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特開2022-174311光学アクチュエータ、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174311
(43)【公開日】2022-11-22
(54)【発明の名称】光学アクチュエータ、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 5/00 20210101AFI20221115BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
G03B5/00 J
H04N5/225 400
H04N5/225 700
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151735
(22)【出願日】2022-09-22
(62)【分割の表示】P 2020161085の分割
【原出願日】2020-09-25
(71)【出願人】
【識別番号】000006220
【氏名又は名称】ミツミ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 智之
(72)【発明者】
【氏名】遠田 洋平
(72)【発明者】
【氏名】林 一郎
(57)【要約】
【課題】生産性の向上を図ることができる光学アクチュエータを提供する。
【解決手段】光学アクチュエータは、固定側部材と、光学部材を保持可能な可動側部材と、マグネットを含み、可動側部材を固定側部材に対して揺動させる駆動部と、を備え、固定側部材及び可動側部材のうちの一方の部材は、マグネットを保持するマグネット配置部を有し、マグネット配置部は、保持されたマグネットとの間に空隙を形成する少なくとも1個の凹部を内周面に有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定側部材と、
光学部材を保持可能な可動側部材と、
マグネットを含み、前記可動側部材を前記固定側部材に対して揺動させる駆動部と、を備え、
前記固定側部材及び前記可動側部材のうちの一方の部材は、前記マグネットを保持するマグネット配置部を有し、
前記マグネット配置部は、保持されたマグネットとの間に空隙を形成する少なくとも1個の凹部を内周面に有する、
光学アクチュエータ。
【請求項2】
前記マグネットは、接着剤により前記内周面に固定されており、
前記凹部は、前記内周面と前記マグネットの外周面との間に前記接着剤を供給する際の、前記接着剤の供給口である、請求項1に記載の光学アクチュエータ。
【請求項3】
前記内周面は、前記マグネットの外周面を囲むように設けられた矩形枠状であり、
前記凹部は、前記内周面において対面する2辺のそれぞれに設けられている、請求項1に記載の光学アクチュエータ。
【請求項4】
前記内周面は、前記マグネットの外周面を囲むように設けられた矩形枠状であり、
前記凹部は、前記内周面における1辺に、隣り合うように2個設けられている、請求項1に記載の光学アクチュエータ。
【請求項5】
前記一方の部材は、左右に隣り合うように設けられた右側マグネット配置部及び左側マグネット配置部を有し、
前記右側マグネット配置部及び前記左側マグネット配置部の内周面はそれぞれ、前記マグネットの外周面を囲むように設けられた矩形枠状であり、
前記右側マグネット配置部の内周面において前記左側マグネット配置部に近い辺に前記凹部が設けられており、
前記左側マグネット配置部の内周面において前記右側マグネット配置部に近い辺に前記凹部が設けられている、請求項1に記載の光学アクチュエータ。
【請求項6】
請求項1に記載の光学アクチュエータと、
前記光学アクチュエータの可動側部材に保持され、第一方向に沿う入射光を第二方向における一方に向かって進むように屈曲させる光路屈曲部材と、
前記光学アクチュエータに対して前記第二方向における一方側に配置された撮像素子と、
を備えるカメラモジュール。
【請求項7】
請求項6に記載のカメラモジュールと、
前記カメラモジュールを制御する制御部と、
を有するカメラ搭載装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学アクチュエータ、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォンやデジタルカメラ等、カメラモジュールを搭載した薄型のカメラ搭載装置が知られている。カメラモジュールは、1以上のレンズを有するレンズ部と、レンズ部により結像された被写体像を撮像する撮像素子とを備える。
【0003】
又、レンズ部の前段に設けられた光路屈曲部材であるプリズムにより、第一光軸に沿う被写体からの光を第二光軸の方向に屈曲して後段のレンズ部に導光する屈曲光学系を備えるカメラモジュールも提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
特許文献1に開示されたカメラモジュールは、カメラに生じる手振れを補正する振れ補正装置、及び、オートフォーカスを行うオートフォーカス装置を備えている。このようなカメラモジュールは、光学アクチュエータとして振れ補正用アクチュエータ及びオートフォーカス用アクチュエータを有する。
【0005】
このうちの振れ補正用アクチュエータは、異なる二軸を中心にプリズムを揺動させる第一アクチュエータ及び第二アクチュエータを備えている。具体的には、第一アクチュエータは、第一光軸及び第二光軸を含む平面に直交する第一揺動軸を中心にプリズムを揺動させる。又、第二アクチュエータは、第二光軸に一致する第二揺動軸を中心にプリズムを揺動させる。
【0006】
カメラに手振れが生じると、制御部の制御下で振れ補正用アクチュエータがプリズムを揺動させて振れ補正を行う。これによりカメラに生じた手振れが補正される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2015-92285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上述のような特許文献1に開示されたカメラモジュールの場合、プリズムをベース(固定側部材)に対して第一揺動軸を中心に揺動可能に支持するための第一揺動支持機構と、プリズムをベース(固定側部材)に対して第二揺動軸を中心に揺動可能に支持するための第二揺動支持機構と、が別々に設けられているため、光学アクチュエータの構造が複雑になり、光学モジュールが大型化してしまう可能性がある。又、このような光学アクチュエータの生産性の向上が求められている。
【0009】
本発明の目的は、生産性の向上を図ることができる光学アクチュエータ、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る光学アクチュエータの一態様は、
固定側部材と、
光学部材を保持可能な可動側部材と、
マグネットを含み、可動側部材を固定側部材に対して揺動させる駆動部と、を備え、
固定側部材及び可動側部材のうちの一方の部材は、マグネットを保持するマグネット配置部を有し、
マグネット配置部は、保持されたマグネットとの間に空隙を形成する少なくとも1個の凹部を内周面に有する。
【0011】
本発明に係るカメラモジュールの一態様は、
上述の光学アクチュエータと、
光学アクチュエータの可動側部材に保持され、第一方向に沿う入射光を第二方向における一方に向かって進むように屈曲させる光路屈曲部材と、
光学アクチュエータに対して第二方向における一方側に配置された撮像素子と、
を備える。
【0012】
本発明に係るカメラ搭載装置の一態様は、上述のカメラモジュールと、カメラモジュールを制御する制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、生産性の向上を図ることができる光学アクチュエータ、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の実施形態1に係るカメラモジュールの斜視図である。
図2図2は、光路屈曲モジュールの分解斜視図である。
図3図3は、ベース及びベースに支持された部材の斜視図である。
図4図4は、ベース及びベースに支持された部材の斜視図である。
図5図5は、ホルダ及びホルダに支持された部材の斜視図である。
図6図6は、ホルダ及びホルダに支持された部材の斜視図である。
図7図7は、ホルダ及びホルダに支持された部材の斜視図である。
図8図8は、インサートプレートの斜視図である。
図9図9は、インサートプレートの斜視図である。
図10図10は、揺動支持部の分解斜視図である。
図11図11は、図1のX-X断面図である。
図12図12は、第一駆動部及び第二駆動部の斜視図である。
図13図13は、第二駆動部の側面図である。
図14A図14Aは、カメラモジュールを搭載したカメラ搭載装置の一例を示す図である。
図14B図14Bは、カメラモジュールを搭載したカメラ搭載装置の一例を示す図である。
図15A図15Aは、車載用カメラモジュールを搭載するカメラ搭載装置としての自動車を示す図である。
図15B図15Bは、車載用カメラモジュールを搭載するカメラ搭載装置としての自動車を示す図である。
【0015】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、後述する実施形態に係る光学アクチュエータ、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置は、本発明に係る光学アクチュエータ、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置の一例であり、本発明は実施形態により限定されない。
【0016】
[実施形態]
図1図15Bを参照して、本発明の実施形態に係るカメラモジュールについて説明する。以下、カメラモジュール1の概要について説明した後、カメラモジュール1が備える光路屈曲モジュール2、レンズモジュール80、及び撮像素子モジュール81の構造について説明する。尚、本発明に係る光学アクチュエータ、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置は、後述する全ての構成を備えてもよいし、一部の構成を備えなくてもよい。
