IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社コナミデジタルエンタテインメントの特許一覧

特開2022-174257サーバ装置、サーバ装置のプログラム、サーバ装置の制御方法、及び、ゲームシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174257
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】サーバ装置、サーバ装置のプログラム、サーバ装置の制御方法、及び、ゲームシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/61 20140101AFI20221115BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20221115BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20221115BHJP
   A63F 13/795 20140101ALI20221115BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20221115BHJP
   A63F 13/812 20140101ALN20221115BHJP
【FI】
A63F13/61
A63F13/69
A63F13/35
A63F13/795
A63F13/79
A63F13/812 A
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022147900
(22)【出願日】2022-09-16
(62)【分割の表示】P 2019147340の分割
【原出願日】2019-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】506113602
【氏名又は名称】株式会社コナミデジタルエンタテインメント
(72)【発明者】
【氏名】千葉 茂
(72)【発明者】
【氏名】井上 快
(72)【発明者】
【氏名】平井 純貴
(72)【発明者】
【氏名】酒井 昭
(57)【要約】
【課題】ユーザ主催のゲーム大会に対して、広告主をつける。
【解決手段】野球ゲームを実行可能な複数のユーザ端末10と通信可能なゲームサーバ30のサーバ制御プログラムPG-Sは、ゲームサーバ30のプロセッサ3000を、ユーザ端末10-1のユーザによるユーザ端末10-1の操作に基づいて、野球ゲームに係る一の大会を設定する大会設定部311と、ユーザ端末10-2のユーザによるユーザ端末10-2の操作に基づいて、ユーザ端末10-2のユーザの一の大会への参加の申込を受け付ける申込受付部312と、一の大会への参加の申込を行ったユーザに関する大会申込ユーザ情報JTuに基づいて、一の大会に参加したユーザのユーザ端末10に対して配信される広告ADを決定する広告決定部313と、一の大会の結果に基づいて、広告決定部313の決定した広告ADの広告主による、一の大会に参加したユーザに対する報酬を決定する報酬決定部316として機能させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームを実行可能な複数の端末装置と通信可能なサーバ装置のプログラムであって、
前記サーバ装置のプロセッサを、
一の端末装置のユーザによる前記一の端末装置の操作に基づいて、
前記ゲームに係る一の大会を設定する設定部と、
他の端末装置のユーザによる前記他の端末装置の操作に基づいて、
前記他の端末装置のユーザの前記一の大会への参加の申込を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記一の大会への参加の申込を行ったユーザに関する参加情報に基づいて、
前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を決定する広告決定部と、
前記一の大会の結果に基づいて、
前記広告決定部の決定した広告の広告主による、前記一の大会に参加したユーザに対する報酬を決定する報酬決定部と、
して機能させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、サーバ装置のプログラム、サーバ装置の制御方法、及び、ゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のユーザが、各ユーザの端末装置を用いてゲームを実行し、各端末装置におけるゲームの実行結果と、他の端末装置におけるゲームの実行結果との優劣を競う、ゲーム大会(「大会」の一例)に係る技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-225460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザが主催してゲーム大会を設定する場合がある。このような、ユーザ主催のゲーム大会では、当該ゲーム大会に参加するユーザの端末装置に広告を配信する広告主をつけ、広告主からゲーム大会に参加したユーザに対して報酬を付与することで、ゲーム大会を活性化することが可能となる。しかし、ユーザがゲーム大会を主催する場合に、ユーザが自らゲーム大会の広告主を探しても、ゲーム大会の広告主を見つけることは難しい。このため、ユーザ主催のゲーム大会に対して、広告主をつけることは困難であった。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ユーザ主催のゲーム大会に対して、広告主をつけることを可能とする技術の提供を、解決課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプログラムは、ゲームを実行可能な複数の端末装置と通信可能なサーバ装置のプログラムであって、前記サーバ装置のプロセッサを、一の端末装置のユーザによる前記一の端末装置の操作に基づいて、前記ゲームに係る一の大会を設定する設定部と、他の端末装置のユーザによる前記他の端末装置の操作に基づいて、前記他の端末装置のユーザの前記一の大会への参加の申込を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記一の大会への参加の申込を行ったユーザに関する参加情報に基づいて、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を決定する広告決定部と、前記一の大会の結果に基づいて、前記広告決定部の決定した広告の広告主による、前記一の大会に参加したユーザに対する報酬を決定する報酬決定部と、して機能させる、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様に係るサーバ装置は、ゲームを実行可能な複数の端末装置と通信可能なサーバ装置であって、一の端末装置のユーザによる前記一の端末装置の操作に基づいて、前記ゲームに係る一の大会を設定する設定部と、他の端末装置のユーザによる前記他の端末装置の操作に基づいて、前記他の端末装置のユーザの前記一の大会への参加の申込を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記一の大会への参加の申込を行ったユーザに関する参加情報に基づいて、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を決定する広告決定部と、前記一の大会の結果に基づいて、前記広告決定部の決定した広告の広告主による、前記一の大会に参加したユーザに対する報酬を決定する報酬決定部と、を備える、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様に係るゲームシステムは、ゲームを実行可能な複数の端末装置と、前記複数の端末装置と通信可能なサーバ装置と、を備え、前記サーバ装置は、一の端末装置のユーザによる前記一の端末装置の操作に基づいて、前記ゲームに係る一の大会を設定する設定部と、他の端末装置のユーザによる前記他の端末装置の操作に基づいて、前記他の端末装置のユーザの前記一の大会への参加の申込を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記一の大会への参加の申込を行ったユーザに関する参加情報に基づいて、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を決定する広告決定部と、前記一の大会の結果に基づいて、前記広告決定部の決定した広告の広告主による、前記一の大会に参加したユーザに対する報酬を決定する報酬決定部と、を備える、ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様に係るサーバ装置の制御方法は、ゲームを実行可能な複数の端末装置と通信可能なサーバ装置の制御方法であって、前記サーバ装置のプロセッサを、一の端末装置のユーザによる前記一の端末装置の操作に基づいて、前記ゲームに係る一の大会を設定する設定部と、他の端末装置のユーザによる前記他の端末装置の操作に基づいて、前記他の端末装置のユーザの前記一の大会への参加の申込を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記一の大会への参加の申込を行ったユーザに関する参加情報に基づいて、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を決定する広告決定部と、前記一の大会の結果に基づいて、前記広告決定部の決定した広告の広告主による、前記一の大会に参加したユーザに対する報酬を決定する報酬決定部と、して機能させる、ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係るゲームシステムSysの概要の一例を示す説明図であ る。
図2】ユーザ端末10の構成の一例を示すブロック図である。
図3】ユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】ゲーム動画MVの一例を示す説明図である。
図5】ゲームサーバ30の構成の一例を示すブロック図である。
図6】ゲームサーバ30のハードウェア構成の一例を示す図である。
図7】キャラクタ情報テーブルTBL11のデータ構成の一例を示す図である。
図8】オブジェクト情報テーブルTBL12のデータ構成の一例を示す図である。
図9】ユーザ情報テーブルTBL13のデータ構成の一例を示す図である。
図10】ユーザ管理テーブルTBL31のデータ構成の一例を示す図である。
図11】大会管理テーブルTBL32のデータ構成の一例を示す図である。
図12】大会管理テーブルTBL32のデータ構成の一例を示す図である。
図13】広告管理テーブルTBL33のデータ構成の一例を示す図である。
図14】広告管理テーブルTBL33のデータ構成の一例を示す図である。
図15】大会広告情報テーブルTBL34のデータ構成の一例を示す図である。
図16】ゲームシステムSysの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
図17】ゲームシステムSysの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
図18】広告申込画面G1の一例を示す説明図である。
図19】広告申込画面G1の一例を示す説明図である。
図20】メニュー画面G2の一例を示す説明図である。
図21】大会設定画面G3の一例を示す説明図である。
図22】大会設定画面G3の一例を示す説明図である。
図23】大会一覧画面G4の一例を示す説明図である。
図24】大会申込状況画面G5の一例を示す説明図である。
