(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022173976
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】ビリヤードキュー
(51)【国際特許分類】
A63D 15/08 20060101AFI20221115BHJP
【FI】
A63D15/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021102024
(22)【出願日】2021-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】508101270
【氏名又は名称】株式会社アダムジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100070057
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 眞治
(74)【代理人】
【識別番号】100158713
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 眞紀子
(72)【発明者】
【氏名】関根 沙織
(72)【発明者】
【氏名】関口 貴啓
(72)【発明者】
【氏名】堀田 洋一
(57)【要約】
【課題】 従来のビリヤードキューのシャフトでは、手球を所定の方向に力強く撞くことやシャフトを長期間使用することが、やや困難であるという問題や、長時間使用していると異音を発生することなどの問題を解消すること。
【解決手段】 木材のシャフトに断面が円形の中空穴を先端部から後端部までに貫通して設け、該シャフトの中空穴に、先端部から、一体成形した断面円形で中空のグラスファイバー強化プラスチックと断面円形で中空のカーボンファイバー強化プラスチックと断面円形で中空のグラスファイバー強化プラスチックを設け、該一体成形した素材の中空の中に、1本の断面円形の発泡合成樹脂の緩衝材を収納した木材のシャフトと、木材のバットとを着脱自在具で止着したことを特徴とするビリヤードキューとする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円柱状で先細形にした木材のシャフトに断面が円形の中空穴を先端部から後端部までに貫通して設け、該シャフトの中空穴に、先端部から、一体成形した断面円形で中空の短いグラスファイバー強化プラスチックと断面円形で中空の長いカーボンファイバー強化プラスチックと断面円形で中空の長いグラスファイバー強化プラスチックを設け、該一体成形した素材の中空の中に、1本の断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納した木材のシャフトと、木材のバットとを着脱自在具で止着したことを特徴とするビリヤードキュー。
【請求項2】
円柱状で先細形にした木材のシャフトに断面が円形の中空穴を先端部から後端部までに貫通して設け、該シャフトの中空穴に、先端部から、一体成形した断面円形で中空の長いグラスファイバー強化プラスチックと断面円形で中空の長いカーボンファイバー強化プラスチックと断面円形で中空の短いグラスファイバー強化プラスチックを設け、該一体成形した素材の中空の中に、1本の断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納した木材のシャフトと、木材のバットとを着脱自在具で止着したことを特徴とするビリヤードキュー。
【請求項3】
円柱状で先細形にした木材のシャフトに断面が円形の中空穴を先端部から後端部までに貫通して設け、該シャフトの中空穴に、中央部に断面円形で中空の長いカーボンファイバー強化プラスチックとその両端にそれぞれ断面円形で中空の短いグラスファイバー強化プラスチックを一体成形した素材を設け、該一体成形した素材の中空の中に、1本の断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納した木材のシャフトと、木材のバットとを着脱自在具で止着したことを特徴とするビリヤードキュー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャフトとバットから成るビリヤードキューに関わるものである。
特に、球を撞いた時のシャフトのしなりのコントロール性が良く、また、長時間使用しても内部構造が壊れることがなく、外部に異音を発することがない構造を有するビリヤードキューに関わるものである。
【背景技術】
【0002】
従来のビリヤードキューは、シャフトの中空部の長手方向に、断面扇形(パイ形)に切断した柱状木材を6個挿入したものがある(下記特許文献1:特表平11-502428号公報参照)。
【0003】
しかしながら、この特表平11-502428号公報記載のビリヤードキューのシャフトでは、シャフトの先端で手球を撞く時に、シャフトをしならせ、コントロールすることがやや困難であるため、手球を所定の方向に力強く撞くことが困難であるという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記の問題点を解消することが課題であり、シャフトの先端で手球を撞く時に、手球が所定の方向に所定の力で撞くことができるようにした発明である。
