(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174925
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】コンテンツ配信仲介サーバ、及びコンテンツ配信仲介システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221117BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021080975
(22)【出願日】2021-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100116012
【弁理士】
【氏名又は名称】宮坂 徹
(72)【発明者】
【氏名】上杉 祐基
(72)【発明者】
【氏名】深城 雄介
(72)【発明者】
【氏名】阿部 愛美
(72)【発明者】
【氏名】矢原 拓斗
(72)【発明者】
【氏名】益田 裕介
(72)【発明者】
【氏名】松尾 康弘
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】デジタルコンテンツを提供するサーバの負担を軽減可能なコンテンツ配信仲介サーバ、及びコンテンツ配信仲介システムを提供する。
【解決手段】ユニーク情報を入力するユニーク情報受信部6Cと、ユニーク情報に紐付けられたコンテンツ情報の記憶先のアドレス情報を記憶するための記憶部6Bと、上記記憶部6Bを参照して、上記ユニーク情報受信部6Cが入力したユニーク情報に紐付けられたコンテンツ情報の有無を判定する判定部6Dと、上記判定部6Dでコンテンツ情報があると判定されると、コンテンツ配信仲介サーバ6外のコンテンツ共有サーバ4であって、当該コンテンツ共有サーバ4中の上記コンテンツ情報へのアドレス情報を送信するコンテンツ情報送信部6Eと、を備える、コンテンツ配信仲介サーバ6である。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニーク情報を入力するユニーク情報受信部と、
ユニーク情報に紐付けられたコンテンツ情報の記憶先のアドレス情報を記憶するための記憶部と、
上記記憶部を参照して、上記ユニーク情報受信部が入力したユニーク情報に紐付けられたコンテンツ情報の有無を判定する判定部と、
上記判定部でコンテンツ情報があると判定されると、コンテンツ配信仲介サーバ外のコンテンツ共有サーバであって、当該コンテンツ共有サーバ中の上記コンテンツ情報へのアドレス情報を送信するコンテンツ情報送信部と、
を備える、コンテンツ配信仲介サーバ。
【請求項2】
上記判定部でコンテンツ情報の無しと判定されると、上記ユニーク情報の送信先に、当該ユニーク情報に紐付けるコンテンツ情報の格納先情報を要求し、その要求に応じて取得した、上記コンテンツ共有サーバ中のコンテンツ情報のアドレス情報を、対応するユニーク情報に紐付けて、上記記憶部に記憶するコンテンツ情報格納処理部と、
を備える請求項1に記載のコンテンツ配信仲介サーバ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ配信仲介サーバと、
上記コンテンツ配信仲介サーバへのシリアルコード付きのアドレス情報が記憶された二次元コードが印刷されたコード媒体と、
を備え、
上記シリアルコードが上記ユニーク情報である、
コンテンツ配信仲介システム。
【請求項4】
上記コード媒体は、表面に上記二次元コードが印刷されたシールである、
請求項3に記載したコンテンツ配信仲介システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルコンテンツを提供(仲介)するためのコンテンツ配信仲介サーバ、及びコンテンツ配信仲介システムに関する技術である。
【背景技術】
【0002】
動画(デジタルコンテンツ)を提供するシステムとして、例えば特許文献1に記載のシステムがある。
【0003】
特許文献1に記載のシステムは、出品者が動画を商品として出品し、購入者が商品(動画)を購入するシステムであって、購入者のリクエストに応じた動画を購入者に提供する提供サーバ装置を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のシステムでは、提供する動画(デジタルコンテンツ)及びその管理のための情報(個人ID情報など)を、システムの提供サーバ装置のデータベースに記憶しておく必要がある。すなわち、システムを運営する会社自体が、提供する動画(デジタルコンテンツ)を記憶しておく必要がある。
