(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174231
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて、システム情報をシグナリングする装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 48/14 20090101AFI20221115BHJP
H04W 74/08 20090101ALI20221115BHJP
H04W 72/12 20090101ALI20221115BHJP
【FI】
H04W48/14
H04W74/08
H04W72/12 130
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022146143
(22)【出願日】2022-09-14
(62)【分割の表示】P 2018545357の分割
【原出願日】2017-02-27
(31)【優先権主張番号】62/301,016
(32)【優先日】2016-02-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/334,706
(32)【優先日】2016-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アギワル,アニル
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ヨンビン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無線通信システムにおけるシステム情報の送受信に際してオーバヘッド(時間/周波数リソース)を削減した装置及び方法を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおけるユーザ装置の方法であって、基地局から、第1システム情報(SI)には含まれない情報を含む第2SIが報知されているかどうかを指示する情報を含んで周期的に報知される第1SIを受信する段階と、基地局に、PRACHプリアンブルを送信する段階と、基地局から、PRACHプリアンブルに対する応答として、SIリクエストメッセージに対するアップリンク承認を含むランダムアクセス応答(RAR)を受信する段階と、基地局に、第1SIに含まれる情報の第2SIが報知されていない指示に基づいて、第2SIをリクエストするためのSIリクエストメッセージをアップリンク承認に基づいて送信する段階と、基地局から、第2SIを受信する段階と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)の方法であって、
基地局(BS)から、周期的にブロードキャスティングされる第1システム情報(system information:以下、SI)を受信する段階において、
前記第1SIは、前記第1SIには含まれない情報を含む第2SIがブロードキャスティングされているかどうかを指示する情報を含み、
前記基地局(BS)に、PRACH(physical random access channel)プリアンブルを送信する段階と、
前記基地局(BS)から、前記PRACHプリアンブルに対する応答として、SIリクエストメッセージに対するアップリンク承認を含むランダムアクセス応答(random access response:以下、RAR)を受信する段階と、
前記基地局(BS)に、前記第1SIに含まれる前記情報の前記第2SIがブロードキャスティングされていない指示に基づいて、前記第2SIをリクエストするための前記SIリクエストメッセージを前記アップリンク承認に基づいて送信する段階と、
前記基地局(BS)から、前記SIリクエストメッセージに基づいて前記リクエストされた第2SIを受信する段階と、を含むことを特徴とするユーザ装置(UE)の方法。
【請求項2】
時間ウィンドウは、前記リクエストされた第2SIに関連するスケジューリング情報についてモニタリングされ、
前記スケジューリング情報は、SI-RNTI(SI-radio network temporary identifier)でマスキングされ、
前記時間ウィンドウの長さは、前記第1SIに基づいて確認されることを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置(UE)の方法。
【請求項3】
前記SIリクエストメッセージは、前記ユーザ装置(UE)に必要なSIのリストを含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置(UE)の方法。
【請求項4】
前記第1SIは、前記第2SIが適用される1以上のセルを含む領域に関連するSI領域ID(identifier)をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置(UE)の方法。
【請求項5】
無線通信システムにおける基地局(BS)の方法であって、
ユーザ装置(UE)に、周期的にブロードキャスティングされる第1システム情報(system information,SI)を送信する段階において、
前記第1SIは、前記第1SIには含まれない情報を含む第2SIがブロードキャスティングされているかどうかを指示する情報を含み、
前記ユーザ装置(UE)から、PRACH(physical random access channel)プリアンブルを受信する段階と、
前記ユーザ装置(UE)に、前記PRACHプリアンブルに対する応答として、SIリクエストメッセージに対するアップリンク承認を含むランダムアクセス応答(random access response:以下、RAR)を送信する段階と、
前記ユーザ装置(UE)から、前記第1SIに含まれる前記情報の前記第2SIがブロードキャスティングされていない指示に基づいて、前記第2SIをリクエストするための前記SIリクエストメッセージを前記アップリンク承認に基づいて受信する段階と、
前記ユーザ装置(UE)に、前記SIリクエストメッセージに基づいて前記リクエストされた第2SIを送信する段階と、を含むことを特徴とする基地局(BS)の方法。
【請求項6】
前記リクエストされた第2SIに関連するスケジューリング情報は、時間ウィンドウ内で送信され、
前記スケジューリング情報は、SI-RNTI(SI-radio network temporary identifier)でマスキングされ、
前記時間ウィンドウの長さは、前記第1SIに基づいて確認されることを特徴とする請求項5に記載の基地局(BS)の方法。
【請求項7】
前記SIリクエストメッセージは、前記ユーザ装置(UE)に必要なSIのリストを含むことを特徴とする請求項5に記載の基地局(BS)の方法。
【請求項8】
前記第1SIは、前記第2SIが適用される1以上のセルを含む領域に関連するSI領域ID(identifier)をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の基地局(BS)の方法。
【請求項9】
無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)であって、
信号を送受信するように構成される送受信部と、
前記送受信部とカップリングされる制御部と、を有し、
前記制御部は、基地局(BS)から、周期的にブロードキャスティングされる第1システム情報(system information:以下、SI)を受信し、
ここで、前記第1SIは、前記第1SIには含まれない情報を含む第2SIがブロードキャスティングされているかどうかを指示する情報を含み、
前記基地局(BS)に、PRACH(physical random access channel)プリアンブルを送信し、
前記基地局から、前記PRACHプリアンブルに対する応答として、SIリクエストメッセージに対するアップリンク承認を含むランダムアクセス応答(random access response:以下、RAR)を受信し、
前記基地局(BS)に、前記第1SIに含まれた前記情報の前記第2SIがブロードキャスティングされていない指示に基づいて、前記第2SIをリクエストするための前記SIリクエストメッセージを前記アップリンク承認に基づいて送信し、
前記基地局(BS)から、前記SIリクエストメッセージに基づいて前記リクエストされた第2SIを受信することを特徴とするユーザ装置(UE)。
【請求項10】
時間ウィンドウは、前記リクエストされた第2SIに関連するスケジューリング情報についてモニタリングされ、
前記スケジューリング情報は、SI-RNTI(SI-radio network temporary identifier)でマスキングされ、
前記時間ウィンドウの長さは、前記第1SIに基づいて確認されることを特徴とする請求項9に記載のユーザ装置(UE)。
【請求項11】
前記SIリクエストメッセージは、前記ユーザ装置(UE)に必要なSIのリストを含むことを特徴とする請求項9に記載のユーザ装置(UE)。
【請求項12】
前記第1SIは、前記第2SIが適用される1以上のセルを含む領域に関連するSI領域ID(identifier)をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のユーザ装置(UE)。
【請求項13】
無線通信システムにおける基地局(BS)であって、
信号を送受信するように構成される送受信部と、
前記送受信部とカップリングされる制御部と、を有し、
前記制御部は、ユーザ装置(UE)に、周期的にブロードキャスティングされる第1システム情報(system information:以下、SI)を送信し、
ここで、前記第1SIは、前記第1SIには含まれない情報を含む第2SIがブロードキャスティングされているかどうかを指示する情報を含み、
前記ユーザ装置(UE)から、PRACH(physical random access channel)プリアンブルを受信し、
前記ユーザ装置(UE)に、前記PRACHプリアンブルに対する応答として、SIリクエストメッセージに対するアップリンク承認を含むランダムアクセス応答(random access response:以下、RAR)を送信し、
前記ユーザ装置(UE)から、前記第1SIに含まれた前記情報の前記第2SIがブロードキャスティングされていない指示に基づいて、前記第2SIをリクエストするための前記SIリクエストメッセージを前記アップリンク承認に基づいて受信し、
前記ユーザ装置(UE)に、前記SIリクエストメッセージに基づいて前記リクエストされた第2SIを送信することを特徴とする基地局(BS)。
【請求項14】
前記リクエストされた第2SIに関連するスケジューリング情報は、時間ウィンドウ内で送信され、
前記スケジューリング情報は、SI-RNTI(SI-radio network temporary identifier)でマスキングされ、
前記時間ウィンドウの長さは、前記第1SIに基づいて確認されることを特徴とする請求項13に記載の基地局(BS)。
【請求項15】
前記SIリクエストメッセージは、前記ユーザ装置(UE)に必要なSIのリストを含むことを特徴とする請求項13に記載の基地局(BS)。
【請求項16】
前記第1SIは、前記第2SIが適用される1以上のセルを含む領域に関連するSI領域ID(identifier)をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の基地局(BS)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムにおいて、システム情報をシグナリングする装置及び方法に関する。より詳しくは、本開示はシステム情報を送、受信する基地局及びユーザ装置とその各々の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
4世代(4G)通信システムの配置以後に増加した無線データトラフィックの需要を満たすために、改善された第5世代(5G)又はプレ(pre)5G通信システムを開発するための努力が行なわれた。従って、5G又はプレ5G通信システムは、「超4Gネットワーク(Beyond 4G Network)」又は「ポストLTE(Post LTE(long term evolution))」とも呼ばれている。5G通信システムは、ミリ波(mmWave)帯域、例えば、60GHz帯域で具現され、より高いデータ速度を達成すると考えられる。無線波(radiowave)の電波損失を減少させ、送信距離を増加させるためには、ビームフォーミング(beamforming)、大量(massive)MIMO(multiple-input multiple-output)、FD-MIMO(full dimensional MIMO)、アレイアンテナ、アナログビームフォーミング、大規模のアンテナ技術が、5G通信システムでは議論される。
更に、5G通信システムでは、先端(advanced)小型セル、クラウドRAN(radio access network)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、D2D(device-to-device)通信、無線バックホール(backhaul)、モバイルネットワーク、協力通信、CoMP(coordinated multi-point)、受信端の干渉除去などを基づいてシステムネットワークの改善のための開発が進行しつつある。5Gシステムにおいて、ACM(advanced coding modulation、先端コーディング変調)としては、FQAM(FSK(frequency shift key)とQAM(quadrature amplitude modulation)のハイブリッド変調)及びSWSC(sliding window superposition coding)、並びに先端アクセス技術としては、FBMC(filter bank multi carrier)、NOMA(non-orthogonal multiple access)及びSCMA(sparse code multiple access)が開発されてきている。
【0003】
人間が情報を生成して消費する人間中心の接続ネットワークであるインタネットは、現在の事物(things)のような分散されたエンティティが人間の介入なしに情報を交換して処理するIoT(Internet of Things、(事)物のインタネット)へ進化している。クラウドサーバとの接続を介してIoT技術とビッグデータ(Big Data)処理技術の組み合わせであるIoE(Internet of everything)が登場した。“センシング技術”、“有線・無線通信及びネットワークインフラ構造”、“サービス・インタフェース技術”及び“セキュリティ技術”などの技術要素がIoT具現のために要求されるのに伴い、センサネットワーク、M2M(machine-to-machine)通信、MTC(machine type communication)などが、最近に研究されてきた。このようなIoT環境は互いに連結された事物の間に生成されたデータを収集して分析することによって、人間の生活に新たな価値を創出する知能型インタネット技術サービスを提供できる。IoTは、既存の情報技術(information technology;IT)と、様々な産業用アプリケーションとの間の融合(convergence)及び組み合わせを介して、スマートホーム、スマートビル、スマートシティ、スマートカー又はコネクテッドカー(connected car)、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電及び先端医療サービスを含む様々な分野に適用される。
【0004】
これにより、5G通信システムをIoTネットワークに適用するための様々な試みが行われた。例えば、センサネットワーク、MTC及びM2M通信などの技術は、ビームフォーミング、MIMO及びアレイアンテナにより具現される。上述したビッグデータ処理技術として、クラウドRANの適用は、更に5G技術とIoT技術との間の融合の一例として見なされる。
【0005】
近年、増加する広帯域加入者を満たすために、より良いアプリケーションとサービスを提供するために、いくつかの広帯域無線技術が開発された。第2世代の無線通信システムは、ユーザの移動性を確保しながら、音声サービスを提供するために開発された。第3世代無線通信システムは、音声サービスだけでなく、データサービスをサポートする。
【0006】
近年、第4世代無線通信システムは、高速データサービスを提供するために開発された。しかし、現在、第4世代無線通信システムは、高速データサービスに対して増加する需要を満たすためのリソースの不足に苦しんでいる。従って、第5世代の無線通信システムは、高速データサービスに対して増加する需要を満たし、超安定且つ短待機時間(latency)のアプリケーションをサポートし、大量のマシンタイプの通信をサポートするために開発されている。