図25】大会報酬状況画面G6の一例を示す説明図である。
図26】広告一覧画面G7の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0012】
[A.実施形態]
以下、本発明の実施形態を説明する。
【0013】
[1.ゲームシステムの概要]
以下、図1乃至図6を参照しつつ、ゲームシステムSysの概要について説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係るゲームシステムSysの概要を説明するための説明図である。
【0015】
図1に例示するように、ゲームシステムSysは、野球ゲーム(「ゲーム」の一例)を実行可能な複数のユーザ端末10-1~10-Mと、ネットワークNWを介してユーザ端末10と通信可能なゲームサーバ30(「サーバ装置」の一例)と、ネットワークNWを介してゲームサーバ30と通信可能なスポンサ端末90と、を備える(Mは、2以上の自然数)。
このうち、スポンサ端末90は、表示部91を備え、ユーザ端末10に対して配信される広告に関する情報を入力するための端末である。スポンサ端末90としては、例えば、スマートフォン、携帯電話、または、パーソナルコンピュータ等の、インターネットに接続可能な任意の情報処理装置を採用しうる。なお、ゲームシステムSysは、複数のスポンサ端末90を有していてもよいが、図1では、簡単のために、1個のスポンサ端末90のみを示している。
また、以下では、複数のユーザ端末10-1~10-Mのうち、m番目のユーザ端末10を、ユーザ端末10-m(「端末装置」の一例)と称する場合がある(mは、1≦m≦Mを満たす自然数)。
【0016】
図2は、ユーザ端末10の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0017】
図2に示すように、ユーザ端末10は、ユーザ端末10の各部を制御する端末制御部11と、各種画像を表示するための表示部12と、ユーザ端末10のユーザによる操作を受け付けるための操作部13と、ユーザ端末10の外部に存在する外部装置との通信を実行するための通信部14と、各種情報を記憶する記憶部15と、を備える。
【0018】
図2に示すように、記憶部15は、ユーザ端末10の各部を制御するための端末制御プログラムPG-Tと、キャラクタ情報テーブルTBL11と、オブジェクト情報テーブルTBL12と、ユーザ情報テーブルTBL13と、を記憶している。このうち、端末制御プログラムPG-Tは、例えば、ユーザ端末10が野球ゲームを実行するためのアプリケーションプログラムと、端末制御部11がユーザ端末10の各部を制御するためのオペレーションプログラムと、を含んでいてもよい。なお、キャラクタ情報テーブルTBL11、オブジェクト情報テーブルTBL12、及び、ユーザ情報テーブルTBL13については、後述する。
【0019】
図3は、ユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
【0020】
図3に示すように、ユーザ端末10は、ユーザ端末10の各部を制御するプロセッサ1000と、各種画像を表示すると共にユーザ端末10のユーザによる操作を受け付けるためのタッチパネル1001と、ユーザ端末10の外部に存在する外部装置との通信を行うための通信装置1002と、各種情報を記憶する記憶装置1003と、を備える。
このうち、記憶装置1003は、プロセッサ1000の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリと、端末制御プログラムPG-T等の各種情報を記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性メモリとの、一方または双方を含み、記憶部15としての機能を提供する。
また、プロセッサ1000は、例えば、1または複数のCPU(Central Processing Unit)を含んで構成される。プロセッサ1000は、記憶装置1003に記憶された端末制御プログラムPG-Tを実行し、当該端末制御プログラムPG-Tに従って動作することで、端末制御部11として機能する。なお、プロセッサ1000は、1または複数のCPUに加え、または、1または複数のCPUのうち一部または全部に替えて、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、または、FPGA(Field Programmable Gate Array)、等の、ハードウェアを含んで構成されるものであってもよい。この場合、プロセッサ1000により実現される端末制御部11の一部または全部は、DSP等のハードウェアにより実現されてもよい。
また、通信装置1002は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの一方または双方を介して、ユーザ端末10の外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、通信部14としての機能を提供する。
また、タッチパネル1001は、各種画像を表示すると共に、ユーザ端末10のユーザによる操作を受け付け、表示部12及び操作部13としての機能を提供する。なお、ユーザ端末10は、タッチパネル1001に代えて、ユーザ端末10の操作を受け付ける入力操作装置と、各種画像を表示する表示装置と、を備えていてもよい。ここで、入力操作装置とは、例えば、操作ボタン、キーボード、ジョイスティック、及び、マウス等のポインティングデバイスの一部または全部を含む、1または複数の機器から構成されるものであってもよい。
【0021】
なお、本実施形態では、ユーザ端末10が、スマートフォンである場合を、一例として想定する。但し、ユーザ端末10としては、任意の情報処理装置を採用しうる。例えば、ユーザ端末10としては、携帯電話若しくはタブレット端末等のモバイル機器であってもよいし、家庭用のゲーム機器若しくはパーソナルコンピュータ等の据置型の情報機器であってもよいし、または、店舗若しくは遊戯施設等に設置された業務用のゲーム機器であってもよい。
【0022】
図4は、ユーザ端末10が野球ゲームを実行する場合に、当該ユーザ端末10の表示部12に表示されるゲーム動画MVの一例を示す説明図である。
【0023】
図4に例示するように、本実施形態に係るゲーム動画MVは、仮想的な野球場等の仮想空間FDにおいて、野球ゲームが進行する様子を示す動画像である。具体的には、本実施形態に係るゲーム動画MVは、例えば、仮想空間FDにおいて、投手キャラクタCR1がボールオブジェクトOB1を投球し、打者キャラクタCR2がバットオブジェクトOB2を用いて、投手キャラクタCR1が投球したボールオブジェクトOB1を打ち返す様子を示す。
【0024】
また、本実施形態において、ユーザ端末10は、ユーザ端末10が野球ゲームを実行する場合に、当該ユーザ端末10の表示部12に対して、1または複数の広告ADを表示する。本実施形態において、広告ADは、ゲーム動画MVにおいて表される仮想空間FDに存在するゲーム要素に表示される静止画像または動画像であってもよいし、ゲーム動画MV上に重畳的に表示される静止画像または動画像であってもよい。ここで、ゲーム要素とは、仮想空間FDに存在するキャラクタであってもよいし、仮想空間FDに存在するオブジェクトであってもよいし、または、仮想空間FDを構成する環境構成物であってもよい。図4では、一例として、仮想的な野球場のバックネット等、仮想空間FDの環境構成物EVにおいて、広告AD(L)及び広告AD(R)が表示されている様子を、例示している。
【0025】
なお、本実施形態において、ユーザ端末10は、シングルプレイモードと、対戦プレイモードとの、2つの動作モードにより、野球ゲームを実行することができる。ここで、シングルプレイモードとは、投手キャラクタCR1及び打者キャラクタCR2の一方を、ユーザ端末10の操作部13により受け付けたユーザ端末10のユーザによる操作に基づいて動作させ、且つ、投手キャラクタCR1及び打者キャラクタCR2の他方を、ユーザ端末10の端末制御部11がNPC(non player character)として動作させることで、野球ゲームを実行する動作モードである。また、対戦プレイモードとは、投手キャラクタCR1及び打者キャラクタCR2の一方を、一のユーザ端末10の操作部13により受け付けた一のユーザ端末10のユーザによる操作に基づいて動作させ、且つ、投手キャラクタCR1及び打者キャラクタCR2の他方を、他のユーザ端末10の操作部13により受け付けた他のユーザ端末10のユーザによる操作に基づいて動作させることで、野球ゲームを実行する動作モードである。
【0026】
図5は、ゲームサーバ30の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0027】
図5に示すように、ゲームサーバ30は、ゲームサーバ30の各部を制御するサーバ制御部31と、ゲームサーバ30の外部に存在する外部装置との通信を実行するための通信部32と、各種情報を記憶する記憶部33と、を備える。
【0028】
図5に示すように、サーバ制御部31は、野球ゲームに係る大会(以下、野球ゲーム大会と称する場合がある。野球ゲーム大会は「大会」の一例である)を設定する大会設定部311(「設定部」の一例)と、ユーザ端末10のユーザの野球ゲーム大会への参加の申込を受け付ける申込受付部312(「受付部」の一例)と、野球ゲーム大会に参加したユーザのユーザ端末10に対して配信される広告ADを決定する広告決定部313と、野球ゲーム大会の結果に基づいて、野球ゲーム大会に参加したユーザに対する報酬を決定する報酬決定部316と、を備える。
このうち、広告決定部313は、野球ゲーム大会に参加したユーザのユーザ端末10に対して配信される広告ADの候補である候補広告ADKを決定する広告候補決定部314(「候補決定部」の一例)と、広告候補決定部314により決定された候補広告ADKの中から、野球ゲーム大会に参加したユーザのユーザ端末10に対して実際に配信される広告ADである配信広告ADHを選択する広告選択部315(「選択部」の一例)と、を備える。なお、以下では、候補広告ADKのうち、広告選択部315により選択されていない候補広告ADKを、非選択広告ADSと称する。すなわち、候補広告ADKは、配信広告ADH及び非選択広告ADSの何れかに分類されることになる。なお、候補広告ADK、配信広告ADH、及び、非選択広告ADSの詳細については、後述する。
【0029】
図5に示すように、記憶部33は、ゲームサーバ30の各部を制御するためのサーバ制御プログラムPG-S(「プログラム」の一例)と、キャラクタ情報テーブルTBL11と、オブジェクト情報テーブルTBL12と、ユーザ管理テーブルTBL31と、大会管理テーブルTBL32と、広告管理テーブルTBL33と、大会広告情報テーブルTBL34と、を記憶している。
【0030】
図6は、ゲームサーバ30のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
【0031】
図6に示すように、ゲームサーバ30は、ゲームサーバ30の各部を制御するプロセッサ3000と、ゲームサーバ30の外部に存在する外部装置との通信を行うための通信装置3001と、各種情報を記憶する記憶装置3002と、を備える。
このうち、記憶装置3002は、プロセッサ3000の作業領域として機能するRAM等の揮発性メモリと、サーバ制御プログラムPG-S等の各種情報を記憶するEEPROM等の不揮発性メモリとの、一方または双方を含み、記憶部33としての機能を提供する。また、プロセッサ3000は、例えば、1または複数のCPUを含んで構成される。プロセッサ3000は、記憶装置3002に記憶されたサーバ制御プログラムPG-Sを実行し、当該サーバ制御プログラムPG-Sに従って動作することで、サーバ制御部31として機能する。また、通信装置3001は、ゲームサーバ30の外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、通信部32としての機能を提供する。
