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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174807
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】画像形成装置、現像剤撹拌方法
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20221117BHJP
   G03G 15/06 20060101ALI20221117BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
G03G15/08 320
G03G15/08 366
G03G15/06 101
G03G15/00 303
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021080780
(22)【出願日】2021-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】田内 康大
【テーマコード(参考)】
2H073
2H077
2H270
【Fターム(参考)】
2H073AA03
2H073BA04
2H073BA13
2H073BA41
2H073CA03
2H077AB02
2H077AB14
2H077AB15
2H077AB18
2H077AC02
2H077AD06
2H077AD13
2H077AD18
2H077AD36
2H077AE06
2H077DA10
2H077DA24
2H077DA42
2H077DA43
2H077DA57
2H077DA78
2H077DA81
2H077DB21
2H077DB25
2H077EA03
2H077GA03
2H270KA22
2H270LA05
2H270MA19
2H270MB27
2H270MC31
2H270MD14
2H270ZC03
2H270ZC04
(57)【要約】
【課題】適切なタイミングで現像剤を撹拌する撹拌処理を終了可能な画像形成装置、及び現像剤撹拌方法を提供すること。
【解決手段】画像形成装置100は、感光体ドラム31と、トナー及びキャリアを含む現像剤を感光体ドラム31との対向領域R1に搬送する現像ローラー44と、現像ローラー44に供給される前記現像剤を収容する筐体41と、感光体ドラム31に前記トナーを供給することなく筐体41内の前記現像剤を撹拌する撹拌処理の実行中に、前記現像剤が存在する対向領域R1に前記トナーを現像ローラー44側へ移動させる特定電界が形成される場合に流れる非現像電流を検出する検出処理部と、前記検出処理部によって検出される前記非現像電流に基づいて、前記撹拌処理の終了タイミングが到来したか否かを判定する判定処理部と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体に対向して設けられ、トナー及びキャリアを含む現像剤を前記像担持体との対向領域に搬送する現像部材と、
前記現像部材に供給される前記現像剤を収容する収容部と、
前記像担持体に前記トナーを供給することなく前記収容部内の前記現像剤を撹拌する撹拌処理の実行中に、前記現像剤が存在する前記対向領域に前記トナーを前記現像部材側へ移動させる特定電界が形成される場合に流れる非現像電流を検出する検出処理部と、
前記検出処理部によって検出される前記非現像電流に基づいて、前記撹拌処理の終了タイミングが到来したか否かを判定する判定処理部と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記検出処理部は、前記撹拌処理の実行中に周期的に前記非現像電流を検出し、
前記判定処理部は、前記検出処理部による検出結果に基づく予め定められた単位時間当たりの前記非現像電流の減少量が予め定められた閾値以下であることを含む特定条件を充足する場合に、前記終了タイミングが到来したと判定する、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記像担持体は、アモルファスシリコンによって形成された感光層を有する、
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記撹拌処理の実行中に形成される前記特定電界は、シートに画像を形成する印刷処理の実行中に形成される前記特定電界よりも大きい、
請求項1~3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に対向して設けられ、トナー及びキャリアを含む現像剤を前記像担持体との対向領域に搬送する現像部材と、前記現像部材に供給される前記現像剤を収容する収容部と、を備える画像形成装置で実行される現像剤撹拌方法であって、
前記像担持体に前記トナーを供給することなく前記収容部内の前記現像剤を撹拌する撹拌処理の実行中に、前記現像剤が存在する前記対向領域に前記トナーを前記現像部材側へ移動させる特定電界が形成される場合に流れる非現像電流を検出する検出ステップと、
前記検出ステップによって検出される前記非現像電流に基づいて、前記撹拌処理の終了タイミングが到来したか否かを判定する判定ステップと、
