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特開2022-174553ステータス管理装置、ステータス管理システム、ステータス管理方法、及びプログラム
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  • 特開-ステータス管理装置、ステータス管理システム、ステータス管理方法、及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174553
(43)【公開日】2022-11-24
(54)【発明の名称】ステータス管理装置、ステータス管理システム、ステータス管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20221116BHJP
   G06Q 10/10 20120101ALI20221116BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q10/10 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021080431
(22)【出願日】2021-05-11
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】山本 浩
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA10
5L049AA12
(57)【要約】
【課題】 同期コミュニケーションするにあたり、プライバシーに配慮しながら相手の状況に関する正確な情報を提示できる。
【解決手段】 本発明のステータス管理装置は、利用者のステータスを示すステータス情報を表示するステータス表示手段と、特定の作業実施時において利用者を予め撮像した画像データを含む作業パターンを格納した作業パターン格納手段と、作業パターン格納手段に格納された特定の作業実施時における利用者の作業パターン及び利用者を撮像している画像データを用いて利用者の実際のステータス情報を解析するステータス解析手段と、ステータス表示手段に表示されたステータス情報と、ステータス解析手段によって解析された実際のステータス情報とに基づいて、ステータス表示手段の表示するステータス情報を更新する表示更新手段と、を含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同期コミュニケーションツールの利用者のステータスを示すステータス情報を表示するステータス表示手段と、
特定の作業実施時において前記利用者を予め撮像した画像データを含む作業パターンを格納した作業パターン格納手段と、
前記作業パターン格納手段に格納された前記特定の作業実施時における前記利用者の前記作業パターン及び前記利用者を撮像している画像データを用いて前記利用者の実際のステータス情報を解析するステータス解析手段と、
前記ステータス表示手段に表示された前記ステータス情報と、前記ステータス解析手段によって解析された前記実際のステータス情報とに基づいて、前記ステータス表示手段の表示する前記ステータス情報を更新する表示更新手段と、
を含む、ステータス管理装置。
【請求項2】
前記表示更新手段は、前記ステータス表示手段に表示された前記ステータス情報と、前記ステータス解析手段によって解析された前記実際のステータス情報とが一致しない場合、前記ステータス表示手段が表示する前記ステータス情報を、前記ステータス解析手段によって解析された前記実際のステータス情報に更新する、請求項1に記載のステータス管理装置。
【請求項3】
前記特定の作業実施時における前記利用者を撮像した画像データを解析して前記特定の作業実施時における画像を表現する特徴量に関する情報を含む作業パターンを作成する作業パターン作成手段を更に備える、請求項1又は2に記載のステータス管理装置。
【請求項4】
前記作業パターン作成手段は、前記利用者の作業が切り替わるタイミングで前記作業パターンの作成を開始する、請求項3に記載のステータス管理装置。
【請求項5】
前記作業パターン作成手段は、作成した前記作業パターンに対応する特徴量を有する作業パターンが前記作業パターン格納手段に格納されていない場合、前記作成した前記作業パターンを前記作業パターン格納手段に格納する、請求項3又は4に記載のステータス管理装置。
【請求項6】
前記作業パターン格納手段に格納された前記作業パターンは、前記作業パターンに紐づけられた重み係数が付与されており、
前記作業パターン格納手段は、作成した前記作業パターンに対応する特徴量を有する作業パターンが前記作業パターン格納手段に格納されていた場合、前記作業パターンに紐づけられた重み係数をインクリメントする、請求項3~5のいずれか一項に記載のステータス管理装置。
【請求項7】
前記作業パターン格納手段は、最終アクセス日が一定期間より前である場合、又は、作業パターンに紐づけられた重み係数が一定の閾値以下である場合に格納している作業パターンを削除する、請求項1~6のいずれか一項に記載のステータス管理装置。
【請求項8】
同期コミュニケーションツールの利用者の利用者端末と、
ステータス管理装置と、を備え、
前記ステータス管理装置は、前記利用者のステータスを示すステータス情報を表示するステータス表示手段と、
特定の作業実施時において前記利用者を予め撮像した画像データを含む作業パターンを格納した作業パターン格納手段と、
