(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174360
(43)【公開日】2022-11-24
(54)【発明の名称】宗派判定装置、葬祭開催時期判定装置、宗派判定方法及び葬祭開催時期判定方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221116BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021080098
(22)【出願日】2021-05-11
(71)【出願人】
【識別番号】517128086
【氏名又は名称】株式会社出雲殿互助会
(74)【代理人】
【識別番号】100130281
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 道幸
(72)【発明者】
【氏名】岸本 裕一郎
(72)【発明者】
【氏名】砂田 アカネ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC14
(57)【要約】 (修正有)
【課題】宗派を正しく把握可能な宗派判定装置及び宗派判定方法、葬祭の開催時期を正確に把握可能な葬祭開催時期判定装置及び葬祭開催時期判定方法を提供する。
【解決手段】宗派判定装置は、宗派の判定を行う質問をユーザに行うための具体的な質問内容を記憶する質問内容記憶手段と、質問内容を表示するための表示手段と、表示手段に表示された質問内容に対する回答をユーザが入力するための回答手段と、質問内容記憶手段から適切な質問内容を抽出して表示手段に表示させ、回答手段で入力されたユーザの回答に基づき、宗派が何であるかを判定して、判定されて決定された宗派を表示手段に表示させる宗派判定手段とを備え、ユーザが質問内容に回答することで、宗派が何であるかが判定されて表示手段に表示される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
宗派が何であるかを判定する宗派判定装置において、
宗派の判定を行う質問をユーザに行うための具体的な質問内容を記憶する質問内容記憶手段と、
該質問内容を表示するための表示手段と、
該表示手段に表示された該質問内容に対する回答を該ユーザが入力するための回答手段と、
該質問内容記憶手段から適切な該質問内容を抽出して該表示手段に表示させ、該回答手段で入力された該ユーザの回答に基づき、宗派が何であるかを判定して、判定されて決定された宗派を該表示手段に表示させる宗派判定手段とを備え、
該ユーザが、該質問内容に回答することで、宗派が何であるかが判定されて該表示手段に表示されることを特徴とする宗派判定装置。
【請求項2】
宗派を特定づける各地域の地域的慣習を記憶する地域慣習記憶手段と、
地域名を入力する地域入力手段とを備え、
前記宗派判定手段が、該地域入力手段で入力された該地域名に基づく該地域慣習記憶手段に記憶された該地域的慣習を基に、判定された宗派の地域的な慣習を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載の宗派判定装置。
【請求項3】
宗派を特定づける各地域の地域的慣習を記憶する地域慣習記憶手段と、
予めユーザの地域名に係る会員情報を記憶する会員情報記憶手段とを備え、
前記宗派判定手段が、該会員情報に係る地域名に基づく該地域慣習記憶手段に記憶された該地域的慣習を基に、判定された宗派の地域的な慣習を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載の宗派判定装置。
【請求項4】
前記地域慣習記憶手段に記憶されている地域的慣習が、過去の葬祭行事の施行情報に基づいて構成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の宗派判定装置。
【請求項5】
特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定する葬祭開催時期判定装置において、
該特定の宗派の葬祭行事の開催時期である葬祭開催時期情報を、地域別の情報として記憶する葬祭開催時期記憶手段と、
地域名を入力する地域名入力手段と、
該地域入力手段で入力された地域名と該葬祭開催時期記憶手段に記憶されている葬祭開催時期情報から、その入力された地域における該特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定して表示手段に表示させる葬祭開催時期判定手段とを備えることを特徴とする葬祭開催時期判定装置。
【請求項6】
特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定する葬祭開催時期判定装置において、
該特定の宗派の葬祭行事の開催時期である葬祭開催時期情報を、地域別の情報として記憶する葬祭開催時期記憶手段と、
予めユーザの地域名に係る会員情報を記憶する会員情報記憶手段と、