を含む現像剤撹拌方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置、及び当該画像形成装置で実行される現像剤撹拌方法に関する。
【背景技術】
【0002】
トナー及びキャリアを含む現像剤を用いて画像を形成する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の画像形成装置では、例えば、現像装置の不使用期間が所定時間を越える場合に、当該不使用期間中に低下した前記トナーの帯電量を上昇させるために、前記現像剤を撹拌する撹拌処理が実行されることがある。例えば、前記撹拌処理は、実行開始時から所定時間が経過したタイミングで終了される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-34799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記撹拌処理の終了タイミングが経過時間に基づいて判定される場合には、前記現像剤の撹拌に過不足が生じることがある。前記現像剤の撹拌が過剰に行われると、その分前記現像剤の劣化が進行する。また、前記現像剤の撹拌が不足すると、前記トナーの帯電量が不足して、シートの地色部にトナーが付着するトナーかぶりと呼ばれる画像不具合が発生する。
【0005】
本発明の目的は、適切なタイミングで現像剤を撹拌する撹拌処理を終了可能な画像形成装置、及び現像剤撹拌方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、像担持体と、現像部材と、収容部と、検出処理部と、判定処理部とを備える。前記像担持体には、静電潜像が形成される。前記現像部材は、前記像担持体に対向して設けられ、トナー及びキャリアを含む現像剤を前記像担持体との対向領域に搬送する。前記収容部は、前記現像部材に供給される前記現像剤を収容する。前記検出処理部は、前記像担持体に前記トナーを供給することなく前記収容部内の前記現像剤を撹拌する撹拌処理の実行中に、前記現像剤が存在する前記対向領域に前記トナーを前記現像部材側へ移動させる特定電界が形成される場合に流れる非現像電流を検出する。前記判定処理部は、前記検出処理部によって検出される前記非現像電流に基づいて、前記撹拌処理の終了タイミングが到来したか否かを判定する。
【0007】
本発明の他の局面に係る現像剤撹拌方法は、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に対向して設けられ、トナー及びキャリアを含む現像剤を前記像担持体との対向領域に搬送する現像部材と、前記現像部材に供給される前記現像剤を収容する収容部と、を備える画像形成装置で実行され、以下の検出ステップと、判定ステップとを含む。前記検出ステップでは、前記像担持体に前記トナーを供給することなく前記収容部内の前記現像剤を撹拌する撹拌処理の実行中に、前記現像剤が存在する前記対向領域に前記トナーを前記現像部材側へ移動させる特定電界が形成される場合に流れる非現像電流が検出される。前記判定ステップでは、前記検出ステップによって検出される前記非現像電流に基づいて、前記撹拌処理の終了タイミングが到来したか否かが判定される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、適切なタイミングで現像剤を撹拌する撹拌処理を終了させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の画像形成ユニットの構成を示す断面図である。
図4図4は、図3におけるIV-IV矢視断面図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される撹拌制御処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0011】
[画像形成装置100の構成]
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。
【0012】
なお、説明の便宜上、画像形成装置100が使用可能な設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示される画像形成装置100の紙面左側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置100の正面を基準として左右方向D3を定義する。
【0013】
画像形成装置100は、原稿の画像を読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能とともに、ファクス機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、本発明は、電子写真方式で画像を形成可能なプリンター、ファクス装置、及びコピー機などの画像形成装置に適用されてもよい。
【0014】
図1及び図2に示されるように、画像形成装置100は、ADF(Auto Document Feeder)1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、操作表示部5、記憶部6、及び制御部7を備える。
【0015】
