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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174530
(43)【公開日】2022-11-24
(54)【発明の名称】刈払コード体および刈払機用ロータ
(51)【国際特許分類】
   A01D 34/416 20060101AFI20221116BHJP
【FI】
A01D34/416 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021080383
(22)【出願日】2021-05-11
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 販売開始日:2020年8月26日 販売場所:間木技研株式会社(静岡県浜松市天竜区佐久間町浦川2018-2) 公開者:間木技研株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】519383795
【氏名又は名称】間木技研株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136674
【弁理士】
【氏名又は名称】居藤 洋之
(72)【発明者】
【氏名】間木 守弘
【テーマコード(参考)】
2B083
【Fターム(参考)】
2B083AA02
2B083BA03
2B083CA03
2B083CA12
2B083CA28
2B083CB06
(57)【要約】
【課題】刈払機用ロータに簡単に装着できるとともに刈払い作業中におけるコード切れを抑制することができる刈払コード体およびこの刈払コード体が装着されるコード式刈払機用ロータを提供する。
【解決手段】刈払コード体200は、コード本体201とストッパ体210とで構成されている。コード本体201は、可撓性を有する長尺の紐状に形成されており、第1の屈曲部202、第2の屈曲部203および刈部204を備えている。第1の屈曲部202は、コード本体201における一方の端部側が折り曲げられて形成されている。第2の屈曲部203は、第1の屈曲部202に近傍の部分が折り曲げられて形成されている。刈部204は、第2の屈曲部203から他方の端部まで第2の屈曲部203と同じ屈曲方向に曲線状に撓んで形成されている。ストッパ体210は、L字状に形成されており、第1の屈曲部202の内側に配置される。
【選択図】 図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板環状に形成されたベース体上に少なくとも3つの支柱が平面視で円周方向に間隔を空けて設けられた刈払機用ロータに装着される刈払コード体であって、
可撓性を有して長尺に延びるコード本体を備え、
前記コード本体は、
一方の端部側に折れ曲がって形成された第1の屈曲部と、
前記第1の屈曲部の近傍に同第1の屈曲部とは反対側に折れ曲がって形成された第2の屈曲部とを有していることを特徴とする刈払コード体。
【請求項2】
請求項1に記載した刈払コード体において、さらに、
前記コード本体とは別体で棒状に延びるストッパ体とを備え、
前記ストッパ体は、
前記第1の屈曲部が前記3つの支柱のうちの2つの支柱間に挿し込まれて前記ベース体の内周部から露出して配置された際に前記第1の屈曲部と前記内周部との間に閂状に挿し込まれる挿込部を有していることを特徴とする刈払コード体。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載した刈払コード体において、
前記コード本体は、
前記一方の端部とは反対側の他方の端部と前記第2の屈曲部との間の刈部が同第2の屈曲部の屈曲方向と同じ方向に湾曲して形成されていることを特徴とする刈払コード体。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した刈払コード体において、
前記コード本体は、
前記一方の端部とは反対側の他方の端部と前記第2の屈曲部との間の刈部の長手方向の中央部分に前記第2の屈曲部の屈曲方向と反対方向に折れ曲がって形成された第3の屈曲部を有していることを特徴とする刈払コード体。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載した刈払コード体において、
前記コード本体は、
前記第1の屈曲部の内側に複数の突起からなる突起部を有していることを特徴とする刈払コード体。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載した刈払コード体において、
前記ストッパ体は、
前記挿込部の端部側に折れ曲がって延びる延長部が形成されていることを特徴とする刈払コード体。
【請求項7】
平板環状に形成されたベース体上に少なくとも3つの支柱が平面視で円周方向に間隔を空けて設けられた刈払機用ロータであって、
前記請求項1ないし前記請求項6のうちのいずれか1つに記載した刈払コード体を備え、
前記刈払コード体は、
同刈払コード体における第1の屈曲部が前記3つの支柱のうちの2つの支柱間に挿し込まれて前記ベース体の内周部から露出して配置されていることを特徴とする刈払機用ロータ。
【請求項8】
請求項7に記載した刈払機用ロータにおいて、
前記コード本体とは別体で棒状に延びるストッパ体を備え、
前記ストッパ体は、
前記第1の屈曲部が前記3つの支柱のうちの2つの支柱間に挿し込まれて前記ベース体の内周部から露出して配置された際に前記第1の屈曲部と前記内周部との間に閂状に挿し込まれていることを特徴とする刈払機用ロータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性を有した長尺の紐状に形成されて草を刈る刈払コード体およびこの刈払コード体を着脱自在に保持して回転させる刈払機用ロータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、草や低木を刈る刈払機においては草や低木を切断するために樹脂材を可撓性を有する紐状に形成した刈払コード体が用いられている。例えば、下記特許文献1には、刈払コードの一方の端部をJ字状に折り曲げて長尺の楔コード体を介して刈払機用ロータに取り付けるとともに他方の端部側が刈払機用ロータから長尺に延びる刈払コード体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-484490号公報
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載された刈払コード体は、刈払コード体をJ字状に折り曲げた状態で刈払機用ロータ内に挿し込んで長尺の楔コード体を刈払機用ロータに装着しなければならず、刈払コード体の装着が煩雑であるとともに刈払機用ロータから刈払コード体が長尺に延びて石または縁石などの衝突によって刈払コード体が切断することがあるという問題があった。
【発明の概要】
【0005】
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、刈払機用ロータに簡単に装着できるとともに刈払い作業中におけるコード切れを抑制することができる刈払コード体およびこの刈払コード体が装着されるコード式刈払機用ロータを提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、平板環状に形成されたベース体上に少なくとも3つの支柱が平面視で円周方向に間隔を空けて設けられた刈払機用ロータに装着される刈払コード体であって、可撓性を有して長尺に延びるコード本体を備え、コード本体は、一方の端部側に折れ曲がって形成された第1の屈曲部と、第1の屈曲部の近傍に同第1の屈曲部とは反対側に折れ曲がって形成された第2の屈曲部とを有していることにある。
【0007】
