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特開2022-173807表示システム、情報処理システム、表示方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173807
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】表示システム、情報処理システム、表示方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 12/06 20060101AFI20221115BHJP
【FI】
G06F12/06 510B
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021079736
(22)【出願日】2021-05-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(72)【発明者】
【氏名】角田 一浩
【テーマコード(参考)】
5B160
【Fターム(参考)】
5B160MM07
5B160MM08
5B160MM09
(57)【要約】
【課題】情報処理システム全体に比べて簡易的な構成のみで、情報処理システムにおいて使用されるメモリモジュールを適切に搭載することのできる表示システムを提供する。
【解決手段】表示システムは、自表示システムにのみ電力を供給する独立したバッテリと、メモリモジュールが正しく搭載されたか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて、表示装置を制御する第1制御部と、を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自表示システムにのみ電力を供給する独立したバッテリと、
メモリモジュールが正しく搭載されたか否かを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づいて、表示装置を制御する第1制御部と、
を備える表示システム。
【請求項2】
前記第1制御部は、
前記メモリモジュールが正しく搭載されたと前記判定部が判定した場合、前記メモリモジュールが正しく搭載されていることを示す色の光を発光させる制御を前記表示装置に対して行う、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記第1制御部は、
前記メモリモジュールが正しく搭載されていないと前記判定部が判定した場合、前記メモリモジュールが正しく搭載されていないことを示す色の光を発光させる制御を前記表示装置に対して行う、
請求項1または請求項2に記載の表示システム。
【請求項4】
前記メモリモジュールの正しい搭載位置および搭載順を表示させる制御を前記表示装置に対して行う第2制御部、
を備える請求項1から請求項3の何れか一項に記載の表示システム。
【請求項5】
前記第2制御部は、
前記メモリモジュールの正しい搭載位置におけるメモリ容量およびランク数を表示させる制御を前記表示装置に対して行う、
請求項4に記載の表示システム。
【請求項6】
請求項1から請求項5の何れか一項に記載の表示システムと、
前記メモリモジュールを用いる情報処理装置と、
を備える情報処理システム。
【請求項7】
自表示システムにのみ電力を供給する独立したバッテリを備える表示システムが実行する表示方法であって、
メモリモジュールが正しく搭載されたか否かを判定することと、
判定結果に基づいて、表示装置を制御することと、
を含む表示方法。
【請求項8】
自表示システムにのみ電力を供給する独立したバッテリを備える表示システムが備えるコンピュータに、
メモリモジュールが正しく搭載されたか否かを判定することと、
判定結果に基づいて、表示装置を制御することと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示システム、情報処理システム、表示方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理量の増大に伴い、その情報処理システムにおいて使用されるメモリ容量も増大している。
特許文献1には、関連する技術として、情報処理システムで使用される複数のメモリモジュールの搭載方法に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2015/083226号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、情報処理システムにおいて使用されるメモリモジュールを適切に搭載するためには、一般的に、特許文献1に記載のように、情報処理システム全体を動作可能な状態にする必要がある。
そのため、情報処理システム全体に比べて簡易的な構成のみで、情報処理システムにおいて使用されるメモリモジュールを適切に搭載することのできる技術が求められている。
【0005】
