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特開2022-173708ガスコンロ用のガスバーナ及びガスコンロ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173708
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】ガスコンロ用のガスバーナ及びガスコンロ
(51)【国際特許分類】
   F23D 14/06 20060101AFI20221115BHJP
   F24C 3/02 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
F23D14/06 D
F24C3/02 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021079575
(22)【出願日】2021-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】000112015
【氏名又は名称】株式会社パロマ
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】光藤 公一
【テーマコード(参考)】
3K017
【Fターム(参考)】
3K017AA02
3K017AB01
3K017AB07
(57)【要約】
【課題】保炎孔から生じる保炎を保炎孔付近により留まらせやすく、保炎性能をより発揮しやすい技術を提供する。
【解決手段】ガスコンロ用のガスバーナ6において、主炎孔溝33Aは、対向面66Aとの間で主炎孔110を構成する。保炎孔溝33Cは、対向面66Aとの間で保炎孔120を構成する。主炎孔溝33Aの内壁の上端部111は、フランジ部32(環状部)の外周面32Aに近づくにつれて上位置となる上り傾斜形態をなす。保炎孔溝33Cの内壁の上端部121と対向面66Aとの上下方向の間隔は、フランジ部32の外周面32Aに近づくにつれて小さくなっている。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスを供給するバーナ本体と、前記バーナ本体に装着されるバーナキャップとを備えたガスバーナであって、
前記バーナキャップは、自身の下面部に複数の炎孔溝が設けられた環状部を備え、
前記バーナ本体は、前記環状部と対向する環状の対向面を有する上面部を備え、
前記炎孔溝は、
前記下面部において、周方向に複数設けられ、前記バーナ本体から供給されるガスを前記環状部の中心側から外側に向かって誘導する経路をなす溝であり、前記対向面との間で主炎孔を構成する主炎孔溝と、
前記下面部において、隣り合う二つの前記主炎孔溝の間に設けられ、前記バーナ本体から供給されるガスを誘導する経路をなす溝であり、前記主炎孔溝よりも上下方向の溝の深さが小さく、前記対向面との間で保炎孔を構成する保炎孔溝と、
を有し、
前記主炎孔溝の内壁の上端部は、前記環状部の外周面に近づくにつれて上位置となる上り傾斜形態をなし、
前記保炎孔溝の内壁の上端部と前記対向面との上下方向の間隔は、前記環状部の外周面に近づくにつれて小さくなる
ガスコンロ用のガスバーナ。
【請求項2】
前記対向面は、前記上面部の外周縁に近づくにつれて上位置となる傾斜面であり、
前記保炎孔溝の内壁の上端部は、水平方向に沿って延びる形態、又は前記環状部の外周面に近づくにつれて下位置となる下り傾斜形態である
請求項1に記載のガスコンロ用のガスバーナ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のガスコンロ用のガスバーナを有するガスコンロ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスコンロ用のガスバーナ及びガスコンロに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の技術を含め、従来のガスバーナは、主炎孔と、主炎孔よりも開口面積が小さくされた保炎孔(保炎口)とを備えており、主炎孔(主炎口)から噴出される炎(主炎)を、保炎孔からの炎によって下側から保炎して、主炎のリフトを抑えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-204435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、この種の主炎孔からの炎が外側に延びようとしたときに、保炎孔からの炎が主炎に引っ張られてしまい、保炎性能を十分に発揮できない懸念がある。例えば、特許文献1で開示されるガスバーナは、特許文献1の図3に示されるように、補助炎口13の上壁13bと載置面14dとが平行になっているため、補助炎口13内を通って流れるガスが上壁13b及び載置面14dの向きに沿って外側に流れやすく、その結果、補助炎口13付近に炎を滞留させる効果が不十分になる懸念がある。このような構成であると、補助炎口13の両側に設けられた主炎口12から炎が外側に延びようとしたときに、この炎に引きずられて補助炎口13付近の炎も外側に延びやすいため、主炎のリフトを抑制する効果が十分に発揮できない虞がある。
