IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダイニチ工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-空調装置 図1
  • 特開-空調装置 図2
  • 特開-空調装置 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173808
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】空調装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/32 20180101AFI20221115BHJP
   F24F 11/52 20180101ALI20221115BHJP
   F24F 11/56 20180101ALI20221115BHJP
   F24F 11/89 20180101ALI20221115BHJP
【FI】
F24F11/32
F24F11/52
F24F11/56
F24F11/89
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021079755
(22)【出願日】2021-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】000109026
【氏名又は名称】ダイニチ工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】牧田 悟
(72)【発明者】
【氏名】堀 仁
(72)【発明者】
【氏名】松木 航平
(72)【発明者】
【氏名】大塚 優吾
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260AB14
3L260CB90
3L260FA02
3L260GA02
3L260GA17
3L260HA01
3L260JA11
(57)【要約】
【課題】本体に異常が起きている状態で遠隔操作により運転が開始されることを防ぎ、本体の安全性を向上させることを目的とする。
【解決手段】本体1に設けられて本体1の動作を指示する操作部2と、本体1の動作を指示可能な遠隔操作手段40の信号を受信する受信部14と、操作部2および遠隔操作手段40からの指示を本体1に実行させる制御部30と、を備えた空調装置において、制御部30は、本体1の異常を検知したときに異常の報知と運転停止を行い、異常が第一の異常である場合に、操作部2からの異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させるが、遠隔操作手段40からのこれらの指示を実行させない。つまり、異常の報知の解除または運転開始をさせるには操作部2から指示する必要がある。これにより、遠隔操作により運転が開始されることを防ぎ、本体1の安全性を向上させられる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に設けられ、前記本体の動作を指示する操作部と、
前記本体の動作を遠方から指示可能な遠隔操作手段の信号を受信する受信部と、
前記操作部および前記遠隔操作手段からの指示を前記本体に実行させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記本体の異常を検知したときに異常の報知と運転停止を行い、
前記異常が第一の異常である場合に、前記操作部からの前記異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させるが、前記遠隔操作手段からの前記異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させない空調装置。
【請求項2】
本体と、
前記本体に設けられ、前記本体の動作を指示する操作部と、
前記本体の動作を遠方から指示可能な遠隔操作手段の信号を受信する受信部と、
前記操作部および前記遠隔操作手段からの指示を前記本体に実行させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記本体の異常を検知したときに異常の報知と運転停止を行い、
前記異常が第一の異常であり、かつ前記異常の原因が解消された場合に、前記操作部からの前記異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させるが、前記遠隔操作手段からの前記異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させない空調装置。
【請求項3】
前記本体の傾きを検知する傾き検知手段を備え、
前記第一の異常は、前記傾き検知手段によって検知される異常を含む請求項1または2に記載の空調装置。
【請求項4】
室内の空気を前記本体内に取り入れる吸込口と、
前記本体から空気を放出する吹出口と、を備え、
