(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174087
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】リアルタイムでワイアレスECUを監視およびリプログラミングするためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06F 8/65 20180101AFI20221115BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
G06F8/65
B60R16/02 660U
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022132320
(22)【出願日】2022-08-23
(62)【分割の表示】P 2018526619の分割
【原出願日】2016-09-08
(31)【優先権主張番号】62/201,462
(32)【優先日】2015-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/228,926
(32)【優先日】2016-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】518041489
【氏名又は名称】ギンツ、ブラッド
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】ギンツ、ブラッド
(72)【発明者】
【氏名】ウッド、トーマス
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ローカル装置、クライアント装置、およびシステムサーバを用いて、自動車コントローラのファームウェア、設定、およびパラメータを管理するための方法、システムおよび機器を提供する。
【解決手段】システム100において、ローカル装置は、自動車コントローラに接続されており、クライアント装置には無線で接続されている。クライアント装置は、システムサーバに接続されており、車載コントローラからエンジンデータを受け取ったローカル装置から該エンジンデータを受け取り、該エンジンデータをシステムサーバへ送る。ファームウェア、設定およびパラメータの更新は、クライアント装置で選択され、システムサーバからローカル装置へ送られ、さらに車載コントローラへ送られる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された車両のエンジン制御ユニット(ECU)を更新する方法であって、前記ネットワークは、前記ECUに電気的に接続されたローカル装置と、前記ローカル装置に接続されたクライアント装置と、前記クライアント装置に接続されたサーバーとを含み、この方法は、
診断ポートを使用して、前記ローカル装置と前記ECU間のデータ接続を確立する工程と、
前記ローカル装置とクライアント装置間の無線ネットワーク接続を確立する工程と、
前記クライアント装置が、第1の車両データ要求を生成する工程と、
前記ローカル装置で、前記第1の車両データ要求を受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第1の車両データ要求に基づいて前記ECUから第1の車両データを受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第1の車両データを前記クライアント装置に送信する工程と、
前記クライアント装置が、第2の車両データ要求を生成する工程と、
前記ローカル装置で、前記第2の車両データ要求を受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第2の車両データ要求に基づいて、前記ECUから第2の車両データを受信する工程であって、前記第2の車両データは、前記ECU用の少なくとも1つのパラメータを含むものである、受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第2の車両データを前記クライアント装置に送信する工程と、
前記クライアント装置が、更新されたファームウェア要求を前記サーバーに送信する工程と、
前記クライアント装置で、前記ECU用に事前設定されたパラメータの複数のセットのリストを含む、更新されたファームウェアを前記サーバーから受信する工程と、
前記クライアント装置で、前記ECU用に事前設定されたパラメータの複数のセットのリストを表示する工程と、
前記クライアント装置で、前記ECU用に事前設定されたパラメータの複数のセットのリストから前記ECU用に事前設定されたパラメータのセットを選択する工程と、
前記ローカル装置で、前記ECU用に事前設定されたパラメータの前記選択されたセットを含む前記更新されたファームウェアを前記クライアント装置から受信する工程と、
前記ローカル装置から、前記更新されたファームウェアを前記ECUにロードする工程であって、前記更新されたファームウェアをロードする工程は、前記ECU用の少なくとも1つのパラメータ及び前記第2の車両データを再設定するものである、方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、
前記ローカル装置で、前記クライアント装置からゲージデータ要求を受信する工程と、
前記ローカル装置において、前記ゲージデータ要求を記録する工程と、
前記ローカル装置で、前記ゲージデータ要求に応答して前記ECUからゲージデータを受信する工程と、
をさらに有するものである、方法。
【請求項3】
請求項2記載の方法において、前記ゲージデータ要求は、エンジン冷却水温度、速度、毎分回転数、電池電圧、変速機温度、ブースト、計算された負荷、インジェクター圧力、インジェクターパルス幅、及びスロットル位置センサーのうちの1つに関するものである、方法。
【請求項4】
請求項3記載の方法において、前記ローカル装置から、前記ゲージデータ要求に応答した前記ゲージデータを前記クライアント装置に送信する工程と、
前記クライアント装置で、前記ゲージデータに基づいて1つまたは複数のゲージを表示する工程とをさらに含むのである、方法。
【請求項5】
請求項4記載の方法において、前記ローカル装置で、前記クライアント装置からのエンジンコード要求を受信する工程をさらに有するものである、方法。
【請求項6】
請求項5記載の方法において、前記ローカル装置が、前記ECUからエンジンコードを受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記ECUから前記エンジンコードに関連付けられた凍結データを受信する工程と、
をさらに有するものである、方法。
【請求項7】
請求項6記載の方法において、前記ローカル装置から、前記エンジンコードと前記凍結データを含むエンジンコード応答を前記クライアント装置に送信する工程とさらにを有する、方法。
【請求項8】
ネットワークに接続された車両のエンジン制御ユニット(ECU)を更新する方法であって、前記ネットワークは、前記ECUに接続されたローカル装置と、前記ローカル装置に接続されたクライアント装置と、前記クライアント装置に接続された第1のサーバーと、前記第1のサーバーに接続された第2のサーバーとを含み、この方法は、
前記ローカル装置と前記ECU間のネットワーク接続を確立する工程と、
前記ローカル装置と前記クライアント装置間のネットワーク接続を確立する工程と、
前記クライアント装置が、第1の車両データ要求を生成する工程と、
前記ローカル装置で、前記第1の車両データ要求を受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第1の車両データ要求に基づいて前記ECUから第1の車両データを受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第1の車両データを前記クライアント装置に送信する工程と、
前記クライアント装置が、第2の車両データ要求を生成する工程と、
前記ローカル装置で、前記第2の車両データ要求を受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第2の車両データ要求に基づいて、前記ECUから第2の車両データを受信する工程であって、前記第2の車両データは、前記ECU用の少なくとも1つのパラメータを含むものである、受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第2の車両データを前記クライアント装置に送信する工程と、
前記クライアント装置が、前記ECU用の更新されたパラメータおよび前記ECU用の更新されたファームウェアの1つのための要求を前記第1のサーバーに送信する工程と、
前記第1のサーバーで、前記ECU用の更新されたパラメータおよび前記ECU用の更新されたファームウェアの1つのための前記要求を前記クライアント装置から受信する工程と、
前記第2のサーバーで、前記ECU用の更新されたパラメータおよび前記ECU用の更新されたファームウェアの1つのための前記要求を前記第1のサーバーから受信する工程と、
前記第1のサーバーで、前記ECU用の更新されたパラメータおよび前記ECU用の更新されたファームウェアの1つを前記第2のサーバーから受信する工程と、
前記第1のサーバーから、前記ECU用の更新されたパラメータおよび前記ECU用の更新されたファームウェアの1つを前記クライアント装置に送信する工程と、
前記クライアント装置で、前記ECU用の更新されたパラメータの複数のセットのリストを表示する工程と、
前記クライアント装置で、前記ECU用の更新されたパラメータの複数のセットのリストから前記ECU用の更新されたパラメータのセットを選択する工程と、
前記クライアント装置から、前記ECU用の更新されたパラメータの前記選択されたセット及び前記ECU用の更新されたファームウェアの1つを前記ローカル装置に送信する工程と、
前記ローカル装置から、前記ECU用の更新されたパラメータの前記選択されたセット及び前記ECU用の更新されたファームウェアの1つを前記ECUにロードする工程であって、このロードする工程は、前記ECU用のパラメータ及び前記第2の車両データの少なくとも1つを再設定するものである、方法。
【請求項9】
請求項8記載の方法において、前記第1のサーバーから、前記ECU用の更新されたファームウェアの要求を前記第2のサーバーに送信する工程とをさらに有する、方法。
【請求項10】
請求項9記載の方法において、前記クライアント装置は、第1のクライアント装置を含み、前記ローカル装置において、前記第1のクライアント装置から更新されたエンジン設定を受信する工程をさらに含む、方法。
【請求項11】
請求項10記載の方法において、
前記ネットワークは、前記第1のクライアント装置に接続された第2のクライアント装置をさらに含み、前記更新されたエンジン設定が前記ECUにロードされた後に、前記第2のクライアント装置において、前記第1のクライアント装置からエンジンデータを受信する工程をさらに含む、方法。
【請求項12】
ネットワークに接続された車両のエンジン制御ユニット(ECU)を更新する方法であって、前記ネットワークは、前記ECUに接続されたローカル装置と、前記ローカル装置に接続されたクライアント装置と、前記クライアント装置に接続されたシステムサーバーとを含み、この方法は、
前記ローカル装置と前記ECUとの間のデータ接続を確立する工程と、
前記クライアント装置と前記ローカル装置の間で無線ネットワーク接続を確立する工程と、
前記クライアントが、第1の車両データ要求を生成する工程と、
前記ローカル装置で、前記第1の車両データ要求を受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第1の車両データ要求に基づいて前記ECUから第1の車両データを受信する工程であって、前記第1の車両データは、ゲージデータを含む、受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記ゲージデータを前記クライアント装置に送信する工程と、
前記クライアント装置上で、前記ローカル装置から受信した前記ゲージデータをユーザーインターフェイスのマルチゲージビューのゲージビューに表示する工程と、
前記クライアント装置が、第2の車両データ要求を生成する工程と、
前記ローカル装置で、前記第2の車両データ要求を受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第2の車両データ要求に基づいて、前記ECUから第2の車両データを受信する工程であって、前記第2の車両データは、前記ECU用のパラメータを含む、受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第2の車両データを前記クライアント装置に送信する工程と、
前記クライアント装置が、前記ECU用の更新されたパラメータの要求をシステムサーバーに送信する工程と、