【0017】
(カメラモジュール)
カメラモジュール1は、例えば、スマートフォンM(図14A及び図14B参照)、携帯電話機、デジタルカメラ、ノート型パソコン、タブレット端末、携帯型ゲーム機、及び薄型のカメラ搭載装置(車載カメラ等)に搭載される。スマートフォンMは、2つの背面カメラOC1、OC2からなるデュアルカメラを有する。本実施の形態では、背面カメラOC2に、カメラモジュール1が適用されている。
【0018】
以下、本実施形態のカメラモジュール1を構成する各部については、カメラモジュール1に組み込まれた状態を基準として説明する。又、本実施形態のカメラモジュール1の構造を説明するにあたり、各図に示す直交座標系(X,Y,Z)を使用する。
【0019】
カメラモジュール1は、カメラ搭載装置で実際に撮影が行われる場合に、たとえばX方向が左右方向、Y方向が上下方向、Z方向が前後方向となるように搭載される。被写体からの光(入射光)は、図1に一点鎖線α(第一光軸とも称する。)で示されるように、Z方向+側(プラス側)から光路屈曲モジュール2のプリズム5に入射する。プリズム5は、光路屈曲部材の一例に該当する。
【0020】
プリズム5に入射した光(出射光)は、図1に一点鎖線β(第二光軸とも称する。)で示されるように、プリズム5の光路屈曲面で屈曲して、プリズム5よりも後段(つまり、X方向+側)に配置されたレンズモジュール80のレンズ部801へと導光される。
【0021】
そして、レンズ部801により結像された被写体像が、レンズモジュール80の後段に配置された撮像素子モジュール81(図1参照)により撮像される。
【0022】
本実施形態において、Z方向は、第一方向の一例に該当する。又、X方向は、第二方向の一例に該当する。X方向-側(マイナス側)からX方向+側に向かう方向は、第一方向における一方側に該当する。X方向+側からX方向-側に向かう方向は、第一方向における他方側に該当する。Y方向は、第三方向の一例に該当する。又、Y方向-側からY方向+側に向かう方向は、第三方向における一方側に該当する。Y方向+側からY方向-側に向かう方向は、第三方向における他方側に該当する。但し、第一方向及び第二方向は、本実施形態の場合に限定されない。第一方向と第二方向とは、互いに直交する方向であればよい。
【0023】
又、XY平面は、第一方向に直交する面である。YZ平面は、第二方向に直交する面であり、XZ平面は、第三方向に直交する面である。
【0024】
本実施形態のカメラモジュール1は、光路屈曲モジュール2に組み込まれた振れ補正装置6により、振れ補正(OIS:Optical Image Stabilization)を行う。つまり、光路屈曲モジュール2は、手振れ補正機能を有する。
【0025】
又、本実施形態のカメラモジュール1は、レンズモジュール80に組み込まれたAF装置(不図示)によりレンズ部をX方向に変位させて、オートフォーカスを行う。つまり、レンズモジュール80は、オートフォーカス機能を有する。
【0026】
又、レンズモジュール80のレンズ部801は、広角撮影(焦点距離:短)から望遠撮影(焦点距離:長)に対応できる、所謂ズームレンズである。本実施形態のカメラモジュール1は、レンズモジュール80に組み込まれたズーム装置(不図示)によって、広角撮影又は望遠撮影に応じたX方向の位置にレンズ部801を移動させる。つまり、レンズモジュール80は、ズーム機能を有する。
【0027】
<光路屈曲モジュール>
図1図13を参照して光路屈曲モジュール2について説明する。光路屈曲モジュール2は、カバー3、ベース4、プリズム5、振れ補正装置6、及びFPC7を備える。
【0028】
(カバー)
カバー3は、図1に示すように、例えば、合成樹脂製又は非磁性金属製であり、Z方向両側及びX方向+側が開口した箱状部材である。被写体側からの光は、カバー3のZ方向+側の開口部を通過してカバー3の内部空間に侵入可能である。以上のようなカバー3は、後述するベース4にZ方向+側から組み合わされている。
【0029】
(ベース)
図2図4を参照してベース4について説明する。ベース4は、固定側部材の一例に該当する。ベース4は、底壁部40、左壁部41、右壁部42、後壁部43、及びベースプレート44を有する。
【0030】
(底壁部)
底壁部40は、XY平面に平行であり且つ長手方向がY方向に一致する矩形板状である。底壁部40は、ベース4の底部を構成している。底壁部40は、Y方向+側の端部である第一端部と、Y方向-側(マイナス側)の端部である第二端部と、を有する。又、底壁部40は、X方向-側の端部である第三端部と、X方向+側の端部である第四端部と、を有する。又、底壁部40は、Z方向-側の面である第一面(下側面)と、Z方向+側の面である第二面(上側面)と、を有する。
【0031】
尚、以下、便宜的に、左右方向は、Z方向+側を上にしてX方向+側から光路屈曲モジュール2を見た場合の左右方向を意味する。よって、Y方向+側が左側に相当し、Y方向-側が右側に相当する。又、光路屈曲モジュール2において、X方向+側は前側に相当し、X方向-側は後側に相当する。更に、光路屈曲モジュール2において、Z方向+側は上側に相当し、Z方向-側は下側に該当する。
【0032】
このような底壁部40は、固定側マグネット保持部401及び第一コイル配置部402を有する。
【0033】
固定側マグネット保持部401は、後述の揺動支持部63の固定側マグネット631及び固定側保持部材632を保持するためのものである。固定側マグネット保持部401は、底壁部40の上側面(第二面)に設けられた凹部により構成されている。
【0034】
このような固定側マグネット保持部401は、底壁部40における左右方向の中央部に設けられている。具体的には、固定側マグネット保持部401は、底壁部40における前後方向の中間部且つ左右方向の中央部に設けられている。
【0035】
第一コイル配置部402は、後述の第一駆動部64における左側第一コイル642a、右側第一コイル642b、及び第一位置検出素子643を配置するための空間である。
【0036】
具体的には、第一コイル配置部402は、左側第一コイル配置部403、及び、右側第一コイル配置部404を有する。
【0037】
左側第一コイル配置部403は、後述の第一駆動部64における左側第一コイル642a及び第一位置検出素子643を配置するための空間である。底壁部40において、固定側マグネット保持部401よりも左側に設けられた貫通孔により構成されている。
【0038】
右側第一コイル配置部404は、後述の第一駆動部64における右側第一コイル642bを配置するための空間である。右側第一コイル配置部404は、底壁部40において、固定側マグネット保持部401よりも右側に設けられた貫通孔により構成されている。
【0039】
ここで、後述の揺動支持部63の玉633の中心を通り、上下方向(Z方向)に平行な直線を第一軸A1(図11参照)と定義する。又、後述の揺動支持部63の玉633の中心を通り、左右方向(Y方向)に平行な直線を第二軸A2(図11参照)と定義する。
【0040】
第一軸A1は、後述のホルダ60が揺動する際の揺動中心でもある。又、第二軸A2は、ホルダ60が揺動する際の揺動中心でもある。
【0041】
又、第二軸A1を通り且つXZ平面に平行な仮想平面を第一仮想平面と定義する。又、第二軸A2を通り且つYZ平面に平行な仮想平面を第二仮想平面と定義する。
【0042】
左側第一コイル配置部403、右側第一コイル配置部404、及び固定側マグネット保持部401は、底壁部40において、左右方向(Y方向)に平行な同一直線上に設けられている。換言すれば、左側第一コイル配置部403、右側第一コイル配置部404、及び固定側マグネット保持部401は、底壁部40において、第二仮想平面と底壁部40との交線上に設けられている。
【0043】
(左壁部)
左壁部41は、ベースの第一壁部の一例に該当し、板状である。左壁部41は、底壁部40の左端部に沿うように設けられている。左壁部41は、底壁部40の左端部から上方に延在している。
【0044】
左壁部41は、一対の左側係止部411、412及び一対の左側ダンパ配置部413、414を有する。
【0045】
一対の左側係止部411、412は、左壁部41において、第二仮想平面に関して対称又はほぼ対称となる位置に設けられている。左側係止部411は、左側係止部412よりも前側(X方向+側)に設けられている。
【0046】
左側係止部411には、後述の復帰機構66の左側スプリング661の第二係止部66bが係止されている。左側係止部412には、復帰機構66の左側スプリング662の第二係止部66bが係止されている。
【0047】
一対の左側ダンパ配置部413、414は、左壁部41において、第二仮想平面に関して対称又はほぼ対称となる位置に設けられている。左側ダンパ配置部413は、左側ダンパ配置部414よりも前側(X方向+側)に設けられている。
【0048】
本実施形態の場合、一対の左側係止部411、412は、左壁部41において、左側ダンパ配置部413と左側ダンパ配置部414との間に配置されている。
【0049】
左側ダンパ配置部413、414はそれぞれ、左壁部41の上側面に形成された凹部により構成されている。左側ダンパ配置部413、414にはそれぞれ、左側ダンパ部材73、74が配置されている。
【0050】
(右壁部)
右壁部42は、ベースの第二壁部の一例に該当し、板状である。右壁部42は、底壁部40の右端部に沿うように設けられている。右壁部42は、底壁部40の右端部から上方に延在している。
【0051】
右壁部42は、一対の右側係止部421、422及び一対の右側ダンパ配置部423、424を有する。
【0052】
一対の右側係止部421、422は、右壁部42において、第二仮想平面に関して対称又はほぼ対称となる位置に設けられている。右側係止部421は、右側係止部422よりも前側(X方向+側)に設けられている。一対の右側係止部421、422は、一対の左側係止部411、412とY方向に対面している。
【0053】
右側係止部421には、後述の復帰機構66の右側スプリング663の第二係止部66bが係止されている。右側係止部422には、後述の復帰機構66の右側スプリング664の第二係止部66bが係止されている。
【0054】