前記第一の異常は、前記吸込口または前記吹出口が閉塞された異常を含む請求項1から3のいずれかに記載の空調装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体に操作部を備え、かつ遠隔操作可能な空調装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、本体に設けられた本体操作部と、本体を操作可能なリモコンとを備え、本体操作部とリモコンの両方から操作が可能な空調装置がある(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-35985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、空調装置は本体に異常が発生した場合には運転を停止する。このとき、リモコンからの操作が、本体に異常がないときと同様に行えてしまうと、本体に異常が起きている状態で使用者が本体の運転を開始させることが可能であり、安全性を損なうおそれがある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためのもので、本体に異常が起きている状態で遠隔操作により運転が開始されることを防ぎ、本体の安全性を向上させた空調装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、本体と、
前記本体に設けられ、前記本体の動作を指示する操作部と、
前記本体の動作を遠方から指示可能な遠隔操作手段の信号を受信する受信部と、
前記操作部および前記遠隔操作手段からの指示を前記本体に実行させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記本体の異常を検知したときに異常の報知と運転停止を行い、
前記異常が第一の異常である場合に、前記操作部からの前記異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させるが、前記遠隔操作手段からの前記異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させない空調装置である。
【0007】
本発明は、本体と、
前記本体に設けられ、前記本体の動作を指示する操作部と、
前記本体の動作を遠方から指示可能な遠隔操作手段の信号を受信する受信部と、
前記操作部および前記遠隔操作手段からの指示を前記本体に実行させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記本体の異常を検知したときに異常の報知と運転停止を行い、
前記異常が第一の異常であり、かつ前記異常の原因が解消された場合に、前記操作部からの前記異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させるが、前記遠隔操作手段からの前記異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させない空調装置である。
【発明の効果】
【0008】
上述のように構成することにより、本体に異常が起きている状態で遠隔操作により運転が開始されることを防ぎ、本体の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態の加湿装置の外観斜視図である。
図2】本実施形態の加湿装置の断面構成図である。
図3】本実施形態の加湿装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
好適と考える本発明の実施形態を、本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0011】
本発明は、本体に設けられて本体の動作を指示する操作部と、本体の動作を指示可能な遠隔操作手段の信号を受信する受信部と、操作部および遠隔操作手段からの指示を本体に実行させる制御部と、を備えた空調装置において、制御部は、本体の異常を検知したときに異常の報知と運転停止を行い、異常が第一の異常である場合に、操作部からの異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させるが、遠隔操作手段からの異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させない。本体に第一の異常が起きているとき、遠方にいる使用者では異常の原因を解消することができないため、遠隔操作手段から本体の運転を開始させられてしまうと、第一の異常が起きたまま運転が開始されることになり、安全性を損なうおそれがある。そのため、本体に第一の異常が起きている場合には、遠隔操作手段から本体の運転を開始させられないようにすることで、本体の安全性を向上させることができる。
【0012】
本発明は、本体に設けられて本体の動作を指示する操作部と、本体の動作を指示可能な遠隔操作手段の信号を受信する受信部と、操作部および遠隔操作手段からの指示を本体に実行させる制御部と、を備えた空調装置において、制御部は、本体の異常を検知したときに異常の報知と運転停止を行い、異常が第一の異常であり、かつ異常の原因が解消された場合に、操作部からの異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させるが、遠隔操作手段からの異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させない。本体に第一の異常が起きているとき、遠方にいる使用者では異常の原因を解消することができないため、遠隔操作手段から本体の運転を開始させられてしまうと、第一の異常が起きたまま運転が開始されることになり、安全性を損なうおそれがある。そのため、本体に第一の異常が起きている場合には、遠隔操作手段から本体の運転を開始させられないようにすることで、本体の安全性を向上させることができる。また、異常の原因が解消された場合に、操作部からの異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させるので、本体の運転を再開させた直後に、再び同じ異常が原因で本体の運転が停止するのを防ぐことができ、利便性が向上する。
