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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173928
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】皮膚外用剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9789 20170101AFI20221115BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20221115BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20221115BHJP
   A61Q 5/12 20060101ALI20221115BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20221115BHJP
   A61K 36/48 20060101ALI20221115BHJP
   A61K 36/82 20060101ALI20221115BHJP
   A61K 36/899 20060101ALI20221115BHJP
   A61K 36/185 20060101ALI20221115BHJP
   A61K 36/28 20060101ALI20221115BHJP
   A61K 36/73 20060101ALI20221115BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20221115BHJP
   A61P 3/02 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
A61K8/9789
A61Q19/00
A61Q5/02
A61Q5/12
A61Q19/10
A61K36/48
A61K36/82
A61K36/899
A61K36/185
A61K36/28
A61K36/73
A61P17/00
A61P3/02 102
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021079989
(22)【出願日】2021-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】000162021
【氏名又は名称】共栄化学工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】澤木 茂豊
(72)【発明者】
【氏名】岩野 英生
【テーマコード(参考)】
4C083
4C088
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB052
4C083AB112
4C083AB212
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC122
4C083AC182
4C083AC302
4C083AC312
4C083AC352
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC472
4C083AC482
4C083AC542
4C083AC622
4C083AC642
4C083AC662
4C083AC682
4C083AC692
4C083AC782
4C083AC812
4C083AC852
4C083AC932
4C083AD052
4C083AD132
4C083AD172
4C083AD212
4C083AD272
4C083AD332
4C083AD352
4C083AD432
4C083AD532
4C083AD572
4C083AD592
4C083AD632
4C083AD642
4C083AD662
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC07
4C083CC23
4C083CC33
4C083CC38
4C083EE11
4C088AB13
4C088AB26
4C088AB45
4C088AB51
4C088AB59
4C088AB73
4C088BA08
4C088CA03
4C088MA02
4C088MA07
4C088MA17
4C088MA28
4C088MA32
4C088MA63
4C088NA14
4C088ZA89
4C088ZC23
4C088ZC75
(57)【要約】      (修正有)
【課題】化粧料等の皮膚外用剤に配合するビタミンD様作用を有する新規有用成分を提供する。
【解決手段】ルイボス抽出物、紅富貴抽出物、イネ葉加水分解物、ハイビスカス発酵物、ヒマワリ新芽抽出物、ダマスクバラ花抽出物及びキウイ抽出物のいずれか1以上の植物由来成分を有効成分とするビタミンD様作用剤である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルイボス抽出物、紅富貴抽出物、イネ葉加水分解物、ハイビスカス発酵物、ヒマワリ新芽抽出物、ダマスクバラ花抽出物及びキウイ抽出物のいずれか1以上の植物由来成分を有効成分とするビタミンD様作用剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビタミンD様作用を有する皮膚外用剤の有効成分に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚は、加齢に伴う細胞増殖・分化の不活化、ホルモン分泌の低下、細胞外マトリックス成分の量的低下などの内的要因と、太陽光(紫外線)に誘発される活性酸素、大気汚染物質や環境ホルモン等の化学物質、花粉などのアレルギー物質、環境ストレス等の外的要因とが複雑に絡み合って、老化現象や肌荒れ、色調の変化が生じる。従来、これらの要因により生じる皮膚の老化や肌荒れ等を改善する目的で、様々な抗老化剤、美肌剤又は美白剤が提案されており、特に、ビタミン類又はそれらの誘導体が広く使用されている。しかし、ビタミン類は、紫外線、熱又は酸素等により容易に分解又は変質することから、化粧料等の皮膚外用剤に利用する場合に、安定性の点で問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明者らは、上記従来の課題に鑑みて、ビタミン類の特に、ビタミンDに注目し、ビタミンD様作用を有する植物由来成分を見出した。従来、ビタミンD様作用を有する成分を皮膚外用剤に配合することは、例えば、特許文献1、2に開示されているものの、新たに見出した植物由来成分(ルイボス抽出物、紅富貴抽出物、イネ葉加水分解物、ハイビスカス発酵物、ヒマワリ新芽抽出物、ダマスクバラ花抽出物及びキウイ抽出物)がビタミンD様作用を有することについては知られていなかった。
【0004】
【特許文献1】特開2009-242332号
【特許文献2】特開2016-216435号
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ルイボス抽出物、紅富貴抽出物、イネ葉加水分解物、ハイビスカス発酵物、ヒマワリ新芽抽出物、ダマスクバラ花抽出物及びキウイ抽出物のいずれか1以上の植物由来成分を有効成分とするビタミンD様作用剤である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、本発明によれば、生体安全性にすぐれた植物由来成分のビタミンD様作用に基づく皮膚バリア機能改善効果、肌荒れ改善効果及び/又は保湿効果を発揮する化粧料等の皮膚外用剤を提供することできる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、本発明は、ルイボス抽出物、紅富貴抽出物、イネ葉加水分解物、ハイビスカス発酵物、ヒマワリ新芽抽出物、ダマスクバラ花抽出物及びキウイ抽出物のいずれか1以上の植物由来成分を有効成分とするビタミンD様作用剤である。
【0008】