このように構成した本発明の特徴によれば、刈払コード体は、コード本体における第1の屈曲部によって刈払機用ロータにおける2つの支柱間に挿し込み易いとともに第2の屈曲部によって第2の屈曲部以降に延びる刈部が刈払機用ロータ側に屈曲して残余の2つの支柱間に挿し込み易く刈払機用ロータへの装着を簡単にすることができる。また、本発明に係る刈払コード体は、第1の屈曲部および第2の屈曲部によって刈払機用ロータに取り付けられる部分の長さが長くなって刈払機用ロータの外側に露出する部分が短くなることで刈払い作業中における石または縁石などの衝突による刈払コード体の切断を抑制することができる。
【0008】
また、本発明の他の特徴は、前記刈払コード体において、コード本体とは別体で棒状に延びるストッパ体と備え、ストッパ体は、第1の屈曲部が前記3つの支柱のうちの2つの支柱間に挿し込まれてベース体の内周部から露出して配置された際に第1の屈曲部と内周部との間に閂状に挿し込まれる挿込部を有していることにある。
【0009】
このように構成した本発明の他の特徴によれば、刈払コード体は、ストッパ体が第1の屈曲部が前記3つの支柱のうちの2つの支柱間に挿し込まれてベース体の内周部から露出して配置された際に第1の屈曲部と内周部との間に閂状に挿し込まれているため、コード体が支柱間から抜けることを効果的に防止することができる。
【0010】
また、本発明の他の特徴は、前記刈払コード体において、コード本体は、前記一方の端部とは反対側の他方の端部と第2の屈曲部との間の刈部が同第2の屈曲部の屈曲方向と同じ方向に湾曲して形成されていることにある。
【0011】
このように構成した本発明の他の特徴によれば、刈払コード体は、コード本体における一方の端部とは反対側の他方の端部と第2の屈曲部との間の刈部が同第2の屈曲部の屈曲方向と同じ方向に湾曲して形成されている。これにより、刈払コード体は、刈部における突状に張り出す側が回転方向の前方側に位置するように刈払機用ロータに取り付けられることで草刈り作業時に石または縁石などの硬質物に衝突した際に回転方向の後方側に容易に傾倒して刈払コード体の損傷または硬質物の飛散を抑制することができる。また、刈払コード体は、湾曲していることで丸め易くコンパクトに保管し易くすることができる。
【0012】
また、本発明の他の特徴は、前記刈払コード体において、コード本体は、前記一方の端部とは反対側の他方の端部と第2の屈曲部との間の刈部の長手方向の中央部分に第2の屈曲部の屈曲方向と反対方向に折れ曲がって形成された第3の屈曲部を有していることにある。
【0013】
このように構成した本発明の他の特徴によれば、刈払コード体は、コード本体における一方の端部とは反対側の他方の端部と第2の屈曲部との間の刈部の長手方向の中央部分に第2の屈曲部の屈曲方向と反対方向に折れ曲がって形成された第3の屈曲部を有している。これにより、刈払コード体は、刈部における突状に張り出す側が回転方向の後方側に位置するように刈払機用ロータに取り付けられることで刈払コード体(刈部)の先端部側が回転方向の前方側に屈曲するため、草刈り作業時に先端部に草が衝突した際における回転方向後方側への倒れを抑制して切れ味の低下を抑制することができる。
【0014】
また、本発明の他の特徴は、前記刈払コード体において、コード本体は、第1の屈曲部の内側に複数の突起からなる突起部を有していることにある。
【0015】
このように構成した本発明の他の特徴によれば、刈払コード体は、コード本体における第1の屈曲部の内側に複数の突起からなる突起部を有しているため、この第1の屈曲部の内側に配置するストッパ体の保持力を高めて脱落することを防止することができる。
【0016】
また、本発明の他の特徴は、前記刈払コード体において、ストッパ体は、挿込部の端部側に折れ曲がって延びる延長部が形成されていることにある。
【0017】
このように構成した本発明の他の特徴によれば、刈払コード体は、ストッパ体における挿込部の端部側に折れ曲がって延びる延長部が形成されているため、刈払コード体またはその他の部分に延長部を引っ掛けることでストッパ体の保持力を高めて脱落することを防止することができる。
【0018】
また、本発明は刈払コード体の発明として実施できるばかりでなく、この刈払コード体が装着されるコード式の刈払機用ロータの発明としても実施できるものである。
【0019】
具体的には、刈払機用ロータは、平板環状に形成されたベース体上に少なくとも3つの支柱が平面視で円周方向に間隔を空けて設けられた刈払機用ロータであって、請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載した刈払コード体を備え、刈払コード体は、同刈払コード体における第1の屈曲部が前記3つの支柱のうちの2つの支柱間に挿し込まれてベース体の内周部から露出して配置されているとよい。
【0020】
この場合、刈払機用ロータは、コード本体とは別体で棒状に延びるストッパ体を備え、ストッパ体は、第1の屈曲部が前記3つの支柱のうちの2つの支柱間に挿し込まれてベース体の内周部から露出して配置された際に第1の屈曲部と内周部との間に閂状に挿し込まれているとよい。これらによれば、刈払機用ロータは、前記刈払コード体と同様の作用効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係る刈払コード体が取り付けられたコード式刈払機用ロータが刈払機の操作棹の先端部に取り付けられた状態の外観構成の概略を示した部分側面図である。
図2図1に示す刈払機用ロータの外観構成の概略を示す平面図である。
図3図1に示す刈払機用ロータの外観構成の概略を示す正面図である。
図4図1に示す刈払コード体を構成するコード本体の外観構成の概略を示す平面図である。
図5図1に示す刈払コード体を構成するストッパ体の外観構成の概略を示す平面図である。
図6図4および図5にそれぞれ示すコード本体およびストッパ体からなる一組目の刈払コード体を第1の取り付け方で刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
図7図4および図5にそれぞれ示すコード本体およびストッパ体からなる二組目の刈払コード体を第1の取り付け方で刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
図8図6に示す刈払機用ロータが回転駆動している状態を示す平面図である。
図9図4および図5にそれぞれ示すコード本体およびストッパ体からなる二組の刈払コード体を第2の取り付け方で刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
図10図4および図5にそれぞれ示すコード本体およびストッパ体からなる二組の刈払コード体を第3の取り付け方で刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
図11図4および図5にそれぞれ示すコード本体およびストッパ体からなる二組の刈払コード体を第4の取り付け方で刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
図12図4および図5にそれぞれ示すコード本体およびストッパ体からなる二組の刈払コード体を第5の取り付け方で刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
図13図4および図5にそれぞれ示すコード本体およびストッパ体からなる二組の刈払コード体を第6の取り付け方で刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
図14図13に示す刈払機用ロータに対して三組目および四組目の各刈払コード体を取り付けた状態を示す平面図である。
図15図4および図5にそれぞれ示すコード本体およびストッパ体からなる二組の刈払コード体を第7の取り付け方で刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
図16図4および図5にそれぞれ示すコード本体およびストッパ体からなる二組の刈払コード体を第8の取り付け方で刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
図17図4および図5にそれぞれ示すコード本体およびストッパ体からなる二組の刈払コード体を第9の取り付け方で刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
図18図4および図5にそれぞれ示すコード本体およびストッパ体からなる二組目の刈払コード体を図7に示す第1の取り付け方に対して左右対称の向きで刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
図19】本発明の変形例に係る刈払コード体を構成するコード本体の外観構成の概略を示す平面図である。
図20】本発明の他の変形例に係る刈払コード体を構成するコード本体の外観構成の概略を示す平面図である。
図21図20に示すコード本体およびストッパ体からなる二組の刈払コード体を第1の取り付け方で刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
図22】本発明の他の変形例に係る刈払コード体を構成するコード本体の外観構成の概略を示す平面図である。
図23図4に示すコード本体のみからなる二組目の刈払コード体を図1に示す第1の取り付け方で刈払機用ロータに取り付けた状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る刈払コード体およびこの刈払コード体が装着されるコード式刈払機用ロータの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る刈払コード体200が取り付けられたコード式刈払機用ロータ100(以降、単に「刈払機用ロータ100」という)が刈払機90の操作棹91の先端部に取り付けられた状態の外観構成の概略を示した部分側面図である。図2は、図1に示す刈払機用ロータ100の外観構成の概略を示す平面図である。図3は、図1に示す刈払機用ロータ100の外観構成の概略を示す正面図である。
【0023】
この刈払コード体200は、刈払機用ロータ100に取り付けられて回転することで草や低木などからなる被切断対象物(図示せず)を切断する刃物である。また、刈払機用ロータ100は、作業者が肩に掛けて草を刈る刈払機90において紐状の刈払コード体200を着脱自在に保持した状態で棒状に延びる操作棹91の先端部に着脱自在に取り付けられる器具である。
【0024】
まず、本発明に係る刈払コード体200を保持する刈払機用ロータ100が取り付けられる刈払機90について簡単に説明しておく。刈払機90は、棒状に延びる操作棹91の一方の端部に原動機(図示せず)が設けられるとともに他方の端部に刈払機用ロータ100を着脱自在に保持するロータ保持部92が形成されて構成された農機具である。これにより、刈払機90は、原動機の回転駆動力によって刈払機用ロータ100を回転駆動させることで刈払コード体200を回転させて草刈作業を行うことができる。
【0025】
ロータ保持部92は、ロータ受け部92aとこのロータ受け部92aに対してボルト(図示せず)を介して着脱自在に取り付けられるロータ押さえ具92bとによって刈払機用ロータ100のベース体101を図示上下方向の両側から挟んで保持する部品である。これにより、ロータ保持部92は、刈払機90が備える原動機と刈払機用ロータ100とを連結して原動機が発生する回転駆動力によって刈払機用ロータ100を回転駆動させる。なお、刈払機90の操作棹91には、刈った草や刈払コード体200によって跳ね飛ばされた異物が作業者側に飛散することを防止するために樹脂材を湾曲した板状に形成した防護カバー93が設けられている。
【0026】
(刈払機用ロータ100の構成)
刈払機用ロータ100は、刈払コード体200を着脱自在に保持するとともに、この刈払コード体200を保持した状態で回転駆動することで刈払コード体200を回転させるための部品であり、刈払機90における操作棹91の先端部に着脱自在に取り付けられている。この刈払機用ロータ100は、図2および図3にそれぞれに示すように、ベース体101、支柱103および上板104をそれぞれ備えている。
【0027】
ベース体101は、支柱103を介して上板104を支持することでコード体保持部110を形成しつつ刈払機90における操作棹91の先端部に設けられたロータ保持部92に対して着脱自在に取り付けられる部品であり、ステンレス材などの金属製の板材をリング状に形成して構成されている。より具体的には、ベース体101は、直径が150mm、板厚が1.2mmの円板の中央部に取付孔102が形成されている。取付孔102は、刈払機90のロータ保持部92が有する柱状の嵌合部(図示せず)に嵌合する大きさに形成された貫通孔である。本実施形態においては、取付孔102は、25.4mmの内径に形成されている。
【0028】
支柱103は、ベース体101と上板104とを互いに連結してコード体保持部110を形成するとともにコード体保持部110の横幅Wおよび高さHをそれぞれ規定するための部品であり、ステンレス材などの金属製の円柱体で構成されている。具体的には、支柱103は、ベース体101の周方向に沿って複数配置されており、互いに隣接する2つの支柱103の間隔によってコード体保持部110の横幅Wを規定している。
【0029】
この場合、互いに隣接する2つの支柱103の間隔は、刈払コード体200をV字状に折り曲げた状態で挿入可能な間隔に設定される。また、支柱103は、ベース体101上に少なくとも3つ配置される。本実施形態においては、支柱103は、ベース体101の周方向に沿って12個の支柱103a~103lが等間隔に配置されている。
【0030】
また、支柱103は、軸方向の長さによってコード体保持部110の高さHを規定している。この場合、支柱103の長さ(高さ)は、コード体保持部110内に刈払コード体200を収容できる長さ(高さ)に形成される。本実施形態においては、支柱103は、5mmに形成されている。
【0031】
上板104は、ベース体101および支柱103とともにコード体保持部110を形成する部品であり、ステンレス材などの金属製の板材をリング状に形成して構成されている。この場合、上板104の外径は、ベース体101の外径と同じまたはそれ以上に形成することもできるが、本実施形態においては、ベース体101の外径よりも若干小さく形成さている。また、上板104の内径は、リングの幅が支柱103の外径と同等、または同外径より若干広くなる大きさに形成されている。本実施形態においては、上板104は、外径が140mm、内径が100mm、板厚が1.2mmに形成されている。
【0032】
これらのベース体101、支柱103および上板104は、互いに対向配置されたベース体101と上板104との間に支柱103が配置されて各支柱103の両端部がそれぞれベース体101および上板104にそれぞれ溶接されることで刈払機用ロータ100を一体的に構成している。また、ベース体101、支柱103および上板104は、ベース体101と上板104との間にコード体保持部110を形成している。
【0033】
コード体保持部110は、刈払コード体200を保持するための部分であり、ベース体101と上板104との間において互いに隣接する2つの支柱103間に形成された空洞状の領域である。このコード体保持部110は、ベース体101の径方向外側および径方向内側に向かって開口する筒状に形成されている。この場合、コード体保持部110の横幅Wおよび高さHは、V字状に折り曲げた刈払コード体200を折り曲げた状態を維持する幅および高さにそれぞれ設定される。
【0034】