前記作業パターン格納手段に格納された前記特定の作業実施時における前記利用者の前記作業パターン及び前記利用者を撮像している画像データを用いて前記利用者の実際のステータス情報を解析するステータス解析手段と、
前記ステータス表示手段に表示された前記ステータス情報と、前記ステータス解析手段によって解析された前記実際のステータス情報とに基づいて、前記ステータス表示手段の表示する前記ステータス情報を更新する表示更新手段と、
を含むステータス管理システム。
【請求項9】
コンピュータが、
同期コミュニケーションツールの利用者のステータスを示すステータス情報を表示し、
格納された特定の作業実施時における前記利用者の作業パターン及び前記利用者を撮像している画像データを用いて前記利用者の実際のステータス情報を解析し、
前記ステータス情報と、前記解析された前記実際のステータス情報とに基づいて、前記ステータス情報を更新するステータス管理方法。
【請求項10】
同期コミュニケーションツールの利用者のステータスを示すステータス情報を表示する処理と、
格納された特定の作業実施時における前記利用者の作業パターン及び前記利用者を撮像している画像データを用いて前記利用者の実際のステータス情報を解析する処理と、
前記ステータス情報と、前記解析された前記実際のステータス情報とに基づいて、前記ステータス情報を更新する処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ステータス管理装置、ステータス管理システム、ステータス管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、同期コミュニケーションを行うために相手の状況を把握する方法としては、スケジュール共有ツール(Microsoft Outlook(登録商標)等)で公開されている相手のスケジュール情報やコラボレーションツール(Microsoft Teams(登録商標)等)のプレゼンス情報(連絡可能、予定あり、取込み中、離席中等)を確認した上で、相手に連絡をしていた。プレゼンス情報とは、PC(Personal Computer)利用者について、連絡可能、予定あり、取込み中、離席中等のスケジュール情報が入力されている、一定時間PCの操作が行われていない状態である離席中等PCから自動的に収集できる情報のほか、PC利用者が自ら設定した状態である取込み中等の情報を指し、PC利用者が現在どのような状態であるの情報を指す。
【0003】
特許文献1には、テレワーカのスケジュール情報とテレワーク作業状況を参照して、各テレワーカの行動状況情報を表示する技術が記載されている。特許文献2には、相手側のオフィスにカメラを設置し、相手の状況を映像として確認することで把握可能な情報を増やし、相手と連絡可能なツール(電話、メール等)の判断精度を上げる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-351805 号公報
【特許文献2】特開2017-022438 号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載された発明は、ツールで得られる情報は実際の状況と乖離している場合があり、同期コミュニケーションの機会のロスや失敗が発生する。また、特許文献2に開示された発明では、連絡相手に自分の映像を表示させることになるため、テレワーク環境として自宅で業務を行う場合や、カフェ等公共の場で業務を行う時に他人が映像に映りこんでしまう等プライバシーの観点で適用が困難な場合がある。また、特許文献2に記載された発明では、映像から得られた情報によってスケジュール情報やプレゼンス情報の変更までは行えないため、同期コミュニケーションのロスや失敗をなくす解決策にはならない。
【0006】
本開示の目的の一例は、同期コミュニケーションをするにあたり、プライバシーに配慮しながら相手の状況に関する正確な情報を提示することを可能にしたステータス管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様におけるステータス管理装置は、コミュニケーションツールの利用者のステータスを示すステータス情報を表示するステータス表示手段と、特定の作業実施時において利用者を予め撮像した画像データを含む作業パターンを格納した作業パターン格納手段と、作業パターン格納手段に格納された特定の作業実施時における利用者の作業パターン及び利用者を撮像している画像データを用いて利用者の実際のステータス情報を解析するステータス解析手段と、ステータス表示手段に表示されたステータス情報と、ステータス解析手段によって解析された実際のステータス情報に基づいて、ステータス表示手段の表示するステータス情報を更新する表示更新手段と、を含む。
【0008】
本開示の一態様におけるステータス管理システムは、同期コミュニケーションツールの利用者の利用者端末と、ステータス管理装置と、を備え、ステータス管理装置は、利用者のステータスを示すステータス情報を表示するステータス表示手段と、特定の作業実施時において利用者を予め撮像した画像データを含む作業パターンを格納した作業パターン格納手段と、作業パターン格納手段に格納された特定の作業実施時における利用者の作業パターン及び利用者を撮像している画像データを用いて利用者の実際のステータス情報を解析するステータス解析手段と、ステータス表示手段に表示されたステータス情報と、ステータス解析手段によって解析された実際のステータス情報とに基づいて、ステータス表示手段の表示するステータス情報を更新する表示更新手段と、を含む。
