(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174862
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】給袋包装機
(51)【国際特許分類】
B65B 43/46 20060101AFI20221117BHJP
【FI】
B65B43/46 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021080870
(22)【出願日】2021-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】000108281
【氏名又は名称】ゼネラルパッカー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090239
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 始
(74)【代理人】
【識別番号】100100859
【弁理士】
【氏名又は名称】有賀 昌也
(72)【発明者】
【氏名】大島 雅志
【テーマコード(参考)】
3E030
【Fターム(参考)】
3E030AA04
3E030CA01
3E030DA01
3E030DA07
3E030EA01
3E030EB01
3E030GA05
(57)【要約】
【課題】被包装物が充填された包装袋が間欠移動する際に、包装袋Hの両側または片側から被包装物が飛散して機内を汚染することを防止できると共により包装工程を高速化することができる給袋包装機を提供する。
【解決手段】本発明の給袋包装機Pは、包装袋Hを把持するグリップ対gと、グリップ対gが取り付けられた移動体11とを有し、移動体11の間欠移動に伴って包装袋Hを把持したグリップ対gが各包装ステーション1ないし10を間欠移動して被包装物Sが包装される給袋包装機であって、グリップ対gは先端に包装袋Hの袋口の両側をそれぞれ把持可能とする一対のグリップ12,13を有し、一対のグリップ12,13のうち少なくとも一方のグリップは、内側に向かって延出した延出部14を有している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装袋を把持するグリップ対と、該グリップ対が取り付けられた移動体とを有し、該移動体の間欠移動に伴って前記包装袋を把持した前記グリップ対が各包装ステーションを間欠移動して被包装物が包装される給袋包装機であって、前記グリップ対は先端に前記包装袋の袋口の両側をそれぞれ把持可能とする一対のグリップを有し、該一対のグリップのうち少なくとも一方のグリップは、内側に向かって延出した延出部を有していることを特徴とする給袋包装機。
【請求項2】
前記グリップは、先端側において可動する挟持爪と、該挟持爪より基端側に配された固定爪とを有し、前記延出部は前記挟持爪と前記固定爪のうち少なくとも一方に設けられている請求項1に記載の給袋包装機。
【請求項3】
前記延出部は前記グリップの下部に設けられている請求項1または2に記載の給袋包装機。
【請求項4】
前記延出部は斜め下方に向かって延出するように構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の給袋包装機。
【請求項5】
前記延出部は水平方向に向かって延出するように構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の給袋包装機。
【請求項6】
前記延出部は斜め上方向に向かって延出するように構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の給袋包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装袋内に充填した被包装物(特に液状充填物)が、移動に際して外方に飛散することを防止した給袋包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、包装袋の袋口の両側付近を把持するグリップ対と、このグリップ対が取り付けられた移動体とを有し、移動体の移動に伴って包装袋を把持したグリップ対が各包装ステーションを間欠移動して行く中で被包装物が包装される給袋包装機が多用されている。
【0003】
この種の給袋包装機は、例えば
図13に示すように、グリップ対80の先端に設けられた一対のグリップ81、82を有し、これらグリップ81、82はそれぞれ先端側において可動する挟持爪81a、82aと、挟持爪81a,82aの基端側において固定された固定爪81b,82bとをそれぞれ有している。そして、可動する挟持爪81a,82aが挟持爪開閉用シリンダー83a,83bにより軸部84a,84bを軸としてそれぞれ回動することで、包装袋Hがグリップ81、82に把持可能に構成されている。
【0004】
ところで、この給袋包装機では、上記グリップ81,82により吊り下げ状に支持された包装袋Hは、