具体的には、横幅Wは、1つの刈払コード体200を折り曲げた2つの分の刈払コード体200の幅以上、すなわち、1つの刈払コード体200の太さの2倍以上の幅で形成される。また、高さHは、1つの刈払コード体200の太さ以上の高さに形成される。本実施形態においては、コード体保持部110は、12個の支柱103a~103lによってベース体101の周方向に沿って12個のコード体保持部110a~110lが形成されている。この場合、各コード体保持部110a~110lは、互いに同じ大きさで等間隔に形成されている。本実施形態においては、各コード体保持部110a~110lは、横幅Wは、19.5mmに形成されている。
【0035】
(刈払コード体200の構成)
刈払コード体200は、図4および図5にそれぞれ示すように、主として、コード本体201とストッパ体210とで構成されている。コード本体201は、刈払機用ロータ100に保持されて回転することによって草や低木などからなる被切断対象物を切断する刃であり、ナイロンなどの樹脂材を可撓性を有して長尺の紐状に形成した所謂フレキシブルブレードで構成されている。この場合、刈払コード体200の断面形状は、本実施形態においては正方形に形成されているが円形(楕円を含む)のほか、三角形などの多角形状または異形形状であってもよい。
【0036】
このコード本体201は、第1の屈曲部202、第2の屈曲部203および刈部204をそれぞれ備えている。第1の屈曲部202は、長尺に延びるコード本体201における一方の端部側の部分が折り曲げられて形成されている。この場合、第1の屈曲部202は、鈍角に折り曲げられていてもよいが、直角または鋭角に折り曲げられているとよい。また、第1の屈曲部202は、コード本体201の一方の端部から所定の長さだけ離れた位置に形成されている。ここで、所定の長さは、この第1の屈曲部202をコード体保持部110内に挿し込んで上板104の径方向内側に露出させた際に、コード本体201の端部が支柱103に届く長さである。
【0037】
第2の屈曲部203は、長尺に延びるコード本体201における前記第1の屈曲部202に近傍の部分が折り曲げられて形成されている。この場合、第2の屈曲部203は、第1の屈曲部202とは反対側に折り曲げられる。また、この場合、第2の屈曲部203は、鈍角に折り曲げられていてもよいが、直角または鋭角に折り曲げられているとよい。
【0038】
また、第2の屈曲部203は、第1の屈曲部202から所定の長さだけ離れた位置に形成されている。ここで、所定の長さは、第1の屈曲部202をコード体保持部110内に挿し込んで上板104の径方向内側に露出させた際に、第2の屈曲部203が支柱103に届く長さである。
【0039】
刈部204は、草や低木などからなる被切断対象物を切断する刃として機能する部分であり、コード本体201における第2の屈曲部203から他方の端部まで長尺に延びて形成されている。この場合、刈部204の長さは、被切断対象物または草刈りの仕様によって適宜設定されるが、200mm程度が好適である。この刈部204は、第2の屈曲部203と同じ屈曲方向に曲線状に撓んで形成されている。
【0040】
ストッパ体210は、コード体保持部110内に保持されたコード本体201の抜けを防止するための部品であり、刈払コード体200と同様に、ナイロンなどの樹脂材を可撓性を有した棒状の所謂フレキシブルブレードで構成されている。この場合、ストッパ体210は、コード本体201と同じ太さまたは太い太さであってもよいが、細い太さで構成するとよい。このストッパ体210は、一方の端部側が屈曲することで挿込部211と延長部212とで略L字状に構成されている。
【0041】
挿込部211は、第1の屈曲部202をコード体保持部110内に挿し込んで上板104の径方向内側に露出させた際に、第1の屈曲部202の内側部分に配置される部分であり、直線状に延びて形成されている。この挿込部211は、第1の屈曲部202の内側部分に配置されて一方端部がベース体101上に突き当てられた際に他方の端部が上板104を超える長さに形成されている。
【0042】
延長部212は、コード本体201における第1の屈曲部202に挿し込まれた際に刈払機用ロータ100のコード体保持部110内に配置されて上板104に掛けられる部分である。この延長部212は、鈍角に折り曲げられていてもよいが、直角または鋭角に折り曲げられているとよい。また、延長部212の長さは、第1の屈曲部202の内側部分に配置されて一方端部がベース体101上に突き当てられた際に上板104の内側面に突き当たる長さに形成されている。
【0043】
(刈払コード体200および刈払機用ロータ100の作動)
次に、上記のように構成した刈払コード体200および刈払機用ロータ100の作動について図6ないし図16を参照しながら説明する。なお、図6ないし図16においては、理解を容易するため、刈払機90に関する図示を省略して示している。刈払コード体200および刈払機用ロータ100を用いて草刈作業を行う作業者は、まず、刈払機用ロータ100および刈払機90をそれぞれ用意する。
【0044】
次に、作業者は、刈払機用ロータ100を刈払機90のロータ保持部92に取り付ける。具体的には、作業者は、刈払機90のロータ保持部92におけるロータ受け部92aからロータ押さえ具92bを外した後、ロータ受け部92aとロータ押さえ具92bとで刈払機用ロータ100を挟んでボルト(図示せず)を介して取り付ける。これにより、刈払機用ロータ100は、ロータ受け部92aにベース体101の図示上面が密着するとともにロータ押さえ具92bにベース体101の図示下面が密着した状態でロータ保持部92に取り付けられる。
【0045】
次に、作業者は、刈払コード体200を用意して刈払機用ロータ100に取り付ける。この場合、作業者は、コード本体201の刈部204の長さに応じて第1の取り付け方から第9の取り付け方までの全9通りの取り付け方がある。
【0046】
(第1の取り付け方)
この第1の取り付け方は、コード本体201が新品時などの刈部204が最も長い場合の取り付け方であり、一つの刈払機用ロータ100に対して1つまたは複数の刈払コード体200を取り付けることができる。本実施形態においては、一つの刈払機用ロータ100に対して2つの刈払コード体200を取り付ける。
【0047】
したがって、作業者は、コード本体201およびストッパ体210がそれぞれ2つずつの2組の刈払コード体200を用意する。そして、作業者は、一組ずつ刈払コード体200を刈払機用ロータ100に取り付ける。具体的には、作業者は、図6に示すように、コード本体201における第1の屈曲部202をコード体保持部110a内に挿入してコード体保持部110aに対して径方向内側に露出させる。なお、図6においてコード体保持部110の符号については、コード本体201を通すコード体保持部110の符号のみ示す(図7ないし図13図15ないし図17図20および図22においても同じ)。
【0048】
次に、作業者は、ストッパ体210における挿込部211をコード体保持部110a内に配置した状態で延長部212を第1の屈曲部202の内側に起立した姿勢で配置する。これにより、ストッパ体210は、上板104の内周部と第1の屈曲部202との間に配置されて第1の屈曲部202がコード体保持部110aに対して刈払機用ロータ100の径方向外側に抜けることを防止する。
【0049】
次に、作業者は、コード本体201における第2の屈曲部203を支柱103bに掛けるとともに刈部204を支柱103cで折り曲げて刈部204の先端部をコード体保持部110c内に通した後、コード体保持部110fを貫通させて刈払機用ロータ100の外側に張り出させる。これにより、作業者は、一組目の刈払コード体200について第1の取り付け方が完了する。
【0050】
次に、作業者は、図7に示すように、二組目の刈払コード体200について一組目の刈払コード体200と同様の手順で刈払機用ロータ100に取り付ける。この場合、二組目の刈払コード体200は、刈払機用ロータ100における一組目の刈払コード体200の取り付け位置に対して対称となる位置に取り付ける。具体的には、作業者は、コード本体201における第1の屈曲部202をコード体保持部110g内に挿入してコード体保持部110gに対して径方向内側に露出させる。