前記システムサーバーから、前記ECU用に事前設定されたオペレーティングシステム(OS)パラメータの複数のセットを含む前記ECU用の更新されたファームウェアを送信する工程と、
前記クライアント装置で、前記ECU用の更新されたファームウェアを含む前記システムサーバーからの応答を受信する工程と、
前記クライアント装置で、前記ECU用に事前設定されたOSパラメータの1つまたは複数のセットのリストを表示する工程と、
前記クライアント装置で、前記ECU用に事前設定されたOSパラメータの1つまたは複数のセットのリストから前記ECU用に事前設定されたOSパラメータのセットを選択する工程と、
前記クライアント装置が、前記ECU用に事前設定されたOSパラメータの前記選択されたセットを含む前記ECU用の更新されたファームウェアを前記ローカル装置に送信する工程と、
前記ローカル装置から、前記ECU用の更新されたファームウェアを前記ECUにロードする工程であって、前記ECU用の更新されたファームウェアをロードする工程は、前記ECU用のOSパラメータ及び前記第2の車両データの少なくとも1つを再設定するものである、ロードする工程と、
を有するものである、方法。
【請求項13】
請求項12記載の方法において、前記クライアント装置が、前記ゲージデータのために前記ローカル装置にゲージデータ要求を送信する工程をさらに含むものである、方法。
【請求項14】
請求項13記載の方法において、前記クライアント装置において、前記ゲージデータ要求に応答して、また前記ゲージデータ要求が前記ローカル装置によって記録された後に、前記ローカル装置から前記ゲージデータを受信する工程をさらに含むものである、方法。
【請求項15】
請求項14記載の方法において、
前記クライアント装置から前記ローカル装置にエンジンコード要求を送信することをさらに含む、方法。
【請求項16】
請求項15記載の方法において、
前記クライアント装置で、前記ローカル装置からのエンジンコード応答を受信する工程をさらに含む、方法。
【請求項17】
請求項16記載の方法において、前記エンジンコード応答は、エンジンコードとこのエンジンコードに関連する凍結データを含むものである、方法。
【請求項18】
請求項17記載の方法において、 前記クライアント装置で前記エンジンコードを表示する工程と、をさらに含むものである、方法。
【請求項19】
請求項18記載の方法において、
前記クライアント装置から、前記エンジンコードおよび前記凍結データを前記システムサーバに送信する工程と、
前記クライアント装置から、前記エンジンコードに基づいて前記ECU用の修正ファームウェアの要求を前記システムサーバーに送信する工程と、
前記ECU用の前記修正ファームウェアを前記クライアント装置に保存する工程と、
前記クライアント装置が、前記ECU用の前記修正ファームウェアを前記ローカル装置に送信する工程と、
前記ローカル装置が、前記ECU用の前記修正ファームウェアを前記ECUに送信する工程と、
をさらに有する方法。
【請求項20】
請求項7記載の方法において、
前記クライアント装置から、前記エンジンコードおよび前記凍結データを前記サーバーに送信する工程と、
前記クライアント装置から、前記エンジンコードに基づいて前記ECU用の修正ファームウェアの要求を前記サーバーに送信する工程と、
前記ECU用の修正ファームウェアを前記クライアント装置に保存する工程と、
前記クライアント装置が、前記ECU用の前記修正ファームウェアを前記ローカル装置に送信する工程と、
前記ローカル装置が前記ECU用の前記修正ファームウェアを前記ECUに送信する工程と、をさらに有するものである、方法。
【請求項21】
請求項8記載の方法において、
前記ローカル装置で、前記クライアント装置からエンジンコード要求を受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記ECUからエンジンコードを受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記ECUから前記エンジンコードに関連付けられた凍結データを受信する工程と、
前記ローカル装置から、前記エンジンコードと凍結データを含むエンジンコード応答を前記クライアント装置に送信する工程と、
前記クライアント装置から、前記エンジンコードと凍結データを前記第1のサーバーに送信する工程と、
前記クライアント装置から、前記エンジンコードに基づいて前記ECU用の修正ファームウェアの要求を前記第1のサーバーに送信する工程と、
前記ECU用の前記修正ファームウェアを前記クライアント装置に保存する工程と、
前記クライアント装置が、前記ECU用の前記修正ファームウェアを前記ローカル装置に送信する工程と、
前記ローカル装置が、前記ECU用の前記修正ファームウェアを前記ECUに送信する工程と、
をさらに有するものである、方法。
【請求項22】
ネットワークに接続された車両のエンジン制御ユニット(ECU)を更新する方法であって、前記ネットワークは、前記ECUに接続されたローカル装置と、前記ローカル装置に接続されたクライアント装置と、前記クライアント装置に接続されたシステムサーバーを含み、この方法は、
前記ローカル装置と前記ECU間のデータ接続を確立する工程と、
前記ローカル装置とクライアント装置間の無線ネットワーク接続を確立する工程と、
前記クライアント装置が、第1の車両データ要求を生成する工程と、
前記ローカル装置で、前記第1の車両データ要求を受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第1の車両データ要求に基づいて前記ECUから第1の車両データを受信する工程であって、前記第1の車両データは、ゲージデータを含む、受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記ゲージデータを前記クライアント装置に送信する工程と、
前記クライアント装置上で、前記ローカル装置から受信した前記ゲージデータをユーザーインターフェイスのマルチゲージビューのゲージビューに表示する工程と、
前記クライアント装置が、第2の車両データ要求を生成する工程と、
前記ローカル装置で、前記第2の車両データ要求を受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第2の車両データ要求に基づいて、前記ECUから第2の車両データを受信する工程であって、前記第2の車両データは、ECUパラメータを含むものである、受信する工程と、
前記ローカル装置が、前記第2の車両データを前記クライアント装置に送信する工程と、
前記クライアント装置が、更新されたパラメータの要求を前記システムサーバーに送信する工程と、
前記システムサーバーから、事前設定されたECUオペレーティングシステム(OS)パラメータの1つまたは複数のセットを含む更新されたファームウェアを送信する工程と、
前記クライアント装置で、前記更新されたファームウェアを含む前記システムサーバーからの応答を受信する工程と、
前記クライアント装置で、前記事前設定されたECUOSパラメータの1つまたは複数のセットのリストを表示する工程と、
前記クライアント装置で、前記事前設定されたECUOSパラメータの1つまたは複数のセットのリストから事前設定されたECUOSパラメータのセットを選択する工程と、
前記クライアント装置が、前記事前設定されたECUOSパラメータの選択されたセットを含む前記更新されたファームウェアを前記ローカル装置に送信する工程と、
前記ローカル装置から、前記更新されたファームウェアを前記ECUにロードする工程であって、この更新されたファームウェアをロードする工程は、前記ECUパラメータおよび前記第2の車両データの少なくとも1つを再設定するものである、ロードする工程と、
前記クライアント装置が、前記ゲージデータ用のゲージデータ要求を前記ローカル装置に送信する工程と、
前記ゲージデータ要求が前記ローカル装置によって記録された後、前記クライアント装置で前記ゲージデータを前記ローカル装置から受信する工程と、
前記クライアント装置から前記ローカル装置にエンジンコード要求を送信する工程と、
前記クライアント装置で、前記ローカル装置からエンジンコード応答を受信する工程であって、このエンジンコード応答は、エンジンコードとこのエンジンコードに関連付けられた凍結データを含む、エンジンコード応答を受信する工程と、
前記クライアント装置上に前記エンジンコードを表示する工程と、
前記クライアント装置から、前記エンジンコードと前記凍結データを前記システムサーバーに送信する工程と、
前記クライアント装置から、前記エンジンコードに基づいて修正ファームウェアの要求を前記システムサーバーに送信する工程と、
前記クライアント装置に前記修正ファームウェアを保存する工程と、
前記クライアント装置が、前記修正ファームウェアを前記ローカル装置に送信する工程と、
前記ローカル装置が、前記修正ファームウェアを前記ECUに送信する工程と、
前記車両に関連付けられている各技術者用に、複数の技術者記録をリンクする工程と、
クライアント装置アプリが、前記クライアント装置によって記録された情報のログをユーザーインターフェイス要素で識別された連絡先に送信する工程と、
特定のエンジン調整パラメータを、前記車両の特定の設定に合わせて調整された前記ローカル装置から受信した値に更新する工程と、
毎分回転数データが最小の所望の閾値を下回るか、または最大の所望の閾値を超えるときにエンジンを保護するために、前記車両のエンジンへの燃料供給を減らす工程と、
を有するものである、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リアルタイムでワイアレスECUを監視およびリプログラミングするためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジンコントロールユニット(ECU)は、内燃機関の一連のアクチュエータを制御する広範に使用されているタイプの電子コントローラであり、最適なエンジン機能を保証するためのものである。エンジン室の数多くのセンサの値を読み取り、受け取ったデータをエンジンのアクチュエータを調整する探索表を用いて解釈することにより、それは行われる。
【0003】
ECUは、自動車の種々のセンサ、例えば、酸素レベル用センサ、冷却剤温度用センサ、空気流量用センサ、空気取入口用センサ、クランクシャフト角度用センサ、スロットル位置用センサ、カム軸角度用センサ、エンジンノック用センサ等を監視する。探索表は、点火タイミング、カムシャフト位置、燃料インジェクタ入力、燃料ポンプ入力、燃料ポンプ圧、冷却ファン速度、アドミッションコントロールシステム、過給機制御、トラクション制御、およびトランスミッションギア選択の調整および制御のため、フィードバック情報を提供する。多くの場合、ECUは、緊急の問題を示すエラーコード、例えば、過熱またはオイル交換等の整備要目を車両の計器盤に送る。ある場合、エラーコードは警戒灯を作動するので、ディーラはそれを解除しなければならない。
【0004】
ある種のECUはプログラマブルである。最近のECUは、エンジンセンサからの入力をリアルタイムで処理できるマイクロプロセッサを取り入れている。マイクロプロセッサは、該マイクロプロセッサのCPUに取り付けられたフラッシュメモリまたはEPROMのファームウェアにそのプログラミングを格納する。
【0005】
プログラマブルECUは、機能向上のための重大変更がアフターマーケットにおいて行われる場合などに要求される。斯かる変更は、ターボチャージャーシステム、中間冷却器システム、または変更された排気システム等の追加を含む場合が多い。プログラマブルECUは、車両の製造元から定期的に更新を受けるいくつかの車両システム、例えば、エンジン制御モジュール(ECM)、トランスミッション制御モジュール(TCM)、ボディ制御モジュール、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバッグ制御モジュール等にも使用される。各ECUは、要求されている変更に該当システムの機能を一致させるため、および/またはECUのソフトウェアおよびパラメータを更新するため、リマップまたはリプログラミングされる。ECUで高性能エンジン用にリマップし得る他の変更には、点火タイミング、最大RPM、水温補正、低燃料圧調節剤および閉回路ラムダ(目標の空気燃料比を調節するため)、ターボチャージャーのウェイストゲート制御、段階的燃料噴射、可変速式カムタイミング、ギア制御、およびターボチャージャーのアンチラグ等が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、クラウドベースの自動車技術者システムに関するシステム図である。
【
図2A】
図2Aは、自動車コントローラでパラメータを更新する方法に関するシーケンス図である。
【
図2B】
図2Bは、自動車コントローラとクライアント装置の相互作用の方法に関するシーケンス図である。
【
図3】
図3は、クラウドベースの自動車技術者システムに関する構成図である。
【
図4A】
図4Aは、自動車コントローラからのデータに基づいて自動車コントローラを更新する方法に関するシーケンス図である。