本発明で使用する植物素材は以下のものが好ましいが、本発明はこれに限るものではない。まず、「ルイボス」とは、マメ科アスパラトゥス属に属するルイボス(Aspalathus linearis)であって、本発明においては、非発酵で、緑色のルイボス(グリーンルイボス)を使用する。使用部位としては、全草又は葉が好ましい。
【0009】
次に、「紅富貴」とは、ツバキ科ツバキ属の植物であるチャノキの紅富貴(Camellia sinensis(L.)O.Kuntze)である。使用部位としては、葉又は葉を含む全草が好ましい。
【0010】
次に、「イネ」とは、イネ科(Poaceae)イネ属(Oryza)のイネであって、分類学上Oryza sativaに属するものであればそのいずれもが使用でき、具体的には、例えば、コシヒカリ、ササニシキ、ニホンバレ、アキタコマチ、キヌヒカリ、華越前等を挙げることができるが、品種はこれらに限定されるわけではない。本発明では、イネの使用部位としては、葉又は葉を含む全草が好ましい。また、「葉」は、出穂前の葉を用いることが好ましく、抽出処理する前に葉に加熱処理を施しても良い。これにより、イネの葉に含まれる活性成分(酵素等)による変性、変質を抑制することができ、採取したイネの葉の保管中の活性低下を防止することができる。
【0011】
次に、「ハイビスカス」は、アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属の植物であって、例えばローゼル(Hibiscus sabdariffa L.)、ムクゲ(Hibiscus syriacus)、フヨウ(Hibiscus mutabills)、モミジアオイ(Hibiscus coccineus)、オオハマボウ(Hibiscus tiliaceus)、フウリンブッソウゲ(Hibiscus schizopetalus)などが挙げられる。それらフヨウ(ハイビスカス)属植物を発酵させるに当って、該植物の発酵部位には特に限定はなく、全草、葉、花弁、萼、雄しべ、雌しべのいずれか1以上が好ましいが、萼を含む部位がより好ましい。
【0012】
次に、「ヒマワリ」とは、キク科(Asteraceae)ヒマワリ属(Helianthus)のヒマワリ(Helianthus annuus)である。本発明においては、「新芽」の使用が好ましい。ここで「新芽」とは、ヒマワリの幼若期のものを指し、2枚~10枚の葉を有することが好ましい。なお、本発明で用いるヒマワリの「新芽」の大きさは5cm~20cmのものが好ましい。
【0013】
次に、「ダマスクバラ」とは、バラ科バラ属のダマスクバラ(Rosa damascena)であって、ダマスクバラであれば、どのような品種(交配種、亜種も含む)であってよい。使用部位としては、ダマスクバラの花弁の使用が好ましいが、雄しべ、雌しべ、胎座、萼、茎のいずれかを含むことでも良い。
【0014】
次に、「キウイ」とは、本発明で用いるマタタビ科マタタビ属のキウイの種は特に限定されるものではないが、黄色種(学名:Actinidia chinensis)でも、緑色種(学名:Actinidia deliciosa)でもよい。品種としては、例えば、ゴールデンキング、紅妃、紅姫、アップルキウイ(センセーションアップル、魁蜜)、ホート16A(ゼスプリゴールド)、紅心、小林39(フジゴールド)、ピュアカントリー、ファーストエンペラー、ティアドロップ、紅鮮、グレープキウイ、さぬきゴールド、豊蜜、さぬきエンジェルスイート、東京ゴールド、ヘイワード、ブルーノ、アボット、エルムウッド、香緑、讃緑、グリーンシル、モンティ、グレーシー等が挙げられるが、本発明はこれに限るものではない。また、本発明で用いるキウイの果実は、幼果期から成熟期のいずれのものを用いても良いが、幼果期の未成熟果実が好ましい。また、未成熟の果実(円形又はほぼ円形)を使用する場合、その直径が0.5~5cm、好ましくは2~4cmのものを指す。
【0015】
以上の植物から抽出物を調製する場合は、例えば、以下のようにして行うことができる。すなわち、まず、各植物の抽出部位を、必要ならば予め水洗して異物を除いた後、そのまま又は乾燥した上、必要に応じて細切又は粉砕し、抽出溶媒と接触させて抽出を行う。抽出は、浸漬法等の常法に従って抽出溶媒と接触させることで行うことが可能であるが、超臨界抽出法や水蒸気蒸留法を用いることも可能である。
【0016】
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール類;エチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、トリオクタン酸グリセリル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;エチルエーテル、イソプロピル、エーテル等のエーテル類;n-ヘキサン、トルエン、クロロホルム等の炭化水素系溶媒等が挙げられ、それらは単独で若しくは二種以上混合して用いることができる。
【0017】
混合溶媒を用いる場合の混合比は、例えば水とエチルアルコールとの混合溶媒であれば、容量比(以下同じ)で1:1~25:1、水とグリセリンとの混合溶媒であれば1:1~15:1、又水と1,3-プロパンジオール若しくは1,3-ブチレングリコールとの混合溶媒であれば、1:1~15:1の範囲とすることが好ましい。
【0018】
抽出物の調製に際して、そのpHに特に限定はないが、一般には3~9の範囲とすることが好ましい。かかる意味で、必要であれば、前記抽出溶媒に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性調整剤、又はクエン酸、塩酸、リン酸、硫酸等の酸性調整剤を配合し、所望のpHとなるように調整してもよい。
【0019】
抽出温度、抽出時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類やpHによっても異なるが、例えば、水もしくは1,3-ブチレングリコール、又は水と1,3-ブチレングリコールとの混液を溶媒とする場合であれば、抽出温度は好ましくは0℃~90℃の範囲であり、又抽出時間は好ましくは0.5時間~7日間である。
【0020】
ここで、本発明の抽出処理に先立って、又は抽出処理と並行して、必要に応じて抽出部位に加水分解処理を施してもよい。これによって、当該抽出物の皮膚刺激性、有効性又は保存安定性等を改善して抽出物をより有効に利用できる可能性がある。
【0021】
特に、本発明においては、イネ葉抽出物については、加水分解処理を行うのが好ましい。加水分解処理方法としては、酸、アルカリ又は酵素による分解処理法が挙げられる。
【0022】
酵素を用いて加水分解処理を行う場合、酵素としては、蛋白分解酵素、澱粉分解酵素、ペクチン質分解酵素、繊維素分解酵素、脂質分解酵素から選ばれた少なくとも1種の酵素が用いることができる。
【0023】
蛋白分解酵素としては、例えば、アクチナーゼ等のアクチナーゼ類、ペプシン等のペプシン類、トリプシン、キモトリプシン等のトリプシン類、パパイン、キモパパイン等のパパイン類、グリシルグリシンペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ、アミノペプチダーゼ等のペプチダーゼ類、ブロメライン、微生物由来の複合蛋白分解酵素(例えば、ニューラーゼ[天野エンザイム株式会社製])等を用いることができる。
【0024】
澱粉分解酵素としては、例えば、α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、β-ガラクトシダーゼ等を用いることができる。
【0025】
ペクチン質分解酵素としては、例えば、ペクチナーゼ、ペクチンデポリメラーゼ、ペクチンデメトキシラーゼ、ペクチンリアーゼ、ペクチンエステラーゼ、ポリガラクチュロナーゼ等を用いることができる。
【0026】
繊維素分解酵素としては、例えば、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、アガラーゼ、マンナーゼ、キチナーゼ、キトサナーゼ、カラゲナーゼ、アルギナーゼ、フコイダナーゼ、イヌラーゼ、キシラナーゼ、リグニナーゼ等を用いることができる。
【0027】
脂質分解酵素としては、例えば、リパーゼ、ホスホリパーゼ等を用いることができる。
