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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174022
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】多機能3段圧力調整器
(51)【国際特許分類】
   F17C 13/00 20060101AFI20221115BHJP
【FI】
F17C13/00 301A
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022077114
(22)【出願日】2022-05-09
(31)【優先権主張番号】17/316,320
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520232666
【氏名又は名称】バイオテク,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100103182
【弁理士】
【氏名又は名称】日野 真美
(74)【代理人】
【識別番号】100158481
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 俊秀
(72)【発明者】
【氏名】カーター,スティーブン エー.
【テーマコード(参考)】
3E172
【Fターム(参考)】
3E172AA02
3E172AA05
3E172AB01
3E172BA01
3E172BA04
3E172BB03
3E172BB12
3E172BB17
3E172BD10
3E172EB02
3E172EB21
3E172JA01
3E172JA05
3E172KA03
3E172KA22
(57)【要約】
【課題】高需要環境に適するために十分に信頼性を有し、十分に軽いユニット内で、要求される圧力調整および周辺機能を提供する統合圧力調整器を提供すること。
【解決手段】統合圧力調整器は、極端に高圧のタンク圧力を典型的な作動圧力まで低減するように構成された3つの段を設けられている。調整器は、タンク圧力がほとんど作動圧力自体に低減されるまで定常作動圧力を供給するように構成されている。圧力調整器の段は本体内に統合されており、調整器の質量および体積を最小化するように構成されている。例えば、空中適用物において用いられ得る、より小さいシリンダの安全性を向上させるように適合されたトリガ時間を有する、熱トリガ式圧力逃がしデバイスが含まれ得る。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調整器出口を含む本体、および調整器入口を有する装着スタッドと、
第1段調整器、第2段調整器、および第3段調整器であって、各調整器が少なくとも部分的に前記本体内に配設されており、前記調整器入口と前記調整器出口との間の第1の流路内で直列に流体接続されており、前記第1段調整器が前記調整器入口と前記第2段調整器との間に接続されており、前記第2段調整器が前記第3段調整器に接続されており、前記第3段調整器が前記調整器出口に接続されている、第1段調整器、第2段調整器、および第3段調整器と、
少なくとも部分的に前記本体内に配設されており、前記第1段調整器と前記調整器入口との間で前記第1の流路内に流体接続された開/閉弁と、
少なくとも部分的に前記本体内に配設されており、前記開/閉弁の上流の元圧に流体接続された圧力逃がしデバイスと、
少なくとも部分的に前記本体内に配設されており、前記開/閉弁の上流の前記元圧に流体接続された第1の圧力センサと、
を備える圧力調整器。
【請求項2】
前記第1段調整器内に提供され、第1の調整圧力を設定することに寄与する第1の少なくとも1つのcrest-to-crestウェーブスプリングと、
前記第2段調整器内に提供され、第2の調整圧力を設定することに寄与する第2の少なくとも1つのcrest-to-crestウェーブスプリングと、
をさらに備える、請求項1に記載の圧力調整器。
【請求項3】
前記第3段調整器の第3の調整圧力が調節可能であり、前記第3段調整器のピストン上に提供された少なくとも1つのくぼみを含み、前記少なくとも1つのくぼみが、前記第3段調整器の前記ピストンがストッパに到達したときに、流れを可能にする、請求項2に記載の圧力調整器。
【請求項4】
少なくとも部分的に前記本体内に配設された前記第1の圧力センサが、前記本体内に配設された前記圧力センサのピストンを含み、少なくとも部分的に前記本体内に配設された前記第1、前記第2、および前記第3段調整器が、前記本体内に統合された前記第1、前記第2、および前記第3段を含む、請求項3に記載の圧力調整器。
【請求項5】
第1段調整器中心軸、第2段調整器中心軸、第3段調整器中心軸、および開/閉弁中心軸が共通平面内にある、請求項4に記載の圧力調整器。
【請求項6】
前記第1段調整器中心軸、前記第2段調整器中心軸、および前記開/閉弁中心軸が平行であり、前記第3段調整器中心軸が前記第1段調整器中心軸に対して垂直である、請求項5に記載の圧力調整器。
【請求項7】
前記共通平面が前記装着スタッドの中心軸と直交している、請求項6に記載の圧力調整器。
【請求項8】
前記圧力逃がしデバイスが熱式圧力逃がしデバイスである、請求項7に記載の圧力調整器。
【請求項9】
前記調整器が既知の昇温速度を有し、前記速度が所与の外部温度における前記調整器の時間に基づく、請求項8に記載の圧力調整器。
【請求項10】
前記調整器が、BTU/°F単位で測定された既知の昇温速度を有する、請求項8に記載の圧力調整器。
【請求項11】
前記開/閉弁がボールおよび弁座を含み、弁棒の半回転未満をもって開位置から閉位置へ手動で変更される、請求項8に記載の圧力調整器。
【請求項12】
前記弁棒の前記半回転未満が、前記ボールを前記弁座に対して直線的に駆動する、請求項11に記載の圧力調整器。
【請求項13】
前記第1の流路から独立した第2の流路に流体接続された充填ポートをさらに備え、前記第2の流路が前記圧力センサの前記ピストンの周りの環状区域を含み、前記第1および第2の流路の両方が前記装着スタッドを通過する、請求項12に記載の圧力調整器。
【請求項14】
前記第1、第2、および第3段調整器が、50~6,000psiのタンク圧力から10~20psiの調整圧力を出力接続へ送り出すように構成されている、請求項13に記載の圧力調整器。
【請求項15】
前記本体上に配設されたドライブソケットをさらに備え、前記ドライブソケットの中心軸が前記装着スタッドの前記中心軸と平行に配向されている、請求項14に記載の圧力調整器。
【請求項16】
前記圧力センサの前記ピストンが第1のねじ付き保持器によって前記本体内に保持され、保持リングが前記第1のねじ付き保持器の除去を阻止し、第2のねじ付き保持器が前記保持リングの除去を阻止し、前記第2のねじ付き保持器が前記第1のねじ付き保持器内のねじ切り方向と反対にねじ山を切られている、請求項15に記載の圧力調整器。
【請求項17】
前記開/閉弁と前記第3段調整器との間で前記流路に流体接続された圧力逃がし弁をさらに含む、請求項1に記載の圧力調整器。
【請求項18】
前記圧力逃がし弁が、前記第1段調整器によって提供される第1の調整圧力に流体接続されている、請求項17に記載の圧力調整器。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
商用および軍事用の水素燃料電池駆動式空中ドローン、ならびに他の水素燃料電池ベースの電力システムへの関心が高まっている。また、携帯電話中継塔のためのバックアップ電力を提供するための燃料電池にも関心が集まっている。どちらの用途のためにも、ガスがタンク内に最大6,000psi(414バール)の圧力で貯蔵される。
【0002】
ドローンは、特に、航続距離、稼働時間、偵察時間、および貨物積載量を最大化するために、軽量の調整器を必要とする。電力需要は0.1~3.0kWの範囲内である。シリンダがほとんど空になるまで全出力が利用可能でなければならない。それゆえ、入口圧力は50~6,000psiの範囲に及び得るが、出口圧力はきめ細かく調節可能でなければならない(例えば、10~20psi)。
【0003】
1段および2段調整器が存在するが、流量および入力圧力範囲を達成するために、段が互いに連合されなければならない。そのときには、シリンダ隔離、圧力読み取り、および圧力逃がしなどの、周辺機能を達成するために、他の部分も互いに連合されることが必要になる。その結果、多数の接合部および潜在的漏洩部位のゆえに、信頼性の問題を有する、扱いにくい、重量のある組立体となる。
【0004】
それゆえ、必要とされるものは、高需要環境に適するために十分に信頼性を有し、十分に軽いユニット内で、要求される圧力調整および周辺機能を提供する統合圧力調整器である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、調整器弁が、全ての要求機能を、タンクネックの近くの小空間のみを占有する、単一のコンパクトな方形の本体に組み合わせる。流量能力および入力範囲は、直列の3つの調整段を用いることによって達成される。周辺デバイスの統合は、全体的な設置面積、質量、および潜在的漏洩箇所の数を低減する。主としてアルミニウムの構造は質量をさらに低減する。調整器段1および2内のCrest-to-crestウェーブスプリングはスプリングの高さを≧50%低減し、本体のサイズおよび重量をさらに低減する。
【0006】
本実施形態は非常に小型の製品をもたらす。いくつかの構成要素は小さすぎるため、取り扱いまたは設置が難しい(例えば、0.078インチおよび0.127インチボールシール、-002 Oリング)。本実施形態では、全体的な前面設置面積は名刺のサイズのおよそ半分であり、およそ175グラムの質量を有する。その質量のうち、おそらく40%が重要な圧力感知機能に帰せられる。
【0007】
一実施形態では、高流量充填ポートおよび充填回路がシリンダの高速充填をもたらす。計器ポートが圧力計または他の補助デバイスを受け入れる。タンクは過圧力から保護される。熱的事象があり得る場合には、本発明は、新たな、高流量、超高速サーモバルブPRDを含む。他の適用のためには、バーストディスクPRDが代用され得る。
【0008】
一実施形態では、高流量手動弁がプラスチックボールシールを用いる。非常に粗いねじ山が4分の1回転での開/閉運動を提供する。手動弁は、つまみ/レバー、またはつまみが省略される場合には、アレンレンチによって回転させられ得る。弁は、高速作動、および弁が開放されているのか、それとも閉鎖されているのかの明瞭な視覚的指示をもたらす。
【0009】
一実施形態では、調整器段は、サイズを最小化し、過圧力耐性を最大化するために、ピストン式調整器を用いる。全ての段はそれらのフローシールのためにボールを用いる。段1および2は固定されており、段3は調節可能である。段1および2は、ピストン長を低減し、サイズおよび質量を低減するために、crest-to crestウェーブスプリングを用いる。第1および第2段の各々における2つの動的シールは、典型的な商用ユニットにおいて見られるOリングシールに対して、摩擦を低減し、密閉を向上させ、寿命を延ばす、マルチローブシールである。より低い摩擦は、ピストンの小型化、ひいては、サイズ/質量の低減を可能にする。
【0010】
一実施形態では、第3の調整器段が、-002 Oリングに着座する2mmステンレス鋼ボールを流量制御のために用いる。ピストンがその完全流量ストッパに当たった場合でも、第3段ピストンの面上の新規の一連のスカラップまたはくぼみが完全流量を確実にする。
【0011】
一実施形態では、第1段出口上のポートがボール・アンド・スプリング式逃がし弁を保持するか、または塞がれ得る。逃がし弁のオプションは調整器の過圧力を防ぐ。
【0012】
一実施形態では、調整器弁が高圧トランスデューサを弁体内に組み込んでいる。出力はピグテールワイヤリングハーネスを介する。本実施形態は、比較的大きい圧力トランスデューサおよび信号コンディショナプリント回路板(PCB:printed circuit board)を収容する。より小さいセンサおよびPCBが経済的になるのに従って、より小さいサイズを収容するよう設計寸法の調節が行われてもよく、これはサイズおよび質量をさらに低減する。圧力トランスデューサが必要とされない場合には、ポートは塞がれるか、または省略されてもよく、サイズおよび質量が低減される。
【0013】