本発明の各態様は、上記の課題を解決することのできる表示システム、情報処理システム、表示方法およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、表示システムは、自表示システムにのみ電力を供給する独立したバッテリと、メモリモジュールが正しく搭載されたか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて、表示装置を制御する第1制御部と、を備える。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の別の態様によれば、情報処理システムは、上記表示システムと、前記メモリモジュールを用いる情報処理装置と、を備える。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の別の態様によれば、表示方法は、自表示システムにのみ電力を供給する独立したバッテリを備える表示システムが実行する表示方法であって、メモリモジュールが正しく搭載されたか否かを判定することと、判定結果に基づいて、表示装置を制御することと、を含む。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の別の態様によれば、プログラムは、自表示システムにのみ電力を供給する独立したバッテリを備える表示システムが備えるコンピュータに、メモリモジュールが正しく搭載されたか否かを判定することと、判定結果に基づいて、表示装置を制御することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の各態様によれば、情報処理システム全体に比べて簡易的な構成のみで、情報処理システムにおいて使用されるメモリモジュールを適切に搭載することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態による情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図2】一実施形態によるメモリスロットと情報処理装置が備えるCPUとの接続の一例を示す図である。
図3】一実施形態における一実施形態による不揮発性メモリが記憶するメモリモジュールの搭載優先度の一例を示す図である。
図4】一実施形態による不揮発性メモリが記憶するメモリモジュール搭載位置情報の一例を示す図である。
図5】一実施形態による判定装置の構成の一例を示す図である。
図6】一実施形態において、制御部による制御の下で表示装置が表示する表示例を示す図である。
図7】一実施形態による表示システムの処理フローの一例を示す図である。
図8】実施形態による表示システムの最小構成を示す図である。
図9】実施形態による最小構成の表示システムの処理フローの一例を示す図である。
図10】少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
<実施形態>
図1は、一実施形態による情報処理システム1の構成の一例を示す図である。情報処理システム1は、情報処理装置2および表示システム3を備える。情報処理装置2は、表示システム3が備える後述するメモリモジュールを記憶装置として利用して情報処理を行う装置である。
【0013】
表示システム3は、情報処理装置2が動作していない場合であっても、メモリモジュールが正しく搭載されたか否かを判定し、判定結果に基づいて、表示装置を制御するシステムである。表示システム3は、図1に示すように、バッテリ10、不揮発性メモリ20、表示装置30、メモリスロット40a1~40am、メモリモジュール50a1~50an、判定装置60、および確認手段70を備える。なお、mはメモリスロットの数を表している。mは1以上である。また、nはメモリモジュールの数を表している。nは1以上m以下である。
【0014】
バッテリ10は、表示システム3にのみ電力を供給する独立したバッテリである。バッテリ10は、図1に示すように、不揮発性メモリ20、表示装置30および判定装置60に接続される。また、バッテリ10は、メモリスロット40a1~40amを介して、メモリモジュール50a1~50anに接続される。バッテリ10は、不揮発性メモリ20、表示装置30、メモリモジュール50a1~50an、および判定装置60のそれぞれに電力を供給する。バッテリ10が電力を供給することにより、表示システム3単独で不揮発性メモリ20、表示装置30、メモリモジュール50a1~50an、および判定装置60を動作させることが可能になる。
【0015】
不揮発性メモリ20は、メモリモジュールの搭載枚数ごとの最適なメモリモジュール搭載位置情報とメモリ仕様によるメモリモジュール50a1~50anの搭載優先度を予め記憶する。メモリモジュール搭載位置情報は、メモリモジュール50a1~50anそれぞれについて、メモリスロット40a1~40amのうちのどのメモリスロットに搭載すべきであるかを示す情報である。搭載優先度は、メモリモジュール50a1~50anをメモリスロット40a1~40amに搭載する場合、メモリモジュール50a1~50anをどの順で搭載すべきかを示す情報である。
【0016】
図2は、一実施形態によるメモリスロット40a1~40amと情報処理装置2が備えるCPUとの接続の一例を示す図である。図3は、一実施形態における一実施形態による不揮発性メモリ20が記憶するメモリモジュール50a1~50anの搭載優先度の一例を示す図である。図4は、一実施形態による不揮発性メモリ20が記憶するメモリモジュール搭載位置情報の一例を示す図である。図2に示す情報処理装置2が備えるCPUは、表示システム3におけるメモリモジュール50a1~50anを用いる表示システム3の上位システムである情報処理システム1が備える情報処理装置2である。図3には、メモリモジュール50a1~50anの搭載優先度とともにメモリモジュールの容量およびランク数の一例が示されている。
【0017】