【0032】
[2.データ構成]
以下、図7乃至図15を参照しつつ、記憶部15または記憶部33に記憶される各種データの構成について説明する。
【0033】
図7は、キャラクタ情報テーブルTBL11のデータ構成の一例を示す説明図である。
【0034】
図7に例示するように、キャラクタ情報テーブルTBL11は、野球ゲームに登場する複数のキャラクタと1対1に対応する複数のレコードを有する。キャラクタ情報テーブルTBL11の各レコードは、例えば、各キャラクタと対応するキャラクタIDと、キャラクタ情報JCと、を含む。
ここで、キャラクタIDとは、野球ゲームに登場する複数のキャラクタの中から、各キャラクタを識別するための情報である。
また、キャラクタ情報JCとは、各キャラクタの特性を示す情報である。キャラクタ情報JCは、例えば、各キャラクタの名称(キャラクタ名称)と、各キャラクタの能力(例えば、投球力、打撃力、及び、守備力)を示すキャラクタ能力情報と、を含む。
【0035】
図8は、オブジェクト情報テーブルTBL12のデータ構成の一例を示す説明図である。
【0036】
図8に例示するように、オブジェクト情報テーブルTBL12は、野球ゲームに登場する複数種類のオブジェクトと1対1に対応する複数のレコードを有する。オブジェクト情報テーブルTBL12の各レコードは、例えば、各オブジェクトの種類と対応するオブジェクトIDと、オブジェクト情報JOと、を含む。
【0037】
ここで、オブジェクトIDとは、野球ゲームに登場する複数種類のオブジェクトの中から、各種類のオブジェクトを識別するための情報である。
また、オブジェクト情報JOとは、各オブジェクトの特性を示す情報である。オブジェクト情報JOは、例えば、各オブジェクトの名称(オブジェクト名称)と、各オブジェクトの特性を示すオブジェクト特性情報と、を含む。このうち、オブジェクト特性情報は、例えば、ユーザがオブジェクトを有する場合における、当該ユーザが有するキャラクタの能力(投球力、打撃力、及び、守備力)の向上率を示す。
【0038】
図9は、ユーザ情報テーブルTBL13のデータ構成の一例を示す説明図である。
【0039】
図9に例示するように、ユーザ情報テーブルTBL13は、ユーザ情報JPを記憶している。ユーザ情報JPは、例えば、ユーザ端末10のユーザに関する情報であるユーザ基本情報と、野球ゲームにおいて当該ユーザが有するキャラクタに関する情報である所有キャラクタ情報と、野球ゲームにおいて当該ユーザが有するオブジェクトに関する情報である所有オブジェクト情報と、を含む。
【0040】
このうち、ユーザ基本情報は、例えば、複数のユーザ端末10-1~10-Mと対応する複数のユーザの中から、ユーザ端末10のユーザを識別するための情報であるユーザIDと、当該ユーザの名称(ユーザ名)と、野球ゲームにおける当該ユーザのスキルレベルと、野球ゲームにおいて当該ユーザが所有する野球ゲームに係るポイントの数量(所有ポイント数)と、を含む。ここで、野球ゲームに係るポイントとは、野球ゲームにおいてユーザが利用可能な価値である。具体的には、野球ゲームに係るポイントとは、例えば、野球ゲームにおいてユーザが利用可能な仮想的な通貨であってもよいし、ユーザが野球ゲームを実行する際に消費される野球ゲームを実行するための対価であってもよい。
また、所有キャラクタ情報は、ユーザ端末10のユーザが野球ゲームにおいて所有する野球ゲームのキャラクタと対応するキャラクタIDを示す。
また、所有オブジェクト情報は、ユーザ端末10のユーザが野球ゲームにおいて所有する野球ゲームのオブジェクトと対応するオブジェクトIDを示す。
【0041】
図10は、ユーザ管理テーブルTBL31のデータ構成の一例を示す説明図である。
【0042】
図10に例示するように、ユーザ管理テーブルTBL31は、野球ゲームを実行可能な複数のユーザと1対1に対応する複数のレコードを有する。ユーザ管理テーブルTBL31の各レコードは、例えば、ユーザIDと、ユーザ管理情報JUと、を含む。
ここで、ユーザ管理情報JUとは、例えば、各ユーザのユーザ名と、各ユーザの野球ゲームに係るスキルレベルと、各ユーザの属性を示すユーザ属性情報と、を含む情報である。このうち、ユーザ属性情報とは、例えば、各ユーザの年齢と、各ユーザの性別と、各ユーザの居住する地域(居住地)と、を含む情報である。
【0043】
図11及び図12は、大会管理テーブルTBL32のデータ構成の一例を示す説明図である。
【0044】
図11及び図12に例示するように、大会管理テーブルTBL32は、複数のユーザ端末10-1~10-Mと対応する複数のユーザのうちいずれかのユーザにより設定された全ての野球ゲーム大会と1対1に対応する1または複数のレコードを有する。大会管理テーブルTBL32の各レコードは、例えば、大会IDと、大会情報JTと、を含む。
【0045】
ここで、大会IDとは、ユーザ端末10のユーザにより設定された全ての野球ゲーム大会の中から、各野球ゲーム大会を識別するための情報である。
また、大会情報JTとは、各野球ゲーム大会に関する情報である。具体的には、大会情報JTとは、例えば、大会開催情報JTtと、大会設定申込情報JTmと、大会開催ステータス情報JTsと、大会参加条件情報JTjと、大会申込ユーザ情報JTuと、を含む情報である。
【0046】
このうち、大会開催情報JTtとは、例えば、図11に例示するように、各野球ゲーム大会の名称(大会名)と、各野球ゲーム大会が開催される期間(大会開催期間)と、各野球ゲーム大会の進行形式(大会形式)と、を示す情報である。このうち、大会形式とは、例えば、野球ゲーム大会におけるユーザのマッチングの形式であって、野球ゲーム大会が、例えば、トーナメント形式で進行する大会であるか、リーグ形式で進行する大会であるか、または、ランキング形式で進行する大会であるか、を示す情報である。但し、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、大会形式とは、野球ゲーム大会において実行される野球ゲームのルールであってもよいし、野球ゲーム大会において実行される野球ゲームの成績の決定方法であってもよいし、または、野球ゲーム大会において対戦するNPCの種類であってもよい。ここで、野球ゲームのルールとは、例えば、野球ゲームにおける各試合のイニング数であってもよいし、または、野球ゲームにおいてコールド制(一定の得点差が生じた場合に、勝敗が決定される制度)を導入するか否かであってもよい。また、野球ゲームの成績の決定方法とは、例えば、野球ゲームに係る勝敗数、及び、各野球ゲームにおける得点若しくは得失点差のうち、何れに基づいて野球ゲーム大会における成績を決定するかを定めることであってもよい。また、NPCの種類とは、NPCのスキルレベルであってもよいし、または、野球ゲームに存在する複数の野球チームのうちNPCが担当するチームであってもよい。
また、大会設定申込情報JTmとは、例えば、各野球ゲーム大会を設定したユーザ(主催者)のユーザIDを示す主催者情報と、主催者が当該野球ゲーム大会の設定の申込をした日付である大会設定日と、主催者からの当該野球ゲーム大会に関するメッセージ(主催者メッセージ)と、を含む情報である。
また、大会開催ステータス情報JTsとは、現在の日時と、大会開催期間との関係を示す情報である。具体的には、大会開催ステータス情報JTsとは、例えば、各野球ゲーム大会の大会開催期間の到来前(開催前)であるか、各野球ゲーム大会の大会開催期間中(開催中)であるか、または、各野球ゲーム大会の大会開催期間の終了後(開催終了)であるか、を示す情報である。
【0047】
また、大会参加条件情報JTjとは、各野球ゲーム大会に参加可能なユーザの条件を示す情報である。具体的には、大会参加条件情報JTjとは、例えば、図12に例示するように、各野球ゲーム大会に参加可能なユーザの年齢(参加可能年齢)と、各野球ゲーム大会に参加可能なユーザの居住地(参加可能地域)と、各野球ゲーム大会に参加可能なユーザの野球ゲームに係るスキルレベル(参加可能スキルレベル)と、各野球ゲーム大会に参加するためにユーザによる所有が必要なオブジェクト(必須オブジェクト)と、各野球ゲーム大会に参加するためにユーザによる所有が必要なキャラクタ(必須キャラクタ)と、各野球ゲーム大会に参加するためにユーザが知っていることが必要なパスワード(参加用パスワード)と、を示す情報である。
また、大会申込ユーザ情報JTuとは、例えば、各野球ゲーム大会に対する参加の申込を行ったユーザの人数(申込ユーザ数NUm)と、各野球ゲーム大会に対する参加の申込を行ったユーザのユーザID(申込ユーザ情報)と、を示す情報である。
【0048】
図13及び図14は、広告管理テーブルTBL33のデータ構成の一例を示す説明図である。
【0049】
図13及び図14に例示するように、広告管理テーブルTBL33は、ユーザ端末10に対して配信可能な全ての広告ADと1対1に対応する1または複数のレコードを有する。広告管理テーブルTBL33の各レコードは、例えば、広告IDと、広告情報JKと、を含む。
【0050】
ここで、広告IDとは、ユーザ端末10に対して配信可能な全ての広告ADの中から、各広告ADを識別するための情報である。
また、広告情報JKとは、各広告ADに関する情報であり、例えば、スポンサ情報JKsと、広告内容情報JKnと、広告提供情報JKkと、広告配信済大会数NKzと、広告条件情報JKjと、広告報酬情報JKhと、を含む情報である。
【0051】
このうち、スポンサ情報JKsとは、広告ADの広告主(以下、「スポンサ」と称する場合がある)に関する情報である。具体的には、スポンサ情報JKsとは、例えば、図13に例示するように、ユーザ端末10に対して配信可能な全ての広告ADのスポンサの中から、各スポンサを識別するためのスポンサIDと、当該スポンサの名称(スポンサ名称)と、を示す情報である。
また、広告内容情報JKnとは、例えば、各広告ADの名称(広告名称)と、当該広告ADをユーザ端末10において再生するためのファイルを示す広告ファイル情報と、を含む情報である。
また、広告提供情報JKkとは、例えば、各広告ADの配信期間(広告配信期間)と、各広告ADを配信可能な大会数(広告配信大会数NK)と、を示す情報である。
また、広告配信済大会数NKzとは、各広告ADが配信された大会数である。
【0052】
また、広告条件情報JKjとは、各広告ADを配信する対象に係る条件を示す情報である。具体的には、広告条件情報JKjとは、例えば、図14に例示するように、各広告ADを配信する対象となるユーザの年齢(広告対象年齢)と、各広告ADを配信する対象となるユーザの居住地(広告対象地域)と、各広告ADを配信する対象となるユーザの野球ゲームに係るスキルレベル(広告対象スキルレベル)と、各広告ADを配信する対象となる野球ゲーム大会のユーザの参加数(参加ユーザ数NUs)と、を示す情報である。
また、広告報酬情報JKhとは、各広告ADが配信された野球ゲーム大会において、当該広告ADのスポンサから付与される報酬に関する情報である。具体的には、広告報酬情報JKhとは、例えば、各広告ADが配信された野球ゲーム大会において、当該広告ADのスポンサから付与される報酬の総額を示す大会報酬総額情報と、当該野球ゲーム大会において、当該スポンサから各ユーザに対して付与される報酬の額を示す個別報酬情報と、を含む情報である。
なお、本実施形態において、広告ADのスポンサから付与される報酬とは、野球ゲームに係るポイントであることとする。但し、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、広告ADのスポンサから付与される報酬とは、野球ゲームとは無関係の商材であってもよい。