一対の右側ダンパ配置部423、424は、右壁部42において、第二仮想平面に関して対称又はほぼ対称となる位置に設けられている。右側ダンパ配置部423は、右側ダンパ配置部424よりも前側(X方向+側)に設けられている。
【0055】
本実施形態の場合、一対の右側係止部421、422は、右壁部42において、右側ダンパ配置部423と右側ダンパ配置部424との間に配置されている。
【0056】
右側ダンパ配置部423、424はそれぞれ、右壁部42の上側面に形成された凹部により構成されている。右側ダンパ配置部423、424にはそれぞれ、右側ダンパ部材75、76が配置されている。
【0057】
(後壁部)
後壁部43は、ベースの第三壁部の一例に該当し、板状である。後壁部43は、底壁部40の後端部に沿うように設けられている。後壁部43は、底壁部40の後端部から上方に延在している。
【0058】
後壁部43は、第二コイル配置部431を有する。第二コイル配置部431は、後壁部43の左右方向における中央位置に設けられた前後方向及び上方に開口した矩形状の切り欠きにより構成されている。第二コイル配置部431には、後述の第二駆動部65の第二コイル652が配置されている。
【0059】
(ベースプレート)
ベースプレート44は、XY平面に平行な板状である。ベースプレート44は、Z方向+側の面である第一面(上側面)及びZ方向-側の面である第二面(下側面)を有する。
【0060】
ベースプレート44は、底壁部40に下側面に固定されている。ベースプレート44の上側面には、後述のFPC7の第一FPC要素71が設けられている。
【0061】
(FPC)
図12を参照して、FPC7について説明する。FPC7は、左右方向からFPC7を見た形状が略L字の板状であって、第一FPC要素71及び第二FPC要素72を有する。
【0062】
(第一FPC要素)
第一FPC要素71は、XY平面に平行であり且つ長手方向がY方向に一致する矩形板状である。第一FPC要素71は、ベース4の底壁部40の下面に固定されている。
【0063】
第一FPC要素71は、Y方向+側の端部である第一端部及びY方向-側の端部である第二端部を有する。又、第一FPC要素71は、X方向-側の端部である第三端部及びX方向+側の端部である第四端部を有する。又、第一FPC要素71は、Z方向-側の面である第一面(下側面)及びZ方向+側の面である第二面(上側面)を有する。
【0064】
第一FPC要素71は、第一端子部711、第一コイル固定部712、及び第一素子固定部715を有する。
【0065】
第一端子部711は、撮像素子モジュール81が実装されているセンサ基板91(図1参照)に接続される複数の端子により構成されている。第一端子部711は、第一FPC要素71における第二端部(右端部)に設けられている。
【0066】
第一コイル固定部712は、後述の第一駆動部64の左側第一コイル642a及び右側第一コイル642bを固定するための部分である。第一コイル固定部712は、左側第一コイル固定部713及び右側第一コイル固定部714を有する。
【0067】
左側第一コイル固定部713は、第一FPC要素71の上側面において、後述のホルダ60の左側第一マグネット配置部614cと上下方向(Z方向)に対面する部分に設けられている。
【0068】
又、右側第一コイル固定部714は、第一FPC要素71の上側面において、後述のホルダ60の右側第一マグネット配置部614dと上下方向(Z方向)に対面する部分に設けられている。
【0069】
第一素子固定部715は、後述の第一駆動部64の第一位置検出素子643を固定するための部分である。第一素子固定部715は、第一FPC要素71の上側面において、後述のホルダ60の左側第一マグネット配置部614cの左端部(第一端部)と上下方向に対向する位置に設けられている。
【0070】
(第二FPC要素)
第二FPC要素72は、YZ平面に平行であり且つ長手方向がY方向に一致する矩形板状である。第二FPC要素72は、第一FPC要素71の後端から上方(Z方向+側)に延在している。
【0071】
第二FPC要素72は、Y方向+側の端部である第一端部及びY方向-側の端部である第二端部を有する。又、第二FPC要素72は、Z方向-側の端部である第三端部及びZ方向+側の端部である第四端部を有する。又、第二FPC要素72は、X方向+側の面である第一面(前側面)及びZ方向-側の面である第二面(後側面)を有する。
【0072】
第二FPC要素72は、第二コイル固定部721及び第二素子固定部722(図13参照)を有する。
【0073】
第二コイル固定部721は、後述の第二駆動部65の第二コイル652を固定するための部分である。第二コイル固定部721は、第二FPC要素72の前側面において、後述のホルダ60の第二マグネット配置部610aと前後方向(X方向)に対面する部分に設けられている。
【0074】
第二素子固定部722は、後述の第二駆動部65の第二位置検出素子654を固定するための部分である。第二素子固定部722は、第二FPC要素72の前側面において、後述のホルダ60の位置検出マグネット配置部610bと上下方向に対向する位置に設けられている。
【0075】
<振れ補正装置>
次に、振れ補正装置6について説明する。振れ補正装置6は、駆動部であって、Z方向に平行な第一軸A1(図11参照)及びY方向に平行な第二軸A2(図11参照)を中心にプリズム5を揺動させることにより、第一軸A1を中心とした回転方向の振れ補正、及び、第二軸A2を中心とした回転方向の振れ補正を行う。このような振れ補正装置6は、カバー3とベース4とで覆われる収容空間に配置されている。
【0076】
振れ補正装置6は、ホルダ60、揺動支持部63、第一駆動部64、第二駆動部65、及び復帰機構66を備える。
【0077】
振れ補正装置6において、ホルダ60は、揺動支持部63を介して、ベース4に支持されている。ホルダ60は、ベース4に対して、第一軸A1を中心とした揺動可能、且つ、第二軸A2を中心とした揺動可能である。この状態でホルダ60は、第一駆動部64が発生する駆動力(第一駆動力とも称する。)に基づいて第一軸A1を中心に揺動し、第二駆動部65が発生する駆動力(第二駆動力とも称する。)に基づいて第二軸A2を中心に揺動する。
【0078】
制御部92(図1参照)の制御下で第一駆動部64が駆動すると、ホルダ60及びプリズム5が、第一軸A1を中心に揺動する。これにより、第一軸A1を中心とした回転方向の振れが補正される。又、制御部92(図1参照)の制御下で第二駆動部65が駆動すると、ホルダ60及びプリズム5が、第二軸A2を中心に揺動する。これにより、第二軸A2を中心とした回転方向の振れが補正される。以下、振れ補正装置6が備える各部材の具体的構造について説明する。
【0079】
(ホルダ)
図2及び図5図9を参照して、ホルダ60について説明する。ホルダ60は、可動側部材の一例に該当し、プリズム5(図1参照)を保持している。又、ホルダ60は、プリズム5をベース4に対して揺動可能に支持するための保持部材の一例でもある。
【0080】
ホルダ60は、ベース4に対して、第一軸A1を中心とした揺動可能、且つ、第二軸A2を中心とした揺動可能である。よって、プリズム5も、ベース4に対して、第一軸A1を中心とした揺動可能、且つ、第二軸A2を中心とした揺動可能である。
【0081】
ホルダ60は、ホルダ本体61及びインサートプレート62を有する。
【0082】
(ホルダ本体)
ホルダ本体61は、例えば、合成樹脂製であって、後壁部610、左壁部611、右壁部612、載置部613、及び底壁部614を備える。
【0083】
(後壁部)
後壁部610は、YZ平面に平行であり、且つ、長手方向がY方向に一致する板状である。後壁部610は、Y方向+側の端部である第一端部(左端部)、Y方向-側の端部である第二端部(右端部)、Z方向-側の端部である第三端部(下端部)、及びZ方向+側の端部である第四端部(上端部)を有する。又、後壁部610は、X方向-側の面である第一面(後側面)を有する。
【0084】
後壁部610は、後側面に、第二マグネット配置部610aを有する。第二マグネット配置部610aは、後述の第二駆動部65の第二マグネット651を配置するためのものである。
【0085】
具体的には、第二マグネット配置部610aは、後壁部610の後側面における左右方向の中央部に設けられている。第二マグネット配置部610aは、例えば、矩形状の凹部又は貫通孔により画定される空間により構成されている。
【0086】
第二マグネット配置部610aは、内周面に少なくとも1個(本実施形態の場合、2個)の凹部610a1を有する。凹部610a1は、第二マグネット配置部610aの内周面と第二マグネット651の外周面との間に接着剤を供給する際、接着剤の供給口となる。
【0087】
後壁部610は、ベース4の後壁部43よりも前側に配置されている。後壁部610は、後壁部43と前後方向(X方向)に対面している。第二マグネット配置部610aは、後壁部610の第二コイル配置部431よりも前側に配置されている。第二マグネット配置部610aは、後壁部610の第二コイル配置部431と前後方向に対面している。
【0088】
後壁部610は、後側面に、位置検出マグネット配置部610bを有する。具体的には、位置検出マグネット配置部610bは、後壁部610の後側面において、左右方向における中央部且つ第二マグネット配置部610aよりも下側に設けられている。
【0089】
位置検出マグネット配置部610bと第二マグネット配置部610aとは連続した凹部により構成されている。位置検出マグネット配置部610bは、後述の第二駆動部65の第二位置検出マグネット653を配置するためのものである。
【0090】
(左壁部)
左壁部611は、ホルダの第一壁部の一例に該当し、XZ平面に平行な板状である。左壁部611は、X方向-側の端部である第一端部(後端部)及びX方向+側の端部である第二端部(前端部)を有する。左壁部611の後端部は、後壁部610の左端部に接続されている。左壁部611は、後壁部610の左端部から前側に延在している。
【0091】
左壁部611は、一対の左側係止部611a、611b及び一対の左側凸部611c、611dを有する。一対の左側係止部611a、611bは、左壁部611において、第二仮想平面に関して対称又はほぼ対称となる位置に設けられている。左側係止部611aは、左側係止部611bよりも前側(X方向+側)に設けられている。