図12に示すように、被包装物充填工程において、その袋口から充填用ノズル85が挿入され被包装物(例えば液状充填物)Sが充填された後、充填用ノズル85が袋口から抜去され、次工程を行うステーションへ間欠移動する。その際、包装袋Hの被包装物は慣性力や遠心力により包装袋H内で揺られて、進行方向に沿う包装袋Hの両側または片側から飛散することがあり、機内を汚染すると共に高速化の妨げになっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の課題は、被包装物が充填された包装袋が間欠移動する際に、包装袋Hの両側または片側から被包装物が飛散して機内を汚染することを防止できると共により包装工程を高速化することができる給袋包装機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するものは、包装袋を把持するグリップ対と、該グリップ対が取り付けられた移動体とを有し、該移動体の間欠移動に伴って前記包装袋を把持した前記グリップ対が各包装ステーションを間欠移動して被包装物が包装される給袋包装機であって、前記グリップ対は先端に前記包装袋の袋口の両側をそれぞれ把持可能とする一対のグリップを有し、該一対のグリップのうち少なくとも一方のグリップは、内側に向かって延出した延出部を有していることを特徴とする給袋包装機である(請求項1)。
【0008】
前記グリップは、先端側において可動する挟持爪と、該挟持爪より基端側に配された固定爪とを有し、前記延出部は前記挟持爪と前記固定爪のうち少なくとも一方に設けられていてもよい(請求項2)。前記延出部は前記グリップの下部に設けられていてもよい(請求項3)。前記延出部は斜め下方に向かって延出するように構成されていてもよい(請求項4)。前記延出部は水平方向に向かって延出するように構成されていてもよい(請求項5)。前記延出部は斜め上方向に向かって延出するように構成されていてもよい(請求項6)。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の給袋包装機によれば、被包装物が充填された包装袋が間欠移動する際に、包装袋の両側または片側から被包装物が飛散することを延出部が障壁となって抑止するため、機内を汚染することを防止できると共に包装工程をより高速化することができる。
請求項2に記載の給袋包装機によれば、上記請求項1の効果を奏する延出部を簡素な構造で構成できる。
請求項3に記載の給袋包装機によれば、グリップの下部においてより確実に被包装物の飛散を抑止できる。
請求項4に記載の給袋包装機によれば、グリップの下部においてより確実に被包装物の飛散を抑止できる。
請求項5に記載の給袋包装機によれば、被包装物の性状や包装機の種類等に応じて適宜必要な形態の延出部を構成できる。
請求項6に記載の給袋包装機によれば、被包装物の性状や包装機の種類等に応じて適宜必要な形態の延出部を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の給袋包装機の一実施例におけるグリップ対を説明するための説明図であり、(a)は平面図であり、(b)はグリップの正面図である。
【
図2】
図1に示した給袋包装機におけるグリップ対の左側面図である。
【
図3】
図1に示した給袋包装機の作用効果を説明するための説明図である。
【
図4】
図1に示した給袋包装機の正面概略図である。
【
図5】
図1に示した給袋包装機の左側面概略図である。
【
図6】
図1に示した給袋包装機の平面概略図である。
【
図7】本発明の給袋包装機の他の実施例におけるグリップ対を説明するための説明図であり、(a)は平面図であり、(b)はグリップの正面図である
【
図8】
図7に示した給袋包装機の作用効果を説明するための説明図である。
【
図9】本発明の給袋包装機の他の実施例におけるグリップ対およびその作用効果を説明するための説明図である。
【
図10】本発明の給袋包装機の他の実施例におけるグリップ対およびその作用効果を説明するための説明図である。
【
図11】本発明の給袋包装機の他の実施例におけるグリップ対およびその作用効果を説明するための説明図である。
【
図12】従来の給袋包装機におけるグリップ対およびその作用を説明するための説明図である。
【
図13】
図12に示した従来の給袋包装機におけるグリップ対を説明するための説明図であり、(a)は平面図であり、(b)はグリップの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明では、包装袋Hを把持するグリップ対gと、グリップ対gが取り付けられた移動体11とを有し、移動体11の間欠移動に伴って包装袋Hを把持したグリップ対gが各包装ステーション1ないし10を間欠移動して被包装物Sが包装される給袋包装機であって、グリップ対gが先端に包装袋Hの袋口の両側をそれぞれ把持可能とする一対のグリップ12,13を有し、一対のグリップ12,13のうち少なくとも一方のグリップは、内側に向かって延出した延出部14を有していることで、被包装物Sが充填された包装袋Hが間欠移動する際に、包装袋Hの両側または片側から被包装物が飛散することを延出部14が障壁となって抑止する。これにより、機内を汚染することを防止できると共により包装工程を高速化することができる給袋包装機Pを実現した。
