(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174460
(43)【公開日】2022-11-24
(54)【発明の名称】歯科用骨ドリル
(51)【国際特許分類】
A61C 3/02 20060101AFI20221116BHJP
A61C 8/00 20060101ALI20221116BHJP
【FI】
A61C3/02 Z
A61C8/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021080268
(22)【出願日】2021-05-11
(71)【出願人】
【識別番号】521201768
【氏名又は名称】曾家亮
【氏名又は名称原語表記】Chia-Liang Tseng
【住所又は居所原語表記】NO.5, LN. 28, SIWEI ST., DALI DIST., TAICHUNG CITY 41279, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】曾家亮
【テーマコード(参考)】
4C052
4C159
【Fターム(参考)】
4C052AA06
4C052BB01
4C052DD02
4C159AA54
(57)【要約】 (修正有)
【課題】掘削された骨の削りくずを集める機能を設けた歯科用骨ドリルを提供する。
【解決手段】歯科用骨ドリル本体(10)および収集カバー(20)を含む歯科用骨ドリルであって、歯科用骨ドリル本体は、プレス技術によって作製された第1のブレード(111)および第2のブレード(112)を有し、第1のブレードと第2のブレードは十字交差状で組み合わせてから溶接、固定し、前記第1のブレードと第2のブレードを共同で底端部にドリル先端部(115)を有するドリルボディ(11)を構成させ、ドリルボディの頂端にドリルハンドル(12)が連結され、収集カバーは密閉端(21)と環状壁(22)を有し、密閉端の中央にはアパーチャ(211)があり、密閉端の底面には十字形に配置された4つのスリット(212)と2つの別々に隔てるスクレーパー(2131)によって形成された4つのグループのスクレーピング部(213)が設けられている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯科用骨ドリル本体および収集カバーを含む歯科用骨ドリルであって、
前記歯科用骨ドリル本体は、プレス技術によって作製された第1のブレードおよび第2のブレードを有し、当該第1のブレードおよび第2のブレードの両側にいずれも刃を形成し、前記第1のブレードの中央には縦ソケットが貫通し、当該縦ソケットを前記第2のブレードの片側が貫通してから外に伸び出し、前記第1のブレードと第2のブレードは4つの骨の削りくず収納溝を有する十字形で交錯して組合せを完成させ、組合せ後にレーザー溶接の方法で、前記第1のブレードと第2のブレードを一緒に溶接して固定させ、前記第1のブレードと第2のブレードを底端にドリル先端部を有するドリルボディに共同で構成させ、当該ドリルボディの頂端にドリルハンドルが連結され、前記ドリルハンドルは前記ドリルボディの下側近くに前記収集カバーを嵌め込みに供する環状溝を備え、
前記収集カバーは密閉端と環状壁を有し、前記密閉端と環状壁との連結による囲みによって、前記収集カバーの内部に収納空間が形成され、かつ当該収納空間の下方は中空であり、前記密閉端の中央にはアパーチャが設けられ、当該アパーチャにより前記ドリルハンドルの穿孔を供し、また当該アパーチャの孔端は前記ドリルハンドルの環状溝に嵌め込まれて位置決めされ、前記収集カバーをスムーズに前記ドリルハンドルに取り付けることができ、前記環状壁の下への延伸を利用し、また当該環状壁全体によって前記ドリルボディの上段外側をカバーでき、また、前記密閉端の底面には十字形に配置された4つのスリットと2つの別々に隔てるスクレーパーによって形成された4つのグループのスクレーピング部が設けられ、当該スリットは前記アパーチャとスクレーピング部の間に設置され、かつ前記アパーチャと接続して導通するが、前記密閉端の頂面を上へ貫通せず、前記スリットを前記収集カバーから下へ推移させる時、完全に開けられ、それぞれの前記スクレーピング部の2つのスクレーパーをそれぞれの前記第1のブレード、第2のブレードの両表面に貼り付け、前記収集カバーを下へ移動させる時に、一緒に前記スクレーパーで前記第1のブレード、第2のブレードに付着した骨の削りくずを下へ剃り落とすことができ、このようにして、前記歯科用骨ドリル本体をドリルした後に前記骨の削りくずを最も適切かつ完全に収集することができ、前記骨の削りくずの過度の流失で、使用に足りない情況を避けることを特徴とする歯科用骨ドリル。
【請求項2】
前記第1のブレードおよび第2のブレードは、連続金型でプレス盤により打ち抜くことによって成型されることを特徴とする請求項1の歯科用骨ドリル。
【請求項3】
前記第1のブレードと第2のブレードの刃は上から下に向かって先細になっていることを特徴とする請求項1の歯科用骨ドリル。
【請求項4】
前記ドリルボディとドリルハンドルはレーザー溶接の方法で連結されることを特徴とする請求項1の歯科用骨ドリル。
【請求項5】
前記ドリルハンドルの底端にグルーヴを備え、当該グルーヴによって前記第1のブレードの頂端の嵌め込みを供してから、レーザー溶接の方法で前記ドリルボディとドリルハンドルを連結させることを特徴とする請求項1の歯科用骨ドリル。
【請求項6】
前記収集カバーの環状壁の末端は内側に向けて若干収縮することを特徴とする請求項1の歯科用骨ドリル。
【請求項7】
前記収集カバーは医療用プラスチックで作製されることを特徴とする請求項1の歯科用骨ドリル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掘削後の骨の削りくずを最大限に集めることができる「歯科用骨ドリル」に関する。
【背景技術】
【0002】
歯は消化器系の一部であるが、主に摂食時に食物を切断、咀嚼、すりつぶしなど一連の動作の後に、食物を円滑にお腹に送ることができる。また、歯は顔を綺麗に見せてくれる、また発音を助けてくれるなどの機能を持っているため、人体に欠かせない重要な器官の一つである。
しかし、多くの人は、元の歯が使えなくなる歯関連の病気や、衝突による歯の喪失などの問題を抱えていると考えられている。その場合、人工歯科インプラント方法の使用が必要になることがよくあり、インプラント方法で口腔内にインプラント体の移植が行われ(当該インプラント体は抜歯後に元の歯の歯根部を置き換えるために使用される)、移植プロセス中に、歯科医は歯科用骨ドリルを外科用器具(ドリラー)に接続し、前記歯科用骨ドリルによって、患者の口腔内の患部の歯溝骨に対して、穴あけしてから、前記歯溝骨への前記インプラント体の移植及び固定を容易にすることができる。
しかしながら、上記のような構造は、実用上以下の問題点が知られている。すなわち、前記の歯科用骨ドリルはツイストドリルかストレートドリルのどちらであるかに関わらず、その掘削された骨の削りくずを適切に収集する機能がなく、前記の骨の削りくずは、掘削する際に水流に流し洗らわれるために流失しやすく、患者の歯溝骨が歯周病や長期間の歯の欠損により萎縮し、患者の自分の骨で骨を補うのを行うべき場合、使用できる充分な自分の骨の削りくずがない問題がしばしば発生し、自分の骨の削りくずの移植は成長促進効果があるために、他の代替材料で代替できないことによって、それをさらに改善し、革新し、突破する必要がある。