【0051】
次に、作業者は、ストッパ体210における挿込部211をコード体保持部110g内に配置した状態で延長部212を第1の屈曲部202の内側に起立した姿勢で配置する。これにより、ストッパ体210は、上板104の内周部と第1の屈曲部202との間に配置されて第1の屈曲部202がコード体保持部110gに対して刈払機用ロータ100の径方向外側に抜けることを防止する。
【0052】
次に、作業者は、コード本体201における第2の屈曲部203を支柱103hに掛けるとともに刈部204を支柱103iで折り曲げて刈部204の先端部をコード体保持部110i内に通した後、コード体保持部110lを貫通させて刈払機用ロータ100の外側に張り出させる。これにより、作業者は、二組目の刈払コード体200について第1の取り付け方が完了する。
【0053】
次に、作業者は、草刈作業を行う。具体的には、作業者は、図8に示すように、刈払機90における図示しない原動機を始動させて刈払機用ロータ100を回転(一般的に、左回り)させることによって刈払コード体200を刈払機用ロータ100を中心に回転させる。この場合、2つのコード本体201は、刈払機用ロータ100の回転方向の後方側に傾斜した状態から回転駆動を開始するが(二点鎖線を参照)、刈払機用ロータ100の回転駆動による遠心力によって刈払機用ロータ100の径方向に延びた状態となる。したがって、作業者は、回転する刈払コード体200を草や低木に当てることによって草や低木を刈ることができる。
【0054】
この草刈り作業時においては、コード本体201は、石または縁石などの硬質物に衝突する場合がある。この場合、コード本体201は、刈部204が第2の屈曲部203の屈曲方向と同じ方向である刈払機用ロータ100の回転方向の後方側に湾曲して形成されているため、石または縁石などの硬質物に衝突した際に回転方向の後方側に容易に傾倒してコード本体201の損傷または硬質物の飛散を抑制することができる。また、この草刈り作業時においては、ストッパ体210が閂として作用するため、コード本体201のコード体保持部110a,110gから抜けがそれぞれ防止される。
【0055】
このコード本体201は、草刈り作業によって刈部204の長さが摩耗によって次第に短くなる。したがって、作業者は、刈払機用ロータ100の外周部からの刈部204の張出量が少なくなってきた場合には、各コード本体201を第2の取り付け方に付け替える。
【0056】
(第2の取り付け方)
具体的には、作業者は、図9に示すように、コード本体201の刈部204をコード体保持部110fから引き抜いてコード体保持部110fに隣接するコード体保持部110eに挿し込んで刈払機用ロータ100の外側に張り出させる。これにより、作業者は、一組目の刈払コード体200について第2の取り付け方が完了する。
【0057】
次に、作業者は、二組目のコード本体201についても一組目のコード本体201と同様の手順で付け替える。具体的には、作業者は、コード本体201の刈部204をコード体保持部110lから引き抜いてコード体保持部110lに隣接するコード体保持部110kに挿し込んで刈払機用ロータ100の外側に張り出させる。これにより、作業者は、二組目の刈払コード体200について第2の取り付け方が完了する。
【0058】
そして、作業者は、前記第1の取り付け方で取り付けた刈払コード体200と同様にして草刈り作業を行うことができる。なお、この第2の取り付け方は、主として、前記第1の取り付け方で取り付けたコード本体201の長さが短くなった場合の取り付け方であるが、前記第1の取り付け方で取り付けられる長さを有するコード本体201であってもよい。
【0059】
このコード本体201は、前記と同様に、草刈り作業によって刈部204の長さが摩耗によって次第に短くなる。したがって、作業者は、刈払機用ロータ100の外周部からの刈部204の張出量が少なくなってきた場合には、各コード本体201を第3の取り付け方に付け替える。
【0060】
(第3の取り付け方)
具体的には、作業者は、図10に示すように、コード本体201の刈部204をコード体保持部110eから引き抜いてコード体保持部110eに隣接するコード体保持部110dに挿し込んで刈払機用ロータ100の外側に張り出させる。これにより、作業者は、一組目の刈払コード体200について第3の取り付け方が完了する。
【0061】
次に、作業者は、二組目のコード本体201についても一組目のコード本体201と同様の手順で付け替える。具体的には、作業者は、コード本体201の刈部204をコード体保持部110kから引き抜いてコード体保持部110kに隣接するコード体保持部110jに挿し込んで刈払機用ロータ100の外側に張り出させる。これにより、作業者は、二組目の刈払コード体200について第3の取り付け方が完了する。
【0062】
そして、作業者は、これまでの各取り付け方で取り付けた刈払コード体200と同様にして草刈り作業を行うことができる。なお、この第3の取り付け方は、主として、前記第2の取り付け方で取り付けたコード本体201の長さが短くなった場合の取り付け方であるが、これまでの各取り付け方で取り付けられる長さを有するコード本体201であってもよい。
【0063】
このコード本体201は、前記と同様に、草刈り作業によって刈部204の長さが摩耗によって次第に短くなる。したがって、作業者は、刈払機用ロータ100の外周部からの刈部204の張出量が少なくなってきた場合には、各コード本体201を第4の取り付け方または第5の取り付け方に付け替える。
【0064】
(第4の取り付け方)
具体的には、作業者は、図11に示すように、コード本体201の刈部204をコード体保持部110dおよびコード体保持部110cからそれぞれ引き抜いてコード体保持部110bに挿入し直した後に再びコード体保持部110dに挿し込んで刈払機用ロータ100の外側に張り出させる。これにより、作業者は、一組目の刈払コード体200について第4の取り付け方が完了する。
【0065】
次に、作業者は、二組目のコード本体201についても一組目のコード本体201と同様の手順で付け替える。具体的には、作業者は、コード本体201の刈部204をコード体保持部110jおよびコード体保持部110iからそれぞれ引き抜いてコード体保持部110hに挿入し直した後に再びコード体保持部110jに挿し込んで刈払機用ロータ100の外側に張り出させる。これにより、作業者は、二組目の刈払コード体200について第4の取り付け方が完了する。
【0066】
そして、作業者は、これまでの各取り付け方で取り付けた刈払コード体200と同様にして草刈り作業を行うことができる。なお、この第4の取り付け方は、主として、前記第3の取り付け方で取り付けたコード本体201の長さが短くなった場合の取り付け方であるが、これまでの各取り付け方で取り付けられる長さを有するコード本体201であってもよい。
【0067】
(第5の取り付け方)
また、作業者は、図11に示す第4の取り付け方で刈払コード体200を取り付けるには刈払コード体200の長さが若干長い場合には、図12に示す第5の取り付け方で刈払コード体200を取り付けることもできる。
【0068】
具体的には、作業者は、コード本体201の刈部204をコード体保持部110dおよびコード体保持部110cからそれぞれ引き抜いてコード体保持部110bに挿入し直した後に再びコード体保持部110eに挿し込んで刈払機用ロータ100の外側に張り出させる。これにより、作業者は、一組目の刈払コード体200について第5の取り付け方が完了する。
【0069】
次に、作業者は、二組目のコード本体201についても一組目のコード本体201と同様の手順で付け替える。具体的には、作業者は、コード本体201の刈部204をコード体保持部110jおよびコード体保持部110iからそれぞれ引き抜いてコード体保持部110hに挿入し直した後に再びコード体保持部110kに挿し込んで刈払機用ロータ100の外側に張り出させる。これにより、作業者は、二組目の刈払コード体200について第5の取り付け方が完了する。