【0028】
また、本発明は、抽出素材の有効性の向上、皮膚刺激性の抑制又は安定性の向上などを目的として、微生物(乳酸菌、酵母、麹菌又は枯草菌等)により発酵処理を施しても良い。特に、本発明においては、ハイビスカス又はその抽出物については、微生物による発酵処理を行うことが好ましい。
【0029】
発酵を行う場合は、例えば、以下のようにして行うことができる。まず、発酵の資化源としては植物それ自体(以下、植物体ということがある)を用いてもよく、又は植物体を適宜の媒体で抽出して得られる抽出物を用いてもよい。また、抽出物を用いる場合には、被抽出物の植物体を固液分離によって除去することなく、植物体を含んだままで発酵を行うことも可能である。ここで、植物は、生のままであっても、又予め乾燥若しくは半乾燥したものであってもよい。また、形状としては採取したものをそのまま用いることも可能である。
【0030】
本発明において、乳酸菌とは、例えばラクトバシルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバシルス ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバシルス カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス・デルブルッキー(Lactobacillus delbrueckii)等のラクトバシルス(Lactobacillus)属の乳酸菌;カルノバクテリウム ディバージェンス(Carnobacterium divergens)、カルノバクテリウム ピシコーラ(Carnobacterium piscicola)等のカルノバクテリウム(Carnobacterium)属の乳酸菌;ロイコノストック メセンテロイズ(Leuconostoc mesenteroides)、ロイコノストック ラクティス(Leuconostoc lactis)、ロイコノストック シトレウム(Leuconostoc citreum)等のロイコノストック(Leuconostoc)属の乳酸菌; ストレプトコッカス フェーカリス(Streptococcus faecalis)、ストレプトコッカス ピオジェネス(Streptococcus pyogenes)等のストレプトコッカス属の乳酸菌;エンテロコッカス カゼリフラバス(Enterococcus caseliflavus)、エンテロコッカス サルフレウス(Enterococcus sulfreus)等のエンテロコッカス(Enterococcus)属の乳酸菌;ラクトコッカス プランタラム(Lactococcus plantarum) ラクトコッカス ラフィノラクティス(Lactococcus rafinolactis)等のラクトコッカス属の乳酸菌;ヴェイセラ コンフューザ(Weissella confusa)、ヴェイセラ カンドウレリ(Weissella kandleri)等のヴェイセラ属の乳酸菌;アトポビウム ミニュタム(Atopobium minutum)、アトポビウム パービュラス(Atopobiumparvulus)等のアトポビウム(Atopobium)属の乳酸菌;バゴコッカス フルビアリス(Vagococcus fluvialis)、バゴコッカス サーモニナラム(Vagococcus salmoninarum)等のバゴコッカス(Vagococcus)属の乳酸菌;ペディオコッカス ダムノサス(Pediococcus damnosus)、ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)等のペディオコッカス(Pediococcus)属の乳酸菌等が挙げられる。
【0031】
また、本発明において、酵母とは、例えば、サッカロミセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロミセス アワモリ(Saccharomyces awamori)、サッカロミセス チェバリエリ(Saccharomyces chevalieri)、サッカロミセス カールスバージェンシス(Saccharomyces carlsbergensis)、サッカロミセス バヨナス(Saccharomyces bayonus)等のサッカロミセス属の酵母、ガラクトミセス(Galactomyces)属の酵母、トルラスポラ デルブルエキ(Torulaspora delbruekii)、トルラスポラ ファーメンタチ(Torulaspora fermentati)、トルラスポラ ロゼイ(Torulaspora rosei)等のトルラスポラ属の酵母、ジゴサッカロミセス ローキシ(Zygosaccharomyces rouxii)、ジゴサッカロミセス ソーヤ(Zygosacchar omyces soya)、ジゴサッカロミセス サケ(Zygosaccharomyces sake)、ジゴサッカロミセス ミソ(Zygosaccharomyces miso)、ジゴサッカロミセス ラクティス(Zygosaccharomyces lactis)等のジゴサッカロミセス属の酵母、カンディダ ベルサチリス(Candida versatilis)、カンディダ エチェリシイ(Candida etchellsii)、カンディダ ケフィール(Candida kefyr)、カンディダ サケ(Candida sake)、カンディダ スコッティ(Candida scottii)等のカンディダ属の酵母、オーレオバシディウムプルランス(Aureobasidium Pullulans)、オーレオバシディウム マンソニー(Aureobasidium mansonii)、オーレオバシディウム マイクロスティクタム(Aureobasideium microstictum)等のオーレオバシディウム属の酵母等が挙げられる。また、本発明に係る酵母としては、清酒酵母、ワイン酵母、ビール酵母、植物の花(バラ、ユリ、サクラ等)由来の酵母、海由来の酵母の何れであっても良い。
【0032】
また、本発明において、麹菌とは、例えばアスペルギルス オリゼー(Aspergillus oryzae)、アスペルギルス フラバス(Aspergillus flavus)、アスペルギルス ポリオキソジェネス(Aspergillus polyoxogenes)、アスペルギルス ソーヤ(Aspergillus sojae)等の黄麹菌、アスペルギルス アワモリ(Aspergillus awamori)、アスペルギルス カワウチ(Aspergillus kawauchii)、アスペルギルス ウサミ(Aspergillus usami)、アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger)等の黒麹菌、モナスカス アンカ(Monascus anka)、モナスカス ピロサス(Monascus pilosus)等の紅麹菌等が挙げられる。
【0033】
また、本発明において、枯草菌とは、例えば、バシルス ナットー(Bacillus natto)、バシルス サブチルス(Bacillus subtilis)、バシルス サーキュランス(Bacillus circulans)等が挙げられる。
【0034】
上述の懸濁液又は抽出物を微生物により発酵させるときには、発酵工程前に、殺菌を行って発酵の障害となる雑菌を除去することが必要である。この雑菌の殺菌除去方法としては、発酵素材を予め殺菌用エタノール等で洗浄した後無菌水等の無菌溶媒に懸濁する方法を用いてもよく、又発酵素材を溶媒に懸濁した後、懸濁液を加熱殺菌等により殺菌するようにしてもよい。加熱殺菌処理としては、懸濁液を120~130℃で10~20分間加熱するオートクレーブ殺菌法や、80~90℃に60~120分間保持することを1日1回2~3日間繰り返す間断殺菌法といった加熱殺菌法が一般に用いられる。
【0035】
無菌化した懸濁液を発酵タンクに入れ、これに微生物を植菌して発酵させる。微生物の接種量は10~10個/mLが適量である。接種量が上記の範囲より多くなっても発酵の進行時間は殆ど変わらず、一方上記の範囲より少なくなると発酵完了までに長時間を要することとなって好ましくない。
【0036】