また、長時間使用しても内部構造が壊れることがなく、外部に異音を発することがない構造を有するビリヤードキューの発明である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、強度及びしなりの効果が異なる二つの素材、即ち、断面円形で中空のグラスファイバー強化プラスチックと断面円形で中空のカーボンファイバー強化プラスチックに着目し、カーボンファイバー強化プラスチックの両端にグラスファイバー強化プラスチックを配置し、それらを一体成形した素材の中空の中に、1本の断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納した芯材を用いた木材のシャフトとすることにより、本発明を完成させるに至った。
【0007】
本発明は、以下の(1)~(3)に記載のビリヤードキューの発明を要旨とする。
(1)円柱状で先細形にした木材のシャフトに断面が円形の中空穴を先端部から後端部までに貫通して設け、該シャフトの中空穴に、先端部から、一体成形した断面円形で中空の短いグラスファイバー強化プラスチックと断面円形で中空の長いカーボンファイバー強化プラスチックと断面円形で中空の長いグラスファイバー強化プラスチックを設け、該一体成形した素材の中空の中に、1本の断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納した木材のシャフトと、木材のバットとを着脱自在具で止着したことを特徴とするビリヤードキュー。
(2)円柱状で先細形にした木材のシャフトに断面が円形の中空穴を先端部から後端部までに貫通して設け、該シャフトの中空穴に、先端部から、一体成形した断面円形で中空の長いグラスファイバー強化プラスチックと断面円形で中空の長いカーボンファイバー強化プラスチックと断面円形で中空の短いグラスファイバー強化プラスチックを設け、該一体成形した素材の中空の中に、1本の断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納した木材のシャフトと、木材のバットとを着脱自在具で止着したことを特徴とするビリヤードキュー。
(3)円柱状で先細形にした木材のシャフトに断面が円形の中空穴を先端部から後端部までに貫通して設け、該シャフトの中空穴に、中央部に断面円形で中空の長いカーボンファイバー強化プラスチックとその両端にそれぞれ断面円形で中空の短いグラスファイバー強化プラスチックを一体成形した素材を設け、該一体成形した素材の中空の中に、1本の断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納した木材のシャフトと、木材のバットとを着脱自在具で止着したことを特徴とするビリヤードキュー。
【発明の効果】
【0008】
上記(1)に記載の本発明の請求項1に該当するビリヤードキューは、木材のシャフトの芯材として、「一体成形した短いグラスファイバー強化プラスチックと長いカーボンファイバー強化プラスチックと長いグラスファイバー強化プラスチックを設け、該一体成形した素材の中空の中に、長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納した」木材のシャフトを特徴としている。
木材のシャフトの先端部から、断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納してあるため、使用時にシャフトの木材部に与える衝撃を和らげて、シャフトの木材部の損傷を防ぎ、ビリヤードキューを長期間安定して使用することができるという効果がある。
更に、この木材のシャフトでは、芯材素材のカーボンファイバー強化プラスチックとその両端のグラスファイバー強化プラスチックとが一体成形されているために強固にすることができるとともに、該一体成形した素材の中空の中に、断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を設けてあるために音が吸収されるので、ビリヤードキューを長時間使用しても、外部に異音を発生しないという効果がある。
【0009】
そして、手球を撞いた時、最初にビリヤードキューが手球に影響を与えるのは、先端部の一体成形した断面円形で中空の短いグラスファイバー強化プラスチックであるが、グラスファイバー強化プラスチックは、カーボンファイバー強化プラスチックより強度が小さいために、木材のシャフトに与える衝撃は小さい。したがって、ビリヤードのプロや上級者は、軽くシャフトを短時間安定した状態で、最初はやや小さい力で手球を撞くことができる。
さらに、プロや上級者などは、強度がやや大きい長いカーボンファイバー強化プラスチックの特性を利用して、大きな力で手球を撞くことにより、シャフトは大きくしなり、その反発力の元に戻ろうとする強く押し出す力が手球に加わるために、ビリヤードキューを撞いた時の腕で押し出す力との双方の合体した大きな力で手球を強く撞くことができる(
図7参照)。
そして、ビリヤードの初級者は、初めのうちは、手球を狙った方向に上手に撞くことができないために、シャフトのしなりを利用して、手球を予定した方向にカーブさせることができないが、次第に手球を予定した方向に曲げるように手球を撞くことができるようになる。この際、シャフトには発泡合成樹脂の緩衝材を収納してあるため、初級者などが木材のシャフトを損傷させることを防止することができる。
【0010】
上記(2)に記載の本件の請求項2に該当するビリヤードキューは、木材のシャフトの芯材として、「一体成形した長いグラスファイバー強化プラスチックと長いカーボンファイバー強化プラスチックと短いグラスファイバー強化プラスチックを設け、該一体成形した素材の中空の中に、長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納した」木材のシャフトを特徴としている。