【0007】
第4世代の無線通信システムにおいて、セル内のeNB(enhanced node B、増強ノードB)又は基地局(base station、BS)は、システム情報をブロードキャスティングする。システム情報は、一つのマスタ情報ブロック(master information block、MIB)と複数のシステム情報ブロック(system information block、SIB)の集合から構成される。MIBは、SFN(system frame number)、ダウンリンクシステム帯域幅、及びPHICH(physical hybrid ARQ(automatic repeat request、自動反復要求)feedback indicator channel、物理的ハイブリッドARQフィードバックインディケータチャネル)の設定から構成される。MIBは40msごとに送信される。これはSFN_mod_4が0のとき、第1の送信がサブフレーム#0で発生する10msごとに繰り返される。 MIBは、物理的なブロードキャストチャネルを介し送信される。SIBタイプSIB1は、セルインデムニティ(cell indemnity)、トラッキング領域コード、セル制限情報(cell barring information)、値(value)タグ(全てのスケジューリングユニットに共通である)、及び、他のSIBのスケジューリング情報を搬送する。 SFN_mod_8が0のときのSIB1は、サブフレーム#5で80msごとに送信される。SIB1はSFN_mod_2が0のときにサブフレーム#5で繰り返される。SIB1は、物理的ダウンリンク共有チャネルを介して送信される。他のSIBタイプ(SIB2~SIB19)は、このようなSIBのスケジューリング情報がSIB1に示されるシステム情報(SI)メッセージに載せて送信される。同一の周期性を有するSIBは、一つのSIメッセージで送信できる。SIメッセージは、物理ダウンリンク共有チャネルを介してブロードキャスティングされる。様々なSIBタイプ、その使用法及び通常のサイズは、以下の表1に表される。
【0008】
【0009】
ユーザーデバイス(UE)は、セルの選択、セル再選択、ハンドオーバ完了後、他のRAT(radio access technology)からE-UTRA(evolved UMTS terrestrial radio access)に進入した後、サービス領域再進入時、通知(ページング)受信時、及び最大有効期間(3時間)の超過時にシステム情報を獲得する。
【0010】
RRC(radio resource control)アイドル状態で、UEは、MIB、SIB1、SIB2~SIB5、SIB6~SIB8(サポートされたRATによる)、SIB17(LTE-WLAN(wireless local area network)IWK(interworking)がサポートされる場合)、及びSIB18~SIB19(D2Dがサポートされる場合)を獲得する必要がある。
RRC接続状態で、UEは、MIB、SIB1、SIB2、SIB8(サポートされたRATによる)、SIB17(LTE-WLANIWKがサポートされる場合)、及びSIB18~SIB19(D2Dがサポートされる場合、)を獲得する必要がある。受信されたSIB1の値タグが記憶されたSIの値タグと異なる場合には、獲得されて記憶されたシステム情報が無効とみなされる。
【0011】
システム情報は、以下のように変更され通知される:幾つかのSIが次の修正期間に変更されることをUEに通知する「cause system-InfoModification」を用いて(RRC_IDLE、又はRRC_CONNECTEDにおける)ページングメッセージを介して変更が通知される。修正期間境界はSFN mod modificationPeriod=0であるようSFNを考慮する。SIの変更は特定の無線フレームで発生する。修正期間Nにおける変更の通知は、修正期間N+1に反映されるだろう。SIB1もまた、SIの変更を示す値タグを搬送する。
UEは、end mod ificationPeriod(チェックページが失われた場合)、又はsysteminfoModificationでページングを受信したときにSIB1の値タグを見てSIの変更を見つける。
【0012】
上述した情報は、本開示の理解を助けるために背景情報として提示される。上述した事項のうちの何れかが本開示に関連して先行技術として適用できるかに関しては、如何なる決定も行われておらず、如何主張もなされない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
MIB(master information block)/SIB(system information block)を用いてシステム情報を送信する現在方法の問題のうちの一つは、ユーザ装置(UE)がセル内に存在するか否か、及び/又は、セル内の任意のUEがこの情報を要するか否かに関わらず、MIB/SIBが周期的にブロードキャスティングされるということである。小さいセルの配置の場合に、このように全てのSIBを周期的にブロードキャスティングすることは不必要で、リソースの相当な浪費につながり、エネルギー消費を増加させる。
【0014】
次世代通信システムは100GHzまでの搬送波周波数範囲を考慮している。高い周波数で、ビームフォーミングは経路損失を償うのに必須である。一つの送信ビームではセル全体のカバレッジを提供できないので、多数(多重)の送信ビームが必要である。システム情報をブロードキャスティングするため、システム情報は多数のタイムスロットを介して送信(TX)ビームをスイッチングすることによって多数の送信ビームを用いて送信される必要がある。ビームフォーミングを使用するシステム情報の送信のオーバヘッド(時間/周波数リソース)は、ビームフォーミングを使用しないシステム情報の送信よりN倍以上であり、ここで‘N’は送信ビームの数である。システム情報の送信のために消費したリソース後に残っている送信リソースはダウンリンク(DL)送信ビームの方向でユーザに対するデータスケジューリングのために使用できる。従って、送信システム情報に対してより多い時間/周波数リソースが消費されると、ユーザデータスケジューリングは制限され、かつ柔軟でなくなる。
【0015】
付加的に、UEは一つのセルから他のセルに移動する時、システム情報を再獲得しなければならない。これはモバイルUEに対する電力消費を増加させる。従って、システム情報をシグナリングする向上した方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本開示の様態は、少なくとも上述した問題点及び/又は短所を解決し、少なくとも後述する利点を提供することである。
従って、本開示の一つの様態は、無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)の方法であって、基地局(BS)から、周期的にブロードキャスティングされる第1システム情報(system information:以下、SI)を受信する段階において、前記第1SIは、前記第1SIには含まれない情報を含む第2SIがブロードキャスティングされているかどうかを指示する情報を含み、前記基地局(BS)に、PRACH(physical random access channel)プリアンブルを送信する段階と、前記基地局(BS)から、前記PRACHプリアンブルに対する応答として、SIリクエストメッセージに対するアップリンク承認を含むランダムアクセス応答(random access response:以下、RAR)を受信する段階と、前記基地局(BS)に、前記第1SIに含まれる前記情報の前記第2SIがブロードキャスティングされていない指示に基づいて、前記第2SIをリクエストするための前記SIリクエストメッセージを前記アップリンク承認に基づいて送信する段階と、前記基地局(BS)から、前記SIリクエストメッセージに基づいて前記リクエストされた第2SIを受信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0017】
本開示の様態によれば、無線通信システムにおける基地局(BS)の方法であって、ユーザ装置(UE)に、周期的にブロードキャスティングされる第1システム情報(system information,SI)を送信する段階において、前記第1SIは、前記第1SIには含まれない情報を含む第2SIがブロードキャスティングされているかどうかを指示する情報を含み、前記ユーザ装置(UE)から、PRACH(physical random access channel)プリアンブルを受信する段階と、前記ユーザ装置(UE)に、前記PRACHプリアンブルに対する応答として、SIリクエストメッセージに対するアップリンク承認を含むランダムアクセス応答(random access response:以下、RAR)を送信する段階と、前記ユーザ装置(UE)から、前記第1SIに含まれる前記情報の前記第2SIがブロードキャスティングされていない指示に基づいて、前記第2SIをリクエストするための前記SIリクエストメッセージを前記アップリンク承認に基づいて受信する段階と、前記ユーザ装置(UE)に、前記SIリクエストメッセージに基づいて前記リクエストされた第2SIを送信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0018】
本開示の様態によれば、無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)であって、信号を送受信するように構成される送受信部と、前記送受信部とカップリングされる制御部と、を有し、前記制御部は、基地局(BS)から、周期的にブロードキャスティングされる第1システム情報(system information:以下、SI)を受信し、ここで、前記第1SIは、前記第1SIには含まれない情報を含む第2SIがブロードキャスティングされているかどうかを指示する情報を含み、前記基地局(BS)に、PRACH(physical random access channel)プリアンブルを送信し、前記基地局から、前記PRACHプリアンブルに対する応答として、SIリクエストメッセージに対するアップリンク承認を含むランダムアクセス応答(random access response:以下、RAR)を受信し、前記基地局(BS)に、前記第1SIに含まれた前記情報の前記第2SIがブロードキャスティングされていない指示に基づいて、前記第2SIをリクエストするための前記SIリクエストメッセージを前記アップリンク承認に基づいて送信し、前記基地局(BS)から、前記SIリクエストメッセージに基づいて前記リクエストされた第2SIを受信することを特徴とする。
【0019】
本開示の様態によれば、無線通信システムにおける基地局(BS)であって、信号を送受信するように構成される送受信部と、前記送受信部とカップリングされる制御部と、を有し、前記制御部は、ユーザ装置(UE)に、周期的にブロードキャスティングされる第1システム情報(system information:以下、SI)を送信し、ここで、前記第1SIは、前記第1SIには含まれない情報を含む第2SIがブロードキャスティングされているかどうかを指示する情報を含み、前記ユーザ装置(UE)から、PRACH(physical random access channel)プリアンブルを受信し、前記ユーザ装置(UE)に、前記PRACHプリアンブルに対する応答として、SIリクエストメッセージに対するアップリンク承認を含むランダムアクセス応答(random access response:以下、RAR)を送信し、前記ユーザ装置(UE)から、前記第1SIに含まれた前記情報の前記第2SIがブロードキャスティングされていない指示に基づいて、前記第2SIをリクエストするための前記SIリクエストメッセージを前記アップリンク承認に基づいて受信し、前記ユーザ装置(UE)に、前記SIリクエストメッセージに基づいて前記リクエストされた第2SIを送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本開示の様態によれば、ユーザ装置(UE)及び基地局(BS)は、無線通信システムにおいてシステム情報(SI)を、UEとBSとの通信に必須的なSIと連関された第1タイプSIと、これに基づく送受信により、UEが要する少なくとも一つのSIと連関された第2タイプSIを弁別してBSから受信するので、オーバヘッド(時間/周波数リソース)を削減して効率的にSIをシグナリングできる。
【0021】
本開示の他の様態、利点、及び顕著な特徴は添付された図面と関連して取られ、本開示の多様な実施形態を開示する次の詳細な説明から通常の技術者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本開示の特定実施形態の上述した及び他の様態、特徴及び利点は添付された図面と関連して取られた以下の説明からより明らかになるであろう。
【
図1】本開示の実施形態によるシステム情報を獲得する方法を示す。
【
図2】本開示の実施形態によってシステム情報パラメータをシステム情報ブロック(SIB)で分類する方法を示す。
【
図3】本開示の実施形態によってシステム情報パラメータをSIBで分類する方法を示す。
【
図4】本開示の実施形態によってシステム情報パラメータをシステム情報セットで分類する方法を示す。
【
図5】本開示の他の実施形態によってシステム情報パラメータをシステム情報セットで分類する方法を示す。
【
図6】本開示の他の実施形態によるシステム情報を獲得する方法を示す。
【
図7】本開示の他の実施形態によるシステム情報を獲得する方法を示す。
【
図8】本開示の他の実施形態によるシステム情報を獲得する方法を示す。
【
図9】本開示の他の実施形態によるシステム情報を獲得する方法を示す。
【
図10】本開示の実施形態によってブロードキャスティングされた必須システム情報で他のシステム情報がブロードキャスティングされるか否かを示す方法を示す。
【
図11】本開示の他の実施形態によるシステム情報を獲得する方法を示す。
【
図12】本開示の他の実施形態によってブロードキャスティングされた必須システム情報で他のシステム情報がブロードキャスティングされるか否かを示す方法を示す。
【
図13】本開示の他の実施形態によるシステム情報を獲得する方法を示す。
【
図14】本開示の他の実施形態によるシステム情報を獲得する方法を示す。
【
図15】本開示の他の実施形態によるシステム情報を獲得する方法を示す。
【
図16】本開示の実施形態によって時間ウィンドウ内にシステム情報を提供する方法を示す。
【
図17】本開示の実施形態による一つ以上の周期内で時間ウィンドウをモニタリングすることによってシステム情報を提供する方法を示す。
【
図18】本開示の実施形態によるシステム情報領域IDを設定する方法を示す。
【
図19】本開示の実施形態によるシステム情報パラメータをインデクシングする方法を示す。
【
図20】本開示の実施形態によってシステム情報設定識別(ID)を設定する方法を示す。
【0023】
図面全体にかけて、同一参照番号は同一部分、構成要素及び構造を指称することで理解されるだろう。
【発明を実施するための形態】
【0024】
添付された図面を参照した以下の説明は請求項及びその均等物により定義されたように本開示の多様な実施形態に対する包括的な理解を助けるために提供される。これは理解を助けるための多様な特定詳細事項を含むが、これは単に例示的事項であると見なされなければならない。従って、通常の技術者は本明細書に説明された多様な実施形態の多様な変更及び修正が本開示の範囲及び思想を逸脱せずに可能であることを認識するであろう。更に、よく知られた機能及び構成に対する説明は明瞭性及び簡潔性のために省略される場合がある。
【0025】
以下の説明及び請求項で用いられた用語及び単語は書誌的意味で限定されず、発明者により本開示に対する明確で一貫された理解が可能であるようにするために用いられる。従って、本開示の多様な実施形態に関する以下の記述は説明を目的としてのみ提供され、添付された請求項及びその均等物により定義された本開示を制限しないことは当業者には明白でなければならない。
【0026】
単数形態“a”、“an”及び“the”は、文脈が明白に異なるように指示しない限り複数の対象を含むということが理解されなければならない。従って、例えば、“一つの構成要素表面”に対する言及はこのような表面の一つ以上に対する言及を含む。
【0027】
図1は、本開示の実施形態によってシステム情報を獲得する方法を示す。
【0028】
図1を参照すれば、本開示の実施形態で、ユーザ装置(UE)は