ADF1は、前記スキャン機能による読取対象の原稿を搬送する。ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備える。
【0016】
画像読取部2は、前記スキャン機能を実現する。画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Device)を備える。
【0017】
画像形成部3は、前記プリント機能を実現する。具体的に、画像形成部3は、電子写真方式に従って、給紙部4から供給されるシートにカラー又はモノクロの画像を形成する。
【0018】
給紙部4は、画像形成部3にシートを供給する。給紙部4は、給紙カセット、手差しトレイ、及び複数の搬送ローラーを備える。
【0019】
操作表示部5は、画像形成装置100のユーザーインターフェイスである。操作表示部5は、制御部7からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部7に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
【0020】
記憶部6は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部6は、フラッシュメモリー及びEEPROM(登録商標)などの不揮発性メモリー、SSD(Solid State Drive)、又はHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置である。
【0021】
制御部7は、画像形成装置100を統括的に制御する。図2に示されるように、制御部7は、CPU11、ROM12、及びRAM13を備える。CPU11は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROM12は、CPU11に各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め格納される不揮発性の記憶装置である。RAM13は、CPU11が実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性又は不揮発性の記憶装置である。CPU11は、ROM12に予め格納された各種の制御プログラムを実行することにより、画像形成装置100を統括的に制御する。
【0022】
なお、制御部7は、画像形成装置100を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。また、制御部7は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよい。
【0023】
[画像形成部3の構成]
次に、図1図3を参照しつつ、画像形成部3の構成について説明する。ここで、図3は画像形成ユニット24の構成を示す断面図である。なお、図3では、帯電ローラー32と第1電圧印可部37との間の通電路、及び現像ローラー44とグランドとの間の通電路が一点鎖線によって示されている。
【0024】
図1に示されるように、画像形成部3は、複数の画像形成ユニット21~24、光走査装置25、中間転写ベルト26、二次転写ローラー27、定着装置28、及び排紙トレイ29を備える。また、図2及び図3に示されるように、画像形成部3は、濃度センサー30を備える。
【0025】
画像形成ユニット21は、Y(イエロー)のトナー像を形成する。画像形成ユニット22は、C(シアン)のトナー像を形成する。画像形成ユニット23は、M(マゼンタ)のトナー像を形成する。画像形成ユニット24は、K(ブラック)のトナー像を形成する。図1に示されるように、画像形成ユニット21~24は、画像形成装置100の前後方向D2に沿って、画像形成装置100の前方側からイエロー、シアン、マゼンタ、及びブラックの順に併設される。
【0026】
図3に示されるように、画像形成ユニット24は、感光体ドラム31、帯電ローラー32、現像装置33、一次転写ローラー34、及びドラム清掃部35を備える。また、画像形成ユニット21~23各々は、画像形成ユニット24と同様の構成を備える。
【0027】
感光体ドラム31は、表面に静電潜像が形成される。例えば、感光体ドラム31は、アモルファスシリコンによって形成された感光層31Aを有する。感光体ドラム31は、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて、図3に示される回転方向D4に回転する。これにより、感光体ドラム31は、表面に形成される静電潜像を搬送する。感光体ドラム31は、本発明の像担持体の一例である。なお、感光層31Aは、有機感光材料などの他の感光材料によって形成されてもよい。
【0028】
帯電ローラー32は、予め設定された帯電電圧の印可を受けて、感光体ドラム31の表面を帯電させる。例えば、帯電ローラー32は、感光体ドラム31の表面を正極性に帯電させる。帯電ローラー32によって帯電された感光体ドラム31の表面には、光走査装置25から射出される画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム31の表面に静電潜像が形成される。
【0029】