【0005】
本開示では、保炎孔から生じる保炎を保炎孔付近により留まらせやすく、保炎性能をより発揮しやすい技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一つであるガスコンロ用のガスバーナは、
ガスを供給するバーナ本体と、前記バーナ本体に装着されるバーナキャップとを備えたガスバーナであって、
前記バーナキャップは、自身の下面部に複数の炎孔溝が設けられた環状部を備え、
前記バーナ本体は、前記環状部と対向する環状の対向面を有する上面部を備え、
前記炎孔溝は、
前記下面部において、周方向に複数設けられ、前記バーナ本体から供給されるガスを前記環状部の中心側から外側に向かって誘導する経路をなす溝であり、前記対向面との間で主炎孔を構成する主炎孔溝と、
前記下面部において、隣り合う二つの前記主炎孔溝の間に設けられ、前記バーナ本体から供給されるガスを誘導する経路をなす溝であり、前記主炎孔溝よりも上下方向の溝の深さが小さく、前記対向面との間で保炎孔を構成する保炎孔溝と、
を有し、
前記主炎孔溝の内壁の上端部は、前記環状部の外周面に近づくにつれて上位置となる上り傾斜形態をなし、
前記保炎孔溝の内壁の上端部と前記対向面との上下方向の間隔は、前記環状部の外周面に近づくにつれて小さくなる。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る技術によれば、保炎孔から生じる保炎を保炎孔付近により留まらせやすく、保炎性能をより発揮しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態のガスコンロ用のガスバーナを備えたガスコンロを概略的に例示する斜視図である。
図2図2は、第1実施形態のガスコンロ用のガスバーナを例示する斜視図である。
図3図3は、図2のガスバーナの断面概略図である。
図4図4は、図2のガスバーナの一部を分解して示す分解斜視図である。
図5図5は、図2のガスバーナのバーナキャップ本体を下方側から見た斜視図である。
図6図6は、図5のバーナキャップ本体の底面図である。
図7図7は、第1実施形態のガスコンロ用のガスバーナを保炎孔溝の位置(図6におけるA-Aの位置)で切断した切断面を概略的に示す断面概略図である。
図8図8は、図7の切断面における保炎孔溝付近を拡大して示す拡大図である。
図9図9は、図3の切断面における主炎孔溝付近を拡大して示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。なお、以下で例示される〔1〕~〔3〕の特徴は、矛盾しない組み合わせでどのように組み合わされてもよい。
【0010】
〔1〕 ガスを供給するバーナ本体と、前記バーナ本体に装着されるバーナキャップとを備えたガスバーナであって、
前記バーナキャップは、自身の下面部に複数の炎孔溝が設けられた環状部を備え、
前記バーナ本体は、前記環状部と対向する環状の対向面を有する上面部を備え、
前記炎孔溝は、
前記下面部において、周方向に複数設けられ、前記バーナ本体から供給されるガスを前記環状部の中心側から外側に向かって誘導する経路をなす溝であり、前記対向面との間で主炎孔を構成する主炎孔溝と、
前記下面部において、隣り合う二つの前記主炎孔溝の間に設けられ、前記バーナ本体から供給されるガスを誘導する経路をなす溝であり、前記主炎孔溝よりも上下方向の溝の深さが小さく、前記対向面との間で保炎孔を構成する保炎孔溝と、
を有し、
前記主炎孔溝の内壁の上端部は、前記環状部の外周面に近づくにつれて上位置となる上り傾斜形態をなし、
前記保炎孔溝の内壁の上端部と前記対向面との上下方向の間隔は、前記環状部の外周面に近づくにつれて小さくなる
ガスコンロ用のガスバーナ。
【0011】