【0092】
左側係止部611aと、ベース4の左側係止部411とは、同一のYZ平面上に位置している。又、左側係止部611bと、ベース4の左側係止部412とは、同一のYZ平面上に位置している。
【0093】
左側係止部611aには、後述の復帰機構66の左側スプリング661の第一係止部66aが係止されている。左側係止部611bには、復帰機構66の左側スプリング662の第一係止部66aが係止されている。
【0094】
一対の左側凸部611c、611dはそれぞれ、左壁部611において、ベース4の一対の左側ダンパ配置部413、414と上下方向(Z方向)に対面する位置に設けられている。一対の左側凸部611c、611dはそれぞれ、上下方向に延在する軸状である。一対の左側凸部611c、611dの先端面(下端面)はそれぞれ、一対の左側ダンパ配置部413、414の底面と上下方向(Z方向)に、隙間を介して対面している。
【0095】
本実施形態の場合、一対の左側凸部611c、611dの先端面と、一対の左側ダンパ配置部413、414の底面とに掛け渡されるように、左側ダンパ部材73、74(図2参照)が設けられている。左側ダンパ部材73、74はそれぞれ、ディスペンサを使用して、一対の左側凸部611c、611dの先端面と、一対の左側ダンパ配置部413、414の底面との間に塗布される。左側ダンパ部材73、74は、例えば紫外線硬化性のシリコーンゲルである。
【0096】
(右壁部)
右壁部612は、ホルダの第二壁部の一例に該当し、XZ平面に平行な板状である。右壁部612は、X方向-側の端部である第一端部(後端部)及びX方向+側の端部である第二端部(前端部)を有する。右壁部612の後端部は、後壁部610の右端部に接続されている。右壁部612は、後壁部610の右端部から前側に延在している。
【0097】
右壁部612は、一対の右側係止部612a、612b及び一対の右側凸部612c、612dを有する。一対の右側係止部612a、612bは、右壁部612において、第二仮想平面に関して対称又はほぼ対称となる位置に設けられている。右側係止部612aは、右側係止部612bよりも前側(X方向+側)に設けられている。
【0098】
右側係止部612aとベース4の右側係止部421とは、同一のYZ平面上に位置している。又、右側係止部612bとベース4の右側係止部422とは、同一のYZ平面上に位置している。
【0099】
右側係止部612aには、後述の復帰機構66の右側スプリング663の第一係止部66aが係止されている。右側係止部612bには、復帰機構66の右側スプリング664の第一係止部66aが係止されている。
【0100】
一対の右側凸部612c、612dはそれぞれ、右壁部612において、ベース4の一対の右側ダンパ配置部423、424と上下方向(Z方向)に対面する位置に設けられている。一対の右側凸部612c、612dはそれぞれ、上下方向に延在する軸状である。一対の右側凸部612c、612dの先端面(下端面)はそれぞれ、一対の右側ダンパ配置部423、424の底面と上下方向(Z方向)に、隙間を介して対面している。
【0101】
本実施形態の場合、一対の右側凸部612c、612dの先端面と一対の右側ダンパ配置部423、424の底面とに掛け渡されるように、右側ダンパ部材75、76(図2参照)が設けられている。右側ダンパ部材75、76はそれぞれ、ディスペンサを使用して、一対の右側凸部612c、612dの先端面と、一対の右側ダンパ配置部423、424の底面との間に塗布される。右側ダンパ部材75、76は、例えば紫外線硬化性のシリコーンゲルである。
【0102】
(載置部)
載置部613は、長手方向がY方向に一致する板状である。載置部613は、X方向+側の端部である第一端部(前端部)、X方向-側の端部である第二端部(後端部)、Y方向+側の端部である第三端部(左端部)、及びY方向-側の端部である第四端部(右端部)を有する。
【0103】
載置部613の後端部は、後壁部610の前側面における上端部に接続されている。載置部613の前端部は、後述の底壁部614の前端部に接続されている。載置部613の左端部は、左壁部611の右側面(内側面)に接続されている。載置部613の右端部は、右壁部612の左側面に接続されている。
【0104】
載置部613の第一端部は、載置部613の第二端部に対して下側に位置している。即ち、載置部613は、後壁部610から離れるほど下方に向かう方向に傾斜している。載置部613の上側面は、プリズム5を配置するための載置面である。
【0105】
載置面は、プリズム5の裏面(Z方向-側の面)に対面している。載置面は、例えば、プリズム5の裏面と平行な面である。尚、載置部は、本実施形態の構造に限定されず、例えば、プリズム5の位置決めを可能なボス等でもよい。
【0106】
(底壁部)
底壁部614は、ホルダ本体61の底部を構成する。底壁部614は、Y方向+側の端部である第一端部(左端部)、Y方向-側の端部である第二端部(右端部)、X方向+側の端部である第三端部(前端部)、及びX方向-側の端部である第四端部(後端部)を有する。底壁部614は、Z方向-側の面である第一側面(下側面)を有する。
【0107】
底壁部614の左端部は、左壁部611の下端部に接続されている。底壁部614の右端部は、右壁部612の下端部に接続されている。底壁部614の前端部は、載置部613の前端部に接続されている。底壁部614の後端部は、後壁部610の下端部に接続されている。
【0108】
底壁部614は、下側面に、可動側マグネット配置部614a、及び、第一マグネット配置部614bを有する。
【0109】
可動側マグネット配置部614aは、後述の揺動支持部63の可動側マグネット635及び可動側保持部材634を保持するためのものである。可動側マグネット配置部614aは、底壁部614の下側面(第一側面)に設けられた凹部により構成されている。
【0110】
このような可動側マグネット配置部614aは、底壁部614における左右方向の中央部に設けられている。具体的には、可動側マグネット配置部614aは、底壁部614における前後方向の中間部且つ左右方向の中央部に設けられている。可動側マグネット配置部614aは、ベース4における固定側マグネット保持部401と、上下方向に対面している。
【0111】
第一マグネット配置部614bは、後述の第一駆動部64の左側第一マグネット641a及び右側第一マグネット641bを配置するためのものである。
【0112】
具体的には、第一マグネット配置部614bは、左側第一マグネット配置部614c及び右側第一マグネット配置部614dを有する。左側第一マグネット配置部614c及び右側第一マグネット配置部614dはそれぞれ、底壁部614の下側面に設けられた凹部により画定される空間により構成されている。
【0113】
左側第一マグネット配置部614cは、内周面に少なくとも1個(本実施形態の場合、2個)の凹部614c1を有する。凹部614c1は、左側第一マグネット配置部614cの内周面と左側第一マグネット641aの外周面との間に接着剤を供給する際、接着剤の供給口となる。
【0114】
右側第一マグネット配置部614dは、内周面に少なくとも1個(本実施形態の場合、2個)の凹部614d1を有する。凹部614d1は、右側第一マグネット配置部614dの内周面と右側第一マグネット641bの外周面との間に接着剤を供給する際、接着剤の供給口となる。
【0115】
左側第一マグネット配置部614c及び右側第一マグネット配置部614dは、ベース4の左側第一コイル配置部403及び右側第一コイル配置部404と上下方向(Z方向)に対面している。
【0116】
左側第一マグネット配置部614c及び右側第一マグネット配置部614dは、FPC7の左側第一コイル固定部713及び右側第一コイル固定部714と上下方向(Z方向)に対面している。
【0117】
左側第一マグネット配置部614cには、後述の第一駆動部64の左側第一マグネット641aが配置されている。右側第一マグネット配置部614dには、第一駆動部64の右側第一マグネット641bが配置されている。
【0118】
(インサートプレート)
インサートプレート62は、ホルダ本体61にインサート成形されている。インサートプレート62は、1枚の板を曲げ成形することにより成形されたものである。インサートプレート62は、磁性金属製である。尚、インサートプレート62は、非磁性金属製であってもよい。
【0119】
インサートプレート62は、図8及び図9に示すように、後板部620、左板部621、右板部622、中央板部623、及び底板部624を有する。
【0120】
(後板部)
後板部620は、YZ平面に平行な略矩形の板状である。後板部620は、Y方向+側の端部である第一端部(左端部)、Y方向-側の端部である第二端部(右端部)、Z方向-側の端部である第三端部(下端部)、及びZ方向+側の端部である第四端部(上端部)を有する。又、後板部620は、X方向-側の面である第一面(後側面)を有する。
【0121】
後板部620は、ホルダ本体61の後壁部610に埋め込まれている。後板部620の後側面において、ホルダ本体61の第二マグネット配置部610aと前後方向に対面する部分(以下、後板部620の露出部と称する。)は、後壁部610に覆われずに外部に露出している。後板部620の露出部には、後述の第二駆動部65の第二マグネット651が、接着等の固定手段により固定されている。このような後板部620の露出部は、ヨークとして機能する。
【0122】
(左板部)
左板部621は、XZ平面に平行な板状である。左板部621は、X方向-側の端部である第一端部(後端部)及びX方向+側の端部である第二端部(前端部)を有する。左板部621の後端部は、後述の中央板部623の左端部に接続されている。左板部621は、中央板部623の左端部から前側に延在している。
【0123】
左板部621は、ホルダ本体61の左壁部611に埋め込まれている。左板部621は、Y方向-側の側面である第一側面(右側面)を有する。左板部621の右側面の一部である左側露出部621aは、左壁部611に覆われずに外部に露出している。左側露出部621aには、プリズム5の左側面が、接着剤等の固定手段を介して固定されている。
【0124】
(右板部)