現像装置33は、トナー及びキャリアを含む現像剤を用いて、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像を現像する。これにより、感光体ドラム31の表面にトナー像が形成される。
【0030】
一次転写ローラー34は、現像装置33によって感光体ドラム31の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト26に転写する。
【0031】
ドラム清掃部35は、一次転写ローラー34によるトナー像転写後の感光体ドラム31の表面に残存する前記トナーを除去する。
【0032】
画像形成部3は、画像形成ユニット21~24各々に対応するトナーコンテナ36(図1参照)を備える。また、画像形成部3は、画像形成ユニット21~24各々に対応する第1電圧印可部37(図2及び図3参照)、第2電圧印可部38(図2及び図3参照)、及び電流検出部39(図2及び図3参照)を備える。
【0033】
ここで、画像形成ユニット24に対応するトナーコンテナ36、第1電圧印可部37、第2電圧印可部38、及び電流検出部39について説明する。なお、図2には、画像形成ユニット24に対応する第1電圧印可部37、第2電圧印可部38、及び電流検出部39が示されている。
【0034】
トナーコンテナ36は、K(ブラック)の前記トナーを収容する。トナーコンテナ36は、現像装置33にK(ブラック)の前記トナーを供給する。
【0035】
第1電圧印可部37は、帯電ローラー32に前記帯電電圧を印可する電源である。具体的に、前記帯電電圧は、第1直流成分を含む電圧である。ここで、前記第1直流成分は、制御部7によって設定された電圧値の直流電圧である。例えば、前記第1直流成分は、正極性を有する直流電圧である。
【0036】
第2電圧印可部38は、現像装置33の現像ローラー44(図3参照)に予め定められた現像バイアス電圧を印可する。具体的に、前記現像バイアス電圧は、第2直流成分及び特定交流成分を含む電圧である。ここで、前記第2直流成分は、制御部7によって設定された電圧値の直流電圧である。例えば、前記第2直流成分は、正極性を有し、前記第1直流成分よりも電圧値が低い直流電圧である。また、前記特定交流成分は、矩形波であって、制御部7によって設定された振幅値、デューティー比、及び周波数を有する交流電圧である。
【0037】
電流検出部39は、現像装置33の現像ローラー44(図3参照)を経由して流れる電流を検出する。図3に示されるように、電流検出部39は、現像ローラー44から第2電圧印可部38を経由してグランドへ至る通電路に設けられる。例えば、電流検出部39は、抵抗器を含んでおり、当該抵抗器の両端に係る電圧を制御部7に出力する。
【0038】
光走査装置25は、画像形成ユニット21~24各々の感光体ドラム31の表面へ向けて、画像データに基づく光を射出する。
【0039】
中間転写ベルト26は、画像形成ユニット21~24各々の感光体ドラム31の表面に形成されたトナー像が転写される無端状のベルト部材である。中間転写ベルト26は、駆動ローラー及び張架ローラーによって所定のテンションで張架される。中間転写ベルト26は、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて前記駆動ローラーが回転することで、図3に示される回転方向D5に回転する。
【0040】
二次転写ローラー27は、中間転写ベルト26の表面に転写されたトナー像を給紙部4から供給されるシートに転写する。
【0041】
定着装置28は、二次転写ローラー27によってシートに転写されたトナー像を当該シートに定着させる。
【0042】
排紙トレイ29には、定着装置28によってトナー像が定着されたシートが排出される。
【0043】
濃度センサー30は、中間転写ベルト26の外周面に転写されたトナー像の濃度を検出する。例えば、濃度センサー30は、中間転写ベルト26の外周面へ向けて光を射出する発光部と、前記発光部から射出されて中間転写ベルト26の外周面で反射された光を受光する受光部とを備える反射型のフォトセンサーである。図3に示されるように、濃度センサー30は、画像形成ユニット24よりも中間転写ベルト26の回転方向D5の下流側であって、二次転写ローラー27よりも回転方向D5の上流側に配置される。
【0044】
[現像装置33の構成]
次に、図3及び図4を参照しつつ、画像形成ユニット24の現像装置33の構成について説明する。なお、画像形成ユニット21~23各々の現像装置33も、以下に述べる現像装置33と同様の構成を備える。
【0045】
図3及び図4に示されるように、現像装置33は、筐体41、第1搬送部材42、第2搬送部材43、現像ローラー44、規制部材45、及びトナーセンサー46を備える。
【0046】
筐体41は、図3に示されるように、第1搬送部材42、第2搬送部材43、現像ローラー44、及び規制部材45を収容する。また、筐体41は、現像ローラー44に供給される前記現像剤を収容する。具体的に、筐体41は、底面51及び底面51に立設される側壁によって形成される内部空間において前記現像剤を収容する。筐体41は、左右方向D3に長尺に形成される。現像装置33は、筐体41に収容される前記現像剤を用いて、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像を現像する。筐体41は、本発明の収容部の一例である。