【
図4B】
図4Bは、自動車コントローラからのデータに基づいて自動車コントローラを更新する方法に関するシーケンス図である。
【
図5A】
図5Aは、8つのゲージを有する複数のゲージ表示に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図5B】
図5Bは、ゲージのドラッグ・アンド・ドロップに関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図6A】
図6Aは、4つのスライディンゲージを有する複数のゲージ表示に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図6B】
図6Bは、4つのスライディンゲージを有する複数のゲージ表示に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図6C】
図6Cは、4つのスライディンゲージを有する複数のゲージ表示に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図7A】
図7Aは、ゲージの選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図7B】
図7Bは、ゲージの選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図7C】
図7Cは、ゲージの選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図8A】
図8Aは、第一ゲージスタイルの選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図8B】
図8Bは、第一ゲージスタイルの選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図9A】
図9Aは、第二ゲージスタイルの選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図9B】
図9Bは、第二ゲージスタイルの選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図10A】
図10Aは、第三ゲージスタイルの選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図10B】
図10Bは、第三ゲージスタイルの選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図11A】
図11Aは、第四ゲージスタイルの選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図11B】
図11Bは、第四ゲージスタイルの選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図12A】
図12Aは、パラメータの調節に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図12B】
図12Bは、パラメータの調節に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図12C】
図12Cは、パラメータの調節に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図12D】
図12Dは、パラメータの調節に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図12E】
図12Eは、パラメータの調節に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図12F】
図12Fは、パラメータの調節に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図12G】
図12Gは、パラメータの調節に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図12H】
図12Hは、パラメータの調節に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図12I】
図12Iは、パラメータの調節に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図13A】
図13Aは、ゲージの単位の選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図13B】
図13Bは、ゲージの単位の選択に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図14A】
図14Aは、5つのゲージを有する複数のゲージ表示に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図14B】
図14Bは、5つのゲージを有する複数のゲージ表示に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図14C】
図14Cは、5つのゲージを有する複数のゲージ表示に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図14D】
図14Dは、5つのゲージを有する複数のゲージ表示に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図14E】
図14Eは、5つのゲージを有する複数のゲージ表示に関する、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図15A】
図15Aは、複数のゲージ表示のゲージを選択するための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図15B】
図15Bは、複数のゲージ表示のゲージを選択するための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図15C】
図15Cは、複数のゲージ表示のゲージを選択するための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図15D】
図15Dは、複数のゲージ表示のゲージを選択するための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図16A】
図16Aは、車両管理のための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図16B】
図16Bは、車両管理のための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図16C】
図16Cは、車両管理のための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図16D】
図16Dは、車両管理のための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図16E】
図16Eは、車両管理のための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図17A】
図17Aは、診断を表示するための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図17B】
図17Bは、診断を表示するための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図17C】
図17Cは、診断を表示するための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図18A】
図18Aは、データログ管理のための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図18B】
図18Bは、データログ管理のための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図19A】
図19Aは、設定管理のための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図19B】
図19Bは、設定管理のための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図19C】
図19Cは、設定管理のための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図19D】
図19Dは、設定管理のための、好ましい実施形態によるユーザインターフェース図である。
【
図20A】
図20Aは、好ましい実施形態によるデータベースおよび記録の図である。
【
図20B】
図20Bは、好ましい実施形態によるデータベースおよび記録の図である。
【
図20C】
図20Cは、好ましい実施形態によるデータベースおよび記録の図である。
【
図20D】
図20Dは、好ましい実施形態によるデータベースおよび記録の図である。
【
図21】
図21は、好ましい実施形態によるローカル装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1を参照すると、システム100が提供されている。システム100は、ウェブサーバ104を通してインターネット108に接続されたシステムサーバ102を含む。システムサーバはデータベース106も含む。
【0008】
クライアント装置110はモービルネットワークを通してインターネット108に接続されている。クライアント装置110はローカル装置112にも接続されている。好ましい実施形態においては、ローカル装置は、クライアント装置と自動車との間にWiFi接続またはBluetooth接続を確立している。ローカル装置112は自動車コントローラ114に配線で接続されている。自動車コントローラ114は、車両内にあるセンサ120およびアクチュエータ122に接続されている。センサおよびアクチュエータは、当業界で周知のCAN BUS(コントローラエリアネットワーク(CAN)としても知られている)を通して、車載コントローラと通信している。
【0009】
クライアント装置110はシステムサーバ102のクライアントとしても、ローカル装置112のクライアントとしても機能する。クライアント装置110の実施形態は、任意の携帯無線装置、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ネットブックコンピュータ等を含む。
【0010】
ディーラーサーバ116もインターネット108に接続されており、インターネットを通してシステムサーバおよびローカル装置の両方と通信している。同様に、較正ライターサーバ118がシステムサーバ102およびクライアント装置110に接続されている。
【0011】
図2Aを参照すると、好ましい実施形態200の操作が記載されている。使用中、当該装置は、自動車情報、診断、車載コンピュータの更新、およびデータロギングの記録および閲覧を可能にしており、従って、運転習慣を調べることにより、燃費の調査が可能となる。
【0012】
工程201において、クライアント装置はアプリケーションを開き、いくつかの人口統計情報を入力することによりアカウントを設定する。工程202において、アプリケーションはシステムサーバ102にアカウント情報をアップロードする。
【0013】
工程203において、較正ライターサーバは、インターネットを通してシステムサーバから提供されるフォームを用いてアカウントを設定する。較正ライターサーバは、名前、住所、電子メールアドレス、送信コンピュータCal/Pid等のアカウント情報を含んでいる。工程204において、較正ライターサーバは、車載コントローラ用のプログラミング情報および探索表を含む1セットのオペレーティングシステムパラメータを入力する。工程206において、パラメータはシステムサーバ102に提供される。工程208において、システムサーバ102はパラメータおよびアカウント情報を格納する。工程210において、データベースはシステムサーバによって新しいパラメータに更新され、較正ライターサーバに関連付けられる。工程212において、システムサーバは、無線ネットワークを通してパラメータをクライアント装置110にアップロードする。
【0014】
代替実施形態において、技術者はウェブブラウザを通して較正ライターサーバ118からパラメータまたはファームウェアをダウンロードする。次に、技術者は、システムサーバ102を用いて、更新されたパラメータまたはファームウェアをスマートフォン110にダウンロードする。
【0015】