例えば、図2に示すように、メモリスロットの数mが12であり、メモリスロット40a1~40a12がCPUに接続される場合であって、図4に示すように、メモリモジュールの搭載枚数が3枚の場合、メモリモジュール搭載位置情報は、メモリスロット40a8、40a10、40a12にメモリモジュール50a1、50a2、50a3を搭載すべきであることを示している。また、図2に示すように、メモリスロットの数mが12であり、メモリスロット40a1~40a12がCPUに接続される場合であって、メモリモジュールの搭載枚数が3枚の場合、搭載優先度は、図3に示す容量とランク数に従ってメモリスロット40a8、40a10、40a12の順にメモリモジュールを搭載すべきであることを示している。また、図2に示すように、メモリスロットの数mが12であり、メモリスロット40a1~40a12がCPUに接続される場合であって、メモリモジュールの搭載枚数が4枚の場合、メモリモジュール搭載位置情報は、メモリスロット40a3、40a5、40a8、40a10にメモリモジュールを搭載すべきであることを示している。また、図2に示すように、メモリスロットの数mが12であり、メモリスロット40a1~40a12がCPUに接続される場合であって、メモリモジュールの搭載枚数が4枚の場合、搭載優先度は、図3に示す容量とランク数に従ってメモリスロット40a8、40a10、40a5、40a3の順にメモリモジュールを搭載すべきであることを示している。
【0018】
表示装置30は、判定装置60による判定結果を表示する。判定装置60による判定結果の例としては、メモリスロット40a1~40amそれぞれの実装状態の正誤、メモリモジュール50a1~50anのメモリ容量に応じた優先順位の正誤などが挙げられる。また、表示装置30は、メモリモジュール50a1~50anの正しい搭載位置を示す情報を表示する。メモリモジュール50a1~50anの正しい搭載位置を示す情報の例としては、メモリスロット40a1~40amそれぞれの搭載されるべき(すなわち、正しい)メモリ容量、メモリスロット40a1~40amそれぞれの搭載されるべき(すなわち、正しい)メモリモジュールの数(例えば、ランク数)などが挙げられる。なお、表示装置30が表示する情報は、ユーザが確認手段70に対して最後に行った確認操作のタイミングにおけるメモリスロット40a1~40amそれぞれの情報である。確認操作の詳細については後述する。表示装置30は、例えば、7SEG-LEDを含む。表示装置30が表示する情報により、メモリモジュール50a1~50anが正しく搭載されない場合であっても、ユーザは、メモリモジュール50a1~50anの正しい搭載位置と正しい搭載順を容易に確認することができるようになる。
【0019】
メモリスロット40a1~40amのそれぞれは、メモリモジュール50a1~50anの何れも搭載可能なスロットである。メモリモジュール50a1~50anのそれぞれは、メモリスロット40a1~40amの何れかに搭載されることにより、上述の情報処理システム1が備える情報処理装置2からアクセス可能になるメモリを有する。メモリモジュール50a1~50anのそれぞれは、メモリ容量とランク数に応じて、例えば、図3に示すような搭載優先度と、図4に示すような搭載位置とが定められている。メモリモジュール50a1~50anのそれぞれは、SPD(Serial Presence Detect)を備える。SPDは、メモリモジュール50a1~50anの容量およびランク数を含む情報を記憶している。
【0020】
判定装置60は、メモリモジュール50a1~50anそれぞれの搭載位置が正しいか否かを判定する装置である。判定装置60は、各メモリスロット40a1~40amに搭載されたメモリモジュール50a1~50anのSPDに接続可能な装置である。図5は、一実施形態による判定装置60の構成の一例を示す図である。判定装置60は、図5に示すように、取得部601、判定部602、および制御部603(第1制御部の一例、第2制御部の一例)を備える。
【0021】
取得部601は、メモリスロット40a1~40amのそれぞれからメモリモジュール50a1~50anのSPDが記憶する容量およびランク数を含む情報を取得する。また、取得部601は、不揮発性メモリ20から、メモリモジュール搭載位置情報および搭載優先度を取得する。
【0022】
判定部602は、メモリモジュール50a1~50anが正しく搭載されたか否かを判定する。例えば、判定部602は、取得部601が容量およびランク数を含む情報を取得したメモリモジュール50a1~50anの数nを特定する。また、判定部602は、取得部601が取得した搭載優先度と、取得部601が取得した容量およびランク数を含む情報とに基づいて、取得部601が容量およびランク数を含む情報を取得したメモリモジュール50a1~50anそれぞれについて、搭載優先度を特定する。具体的には、例えば、判定部602は、取得部601が取得した容量およびランク数を含む情報に含まれる容量およびランク数を取得部601が取得した搭載優先度の高い順に並べる。そして、判定部602は、並べた容量およびランク数に対応するメモリモジュール50a1~50anを搭載優先度の高い順に並べる。判定部602は、搭載優先度の高い順に並べたメモリモジュール50a1~50anに対応するメモリスロットをメモリスロット40a1~40amの中から順に特定する。判定部602は、特定したメモリスロットの順および位置と、取得部601が不揮発性メモリ20から取得したメモリモジュール搭載位置情報が示す順および位置とを比較する。判定部602は、比較した結果、一致すると判定したメモリスロットに搭載されているメモリモジュールを、正しく搭載されたメモリモジュールと判定する。また、判定部602は、比較した結果、一致しないと判定したメモリスロットに搭載されているメモリモジュールを、正しく搭載されていないメモリモジュールと判定する。
