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特開2022-174769トイレットペーパーホルダーに装備するロール紙送り出しユニット
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  • 特開-トイレットペーパーホルダーに装備するロール紙送り出しユニット 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174769
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】トイレットペーパーホルダーに装備するロール紙送り出しユニット
(51)【国際特許分類】
   A47K 10/36 20060101AFI20221117BHJP
【FI】
A47K10/36 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021080721
(22)【出願日】2021-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】593031229
【氏名又は名称】園本 一見
(72)【発明者】
【氏名】園本 一見
(57)【要約】
【課題】不特定多数の者が出入り使用する病院やオフィスビル等の建造物のトイレは、使用する者の手が個々に触れて衛生的でなく、また、ロール紙のカットする時、トイレットペーパーホルダーのカバーを持ち上げ、次にロール紙を引き出すには、カバーの下に強く押し付けらたロール紙の端部を空いている一方の手の爪先等で剥がしてから引き出している面倒な現状である。
【解決手段】トイレットペーパーホルダーのカバーを持ち上げることなく、且つ、ロール紙を引き出すことをしなくても任意の方向に取っ手部を引くことで任意の長さのロール紙を衛生的に送り出すことができ、更に、ロール紙が新しくて直径が大きい時も使用して残りわずかになった時も対応することができるロール紙送り出しユニットを装備するトイレットペーパーホルダー。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレットペーパーホルダーの背板に装備したロール紙送り出しユニットに付帯する取っ手部を引くことで、前記トイレットペーパーホルダーのカバーを持ち上げることなく、且つ、ロール紙を手で引き出すことをしなくても衛生的に任意の長さにロール紙を送り出すことを容易にできることを特徴とするトイレットペーパーホルダーに装備するロール紙送り出しユニット。
【請求項2】
各種メーカーのトイレットペーパーホルダーに装備対応することができ、前記トイレットペーパーホルダーの背板の上辺を利用して装備したロール紙送り出しユニットに付帯する取っ手部の両側に連結するリール紐を引くことで、前記ロール紙送り出しユニットの機構部として付帯する巻き上げロール部が作動して、ロール紙を送り出すことができることを特徴とする請求項1記載のトイレットペーパーホルダーに装備するロール紙送り出しユニット。
【請求項3】
前記トイレットペーパーホルダーに装備した前記ロール紙送り出しユニットに付帯する取っ手部を手前方向や上方向に引いてもロール紙を支障なく送り出すことができることを特徴とする請求項1又は2記載のトイレットペーパーホルダーに装備するロール紙送り出しユニット。
【請求項4】
前記トイレットペーパーホルダーの背板に装備したロール紙送り出しユニットに付帯する取っ手部を引くことで、ロール紙の直径が新しくて大きい時も使用して小さくなった時も対応することができることを特徴とする請求項1~3記載のいずれか1つのトイレットペーパーホルダーに装備するロール紙送り出しユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトイレットペーパーホルダーのカバーを持ち上げることなく、且つ、ロール紙を手で引き出すことをしなくても任意の長さのロール紙を送り出すことのできることを特徴とするトイレットペーパーホルダーに装備するロール紙送り出しユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にトイレは、夫々の家で少なくとも1カ所は必要とされ、また、不特定多数の者が出入り使用する病院やオフィスビル等の建造物のトイレ、そこに設置されているトイレットペーパーホルダーは、各種メーカーが多様式であり、それなりの設置数があった。また、使用する者の手が個々に触れて衛生的でないと言う衛生面に問題点があった。さらに、前記トイレットペーパーホルダーのカバーよりロール紙が引き出されたままの状態の時もあり、衛生的でないと言う衛生面に問題点があった。