図1に示されたようにシステム情報を獲得する。システム情報(SI)は2個のカテゴリに分類される。第1カテゴリSI(最小SI又は必須SIとも称される)は、セル及び/又はTRP(送信、ラウティング及びパッケージング、transport、routing、and packaging)情報によって周期的にブロードキャスティングされる一つ以上のシステム情報を含む。第2カテゴリSI(「その他の」SIとも称される)は、オンデマンド(on demand)に提供されるか、又は周期的にブロードキャスティングされる一つ以上のシステム情報を含む。
【0029】
第1カテゴリSIは、セルに対する初期アクセスのために必要な情報、及び第2カテゴリに属するシステム情報を獲得するために必要な情報などの必須システム情報を含む。システム情報の第1カテゴリは、少なくともシステムフレーム数(SFN)、PLMN(publicl land mobile network)識別情報(ID)、セルID、セルキャンピング(cell_camping)パラメータなどを含む。システム情報の第2カテゴリは、第1カテゴリに含まれないシステム情報を含む。システム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)は、セル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる。
【0030】
動作S110で、UEはブロードキャスティングされた情報から第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)を獲得する。ネットワークは、システム情報の第1カテゴリ、即ち、最小SI又は必須SIを用いて第2カテゴリのシステム情報が周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかをシグナリングする。
【0031】
例えば、不均質(異種、heterogeneous)ネットワークがマクロセル及び小さいセルを含む場合に、マクロセルではシステム情報がブロードキャスティングされることを示す一方、小さいセルではシステム情報がブロードキャスティングされないことを示す。
他の例で、オンデマンドに提供されるシステム情報に対する幾つかのリクエストがある場合、ネットワークはシステム情報をオンデマンドに提供する代りにブロードキャスティングし始める。
【0032】
最小SI又は必須SIは、第2カテゴリの全てのSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されることを示すインディケーション(indication)を含む。
代案で、最小SI又は必須SIは、各々のSI(例えば、システム情報ブロック(SIB))又はSIセット(即ち、SIB)に対する個別の(separate)インディケーションを含み、ここで、各々のインディケーションは連関されたSI又はSIセットが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。
【0033】
代案で、最小SI又は必須SIは、各々のSIメッセージに対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のSIメッセージは一つ以上のSI(即ち、SIB)を搬送する。SIメッセージと連関されたインディケーションはSIメッセージと連関されたSIがブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。SIメッセージのSIBへのマッピングは最小SI又は必須SIに含まれる。
【0034】
第2カテゴリのSIを獲得するため、UEは先ず該SIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを判断する。UEはこれを第1カテゴリSIに含まれたインディケーションに基づいて決定する。
UEが獲得するのを望むSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されないことを第1カテゴリSIが示す場合、動作S110で、UEは第1カテゴリSIに含まれたスケジューリング情報を用いて周期的ブロードキャストからSIを獲得する。
UEが獲得するのを望むSIが周期的にブロードキャスティングされないか、又はオンデマンドに提供されることを第1カテゴリSIが示す場合、UEはそのSIを受信するために基地局(BS)にリクエストを送る。
【0035】
オンデマンドに提供された一つ以上のシステム情報を受信するため、動作S120で、UEは、PRACH(物理的ランダムアクセスチャネル)プリアンブル(以下、ランダムアクセスプリアンブルとも言う)を送信する。実施形態で、システム情報をリクエストするためのPRACHプリアンブル又はPRACH機会(即ち、時間/周波数リソース)は他の目的のためにPRACHプリアンブル又はPRACH機会と相異する。
これはSIリクエストのためにランダムアクセス負荷に及ぶ影響を最小化する。システム情報を獲得するためのPRACHプリアンブル又はPRACH機会(即ち、時間/周波数リソース)は事前定義されるか、又は、第1カテゴリSIを介してネットワークによってシグナリングされる。
【0036】
ランダムアクセスプリアンブルを受信すると、動作S130で、BSはランダムアクセス応答(RAR)を送信し、RARはSIリクエストメッセージを送信するためのアップリンク(UL)承認を含む。RARは更にタイミングアドバンス(timing advance)及び/又はバックオフインディケータ(backoff indicator)及び/又はプリアンブル識別子(PRACHプリアンブルを識別する)を含む。
【0037】
UEは、RARがUEによって送信されたPRACHに対応するということを検証する。検証が成功すれば、動作S140で、UEはRARによるアップリンク承認(grant)の下にSIリクエストメッセージを送信する。
SIリクエストメッセージは、UEが要する一つ以上のシステム情報(例えば、SIB)を示すか、UEが要する一つ以上のシステム情報セットを示すか、UEがシステム情報又はUEタイプを要するサービス(例えば、eMBB(enhanced mobile broadband)、MTC(mobile telecommunications company)、URLL(ultra-reliable and low-latency)など)を示す。
UEはSIリクエストメッセージと共に自分のUE_ID(即ち、S-TMSI(SAE-temporary mobile subscriber identity)、C-RNTI(cell-radio network temporary identifier)、RA-RNTI(random access-radio network temporary identifier)、など)を送信する。
【0038】
SIリクエストに応答し、動作S150で、BSはSI応答を送信し、ここで、SI応答はリクエストされたシステム情報を含む。SI応答はブロードキャスティングされるか、又はユニキャスト方式で提供される。SI応答を示すスケジューリング制御情報はUE_ID(例えば、C-RNTI、RA-RNTI)又は事前定義されたID(例えば、SI-RNTI(system information-radio network temporary identifier))でもって(with)マスキングできる。事前定義されたIDは相異するシステム情報又はシステム情報セット又はサービス又はUEタイプに対して互いに相異できる。
【0039】
UEによってリクエストされた一つ以上のSI(即ち、SIB)はSIリクエストを送信した後、或る一定の時間ウィンドウ(即ち、SI応答ウィンドウ)内に提供される。SIリクエストを送信した後、UEはリクエストされたSIBを受信するためにSI応答ウィンドウでNR-PDCCH(new radio-physical downlink control channel)を聞き取る。UEがSI応答ウィンドウ内でリクエストされたSIBを受信しなければ、UEはSIリクエストを再送信する。SI応答ウィンドウの長さは最小SI又は必須SI内において提供される。
代案で、SIリクエストを送信した後、リクエストされたSIBを受信するために、UEはそのSIBの一つ以上のSI周期でリクエストされたSIBのSIウィンドウをモニタリングする。SIBタイプ、妥当性情報、周期性、SIウィンドウ情報を含む他のSIに対するスケジューリング情報は他のSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかに関わらず最小SIにおいて提供される。一実施形態で、UEは先ずSI応答ウィンドウでSI応答をチェックし、受信されないと、リクエストされたSIを受信するためにSIウィンドウをモニタリングする。
【0040】
一実施形態で、eNB(evolved node B)は一つ以上のセル及び/又はTRPに対するリクエストされたシステム情報を提供する。eNBはSI応答で提供されたシステム情報が適用可能なセル及び/又はTRPを示す。結果的に、UEはUEがセル及び/又はTRPを変更する時、システム情報に対してリクエストする必要がない。セル及び/又はTRPが変更された後、UEが新しいセル及び/又はTRPに対するシステム情報を有しないと、UEはシステム情報をリクエストする。
【0041】
本開示の他の実施形態で、BSは必須システム情報(第1カテゴリSI)においてサポートされたSIを示す。その後、UEは前述された方法(
図1)を用いてオンデマンドに提供されるサポートされたSIのうちの1つ以上をリクエストする。実施形態で、UEがセルから獲得するまでUEが用いるシステム情報に関するデフォルト設定が定義される。
【0042】
他の実施形態で、セルはシステム情報の第1カテゴリに属する幾つかのSIをブロードキャスティングする。セルのシステム情報の第1カテゴリに属する残りのSIは他のセルによってブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供される。UEはSIをリクエストしているセルに関する情報(例えば、セルID、周波数、セルインデックスなど)をリクエストに含める。
【0043】
UEは次のオプション(オプション1~オプション5)のうちの何れか一つを用いてSIリクエストで必要なシステム情報(SI)を示すことができる。
【0044】
オプション1:
【0045】
図2は、本開示の実施形態によってシステム情報パラメータをSIBに分類する方法を示す。
図2を参照すれば、システム情報パラメータはSIBに分類される。SIリクエストにはサイズNビットのビットマップが含まれ、ここで、各々のビットはSIBに対応する。SIBに対応するビットはUEがそのSIBを要する場合に1にセッティングされるか、又は、SIBに対応するビットはUEがそのSIBを要する場合に0にセッティングされる。代案で、ビットマップの代りに、UEはSIリクエスト内にSIBのリストを含む。
【0046】
オプション2:
【0047】
図3は、本開示の他の実施形態によってシステム情報パラメータをSIBに分類する方法を示す。
図3を参照すれば、システム情報パラメータはSIBに分類される。その後、SIBはSIBセット(又はSIメッセージ)でグループ化され、ここで、各々のセットは一つ以上のSIBを含む。
【0048】
SIBは一つ以上のSIBセットに存在することができる。SIBセットへのSIBグループ化はサービス(例えば、モバイル広帯域(MBB)、URLL、MTC、D2D、D2Dディスカバリ、D2D通信、V2X(vehicle-to-everything)、V2V(vehicle-to-vehicle)など)又はUEタイプ(MTC UE、MBB UE、D2D UEなど)に基づいて行われる。
SIリクエストには、サイズPビットのビットマップが含まれ、ここで、各々のビットがSIBセットに対応する。SIBセットに対応するビットはUEがそのSIBセットを要する場合に1にセッティングされる。代案で、ビットマップの代りに、UEはSIリクエスト内にSIBセットのリストを含む。
【0049】
オプション3:
【0050】
図4は、本開示の実施形態によってシステム情報パラメータをシステム情報セットに分類する方法を示す。
図4を参照すれば、システム情報パラメータはシステム情報セットで分類される。システム情報セットへのシステム情報パラメータのグループ化はサービス(例えば、MBB、URLL、MTC、D2D、D2Dディスカバリ、D2D通信、V2X、V2Vなど)又はUEタイプ(MTC UE、MBB UE、D2D UEなど)に基づいて行われる。SIリクエストには、サイズPビットのビットマップが含まれ、ここで、各々のビットはシステム情報セットに対応する。システム情報セットに対応するビットはUEがそのシステム情報セットを要する場合に1にセッティングされる。代案で、ビットマップの代りに、UEはSIリクエスト内にSIセットのリストを含む。
【0051】
オプション4:
【0052】
図5は本開示の他の実施形態によってシステム情報パラメータをシステム情報セットに分類する方法を示す。
図5を参照すれば、一つ以上のシステム情報パラメータとサービスの間には事前定義されたマッピングがある。SIリクエスト内には、サイズNビットのビットマップが含まれ、ここで、各々のビットはサービスに対応する。サービスに対応するビットはUEがこのようなサービスに対するシステム情報を要する場合に1にセッティングされる。代案で、ビットマップの代りに、UEはSIリクエスト内に一つ以上のサービスのリストを含むことができ、ここで、各々のサービスはサービスタイプによって識別される。
【0053】
オプション5:
【0054】
この方法では、UEはSIリクエストにおいてUEタイプを示す。UEタイプはUEによってサポートされるサービスを示す。一つ以上のシステム情報パラメータとサービスの間には事前定義されたマッピングがある。従って、UEタイプを有するSIリクエストを受信すると、BSはUEが要するシステム情報パラメータが分かる。
【0055】
図6は、本開示の他の実施形態によってシステム情報を獲得する方法を示す。
図6を参照すれば、本開示の他の実施形態で、UEは
図6に示されたようにシステム情報を獲得する。システム情報は2個のカテゴリに分類される。第1カテゴリSI(最小SI又は必須SI)は、セル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる一つ以上のシステム情報を含む。第2カテゴリSI(「その他の」SI)は、オンデマンドにUEに提供されるか、又は周期的にブロードキャスティングされる一つ以上のシステム情報を含む。
【0056】
第1カテゴリSIはセルに対する初期アクセスのために必要な情報、第2カテゴリに属するシステム情報を獲得するために必要な情報などの必須システム情報を含む。システム情報の第1カテゴリは少なくともSFN、PLMN IDのリスト、セルID、セルキャンピングパラメータなどを含む。システム情報の第2カテゴリは第1カテゴリに含まれないシステム情報を含む。
【0057】
システム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)はセル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる。動作S610で、UEはブロードキャスティングされた情報からシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)を獲得する。ネットワークは、システム情報の第1カテゴリ、即ち、最小SI又は必須SIを用いて第2カテゴリのシステム情報が周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかをシグナリングする。
【0058】
例えば、不均質(異種)ネットワークがマクロセル及び小さいセルを含む場合に、マクロセルではシステム情報がブロードキャスティングされることを示す一方、小さいセルではシステム情報がブロードキャスティングされないことを示す。他の例で、オンデマンドに提供されるシステム情報に対する幾つかのリクエストがある場合、ネットワークはシステム情報をオンデマンドに提供する代りにブロードキャスティングし始める。
最小SI又は必須SIは、システム情報の第2カテゴリの全てのSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されることを示すインディケーションを含む。
【0059】
代案で、最小SI又は必須SIは、各々のSI(例えば、SIB)又はSIセット(即ち、SIB)に対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のインディケーションは連関されたSI又はSIセットが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。
【0060】