〔1〕に記載のガスコンロ用のガスバーナは、保炎孔の上壁(保炎孔溝の内壁の上端部)下壁(対向面)の向きが異なっており、これらの上下方向の間隔が環状部の外周面に近づくにつれて小さくなっているため、保炎孔を通って外側に流れ出たガスが、上壁(保炎孔溝の内壁の上端部)に沿った方向のみに大きく流れたり、下壁(対向面)に沿った方向のみに大きく流れたりすることを抑えることができ、保炎孔から放出されるガスの流速を抑制しやすい。更に、このガスバーナは、保炎孔を通って外側に流れ出る大部分のガスの向きを、主炎孔を通って流れ出るガスの向きと異ならせることができる。よって、このガスバーナは、流速抑制効果と向きを異ならせる効果とが相乗効果を発揮し、保炎孔から排出されるガスを保炎孔の出口付近に滞留させやすく、主炎孔から生じる主炎が外側に延びようとしたときであっても、保炎孔から生じる保炎が主炎に引きずられて外側に延びすぎてしまうことを抑えることができる。ゆえに、このガスバーナは、保炎を保炎孔付近に安定的に維持しやすく、保炎性能をより十分に発揮しやすい。
【0012】
〔2〕 前記対向面は、前記上面部の外周縁に近づくにつれて上位置となる傾斜面であり、前記保炎孔溝の内壁の上端部は、水平方向に沿って延びる形態、又は前記環状部の外周面に近づくにつれて下位置となる下り傾斜形態である
〔1〕に記載のガスコンロ用のガスバーナ。
【0013】
〔2〕に記載のガスコンロ用のガスバーナは、水平方向に沿って延びる形態又は下り傾斜形態の内壁上端部の存在によって、保炎が上側に延びることを抑えやすい。よって、このガスバーナは、主炎が上側に延びようとしても、その影響を受けて保炎が上側に延びてしまうことを、より抑えることができる。
【0014】
〔3〕 〔1〕又は〔2〕に記載のガスコンロ用のガスバーナを有するガスコンロ。
【0015】
〔3〕に記載のガスコンロは、上記ガスバーナと同様の効果を生じさせるガスコンロを実現することができる。
【0016】
<第1実施形態>
以下では、第1実施形態のガスコンロ用のガスバーナ4、5、6を備えたガスコンロ1、等が説明される。
【0017】
1.ガスコンロの概要
図1で示されるガスコンロ1は、例えば、キャビネット(図1では図示省略)に組み込まれるビルトインコンロである。ガスコンロ1は、ガスバーナ(コンロバーナ)4,5,6、筐体2、天板3、グリル部8、などを備える。
【0018】
以下の説明では、図1で示されるガスコンロ1において、板状に構成された天板3の板面方向のうち第1方向が前後方向である。上記板面方向は、天板3の上面をなす所定の平坦面と平行な平面方向である。以下で説明される代表例(図1等)では、天板3を平面視したときの短手方向が第1方向であり前後方向である。上記代表例(図1等)では、天板3の上記板面方向のうち、上記第1方向と直交する第2方向が左右方向である。上記代表例(図1等)では、天板3を平面視したときの長手方向が第2方向であり左右方向である。上記前後方向と直交する方向且つ上記左右方向と直交する方向が上下方向となっている。上記代表例(図1等)では、天板3の板厚方向が第3方向であり上下方向となっている。
【0019】
図1に示される筐体2は、例えば公知の金属材料を主体として構成される。筐体2は、ガスコンロ1の外郭部を構成する。筐体2は、ガスバーナ4,5,6やその他の部品の一部又は全部を収容する。筐体2は、左右方向両側に一対の側壁部を備え、これら一対の側壁部の後端部に連結される形で後壁部(図1では図示省略)が設けられる。筐体2の前面部(図1では図示省略)は、フレーム状又は壁状に構成されており、例えば、上述の一対の側壁部に架け渡される形で配置されるフレーム部などを有する。さらに、これら前面部、一対の側壁部、後壁部の下部には底壁部(図1では図示省略)が連結されている。筐体2は、これら前面部、一対の側壁部、後壁部、底壁部によって自身の内部空間が囲まれる構成をなし、上端部が開口した箱状形態をなしている。
【0020】
図1に示される天板3は、筐体2の上端部に固定される。天板3は、筐体2の上端部の開口を部分的又は全体的に閉塞する構成で筐体2上に配置される。天板3は、平面視矩形状の板状形態をなしている。天板3には、ガスバーナ4,5,6を露出させるための複数個の開口部(貫通孔)3A,3B,3Cが設けられている。
【0021】
図1に示されるガスバーナ4,5,6は、天板3に形成された各開口部3A,3B,3Cにそれぞれ対応するように設けられている。天板3における右端寄りかつ前端寄りの位置に設けられた開口部3Aに挿入される形態でガスバーナ4が配置されている。天板3における左端寄りかつ前端寄りの位置に設けられた開口部3Bに挿入される形態でガスバーナ5が配置されている。天板3における左右方向中央部且つ後端寄りの位置に設けられた開口部3Cに挿入される形態でガスバーナ6が配置されている。筐体2の左右方向中央部付近には、グリル部8が設けられている。グリル部8は、箱状に構成されたグリル庫(図1では、詳細な図示は省略)、グリル庫を開閉するグリル扉8A、ガスバーナとして構成されるとともにグリル庫内に配置されるグリルバーナ(図1では、詳細な図示は省略)、などを備える。