工程214において、クライアント装置はパラメータを格納する。工程215において、クライアント装置は、パラメータおよび特定のオプションをユーザに表示するアプリケーション(またはアプリ)を開く。工程216において、クライアント装置は、どのパラメータを実行するかに関するオプションをユーザから受け取る。工程218において、選択されたパラメータは、WiFi接続またはBluetooth接続を通してローカル装置にアップロードされる。工程220において、ローカル装置はパラメータを格納し、車載記録、データ格納等の特定のタイミング機能を開始する。
【0016】
工程222において、選択されたパラメータは自動車コントローラにアップロードされる。工程224において、自動車コントローラは新しいパラメータおよび探索表を格納する。工程226において、自動車コントローラは新しいパラメータおよび探索表を実行する。工程228において、自動車コントローラは承認信号を生成する。工程230において、承認信号はローカル装置へ送られる。工程231において、ローカル装置は承認信号を格納する。工程232において、ローカル装置はWiFi接続またはBluetooth接続を通して承認信号をクライアント装置110へ報告する。工程233において、クライアント装置は承認信号を格納し、アプリはローカル装置およびアップロードされたパラメータの状態を表示する。
【0017】
図2Bを参照すると、好ましい代替実施形態238が記載されている。工程243において、クライアント装置は自動車コントローラからライブデータフィードのターゲットを選択する。工程244において、クライアント装置はその要求をローカル装置へ送信する。工程245において、ローカル装置はライブデータ要求を格納する。工程248において、ローカル装置はライブデータ要求を自動車コントローラ114へ送る。工程252において、システム状態がローカル装置へ送られる。工程256において、ローカル装置はシステム状態を格納する。工程258において、ローカル装置はシステム状態をクライアント装置へアップロードする。工程250において、自動車コントローラは自動車からローカル装置へシステム状態をアップロードする。工程260において、クライアント装置はシステム状態を格納する。工程262において、アプリがシステム状態を表示する。更新されたシステム状態をローカル装置から受け取っているので、表示はリフレッシュされる。工程261において、ローカル装置は、自動車コントローラからシステム状態を繰り返し要求するためのループを入力する。
【0018】
工程263において、クライアント装置110はエラーコードをクリアするためのオプションをアプリケーション上で選択する。工程264において、その要求はローカル装置へアップロードされる。工程265において、その要求はメモリに格納される。工程266において、その要求は自動車コントローラへアップロードされる。工程267において、自動車はその要求を承認し、エラーコードをクリアする。
【0019】
工程268において、クライアント装置は診断レポートを要求するためのオプションをアプリケーション上で選択する。工程269において、その要求はローカル装置へアップロードされる。工程270において、ローカル装置はその要求を格納する。工程266において、ローカル装置はその要求を自動車コントローラへアップロードする。工程271において、自動車コントローラは診断レポートを生成する。工程272において、診断レポートはローカル装置へ送られる。工程273において、ローカル装置は、日付および時刻に従って、診断レポートをメモリに格納する。工程274において、診断レポートはクライアント装置へ送られる。工程275において、診断レポートはユーザの要求に従って表示される。
【0020】
工程276において、クライアント装置は、アプリケーションを使用して較正レポートを要求する。工程277において、較正要求はローカル装置へアップロードされる。工程278において、ローカル装置は較正要求を格納する。工程279において、ローカル装置はその要求を自動車コントローラへ送る。工程280において、自動車コントローラは、現在格納されているパラメータおよび較正にアクセスする。工程281において、パラメータはローカル装置へ送られる。工程282において、ローカル装置は、日付/時刻スタンプに従って、現在のセットのパラメータを格納する。工程283において、ローカル装置はパラメータをクライアント装置へ送る。工程284において、クライアント装置上のアプリケーションが要求された較正パラメータを表示する。
【0021】
図3を参照すると、システムサーバ102の設定に関する概略
図300および好ましい実施形態による特定の機能が記載されている。
【0022】
システムサーバ102は、ウェブサーバ104を通し、ユーザ/パスワードインターフェースを用いて、システムの種々のユーザ用に1セットのウェブページを提供する。302、304、および306に、ローカルホームページの概略図が示される。ローカルホームページは、較正ライターサーバ、ディーラ、および顧客または「エンドユーザ」の各々のために、ユーザタイプの選択用オプションを提供する。データベースは、各車両310および各コンピュータプロファイルID番号312を含む。各記録310は、車両識別番号、ECU通し番号、製造業者、モデル、エンジン、燃料タンク番号、ギア率、タイヤサイズ、および車両変更カテゴリを含む。各記録はシステムに入力された特定の車両に関連付けられている。コンピュータプロファイルID番号312は、車両、較正、PID構成、および警戒タイプを含むデータベースエントリである。コンピュータプロファイルID番号312は、車両オプションおよび各車両のデータログレコーディングも含む。
【0023】
較正ライターウェブページ304は、エンジン制御パラメータを入力するユーザ用に、データ記録エントリのフォームを含む。各データ記録は、写真またはロゴ、名前、電話、住所、開始日、電子メール、およびコンピュータCal/Pid用のエントリを含む。フォームが完成すると、エントリの時点で、システムサーバ102はデータフォームからのデータを記録そしてデータベースに入力する。次に、システムサーバはデータ記録をコンピュータプロファイルID番号312にコピーする。ローカル装置からの要求に基づいて自動車コントローラによって生成されるレポートは、全て、メモリに格納された時点で、車両の現在の較正に関連付けられる。好ましい実施形態では、記録のデータは、次に、車両310のメモリに直接コピーされる。
【0024】
ディーラウェブページ306は、写真/ロゴ、名前、電話、住所、開始日、および電子メールアドレスに関連するデータを含むデータエントリ用のフォームを提供する。「ディーラ」は、好ましい実施形態では、通常、車両は修理するが較正は書かない整備工場である。
【0025】
顧客ウェブページ308は、写真、電話番号、開始日、および電子メールアドレスに関するデータエントリ用のフォームを含む。このウェブフォームにより、顧客は、ローカルにインストールされるアプリケーションのダウンロードが要求できる。App GUIはローカル装置の機能へのアクセスを提供する。好ましい実施形態では、斯かる機能には、現在の較正のレポート要求、エンジン状態のリアルタイムレポートの要求、診断レポートの要求、エラーコードをクリアする要求、および較正更新をディーラまたは製造元からアップデートすることが含まれる。
【0026】
図4A-4Hは、本発明の好ましい実施形態の構成図および概略図を示す。
図4I-4Kは、本発明の好ましい実施形態の基板レイアウトを示す。
【0027】
ローカル装置112の好ましい実施形態は、フリースケールIMX28マイクロコントローラ、パラレルデータフォームおよびシリアルデータフォーム間の翻訳用UART、IEEE802.11基準またはクライアント装置110とローカルサービス112との間の通信用の他の無線プロトコルを使用するWiFi接続サービス、および車両構成部品とマイクロコントローラおよび他の装置間の通信用CAN BUSとの間の通信に使用されるローカルインターコネクトネットワーク(LIN)の設備が含まれる。
【0028】
図4Aおよび
図4Bを参照すると、方法400は、自動車コントローラ114が生成するチェックエンジンコード(診断トラブルコード(DTC)とも呼ばれる)に応答してエンジンパラメータを更新する。この方法は、較正ライターサーバ118と、システムサーバ102と、クライアント装置110と、ローカル装置112と、自動車コントローラ114との間を通過する1つ以上のメッセージを含む。
【0029】
工程411において、自動車コントローラ114はチェックエンジンコードを生成し、データフレームを凍結する。チェックエンジンコードは車両の問題を特定する。凍結データは、チェックエンジンコード生成の原因となった問題発生時点の車両状態を示す。
【0030】
工程412において、ローカル装置112と自動車コントローラ114との間にデータ接続が確立される。1つの実施形態において、データ接続は、CAN BUS(これに自動車コントローラ114が接続されている)に接続されている車載診断ポートにローカル装置112を接続することにより確立される。
【0031】
工程413において、クライアント装置110とローカル装置112との間で無線接続が確立される。1つの実施形態において、ローカル装置112は、クライアント装置110を接続可能な無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイントとして機能する。無線接続を確立するにあたり、JavaScript Object Notation(JSON)メッセージを用いてクライアント装置110とローカル装置112との間でデータが相互に交換できるように、伝送制御プロトコル(TCP)がクライアント装置110とローカル装置112との間でオープンされる。
【0032】
工程414において、ゲージデータ要求がクライアント装置110から送られ、ローカル装置112によって受け取られる。1つの実施形態において、その要求は、TCPソケットを用いたJSONを用いて送られる。ゲージデータ要求は、クライアント装置110によって表示される1つ以上のゲージの各々について送られる。ローカル装置112がクライアント装置110からの要求を受け取った後、クライアント装置110は、ローカル装置112からの通知(この通知は、ゲージデータ要求に関連付けられたゲージに表示されるべき更新データを含む)を承諾し受け取る。
【0033】
工程415において、データ要求がローカル装置112から送られ、自動車コントローラ114によって受け取られる。
【0034】
工程416において、自動車コントローラ114はゲージデータを検索する。1つの実施形態において、自動車コントローラ114は、ゲージデータに関連付けられたパラメータ識別子(PID)を検索する。
【0035】
工程417において、データは自動車コントローラ114から送られ、ローカル装置112によって受け取られる。
【0036】
任意で、工程418において、ローカル装置112は、自動車コントローラ114から受け取ったデータをローカル装置112のログファイルに記録する。
【0037】
工程419において、要求されたデータは、ローカル装置112から送られクライアント装置110によって受け取られる。1つの実施形態において、クライアント装置110は、ローカル装置112が自動車コントローラ114から更新データを受け取るごとにローカル装置112からも通知を受け取るということに関し、ローカル装置112に同意する。
【0038】
工程420において、データはクライアント装置110によって表示される。ゲージのルック・アンド・フィールを記述するレイアウト設定がクライアント装置110に格納されており、データは斯かるレイアウト設定に従って表示される。
【0039】
工程421において、エンジンコード、凍結データ、および任意でログデータの要求がクライアント装置110から送られ、ローカル装置112によって受け取られる。
【0040】
工程422において、エンジンコードおよび凍結データの要求がローカル装置112から送られ、自動車コントローラ114によって受け取られる。
【0041】
工程423において、自動車コントローラ114は工程411で生成されたエンジンコードおよび凍結データを検索する。
工程424において、エンジンコードおよび凍結データは自動車コントローラ114から送られ、ローカル装置112によって受け取られる。
【0042】
工程425において、エンジンコード、凍結データ、および任意のログがローカル装置112から送られ、クライアント装置110で受け取られる。
【0043】
工程426において、クライアント装置110は、エンジンコード、凍結データ、および任意のログを格納する。
【0044】
工程427において、クライアント装置110はエンジンコードを表示する。
【0045】
工程428において、エンジンコード、凍結データ、および任意のログはクライアント装置110から送られ、システムサーバ102によって受け取られる。
【0046】
工程429において、更新エンジンパラメータ要求がクライアント装置110から送られ、システムサーバ102によって受け取られる。
【0047】
工程430において、更新エンジンパラメータ要求がシステムサーバ102から送られ、較正ライターサーバ118によって受け取られる。
【0048】