代案で、最小SI又は必須SIは各々のSIメッセージに対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のSIメッセージは一つ以上のSI(即ち、SIB)を搬送する。SIメッセージと連関されたインディケーションはSIメッセージと連関されたSIがブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。SIメッセージのSIBへのマッピングは最小SI又は必須SIに含まれる。
第2カテゴリのSIを獲得するため、UEは先ず該SIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを判断する。UEはこれを第1カテゴリSI(最小SI又は必須SI)に含まれたインディケーションに基づいて決定する。
【0061】
UEが獲得することを望むSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されないことを第1カテゴリSIが示す場合、動作S610で、UEはシステム情報の第1カテゴリに含まれたスケジューリング情報を用いて周期的ブロードキャストからSIを獲得する。
UEが獲得することを望むSIが周期的にブロードキャスティングされないか、又はオンデマンドに提供されることを第1カテゴリSIが示す場合、UEはそのSIを受信するためにBSにリクエストを送る。
【0062】
オンデマンドに提供された一つ以上のシステム情報を受信するため、動作S620で、UEは、ランダムアクセスプリアンブル(PRACHプリアンブル)を送信する。実施形態で、システム情報をリクエストするためのPRACHプリアンブル又はPRACH機会(即ち、時間/周波数リソース)は他の目的のためにPRACHプリアンブル又はPRACH機会と相異し得る。これはSIリクエストのためランダムアクセスロードに及ぶ影響を最小化できる。システム情報を獲得するためのPRACHプリアンブル又はPRACH機会(即ち、時間/周波数リソース)は事前定義されるか、又は第1カテゴリSIを介してネットワークによってシグナリングされる。
【0063】
ランダムアクセスプリアンブルを受信すると、動作S630で、BSはRARを送信し、RARはSIリクエストメッセージを送信するためのUL承認を含む。RARは更にタイミングアドバンス及び/又はバックオフインディケータ及び/又はプリアンブル識別子(PRACHプリアンブルを識別する)を含む。
【0064】
UEはRARがそれにより送信されたPRACHに対応するということを検証する。検証がすれば、動作S640で、UEはRARによるUL承認の下にSIリクエストメッセージを送信する。
UEはあるシステム情報がUEによって必要であるかを示さない場合もある。UEがSIリクエストを送信する搬送波は一つのサービスをサポートする。UEはシステム情報を要することを示す。BSは搬送波上でサポートされるサービスに対するシステム情報を提供する。搬送波とサービスの間に事前定義されたマッピングがあり得る。
【0065】
代案で、サポートされたサービスはシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)に示される。動作S650で、SI応答はブロードキャスティングされるか、又はユニキャスト方式で提供される。SI応答を示すスケジューリング制御情報はUE_ID(例えば、C-RNTI、RA-RNTI)又は事前定義されたID(例えば、SI-RNTI)でもってマスキングできる。事前定義されたIDは相異するシステム情報又はシステム情報セット又はサービス又はUEタイプに対して互いに相異できる。
【0066】
UEによってリクエストされた一つ以上のSI(即ち、SIB)はSIリクエストを送信した後、或る一定の時間ウィンドウ(即ち、SI応答ウィンドウ)内に提供される。SIリクエストを送信した後、UEはリクエストされたSIBを受信するためにSI応答ウィンドウでNR-PDCCHを聞き取る。UEがSI応答ウィンドウ内でリクエストされたSIBを受信しなければ、UEはSIリクエストを再送信する。
【0067】
SI応答ウィンドウの長さは最小SI又は必須SI内において提供される。代案で、SIリクエストを送信した後、リクエストされたSIBを受信するために、UEはそのSIBの一つ以上のSI周期でリクエストされたSIBのSIウィンドウをモニタリングする。SIBタイプ、妥当性情報、周期性、SIウィンドウ情報を含む他のSIに対するスケジューリング情報は他のSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかに関わらず最小SIにおいて提供される。一実施形態で、UEは先ずSI応答ウィンドウでSI応答をチェックし、受信されないと、リクエストされたSIを受信するためにSIウィンドウをモニタリングする。
【0068】
実施形態で、eNBは一つ以上のセル及び/又はTRPに対するリクエストされたシステム情報を提供する。eNBはSI応答で提供されたシステム情報が適用可能なセル及び/又はTRPを示す。結果的に、UEはUEがセル及び/又はTRPを変更する時にシステム情報に対してリクエストする必要がない。セル及び/又はTRPが変更された後、UEが新しいセル及び/又はTRPに対するシステム情報を有しないと、UEはシステム情報をリクエストする。
【0069】
本開示の他の実施形態で、BSは必須システム情報(第1カテゴリSI)においてサポートされたSIを示す。その後、UEは前述された方法(
図6)を用いてサポートされたSIのうちの一つ以上をリクエストする。実施形態で、UEがセルから獲得するまでUEが用いるシステム情報に対するデフォルト設定が定義される。
【0070】
他の実施形態で、セルはシステム情報の第1カテゴリに属する幾つかのSIをブロードキャスティングする。セルのシステム情報の第1カテゴリの残りのSIは他のセルによってブロードキャスティングされるか、又は、オンデマンドに提供される。UEはSIをリクエストしているセルに関する情報(例えば、セルID、周波数、セルインデックスなど)をリクエストに含める。
【0071】
図7は、本開示の他の実施形態によってシステム情報を獲得する方法を示す。
図7を参照すれば、本開示のこの方法で、UEは
図7に示されたようにシステム情報を獲得する。システム情報SIは2個のカテゴリに分類される。第1カテゴリSI(最小SI又は必須SI)は、セル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる一つ以上のシステム情報を含む。第2カテゴリSI(「その他の」SIともいう)は、オンデマンドにUEに提供されるか、又は周期的にブロードキャスティングされる一つ以上の共通システム情報を含む。
【0072】
第1カテゴリSIはセルに対する初期アクセスのために必要な情報、第2カテゴリに属するシステム情報を獲得するために必要な情報などの必須システム情報を含む。システム情報の第1カテゴリは少なくともSFN、PLMN_IDのリスト、セルID、セルキャンピングパラメータなどを含む。システム情報の第2カテゴリは第1カテゴリに含まれないシステム情報を含む。システム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)はセル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる。
動作S710で、UEはブロードキャスティングされた情報からシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)を獲得する。
【0073】
ネットワークはシステム情報の第1カテゴリ、即ち、最小SI又は必須SIを用いて第2カテゴリのシステム情報が周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかをシグナリングする。
例えば、不均質(異種)ネットワークがマクロセル及び小さいセルを含む場合に、マクロセルではシステム情報がブロードキャスティングされることを示すことができる一方、小さいセルではシステム情報がブロードキャスティングされないことを示す。他の例で、オンデマンドに提供されるシステム情報に対する幾つかのリクエストがある場合、ネットワークはシステム情報をオンデマンドに提供する代りにブロードキャスティングし始める。最小SI又は必須SIは第2カテゴリの全てのSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されることを示すインディケーションを含む。
代案で、最小SI又は必須SIは、各々のSI(例えば、SIB)又はSIセット(即ち、SIB)に対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のインディケーションは連関されたSI又はSIセットが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。
【0074】
代案で、最小SI又は必須SIは各々のSIメッセージに対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のSIメッセージは一つ以上のSI(即ち、SIB)を搬送する。SIメッセージと連関されたインディケーションはSIメッセージと連関されたSIがブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。SIメッセージのSIBへのマッピングは最小SI又は必須SIに含まれる。
第2カテゴリのSIを獲得するため、UEは先ず該SIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを判断する。UEはこれを第1カテゴリSIに含まれたインディケーションに基づいて決定する。
【0075】
UEが獲得することを望むSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されないことを第1カテゴリSIが示す場合、動作S710で、UEはシステム情報の第1カテゴリSIに含まれたスケジューリング情報を用いて周期的ブロードキャストからSIを獲得する。
UEが獲得するのを望むSIが周期的にブロードキャスティングされないか、又はオンデマンドに提供されることを第1カテゴリSIが示す場合、UEはそのSIを受信するためにBSにリクエストを送る。
【0076】
システム情報の第2カテゴリは共通システム情報と非共通システム情報とに更に分類されることができる。共通システム情報は関心ある特徴又はサービスに関わらず全てのUEが必要とする一つ以上のSI(即ち、SIB)を含む。非共通システム情報は全てのUEが必要とするわけではない一つ以上のSI(即ち、SIB)を含む。このようなSIは特定の特徴又はサービスに特有(例えば、D2D、MTC、V2V、V2X、MBMS(multimedia broadcast/multicast service)などに係るSIB)である。
【0077】
オンデマンドに提供された一つ以上のシステム情報を受信するため、動作S720で、UEは、ランダムアクセスプリアンブル(PRACHプリアンブル)を送信する。システム情報をリクエストするためのPRACHプリアンブル又はPRACH機会(即ち、時間/周波数リソース)は他の目的のためにPRACHプリアンブル又はPRACH機会と相異し得る。システム情報を獲得するためのPRACHプリアンブル又はPRACH機会は事前定義されるか、又はの第1カテゴリSIを介してネットワークによってシグナリングされる。
【0078】
ランダムアクセスプリアンブルを受信すると、動作S730で、BSはRARを送信し、RARはシステム情報リクエストメッセージを送信するためのUL承認を含む。RARは共通システム情報を含む。BARは更にタイミングアドバンス及び/又はバックオフインディケータ及び/又はプリアンブル識別子(PRACHプリアンブルを識別する)を含む。
【0079】
UEはRARがUE自身により送信されたPRACHに対応することを検証する。検証が成功すれば、動作S740で、UEは自分の必要によって1以上のシステム情報をリクエストするためにUL承認の下にSIリクエストメッセージを送信する。SIリクエストメッセージはシステム情報又はシステム情報セット又はサービス又はUEタイプを示す。UEはSIリクエストメッセージと共に自分のUE_ID(即ち、S-TMSI、C-RNTI、RA-RNTIなど)を送信する。SIリクエストに応答し、eNBはSI応答を送信し、ここでSI応答は動作S750でリクエストされたシステム情報を含む。
【0080】
SI応答を示すスケジューリング制御情報はUE_ID(例えば、C-RNTI、RA-RNTI)又は事前定義されたID(例えば、SI-RNTI)でマスキングできる。事前定義されたIDは相異なるシステム情報又はシステム情報セット又はサービス又はUEタイプに対して相異できる。UEは上記説明されたオプション1乃至5の何れかを用いてSIリクエストに際して必要なシステム情報を示す。
【0081】
実施形態で、UEからBSへのPRACHプリアンブルに基づく、BSからUEへのRAR(random access response)のコンテンツは次のうちの何れか1つであれば良い。:
【0082】
1。共通システム情報及びUL(uplink)承認なし:これはUEが共通SIのみを要する場合である。
【0083】
2。共通システム情報及びUL承認:これはUEが共通SI及び幾つかの他のSIの双方を要する場合である。これは更UEが共通SIを要し、且つRARを受信した後に幾つかの幾つかの他のRRC(radio resource control)メッセージ(例えば、接続リクエスト、接続再開リクエストなど)の送信を欲する場合である。
【0084】
3。UL承認:これはUEが任意のSIを要しないか、UEが共通システム情報を要しないが幾つかの他のSIを要する場合である。
【0085】
PRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会は上述したこと(RARのコンテンツ)の各々に対して相異し得る。このような場合の各々に対するシステム情報を獲得するためのPRACHプリアンブル又はPRACH機会は、事前定義されるか、又はシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)を介してネットワークによってシグナリングされる。
【0086】
UEはこれによって適切なPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会を選択する。例えば、UEは共通システム情報のみを要し得る。UEが共通システム情報のみを要する場合、UEは適切なPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会を用いてeNBに示す。このような目的のためのPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会は他の目的と相異する。この場合に、UEはRARを受信した後にSIリクエストを送信しないだろう。
【0087】
他のシナリオで、UEは共通システム情報を要し、更に付加的なシステム情報を要求することを欲する。この場合に、UEはRARで共通システム情報及びUL承認を要する。UEは適切なPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会を用いてeNBに示す。このような目的のためのPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会は、他の目的のためのPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会と相異する。この場合に、UEはRARを受信した後にSIリクエストを送信するだろう。他のシナリオで、UEはシステム情報をリクエストするのを望むことができ、RARでUL承認を要する。UEは適切なPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会を用いてeNBに示す。このような目的のためのPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会は他の目的のためのPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会と相異する。
【0088】
実施形態で、eNBは一つ以上のセル及び/又はTRPに対してリクエストされたシステム情報を提供できる。eNBはSI応答で提供されたシステム情報が適用可能なセル及び/又はTRPを示す。結果的に、UEはUEがセル及び/又はTRPを変更する時のシステム情報を要求する必要がない。セル及び/又はTRPが変更された後、UEが新しいセル及び/又はTRPに対するシステム情報を有しないと、UEはシステム情報をリクエストする。
【0089】
本開示の他の実施形態で、BSは必須システム情報でサポートされたSIを示す。UEは前述された方法(