一実施形態では、圧力トランスデューサはOリングで密閉されている。環境カバーがセンサ/PCBを要素から、および衝撃乱用から防護する。出力ワイヤも環境に対して密閉されている。しかし、Oリングは高圧において透気する。そのため、水素がセンサの環境カバーの内部に経時的に蓄積することになる。本実施形態では、危険な状態を回避するために、コンパクトな内部圧力逃がし弁が蓄積ガスを低圧値において通気する。
【0014】
一実施形態は、6000psiにおいて重大な懸念になる、タンパリングの可能性を低減することに関する。したがって、全ての外部装備品は、耐タンパ性のある特徴を有し、除去するために特別なツールを必要とする。外部特徴は、プライヤを用いて、または他の摩擦手段によって部分を把持/回転することを不可能にするために、ごくわずかな露出表面積しか有しない。
【0015】
一実施形態では、調整器弁は、高圧水素シリンダ(タンク)上に装着する多機能3段圧力調整器を含む。コンパクトな軽量設計は、圧力を50~6,000psiから10~20psiに低減する。4分の1回転手動弁が調整器をシリンダから隔離する。圧力逃がしデバイス(PRD:pressure relief device)が熱的事象を防ぐ。一体の高圧トランスデューサが燃料計の算出をサポートする。本実施形態の高流量はドローンおよび携帯電話中継塔などの適用物のための最大3kWの燃料電池をサポートし得る。このような調整器弁の特徴は、高圧タンクと嵌合するためのスタッド、弁にトルクを与えるためのドライブソケット、調整器をタンクから隔離する4分の1回転手動弁、燃料計の目的のための高圧トランスデューサ、高圧逃がし弁(熱式または圧力式)、低圧逃がし弁、圧力計ポート、充填ポート、出口ポート、ならびにピストン式調整器を各々有し、第3段調整圧力が調節可能である、直列になった第1、第2、および第3の圧力調整器段を含み得る。一実施形態では、第1段は、6,000psiの元圧から150~300psiを公称的に供給するように校正され得、第2段は、第1段調整圧力から50~125psiを公称的に供給するように校正され得、第3段は、第2段調整圧力から10~20psiを公称的に供給するように校正され得る。
【0016】
実施形態は添付の図面において、限定ではなく、例として示されている。図面において、同様の参照符号は類似の要素を指示する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1Aは、一使用事例における3段圧力調整器の一実施形態の等角図である。図1Bは、図1Aの使用事例の実施形態の側面図である。
図2図2は、3段圧力調整器の一実施形態の概略図である。
図3図3は、図1の3段圧力逃がし弁の実施形態の前方左下側等角図である。
図4図4は、図1の3段圧力逃がし弁の実施形態の後方右上側等角図である。
図5図5A及び図5Bは、図1の3段圧力逃がし弁の実施形態の左面図である。図5Cは、図1の3段圧力逃がし弁の実施形態の正面図である。図5Dは、図1の3段圧力逃がし弁の実施形態の背面図である。図5Eは、図1の3段圧力逃がし弁の実施形態の図5Bにおいて指示される区分の断面図である。図5Fは、図1の3段圧力逃がし弁の実施形態の図5Dにおいて指示される区分の断面図である。
図6図6は、図5Bにおいて指示される区分の断面図である。
図7図7は、図5Aにおいて指示される区分の断面図である。
図8図8は、図5Eにおいて指示される区分の断面図である。
図9図9は、図5Eにおいて指示される区分の断面図である。
図10図10は、図5Eにおいて指示される区分の断面図である。
図11図11は、図5Eにおいて指示される区分の断面図である。
図12図12は、図5Cにおいて指示される区分の断面図である。
図13図13は、図5Bにおいて指示される区分の断面図である。
図14図14は、図5Bにおいて指示される区分の断面図である。
図15図15は、図5Aにおいて指示される区分の断面図である。
図16図16は、図5Fにおいて指示される区分の断面図である。
図17図17は、弁の一実施形態の組立図である。
図18図18は、調整器段の一実施形態の組立図である。
図19図19は、調整器段の一実施形態の組立図である。
図20図20は、図19の調整器段の実施形態の詳細断面図である。
図21図21は、圧力トランスデューサの一実施形態の組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1Aおよび図1Bは、長さ104および直径106を有するタンク102に取り付けられた、一使用事例における3段圧力調整器弁100の一実施形態を示す。調整器弁100内の数多くの革新のゆえに達成されるサイズに関する背景を提供するために、直径106は4.0インチであり、長さ104は17.0インチであり、2.8Lタンクに対応する。図1Aおよび図1Bは、統合に伴う調整器弁100の一実施形態の利点、すなわちサイズの低減を示す。調整器弁100は2.8Lタンク102に関して相対的に比例しているように見えるが、もしタンクのサイズが、ことによると1.5Lに低減された場合には、調整器弁100は、比例的に、かなりより大きく見えることになる。しかし、そのときでも、調整器弁100の特徴をもたらす非統合構成要素の連合組立体よりも調整器弁100の方がはるかに好ましい。
【0019】
図2は、図1の3段圧力調整器の実施形態の概略図である。図2は、調整器弁100の特徴の例示において原寸に比例していない。図2において、調整器弁100の実施形態は、手動弁208、第1の調整器段210、第2の調整器段212、第3の調整器段228、高圧計218、圧力センサ220、圧力逃がしデバイス(PRD)222、および低圧圧力逃がし弁(PRV:pressure relief valve)224を含む。入口接続216が、高圧タンク202を充填するために用いられ得る。出口接続214が、タンク202からの調整ガスを供給するために用いられ得る。統合の利点の例示のために、図2は、図2の構成要素が別個に組み立てられた場合には必要になり得る、2つの高圧交差接続204、206、および接続226A…226Oを含む。接続226A…226Oの各々は、潜在的な漏洩経路である、合計15個の潜在的な漏洩をもたらす。理解されるように、図1および図3図21の統合された実施形態では、潜在的な漏洩経路の数は7つに大きく低減されている。
【0020】
図2の実施形態において、手動弁208は、調整器段210、212、228がタンク圧力から隔離されることを可能にする。圧力調整器段210、212、228は、50~6,000psiのタンク圧力から10~20psiの調整圧力を出口214へ供給する。例えば、一実施形態では、第1段210は、タンク202の圧力から150~300psiを公称的に供給するように校正され得、第2段212は、第1段210の圧力から50~125psiを公称的に供給するように校正され得、第3段228は、第2段212の圧力から最終的な10~20psiを出口214へ公称的に供給するように校正され得る。高圧計218は、弁におけるタンク圧力の決定を提供する。圧力センサ220は、タンク圧力を、燃料計/航続距離/残りの稼働時間の目的のために感知し、その出力は計装へ供給され得る。圧力逃がしデバイス(PRD)222は、熱的事象が起きた場合に、タンクを過圧力から保護する。圧力逃がし弁(PRV)224は調整器を保護する。
【0021】
それゆえ、調整器弁100の実施形態は以下の利点をもたらす:特徴統合、(圧力調整およびPRD222の両方における)より高速な応答時間、より優れた低流量出力、向上した防火、圧力トランスデューサ、透過通気口(圧力センサ220を保護することからの通気)、調整器の低圧逃がし保護、手動遮断弁、向上したパッケージングサイズおよび重量、潜在的な漏洩箇所のおよそ50%の低減、他の不良箇所の低減、構成要素位置合わせの問題の解消、トルク付与/設置の特徴、一般的な耐タンパ性、より優れた期待寿命および信頼性、より高い充填速度、低減された組み立て時間、ならびに低減された全体的コスト。
【0022】
このような統合の利点は軽んじられるべきでない。調整器弁100の実施形態における、15個の潜在的漏洩箇所226A…226Oからおよそ7つへの低減により、潜在的漏洩は46%に減少し、これは、特に、いくつかの想定される使用におけるガスが5%~95%の引火範囲を有することを考慮すると、大幅な安全性の増大である。
【0023】
図3は、3段圧力調整器弁100の一実施形態の等角図である。諸実施形態では、3段調整器弁100の調整器段210、212、228はピストン式圧力調整器であり、第1の調整器段210は第2の調整器段212に供給し、第2の調整器段212は第3の調整器段228に供給し、第3の調整器段228は高流量出口ポート214に給気する。図3において、調整器弁100は、本体2、デバイスをタンクシリンダネックに取り付けるためのスタッド3、デバイスにトルクを与え、シリンダネックにねじ込むための1/4インチスクエアドライブソケット4、タンクの高速充填のための高流量ポート216、圧力逃がしデバイス(PRD)222を設けられた第2の高流量ポート6、圧力計218を設けられた低流量ポート7をさらに含み、中程度高流量ポート8(図4)が、(図示のように)塞がれるか、または調整器を保護するためのボール・アンド・スプリング式圧力逃がし弁224(図14のボール・アンド・スプリング式圧力逃がしデバイスと類似)を実装され得る。
【0024】
図3において、一体の圧力センサ220は、ねじ159によって固定された、環境カバー137を含む。圧力センサ220は3線式(例えば、0~5vdc出力)または2線デバイス(例えば、4~20m-amp)であり得る。図3に示されるように、2本のワイヤ142、142aが、好適なワイヤシール(後述)を伴って本体2から出ている。ねじ150、150aがワイヤシールを保持する。出口の場所142bは、(任意選択的な3線センサ構成において用いられる場合には)第3のワイヤがどこで本体2から出てくるのかを指示する。
【0025】
本実施形態では、圧力センサ220はOリングで密閉されている。Oリングが透気するため、透過ガスが環境カバー137の内部に経時的に蓄積することになる。ボール155、スプリング154、およびキャップ150のPRVが、蓄積されたガスを低い安全な圧力で通気するための圧力逃がし機能を提供する(本明細書において図14に関して説明される)。
【0026】
任意選択的に、高流量ポート6は、バーストディスクを実装されるか、または単に塞がれてもよく、低流量ポート7は圧力計218以外の補助デバイスを提供されてもよい。
【0027】
この隙間市場における調整器の明白な欠点は、デバイスに安全にトルクを与えてシリンダネックにねじ込む明白な手段が全く存在しないことである。一実施形態では、ドライブソケット4は、調整器をシリンダネックに締め込む特定の目的のための3/8インチスクエアドライブソケットである。それは、トルクレンチを用いて調整器を指定トルクまで締めることを簡単にする。
【0028】
5000psiにおける圧力保持デバイスにタンパリングすることは大きな懸念事項である。諸実施形態では、圧力を保持する部分は、それらの除去が危険であり、除去するとガスを放出することの視覚的警告として、赤く着色され得る。加えて、調整器弁100は、手動弁208、調整器段210、212、および圧力センサ220を除去するために特別なツールを必要とする安全カバーを有する5つのポートを含む。安全カバーは、タンパリングをさらに阻むために左ねじ山を有する。カバーが除去された場合には、圧力保持部分へのアクセスを防止する内部保持リングが依然として存在する。
【0029】
図4は3段圧力調整器弁100の後方右上側等角図である。図4に示されるように、本体2の後面は弁体の内部へのいくつかの小さい穴を含む。穴163a、163b、163cは大気圧を、基準圧力として圧力調整の3つの調整器段210、212、228に提供する。万一、シールのうちのいずれかが漏洩した場合には、これらの穴は、漏洩ガスが逃げることも可能にする。穴157は、透過ガスを圧力トランスデューサカバー137から通気するPRV224のための主要通気穴である。穴164aは、手動弁回路208(後述)の回路のための通気穴である。穴164b、164cは、それぞれ、第1および第2の調整器段210、212内のピストン保持器のための通気穴である。
【0030】
図5Aは3段圧力調整器弁100の右面図である。図5Aは、図7および図15において断面図でさらに示される3段圧力調整器弁100の区分を指示する。
【0031】
図5Bは3段圧力調整器弁100の右面図である。図5Bは、図5E図6図13、および図14において断面図でさらに示される3段圧力調整器弁100の区分を指示する。
【0032】
図5Cは3段圧力調整器弁100の正面図である。図5Cは、図12の断面図でさらに示される3段圧力調整器弁100の区分を指示する。