【0070】
このコード本体201は、前記と同様に、草刈り作業によって刈部204の長さが摩耗によって次第に短くなる。したがって、作業者は、刈払機用ロータ100の外周部からの刈部204の張出量が少なくなってきた場合には、各コード本体201を第6の取り付け方に付け替える。
【0071】
(第6の取り付け方)
具体的には、作業者は、図13に示すように、コード本体201の刈部204をコード体保持部110dから引き抜いてコード体保持部110dに隣接するコード体保持部110cに挿し込んで刈払機用ロータ100の外側に張り出させる。これにより、作業者は、一組目の刈払コード体200について第6の取り付け方が完了する。
【0072】
次に、作業者は、二組目のコード本体201についても一組目のコード本体201と同様の手順で付け替える。具体的には、作業者は、コード本体201の刈部204をコード体保持部110jから引き抜いてコード体保持部110jに隣接するコード体保持部110iに挿し込んで刈払機用ロータ100の外側に張り出させる。これにより、作業者は、二組目の刈払コード体200について第6の取り付け方が完了する。
【0073】
そして、作業者は、これまでの各取り付け方で取り付けた刈払コード体200と同様にして草刈り作業を行うことができる。なお、この第6の取り付け方は、主として、前記第4または第5の取り付け方で取り付けたコード本体201の長さが短くなった場合の取り付け方であるが、これまでの各取り付け方で取り付けられる長さを有するコード本体201であってもよい。
【0074】
また、この第6の取り付け方においては、図14に示すように、三組目および四組目の各刈払コード体200を刈払機用ロータ100に取り付けることもできる。この場合、三組目および四組目の各刈払コード体200は、一組目の刈払コード体200と二組目の刈払コード体200との間にそれぞれ配置することができる。すなわち、4組の各刈払コード体200は、刈払機用ロータ100の周方向に90°ごとに取り付けることができる。なお、図14においては、見易くするため、刈払機用ロータ100、コード本体201およびストッパ体210の符号のみ示している。
【0075】
このコード本体201は、前記と同様に、草刈り作業によって刈部204の長さが摩耗によって次第に短くなる。したがって、作業者は、刈払機用ロータ100の外周部からの刈部204の張出量が少なくなってきた場合には、各コード本体201を第7の取り付け方または第8の取り付け方に付け替える。
【0076】
(第7の取り付け方)
具体的には、作業者は、図15に示すように、コード本体201の刈部204をコード体保持部110cから引き抜いた後、ストッパ体210を第1の屈曲部202およびコード体保持部110a内からそれぞれ引き抜ぬいて第1の屈曲部202全体をコード体保持部110a内から引き抜く。すなわち、作業者は、コード本体201を一旦刈払機用ロータ100から取り外す。
【0077】
次に、作業者は、コード本体201の向きを第1の取り付け方における向きとは反対向きとなるようにコード本体201の向きを180°反転させた向きでコード体保持部110aに挿入してコード体保持部110aに対して径方向内側に露出させる。つまり、作業者は、コード本体201の刈部204が刈払機用ロータ100の回転方向の前方側に位置する向きで刈払機用ロータ100に取り付ける。
【0078】
次に、作業者は、ストッパ体210における挿込部211をコード体保持部110a内に配置した状態で延長部212を第1の屈曲部202の内側に起立した姿勢で配置する。これにより、ストッパ体210は、上板104の内周部と第1の屈曲部202との間に配置されて第1の屈曲部202がコード体保持部110aに対して刈払機用ロータ100の径方向外側に抜けることを防止する。これにより、作業者は、一組目の刈払コード体200について第7の取り付け方が完了する。
【0079】
次に、作業者は、二組目の刈払コード体200について一組目の刈払コード体200と同様の手順で刈払機用ロータ100に付け替える。具体的には、作業者は、コード本体201の刈部204をコード体保持部110iから引き抜いた後、ストッパ体210を第1の屈曲部202およびコード体保持部110g内からそれぞれ引き抜ぬいて第1の屈曲部202全体をコード体保持部110g内から引き抜く。すなわち、作業者は、コード本体201を一旦刈払機用ロータ100から取り外す。
【0080】
次に、作業者は、コード本体201の向きを第1の取り付け方における向きとは反対向きとなるようにコード本体201の向きを180°反転させた向きでコード体保持部110gに挿入してコード体保持部110gに対して径方向内側に露出させる。つまり、作業者は、コード本体201の刈部204が刈払機用ロータ100の回転方向の前方側に位置する向きで刈払機用ロータ100に取り付ける。
【0081】
次に、作業者は、ストッパ体210における挿込部211をコード体保持部110g内に配置した状態で延長部212を第1の屈曲部202の内側に起立した姿勢で配置する。これにより、ストッパ体210は、上板104の内周部と第1の屈曲部202との間に配置されて第1の屈曲部202がコード体保持部110gに対して刈払機用ロータ100の径方向外側に抜けることを防止する。これにより、作業者は、二組目の刈払コード体200について第7の取り付け方が完了する。
【0082】
そして、作業者は、これまでの各取り付け方で取り付けた刈払コード体200と同様にして草刈り作業を行うことができる。この場合、2つのコード本体201は、刈払機用ロータ100の回転方向の前方側に傾斜した状態から回転駆動を開始するが、刈払機用ロータ100の回転駆動による遠心力によって刈払機用ロータ100の回転方向の後方側に湾曲した状態となる(図15において二点鎖線参照)。したがって、作業者は、回転する刈払コード体200を草や低木に当てることによって草や低木を刈ることができる。また、この草刈り作業時においては、ストッパ体210が閂として作用するため、コード本体201のコード体保持部110a,110gから抜けがそれぞれ防止される。
【0083】
(第8の取り付け方)
また、作業者は、図15に示す第7の取り付け方で刈払コード体200を取り付けるには刈払コード体200の長さが若干短い場合には、図16に示す第8の取り付け方で刈払コード体200を取り付けることもできる。
【0084】
具体的には、作業者は、コード本体201の刈部204をコード体保持部110cから引き抜いた後、ストッパ体210を第1の屈曲部202およびコード体保持部110a内からそれぞれ引き抜ぬいて第1の屈曲部202全体をコード体保持部110a内から引き抜く。すなわち、作業者は、コード本体201を一旦刈払機用ロータ100から取り外す。
【0085】
次に、作業者は、コード本体201における第2の屈曲部203をコード体保持部110a内に挿入してコード体保持部110aに対して径方向内側に露出させる。この場合、作業者は、第1の屈曲部202が支柱103lに引っ掛かるまで第2の屈曲部203をコード体保持部110a内に押し込む。これにより、コード本体201は、刈部204がコード体保持部110a内から外側に張り出した状態となる。
【0086】
次に、作業者は、ストッパ体210における挿込部211をコード体保持部110a内に配置した状態で延長部212を第2の屈曲部203の内側に起立した姿勢で配置する。これにより、ストッパ体210は、上板104の内周部と第2の屈曲部203との間に配置されて第2の屈曲部203がコード体保持部110aに対して刈払機用ロータ100の径方向外側に抜けることを防止する。これにより、作業者は、一組目の刈払コード体200について第8の取り付け方が完了する。
【0087】