発酵温度は一般に5~50℃の範囲、好ましくは各微生物の生育至適温度である20℃~40℃(例えば、乳酸菌であれば30℃~40℃、酵母であれば25℃~30℃)の範囲である。発酵日数は、至適温度に於いて一般に1~10日、好ましくは2~5日の範囲である。発酵日数が上記の一般的範囲より短くなると発酵が十分に行われず発酵物の有効性が低下する傾向にあり、一方10日を越えて長くしても有効性のそれ以上の上昇は認められないだけでなく、着色や発酵臭の増加が生ずることとなっていずれも好ましくない。
【0037】
ハイビスカスから発酵物を調製する際には、対象使用部位の成分が微生物の資化源としてより有効に利用されるようにするため、微生物の植菌前又は同時に前記の懸濁液又は抽出物溶液に対して、上述した加水分解処理を行ってもよい。
【0038】
上述のように調製した抽出物、加水分解物又は発酵物は、一般にはpHを3~9に調製した上で、これをそのままの状態で使用しても良く、又減圧濃縮等により所望の濃度として使用しても良い。また、スプレードライ法等の常法により乾燥物としても良い。
【0039】
また、上述のように調製した抽出物、加水分解物又は発酵物は、保存安定性等を高めるために、一定時間冷蔵保存した上で、上清を使用しても良い。
【0040】
本発明に係る抽出物、加水分解物又は発酵物は、皮膚外用剤(化粧料、医薬部外品、外用医薬品)に配合することができる。皮膚外用剤としては、例えば、乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、マスク、口紅、ファンデーション、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー、ほほ紅、白粉、洗顔料、ボディシャンプー、頭皮,頭髪用シャンプー、頭髪用コンディショナー、育毛,養毛用のシャンプー又はトニック、石けん等の清浄用化粧料、さらには浴剤等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0041】
本発明に係る抽出物、加水分解物又は発酵物の配合量は、配合する製剤に応じて適宜調整可能であり、固形分量として、例えば、基礎化粧料の場合は、0.002~1.0重量%(固形分重量%、以下同じ)の範囲、メイクアップ化粧料の場合は、0.002~1.0重量%の範囲、又清浄用化粧料の場合は、0.002~10.0重量%の範囲である。また、毛髪用化粧料の場合は、組成物の固形分として、0.0001~5.0重量%の範囲である。
【0042】
本発明に係る有効成分を皮膚外用剤に配合する場合、必須成分の上記組成物のほかに、一般的に皮膚外用剤に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、消炎剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、抗アクネ剤、細胞賦活剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、美白剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0043】
ここで、油性成分としては、例えば、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、ベルガモット油、ラベンダー油、バラ油、ベルガモット油、カミツレ油等の植物由来スクワラン等の植物由来の油脂類;ビタミンA油;ミンク油、タートル油等の動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis-11-エイコセン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、パントテニルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2-エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)等の合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
【0044】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α-スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級~第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2-アルキル-1-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N、N-ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N、N-ジメチル-N-アルキル-N-カルボキシメチルアンモニオベタイン、N、N、N-トリアルキル-N-アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N-アシルアミドプロピル-N′、N′-ジメチル-N′-β-ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。
【0045】
乳化剤及び/又は乳化助剤としては、酵素処理ステビア等のステビア誘導体、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖とタンパク質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来タンパク質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀等)等を配合することもできる。
【0046】
保湿剤としては、保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース、ラフィノース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、ヒアルロン酸発酵液、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体等)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、コラーゲンペプチド、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、エストラジオール、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
【0047】
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;ペクチン、プルラン、アロエ多糖体等の多糖類;トラガントガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体;カルボシキビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体、ポリアクリル酸等が挙げられる。
【0048】
消炎剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、β-グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、ε-アミノカプロン酸、d-カンフル、dl-カンフル、酸化亜鉛、パンテノール、ピリドキシン塩酸塩、及びリボフラビン又はその誘導体等がある。
【0049】
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ピリチオン亜鉛、塩化ベンザルコニウム、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、臭化アルキルイソキノリニウム、レゾルシン、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、トリクロロカルバニド、トリクロロヒドロキシジフェノールエーテル、ヒノキチオール、1、2-ペンタンジオール、プロパンジオール、濃ベンザルコニウム塩化物液50、ハッカ油、ユーカリ油等の精油類、樹皮乾留物、大根発酵液、サトウキビ、トウモロコシ等の植物由来のエタノール又は1、3-ブチレングリコール等がある。