【0033】
図5Dは3段圧力調整器弁100の背面図である。図5Dは、図5Fにおいて断面図でさらに示される3段圧力調整器弁100の区分を指示する。
【0034】
図5Eは、3段圧力調整器弁100の図5Bに指示される区分の断面図である。図5Eは、図8図9図10、および図11において断面図でさらに示される3段圧力調整器弁100の区分を指示する。
【0035】
図5Fは、3段圧力調整器弁100の図5Dに指示される区分の断面図である。図5Fは、図16において断面図でさらに示される3段圧力調整器弁100の区分を指示する。
【0036】
図6図5Eの断面図の拡大図である。図6は、調整器段210、212、228の中心を通る弁100の水平断面である。充填ポート216は、SAE J1926-2、ISO6149-1、またはNPTなどの適切な形式であり得る。図示のように、それはISO6149 M8x1ポート(Oリング密閉型)である。充填ポート216は、圧力センサ220のトランスデューサ22を包含する、センサ空洞21に接続する、出口通路20を含む。センサ空洞21を、タンク内部へ流れ込む孔24に接続する、別の通路23がポート216を貫いて穿孔されており、充填回路(216-20-21-23-24)を完成する。熱式PRD222A(PRD222、図7、とは異なる)を実装された、ポート6は、高流量通路25によってセンサ空洞21に接続されている。それゆえ、タンクからポート6までの高流量回路(24-23-21-25-6)が存在する。PRDポート6は、SAE J1926-2、ISO6149-1、またはNPTなどの適切な形式のものであり得る。図示のように、それはSAE J1926-3 3/8インチ -24ポート(Oリング密閉型)である。
【0037】
調整器弁100の特徴は、充填および引き出し回路が別個になっていることである。そのため、各々がその機能のために最適化され得る。高速充填は音速に近い速度を有し得る。充填ガス中のあらゆる汚染物質は、それらが衝突し得るシール表面を損傷させ得るであろう。それゆえ、充填および引き出し回路を分離することは信頼性を向上させる。充填回路(216-20-21-23-24)により、充填ガスは充填ポートから入り、圧力センサ22の周りの環状隙間空洞21を通って流れ、次に、シリンダ内への孔24と交差する第2の孔23へ伝わる。充填ガスは決してセンサシールに直接衝突しない。シリンダ圧力は、5~15ミクロンの環状間隙を通ってセンサのシールセットに到達するのみである。センサの周りの環状隙間空洞21および2つの交差する穿孔のサイズを調節することによって、充填回路の抵抗は任意の所望の値に調節され得る。図示のように、孔23、24は、それぞれ、0.125インチおよび0.141インチである。比較のために、M8の市販の充填継ぎ手を貫く孔は、0.090インチ、または充填回路216-20-21-23-24の容量のおよそ52%である。換言すれば、入口216に固定された典型的な市販の継ぎ手は、充填の際に、充填回路216-20-21-23-24よりも大きく充填を制約することになる。それゆえ、本実施形態は極めて高い充填速度をサポートする。図6の実施形態では、調整器100は、ポート216において、ガスがタンク102から逃げるのを防止するための逆止弁、例えば、逆止弁を有する急速接続継ぎ手を装着され得る。
【0038】
図16は、図5Fに示されるような3段圧力調整器弁100の区分を示す断面図である。図16は、充填ポート216の中心を通る鉛直断面である。図12は充填経路216-20-21-23-24を別の平面内で示す。上述されたように、充填ガスはポート216に入り、コネクタ通路20を経由してセンサ空洞21に接続する。トランスデューサ22はOリングおよびバックアップリングシールセット(128、129、図21)によって空洞に密閉されている。トランスデューサ22は、大きな環状流れ空間を作り出す拡大された環状空洞21内にあるその基部において、低減されたODを有する。その空間は通路23、24によってタンク内部に接続されている。空間124は圧力センサ220の感知空洞であり、センサ空洞21内の圧力と流体連通している。スタッド3は、デバイスをタンクネックに装着するために用いられる。スタッド3は、タンク圧力を調整器区分に接続する第2の独立流路を提供する。図示のように、調整器段210に給気する出口通路は、タンク圧力を手動弁208の入口孔30に接続する3段階の孔162、161、160である。好ましくは、最終の最小径区間160は、適切な流路面積を提供するように選定される。しかし、このように小さく長い孔を穿孔することは実際的でない。したがって、孔は、各セクタのL/D比をおよそ10:1に制限するために、3つの段階を有する。孔161の直径および配置は、最も薄い区分(すなわち、Oリング141のためのグランド付近)における適切な破裂圧力を確実にするように選択されることが理解され得る。孔51が手動弁出口および第1段調整器210の入口を接続している(図8に関して以下で説明される)。
【0039】
図示のように、スタッド3はOリング141によってタンクネックに密閉されている。任意選択的に、スタッド3は、気密シールに影響を及ぼすためにドライシール管用ねじ(NPT)を用い得る。本実施形態の特徴は、内部通路の配置および経路設定を最適化するために、スタッド3が、意図的に弁頭から中心が外れていることである。別の特徴は、様々な高圧水素シリンダを収容するために、スタッド3のための任意選択的なねじ山サイズを用いることが可能であることである。
【0040】
図7は、図5Aにおいて指示される区分の断面図である。図7は、調整器段210、212の平面と平行であり、PRD222の周りの区域に限局された、ポート6の中心を通る水平断面である。上述されたように、PRDポート6は、図7に示されるように熱式PRD、圧力作動式PRD(すなわち、バーストディスク)を実装されるか、または塞がれ得る(図6はバーストディスクPRDバージョン222Aを示す)。本実施形態では、PRD222は、11個の部分:PRDハウジング701、ポートシールOリング707、内部保持リング724、外側座金723、ピストン密閉Oリング722およびバックアップリング721、内側座金720、ピストン715、サーモバルブトリガ要素713、波形ばね座金719、ならびに熱収縮チューブ714を含む。
【0041】
PRDハウジング701は、サーモバルブ713の近位端部が着座する段付き孔703を有する外側円筒隔壁702を含む。孔703の直径および縁部輪郭は、ガラス球の最大破砕強度を利用するようにサーモバルブ製造業者によって指定される。選定されたサーモバルブについて、より小さい孔は、鋭い縁部、および1.80mmの直径を有する。703におけるより大きい直径は、サーモバルブ713のODに対する隙間を提供するように選定される。選定されたサーモバルブは、440lbの最小破砕強度(すなわち、350バールにおいて8.8:1の破砕安全係数)を有し、圧縮(破砕)に非常に強い。
【0042】
一実施形態では、特定のサーモバルブ713が、その小さいサイズ(直径2.4mm x 長さ16mm)、および極めて高速なトリガ特性のために選定され、すなわち、Norbub N2.5XSである。サーモバルブのトリガ応答速度は、値RTIc[c=0.5(m/s)1/2]として示される。このサーモバルブの値は25(m/s)1/2である。それは、値が65(m/s)1/2である、PRDで通例見られるサーモバルブに比肩する。それゆえ、第1近似として、このサーモバルブは「通常の」サーモバルブの時間の38%でトリガするであろう(すなわち、25/65=0.38)。加えて、PRDのアルミニウム構造、高い表面積対体積比、および超低質量(3.95グラム)のゆえに、これは極めて応答の速いデバイスになる。
【0043】
サーモバルブ713の遠位端部はピストン715内で鋭い縁部の孔716に着座している。孔716もまた、サーモバルブ製造業者によって指定され、1.80mmである。孔716の深さは、適切な隙間をサーモバルブのニブ(毛細管先端)に提供するように選定される。
【0044】
PRDピストン715は3つの直径の特徴を有する:ピストンヘッド715の直径が、ピストンが、傾きを抑制しつつ孔712内で滑らかに摺動することになるように選定されること、密閉径717が、SAE AS568 Oリング722およびバックアップリング721のシールセットを用いてロッド型グランドの適切な小径を提供するように選定されること。この場合には、シールセットは-005サイズである。PRDハウジング701内の孔711は、この-005リングセットのための外側グランド径を作り出すように選定される。本実施形態では、350バールの水素環境に適するために、孔711およびピストン715上の厳しい公差および精細な表面仕上げが選定される。
【0045】
内側座金720はPRDハウジング内の相手面に着座し、高圧におけるOリングの押し出しを防止する。好ましい実施形態では、座金720はハウジング内への軽いプレス嵌めである。ピストンシールセット721、722は座金720に着座している。Oリング722の遠位端部は、PRDハウジング孔710内に座し、グランドの第4の側面を提供する、外側座金723によって束縛されている。内部保持リング724がPRDハウジング内のグランド709内に座し、座金723を保持する。PRD222はねじ山708(図示のように、3/8インチ -24)を介して弁体2に取り付けられ、ハウジング上の六角706によってトルクを与えられて本体2内へ押し込まれる。PRDハウジングはOリング707(図示のようにSAE AS 568 -903)によって本体2に密閉される。PRDハウジングおよび弁体によってOリング707のためのグランド境界が作り出される。
【0046】
PRDハウジング701は、180°離間された2つの楕円形通気スロット705の2つの対を有する。任意選択的な熱収縮チューブ714が、汚染物質を侵入させないように穴を覆っている。図7に示されるように、PRD222はその通常状態にある。シールセット721、722に対するガス圧力は、350バールにおいて50lbsの力をもってピストンをサーモバルブに押し付ける。サーモバルブ713がそのトリガ点(110℃)に達した場合、それは小破片に激しく破砕し、ピストンを高速度で解放する。ピストンは端部隔壁702に向かって加速し、ガラス破片を、PRDハウジングの拡大された内部孔704によって画定された開放ボリューム内へ押しやる。ガス圧力は熱収縮チューブ714(実装されている場合)を破裂させ、ガスはスロット705を通って逃げる。PRDポート6はシリンダ102の内部に直接接続され、隔離することができない。
【0047】
一実施形態では、熱収縮チューブ714は、環境汚染物質またはデブリが懸念されるときにのみ用いられ得る。チューブ714の存在はトリガ事象を少しだけ(<5秒)遅らせる。熱収縮チューブは、好ましくは、ポリオレフィンであり、PRD222がトリガされた場合に、その破裂の完全性を最大化するために、超薄壁サイズが用いられる。
【0048】
PRD222によってもたらされる特徴は、過熱に対するその高速の応答時間である。弁100が比較的小さいタンクに取り付けられる使用事例では、PRD222の高速応答は安全性の特徴になる。これは、シリンダが小さいほど、それは火災時に急速に問題に陥り、それは即座に爆発し得るためである。タンクが小さいほど、PRDは高速にトリガし、それを安全に保つために通気しなければならない。例えば、100Lタンクのために必要とされるPRDのトリガ速度をベースラインとして取ると、320Lタンクは、ベースラインのおよそ72%の応答を有するPRDを必要とする。9Lタンクはベースライン時間の26%を必要とする。2.8Lの容積を有するタンク102では、応答時間はベースラインのわずか17%であることが必要になる。
【0049】
図7に関して説明されるPRD222の実施形態は標準的PRDのおよそ14%のトリガ時間をもたらす。本実施形態では、トリガ時間は、超高速サーモバルブ(「標準的」サーモバルブのトリガ時間の38%)、より高速の熱伝達のための全アルミニウム構造、トリガに必要とされるより低い総熱利得をもたらす(より低い熱慣性としても知られる)、大幅に低減されたサイズに帰せられる。
【0050】
このクラスの市販の調整器が十分な防火を提供することは知られていない。すなわち、バーストディスク式PRDを提供する調整器は知られているが、熱トリガ式のPRDを提供する調整器は知られていない。バーストディスクは、それらは、火災時に、破裂が生じる前にシリンダを通気し得ないため、それら自体では信頼性のある防火を提供しない。可融金属PRDが利用可能であり得るが、それらは、それらを望ましくないものにする特質を有する。可融金属は、それらの溶融温度に到達する前に押し出され、漏洩し得る。トリガ事象の間に、それらは繰り返し「融解し」、再凍結し得、開始-停止または部分流の挙動を生じさせる。最後に、代替トリガ温度を作り出すことが難しくなり得る。