【0006】
このため、特許文献1のシステムでは、提供するデジタルコンテンツが増大するにつれて、提供サーバ装置の負担が大きくなるという課題がある。
【0007】
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、デジタルコンテンツを提供するサーバの負担を軽減可能なコンテンツ配信仲介サーバ、及びコンテンツ配信仲介システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
課題解決のために、本発明の一態様は、ユニーク情報を入力するユニーク情報受信部と、ユニーク情報に紐付けられたコンテンツ情報の記憶先のアドレス情報を記憶するための記憶部と、上記記憶部を参照して、上記ユニーク情報受信部が入力したユニーク情報に紐付けられたコンテンツ情報の有無を判定する判定部と、上記判定部でコンテンツ情報があると判定されると、コンテンツ配信仲介サーバ外のコンテンツ共有サーバであって、当該コンテンツ共有サーバ中の上記コンテンツ情報へのアドレス情報を送信するコンテンツ情報送信部と、を備える、コンテンツ配信仲介サーバである。
【0009】
また、本発明の態様は、上記記載のコンテンツ配信仲介サーバと、上記コンテンツ配信仲介サーバへのシリアルコード付きのアドレス情報が記憶された二次元コードが印刷されたコード媒体と、を備え、上記シリアルコードが上記ユニーク情報である、コンテンツ配信仲介システムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の態様によれば、動画などのデジタルコンテンツを共有する際に、そのデジタルコンテンツを仲介するコンテンツ配信仲介サーバは、デジタルコンテンツ自身を蓄積しておく必要がない。この結果、コンテンツ配信仲介サーバの負担を軽減可能となる。
【0011】
また、本発明の態様によれば、専用のアプリをインストールする必要がなく、スマートフォンその他の携帯移動端末で二次元コードを読み取るだけで、共有化したデジタルコンテンツを、当該移動端末の表示部に表示可能となる。
なお、同じ二次元コードを複数枚コピーして共有者(閲覧者)に渡すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明に基づく実施形態に係るコンテンツ配信仲介システムを含むシステム構成を示す図である。
【
図3】本発明に基づく実施形態に係る前処理を説明する図である。
【
図4】本発明に基づく実施形態に係る前処理の動作フローを説明する図である。
【
図5】コンテンツ配信仲介サーバの構成を説明する図である。
【
図7】二次元コードを読み込んでコンテンツ配信仲介サーバへのアクセスまでの処理例を示す図である。
【
図8】閲覧する端末にデジタル情報を送信する場合を説明する図である。
【
図9】コンテンツ配信仲介サーバにデジタルコンテンツを紐付ける処理を説明する図である。
【
図10】コンテンツ配信仲介サーバでの、共有サーバの認証を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
ここで、図面は模式的なものであり、誇張して記載している部分もある。また、以下に示す実施形態は、本開示の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本開示の技術的思想は、各構成等が下記のものに特定するものでない。本開示の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。また、同一の構成については、同一の符号を付する。
【0015】
以下の例では、デジタルコンテンツとして動画データを想定して説明するが、デジタルコンテンツは、動画データに限定されず、例えば、写真、文章などのデータであって、通信網を介して共有化されるデジタルコンテンツであれば対象とすることができる。また、1のデジタルコンテンツがアルバム等の形式で複数のデータを含む場合もある。
(構成)
【0016】
コンテンツ配信仲介システムを含む本実施形態のシステム構成は、
図1に示すような構成となっている。すなわち、本実施形態のシステムは、
図1に示すように、コード媒体1、移動通信端末2、コンテンツ配信仲介サーバ6、及びコンテンツ共有サーバ4を含む。符号3は、インターネットなどの無線通信網である。このうち、コンテンツ配信仲介サーバ6とコード媒体1が、コンテンツ配信仲介システムを構成する。