工程431において、更新パラメータおよび/またはファームウェアが較正ライターサーバ118から送られ、システムサーバ102によって受け取られる。
【0049】
工程432において、更新パラメータおよびファームウェアがシステムサーバ102から送られ、クライアント装置110によって受け取られる。
【0050】
工程433において、更新パラメータおよびファームウェアがクライアント装置110に格納される。
【0051】
工程434において、技術者は、車両を更新するための1つ以上のパラメータおよびファームウェアを選択する。
【0052】
工程435において、選択されたパラメータおよびファームウェアがクライアント装置110から送られ、ローカル装置112によって受け取られる。
【0053】
工程436において、リプログラミング命令がローカル装置112から送られ、自動車コントローラ114によって受け取られる。1つの実施形態において、上記命令により、自動車コントローラ114は、更新されたファームウェア(当該ファームウェアの更新が選択された場合)によってフラッシュされる。加えて、パラメータは更新ファームウェアに含まれる内容を超えた変更が可能である。更新ファームウェアは車両製造元からの最新のデフォルトファームウェアであるかもしれないが、車両の特定の構成用に全てのパラメータが調整されているわけではない。1つの実施形態では、ローカル装置112のリプログラミング命令は、まず更新ファームウェアで自動車コントローラ114をリフラッシュし、次に特定のエンジン調整パラメータを更新する。
【0054】
工程437において、自動車コントローラ114は、ファームウェアおよびパラメータをローカル装置112から受け取った値に更新する。
【0055】
図5Aおよび
図5Bを参照すると、ユーザインターフェース502は複数のゲージ表示508の上にあるタイトルバー506上のメニューボタン504を含む。複数のゲージ表示508は、8つの小ゲージ表示(mini gauge view)510、512、514、516、518、520、522、および524を含んでいる。
【0056】
ユーザインターフェース502は、クライアント装置上で実行されるアプリを通してクライアント装置上に表示される。小ゲージ表示510、512、514、516、518、520、522、および524の各々の名前、値、および単位は、クライアント装置上のユーザインターフェース502に表示される。各小ゲージ510、512、514、516、518、520、522、および524のそれぞれの値542、544、546、548、550、552、554、および556は、新しいPID値を自動車コントローラから受け取るごとに連続して更新される。
図5Aの実施形態において、以下の表に示される単位を有する名前が10のPIDに付けられている。PIDの値、名前、および単位は車両ごとに異なっており、以下の表は単なる1例に過ぎない。
【0057】
【0058】
小ゲージ表示510は名前526、値542、および単位558を示しており、1つのPIDに関連付けられている。名前526は、小ゲージ510がエンジン冷却剤温度を表示していることを示しており、その値542は156.0であり、その単位558は華氏であることを示す。小ゲージ表示510は、値542がエンジン冷却剤温度の望ましい範囲内であることを示すため、緑色の印影が付けられている。
【0059】
小ゲージ表示512は名前528、値544、および単位560を示しており、1つのPIDに関連付けられている。名前528は、小ゲージ512が速度を表示していることを示しており、その値544は31.0であり、単位560は時間当たりのマイルであることを示している。小ゲージ表示512は、値544が望ましい範囲であることを示す緑色の印影にはなっておらず、値544が警戒範囲であることを示す赤色の印影にもなっていない。
【0060】
小ゲージ表示514は名前530、値546、および単位562を示しており、1つのPIDに関連付けられている。名前530は、小ゲージ514がエンジンの毎分回転数(RPM)を表示していることを示しており、その値546は31.0であり、単位562は毎分回転数であることを示している。小ゲージ表示514は、値546が望ましい範囲であることを示す緑色の印影にはなっておらず、値546が警戒範囲であることを示す赤色の印影にもなっていない。
【0061】
小ゲージ表示516は名前532、値548、および単位564を示しており、1つのPIDに関連付けられている。名前532は、小ゲージ516がエンジンの電池電圧を表示していることを示しており、その値548は2.00であり、単位564はボルト(V)であることを示している。小ゲージ表示516は赤色の印影が付されており、値548が電池電圧の警戒範囲内にあることを示している。
【0062】
小ゲージ表示518は名前534、値550、および単位566を示しており、1つのPIDに関連付けられている。名前534は、小ゲージ518がエンジンのトランスミッション温度を表示していることを示しており、その値550は219.0であり、単位566は華氏であることを示している。小ゲージ表示518は赤色の印影が付されており、値550がトランスミッション温度の警戒範囲内にあることを示している。
【0063】
小ゲージ表示520は名前536、値552、および単位568を示しており、1つのPIDに関連付けられている。名前536は、小ゲージ520がスロットル位置センサを表示していることを示しており、その値552は35であり、単位568は百分率の値であることを示している。小ゲージ表示520は、値552が望ましい範囲であることを示す緑色の印影にはなっておらず、値552が警戒範囲であることを示す赤色の印影にもなっていない。
【0064】
小ゲージ表示522は名前538、値554、および単位570を示しており、1つのPIDに関連付けられている。名前538は、小ゲージ522がエンジンの算出負荷を表示していることを示しており、その値554は35であり、単位570は百分率の値であることを示している。小ゲージ表示522は、値554が望ましい範囲であることを示す緑色の印影にはなっておらず、値554が警戒範囲であることを示す赤色の印影にもなっていない。
【0065】
小ゲージ表示524は名前540、値556、および単位572を示しており、1つのPIDに関連付けられている。名前540は、小ゲージ524がエンジンのインジェクタ圧を表示していることを示しており、その値556は25.0であり、単位572は平方インチ当たり1000ポンド(kPSI)単位であることを示している。小ゲージ表示524は緑色の印影が付されており、値556が望ましい範囲内にあることを示している。
【0066】
図5Bは、複数のゲージ表示508のうち2つの小ゲージの位置を交換するのに使用されるドラッグ・アンド・ドロップ操作を示す。小ゲージ514の位置は、小ゲージ514をその本来の位置から小ゲージ524の本来の位置方向にドラッグすることにより、複数のゲージ表示508内で小ゲージ524の位置と交換されている。
【0067】
図6Aを参照すると、ユーザインターフェース502は複数のゲージ表示604を表示するように更新されている。複数のゲージ表示604は4つの小ゲージ表示(512、530、518、および520)および1つの選択されたゲージ表示606を含む。小ゲージ表示530は更新されて強調表示されており、ゲージ530が、選択されたゲージ606に関連付けられており、しかも同じPIDを有していることが示されている。タッチまたはクリックによって複数のゲージ表示508からゲージ530が選択された場合、ユーザインターフェース502は、複数のゲージ表示508(8つのゲージ表示508)から複数のゲージ表示604(4つのゲージ表示604)へ移行する。
【0068】
上の列608は小ゲージ510および512を含む。下の列610は小ゲージ518および520を含む。
【0069】
図6Bを参照すると、上の列608が左にスライドまたはドラッグされ、小ゲージ516が現れる。上の列608を左か右にスライドまたはドラッグすることにより、任意の2つの隣接小ゲージ表示510、512、514、および516を上の列608に表示できる。ドラッグまたはスライドイベント中は最高3つまでの小ゲージ表示を表示できる。ドラッグまたはスライドイベントの後では2つの小ゲージ表示が表示されるが、その場合、選択されている小ゲージ(
図6Bでは小ゲージ512)を含める必要はない。
【0070】
図6Cを参照すると、下の列610が左にスライドまたはドラッグされる。下の列610を左か右にスライドまたはドラッグすることにより、任意の2つの隣接小ゲージ表示518、520、522、および524を上の列610に表示できる。ドラッグまたはスライドイベント中は最高3つまでの小ゲージ表示を表示できる。ドラッグまたはスライドイベントの後では2つの小ゲージ表示が表示されるが、その場合、選択されている小ゲージを含める必要はない。
【0071】
図7A,
図7B、および
図7Cを参照すると、小ゲージ表示530のPIDを変更するように、ユーザインターフェース502が操作される。
【0072】
図7Aにおいて、小ゲージ表示604がユーザインターフェース502に表示されている。小ゲージ表示530が選択されており、選択されたゲージ表示606がユーザインターフェース502に示されている。
【0073】
図7Bにおいて、選択されたゲージ表示をスライドまたはドラッグすると、第二の選択ゲージ表示706が現れる。
【0074】
図7Cにおいて、小ゲージ表示512が更新されて小ゲージ表示712となる。1つの実施形態において、小ゲージ表示712は小ゲージ表示532からの情報を重複するので、小ゲージ表示712が選択されずユーザインターフェース502が複数のゲージ表示508に戻されると、小ゲージ表示532および小ゲージ表示712の両方が表示され、両方が電池電圧を示す。
【0075】
図8Aおよび
図8Bを参照すると、設定
図804の円形ゲージスタイル802が選択ゲージ表示606用に選択される。
図8Aの設定
図802は、ユーザインターフェース要素806が
図8Bの選択ゲージ表示606から選択された後に表示される。
【0076】
設定
図804は、選択
図606に関連したPIDの名前および単位を特定する名前808および単位810を含んでいる。設定
図804はユーザインターフェース要素812を含んでおり、それを選択すると、ユーザインターフェース502を表示設定
図804(
図8A)から表示設定
図606(
図8B)へ移行させる。円形ゲージスタイル802を選択することにより、円形ゲージ表示814が選択ゲージ606に示される。
【0077】
選択ゲージ表示606において、名前816および単位818は、選択
図606に関連したPIDの名前および単位を特定する。値820は、選択ゲージ表示606に関連したPIDの現在値を示す。単位822は、選択ゲージ表示606に関連したPIDの現在値を示す。ユーザインターフェース要素824は、現在の車両ギアとしてどのギアが自動車コントローラによって報告されようとしているかを示す。
【0078】
円形ゲージ表示814は警戒セクション824を含んでいる。1つの実施形態において、警戒セクション824は赤色の陰影を有しており、RPMレベルが低すぎることを示している。
【0079】
円形ゲージ表示814は所望セクション826を含んでいる。1つの実施形態において、所望セクション826は緑色の陰影を有しており、RPMレベルが車両の望ましい作動範囲にあることを示している。
【0080】
図9Aおよび
図9Bを参照すると、設定
図804の弧状ゲージスタイル902がゲージ表示606用に選択されている。弧状ゲージスタイル902が選択されると、選択ゲージ表示606は弧状ゲージ表示904を示す。弧状ゲージ表示904は警戒セクション906を含む。1つの実施形態において、警戒セクション906は赤色の陰影を有しており、警戒セクション906内にあるPID値が低すぎることを示している。
【0081】
弧状ゲージ表示904は所望セクション908を含む。1つの実施形態において、所望セクション908は緑色の陰影を有しており、所望セクション908内にあるPID値が最大トルクまたは馬力の1つに関して好ましい範囲内にあることを示している。
【0082】
図10Aおよび
図10Bを参照すると、設定
図804のバーゲージスタイル1002がゲージ表示606用に選択される。バーゲージスタイル1002が選択されると、選択ゲージ表示606がバーゲージ表示1004を示す。バーゲージ表示1004は警戒セクション1006を含んでいる。1つの実施形態において、警戒セクション1006は赤色の陰影を有しており、警戒セクション1006内にあるPID値が低すぎることを示している。
【0083】
バーゲージ表示1004は所望セクション1008を含んでいる。1つの実施形態において、所望セクション1008は緑色の陰影を有しており、所望セクション1008内にあるPID値が最大トルクまたは馬力の1つに関して好ましい範囲内にあることを示している。
【0084】
図11Aおよび
図11Bを参照すると、設定