【0051】
対照的に、諸実施形態では、PRD222は以下の特徴を提供する:サーモバルブトリガ713、低温流れの無いこと、部分的トリガの無いこと、代替トリガ温度、超高速応答、高速トリガのための低質量アルミニウム、信頼性(実証済みのSAE AS568Aシールに由来)、流量制限オプション、および耐タンパ性。
【0052】
トリガ要素713は、消火スプリンクラ要素システムにおいて用いられるものなどのCHO流体充填ガラス球である。ガラス球は圧縮に非常に強い。校正温度において、流体は、それがガラス球を激しく爆発させる点まで膨張し、ピストンが運動し、通気流が生じることを可能にする。トリガ温度未満では、繰り返しの周期的負荷に由来する疲労の問題は存在しない。それゆえ、可融金属PRDに見られ得るような、低温の流れおよび早発の漏洩が存在しない。また、トリガ温度に達したときに、球は激しく破砕する。それゆえ、通気プロセスは停止または逆転され得ない。そのため、開始/停止流も部分流も存在しない。同様に、PRD222のハウジングの内部は、ガラス破片が蓄えられるため、および解放されたピストンが必ず完全流量位置へ運動するための空間が存在するよう、余分の貯蔵容積を有するように設計されている。それゆえ、PRD222はトリガ時に同じ流量を達成する。このとき、トリガ温度は生産ライン上で設定される。サーモバルブは、最初、開放しており、満杯に充填される。次に、それは、所望のトリガ温度のために設定されたサーマルチャンバ内へ移される。「余分の」流体は膨張し、球の最上部を超えて逃げ出す。次に、球は、所望の温度でトリガするために必要とされる適量の流体を保持した状態で、密閉して塞がれる。それゆえ、無数のトリガ温度が容易に選択され得る。それゆえ、サーモバルブ713のトリガ点は、ユーザ/適用物の要求に応じて調節され得る。
【0053】
サーモバルブPRDは商用のものが見出され得る。しかし、既知のデバイスは非常に大きく、タンクを高速度で推進し得、それゆえ、調整器弁100における使用には不適切である極めて高い流量を有する。既知のデバイスは、通例、真鍮(高質量、低速熱応答)から作製されており、調整器弁100の体積のおよそ半分を占有する。PRD222は、全アルミニウム構造、0.112インチのピストン715、および4グラムの組み立て質量を有し得る。PRD222は、およそ、典型的な市販のPRDの質量の5.7%およびその流量の19%を有し得る。したがって、それは、流れを作り出す効率がはるかに良い。この設計は、1グラム当たりの通気流を作り出すことに3.3倍の効率を有する(19%÷5.7%=3.3x)。質量(4または70グラム)ならびに特定の熱容量(それぞれ、アルミニウムおよび真鍮について、0.214または0.09BTU/lb-°F)に基づいて、PRD222は、市販のユニットの時間の13.6%でトリガすることが期待される。すなわち、市販のユニットを昇温するために必要とされる相対的な熱は0.09BTU/lb-°Fになる。70グラムの市販の真鍮PRDを昇温するためのおおよその熱は0.014BTU/°F(0.09x70/453.6)になる。対照的に、4グラムのアルミニウムPRD222は0.002BTU/°F(0.214x4/453.6)を必要とするのみである。それゆえ、設計の因子、およびアルミニウムの使用がこれを超高速PRDにする。PRDについて第一に考慮されることは、火災中にシリンダが爆発する前に、それがシリンダを通気することである。小型のシリンダ、例えば、1.5Lは、高い表面積対体積比を有し、火災時に非常に急速に昇温する。市販のPRDが、トリガするのに5倍も過度に長くかかると決定されたときには、選定されるPRDは市販の時間の20%以下でトリガしなければならない。したがって、0.015BTU/°Fの昇温熱を有する市販のPRDは、0.003BTU/°F以下の昇温熱を有するPRDと置換される必要があろう。それゆえ、熱式PRDを有する調整器100の一実施形態は、弁内におけるPRDの熱応答が、全体として、決定され、設計者に提供され得るという特徴を提供する。これは、PRDが最終的に取り付けられ得るいかなる装置も存在しないときの単なるPRDの応答よりも精密な安全関連データを設計者に提供する。例えば、仮に、調整器の一実施形態の様々な構成要素を集めて組み立てること(「連合すること」)が可能であったとしても、応答速度は組立体の性質(例えば、質量および構成)によって影響を受け得るため、連合された組立体のPRDの実際の応答は不確実であろう。換言すれば、熱式PRDを有する調整器100の一実施形態では、外部温度を所与とした調整器の昇温速度が決定され得る。
【0054】
このような速度は、より小さいタンクと組み合わせられたときに、調整器弁100の安全性を向上させる。より小さいタンクはより大きい表面積対体積比を有し、したがって、より高速に熱を獲得する。それゆえ、シリンダが小さいほど、それは火災時に急速に問題に陥り、それはすぐに爆発し得る。その結果、より小さいタンクを安全に保つために、より高速なPRDが必要とされる。表1は、異なるタンクサイズのためのPRDトリガ速度を示す。
【0055】
【表1】
【0056】
表1において、ベースライン値は、795リットル φ26.5インチx81インチのタンクを用いた、例Dであった。タンクDの表面積対体積比はおよそ0.20:1である。それは火災時に非常にゆっくりと熱を獲得することになり、そのPRDがトリガしなければならなくなるまでにかなり長時間耐え得る。例AおよびBは9Lおよび2.8Lタンクをそれぞれ用い、調整器弁100の特定の実施形態のための使用事例を表す。それらのS:Vは0.77および1.22である。それらは火災時に795Lタンクよりもはるかに高速に熱を獲得することになる。したがって、それらのPRDは、同じ保護レベルを提供するために、はるかにより高速にトリガしなければならない。好ましくは、それらは、ベースラインの795Lタンクのために必要とされる時間の、それぞれ、17%および26%でトリガすることが必要となる。それゆえ、典型的な時間の13.6%でトリガすると予想される、PRD222は、例Dが市販のPRDによって保護されるレベルまで、例A、B、およびCのサイズのタンクを防護するために採用され得る。
【0057】
一実施形態では、高圧シールセット721、722は、標準のSAE AS568A Oリングおよび成形バックアップリングであり得る。この形式は、最大875バール(12,700psi)の圧力での水素供給において実証されている。本実施形態では、リングセットは、-005サイズ、容易に入手可能である最小サイズのSAEバックアップリングである。
【0058】
リングのID上の密閉の利点は、-005サイズが0.112インチのピストンODを収容することができることである。必要とされる強度を維持するために、ピストンのヘッドはより大きく、0.179インチのODである。それを収容するために、座金720、723はOリンググランドの前縁および後縁を作り出す。後縁座金723は内部保持リング724によって所定位置に保たれる。このアプローチは、PRD部分がスタッド端部(高圧端部)から組み付けられることを可能にする。それゆえ、そのポート内に設置されると、PRDは耐タンパリング性を有する。緩められ得る外部特徴は存在しない。
【0059】
100%の流れ効率が仮定された場合、6.5mmのオリフィスを有する市販のPRDはPRD222の流量の5.2倍を有することになる。適用物によっては、(0.112インチのオリフィスによる)PRD222の流量は受け入れ可能である。より小さいシリンダにとっては、その流量は過大になり得、シリンダを速く通気しすぎる。このような場合には、後縁座金723は段付きの孔を有し得、より小さい孔が高圧ガスに示される。それゆえ、より小さい孔は狭窄となり、流量を制限することになる。流量は、実証済みのシールセットを変更することなく、低減され得る。例えば、座金723内の段付きの孔が0.112インチおよび0.056インチであった場合には、流量は開始量の25%に低減され得る。それゆえ、単一のPRDが、単に座金723を手直しすることによって広範囲の流量要求に対応し得る。
【0060】
図8は、図5Eにおいて指示される区分の断面図である。図8は、手動弁208の周りの区域に限局された、調整器段210、212の平面を通る水平断面である。図8において、タンクからのガスは、両方とも弁の要求流量を送り出すようにサイズ設定された、通路30、31によって円錐形入口弁座32へ導かれる。上述されたように、通路30、31は通路160、161、162(図16)を介してタンクの内部と流体連通している。手動弁208が(図示のように)開放している場合には、タンクからのガス流は環状空洞33、手動弁の出口チャンバに入る。出口通路51が空洞33を第1段入口孔52に接続している。長い穿孔深さを容易にするために、孔52は孔51よりも大きい。タンク内からの流れは、手動弁棒35内の好適な空洞内に座する、ボールシール34によって制御される。交差する穿孔34a、34bがボールシールの裏側を通気する。ボール34は、テフロン(登録商標)、アセタール、またはナイロンなどの好適な弾性材料から作製され得る。試験により、ニトリルおよびポリウレタンなどのエラストマーは、手動弁が、無の、または非常に低い出口圧力に対して開放されたときに遭遇される反復的な爆発的減圧事象に耐えないことがあることが示されている。
【0061】
Oリング36およびバックアップリング37が、外部漏洩を防止するために弁棒35を本体に密閉する。シールセット36、37はニトリルまたはポリウレタンなどの好適なエラストマー材料から作製され得る。高圧水素と共に用いられる全てのニトリルまたはポリウレタン材料は、高圧水素への適合性が実証され、水素使用のための特殊加工を受けていなければならない。図示のように、シールセット36、37はSAE AS568サイズ-007のものである。
【0062】
締りばめの低摩擦軸受(38、39を含む)が弁棒35をセンタリングし、摩擦を低下させ、傾きを防止する。軸受は、摩擦を低減するためのPTFEおよび黒鉛、ならびに強度を向上させるための炭素繊維を含有する軸受級のPEIプラスチックから作製される。このプラスチックは、高圧水素に適合することが実証されている。軸受は、本体2内の相手孔への干渉はまりとなり、シールの押し出しを防止する、短い、より小さい端部38を有する。軸受のより大きく、より長い第2の直径39は本体内の相手孔への干渉はまりを有し、センタリング機能を提供する。ねじナット(40、41)が軸受を本体2内に締め付ける。ナットは、軸受を締め付ける着座端部40、取り付けおよび締め付け力を提供するねじ付き部分41を有する。本体2内の逃げ42が、ナットのねじ山41が切れて止まるOD隙間を提供する(すなわち、不完全ねじ部)。内部保持リング(スナップリング)44が本体2内の相手溝と嵌合し、ナットが偶発的に除去され得ないことを確実にする。ナットの端部上の六角特徴43が、ナットにトルクが与えられることを可能にする。耐タンパ性を有する安全保持器ナット45が、タンパリング、およびナットの偶発的な除去をさらに妨げる。ナット45は左ねじ山45aによって本体内に保持される。ナット45は八角ソケット45bをトルク駆動特徴として有する。ナットにトルクを与えることは特注の中空の八角ツールを必要とし、それゆえ、これは非常に耐タンパ性が高い。中空の特徴は、このような八角ツールが、突出した手動弁駆動軸49の上に差し込まれるために必要とされる。
【0063】
弁棒35は、高圧シールセット36、37と協働するために、精細な仕上げおよび厳しい公差をOD上に有する。手動弁の中央は、遠位端部がより小さい着座径47に低減された、ねじ付き部分46を有する。手動弁ねじ山46は、およそ4分の1回転の開放-閉鎖運動を生み出すための適切なサイズおよび粗いピッチのものである。本実施形態では、ナットのIDおよび手動弁のOD上のねじ山はメートル台形のTR9x2である。この場合には、90°の回転は0.5mmの開放ストロークを生み出す。図示のように、手動弁の供給源孔30は0.79であり、入口孔31は0.71mmであり、0.704:1のストローク対孔比をもたらす。それゆえ、開放された手動弁が流れを制約することはない。実際に、そのストロークは、およそ1.25mmと同じ大きさの孔30、31をサポートし得る。
【0064】