右板部622は、XZ平面に平行な板状である。右板部622は、X方向-側の端部である第一端部(後端部)及びX方向+側の端部である第二端部(前端部)を有する。右板部622の後端部は、後述の中央板部623の右端部に接続されている。右板部622は、中央板部623の右端部から前側に延在している。
【0125】
右板部622は、ホルダ本体61の右壁部612に埋め込まれている。右板部622は、Y方向+側の側面である第一側面(左側面)を有する。右板部622の左側面の一部である右側露出部622aは、右壁部612に覆われずに外部に露出している。右側露出部622aには、プリズム5の右側面が、接着剤等の固定手段を介して固定されている。
【0126】
(中央板部)
中央板部623は、X方向+側の端部である第一端部(前端部)、X方向-側の端部である第二端部(後端部)、Y方向+側の端部である第三端部(左端部)、及びY方向-側の端部である第四端部(右端部)を有する。
【0127】
中央板部623の後端部は、後板部620の上端部に接続されている。中央板部623の前端部は、後述の底板部624の前端部に接続されている。中央板部623の左端部は、左板部621の後端部に接続されている。中央板部623の右端部は、右板部622の後端部に接続されている。
【0128】
中央板部623の第一端部は、中央板部623の第二端部に対して下側に位置している。即ち、中央板部623は、後板部620から離れるほど下方に向かう方向に傾斜している。
【0129】
中央板部623は、ホルダ本体61の載置部613に埋め込まれている。中央板部623の上側面の一部である中央側露出部623aは、載置部613に覆われずに外部に露出している。中央側露出部623aには、プリズム5の下側面が、接着剤等の固定手段を介して固定されている。
【0130】
(底板部)
底板部624は、XY平面に平行な板状である。底板部624は、X方向+側の端部である第一端部(前端部)及びX方向-側の端部である第二端部(後端部)を有する。底板部624は、Z方向-側の面である第一側面(下側面)を有する。
【0131】
底板部624の前端部は、中央板部623の前端部に接続されている。底板部624は、ホルダ本体61の底壁部614に埋め込まれている。底板部624の下側面において、ホルダ本体61の左側第一マグネット配置部614c及び右側第一マグネット配置部614dと上下方向に対面する部分である底側露出部624aは、底壁部614に覆われずに外部に露出している。
【0132】
底側露出部624aには、後述の第一駆動部64の左側第一マグネット641a及び右側第一マグネット641bが、接着等の固定手段により固定されている。このような底板部624の露出部は、ヨークとして機能する。又、底板部624の後端部である後端側露出部624bは、ホルダ本体61の底壁部614の後側面から後方に突出している。このような後端側露出部624bは、ホルダ本体61とインサートプレート62との結合強度の向上に寄与している。
【0133】
(揺動支持部)
図2図10、及び図11を参照して、揺動支持部63について説明する。揺動支持部63は、ホルダ60を、ベース4に対して、第一軸A1及び第二軸A2(図11参照)を中心とした揺動可能な状態で支持するためのものである。
【0134】
揺動支持部63は、ホルダ60(具体的には、ホルダ本体61)の底壁部614とベース4の底壁部40との間に設けられている。具体的には、揺動支持部63は、ベース4に近い側から順に、固定側マグネット631、固定側保持部材632、玉633、可動側保持部材634、及び可動側マグネット635を有する。
【0135】
(固定側マグネット)
固定側マグネット631は、固定側磁気作用部及び磁気作用部の一例に該当し、円盤状の磁石であって、上下方向に着磁されている。固定側マグネット631は、上側面が第一極(例えば、N極)であり、且つ、下側面が第二極(例えば、S極)であるように着磁されている。
【0136】
固定側マグネット631は、ベース4の固定側マグネット保持部401に接着等の固定手段により固定されている。
【0137】
(固定側保持部材)
固定側保持部材632は、円盤状であって、ベース4を構成する材料よりも固い材料(例えば、合成樹脂又は金属)からなる。
【0138】
固定側保持部材632は、上側面に固定側保持面632aを有する。固定側保持面632aは、固定側保持部材632の上側面に開口した円錐面状である。固定側保持面632aの内径は、下方に向かうほど小さくなる。
【0139】
固定側保持部材632は、例えば、固定側保持部材632の外周面に設けられた係合部と、固定側マグネット保持部401の内周面との係合に基づいて、ベース4に対する回転を規制されている。固定側保持部材632は、接着等の固定手段により、固定側保持部材632において固定側マグネット631が固定された部分よりも上方に固定されている。
【0140】
尚、図示は省略するが、固定側保持部材は、ベース4に一体成形されていてもよい。この場合、固定側保持面は、ベース4の底壁部40における上側面に直接形成されてよい。又、この場合、固定側マグネット631は、ベース4の底壁部40において固定側保持面よりも下方に配置されればよい。よって、固定側保持部材がベース4に一体成形される場合でも、固定側マグネットと固定側保持面との位置関係は、本実施形態の場合と同じである。
【0141】
(玉)
玉633は、支持部材の一例に該当し、磁性金属性である。玉633は、固定側保持部材632と後述の可動側保持部材634との間に設けられている。玉633は、中心部と、固定側保持面632a及び後述の可動側保持面634aに当接する一対の当接面を有する。一対の当接面は、玉633の中心部を中心とした球面状である。尚、支持部材は、玉に限定されない。支持部材の形状は、支持部材において固定側保持面632a及び後述の可動側保持面634aに当接する一対の当接面が球面状である種々の形状であってよい。
【0142】
尚、本実施形態の場合、支持部材である玉633は磁性金属性であるが着磁されていない。ただし、支持部材は、固定側マグネット63及び可動側マグネット635と引き付けあうことができる特定の方向に着磁されていてもよい。支持部材が着磁されている場合、支持部材は、支持部材と固定側マグネット63及び可動側マグネット635との着磁方向の関係が変わらないような構成であると好ましい。
【0143】
(可動側保持部材)
可動側保持部材634は、円盤状であって、ホルダ60のホルダ本体61を構成する材料よりも固い材料(例えば、合成樹脂又は金属)からなる。
【0144】
可動側保持部材634は、下側面に可動側保持面634aを有する。可動側保持面634aは、可動側保持部材634の下側面に開口した円錐面状である。可動側保持面634aの内径は、上方に向かうほど小さくなる。
【0145】
可動側保持部材634は、ホルダ60(具体的には、ホルダ本体61)の可動側マグネット配置部614aに接着等の固定手段により固定されている。可動側保持部材634は、例えば、可動側保持部材634の外周面に設けられた係合部と、可動側マグネット配置部614aの内周面との係合に基づいて、ホルダ60に対する回転を規制されている。
【0146】
尚、図示は省略するが、可動側保持部材は、ホルダ60(具体的には、ホルダ本体61)に一体成形されていてもよい。この場合、可動側保持面は、ホルダ60(具体的には、ホルダ本体61)の底壁部614における下側面に直接形成されてよい。
【0147】
又、この場合、後述の可動側マグネット635は、ホルダ60(具体的には、ホルダ本体61)の底壁部614において、可動側保持面よりも上方に配置されればよい。よって、可動側保持部材がホルダ60(具体的には、ホルダ本体61)に一体成形される場合でも、可動側マグネットと可動側保持面との位置関係は、本実施形態の場合と同じである。
【0148】
(可動側マグネット)
可動側マグネット635は、可動側磁気作用部及び磁気作用部の一例に該当し、円盤状の磁石であって、上下方向に着磁されている。可動側マグネット635は、上側面が第一極(例えば、N極)であり、且つ、下側面が第二極(例えば、S極)であるように着磁されている。可動側マグネット635の着磁方向と、固定側マグネット631の着磁方向とは、同じである。
【0149】
可動側マグネット635は、接着等の固定手段により、可動側マグネット配置部614aにおいて可動側保持部材634が固定された部分よりも上方に固定されている。
【0150】
(揺動支持部のまとめ)
玉633の外周面の一部は、固定側保持部材632の固定側保持面632aに当接している。玉633は、玉633と固定側マグネット631との間の引力(つまり、固定側マグネット631の磁力)に基づいて、固定側保持面632aに引き付けられている。
【0151】
玉633の外周面の一部は、可動側保持部材634の可動側保持面634aに当接している。玉633は、玉633と可動側マグネット635との間の引力(つまり、可動側マグネット635の磁力)に基づいて、可動側保持面634aに引き付けられている。
【0152】
よって、玉633と可動側保持面634aとは、ホルダ60が揺動する状態において玉633の中心部と可動側マグネット635との距離を一定に保つよう構成されている。換言すれば、ホルダ60が揺動する状態において可動側マグネット635は、玉633の中心部を中心とした円弧上を揺動する。つまり、玉633は、中心部を有し、且つ、ホルダ60を、この中心部に関して揺動可能に支持している。このような構成は、ホルダ60の揺動の安定化を図ることができるため、光路屈曲モジュール2の駆動特性の安定化及び信頼性の向上を図ることができる。
【0153】
固定側マグネット631、固定側保持部材632、玉633、可動側保持部材634、及び可動側マグネト635の中心は、第一軸A1上に位置している。
【0154】
以上のような構成を有する揺動支持部63は、ホルダ60を、ベース4に対して、第一軸A1及び第二軸A2(図11参照)を中心とした揺動可能な状態で支持する。又、固定側マグネット631及び可動側マグネット635の磁力に基づいて、玉633が固定側保持面632a及び可動側保持面634aに押し付けられているため、玉633と固定側保持面632a及び可動側保持面634aとの間に隙間が存在しない。この結果、揺動支持部63により、ホルダ60のベース4に対する位置決めが図られている。
【0155】
