に示すように、ユーザリスト送信部323はユーザリスト「[ユーザリストA]」と不図示の管理ID「2」及び宛先判定プログラムID「A」の組合せを送信代行サーバ200に送信する(矢印P4)。管理IDとユーザリストを送信すると、ユーザリスト送信部323は処理を終了する。
【0065】
第2DBサーバ400でも、第1DBサーバ300と同様に、指定条件受信部421が指定条件と管理IDを受信するまで待機する。指定条件と管理IDを受信すると、ユーザリスト生成部422はユーザリストを生成する。図15に示すように、第2DBサーバ400では性別を判定することができる。このため、指定条件で指定された3つの条件のうち、性別が男性である条件に応じたユーザX2のユーザIDを特定することができる。ユーザリスト生成部422は属性DB411(図8(a))を参照し、性別の条件に合致するユーザIDを特定する。本実施形態では、図15に示すように、ユーザID「b,c,d,f,h」を特定する。ユーザリスト生成部322はユーザIDを特定すると、特定したユーザIDを含み、特定したユーザIDのユーザX2が有する属性を含まないユーザリストを生成する。本実施形態では、図15に示すように、ユーザリスト生成部322はユーザID「b,c,d,f,h」を含むユーザリスト「B」を生成する。
【0066】
ユーザリストを生成すると、ユーザリスト送信部423は管理IDとユーザリストを送信する。より詳しくは、図15に示すように、ユーザリスト送信部323はユーザリスト「[ユーザリストB]」と管理ID「2」と宛先判定プログラムID「B」の組合せを送信代行サーバ200に送信する(矢印P4)。管理IDとユーザリストを送信すると、ユーザリスト送信部423は処理を終了する。
【0067】
送信代行サーバ200では、図12に示すように、宛先リスト生成部222がユーザリストと管理IDを受信するまで待機する(ステップS15:NO)。ユーザリストと管理IDを受信すると(ステップS15:YES)、宛先リスト生成部222はユーザリストを登録する(ステップS16)。より詳しくは、ユーザリストと管理IDと宛先判定プログラムIDの組合せを受信する度に、宛先リスト生成部222は送信管理テーブルTBL(図5参照)にアクセスする。宛先リスト生成部222は送信管理テーブルTBLにアクセスすると、受信した管理IDと一致する管理IDを検索する。
【0068】
宛先リスト生成部222は受信した管理IDと一致する管理IDを発見すると、発見した管理IDに対応するユーザリストに、受信したユーザリストを登録する。本実施形態では、第1DBサーバ300からユーザリスト「A」が送信され、第2DBサーバ400からユーザリスト「B」が送信される。このため、宛先リスト生成部222は管理ID「2」に対応するユーザリストのフィールドに[ユーザリストA]と[ユーザリストB]を登録する。ここで、ユーザリストにはユーザIDが含まれているものの、そのユーザIDが割り当てられたユーザX2が有する属性が含まれていない。このため、図15に示すように、代行事業者はユーザX2が有する属性を把握することができない。このように、ユーザX2の個人情報やプライバシーの情報を保護することができる。
【0069】
また、宛先リスト生成部222は受信した管理IDと一致する管理IDを発見すると、発見した管理IDに対応する受信済IDのフィールドに、受信した宛先判定プログラムIDを登録する。本実施形態では、第1DBサーバ300から宛先判定プログラムID「A」が送信され、第2DBサーバ400から宛先判定プログラムID「B」が送信される。このため、宛先リスト生成部222は管理ID「2」に対応する受信済IDのフィールドに宛先判定プログラムID「A,B」を登録する。
【0070】
ユーザリストを登録すると、宛先リスト生成部222は送信管理テーブルTBLの宛先判定プログラムIDと受信済IDが一致するか否かを判定する(ステップS17)。例えば、第1DBサーバ300から送信されるユーザリストと第2DBサーバ400から送信されるユーザリストを受信するタイミングには、ずれが生じることがある。この場合、宛先判定プログラムIDのフィールドに宛先判定プログラムID「A,B」が登録されており、受信済IDのフィールドに受信済ID「A」が登録されているものの、受信済IDのフィールドに受信済ID「B」が登録されていない可能性がある。宛先判定プログラムIDと受信済IDが一致しない場合(ステップS17:NO)、宛先リスト生成部222はステップS15の処理に戻る。これにより、宛先判定プログラムIDの不足により後続の処理が開始することを回避することができる。
【0071】