【実施例0012】
本発明の給袋包装機Pを
図1ないし
図6に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例の給袋包装機Pは、包装袋Hを把持するグリップ対gと、グリップ対gが取り付けられた移動体11とを有し、移動体11の間欠移動に伴って包装袋Hを把持したグリップ対gが各包装ステーション1ないし10を間欠移動して被包装物Sが包装される給袋包装機であって、グリップ対gは先端に包装袋Hの袋口の両側をそれぞれ把持可能とする一対のグリップ12,13を有し、一対のグリップ12,13のうち少なくとも一方のグリップは、内側に向かって延出した延出部14を有している。以下、各構成について順次詳述する。
【0013】
この実施例の給袋包装機Pは、
図6に示すように、給袋工程を行う第1ステーション1、袋姿勢検知および賞味期限等の印字工程を行う第2ステーション2、包装袋Hの袋口の開口工程および印字検査工程を行う第3ステーション3、被包装物(固形物)の充填工程を行う第4ステーション4、被包装物(液状物)の充填工程を行う第5ステーション5、袋口付近に付着した被包装物の吹き飛ばし工程を行う第6ステーション6、スチーム脱気工程を行う第7ステーション7、第1トップシール工程を行う第8ステーション8、第2トップシール工程およびシール検査工程を行う第9ステーション9、冷却シール工程および製品振り分け排出工程を行う第10ステーション10を経て製品(例えばレトルト食品)を量産する給袋包装機である。
【0014】
この実施例の給袋包装機Pの機台60上には、
図4ないし
図6に示すように、縦向きの間欠回転軸61を回転自由に支持したスタンド62を設け、その間欠回転軸61に取り付けた移動体(円盤状回転体)11には、包装袋Hを掴着又は釈放するための10個のグリップ対gが等角度間隔で放射方向に突出するように設けられている。
【0015】
なお、この実施例の給袋包装機Pは、移動体(円盤状回転体)11を間欠回転駆動させるロータリー式包装機であるが、本発明の給袋包装機はこれに限定されるものではなく、公知の直線移動方式(トラック方式)の給袋包装機でもよい。この直線移動方式の給袋包装機とは、例えば直線部とその両端の半円形部からなる環状通路を水平移動する移動体に多数のグリップ対gを設け、給袋工程で供給される包装袋を各グリップ対に支持して当該包装袋を開口工程、充填工程、袋口のシール工程等の各工程に間欠移動させて被包装物の袋詰めを行うようにした構造のものをいう。さらに、本発明の給袋包装機は、シート状のフィルムを製袋する製袋部(縦ピロー製袋部または横ピロー製袋部)を備えた給袋包装機であってもよい。
【0016】
グリップ対gは、包装袋Hを把持するためのものであり、
図1または
図2に示すように、先端に包装袋Hの袋口の両側をそれぞれ把持可能とする一対のグリップ12,13と、ベース15にそれぞれ回動可能に取り付けられてグリップ幅を調整可能な一対のグリップホルダー16,17と、一対のグリップホルダー16,17の後端側に取り付けられ往復動により一対のグリップホルダー16、17を同時に回動させる往復動部18と、往復動部18を往復動するための駆動機構19とを備え、駆動機構19は、往復動部18が取り付けられた減速機構20と、減速機構20を回動するための位置制御モーター21を有している。
【0017】
グリップホルダー16,17は、先端(
図1中下側)側に開閉可能なグリップ12,13をそれぞれ備えている。グリップ12,13は、グリップホルダー16,17にそれぞれ取り付けられたグリップシリンダー22,23のロッドの伸縮により開閉可能に構成されており、この開閉動作により包装袋Hの袋口付近の両側端を把持できるように構成されている。
【0018】
具体的には、グリップ12、13は、それぞれ先端側において可動する挟持爪12a、13aと、挟持爪12a,13aより基端側に固定された固定爪12b,13bをそれぞれ有している。そして、グリップシリンダー22,23により可動する挟持爪12a,13aが軸部24a,24bを軸としてそれぞれ回動することで、包装袋Hがグリップ12、13に把持可能に構成されている。
【0019】
グリップホルダー16,17は、平面視略L字型の形状に形成されており、この平面視略L字型のグリップホルダー16,17が略線対称の位置に配され、それら中央の屈曲部付近はベース15に回動可能に取り付けられると共に、後端側はリンク25により連接されている。そして、グリップホルダー16,17が内外に回動することにより、先端側同士(グリップ12、13)が接近または離間することでグリップ幅が調整可能に構成されている。
【0020】