【0003】
従来のトイレットペーパーホルダーのカバーは、ロール紙を上から押える機能と紙を切断するときのカッター板の機能とを兼ねている。
従って、トイレットペーパーホルダーでロール紙をカットする際には、カバーの先端部でロール紙を押さえてカットするため、ロール紙のカット部は強く押し付けられて静電気等で付着されている。次に、ロール紙を引き出すには、付着している端部を引き出すことが困難なため、片手でカバーを持ち上げて、もう一方の手の指の爪先等でロール紙の端部を剥がしてから引き出す方法であるため、カットするには両手が必要である。
これらの問題を解消するために多くの技術が提案されている。その一例として、下記特許文献1が存在する。
この特許文献1によるトイレットペーパーホルダーに付帯する装置は、ロール紙をセットするのに手間がかかり、また、ロール紙が残り少なくなった時、芯近くのロール紙の直径が小さくなり、ロール紙の巻き上げ作用を期待することができない。
特許文献2においても、同様にロール紙をセットするのに手間がかかり、また、ロール紙が残り少なくなった時、装着されたすべり軸や跳ね上げ盤が作用効果の期待ができないという欠点があった。
次に、特許文献3において、トイレットペーパーホルダーカバーのほぼ中央に長穴を形成し、ロール紙の送り出し部としているが、ほこりが溜まりやすく、ロール紙が不衛生になりかねない。また、ロール紙が残り少なくなった時、長穴の送り出し部の作用面が小さくなり、ロール紙の送り出し作用を期待することができない。
特許文献4において、ロール紙を交換しやすく、簡単に引き出しカットできるが、ロール紙の上方にカバーが無いので、ほこりも溜まりやすく、ロール紙が不衛生になりかねない。更に、ロール紙が残り少なくなった時、納まりも悪く、引き出しカットが容易にできなくなる。
これらの問題点に鑑み、特許文献5が存在することも否定できなく、衛生的にも操作的にもクリアするが、電動式で、且つ、電気配線を必要とする。さらに、市販されているトイレットペーパーホルダーよりかなり高価である。
また、特許文献6においても存在することも否定できなく、衛生的にも操作的にもクリアするが、製造する上で組み立て機構が複雑で、トイレットペーパーホルダーのカバーが嵩高くなる。
また、これらのトイレットペーパーホルダーは、夫々の目的とする作用をするために専用の前記トイレットペーパーホルダーを購入しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8-140888
【特許文献2】特開平11-113786
【特許文献3】特開2011-120849
【特許文献4】特開2013-043078
【特許文献5】特開2011-161184
【特許文献6】特開2015-012983
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、不特定多数の人が出入りする病院やオフィスビル等の建造物でトイレを使用する際、そこのトイレットペーパーホルダーのカバーを持ち上げて、ロール紙を引き出すことは衛生的でない点と、片手でロール紙を引き出しカットする操作は困難である点と、ロール紙が残り少なくなった時、上記先行技術文献の参考特許文献にあるように対応できない点もあり、また、製造する上で組み立て機構が複雑で、かなり高価なものもある。更に夫々の目的とする作用をするために専用のトイレットペーパーホルダーを購入しなければならない。
本発明は以上の問題を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、現在使用している各種メーカーのトイレットペーパーホルダーに装備対応するロール紙送り出しユニットで、前記ロール紙送り出しユニットの機構パーツのリール紐と連結した取っ手部を引くことで、前記トイレットペーパーホルダーのカバーを持ち上げることなく、且つ、ロール紙を引き出すことをしなくても任意の長さのロール紙をより衛生的に送り出すことを最も主要な特徴とする。
【0007】
本発明を更に詳細に述べる。
トイレットペーパーホルダーの背板に装備したロール紙送り出しユニットにおいて、ロール紙が新しい時も残り少なくなった時も、ロール紙の前記背板寄りの位置で、常時、ロール紙に接触する面を選択し、そこにロール紙の引き出しユニットの機構パーツとして付帯する巻き上げロール部を装備する。