該会員情報に係る地域名と該葬祭開催時期記憶手段に記憶されている葬祭開催時期情報から、該ユーザに係る地域における該特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定して表示手段に表示させる葬祭開催時期判定手段とを備えることを特徴とする葬祭開催時期判定装置。
【請求項7】
前記葬祭開催時期記憶手段に記憶されている葬祭開催時期情報が、過去の前記葬祭行事の施行情報に基づいて構成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の葬祭開催時期判定装置。
【請求項8】
宗派が何であるかを判定する宗派判定方法において、
表示手段に、予め記憶された宗派の判定を行う質問を表示し、
該表示手段に表示された該質問にユーザが回答し、
該ユーザの該回答に基づき宗派を判定して、
判定して決定された宗派を、該表示手段に表示させることを特徴とする宗派判定方法。
【請求項9】
前記ユーザが、地域名を入力し、
予め記憶された各地域名に基づく地域的慣習と、入力された該地域名とから、
判定された宗派の地域的な慣習を、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項8記載の宗派判定方法。
【請求項10】
予めユーザの地域名に係る会員情報を記憶させ、
該会員情報に係る地域名に基づく地域的慣習を基に、判定された宗派の地域的な慣習を、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項8記載の宗派判定方法。
【請求項11】
前記地域的慣習が、過去の葬祭行事の施行情報に基づいて構成されていることを特徴とする請求項9又は請求項10記載の宗派判定方法。
【請求項12】
特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定する葬祭開催時期判定方法において、
ユーザが地域名を入力し、
予め地域別の情報として記憶された該特定の宗派の葬祭行事の開催時期の情報と、入力された該地域名とから、その入力された地域における該特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定して表示手段に表示させることを特徴とする葬祭開催時期判定方法。
【請求項13】
特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定する葬祭開催時期判定方法において、
予めユーザの地域名に係る会員情報を記憶させ、
予め地域別の情報として記憶された該特定の宗派の葬祭行事の開催時期の情報と、該会員情報に係る地域名とから、そのユーザの地域における該特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定して表示手段に表示させることを特徴とする葬祭開催時期判定方法。
【請求項14】
予め地域別の情報として記憶された前記特定の宗派の葬祭行事の開催時期の情報が、過去の前記葬祭行事の施行情報に基づいて構成されていることを特徴とする請求項12又は請求項13記載の葬祭開催時期判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宗教上の宗派が何であるかを判定する宗派判定装置及び宗派判定方法並びに特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定する葬祭開催時期判定装置及び葬祭開催時期判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、葬祭における会葬作法等は、宗派毎に異なるため、宗派を正確に把握しないと不便が生じてしまう。宗派を知り得ている状態で、その宗派における会葬作法等を案内してくれる装置としては、例えば、特許文献1のような会葬作法案内装置がある。
【0003】
特許文献1の会葬作法案内装置は、映像識別情報に、会葬作法を演ずる会葬案内映像をそれぞれ対応付けて、所定の記憶装置にて保持している映像データ保持手段と、宗派に、映像識別情報の何れかをそれぞれ対応付けて、所定の記憶装置にて保持している宗派-映像保持手段と、所定の装置を介する入力によって指定された宗派に対応付けられている映像識別情報が指示する会葬案内映像を、映像データ保持手段から読み出して、所定の表示装置に表示する表示制御手段と、を有するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の会葬作法案内装置では、そもそも宗派が正確に把握できないと、会葬作法そのものを選びようもない。また、宗派自体が何であるかを正確に把握しえない場合が、多々存在する。