【0047】
図3及び図4に示されるように、筐体41は、前記現像剤が搬送される第1搬送路52及び第2搬送路53を有する。具体的に、筐体41の底面51には、左右方向D3に延在する隔壁54(図4参照)が設けられている。筐体41の底面51、側壁、及び隔壁54により、左右方向D3に延在する第1搬送路52及び第2搬送路53が形成される。
【0048】
第1搬送部材42は、筐体41において回転可能に設けられる。図4に示されるように、第1搬送部材42は、第1搬送路52に設けられる。第1搬送部材42は、第1搬送路52に収容された前記現像剤を、図4に示される搬送方向D6に搬送する。また、第1搬送部材42は、前記現像剤を撹拌して、前記トナー及び前記キャリアを摩擦帯電させる。例えば、前記トナーは、前記キャリアとの摩擦帯電により正極性に帯電する。例えば、第1搬送部材42は、第1搬送路52において左右方向D3に沿った回転軸を中心に回転可能に設けられたスクリュー状の部材である。第1搬送部材42は、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて回転する。なお、第1搬送部材42は、スクリュー状の部材に限られず、前記現像剤を撹拌及び搬送可能な部材であればよい。
【0049】
第2搬送部材43は、筐体41において回転可能に設けられる。図4に示されるように、第2搬送部材43は、第2搬送路53に設けられる。第2搬送部材43は、第2搬送路53に収容された前記現像剤を、図4に示される搬送方向D7に搬送する。また、第2搬送部材43は、前記現像剤を撹拌して、前記トナー及び前記キャリアを摩擦帯電させる。例えば、第2搬送部材43は、第2搬送路53において左右方向D3に沿った回転軸を中心に回転可能に設けられたスクリュー状の部材である。第2搬送部材43は、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて回転する。なお、第2搬送部材43は、スクリュー状の部材に限られず、前記現像剤を撹拌及び搬送可能な部材であればよい。
【0050】
図4に示されるように、第1搬送路52における搬送方向D6の下流側の端部には、第2搬送路53へ通じる第1通路55が設けられている。例えば、第1通路55は、隔壁54の右端部に形成される。また、図4に示されるように、第2搬送路53における搬送方向D7の下流側の端部には、第1搬送路52へ通じる第2通路56が設けられている。例えば、第2通路56は、隔壁54の左端部に形成される。つまり、筐体41の内部には、第1搬送路52、第1通路55、第2搬送路53、及び第2通路56により、前記現像剤が循環する循環搬送路が形成されている。
【0051】
現像ローラー44は、感光体ドラム31に対向して設けられる。現像ローラー44は、前記トナー及び前記キャリアを含む前記現像剤を感光体ドラム31との対向領域R1(図3参照)に搬送する。現像ローラー44には、前記現像バイアス電圧が印可される。現像ローラー44は、本発明の現像部材の一例である。
【0052】
図3に示されるように、現像ローラー44は、第2搬送部材43及び感光体ドラム31に対向して設けられる。現像ローラー44は、第2搬送路53から前記現像剤を汲み上げる。現像ローラー44によって汲み上げられた前記現像剤は、現像ローラー44の内部に設けられた磁極の磁力により、現像ローラー44の外周面において磁気ブラシを形成する。
【0053】
現像ローラー44は、筐体41により回転可能に支持されており、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて、図3に示される回転方向D8に回転する。これにより、現像ローラー44は、外周面に形成された前記磁気ブラシを対向領域R1(図3参照)に搬送する。
【0054】
対向領域R1には、感光体ドラム31の回転により、当該感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像が搬送される。ここで、感光体ドラム31の表面に形成される静電潜像には、前記トナーによって可視化される可視化領域と、前記トナーによって可視化されない非可視化領域とが含まれる。前記可視化領域は、感光体ドラム31の表面における帯電ローラー32によって帯電された帯電領域のうち、光走査装置25によって射出された光が照射された領域である。また、前記非可視化領域は、前記帯電領域のうち、光走査装置25によって射出された光が照射されない領域である。
【0055】
現像ローラー44に前記現像バイアス電圧が印可されると、対向領域R1で対向する現像ローラー44と前記可視化領域との間に、前記トナーを感光体ドラム31側へ移動させる第1電界が形成される。また、現像ローラー44に前記現像バイアス電圧が印可されると、対向領域R1で対向する現像ローラー44と前記非可視化領域との間に、前記トナーを現像ローラー44側へ移動させる第2電界が形成される。対向領域R1に搬送された前記磁気ブラシに含まれる前記トナーは、対向領域R1に形成される前記第1電界及び前記第2電界の作用により、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像のうちの前記可視化領域に選択的に移動される。これにより、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像が現像(可視化)される。