従って、本発明者は、これを考慮し、創作の構想を考え出し、長年の経験をもって設計し、多くの議論と試行サンプルの試験、およびいくつかの修正と改善を経て、本発明を発した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の歯科用骨ドリルはツイストドリルでもストレートドリルでも、掘削された骨の削りくずをうまく集める機能がないことは、本発明の解決しようとする技術的な課題である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の歯科用骨ドリルは、歯科用骨ドリル本体および収集カバーを含み、歯科用骨ドリル本体は、プレス技術によって作製された第1のブレードおよび第2のブレードを有し、当該第1のブレードおよび第2のブレードの両側にいずれも刃を形成し、前記第1のブレードの中央には縦ソケットが貫通し、当該縦ソケットを前記第2のブレードの片側が貫通してから外に伸び出し、前記第1のブレードと第2のブレードは4つの骨の削りくず収納溝を有する十字形で交錯して組合せを完成させ、組合せ後にレーザー溶接の方法で、前記第1のブレードと第2のブレードを一緒に溶接して固定させ、前記第1のブレードと第2のブレードを底端にドリル先端部を有するドリルボディに共同で構成させ、当該ドリルボディの頂端にドリルハンドルが連結され、前記ドリルハンドルは前記ドリルボディの下側近くに前記収集カバーを嵌め込みに供する環状溝を備え、前記収集カバーは密閉端と環状壁を有し、前記密閉端と環状壁との連結による囲みによって、前記収集カバーの内部に収納空間が形成され、かつ当該収納空間の下方は中空であり、前記密閉端の中央にはアパーチャが設けられ、当該アパーチャにより前記ドリルハンドルの穿孔を供し、また当該アパーチャの孔端は前記ドリルハンドルの環状溝に嵌め込まれて位置決めされ、前記収集カバーをスムーズに前記ドリルハンドルに取り付けることができ、前記環状壁の下への延伸を利用し、また当該環状壁全体によって前記ドリルボディの上段外側をカバーでき、なお、前記密閉端の底面には十字形に配置された4つのスリットと2つの別々に隔てるスクレーパーによって形成された4つのグループのスクレーピング部が設けられ、当該スリットは前記アパーチャとスクレーピング部の間に設置され、かつ前記アパーチャと接続して導通するが、前記密閉端の頂面を上へ貫通せず、前記スリットを前記収集カバーから下へ移動させる時、完全に開けられ、それぞれの前記スクレーピング部の2つのスクレーパーをそれぞれの前記第1のブレード、第2のブレードの両表面に貼り付け、前記収集カバーを下へ移動させる時に、一緒に前記スクレーパーで前記第1のブレード、第2のブレードに付着した骨の削りくずを下へ剃り落とすことができ、このようにして、前記歯科用骨ドリル本体をドリルした後に前記骨の削りくずを最も適切かつ完全に収集することができ、前記骨の削りくずの過度の流失で、使用に足りない情況を避ける;これによって、当該歯科用骨ドリルを構成することができる。
【0005】
従来技術と比べ、本発明の効果は、
(1)本発明の歯科用骨ドリルは、収集カバーを利用して歯科用骨ドリル本体のドリルボディを覆うので、掘削によって得られた骨の削りくずを最大限に保持することができ、患者の自分の骨で骨を補う手順が必要になる際に、骨の削りくずが足りなくて適用できない問題が起きない。
(2)本発明の歯科用骨ドリルは、前記骨の削りくずが収集された後、前記収集カバーの下への移動を利用して、それを迅速、便利かつ完全に得ることができるので、骨の削りくずの収集はもはや面倒な作業ではない。
(3)本発明の歯科用骨ドリルは、前記第1のブレードと第2のブレードはプレスされた後に溶接する方法で結合し、加工が便利で、作製コストが低く、構造が強いなどの特徴を有し、伝統的に放電加工で作製して完成したストレート歯科用骨ドリルに比べて、産業上の競争優位性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図3】プレス技術により作製された本発明の第1のブレードおよび第2のブレードの状態図である。
【
図4】本発明の第一刃板と第二刃板組を組み合わせた後に互いに溶接して固定される状態図である。
【
図6】本発明において掘削中に持ち上げられる骨の削りくずの状態図である。
【
図7】本発明において掘削後に骨の削りくずが完全に収集された状態図である。
【
図8】本発明において収集カバーが押し下げられ、スリットが完全に伸ばされた状態図である。
【
図9】本発明において収集カバーが押し下げられた後に、骨の削りくずが完全に剃り落とされた状態図である。
【