【0022】
図1のように、ガスコンロ1の前面部においてガスコンロ1の右端寄りの位置には、2つの点火ボタン11,14が設けられている。ガスコンロ1の前面部においてガスコンロ1の左端寄りの位置には、2つの点火ボタン12,13が設けられている。点火ボタン11は、ガスバーナ4の点火操作及び消火操作を行うための操作ボタンである。点火ボタン12は、ガスバーナ5の点火操作及び消火操作を行うための操作ボタンである。点火ボタン13は、ガスバーナ6の点火操作及び消火操作を行うための操作ボタンである。点火ボタン14は、グリル部8のガスバーナの点火操作及び消火操作を行うための操作ボタンである。各点火ボタン11,12,13,14は、前方側から視認可能な構成かつ前方側からの操作が可能な構成で配置されている。各点火ボタン11,12,13,14のいずれも、前方側に突出した突出位置と突出位置よりも後方側に退避した後退位置とに変位可能に構成されている。各点火ボタン11,12,13,14のいずれも、回転可能に構成され、各点火ボタン11,12,13,14の回転位置によって各々のボタンに対応するガスバーナの火力が調整される。
【0023】
天板3に設けられた複数の開口部3A,3B,3Cは貫通孔である。開口部3A内には、ガスバーナ4の頭部を構成するバーナキャップ21が配置される。開口部3B内には、ガスバーナ5の頭部を構成するバーナキャップ22が配置される。開口部3C内には、ガスバーナ6の頭部を構成するバーナキャップ20が配置される。2つのバーナキャップ21,22は互いに同一の構成をなす。バーナキャップ21,22とバーナキャップ20は、サイズが異なる点以外は同様の構成をなす。天板3上には、各バーナキャップ20,21,22をそれぞれ囲むように金属製の五徳7がそれぞれ設けられている。
【0024】
2.ガスバーナの概要
以下では、主に、ガスバーナ6の構成及び動作について詳述される。
図2図3のように、ガスバーナ6は、バーナ本体6Aと、バーナ本体6Aに装着されるバーナキャップ20と、を備える。ガスバーナ6は、筐体2内で支持されつつ、筐体2に対して直接的に又は他部材を介して間接的に固定される。ガスバーナ6は、開口部3Cを介して天板3の上側及び下側に跨っている。
【0025】
図2図3に示されるバーナ本体6Aは、燃焼ガスを供給するための部品である。バーナ本体6Aは、主に、円筒状の下方配置部6Bと、下方配置部6Bに連結されるスロート部6Cとを備える。下方配置部6Bは、バーナキャップ20に対して下方側から対向する部分である。下方配置部6Bは、自身の内部に混合気室6Zを形成する部分であり、混合気室6Z内の空間の外側を囲む構成をなす。下方配置部6Bは、例えば、バーナキャップ本体30のフランジ部32を受けて支持する。スロート部6Cは、下方配置部6Bから延びる筒状の部分であり、気体を流動させる管路を構成する部分である。スロート部6Cは、燃料ガスと燃焼用空気とを混合させる混合管として機能する。図3に示される混合気室6Zは、スロート部6C(図2)の内部と連通する。混合気室6Zは、スロート部6Cを介して供給される燃料ガスと燃焼用空気とを混合する空間を構成する。
【0026】
図2図3に示されるバーナキャップ20は、バーナヘッドとして機能する。バーナキャップ20は、バーナ本体6Aに装着される部品であり、下方配置部6Bの上方に配置される部品である。バーナキャップ20は、全体として環状に構成されている。バーナキャップ20は、環状のバーナキャップ本体30と、バーナキャップ本体30に固定されるカバー体40と、を備える。バーナキャップ20は、バーナキャップ本体30とカバー体40とが互いに組み付けられる。バーナキャップ本体30は、自身の外周部に炎孔溝33が形成された部品である。カバー体40は、バーナキャップ本体30を覆う部品である。図1に示されるように、いずれかの炎孔溝33の近傍には、点火用の電極10と火炎検出用の熱電対(図示略)と、が設けられている。図2図4等では、一部の炎孔溝33の符号のみが図示されているが、炎孔溝33は、バーナキャップ本体30の周方向全体にわたって多数形成されている。
【0027】