【0056】
なお、前記可視化領域は、前記帯電領域のうち、光走査装置25によって射出された光が照射されない領域であってもよい。この場合、前記非可視化領域は、前記帯電領域のうち、光走査装置25によって射出された光が照射される領域であってもよいし、感光体ドラム31の表面における帯電ローラー32によって帯電されない領域であってもよい。前記可視化領域が前記帯電領域のうちの光走査装置25の光が照射されない領域である場合、前記トナーは、前記帯電領域の帯電極性とは逆極性に帯電される。
【0057】
規制部材45は、現像ローラー44の外周面に形成された前記磁気ブラシの層厚を規制する。図3に示されるように、規制部材45は、第2搬送部材43と現像ローラー44との間の対向領域よりも回転方向D8の下流側であって、対向領域R1よりも回転方向D8の上流側に設けられる。規制部材45は、現像ローラー44の外周面との間に所定のギャップが形成されるように、現像ローラー44の外周面に対向して設けられる。
【0058】
第1搬送路52の上側には、開口部57が設けられている。図3に示されるように、開口部57は、第1搬送路52の上側において第1搬送路52を覆う筐体41の上面部に設けられる。開口部57は、第1搬送路52における搬送方向D6の上流側の端部と対向して設けられる。開口部57は、トナーコンテナ36から供給される前記トナーの第1搬送路52への搬入に用いられる。具体的に、トナーコンテナ36から供給される前記トナーは、開口部57を経由して、第1搬送路52の搬入位置P1(図4参照)に搬入される。搬入位置P1は、底面51における開口部57との対向位置である。
【0059】
トナーセンサー46は、第1搬送路52における搬入位置P1よりも搬送方向D6の下流側の検出位置P2(図4参照)における前記トナーの量を検出する。例えば、トナーセンサー46は、図3に示されるように、筐体41の底面部に設けられる。例えば、トナーセンサー46は、筐体41内に収容されている前記現像剤の透磁率に応じた電気信号を出力するLC発振回路を含む透磁率センサーである。トナーセンサー46は、制御部7によるトナーコンテナ36から現像装置33への前記トナーの供給の制御に用いられる。
【0060】
ところで、従来の画像形成装置では、例えば、現像装置33の不使用期間が所定時間を越える場合に、当該不使用期間中に低下した前記トナーの帯電量を上昇させるために、感光体ドラム31に前記トナーを供給することなく筐体41内の前記現像剤を撹拌する撹拌処理が実行されることがある。例えば、前記撹拌処理は、実行開始時から所定時間が経過したタイミングで終了される。
【0061】
しかしながら、前記撹拌処理の終了タイミングが経過時間に基づいて判定される場合には、前記現像剤の撹拌に過不足が生じることがある。前記現像剤の撹拌が過剰に行われると、その分前記現像剤の劣化が進行する。また、前記現像剤の撹拌が不足すると、前記トナーの帯電量が不足して、シートの地色部にトナーが付着するトナーかぶりと呼ばれる画像不具合が発生する。
【0062】
これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置100では、以下に説明するように、適切なタイミングで前記撹拌処理を終了することが可能である。
【0063】
[制御部7の構成]
次に、図2を参照しつつ、制御部7の構成について説明する。
【0064】
図2に示されるように、制御部7は、処理実行部61、検出処理部62、及び判定処理部63を含む。
【0065】
具体的に、制御部7のROM12には、CPU11を処理実行部61、検出処理部62、及び判定処理部63として機能させるための撹拌制御プログラムが予め格納されている。そして、CPU11は、ROM12に格納された前記撹拌制御プログラムを実行することにより、上述の各部として機能する。
【0066】
なお、前記撹拌制御プログラムは、CD、DVD、及びフラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から読み取られて記憶部6などの記憶装置に格納されてもよい。また、処理実行部61、検出処理部62、及び判定処理部63は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよい。
【0067】
なお、以下では、画像形成ユニット21~24のうち、画像形成ユニット24に含まれる各部、及び画像形成ユニット24に対応して設けられる各部を例に挙げて説明を行う。以下の説明は、画像形成ユニット21~23各々についても同様に当てはまる。
【0068】
処理実行部61は、予め定められた実行条件を充足する場合に、前記撹拌処理を実行する。
【0069】
例えば、前記実行条件は、現像装置33の不使用状態が予め定められた基準時間を越えて継続することである。ここで、現像装置33の不使用状態は、第1搬送部材42、及び第2搬送部材43が駆動されていない状態である。前記基準時間は、画像形成装置100の製造時などに変更不能に定められてもよいし、予め定められたユーザーの操作に応じて任意に設定可能であってもよい。なお、前記実行条件は、現像装置33の交換が検出されたことであってもよい。また、前記実行条件は、操作表示部5において予め定められた実行操作が行われたことであってもよい。