図10】本発明において収集カバーが押し下げられた後に、骨の削りくずが完全に剃り落とされた状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の目的、特徴、及び効果がよく理解及び認識されやすくするために、以下は[図面の簡単な説明]の図面を参照しながら、詳しく説明する。
一般的に、本発明によれば、
図1ないし
図5に示すように、歯科用骨ドリル本体(10)および収集カバー(20)を含み、歯科用骨ドリル本体(10)は、プレス技術によって作製された第1のブレード(111)および第2のブレード(112)を有し、当該第1のブレード(111)および第2のブレード(112)の両側にいずれも刃(113)を形成し、前記第1のブレード(111)の中央には縦ソケット(1111)が貫通し、当該縦ソケット(1111)を前記第2のブレード(112)の片側が貫通してから外に伸び出し、前記第1のブレード(111)と第2のブレード(112)は4つの骨の削りくず収納溝(114)を有する十字形で交錯して組合せを完成させ、組合せ後にレーザー溶接の方法で、前記第1のブレード(111)と第2のブレード(112)を一緒に溶接して固定させ、前記第1のブレード(111)と第2のブレード(112)を底端にドリル先端部(115)を有するドリルボディ(11)に共同で構成させ、当該ドリルボディ(11)の頂端にドリルハンドル(12)が連結され、前記ドリルハンドル(12)は前記ドリルボディ(11)の下側近くに前記収集カバー(20)を嵌め込みに供する環状溝(121)を備え、前記収集カバー(20)は密閉端(21)と環状壁(22)を有し、前記密閉端(21)と環状壁(22)との連結による囲みによって、前記収集カバー(20)の内部に収納空間(23)が形成され、かつ当該収納空間(23)の下方は中空であり、前記密閉端(21)の中央にはアパーチャ(211)が設けられ、当該アパーチャ(211)により前記ドリルハンドル(12)の穿孔を供し、また当該アパーチャ(211)の孔端は前記ドリルハンドル(12)の環状溝(121)に嵌め込まれて位置決めされ、前記収集カバー(20)をスムーズに前記ドリルハンドル(12)に取り付けることができ、前記環状壁(22)の下への延伸を利用し、また当該環状壁(22)全体によって前記ドリルボディ(11)の上段外側をカバーでき、なお、前記密閉端(21)の底面には十字形に配置された4つのスリット(212)と2つの別々に隔てるスクレーパー(2131)によって形成された4つのグループのスクレーピング部(213)が設けられ、当該スリット(212)は前記アパーチャ(211)とスクレーピング部(213)の間に設置され、かつ前記アパーチャ(211)と接続して導通するが、前記密閉端(21)の頂面を上へ貫通せず、前記スリット(212)を前記収集カバー(20)から下へ移動させる時、完全に開けられ、それぞれの前記スクレーピング部(213)の2つのスクレーパー(2131)をそれぞれの前記第1のブレード(111)、第2のブレード(112)の両表面に貼り付け、前記収集カバー(20)を下へ移動させる時に、一緒に前記スクレーパー(2131)で前記第1のブレード(111)、第2のブレード(112)に付着した骨の削りくず(30)を下へ剃り落とすことができ、このようにして、前記歯科用骨ドリル本体(10)をドリルした後に前記骨の削りくず(30)を最も適切かつ完全に収集することができ、前記骨の削りくず(30)の過度の流失で、使用に足りない情況を避ける。
本発明は歯科用骨ドリルを提供し、そのうち、前記第1のブレード(111)および第2のブレード(112)は、連続金型でプレス盤により打ち抜くことによって成型される。
本発明は歯科用骨ドリルを提供し、そのうち、前記第1のブレード(111)と第2のブレード(112)の刃(113)は上から下に向かって先細になっている。
本発明は歯科用骨ドリルを提供し、そのうち、前記ドリルボディ(11)とドリルハンドル(12)はレーザー溶接の方法で連結される。