尚、本実施形態の場合、支持部材である玉633は、マグネットではない磁性金属性である。ただし、支持部材(玉633)は、マグネットであってもよい。支持部材(玉633)がマグネットの場合、本実施形態の固定側マグネット631及び可動側マグネット635のように、磁気作用部としてマグネットを採用してよい。又、支持部材(玉633)がマグネットの場合、磁気作用部はマグネットではない磁性金属性であってよい。具体的には、支持部材(玉633)がマグネットの場合、固定側マグネット631に代えて、マグネットではない磁性金属性の固定側磁気作用部を採用し、可動側マグネット635に代えて、マグネットではない磁性金属性の可動側磁気作用部を採用してもよい。
【0156】
(第一駆動部)
第一駆動部64は、第一軸A1(図11参照)を中心に、ホルダ60を揺動させる。第一軸A1は、Z方向に平行な軸である。具体的には、第一軸A1は、揺動支持部63の玉633の中心を通り且つZ方向に平行な軸である。
【0157】
第一駆動部64は、左側第一駆動部64a、右側第一駆動部64b、及び第一位置検出素子643を有する。
【0158】
(左側第一駆動部)
左側第一駆動部64aは、ホルダ60の底壁部614とベース4に固定されたFPC7との間に設けられている。FPC7は、固定側部材の一部と捉えてよい。
【0159】
左側第一駆動部64aは、ボイスコイルモータであって、左側第一マグネット641a及び左側第一コイル642aを備える。
【0160】
左側第一マグネット641aは、ホルダ60の底壁部614における左側第一マグネット配置部614cに配置されている。左側第一マグネット641aの上側面は、インサートプレート62の底板部624に吸着している。又、左側第一マグネット641aは、インサートプレート62の底板部624及びホルダ本体61の左側第一マグネット配置部614cに、接着等の固定手段により固定されている。
【0161】
左側第一マグネット641aは、前後方向に隣り合う2個のマグネット素子からなる。これら各マグネット素子はそれぞれ、上下方向に着磁され、片側に一つの磁極を有する。各マグネット素子の磁極の向きは、互いに反対である。
【0162】
左側第一コイル642aは、振れ補正時に給電される長円形状のいわゆる空心コイルである。左側第一コイル642aは、長軸が左右方向に一致した状態で、FPC7における左側第一コイル固定部713に、接着等の固定手段により固定されている。
【0163】
左側第一コイル642aは、左側第一マグネット641aよりも下方に設けられている。左側第一コイル642aは、左側第一マグネット641aと上下方向に所定の間隔をあけて対面している。
【0164】
尚、本実施形態の場合、左側第一マグネット641aが可動側部材に設けられ、左側第一コイル642aが固定側部材に設けられている。但し、左側第一マグネット641aが固定側部材に設けられ、左側第一コイル642aが可動側部材に設けられてもよい。
【0165】
(右側第一駆動部)
右側第一駆動部64bは、ボイスコイルモータであって、右側第一マグネット641b及び右側第一コイル642bを備える。
【0166】
右側第一マグネット641bは、ホルダ60の底壁部614における右側第一マグネット配置部614dに配置されている。右側第一マグネット641bは、インサートプレート62の底板部624に吸着している。又、右側第一マグネット641bは、インサートプレート62の底板部624及びホルダ本体61の右側第一マグネット配置部614dに、接着等の固定手段により固定されている。
【0167】
右側第一マグネット641bは、前後方向に隣り合う2個のマグネット素子からなる。これら各マグネット素子はそれぞれ、上下方向に着磁され、片側に一つの磁極を有する。各マグネット素子の磁極の向きは、互いに反対である。
【0168】
右側第一コイル642bは、振れ補正時に給電される長円形状のいわゆる空心コイルである。右側第一コイル642bは、長軸が左右方向に一致した状態で、FPC7における右側第一コイル固定部714に、接着等の固定手段により固定されている。
【0169】
右側第一コイル642bは、右側第一マグネット641bよりも下方に設けられている。右側第一コイル642bは、右側第一マグネット641bと上下方向に所定の間隔をあけて対面している。左側第一コイル642aと右側第一コイル642bとは、FPC7の配線(不図示)を介して電気的に接続されている。
【0170】
尚、本実施形態の場合、右側第一マグネット641bが可動側部材に設けられ、右側第一コイル642bが固定側部材に設けられている。ただし、右側第一マグネット641bが固定側部材に設けられ、右側第一コイル642bが可動側部材に設けられてもよい。
【0171】
本実施形態の場合、左側第一駆動部64aと右側第一駆動部64bとは、第一軸A1及び第二軸A2に直交する第三軸(前後方向に平行な軸)を通り、XZ平面に平行な面に関して対称な構造を有する。又、左側第一駆動部64aと右側第一駆動部64bとは、Z方向(第一方向)に直交する面(XY平面)に平行な状態で設けられている。
【0172】
(第一位置検出素子)
第一位置検出素子643は、FPC7の第一素子固定部715に固定されている。第一位置検出素子643は、左側第一マグネット641aよりも下方に設けられている。第一位置検出素子643は、左側第一マグネット641aの端部(具体的には、左端部)と上下方向において対面している。
【0173】
具体的には、第一位置検出素子643は、第一位置検出素子643の検出面の中心が、左側第一マグネット641aを構成する前側のマグネット素子と後側のマグネット素子との当接面と、上下方向に対面するように設けられている。
【0174】
第一位置検出素子643は、FPC7を介して電源に接続されている。第一位置検出素子643は、左側第一マグネット641aの磁束(位置に関する情報とも称する。)を検出し、検出値を、センサ基板91に実装された制御部92に送る。制御部92は、第一位置検出素子643から受け取った検出値に基づいて、左側第一マグネット641a(ホルダ60)の、第一軸A1周りの位置を求める。
【0175】
本実施形態の場合、第一位置検出素子643は、第一位置検出素子643の検出面を上下方向に通過する磁束の変化を検出する。ホルダ60が第一軸A1を中心に揺動していない状態(ホルダの基準状態とも称する。)で、第一位置検出素子643の検出面を上下方向に通過する磁束がゼロとなるように、左側第一マグネット641aと第一位置検出素子643との配置が設定されている。
【0176】
ホルダ60が、基準状態から第一軸A1を中心に揺動すると、ホルダ60とともに、左側第一マグネット641aが揺動して(前後方向に移動して)、第一位置検出素子643の検出面を上下方向に通過する磁束が変化する。
【0177】
(第一駆動部の動作)
以上のような構成を有する第一駆動部64の場合、制御部92の制御下で、FPC7を介して左側第一コイル642a及び右側第一コイル642bに電流が流れると、左側第一マグネット641a及び右側第一マグネット641bを前後方向に変位させるローレンツ力が生じる。
【0178】
具体的には、左側第一マグネット641aには、前後方向における一方を向いた上記ローレンツ力が作用する。一方、右側第一マグネット641bには、前後方向における他方を向いた上記ローレンツ力が作用する。このように左側第一マグネット641aと右側第一マグネット641bに、前後方向において互いに逆方向を向いた力が作用する。
【0179】
左側第一マグネット641a及び右側第一マグネット641bはそれぞれ、ホルダ60に固定されているため、上記ローレンツ力に基づいてホルダ60が、第一軸A1を中心に揺動する。左側第一コイル642a及び右側第一コイル642bに流れる電流の向きを制御することにより、ホルダ60の移動方向(回転方向)が切り換わる。
【0180】
尚、図示は省略するが、ホルダ60の第一軸A1を中心とした揺動のストロークは、ホルダ60の一部と、ベース4の一部との左右方向又は前後方向における隙間により規定されている。
【0181】
例えば、ホルダ60が第一軸A1を中心に第一回転方向に揺動する場合、ホルダ60は、ホルダ60の基準状態においてホルダ60の左壁部611の一部(第一可動側規制部とも称する。)と、ベース4の左壁部41の一部(第一固定側規制部とも称する。)との間に存在する隙間(左右方向又は前後方向)の分だけ、第一回転方向に揺動可能である。
【0182】
ホルダ60が第一軸A1を中心に第一回転方向に揺動した場合、第一可動側規制部と第一固定側規制部とが当接すると、ホルダ60の第一回転方向への揺動が停止する。
【0183】
又、ホルダ60が第一軸A1を中心に第二回転方向に揺動する場合、ホルダ60は、ホルダ60の基準状態においてホルダ60の右壁部612の一部(第二可動側規制部とも称する。)と、ベース4の右壁部42の一部(第二固定側規制部とも称する。)との間に存在する隙間(左右方向又は前後方向)の分だけ、第二回転方向に揺動可能である。
【0184】
ホルダ60が第一軸A1を中心に第二回転方向に揺動した場合、第二可動側規制部と第二固定側規制部とが当接すると、ホルダ60の第二回転方向への揺動が停止する。
【0185】
(第二駆動部)
第二駆動部65は、第二軸A2(図11参照)を中心に、ホルダ60を揺動させる。第二軸A2は、揺動支持部63の玉633の中心を通り且つY方向に平行な軸である。
【0186】
第二駆動部65は、第二マグネット651、第二コイル652、第二位置検出マグネット653、及び第二位置検出素子654を有する。第二駆動部65は、XZ平面に平行な面に関して対称な構造を有する。又、第二駆動部65は、第二方向であるX方向に直交する面(YZ平面)に平行な状態で設けられている。
【0187】
(第二マグネット)
第二マグネット651は、ホルダ60の後壁部610における第二マグネット配置部610aに配置されている。第二マグネット651の前側面は、インサートプレート62の後板部620に吸着している。又、第二マグネット651は、インサートプレート62の後板部620及びホルダ本体61の第二マグネット配置部610aに、接着等の固定手段により固定されている。
【0188】
第二マグネット651は、上下方向に隣り合う2個のマグネット素子からなる。これら各マグネット素子はそれぞれ、前後方向に着磁され、片側に一つの磁極を有する。各マグネット素子の磁極の向きは、互いに反対である。