【0017】
<コード媒体1>
コード媒体1は、例えば、紙や樹脂製のシート体である。コード媒体1の表面には、二次元コード1Aが印刷されている。コード媒体1は、二次元コード1Aをコピーしたコピー紙(複製体)であっても良い。すなわち、同一の二次元コード1Aを有するコード媒体1が複数存在する場合もある。
二次元コードとして代表的なものがQRコード(登録商標)である。以下、二次元コード1AをQRコード1Aとも記載する。
【0018】
コード媒体1は、裏面に粘着層を有するシールであっても良い。この場合、コード媒体1を種々の物体に貼り付けて所持可能となる。例えば、
図11のように、シール台紙からコード媒体1を剥がして、母子手帳など、デジタルコンテンツ5を共有したい者が使用する物体に当該コード媒体1を貼り付ける。なお、共有すると記載しているが、自己のみが参照する場合も含まれる。
【0019】
なお、コード媒体1は、QRコード1Aと共に文字や絵柄などの表示情報が印刷されていてもよい。例えば、コード媒体1は、QRコード1Aとイラストが印刷された、はがき用のシールなどが挙げられる。
【0020】
QRコード1Aには、コンテンツ配信仲介サーバ6へのシリアルコード付きのアドレス情報(URL情報)が記憶されている。シリアルコードは、文字列からなるユニーク情報である。
【0021】
<移動通信端末2>
移動通信端末2は、スマートフォンやタブレット等であり、一般に利用されているカメラ付き端末であれば使用可能である。以下、移動通信端末2を、単に端末2とも記載する。
【0022】
移動通信端末2としては、公知のものを使用すればよい。移動通信端末2は、例えば
図2に示すような、撮像部2a、処理部、通信部2c、及び表示部2dを有する。
【0023】
撮像部2aは、QRコード1Aを撮像して処理部2bに供給する。
処理部2bは、通信部2cを介して、QRコード1Aから読み込んだアドレス情報にアクセスする。
表示部2dは、表示処理を実行する。
【0024】
ここで、本実施形態のシステムでは、移動通信端末2に対し、QRコード1Aを読み取るアプリとは別に、専用のアプリをインストールしておく必要はない。
【0025】
<コンテンツ共有サーバ4>
コンテンツ共有サーバ4は、コンテンツ配信仲介サーバ6外のサーバであって、コンテンツ配信仲介システムを構成しない。
【0026】
コンテンツ共有サーバ4は、例えば、GoogleファイルTMやyoutubeTMなどの共有サーバかならなる。コンテンツ共有サーバ4は、端末使用者が、コンテンツ配信仲介サーバ6を介することなく、直接にデジタルコンテンツ5がアップロードされるサーバである。
【0027】
端末使用者は、コンテンツ配信仲介システムを使用する前の事前準備として、端末2Aを操作して、共有したいデジタルコンテンツ5をコンテンツ共有サーバ4にアップロードしておく。
【0028】
端末使用者は、例えば、
図3及び
図4に示すように、コンテンツ共有サーバ4のアカウントを作成していない場合には、アカウントを作成し、(ステップS10)、コンテンツ共有サーバ4用のアプリをインストールする(ステップS20)。
【0029】
そして、そのコンテンツ共有サーバ4用のアプリを起動して、撮影した写真・動画などのデジタルコンテンツをコンテンツ共有サーバ4にアップロードし(ステップS12)、コンテンツ共有サーバ4(コンテンツ共有サイト)上で、共有フォルダを作成していない場合には共有フォルダを作成し(ステップS13)、その共有フォルダに共有するデジタルコンテンツ5を入れる(ステップS14)。これによって、対象とするデジタルコンテンツ5の共有化が可能となる。また、その共有URLを作成する(ステップS15)。
【0030】
以上のような事前の処理を、端末使用者は、端末2Aを操作して、前もって実行する。また端末使用者は、前もって、上記のQRコード1Aが付与されたコード媒体1を取得しておく。
【0031】
<コンテンツ配信仲介サーバ6>
コンテンツ配信仲介サーバ6は、QRコード1Aが付与されたコード媒体1を有する端末使用者と、コンテンツ共有サーバ4との仲介を行う装置である。
【0032】
なお、デジタルコンテンツ5を行う端末使用者は、コンテンツ配信仲介サーバ6にユーザ登録をしておくことで、種々の編集が可能となる。
【0033】
コンテンツ配信仲介サーバ6は、
図5に示すように、入出力部6A、記憶部6B、ユニーク情報受信部6C、判定部6D、コンテンツ情報送信部6E、コンテンツ情報格納処理部6Fを備える。