図2図3のように、下方配置部6B及びバーナキャップ20の中央を貫通するように温度センサ9が配置されている。温度センサ9は、五徳7上に載置される調理器具(調理鍋等)の底に接触してこの調理器具底部の温度を検知するように機能する。図3では、温度センサ9以外の部品が断面で示されており、温度センサ9は、側面視した構成が概略的に示される。図3は、主炎孔溝33Aを通り中心軸線Gを通る切断面で切断した断面を概略的に示す図である。
【0028】
図1に示されるガスコンロ1では、例えば、点火ボタン13に対して点火操作(押圧操作)がなされると、図2図3に示されるバーナ本体6Aに対し、一次空気と共に燃料ガスが供給され、混合気となってバーナ本体6Aに装着されたバーナキャップ20の多数の炎孔溝33から流出する。点火ボタン13に対して点火操作(押圧操作)がなされると、ガスコンロ1の内部に設けられた図示しないコントローラが、図2図3に示されるバーナキャップ20に近接する電極10をスパークさせて混合気に点火し、このバーナキャップ20の周囲に火炎を生じさせる。これにより、バーナキャップ20の周囲の五徳7上に載置される調理器具の底部を加熱することができ、加熱調理が可能となる。
【0029】
3.バーナ本体の詳細
バーナ本体6Aは、下方配置部6Bとスロート部6Cとが一体的に連結された構成をなす。下方配置部6Bは、円筒状の台であり、バーナキャップ20が装着される台である。下方配置部6Bは、円筒状部60と下方連結部70とを備える。
【0030】
図4のように、円筒状部60は、円筒状とされており、バーナ本体6Aの上端部側を構成する。円筒状部60は、混合気室6Zの外側の内壁部を構成する部分である。円筒状部60は、内周壁部62と、外周壁部64と、上面部66とを備える。内周壁部62は、円筒状に構成され、混合気室6Zの外側の内壁部を構成する。内周壁部62の内周面は、図3に示される所定の中心軸線Gを中心とする円筒面である。外周壁部64は、内周壁部62を囲む構成で円筒状に構成されている。上面部66は、内周壁部62の上端部と外周壁部64の上端部とを連結する。上面部66は、バーナ本体6Aの上端部を構成する。上面部66は、円環状に配置されている。上面部66には、対向面66Aが設けられている。対向面66Aは、バーナキャップ20のフランジ部32(環状部)と対向する環状の面である。対向面66Aは、各炎孔溝33に対向して配置される。対向面66Aは、中心軸線Gを中心とする円環状に配置されている。対向面66Aは、内側(内周壁部62側)となるにつれて下位置となるような傾斜面であり、全体としてすり鉢状に構成されている。対向面66Aは、下位置となるほど中心軸線Gを中心とする径(直径)が小さい。対向面66Aは、バーナキャップ本体30のフランジ部32を下方側から支持する支持面として機能することが望ましい。
【0031】
円筒状部60の下方には、円筒状部60に連結される下方連結部70が設けられている。下方連結部70は、内周壁部62に連結される環状の外側壁部72と、外側壁部72の下端部に連結される底壁部78と、底壁部78から上方に立ち上がる円筒状の支持筒76とを備える。外側壁部72の上端部は、内周壁部62の下端部に連結され、外側壁部72と内周壁部62とによって混合気室6Zの外側の内壁部(環状壁部)が構成される。底壁部78は、混合気室6Zの底壁として機能する。支持筒76は、上下方向において内周壁部62の内側の領域と外側壁部72の内側の領域とに跨って配置されている。支持筒76は、中心軸線Gを中心とする円筒状をなし、上端部が開口した形態をなす。支持筒76に対し、バーナキャップ本体30の筒部31が上方側から挿入された構成をなす。筒部31と支持筒76とによって混合気室6Zの内側の内壁部(環状壁部)が構成される。外側壁部72は、スロート部6Cと一体的に構成されている。外側壁部72の内部空間(混合気室6Z内の空間)は、スロート部6Cの内部空間から気体が流入可能とされている。
【0032】
4.バーナキャップの詳細
次の説明は、バーナキャップ20の詳細構成に関する。
図2図3図4のように、バーナキャップ本体30は、バーナ本体6Aに対して上方側から装着される。バーナキャップ本体30は、バーナ本体6Aに装着される。カバー体40は、バーナキャップ本体30を覆うようにバーナキャップ本体30の上方に配置され、バーナキャップ本体30に固定される。バーナキャップ本体30は、筒状をなす。バーナキャップ本体30は、例えばアルミダイカスト等の金属材料によって構成されている。バーナキャップ本体30は、円筒状に構成された筒部31と、筒部31の上端側の部位から張り出すフランジ部32と、を備える。
【0033】