【0013】
また、本体の傾きを検知する傾き検知手段を備え、第一の異常は、傾き検知手段によって検知される異常を含む。傾き検知手段により本体が傾いたり、転倒したことが検知された場合、本体が正常に設置されている場合と送風経路の風の流れが変わることで、本体内で想定外の温度上昇が起こる可能性がある。そのような状態で本体の運転が開始されると安全性が損なわれる。そのため、第一の異常に傾き検知手段によって検知される異常を含むことで、本体内で想定外の温度上昇が起こることを防ぎ、本体の安全性を向上させることができる。
【0014】
また、室内の空気を本体内に取り入れる吸込口と、本体から空気を放出する吹出口と、を備え、第一の異常は、吸込口または吹出口が閉塞された異常を含む。吸込口や吹出口が閉塞されると本体内が高温となる。この異常が起きた状態で本体の運転が再び開始されると、本体内の高温状態が解消されない。そのため、第一の異常に吸込口または吹出口が閉塞された異常を含むことで、本体内が高温な状態で運転されるのを防ぎ、本体の安全性を向上させることができる。
【実施例0015】
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。本実施例では、空調装置の一例として加湿装置を用いて説明する。
【0016】
図1は本実施形態の加湿装置の外観斜視図であり、図2は本実施形態の加湿装置の断面構成図である。加湿装置の本体1の上面には、加湿装置の動作を指示するための多数のスイッチが設けられた操作部2、運転状態を表示する表示部3、加湿空気を吹き出す吹出口4が設けられている。
【0017】
本体1の背面には室内の空気を本体1に取り入れるための吸込口5が設けられている。また、本体1内の底部には給水タンク6から水が供給されて一定量の水を貯える水槽部7と、この水槽部7内に吸水性を有する気化フィルタ8が配置されていて、水槽部7と気化フィルタ8により加湿空気を発生させる加湿手段9が構成される。気化フィルタ8は一部が水槽部7内の水に浸漬されており、この水を吸い上げることにより湿潤している。
【0018】
そして、気化フィルタ8の上部にはファン10とモータ11からなる送風機12が設けられており、この送風機12の駆動により吸込口5から吹出口4へ至る送風経路に送風が行われる。また、送風経路中の気化フィルタ8の上流には、吸込口5から導入された空気を加熱して温風とするためのヒータ13が設けられ、ヒータ13の上流には温度検知手段として本体1内の温度を検知する本体内温度検知手段25が配置されている。
【0019】
また、加湿装置は、遠隔操作手段40により操作可能であり(図3参照)、遠隔操作手段40からの信号を受信する受信部14を備える。なお、遠隔操作手段40は、例えば加湿装置に付属されるリモコンや、加湿装置の動作を指示する信号を記憶させて使用する学習リモコンや、本体1や学習リモコンに接続されたスマートフォンなどとすることができ、特にその方式は問わない。
【0020】
図3は、本実施形態の加湿装置のブロック図である。本体1の動作を制御する制御部30には、操作部2および受信部14から運転に関する指示が入力される。操作部2には使用者が操作する各種スイッチが設けられており、本実施形態では、本体1の運転の開始および停止を指示する運転スイッチ20、室内の目標湿度を設定する湿度設定スイッチ21を備えている。さらに、制御部30には各種検知手段からの情報が入力される。各種検知手段として、本実施形態では、本体1内の温度を検知する本体内温度検知手段25と、室内空気の温度を検知する室温検知手段26と、室内空気の湿度を検知する湿度検知手段27と、本体の傾きを検知する傾き検知手段28を備えている。各種スイッチおよび各種検知手段は、本実施形態に限定されず、その他のスイッチや検知手段を備えていてもよい。
【0021】
制御部30の出力側には、表示部3、送風機12、ヒータ13が接続されている。制御部30は、入力された運転に関する指示や情報に基づいて、送風機12の回転数とヒータ13の出力を設定して加湿運転を行う。また、表示部3には、湿度検知手段27により検知された室内空気の湿度を表示するほか、各種検知手段から入力される情報から制御部30が本体1の異常を検知し、異常に対応するエラーコードを表示する。本実施形態では、エラーコードを表示することで異常の報知を行うが、これに限らず、エラー時に点灯や点滅するエラーランプを操作部2に設けたり、報知音を鳴らしたりしてもよい。
【0022】
上述した加湿装置の動作を説明する。加湿装置は運転スイッチ20または遠隔操作手段40から運転開始が指示されると、送風機12を駆動させ、室内の空気を吸込口5から本体1内に取り込む。取り込まれた空気はヒータ13を通過する間に温風となって、さらに温風は気化フィルタ8を通過することで加湿空気となり、加湿空気が吹出口4より室内に放出される。
【0023】
制御部30は、入力された運転に関する指示や情報に基づいて加湿運転を行い、室内の湿度を湿度設定スイッチ21により設定された目標湿度に近づける。操作部2または遠隔操作手段40からの運転に関する指示が実行されると、その指示に応じて「ピッ」や「ピーッ」といったブザー音が本体1から鳴り、指示が実行されたことを使用者に知らせる。
【0024】
また、制御部30は、各種検知手段からの信号に基づいて本体1に異常がないかを判断し、異常を検知した場合には異常の報知と本体1の運転停止を行う。この異常は、第一の異常と、第二の異常とに分けられる。第一の異常とは、使用者が異常の原因に対処することで、本体1の運転を正常に開始することができる異常を指し、第一の異常の具体例については後述する。第二の異常とは、本体1の修理が必要とされる異常を指す。なお、使用者が対処できる異常であっても、所定期間中に複数回連続して発生したり、他の異常と同時に発生したりするような場合は、第一の異常ではなく第二の異常としてもよい。