【0009】
本開示の一態様におけるステータス管理方法は、コンピュータが、同期コミュニケーションツールの利用者のステータスを示すステータス情報を表示し、格納された特定の作業実施時における利用者の作業パターン及び利用者を撮像している画像データを用いて利用者の実際のステータス情報を解析し、ステータス情報と、解析された実際のステータス情報とに基づいて、ステータス表示手段の表示するステータス情報を更新する。
【0010】
本開示の一態様におけるプログラムは、コンピュータに、同期コミュニケーションツールの利用者のステータスを示すステータス情報を表示する処理と、格納された特定の作業実施時における利用者の作業パターン及び利用者を撮像している画像データを用いて利用者の実際のステータス情報を解析する処理と、ステータス情報と、解析された実際のステータス情報とに基づいて、ステータス表示手段の表示するステータス情報を更新する処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明による効果の一例は、同期コミュニケーションするにあたり、プライバシーに配慮しながら相手の状況に関する正確な情報を提示できることである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、第一の実施形態におけるステータス管理装置の構成を示すブロック図である。
図2図2は、第一の実施形態におけるステータス管理装置をコンピュータ装置とその周辺装置で実現したハードウェア構成を示す図である。
図3図3は、第一の実施形態における利用者の情報を記憶する一例を示す図である。
図4図4は、第一の実施形態において、識別する作業項目の情報を記憶する一例を示す図である
図5図5は、第一の実施形態において、ステータス情報の表示例を説明する図である
図6図6は、第一の実施形態において、作業パターン格納部に格納された作業パターンの一例を示す図である。
図7図7は、第一の実施形態におけるスケジュール表及びステータス表の一例を示す。
図8図8は、第一の実施形態のステータス情報を更新する例を説明するための図である。
図9図9は、第一の実施形態のステータス情報を更新する例を説明するための図である。
図10図10は、第一の実施形態の動作を示すフローチャートである。
図11図11は、第二の実施形態の構成を示すブロック図である。
図12図12は、第二の実施形態の作業パターンファイルを作成する例を説明するための図である。
図13図13は、第二の実施形態の作業パターンファイルを作成する例を説明するための図である。
図14図14は、第二の実施形態の作業パターンファイルを作成する例を説明するための図である。
図15図15は、第二の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
[第一の実施形態]
<ステータス管理システム>
図1は、第一の実施形態のステータス管理システムの構成を示すブロック図である。図1に示すステータス管理システムは、ステータス管理装置100、利用者端末200を備える。ステータス管理装置100は、利用者端末200のそれぞれと通信網300を通じて通信可能に接続される。ステータス管理装置100は、ステータス表示部101、作業パターン格納部102、ステータス解析部103及び表示更新部104を備えている。
<利用者端末>
利用者端末200は、同期コミュニケーションの利用者が保持する情報通信端末である。利用者端末200は、カメラを備え、利用者のステータスを識別する画像を撮像することが可能となっている。また、利用者端末200には、利用者のスケジュールが格納されている。利用者端末200は、例えば、スマートフォンやPCである。
<ステータス管理装置>
図2は、本開示の第一の実施形態におけるステータス管理装置100を、プロセッサを含むコンピュータ装置500で実現したハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示されるように、ステータス管理装置100は、CPU(Central Processing Unit)501、ROM502、RAM503等のメモリ、プログラム504を格納するハードディスク等の記憶装置505、ネットワーク接続用の通信I/F(Interface)508、データの入出力を行う入出力インターフェース511を含む。また、ステータス管理装置100は、バス512を介して入力装置509および出力装置510に接続されている。本実施形態において、ステータス管理装置100は、各利用者の利用者端末200から送信された、各利用者のスケジュールやステータス情報及び利用者端末200により撮像された画像データを、ネットワーク接続用の通信I/F(Interface)508を介して受信する。
【0015】
本実施形態において、記憶装置505には、互いに同期コミュニケーションを利用して連絡を取り合うグループ内での利用者の情報及び作業項目を管理するためのデータが格納されている。図3は、第一の実施形態における利用者の情報を記憶する一例を示す図である。図3に示すように、利用者に関する情報は、例えば、利用者IDと氏名とが紐づいて記憶されている。図4は、第一の実施形態において、ステータス管理装置100が識別する作業項目の情報を記憶する一例を示す図である。図4に示すように、ステータス管理装置100が識別する作業項目に関する情報は、例えば、利用者がスケジュールとして設定できる作業項目を管理する表である。図4の例では、作業項目ID、作業項目名、同期コミュニケーションでの連絡可否及び同期コミュニケーションでの連絡可否を判断するために識別すべき作業であるかどうかを示す識別対象に関する情報が含まれる。図4において、識別対象の欄に「〇」が表示されている場合は、ステータス管理装置100が識別する作業項目となる。