【0053】
図15は、大会広告情報テーブルTBL34のデータ構成の一例を示す説明図である。
【0054】
図15に例示するように、大会広告情報テーブルTBL34は、ユーザ端末10-1~10-Mと対応する複数のユーザの一部または全部により設定された全ての野球ゲーム大会と1対1に対応する1または複数のレコードを有する。大会広告情報テーブルTBL34の各レコードは、ユーザ端末10に対して配信可能な全ての広告ADと1対1に対応する1または複数の大会広告情報JTkを有する。
【0055】
ここで、大会広告情報JTkとは、各野球ゲーム大会における各広告ADの配信に関する情報である。具体的には、大会広告情報JTkとは、例えば、各野球ゲーム大会における各広告ADの配信の可否、及び、各野球ゲーム大会における各広告ADの配信の有無を示す情報である。より具体的には、本実施形態では、図15に例示するように、大会広告情報JTkが、野球ゲーム大会において広告ADを配信することができないことを示す値「0」、野球ゲーム大会において広告ADを配信可能ではあるが、実際には当該野球ゲーム大会において広告ADが配信されないことを示す値「1」、または、野球ゲーム大会において広告ADが実際に配信されることを示す値「2」のうち、何れかの値をとる場合を想定する。
なお、本実施形態において、野球ゲーム大会において配信可能な広告ADが、上述した候補広告ADKであり、野球ゲーム大会において実際に配信される広告ADが、上述した配信広告ADHであり、候補広告ADKのうち配信広告ADH以外の広告ADが、上述した非選択広告ADSである。すなわち、本実施形態において、広告ADが候補広告ADKに該当する場合には、大会広告情報JTkが「1」または「2」を示すことになる。また、本実施形態において、広告ADが配信広告ADHに該当する場合には、大会広告情報JTkが「2」を示し、広告ADが非選択広告ADSに該当する場合には、大会広告情報JTkが「1」を示すことになる。また、本実施形態において、広告ADが候補広告ADKに該当しない場合には、大会広告情報JTkが「0」を示すことになる。
【0056】
本実施形態では、広告ADに関する配信可能条件が充足されている場合に、当該広告ADを、野球ゲーム大会において配信可能な候補広告ADKとすることができる。本実施形態において、配信可能条件とは、以下の第1要件~第3要件の全てが充足されるという条件である。この場合、参加ユーザ数NUsを含む大会申込ユーザ情報JTuが、「参加情報」に該当する。
<第1要件>
広告ADの広告配信済大会数NKzが、広告ADの広告配信大会数NK未満であるという要件。
<第2要件>
広告ADの広告配信期間の少なくとも一部が、野球ゲーム大会の大会開催期間に含まれているという要件。
<第3要件>
野球ゲーム大会の申込ユーザ数NUmが、広告ADに関する広告条件情報JKjの示す参加ユーザ数NUs以上であるという要件。
【0057】
但し、上述した配信可能条件は一例に過ぎない。配信可能条件としては、例えば、上述した第3要件に替えて、以下の第4要件または第5要件が充足されるという条件を採用してもよい。この場合、参加ユーザ数NUs及び申込ユーザ情報を含む大会申込ユーザ情報JTuと、ユーザ管理情報JUに含まれるユーザ属性情報とが、「参加情報」に該当する。
<第4要件>
野球ゲーム大会に対する参加の申込を行ったユーザのうち、広告ADに関する広告条件情報JKjの、広告対象年齢、広告対象地域、及び、広告対象スキルレベルの、一部または全部に該当するユーザ数が、広告ADに関する広告条件情報JKjの示す参加ユーザ数NUs以上であるという要件。
<第5要件>
野球ゲーム大会の申込ユーザ数NUmが、広告ADに関する広告条件情報JKjの示す参加ユーザ数NUs以上であり、且つ、野球ゲーム大会に対する参加の申込を行ったユーザのうち、広告ADに関する広告条件情報JKjの、広告対象年齢、広告対象地域、及び、広告対象スキルレベルの、一部または全部に該当するユーザの割合が、所定の値以上であるという要件。
【0058】
[3.ゲームシステムの動作]
以下、図16乃至図26を参照しつつ、ゲームシステムSysの動作の一例について説明する。
【0059】
図16及び図17は、ゲームシステムSysの動作の一例(以下、「システム動作例」と称する)を示すシーケンスチャートである。
【0060】
図16に示すように、システム動作例では、まず、スポンサ端末90が、広告ADに関する情報を登録するための広告申込画面G1の送信要求を、スポンサ端末90と対応するスポンサのスポンサIDと共に、ゲームサーバ30に対して送信する場合を想定する(S10)。
そして、ゲームサーバ30は、スポンサ端末90から、広告申込画面G1の送信要求を受信すると、広告申込画面G1を表示するための表示情報を生成し、生成した表示情報を、スポンサ端末90に対して送信する(S12)。
【0061】
図18及び図19は、広告申込画面G1の一例を示す説明図である。
【0062】
図18及び図19に示すように、広告申込画面G1は、ステップS10において送信されたスポンサIDと対応するスポンサ名称が表示される表示エリアA101と、広告内容情報JKn、広告提供情報JKk、広告条件情報JKj、及び、広告報酬情報JKhを入力するための入力エリアA102と、入力エリアA102に対して入力された内容をゲームサーバ30に対して送信することを指示をするための決定ボタンA103と、を備える。
このうち、入力エリアA102は、広告ADの名称(広告名称)を入力するための入力エリアA111と、広告ADを再生するためのファイルを指定する情報(広告ファイル情報)を入力するための入力エリアA112と、広告ADの広告配信期間を入力するための入力エリアA113と、広告ADの広告配信大会数NKを入力するための入力エリアA114と、広告ADの広告対象年齢を入力するための入力エリアA115と、広告ADの広告対象地域を入力するための入力エリアA116と、広告ADの広告対象スキルレベルを入力するための入力エリアA117と、広告ADの参加ユーザ数NUsを入力するための入力エリアA118と、広告ADに係る大会報酬総額情報を入力するための入力エリアA119と、広告ADに係る個別報酬情報を入力するための入力エリアA120と、を備える。以下では、ステップS10において送信されたスポンサIDと、入力エリアA102において入力された情報(広告内容情報JKn、広告提供情報JKk、広告条件情報JKj、及び、広告報酬情報JKh)とを、広告申込情報JKMと称する。
なお、本実施形態では、ゲームサーバ30は、記憶部33において、スポンサID及びスポンサ名称を予め対応付けて記憶していることとする。
【0063】
図16に示すように、スポンサ端末90の操作者が、広告申込画面G1において、広告内容情報JKn、広告提供情報JKk、広告条件情報JKj、及び、広告報酬情報JKhを入力して、決定ボタンA103を押下すると、スポンサ端末90は、ゲームサーバ30に対して、広告申込情報JKMを送信する(S14)。
【0064】
その後、ゲームサーバ30は、広告申込情報JKMを受信すると、広告受付処理を実行する(S16)。
具体的には、ゲームサーバ30のサーバ制御部31は、広告受付処理において、まず、広告管理テーブルTBL33に対して新たなレコードを作成し、当該レコードに対して、広告IDを採番する。次に、サーバ制御部31は、広告受付処理において、当該レコードに対して、ゲームサーバ30が、ステップS14において受信した広告申込情報JKMに含まれる、スポンサIDと、当該スポンサIDと対応するスポンサ名称と、広告内容情報JKn、広告提供情報JKk、広告条件情報JKj、及び、広告報酬情報JKhとを、記録する。また、サーバ制御部31は、広告受付処理において、当該レコードの広告配信済大会数NKzに対して、「0」を記録する。以上のように、サーバ制御部31は、広告受付処理を実行することで、広告管理テーブルTBL33に対して、スポンサ端末90から送信された広告申込情報JKMを記憶するレコードを作成することができる。
【0065】
図16に示すように、システム動作例では、ユーザ端末10-1(「一の端末装置」の一例)が、野球ゲーム大会の設定に関する情報を登録するための大会設定画面G3の送信要求を、ユーザ端末10-1のユーザと対応するユーザIDと共に、ゲームサーバ30に対して送信する場合を想定する(S20)。なお、ユーザ端末10-1は、後述するメニュー画面G2において、所定の操作を行うことで、大会設定画面G3の送信要求と、ユーザIDとを、ゲームサーバ30に対して送信する。
【0066】
図20は、メニュー画面G2の一例を示す説明図である。
【0067】
図20に示すように、メニュー画面G2は、シングルプレイモードによる野球ゲームを開始するためのコンピュータ対戦ボタンA201と、対戦プレイモードによる野球ゲームを開始するためのユーザ対戦ボタンA202と、後述する大会一覧画面G4を表示するための大会一覧ボタンA203と、大会設定画面G3を表示するための大会設定ボタンA204と、後述する広告一覧画面G7を表示するための広告一覧ボタンA205と、野球ゲーム大会に参加するための大会参加ボタンA206と、を備える。
【0068】
図16に示すように、ゲームサーバ30は、ユーザ端末10-1から、大会設定画面G3の送信要求を受信すると、ユーザ管理テーブルTBL31に記憶されているユーザID及びユーザ管理情報JUに基づいて、大会設定画面G3を表示するための表示情報を生成し、生成した表示情報を、ユーザ端末10-1に対して送信する(S22)。
【0069】
図21及び図22は、大会設定画面G3の一例を示す説明図である。
【0070】
図21及び図22に示すように、大会設定画面G3は、ステップS20において送信されたユーザIDと対応するユーザ名が表示される表示エリアA301と、大会開催情報JTt、主催者メッセージ、及び、大会参加条件情報JTjを入力するための入力エリアA302と、入力エリアA302に対して入力された内容をゲームサーバ30に対して送信することを指示をするための決定ボタンA303と、を備える。
このうち、入力エリアA302は、野球ゲーム大会の名称(大会名)を入力するための入力エリアA311と、野球ゲーム大会に係る大会開催期間を入力するための入力エリアA312と、野球ゲーム大会の大会形式を入力するための入力エリアA313と、野球ゲーム大会に係る主催者メッセージを入力するための入力エリアA314と、野球ゲーム大会の参加可能年齢を入力するための入力エリアA315と、野球ゲーム大会の参加可能地域を入力するための入力エリアA316と、野球ゲーム大会の参加可能スキルレベルを入力するための入力エリアA317と、野球ゲーム大会に参加するために必要なオブジェクト(必須オブジェクト)を入力するための入力エリアA318と、野球ゲーム大会に参加するために必要なキャラクタ(必須キャラクタ)を入力するための入力エリアA319と、野球ゲーム大会に参加するためにユーザが知っていることが必要な参加用パスワードを入力するための入力エリアA320と、を有する。
【0071】
図16に示すように、ユーザ端末10-1のユーザが、大会設定画面G3の入力エリアA302において各種情報を入力して、決定ボタンA303を押下すると、ユーザ端末10-1は、大会設定画面G3の入力エリアA302において入力された情報と、ユーザ端末10-1のユーザと対応するユーザID(主催者情報)と、ユーザ端末10-1のユーザが決定ボタンA303を押下した日付(大会設定日)とを、ゲームサーバ30に対して送信する(S24)。なお、以下では、ステップS24において、ユーザ端末10-1からゲームサーバ30に対して送信される情報を、大会設定情報JTXと称する場合がある。以上の説明からも明らかなように、大会設定情報JTXは、大会開催情報JTtと、大会設定申込情報JTmと、大会参加条件情報JTjと、を含む情報である。