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、宗教上の宗派を正しく把握可能な宗派判定装置及び宗派判定方法を提供することにあり、また、葬祭の開催時期を正確に把握可能な葬祭開催時期判定装置及び葬祭開催時期判定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の宗派判定装置は、宗派の判定を行う質問をユーザに行うための具体的な質問内容を記憶する質問内容記憶手段と、質問内容を表示するための表示手段と、表示手段に表示された質問内容に対する回答をユーザが入力するための回答手段と、質問内容記憶手段から適切な質問内容を抽出して表示手段に表示させ、回答手段で入力されたユーザの回答に基づき、宗派が何であるかを判定して、判定されて決定された宗派を表示手段に表示させる宗派判定手段とを備え、ユーザが、質問内容に回答することで、宗派が何であるかが判定されて表示手段に表示されることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の宗派判定装置は、宗派を特定づける各地域の地域的慣習を記憶する地域慣習記憶手段と、地域名を入力する地域入力手段とを備え、宗派判定手段が、地域入力手段で入力された地域名に基づく地域慣習記憶手段に記憶された地域的慣習を基に、判定された宗派の地域的の慣習を表示手段に表示させることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の宗派判定装置は、宗派を特定づける各地域の地域的慣習を記憶する地域慣習記憶手段と、予めユーザの地域名に係る会員情報を記憶する会員情報記憶手段とを備え、宗派判定手段が、会員情報に係る地域名に基づく地域慣習記憶手段に記憶された地域的慣習を基に、判定された宗派の地域的な慣習を表示手段に表示させることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の宗派判定装置は、地域慣習記憶手段に記憶されている地域的慣習が、過去の葬祭行事の施行情報に基づいて構成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の葬祭開催時期判定装置は、特定の宗派の葬祭行事の開催時期である葬祭開催時期情報を、地域別の情報として記憶する葬祭開催時期記憶手段と、地域名を入力する地域名入力手段と、地域入力手段で入力された地域名と葬祭開催時期記憶手段に記憶されている葬祭開催時期情報から、その入力された地域における特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定して表示手段に表示させる葬祭開催時期判定手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の葬祭開催時期判定装置は、特定の宗派の葬祭行事の開催時期である葬祭開催時期情報を、地域別の情報として記憶する葬祭開催時期記憶手段と、予めユーザの地域名に係る会員情報を記憶する会員情報記憶手段と、会員情報に係る地域名と葬祭開催時期記憶手段に記憶されている葬祭開催時期情報から、ユーザに係る地域における特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定して表示手段に表示させる葬祭開催時期判定手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の葬祭開催時期判定装置は、葬祭開催時期記憶手段に記憶されている葬祭開催時期情報が、過去の葬祭行事の施行情報に基づいて構成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の宗派判定方法は、表示手段に、予め記憶された宗派の判定を行う質問を表示し、表示手段に表示された質問にユーザが回答し、ユーザの回答に基づき宗派を判定して、判定して決定された宗派を、表示手段に表示させることを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の宗派判定方法は、ユーザが、地域名を入力し、予め記憶された各地域名に基づく地域的慣習と、入力された地域名とから、判定された宗派の地域的な慣習を、表示手段に表示させることを特徴とする。
【0016】
請求項10記載の宗派判定方法は、予めユーザの地域名に係る会員情報を記憶させ、会員情報に係る地域名に基づく地域的慣習を基に、判定された宗派の地域的な慣習を、表示手段に表示させることを特徴とする。
【0017】
請求項11記載の宗派判定方法は、地域的慣習が、過去の葬祭行事の施行情報に基づいて構成されていることを特徴とする。
【0018】
請求項12記載の葬祭開催時期判定方法は、ユーザが地域名を入力し、予め地域別の情報として記憶された特定の宗派の葬祭行事の開催時期の情報と、入力された地域名とから、その入力された地域における特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定して表示手段に表示させることを特徴とする。
【0019】
請求項13記載の葬祭開催時期判定方法は、予めユーザの地域名に係る会員情報を記憶させ、予め地域別の情報として記憶された特定の宗派の葬祭行事の開催時期の情報と、会員情報に係る地域名とから、そのユーザの地域における特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定して表示手段に表示させることを特徴とする。
【0020】