図3のように、筒部31は、所定の中心軸線Gを円筒の中心とするように円筒状に構成され、中心軸線Gに沿って延びている。中心軸線Gの方向は、例えば上下方向である。図3の例では、筒部31が延びる方向が上下方向となっている。筒部31の内周面は、中心軸線Gを中心とする円筒面又は中心軸線Gを中心とする円筒面に沿った環状の面として構成されている。筒部31の外周面も、中心軸線Gを中心とする円筒面又は中心軸線Gを中心とする円筒面に沿った環状の面として構成されている。筒部31の上端部は、バーナキャップ20の上端部の開口部を構成する。筒部31の下端部は、バーナキャップ20の下端部の開口部を構成する。バーナキャップ本体30の中央部には、上下に延びる貫通孔36が形成されている。貫通孔36内は、上下方向に気体を通過させ得る構成をなす。筒部31の内周部は、貫通孔36を構成し、バーナキャップ20の上端部から下端部に続く孔部として機能する。
【0034】
図3のように、フランジ部32は、筒部31における上端寄りの部分から中心軸線Gを中心とする半径方向外側に張り出す部分として構成されている。フランジ部32は、環状部の一例に相当する。フランジ部32は、筒部31の上端側の部分に連結され、当該上端側の部分から中心軸線Gを中心とする半径方向外側に張り出す部分として構成されている。フランジ部32と筒部31は、例えば同一の金属材料によって一体的に構成されている。フランジ部32には上面部34が設けられている。上面部34は、フランジ部32における上側の板面を構成する部分である。上面部34には、カバー体40の第2突出部43が接触する。上面部34の表面(上面)は、中心軸線Gと直交する平面に沿った環状の面である。フランジ部32の下面部35には、複数の炎孔溝33が設けられている。図3のようにバーナキャップ20がバーナ本体6Aに装着された状態では、フランジ部32の下面部35は、バーナ本体6Aの対向面66Aと対向して配置される。図3の装着状態では、フランジ部32の下面部35が対向面66Aと接触するように載置されていることが望ましい。
【0035】
図3図4のように、カバー体40は、円形の環状板として構成される。カバー体40は、金属製(例えばステンレス製)である。図2図4のように、カバー体40は、本体部41と、第1突出部42と、第2突出部43と、を有する。カバー体40は、本体部41と第1突出部42と第2突出部43とが同一材料によって一体的に形成されている。
【0036】
図3図4のように、本体部41は、バーナキャップ本体30のフランジ部32を上方から覆う円形の環状板として構成されている。図3のように、第1突出部42は、例えば、金属加工(折り曲げ加工等)によって本体部41から折り曲げられた構成をなす。第2突出部43は、例えば、金属加工(折り曲げ加工等)によって本体部41から折り曲げられた構成をなす。カバー体40は、表面処理(例えば、バレル研磨など)が施され、滑らか且つ光沢のある構成となっている。カバー体40の中心部には、バーナキャップ本体30の貫通孔36とほぼ同程度の径の貫通孔44が、本体部41の厚さ方向に貫通する構成で設けられている。貫通孔44は、上述の貫通孔36の内部空間の上方に続くように、貫通孔36と連通して配置される。
【0037】
図3図4のように、第1突出部42は、本体部41における円形状の内縁部から下方に突出している。第1突出部42の突出長さは、第2突出部43の突出長さより大きい。第1突出部42は、円筒状である。第1突出部42は、筒部31内に挿入されている。第1突出部42は、筒部31の内周部39に接触しつつ筒部31に固定される。具体的には、筒部31の内周部39に凹部50が設けられており、第1突出部42の一部をなす引っ掛かり部47が凹部50内に入り込みつつ凹部50に引っ掛かる構成で、第1突出部42が筒部31から抜けないようになっている。このような構成で、カバー体40がバーナキャップ本体30に固定さる。
【0038】
5.炎孔溝に関する詳細
図5図6のように、バーナキャップ本体30において、フランジ部32の下面部35には、上述の炎孔溝33が周方向全体に亘って断続的に多数形成されている。複数の炎孔溝33は、主炎孔溝33Aと火移り孔溝33Bと保炎孔溝33Cとを備える。
【0039】