【0050】
細胞賦活剤としては、パントテニルアルコール、メントール、dl-メントール、及びγ-オリザノール等がある。
【0051】
抗アクネ剤としては、イオウ、サリチル酸又はその塩、感光素201号、ジカプリル酸ピリドキシン等がある。
【0052】
粉体成分しては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビ等)のパウダー、豆類(大豆、アズキ等)のパウダー等がある。
【0053】
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2、4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-ターシャリーブチル-4-メトキシベンゾイルメタン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
【0054】
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、アスタキサンチン等のカロテノイド、ビタミンE及びその誘導体(例えば、トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールニコチン酸エステル)、ビタミンA又はその誘導体(パルミチン酸レチノール等)等がある。
【0055】
また、美白剤として、コウジ酸又はその誘導体、アスコルビン酸又はその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、ビタミンE又はその誘導体、ニコチン酸又はその誘導体、マグノリグナン(5、5'-ジプロピル-ビフェニル-2、2’-ジオール)、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α-ヒドロキシ酸、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)、胎盤抽出液(プラセンタエキス)、リノール酸から選択される1以上のものが挙げられる。
【0056】
上記のコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシドなどのコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL-アスコルビン酸-2-リン酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルマグネシウムなどのアスコルビン酸エステル塩類、L-アスコルビン酸-2-グルコシド(2-O-α-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸)、L-アスコルビン酸-5-グルコシド(5-O-α-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸)などのアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基など)、L-アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸テトララウリン酸エステルなどのL-アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸-6-O-パルミテートナトリウム等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン-β-D-グルコピラノシド)、α-アルブチン(ハイドロキノン-α-D-グルコピラノシド)等が、レゾルシノール誘導体としては、例えば、4-n-ブチルレゾルシノール、4-イソアミルレゾルシノール等が、2,5-ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5-ジアセトキシ安息香酸、2-アセトキシ-5-ヒドロキシ安息香酸、2-ヒドロキシ-5-プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、ビタミンE誘導体としては、例えばビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等が、α-ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α-ヒドロキシオクタン酸等がある。
【0057】
さらに、以下の海藻、植物、微生物又はその他生物由来の成分を併用することも可能である。例えば、コラーゲン又はその加水分解物、酵母抽出物又は加水分解物、乳酸菌培養物、イネ科植物、アブラナ科植物、ツバキ科植物、バラ科植物、ボタン科植物、ミカン科植物、ヒユ科植物、アマモ科植物、マメ科植物、キク科植物、マメ科植物、アオイ科植物、リンドウ科植物、シソ科植物、ハス科植物、ウリ科植物、ウコギ科植物、ナス科植物、ノウゼンカズラ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、アヤメ科植物、キキョウ科植物、モクセイ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、クロウメモドキ科植物、ラン科植物、ウルシ科植物、フクギ科植物、バレンシ科植物、ミカン科植物、フトモモ科植物、ユリ科植物、ベンケイソウ科植物、ヒノキ科植物、ヒルガオ科の植物及びキジカクシ科のいずれかから選択される1以上の植物の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物、コンブ科、ミリン科及びアオサ科のいずれかから選択される1以上の海藻の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物、クラゲ(ミズクラゲ、エチゼンクラゲ等の自己消化物)、ヒアルロン酸の加水分解物又は発酵物、及びローヤルゼリーの抽出物又はその加水分解物或いは発酵物挙げられる。
【0058】
イネ科の植物由来成分としては、特に、米抽出物加水分解物、米糠抽出物加水分解物、発芽玄米加水分解物、米発酵液、清酒由来の酒粕抽出物、マダケ又はモウソウチクのタケノコ皮抽出物、ハトムギ種子発酵物が好ましい。また、アブラナ科植物としては、特に、ハクガイ、オウガイ又はコクガイの種子の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物が好ましい。また、ツバキ科植物由来成分としては、特に、緑茶(紅富貴を除く)及び紅茶(ダージリン、アッサム、セーロン、アールグレイ、蜜香紅茶等)が好ましい。バラ科植物由来成分としては、モモの花、葉又は未成熟果実の抽出物、アンズの果実又は種子の抽出物、イチゴの花抽出物、サクラの花又は葉の抽出物が好ましい。また、ボタン科植物由来成分としては、ボタンの根又は花、及びシャクヤクの花又は根の抽出物が好ましい。また、ヒユ科植物由来成分としては、特に、アッケシソウ抽出物が好ましい。また、アマモ科植物由来成分としては、特に、アマモ又はコアマモの抽出物が好ましい。マメ科植物由来成分としては、特に、白大豆又は黒大豆の抽出物又はその加水分解物或いは豆乳発酵液、アズキ抽出物、アカツメクサ抽出物、クズ根抽出物が好ましい。また、キク科植物由来成分としては、特に、ゴボウ根抽出物、ハゴロモソウ抽出物、アルニカ抽出物又はカミツレ花抽出物が好ましい。アオイ科植物由来成分としては、ムクゲ又はフヨウの抽出物が好ましい。リンドウ科植物由来成分としては、ゲンチアナ抽出物が好ましい。また、シソ科植物としては、アオジソ抽出物、ムラサキシキブ果実抽出物が好ましい。ハス科植物由来成分としては、特に、ハスの花又はハス種子抽出物或いはハス種子発酵物が好ましい。ウリ科植物由来成分としては、特に、ヘチマ抽出物が好ましい。ウコギ科植物由来成分としては、オタネニンジンの抽出物又は発酵物が好ましい。ナス科植物由来成分としては、ナス(長ナス、水ナス、米ナス、賀茂ナス等)の抽出物が挙げられる。