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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173905
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】背負いベルトおよび背負い鞄
(51)【国際特許分類】
   A45C 13/30 20060101AFI20221115BHJP
   A45F 3/12 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
A45C13/30 Z
A45F3/12 400
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021079954
(22)【出願日】2021-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】391043756
【氏名又は名称】株式会社セイバン
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】樫谷 一弘
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 ほのか
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA24
3B045CB03
3B045GA03
3B045GB02
3B045GC01
3B045GC04
3B045GD01
3B045IA01
(57)【要約】
【課題】ベルト芯材が使用者の肩に当たることを防止することができる背負いベルトおよび背負い鞄を提供する。
【解決手段】背負いベルト3は、帯部と、肩当部32とを備えている。肩当部32は、外装生地33と、外装生地33に包まれたベルト芯材34およびパッド部35とを含んでいる。ベルト芯材34は、表面34a、裏面34bならびに表面34aおよび裏面34bをつなぐ一対の側面34cを有している。パッド部35は、ベルト芯材34よりも低硬度であり、かつベルト芯材34の裏面34bおよび一対の側面34cを覆っている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯部と、
前記帯部に接続された肩当部とを備え、
前記肩当部は、外装生地と、前記外装生地に包まれたベルト芯材およびパッド部とを含み、
前記ベルト芯材は、表面、裏面ならびに前記表面および前記裏面をつなぐ一対の側面を有し、
前記パッド部は、前記ベルト芯材よりも低硬度であり、かつ前記ベルト芯材の前記裏面および一対の前記側面を覆っている、背負いベルト。
【請求項2】
前記パッド部は、前記ベルト芯材よりも低反発である、請求項1に記載の背負いベルト。
【請求項3】
前記パッド部は、前記ベルト芯材の一対の前記側面の各々に対して外側へ膨らむように湾曲している、請求項1または2に記載の背負いベルト。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の背負いベルトと、
前記背負いベルトが取り付けられた収納部とを備えた、背負い鞄。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、背負いベルトおよび背負い鞄に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、実用新案登録第3138960号公報(特許文献1)には、ベルト芯材にパッド部が接着され、ベルト芯材とパッド部とが保護カバー材で覆われたランドセル用背負いベルトが記載されている。ベルト芯材は、例えばポリウレタンまたはポリエチレンなどの発泡樹脂材である。パッド部は、例えばポリウレタンまたはポリエチレンなどのクッション機能を有するスポンジ材である。パッド部は、背負いベルトの幅方向において、ベルト芯材の中央に配置されており、ベルト芯材の両側縁部に配置されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3138960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記公報に記載されたランドセル用背負いベルトでは、パッド部は、背負いベルトの幅方向において、ベルト芯材の両側縁部に配置されていない。このため、背負いベルトに荷重が加えられたときに、ベルト芯材の両側縁部が使用者の肩に当たる。これにより、使用者の肩に違和感が生じる。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ベルト芯材が使用者の肩に当たることを防止することができる背負いベルトおよび背負い鞄を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の背負いベルトは、帯部と、帯部に接続された肩当部とを備えている。肩当部は、外装生地と、外装生地に包まれたベルト芯材およびパッド部とを含んでいる。ベルト芯材は、表面、裏面ならびに表面および裏面をつなぐ一対の側面を有している。パッド部は、ベルト芯材よりも低硬度であり、かつベルト芯材の裏面および一対の側面を覆っている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の背負いベルトによれば、パッド部は、ベルト芯材の裏面および一対の側面を覆っている。このため、ベルト芯材が使用者の肩に当たることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態における背負い鞄の構成を概略的に示す正面図である。