【0016】
CPU501は、オペレーティングシステムを動作させて第一の実施形態に係るステータス管理装置100の全体を制御する。また、CPU501は、例えばドライブ装置507等に装着された記録媒体506からメモリにプログラムやデータを読み出す。また、CPU501は、第一の実施の形態におけるステータス表示部101、作業パターン格納部102、ステータス解析部103および表示更新部104及び一部として機能し、プログラムに基づいて後述する図10に示すフローチャートにおける処理または命令を実行する。
【0017】
記録媒体506は、例えば光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、又は半導体メモリカード等である。記録媒体の一部である半導体メモリカード等は、不揮発性記憶装置であり、そこにプログラムを記録する。また、プログラムは、通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからダウンロードされてもよい。
【0018】
入力装置509は、例えばマウスやキーボード、内蔵のキーボタン等で実現され、入力操作に用いられる。入力装置509は、マウスやキーボード、内蔵のキーボタンに限らず、例えばタッチパネルでもよい。出力装置510は、例えばディスプレイで実現され、出力を確認するために用いられる。
【0019】
以上のように、図1に示す第一の実施形態は、図2に示されるコンピュータ・ハードウェアによって実現される。ただし、図1のステータス管理装置100が備える各部の実現手段は、以上説明した構成に限定されない。またステータス管理装置100は、物理的に結合した一つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した二つ以上の装置を有線または無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。たとえば、入力装置509及び出力装置510は、コンピュータ装置500とネットワークを経由して接続されていてもよい。
【0020】
ステータス表示部101は、同期コミュニケーションツールの利用者のステータスを示すステータス情報を表示するように制御する手段である。ステータス表示部101は、利用者端末200に格納されているステータス情報を受信し、同じグループの他の利用者の利用者端末200に表示する。図5は、第一の実施形態において、ステータス情報の表示例を説明する図である。図5におけるステータス確認画面Dは、例えば、同期コミュニケーションの利用者が他の利用者のステータス情報の取得を要求する操作をしたことをトリガとして、各利用者の利用者端末200に格納されている各利用者のスケジュールや利用者のステータス状態を取得し、取得した情報を利用者端末200の画面に表示する。図5に示すように、例えば、利用者Aが他の利用者のステータス情報を要求する操作をした場合、利用者Aの利用者端末210の画面には、他の利用者である利用者B、利用者C及び利用者Dのステータス情報が表示される。ステータス情報としては、例えば、利用者の氏名、在席、会議、電話といった作業項目及び連絡の可否が表示される。ステータス表示部101は、取得したステータス情報のうち作業項目を表す情報を表示更新部104に出力する。
【0021】
作業パターン格納部102は、特定の作業実施時において利用者を予め撮像した画像データを含む作業パターンを格納した手段である。特定の作業実施とは、例えば、同期コミュニケーションツールにおいて識別可能な作業である。作業パターンとは、利用者端末に搭載されたカメラ等により利用者を撮像した画像データ又は映像データを、利用者が現在実施している作業を認識するために用いるデータである。図6は、第一の実施形態において、作業パターン格納部102に格納された作業パターンの一例を示す図である。作業パターンは、図6に示すように、例えば、作業パターン表1000と作業パターンファイル2000の情報を含む。作業パターン表1000は、作業パターンの一覧を管理する情報であり、作業パターンID、ファイル名、利用者ID、利用者名、作業項目ID、作業項目名、最終アクセス日、パターンデータの信頼性を示す重み係数が含まれる。作業パターンファイルは、利用者の各作業実施時の画像データの特徴量を示すデータをそれぞれファイルに格納したものである。例えば、作業パターンファイルpattern1.datは、PCで人が作業している特徴量を保存したファイルを示しており、作業パターン表の作業パターンIDの「PT01」から、利用者がPCの前にいる場合は、在席していると判断することができる。作業パターンファイルpattern2.datは、ヘッドホンを着用している特徴量を保存したファイルを示しており、作業パターン表の作業パターンID「PT02」から、利用者がヘッドホンを着用している場合は、会議を実施していると判断することができる。作業パターンファイルpattern3.datは、PCのみの特徴量を保存したファイルを示しており、作業パターン表の作業パターンIDの「PT03」から、利用者がPCの前にいない場合は、離席していると判断することができる。