宛先判定プログラムIDと受信済IDが一致する場合(ステップS17:YES)、宛先リスト生成部222は宛先リストを生成する(ステップS18)。より詳しくは、宛先リスト生成部222はユーザリスト同士で重複したユーザIDを特定し、特定したユーザIDを含む宛先リストを生成する。本実施形態では、図15に示すように、ユーザリスト「A」はユーザID「a,b,c,e,g,h」を含んでいる。ユーザリスト「B」はユーザID「b,c,d,f,h」を含んでいる。したがって、図15に示すように、宛先リスト生成部222はユーザリスト「A」とユーザリスト「B」で重複するユーザID「b,c,h」を特定し、このユーザID「b,c,h」を含む宛先リストを生成する。
【0072】
宛先リストを生成すると、宛先リスト生成部222は宛先リストが空(カラ)であるか否かを判定する(ステップS19)。宛先リストが空である場合(ステップS19:YES)、宛先リスト生成部222はエラー通信を送信する(ステップS20)。より詳しくは、宛先リスト生成部222はメッセージ送信端末10の制御装置100にエラー通信を送信する。これにより、図11に示すように、ステップS5の処理によって、メッセージ送信部121は送信のエラーを表示装置19に通知する。
【0073】
宛先リストが空でない場合(ステップS19:NO)、宛先リスト生成部222は宛先リストとメッセージを送信する(ステップS21)。本実施形態では、上述したように、宛先リストがユーザID「b,c,h」を含むため、宛先リスト生成部222は宛先リストが空でないと判定する。したがって、図15に示すように、宛先リスト生成部222は宛先リストとメッセージを宛先解決サーバ500に送信する(矢印P5)。
【0074】
宛先リストとメッセージを送信すると、宛先リスト生成部222は送信の完了通知を送信する(ステップS22)。より詳しくは、宛先リスト生成部222はメッセージ送信端末10の制御装置100に完了通知を送信する。完了通知の送信と併せて、宛先リスト生成部222は制御装置100に宛先リストに含まれるユーザIDの数を送信してもよい。制御装置100では、図11に示すように、ステップS9の処理で完了通知を受信するまで待機しており、完了通知を受信すると(ステップS9:YES)、指定条件送信部122は処理を終了する。なお、ユーザIDの数を受信した場合には、指定条件送信部122はユーザIDの数を表示装置19に通知してもよい。
【0075】
宛先解決サーバ500では、図14に示すように、宛先情報抽出部521がメッセージと宛先リストを受信するまで待機する(ステップS51:NO)。メッセージと宛先リストを受信すると(ステップS51:YES)、宛先情報抽出部521はユーザIDに対応する宛先情報を抽出する(ステップS52)。より詳しくは、宛先情報抽出部521は宛先リストに含まれるユーザIDに基づいて、宛先DB511(図10参照)を検索し、ユーザIDに対応する宛先情報を抽出する。本実施形態では、宛先リストにユーザID「b,c,h」が含まれている。このため、宛先情報抽出部521はユーザID「b,c,h」に対応する宛先情報を宛先DB511から抽出する。
【0076】
宛先情報を抽出すると、メッセージ送信部522はメッセージを送信する(ステップS53)。より詳しくは、メッセージ送信部522は抽出した宛先情報と関連付けられた携帯情報端末20にメッセージを送信する。これにより、図15に示すように、ユーザID「b,c,h」のユーザX2が所持する携帯情報端末20にメッセージが到達する(矢印P6)。メッセージを送信すると、メッセージ送信部522は処理を終了する。このように、指定条件に応じた属性を有するユーザX2にメッセージが到達し、指定条件に応じない属性までも含めてメッセージが到達することが回避される。メッセージの到達件数(又は宛先件数)に応じて費用が発生する場合、無駄な費用の発生を抑制することができる。
【0077】
(第2実施形態)
続いて、本件の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、放送事業者と水道事業者がそれぞれユーザIDを保有していたが、ユーザIDに代えて、ユーザX2の宛先情報を保有していてもよい。宛先情報は電子メールのメールアドレスであってもよいし、携帯情報端末20に割り当てられた電話番号であってもよい。すなわち、放送事業者が管理する第1DBサーバ300の属性DB311にユーザX2の電子メールアドレスや電話番号が登録されていてもよい。また、水道事業者が管理する第2DBサーバ400の属性DB411にユーザX2の電子メールアドレスや電話番号が登録されていてもよい。
【0078】
これにより、第1実施形態で説明したユーザリスト「A」やユーザリスト「B」にはユーザIDではなく、宛先情報が含まれる。この場合、ユーザリスト送信部323,423はそれぞれ宛先情報を含むユーザリスト「A」やユーザリスト「B」を管理IDとともに送信代行サーバ200に送信する。
【0079】