【0023】
制御部603は、判定部602による判定結果に基づいて、表示装置30を制御する。例えば、搭載順が一致すると判定部602が判定したメモリスロットに搭載されているメモリモジュールについて、制御部603は、メモリモジュールが正しく搭載されていることを示す色(例えば、緑色)の光を発光させる制御を表示装置30に対して行う。また、例えば、搭載順が一致しないと判定部602が判定したメモリスロットに搭載されているメモリモジュールについて、制御部603は、メモリモジュールが正しく搭載されていないことを示す色(例えば、橙色)の光を発光させる制御を表示装置30に対して行う。また、制御部603は、メモリモジュールの正しい搭載位置および搭載順を表示させる制御を表示装置30に対して行う。
【0024】
図6は、一実施形態において、制御部603による制御の下で表示装置30が表示する表示例を示す図である。図6は、制御部603による制御の下、表示装置30が、Aの部分に、メモリスロット40a5、40a8、40a10に関してメモリモジュールが正しく搭載されており、メモリスロット40a3、40a12に関してメモリモジュールが正しく搭載されていないことを表示し、Bの部分にメモリモジュールの正しい位置と順とを表示した例を示している。図6に示す例の場合、判定部602は、取得部601がSPDから取得した容量およびランク数として、判定部602は、搭載優先度の高い順に、メモリスロット40a5の(容量2、ランク数4)、メモリスロット40a8の(容量2、ランク数4)、メモリスロット40a10の(容量2、ランク数2)、メモリスロット40a12の(容量2、ランク数2)を特定する。そして、判定部602は、取得部601が取得したメモリモジュール搭載位置情報が示す順および位置(例えば、図4におけるメモリモジュールの搭載枚数が4枚の搭載に示す順と位置)と、特定したメモリスロット40a5の(容量2、ランク数4)、メモリスロット40a8の(容量2、ランク数4)、メモリスロット40a10の(容量2、ランク数2)、メモリスロット40a12の(容量2、ランク数2)とを比較する。メモリスロット40a5の(容量2、ランク数4)およびメモリスロット40a8の(容量2、ランク数4)は、搭載優先度2である。また、メモリスロット40a10の(容量2、ランク数2)およびメモリスロット40a12の(容量2、ランク数2)は、搭載優先度3である。よって、判定部602は、メモリスロット40a8およびメモリスロット40a10に搭載優先度2のメモリモジュールが搭載されており、メモリスロット40a5およびメモリスロット40a3に搭載優先度3のメモリモジュールが搭載されている場合、メモリモジュールが正しく搭載されていると判定する。よって、図6に示す例の場合、メモリスロット40a8のみメモリモジュールが正しく搭載されており、メモリスロット40a3、40a5、40a10、40a12については、メモリモジュールが正しく搭載されていないと判定する。この場合、制御部603は、判定部602による判定結果に応じて、図6に示すように、メモリスロット40a8にメモリモジュールが正しく搭載されていることを示す色(例えば、緑色)の光を発光させる制御を表示装置30に対して行う。また、制御部603は、判定部602による判定結果に応じて、図6に示すように、メモリスロット40a3、40a5、40a10、40a12にはメモリモジュールが正しく搭載されていないことを示す色(例えば、緑色)の光を発光させる制御を表示装置30に対して行う。
【0025】
確認手段70は、メモリモジュールの搭載位置が正しいか確認を行うタイミングを決定する手段である。確認手段70は、例えば、ボタンスイッチである。確認手段70がボタンスイッチである場合、そのボタンスイッチが押下されたタイミングに、判定装置60は、メモリモジュール50a1~50anそれぞれの搭載位置が正しいか否かの判定を開始する。
【0026】
次に、表示システム3の動作について、図7を参照して説明する。図7は、一実施形態による表示システム3の処理フローの一例を示す図である。なお、ここでは、図6に示すように、搭載優先度2のメモリモジュールがメモリスロット40a5および40a8に搭載され、搭載優先度3のメモリモジュールがメモリスロット40a10および40a12に搭載されているものとする。また、図4におけるメモリモジュールの搭載枚数が4枚の場合のメモリスロットの位置と順が正しいものとする。また、確認手段70は、ボタンスイッチであるものとする。
【0027】
ユーザは、確認手段70であるボタンスイッチを押下する。確認手段70は、ユーザによるボタンスイッチの押下に応じて、判定を開始させる判定開始信号を判定装置60に出力する。
【0028】
判定開始信号に応じて、取得部601は、メモリスロット40a1~40amのそれぞれからメモリモジュール50a1~50anのSPDが記憶する容量およびランク数を含む情報を取得する(ステップS1)。また、取得部601は、不揮発性メモリ20から、メモリモジュール搭載位置情報および搭載優先度を取得する(ステップS2)。
【0029】