具体的には、グリップホルダー16,17の後端側には、往復動部(ロッド)18の先端側(一端側)が取り付けられており、グリップホルダー16,17の後端側はリンク25により連接されていることから、往復動部18の往復動により一対のグリップホルダー16,17を同時に回動させることができ、この動作によりグリップ12,13が内外に移動してグリップ幅が調整可能に構成されている。
【0021】
往復動部18を往復動させるための駆動機構19は、往復動部18の後端側(他端側)が取り付けられた減速機構20と、減速機構20を回動するための位置制御モーター21を有している。位置制御モーター21としては、サーボモーター、ステッピングモーター、ブラシレスモーターなどが好適に使用できるが、この実施例では、サーボモーターが使用されている。
【0022】
そして、本発明の給袋包装機Pの特徴は、一対のグリップ12,13のうち少なくとも一方のグリップは、内側に向かって(他方のグリップが存在する側)延出した延出部14を有している点である。
【0023】
この実施例のグリップ12,13は、
図1に示すように、双方が内側に向かって延出した延出部14を有している。これにより、グリップ12,13により吊り下げ状に支持された包装袋Hは、被包装物充填工程において、
図3に示すように、その袋口から充填用ノズル26が挿入され被包装物(特に液状充填物)Sが充填された後、充填用ノズル26が袋口から抜去され、次工程を行うステーションへ間欠移動する際に、包装袋Hの両側から被包装物Sが飛散することを延出部14が障壁となって抑止するため、機内を汚染することを防止できると共に包装工程をより高速化することができる。
【0024】
また、この実施例のグリップ12,13は、先端側において可動する挟持爪12a,13aと、挟持爪12a,13aより基端側にそれぞれ配された固定爪12b,13bを有し、延出部14は挟持爪12a,13aと固定爪12b,13bの双方に設けられている。ただし、本発明の包装機には、挟持爪12a,13aと固定爪12b,13bのうちいずれか一方に延出部14が設けられたものも包含される。
【0025】
延出部14が内側に向かって延出する長さ(水平方向の長さ)としては、挟持爪12a,13aの長さ(
図13のW)を基準とすると、好ましくはWと同等ないし3W程度の間で適宜設計変更可能である。また、延出部が内側に向かって延出する長さ(水平方向の長さ)としては、グリップ12,13が把持する包装袋Hの幅方向の長さを基準とすると、包装袋Hの幅方向の両端からそれぞれ1/6~1/3の間に延出部の先端部が来る長さに適宜設計変更可能である。
【0026】
つぎに、
図7または
図8に示した本発明の他の実施例の給袋包装機について説明する。
この実施例の給袋包装機P2と前述した給袋包装機Pとの基本的な相違点は、給袋包装機Pではグリップ12,13がそれぞれ内側に向かって延出する延出部14を有しているのに対して、この実施例の給袋包装機P2は、延出部30がグリップ12,13の下部にそれぞれ設けられている点である。給袋包装機Pと同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0027】
具体的には、この実施例の給袋包装機P2における延出部30は、グリップ12,13の下部に一体的設けられている。延出部30が内側に向かって延出する幅方向の長さ(水平方向の長さ)としては、挟持爪12a,13aの長さ(
図13のW)を基準とすると、好ましくは2Wと同等ないし4W程度の間で適宜設計変更可能である。また、延出部が内側に向かって延出する長さ(水平方向の長さ)としては、グリップ12,13が把持する包装袋Hの幅方向の長さを基準とすると、包装袋Hの幅方向の両端からそれぞれ1/6~1/3の間に延出部の先端部が来る長さに適宜設計変更可能である。
【0028】
また、この実施例の給袋包装機P2における延出部30は、内側に向かって斜め下方に延出するように構成されている。これにより、グリップ12,13の下部においてより確実に被包装物の飛散を抑止できる。具体的には、この実施例の給袋包装機P2における延出部30は、延出部30の基端30a側がグリップ12,13の下部に一体的に設けられ先端30b側が斜め下方に延出するように構成されている。
【0029】
なお、この実施例における延出部30は挟持爪12a,13aと固定爪12b,13bの双方に設けられているが、挟持爪12a,13aと固定爪12b,13bのうちいずれか一方に延出部30を設けたものも本発明の範疇に包含される。
【0030】
さらに、
図9に示した本発明の他の実施例の給袋包装機P3について説明する。
この実施例の給袋包装機P3と前述した給袋包装機P2との相違点は、前述した給袋包装機P2では、延出部30がグリップ12,13の下部にそれぞれ設けられ、かつ、内側に向かって斜め下方に延出するように構成されているのに対して、この実施例の給袋包装機P3は、延出部31がグリップ12,13の下部にそれぞれ設けられている点では同様であるが、延出部31は水平方向に向かって延出するように構成されている点である。給袋包装機P2と同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0031】