したがって、送信代行サーバ200では、宛先リスト生成部222はユーザリスト同士で重複した宛先情報を特定する。第1実施形態では、その後、宛先リスト生成部222は特定した宛先情報を含む宛先リストを生成し、メッセージとともに宛先解決サーバ500に送信した。しかしながら、第2実施形態では、既に宛先情報が特定されているため、宛先を解決する必要がない。すなわち、宛先解決サーバ500によってユーザIDに対応する宛先情報を抽出する処理を省略することができる。第2実施形態の場合、送信支援システムSTに宛先解決サーバ500を含めなくても、送信代行サーバ200から直接的に携帯情報端末20のメッセージを送信することができる。
【0080】
(第3実施形態)
続いて、本件の第3実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、通信事業者が宛先情報としてIPアドレスを保有していたが、通信事業者に代えて郵便事業者を採用し、IPアドレスに代えて、ユーザX2の住所と氏名を保有していてもよい。すなわち、郵便事業者が管理する宛先解決サーバ500の宛先DB511にユーザX2の住所と氏名が登録されていてもよい。
【0081】
この場合、メッセージの送信元であるメッセージ送信端末10の制御装置100は、メッセージを含む印刷データを宛先解決サーバ500に送信する。印刷データは郵便物にメッセージなどを印刷するデータである。一方、第1実施形態と同様に、送信代行サーバ200はユーザリスト同士で重複したユーザIDを含む宛先リストを宛先解決サーバ500に送信する。これにより、宛先情報抽出部521は宛先リストに含まれるユーザIDに基づいて住所と氏名を抽出することができる。第3実施形態では、宛先解決サーバ500が郵便事業者によって管理されているため、印刷データに基づいて郵便物にメッセージを印刷することができ、また、抽出した住所と氏名を郵便物に印刷することができる。郵便事業者はメッセージと住所と氏名を印刷した郵便物をユーザXに送付することができる。なお、第3実施形態の場合、送信代行サーバ200からの宛先解決サーバ500へのメッセージの送信は中止してもよい。このように、第3実施形態によれば、ユーザX2の個人情報等を保護しつつ、指定条件に応じた属性を有するユーザX2に、電子的なメッセージに代えて物理的な郵便物を郵送することができる。
【0082】
また、上述した第1実施形態では、通信事業者が宛先情報としてIPアドレスを保有していたが、通信事業者に代えて配送事業者を採用し、IPアドレスに代えて、ユーザX2の住所と氏名を保有していてもよい。すなわち、配送事業者が管理する宛先解決サーバ500の宛先DB511にユーザX2の住所と氏名が登録されていてもよい。
【0083】
この場合、宛先リスト生成部222はユーザリスト同士で重複したユーザIDを含む宛先リストを生成した後、宛先リストに含まれるユーザIDの数をメッセージの送信元である制御装置100に通知する。送信依頼者X1は通知された数の配送対象物を準備し、宅配業者などを利用して、準備した配送対象物を配送事業者に送付する。配送対象物としては例えば小包などがある。一方、第1実施形態と同様に、送信代行サーバ200はユーザリスト同士で重複したユーザIDを含む宛先リストを宛先解決サーバ500に送信する。これにより、宛先情報抽出部521は宛先リストに含まれるユーザIDに基づいて住所と氏名を抽出することができる。
【0084】
宛先解決サーバ500が配送事業者によって管理されているため、送信依頼者X1から配送事業者に配送対象物が届けられると、配送事業者は抽出された住所と氏名を記載した伝票を配送対象物に貼付する。これにより、配送対象物をユーザXに送付することができる。なお、この場合も、送信代行サーバ200からの宛先解決サーバ500へのメッセージの送信は中止してもよい。このように、配送事業者を採用した場合であっても、ユーザX2の個人情報等を保護しつつ、指定条件に応じた属性を有するユーザX2に、電子的なメッセージに代えて物理的な配送対象物を郵送することができる。
【0085】
(第4実施形態)
続いて、本件の第4実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、宛先リスト生成部222は管理IDが共通するユーザリスト同士で重複したユーザIDを特定し、特定したユーザIDを含む宛先リストを生成することを説明した。第4実施形態では、宛先リスト生成部222は管理IDが共通するユーザリスト同士で重複したユーザIDの数である第1識別子数を特定する。例えば管理IDが共通するユーザリスト同士で重複したユーザIDがユーザID「b,c,h」であれば、宛先リスト生成部222は第1識別子数「3」を特定する。
【0086】