図7)を用いてサポートされたSIのうちの1以上をリクエストする。
【0090】
他の実施形態で、セルはシステム情報の第1カテゴリ内の幾つかのSIをブロードキャスティングする。セルのシステム情報の第1カテゴリ内の残りSIは他のセルによってブロードキャスティングされるか、オンデマンドに提供される。リクエスト内に、UEはSIをリクエストしているセルに関する情報(例えば、セルID、周波数、セルインデックスなど)を含む。
【0091】
図8は、本開示の他の実施形態によってシステム情報を獲得する方法を示す。
図8を参照すれば、本開示のこの方法により、UEは
図8に示されたようにシステム情報を獲得する。システム情報は2個のカテゴリに分類される。第1カテゴリ(最小SI又は必須SIともいう)は、セル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる一つ以上のシステム情報を含む。第2カテゴリ(「その他の」SI)は、オンデマンドにUEに提供されるか、又は周期的にブロードキャスティングされる一つ以上の共通システム情報を含む。
【0092】
第1カテゴリSIはセルに対する初期アクセスのために必要な情報、及び第2カテゴリに属するシステム情報を獲得するために必要な情報などの必須システム情報を含む。システム情報の第1カテゴリは少なくともSFN、PLMN_IDのリスト、セルID、セルキャンピングパラメータなどを含む。システム情報の第2カテゴリは第1カテゴリに含まれないシステム情報を含む。
【0093】
システム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)はセル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる。動作S810で、UEはブロードキャスティングされた情報からシステム情報の第1カテゴリを獲得する。
【0094】
ネットワークはシステム情報の第1カテゴリ、即ち、最小SI又は必須SIにおいて第2カテゴリのシステム情報が周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかをシグナリングする。
例えば、不均質(異種)ネットワークがマクロセル及び小さいセルを含む場合に、マクロセルではシステム情報がブロードキャスティングされることを示す一方、小さいセルではシステム情報がブロードキャスティングされないことを示す。
他の例で、オンデマンドに提供されるシステム情報に対する幾つかのリクエストがある場合、ネットワークはシステム情報をオンデマンドに提供する代りにブロードキャスティングし始める。
最小SI又は必須SIは第2カテゴリの全てのSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されることを示すインディケーションを含む。
代案で、最小SI又は必須SIは、各々のSI(例えばSIB)又はSIセット(即ち、SIB)に対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のインディケーションは連関されたSI又はSIセットが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。
【0095】
代案で、最小SI又は必須SIは、各々のSIメッセージに対する個別のインディケーションを含むことができ、ここで、各々のSIメッセージは一つ以上のSI(即ち、SIB)を搬送する。SIメッセージと連関されたインディケーションはSIメッセージと連関されたSIがブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。SIメッセージのSIBへのマッピングは最小SI又は必須SIに含まれる。
第2カテゴリのSIを獲得するため、UEは先ず該SIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを判断する。UEはこれを第1カテゴリSIに含まれたインディケーションに基づいて決定する。
【0096】
UEが獲得するのを望むSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されないことを第1カテゴリSI示す場合、動作S810で、UEはシステム情報の第1カテゴリSIに含まれたスケジューリング情報を用いて周期的ブロードキャストからSIを獲得する。
UEが獲得するのを望むSIが周期的にブロードキャスティングされないか、又はオンデマンドに提供されることを第1カテゴリSI示す場合、UEはそのSIを受信するためにBSにリクエストを送る。
【0097】
システム情報の第2カテゴリは、共通システム情報と非共通システム情報とに更に分類される。共通システム情報は関心ある特徴又はサービスに関わらず全てのUEが必要とする一つ以上のSI(即ち、SIB)を含む。非共通システム情報は全てのUEが必要とするわけではない一つ以上のSI(即ち、SIB)を含む。このようなSIは特定の特徴又はサービスに特有(例えば、D2D、MTC、V2V、V2X、MBMSなどに係るSIB)である。
オンデマンドに提供された一つ以上のシステム情報を受信するため、動作S820で、UEはランダムアクセスプリアンブル(PRACHプリアンブル)を送信する。RARでシステム情報を獲得するためのPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会は他の目的のためにPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会と相異する。
【0098】
本開示の実施形態で、PRACHプリアンブル(ランダムアクセスプリアンブルともいう)を受信すると、動作S830で、BSはRARを送信する。ランダムアクセスプリアンブルはこの方法では、SIリクエストとして作用する。RARはSI応答、即ち、共通システム情報を含む。
【0099】
実施形態で、UEは専用シグナリングを用いて必要な特定の他のシステム情報を獲得する(例えば、UEは連結状態へ進入し、eNBに対して専用方式でシステム情報をリクエストする)。代案的な実施形態で、SIに対するランダムアクセスプリアンブルを受信すると、SI応答はブロードキャスティングされるか、又はユニキャスト方式で提供される。SI応答を示すスケジューリング制御情報はUE_ID(例えば、C-RNTI、RA-RNTI)又は事前定義されたID(例えば、SI-RNTI)でもってマスキングされる。事前定義されたIDは相異するシステム情報又はシステム情報セット又はサービス又はUEタイプに対して相異できる。UEによってリクエストされた一つ以上のSI(即ち、SIB)はSIリクエストを送信した後、或る一定の時間ウィンドウ(即ち、SI応答ウィンドウ)内に提供される。SIリクエストを送信した後、UEはリクエストされたSIBを受信するためにSI応答ウィンドウでNR-PDCCHを聞き取る。
【0100】
UEがSI応答ウィンドウ内でリクエストされたSIBを受信しなければ、UEはSIリクエストを再送信する。SI応答ウィンドウの長さは最小SI又は必須SIに提供される。代案で、リクエストされたSIBを受信するためにSIリクエストを送信した後、UEはそのSIBの一つ以上のSI周期でリクエストされたSIBのSIウィンドウをモニタリングする。
【0101】
SIBタイプ、妥当性(validity)情報、周期性、SIウィンドウ情報を含む他のSIに対するスケジューリング情報は、「その他の」SIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかに関わらず最小SI内において提供される。一実施形態で、UEは先ずSI応答ウィンドウでSI応答をチェックし、受信されないと、リクエストされたSIを受信するためにSIウィンドウをモニタリングする。
【0102】
SI応答がSI応答ウィンドウの代りにSIウィンドウ又はRARでブロードキャスティングされる実施形態で、RARは相変らずSIリクエストの受信成功を確認応答(acknowledge)するために送信される。SI応答がSI応答ウィンドウ代りにSIウィンドウ又はRARでブロードキャスティングされる実施形態で、SIリクエストの受信成功は最小SIにインディケーションを含めることによってBSによって示される。
【0103】
実施形態で、eNBは一つ以上のセル及び/又はTRPに対するシステム情報を提供する。eNBはRARで提供されたシステム情報が適用可能なセル及び/又はTRPを示す。結果的に、UEはUEがセル及び/又はTRPを変更する時にシステム情報に対してリクエストする必要がない。セル及び/又はTRPが変更された後、UEが新しいセル及び/又はTRPに対するシステム情報を有しないならば、UEはシステム情報をリクエストする。
【0104】
本開示の他の実施形態で、BSは必須システム情報においてサポートされているSIを示す。その後、UEは前述された方法(
図8)を用いてサポートされているSIのうちの1つ以上をリクエストする。
【0105】
図9は、本開示の他の実施形態によってシステム情報を獲得する方法を示す。
図9を参照すれば、本開示のこの方法で、UEは
図9に示されたようにシステム情報を獲得する。システム情報は2個のカテゴリに分類される。第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)はセル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる一つ以上のシステム情報を含む。第2カテゴリ(「その他の」SI)はオンデマンドにUEに提供されるか、周期的にブロードキャスティングされる一つ以上の共通システム情報を含む。
【0106】
第1カテゴリはセルに対する初期アクセスのために必要な情報、第2カテゴリに属するシステム情報を獲得するために必要な情報などの必須システム情報を含む。システム情報の第1カテゴリは少なくともSFN、PLMN IDのリスト、セルID、セルキャンピングパラメータなどを含む。システム情報の第2カテゴリは第1カテゴリに含まれないシステム情報を含む。
【0107】
システム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)はセル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる。動作S910で、UEはブロードキャスティングされた情報からシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)を獲得する。
【0108】
ネットワークは、システム情報の第1カテゴリ、即ち、最小SI又は必須SIを用いて第2カテゴリのシステム情報が周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかをシグナリングする。例えば、不均質(異種)ネットワークがマクロセル及び小さいセルを含む場合に、マクロセルではシステム情報がブロードキャスティングされることを示す一方、小さいセルではシステム情報がブロードキャスティングされないことを示す。
【0109】
他の例で、オンデマンドに提供されるシステム情報に対する幾つかのリクエストがある場合、ネットワークはシステム情報をオンデマンドに提供する代りにブロードキャスティングし始める。
最小SI又は必須SIは第2カテゴリの全てのSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されることを示すインディケーションを含む。
代案で、最小SI又は必須SIは各々のSI(例えばSIB)又はSIセット(即ち、SIB)に対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のインディケーションは連関されたSI又はSIセットが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。
【0110】
代案で、最小SI又は必須SIは各々のSIメッセージに対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のSIメッセージは一つ以上のSI(即ち、SIB)を搬送する。SIメッセージと連関されたインディケーションはSIメッセージと連関されたSIがブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。SIメッセージのSIBへのマッピングは最小SI又は必須SIに含まれる。第2カテゴリのSIを獲得するため、UEは先ず該SIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを判断する。
【0111】
UEはこれをシステム情報の第1カテゴリSIに含まれたインディケーションに基づいて決定する。
UEが獲得するのを望むSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されないことを示す場合、動作S910で、UEはシステム情報の第1カテゴリSIに含まれたスケジューリング情報を用いて周期的ブロードキャストからSIを獲得する。
UEが獲得するのを望むSIが周期的にブロードキャスティングされないか、又はオンデマンドに提供されることを示す場合、UEはそのSIを受信するためにBSにリクエストを送る。
【0112】
システム情報の第2カテゴリは共通システム情報と非共通システム情報に更に分類される。共通システム情報は関心ある特徴又はサービスに関わらず全てのUEが要する一つ以上のSI(即ち、SIB)を含む。非共通システム情報は全てのUEが要する訳ではない一つ以上のSI(即ち、SIB)を含む。このようなSIは特徴又はサービスに特有(例えば、D2D、MTC、V2V、V2X、MBMSなどに係るSIB)である。
【0113】
オンデマンドに提供された一つ以上のシステム情報を受信するため、動作S920で、UEはランダムアクセスプリアンブル(PRACH-SIプリアンブル)を送信する。ランダムアクセスプリアンブルはこのような方法でSIリクエストとして作用する。RARでシステム情報を獲得するためのPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会は他の目的のためのPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会と相異し得る。
【0114】
実施形態で、RARでシステム情報を獲得するためのPRACH-SIプリアンブルは事前定義される。このオプションで、PRACH時間/周波数リソースは次のうちの何れか1つであれば良い。
【0115】
Alt1:PSS/SSS/BCH/SFN0に対して相対的に固定される。
Alt2:必須システム情報として提供される。
Alt3:普通のPRACH時間/周波数リソースを使用
【0116】
他の実施形態で、RARでシステム情報を獲得するためのPRACH-SIプリアンブルは事前定義されていない。UEは任意のPRACHプリアンブルを用いる。このオプションで、PRACH時間/周波数リソースはPRACH-SIプリアンブルに特有であり、次のうちの何れか1つであれば良い。:
【0117】
Alt1:PSS/SSS/BCH/SFN0に対して相対的に固定される。
Alt2:必須システム情報として提供される。
【0118】
UEは次のオプションのうちの一つを用いてPRACH-SI送信電力を決定する。:
【0119】
Alt1:PRACHと類似の開放ルーフ電力制御
Alt2:最大電力での送信
Alt3:送信電力が設定される。
【0120】
PRACH-SIプリアンブルを受信すると、動作S930で、BSはRARを送信する。RARは他のシステム情報を含む。代案的な実施形態で、SIに対するランダムアクセスプリアンブル、即ちPRACH-SIプリアンブルを受信すると、SI応答はブロードキャスティングされるか、又はユニキャスト方式で提供される。SI応答を示すスケジューリング制御情報はUE_ID(例えば、C-RNTI、RA-RNTI)又は事前定義されたID(例えば、SI-RNTI)でマスキングされる。事前定義されたIDは、相異するシステム情報又はシステム情報セット又はサービス又はUEタイプに対して互いに相異できる。
【0121】
UEによってリクエストされた一つ以上のSI(即ち、SIB)はSIリクエストを送信した後、或る一定の時間ウィンドウ(即ち、SI応答ウィンドウ)内に提供される。SIリクエストを送信した後、UEはリクエストされたSIBを受信するためにSI応答ウィンドウでNR-PDCCHを聞き取る。UEがSI応答ウィンドウ内でリクエストされたSIBを受信しないと、UEはSIリクエストを再送信する。SI応答ウィンドウの長さは最小SI又は必須SIにおいて提供される。
【0122】