請求項14記載の葬祭開催時期判定方法は、予め地域別の情報として記憶された特定の宗派の葬祭行事の開催時期の情報が、過去の葬祭行事の施行情報に基づいて構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本願の発明の宗派判定装置及び宗派判定方法によれば、宗派を正しく把握可能で、また、本願発明の葬祭開催時期判定装置及び葬祭開催時期判定方法によれば、葬祭の開催時期を正確に把握可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明に係る宗派判定装置の動作の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本願の宗派判定装置及び宗派判定方法は、宗派が何であるかを判定するものであり、また、本願の葬祭開催時期判定装置及び葬祭開催時期判定方法は、特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定するものである。宗派判定装置、葬祭開催時期判定装置、宗派判定方法及び葬祭開催時期判定方法は、いずれも、各種の宗派における葬祭を行うにあたって、まず、最初に宗派を特定することが必要になり、また、その宗派毎に葬祭の内容や葬祭開催時期が異なってくることから、宗派やその宗派に関係する情報を、ユーザが知り得る状態にすることを目的にするものである。
【0024】
宗派判定装置、葬祭開催時期判定装置、宗派判定方法及び葬祭開催時期判定方法は、いずれも、電子計算機上で実現されるシステムであることが基本で、後述する各種情報を電気計算機の記憶手段に記憶させ、また、電子計算機の表示装置を表示手段として用い、電子計算機の入力装置を入力手段(回答手段)として用いることで、実現可能である。また、後述する宗派判定手段や葬祭開催時期判定手段や、実際の動作(方法自体)は、ソフトウェアで実現するようにする。尚、電子計算機は、広義のものであり、パーソナルコンピュータでも携帯型電子情報端末(例えば、PDAやスマートホンやタブレット端末等)等であってもよく、その形態によって制限されるものではない。但し、電子計算機のソフトウェアだけで構成されるシステムに限定されるものではなく、ハードウェアだけで構成させることも可能であるし、その形態によって制限されるものではない。
【0025】
また、宗派判定装置及び葬祭開催時期判定装置のシステムとしては、各種の電子計算機を公衆回線等の電気情報通信回線を通じて、相互に接続して構成させることも可能である。例えば、インターネット回線を使用してホームページを介してシステムを構成させたり、電子計算機側がアプリケーションプログラムを実行させつつ、各種情報についてはインターネット回線上の他の電子計算機の記憶手段を参照したり、各種の形態でのシステム構成が可能である。
【実施例0026】
次に、宗派判定装置及び宗派判定方法について説明する。
図1は、本発明に係る宗派判定装置の動作の一例を示す説明図である。
【0027】
宗派判定装置1は、宗派が何であるかを判定するものである。宗派判定装置1は、質問内容記憶手段、表示手段、回答手段、宗派判定手段等で構成されている。
【0028】
質問内容記憶手段は、宗派の判定を行う質問をユーザに行うための具体的な質問内容を記憶するものである。質問内容記憶手段に記憶される宗派の判定を行う質問は、宗派を特定づけるための質問内容で、他の質問と関連するものもあれば、他の質問とは関係しない単独のものもある。後述する質問へのユーザの回答により、次のどの質問に移行していくかについての情報を、各質問の情報に抱き合わせて質問内容記憶手段に記憶させるようにしてもよい。
【0029】
表示手段は、質問内容を表示させたり、宗派の判定結果を表示し、ユーザに提示するためのもので、例えばモニタ等の表示装置である。回答手段は、表示手段に表示された質問内容に対する回答をユーザが入力するためのもで、例えばキーボードやマウスである。
宗派判定手段は、回答手段で入力されたユーザの回答に基づき、宗派が何であるかを判定して、判定されて決定された宗派を表示手段に表示させるためのものである。
【0030】
次に、宗派判定装置1の動作を説明する。
図1に示すように、宗派判定装置1は、宗派判定手段の動作として(宗派判定手段の機能ではなく、他の手段の機能であってもかまわない)、まず最初の質問を質問内容記憶手段から取り出して、表示手段に表示させる。最初の質問10は、例えば、「自宅にあるのは仏壇or神棚?」である。質問10を見たユーザは、回答手段で、質問10の回答を行う。質問10の回答が、「神棚」であった場合には、宗派判定手段は、宗派が神道20と判定して、その旨を表示手段で表示させるようにして、判定動作を終了する。
【0031】
質問10の回答が「仏壇」であった場合には、宗派判定手段が、次の質問を、質問内容記憶手段から取り出して、表示手段に表示させる。次の質問12は、例えば、「お供えしているのは花or葉?」である。質問12を見たユーザは、回答手段で、質問12の回答を行う。質問12の回答が、「葉」であった場合には、宗派判定手段は、宗派が宗派A22と判定して、その旨を表示手段に表示させるようにして、判定動作を終了する。
【0032】