【0022】
ステータス解析部103は、作業パターン格納部102に格納された特定の作業実施時における利用者の作業パターン及び利用者を撮像している画像データを用いて利用者の実際のステータス情報を解析する手段である。ステータス解析部103は、同期コミュニケーションの利用者が他の利用者のステータス情報の取得を要求する操作をしたタイミング又は、利用者のいずれかが作業内容を切り替えたことを検知したタイミングで利用者の実際のステータス情報を解析する。ステータス解析部103は、各利用者端末200によって利用者を撮像している画像データをそれぞれの利用者端末200から取得する。次いで、ステータス解析部103は、取得した画像データを、作業パターン格納部102に格納された特定の作業実施時における利用者の作業パターンを利用してパターンマッチング処理で解析することで、利用者が現在行っている作業項目である実際のステータスを特定する。具体的には、作業パターン格納部102に格納されている作業パターンの中から利用者を撮像している画像データと一致する作業パターンを検索することで、利用者の実際のステータスを解析する。本実施形態において、作業パターンは、図6で示したように、利用者ごとに、作業パターン表1000と作業パターンファイル2000で示される情報を含む。ステータス解析部103は、作業パターン格納部102に格納されている作業パターンの中から利用者を撮像している画像データと一致する作業パターンを特定すると、作業パターン表1000を参照し、特定した各利用者の各作業パターンIDに対応した作業項目名を取得する。作業パターン格納部102に格納されている作業パターンの中から利用者を撮像している画像データと一致する作業パターンを特定する方法としては、例えば、利用者の画像データと作業パターン格納部102に格納されている作業パターンの画像データのそれぞれから特徴量を抽出し、それらの類似度が予め定められた閾値以上である場合に作業パターン格納部102に格納されている作業パターンと利用者を撮像している画像データが一致すると判定する。ここで、特徴量とは、画像内に映っている利用者がヘッドセットを付けている、スマートフォンで会話をしている、PCの前に座っている等、利用者を撮像した画像データの中から利用者の作業状態を識別するための特徴となるデータを、SIFT(Scale-Invariant Feature Transform)やHOG(Histograms of Oriented Gradients)等の公知の映像解析技術を用いて抽出したデータである。ステータス解析部103は、解析した実際のステータス情報として作業項目名を表示更新部104に出力する。
【0023】
表示更新部104は、ステータス表示部101に表示されたステータス情報と、ステータス解析部103によって解析された実際のステータス情報に基づいて、ステータス表示部101の表示するステータス情報を更新する手段である。詳細には、表示更新部104は、ステータス表示部101に表示されたステータス情報と、ステータス解析部103によって解析された実際のステータス情報とが一致しない場合、ステータス表示部101が表示するステータス情報を、ステータス解析部103によって解析された実際のステータス情報に更新する。表示更新部104は、ステータス表示部101から作業項目を表す情報及びステータス解析部103から実際のステータスを示す情報が入力されると、それぞれの情報を比較する。表示更新部104は、ステータス表示部101が表示するステータス情報が実際のステータスを示す情報と異なっている場合は、ステータス表示部101が表示するステータス情報を、実際のステータスを示す情報に更新する。詳細には、図7におけるスケジュール表3000及びステータス表4000の該当する項目を更新する。
【0024】
ここで、表示更新部104が、ステータス表示部101によって表示されるステータス情報を更新する方法を詳細に説明する。図8及び図9は、本実施形態に係る表示更新部104がステータス表示部101の表示するステータス情報を更新する例を説明するための図である。図8に示す例において、同期コミュニケーションをとりたい側の利用者は、利用者Aであり、利用者Aが同期コミュニケーションをとりたい相手は利用者Cである。なお、ステータス管理装置100の記憶装置505には、各利用者のスケジュール表3000とステータス表4000が格納されている。図8に示す時刻「2020/9/8 11:20」に、利用者Aが利用者Cに電話をかけるためにステータス確認画面を起動すると、利用者Aの利用者端末210がステータス管理装置100にアクセスし、利用者Cのスケジュール表3000又はステータス表4000のデータを取得し、利用者端末210の画面に表示する。この時、図8のスケジュール表3000及びステータス表4000における利用者Cの作業項目名は「会議」であるため、図8の利用者Aの利用者端末210の画面にも利用者Cのステータスは「会議」「連絡不可」が表示され、利用者Aは利用者Cに電話をかけられないことを認識する。
【0025】