また、宛先リスト生成部222は放送事業者と水道事業者のそれぞれが保有するユーザX2のユーザIDの和集合の数である第2識別子数を特定する。例えば放送事業者が管理する第1DBサーバ300の属性DB311(図7(a)参照)にユーザID「a,b,c,d,e,f,g,h」が含まれているとする。一方、水道事業者が管理する第2DBサーバ400の属性DB411(図8(a)参照)にユーザID「a,b,c,d,e,f,g,h,i,j」が含まれているとする。この場合、2つのユーザIDの和集合はユーザID「a,b,c,d,e,f,g,h,i,j」であるため、宛先リスト生成部222は第2識別子数「10」を特定する。
【0087】
宛先リスト生成部222は第1識別子数と第2識別子数を特定すると、第2識別子数に対する第1識別子数の割合を送信元であるメッセージ送信端末10の制御装置100に送信する。本実施形態の場合、宛先リスト生成部222は割合「0.3」や割合「30%」などを制御装置100に送信する。制御装置100では、指定条件送信部122が割合を受信して表示装置19に通知することで、送信依頼者X1はどの程度の割合でメッセージが送信されかを確認することができる。
【0088】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上述した各種のサーバは物理的なサーバで実現してもよいし、仮想的なサーバで実現してもよい。
【0089】
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)メッセージの受信に応じて、前記メッセージの管理識別子を生成し、前記管理識別子を前記メッセージの送信元に返信し、個人の属性の情報を保有し、前記属性に関する指定条件と前記管理識別子の前記送信元からの受信に基づいて前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子を送信する複数の事業者のそれぞれから、前記一覧と前記管理識別子とを受信すると、前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する、処理をコンピュータに実行させるための送信支援プログラム。
(付記2)複数の前記事業者は、それぞれ前記個人識別子として前記個人の宛先を保有し、前記宛先の前記一覧と前記管理識別子を送信し、前記個人識別子を特定する処理は、複数の前記事業者のそれぞれから、前記宛先の前記一覧と前記管理識別子とを受信すると、前記管理識別子が共通する前記宛先の前記一覧同士で重複した前記宛先を特定し、前記個人識別子と前記メッセージとを送信する処理は、特定した前記宛先に受信した前記メッセージを送信する、ことを特徴とする付記1に記載の送信支援プログラム。
(付記3)前記送信元は、郵便物に印刷する前記メッセージを含む印刷データを、前記郵便物の前記個人への郵送に要する情報を前記個人識別子と関連付けて保有する郵便事業者に送信し、前記個人識別子と前記メッセージとを送信する処理は、受信した前記メッセージの送信を中止して、特定した前記個人識別子を前記郵便事業者に送信する、ことを特徴とする付記1に記載の送信支援プログラム。
(付記4)前記個人識別子を特定する処理は、特定した前記個人識別子の数を前記送信元に通知し、前記送信元は、通知された前記数の配送対象物を、前記配送対象物の前記個人への配送に要する情報を前記個人識別子と関連付けて保有する配送事業者に送付し、前記個人識別子と前記メッセージとを送信する処理は、受信した前記メッセージの送信を中止して、特定した前記個人識別子を前記配送事業者に送信する、ことを特徴とする付記1に記載の送信支援プログラム。
(付記5)前記個人識別子を特定する処理は、前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子の数である第1識別子数と、複数の前記事業者のそれぞれが保有する前記個人の前記個人識別子の和集合の数である第2識別子数とを特定し、前記個人識別子と前記メッセージとを送信する処理は、前記第2識別子数に対する前記第1識別子数の割合を前記送信元に送信する、ことを特徴とする付記1に記載の送信支援プログラム。
(付記6)メッセージの送信依頼者から前記メッセージと前記メッセージの送信先である個人の属性に関する指定条件を受信すると、前記送信依頼者に代行して前記メッセージを前記個人に送信する第1事業者に前記メッセージを送信し、前記第1事業者が前記メッセージの受信に応じて生成した前記メッセージの管理識別子を前記第1事業者から受信すると、前記指定条件と前記管理識別子を、前記属性の情報を保有する複数の第2事業者のそれぞれに送信する、処理をコンピュータに実行させ、複数の前記第2事業者はそれぞれ前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子とを前記第1事業者に送信し、前記第1事業者は前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する、ことを特徴とする送信支援プログラム。