代案で、SIリクエストを送信した後、リクエストされたSIBを受信するために、UEはそのSIBの一つ以上のSI周期でリクエストされたSIBのSIウィンドウをモニタリングする。SIBタイプ、妥当性情報、周期性、SIウィンドウ情報を含む他のSIに対するスケジューリング情報は他のSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかに関わらず最小SIにおいて提供される。一実施形態で、UEは先ずSI応答ウィンドウでSI応答をチェックし、受信されないと、リクエストされたSIを受信するためにSIウィンドウをモニタリングする。
SI応答がSI応答ウィンドウの代りにSIウィンドウ又はRARでブロードキャスティングされる実施形態で、RARは相変らずSIリクエストの受信成功を確認応答するために送信される。
【0123】
SI応答がSI応答ウィンドウの代りにSIウィンドウ又はRARでブロードキャスティングされる実施形態で、SIリクエストの受信成功は最小SIにインディケーションを含めることによってBSによって示される。
【0124】
実施形態で、eNBは一つ以上のセルに対してリクエストされたシステム情報を提供する。eNBは提供されたシステム情報が適用可能なセルを示す。結果的に、UEは UEがセルを変更する時にシステム情報に対してリクエストする必要がない。セルが変更された後、UEが新しいセルに対するシステム情報を有しないと、UEはシステム情報をリクエストする。
【0125】
本開示の他の実施形態で、BSは必須システム情報においてサポートされているSIを示す。その後、UEは前に説明された方法(
図9)を用いてサポートされているSIのうちの1つ以上をリクエストする。
【0126】
図10は、本開示の実施形態によって、ブロードキャスティングされた必須システム情報において、「その他の」システム情報がブロードキャスティングされるか否かを示す方法を示す。
図10を参照すれば、本開示の実施形態で、(必須システム情報と異なる)システム情報は更にBSによってブロードキャスティングされる。BSはブロードキャスティングされた必須システム情報において
図10に示されたように、「その他の」システム情報がブロードキャスティングされるか否かを示す。ブロードキャスティングされなければ、UEは前述された方法(
図9)を用いてリクエストする。
【0127】
動作S1010で、BSは最小/必須システム情報(例えば、SI_TX_Indicationを0にセッティングする)を周期的にブロードキャスティングする。動作S1020及びS1030で、UEはSI_TX_Indicationが0にセッティングされる時に「その他の」システム情報を獲得するためにPRACH-SIプリアンブルを送信する。動作S1040で、BSはPRACH-SIに応答して、「その他の」システム情報を含むSI-Response/RAR-SIを送信する。
【0128】
動作S1050で、BSは最小/必須システム情報(例えば、SI_TX_Indicationを1にセッティングする)を周期的にブロードキャスティングする。動作(S1060及びS1070)で、UEはSI_TX_Indicationが1にセッティングされる時にブロードキャストシグナリングから、「その他の」システム情報を獲得する。
【0129】
ブロードキャスティングされると、UEは必要なシステム情報を獲得するためにブロードキャスティングされたシステム情報を判読する。不均質(異種)ネットワークがマクロセル及び小さいセルを含む場合に、マクロセルではシステム情報がブロードキャスティングされることを示す一方(例えば、SI_TX_Indicationを1にセッティングする)、小さいセルではシステム情報がブロードキャスティングされないことを示す(例えば、SI_TX_Indicationを0にセッティングする)。
【0130】
実施形態で、SI_TX_Indicationは各々のSI又はSIセットに対して最小/必須システム情報においてシグナリングできる。
【0131】
実施形態で、BSは一つ以上のセルに対してリクエストされたシステム情報を提供する。eNBはRAR-SIに提供されたシステム情報が適用可能なセルを示す。結果的に、UEはUEがセルを変更する時にシステム情報をリクエストする必要がない。セルが変更された後、UEが新しいセルに対するシステム情報を有しないと、UEはシステム情報をリクエストする。
【0132】
図11は、本開示の他の実施形態によってシステム情報を獲得する方法を示す。
図11を参照すれば、本開示のこのような方法で、UEは
図11に示されたようにシステム情報を獲得することができる。システム情報は2個のカテゴリに分類される。第1カテゴリSI(最小SI又は必須SI)は、セル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる一つ以上のシステム情報を含む。第2カテゴリSI(「その他の」SI)は、オンデマンドにUEに提供されるか、又は周期的にブロードキャスティングされる一つ以上の共通システム情報を含む。
【0133】
第1カテゴリはセルに対する初期アクセスのために必要な情報、及び第2カテゴリに属するシステム情報を獲得するために必要な情報などの必須システム情報を含む。
システム情報の第2カテゴリは第1カテゴリに含まれないシステム情報を含む。システム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)はセル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる。動作S1110で、UEはブロードキャスティングされた情報からシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SIともいう)を獲得する。
【0134】
ネットワークはシステム情報の第1カテゴリ、即ち、最小SI又は必須SIを用いて第2カテゴリのシステム情報が周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかをシグナリングする。例えば、不均質(異種)ネットワークがマクロセル及び小さいセルを含む場合に、マクロセルではシステム情報がブロードキャスティングされることを示す一方、小さいセルではシステム情報がブロードキャスティングされないことを示す。
【0135】
他の例で、オンデマンドに提供されるシステム情報に対する幾つかのリクエストがある場合、ネットワークはシステム情報をオンデマンドに提供する代りにブロードキャスティングし始める。
最小SI又は必須SIは、システム情報の第2カテゴリの全てのSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されることを示すインディケーションを含む。
代案で、最小SI又は必須SIは、各々のSI(例えば、SIB)又はSIセット(即ち、SIB)に対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のインディケーションは連関されたSI又はSIセットが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。
【0136】
代案で、最小SI又は必須SIは各々のSIメッセージに対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のSIメッセージは一つ以上のSI(即ち、SIB)を搬送する。SIメッセージと連関されたインディケーションはSIメッセージと連関されたSIがブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。SIメッセージのSIBへのマッピングは最小SI又は必須SIに含まれる。
第2カテゴリのSIを獲得するため、UEは先ず該SIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを判断する。
【0137】
UEはこれをシステム情報の第1カテゴリSI(最小SI又は必須SI)に含まれたインディケーションに基づいて決定する。
UEが獲得するのを望むSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されないことを第1カテゴリSIが示す場合、動作S1110で、UEはシステム情報の第1カテゴリに含まれたスケジューリング情報を用いて周期的ブロードキャストからSIを獲得する。
UEが獲得するのを望むSIが周期的にブロードキャスティングされないか、又はオンデマンドに提供されることを第1カテゴリSIが示す場合、UEはそのSIを受信するためにBSにリクエストを送る。
【0138】
システム情報の第2カテゴリは共通システム情報と非共通システム情報とに更に分類される。共通システム情報は関心ある特徴又はサービスに関係わらず全てのUEが要する一つ以上のSI(即ち、SIB)を含む。非共通システム情報は全てのUEが要するとは限らない一つ以上のSI(即ち、SIB)を含む。このようなSIは特定の特徴又はサービスに特有(例えば、D2D、MTC、V2V、V2X、MBMSなどに係るSIB)である。
【0139】
「その他の」システム情報をオンデマンドで受信するため、動作S1120で、UEはランダムアクセスプリアンブル(PRACH-SI)を送信する。ランダムアクセスプリアンブルはこのような方法でSIリクエストとして作用する。RARでシステム情報を獲得するためのPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会は他の目的のためのPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会と相異し得る。
【0140】
各々のSI(即ち、SIB)又はSIセット(即ち、SIB)に対するPRACHプリアンブル及び/又はPRACH機会は、事前定義されるか、第1カテゴリSIを介してシグナリングされる。一実施形態で、RARにおいてシステム情報を獲得するためのPRACH-SIプリアンブルは事前定義される。
【0141】
PRACH-SIプリアンブルは、システム情報又はシステム情報セット又はUEタイプのサービスに特有であり得る。このオプションでは、PRACH時間/周波数リソースは次のうちの何れか1つであれば良い。:
【0142】
Alt1:PSS/SSS/BCH/SFN0に対して相対的に固定される。
Alt2:必須システム情報として提供される。
これはシステム情報又はシステム情報セット又はサービス又はUEタイプに特有であり得る。
Alt3:PRACH時間/周波数リソースを使用。
【0143】
他の実施形態で、RARでシステム情報を獲得するためのPRACH-SIプリアンブルは事前定義されていない。UEは任意のPRACHプリアンブルを用いる。このオプションで、PRACH時間/周波数リソースはPRACH-SIに特有であり、次のうちの何れか1つであれば良い。:
【0144】
Alt1:PSS/SSS/BCH/SFN0に対して相対的に固定される。
Alt2:必須システム情報として提供される。これはシステム情報又はシステム情報セット又はサービス又はUEタイプに特有である。
【0145】
UEは次のオプションのうちの一つを用いてPRACH-SI送信電力を決定する。:
【0146】
Alt1:PRACHと類似の開放ルーフ電力制御
Alt2:最大電力での送信
Alt3:送信電力が設定される。
【0147】
PRACH-SIを受信すると、動作S1130で、BSはRARを送信する。RARはリクエストされたシステム情報を含む。代案的な実施形態で、SIに対するランダムアクセスプリアンブル、即ちPRACH-SIを受信すれば、SI応答はブロードキャスティングされるか、又はユニキャスト方式で提供される。SI応答を示すスケジューリング制御情報はUEのID(例えば、C-RNTI、RA-RNTI)又は事前定義されたID(例えば、SI-RNTI)でマスキングされる。事前定義されたIDは、相異するシステム情報又はシステム情報セット又はサービス又はUEタイプに対して互いに相異できる。
【0148】
UEによってリクエストされた一つ以上のSI(即ち、SIB)はSIリクエストを送信した後、或る一定の時間ウィンドウ(即ち、SI応答ウィンドウ)内に提供される。SIリクエストを送信した後、UEはリクエストされたSIBを受信するためにSI応答ウィンドウでNR-PDCCHを聞き取る。UEがSI応答ウィンドウ内でリクエストされたSIBを受信しなければ、UEはSIリクエストを再送信する。SI応答ウィンドウの長さは最小SI又は必須SIにおいて提供される。
【0149】
代案で、SIリクエストを送信した後、リクエストされたSIBを受信するために、UEはそのSIBの一つ以上のSI周期でリクエストされたSIBのSIウィンドウをモニタリングする。SIBタイプ、妥当性情報、周期性、SIウィンドウ情報を含む他のSIに対するスケジューリング情報は他のSIが周期的にブロードキャスティングされるか又はオンデマンドに提供されるかに関わらず最小SIにおいて提供される。一実施形態で、UEは先ずSI応答ウィンドウでSI応答をチェックし、受信されないと、リクエストされたSIを受信するためにSIウィンドウをモニタリングする。
【0150】
SI応答がSI応答ウィンドウの代りにSIウィンドウ又はRARでブロードキャスティングされる実施形態で、RARは相変らずSIリクエストの受信成功を確認応答するために送信される。
SI応答がSI応答ウィンドウの代りにSIウィンドウ又はRARでブロードキャスティングされる実施形態で、SIリクエストの受信成功は最小SIにインディケーションを含めることによってBSによって示される。
【0151】
図12は、本開示の他の実施形態によってブロードキャスティングされた必須システム情報において「その他の」システム情報がブロードキャスティングされるか否かを示す方法を示す。
図12を参照すれば、本開示の他の実施形態で、(必須システム情報と異なる)システム情報は更にBSによってブロードキャスティングされることができる。BSはブロードキャスティングされた必須システム情報において
図12に示されたように他のシステム情報がブロードキャスティングされるか否かを示すことができる。
【0152】
動作S1210で、BSは最小/必須システム情報(例えば、SI_TX_Indicationを0でセッティングする)を周期的にブロードキャスティングする。一実施形態で、SI又はSIセット又はサービスに特有のインディケーション(システム情報をリクエストするインディケーション又はシステム情報がブロードキャスティングされるインディケーション)があり得る。
【0153】
動作S1220及びS1230で、SI_TX_Indicationに応答し、UEは「その他の」システム情報を獲得するためにSIRequest/PRACH-SIを送信する。SIRequest/PRACH-SIはSI又はSIセット又はサービスに特有である。動作1240で、BSはPRACH-SIに応答してリクエストされたシステム情報を含むSI-Response/RAR-SIを送信する。
【0154】
システム情報がブロードキャスティングされないと、UEは前述された方法(
図11)を用いてリクエストする。ブロードキャスティングされると、UEは必要なシステム情報を獲得するためにブロードキャスティングされたシステム情報を判読する。オンデマンド・シグナリング、即ち、システム情報をリクエストするためにPRACH-SI情報がブロードキャスティングされる場合、この情報がブロードキャスティングされた必須システム情報中に存在しなければ、それは、UEがブロードキャストシグナリングからシステム情報を判読できることを示す。
不均一(異種)ネットワークがマクロセル及び小さいセルを含む場合に、マクロセルではシステム情報がブロードキャスティングされることを示す一方(例えば、SI_TX_Indicationを1にセッティングする)、小さいセルではシステム情報がブロードキャスティングされないことを示す(例えば、SI_TX_Indicationを0にセッティングする)。
【0155】
一実施形態で、eNBは一つ以上のセルに対してリクエストされたシステム情報を提供する。eNBは提供されたシステム情報が適用可能なセルを示す。結果的に、UEはUEがセルを変更する時にシステム情報に対してリクエストする必要がない。セルが変更された後、UEが新しいセルに対するシステム情報を有しないならば、UEはシステム情報をリクエストする。
【0156】
本開示の他の実施形態で、BSは更に必須システム情報においてサポートされているSIを示す。その後、UEは前述された方法(
図1)を用いてサポートされているSIのうちの1つ以上をリクエストする。
【0157】
図13は、本開示の他の実施形態によってシステム情報を獲得する方法を示す。
図13を参照すれば、本開示のこの方法で、UEは
図13に示されたようにシステム情報を獲得する。システム情報は2個のカテゴリに分類される。第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)はセル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる一つ以上のシステム情報を含む。第2カテゴリ(「その他の」SI)はオンデマンドにUEに提供されるか、又は周期的にブロードキャスティングされる一つ以上の共通システム情報を含む。