また、トイレットペーパーのサイズも芯の直径38mm、幅114mm、直径112mmとJIS(日本工業規格)で制約があり、一般的に、トイレットペーパーホルダーのカバーのサイズは、幅120mm位、背板の奥行8~10mm位がよく見られる。
本発明は、次の3点の構成である。
先ず、前記トイレットペーパーホルダーの背板の上辺の両サイド約10mmを残す中央部の位置に、前記ロール紙引き出しユニットの保持用として奥行7mm幅100mmの粘着シール付きメタルシートを貼る。
次に、前記トイレットペーパーホルダーに装備するロール紙送り出しユニット
を内装保持するための樹脂製カバーであり、前記樹脂製カバーの一部として、前記メタルシートの上に奥行10mm幅150mmの帯状で磁石を均等に配置固定したシートを位置し、それに付帯する前記樹脂製カバーの延長上で背板に位置する前記ロール紙送り出しユニット内装する、幅90mm長さ80mmカバー部を位置する。
更に、前記樹脂製カバーに内装する前記ロール紙送り出しユニットを付帯する上辺(差込口幅)70mm底辺90mm長さ105mm樹脂製ベース材をスライド挿入位置する。
本発明は、以上のような構成よりなるトイレットペーパーホルダーに装備するロール紙送り出しユニットである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、現在使用しているトイレットペーパーホルダーに装備するだけで使用することができ、経済的である。しかも、電動式でないので、電気配線等の工事や電池の必要がない。また、使用する度に、新しいロール紙を送り出すことができるので、衛生的である。また更に、本発明は、怪我等で片手が使えない人や手の不自由な人には、取っ手部を引くだけの簡単な操作だけで、ロール紙を送り出すことが容易にできて、使い勝手が良い。
また、ロール紙送り出しユニットとロール紙の接触面の任意の位置及び方法で適宜設計変更を可能にできるように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】従来のトイレットペーパーホルダーを示す斜視図
図2】本発明の実施形態にかかるロール紙送り出しユニットを装備する待機状態のトイレットペーパーホルダーを示す斜視図
図3】同上の作動時状態のトイレットペーパーホルダーを示す斜視図
図4】本発明の実施形態にかかるロール紙送り出しユニットの樹脂製カバーの構成を示す正面図
図5】同上のロール紙送り出しユニットの機構部を示す正面図
図6】同上のロール紙送り出しユニットの機構部を示す裏面図
図7】同上のロール紙送り出しユニットの樹脂製カバーに機構部をセットした状態を示す正面図
図8】本発明の実施形態にかかるトイレットペーパーホルダーのロール紙送り出しユニットの待機状態を示す機構側面断面図
図9】同上のトイレットペーパーホルダーのロール紙送り出しユニット作動時状態を示す機構側面断面図
【符号の説明】
【0010】
T トイレットペーパーホルダー
C カバー
H サイドホルダー
R ロール紙
NT―1 本実施形態にかかるロール紙送り出しユニットを装備する待機状態のトイレットペーパーホルダー
NT-2 本実施形態にかかるロール紙送り出しユニットを装備する作動時状態のトイレットペーパーホルダー
MS 保持用メタルシート
U ロール紙送り出しユニット
UC ロール紙送り出しユニットの樹脂製カバー
UK ロール紙送りユニットの機構部
1 取っ手部
2 ロール紙送り出しユニットの樹脂製カバーの上辺部
3 ロール紙送り出しユニットのリール紐
4 ロール紙送り出しユニットの保持用磁石
5 トイレットペーパーホルダーの背板上辺に付帯保持する樹脂製カバーのシート部
6 ロール紙送り出しユニットの機構部ユニットの挿入ガイドカバー
7 ロール紙巻き上げロール
8 ゼンマイバネ式リール
9 リール紐ガイド用プーリー
10 プーリーガイド用クッションカバー
11 保持用ストッパーチューブ
12 巻き上げロール保持用アーム
13 巻き上げロール保持用アームのガイドレール
14 戻り用バネ
15 ロール紙送り出しユニット保持プレート
16 ロール紙送り出しユニット保持プレート固定用ストッパー壁
17 ゼンマイバネ式リール固定用クリップ
18 取っ手部とリール紐の結束用リング
19 トイレットペーパーホルダー背板
【発明を実施するための形態】
【0011】