図804のライン履歴ゲージスタイル1102がゲージ表示606用に選択される。ライン履歴ゲージスタイル1102が選択されると、選択ゲージ表示606がライン履歴ゲージ表示1104を示す。ライン履歴ゲージ表示1104は、選択されたゲージの最近値を時間の関数として示すグラフである。最近値はクライアント装置に格納される。ライン履歴ゲージ表示1104はグラフの右側に直近のデータを示す。
【0085】
図12Aから
図12Iを参照すると、ユーザインターフェース502は選択ゲージ表示606を有する複数のゲージ表示604から成る。選択ゲージ表示606は、各々調整可能な警戒セクション824、所望セクション826、および警戒セクション1202を含む。警戒セクション824はPID値が低すぎる場合に特定され、警戒セクション1202はPID値が高過ぎる場合に特定される。
【0086】
警戒セクション824、所望セクション826、および警戒セクション1202の設定を調整するには、ユーザインターフェース要素806を選択して設定
図804(
図12B)を表示し、次に、設定
図804からユーザインターフェース要素1204を選択してユーザインターフェース502上に
図1206(
図12C)を表示する。
図1206はパラメータ調整
図1206とも呼ばれる。
【0087】
パラメータ調整
図1206は、ユーザインターフェース要素1208、ユーザインターフェース要素1210、名前1212、および単位1214を含む。
【0088】
ユーザインターフェース要素1208は取消ボタンであり、それが選択されると、パラメータ調整
図1206で行われた変更が元に戻される。ユーザインターフェース要素1208を選択した後、ユーザインターフェース502は、
図12Bに示されるように、設定
図804を有する複数のゲージ表示604へ戻る。
【0089】
ユーザインターフェース要素1210は、それを選択することにより、パラメータ調整
図1206で行われた変更を受け入れるボタンである。ユーザインターフェース要素1210を選択した後、ユーザインターフェース502は、
図12Bに示されるように、設定
図804を有する複数のゲージ表示604へ戻る。
【0090】
名前1212および単位1214は、
図1206に表示されるPID情報のタイプおよび単位を特定する。1つの実施形態において、名前1212は毎分回転数(RPM)であり、単位1214はRPMである。
【0091】
ユーザインターフェース要素1216は所望セクション826が選択ゲージ表示606に示されているかどうかを示すチェックボックスである。所望セクション826の範囲は最小所望閾値1218と最大所望閾値1220との間の範囲によって制御される。PID値が最小所望閾値1218と最大所望閾値1220との間にある場合、該PID値は望ましい範囲または好ましい範囲に存在する。
【0092】
警戒セクション824および警戒セクション826の表示はユーザインターフェース要素1222によって制御される。警戒セクション824と警戒セクション826との間のギャップの範囲は、最小警戒閾値1224と最大警戒閾値1226との間の範囲によって制御される。PID値が最小警戒閾値1224未満または最大警戒閾値1226超であれば、該PID値は、エンジンの不具合、損傷、または故障に至る可能性のある警戒範囲に存在する。
【0093】
ユーザインターフェース要素1228は燃料除去設定が作動しているか否かを特定する。PID値が最小燃料除去閾値1224未満または最大燃料除去閾値1226超であれば、該PID値は、エンジンを保護するため、エンジンへの燃料供給が減らされる燃料除去範囲に存在する。
【0094】
1つの実施形態において、パラメーター調整
図1206に表示される閾値により、以下に示される関係が維持される。
【0095】
最小燃料除去閾値1230が最小警戒閾値1224以下 関係1
最小警戒閾値1224が最小所望閾値1218以下 関係2
最小所望閾値1218が最大所望閾値1220以下 関係3
最大所望閾値1220が最大警戒閾値1226以下 関係4
最大警戒閾値1226が最大燃料除去閾値1232以下 関係5
図12Dを参照すると、最小所望閾値1218を左へドラッグすれば、最小警戒閾値1224および最小燃料除去閾値1230も左へ移動するので、最小警戒閾値1224も最小燃料除去閾値1230も最小所望閾値1218以下に維持される。
【0096】
最大所望閾値1220を右へドラッグすると、最大警戒閾値1226および最大燃料除去閾値1232も右へ移動するので、最大警戒閾値1226も最大燃料除去閾値1232も最大所望閾値1220以上に維持される。
【0097】
図12Eを参照すると、最小警戒閾値1224を右へドラッグすれば、最小所望閾値1218も右へ移動するので、最小所望閾値1218は最小警戒閾値1224以上に維持される。
【0098】
最大警戒閾値1226を左へドラッグすれば、最大所望閾値1220も左に移動するので、最大所望閾値1220は最大警戒閾値1226以下に維持される。
【0099】
図12Fを参照すると、最小警戒閾値1224を左へドラッグすれば、最小燃料除去閾値1230も左へ移動するので、最小燃料除去閾値1230は最小警戒閾値1224以下に維持される。
【0100】
最大警戒閾値1226を右へドラッグすると、最大燃料除去閾値1232も右に移動するので、最大燃料除去閾値1232は最大警戒閾値1226以上に維持される。
【0101】
図12Gを参照すると、最小燃料除去閾値1230を右へドラッグすれば、最小警戒閾値1224および最小所望閾値1218も右へ移動するので、最小警戒閾値1224も最小所望閾値1218も最小燃料除去閾値1230以上に維持される。
【0102】
最大燃料除去閾値1232を左へドラッグすれば、最大警戒閾値1226および最大所望閾値1220も左へ移動するので、最大警戒閾値1226も最大所望閾値1220も最大燃料除去閾値1232以下に維持される。
【0103】
図12Hおよび
図12Iを参照すると、ユーザインターフェース要素(チェックボックス)1216が非選択とされ、ユーザインターフェース要素(終了ボタン)1210が選択されると、
図12Iに示されるように、所望セクションは選択ゲージ表示606には表示されない。
【0104】
図13Aおよび
図13Bを参照すると、ユーザインターフェース502が複数のゲージ表示604を表示し、小ゲージ518が選択され、設定
図804が表示されている。設定
図804はユーザインターフェース要素1302およびユーザインターフェース要素1304を含んでいる。
【0105】
ユーザインターフェース要素1302およびユーザインターフェース要素1304により、小ゲージ518に関連するPID値用のいくつかの単位から1単位を選択できる。1つの実施形態において、小ゲージ518はトランスミッション温度に関連付けられており、ユーザインターフェース要素1302を選択すると摂氏(℃)で表示でき、ユーザインターフェース要素1304を選択すると華氏(°F)で表示できる。
【0106】
図14Aから
図14Eを参照すると、ユーザインターフェース502は複数(8つ)のゲージ表示508から複数のゲージ表示1401へ移行する。複数のゲージ表示1401は5つのゲージ表示1401と呼んでもよい。8つのゲージ表示508から5つのゲージ表示1401への移行は、8つのゲージ表示508を上方へドラッグして5つのゲージ表示1401を露出させるスライドまたはドラッグイベントがある場合に生じる。加えて、5つのゲージ表示1401から8つのゲージ表示508への移行は、5つのゲージ表示1401を下方へドラッグして8つのゲージ表示508を露出させるスライドまたはドラッグイベントがある場合に生じる。
【0107】
図14Bを参照すると、5つのゲージ表示14101はゲージ表示14202、14203、14204、14205、および14206を含み、それらは大中心ゲージ表示14202、左上ゲージ表示14203、左下ゲージ表示14204、右上ゲージ表示14205、および左下ゲージ表示14206と呼んでもよい。
【0108】
大中心ゲージ表示14204は、名前14207、値14208、単位14209、ギア14210、および円形ゲージ表示14211を含む。円形ゲージ表示14211は、下部警戒セクション14212、所望クション14213、および上部警戒セクション14214を含む。大中心ゲージ表示14204は、車両が後退位置にあり、トランスミッション温度が274.0°Fであり、望ましい範囲を超える警戒範囲にあることを示している。
【0109】
左上ゲージ表示14203は、名前14215、単位14216、値14217、および弧状ゲージ表示14218を含む。弧状ゲージ表示14218は、下部警戒セクション14219、所望クション14220、および上部警戒セクション14221を含む。左上ゲージ表示14203は、モーターのRPMが4328RPMであり、それは望ましい範囲のすぐ上であり、上部警戒範囲内にあることを示している。
【0110】
左下ゲージ表示14204は、名前14223、単位14224、値14225、および弧状ゲージ表示14226を含む。弧状ゲージ表示14226は、下部警戒セクション14227、所望クション14228、および上部警戒セクション14229を含む。左下ゲージ表示14204は、電池電圧が15.00Vであり、上部警戒範囲にあることを示している。
【0111】
右上ゲージ表示14205は、名前14230、単位14231、値14232、および弧状ゲージ表示14233を含む。弧状ゲージ表示14233は、下部警戒セクション14234、所望クション14235、および上部警戒セクション14236を含む。右上ゲージ表示14205は、エンジン冷却剤温度が240.0°Fであり、望ましいレベルより上の上部警戒範囲にあることを示している。
【0112】
右下ゲージ表示14206は、名前14237、単位14238、値14239、および弧状ゲージ表示14240を含む。弧状ゲージ表示14240は、値が高過ぎることを示す警戒セクション14241を含む。右下ゲージ表示14206は、車両の速度が299.0MPHであり、上部警戒範囲にあることを示している。
【0113】
大きな5つのゲージ表示14101のゲージに表示された名前、単位、および値は、各々、各ゲージの各値が警戒セクションにあることを示すため、赤色の陰影が付されている。
ゲージ表示14202、14203、14204、14205、および14206の任意の1つが大きな5つのゲージ表示14101から選択されると、ユーザインターフェース502は、
図14Cに示されるように、大きな5つのゲージ表示14101の表示から複数のゲージ表示14301および選択ゲージ表示14302へ移行する。複数のゲージ表示14301は、小さい5つのゲージ表示14301と呼んでもよい。
【0114】
図14Cを参照すると、小さい5つのゲージ表示14301は、ゲージ表示14303、14304、14305、14306、および14307を含み、それらは、それぞれ、小中央ゲージ表示14303、左上ゲージ表示14304、左下ゲージ表示14305、右上ゲージ表示14306、右下ゲージ表示14307と呼んでもよい。小さい5つのゲージ表示14301のゲージ表示14303、14304、14305、14306、および14307は、それぞれ、
図14Bの大きい5つのゲージ表示14101のゲージ表示14202、14203、14204、14205、および14206と同じPIDに関連付けられている。ゲージ表示14303、14304、14305、14306、および14307は、エンジンの現状を反映するため、連続して更新される。
【0115】
図14Cの選択ゲージ表示14302は、
図6の選択ゲージ表示606に類似しており、小中央ゲージ表示14303に関連付けられている。小中央ゲージ表示14303は外形線14308を含んでおり、それは小中央ゲージ表示14303が選択ゲージ表示14302にリンクした、または関連したゲージ表示であることを示しており、更に、大中央ゲージ表示14202が
図14Bの複数のゲージ表示14101から選択されたかもしれないことも示している。
【0116】
【0117】
図14Dを参照すると、最初に華氏(°F)が選択され、それが小中央ゲージ表示14303に表示される。ユーザインターフェース要素14310が選択されると、摂氏(℃)が選択され、それが小中央ゲージ表示14303に表示される。
【0118】
図15Aから
図15Dを参照すると、選択ゲージ表示14302を上方向にスライドまたはドラッグすると、第二の選択ゲージ表示1502が現れる。加えて、トランスミッション温度に関連付けられた小中央ゲージ表示14303が第二の小中央ゲージ表示1504へ更新される。第二の小中央ゲージ表示1504は平方インチ当たり29.0ポンドのブースト値である。
【0119】
図15Dの小右上ゲージ表示14306を選択すると、
図15Cの選択ゲージ表示1502が
図15Dの選択ゲージ表示1504へ更新される。選択ゲージ表示1504は小右上ゲージ表示14306と同じPID情報を示す。小右上ゲージ表示14306は外形線1510を含むように更新され、小中央ゲージ表示の周りの外形線1506は除かれる。
【0120】