次に、作業者は、二組目の刈払コード体200について一組目の刈払コード体200と同様の手順で刈払機用ロータ100に付け替える。具体的には、作業者は、コード本体201の刈部204をコード体保持部110iから引き抜いた後、ストッパ体210を第1の屈曲部202およびコード体保持部110g内からそれぞれ引き抜ぬいて第1の屈曲部202全体をコード体保持部110g内から引き抜く。すなわち、作業者は、コード本体201を一旦刈払機用ロータ100から取り外す。
【0088】
次に、作業者は、コード本体201における第2の屈曲部203をコード体保持部110g内に挿入してコード体保持部110gに対して径方向内側に露出させる。この場合、作業者は、第1の屈曲部202が支柱103fに引っ掛かるまで第2の屈曲部203をコード体保持部110g内に押し込む。これにより、コード本体201は、刈部204がコード体保持部110g内から外側に張り出した状態となる。
【0089】
次に、作業者は、ストッパ体210における挿込部211をコード体保持部110g内に配置した状態で延長部212を第2の屈曲部203の内側に起立した姿勢で配置する。これにより、ストッパ体210は、上板104の内周部と第2の屈曲部203との間に配置されて第2の屈曲部203がコード体保持部110gに対して刈払機用ロータ100の径方向外側に抜けることを防止する。これにより、作業者は、一組目の刈払コード体200について第8の取り付け方が完了する。
【0090】
そして、作業者は、これまでの各取り付け方で取り付けた刈払コード体200と同様にして草刈り作業を行うことができる。この場合、2つのコード本体201は、刈払機用ロータ100の回転方向の後方側に若干傾斜した状態から回転駆動を開始するが、刈払機用ロータ100からの張り出し量が少ないためそのままの状態を略維持して回転する。したがって、作業者は、回転する刈払コード体200を草や低木に当てることによって草や低木を刈ることができる。また、この草刈り作業時においては、ストッパ体210が閂として作用するため、コード本体201のコード体保持部110a,110gから抜けがそれぞれ防止される。
【0091】
なお、この第7または第8の取り付け方は、主として、前記第6の取り付け方で取り付けたコード本体201の長さが短くなった場合の取り付け方であるが、これまでの各取り付け方で取り付けられる長さを有するコード本体201であってもよい。また、この第7または第8の取り付け方においては、前記第6の取り付け方と同様に、三組以上の刈払コード体200を取り付けることができる。この場合、三組以上の刈払コード体200は、一組目および二組目の各刈払コード体がそれぞれ取り付けられた各コード体保持部110a,110gに対してそれぞれ周方向に隣接するコード体保持部110b,110hに取り付けることができる。
【0092】
このコード本体201は、草刈り作業によって刈部204の長さが摩耗によって次第に短くなる。したがって、作業者は、刈払機用ロータ100の外周部からの刈部204の張出量が少なくなってきた場合には、各コード本体201を第9の取り付け方に付け替える。
【0093】
(第9の取り付け方)
具体的には、作業者は、図17に示すように、ストッパ体210を第1の屈曲部202(または第2の屈曲部203)およびコード体保持部110a内からそれぞれ引き抜ぬいて第1の屈曲部202(または第2の屈曲部203)全体をコード体保持部110a内から引き抜く。すなわち、作業者は、コード本体201を一旦刈払機用ロータ100から取り外す。
【0094】
次に、作業者は、コード本体201の向きを第7の取り付け方における向きとは反対向き(すなわち、第1または第8の取り付け方と同じ向き)となるようにコード本体201の向きを180°反転させた向きでコード体保持部110aに第1の屈曲部202を挿入してコード体保持部110aに対して径方向内側に露出させる。つまり、作業者は、コード本体201の刈部204が刈払機用ロータ100の回転方向の後方側に位置する向きで刈払機用ロータ100に取り付ける。なお、作業者は、第8の取り付け方から第9の取り付け方に付け替える場合には、コード本体201の向きを変えることなくそのままの向きでコード体保持部110aに第1の屈曲部202を挿入してコード体保持部110aに対して径方向内側に露出させる。
【0095】
次に、作業者は、コード本体201における第2の屈曲部203をプライヤなどの工具を用いて直線状に延ばして屈曲状態を解消する。
【0096】
次に、作業者は、ストッパ体210における挿込部211をコード体保持部110a内に配置した状態で延長部212を第1の屈曲部202の内側に起立した姿勢で配置する。これにより、ストッパ体210は、上板104の内周部と第1の屈曲部202との間に配置されて第1の屈曲部202がコード体保持部110aに対して刈払機用ロータ100の径方向外側に抜けることを防止する。これにより、作業者は、一組目の刈払コード体200について第7の取り付け方が完了する。
【0097】
次に、作業者は、二組目の刈払コード体200について一組目の刈払コード体200と同様の手順で刈払機用ロータ100に付け替える。具体的には、作業者は、ストッパ体210を第1の屈曲部202(または第2の屈曲部203)およびコード体保持部110g内からそれぞれ引き抜ぬいて第1の屈曲部202(または第2の屈曲部203)全体をコード体保持部110g内から引き抜く。すなわち、作業者は、コード本体201を一旦刈払機用ロータ100から取り外す。
【0098】
次に、作業者は、コード本体201の向きを第7の取り付け方における向きとは反対向き(すなわち、第1または第8の取り付け方と同じ向き)となるようにコード本体201の向きを180°反転させた向きでコード体保持部110gに第1の屈曲部202を挿入してコード体保持部110gに対して径方向内側に露出させる。つまり、作業者は、コード本体201の刈部204が刈払機用ロータ100の回転方向の後方側に位置する向きで刈払機用ロータ100に取り付ける。なお、作業者は、第8の取り付け方から第9の取り付け方に付け替える場合には、コード本体201の向きを変えることなくそのままの向きでコード体保持部110gに第1の屈曲部202を挿入してコード体保持部110gに対して径方向内側に露出させる。
【0099】
次に、作業者は、コード本体201における第2の屈曲部203をプライヤなどの工具を用いて直線状に延ばして屈曲状態を解消する。
【0100】
次に、作業者は、ストッパ体210における挿込部211をコード体保持部110g内に配置した状態で延長部212を第1の屈曲部202の内側に起立した姿勢で配置する。これにより、ストッパ体210は、上板104の内周部と第1の屈曲部202との間に配置されて第1の屈曲部202がコード体保持部110gに対して刈払機用ロータ100の径方向外側に抜けることを防止する。これにより、作業者は、二組目の刈払コード体200について第9の取り付け方が完了する。
【0101】
そして、作業者は、これまでの各取り付け方で取り付けた刈払コード体200と同様にして草刈り作業を行うことができる。この場合、2つのコード本体201は、刈払機用ロータ100の回転方向の後方側に若干傾斜した状態から回転駆動を開始するが、刈払機用ロータ100からの張り出し量が少ないためそのままの状態を略維持して回転する。したがって、作業者は、回転する刈払コード体200を草や低木に当てることによって草や低木を刈ることができる。また、この草刈り作業時においては、ストッパ体210が閂として作用するため、コード本体201のコード体保持部110a,110gから抜けがそれぞれ防止される。
【0102】
なお、この第9の取り付け方は、主として、前記第7または第8の取り付け方で取り付けたコード本体201の長さが短くなった場合の取り付け方であるが、これまでの各取り付け方で取り付けられる長さを有するコード本体201であってもよい。また、この第9の取り付け方においては、前記第5ないし前記第8の取り付け方と同様に、三組以上の刈払コード体200を取り付けることができる。この場合、三組以上の刈払コード体200は、一組目および二組目の各刈払コード体がそれぞれ取り付けられた各コード体保持部110a,110gに対してそれぞれ周方向に隣接するコード体保持部110b,110hに取り付けることができる。