【0189】
(第二コイル)
第二コイル652は、振れ補正時に給電される長円形状のいわゆる空心コイルである。第二コイル652は、長軸が左右方向に一致した状態で、ベース4の第二コイル配置部431に配置されている。第二コイル652は、FPC7の第二FPC要素72において第二コイル配置部431に配置された部分に固定されている。
【0190】
第二コイル652は、第二マグネット651と比べて後方に設けられている。第二コイル652は、第二マグネット651と前後方向に所定の間隔をあけて対面している。
【0191】
第二コイル652は、第一端部及び第二端部と、を有する。第二コイル652の第一端部は、FPC7の第一端子(不図示)に接続されている。この第一端子は、例えば、電源のプラス側に接続された端子である。又、第二コイル652の第二端部は、FPC7の第二端子(不図示)に接続されている。この第二端子は、例えば、電源のマイナス側に接続された端子である。
【0192】
(第二位置検出マグネット)
第二位置検出マグネット653は、ホルダ60の後壁部610における位置検出マグネット配置部610bに配置されている。第二位置検出マグネット653の前側面は、インサートプレート62の後板部620に吸着している。又、第二位置検出マグネット653は、インサートプレート62の後板部620及びホルダ本体61の位置検出マグネット配置部610bに、接着等の固定手段により固定されている。
【0193】
第二位置検出マグネット653は、前後方向に着磁され、片側に一つの磁極を有する。本実施形態の場合、第二位置検出マグネット653の着磁方向は、第二マグネット651を構成する2個のマグネット素子のうち下側に設けられたマグネット素子の着磁方向と逆である。このような構成は、後述の第二位置検出素子654による位置検出精度の向上に寄与する。
【0194】
(第二位置検出素子)
第二位置検出素子654は、FPC7の第二FPC要素72の前側面に固定されている。第二位置検出素子654は、FPC7を介して電源に接続されている。第二位置検出素子654は、第二位置検出マグネット653よりも後方に設けられている。第二位置検出素子654は、第二位置検出マグネット653と前後方向において対面している。
【0195】
第二位置検出素子654は、第二位置検出素子654の検出面を通過する第二位置検出マグネット653の磁束(位置に関する情報とも称する。)を検出し、検出値を、センサ基板91に実装された制御部92に送る。尚、第二位置検出素子654の検出面は、YZ平面に平行な面である。
【0196】
具体的には、第二位置検出素子654は、第二位置検出素子654の検出面の中心が、第二マグネット651を構成する2個のマグネット素子のうち下側に設けられたマグネット素子と第二位置検出マグネット653との当接面と、前後方向に対面するように設けられている。
【0197】
本実施形態の場合、第二位置検出素子654は、第二位置検出素子654の検出面を前後方向に通過する磁束の変化を検出する。ホルダ60が第二軸A2を中心に揺動していない状態(ホルダの基準状態とも称する。)で、第二位置検出素子654を前後方向に通過する磁束がゼロとなるように、第二位置検出マグネット653と第二位置検出素子654との配置が設定されている。
【0198】
ホルダ60が、基準状態から第二軸A2を中心に揺動すると、ホルダ60とともに、第二位置検出マグネット653が揺動して、第二位置検出素子654を上下方向に通過する磁束が変化する。
【0199】
制御部92は、第二位置検出素子654から受け取った検出値に基づいて、第二位置検出マグネット653(ホルダ60)の、第二軸A2周りの位置を求める。
【0200】
(第二駆動部の動作)
以上のような構成を有する第二駆動部65の場合、制御部92の制御下で、FPC7を介して第二コイル652に電流が流れると、第二マグネット651を上下方向における一方に変位させるローレンツ力が生じる。
【0201】
第二マグネット651は、ホルダ60に固定されているため、上記ローレンツ力に基づいてホルダ60が、第二軸A2を中心に揺動する。尚、第二コイル652に流れる電流の向きを制御することにより、ホルダ60の移動方向(回転方向)が切り換わる。
【0202】
尚、図示は省略するが、ホルダ60の第二軸A2を中心とした揺動のストロークは、ホルダ60の一部と、ベース4の一部との上下方向又は前後方向における隙間により規定されている。
【0203】
例えば、ホルダ60が第二軸A2を中心に第一回転方向に揺動する場合、ホルダ60は、ホルダ60の基準状態においてホルダ60の前端部の一部(第三可動側規制部とも称する。)と、ベース4の前端部の一部(第三固定側規制部とも称する。)との間に存在する隙間(上下方向又は前後方向)の分だけ、第一回転方向に揺動可能である。
【0204】
ホルダ60が第二軸A2を中心に第一回転方向に揺動した場合、第三可動側規制部と第三固定側規制部とが当接すると、ホルダ60の第二回転方向への揺動が停止する。
【0205】
又、ホルダ60が第二軸A2を中心に第二回転方向に揺動する場合、ホルダ60は、ホルダ60の基準状態においてホルダ60の後端部の一部(第四可動側規制部とも称する。)と、ベース4の後端部の一部(第四固定側規制部とも称する。)との間に存在する隙間(上下方向又は前後方向)の分だけ、第二回転方向に揺動可能である。
【0206】
ホルダ60が第二軸A2を中心に第二回転方向に揺動した場合、第四可動側規制部と第四固定側規制部とが当接すると、ホルダ60の第二回転方向への揺動が停止する。
【0207】
(復帰機構)
復帰機構66は、ホルダ60が第一軸A1を中心に揺動した状態において第一駆動部64が停止した場合に、ホルダ60を第一軸周りの初期位置に復帰させるための機構である。又、復帰機構66は、ホルダ60が第二軸A2を中心に揺動した状態において第二駆動部65が停止した場合に、ホルダ60を第二軸周りの初期位置に復帰させるための機構でもある。
【0208】
更に、復帰機構66は、ホルダ60が第一軸周りの初期位置及び第二軸周りの初期位置に位置した状態において、ホルダ60のベース4に対する位置決めを図るための機構でもある。尚、ホルダ60の第一軸周りの初期位置は、第一駆動部64が駆動していない状態(第一駆動部の非駆動状態とも称する。)におけるホルダ60の第一軸周りの位置と捉えてよい。又、ホルダ60の第二軸周りの初期位置は、第二駆動部65が駆動していない状態(第二駆動部の非駆動状態とも称する。)におけるホルダ60の第二軸周りの位置と捉えてよい。
【0209】
具体的には、復帰機構66は、図5図7に示すように、一対の左側スプリング661、662及び一対の右側スプリング663、664を有する。一対の左側スプリング661、662及び一対の右側スプリング663、664はそれぞれ、弾性部材の一例に該当する。
【0210】
一対の左側スプリング661、662及び一対の右側スプリング663、664はそれぞれ、第一係止部66a、第二係止部66b、及び弾性変形部66cを有する。
【0211】
第一係止部66aは、一対の左側スプリング661、662及び一対の右側スプリング663、664それぞれの上端部を構成している。第一係止部66aは、ホルダ60に係止されている。
【0212】
具体的には、左側スプリング661の第一係止部66aは、ホルダ60の左側係止部611aに係止されている。又、左側スプリング662の第一係止部66aは、ホルダ60の左側係止部611bに係止されている。
【0213】
又、右側スプリング663の第一係止部66aは、ホルダ60の右側係止部612aに係止されている。又、右側スプリング664の第一係止部66aは、ホルダ60の右側係止部612bに係止されている。
【0214】
第二係止部66bは、一対の左側スプリング661、662及び一対の右側スプリング663、664それぞれの下端部を構成している。第二係止部66bは、ベース4に係止されている。
【0215】
具体的には、左側スプリング661の第二係止部66bは、ベース4の左側係止部411に係止されている。又、左側スプリング662の第二係止部66bは、ベース4の左側係止部412に係止されている。
【0216】
又、右側スプリング663の第二係止部66bは、ベース4の右側係止部421に係止されている。又、右側スプリング663の第二係止部66bは、ベース4の右側係止部422に係止されている。
【0217】
弾性変形部66cは、第一係止部66aと第二係止部66bとを上下方向に接続している。弾性変形部66cは、左右方向に複数回折り返された蛇行形状を有する線材である。弾性変形部66cは、ホルダ60が第一軸A1を中心に揺動した場合に、弾性変形する。弾性変形部66cの復元力は、ホルダ60を第一軸周りの初期位置に戻す方向を向いた力(以下、第一復帰力と称する。)として、ホルダ60に作用する。
【0218】
又、弾性変形部66cは、ホルダ60が第二軸A2を中心に揺動した場合にも、弾性変形する。弾性変形部66cの復元力は、ホルダ60を第二軸周りの初期位置に戻す方向を向いた力(以下、第二復帰力と称する。)として、ホルダ60に作用する。
【0219】
以上のような構成を有する復帰機構66は、ホルダ60が第一軸A1周りの初期位置及び第二軸A2周りの初期位置に位置した状態で、一対の左側スプリング661、662及び一対の右側スプリング663、664の弾性変形部66cが変形しない中立状態となる。
【0220】
ホルダ60が第一軸A1を中心に揺動すると、ホルダ60には第一復帰力が作用する。ホルダ60が第二軸A2を中心に揺動すると、ホルダ60には第二復帰力が作用する。ホルダ60が第一軸A1を中心に揺動し、且つ、第二軸A2を中心に揺動した状態において、ホルダ60には第一復帰力と第二復帰力とが同時に作用する。
【0221】
第一駆動部64が駆動している状態(第一駆動部の駆動状態)では、第一駆動部64の駆動力の方が、復帰機構66(具体的には、一対の左側スプリング661、662及び一対の右側スプリング663、664)からホルダ60に加わる第一復帰力よりも大きい。
【0222】
このため、ホルダ60は、第一駆動部64の駆動力に基づいて、第一軸A1を中心に揺動する。一方、第一駆動部64が駆動していない状態(第一駆動部の非駆動状態)では、ホルダ60は、復帰機構66から受ける第一復帰力に基づいて、第一軸周りの初期位置に戻る。そして、第一駆動部64の非駆動状態において、ホルダ60は、復帰機構66により、第一軸周りの初期位置に位置決めされる。よって、第一駆動部64の非駆動状態における、ホルダ60の第一軸周りの揺動が抑制される。