【0158】
第1カテゴリSIはセルに対する初期アクセスのために必要な情報、及び第2カテゴリに属するシステム情報を獲得するのに必要な情報などの必須システム情報を含む。システム情報の第2カテゴリは第1カテゴリに含まれないシステム情報を含む。
【0159】
この方法で、BSはシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)をブロードキャスティングする。動作S1310で、UEはブロードキャスティングされた情報からシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)を獲得する。
【0160】
ネットワークはシステム情報の第1カテゴリ、即ち、最小SI又は必須SIにおいて第2カテゴリのシステム情報が周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかをシグナリングする。
例えば、不均質(異種)ネットワークがマクロセル及び小さいセルを含む場合に、マクロセルではシステム情報がブロードキャスティングされることを示す一方、小さいセルではシステム情報がブロードキャスティングされないことを示す。
【0161】
他の例で、オンデマンドに提供されるシステム情報に対する幾つかのリクエストがある場合、ネットワークはシステム情報をオンデマンドに提供する代りにブロードキャスティングし始める。
最小SI又は必須SIは、第2カテゴリの全てのSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されることを示すインディケーションを含む。
【0162】
代案で、最小SI又は必須SIは、各々のSI(例えば、SIB)又はSIセット(即ち、SIB)に対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のインディケーションは連関されたSI又はSIセットが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。
代案で、最小SI又は必須SIは、各々のSIメッセージに対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のSIメッセージは一つ以上のSI(即ち、SIB)を搬送する。SIメッセージと連関されたインディケーションはSIメッセージと連関されたSIがブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。
SIメッセージのSIBへのマッピングは最小SI又は必須SIに含まれる。
第2カテゴリのSIを獲得するため、UEは先ず該SIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを判断する。UEはこれをシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)に含まれたインディケーションに基づいて決定する。
UEが獲得するのを望むSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されないことを第1カテゴリSIが示す場合、UEはシステム情報の第1カテゴリに含まれたスケジューリング情報を用いて周期的ブロードキャストからSIを獲得する。
【0163】
UEが獲得するのを望むSIが周期的にブロードキャスティングされないか、又はオンデマンドに提供されることを第1カテゴリSIが示す場合、動作S1320で、UEはそのSIを受信するためにBSにリクエストを送る。選択的に、動作S1330で、BSはRARメッセージでSIを送信する。
【0164】
この方法で、BSは更に「その他の」システム情報に関するスケジューリング情報をブロードキャスティングする。しかし、「その他の」システム情報は周期的にブロードキャスティングされない。BSは動作S1340及びS1350でUEからトリガ(例えば、PRACH-SI)を受信すると、定義された持続時間の間の「その他の」システム情報をブロードキャスティングする。トリガは一つのシステム情報又はシステム情報セット又はサービス又はUEタイプに特有である。
UEからトリガを受信した後にシステム情報がブロードキャスティングされる時間の間、BSは該システム情報をブロードキャストしている旨のインディケーションをブロードキャスティングする。インディケーションは該システム情報又はシステム情報セット又はサービス又はUEタイプに特有である。これは他のUEがPRACH-SIをトリガせず、ブロードキャストからシステム情報を確かに判読するようにするためである。
ブロードキャスティングするトリガはネットワークによって設定されたタイムスロットで送信される。一実施形態で、ブロードキャスティングするトリガは特定システム情報の位置に関して一度に送信される。動作S1360で、BSはブロードキャスティングし、UEは必須SIを獲得する。動作S1370で、BSはブロードキャスティングし、UEはSIを獲得し、SIの位置は必須SIに示される。
【0165】
図14は、本開示の他の実施形態によってシステム情報を獲得する方法を示す。本開示のこの方法で、UEは
図14に示されたようにシステム情報を獲得できる。
図14を参照すれば、本開示のこの方法で、UEは
図14に示されたようにシステム情報を獲得する。システム情報は2個のカテゴリに分類される。第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)はセル及び/又はTRPによって周期的にブロードキャスティングされる一つ以上のシステム情報を含む。第2カテゴリ(「その他の」SI)はオンデマンドにUEに提供されるか、又は、周期的にブロードキャスティングされる一つ以上の共通システム情報を含む。
【0166】
第1カテゴリSIはセルに対する初期アクセスのために必要な情報、及び第2カテゴリに属するシステム情報を獲得するのに必要な情報などの必須システム情報を含む。システム情報の第2カテゴリは第1カテゴリに含まれないシステム情報を含む。
この方法で、BSはシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)をブロードキャスティングする。動作S1410で、UEはブロードキャスティングされた情報からシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)を獲得する。
【0167】
ネットワークはシステム情報の第1カテゴリ、即ち、最小SI又は必須SIにおいて第2カテゴリのシステム情報が周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかをシグナリングする。
例えば、不均質(異種)ネットワークがマクロセル及び小さいセルを含む場合に、マクロセルではシステム情報がブロードキャスティングされることを示す一方、小さいセルではシステム情報がブロードキャスティングされないことを示す。
他の例で、オンデマンドに提供されるシステム情報に対する幾つかのリクエストがある場合、ネットワークはシステム情報をオンデマンドに提供する代りにブロードキャスティングし始める。
【0168】
最小SI又は必須SIは、第2カテゴリのSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されることを示すインディケーションを含む。
代案で、最小SI又は必須SIは各々のSI(例えば、SIB)又はSIセット(即ち、SIB)に対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のインディケーションは連関されたSI又はSIセットが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。
代案で、最小SI又は必須SIは各々のSIメッセージに対する個別のインディケーションを含み、ここで、各々のSIメッセージは一つ以上のSI(即ち、SIB)を搬送する。SIメッセージと連関されたインディケーションはSIメッセージと連関されたSIがブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを示す。
SIメッセージのSIBへのマッピングは最小SI又は必須SIに含まれる。
【0169】
第2カテゴリのSIを獲得するため、UEは先ず該SIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかを判断する。UEはこれをシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)に含まれたインディケーションに基づいて決定する。
UEが獲得するのを願うSIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されないことを第1カテゴリSIが示す場合、UEはシステム情報の第1カテゴリ(最小SI又は必須SI)に含まれたスケジューリング情報を用いて周期的ブロードキャストからSIを獲得する。
UEが獲得するのを望むSIが周期的にブロードキャスティングされないか、又はオンデマンドに提供されることを第1カテゴリSIが示す場合、UEはそのSIを受信するためにBSにリクエストを送る。
【0170】
オンデマンドに提供される一つ以上のSIを獲得するため、動作S1420で、UEがRRC(radio resource control)遊休状態にある場合、UEはRRC接続セットアップ手続きを行う。RRC接続状態で、動作S1430で、UEはSIリクエストメッセージを送信する。SIリクエストメッセージはUEが要する一つ以上のシステム情報を示すか、UEが要するシステム情報の一つ以上のセットを示すか、UEがシステム情報又はUEタイプを要するサービス(例えば、eMBB、MTC、URLLなど)を示す。UEはSIリクエストメッセージと共に自分のUE_ID(即ち、S-TMSI、C-RNTI、RA-RNTIなど)を送信する。
【0171】
SIリクエストに応答し、動作S1440で、BSはSI応答を送信し、ここで、SI応答はリクエストされたシステム情報を含む。SI応答を示すスケジューリング制御情報はUE_ID(例えば、C-RNTI、RA-RNTI)又は事前定義されたID(例えば、SI-RNTI)でマスキングできる。事前定義されたIDは互いに相異なるシステム情報又はシステム情報セット又はサービス又はUEタイプに対して相異し得る。
【0172】
UEは、上記説明されたオプション1乃至5の何れかのメカニズムを用いてSIリクエストにおいて必要なシステム情報を示すことができる。
【0173】
一実施形態で、SIリクエストはRRC接続リクエストに含まれ、SI応答はRRC接続応答に含まれる。他の実施形態で、BSはUEによってサポートされるサービスに基づくか、UEが接続をリクエストしたサービスに基づいてUEによって必要なシステム情報を決定でき、専用シグナリングを用いてシステム情報をUEに提供できる。
【0174】
実施形態で、eNBは一つ以上のセルに対してリクエストされたシステム情報を提供できる。eNBはSI応答に提供されたシステム情報が適用可能なセルを示すことができる。結果的に、UEはUEがセルを変更する時のシステム情報に対して(for)リクエストする必要がない。セルが変更された後、UEが新しいセルに対するシステム情報を有しないと、UEはシステムをリクエストする。
【0175】
他の実施形態で、セルはシステム情報の第1カテゴリで幾つかのSIをブロードキャスティングできる。セルのシステム情報の第1カテゴリの残りSIは他のセルによってブロードキャスティングされるか、オンデマンドに提供されることができる。リクエストにおいて、UEはSIをリクエストしているセルに関する情報(例えば、セルID、周波数、セルインデックスなど)を含むことができる。
【0176】
図15は、本開示の他の実施形態によってシステム情報を獲得する方法を示す。
図15を参照すれば、本開示のこの方法で、UEは
図15に示されたようにシステム情報を獲得する。動作S1510で、BS(又は5Gセル)は同期化信号、即ち、PSS/SSSをブロードキャスティングする。システム情報は周期的にブロードキャスティングされない。
【0177】
SIをリクエストするため、動作S1520で、UEはPRACH-SIプリアンブルを送信する。PRACH-SIプリアンブルは事前定義される。PRACH-SI送信のための時間及び周波数リソースはPSS/SSSに関して定義される。PRACH-SIプリアンブルを受信すると、動作S1530で、BSは最小SI又はシステム情報又は共通システム情報をブロードキャスティングする。任意のシステム情報がブロードキャスティングされなければ、UEは前述された方法を用いて獲得する。
【0178】
上述した方法で、UEはオンデマンドにシステム情報をリクエストし、本開示でネットワークはUEがリクエストできる期間を設定できる。これによりあまりにも多いリクエストを低減できる。
【0179】
応答がブロードキャスティングされると、応答はリクエストが送信される時間に対して(relative_to)時間ウィンドウにあり得る。オンデマンドにシステム情報に対するUEリクエストで上述した方法で、UEは望むシステム情報をリクエストする前に望むシステム情報を受信するために定義された持続時間の間のブロードキャスト送信をモニタリングできる。
【0180】
図16は、本開示の実施形態によって時間ウィンドウ内でシステム情報を提供する方法を示す。
図16を参照すれば、SIリクエストを送信した後、UEによってリクエストされた一つ以上のSIBは或る一定の時間ウィンドウ(即ち、SI応答ウィンドウ)内に提供される。SIリクエストを送信した後、UEはリクエストされたSIBを受信するためにSI応答ウィンドウでNR-PDCCHを聞き取る。UEがSI応答ウィンドウ内でリクエストされたSIBを受信しなければ、UEはSIリクエストを再送信する。
【0181】
実施形態で、SI応答ウィンドウの長さはMSI(mobile subscriber identity)(必須システム情報)に提供される。他の実施形態で、SIリクエストに対する確認応答はUEがSIリクエストを送信した後にRARをチェックするか、UEがMSIでインディケーションをチェックする時に行われる。
【0182】
図17は、本開示の実施形態によって一つ以上の周期内で時間ウィンドウをモニタリングすることによってシステム情報を提供する方法を示す
図17を参照すれば、SIリクエストを送信した後、リクエストされたSIBを受信するため、UEはそのSIBの一つ以上のSI周期でリクエストされたSIBのSIウィンドウをモニタリングする。他のSIに対するスケジューリング情報は「その他の」SIが周期的にブロードキャスティングされるか、又はオンデマンドに提供されるかに関わらずSIBタイプ、妥当性情報、周期性、最小SIでのSIウィンドウ情報を含む。
【0183】
一実施形態で、SIリクエストに対する確認応答はUEがSIリクエストを送信した後にRARをチェックするか、UEがMSIでインディケーションをチェックする時に行われる。
【0184】
SI再獲得の最小化
【0185】
マクロセルのカバレージには幾つかの小さいセルがあり得る。現在システム情報はセル特有(specific)である。現在各々のセル(小さいセル及びマクロセル)は自分のシステム情報を送信する。本開示の実施形態で、第1セル(例えば、マクロセル)は一つ以上の第2セル(例えば、小さいセル)に関する情報を提供する。
【0186】
多くのシステム情報パラメータは多くのセルにかけて同一の値を持つことができる。従って、実施形態で、システム情報パラメータは、セル特有情報及び非セル(non-cell)特有情報で分類できる。非セル特有情報、即ち、一つ以上の第2セル(例えば、小さいセル)にかけて共通値を持つシステム情報は第1セル(例えば、マクロセル)によってブロードキャスティングされたシグナリング又は専用シグナリングを用いてシグナリングできるか、又はオンデマンドに提供できる。セル特有情報は各々のセルによってシグナリングされる。
【0187】
実施形態で、第1セルはブロードキャスティングされたシグナリング又は専用シグナリングを用いて多くのシステム情報セットをシグナリングできる。一実施形態で、このようなセットの各々は第1セルによってシグナリングされる手順にインデクシングされる。第2セルは(ブロードキャスティングされたシグナリング又は専用シグナリングを用いて)第1セルによってシグナリングされた多数のセットのうちの、どのシステム情報セットがこのセル(即ち、自分)に適用可能であるかを示すことができる。代案的な実施形態で、第1セルは各々のセットと共にセルのセルIDリストを示し、ここで、セルIDは該、各々のセットが適用可能なセルを識別する。