この、シャフトでも先端部から、断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納してあるため、使用時にシャフトの木材部に与える衝撃を和らげて、シャフトの木材部の損傷を防ぐ効果は、上記1(請求項1に該当)と同様であるので、ビリヤードキューを長期間安定して使用することができる。
更に、この木材のシャフトでは、芯材素材のカーボンファイバー強化プラスチックとその両端のグラスファイバー強化プラスチックとが一体成形されているために強固にすることができるとともに、該一体成形した素材の中空の中に、断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を設けてあるために音が吸収されるので、ビリヤードキューを長時間使用しても、外部に異音を発生しないという効果も、上記1(請求項1に対応)と同様であり、ビリヤードキューを長期間安定して使用することができる。
【0011】
シャフトがしなることによって、手球を大きく方向変更させることができる。
手球を撞いた時、最初にビリヤードキューが手球に影響を与えるのは、先端部の一体成形した断面円形で中空の長いグラスファイバー強化プラスチックであるが、グラスファイバー強化プラスチックは、カーボンファイバー強化プラスチックより強度が小さいために、木材のシャフトに与える衝撃は上記(1)の場合よりさらに小さく、しなりはより大きくなるので、ビリヤードの初級者はビリヤードキューをやや軽く小さい力で手球を正確に撞くことができ、手球を大きく方向変更させることができる。
そして、初級者は長いカーボンファイバー強化プラスチックの特性を利用するまでの練習をしていないために、大きな力で長いカーボンファイバー強化プラスチックを利用することができないが、練習をしていくと、次第に利用できるようになり、手球を撞くことにより、シャフトは大きくしなり、その反発力の元に戻ろうとする強く押し出す力が手球に加わるために、ビリヤードキューを撞いた時の腕で押し出す力との双方の合体した大きな力で手球を強く撞くことができるようになる(
図7参照)。
次に、ビリヤードのプロや上級者などは、強度がやや大きい長いカーボンファイバー強化プラスチックの特性を利用して、大きな力で手球を正確に撞くことにより、手球にカーブする方向の力と強く押し出す力が加わるために、双方の合体した大きな力で手球を強く撞くことができる(
図7参照)。
また、ビリヤードの初級者は、初めのうちは、手球を上手に狙った方向に撞くことができないために、手球を予定した方向にカーブさせることができないが、練習することにより、次第に手球を予定した方向に曲げるように強く撞くことができるようになる。
【0012】
上記(3)に記載の本件の請求項3に該当するビリヤードキューは、木材のシャフトの芯材として、「中央部に長いカーボンファイバー強化プラスチックとその両端(前後)にそれぞれ短いグラスファイバー強化プラスチックを配置した、一体成形した素材を設け、該一体成形した素材の中空の中に、長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納した」木材のシャフトを特徴としている。
このシャフトでも先端部から、断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納してあるため、使用時にシャフトの木材部に与える衝撃を和らげて、シャフトの木材部の損傷を防ぐ効果、外部に異音を発生しないという効果、さらに芯材の素材が一体成形されているために強固にすることができる効果も、上記(1)(請求項1に該当)および(2)(請求項2に該当)と同様であるので、ビリヤードキューを長期間安定して使用することができる。
中央部の長いカーボンファイバー強化プラスチックの両端(前後)に配置された短いグラスファイバー強化プラスチックの長さは、上記(1)での長さと、上記(2)でのの長さの中間の長さにすれば、強度やしなりの大きさを、上記(1)と、上記(2)の中間の大きさに調整できるので、手球を曲げるように撞く力や効果を調整できる。
このように、この(3)に記載の本件の請求項3に該当するビリヤードキューは、ビリヤードキューを長期間安定して使用することができるし、最初はやや小さい力で手球を撞くことができるし、手球を撞く時間もやや長くすることができるために、ビリヤードの初級者でも容易に手球をやや上手に撞くことができる。
【0013】
以上のように、本発明のビリヤードキューは、芯材素材のグラスファイバー強化プラスチックの長さを調節することで、ビリヤードの初級者、プロ、上級者それぞれの経験、技術、好みの合うようにコントロールできるという効果がある。
そのうえ、シャフトの先端部から、断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を収納してあるため、使用時にシャフトの木材部に与える衝撃を和らげて、シャフトの木材部の損傷を防ぐので、ビリヤードキューを長期間安定して使用することができる効果があり、併せて、シャフトの、芯材素材のカーボンファイバー強化プラスチックとその両端のグラスファイバー強化プラスチックとが一体成形されているために強固にすることができるとともに、該一体成形した素材の中空の中に、断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材を設けてあるために音が吸収されるので、ビリヤードキューを長時間使用しても、外部に異音を発生しないという効果がある。