次いで、図9に示す時刻「2020/9/8 11:40」に、利用者Cが予定よりも早く会議を終えると、利用者Cの利用者端末230が利用者Cの作業内容を認識できる画像の撮像を開始し、撮像した画像データをステータス解析部103に送信する。ステータス解析部103は、画像を受信すると、受信した画像データと作業パターン格納部102に格納されている作業パターンファイルとを比較し、一致する作業パターンとして「PT01」(作業項目は「在席」)と特定し、特定した作業項目名を表示更新部104に出力する。作業項目「在席」は、図8のスケジュール表3000の利用者Cの作業項目「会議」及び図8のステータス表4000の利用者Cの作業項目「会議」とも異なっている。よって、表示更新部104は、スケジュール表の作業項目「会議」と利用者の実態「在席」が異なっていると判断し、図9に示すように、ステータス表4000の利用者Cの表示を「在席」に更新するとともに、利用者Aの利用者端末210の確認画面にも利用者Cが「在席」で「連絡可」のステータスが反映され、利用者Aは11:40の時点では利用者Cに連絡可能であることが認識可能となる。
【0026】
以上のように構成されたステータス管理装置100の動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0027】
図10は、第一の実施形態におけるステータス管理装置100の動作の概要を示すフローチャートである。尚、このフローチャートによる処理は、前述したプロセッサによるプログラム制御に基づいて、実行されても良い。
【0028】
図10に示すように、まずステータス表示部101は、ステータス情報を取得し、他の利用者の利用者端末200の表示部に表示すると共に、表示更新部104に出力する(ステップS101)。次に、ステータス解析部103は、利用者の実際のステータス情報を解析し、表示更新部104に出力する(ステップS102)。
次に、表示更新部104は、ステータス表示部101に表示されたステータス情報と、ステータス解析部103によって解析された実際のステータス情報とが一致しない場合(ステップS103;NO)、ステータス表示部101の表示するステータス情報を、ステータス解析部103によって解析された実際のステータス情報に更新する(ステップS104)。一方、表示更新部104は、ステータス表示部101に表示されたステータス情報と、ステータス解析部103によって解析された実際のステータス情報とが一致する場合(ステップS103;YES)、フローを終了する。
以上で、ステータス管理装置100は、ステータス情報管理の動作を終了する。
【0029】
次に、本開示の第一の実施形態の効果について説明する。上述した本実施形態におけるステータス管理装置100は、同期コミュニケーションするにあたり、プライバシーに配慮しながら相手の状況の情報の正確性を高めることを可能にしたステータス管理装置等を提供できる。その理由は、ステータス表示部101に表示されたステータス情報と、ステータス解析部103によって解析された実際のステータス情報とが一致しない場合、ステータス表示部101に表示されたステータス情報を、ステータス解析部103によって解析された実際のステータス情報に更新するからである。
【0030】
従来技術では、同期コミュニケーションツールで得られる情報は実際の状況と乖離している場合があり、同期コミュニケーションの機会のロスや失敗が発生し、結果として組織活動に無駄が発生してしまうという問題があった。
【0031】
例えば、前提として利用者Aがスケジュール情報として「10:00~12:00は会議(同期コミュニケーション不可)」という情報を公開しているとする。利用者Aの会議が予定よりも早く11:30に終わった時に利用者Aがスケジュール情報を変更しないで、「10:00~12:00は会議」のままとしておくと、利用者Aに電話連絡をしたいと考えている他の利用者は、11:30~12:00に利用者Aに電話をかけられるにも関わらず、会議中だと誤認識して利用者Aへの同期コミュニケーションの機会が失われてしまう(同期コミュニケーションの機会のロス)。また別の例としては、利用者Aがスケジュール情報として「11:00~12:00は在席」(同期コミュニケーション可能)という情報を公開しているとする。しかし、急な用件で11:00~12:00の間に通話していた場合、利用者Aに連絡をしたいと考えている別の利用者は、11:00~12:00は利用者Aに電話がかけられると誤認識し、何度も利用者Aに電話をしても通話中で電話がつながらないことが発生してしまう(同期コミュニケーションの失敗)。
【0032】
これに対し、本実施形態によれば、利用者Aの会議が予定よりも早く終わったとしても、別の利用者は、会議の予定が終わる時刻(12:00)よりも早く「在席」情報が分かるため、同期コミュニケーションの機会のロスを防ぐことができる。また、別の例のように、利用者Aが急な用件で11:00~12:00まで他の電話に対応していても、他の利用者が利用者Aに「連絡できない」状況を認識し、何度も電話することがないため、同期コミュニケーションの失敗という事態を回避することができる。
【0033】
本実施形態の変形について説明する。本実施形態において、作業パターンを示すデータとして格納されている作業パターンファイルは、利用者の各作業実施時の画像データの特徴量を示すデータをファイルとして保存したものであったが、本発明の作業パターンはこれに限られず、利用者の実際のステータス情報が解析可能なデータであれば構わない。また、ステータス解析手段がステータス情報の解析に用いる画像データは、静止画でも動画でも構わない。
【0034】
[第2の実施形態]
次に、本開示の第二の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0035】