【0103】
すなわち、二組目以上の各刈払コード体200は、刈払コード体200同士がコード体保持部110内にて物理的に干渉しない範囲で任意のコード体保持部110に対して取り付けることができる。この場合、各刈払コード体200は、刈払機用ロータ100の周方向に均等配置することで刈払機用ロータ100の回転駆動を安定化させることができる。
【0104】
このコード本体201は、草刈り作業によって刈部204の長さが摩耗によって次第に短くなる。したがって、作業者は、刈払機用ロータ100の外周部からの刈部204の張出量が草刈り作業が不能なほど少なくなってきた場合には、各コード本体201をそれぞれ刈払機用ロータ100から取り外して草刈り作業を終了する。この場合、刈払機用ロータ100から取り外されたコード本体201およびストッパ体210は廃棄されてもよいが、コード本体201はストッパ体210として再利用できるとともにストッパ体210はストッパ体210として継続して新たなコード本体201とともに使用することができる。
【0105】
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、刈払コード体200は、コード本体201における第1の屈曲部202によって刈払機用ロータ100における2つの支柱103間に挿し込み易いとともに第2の屈曲部203によって第2の屈曲部203以降に延びる刈部204が刈払機用ロータ100側に屈曲して残余の2つの支柱103間に挿し込み易く刈払機用ロータ100への装着を簡単にすることができる。また、本発明に係る刈払コード体200は、第1の屈曲部202および第2の屈曲部203によって刈払機用ロータ100に取り付けられる部分の長さが長くなって刈払機用ロータ100の外側に露出する部分が短くなることで刈払い作業中における石または縁石などの衝突による刈払コード体200の切断を抑制することができる。
【0106】
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、各変形例の説明においては、上記実施形態と同様の部分については同じ符号を付して重複する説明は省略する。
【0107】
例えば、上記実施形態においては、刈払機用ロータ100は、12個の支柱103a~103lを備えて構成した。しかし、刈払機用ロータ100は、少なくとも3つの支柱103をベース体101の周方向に沿って備えていれよい。この場合、各支柱103間の間隔(コード体保持部110の横幅W)は、均一であってもよしい互いに異なる間隔であってもよい。
【0108】
また、上記実施形態においては、刈払コード体200は、1つの刈払機用ロータ100に対して2つ装着した。しかし、刈払コード体200は、1つの刈払機用ロータ100に対して少なくとも1つ装着すればよい。
【0109】
また、上記実施形態においては、刈払コード体200は、第1の屈曲部202に対して第2の屈曲部203および刈部204が刈払機用ロータ100に対して図示右側(換言すれば、時計回り)に延びる向きで取り付けた。しかし、刈払コード体200は、図18に示すように、第1の屈曲部202に対して第2の屈曲部203および刈部204が刈払機用ロータ100に対して図示左側(換言すれば、反時計回り)に延びる向きで取り付けることもできる。
【0110】
また、上記実施形態においては、コード本体201は、刈部204が第2の屈曲部203の屈曲方向と同じ方向に湾曲して形成されている。これにより、コード本体201は、刈部204における突状に張り出す側が回転方向の前方側に位置するように刈払機用ロータ100に取り付けられることで草刈り作業時に石または縁石などの硬質物に衝突した際に回転方向の後方側に容易に傾倒してコード本体201の損傷または硬質物の飛散を抑制することができる。また、コード本体201は、湾曲していることで丸め易くコンパクトに保管し易くすることができる。
【0111】
しかし、コード本体201は、図19に示すように、刈部204が第2の屈曲部203の屈曲方向とは反対側に湾曲して形成されていてもよい。これによれば、コード本体201は、刈払機用ロータ100に取り付ける際に径方向外側に反っていることで刈払機用ロータ100の外側から掴み易く取付け作業を容易にすることができる。また、コード本体201は、湾曲することなく直線状に形成することもできる。
【0112】
また、コード本体201は、図20および図21にそれぞれ示すように、刈部204の長手方向の中央部分に第2の屈曲部203の屈曲方向と反対方向に折れ曲がって形成された第3の屈曲部205を形成することもできる。これによれば、コード本体201は、刈部204における突状に張り出す側が回転方向の後方側に位置するように刈払機用ロータ100に取り付けられることでコード本体201(刈部204)の先端部側が回転方向の前方側に屈曲するため、草刈り作業時に先端部に草が衝突した際における回転方向後方側への倒れを抑制して切れ味の低下を抑制することができる。
【0113】
また、上記実施形態においては、コード本体201は、断面形状が方形であり、かつ角部を構成して長手方向に沿って延びる稜線部分を高さが一定の直線状に形成した。しかし、コード本体201は、図22に示すように、外表面に長手方向に沿って突出する複数の突起部206を備えて構成することもできる。これによれば、コード本体201は、被切断対象物の切断を促進することができる。また、コード本体201は、第1の屈曲部202にも突起部206が形成されているため、この第1の屈曲部202の内側に配置するストッパ体210の保持力を高めて脱落することを防止することができる。なお、この突起部206は、ストッパ体210に形成することもできる。
【0114】
また、上記実施形態においては、ストッパ体210は、延長部212を備えて構成した。これにより、ストッパ体210は、コード本体201またはコード体保持部110に延長部212を引っ掛けることでストッパ体210の保持力を高めて脱落することを防止することができる。しかし、ストッパ体210は、延長部212を省略して挿込部211のみで構成することもできる。
【0115】
また、上記実施形態においては、刈払コード体200は、コード本体201とストッパ体210とで構成した。しかし、刈払コード体200は、ストッパ体210を省略してコード本体201のみで構成することもできる。この場合、刈払コード体200は、図23に示すように、第1の屈曲部202を上板104の内周部に引っ掛けて取り付けることができる。具体的には、刈払コード体200は、図22における右半分に取り付けられている刈払コード体200のように、第1の屈曲部202から端部との間の端部207を上板104上に載せることで第1の屈曲部202を上板104の内周部に引っ掛けて取り付けることができる。また、刈払コード体200は、図22における左半分に取り付けられている刈払コード体200のように、第1の屈曲部202から端部との間の端部207を上板104側に折り曲げることで第1の屈曲部202を上板104の内周部に引っ掛けて取り付けることができる。
【符号の説明】
【0116】
W…コード体保持部の横幅、H…コード体保持部の高さ、
90…刈払機、91…操作棹、92…ロータ保持部、92a…ロータ受け部、92b…ロータ押さえ具、93…防護カバー、
100…刈払機用ロータ、101…ベース体、102…取付孔、103,103a~103l…支柱、104…上板、
110,110a~110l…コード体保持部、
200…刈払コード体、201…コード本体、202…第1の屈曲部、203…第2の屈曲部、204…刈部、205…第3の屈曲部、206…突起部、207…端部、
210…ストッパ体、211…挿込部、212…延長部。
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