【0070】
具体的に、処理実行部61は、前記撹拌処理において、第1搬送部材42、第2搬送部材43、及び現像ローラー44を駆動させる。例えば、処理実行部61は、シートに画像を形成する印刷処理の実行時と同じ駆動速度で、第1搬送部材42、第2搬送部材43、及び現像ローラー44を駆動させる。
【0071】
また、処理実行部61は、前記撹拌処理において、第2電圧印可部38に前記現像バイアス電圧を印可させる。例えば、処理実行部61は、前記印刷処理の実行時と同じ前記現像バイアス電圧を印可させる。
【0072】
また、処理実行部61は、前記撹拌処理において、感光体ドラム31を駆動させる。例えば、処理実行部61は、前記印刷処理の実行時と同じ駆動速度で、感光体ドラム31を駆動させる。
【0073】
また、処理実行部61は、前記撹拌処理において、第1電圧印可部37に前記帯電電圧を印可させる。例えば、処理実行部61は、前記印刷処理の実行時と同じ前記帯電電圧を印可させる。
【0074】
前記撹拌処理において、感光体ドラム31の表面が帯電されるとともに、現像ローラー44に前記現像バイアス電圧が印可されることにより、対向領域R1に前記第2電界が形成される。これにより、前記撹拌処理の実行中における、現像ローラー44から感光体ドラム31への前記トナーの移動が抑制される。
【0075】
検出処理部62は、前記撹拌処理の実行中に、前記現像剤が存在する対向領域R1に前記トナーを現像ローラー44側へ移動させる前記第2電界(本発明の特定電界の一例)が形成される場合に流れる非現像電流を検出する。
【0076】
前記非現像電流は、対向領域R1に形成される前記第2電界の作用により、対向領域R1に搬送された前記磁気ブラシに含まれる前記トナーが現像ローラー44側へ移動することにより生じる電流であって、現像ローラー44を経由して流れる電流である。
【0077】
ここで、対向領域R1に搬送された前記磁気ブラシに含まれる前記トナーの帯電量が多いほど、当該トナーと前記キャリアとの間に働く静電気力が強くなり、当該トナーが前記キャリアを離れて移動しにくくなる。つまり、前記非現像電流が小さくなる。
【0078】
一方、対向領域R1に搬送された前記磁気ブラシに含まれる前記トナーの帯電量が少ないほど、当該トナーと前記キャリアとの間に働く静電気力が弱くなり、当該トナーが前記キャリアを離れて移動しやすくなる。つまり、前記非現像電流が大きくなる。
【0079】
このように、前記非現像電流は、対向領域R1に搬送された前記磁気ブラシに含まれる前記トナーの帯電量に応じて変化する。そのため、前記非現像電流を検出することで、前記トナーの帯電量を推測することが可能である。
【0080】
ここで、画像形成装置100では、感光体ドラム31の感光層31Aがアモルファスシリコンにより形成されている。これにより、感光層31Aが有機感光材料で形成される構成と比較して、感光層31Aの電気抵抗を小さくすることが可能である。感光層31Aの電気抵抗が小さくなると、前記非現像電流が大きくなる。従って、前記非現像電流の検出誤差を小さくすることが可能である。
【0081】
例えば、検出処理部62は、前記撹拌処理の実行中に周期的に前記非現像電流を検出する。前記撹拌処理の実行中における前記非現像電流の検出周期は、画像形成装置100の製造時などに変更不能に定められてもよいし、予め定められたユーザーの操作に応じて任意に設定可能であってもよい。
【0082】
なお、前記撹拌処理の実行中における前記非現像電流の検出間隔は、一定でなくてもよい。例えば、前記撹拌処理の実行開始時からの経過時間が長くなるほど、前記非現像電流の検出間隔が短くなってもよい。
【0083】
判定処理部63は、検出処理部62によって検出される前記非現像電流に基づいて、前記撹拌処理の終了タイミングが到来したか否かを判定する。
【0084】
具体的に、判定処理部63は、検出処理部62による検出結果に基づく予め定められた単位時間当たりの前記非現像電流の減少量が予め定められた閾値以下であることを含む特定条件を充足する場合に、前記終了タイミングが到来したと判定する。
【0085】
例えば、前記特定条件は、前記単位時間当たりの前記非現像電流の減少量が前記閾値以下であると判定された回数が予め定められた基準回数に達すること、である。
【0086】
前記単位時間、前記閾値、及び前記基準回数は、画像形成装置100の製造時などに変更不能に定められてもよいし、予め定められたユーザーの操作に応じて任意に設定可能であってもよい。
【0087】
なお、判定処理部63は、連続して検出される二つの前記非現像電流の差が予め定められた基準値以下である場合に、前記終了タイミングが到来したと判定してもよい。また、判定処理部63は、検出処理部62によって検出される前記非現像電流が予め定められた閾値以下である場合に、前記終了タイミングが到来したと判定してもよい。
【0088】
処理実行部61は、判定処理部63によって前記終了タイミングが到来したと判定された場合に、前記撹拌処理を終了させる。
【0089】
なお、前記撹拌処理の実行中に形成される前記第2電界は、シートに画像を形成する前記印刷処理の実行中に形成される前記第2電界よりも大きいものであってもよい。これにより、前記非現像電流が大きくなるため、前記非現像電流の検出誤差を小さくすることが可能である。