判定部602は、メモリモジュール50a1~50anが正しく搭載されたか否かを判定する(ステップS3)。制御部603は、判定部602による判定結果に基づいて、表示装置30を制御する。例えば、搭載順が一致すると判定部602が判定した場合(ステップS3においてYES)、メモリスロットに搭載されているメモリモジュールについて、制御部603は、メモリモジュールが正しく搭載されていることを示す色(例えば、緑色)の光を発光させる制御を表示装置30に対して行う(ステップS4)。また、例えば、搭載順が一致しないと判定部602が判定した場合(ステップS3においてNO)、メモリスロットに搭載されているメモリモジュールについて、制御部603は、メモリモジュールが正しく搭載されていないことを示す色(例えば、橙色)の光を発光させる制御を表示装置30に対して行う(ステップS5)。制御部603は、メモリモジュールの正しい搭載位置および搭載順を表示させる制御を表示装置30に対して行う(ステップS6)。
【0030】
以上、本発明の一実施形態による表示システム3について説明した。表示システム3は、バッテリ10、判定部602、および制御部603を備える。バッテリ10は、表示システム3にのみ電力を供給する。独立した判定部602は、メモリモジュールが正しく搭載されたか否かを判定する、制御部603は、判定部602による判定結果に基づいて、表示装置30を制御する。
【0031】
こうすることにより、情報処理システム全体に比べて簡易的な構成のみで、情報処理システムにおいて使用されるメモリモジュールを適切に搭載することができる。
【0032】
図8は、実施形態による表示システム3の最小構成を示す図である。表示システム3は、図8に示すように、バッテリ10、判定部602、および制御部603を備える。バッテリ10は、表示システム3にのみ電力を供給する独立したバッテリである。判定部602は、メモリモジュールが正しく搭載されたか否かを判定する。制御部603は、判定部602による判定結果に基づいて、表示装置30を制御する。
【0033】
次に、本発明の実施形態による最小構成の表示システム3による処理について説明する。図9は、形態による最小構成の表示システムの処理フローの一例を示す図である。ここでは、図9に示す処理フローについて説明する。
【0034】
表示システム3にのみ電力を供給する独立したバッテリ10を備える表示システム3において、判定部602は、メモリモジュールが正しく搭載されたか否かを判定する(ステップS11)。制御部603は、判定部602による判定結果に基づいて、表示装置30を制御する(ステップS12)。
【0035】
以上、本発明の実施形態による最小構成の表示システム3について説明した。この表示システム3により、情報処理システム全体に比べて簡易的な構成のみで、情報処理システムにおいて使用されるメモリモジュールを適切に搭載することができる。
【0036】
なお、本発明の実施形態における処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
【0037】
本発明の実施形態について説明したが、上述の情報処理システム1、表示システム3、情報処理装置2、判定装置60、その他の制御装置は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータの具体例を以下に示す。
図10は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、図10に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述の情報処理システム1、表示システム3、情報処理装置2、判定装置60、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
【0038】
ストレージ8の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ8は、コンピュータ5のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース9または通信回線を介してコンピュータ5に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ5に配信される場合、配信を受けたコンピュータ5が当該プログラムをメインメモリ7に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ8は、一時的でない有形の記憶媒体である。
【0039】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0040】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、発明の範囲を限定しない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、省略、置き換え、変更を行ってよい。
【符号の説明】
【0041】
1・・・情報処理システム
2・・・情報処理装置
3・・・表示システム
5・・・コンピュータ
6・・・CPU
7・・・メインメモリ
8・・・ストレージ
9・・・インターフェース
10・・・バッテリ
20・・・不揮発性メモリ
30・・・表示装置
40a1~40am・・・メモリスロット
50a1~50an・・・メモリモジュール
60・・・判定装置
70・・・確認手段
601・・・取得部
602・・・判定部
603・・・制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10