【0034】
[入出力部6A]
入出力部6Aは、通信網3を介したデータの授受を行うインターフェイス部である。
【0035】
[記憶部6B]
記憶部6Bは、デジタルコンテンツ5の管理データ7を格納するデータベースである。
【0036】
各管理データ7は、例えば、
図6のような、ユーザ情報格納部7a、シリアルコード情報7b、有無フラグ7c、アドレス情報格納部7dの項目からなる。各管理データ7は、発行するシリアルコード(ユニーク情報)の数だけ作成しておく。作成時には、シリアルコードと有無フラグ7cが「無し」の状態の初期状態になっている。
【0037】
ユーザ情報格納部7aは、デジタルコンテンツ5を紐付けたユーザに関する情報である。
【0038】
シリアルコード情報7bは、QRコード1Aのシリアルコードに対応する情報であり、例えばシリアルコードの値そのものからなる。
【0039】
有無フラグ7cは、アドレス情報の有無を示すフラグである。
【0040】
アドレス情報格納部7dは、デジタルコンテンツ5のアドレス情報を格納するエリアである。
【0041】
なお、例えば、ユーザ情報に対応する端末使用者のみが、アドレス情報格納部7dの内容を変更可能とする。
【0042】
[ユニーク情報受信部6C]
ユニーク情報受信部6Cは、入出力部6Aを介して端末2から送信されたシリアルコード(ユニーク情報)を入力する。
【0043】
例えば、
図7に示すように、端末2がシリアルコード付きのQRコード1Aを読み取り、ブラウザの起動を許可すると、端末2は、コンテンツ配信仲介サーバ6にアクセスしシリアルコードを送信する。そして、ユニーク情報受信部6Cが、送信されたシリアルコードを入力する。
【0044】
[判定部6D]
判定部6Dは、記憶部6Bを参照して、ユニーク情報受信部6Cが入力したシリアルコード(ユニーク情報に)紐付けられたコンテンツ情報の有無を判定する。
【0045】
すなわち、判定部6Dは、記憶部6B中に、入力したシリアルコードが設定された管理データ7がないか検索し、ない場合にはエラーコードを返し、対応する管理データ7を検出した場合には、有無フラグ7cを参照してコンテンツのアドレス情報の有無を判定する。
【0046】
[コンテンツ情報送信部6E]
コンテンツ情報送信部6Eは、判定部6Dでコンテンツ情報があると判定されると、コンテンツ配信仲介サーバ6外のコンテンツ共有サーバ4であって、当該コンテンツ共有サーバ4中の上記コンテンツ情報へのアドレス情報を、シリアルコードを送信した端末2に、入出力部6Aを介して送信する。
【0047】
すなわち、コンテンツ情報送信部6Eは、
図8に示すように、シリアルコードを送信した端末2Bに対し、当該シリアルコードの管理データ7中のアドレス情報格納部7dに設定されているアドレス情報を送信する。
【0048】
そして、アドレス情報を受信した端末2Bは、ブラウザによって、アドレス情報に対応するデジタルコンテンツ5のアドレス情報にアクセスし、そのデジタルコンテンツ5を表示部2dに表示する。
【0049】
[コンテンツ情報格納処理部6F]
コンテンツ情報格納処理部6Fは、判定部6Dでコンテンツ情報の無しと判定されると、シリアルコードの送信先に、シリアルコードに紐付けるコンテンツ情報の格納先情報を要求し、その要求に応じて取得したコンテンツ共有サーバ4中のコンテンツ情報のアドレス情報を、ユニーク情報に紐付けて、記憶部6B中の対応する管理データ7に設定して記憶する。
【0050】
例えば、コンテンツ情報格納処理部6Fは、
図9に示す処理を実行する。
まず、端末2にブラウザに、選択したコンテンツ共有サーバ4のサイトにログインするための画面を表示する(ステップS20)。
【0051】
ここで、
図10に示すように、コンテンツ配信仲介サーバ6のログイン画面を表示する際(
図10(a))に、コンテンツ共有サーバ4のID連携(フェデレーション)を利用する。コンテンツ配信仲介サーバ6のログイン画面を表示した際、そこで、使用者がコンテンツ共有サーバ4の認証を選択する(
図10(c))ことで、コンテンツ配信仲介サーバ6より先に、コンテンツ共有サーバ4の認証を行う。そのうえで、コンテンツ共有サーバ4の認証のID連携を端末使用者が認めることで、コンテンツ共有サーバ4のサイトへのアカウント情報が、コンテンツ配信仲介サーバ6のユーザIDと紐付く。
【0052】
次に、ステップS30にて、端末2からログインのための情報を入力すると、その入力した情報に基づき、コンテンツ共有サーバ4のサイトにアクセスする。