主炎孔溝33Aは、相対的に大きな火炎を生じさせる孔であり、加熱に大きく寄与する主炎を生じさせる炎孔を構成するための溝である。主炎孔溝33Aは、フランジ部32の下面部35において、周方向に複数設けられている。各々の主炎孔溝33Aは、バーナ本体6Aから供給されるガスをフランジ部32の中心側から外側に向かって誘導する経路をなす溝である。図2図3のように、各々の主炎孔溝33Aは、バーナ本体6Aの対向面66Aと対向しつつこの対向面66Aとともに主炎孔110を構成する。主炎孔溝33Aは、溝の上端を構成する上端部111と、上端部111に対してフランジ部32の周方向両側に配置される一対の壁部とを有し、これら一対の壁部が上下方向に沿った壁面を有する。一対の壁部の両壁面は、上記周方向において互いに対向する。主炎孔溝33Aにおける上記一対の壁部の下端部は、対向面66Aに沿うように傾斜して設けられている。主炎孔溝33Aにおける上記一対の壁部の下端部は、対向面66Aと接触していてもよく、僅かに離れていてもよい。対向面66Aは、フランジ部32を載置させる載置面であっても良い。主炎孔溝33Aの上記一対の壁部の下端部は、保炎孔溝33Cの一対の壁部の下端部として兼用される。
【0040】
保炎孔溝33Cは、フランジ部32の下面部35において、隣り合う二つの主炎孔溝33Aの間に設けられる。保炎孔溝33Cは、バーナ本体6Aから供給されるガスを誘導する経路をなす溝である。図2図7図8のように、保炎孔溝33Cは、対向面66Aと対向しつつこの対向面66Aとともに保炎孔120を構成する。保炎孔溝33Cは、主炎孔溝33Aよりも小サイズの溝である。具体的には、保炎孔溝33Cは、主炎孔溝33Aよりも上下方向の溝の深さが小さい。
【0041】
火移り孔溝33Bは、主炎孔溝33Aより小さい溝である。火移り孔溝33Bは、対向面66Aと対向しつつこの対向面66Aとともに火移り孔130(図2)を構成する。火移り孔130は、自身よりも周方向片側の主炎孔溝33Aで生じる火炎を、自身を跨いでそれとは反対側の主炎孔溝33Aに移して火炎を連続させる機能を有する孔である。
【0042】
図3のように、ガスバーナ6では、主炎孔溝33Aの内壁の上端部111は、フランジ部32(環状部)の外周面32Aに近づくにつれて上位置となる上り傾斜形態をなす。図3の構成では、主炎孔溝33Aの内壁の上端部111と対向面66Aとの上下方向の間隔は、フランジ部32の外周面32Aに近づくにつれて大きくなっている。
【0043】
ガスバーナ6では、保炎孔溝33Cは、溝の上端を構成する上端部121と、上端部121に対してフランジ部32の周方向両側に配置される一対の壁部とを有し、これら一対の壁部が上下方向に沿った壁面を有する。これら一対の壁部の両壁面は、上記周方向において互いに対向する。保炎孔溝33Cにおける上記一対の壁部の下端部は、対向面66Aに沿うように傾斜して設けられている。保炎孔溝33Cにおける上記一対の壁部の下端部は、対向面66Aと接触していてもよく、僅かに離れていてもよい。
【0044】
保炎孔溝33Cの内壁の上端部121と対向面66Aとの上下方向の間隔は、フランジ部32の外周面32Aに近づくにつれて小さくなっている。図4図7図8の例では、対向面66Aは、上面部66の外周縁に近づくにつれて上位置となる傾斜面である。具体的には、中心軸線Gを通り上端部121の位置を通る切断面(図7のような切断面)において、保炎孔溝33Cの内壁の上端部121は、水平方向に沿って延びる形態、又はフランジ部32の外周面32Aに近づくにつれて下位置となる下り傾斜形態となっており、この切断面において、対向面66Aは、上面部66の外周縁に近づくにつれて上位置となる傾斜状態となっている。図7図8の例では、保炎孔溝33Cの内壁の上端部121は、第2の基準方向に延びており、具体的には、上端部121は、水平方向に沿って延びた形態となっている。角度θ2は、保炎孔溝33Cの内壁の上端部121が延びる方向(第2の基準方向)と水平方向とのなす角度である。図8は、中心軸線Gを通り且つ1つの保炎孔溝33Cの上端部121を通る切断面で切断した断面図を拡大した拡大図であり、図8の断面図において上端部121を示す直線を延長した延長線がLyである。水平方向の線La2は、水平方向の線であって且つ延長線Lyと交差する線又は一致する線である。図8では、水平方向の線La2は、延長線Lyと一致する線となっているが、延長線Lyと水平方向の線La2とが交差するように上端部121が水平方向に対して傾いていてもよい。保炎孔溝33Cの内壁の上端部121と水平方向とのなす角度θ2は、対向面66Aと水平方向とのなす角度θ3よりも小さい。本実施形態では、対向面66Aは、中心軸線Gを中心とする周方向全周に亘って、水平方向に対して角度θ3で傾斜している。つまり、角度θ3は、中心軸線Gを通る各切断面における対向面66Aと水平方向とのなす角度である。図8の断面図でも、対向面66Aは水平方向に対して角度θ3で傾斜しており、図9の断面図でも、対向面66Aは水平方向に対して同一角度(図8に示す角度θ3)で傾斜している。図8の断面図において対向面66Aを示す直線を延長した延長線がLzである。水平方向の線La3は、水平方向の線であって且つ延長線Lzと交差する線である。