図2】実施の形態における背負い鞄の構成を概略的に示す側面図である。
図3図1のIII-III線に沿う断面図である。
図4】実施の形態における背負いベルトがベルト取付具に取り付けられた状態を説明するための部分正面図である。
図5】実施の形態における背負い鞄が使用者に背負われた状態を概略的に示す側面図である。
図6】比較例の背負いベルトの構成を概略的に示す断面図である。
図7】比較例の背負いベルトの片方の側縁部が使用者の肩に当たった状態を示す断面模式図である。
図8】比較例の背負いベルトの両側縁部が使用者の肩に当たった状態を示す断面模式図である。
図9】実施の形態における背負いベルトが使用者の肩に当たった状態を示す断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。本実施の形態における背負い鞄は、ランドセルなどの各種の背負い鞄に適用可能である。以下においては、本実施の形態における背負い鞄を一例としてのランドセルに基づいて説明する。また、以下においては、同一または相当する部分に同一の符号を付すものとし、重複する説明は繰り返さない。
【0010】
図1図4を参照して、本実施の形態における背負い鞄100の構成について説明する。
【0011】
図1および図2に示されるように、本実施の形態における背負い鞄100は、収納部1と、蓋部2と、一対の背負いベルト3と、ベルト取付具4と、連結部材5とを主に備えている。なお、図2は、背負いベルト3を見やすくするため、一方の背負いベルト3を示し、他方の背負いベルト3を示していない。
【0012】
収納部1は、背部1aと、底部1bと、前部1cと、一対の側部1dとを有している。背部1aは、使用者が背負い鞄100を背負ったときに使用者の背中に向かい合う部分である。底部1bは、収納部1の底を構成する部分である。前部1cは、背部1aと対向する部分である。一対の側部1dは、背部1aおよび前部1cの各々の左右両側に配置される部分である。
【0013】
収納部1は上端に開口部を有している。収納部1は、開口部に連通する内部空間を有している。内部空間は、背部1a、底部1b、前部1cおよび一対の側部1dのそれぞれの内周面によって取り囲まれた空間である。収納部1は、開口部を通して内部空間に教科書等を収納可能に構成されている。蓋部2は、収納部1の背部1aの上端に接続されており、背部1aの上端を基端にして開口部を開閉可能に構成されている。
【0014】
背負いベルト3は、使用者が背負い鞄100を背負ったときに少なくとも使用者の肩に装着されるように構成されている。背負いベルト3は、収納部1に取り付けられている。一対の背負いベルト3はそれぞれベルト取付具4を介して収納部1の背部1aに接続されている。一対の背負いベルト3の各々の上端がベルト取付具4に取り付けられている。また、一対の背負いベルト3はそれぞれ連結部材5を介して収納部1の底部1bに接続されている。一対の背負いベルト3の各々の下端が連結部材5に取り付けられている。
【0015】
一対の背負いベルト3の各々は、上ベルト3aと、下ベルト3bと、バックル3cと、カバー部材3dと、環状部材3eとを主に有している。上ベルト3aには複数のベルト穴3a1が設けられている。上ベルト3aの上端がベルト取付具4に取り付けられている。下ベルト3bの下端が連結部材5に取り付けられている。
【0016】
上ベルト3aと下ベルト3bとはバックル3cによって連結されている。バックル3cによって背負いベルト3の長さ調整が可能となる。バックル3cは、ピン3c1と、バックル本体3c2とを有している。バックル3cは、下ベルト3bの上端に取り付けられている。バックル3cは、バックル本体3c2に上ベルト3aを挿通させた状態でピン3c1をベルト穴3a1に係止させるように構成されている。
【0017】
カバー部材3dは、上ベルト3aを挿通可能に構成されている。カバー部材3dは、上ベルト3aが挿通された状態で、上ベルト3aとバックル本体3c2との間に配置されている。環状部材3eは、下ベルト3bに取り付けられている。環状部材3eは、バックル3cによって下ベルト3bに連結された上ベルト3aを挿通可能に構成されている。
【0018】
なお、背負いベルト3は、上ベルト3aおよび下ベルト3bを有していなくてもよく、帯状の一本のベルトで構成されていてもよい。
【0019】
ベルト取付具4は、背負いベルト3を収納部1に取り付けるためのものである。ベルト取付具4は、収納部1に取り付けられている。ベルト取付具4は、収納部1の背部1aの上端部に取り付けられている。ベルト取付具4は、取付部4aと、一対の連結体4bとを主に有している。
【0020】
取付部4aは、収納部1の背部1aの上端部に取り付けられている。取付部4aは、背部1aの外皮に覆われている。取付部4aに一対の連結体4bが取り付けられている。一対の連結体4bは、取付部4aから上方に突き出している。一対の連結体4bは、背部1aの外皮から露出している。一対の連結体4bは、互いに向かい合う方向に揺動自在に構成されていてもよい。一対の連結体4bの上端に一対の背負いベルト3の上端が取り付けられている。