【0090】
例えば、処理実行部61は、前記撹拌処理において、前記現像バイアス電圧の前記第2直流成分の電圧値を前記印刷処理の実行時よりも低く設定してもよい。また、処理実行部61は、前記撹拌処理において、前記帯電電圧の前記第1直流成分の電圧値を前記印刷処理の実行時よりも高く設定してもよい。
【0091】
[撹拌制御処理]
以下、図5を参照しつつ、画像形成装置100において制御部7により実行される撹拌制御処理の手順の一例とともに、本発明の現像剤撹拌方法について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部7により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。
【0092】
なお、前記撹拌制御処理は、制御部7によって前記実行条件を充足すると判定された場合に実行される。
【0093】
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部7は、前記撹拌処理の実行を開始する。ここで、ステップS11の処理は、制御部7の処理実行部61により実行される。
【0094】
具体的に、制御部7は、第1搬送部材42、第2搬送部材43、及び現像ローラー44を駆動させる。また、制御部7は、第2電圧印可部38に前記現像バイアス電圧を印可させる。また、制御部7は、感光体ドラム31を駆動させる。また、制御部7は、第1電圧印可部37に前記帯電電圧を印可させる。
【0095】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部7は、前記非現像電流の検出タイミングが到来したか否かを判定する。
【0096】
具体的に、制御部7は、ステップS11の実行時から予め定められた時間が経過した場合に、最初の前記検出タイミングが到来したと判定する。また、制御部7は、前の前記検出タイミングの到来時から前記検出周期に対応する時間が経過した場合に、次の前記検出タイミングが到来したと判定する。
【0097】
ここで、制御部7は、前記検出タイミングが到来したと判定すると(S12のYes側)、処理をステップS13に移行させる。また、前記検出タイミングが到来していなければ(S12のNo側)、制御部7は、ステップS12で前記検出タイミングの到来を待ち受ける。
【0098】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部7は、前記非現像電流を検出する。ここで、ステップS13の処理は、本発明の検出ステップの一例であって、制御部7の検出処理部62により実行される。
【0099】
具体的に、制御部7は、電流検出部39を用いて、前記非現像電流を検出する。
【0100】
<ステップS14>
ステップS14において、制御部7は、前記終了タイミングが到来したか否かを判定する。ここで、ステップS14の処理は、本発明の判定ステップの一例であって、制御部7の判定処理部63により実行される。
【0101】
具体的に、制御部7は、過去複数回の前記非現像電流の検出結果に基づいて、前記単位時間当たりの前記非現像電流の減少量を算出する。また、制御部7は、算出された前記非現像電流の減少量が前記閾値以下であるか否かを判定する。そして、制御部7は、算出された前記非現像電流の減少量が前記閾値以下であると判定した場合において、当該判定の累積回数が前記基準回数に達する場合に、前記終了タイミングが到来したと判定する。
【0102】
ここで、制御部7は、前記終了タイミングが到来したと判定すると(S14のYes側)、処理をステップS15に移行させる。また、前記終了タイミングが到来していなければ(S14のNo側)、制御部7は、処理をステップS12に移行させる。
【0103】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部7は、前記撹拌処理を終了させる。ここで、ステップS15の処理は、制御部7の処理実行部61により実行される。
【0104】
このように、画像形成装置100では、前記撹拌処理の実行中に、前記現像剤が存在する対向領域R1に前記第2電界が形成される場合に流れる前記非現像電流が検出される。そして、検出された前記非現像電流に基づいて、前記終了タイミングが到来したか否かが判定される。これにより、筐体41内の前記トナーの帯電量に基づいて、前記終了タイミングを決定することが可能である。従って、適切なタイミングで前記撹拌処理を終了することが可能である。
【符号の説明】
【0105】
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 操作表示部
6 記憶部
7 制御部
24 画像形成ユニット
25 光走査装置
26 中間転写ベルト
27 二次転写ローラー
30 濃度センサー
31 感光体ドラム
32 帯電ローラー
33 現像装置
34 一次転写ローラー
37 第1電圧印可部
38 第2電圧印可部
39 電流検出部
41 筐体
42 第1搬送部材
43 第2搬送部材
44 現像ローラー
61 処理実行部
62 検出処理部
63 判定処理部
100 画像形成装置
図1
図2
図3
図4
図5