ノウゼンカズラ科植物由来成分としては、パウダルコ樹皮抽出物が好ましい。クワ科植物由来成分としては、ソウハクヒ抽出物、マルベリー果実抽出物、イチジクの果実又は樹皮の抽出物が好ましい。クロウメモドキ科植物由来成分としては、ナツメ果実抽出物が好ましい。また、アヤメ科植物由来成分としてはサフランが好ましい。キキョウ科植物由来成分としては、ヒカゲノツルニンジンの根の抽出物又は加水分解物が好ましい。ウルシ科植物由来成分としては、特に、マンゴ果実抽出物が好ましい。フクギ科植物由来成分としては、特に、マンゴスチン果実抽出物が好ましい。また、バレンシ科植物由来成分としては、チェリモヤ果実抽出物が好ましい。ミカン科植物由来成分として、温州ミカン、ベルガモット果実抽出物、グレープフルーツ又は晩白柚の果実(未成熟果実も含む)の抽出物、グレープフルーツ又はハッサク等の植物に含まれるフラボノイド及びその配糖体を含む抽出物、或いはサンショウ種子抽出物が好ましい。ユリ科植物由来成分としては、ホンカンゾウ、ヤブカンゾウ、カサブランカ、マドンナリリー、又はササユリの抽出物が好ましい。ベンケイソウ科植物由来成分としては、特に、イワベンケイ(紅景天)の抽出物又は発酵物が好ましい。モクセイ科植物由来成分としては、特に、ジャスミンの花抽出物が好ましい。ヒノキ科植物としては、特に、セイヨウネズ果実抽出物が好ましい。フトモモ科植物由来成分としては、特に、グアバ葉抽出物が好ましい。ラン科植物としては、特に、シランの根(白及)の抽出物が好ましい。ヒルガオ科植物由来成分としては、サツマイモの抽出物又はその発酵物或いは甘藷焼酎粕の抽出物又はその発酵物が好ましい。また、キジカクシ科の植物としては、アスパラガス(グリーンアスパラガス及びホワイトアスパラガス)が好ましい。コンブ科海藻由来成分としては、特に、コンブ抽出物が好ましく、ミリン科海藻由来成分としてはカタメンキリンサイ抽出物が好ましく、特に、アオサ科海藻由来成分としてはアナアオサ抽出物が好ましい。フノリ科海藻由来成分としては、特に、フノリ抽出物が好ましい。
【0059】
以下、本発明の有効成分である植物由来成分の実施例について説明するが、本発明はこれに限るものではない。
製造例1.ルイボス抽出物の調製(1)
マメ科アスパラトゥス属の植物であるルイボス(Aspalathus linearis)の非発酵ルイボス(グリーンルイボス)の全草の乾燥物に30%1,3-ブチレングリコール水溶液1100gを加え、80℃で2時間抽出後、不溶物を濾過で取り除き、暗褐色のグリーンルイボス抽出物1030g(固形分濃度1.3%)を得た。
【0060】
製造例2.ルイボス抽出物の調製(2)
製造例1の調製方法において、30%1,3-ブチレングリコール水溶液の混合溶媒に代えて、精製水1000gを加えて80℃で2時間抽出後、不溶物を濾過で取り除き、暗褐色のグリーンルイボス抽出物1027g(固形分濃度1.3%)を得た。
【0061】
製造例3.紅富貴抽出物の調製(1)
紅富貴(乾燥茶葉の状態)80gに30%1,3-ブチレングリコール水溶液1200gを加え、50℃で3時間抽出を行った後ろ過し、褐色透明の紅富貴抽出物900g(固形分濃度1.4%)を得た。
【0062】
製造例4.紅富貴抽出物の調製(2)
紅富貴(乾燥茶葉の状態)80gに精製水1200gを加え、50℃で3時間抽出を行った後ろ過し、褐色透明のベニフウキ抽出物1010g(固形分濃度1.6%)を得た。
【0063】
製造例5.イネ葉加水分解物の調製(1)
出穂直前(穂ばらみ期)のイネの葉の乾燥粉砕物200gに精製水1000gを加え、80℃で1時間抽出を行った後ろ過し、淡黄色透明のイネの葉抽出物溶液550g(固形分濃度2.5%)を得た。得られた抽出物溶液500gに、ペクチナーゼを0.025g添加し、40℃で4時間加水分解した。その後、90℃で1時間加熱して酵素を失活させた後ろ過し、淡黄色透明のイネの葉抽出物の酵素加水分解物溶液460g(固形分濃度2.8%)を得た。
【0064】
製造例6.イネ葉加水分解物の調製(2)
ペクチナーゼに代えてセルラーゼを用いるほかは製造例5と同様にして、イネ葉抽出物の酵素加水分解物溶液450g(固形分濃度2.3%)を得た。
【0065】
製造例7.イネ葉加水分解物の調製(3)
ペクチナーゼに代えてキシラナーゼを用いる他は製造例5と同様にして、イネ葉抽出物の酵素加水分解物溶455g(固形分濃度2.5%)を得た。
【0066】
製造例8.ハイビスカス発酵物の調製(1)
ハイビスカス(Hibisucas sabdariffa L.)の花部50gに精製水950gを加えて懸濁液を作り、80~90℃で1時間加温して殺菌を行った。殺菌した懸濁液に乳酸菌(ラクトバシルス プランタラム)を10個/mL接種し、37℃で3日間静置培養した。培養終了後培養液を加熱殺菌し、ろ過して乳酸菌発酵物溶液740g(固形分濃度3.3%)を得た。
【0067】
製造例9.ハイビスカス発酵物の調製(2)
製造例8の調製方法において、乳酸菌(ラクトバシルス プランタラム)に代えて、酵母(サッカロマイセス セレビシエ)を使用する他は、製造例8と同様にして、酵母乳発酵物溶液710g(固形分濃度3.0%)を得た。
【0068】
製造例10.ヒマワリ新芽抽出物の調製(1)
ヒマワリの新芽を乾燥し、乾燥物36gに精製水を540g添加し4℃で浸漬した後、1,3-ブチレングリコールを540g添加した。これを4℃で抽出を行った後ろ過し、褐色透明のヒマワリ新芽抽出物875gを得た(固形分濃度1.1%)。
【0069】
製造例11.ヒマワリ新芽抽出物の調製
ヒマワリの新芽を乾燥し、乾燥物36gに精製水を540g添加し4℃で浸漬した後、1,3-ブチレングリコールを540g添加した。これを4℃で抽出を行った後ろ過し、得られた液850gに合成吸着剤1.0%を加え、1時間攪拌する。ろ過により合成吸着剤を除去し、淡褐色透明のヒマワリ新芽抽出物848gを得た(固形分濃度1.0%)。
【0070】
製造例12.ダマスクバラの花の抽出物溶液の調製
バラ科バラ属のダマスクローズの花弁を乾燥し、乾燥物15gに精製水を225g添加し、4℃で浸漬した後、1,3-ブチレングリコールを225g添加した。これを4℃で抽出を行った後ろ過し、褐色透明のダマスクローズ花抽出物溶液390gを得た(固形分濃度1.0%)。
【0071】
製造例13.キウイの果実のエキスの調製
キウイ(Actinidia chinensis)の未成熟果実300gをミンチ状にし、これに精製水50gと1,3-ブチレングリコール50gを添加し、冷蔵で一晩抽出を行う。抽出液を濾過し、淡褐色透明のキウイの未成熟果実抽出物310g(固形分濃度2.0%)を得た。
【0072】
試験例1.ビタミンD様作用評価試験
正常なヒトの表皮細胞を、増殖添加剤を含有するHumedia-KG2(クラボウ社製)にて1×10個/mLに調製し、96穴マイクロプレートに100μLを播種して、5%CO、飽和水蒸気下、37℃で培養した。24時間培養後、ビタミンD受容体結合塩基配列(VDRE)を組み込んだホタルルシフェラーゼレポーターベクター及び内部標準としてのウミシイタケルシフェラーゼを組み込んだベクター(Cignal VDRE Reporter Assay Kit)[QIAGEN社製]を細胞へViaFectトランスフェクション試薬[Promega社製]を用いて導入した。さらに、24時間後、製造例1の抽出物,製造例3の抽出物,製造例5の加水分解物,製造例8の発酵物,製造例11の抽出物,製造例12の抽出物,製造例13の抽出物をそれぞれ試料溶液とする試験区を設定し、各試験区に試料溶液を添加した。各試料溶液の添加濃度は、培地全量に対する溶液としての終濃度は、製造例1の抽出物が0.2%となるなるように調製し、その他の抽出物、加水分解物又は発酵物が1.0%となるように調整した。各試料溶液を添加してから24時間培養後、培養した表皮細胞の内容物を抽出し、細胞抽出液のルシフェラーゼ活性をデュアルルシフェラーゼアッセイシステム[Promega社製]を用い、ルミノメーター(Promega GloMax-Multi+Detection System)にて測定した。ホタルルシフェラーゼの測定値(VDRE転写量)をウミシイタケルシフェラーゼの測定値(細胞量)で割った数値を細胞あたりのビタミンD様作用とした。なお、試料溶液の代わりに比較対照として30%1,3-ブチレングルコール(1,3-BG)又は50%1,3-BGを培地に添加した区(培地中の1,3-BGの溶液としての終濃度は1.0%)のビタミンD様作用を100としてその相対値を算出した。また、試験系が正常に機能しているかを確認するために、試料溶液の代わりに陽性対照として活性化ビタミンD3であるカルシトリオール(100nM)を添加した場合についても、同様の試験を行った。