具体的には、この実施例の給袋包装機P3における延出部31は、グリップ12,13の下部に一体的設けられている。延出部31が内側に向かって延出する幅方向の長さ(水平方向の長さ)としては、挟持爪12a,13aの長さ(
図13のW)を基準とすると、好ましくは2Wと同等ないし4W程度の間で適宜設計変更可能である。また、延出部が内側に向かって延出する長さ(水平方向の長さ)としては、グリップ12,13が把持する包装袋Hの幅方向の長さを基準とすると、包装袋Hの幅方向の両端から1/6~1/3の間に延出部の先端部が来る長さに適宜設計変更可能である。
【0032】
また、この実施例の給袋包装機P3における延出部31は、延出部31の基端側がグリップ12,13の下部に一体的に設けられ先端側が水平方向に延出するように構成されている。
【0033】
なお、この実施例における延出部31は挟持爪12a,13aと固定爪12b,13bの双方に設けられているが、挟持爪12a,13aと固定爪12b,13bのうちいずれか一方に延出部31を設けたものも本発明の範疇に包含される。
【0034】
さらに、
図10に示した本発明の他の実施例の給袋包装機P4について説明する。
この実施例の給袋包装機P4と前述した給袋包装機P2との相違点は、前述した給袋包装機P2では、延出部30がグリップ12,13の下部にそれぞれ設けられ、かつ、内側に向かって斜め下方に延出するように構成されているのに対して、この実施例の給袋包装機P4は、延出部32,33がグリップ12,13の下部にそれぞれ設けられている点では同様であるが、延出部の一方32が、内側に向かって斜め下方に延出するように構成され、延出部の他方33が、内側に向かって斜め上方に延出するように構成されている点である。給袋包装機P2と同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0035】
具体的には、この実施例の給袋包装機P4における延出部32,33は、グリップ12,13の下部にそれぞれ一体的設けられている。延出部32,33が内側に向かって延出する幅方向の長さ(水平方向の長さ)としては、挟持爪12a,13aの長さ(
図13のW)を基準とすると、好ましくは2Wと同等ないし4W程度の間で適宜設計変更可能である。また、延出部が内側に向かって延出する長さ(水平方向の長さ)としては、グリップ12,13が把持する包装袋Hの幅方向の長さを基準とすると、包装袋Hの幅方向の両端からそれぞれ1/6~1/3の間に延出部の先端部が来る長さに適宜設計変更可能である。
【0036】
また、この実施例の給袋包装機P4における延出部32,33は、延出部32,33の基端側がグリップ12,13の下部に一体的に設けられ先端側が斜め方向に延出するように構成されている。
【0037】
なお、この実施例における延出部32,33は挟持爪12a,13aと固定爪12b,13bの双方に設けられているが、挟持爪12a,13aと固定爪12b,13bのうちいずれか一方に延出部32,33を設けたものも本発明の範疇に包含される。
【0038】
さらに、
図11に示した本発明の他の実施例の給袋包装機P5について説明する。
この実施例の給袋包装機P5と前述した給袋包装機P2との相違点は、前述した給袋包装機P2では、延出部30がグリップ12,13の下部にそれぞれ設けられ、かつ、内側に向かって斜め下方に延出するように構成されているのに対して、この実施例の給袋包装機P5は、延出部34,35がグリップ12,13の下部にそれぞれ設けられている点では同様であるが、グリップ12,13のうちいずれから一方にのみ延出部34あるいは延出部35が、内側に向かって斜め下方に延出するように構成されている点である。給袋包装機P2と同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0039】
この実施例の給袋包装機P5における延出部34,35は、グリップ12またはグリップ13の下部に一体的設けられており、本発明の給袋包装機の範疇には、このように一対のグリップ12,13のいずれか一方のみに延出部を設けたものも包含される。延出部34,35が内側に向かって延出する幅方向の長さ(水平方向の長さ)としては、挟持爪12a,13aの長さ(
図13のW)を基準とすると、好ましくは2Wと同等ないし4W程度の間で適宜設計変更可能である。また、延出部が内側に向かって延出する長さ(水平方向の長さ)としては、グリップ12,13が把持する包装袋Hの幅方向の長さを基準とすると、包装袋Hの幅方向の両端からそれぞれ1/6~1/3の間に延出部の先端部が来る長さに適宜設計変更可能である。
【0040】
なお、この実施例における延出部34,35は挟持爪12a,13aと固定爪12b,13bの双方に設けられているが、挟持爪12a,13aと固定爪12b,13bのうちいずれか一方に延出部34,35を設けたものも本発明の範疇に包含される。