図11は、本開示の第二の実施形態に係るステータス管理装置110の構成を示すブロック図である。図11を参照すると、本実施形態におけるステータス管理装置110は、第一の実施形態のそれに加えて、作業パターン作成部115を備える点が大きく相違する。第一の実施形態と同様の部分は、説明を省略し、相違する部分を中心に、第二の実施形態を説明する。第二の実施形態にかかるステータス管理装置110は、ステータス表示部111、作業パターン格納部112、ステータス解析部113、表示更新部114及び作業パターン作成部115を備える。
【0036】
作業パターン作成部115は、各作業実施時における利用者を撮像した画像データを解析して作業実施時の画像を表現する特徴量に関する情報を含む作業パターンを作成する手段である。作業パターン作成部115は、スケジュールの作業項目が同期コミュニケーションツールの識別対象作業である時間枠に利用者を撮像した画像データを利用者端末200から取得し、取得した画像データの特徴量を抽出することで作業パターンファイルを作成する。作業パターン作成部115が作業パターンファイルを作成するタイミングは、例えば、利用者の作業が切り替わるタイミングである。
【0037】
作業パターン作成部115は、作業パターンファイルを作成すると、作成した作業パターンに対応する特徴量を有する作業パターン(画像データ又は作業パターンファイル)が作業パターン格納部112に格納されているか判定する。作業パターン作成部115は、作成した作業パターンに対応する特徴量を有する作業パターンが作業パターン格納部112に格納されている場合、対応する作業パターンに紐づけられた重み係数をインクリメントする。一方、作業パターン作成部115は、作成した作業パターンに対応する特徴量を有する作業パターンが作業パターン格納部112に格納されていない場合、作成した作業パターンを作業パターン格納部112に格納する。本実施形態において、作業パターンとは、利用者の作業実施時における画像データ自体及び、その画像データから特徴量を抽出した作業パターンファイルを含む。
【0038】
本実施形態において、表示更新部114は、作業パターン作成部115が作成した作業パターンに対応する特徴量を有する作業パターン(画像データ又は作業パターンファイル)が作業パターン格納部112に格納されている場合、ステータス表示部111に表示されたステータス情報と、作業パターン格納部112に格納されている作業パターンに対応する作業項目が一致するかを判定する。表示更新部114は、ステータス表示部111に表示されたステータス情報の作業項目と、作業パターン格納部112に格納されている作業パターンに対応する作業項目が一致しない場合、ステータス表示部111の表示するステータス情報を、作業パターン格納部112に格納されている作業パターンに対応する作業項目に更新する。表示更新部114は、ステータス表示部111に表示されたステータス情報と、作業パターン格納手段に格納されている作業パターンに対応する作業項目が一致している場合は、ステータス表示部111の表示するステータス情報を表示されたままにする。
【0039】
図12~14を用いて、作業パターン作成部115が識別対象である作業項目の作業パターンを作成する過程を説明する。ここで、作業パターンを作成する対象は利用者Cとし、他の作業パターンの作成は行われていない状態であるとする。図12は、時刻「2020/9/8 14:00」における記憶装置505に格納されているスケジュール表3000、及び、作業パターン格納部112に格納されている、作業パターン表1000、並びに、作業パターンファイル2000を示している。利用者Cが作業を実施している様子が利用者端末230によって撮影され、撮影した画像データを、作業パターン作成部115に随時送信する。作業パターン作成部115は、受信した利用者Cを撮像した画像データや利用者Cのスケジュールを参照することにより、利用者Cのスケジュールが切り替わるタイミングを検知する。図12の例では、作業パターン作成部115が「在席」から「電話」に切り替わるスケジュールの変更点であることを検知したタイミングで、作業パターン作成部115は、作業パターンの作成を開始する。図12の例では、作業項目「電話」として新たな作業パターンファイルの作成が開始される。
【0040】
次いで、図13は、時刻「2020/9/8 15:00」におけるスケジュール表3000、作業パターン表1000、及び、作業パターンファイル2000を示す図である。図13に示すように、時刻「2020/9/8 15:00」に利用者Cが作業を「電話」から「会議」に切り替えると、利用者Cが作業を実施している様子を利用者端末230が撮像し、撮影した画像データを作業パターン作成部115に随時送信する。作業パターン作成部115は、受信した利用者Cを撮像した画像データや利用者Cのスケジュールを参照することにより、利用者Cのスケジュールが切り替わるタイミングを検知する。図13の例では、作業パターン作成部115が「電話」から「会議」へのスケジュール変更点であることを検知すると、作成中の作業パターン「電話」を終了する。ここで、作業パターン作成部115は、作業パターン格納部112内に作成したパターンと一致する作業パターンがないか検索する。図13の例では、作業パターン表1000の中に利用者Cの作業パターン候補(図12の利用者Cの画像)と一致する作業パターンがないため、図14に示すように、作業パターン表に新たな作業パターンとして追加する。ここで、作業パターンIDは新たなIDである「P04」を付与し、ファイル名は、「pattern4.dat」とする。利用者IDと利用者名は作業パターン作成の対象者である利用者C、作業項目IDと作業項目名は作業パターン作成の対象となったスケジュールの作業項目「S03」、「電話」である。最終アクセス日は作業パターンのファイルを登録した日の「2020/9/8」であり、重み係数は初期値1が設定される。作業パターン作成部115は、作成した「電話」の作業パターンを作業パターン格納部112に格納すると、「会議」の作業パターンの作成処理を開始し、上述の処理を繰り返す。
