(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173974
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】携帯折り畳み式パーテーション
(51)【国際特許分類】
A47B 96/04 20060101AFI20221115BHJP
A47B 13/00 20060101ALI20221115BHJP
A47B 17/00 20060101ALI20221115BHJP
A47G 5/00 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
A47B96/04 Z
A47B13/00 Z
A47B17/00 Z
A47G5/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021102022
(22)【出願日】2021-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】521267199
【氏名又は名称】長谷川 智一
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 智一
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053NQ09
3B053NQ10
3B053SE10
(57)【要約】
【課題】折り畳んで移動先に携帯可能であり、組立・収納が容易なパーテーションを提供する。
【解決手段】被設置面に載置される脚部10と垂直下部30、31で中央で挟みL字型50、51を合わせて貫通孔につまみネジと貫通ナットを通して固定する。さらに垂直上部40を垂直下部30、31で挟み同様に固定する。垂直上部40の上部に水平部20の中央部に同様にして固定する。水平部20にパーテーションユニット60を着脱自在なクリップ等で固定する。パーテーションユニット60には透明フィルム、ビニールシート、ビニール袋等が使用でき、用途により透明、不透明を使い分けできる。つまみネジを緩めることで折り畳み可能で、ねじをはずして分解すれば、部材をまとめることができ、さらにコンパクトになる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央に貫通孔がある細長い部材である水平脚部、水平上部と、同じく細い部材である両端に貫通孔がある垂直上部・下部の2段をつまみネジ、貫通ナットで組立固定してT字型(エ型)の骨組みにし、水平脚部中央にはL字型の部材(L字金具等)を接続して自立させ、L字型の部材の底面の孔を使って、被設置面にしっかり固定可能であり、垂直中央部に貫通孔を複数形成することにより、高さ調整でき、骨組みはつまみネジを緩めて折り畳んで持ち運びし易く、また、垂直部材を3段にしてたたむとさらにコンパクトになる、パーテーション。
【請求項2】
組立固定された骨組みの水平上部に大きさを合わせた透明フィルム、ビニールシート等を着脱自在のクリップ等で固定、ビニール袋をかぶせるなどして卓上の仕切りとして使用し、また用途により、透明、不透明は問わず、ポスター、メニュー表等紙媒体を固定することで自立する広告台として応用できる、パーテーション。
【請求項3】
アクリル板、プラスチック段ボール、プラスチック板、段ボール、木材板(有孔ボード)等がT字型(エ型)骨組みの素材として使用でき、加工前の板状のものと、つまみネジ、貫通ナットをセットにした作成キットとして提供することができる、パーテーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯可能な折り畳みできるパーテーションに関するものである。
【背景技術】
【0002】
飛沫感染予防対策でパーテーションが多く使用されるようになっているが、特定の場所に設置、固定されているものが一般的であり、持ち運びが容易なものといっても、建物内での移動に関してであり、外出時バッグ等で持ち歩くのは難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許文献1は、複数の羽根片を扇状に展開してパーテーションとして使用し、扇を閉じる様に収納して持ち運びできるようにしたものである。
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、持ち運び可能であっても、より軽く、簡単な構造で安価に制作しやすく、幅広く普及が見込まれるパーテーションが求められる。
【0006】
そこで、本発明は、折り畳み傘のように持ち運びが容易なパーテーションを提供することを目的としている。マスクなしの咳、くしゃみ、会話で飛沫感染しやすいが、特に会食の席での感染対策が必要である。人が集まる場所での感染対策(換気、パーテーション設置、体温測定等)は強調されるものの、店舗での手間、負担が大きいため、十分に普及しているとはいえず、感染拡大は続いている。そこで発想の転換をし、人々がパーテーションを携帯して移動先で設置して会食をする行動変容が提案され、習慣化されれば、感染リスクは低下し、飲食店の負担も軽減できる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
持ち運び容易なパーテーションを普及させ、感染抑制の目的を達成するために、本発明のパーテーションは数少ない細長い部材をつまみネジを用いて工具がなくても簡易、迅速に組立・折り畳みできるようになっており、かさばらず狭い場所でも設置可能になっている。
【発明の効果】
【0008】
このように、本発明のパーテーションは数少ない細長い部材をつまみネジと貫通ナットで組立固定することにより狭い場所でも安定的に自立保持されるようになっている。このような構成であれば、移動先に携帯可能であり、組立・折り畳み収納が容易なパーテーションとなる。また、構造が簡単でコンパクトであり、制作材料も手に入りやすく、個人の作成も容易なので広く普及が見込まれ、感染予防に大いに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施例1に係るパーテーションの斜視図である。
【
図2】実施例1に係るパーテーションの分解図である。
【
図3】実施例1に係るパーテーションの折畳時の正面図である。
【
図4】実施例1に係るパーテーションの折畳時の上面図である。
【
図5】実施例2に係るパーテーションの斜視図である。
【
図6】実施例2に係るパーテーションの折畳時の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成要素は例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。すなわち、各部材は長方形をべースにしているが、角部に面取りを施したり、デザイン上、凹凸、曲線を採用した形態であったとしても本発明の特許出願請求の範囲に記載された技術的思想と、実質的に同様の構成を有し、同様な作用効果を有するものは本発明の技術的範囲に包含される。実施例1で垂直部が2段のパーテーションについて説明し、実施例2で垂直部が3段のパーテーションについて説明する。
【実施例0011】
まず、実施例1について、
図1~
図4を用いて説明する。
図1、2に示す部材10を脚部、部材20を上部、部材30、31、40を垂直部として貫通孔を合わせてつまみネジと貫通ナットで固定、脚部にはL字型50、51を合わせることにより自立させる。
【0012】
脚部10を垂直下部30、31で挟むようにして、脚部、垂直下部接続部にはL字型を外側に合わせて固定する。
【0013】
垂直上部40を垂直下部30、31で挟むように固定する。
【0014】
上部20の中央と垂直上部40の上端を固定する。
【0015】
図1に示すように、上部20にパーテーションユニット60を着脱自在のクリップを使用して固定してパーテーションになる。60は透明フィルム、丸めて運べるビニールシートなどであるが、用途により透明、不透明は問わない。サイズの合うビニール袋をかぶせることもできる。なお、垂直上部40に追加した貫通孔H1、H2で高さ調整が可能となる。
【0016】
図3はネジを緩めて接続部を折り畳んだ状態での正面図である。
【0017】
図4はネジを緩めて接続部を折り畳んだ状態での上面図である。