【0188】
実施形態で、セル特有システム情報は次のように獲得される。
【0189】
オプション1:UEはマクロセルから獲得する。
【0190】
1a:マクロセルはブロードキャストシグナリングを用いてこの情報をブロードキャスティングする。
【0191】
1b:マクロセルは専用シグナリングを用いてこの情報を提供する。
【0192】
マクロセルはこの情報をどのように提供するかを、ブロードキャストシグナリングを用いて示す。
【0193】
マクロセルは更に、この情報がブロードキャスティングされない場合に専用シグナリングでこの情報を提供するかを示す。
【0194】
上述したオンデマンド・シグナリングは更にマクロセルからこの情報をリクエストするのに用いられ得る。
【0195】
オプション2:UEはセルから直接獲得する
【0196】
マクロセルがこの情報を提供しない場合は、UEはセルから直接この情報を獲得する。
【0197】
小さいセルはこの情報をブロードキャスティングできる。
【0198】
上述したようにオンデマンド・シグナリングはセルからこの情報をリクエストするのに用いられ得る。
【0199】
上述した方法で、周期的ブロードキャストから受信されるか、又は、セルから前述されたオンデマンドSIリクエスト手続きを用いて得られたシステム情報は、一つ以上のセルにより使用できる。受信されたシステム情報を使用できるセルは、システム情報を周期的ブロードキャストから獲得したか、又は、オンデマンドSIリクエスト手続きを用いて獲得した上述のセルによって示され得る。
UEは、更に周期的ブロードキャストから又はオンデマンドSIリクエスト手続きを用いて多数のセルからシステム情報を受信できる。結果的に、UEはUEがセルを変更する時のシステム情報をリクエストする、乃至は再獲得する必要がない。セルが変更された後に、UEが新しいセルに対するシステム情報を有しないと、UEはシステム情報を再獲得するか、又はリクエストする。
【0200】
図18は、本開示の実施形態によるシステム情報領域IDを設定する方法を示す。
図18を参照すれば、代案的な実施形態で、システム情報領域概念が定義される。システム情報領域は、使用されるシステム情報が同一である、一つ以上のセルをカバーする領域、或いは送信地点又は送受信地点を指称する。システム情報領域はシステム情報領域識別子によって識別される。セル或いは送信地点又は送受信地点はシステム情報領域識別子をブロードキャスティングする。
【0201】
UEが一つのセルから他のセルに移動する時、該UEはSI領域IDをチェックする。SI領域IDの変更があれば、UEはシステム情報を再獲得する。例えば、
図18に示されたように、UEがセル1からセル3に移動すれば、システム情報を再獲得する必要がない。UEがセル1からセル8に移動すれば、システム情報を再獲得する必要がある。
【0202】
本開示の実施形態で、システム情報領域(即ち、SI領域ID)は相異するSI(又はSIB)に対して相異する。本開示の実施形態で、システム情報領域(即ち、SI領域ID)は相異するSIセット(SIB)に対して相異する。本開示の実施形態で、複数のSI(又はSIB)に対して一つのシステム情報領域(即ち、SI領域ID)が存在できる。本開示の実施形態で、幾つかのSIは特定のセルに特有で、その場合SI領域IDはこれら(該幾つかのSI)と連関されない。
【0203】
本開示の実施形態で、一つのSI領域内において、連関されたSIの相異するバージョンが用いられることができる。このようなバージョンの各々はインデックス又は値タグによって識別される。SIBXに対するSI領域が
図18に示されているとしよう。Cell1、Cell2及びCell3はSIBxの設定を用いる。Cell1、Cell2及びCell3はSIBxに対してSI領域IDが1で、インデックス/値タグがPであることをブロードキャスティングする。Cell1、Cell2及びCell3がSIBxに対して相異する設定を用いることを望む場合にはSIBxに対してSI領域IDが1であり、インデックス/値タグがQであることをブロードキャスティングする。同一のSI領域内にインデックス又は値タグの変更があって、UEがそのSI領域の新しいインデックス/値タグに対応する有効なSI設定を有しないと、UEは該当するSIを再獲得する。インデックス/値タグによって識別されるSI設定は獲得されるSI領域で有効である。他のSI領域では有効ではない。インデックス/値タグの有効範囲はSI領域内にある。例えば、SI領域ID1でインデックス/値タグPによって識別されるSIBxの設定はSI領域ID2又はSI領域ID3でインデックス/値タグPによって識別されるSIBxの設定と同じではない。従来技術では値タグの有効範囲が一つのセルであった点が注目されなければならない。本開示のこの方法では、値タグの範囲はSI領域、即ち、多数のセルである。
【0204】
図19は、本開示の実施形態によってシステム情報パラメータをインデクシングする方法を示す。
図19を参照すれば、本開示の実施形態で、BSはシステム情報パラメータに対する多数の設定値セットをサポートできる。例えば、SIがパラメータP、Q、及びRを含むとしよう。ここで、パラメータPが値P0、P1を持ち、パラメータQが値Q0、Q1、Q2を持ち、パラメータRが値R0、R1を持ち得る、とする。このようなパラメータに対しては、2*3*2=12個の可能な設定があり得、ここで、各々の設定は他の設定と相異する少なくとも一つのパラメータの値を持つ。このような設定の各々にはインデックスが与えられる。パラメータと値を(ブロードキャストシグナリング又は専用シグナリングのうちの何れか1つを介して)シグナリングする代りに、インデックスがシグナリングされることができる。例えば、設定0:[P->P0、Q->Q0、R->R0]、設定1:[P->P0、Q->Q1、R->R0]、等々。
【0205】
パラメータA、B及びCを持つSIに対し、可能な設定セットは
図19に示される。例で、パラメータAは2個の可能な値A0及びA1を持ち、パラメータBは2個の可能な値B0及びB1を持ち、パラメータCは2個の可能な値C0及びC1を持つ。各々のパラメータは相異する数の値を持ち得ることを注目する。ツリー(tree)の上部から下部までの各々の経路(
図19)は一つの有効な設定である。このような設定は
図19に示されたように順次に番号n(n=0、1、・・・)のインデックスIdxnが付けられる。8個の可能な設定は次のとおりである。
【0206】
Idx0:{A0、B0、C0}、Idx1:{A0、B0、C1}、Idx2:{A0、B1、C0}、Idx3:{A0、B1、C1}、Idx4:{A1、B0、C0}、Idx5:{A1、B0、C1}、Idx6:{A1、B1、C0}、Idx7:{A1、B1、C1}。
idx={パラメータAの値のインデックス*(Bの値の数*Cの値の数)} + {パラメータBの値のインデックス*(Cの値の数)} + パラメータCの値のインデックス。
設定でパラメータのスキッピング(skipping)を許容するため、スキッピングは付加的な値として見なされることができる。例えば、パラメータAがスキッピングされることができれば、パラメータAは3個の値A0、A1、skipを持つ。A0値はインデックス0を持ち、A1値はインデックス1を持ち、skip値はインデックス2を持つ。
【0207】
各々のSIパラメータの可能な値が知られ、インデックスが与えられると、当該インデックスに対応する設定が知られる。SIは多様な部分/グループなどにより分類され、ここで、各々の部分又はグループは自分の設定インデックスを持つ。各々のSI部分又はSIグループは幾つかの設定を有し、各々の設定は上述したようなインデックスを用いて示される。例えば、2個のSI部分、SI部分1とSI部分2がある、としよう。SI部分1は3個のパラメータA、B、Cを持ち、SI部分2は2個のパラメータP、Qを持つ。その場合、SI部分1設定とSI部分2設定は自分の設定インデックスを用いて独立的に示される。
【0208】
設定インデックスは専用シグナリングを用いてブロードキャスティングされるか、又はシグナリングされる。SIがオンデマンドにリクエストされると、応答において、設定インデックスが設定全体の代わりにシグナリングされる。代案で、SIに対する設定インデックスはブロードキャスティングされる。
UEがブロードキャスティングされたインデックスに基づいた設定を分からない場合には、SIリクエストを用いてインデックスを送信することによってインデックスに対応する設定を提供するようにBS/eNB/TRPに対してリクエストする。
UEは、Cell/BS/eNB/TRPでサポートされるパラメータの値が分からない場合には、インデックスに基づいた設定が分からないことがある。例えば、パラメータAが、値A0、A1、A2、及びA3を持つ、とする。ここで、値A0、A1はセル1でサポートされる一方、値A2、A3、A1は他のセル2でサポートされる。UEは、ブロードキャスティングされたインデックスに基づく設定が分からない場合には、SIリクエストを用いて、Cell/BS/eNB/TRPにおいてサポートされたSIのパラメータの値を提供するようにBS/eNB/TRPに対してリクエストする。Cell/BS/eNB/TRPにおいてサポートされたSIのパラメータの値が知られると、UEはブロードキャストインデックスに対応する設定を決定できる。SIリクエスト/応答は上述した方法を用いてシグナリングされる。
【0209】
SIのパラメータのサポートされた値はネットワーク全体で同一であるか、又は、セル/TRPに特有である。SI部分/グループのパラメータのサポートされた値はネットワーク全体で同一であるが、他のSI部分/グループに対してはセル/TRPに特有である。
【0210】
他の実施形態で、
図19に示されたようなインデクシングの代りに、ネットワーク又はセル/TRP/eNBは、SI又はSI部分又はSIグループに対する数個の設定を維持し、各々の設定に個別のインデックス/識別子を割り当てる。ネットワークは各々のSI又はSI部分/グループに対するブロードキャストシグナリングによりインデックス/識別子を示す。UEは先ずブロードキャストシグナリングを受信し、SI又はSI部分/グループに対するインデックス/識別子を得る。UEが該インデックス/識別子に対応する設定を有しないと、UEは上述したオンデマンド・シグナリングを用いてインデックス/識別子に対応する設定をリクエストする。インデックス/識別子はリクエストに含まれる場合がある。
UEがインデックス/識別子に対応する有効な設定を有する場合、UEはこれを用い、リクエストする必要がない。一実施形態で、このようなインデックス/識別子はSIグループのSI又はSI部分に対するセル又はTRP又はeNBにかけて有効であれば良い。他の実施形態で、このようなインデックス/識別子はSIグループのSI又はSI部分に対して同一セルのTRPにかけて有効であれば良い。SI又はSI部分又はSIグループに対するインデックス/識別子がセル又はTRP又はeNBなどにかけて有効であるかは、ブロードキャストシグナリングにおいて事前定義されるか、又は示される。UEは規定のライフタイムの間、インデックス/識別子に対応する設定を記憶することができる。
【0211】
図20は、本開示の実施形態によってシステム情報設定IDを設定する方法を示す。
図20を参照すれば、UEが一つのセルから他のセルに移動する時、SIBに対するインデックスが変更され、そのセルで用いられるインデックスに対応する設定を有しないと、UEはSIを再獲得し、そうではなければSIを再獲得しない。SIB_XネットワークがインデックスX、Y、Zによって識別された3個の設定を用いる、としよう。UEがセル1からセル3に移動すれば、2つのセルが何れも同一設定を用いているので、SIBxを再獲得する必要がない。UEがセル1からセル2に移動すれば、インデックスxに対応する記憶された設定を持たない場合にSIBxを再獲得しなければならない。以前の方法と異なり、インデックスの範囲はSI領域の代わりに全体ネットワークである。インデックスは更に値タグとして命名されることができ、ここで、値タグの範囲は一つのセル代りに全体ネットワークである。
【0212】
システム情報アップデート手続き
【0213】
UEは、次の方式のうちの一つによりシステム情報アップデートに関して通知される。
【0214】
オプション1
【0215】
システム情報は多様な部分/グループ/セットに分類される。BSはBSがサポートする単数又は複数のシステム情報セットをブロードキャスティングする。BSは更に該サポート中のシステム情報セット/部分/グループの各々に対する値タグ/識別子/設定インデックスをブロードキャスティングする。システム情報セットに対応する値タグ/識別子/設定インデックスの変更はシステム情報セット/グループ/部分がアップデートされることを示す。付加的に、BSは更にサービスのシステム情報の各々に対する変更通知をブロードキャスティングする。
【0216】
BSはサポート中のサービスをブロードキャスティングする。BSは更にサポートされた各々のサービスに対する値タグ/識別子/設定インデックスをブロードキャスティングする。サービスに対応する値タグ/識別子/設定インデックスの変更は当該サービスに対するシステム情報のアップデートを示す。付加的に、BSは更にサービスのシステム情報の各々に対する変更通知をブロードキャスティングする。
【0217】
オプション2
【0218】
サポート中の各々のシステム情報セット又はサービスに対する変更通知はページングメッセージに示される。アップデートされたシステム情報と連関された値タグ/識別子/設定インデックスは更にページングメッセージに示される。
【0219】
オプション3
【0220】
変更通知はSIアップデートメッセージを用いて示される。
【0221】
各々のSIアップデートメッセージはSIのグループに対する通知を示す。
グループに特有のRNTIは、SIアップデートメッセージをスケジューリングするのに用いられる。
【0222】
SIアップデートメッセージはRRCメッセージ又はPDCCHでシグナリングされたDCIであり得る。
【0223】
アップデートされた情報獲得
【0224】
UEはアップデートインディケーションが以前に説明された方法(即ち、ブロードキャスト又はオンデマンド)を用いて受信された場合に、アップデートされたシステム情報セット又はサービスに特有のシステム情報をリクエストする。変更されたシステム情報セットがブロードキャスティングされた情報の一部であれば、UEはブロードキャストからアップデートされたシステム情報を獲得する。変更されたシステム情報セットがオンデマンドにシステム情報の一部であれば、UEはオンデマンド・シグナリングを用いてアップデートされたシステム情報を獲得する。
【0225】
Alt:ネットワーク(NW)は規定の期間の間のアップデートされた情報をブロードキャスティング。UEはブロードキャスティングされた情報を判読する。
【0226】
実施形態で、値タグ/識別子/設定インデックスは、システム情報セット/グループ/部分が変更されることを示す。他の実施形態で、値タグ/識別子/設定インデックスはシステム情報セット/グループ/部分の特有設定を識別する。ネットワークがシステム情報セット/グループ/部分識別子をシグナリングし、UEがこのような識別子に対応する設定を有しない時、UEはシステム情報をアップデートする。一実施形態で、このSIセット/部分/グループの各々は同一のパラメータを含むが、相異する領域で有効であり得る。
【0227】
本開示はこの多様な実施形態を参照して図示されて説明されたが、通常の技術者は添付された請求項及びこの等価物により定義されたように本開示の思想及び範囲を逸脱せず形態及び詳細事項での多様な変更が成ることができるということを理解するだろう。
【産業上の利用可能性】
【0228】
本開示のIoT(Internet of Things)技術を用いた、第4世代(4G)システムより高いデータ速度をサポートする第5世代(5G)無線通信システムを融合する通信方法及びシステムは、スマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー、コネクテッドカー、ヘルスケア、デジタル教育、スマート小売り、保安及び安全(セキュリティ)サービスなどの5G通信技術及びIoT関連技術に基づいた知能型サービスに適用できる。
【符号の説明】
【0229】
BS 基地局
MSI モバイル加入者識別、mobile subscriber identity
PRACH 物理的ランダムアクセスチャネル、physical random access channel
PSS/SSS 5G同期化信号
RAR 無線アクセス応答、random access response
RRC 無線リソ-ス制御、radio resource control
SI システム情報
SIB システム情報ブロック、system information block
UE ユーザ装置