【0014】
本発明で用いる、シャフトの木材としては、通常シャフトに用いられる木材(例えば、メイプル、黒檀、ローズウッドなど)のいずれも用いられる。
【0015】
本発明で緩衝材として用いられる発泡合成樹脂としては、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリウレタン等が挙げられが、特に、発泡ポリエチレンや発泡ポリウレタンが好ましい。
【0016】
ここで、「一体成形したもの」とは、従来のように、成形済みの各強化プラスチック(完成品)の各端面を後から接着剤で接着したものではなく、成形工程と接着工程を同時に施工したものである。
例えば、「中央部のカーボンファイバー強化プラスチックとその両端のグラスファイバー強化プラスチックのそれぞれの端部を接着剤で接着し、かつ、この素材の外側周囲に、接着剤を片面又は両面に塗布した合成樹脂フィルムを巻き付けるとともに、さらにその外側に接着剤を塗布した細い糸を連続的に螺旋状に巻き付けて固定成形したもの」(
図6参照)や、「グラスファイバーとカーボンファイバーのそれぞれを熱硬化性樹脂に含侵させたプリプレグシートを、所望の幅と配置で金型に巻き付け、同時に接着剤を施し、熱硬化させてパイプ状に成形したもの」などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
一体成形による強度の高い芯材素材を使用することにより、シャフトの硬さやテーパーの細さにおいて自由度が高くなるという利点が得られた。
成形済みの各強化プラスチック(成形品)の各端面を後から接着剤で接着したものでは、シャフトにしなりが生じた際等に接着部分に亀裂が入り不具合が発生する頻度が高かったが、本発明の一体成形したものは、強度が向上するので、不具合がほぼ発生しなくなった。
現在のユーザーからは、シャフトのテーパーは細いものが好まれる傾向があるが、本発明では、一体成形した強度の高い新素材によって今までよりも細いテーパーで製造出来るようになり、しかも細くしたことでより多くのしなりが生じても不具合が発生しにくいという利点を得られた。
【0017】
シャフト使用時の「しなり」について説明すると、「しなり」は、ビリヤードキューで手球を撞いた時に、発生する。そして、シャフトがしなることによって、手球を大きく方向変更させることができる。
本発明での「グラスファイバー強化プラスチック」と「カーボンファイバー強化プラスチック」のしなり方を比較すると、グラスファイバー強化プラスチックの方が柔らかくてしなり易い。
ただし、シャフト全体では、「グラスファイバー強化プラスチックの長さと位置」「カーボンファイバー強化プラスチックの長さと位置」「シャフトテーパーの細さ」などが、色々組み合わさることによって、得られるしなりの性能は様々になる。
そして、シャフト全体の傾向としては、カーボンファイバー強化プラスチックが長くなれば硬くなりしなりづらくなり、カーボンファイバー強化プラスチックが短くなりシャフトテーパーが細くなればしなりは大きくなる。
ここで、しなりを利用した「手球の曲げ」の一例を
図7にそって説明する。
例えば、手球31をその中心線32より左側方向に曲げるためには、シャフトのグラスファイバー強化プラスチックとそれより強度がやや大きい長いカーボンファイバー強化プラスチックの性質を利用して、
図7に図示したように、やや大きい力でシャフトで手球31の中心33を通る中心線32より右側の位置(撞点34A)で手球を撞くと、シャフトの先端部は右方向にしなりながら手球を左側方向に曲げることができる。この場合、
図7に図示したように、シャフトは大きくしなりながら(35)、手球に斜め左側方向に押し出す力を発生するので、手球にはこの斜め左側方向に押し出す力とビリヤードキューを撞いた時の腕の力が合体して、大きな力で、手球を曲げながら強く撞くことができる。
なお、
図7は、シャフト使用時のしなりによる力のベクトルの説明図で、図中の手球とシャフトの相対的な大きさは実物の場合とは異なっている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図2】 本発明のシャフトの各所拡大横断面図である。
【
図3】 本発明の実施例1の主要部拡大縦断面図である。
【
図4】 本発明の実施例2の主要部拡大縦断面図である。
【
図5】 本発明の実施例3の主要部拡大縦断面図である。
【
図6】 本発明を改良した芯材部拡大縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、実施例により、本発明を更に具体的に説明するが、当該実施例の内容により本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
【実施例0020】
図1、
図2、
図3に図示したように、ビリヤードキュー6は木材のシャフト1と木材のバット5からなり、円柱状で先細形にした木材のシャフト1に断面が円形の中空穴1Aを先端部から後端部までに貫通して設ける。
このシャフトの中空穴に、先端部から、一体成形した断面円形で中空の短いグラスファイバー強化プラスチック2Aと断面円形で中空の長いカーボンファイバー強化プラスチック3と断面円形で中空の長いグラスファイバー強化プラスチック2Bを設ける。
この一体成形した素材の中空の中に、1本の断面円形の長い発泡合成樹脂の緩衝材4を収納した木材のシャフトと、木材のバット5とを着脱自在具で止着したビリヤードキュー6である。