【0041】
上述した例は、作業パターン表1000の中に利用者Cの作業パターン候補(図12の利用者Cの画像)と一致する作業パターンが存在しないため、作業パターンを作成し、格納した。作業パターン表1000の中に利用者Cの作業パターン候補(図12の利用者Cの画像)と一致する作業パターンが存在した場合は、作業パターンを作成せず、作業パターンに紐づけられている重み係数をインクリメントする。
【0042】
以上説明した、本開示の各実施形態における各構成要素は、図2に示すコンピュータ装置と同様に、その機能をハードウェア的に実現することはもちろん、プログラム制御に基づくコンピュータ装置、ファームウェアで実現することができる。
【0043】
次に、ステータス管理システムの動作について図15に示すフローチャートを参照して説明する。尚、このフローチャートによる処理も、前述したCPUによるプログラム制御に基づいて、実行されても良い。
【0044】
図15は、第二の実施形態におけるステータス管理装置110でのステータス管理の動作の概要を示すフローチャートである。
図15に示すように、まず、作業パターン作成部115は、利用者のスケジュールが切り替わったことを検知すると、作業パターンの作成を開始する(ステップS201)。
次に、作業パターン作成部115は、作業パターン格納部112の中を検索し、作成した作業パターンと一致するかパターンがあるか判定する。作業パターン作成部115は、作成した作業パターンと一致するパターンが作業パターン格納部112にある場合(ステップS202;YES)、作業パターン格納部112に格納されている該当する作業パターンの重み係数をインクリメントする。一方、作業パターン作成部115は、作成した作業パターンと一致するパターンが作業パターン格納部112内になかった場合(ステップS202;NO)、作成した作業パターンを作業パターン格納部112格納し(S204)、フローを終了する。
次に、表示更新部104は、ステータス表示部111に表示されたステータス情報の作業項目と、作業パターン格納部112に格納されている作業パターンに対応する作業項目が一致しない場合(ステップS205;NO)、ステータス表示部111の表示するステータス情報を、作業パターン格納部112に格納されている作業パターンに対応する作業項目を実際のステータス情報として更新する(ステップS206)。一方、表示更新部104は、作業パターン格納部112に格納されている作業パターンに対応する作業項目が一致する場合(ステップS205;YES)ステータス情報管理の動作を終了する。
以上で、ステータス管理装置110は、ステータス情報管理の動作を終了する。
【0045】
次に、本開示の第二の実施形態の効果について説明する。上述した第二の実施形態における作業パターン作成部115は、利用者の作業が切り替わるタイミング作業パターンの作成を開始する。このため、スケジュールに表示された作業項目に対応する作業パターンが自動的に追加されるため、識別できる利用者の作業項目を増やすことが可能となる。
【0046】
また、作業パターン作成部115は、作成した作業パターンと一致するパターンが作業パターン格納部112にある場合、作業パターン格納部112に格納されている該当する作業パターンの重み係数をインクリメントする。これにより、作業パターン格納部112に格納する作業パターンの信頼性を把握できる。
【0047】
以上、各実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しえる様々な変更をすることができる。
【0048】
例えば、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。例えば、本実施形態において、作業パターン作成部115は、作成した「電話」の作業パターンを格納すると、次の「会議」の作業パターンの作成を開始したが、次の作業パターンの作成を開始する前に、作業パターン格納部112に格納された作業パターンのメンテナンス処理を行ってもよい。作業パターンのメンテナンス処理とは、作業パターン格納部112に格納されている作業パターンの中で最終アクセス日が古い作業パターン(例えば1年以上アクセスされていない等)や重み係数が一定の閾値以下の作業パターンを削除してもよい。また、本実施形態では、作業パターン作成部115が、利用者のスケジュールが切り替わったことを検知したタイミングで、作業パターンを作成していたが、作業パターンを作成するタイミングはこれに限られない。
【符号の説明】
【0049】
100,110 ステータス管理装置
101,111 ステータス表示部
102,112 作業パターン格納部
103,113 ステータス解析部
104,114 表示更新部
115 作業パターン作成部
200,210,220,230,240 利用者端末
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