【0072】
その後、ゲームサーバ30は、大会設定情報JTXを受信すると、大会設定処理を実行する(S26)。
具体的には、ゲームサーバ30の大会設定部311は、大会設定処理において、まず、大会管理テーブルTBL32に対して新たなレコードを作成し、当該レコードに対して、大会IDを採番する。次に、大会設定部311は、大会設定処理において、当該レコードに対して、ゲームサーバ30が、ステップS24において受信した大会設定情報JTXに含まれる、大会開催情報JTt、大会設定申込情報JTm、及び、大会参加条件情報JTjを、記録する。また、大会設定部311は、大会設定処理において、当該レコードの大会開催ステータス情報JTsに対して、「開催前」を示す値を設定する。また、大会設定部311は、大会設定処理において、当該レコードの大会申込ユーザ情報JTuのうち、申込ユーザ数に対して、「1」を設定し、申込ユーザ情報に対して、大会設定情報JTXに含まれる主催者のユーザIDを設定する。以上のように、大会設定部311は、大会設定処理を実行することで、大会管理テーブルTBL32に対して、ユーザ端末10-1から送信された大会設定情報JTXを記憶するレコードを作成することができる。
【0073】
図16に示すように、システム動作例では、ユーザ端末10-2(「他の端末装置」の一例)が、野球ゲーム大会への参加の申込を行うための大会一覧画面G4の送信要求を、ユーザ端末10-2のユーザと対応するユーザIDと共に、ゲームサーバ30に対して送信する場合を想定する(S30)。なお、ユーザ端末10-2は、後述するメニュー画面G2において、大会一覧ボタンA203を押下することで、大会一覧画面G4の送信要求と、ユーザIDとを、ゲームサーバ30に対して送信する。
そして、ゲームサーバ30は、ユーザ端末10-2から、大会一覧画面G4の送信要求を受信すると、大会管理テーブルTBL32に記憶されている情報に基づいて、大会一覧画面G4を表示するための表示情報を生成し、生成した表示情報を、ユーザ端末10-2に対して送信する(S32)。
【0074】
図23は、大会一覧画面G4の一例を示す説明図である。
【0075】
図23に示すように、大会一覧画面G4は、複数のユーザ端末10-1~10-Mと対応する複数のユーザのうちいずれかのユーザにより設定されたN個の野球ゲーム大会と1対1に対応するN個の表示エリアA40-1~A40-Nを有する(Nは、2以上の自然数)。N個の野球ゲーム大会のうち、n番目の野球ゲーム大会と対応する表示エリアA40-nは、当該野球ゲーム大会の大会名が表示される表示エリアA41-nと、当該野球ゲーム大会の概要が表示される表示エリアA42-nと、申込状況ボタンA43-nと、報酬状況ボタンA44-nと、当該野球ゲーム大会への参加の申込を行うための申込ボタンA45-nと、を有する(nは、1≦n≦Nを満たす自然数)。
【0076】
図16に示すように、ユーザ端末10-2のユーザが、大会一覧画面G4において、申込ボタンA45-nを押下すると、ユーザ端末10-2は、ゲームサーバ30に対して、申込ボタンA45-nと対応する野球ゲーム大会の大会IDと、ユーザ端末10-2のユーザと対応するユーザIDと、を含む、参加申込情報JSMを送信する(S34)。
【0077】
その後、ゲームサーバ30は、参加申込情報JSMを受信すると、参加受付処理を実行する(S36)。
具体的には、ゲームサーバ30の申込受付部312は、参加受付処理において、まず、大会管理テーブルTBL32に記憶されている複数のレコードの中から、参加申込情報JSMの示す大会IDが記録されているレコードを抽出する。次に、申込受付部312は、参加受付処理において、抽出したレコードの申込ユーザ数NUmに「1」を加算し、また、当該レコードの申込ユーザ情報に対して、参加申込情報JSMの示すユーザIDを追加する。
【0078】
なお、ユーザ端末10-2のユーザが、大会一覧画面G4において、申込状況ボタンA43-nを押下すると、ユーザ端末10-2は、大会申込状況画面G5の送信要求と、ユーザ端末10-2のユーザのユーザIDと、申込状況ボタンA43-nと対応する野球ゲーム大会の大会IDとを、ゲームサーバ30に対して送信する(図示省略)。そして、ゲームサーバ30は、大会申込状況画面G5の送信要求と大会IDとを受信すると、大会管理テーブルTBL32に記憶されている情報と、広告管理テーブルTBL33に記憶されている情報と、大会広告情報テーブルTBL34に記憶されている情報と、に基づいて、大会申込状況画面G5を表示するための表示情報を生成し、生成した表示情報を、ユーザ端末10-2に対して送信する(図示省略)。ここで、大会申込状況画面G5とは、ユーザ端末10-2のユーザにより押下された申込状況ボタンA43-nと対応する野球ゲーム大会への、ユーザの参加の申込状況を示す画面である。
【0079】
図24は、大会申込状況画面G5の一例を示す説明図である。
【0080】
図24に示すように、大会申込状況画面G5は、野球ゲーム大会の大会名が表示される表示エリアA500と、当該野球ゲーム大会の申込ユーザ数NUmが表示される表示エリアA501と、当該野球ゲーム大会に対する広告ADの状況が表示される表示エリアA502と、を有する。
このうち、表示エリアA502は、ユーザ端末10に対して配信可能なQ個の広告ADと1対1に対応するQ個の表示エリアA50-1~A50-Qを有する(Qは、1以上の自然数)。表示エリアA50-qは、表示エリアA50-qと対応する広告AD-qの広告名称が表示される表示エリアA51-qと、広告AD-qの参加ユーザ数NUsが表示される表示エリアA52-qと、広告AD-qが、野球ゲーム大会における候補広告ADKであるか否かが表示される表示エリアA53-qと、広告AD-qが、野球ゲーム大会において、配信広告ADHとして選択されているか否かが表示される表示エリアA54-qと、を有する(qは、1≦q≦Qを満たす自然数)。
なお、図24では、広告AD-qが野球ゲーム大会における候補広告ADKに該当する場合に、表示エリアA53-qに「候補」という文字が表示され、広告AD-qが野球ゲーム大会における候補広告ADKに該当しない場合に、表示エリアA53-qに「候補外」という文字が表示される場合を例示している。また、図24では、広告AD-qが野球ゲーム大会における配信広告ADHに該当する場合に、表示エリアA54-qに「選択」という文字が表示され、広告AD-qが野球ゲーム大会における配信広告ADHに該当しない場合に、表示エリアA54-qに「未選択」という文字が表示される場合を例示している。
【0081】
また、ユーザ端末10-2のユーザが、大会一覧画面G4において、報酬状況ボタンA44-nを押下すると、ユーザ端末10-2は、大会報酬状況画面G6の送信要求と、報酬状況ボタンA44-nと対応する野球ゲーム大会の大会IDとを、ゲームサーバ30に対して送信する(図示省略)。そして、ゲームサーバ30は、大会報酬状況画面G6の送信要求と大会IDとを受信すると、大会管理テーブルTBL32に記憶されている情報と、広告管理テーブルTBL33に記憶されている情報と、に基づいて、大会報酬状況画面G6を表示するための表示情報を生成し、生成した表示情報を、ユーザ端末10-2に対して送信する(図示省略)。ここで、大会報酬状況画面G6とは、ユーザ端末10-2のユーザにより押下された報酬状況ボタンA44-nと対応する野球ゲーム大会に参加したユーザに対して付与される報酬を示す画面である。
【0082】
図25は、大会報酬状況画面G6の一例を示す説明図である。
【0083】
図25に示すように、大会報酬状況画面G6は、野球ゲーム大会の大会名が表示される表示エリアA600と、当該野球ゲーム大会において付与される報酬の総額が表示される表示エリアA601と、当該野球ゲーム大会において各ユーザに個別に付与される予定の報酬が表示される表示エリアA602と、を有する。
なお、本実施形態では、野球ゲーム大会に参加したユーザに付与される報酬が、野球ゲームの提供主体(例えば、ゲームサーバ30の管理主体)から付与される基準報酬と、野球ゲーム大会に係る配信広告ADHのスポンサから付与される個別報酬と、を含む場合を想定する。
また、以下では、野球ゲーム大会に参加する予定のユーザの人数がV人であり、野球ゲーム大会で配信される配信広告ADHがW個である場合を想定する(Vは、2以上の自然数。Wは、1以上の自然数)。
【0084】
図25に示すように、表示エリアA602は、例えば、野球ゲーム大会に参加する予定のV人のユーザと1対1に対応するV個の表示エリアA60-1~A60-Vを有する。表示エリアA60-vは、表示エリアA60-vと対応するユーザの順位が表示される表示エリアA61-vと、表示エリアA60-vと対応するユーザに付与される予定の基準報酬が表示される表示エリアA62-vと、表示エリアA60-vと対応するユーザに付与される予定のW個の個別報酬が表示されるW個の表示エリアA63-v[1]~A63-v[W]と、を有する(vは、1≦v≦Vを満たす自然数)。
例えば、野球ゲーム大会に参加する予定のV人のユーザのうち、野球ゲーム大会においてv番目の順位となったユーザは、基準報酬として、表示エリアA62-vに表示されるポイントが付与され、且つ、個別報酬として、W個の表示エリアA63-v[1]~A63-v[W]に表示されるW個のポイントを合計したポイントが付与される。
【0085】
なお、ユーザ端末10-mのユーザが、メニュー画面G2において、広告一覧ボタンA205を押下すると、ユーザ端末10-mは、広告一覧画面G7の送信要求を、ゲームサーバ30に対して送信する(図示省略)。そして、ゲームサーバ30は、広告一覧画面G7の送信要求を受信すると、広告管理テーブルTBL33に記憶されている情報に基づいて、広告一覧画面G7を表示するための表示情報を生成し、生成した表示情報を、ユーザ端末10-mに対して送信する(図示省略)。
【0086】
図26は、広告一覧画面G7の一例を示す説明図である。
【0087】
図26に示すように、広告一覧画面G7は、ユーザ端末10-mに対して配信可能なQ個の広告ADと1対1に対応するQ個の表示エリアA70-1~A70-Qを有する。Q個の広告ADのうち、q番目の広告AD-qと対応する表示エリアA70-qは、当該広告ADの広告名称が表示される表示エリアA71-qと、当該広告ADの概要が表示される表示エリアA72-qと、を有する。
【0088】
説明をシステム動作例に戻す。
図17に示すように、システム動作例では、ユーザ端末10-1において、大会一覧画面G4の申込状況ボタンA43-nが押下され、ユーザ端末10-1が、大会申込状況画面G5の送信要求と、ユーザ端末10-1のユーザのユーザIDと、申込状況ボタンA43-nと対応する野球ゲーム大会の大会IDとを、ゲームサーバ30に対して送信する場合を想定する(S40)。なお、システム動作例では、ステップS40において、ユーザ端末10-1からゲームサーバ30に対して送信される大会IDと対応する野球ゲーム大会の主催者が、ユーザ端末10-1のユーザである場合を想定する。
【0089】
そして、ゲームサーバ30の広告候補決定部314は、大会申込状況画面G5の送信要求を受信すると、候補決定処理を実行する(S42)。
具体的には、広告候補決定部314は、候補決定処理において、まず、大会管理テーブルTBL32の中から、ステップS40において受信した大会IDが記録されているレコードを抽出する。次に、広告候補決定部314は、候補決定処理において、抽出したレコードに記録されている大会情報JTと、広告管理テーブルTBL33に記憶されている情報とに基づいて、ユーザ端末10-mに対して配信可能なQ個の広告ADの中から、候補広告ADKを決定する。そして、広告候補決定部314は、候補決定処理において、候補広告ADKの特定結果に基づいて、大会広告情報テーブルTBL34に記憶されている大会広告情報JTkを更新する。