【0073】
試験例1の結果を表1に示す。
[表1]
【0074】
表1に示すように、本発明に係る抽出物、加水分解物及び発酵物は、ビタミンD受容体に結合して遺伝子の転写を活性化したこと、すなわち、ビタミンD様作用を有することが明らかとなった。なお、陽性対照のカルシトリオールも同様に、ビタミンD様作用を有していたことから、本試験系が正常に行われたことも確認された。
【0075】
処方例1.化粧水
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
スクワラン 0.2
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
トコフェロール酢酸エステル 0.02
グリチルリチン酸ジカリウム 0.5
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.5
イソプロピルメチルフェノール 0.1
1,3-ブチレングリコール 5.0
クエン酸ナトリウム 0.2
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0076】
処方例2.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の抽出物に代えて、製造例3の抽出物1.0部を用いる他は、処方例1と同様にして化粧水を得た。
【0077】
処方例3.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の抽出物に代えて、製造例5の加水分解物1.0部を用いる他は、処方例1と同様にして化粧水を得た。
【0078】
処方例4.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の抽出物に代えて、製造例8の発酵物1.0部を用いる他は、処方例1と同様にして化粧水を得た。
【0079】
処方例5.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の抽出物に代えて、製造例11の抽出物1.0部を用いる他は、処方例1と同様にして化粧水を得た。
【0080】
処方例6.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の抽出物に代えて、製造例12の抽出物1.0部を用いる他は、処方例1と同様にして化粧水を得た。
【0081】
処方例7.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の抽出物に代えて、製造例13の抽出物1.0部を用いる他は、処方例1と同様にして化粧水を得た。
【0082】
処方例8.化粧水
[成分] 部
製造例2の抽出物 2.0
カプリル酸グリセリル 3.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 3.0
セタノール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
メチルパラベン 0.1
アスコルビン酸 3.0
グリチルリチン酸 0.5
β-グリチルレチン酸 0.05
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
レゾルシン 0.1
酸化亜鉛 2.0
dl-カンフル 0.5
グリセリン 2.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0083】
処方例9.化粧水
処方例8に含まれる製造例2の抽出物に代えて、製造例4の抽出物1.0部を用いる他は、処方例8と同様にして化粧水を得た。
【0084】
処方例10.化粧水
処方例8に含まれる製造例2の抽出物に代えて、製造例6の加水分解物1.0部を用いる他は、処方例8と同様にして化粧水を得た。
【0085】
処方例11.化粧水
処方例8に含まれる製造例2の抽出物に代えて、製造例7の加水分解物1.0部を用いる他は、処方例8と同様にして化粧水を得た。
【0086】
処方例12.化粧水
処方例8に含まれる製造例2の抽出物に代えて、製造例9の発酵物1.0部を用いる他は、処方例8と同様にして化粧水を得た。
【0087】
処方例13.化粧水
処方例8に含まれる製造例2の抽出物に代えて、製造例10の抽出物1.0部を用いる他は、処方例8と同様にして化粧水を得た。
【0088】
処方例14.化粧水
[成分] 部
製造例1の抽出物 0.5
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
メチルパラベン 0.1
アスコルビン酸グルコシド 2.0
トラネキサム酸 1.0
ナイアシンアミド 5.0
ε-アミノカプロン酸 0.1
イオウ 0.2
エストラジオール 0.1
ピリドキシン塩酸塩 0.5
グリセリン 5.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
クエン酸ナトリウム 0.2
メタ重亜硫酸ナトリウム 0.2
d-カンフル 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0089】
処方例15.乳液
[成分] 部
製造例11の抽出物 1.0
スクワラン 5.0
シクロペンタンシロキサン 1.0
ヘキサラン 3.0
イソステアリン酸ヘキシルデシル 1.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 1.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 5.0
イソステアリン酸ポリグリセリル-10 5.0
ジパルミチン酸アスコルビル 15.0
水添大豆レシチン 1.5
アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 3.0
アルブチン 3.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
キサンタンガム 0.2
シロキクラゲ多糖体 0.2
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
トコフェロール酢酸エステル 0.3
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
グリチルリチン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
水溶性コラーゲン 1.0
加水分解コラーゲン 1.0
アセチルヒアルロン酸 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0090】
処方例16.乳液
処方例15の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えてL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部を用いるほかは処方例15と同様にして乳液を得た。
【0091】
処方例17.乳液
処方例15の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えて及び水酸化カリウム0.5部に代えてトラネキサム酸1.0部を用いるほかは処方例15と同様にして乳液を得た。
【0092】
処方例18.乳液
処方例15の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えて3-O-エチルアスコルビン酸3.0部を用いるほかは処方例15と同様にして乳液を得た。
【0093】
処方例19.乳液