着座肩部47が、ナット(40、41)内の相手面48に接触することによって、開放方向における積極ストッパを提供する。手動弁は、弁を作動させるためのハンドル、つまみ、またはレバーを取り付けるために適切にサイズ設定された低減された直径の駆動軸区分49を有する。本実施形態では、手によって最も快適にトルクを印加するための細長いレバー形状を有するつまみ50が用いられる。駆動軸49はその遠位端部内に、つまみ50が取り付けられる前に弁の組み立てをサポートするためのアレンソケット49aを含む。つまみが省略される場合には、このソケットが、アレンビットを用いて弁を操作することを可能にする。
【0065】
図9は、図5Eに示される区分の断面図である。図9は、調整器段210、212の平面を通る水平断面である。
【0066】
第1の調整器段210に関して、手動弁208からのガスは、高くなった、狭い、円錐形弁座53内で終端する、孔52を通って段210へ伝わる。弁座は、テフロン(登録商標)、アセタール、またはナイロンなどの好適な弾性材料で作製された、球状シール55によって密閉される。入口圧力に応じて、ボール55はまた、ニトリルまたはポリウレタンなどのエラストマーであってもよい。ボール55によって中に通されたガスはチャンバ54に入り、第1段調整圧力を作り出す。
【0067】
ボールシール55は、3つの直径:ボールシール端部上の最小径56、シール60を収容する、より大きい直径59、およびより大きいシール63を収容する最大径61を含む調整ピストンの近位端部内の好適な空洞内に保持されている。交差穿孔57が、調整された第1段圧力をピストンの内部孔58へ連通させる。孔58は、重量を低減するために、図示のように、段付きであり得るか、またはそれは、単純化するために、小さい単一の直径であり得る。
【0068】
ピストンは2つの動的シール60、63によって本体2内の2段階孔に密閉されている。図示のように、2つのシールサイズはSAE AS568サイズ-004および-008である。Oリングに対して摩擦を低減し、寿命を向上させるために、それらのシールは、Xリング、クヮドリング、またはマルチシールなどのマルチローブゴムシールであり得る。それらは、ニトリルまたはポリウレタンなどの適切なエラストマーから作製され得る。複数のローブは、接触面積を低減することによって、摩擦を低減する。それらはまた、摩擦をさらに低減するための潤滑剤を蓄えることができるクレビス容積を有する。
【0069】
注目すべきは、-004シールは、破断することなく予想通りに引き伸ばしてピストン式グランドに入れることができる2番目に小さいSAE AS568シールであることである。ピストンのODは0.2055インチであり、シールのIDは0.070インチである。それはシールのIDをその元のサイズの2.94倍に公称的に引き伸ばす。多くのエラストマーはその引き伸ばし量により破断する。それゆえ、-004サイズはエラストマーの選定に影響を与える。
【0070】
ピストンの最大径61はスプリング62に押し当たって作用する。図示のように、スプリング62はcrest-to-crestウェーブスプリングである。crest-to-crestスプリングは、それが、螺旋コイルスプリングの軸方向長さのおよそ半分で所望のスプリング力を加えるため、選定される。それはまた、ベルビル座金のスタックの組み立ての困難および予測不可能な挙動も回避する。crest-to-crestスプリングはより小さい弁体および小さいピストン長を可能にし、質量を低減する。
【0071】
スプリング62は、ピストンを開放するように直径63に対して作用し、流量および第1段圧力を増大させる。段1の圧力からの力は、ピストンを閉鎖するように作用し、流量および圧力を低減する。当業者であれば分かるように、ストローク、直径、スプリング長、およびスプリング定数を選定することによって、所望の第1段圧力が設定され得る。スプリング62を包含する環状区域は穿孔163a(図2に示される)によって大気圧に接続されている。第1段圧力は2つのシール(60、63)にそれぞれ反対方向に対して作用する。正味の力は、圧力×それらの2つの面積の差に比例し、圧力が増大するにつれてピストンを閉鎖するように作用する。それゆえ、ピストン径の選定(59、61)が、スプリングから必要とされる力を任意の所与の設定圧力に設定する。それゆえ、それらは校正の重要部分である。
【0072】
図9では、第1段ピストン(直径56、59、61)は、その最大流量位置で示されている。その最大流量行程は、より小さい直径の積極ストッパ端部65、Oリンググランド67a、および大きいねじ付き端部68を有するピストン保持器によって制限される。面の逃げ66が、たとえ、ピストンが保持器にしっかりと着座していても、ガス圧力がシール63の全域に到達し、それに対して作用することを確実にする。面の逃げは図18において容易に視覚化される。Oリング67がピストン保持器を本体2に密閉している。
【0073】
内部保持リング70が、ピストン保持器が偶発的に除去され得ないことを確実にする。耐タンパ性を有するカバーがスナップリングの偶発的な除去を防止する。カバーは、平坦面72a内で終了するねじ付き区分72、大きい着座径71、およびトルク付与特徴を提供する2つのピンレンチ穴73を含む。ねじ山72は、タンパリングを妨げるための左ねじ山である。普通は右ねじ山を仮定するため、タンパリングの典型的な試みは、反時計回りのトルクをカバーに印加することを含むであろう。しかし、カバーねじ山が左ねじ山であるため、それはカバーをいっそう締めることになるのみである。着座面72aは内部保持リングの近くにあり、それが追い出されること、または除去されることを防止する。穴164b(図2に示される)が保持リング70と安全カバーとの間の空間を通気するため、漏れまたは透過圧力が蓄積し、カバーに圧力をかけることはできない。
【0074】
第2の調整器段212に関して、穿孔74が孔75を介して第1段圧力(チャンバ54)を第2段212の入口に接続している。孔75は、第2段212の調整圧力チャンバ77内で、狭い、高くなった、円錐形弁座76として終端する。弁座は、ニトリルまたはポリウレタンなどのエラストマーで作製された、球状シール78によって密閉される。ボール78によって中に通されたガスはチャンバ77に入り、第2段調整圧力を作り出す。ボールシール78は、3つの直径:ボールシール端部上の最小径79、シール83を収容する、より大きい直径82、およびより大きいシール86を収容する最大径84を含む調整ピストンの近位端部内の好適な空洞内に保持されている。交差穿孔80が、調整された第2段圧力をピストンの内部孔81へ連通させる。孔81は、重量を低減するために、図示のように、段付きであり得るか、またはそれは、単純化するために、小さい単一の直径であり得る。
【0075】
第2段ピストンは2つの動的シール83、86によってその2段階孔に密閉されている。図示のように、2つのシールサイズはSAE AS568サイズ-003および-008である。Oリングに対して摩擦を低減し、寿命を向上させるために、それらのシールは、Xリング、クヮドリング、またはマルチシールなどのマルチローブゴムシールである。それらは、ニトリルまたはポリウレタンなどの適切なエラストマーから作製される。複数のローブは、接触面積を低減することによって、摩擦を低減する。それらはまた、摩擦をさらに低減するための潤滑剤を蓄えることができるクレビス容積を有する。注目すべきは、-003シールは、破断することなく予想通りに引き伸ばしてピストン式グランドに入れることができると最も小さいSAE AS568シールであることである。ピストンのODは0.1715インチであり、シールのIDは0.056インチである。それはシールのIDをその元のサイズの3.06倍に公称的に引き伸ばす。多くのエラストマーはその引き伸ばし量により破断する。それゆえ、-003サイズはエラストマーの選定に影響を与える。
【0076】
ピストンの最大径84はスプリング85に押し当たって作用する。図示のように、スプリングはcrest-to-crestウェーブスプリングである。crest-to-crestスプリングは、それが、螺旋コイルスプリングの軸方向長さのおよそ半分で所望のスプリング力を加えるため、好ましい。それはより小さい弁体および小さいピストン長を可能にし、質量を低減する。スプリング85は、ピストンを開放するように作用し、流量および第2段圧力を増大させる。第2段圧力からの力は、ピストンを閉鎖するように作用し、流量および圧力を低減する。当業者であれば分かるように、ストローク、直径、スプリング長、およびスプリング定数を選定することによって、所望の圧力が設定され得る。スプリング85を包含する環状区域は穿孔163b(図2に示される)によって大気圧に接続されている。第2段圧力は2つのシール(83、86)に反対方向に対して作用する。正味の力は、圧力×それらの2つの面積の差に比例し、圧力が増大するにつれてピストンを閉鎖するように作用する。直径の選定(82、84)が、スプリングから必要とされる力を制御する。それゆえ、それらは校正の重要部分である。
【0077】
図9では、第2段ピストン(直径79、82、84)は、その最大流量位置で示されている。その最大流量行程は、より小さい積極ストッパ端部65、Oリンググランド67a、および大きいねじ付き端部68を有するピストン保持器によって制限される。面の逃げ66が、たとえ、ピストンが保持器にしっかりと着座していても、ガス圧力がシール63の全域に到達し、それに対して作用することを確実にする。面の逃げは図18において容易に視覚化される。Oリング67がピストン保持器を本体2に密閉している。内部保持リング70が、ピストン保持器が偶発的に除去され得ないことを確実にする。耐タンパ性を有するカバーがスナップリングの偶発的な除去を防止する。カバーは、平坦面72a内で終了するねじ付き区分72、大きい着座径71、およびトルク付与特徴を提供する2つのピンレンチ穴73を含む。ねじ山72は左ねじ山である。着座面72aは内部保持リングの近くにあり、それが追い出されること、または除去されることを防止する。穴164c(図2に示される)が保持リング70と安全カバーとの間の空間を通気するため、漏れまたは透過圧力が蓄積し、カバーに圧力をかけることはできない。第2段圧力は、第2段ピストンの遠位端部における角度が付いた穿孔87を介して第3段調整器入口と連通する。本実施形態では、その場所は、それが第2段ポートから穿孔され得、塞がれる必要がある構築穴を残さないため、選定される。
【0078】
諸実施形態では、低圧逃がし弁224が任意選択的な特徴である。使用事例によっては、第1の調整器段210の低圧側に圧力逃がし弁PRV224を有することが好ましくなり得る。そうである場合には、PRV224がポート8に実装されることになり、PRV224は、チャンバ54に接続された、孔88内の圧力、調整器210が適切に機能しているときには比較的低い圧力である、第1段調整圧力を保護するであろう。諸実施形態では、このような弁は、バーストディスクまたは再着座するポペット弁(すなわち、図14に示される種類の弾性ボールおよびスプリング)であることができる。図9に示されるように、ポート8は使用されず、Oリング91によって本体2に密閉されたねじ89によって塞がれている。タンパリングの可能性を最小限に抑えるために、ねじは、その除去を妨げるための2つのピンレンチ穴90を有するように示されている。図示のように、ポートは段1および2の間に配置され、Oリングおよび赤色に着色されたスパナねじによって閉鎖されている。一実施形態では、流路内の異なる段における圧力調整器を保護するために、適切なPRVが、例えば、穿孔87(第2段調整圧力、図10)または出口チャンバ101(第3段調整圧力、図10)への接続と共に設置され得る。
【0079】
図10は、図5Eに示される区分の断面図である。図10は、第3段調整器228を示すように限局された、調整器段210、210の平面を通る水平断面である。図10では、角度が付いた穿孔87が第2段圧力を第3の調整器段228の入口に連通させる。第3段入口は、入口空洞92、密閉ボール93、ボール戻りスプリング94、およびボールが着座して密閉するOリング252を含む。Oリング252は、Oリングを締め付けるための平坦面103、ねじ付き区分254、および部分にトルクを与えるための浅いアレンソケット105を有するシール保持器256によって本体2内に締め付けられている。
【0080】
図示のように、Oリング252はSAE AS568 -002サイズであり、水素に適合することが実証されたニトリルまたはポリウレタン化合物から作製され得る。密閉ボール93は高品位の市販のステンレス鋼玉軸受であり得る。本実施形態では、それは直径2mmである。ボール戻りスプリング94はステンレス鋼から作製されている。シール保持器256はアルミニウムから作製されている。