図16Aを参照すると、メニューボタン504が選択される。8つのゲージ表示508が右および下方向に部分的にスライドされ、メニュー1602の表示を強調するため、より透明に変わる。メニュー1602はユーザインターフェース要素1604、1606、1608、1010、1012、および1614を含んでおり、それらは、「私のゲージ」ボタン1604、「私の車両」ボタン1606、「プログラム」ボタン1608、「診断」ボタン1610、「データログ」ボタン1612、および「設定」ボタン1614と呼んでもよい。
【0121】
ボタン1604を選択すると、メニュー1602が除かれ、直近のゲージ表示すなわち
図16Aの8つのゲージ表示508に戻る。
【0122】
ボタン1606を選択すると、メニュー1602が除かれ、ユーザインターフェース502が
図16Bの
図1616へ移行する。
図1616は「私の車両」
図1616と呼ばれてもよく、クライアント装置アプリに関連付けられた各車両のユーザインターフェース要素を含んでいる。ユーザインターフェース要素1618は、車両の年度、製造業者、およびモデルを含んでおり、ユーザインターフェースに関連付けられた当該車両にローカル装置が取り付けられていることを示している。
【0123】
ユーザインターフェース要素1618を選択すると、ユーザインターフェース502は
図16Cの
図1620へ移行する。
図1620は車両
図1620と呼ばれてもよく、ユーザインターフェース1622および1624を含み、車両をシェアする技術者の数および現在のECUプロファイルを特定する。
【0124】
ユーザインターフェース1622を選択すると、ユーザインターフェース502は
図16Dの
図1626へ移行する。
図1626はシェア管理
図1626と呼ばれてもよく、ユーザインターフェース要素1628を含んでおり、車両をシェアする技術者を1つ以上のユーザインターフェース要素にリストアップする。
図16Dに示されているように、当該車両はいずれの技術者ともシェアされていない。
【0125】
ユーザインターフェース1624を選択すると、ECUプロファイルの管理を可能にする別の図(図示しない)が現れる。ECUプロファイルの管理は、プロファイル内の1つ以上のパラメータを更新することと、クライアント装置からプロファイルを削除することとを含む。
【0126】
ユーザインターフェース要素1628を選択すると、ユーザインターフェース502は
図16Eの
図1630へ移行する。
図1630はシェア管理
図1630と呼ばれてもよく、ユーザインターフェース要素1632、鍵盤1634、およびユーザインターフェース要素1636を含んでいる。ユーザインターフェース要素1632は、システムサーバ(例えば
図1のシステムサーバ102)にアクセスするためのログイン情報として機能する技術者の電子メールアドレスを受け取るエディットボックスである。
【0127】
1つの実施形態において、ユーザインターフェース502の
図1630は、車を診断している技術者によって使用されるクライアント装置上に表示され、当該技術者がサーバへログインできるようにする。鍵盤1634上の「終了」ボタンまたはユーザインターフェース要素1636を選択すると、クライアント装置アプリは、システムサーバへのログイン並びに車両と技術者のクライアント装置との関連付け(またはシェア)を試みる。
【0128】
代替実施形態において、ユーザインターフェース502の
図1630は、診断中の車両の所有者が使用するクライアント装置上で表示される。鍵盤1634上の「終了」ボタンまたはユーザインターフェース要素1636を選択すると、クライアント装置アプリは、サーバへ技術者の電子メールアドレスを送信し、その結果、技術者はログインできるようになり、技術者が操作する第二クライアント装置上で、車両のODB2ポートからの車両情報をシェアできるようになる。車両情報を技術者のクライアント装置でシェアすることにより、車両と技術者が離れた場所にいても、技術者は車両を診断できる。
【0129】
図17A、
図17B、
図17Cを参照すると、メニュー1602からユーザインターフェース要素1610を選択すれば、ユーザインターフェース502は
図1702を表示する。
図1702は診断
図1702と呼ばれてもよく、テキスト記述を有する診断コードのリスト1704を表示する。リスト1704はスクロールアップまたはダウンすることにより2頁以上の情報を示すことができるリストである。
図17Bはリスト1704の上部を示しており、
図17Cはリスト1704の下部を示している。
【0130】
図18Aおよび
図18Bを参照すると、メニュー1602からユーザインターフェース要素1612を選択すれば、ユーザインターフェース502は
図1802を表示する。
図1802は「データログ」
図1802と呼ばれてもよく、データログのリスト1804を表示し、その下にユーザインターフェース要素1806が位置する。リスト1804はスクロール可能なリストであり、システムサーバへ送信可能なデータログを示す。データログは、ローカル装置が自動車コントローラから受け取り、クライアント装置がローカル装置から受け取った情報を格納する。ユーザインターフェース要素1806を選択することにより、リスト1804から選択されたデータログがシステムサーバへ送られる。
【0131】
図19A、
図19B、
図19C、および
図19Dを参照すると、ユーザインターフェース要素1614を選択すれば、ユーザインターフェース502は
図1902を表示する。
図1902は「設定」
図1902と呼ばれてもよく、アプリのユーザがアプリ関係の種々の設定を閲覧および制御できるようにする1つ以上のユーザインターフェース要素を表示する。
【0132】
ユーザインターフェース要素1904は、名前および電子メールアドレスを含む連絡情報を表示する。ユーザインターフェース要素1904が選択されると、ユーザインターフェース502は、ユーザが連絡情報(これは電話番号および誕生日も含む)を閲覧および操作できる別の図(図示しない)を表示する。連絡情報は、ローカル装置が接続される車両の所有者に技術者が連絡するのに使用される。
【0133】
ユーザインターフェース要素1906を選択すると、クライアント装置アプリの使用方法を示す1つ以上のビデオが表示される。
【0134】
ユーザインターフェース要素1908はクライアント装置アプリ自体の開発用である。ユーザインターフェース要素1908が選択されると、クライアント装置アプリは、ユーザインターフェース要素1904で特定されている連絡先へ、クライアント装置アプリによって記録された情報ログを電子メールで送信する。
【0135】
ユーザインターフェース要素1910は、現在実行しているバージョンのクライアント装置アプリを表示する。
【0136】
ユーザインターフェース要素1912は、現在実行しているバージョンの、ローカル装置で実行しているファームウェアを表示する。
【0137】
ユーザインターフェース要素1914は、ローカル装置が送信しクライアント装置が受信した無線信号の強度を示す受信信号強度インジケータ(RSSI)を表示する。
【0138】
ユーザインターフェース要素1916はインターネットプロトコル(IP)アドレスを含むエディットボックスであり、該アドレスはローカル装置で実行しているサーバに接続するのにクライアント装置が使用するものである。
【0139】
ユーザインターフェース要素1918はバイナリセレクタスイッチであり、それを有効にすると、ローカル装置で実行しているサーバにアプリが接続可能となる。
【0140】
ユーザインターフェース要素1920は複数位置シングルセレクタスイッチであり、ローカル装置で実行しているサーバとの通信にクライアント装置アプリが使用するプロトコルバージョンを選択するのに使用されるものである。
【0141】
図20Aを参照すると、サーバデータベース20100は、
図1のシステムサーバによってアクセスされるデータベース106の実施形態である。サーバデータベース20100は、それ自体データベースである1つ以上の記録を有する。該記録はシステムの任意の
装置に格納できる。1つの実施形態において、サーバデータベース20100は、車両20102、技術者20104、およびエンジン制御ユニット(ECU)プロファイル20106を含む。
【0142】
車両20102は、各々車両に関連付けられた
図20Bの車両記録20200を有する。技術者20104は、各々車両に関連付けられた技術者記録20200を有する。ECUプロファイル20106は、各々車両に関連付けられたプロファイル記録20400を有する。
【0143】
図20Bを参照すると、車両記録20200は車両に関するデータおよび情報を有する。車両識別番号(VIN)は、国際標準ISO3833に従って車両の製造元によって当該車両に割り当てられたユニークなデータである。年度20204は車両のモデル年度であり、1つの実施形態においては、符号なしの整数として格納される。製造業者20206は車両の製造元を特定し、1つの実施形態においては、米国規格協会情報交換標準コード(ASCII)またはユニコードに従ってキャラクター列として格納される。モデル20208は車両のモデルを特定し、1つの実施形態においては、キャラクター列として格納される。技術者20210は、車両に関連付けられた各技術者用に、技術者記録20300にリンクされる。ECUプロファイル20212は、車両に関連付けられた各ECUプロファイル用に、ECUプロファイル記録20400にリンクされる。
【0144】
図20Cを参照すると、技術者記録20300は車両に関連付けられたデータおよび情報を有する。名前20302は技術者の名前であり、1つの実施形態においては、キャラクター列として格納される。電子メール20304は技術者の電子メールアドレスであり、当該技術者のログイン識別子としても機能し、1つの実施形態においては、キャラクター列として格納される。車両20308は、技術者に関連付けられた車両記録20200にリンクされる。クライアント装置データ20310は、システムにアクセスするのに技術者が使用する装置に関するデータおよび情報を含み、その中には、ユニークな装置識別子、オペレーティングシステム(OS)バージョン、クライアントアプリケーションバージョン等が含まれる。
【0145】
図20Dを参照すると、ECUプロファイル記録20400はECUプロファイルに関連付けられたデータおよび情報を有する。ECUプロファイル記録20400はファームウェア20402およびパラメータ20408を含む。
【0146】
ファームウェア20402は、自動車コントローラ(例えば、
図1の自動車コントローラ114)で実行されるファームウェアである。ファームウェア20402は、コード20404および設定20406を含む。コード20404は自動車コントローラの操作を可能にするコンピュータコード命令である。設定20406は、効率または性能の面でエンジンを調整するのに使用される設定であり、その中には、点火進角、スパークタイミング、燃料噴射、電子スロットル制御、きのこ弁タイミング、ブースト制御、アンチロックブレーキシステム、自動変速機、調速機、電子安定制御システム等が含まれる。
パラメータ20408は、クライアント装置(例えば、
図1のクライアント装置110)に表示されるゲージ用のパラメータである。パラメータ識別子(PID)20410
は、パラメータに関連付けられた自動車コントローラからのデータタイプをユニークに特定する識別番号である。名前20412はパラメータの名前を特定するものであり、その中には、エンジン冷却剤温度、速度、毎分回転数、電子電圧、トランスミッション温度、ブースト、算出負荷、インジェクタ圧、インジェクタパルス幅、スロットル位置センサ等が含まれ得る。所望最大値20414は、パラメータの望ましい最大値を示す数値である。所望最小値20416は、パラメータの望ましい最小値を示す数値である。
【0147】
警戒最大値20418は、上部警戒範囲の開始を示す数値である。警戒最小値20420は、下部警戒範囲の終わりを示す数値である。警戒最大値20418超または警戒最小値20420未満に関連付けられた値で車両を運転し続けると、該エンジンが故障するおそれがある。
【0148】
燃料除去最大値20422は、故障を防ぐため、それ以上では、車両の燃料が抜かれる閾値を示す数値である。燃料除去最小値20424は、故障を防ぐため、それ以下では、車両の燃料が抜かれる閾値を示す数値である。
【0149】
ゲージスタイル20426は、クライアント装置にパラメータ値を表示するのに使用されるゲージのスタイルを特定する。
【0150】
利用可能単位20428は、パラメータ20408に関係した値を表示するのに使用できる単位のリストである。選択単位20430は、パラメータ20408の値を表示するのに使用される利用可能単位20428のうちどの単位が使用されるのかを特定する。
【0151】
図21を参照すると、システム2102は、
図1のローカル装置112内のシステムである。システム2102はローカル装置112を制御するアプリケーションプロセッサ2104を含んでいる。システム2102は、外部メモリインターフェース(EMI)2106、汎用メディアインターフェース(GPMI)2108、同期シリアルポート(SSP)2110、およびコントローラエリアネットワーク(CAN)インターフェース2112および2114を含む。