【0021】
連結部材5は、ベルト取付具4とともに背負いベルト3を収納部1に取り付けるためのものである。一対の連結部材5は、収納部1の底部1bに取り付けられている。一対の連結部材5に一対の背負いベルト3の下端が取り付けられている。
【0022】
図1および図3に示されるように、背負いベルト3は、帯部31と、肩当部32とを備えている。帯部31は、上ベルト3aおよび下ベルト3bに設けられている。肩当部32は、上ベルト3aに設けられている。
【0023】
帯部31は帯状に構成されている。帯部31は、肩当部32に接続されている。帯部31は、背負いベルト3の長さ方向(長手方向)に肩当部32を挟むように構成されている。帯部31は、ベルト取付具4および連結部材5に取り付けられている。つまり、帯部31の上端(一方端)はベルト取付具4に取り付けられており、帯部31の下端(他方端)は連結部材5に取り付けられている。
【0024】
肩当部32は、外装生地33と、ベルト芯材34と、パッド部35とを含んでいる。ベルト芯材34およびパッド部35は、外装生地33に包まれている。つまり、ベルト芯材34およびパッド部35は、外装生地33の内側に配置されている。
【0025】
外装生地33は、表生地33aと、カバー材33bとを含んでいる。表生地33aは、背負いベルト3の表面に配置されている。カバー材33bは、背負いベルト3の裏面、一対の側面に配置されている。また、カバー材33bは、背負いベルト3の幅方向(短手方向)において背負いベルト3の表面の両端部に配置されている。表生地33aは、背負いベルト3の表面の両端部に配置されたカバー材33bに重ねられている。表生地33aの材料は、例えば合成皮革である。表生地33aは、カバー材33bよりも高硬度である。カバー材33bの材料は、例えば合成皮革である。
【0026】
帯部31は、パッド部35を含んでいない。つまり、帯部31は、外装生地33と、ベルト芯材34とを含んでいる。帯部31では、外装生地33の内側にベルト芯材34が配置されており、パッド部35は配置されていない。
【0027】
ベルト芯材34は、帯部31および肩当部32に配置されている。ベルト芯材34は、表面34aと、裏面34bと、一対の側面34cとを有している。一対の側面34cは、表面34aおよび裏面34bをつないでいる。ベルト芯材34の材料は、発泡樹脂である。ベルト芯材34の材料は、ウレタンフォームである。ベルト芯材34は、スポンジである。
【0028】
パッド部35は、肩当部32に配置されている。パッド部35は、ベルト芯材34の裏面34bおよび一対の側面34cを覆っている。パッド部35は、ベルト芯材34の裏面34bを背負いベルト3の幅方向の一端から他端まで連続して覆っている。パッド部35は、ベルト芯材34の裏面34bから一対の側面34cまで連続して覆っている。パッド部35は、ベルト芯材34の裏面34bと一対の側面34cとで構成される一対の角部を覆っている。パッド部35は、ベルト芯材34の裏面34bおよび一対の側面34cに接着剤で接着されている。パッド部35は、断面視において、ベルト芯材34の表面34aから裏面34bに向けて凹むように凹状に構成されている。
【0029】
パッド部35は、ベルト芯材34よりも低硬度である。パッド部35は、ベルト芯材34よりも低反発である。パッド部35の材料は、発泡樹脂である。パッド部35の材料は、ウレタンフォームである。パッド部35は、スポンジである。
【0030】
外装生地33、ベルト芯材34およびパッド部35は、背負いベルト3の表裏方向に縫い糸36により縫い付けられている。背負いベルト3の幅方向の両端部および中央部において、表生地33a、カバー材33b、ベルト芯材34およびパッド部35は、縫い糸36により縫い付けられている。パッド部35は、ベルト芯材34の一対の側面34cの各々に対して外側へ膨らむように湾曲している。パッド部35は、背負いベルト3の幅方向の両端部において、潰れずに膨らんだ状態で設けられている。
【0031】
図4は、背負いベルト3の上部およびベルト取付具4を示している。図4は、背負いベルト3の形状を説明するため、背負いベルト3をベルト取付具4から上方に向けて延在した状態で示している。
【0032】
図1および図4に示されるように、ベルト取付具4の連結体4bの上端に挿入部4cが設けられている。挿入部4cには開口が設けられている。背負いベルト3の上端部は、挿入部4cの開口に上方から下方に向けて挿入されている。背負いベルト3の上端部が挿入部4cに挿入された状態で、背負いベルト3の上端部は、リベット4dによって連結体4bに固定されている。
【0033】
背負いベルト3は、ベルト取付具4から外方に突き出すように湾曲してから内方に突き出すように湾曲している。背負いベルト3は、背負いベルト3の幅方向にS字状に蛇行するように構成されている。ベルト芯材34は、背負いベルト3の形状に沿って延在するように構成されている。パッド部35は、ベルト芯材34に沿って延在するように構成されている。
【0034】
続いて、図1および図5を参照して、背負い鞄100が使用者200に背負われた状態について説明する。図5は、背負いベルト3を見やすくするため、使用者200を2点鎖線で示している。