以上の構成よりなるから、前記トイレットペーパーホルダーの背板に装備したロール紙送り出しユニットの取っ手部を引くと、前記ユニットの機構パーツとして付帯する巻き上げロール部が連動する。これにより、前記ロール紙をスムースに送り出すことができる。
したがって、前記取っ手部を引くことにより、この取っ手部の1回のストローク約10~20cm移行することにより、前記ロール紙を約10~20cm送り出すことができる機構を有している。また、前記ユニットのリール部に内装バネを有しており、元の位置状態に戻すことができ、繰り返すことにより、前記ロール紙を任意の長さに送り出すことができる。
【0012】
以下図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1は従来のトイレットペーパーホルダーTを示す斜視図であって、カバーCとサイドホルダーHと内装されたロール紙Rとで構成されている。
図2は、本発明の実施形態のロール紙送り出しユニットを装備する待機状態のトイレットペーパーホルダーNT-1を示す斜視図であって、トイレットペーパーホルダーTの背板上辺の任意の位置に保持用メタルシートMSを添付し、トイレットペーパーホルダーT内に装備するロール紙送り出しユニットに付帯する取っ手部1とトイレットペーパーホルダーTの背板に装備するロール紙送り出しユニットの樹脂製カバーの上辺部2とカバーCとサイドホルダーHと装備されたロール紙Rとで構成されている。
図3は、図2にもあった本発明の実施形態のロール紙送り出しユニットを装備する作動時状態のトイレットペーパーホルダーNT-2を示す斜視図であって、ロール紙引き出しユニットに付帯する取っ手部1を引くと結束されたロール紙引き出しユニットのリール紐3が連動し、ロール紙送り出しユニットの樹脂製カバーの上辺部2の下方に装備されたロール紙送り出しユニット機構部が作動することにより、装備されたロール紙Rが引き出せるように構成されている。
図4は、本発明の実施形態のロール紙送り出しユニットの樹脂製カバーの構成を示す正面図である。トイレットペーパーホルダーの背板上辺に付帯保持する樹脂製カバーのシート部5の任意の位置にロール紙送り出しユニットの保持用磁石4を均等に配置固定し、両側面を任意の幅に内側に折り曲げ加工し、ロール紙送り出しユニットの機構部ユニットの挿入ガイドカバー6として使用できるように構成されている。
図5は、本発明の実施形態のロール紙送り出しユニットの機構部を示す正面図である。ロール紙送り出しユニット保持プレート15の下辺の両側の任意の位置に配置固定したゼンマイバネ式リール8より最上部にある取っ手部1の両側に結束用リング18で結束した前記ロール紙送り出しユニットの機構部UKを経由したリール紐3を引くことができるように構成されている。
詳細について説明すると、ロール紙送り出しユニット保持プレート15幅90mm高さ105mmの下辺の両側夫々10mmのところに幅10mm深さ2mmの凹み部を作り、ゼンマイバネ式リール8直径30mmを配置固定する。前記ゼンマイバネ式リール8からリール紐3を前記ロール紙送り出しユニット保持プレート15の上辺部に位置するプーリーガイド用クッションカバー10直径5mm長さ50mmの両側のリール紐ガイド用外側プーリー9幅回転軸直径10mm厚み5mmの下から引いて、次に、ロール紙巻き上げロール7回転軸直径10mm長さ65mmに連結されたリール紐ガイド用プーリー9の下から2回転してリール紐3を引いて、前記プーリーガイド用クッションカバー10の両側のリール紐ガイド用内側プーリー9の上から1回転してリール紐3を引いて結束用リング18と結束し、更に、取っ手部1幅75mmの両側にあるU字型の引っ掛けに嵌めることで、取っ手部1を引くとリール紐3を引くことができるように構成されている。このような構成により、リール紐3を引くことで、巻き上げロール保持用アーム12幅7mm長さ55mmに付帯したロール紙巻き上げロール7をロール紙Rに接するまで持ち上げることができる。また、リール紐3を引くことを止めると、ゼンマイバネ式リール8と巻き上げロール保持用アームのガイドレール13幅5mm長さ30mmに付帯する戻り用バネ14の働きで、ロール紙Rに接しない位置までロール紙巻き上げロール7を戻すことができる。
図6は、本発明の実施形態のロール紙送り出しユニットの機構部を示す裏面図である。ロール紙送り出しユニット保持プレート15の下辺の両側の任意の位置に配置固定したゼンマイバネ式リール8の前記リール固定用クリップ17とその上部にロール紙送り出しユニット保持プレート固定用ストッパー壁16を設け、ロール紙送り出しユニットの機構部UKを保持できるように構成されている。