【0053】
次に、ステップS40にて、アクセスしたコンテンツ共有サーバ4中の、端末使用者の有する共有している画像情報を取得し、画像情報と共に紐付けるデジタルコンテンツ5の選択を促す指示を、端末2に送信する。
【0054】
次に、ステップS50では、端末2から選択情報を入力すると、対応するデジタルコンテンツ5のアドレス情報を、対応する管理データ7に格納する処理を実行する。
【0055】
(動作その他)
本実施形態では、事前の処理として、端末使用者が、
図3及び
図4に示すように、コンテンツ共有サーバ4のサイトにアクセスして、共有したいデジタルコンテンツ5をアップロードしておく。
【0056】
また、
図7及び
図9に示すように、端末使用者は、QRコード1Aを読み取ることで、自動的にコンテンツ配信仲介サーバ6のサイトにアクセスし、QRコード1Aのシリアルコードに上記アップロードしたデジタルコンテンツ5のアドレス情報を紐付けておく。
【0057】
なお、端末使用者は、QRコード1Aのアドレスとは異なる入り口からコンテンツ配信仲介サーバ6のサイトにアクセスして、自己の登録した登録情報の更新や、自己の管理データ7の編集(例えば、既に紐付けたデジタルコンテンツ5のアドレス情報の変更や削除の処理)を可能としても良い。
【0058】
そして、デジタルコンテンツ5のアドレス情報と紐付けたQRコード1Aを有するコード媒体1を、
図11のように、手帳に貼り付けたり、記念品に貼り付けて配布したりする。
【0059】
なお、コード媒体1の貼付と、デジタルコンテンツ5のアドレス情報と紐付ける処理とは、どちらが先でも構わない。
また、QRコード1Aは容易に複製可能である。
【0060】
そして、閲覧者がQRコード1Aを端末2で読み取ると、自動的に、
図11のように、対応するデジタルコンテンツ5が閲覧者の端末2に表示される。
【0061】
以上のように、本実施形態のシステムでは、コンテンツ配信仲介サーバ6が、共有するデジタルコンテンツ5のデータを持たないため、サーバの負担を軽減することができる。
【0062】
また、端末使用者が複数のコンテンツ共有サーバ4を利用して各デジタルコンテンツ5を各コンテンツ共有サーバ4にアップロードしていても、コンテンツ配信仲介サーバ6で一括に管理でき、閲覧者は、複数のコンテンツ共有サーバ4を意識する必要がない。
【0063】
また、QRコード1Aとデジタルコンテンツ5との紐付けが完了していれば、閲覧者は、QRコード1Aを読み取るだけで、対応するデジタルコンテンツ5を自動的に表示可能となる。
【0064】
(その他)
本開示は、次の構成も取り得る。
【0065】
(1)ユニーク情報を入力するユニーク情報受信部と、ユニーク情報に紐付けられたコンテンツ情報の記憶先のアドレス情報を記憶するための記憶部と、上記記憶部を参照して、上記ユニーク情報受信部が入力したユニーク情報に紐付けられたコンテンツ情報の有無を判定する判定部と、上記判定部でコンテンツ情報があると判定されると、コンテンツ配信仲介サーバ外のコンテンツ共有サーバであって、当該コンテンツ共有サーバ中の上記コンテンツ情報へのアドレス情報を送信するコンテンツ情報送信部と、備える、コンテンツ配信仲介サーバ6である。
【0066】
(2)上記判定部でコンテンツ情報の無しと判定されると、上記ユニーク情報の送信先に、当該ユニーク情報に紐付けるコンテンツ情報の格納先情報を要求し、その要求に応じて取得した、上記コンテンツ共有サーバ中のコンテンツ情報のアドレス情報を、対応するユニーク情報に紐付けて、上記記憶部に記憶するコンテンツ情報格納処理部と、を備える。
【0067】
(3)上記のコンテンツ配信仲介サーバと、上記コンテンツ配信仲介サーバへのシリアルコード付きのアドレス情報が記憶された二次元コードが印刷されたコード媒体と、を備え、上記シリアルコードが上記ユニーク情報である、コンテンツ配信仲介システムである。
【0068】
(4)上記コード媒体は、表面に上記二次元コードが印刷されたシールである。
【符号の説明】
【0069】
1 コード媒体
1A QRコード(二次元コード)
2、2A、2B 移動通信端末
3 通信網
4、4A コンテンツ共有サーバ
5 デジタルコンテンツ
6 コンテンツ配信仲介サーバ
6A 入出力部
6B 記憶部
6C ユニーク情報受信部
6D 判定部
6E コンテンツ情報送信部
6F コンテンツ情報格納処理部
7 管理データ
7a ユーザ情報格納部
7b シリアルコード情報
7c 有無フラグ
7d アドレス情報格納部