【0090】
その後、ゲームサーバ30のサーバ制御部31は、大会管理テーブルTBL32に記憶されている情報と、広告管理テーブルTBL33に記憶されている情報と、大会広告情報テーブルTBL34に記憶されている情報と、に基づいて、大会申込状況画面G5を表示するための表示情報を生成し、生成した表示情報を、ユーザ端末10-1に対して送信する(S44)。
【0091】
そして、ユーザ端末10-1のユーザは、大会申込状況画面G5において、表示エリアA53-qに「候補」が表示される、候補広告ADKに対応する表示エリアA50-qのうち、表示エリアA54-qを押下することで、広告AD-qを、配信広告ADHとして選択するか否かを決定する。その後、ユーザ端末10-1は、ユーザ端末10-1のユーザによる配信広告ADHの選択結果を示す広告選択情報を、ゲームサーバ30に対して送信する(S46)。
なお、ユーザ端末10-1のユーザは、大会申込状況画面G5において、全ての候補広告ADKを非選択広告ADSとすることで、何れの候補広告ADKも配信広告ADHとしては選択しないことも可能である。この場合、野球ゲーム大会の参加者は、スポンサからの報酬を得ることはできないが、ゲーム動画MVには広告ADが表示されないため、野球ゲームに集中することが可能となる。
【0092】
そして、ゲームサーバ30の広告選択部315は、広告選択情報を受信すると、受信した広告選択情報に基づいて、広告決定処理を実行する(S48)。
具体的には、広告選択部315は、広告決定処理において、広告選択情報に基づいて、候補広告ADKを、配信広告ADHまたは非選択広告ADSとして決定する。そして、広告選択部315は、広告決定処理において、配信広告ADH及び非選択広告ADSの決定結果に基づいて、大会広告情報テーブルTBL34に記憶されている大会広告情報JTkを更新する。
なお、システム動作例では、広告選択部315が、広告AD-1及び広告AD-3を、配信広告ADHとして決定する場合を例示している。この場合、広告AD-1(「第1の広告」の一例)が候補広告ADKとして決定される配信可能条件が、「第1の条件」に相当し、広告AD-3(「第2の広告」の一例)が候補広告ADKとして決定される配信可能条件が、「第2の条件」に相当する。
【0093】
図17に示すように、システム動作例では、ユーザ端末10-1のユーザにより設定された野球ゲーム大会の大会開催期間が到来すると、ユーザ端末10-1のユーザ、及び、ユーザ端末10-2のユーザが、メニュー画面G2において大会参加ボタンA206を押下する場合を想定する。ユーザ端末10-1及びユーザ端末10-2において、大会参加ボタンA206が押下されると、ユーザ端末10-1及びユーザ端末10-2から、ゲームサーバ30に対して、野球ゲーム大会への参加を要求する大会参加要求が送信される(S50)。
そして、ゲームサーバ30のサーバ制御部31は、大会参加要求を受信すると、野球ゲーム大会の大会形式に基づいて、野球ゲーム大会における対戦の相手を決定する、対戦決定処理を実行する(S52)。なお、システム動作例では、サーバ制御部31が、対戦決定処理において、ユーザ端末10-1のユーザ及びユーザ端末10-2のユーザを、対戦相手として決定する場合を想定する。
【0094】
その後、ゲームサーバ30のサーバ制御部31は、ユーザ端末10-1及びユーザ端末10-2に対して、対戦決定処理の結果、すなわち、ユーザ端末10-1のユーザ及びユーザ端末10-2のユーザが、互いに対戦相手である旨を示す対戦相手通知を送信する(S54)。なお、サーバ制御部31は、ステップS54において、ステップS48で決定した広告ADに関する情報(例えば、広告内容情報JKn)を、ユーザ端末10-1及びユーザ端末10-2に対して通知する。
【0095】
そして、ユーザ端末10-1及びユーザ端末10-2は、対戦相手通知を受信すると、当該対戦相手通知に基づいて、互いを対戦相手とする対戦プレイモードにより野球ゲームを実行する(S56)。なお、ユーザ端末10-1及びユーザ端末10-2は、ステップS56において、野球ゲーム大会に係る野球ゲームを実行する際に、ステップS54において通知された広告ADに関する情報に基づいて、表示部12において、ステップS48で決定した広告ADを再生する。
【0096】
その後、ユーザ端末10-1のユーザ及びユーザ端末10-2のユーザによる、野球ゲームの対戦が終了すると、ユーザ端末10-1及びユーザ端末10-2は、当該対戦の結果を示す対戦結果通知を、ゲームサーバ30に対して送信する(S58)。
【0097】
そして、野球ゲーム大会に係る全ての対戦が終了すると、ゲームサーバ30の報酬決定部316は、対戦結果通知に基づいて、野球ゲーム大会に参加したユーザに対して付与される報酬を決定する報酬決定処理を実行する(S60)。
なお、システム動作例では、上述のとおり、広告AD-1及び広告AD-3が、配信広告ADHとして決定される場合を例示している。この場合、広告AD-1に対応する広告報酬情報JKhの示す報酬が、「第1の報酬」に相当し、広告AD-3に対応する広告報酬情報JKhの示す報酬が、「第2の報酬」に相当する。
【0098】
その後、ゲームサーバ30のサーバ制御部31は、ユーザ端末10-1及びユーザ端末10-2等、野球ゲーム大会に参加したユーザのユーザ端末10に対して、報酬決定処理により決定された報酬の内容(例えば、ポイント数)を通知する(S62)。
また、ゲームサーバ30のサーバ制御部31は、野球ゲーム大会に参加したユーザのユーザ端末10に配信された配信広告ADHと対応するスポンサのスポンサ端末90に対して、野球ゲーム大会に参加したユーザに付与された報酬の内容を示す報酬付与情報を送信する(S64)。なお、本実施形態において、野球ゲーム大会に参加したユーザのユーザ端末10に配信された配信広告ADHと対応するスポンサは、野球ゲームの提供主体に対して、野球ゲーム大会に参加したユーザに付与された報酬の内容に応じた広告料を支払う。
【0099】
[4.実施形態の結論]
以上において説明したように、本実施形態では、広告決定部313が、スポンサから提供される広告ADの中から、野球ゲーム大会に参加するユーザのユーザ端末10に配信される配信広告ADHを決定する。すなわち、本実施形態では、野球ゲーム大会の主催者が、当該野球ゲーム大会のスポンサを自ら探し出す必要が無い。このため、本実施形態によれば、野球ゲーム大会の主催者が、当該野球ゲーム大会のスポンサを自ら探し出す場合と比較して、野球ゲーム大会のスポンサをつけることの困難さを低減することが可能となる。換言すれば、本実施形態によれば、野球ゲーム大会の主催者が、当該野球ゲーム大会のスポンサを自ら探し出す場合と比較して、野球ゲーム大会に対してスポンサをつけることができる可能性を高めることができる。このため、本実施形態によれば、野球ゲーム大会の主催者が、当該野球ゲーム大会のスポンサを自ら探し出す場合と比較して、野球ゲーム大会を活性化させることが可能となる。
【0100】
また、本実施形態によれば、野球ゲーム大会に参加するユーザに対して、野球ゲーム大会のスポンサから報酬が付与される。このため、本実施形態によれば、野球ゲーム大会のスポンサから報酬が付与されない態様と比較して、野球ゲーム大会に参加するユーザに対して、ユーザ端末10に広告ADが配信されることに起因する不快感を与える可能性を低減させることができる。
【0101】
また、本実施形態によれば、野球ゲーム大会に参加するユーザに対して、野球ゲーム大会のスポンサから報酬が付与される。このため、本実施形態によれば、野球ゲーム大会に対してスポンサがつかず、野球ゲーム大会のスポンサから報酬が付与されない態様と比較して、野球ゲーム大会を活性化させることが可能となる。
【0102】
また、本実施形態において、広告ADのスポンサは、広告配信大会数に相当する数の野球ゲーム大会に対して、広告ADを配信することができる。このため、本実施形態によれば、広告ADのスポンサが、各野球ゲーム大会の主催者と個別にスポンサ契約を締結する態様と比較して、スポンサが広告ADを配信するための手間を削減することが可能となる。
【0103】
また、本実施形態によれば、野球ゲーム大会に参加するユーザのユーザ端末10に対して広告ADを配信することができる。そして、一般的に、野球ゲーム大会に参加するユーザは、野球ゲーム大会に参加しないユーザと比較して、野球ゲームに対する熱意が高い。このため、本実施形態によれば、野球ゲームを実行するユーザに対して一律に広告ADを配信する態様と比較して、広告ADによる宣伝効果を高くすることが可能となる。
【0104】
[B.変形例]
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0105】
[変形例1]
上述した実施形態では、候補広告ADKのうち、配信広告ADHとして選択される広告ADの個数に制限は無いが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。
例えば、候補広告ADKのうち、配信広告ADHとして選択される広告ADの個数に上限値を設けてもよい。具体的には、候補広告ADKが複数存在する場合に、当該複数の候補広告ADKのうち、1つの候補広告ADKのみを配信広告ADHとして選択可能としてもよい。この場合、配信広告ADHとして選択された広告ADの宣伝効果を高くすることができる。
【0106】
[変形例2]
上述した実施形態及び変形例1において、広告選択部315は、野球ゲーム大会の主催者によるユーザ端末10の操作に基づいて、候補広告ADKの中から配信広告ADHを選択するが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。
例えば、広告選択部315は、候補広告ADKが複数存在する場合に、当該複数の候補広告ADKの広告情報JKに基づいて、配信広告ADHを選択してもよい。具体的には、広告選択部315は、複数の候補広告ADKのうち、広告配信大会数が多い候補広告ADKから順番に配信広告ADHを選択してもよいし、また、複数の候補広告ADKのうち、大会報酬総額が多い候補広告ADKから順番に配信広告ADHを選択してもよい。
【0107】
[変形例3]
上述した実施形態並びに変形例1及び2において、各スポンサが、広告ADを複数の野球ゲーム大会に配信する場合に、各野球ゲーム大会に対して付与される大会報酬総額及び個別報酬は等しいが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。
例えば、各スポンサが、広告ADを複数の野球ゲーム大会に配信する場合に、野球ゲーム大会毎に、大会報酬総額及び個別報酬を変化させてもよい。具体的には、野球ゲーム大会に対する参加の申込を行ったユーザのうち、広告ADに関する広告条件情報JKjの、広告対象年齢、広告対象地域、及び、広告対象スキルレベルの、一部または全部に該当するユーザの割合に応じて、大会報酬総額及び個別報酬を変化させてもよい。
【0108】
[変形例4]
上述した実施形態並びに変形例1乃至3では、「ゲーム」の一例として、「野球ゲーム」を例示して説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。本発明における「ゲーム」としては、任意のゲームを採用し得る。
【0109】
[C.付記]
以上の記載から、本発明は例えば以下のように把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の参照符号を便宜的に括弧書きで付記するが、本発明を図示の態様に限定する趣旨ではない。
【0110】
[付記1]