質問12の回答が「花」であった場合には、宗派判定手段が、次の質問を、質問内容記憶手段から取り出して、表示手段に表示させる。次の質問14は、例えば、「仏壇に位牌は有るor無し?」である。質問14を見たユーザは、回答手段で、質問14の回答を行う。質問14の回答が、「無し」であった場合には、宗派判定手段は、宗派が宗派B24と判定して、その旨を表示手段で表示させるようにして、判定動作を終了する。質問14の回答が、「有る」であった場合には、宗派判定手段は、宗派が宗派C26と判定して、その旨を表示手段させるようにして、判定動作を終了する。
【0033】
以上のような動作で、宗派判定装置1は、宗派が何で有るかを判定して決定し表示することになる。このような宗派判定装置1によれば、宗派を正しく把握可能である。
【0034】
尚、宗派判定装置1は、宗派を特定づける各地域の地域的慣習を記憶する地域慣習記憶手段と、ユーザが地域名を入力する地域入力手段とを備えるようにしてもよい。宗派を特定づける各地域の地域的慣習とは、例えば、地域毎・宗派毎にその地域でその宗派においてお盆の祭事を開催する時期が異なっている場合があり、そのお盆の祭事の開催時期である。宗派判定装置1で、ユーザが、地域名入力手段で、地域名を入力すると、宗派判定手段が、地域入力手段で入力された地域名に基づく地域慣習記憶手段に記憶された地域的慣習を基に、判定された宗派の地域的な慣習を表示手段に表示させるようにしてもよい。
【0035】
また、宗派判定装置1は、宗派を特定づける各地域の地域的慣習を記憶する地域慣習記憶手段と、予めユーザの地域名に係る会員情報を記憶する会員情報記憶手段とを備えるようにしてもよい。宗派を特定づける各地域の地域的慣習とは、例えば、地域毎・宗派毎にその地域でその宗派においてお盆の祭事を開催する時期が異なっている場合があり、そのお盆の祭事の開催時期である。また、会員情報記憶手段に記憶されたユーザの地域名に係る会員情報とは、ユーザが予め登録された具体的な地域名である。宗派判定装置1で、会員情報に係る地域名に基づく地域慣習記憶手段に記憶された地域的慣習を基に、判定された宗派の地域的な慣習を表示手段に表示させるようにしてもよい。
【0036】
さらに、宗派判定装置1の地域慣習記憶手段に記憶されている地域的慣習を、過去の葬祭行事の施行情報に基づいて構成させることも可能である。例えば、過去にお盆の祭事を開催した時期を、地域慣習記憶手段の地域的慣習として記憶させるようにしてもよい。
次に、葬祭開催時期判定装置及び葬祭開催時期判定方法について説明する。葬祭開催時期判定装置は、特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定するものである。葬祭開催時期判定装置は、葬祭開催時期記憶手段、地域名入力手段、葬祭開催時期判定手段等で構成されている。
葬祭開催時期記憶手段は、特定の宗派の葬祭行事の開催時期である葬祭開催時期情報を、地域別の情報として記憶するものである。特定の宗派の葬祭行事の開催時期とは、例えば、お盆の祭事の開催時期等である。
地域名入力手段は、ユーザが特定の宗派の葬祭行事の開催時期を知りたい地域の地域名を入力するもので、例えばキーボードやマウスである。葬祭開催時期判定手段は、地域入力手段で入力された地域名と葬祭開催時期記憶手段に記憶されている葬祭開催時期情報から、その入力された地域における特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定して表示手段に表示させるものである。尚、表示手段は、判定された特定の宗派の葬祭行事の開催時期をユーザに提示するためのもので、例えばモニタ等の表示装置である。
次に、葬祭開催時期判定装置の動作を説明する。葬祭開催時期判定装置は、まず、ユーザが所望の地域名の入力をユーザに促し、ユーザが、地域名入力手段により、ユーザが特定の宗派の葬祭行事の開催時期を知りたい地域の地域名を入力する。
すると、葬祭開催時期判定装置の葬祭開催時期判定手段が、地域入力手段で入力された地域名と葬祭開催時期記憶手段に記憶されている葬祭開催時期情報から、その入力された地域における特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定して表示手段に表示させる。
尚、上述の葬祭開催時期判定装置では、ユーザが、地域名入力手段により、ユーザが特定の宗派の葬祭行事の開催時期を知りたい地域の地域名を入力する構成になっているが、このような構成に限られず、例えば、地域名を、予めユーザの地域名に係る会員情報を記憶する会員情報記憶手段から得ることも可能である。
具体的には、葬祭開催時期判定装置が、予めユーザの地域名に係る会員情報を記憶する会員情報記憶手段を備え、葬祭開催時期判定手段が、会員情報に係る地域名と葬祭開催時期記憶手段に記憶されている葬祭開催時期情報から、ユーザに係る地域における特定の宗派の葬祭行事の開催時期を判定して表示手段に表示させるようにしてもよい。
さらに、葬祭開催時期判定装置の葬祭開催時期記憶手段に記憶されている葬祭開催時期情報を、過去の葬祭行事の施行情報に基づいて構成させることも可能である。例えば、過去にお盆の祭事を開催した時期を、葬祭開催時期記憶手段の葬祭開催時期情報として記憶させるようにしてもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。