【0025】
異常が第一の異常である場合に、制御部30は操作部2からの異常の報知の解除または運転開始の指示を本体1に実行させることができる。つまり、使用者が異常の原因に対処した後、操作部2の運転スイッチ20を操作すると、異常の報知が解除され、運転が開始される。なお、異常の報知の解除と運転開始の指示は、それぞれ独立した指示としてもよく、その場合、運転スイッチ20を操作すると異常の報知が解除され、その後再度運転スイッチ20を操作すると運転が開始される。なお、上記のスイッチ操作は、運転スイッチ20に限らず他のスイッチであってもよい。
【0026】
ところで、本体1に第一の異常が起きている時、遠方にいる使用者では異常の原因を解消することができない。そのため、遠隔操作手段40からの運転開始の指示を実行させてしまうと、本体1に第一の異常が起きたまま運転が開始されることになる。遠隔操作をしているということは、本体1の近くに人がいない状況である可能性が高く、そのような状況で異常に対処せずに運転を続けると、安全性を損なうおそれがある。そこで、異常が第一の異常である場合に、制御部30は遠隔操作手段40からの異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させない。これにより、第一の異常が起きている状態で遠隔操作により本体1の運転が開始されることを防ぎ、本体1の安全性を向上させることができる。
【0027】
特に、本体1が遠隔操作手段40へ本体1の異常に関する情報を送信する送信部を備えない場合には、第一の異常により本体1の運転が停止したことが遠方にいる使用者に伝わらないため、異常に気付かずに運転開始を指示してしまうことが考えられる。しかし、制御部30がこの指示を実行させないので、安全に使用することができる。
【0028】
また、本体1が送信部を備えていて、第一の異常により本体1の運転が停止したことが遠方にいる使用者に伝わったとしても、誤操作で運転開始を指示してしまう可能性がある。このような場合でも、本体1の運転が開始されることを防げるため、本体1の安全性を向上させることができる。
【0029】
さらに、第一の異常が起きており、遠隔操作手段40からの指示が実行されなかった場合には、本体1からブザー音が鳴らないようにしてもよい。これにより、遠隔操作手段40からの指示が実行されていないことを室内の使用者に知らせることができる。
【0030】
また、他の実施形態として、操作部2からの異常の報知の解除または運転開始の指示を実行させる条件を、異常が第一の異常であり、かつ異常の原因が解消された場合とすることもできる。異常の原因が解消されたか否かは、各種検知手段の検知結果に基づいて制御部30が判断する。これにより、操作部2から本体1の運転を開始させた直後に、再び同じ異常が原因で本体1の運転が停止するのを防ぐことができ、利便性が向上する。
【0031】
ここで、第一の異常について具体例を挙げて説明する。
【0032】
第一の異常には、傾き検知手段28によって検知される異常を含んでもよい。傾き検知手段28は、本体1が所定角度以上傾いたことを検知するものであって、地震による揺れや、人が本体1にぶつかるなどして本体1が傾いたり、転倒したことを検知する。この異常が起きたときには、本体1が正常に設置されている場合と送風経路の風の流れが変わり、本体1内で想定外の温度上昇が起こる可能性がある。そのような状態で本体1の運転が開始されると安全性が損なわれる。また、水槽部7からこぼれた水が電装部に付着した状態で通電されると、基板が故障するおそれがあり、本体1の内部まで十分に乾燥させてから本体1の運転を開始する必要がある。そのため、第一の異常に傾き検知手段28によって検知される異常を含むことで、本体1で想定外の温度上昇や基板の故障が起こることを防ぐことができ、安全性を向上させることができる。さらに、この異常で本体1が運転を停止した場合、使用者が操作部2から操作するために本体1に近づくことで、使用者に本体1を水平に設置するほか、本体1の周囲の確認を促すこともできる。本体1の周囲の確認とは、たとえば、本体1の周囲に水槽部7から水がこぼれていないかなどである。
【0033】
また、第一の異常は、吸込口5または吹出口4の閉塞による異常を含んでもよい。吸込口5や吹出口4が物で塞がれたり、埃がたまったりすると、本体1内の温度が上昇するので、これを本体内温度検知手段25が検知する。この異常が解消されないまま本体1の運転が開始されると、再び異常が検知されて本体1の運転が停止するまで本体1内の高温状態が解消されない。そのため、第一の異常に吸込口5または吹出口4の閉塞による異常を含むことで、本体1内が高温な状態で運転されるのを防ぎ、安全性を向上させることができる。さらに、この異常で本体1が運転を停止した場合、使用者が操作部2から操作するために本体1に近づくことで、吸込口5や吹出口4を閉塞する物や埃に気付きやすくなり、物をどかしたり、埃を除くといった対処を促すこともできる。
【0034】
ほかにも、第一の異常には、吸込口5から取り入れられる室内空気の温度の異常を含むこともできる。この異常は、室温検知手段26により検知される室温が所定の範囲内から外れたときに検知される。
【符号の説明】
【0035】
1 本体
2 操作部
4 吹出口
5 吸込口
14 受信部
28 傾き検知手段
30 制御部
40 遠隔操作手段
図1
図2
図3