本発明の一態様に係るプログラムは、 ゲーム(例えば、野球ゲーム)を実行可能な複数の端末装置(例えばユーザ端末10)と通信可能なサーバ装置(例えば、ゲームサーバ30)のプログラム(例えば、サーバ制御プログラムPG-S)であって、前記サーバ装置のプロセッサ(例えば、プロセッサ3000)を、一の端末装置(例えば、ユーザ端末10-1)のユーザによる前記一の端末装置の操作に基づいて、前記ゲームに係る一の大会を設定する設定部(例えば、大会設定部311)と、他の端末装置(例えば、ユーザ端末10-2)のユーザによる前記他の端末装置の操作に基づいて、前記他の端末装置のユーザの前記一の大会への参加の申込を受け付ける受付部(例えば、申込受付部312)と、前記受付部が受け付けた前記一の大会への参加の申込を行ったユーザに関する参加情報(例えば、大会申込ユーザ情報JTu)に基づいて、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を決定する広告決定部(例えば、広告決定部313)と、前記一の大会の結果に基づいて、前記広告決定部の決定した広告の広告主による、前記一の大会に参加したユーザに対する報酬を決定する報酬決定部(例えば、報酬決定部316)と、して機能させる、ことを特徴とする。
【0111】
本態様では、広告決定部が、参加情報に基づいて、一の端末装置のユーザ(以下、「主催者」と称する)により設定された一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を決定する。すなわち、本態様によれば、一の大会の主催者が、一の大会において配信される広告の広告主を自ら探す必要は無い。このため、本態様によれば、例えば、一の大会の主催者が、一の大会に係る広告主を自ら探す態様と比較して、一の大会に対して広告主をつけることの困難さを低減することが可能となる。
【0112】
一般的に、ゲーム大会に参加するユーザは、ゲーム大会に参加しないユーザと比較して、ゲームに対する熱意が高い場合が多い。このため、一般的に、ゲームを実行する全てのユーザの端末装置に対して広告を配信するよりも、当該ゲームに係る大会に参加するユーザの端末装置に対して広告を配信した方が、広告の効果が高くなる場合が多い。これに対して、本態様では、ゲームに係る一の大会に参加したユーザの端末装置に対して、広告を配信することができる。このため、本態様では、例えば、ゲームを実行する全てのユーザの端末装置に対して広告を配信する態様と比較して、効果的な広告の配信が可能となる。
【0113】
ところで、ゲーム大会において配信される広告の広告主は、ゲーム大会の規模、及び、ゲーム大会に参加するユーザの属性等、ゲーム大会へのユーザの参加状況に応じて、当該ゲーム大会に対して広告を配信するか否かを決定したい場合がある。これに対して、本態様では、一の大会へのユーザの参加状況に関する参加情報に基づいて、一の大会において配信される広告が決定される。このため、本態様では、例えば、一の大会へのユーザの参加状況を考慮せずに一の大会において配信される広告が決定される態様と比較して、広告主の要望に沿った効果的な広告の配信が可能となる。
【0114】
また、本態様において、一の大会に参加したユーザは、広告主からの報酬を受ける可能性を有する。このため、本態様によれば、例えば、広告主が一の大会に参加したユーザに対して報酬を付与することなく、当該ユーザの端末装置に対して当該広告主に係る広告が配信される態様と比較して、端末装置に広告が配信される起因するユーザの不快感を低減することが可能となる。
【0115】
なお、上記態様において、「参加情報」とは、例えば、一の大会への参加の申込を行ったユーザ数を示す情報であってもよいし、一の大会への参加の申込を行ったユーザの属性を示す情報であってもよいし、または、一の大会への参加の申込を行ったユーザ数及びユーザの属性を示す情報であってもよい。
ここで、「一の大会」は、例えば、ゲームを実行可能な端末装置の任意のユーザにより参加の申込が可能であってもよいし、または、一の端末装置のユーザにより参加を許可されたユーザにより参加の申込が可能であってもよい。
また、「ユーザの属性」とは、例えば、ゲームに係るユーザのスキルレベルであってもよいし、ユーザによるゲームのプレイ時間であってもよいし、ゲームにおいてユーザが所有するゲーム要素の種類若しくは個数であってもよいし、または、ユーザの年齢、性別、若しくは、居住地域であってもよい。このうち、「ゲーム要素」とは、例えば、ゲームに係るキャラクタであってもよいし、ゲームに係るアイテムであってもよいし、または、ゲームに係る仮想的な通貨であってもよい。
【0116】
また、上記態様において、「広告」とは、例えば、一の大会に参加したユーザの端末装置において生成される、一の商材に係る画像若しくは音声であってもよいし、または、サーバ装置において生成されて、一の大会に参加したユーザの端末装置に対して送信される、一の商材に係る画像若しくは音声であってもよい。ここで、「商材」とは、例えば、商品であってもよいし、サービスであってもよい。
【0117】
また、上記態様において、「一の大会の結果」とは、例えば、一の大会に参加するユーザの一の大会におけるゲームの成績であってもよい。ここで、「一の大会におけるゲームの成績」とは、例えば、一の大会におけるユーザのゲームに係る順位であってもよいし、一の大会におけるユーザのゲームにおける勝敗、勝数、若しくは、勝率であってもよいし、または、一の大会においてユーザがゲームで獲得した得点若しくはアイテム数であってもよい。
【0118】
また、上記態様において、「報酬」とは、例えば、ゲームに係る価値であってもよいし、または、ゲーム外における価値であってもよい。
ここで、「ゲームに係る価値」とは、例えば、ゲームに係るキャラクタであってもよいし、ゲームに係るアイテムであってもよいし、ゲームに係る仮想的な通貨であってもよいし、または、ゲームに係るユーザのスキルレベルであってもよい。また、「ゲーム外における価値」とは、例えば、ゲーム外の現実世界における商材であってもよいし、ゲーム外の現実世界において使用可能なポイントであってもよい。
【0119】
[付記2]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1に記載のプログラムであって、前記受付部は、前記設定部が、前記ゲームに係る複数の大会を設定した場合、前記設定部により設定された複数の大会の中から、前記他の端末装置のユーザによる前記他の端末装置の操作に基づいて選択された大会に対する、前記他の端末装置のユーザの参加の申込を受け付ける、ことを特徴とする。
【0120】
本態様では、端末装置のユーザによる端末装置の操作に基づいて、複数の大会の中から、端末装置のユーザが参加する大会が選択される。このため、本態様では、各端末装置のユーザは、複数の大会の中から、当該ユーザのゲームに係るスキルレベルに応じた大会を選択し、または、当該ユーザが望む形式で実行される大会を選択する等、各端末装置のユーザが、自らの希望に沿った大会に参加することが可能となる。
【0121】
[付記3]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1または2に記載のプログラムであって、前記参加情報は、前記受付部が受け付けた前記一の大会への参加の申込を行ったユーザ数を含み、前記広告決定部は、前記参加情報の示すユーザ数に基づいて、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を決定する、ことを特徴とする。
【0122】
本態様では、一の大会に参加するユーザ数に基づいて、一の大会において配信される広告が決定される。このため、本態様では、例えば、一の大会に参加するユーザ数を考慮せずに、当該一の大会において配信される広告が決定される態様と比較して、広告主の要望に沿った効果的な広告の配信が可能となる。
【0123】
[付記4]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至3に記載のプログラムであって、前記参加情報は、前記受付部が受け付けた前記一の大会への参加の申込を行ったユーザの属性を含み、前記広告決定部は、前記参加情報の示すユーザの属性に基づいて、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を決定する、ことを特徴とする。
【0124】
本態様では、一の大会に参加するユーザの属性に基づいて、一の大会において配信される広告が決定される。このため、本態様では、例えば、一の大会に参加するユーザの属性を考慮せずに、当該一の大会において配信される広告が決定される態様と比較して、広告主の要望に沿った効果的な広告の配信が可能となる。
【0125】
[付記5]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至4に記載のプログラムであって、前記広告決定部は、前記参加情報が、第1の広告を前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告とするための、第1の条件を充足する場合に、前記第1の広告を、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告として決定し、前記参加情報が、第2の広告を前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告とするための、第2の条件を充足する場合に、前記第2の広告を、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告として決定する、ことを特徴とする。
【0126】
本態様では、参加情報が第1の条件を満たす場合に、第1の広告を、一の大会において配信される広告として決定し、参加情報が第2の条件を満たす場合に、第2の広告を、一の大会において配信される広告として決定する。すなわち、本態様では、一の大会において、参加情報に応じた種類の広告を端末装置に対して配信する。このため、本態様によれば、例えば、一の大会において、参加情報を考慮せずに1種類の広告を配信する態様と比較して、一の大会へのユーザの参加状況に適合した広告を配信することが可能となり、効果的な広告の配信が可能となる。
【0127】
なお、上記態様において、「第1の条件」とは、例えば、参加情報の示すユーザ数が所定数以上となる条件であってもよいし、または、参加情報の示すユーザ数のうち所定の属性を有するユーザ数が所定数以上となる条件であってもよい。
【0128】
[付記6]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記5に記載のプログラムであって、前記報酬決定部は、前記広告決定部が、前記第1の広告を、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告として決定し、前記第2の広告を、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告として決定した場合、前記一の大会の結果に基づいて、前記一の大会に参加したユーザに対する前記第1の広告の広告主からの第1の報酬と、前記一の大会に参加したユーザに対する前記第2の広告の広告主からの第2の報酬と、を決定する、ことを特徴とする。
【0129】
本態様において、報酬決定部は、第1の広告及び第2の広告が、一の大会において配信される広告として決定された場合に、一の大会に参加したユーザに対する第1の広告の広告主からの第1の報酬と、一の大会に参加したユーザに対する第2の広告の広告主からの第2の報酬とを決定する。このため、本態様によれば、一の大会に参加したユーザに対する報酬が、1つの広告主からの1種類の広告に応じた報酬に限定されている態様と比較して、一の大会に対するユーザの参加意欲を増進させることができ、一の大会を活性化することが可能となる。
【0130】