【0035】
背負いベルト3は、ベルト取付具4から使用者の肩に沿って立ち上がるように構成されている。また、ベルト芯材34およびパッド部35は、ベルト取付具4から使用者の肩に沿って立ち上がるように構成されている。パッド部35は、使用者200の肩201に沿う位置から胸202に沿う位置まで延在している。
【0036】
パッド部35は、使用者200の肩201の形状に沿うように湾曲している。パッド部35は、背負い鞄100を背負った使用者200を上方から見たときに、使用者200の肩201を覆うように配置されている。
【0037】
次に、本実施の形態における作用効果について、比較例と対比して説明する。
図6を参照して、比較例の背負いベルト3では、肩当部32において、パッド部35は、ベルト芯材34の中央に配置されており両側縁部に配置されていない。パッド部35は、ベルト芯材34よりも低硬度である。また、パッド部35は、ベルト芯材34よりも高反発である。
【0038】
図7を参照して、比較例の背負いベルト3では、図中矢印で示されるように背負いベルト3に荷重が加えられると、パッド部35で覆われていないベルト芯材34の側縁部が使用者200の肩201に当たる。これにより、使用者200の肩201に違和感が生じる。
【0039】
図8を参照して、比較例の背負いベルト3では、図中矢印で示されるように背負いベルト3に荷重が加えられると、ベルト芯材34の中央に配置されたパッド部35に荷重が集中する。また、図中矢印で示されるように背負いベルト3にパッド部35の最大耐荷重を超える荷重が加えられると、パッド部35が潰れることによりベルト芯材34の両側縁部が使用者200の肩201に当たる。これによっても、使用者200の肩201に違和感が生じる。
【0040】
図9を参照して、本実施の形態における背負いベルト3によれば、パッド部35は、ベルト芯材34の裏面34bおよび一対の側面34cを覆っている。このため、図中矢印で示されるように背負いベルト3に荷重が加えられると、パッド部35が使用者200の肩201に当たり、ベルト芯材34は使用者200の肩201に当たらない。したがって、図中矢印で示されるように背負いベルト3に荷重が加えられてもベルト芯材34が使用者200の肩201に当たることを防止することができる。これにより、使用者200の肩201に違和感が生じることを抑制することができる。
【0041】
また、パッド部35は、ベルト芯材34よりも低硬度である。このため、パッド部35が使用者200の肩201に当たったときに、ベルト芯材34が使用者200の肩201に当たった場合よりも使用者200の肩201に生じる違和感を小さくすることができる。
【0042】
また、背負いベルト3に荷重が加えられると、背負いベルト3の幅方向に背負いベルト3が動くため、パッド部35がベルト芯材34の一対の側面34cを覆っていない場合にはベルト芯材34の一対の側面34cが使用者200の肩201に当たる。本実施の形態における背負いベルト3では、パッド部35は、ベルト芯材34の一対の側面34cを覆っている。このため、背負いベルト3に荷重が加えられることにより背負いベルト3の幅方向に背負いベルト3が動いても、ベルト芯材34の一対の側面34cが使用者200の肩201に当たることを防止することができる。これによっても、使用者200の肩201に違和感が生じることを抑制することができる。
【0043】
また、パッド部35は、ベルト芯材34の裏面34bを背負いベルト3の幅方向の一端から他端まで連続して覆っている。このため、背負いベルト3に加えられた荷重を背負いベルト3の幅方向に均等に分散させることができる。これによっても、使用者200の肩201に違和感が生じることを抑制することができる。
【0044】
本実施の形態における背負いベルト3によれば、パッド部35は、ベルト芯材34よりも低反発である。このため、パッド部35は、背負いベルト3に加えられた荷重を分散することが容易である。これにより、使用者200の肩201に違和感が生じることをさらに抑制することができる。
【0045】
本実施の形態における背負いベルト3によれば、パッド部35は、ベルト芯材34の一対の側面34cの各々に対して外側へ膨らむように湾曲している。このため、パッド部35は、背負いベルト3に加えられた荷重を吸収することが容易である。これにより、使用者200の肩201に違和感が生じることをさらに抑制することができる。
【0046】
本実施の形態における背負い鞄100によれば、上記の背負いベルト3を備えているため、ベルト芯材34が使用者200の肩201に当たることを防止することができる。これにより、使用者200の肩201に違和感が生じることを抑制することができる。
【0047】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
【符号の説明】
【0048】
1 収納部、2 蓋部、3 背負いベルト、4 ベルト取付具、5 連結部材、31 帯部、32 肩当部、33 外装生地、33a 表生地、33b カバー材、34 ベルト芯材、34a 表面、34b 裏面、34c 側面、35 パッド部、36 縫い糸、100 背負い鞄。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9