詳細について説明すると、図5で説明したように、ロール紙送り出しユニット保持プレート15幅90mm高さ105mmの下辺の両側夫々10mmのところに幅10mm深さ2mmの凹み部を作り、ゼンマイバネ式リール固定用クリップ17幅8mm長さ30mmでゼンマイバネ式リール8を保持できるように構成されている。更に、前記ロール紙引き出しユニット保持プレート15の下辺より30mmのところにロール紙送り出しユニット保持プレート固定用ストッパー壁16を設け、リール紐3に付帯する取っ手部1を引いてもロール紙送り出しユニットの機構部UKを保持できるように構成されている。
図7は、本発明の実施形態のロール紙送り出しユニットの樹脂製カバーに機構部をセットした状態を示す正面図である。図7図5にあるように、ロール紙送り出しユニット保持プレート15にロール紙送り出しユニットの機構部UKを構成し、また、図4にあるように、ロール紙引き出しユニットの保持用磁石4を均等に装備したトイレットペーパーホルダーの背板上辺に付帯保持する樹脂製カバーのシート部5を含むロール紙送り出しユニットの樹脂製カバーUCを構成し、ロール紙送り出しユニットの機構部UKをロール紙送り出しユニットの樹脂製カバーUCに挿入装備することで、ロール紙送り出しユニットを一体化にすることができるように構成されている。
依って、トイレットペーパーホルダーTにロール紙送り出しユニットUを装備して、付帯する取っ手部1を引いて作動時状態になった時も、トイレットペーパーホルダーTの背板の上辺部及び下辺部を保持することができ、スムーズにロール紙を送り出すことができる。
図8は、本発明の実施形態にかかるトイレットペーパーホルダーのロール紙送り出しユニットの待機状態を示す機構側面断面図である。
図5図7で説明したように、ロール紙送り出しユニットUは構成されており、トイレットペーパーホルダーTの背板19の上辺部の任意の位置に添付された保持用メタルシートMS(図2図3に記載)に図4にある保持用磁石4を均等に配置固定した樹脂製カバーのシート部5を装備する。次に、リール紐3の動き、働きは、図5で説明した通りである。図8に於いては、待機状態を示す図で、取っ手部1を引かない状態のため、前記取っ手部1と前記リール紐3を連結する結束用リング18がトイレットペーパーホルダーTの背板19の上辺部とカバーCとの隙間で停止している。その時は、ゼンマイバネ式リール8の前記リール紐3がゼンマイバネの巻き取りの特性により引っ張られて、巻き上げロール保持用アーム12に装備したロール紙巻き上げロール7を巻き戻し、巻き上げロール保持用アーム12をトイレットペーパーホルダーTの背板19側に引き戻すように構成されている。更に、戻り用バネ14を巻き上げロール保持用アームのガイドレール13と巻き上げロール保持用アーム12とが交差する軸棒に装備し前記戻り用バネ14の足を前記夫々のアームの任意の位置に固定することにより、より効果的に巻き上げロール保持用アーム12をトイレットペーパーホルダーTの背板19側に引き戻すことができるように構成されて、ロール紙Rに接触せずに待機状態を維持することができるように構成されている。また、引き出されたロール紙を任意の長さを引き出すことができる。
図9は、本発明の実施形態にかかるトイレットペーパーホルダーのロール紙送り出しユニットの作動時状態を示す機構側面断面図である。図8のロール紙送り出しユニットの待機状態を示した機構の取っ手部1を上方に引くと、前記取っ手部1装備した結束用リング18連結するリール紐3が連動してひきだされる。その時に、連動するゼンマイバネ式リール8より前記リール紐3が巻き上げロール保持用アーム12に装備したロール紙巻き上げロール7を巻き上げ、巻き上げロール保持用アーム12を上方に引き上げられ、ロール紙Rに接触して巻き上げることができるように構成されている。
また、巻き上げロール保持用アーム12のアームを約55mmとしているので、JIS規格にもあるように、トイレットペーパーの芯の内径が約38mmで、トイレットペーパーホルダーのアームは幅約20mmで背板より約70mmの位置にあり、使用しているトイレットペーパーが残りわずかで芯近くまで使用しても前記ロール紙巻き上げロール7が90°まで引き上げることができるので、前記背板~前記アームの距離は、70-38/2=51mmである。
よって、充分に対応することができ、引き出すことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9