【0152】
EIM2106はメモリ2116に接続されており、GPMI2108はメモリ2118に接続されている。1つの実施形態において、メモリ2118は、メモリ2116を用いてアプリケーションプロセッサ2104によって実行されるプログラムおよびデータを格納する低速持続性メモリである。
【0153】
SSP2110はWiFiモジュール2112に接続されており、無線通信を可能にしている。1つの実施形態において、クライアント装置を接続できるアクセスポイントとしてローカル装置112が機能できるように、メモリ2116およびメモリ2118のうち1つ以上に格納されているプログラム命令が、アプリケーションプロセッサ2104によって実行される。
【0154】
CANインターフェース2112はコネクタ2120を通して車両の第一CANバスに接続されており、CANインターフェース2114はコネクタ2120を通して車両の第二CANバスに接続されている。1つの実施形態において、コネクタ2120はRJ45コネクタであり、アダプタ(図示しない)がコネクタ2120と車両の車載診断(OBD)ポートとの間を接続する。
【0155】
本開示の実施形態が上述において詳細に記述されてはいるが、本開示の精神および範囲から逸脱することなく種々の変更、代用、および修正が行えることは、当業者には理解されるべきでる。従って、斯かる変更、代用、および修正の全てが、以下の特許請求項の範囲に定義される本開示の範囲内に含まれることが意図されている。特許請求項の範囲のいずれのミーンズ・プラス・ファンクション節においても、上述の構造体は、引用された機能、並びに構造等価物のみならず等価構成をも実行するものとしてカバーされていることが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
プログラマブルECUは、機能向上のための重大変更がアフターマーケットにおいて行われる場合などに要求される。斯かる変更は、ターボチャージャーシステム、中間冷却器システム、または変更された排気システム等の追加を含む場合が多い。プログラマブルECUは、車両の製造元から定期的に更新を受けるいくつかの車両システム、例えば、エンジン制御モジュール(ECM)、トランスミッション制御モジュール(TCM)、ボディ制御モジュール、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバッグ制御モジュール等にも使用される。各ECUは、要求されている変更に該当システムの機能を一致させるため、および/またはECUのソフトウェアおよびパラメータを更新するため、リマップまたはリプログラミングされる。ECUで高性能エンジン用にリマップし得る他の変更には、点火タイミング、最大RPM、水温補正、低燃料圧調節剤および閉回路ラムダ(目標の空気燃料比を調節するため)、ターボチャージャーのウェイストゲート制御、段階的燃料噴射、可変速式カムタイミング、ギア制御、およびターボチャージャーのアンチラグ等が挙げられる。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある(国際出願日以降国際段階で引用された文献及び他国に国内移行した際に引用された文献を含む)。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 米国特許出願公開第2015/0007155号明細書
(特許文献2) 米国特許出願公開第2013/0246135号明細書
(特許文献3) 米国特許第9,489,544号明細書
(特許文献4) 米国特許第9,483,884号明細書
(特許文献5) 米国特許第9,418,492号明細書
(特許文献6) 米国特許第9,342,934号明細書
(特許文献7) 米国特許第9,324,195号明細書
(特許文献8) 米国特許第9,292,984号明細書
(特許文献9) 米国特許第9,286,264号明細書
(特許文献10) 米国特許第9,280,859号明細書
(特許文献11) 米国特許第9,269,169号明細書
(特許文献12) 米国特許第9,248,807号明細書
(特許文献13) 米国特許第9,233,655号明細書
(特許文献14) 米国特許第9,224,251号明細書
(特許文献15) 米国特許第9,224,249号明細書
(特許文献16) 米国特許第9,142,066号明細書
(特許文献17) 米国特許第9,142,065号明細書
(特許文献18) 米国特許第9,141,503号明細書
(特許文献19) 米国特許第9,135,759号明細書
(特許文献20) 米国特許第9,126,483号明細書
(特許文献21) 米国特許第9,120,357号明細書
(特許文献22) 米国特許第9,050,862号明細書
(特許文献23) 米国特許第9,031,710号明細書
(特許文献24) 米国特許第9,014,908号明細書
(特許文献25) 米国特許第9,002,554号明細書
(特許文献26) 米国特許第8,914,187号明細書
(特許文献27) 米国特許第8,855,621号明細書
(特許文献28) 米国特許第8,825,271号明細書
(特許文献29) 米国特許第8,559,937号明細書
(特許文献30) 米国特許第8,527,135号明細書
(特許文献31) 米国特許第8,447,459号明細書
(特許文献32) 米国特許第8,406,951号明細書
(特許文献33) 米国特許第8,055,403号明細書
(特許文献34) 米国特許第8,036,788号明細書
(特許文献35) 米国特許第8,035,508号明細書
(特許文献36) 米国特許第8,024,084号明細書
(特許文献37) 米国特許第8,019,501号明細書
(特許文献38) 米国特許第8,014,789号明細書
(特許文献39) 米国特許第7,904,219号明細書
(特許文献40) 米国特許第7,792,618号明細書
(特許文献41) 米国特許第7,747,365号明細書
(特許文献42) 米国特許第7,650,210号明細書
(特許文献43) 米国特許第7,630,801号明細書
(特許文献44) 米国特許第7,629,876号明細書
(特許文献45) 米国特許第7,620,484号明細書
(特許文献46) 米国特許第7,480,551号明細書
(特許文献47) 米国特許第7,447,574号明細書
(特許文献48) 米国特許第7,421,321号明細書
(特許文献49) 米国特許第7,363,129号明細書
(特許文献50) 米国特許第7,228,211号明細書
(特許文献51) 米国特許第7,225,065号明細書
(特許文献52) 米国特許第7,162,339号明細書
(特許文献53) 米国特許第7,082,359号明細書
(特許文献54) 米国特許第7,050,897号明細書
(特許文献55) 米国特許第6,928,348号明細書
(特許文献56) 米国特許第6,879,894号明細書
(特許文献57) 米国特許第6,738,697号明細書
(特許文献58) 米国特許第6,732,032号明細書
(特許文献59) 米国特許第6,732,031号明細書
(特許文献60) 米国特許第6,636,790号明細書
(特許文献61) 米国特許出願公開第2015/0007155号明細書
(特許文献62) 米国特許出願公開第2013/0246135号明細書
(特許文献63) 米国特許第8,781,442号明細書
(特許文献64) 米国特許第9,747,254号明細書
(特許文献65) 米国特許出願公開第2009/0178986号明細書
(特許文献66) 米国特許出願公開第2012/0136827号明細書
(特許文献67) 米国特許出願公開第2004/0111505号明細書
(特許文献68) 米国特許出願公開第2015/0317594号明細書
(特許文献69) 米国特許出願公開第2016/0347328号明細書
(特許文献70) 米国特許出願公開第2016/0274160号明細書
(特許文献71) 米国特許出願公開第2016/0239937号明細書
(特許文献72) 米国特許出願公開第2016/0189447号明細書
(特許文献73) 米国特許出願公開第2015/0298653号明細書
(特許文献74) 米国特許出願公開第2014/0081481号明細書
(特許文献75) 米国特許出願公開第2014/0100716号明細書
(特許文献76) 米国特許出願公開第2014/0294180号明細書
(特許文献77) 米国特許出願公開第2013/0275214号明細書
(特許文献78) 米国特許出願公開第2013/0261914号明細書
(特許文献79) 米国特許出願公開第2009/0318121号明細書
(特許文献80) 米国特許出願公開第2012/0288016号明細書
(特許文献81) 米国特許出願公開第2013/0261907号明細書
(特許文献82) 米国特許出願公開第2013/0212659号明細書
(特許文献83) 米国特許出願公開第2014/0379171号明細書
(非特許文献)
(非特許文献1) GT Platinum Diesel Manual,Bully Dog by Derive,Doc.40420-99 v4.0,available at https://www.bullydog.com/Products/unfiltered-product/bd/BDGTPD/bully-dog-gt-diesel,last accessed April 9,2018
(非特許文献2) GT Quick Start Guide,Bully Dog by Derive,available at https://www.bullydog.com/Products/unfiltered-product/bd/BDGTPD/bully-dog-gt-diesel,last accessed April 9,2018
(非特許文献3) H&S Performance Mini Maxx Street Tuner Installation/Operation Manual,available at https://www.dieselops.com/h-s-performance-mini-maxx-race-tuner-programmer,last accessed April 9,2018
(非特許文献4) H&S Performance Black Maxx Installation Manual,available at http://4wheelonline.com/.253598.0?search=h%26s%20performance%20black%20maxx,last accessed April 9,2018
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0152
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0152】
EMI2106はメモリ2116に接続されており、GPMI2108はメモリ2118に接続されている。1つの実施形態において、メモリ2118は、メモリ2116を用いてアプリケーションプロセッサ2104によって実行されるプログラムおよびデータを格納する低速持続性メモリである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0153
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0153】
SSP2110はWiFiモジュール2120に接続されており、無線通信を可能にしている。1つの実施形態において、クライアント装置を接続できるアクセスポイントとしてローカル装置112が機能できるように、メモリ2116およびメモリ2118のうち1つ以上に格納されているプログラム命令が、アプリケーションプロセッサ2104によって実行される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0154
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0154】
CAN0インターフェース2112はコネクタ2122にリンクされたCAN0_HI/LOWを通して車両の第一CAN送受信機2124に接続されており、CAN1インターフェース2114はアナログマルチプレクサ2128およびコネクタ2122を通して車両の第二CAN送受信機2126に接続されている。アナログマルチプレクサ2128は2つのCAN1_HI_B/LOW_Bを通してコネクタ2122に接続されている。入出力(IO)マルチプレクサ制御部2113もまた、アナログマルチプレクサ2128に接続されている。1つの実施形態において、コネクタ2122はRJ45コネクタであり、アダプタ(図示しない)はコネクタ2122と車両の車載診断(OBD)ポートとの間に接続されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【外国語明細書】