【0045】
図9のように、主炎孔溝33Aの内壁の上端部111は、第1の基準方向に延びている。角度θ1は、主炎孔溝33Aの内壁の上端部111が延びる方向(第1の基準方向)と水平方向とのなす角度である。図9は、中心軸線Gを通り且つ1つの主炎孔溝33Aの上端部111を通る切断面で切断した断面図を拡大した拡大図である。図9の断面図において上端部111を示す直線を延長した延長線がLxである。水平方向の線La1は、水平方向の線であって且つ延長線Lxと交差する線である。このように角度θ1を定めた場合に、角度θ2は、主炎孔溝33Aの内壁の上端部111と水平方向とのなす角度θ1(図9)よりも小さい。
【0046】
本明細書において水平方向とは、上下方向と直交する平面と平行な平面方向であり、図7図8等の例では、中心軸線Gと直交する平面と平行な平面方向である。図8の例では、上端部121を延長した延長線Lyの向きと、水平方向の線La2の向きが一致しており、θ2が0である。対向面66Aを延長した延長線Lzの向きと、水平方向の線La3の向きは異なっており、θ3は鋭角である。図9の例では、上端部111(図3)を延長した延長線Lxの向きと、水平方向の線La1の向きは異なっており、θ1は鋭角である。なお、線La1,La2,La3は、互いに平行である。
【0047】
6.効果の例
上述されたガスコンロ用のガスバーナ6は、保炎孔120の上壁(保炎孔溝33Cの内壁の上端部121)と下壁(対向面66A)の向きが異なっており、上端部121と対向面66Aの上下方向の間隔が、フランジ部32(環状部)の外周面32Aに近づくにつれて小さくなっているため、保炎孔120を通って外側に流れ出たガスが、上壁(保炎孔溝33Cの内壁の上端部)に沿った方向のみに大きく流れたり、下壁(対向面66A)に沿った方向のみに大きく流れたりすることを抑えることができ、放出されるガスの流速を抑制しやすい。更に、ガスバーナ6は、保炎孔120を通って外側に流れ出る大部分のガスの向き(図8における矢印F2の向き)を、主炎孔110を通って流れ出るガスの向き(図8図9における矢印F1の向き)と異ならせることができる。よって、このガスバーナ6は、流速抑制効果と向きを異ならせる効果とが相乗効果を発揮し、保炎孔120から排出されるガスを保炎孔120の出口付近に滞留させやすく、主炎孔110から生じる主炎が外側に延びようとしたときであっても、保炎孔120から生じる保炎が主炎に引きずられて外側に延びすぎてしまうことを抑えることができる。ゆえに、このガスバーナ6は、保炎を保炎孔120付近に安定的に維持しやすく、保炎性能をより十分に発揮しやすい。
【0048】
ガスバーナ6において、対向面66Aは、バーナ本体6Aの上面部66の外周縁に近づくにつれて上位置となる傾斜面である。保炎孔溝33Cの内壁の上端部は、水平方向に沿って延びる形態、又はフランジ部32(環状部)の外周面に近づくにつれて下位置となる下り傾斜形態である。このガスバーナ6は、水平方向に沿って延びる形態又は下り傾斜形態の内壁上端部の存在によって、保炎が上側に延びることを抑えやすい。よって、このガスバーナ6は、主炎が上側に延びようとしても、その影響を受けて保炎が上側に延びてしまうことを、より抑えることができる。
【0049】
<他の実施形態>
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。さらに、上述された実施形態は、次のように変更されてもよい。
【0050】
上述の実施形態の説明では、コンロの一例としてビルトインコンロとして構成されるガスコンロ1が例示されたが、コンロは、テーブルコンロなどの他種のコンロであってもよい。
【0051】
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0052】
1 :ガスコンロ
4 :ガスバーナ
5 :ガスバーナ
6 :ガスバーナ
6A :バーナ本体
20 :バーナキャップ
21 :バーナキャップ
22 :バーナキャップ
30 :バーナキャップ本体
32 :フランジ部(環状部)
32A :外周面
33 :炎孔溝
33A :主炎孔溝
33C :保炎孔溝
35 :下面部
110 :主炎孔
111 :上端部
120 :保炎孔
121 :上端部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9