【0081】
ボールが(図示のように)開放している場合には、ガスが第3段出口チャンバ101に入り、より低い最終出口圧力に低下させられる。第3段ピストン115はアルミニウムから作製されており、ボールの位置を制御する軸先端95、曲線状ゾーン97、およびマルチローブシール100を収容する密閉径98、ならびに着座面99を含む。曲線状ゾーン97は軸先端95をより大きい中間直径97bに融合させる。ゾーン97は、ピストン面内に90°間隔で機械加工された4つのスカラップ97aを有し、これにより、それは最大ストロークにおいて保持器256に対する気密シールを作り出すことができない。(図示のように)最大ストロークにおいて、ガスは環状ゾーン96を通って流れ、4つのスカラップ状の逃げ97aに入り、次に、出口チャンバ101に入る。マルチローブシール100はSAE AS568 -006サイズであり、水素に適合することが実証されたニトリルまたはポリウレタン化合物から作製され得る。当業者は、スカラップ97aの形状および数は、保持器256とシール面96との間の十分な流量を提供するのに足る大きさのくぼみを提供するよう、必要に応じて随意に調節され得ることを認識するであろう。
【0082】
出口チャンバ内のガスはシール100の区域に対して作用する。増大する圧力は、ピストン115を無流量位置に向けて移動させるように作用する。コイルスプリング117が、ピストン115を完全流量位置に向けて押すように反対に作用する。スプリング117はピストン115内の相手孔内で摺動し、スプリング117と係合した、スプリングアジャスタディスク118に押し当たった、調節ねじ119によって所望の予圧に向けて付勢される。調節ねじ119は、アレンソケット端部を有する止めねじであり得る。薄ナット120が、所望の出口圧力が設定されると調節ねじをロックすることを可能にする。
【0083】
ピストン115の無流量位置は、停止面109、Oリンググランド112a、着座面110、ねじ山111、および端面113を含むピストン保持器114によって制限される。端面113は、ピストン保持器を偶発的に除去することを防止する、内部保持リング116と係合している。Oリング110がピストン保持器を本体2に密閉している。穴163cが大気圧を第3段ピストンの基準側へ送る。
【0084】
最大無流量位置またはその付近では、ピストン先端95はボール93から係合解除しており、戻りスプリング94がボール93をリング252に押し付け、流れを停止させる。
【0085】
耐タンパ性を有するカバー121が、内部保持リングおよびピストン保持器を偶発的に除去することを防止しつつ、調節特徴へのアクセスを可能にする。カバーは、本体2への取り付けのための左ねじ山122、およびトルクを印加するための2つのピンレンチドライブ穴123を有する。
【0086】
出口チャンバ101内のガスは3つの通路107(図5Eにおいて指示される区分の、ただし通気穴107の平面である、断面図である、図11を参照)を介して出口ポート13に接続される。図示のように、3つの穴107は各々、直径1.20mmである(すなわち、単一の2.078mmの孔と同等の総流路面積)。さらにより高い流量が所望される場合には、穴107は高さ1.2mmおよび中心間3.97mmの単一の楕円形スロットによって容易に置換され得るであろう。このようなスロットは直径2.739mmの単一の孔と同等の流路面積(すなわち、3つの1.20mmの穴よりも73.7%大きい流路面積)を有するであろう。
【0087】
図12は、図5Cに示される区分の断面図である。図12は、圧力センサ220のカバー137の中心を通る水平断面である。圧力センサ220のトランスデューサ22は本体2内の円筒形空洞内に存在する。空洞21は、トランスデューサの周りの高流量を確実にする、拡大されたアンダーカット(ポート216に隣接した環状空間)を有する。Oリング128およびバックアップリング129がトランスデューサ22を本体2に密閉する。シールセットはSAE AS568 -016サイズであり、部分は、水素適合性を実証されたニトリルまたはポリウレタン材料から作製されている。保持器130がねじ131によってトランスデューサ22を本体2内に締め付ける。肩部127がトランスデューサ22の上面に接触し、締め付け動作に影響を及ぼす。六角ソケット128が、保持器130がトルクを与えられることを可能にする。内部保持リング132が本体2内の相手溝と係合しており、保持器130の偶発的な除去を防止する。耐タンパ性を有する安全カバー133が保持リング132および保持器130の偶発的な除去を防止する。安全カバーは、タンパリングを阻むために、左ねじ山134を有する。
【0088】
トランスデューサの環境カバー137は、トランスデューサ22のための出力信号を統御する回路板136のための空間を有する。環境カバー137は、カバー137内のリップ138によって締め付けられたOリング139によって本体2に密閉されている。本体2内へのカバー137の係合は、リップ138がもたれかかる本体内の段によって制限される。
【0089】
高圧トランスデューサは広範なサイズのものがある。図示されている圧力トランスデューサ22および信号調整板136は比較的大きい。22および/または136がより小さい場合には、それに応じて収容特徴はサイズを低減される。
【0090】
図13は、図5Eにおいて指示される区分の断面図である。図13は、圧力トランスデューサ14からの出力ワイヤの経路設定および密閉を示す、圧力トランスデューサワイヤ142aの中心を通る鉛直断面である。図13において、ワイヤ142aは、本体2内の孔149と嵌合したプラスチック絶縁材/座金148を通過する。絶縁材は、ナイロン、アセタール、およびウルテムを含む広範囲のプラスチックから作製され得る。絶縁材148は、ワイヤシール147を保持し、ワイヤ142内への横向きの力がワイヤの絶縁を切断しないよう滑らかな縁部を提供する役割を果たす。ワイヤシール147は本体2内の孔146内に存在し、シリコーンで作製された、AMP SSC 184140-1などの、市販の高容量自動車部品である。ワイヤ142は水平孔144を通過し、ワイヤを、環境カバー137によって境界されたトランスデューサ空洞内へ導く鉛直孔143と交差する。ワイヤは回路板136へ適切に終端されている(このような終端は図13に示されていない)。交差する水平孔145が、トランスデューサのOリングシールセット(128、129)からの漏洩または透過ガスがある場合にそれを配線通路143へ直接接続する。配線回路通路はワイヤの経路を定め、漏洩/透過ガスを搬送することができる。その回路は、図14に示される低圧PRVによって過圧力から保護される。全てのセンサワイヤ経路設定142、142a、142bは、2線であるか、それとも3線であるかに関わりなく、すぐ前で説明された形式に従う。2線センサが用いられる場合には、第3の配線チャネルは、汚染物質を本体内に入れないよう、ワイヤシール147において塞がれる。
【0091】
図14は、図5Bにおいて指示される区分の断面図である。図14は、2線圧力トランスデューサ14のみを受け入れる(すなわち、2つのワイヤ通路のみを有する)単純化された本体の経路設定および低圧逃がし弁保護を示す、圧力センサ220のワイヤ142、142aの中心を通る断面である。図14において、両方のワイヤは実質的に同様であり、すなわち、2本のワイヤ(142、142a)、2つの絶縁材(148)、および2つのワイヤシール(146)が存在する。上述されたように、ワイヤ142は接続孔144および143を通過し、環境カバー137によって閉鎖された空洞に入る。ワイヤ142aは孔144aおよび143aを通過し、同じ空洞に入る。センサが3本のワイヤを有するとした場合には、第3の実質的に同様のワイヤ経路が存在する。
【0092】
2つの配線回路の間の途中に、低圧PRVのための通路が存在する。該PRVは、逃がし弁の開閉制御をもたらす弾性ボール155、PRVクラッキング圧を制御するスプリング154、ボール155が着座する、鋭い縁部の弁座156、スプリングの遠位端部が着座するねじ150、環境カバー137の内部と流体連通した入口孔143c、段付き孔158、およびガスを本体2の後面へ通気する主要通気孔157を含む。図示のように、ねじ150は任意選択的な通気形(中空)であり、ガスはその中心孔を通って通気することもできる。ねじ150はまた、両方の絶縁材148およびそれらの関連ワイヤシール146を保持するのに役立つ。ボールシール155は、ニトリルまたはポリウレタンなどの適切な弾性材料、あるいはナイロン、テフロン(登録商標)、またはアセタールなどのより硬い材料のものである。ねじ150は、アレンソケットドライブ151、通気孔152、および適切なねじ山153を有する。
【0093】
図15は、図5Aにおいて指示される区分の断面図である。図15は、(例えば、3線圧力トランスデューサ14のための)3線のためのワイヤ通路を有する図3および図4に示されるような本体のための経路設定および低圧逃がし弁保護を示す、圧力センサ220の圧力トランスデューサワイヤ142、142a、142bの中心を通る断面である。3つのワイヤ通路を有する本体の場合には、PRVは、同じパッケージ内に収まるために、平面から若干離れるように移動させられ、PRVボール/スプリングは、(ねじ150の代わりに)ねじ150aによって閉鎖された孔内にある。
【0094】
図17は、手動弁208をさらに例示する組立図である。調整器段210、212、228をタンク圧力から隔離すること、すなわち、手動弁208をタンク202と調整器段との間に有することができることが望ましい。閉鎖されているとき、弁208は、高速充填の間に、調整器段を、害を及ぼす可能性がある圧力脈動から隔離し、タンクを空にすることなく下流のシステムに補修を行うことを可能にする。4分の1回転手動弁208は以下の特徴を有する:その動作が高速であること、レバーが弁の状態を明瞭に指示すること、それが高サイクル寿命を有すること。手動弁208の本実施形態では、非常に粗いねじ山46が、ボール34を弁座32に押し付けて密閉するために必要な直線運動をもたらす。これは、流路内に不連続を作り出すことによってシールが達成され、余分のトルクが、弁が適切に密閉するかどうかに影響を与えない、典型的な4分の1回転弁とは異なる。すなわち、弁208は、ねじ山46が切られている結果、弁座32に対するボール34の密閉を確実にし、弁208の摩耗効果を補償するために手締めされ得る。このようなことは典型的な4分の1回転弁では可能でない。換言すれば、弁座32に対するボール34の密閉を改善するために、追加の回転、例えば、8分の3、またはさらには、半回転が適用され得る。しかし、ねじ山径が減少するのに従って、所与の密閉力を作り出すためのトルクが減少するという理由で、より小さいねじ山が望ましいため、所与の密閉距離のために過度に多くの回転を必要とする結果をもたらす、過度に細かいねじ山と、過度に大きい密閉トルクを必要とすることになる、過度に粗いねじ山との間でバランスを取る必要がある。4分の1回転弁であるため、レバー50の位置は、それが開放しているのか、それとも閉鎖しているのかを指示する。対照的に、典型的な多回転弁では、操作つまみまたはレバーの位置は、通常、弁が開放しているのか、それとも閉鎖しているのかを指示しない。それゆえ、手動弁208は、典型的な4分の1回転弁および多回転弁の両方の利点を包含している。弁208は非常にコンパクトであり、典型的な多回転弁のサイズに近い。弁を開放/閉鎖する際の快適さを最大にするためにレバー式つまみ50が用いられる。つまみ/レバー50のために必要とされる旋回空間は多回転弁のつまみのためのものよりも大きいが、典型的な4分の1回転弁のものよりも小さい。
【0095】