[付記7]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至6に記載のプログラムであって、前記設定部は、前記一の端末装置のユーザによる前記一の端末装置の操作に基づいて、前記一の大会の形式を設定する、ことを特徴とする。
【0131】
本態様によれば、一の大会の主催者が、一の大会の形式を自由に定めることができる。このため、本態様によれば、例えば、ゲームに係る大会の形式が予め定められている場合と比較して、ゲームに係る大会の多様性を確保することができる。これにより、本態様によれば、ゲームに係る大会の形式が予め定められている場合と比較して、ゲームに係る大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告の多様化を図ることが可能となる。
【0132】
なお、上記態様において、「大会の形式」とは、例えば、大会において実行されるゲームのルールであってもよいし、大会において実行されるゲームの成績の決定方式であってもよい。
【0133】
[付記8]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至7に記載のプログラムであって、前記広告決定部は、前記参加情報に基づいて、複数の広告の中から、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告の候補を決定する候補決定部と、前記一の端末装置のユーザによる前記一の端末装置の操作に基づいて、前記候補決定部により決定された候補の中から、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を選択する選択部と、を含む、ことを特徴とする。
【0134】
本態様によれば、一の大会の主催者が、複数の候補の中から、一の大会において配信される広告を選択することができる。すなわち、本態様によれば、例えば、一の大会において配信される広告が予め定められている場合と比較して、一の大会の主催者が、一の大会へのユーザの参加状況に適合した広告を選択することができる。例えば、本態様において、一の大会の主催者は、一の大会に参加したユーザに対する報酬が、より好条件となる広告主を選択することができる。このため、本態様によれば、一の大会において配信される広告が予め定められている場合と比較して、一の大会に対するユーザの参加意欲を増進させることができ、一の大会を活性化することが可能となる。
【0135】
[付記9]
本発明の一態様に係るサーバ装置は、ゲームを実行可能な複数の端末装置と通信可能なサーバ装置であって、一の端末装置のユーザによる前記一の端末装置の操作に基づいて、前記ゲームに係る一の大会を設定する設定部と、他の端末装置のユーザによる前記他の端末装置の操作に基づいて、前記他の端末装置のユーザの前記一の大会への参加の申込を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記一の大会への参加の申込を行ったユーザに関する参加情報に基づいて、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を決定する広告決定部と、前記一の大会の結果に基づいて、前記広告決定部の決定した広告の広告主による、前記一の大会に参加したユーザに対する報酬を決定する報酬決定部と、を備える、ことを特徴とする。
【0136】
本態様によれば、一の大会の主催者が、一の大会において配信される広告の広告主を自ら探す必要は無い。このため、本態様によれば、例えば、一の大会の主催者が、一の大会に係る広告主を自ら探す態様と比較して、一の大会に対して広告主をつけることの困難さを低減することが可能となる。
また、本態様では、一の大会へのユーザの参加状況に関する参加情報に基づいて、一の大会において配信される広告が決定される。このため、本態様では、例えば、一の大会へのユーザの参加状況を考慮せずに、当該一の大会において配信される広告が決定される態様と比較して、広告主の要望に沿った効果的な広告の配信が可能となる。
また、本態様において、一の大会に参加したユーザは、広告主からの報酬を受ける可能性を有する。このため、本態様によれば、例えば、広告主が一の大会に参加したユーザに対して報酬を付与することなく、当該ユーザの端末装置に対して当該広告主に係る広告が配信される態様と比較して、端末装置に広告が配信される起因するユーザの不快感を低減することが可能となる。
【0137】
[付記10]
本発明の一態様に係るゲームシステムは、ゲームを実行可能な複数の端末装置と、前記複数の端末装置と通信可能なサーバ装置と、を備え、前記サーバ装置は、一の端末装置のユーザによる前記一の端末装置の操作に基づいて、前記ゲームに係る一の大会を設定する設定部と、他の端末装置のユーザによる前記他の端末装置の操作に基づいて、前記他の端末装置のユーザの前記一の大会への参加の申込を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記一の大会への参加の申込を行ったユーザに関する参加情報に基づいて、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を決定する広告決定部と、前記一の大会の結果に基づいて、前記広告決定部の決定した広告の広告主による、前記一の大会に参加したユーザに対する報酬を決定する報酬決定部と、を備える、ことを特徴とする。
【0138】
本態様によれば、一の大会の主催者が、一の大会において配信される広告の広告主を自ら探す必要は無い。このため、本態様によれば、例えば、一の大会の主催者が、一の大会に係る広告主を自ら探す態様と比較して、一の大会に対して広告主をつけることの困難さを低減することが可能となる。
また、本態様では、一の大会へのユーザの参加状況に関する参加情報に基づいて、一の大会において配信される広告が決定される。このため、本態様では、例えば、一の大会へのユーザの参加状況を考慮せずに、当該一の大会において配信される広告が決定される態様と比較して、広告主の要望に沿った効果的な広告の配信が可能となる。
また、本態様において、一の大会に参加したユーザは、広告主からの報酬を受ける可能性を有する。このため、本態様によれば、例えば、広告主が一の大会に参加したユーザに対して報酬を付与することなく、当該ユーザの端末装置に対して当該広告主に係る広告が配信される態様と比較して、端末装置に広告が配信される起因するユーザの不快感を低減することが可能となる。
【0139】
[付記11]
本発明の一態様に係るサーバ装置の制御方法は、ゲームを実行可能な複数の端末装置と通信可能なサーバ装置の制御方法であって、前記サーバ装置のプロセッサを、一の端末装置のユーザによる前記一の端末装置の操作に基づいて、前記ゲームに係る一の大会を設定する設定部と、他の端末装置のユーザによる前記他の端末装置の操作に基づいて、前記他の端末装置のユーザの前記一の大会への参加の申込を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記一の大会への参加の申込を行ったユーザに関する参加情報に基づいて、前記一の大会に参加したユーザの端末装置に対して配信される広告を決定する広告決定部と、前記一の大会の結果に基づいて、前記広告決定部の決定した広告の広告主による、前記一の大会に参加したユーザに対する報酬を決定する報酬決定部と、して機能させる、ことを特徴とする。
【0140】
本態様によれば、一の大会の主催者が、一の大会において配信される広告の広告主を自ら探す必要は無い。このため、本態様によれば、例えば、一の大会の主催者が、一の大会に係る広告主を自ら探す態様と比較して、一の大会に対して広告主をつけることの困難さを低減することが可能となる。
また、本態様では、一の大会へのユーザの参加状況に関する参加情報に基づいて、一の大会において配信される広告が決定される。このため、本態様では、例えば、一の大会へのユーザの参加状況を考慮せずに、当該一の大会において配信される広告が決定される態様と比較して、広告主の要望に沿った効果的な広告の配信が可能となる。
また、本態様において、一の大会に参加したユーザは、広告主からの報酬を受ける可能性を有する。このため、本態様によれば、例えば、広告主が一の大会に参加したユーザに対して報酬を付与することなく、当該ユーザの端末装置に対して当該広告主に係る広告が配信される態様と比較して、端末装置に広告が配信される起因するユーザの不快感を低減することが可能となる。
【符号の説明】
【0141】
10…ユーザ端末、30…ゲームサーバ、31…サーバ制御部、32…通信部、33…記憶部、90…スポンサ端末、311…大会設定部、312…申込受付部、313…広告決定部、314…広告候補決定部、315…広告選択部、316…報酬決定部、3000…プロセッサ、Sys…ゲームシステム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
【手続補正書】
【提出日】2022-10-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームを実行可能な複数の端末装置と通信可能なサーバ装置のプログラムであって、
前記サーバ装置のプロセッサを、
前記ゲームに係る大会を一のユーザーによる端末装置の操作に基づいて設定する大会設定部と、
前記大会に参加する参加ユーザーの参加情報に基づいて複数の広告の中から2以上の広告を候補として決定する候補決定部と、
前記候補決定部により決定された候補の中から、前記一のユーザーによる端末装置の操作に基づいて広告を選択する選択部と、
前記選択部により選択された広告を、前記参加ユーザーの端末装置で実行されるゲーム内に表示する広告表示部と、
して機能させる、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項2】
ゲームを実行可能な複数の端末装置と、前記複数の端末装置と通信可能なサーバ装置と、
を備えたゲームシステムであって、
前記ゲームに係る大会を一のユーザーによる端末装置の操作に基づいて設定する大会設定部と、
前記大会に参加する参加ユーザーの参加情報に基づいて複数の広告の中から2以上の広告を候補として決定する候補決定部と、
前記候補決定部により決定された候補の中から、前記一のユーザーによる端末装置の操作に基づいて広告を選択する選択部を備え、
前記選択部により選択された広告を、前記参加ユーザーの端末装置で実行されるゲーム内に表示する広告表示部と、
を備える、
ことを特徴とするゲームシステム。
【請求項3】
ゲームを実行可能な複数の端末装置と通信可能なサーバ装置であって、
前記ゲームに係る大会を一のユーザーによる端末装置の操作に基づいて設定する大会設定部と、
前記大会に参加する参加ユーザーの参加情報に基づいて複数の広告の中から2以上の広告を候補として決定する候補決定部と、
前記候補決定部により決定された候補の中から、前記一のユーザーによる端末装置の操作に基づいて広告を選択する選択部を備え、
前記選択部により選択された広告を、前記参加ユーザーの端末装置で実行されるゲーム内に表示する広告表示部と、
を備える、
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項4】
ゲームを実行可能な複数の端末装置と通信可能なサーバ装置の制御方法であって、
前記ゲームに係る大会を一のユーザーによる端末装置の操作に基づいて設定する大会設定部と、
前記大会に参加する参加ユーザーの参加情報に基づいて複数の広告の中から2以上の広告を候補として決定する候補決定部と、
前記候補決定部により決定された候補の中から、前記一のユーザーによる端末装置の操作に基づいて広告を選択する選択部を備え、
前記選択部により選択された広告を、前記参加ユーザーの端末装置で実行されるゲーム内に表示する広告表示部と、
して機能させる、
ことを特徴とするサーバ装置の制御方法。