処方例15の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えてナイアシンアミド5.0部を用いるほかは処方例15と同様にして乳液を得た。
【0094】
処方例20.クリーム
[成分] 部
オリーブ油 5.0
スクワラン 5.0
ホホバ油 5.0
ホホバワックス 1.0
ベヘニルアルコール 1.0
ステアリルアルコール 1.0
キャンデリラワックス 1.0
乳酸菌発酵米 2.0
大豆由来水添レシチン 0.5
製造例11の抽出物 1.0
カルボキシビニルポリマー 1.0
アルギン酸ナトリウム 1.0
グリセリン 4.0
PH調整剤 適量
防腐剤 5.2
精製水 全量が100部となる量
【0095】
処方例21.クリーム
処方例20に含まれる製造例11の抽出物に代えて、製造例1の抽出物1.0部を用いるほかは、処方例20と同様にしてクリームを得た。
【0096】
処方例22.クリーム
処方例20に含まれる製造例11の抽出物に代えて、製造例3の抽出物1.0部を用いるほかは、処方例20と同様にしてクリームを得た。
【0097】
処方例23.クリーム
[成分] 部
製造例5の加水分解物 1.0
オリーブ油 5.0
ホホバ油 5.0
スクワラン 5.0
イソステアリン酸ヘキシルデシル 5.0
ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル
/ベヘニル) 5.0
カプリル酸グリセリル 1.0
ステアリン酸グリセリル 1.0
イソステアリルグリセリル 3.0
γ-オリザノール 0.1
ベヘニルアルコール 2.0
パルミチン酸 2.5
D-パントテニルアルコール 3.0
アラントイン 0.1
リボフラビン 0.01
レゾルシン 0.1
塩化ベンザルコニウム 0.05
尿素 3.0
β-グリチルレチン酸 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
グリチルリチン酸アンモニウム 0.1
ナイアシンアミド 5.0
乳酸菌発酵米 2.0
水添レシチン 0.5
水添リゾレシチン 0.5
加水分解コラーゲン 1.0
キサンタンガム 1.0
酸化亜鉛 0.5
dl-カンフル 0.3
l-メントール 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0098】
処方例24.クリーム
処方例23に含まれる製造例5の加水分解物に代えて、製造例8の発酵物1.0部を用いるほかは、処方例23と同様にしてクリームを得た。
【0099】
処方例25.クリーム
処方例23に含まれる製造例5の加水分解物に代えて、製造例11の抽出物1.0部を用いるほかは、処方例23と同様にしてクリームを得た。
【0100】
処方例26.クリーム
処方例23に含まれる製造例5の加水分解物に代えて、製造例12の抽出物1.0部を用いるほかは、処方例23と同様にしてクリームを得た。
【0101】
実施例27.パック
製造例11の抽出物 2.0
ジプロピレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 5.0
セタノール 3.0
ベヘニルアルコール 3.0
アラントイン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリチルリチン酸アンモニウム 0.1
β-グリチルレチン酸 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
サリチル酸 0.1
トコフェロール酢酸エステル 0.5
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
D-パントテニルアルコール 0.3
レゾルシン 0.1
イオウ 2.0
エストラジオール 0.002
水溶性コラーゲン 1.0
キサンタンガム 2.0
ミリスチン酸ポリグリセリル-6 1.0
ココイルグルタミン酸カリウム 1.0
水添レシチン 3.0
水酸化レシチン 3.0
精製水 全量が100部となる量
【0102】
処方例28.ヘアシャンプー
[成分] 部
製造例1の抽出物 2.0
ラウレス硫酸ナトリウム 10.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.5
塩化ベンザルコニウム 1.0
ステアリルアルコール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
ジメチコン 3.0
アラントイン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
サリチル酸 0.1
サリチル酸ナトリウム 0.1
トコフェロール酢酸エステル 0.1
ピリチオン亜鉛 0.3
安息香酸 0.2
トリクロサン 0.2
クエン酸 0.1
プロピレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
【0103】
実施例29.ヘアコンディショナー
[成分] 部
製造例3の抽出物 2.0
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2-エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
塩化ベンザルコニウム 1.0
セタノール 3.0
ステアリルアルコール 1.0
アラントイン 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
サリチル酸 0.1
イオウ 0.5
臭化アルキルイソキノリニウム液(75%) 0.06
ピリチオン亜鉛 0.3
メチルパラベン 0.1
トリクロサン 0.2
レゾルシン 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0104】
処方例30.洗浄用化粧料
[成分] 部
製造例5の加水分解物 2.0
ココイルグリシンカリウム 5.0
グリセリン 10.0
カプリル酸グリセリル 1.0
ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム 10.0
水溶性コラーゲン 5.0
セタノール 3.0
ミリスチルアルコール 3.0
イソプロピルメチルアルコール 0.1
アラントイン 0.1
イオウ 0.5
グリチルリチン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.1
β-グリチルレチン酸 0.05
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
サリチル酸 0.2
トコフェロール酢酸エステル 0.2
トリクロサン 0.1
トリクロロカルバニド 0.5
トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル 0.2
濃ベンザルコニウム塩化物液50 0.2
ベンザルコニウム塩化物 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0105】
処方例31.シートマスク
不織布に下記の成分を含浸させてシートマスクを得る。
[成分] 部
製造例12の抽出物 2.0
グリセリン 3.0
1、3-ブチレングリコール 2.0
L-アスコルビン酸 2-グルコシド 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
キサンタンガム 1.0
水溶性コラーゲン 1.0
ヒアルロン酸ナトリウム 1.0
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
【0106】
処方例32.美容液
[成分] 部
製造例13の抽出物 2.0
ヒアルロン酸ナトリウム 1.0
水溶性コラーゲン 1.0
トラネキサム酸 0.1
エタノール 2.0
グリセリン 5.0
1、3-ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
クエン酸 0.3
クエン酸ナトリウム 0.6
カタメンキリンサイ抽出物 5.0
精製水 全量が100部となる量