概して、手動弁は、流量制御、および弁棒のための2つのシールを有する。ボール34の密閉力は追加のトルクによって増大させられ得るため、弁208のサイクル寿命は、流量制御シールではなく、弁棒シールの寿命によって制約される。多回転弁についてはそれが一般的であるが、弁棒が、1 3/4~2 1/2回転の基準に対して、4分の1回転しか回転しないことで、弁208の有効寿命は大きく延ばされる。すなわち、摩損、ひねり、または螺旋運動に起因するシール摩耗を受けることがはるかに少なくなる。通常の多回転弁であれば、シールは7~10倍ものこすり作用を受ける。それゆえ、期待寿命が同様に延ばされる。弁208の一実施形態では、開閉シールは、薄刃オリフィスに着座する市販のプラスチック玉軸受である。玉軸受の使用は、ボールが非常に低いコストで極めて厳しい直径および真球度公差を有することを可能にする。薄刃オリフィスの使用は着座圧力を最大化する。それゆえ、必要とされる密閉トルクが大きく最小限に抑えられる(すなわち、本質的に線対線の接触となるからである)。一実施形態では、ボール-オリフィス機構は金属ボールを含む。しかし、金属ボールの使用は、表面仕上げ、円筒度、および位置合わせに対する要求を高め、所望の密閉トルクよりも高いものを必要とする。それに比べて、はるかにより柔軟なプラスチックボールの使用は密閉トルクおよびそれらの機械加工要求の両方を低減する。エラストマーボールシールが用いられた場合には、最も低いトルクが得られるであろう。しかし、水素適合性エラストマーは、通例、反復的なガス爆発的減圧(GED:gas explosive decompression)事象の十分な耐性を有しない。この種の設計を用いた場合には、このような事象は不可避である。したがって、特に、GED事象に関する問題が解決されるまで、エラストマーは勧められない。他方で、いくつかのエンジニアリングプラスチックは、水素に対する耐性があり、優れたGED耐性を有することが実証されている。それらとしては、バージンPTFE(テフロン(登録商標))、アセタールコポリマー(デルリン)、ナイロン、およびPEEKが挙げられる。この順に、プラスチックは次第に硬くなり、それゆえ、期待寿命が長くなり、密閉のためのトルクが次第に高くなる。これは、特に、低温(すなわち、-40℃)において当てはまる。全てが許容可能な性能を有するものの、PTFEが密閉のためのトルクの観点から好ましい。
【0096】
一実施形態では、図8および図17に示されるように、手動弁回路は、0.368mmの出口孔を有する入口オリフィス31内の0.71mmにつながる0.79mmの供給源孔30を有する。手動弁のストロークは、0.356mm、またはオリフィスサイズの50%である。それゆえ、手動弁の流量は、0.71mmのオリフィスのための理想流量に非常に近くなる。その流量は、0.368mmの出口孔の容量の3.7倍よりも大きい。それゆえ、開放された手動弁の両端の圧力降下は低くなる。90°での0.368mmのストロークは1.47mmのピッチに等しい。ねじ山径が減少するのに従って密閉力が減少するため、2mmの最小のISOねじ山外形が選定された。
【0097】
一実施形態では、取り扱いを容易にするために3mm(1/8インチ)以上の玉軸受を用いることが望ましい。また、標準のSAE AS568A Oリングおよび成形バックアップリングを用いることが非常に望ましい。それらは、最大12,600psi(875バール)の圧力における水素で実証されている。1/8インチのボールに適合する最小のAS568Aサイズは-007である。弁棒シールがリングID上で(すなわち、0.156インチ径において)生じるため、ガス軸方向力が最小限に抑えられる。軸受および保持器ねじ山のための空間を許す結果、最小の実際的な手動弁ねじ山はTR9x2になる。350バール(5075psi)において、-007 Oリングによる軸方向荷重は97lbsである。TR9ねじを用いてそれを達成するための公称トルクは6.87lb-inになるであろう。それは手/指の快適さにとって許容可能なトルクである。比較すると、M12x1.75のねじ山は、手で印加するのに快適でないトルクである、13.74lb-inの予測トルクを有する。M8x1.5によるトルクは6.10lb-inになると予測される。これは、それが有するであろう設計の難しさのための埋め合わせとしては小さすぎる。それゆえ、TR9x2が低コストおよび効率的生産のために最適なサイズと考えられる。100の本実施形態では、4つのボールシールが存在し、3つは1/8インチであり、1つは2mmであることに留意されたい。調整器段228内の2mmのボールは重大な組み立ての課題を示す。
【0098】
摩擦を最小限に抑え、位置合わせ維持し、束縛を防止するために、本実施形態では、軸受38、39は、厳密な公差の低摩擦のプラスチック軸受を用いる。それは、テフロン(登録商標)、炭素繊維、および黒鉛を含有する軸受級のPEEK化合物から作製される。軸受は2:1の案内L/D(guidance L/D)を有する。
【0099】
弁208の重要な側面は、閉鎖した手動弁は、充填圧力スパイクにも、音速/音速近くで流れる汚染物からの損傷の可能性にも直接曝されないことである。例えば、閉鎖位置では、手動弁の両端に350バールの圧力変化が存在するとした場合、ボールにかかる力はわずか3.12ポンドになる。ボールは最大97lbsの力で閉鎖され得る/締め付けられ得るため、余分の3.12lbsの荷重は取るに足らない。さらに、充填ガス中のいかなる汚染物質も、手動弁の孔内でなく、シリンダの内部へ向けられる。
【0100】
要約すると、手動弁内の特徴は以下のとおりである:プラスチック玉軸受シール(低コスト、高品質、および長寿命をもたらす)、OリングのID上の弁棒密閉(より強い弁棒、およびより長い寿命のためのより硬いリングをもたらす)、極めて粗いピッチ(典型的なものよりも7~10倍高速な開放、およびはるかにより長い弁棒シール寿命をもたらす)、小径ねじ(密閉トルクを最小限に抑える)、4分の1回転運動(つまみ/レバーの位置によって、弁が開放しているのか、それとも閉鎖しているのかを指示する)、低摩擦プラスチック軸受(位置合わせおよび密閉の信頼性をもたらす)。
【0101】
図18は、第1段調整器210および第2段調整器212をさらに例示する組立図である。これらの調整器は、ピストン59を付勢し、調整圧力を設定するために、crest to crestウェーブスプリング62を用いる。このようなスプリングは螺旋コイルスプリングの軸方向空間のおよそ半分を必要とする。それは本体サイズを低減し、質量およびコストを低減する。低減された軸方向長さはピストン長を低減し、ピストン質量を低減する。より低いピストン質量のピストンは、より速い応答時間、より低い動圧誤差、およびより低いヒステリシスをもたらす。特に、急な流れの変化の間に存在する圧力スパイク/ディップがより少なく、より小さくなる。流れの反転後において、存在する圧力オーバーシュート/アンダーシュート(すなわち、ヒステリシス)がより小さくなる。加えて、crest to crestスプリングは、コイルスプリングに関する寸法の問題を解消する。コイルスプリングの製造業者はODおよびIDの公差を提供していない。ユーザは、公差がどれぐらいであり得るのかを推測しなければならない。一般的なことは、過剰に大きい公差を許すことであるが、これは設計を必要以上に大きくする。対照的に、crest to crestスプリング座金は、それらが自由に作動する(すなわち、束縛または擦れのない)孔およびシャフトのサイズを規定している。それゆえ、crest-to-crestウェーブスプリングは最適な設計を可能にする。
【0102】
図19は、図10にも示された調整器228をさらに例示する組立図である。図20は、調整器228をさらに例示する断面図である。上述されたように、第3段調整器228は、Oリング252のIDに押し当たって密閉し、スプリング94によって閉鎖位置に向けて付勢されるフローティングボール93を用いる。ピストン115は、Oリング252のIDを貫いて延び、ボール93を押してそれを強制的に開放させる細い先端95(図10図20)を有する。図20の断面に示されるように、ピストン115はボールを相対的に上方へ(すなわち、矢印の方向に)動かし、開放ストロークを増大させ、より多くの流量を得る。最大流量位置において、ピストンはOリング保持器256(すなわち、積極ストッパ)に当たる。しかし、その接触は、流れを制限する/停止するという望ましくない影響を及ぼす。本実施形態では、4つのスカラップ97aがピストンの停止面96に付加されている。たとえ、ピストンが積極ストッパに強く当たっても、スカラップは、完全流量が維持されるために十分な流路面積を提供する。この特徴は、極めて低いタンク圧力において高流量が要求されるときに(すなわち、大きなストロークが必要とされるときに)必要とされる。スカラップ97aがなければ、ピストン115が完全流量ストッパに当たったときに、それは残念ながら流れも停止させ、すなわち、ピストン115が流量調整ボール93をその最大ストロークまで持ち上げたときに、流れは、シール保持器256に着座したピストン停止面96によって「下流で」停止される。たとえ、ピストン115が着座していても、スカラップ97aは完全流量経路を提供する。この特徴は、このような極端なストロークにあるときにピストンが通常置かれる、低いタンク圧力において非常に高い流量をもたらす。
【0103】
図21は、高圧センサ220の態様をさらに例示する組立図である。高圧センサ220は以下の特徴を提供する:それが乱用/衝撃耐性のために本体内の深くにセンサを組み込んでいること、それが高圧漏洩箇所を解消すること、高圧シールがトルク感受性の代わりに位置感受性を有すること、および耐タンパ性がより大きくなっていること。
【0104】
通例であれば、独立型の圧力センサが単にポート内に螺挿されるのみである。これは多数の問題を生じさせる。第1に、センサはポートから1 1/2フィート~3インチ突出し、ドライシールテーパねじまたはOリングボスによって密閉され得る。大きな突出長はセンサを衝撃または剪断力に対して脆弱にする。センサが傷つけられた場合には、シリンダは急激に制御不可能に通気され得、引きちぎれた任意の部分が危険な高速飛翔体になり得る。第2に、独立型センサのアプローチは、1)センサからハウジングへの、および2)ハウジングからポートへの、2つの潜在的な高圧漏洩箇所を有する。第3に、独立型センサのアプローチを用いる場合、(B)ハウジング対ポートのシールの密閉品質がトルク感受性を有する。これは、NPTスタッドおよびOリングボススタッドの両方の場合に当てはまる。それらの種類の密閉の完全性は、熱サイクル、振動、高速圧力サイクル、またはタンパリングによって破断される可能性があり得る。ガスは可燃性であり、このような漏洩はいずれもシリンダの制御不能な通気を生じさせることになるため、このような破断はいずれも許容できない。
【0105】
諸実施形態では、センサ220は以下の仕方でこれらの問題に対処する。調整器弁100はセンサ220を調整器本体2内の非常に深くに組み込んでおり、剪断の可能性を全く無くす。それゆえ、組立体の安全性および堅牢性が大きく増大させられる。加えて、センサ220が調整器本体に直接密閉することによって、典型的な独立型のハウジングが無くされ、これが第2の潜在的な漏洩箇所(ハウジングからポートへのシール)を解消する。センサ220はピストン形ラジアルシール128を採用する。その密閉品質は位置に対する感受性を有するのみである。トルクは密閉における因子でない。ガス圧力からの軸方向力はねじ付き保持器130によって吸収される。ねじ付き保持器130は緩みを二重に防止される。内部保持リング132が、保持器が緩むのを防止する。左ねじ山付きの安全保持器133が、保持リングが除去されるのを防止し、保持器が緩むのを防止する。それゆえ、シールは所定位置に保たれ、熱サイクル、振動、または高速圧力サイクルに由来する潜在的な緩みを防止する。
【0106】
センサ220はまた、タンパリングも妨げる。センサに手を加えるには、センサ半組立品の部品を露出させるために、まず、ドーム形の圧力センサカバーが除去されなければならない。センサ信号調整回路板136を脇に動かし、安全保持器を露出させることができる。センサに手を加えるには、安全保持器、内部保持リング、およびセンサ保持器が全て除去されなければならない。しかし、安全保持器133は特注のピンレンチ(保持器の反対側の2つの穴に留意)によって回転させられ、これは大抵のタンパリングを阻止するであろう。
【0107】
図12の断面に示されるように、センサ220はOリング128(例えば、SAE AS568A Oリング)およびバックアップリング129によって調整器本体2に密閉される。本実施形態では、どちらもエラストマーである。Oリングがエラストマーであるため、それは水素を透過することになる。前述の透過は圧力および温度の両方に対して感受性を有する。時間が経つにつれて、最良の水素適合性Oリングでさえもガスをドーム形の圧力センサカバー137の内部へ透過することになる。ガスが定期的に安全に通気され、危険な圧力まで蓄積することを可能にされないことが好ましい。
【0108】