【0223】
又、第二駆動部65が駆動している状態(第二駆動部の駆動状態)では、第二駆動部65の駆動力の方が、復帰機構66(具体的には、一対の左側スプリング661、662及び一対の右側スプリング663、664)からホルダ60に加わる第二復帰力よりも大きい。
【0224】
このため、ホルダ60は、第二駆動部65の駆動力に基づいて、第二軸A2を中心に揺動する。一方、第二駆動部65が駆動していない状態(第二駆動部の非駆動状態)では、ホルダ60は、復帰機構66から受ける第二復帰力に基づいて、第一軸周りの初期位置に戻る。そして、第二駆動部65の非駆動状態において、ホルダ60は、復帰機構66により、第二軸周りの初期位置に位置決めされる。よって、第二駆動部65の非駆動状態における、ホルダ60の第二軸周りの揺動が抑制される。
【0225】
[レンズモジュール]
レンズモジュール80は、光路屈曲モジュール2と比べてX方向+側に配置されている。被写体からの光は、図1に一点鎖線α(第一光軸とも称する。)で示されるように、Z方向+側から光路屈曲モジュール2のプリズム5に入射する。
【0226】
プリズム5に入射した光は、図1に一点鎖線β(第二光軸とも称する。)で示されるように、プリズム5の光路屈曲面で屈曲して、プリズム5と比べて後段(つまり、X方向+側)に配置されたレンズモジュール80のレンズ部801へと導光される。
【0227】
レンズモジュール80は、カバー800、ベース(不図示)、レンズ部801、及びAF装置(不図示)を備える。カバー800は、光路屈曲モジュール2のカバー3と一体であってもよいし、別体であってもよい。
【0228】
レンズ部801は、レンズガイド(不図示)に保持された状態で、カバーとベースとの間に存在する収容空間に配置されている。レンズ部801は、レンズバレル801a及びレンズバレル801aに保持された1以上のレンズ801bを有する。レンズ部801は、レンズガイドを介して、X方向に変位可能に、ベースに支持されている。
【0229】
AF装置は、駆動部であって、オートフォーカスを目的として、レンズ部801をX方向に変位させる。尚、AF装置の構造は、特に限定されない。例えば、モータ(不図示)と、モータの回転運動を変換機構によりX方向の直線運動に変換して、レンズ部801をX方向に移動させるようなAF装置であってよい。
【0230】
[撮像素子モジュール]
撮像素子モジュール81は、レンズ部801と比べてX方向+側に配置されている。撮像素子モジュール81は、例えばCCD(charge-coupled device)型イメージセンサー、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサー等の撮像素子を含んで構成される。撮像素子モジュール81の撮像素子は、レンズ部801により結像された被写体像を撮像し、被写体像に対応する電気信号を出力する。撮像素子モジュール81にはセンサ基板91が電気的に接続され、センサ基板91を介して撮像素子モジュール81への給電及び撮像素子モジュール81で撮像された被写体像の電気信号の出力が行われる。このような撮像素子モジュール81は、従来から知られている構造のものを採用できる。
【0231】
(本実施形態の作用・効果)
以上のような構成を有する本実施形態によれば、カメラモジュール1の小型化を図ることができる。
【0232】
即ち、本実施形態の場合、ホルダ60をベース4に対して第一軸1Aを揺動可能に支持する機構と、ホルダ60をベース4に対して第二軸2Aを揺動可能に支持する機構とを、共通の揺動支持部63により構成している。
【0233】
従って、本実施形態の場合、ホルダ60をベース4に対して第一軸1Aを揺動可能に支持する機構と、ホルダ60をベース4に対して第二軸2Aを揺動可能に支持する機構とを、別々に設ける構造と比べて、光路屈曲モジュール2、延いてはカメラモジュール1の小型化を図ることができる。
【0234】
又、揺動支持部63を構成する固定側マグネット631及び可動側マグネット635の磁力に基づいて、揺動支持部63を構成する玉633が固定側保持面632a及び可動側保持面634aに引き付けられている。このため、玉633と固定側保持面632a及び可動側保持面634aとの間に隙間が存在しない。この結果、揺動支持部63により、ホルダ60のベース4に対する位置決めを図ることができる。このように本実施形態によれば、玉633、固定側マグネット631及び可動側マグネット635により、簡単な構造で、ホルダ60のベース4に対する位置決めを図ることができる。
【0235】
又、固定側マグネット631及び可動側マグネット635は何れも、玉633を磁気的に吸引している。換言すれば、固定側マグネット631と玉633との間、及び、可動側マグネット635と玉63との間に、磁気吸引力が作用している。このような構成は、ホルダ60のベース4に対する位置決めを図りつつ、光路屈曲モジュール2の低背化を図ることができる。
【0236】
又、玉633は、固定側マグネット631及び可動側マグネット635の磁力により、固定側保持部材632の固定側保持面632a及び可動側保持部材634の可動側保持面634aに引き付けられている。つまり、玉633は、面である固定側保持面632a及び可動側保持面634aにより保持されている。このような構成は、固定側保持部材632(換言すれば、ベース4)及び可動側保持面634a(換言すれば、ホルダ60)に対して、玉633を安定して保持できる。
【0237】
(付記)
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0238】
上述の各実施形態では、カメラモジュール1を備えるカメラ搭載装置の一例として、カメラ付き携帯端末であるスマートフォンM(図14A及び図14B参照)を挙げて説明したが、本発明は、カメラモジュールとカメラモジュールで得られた画像情報を処理する画像処理部を有するカメラ搭載装置に適用できる。カメラ搭載装置は、情報機器及び輸送機器を含む。情報機器は、例えば、カメラ付き携帯電話機、ノート型パソコン、タブレット端末、携帯型ゲーム機、webカメラ、及びカメラ付き車載装置(例えば、バックモニター装置、ドライブレコーダー装置)を含む。又、輸送機器は、例えば自動車を含む。
【0239】
図15A及び図15Bは、車載用カメラモジュールVC(Vehicle Camera)を搭載するカメラ搭載装置としての自動車Vを示す図である。図15Aは自動車Vの正面図であり、図15Bは自動車Vの後方斜視図である。自動車Vは、車載用カメラモジュールVCとして、実施の形態で説明したカメラモジュール1を搭載する。図15A及び図15Bに示すように、車載用カメラモジュールVCは、例えば前方に向けてフロントガラスに取り付けられたり、後方に向けてリアゲートに取り付けられたりする。この車載用カメラモジュールVCは、バックモニター用、ドライブレコーダー用、衝突回避制御用、及び自動運転制御用等として使用される。
【産業上の利用可能性】
【0240】
本発明に係る光学アクチュエータおよびカメラモジュールは、たとえば、スマートフォン、携帯電話機、デジタルカメラ、ノート型パソコン、タブレット端末、携帯型ゲーム機、車載カメラなどの薄型のカメラ搭載装置に搭載できる。
【符号の説明】
【0241】
1 カメラモジュール
2 光路屈曲モジュール
3 カバー
4 ベース
40 底壁部
401 固定側マグネット保持部
402 第一コイル配置部
403 左側第一コイル配置部
404 右側第一コイル配置部
41 左壁部
411、412 左側係止部
413、414 左側ダンパ配置部
42 右壁部
421、422 右側係止部
423、424 右側ダンパ配置部
43 後壁部
431 第二コイル配置部
44 ベースプレート
5 プリズム
6 振れ補正装置
60 ホルダ
61 ホルダ本体
610 後壁部
610a 第二マグネット配置部
610a1 凹部
610b 位置検出マグネット配置部
611 左壁部
611a、611b 左側係止部
611c、611d 左側凸部
612 右壁部
612a、612b 右側係止部
612c、612d 右側凸部
613 載置部
614 底壁部
614a 可動側マグネット配置部
614b 第一マグネット配置部
614c 左側第一マグネット配置部
614c1 凹部
614d 右側第一マグネット配置部
614d1 凹部
62 インサートプレート
620 後板部
621 左板部
621a 左側露出部
622 右板部
622a 右側露出部
623 中央板部
623a 中央側露出部
624 底板部
624a 底側露出部
624b 後端側露出部
63 揺動支持部
631 固定側マグネット
632 固定側保持部材
632a 固定側保持面
633 玉
634 可動側保持部材
634a 可動側保持面
635 可動側マグネット
64 第一駆動部
64a 左側第一駆動部
64b 右側第一駆動部
641a 左側第一マグネット
641b 右側第一マグネット
642a 左側第一コイル
642b 右側第一コイル
643 第一位置検出素子
65 第二駆動部
651 第二マグネット
652 第二コイル
653 第二位置検出マグネット
654 第二位置検出素子
66 復帰機構
661、662 左側スプリング
663、664 右側スプリング
66a 第一係止部
66b 第二係止部
66c 弾性変形部
7 FPC
71 第一FPC要素
711 第一端子部
712 第一コイル固定部
713 左側第一コイル固定部
714 右側第一コイル固定部
715 第一素子固定部
72 第二FPC要素
721 第二コイル固定部
722 第二素子固定部
73、74 左側ダンパ部材
75、76 右側ダンパ部材
80 レンズモジュール
800 カバー
801 レンズ部
801a レンズバレル
801b レンズ
81 撮像素子モジュール
91 センサ基板
92 制御部
A1 第一軸
A2 第二軸
V 自動車
VC 車載用カメラモジュール
M スマートフォン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図15A
図15B