(付記7)メッセージを前記メッセージの送信先である個人に送信するメッセージ送信端末と、前記メッセージの送信を代行する送信代行サーバと、前記個人の属性の情報をそれぞれ保有する複数のデータベースサーバと、を含む送信支援システムであって、前記メッセージ送信端末は、前記メッセージの送信依頼者から前記メッセージと前記個人の前記属性に関する指定条件を受信すると、前記メッセージを前記送信代行サーバに送信し、前記送信代行サーバは、前記メッセージの受信に応じて、前記メッセージの管理識別子を生成し、前記管理識別子を前記メッセージ送信端末に返信し、前記メッセージ送信端末は、受信した前記指定条件と受信した前記管理識別子を複数の前記データベースサーバのそれぞれに送信し、複数の前記データベースサーバはそれぞれ前記指定条件に応じた属性を有する前記個人の個人識別子の一覧を前記管理識別子とともに前記送信代行サーバに送信し、前記送信代行サーバは、前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する、ことを特徴とする送信支援システム。
(付記8)メッセージの受信に応じて、前記メッセージの管理識別子を生成し、前記管理識別子を前記メッセージの送信元に返信する生成手段と、個人の属性の情報を保有し、前記属性に関する指定条件と前記管理識別子の前記送信元からの受信に基づいて前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子を送信する複数の事業者のそれぞれから、前記一覧と前記管理識別子とを受信すると、前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する特定手段と、を備える送信支援装置。
(付記9)メッセージの送信依頼者から前記メッセージと前記メッセージの送信先である個人の属性に関する指定条件を受信すると、前記送信依頼者に代行して前記メッセージを前記個人に送信する第1事業者に前記メッセージを送信する第1送信手段と、前記第1事業者が前記メッセージの受信に応じて生成した前記メッセージの管理識別子を前記第1事業者から受信すると、前記指定条件と前記管理識別子を、前記属性の情報を保有する複数の第2事業者のそれぞれに送信する第2送信手段と、を備え、複数の前記第2事業者はそれぞれ前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子とを前記第1事業者に送信し、前記第1事業者は前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する、ことを特徴とする送信支援装置。
(付記10)メッセージの受信に応じて、前記メッセージの管理識別子を生成し、前記管理識別子を前記メッセージの送信元に返信し、個人の属性の情報を保有し、前記属性に関する指定条件と前記管理識別子の前記送信元からの受信に基づいて前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子を送信する複数の事業者のそれぞれから、前記一覧と前記管理識別子とを受信すると、前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する、処理をコンピュータが実行する送信支援方法。
(付記11)メッセージの送信依頼者から前記メッセージと前記メッセージの送信先である個人の属性に関する指定条件を受信すると、前記送信依頼者に代行して前記メッセージを前記個人に送信する第1事業者に前記メッセージを送信し、前記第1事業者が前記メッセージの受信に応じて生成した前記メッセージの管理識別子を前記第1事業者から受信すると、前記指定条件と前記管理識別子を、前記属性の情報を保有する複数の第2事業者のそれぞれに送信する、処理をコンピュータが実行し、複数の前記第2事業者はそれぞれ前記指定条件に応じた前記属性を有する前記個人の個人識別子の一覧と前記管理識別子とを前記第1事業者に送信し、前記第1事業者は前記管理識別子が共通する前記一覧同士で重複した前記個人識別子を特定し、特定した前記個人識別子と受信した前記メッセージとを送信する、ことを特徴とする送信支援方法。
【符号の説明】
【0090】
10 メッセージ送信端末
20 携帯情報端末
100 制御装置
121 メッセージ送信部(第1送信手段)
122 指定条件送信部(第2送信手段)
200 送信代行サーバ
221 管理ID生成部(生成手段)
222 宛先リスト生成部(特定手段)
300 第1DBサーバ
400 第2DBサーバ
500 宛先解決サーバ
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