それゆえ、諸実施形態では、圧力センサカバー137の内部はボール・アンド・スプリング式圧力逃がし弁、すなわち要素154、155、150(図14)を有するPRV、によって通気される。オリフィスのサイズは、たとえ、センサシールが機能しなくなった場合でも、危険な圧力が蓄積することができないように選定される。スプリング力は、低圧で逃がしが起きるように選定される。これは、少量のエネルギーのみが一度に放出されることを確実にする。本実施形態では、製造効率のために、逃がし弁のボール155のサイズは、1/8インチ、手動弁208ならびに第1および第2の調整器段210、212におけるものと同じサイズである。ボールはエラストマー系(例えば、ニトリル)またはプラスチック(例えば、PTFE、デルリン、ナイロン)であり得る。
【0109】
一実施形態では、調整器弁100の複数の特徴が期待寿命および信頼性を向上させる。区分強度は、疲労が問題にならないように選定される(すなわち、無限の構造寿命)。全体設計の結果、2つの高圧Oリングシール:1)圧力センサ220、および2)手動弁棒のみを有することになる。どちらも、0.070インチの断面のSAE AS568A Oリングおよび成形バックアップリングである。このようなシールは、水素供給において875バール(12700psi)まですでに実証されている。各調整器段内のピストンは、低摩擦、長寿命、および潤滑剤をそれらのクレビス内に保持するそれらの能力のために選定されたマルチローブシール(Xリングおよびマルチシール)などの、動的シールを有する。それゆえ、それらの使用は、従来のOリングを用いる設計よりも寿命を延ばす。マルチローブピストンシールおよびcrest to crestウェーブスプリングの組み合わせは、必要とされるスプリング力の低減をもたらす。その結果、ピストン運動から摩耗粒子を発生させる可能性も低減される。摩耗粒子の低減はOリングおよびボールシールの両方の寿命をさらに延ばす。全ての孔は陽極酸化処理され、摩擦および摩耗の両方を低減する。水素シールへの摩耗粒子の衝撃は重要な問題であるため、摩耗の低減は特に注目すべきである。全体を通して、動的密閉の形式は、ボールが薄刃オリフィスに着座することである。この形式は、長い期待寿命を有し、信頼性が高いことが示されている。ボール材料は、期待寿命を最適化するために密閉場所に基づいて調節される。例えば、手動弁208および第1の調整器段210は、反復的なGED事象を見ることが予想され、それゆえ、好ましくは、プラスチックボールを用いる。第2段212は極低圧で動作し、それゆえ、ニトリルがそれらの優れた密閉能力のために好ましい。第3段228では、材料の選択は逆になる:シールは柔らかく(ニトリル)、ボールは硬い(316ステンレス)。
【0110】
一実施形態では、パッケージングが直線的であり、全ての基本特徴が互いに平行または垂直である。これは全体サイズを最小化し、質量を最小化する。その結果、高い特徴密度を有するコンパクトな本体(およそ51mm平方)となる。圧力センサ220およびPRD222を除く全ての主要な特徴は単一の平面(例えば、調整器平面)上にある。これは製造を簡単にする。PRD222のためのポート6の平面は、壁厚を増大させつつ全体的な幅を最小化するために、1.59mmオフセットしている。圧力センサ平面は調整器平面に対して垂直であり、同じくパッケージサイズを最小化する。設計は2線(4~20m-amp)または3線(0~5vdc)圧力センサ220を可能にする。隔壁型コネクタは過度に多くの空間を占有する。したがって、一実施形態では、ピグテール構成が選定され得る。その結果、2本または3本のワイヤが本体から出ていき、エンドユーザの選定のコネクタ内で外部で終端されることになる。ワイヤは高容量自動車ワイヤシールによって本体に環境的に密閉される。ワイヤ通路は圧力センサカバーの内部に接続されており、それゆえ、関連圧力逃がし弁によって通気される。本実施形態は適切なスタッド3(例えば、弁棒)によって高圧シリンダに取り付けられ得る。例えば、スタッド3は、Oリングシール141(ボス面シール式)を5/8インチ -18ねじ山140と共に含み得る。単にスタッドを拡大することによって、大きなスタッドを収容することもできる。一例として、代替のスタッドは、UNI EN 144-1:2006に適合するネックを有するシリンダのためのM18x1.5である。
【0111】
一実施形態では、本体3、および雄部分のほとんどはアルミニウムから作製されており、重量およびコストの両方を最小限に抑える。汎用品部分(ねじ、ナット、スナップリング、スプリング)はステンレス鋼であり、標準サイズのみを用い得る。本実施形態では、高応力を受ける4つの小部分:手動弁棒49、第3段調整器ピストン98、第3段シール保持器256、およびスプリングアジャスタディスク118(図10)のみが、好ましくは、ステンレス鋼から、特注で作製される。
【0112】
上述の説明は、任意の当業者が、本明細書において説明される様々な態様を実施することを可能にするために提供されている。実施形態において、上述された実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、このような分離を全ての実施形態において必要とすると理解されるべきでない。これらの態様に対する様々な変更が当業者に容易に明らかになり、本明細書において定義される一般原理は他の態様にも適用され得る。それゆえ、請求項は、本明細書において示された態様に限定されることを意図されず、文言の請求項に従う全範囲を認められるべきである。単数形での要素への言及は、特に断りのない限り、「唯一(one and only one)」を意味することを意図されておらず、むしろ、「1つまたは複数(one or more)」を意味することを意図されている。別途特に断りのない限り、用語「いくつか(some)」は1つまたは複数を指す。男性形の代名詞(例えば、his(彼の))は女性形および中性形(例えば、her(彼女の)およびits(その))を含み、その逆もしかりである。見出しおよび小見出しは、存在する場合、単に便宜的に用いられているにすぎず、本主題の開示を限定しない。
【0113】
「態様(aspect)」などの表現は、このような態様が本主題の技術に不可欠であること、またはこのような態様が本主題の技術の全ての構成に適用されることを含意しない。態様に関連する開示は、全ての構成、または1つまたは複数の構成に当てはまり得る。態様(an aspect)などの表現は1つまたは複数の態様を指し得、その逆もしかりである。「構成(configuration)」などの表現は、このような構成が本主題の技術に不可欠であること、またはこのような構成が本主題の技術の全ての構成に適用されることを含意しない。構成に関連する開示は、全ての構成、または1つまたは複数の構成に当てはまり得る。構成(a configuration)などの表現は1つまたは複数の構成を指し得、その逆もしかりである。
【0114】
当業者に知られているか、または後に知られるようになる、本開示全体を通じて説明される様々な態様の要素の全ての構造的および機能的等価物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、請求項によって包含されることを意図される。
【符号の説明】
【0115】
2 本体、弁体
3 スタッド
4 ドライブソケット
6 第2の高流量ポート、PRDポート
7 低流量ポート
8 中程度高流量ポート
13 出口ポート
14 3線圧力トランスデューサ
20 出口通路、コネクタ通路
21 センサ空洞、環状隙間空洞
22 トランスデューサ、圧力センサ
23 第2の孔、通路
24 孔、通路
25 高流量通路
30 入口孔、通路、供給源孔
31 通路、孔、入口オリフィス
32 入口弁座
33 環状空洞
34 ボールシール、ボール
34a 穿孔
34b 穿孔
35 手動弁棒
36 Oリング
37 バックアップリング
38 端部、軸受
39 第2の直径、軸受
40 着座端部、ナットのねじ山
41 ねじ付き部分、ナットのねじ山
42 逃げ
43 六角特徴
44 内部保持リング
45 安全保持器ナット
45a 左ねじ山
45b 八角ソケット
46 ねじ付き部分、手動弁ねじ山
47 着座径、着座肩部
48 相手面
49 手動弁駆動軸、手動弁棒
49a アレンソケット
50 つまみ、レバー
51 孔、出口通路
52 第1段入口孔
53 弁座
54 チャンバ
55 球状シール、ボール
56 最小径
57 交差穿孔
58 内部孔
59 直径、ピストン
60 シール
61 最大径
62 スプリング、crest to crestウェーブスプリング
63 シール、直径
65 積極ストッパ端部
66 面の逃げ
67 Oリング
67a Oリンググランド
68 ねじ付き端部
70 内部保持リング
71 着座径
72 ねじ付き区分、ねじ山
72a 平坦面、着座面
73 ピンレンチ穴
74 穿孔
75 孔
76 弁座
77 調整圧力チャンバ
78 球状シール、ボール
79 最小径
80 交差穿孔
81 内部孔
82直径
83 シール
84 最大径
85 スプリング
86 シール
87 穿孔
88 孔
89 ねじ
90 ピンレンチ穴
91 Oリング
92 入口空洞
93 密閉ボール、フローティングボール、流量調整ボール
94 ボール戻りスプリング
95 軸先端、ピストン先端
96 環状ゾーン、シール面、停止面
97 曲線状ゾーン
97a スカラップ、スカラップ状の逃げ
97b 中間直径
98 密閉径、第3段調整器ピストン
99 着座面
100 3段圧力調整器弁、マルチローブシール
101 出口チャンバ、第3段出口チャンバ
102 タンク、シリンダ
103 平坦面
104 長さ
105 アレンソケット
106 直径
107 通路、通気穴、
109 停止面
110 着座面、Oリング
111 ねじ山
112a Oリンググランド
113 端面
114 ピストン保持器
115 第3段ピストン
116 内部保持リング
117 コイルスプリング
118 スプリングアジャスタディスク
119 調節ねじ
120 薄ナット
121 カバー
122 左ねじ山
123 ピンレンチドライブ穴
124 空間
127 肩部
128 Oリング、ピストン形ラジアルシール
129 バックアップリング
130 保持器、ねじ付き保持器
131 ねじ
132 内部保持リング
133 安全カバー、安全保持器
134 左ねじ山
136 回路板、信号調整板、センサ信号調整回路板
137 環境カバー、圧力トランスデューサカバー、圧力センサカバー
138 リップ
139 Oリング
140 ねじ山
141 Oリング、Oリングシール
142 ワイヤ、圧力トランスデューサワイヤ
142a ワイヤ、圧力トランスデューサワイヤ
142b 出口の場所、圧力トランスデューサワイヤ
143 鉛直孔、配線通路、接続孔
143a 孔
143c 入口孔
144 水平孔、接続孔
144a 孔
145 水平孔
146 孔
147 ワイヤシール
148 絶縁材、座金
149 孔
150 ねじ、キャップ
150a ねじ
151 アレンソケットドライブ
152 孔
153 ねじ山
154 スプリング
155 ボール、ボールシール
156 弁座
157 穴、主要通気孔
158 段付き孔
159 ねじ
160 孔、最小径区間、通路
161 孔、通路
162 孔、通路
163a 穴、穿孔
163b 穴、穿孔
163c 穴
164a 穴
164b 穴
164c 穴
202 高圧タンク
204、206 高圧交差接続
208 手動弁、手動弁回路
210 第1の調整器段
212 第2の調整器段
214 出口接続、高流量出口ポート
216 入口接続、高流量ポート、充填ポート、入口
218 高圧計、圧力計
220 圧力センサ
222 圧力逃がしデバイス
224 低圧圧力逃がし弁
226A 接続
226B 接続
226C 接続
226D 接続
226E 接続
226F 接続
226G 接続
226H 接続
226I 接続
226J 接続
226K 接続
226L 接続
226M 接続
226N 接続
226O 接続
228 第3の調整器段、第3段調整器
252 Oリング
254 ねじ付き区分
256 シール保持器、Oリング保持器、第3段シール保持器
701 PRDハウジング
702 外側円筒隔壁、端部隔壁
703 段付き孔
704 内部孔
705 通気スロット
706 六角
707 ポートシールOリング
708 ねじ山
709 グランド
710 PRDハウジング孔
711 孔
712b 孔
713 サーモバルブトリガ要素、サーモバルブ
714 熱収縮チューブ
715 ピストン、PRDピストン、ピストンヘッド
716 孔
717 密閉径
719 波形ばね座金
720 内側座金
721 バックアップリング
722 ピストン密閉Oリング
723 外側座金
724 内部保持リング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【外国語明細書】