本発明は歯科用骨ドリルを提供し、そのうち、前記ドリルハンドル(12)の底端にグルーヴ(122)を備え、当該グルーヴ(122)によって前記第1のブレード(111)の頂端の嵌め込みを供してから、レーザー溶接の方法で前記ドリルボディ(11)とドリルハンドル(12)を連結させる。
本発明は歯科用骨ドリルを提供し、そのうち、前記収集カバー(20)の環状壁(22)の末端は内側に向けて若干収縮する。
本発明は歯科用骨ドリルを提供し、そのうち、前記収集カバー(20)は医療用プラスチックで作製される。
その実際の使用では、前記ドリルハンドル(12)が外科用器具(ドリラー)に供され接続し、歯科医は前記ドリル先端部(115)と刃(113)の配合によって、患者の口腔内に患部の歯溝骨を穴あけにし、当該穴あけする際に、前記歯溝骨は穴あけすることによって削り出された骨の削りくず(30)が上に帯上げられ、前記収集カバー(20)の底端の中空部から前記収納空間(23)と骨の削りくず収納溝(114)の中に送り込んで保存され(
図6に示すように)、穴あけする際に、水流の流し洗いによって前記骨の削りくず(30)に粘着性を付与し、そして前記骨の削りくず(30)は前記環状壁(22)の内側と前記第1のブレード(111)、第2のブレード(112)の表面に有効に付着させ、穴あけが完了し、前記歯科用骨ドリル本体(10)が外科用器具から取り外されたら(
図7に示すように)、前記収集カバー(20)がすぐに押し下げることによって(
図8に示すように)、前記第1のブレード(111)、第2のブレード(112)で前記収集カバー(20)の密閉端(21)の底面に対して抵抗してサポートされることができ、前記スリット(212)は、第1のブレード(111)および第2のブレード(112)によって完全に拡張されることができ、同時に、前記収集カバー(20)は、押す力を利用してスムーズに下へ動くことができ、さらに、下へ動く際に、前記スクレーパー(2131)および完全に引き裂かれた密閉端(21)を利用して、前記第1のブレード(111)、第2のブレード(112)の表面に貼り付けの骨の削りくず(30)、及び前記骨の削りくず収納溝(114)の中に収納される骨の削りくず(30)が完全に剃り落とされることができ (同時に
図9及び
図10に示すように)、このようにして、前記骨の削りくず(30)は最も適切かつ効率的に収集でき、および前記歯科用骨ドリル本体(10)を洗浄し、消毒し終え、前記もう一つの全く新しい収集カバー(20)の取り付けによって、前記歯科用骨ドリル本体(10)を繰り返し使用することができる。
上記の歯科用骨ドリルによれば、以下の利点がある:(1)収集カバー(20)を利用して歯科用骨ドリル本体(10)のドリルボディ(11)を覆うので、掘削によって得られた骨の削りくず(30)を最大限に保持することができ、患者の自分の骨で骨を補う手順が必要になる際に、骨の削りくず(30)が足りなくて適用できない問題が起きない ;(2)前記骨の削りくず(30)が収集された後、前記収集カバー(20)の下への移動を利用して、それを迅速、便利かつ完全に得ることができるので、骨の削りくず(30)の収集はもはや面倒な作業ではない;(3)前記第1のブレード(111)と第2のブレード(112)はプレスされた後に溶接する方法で結合し、加工が便利で、作製コストが低く、構造が強いなどの特徴を有し、伝統的に放電加工で作製して完成したストレート歯科用骨ドリルに比べて、産業上の競争優位性を有する。
以上は、本発明に係る1つの実施例に過ぎないため、本発明の実施範囲を制限するものではない。即ち、本発明の特許請求の範囲内で行われる均等な変化、修飾なども本発明の範囲に属すべきである。
【符号の説明】
【0008】
10 歯科用骨ドリル本体
11 ドリルボディ
111 第1のブレード
1111 縦ソケット
112 第2のブレード
113 刃
114 骨の削りくず収納溝
115 ドリル先端部
12 ドリルハンドル
121 環状溝
122 グルーヴ
20 収集カバー
21 密閉端
211 アパーチャ
212 スリット
213 スクレーピング部
2131 スクレーパー
22 環状壁
23 収納空間
30 骨の削りくず