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特開2022-174978食品収納容器、および、食品収納容器用アタッチメント
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022174978
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】食品収納容器、および、食品収納容器用アタッチメント
(51)【国際特許分類】
   B65D 1/22 20060101AFI20221117BHJP
   B65D 43/04 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
B65D1/22
B65D43/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021081065
(22)【出願日】2021-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】000001100
【氏名又は名称】株式会社クレハ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】昆野 明寛
(72)【発明者】
【氏名】周 慕
【テーマコード(参考)】
3E033
3E084
【Fターム(参考)】
3E033AA09
3E033BA15
3E033BA16
3E033BA18
3E033BA22
3E033BA26
3E033CA20
3E033DA02
3E033DD01
3E033FA01
3E033FA02
3E033FA04
3E033GA03
3E084AA05
3E084AA14
3E084AA24
3E084AA25
3E084AA26
3E084AB10
3E084BA01
3E084CA03
3E084CC03
3E084CC04
3E084CC05
3E084DA03
3E084DB13
3E084DC03
3E084DC04
3E084DC05
3E084FA09
3E084FC01
3E084GA08
3E084GB12
(57)【要約】
【課題】食品収納容器の取り出しを容易とすることを可能とした食品収納容器、および、食品収納容器用アタッチメントを提供する。
【解決手段】食品収納容器10は、底壁部11Bと、底壁部11Bと対向する天壁部11Tと、底壁部11Bの周縁から立ち上がり、天壁部11Tに向けて延びる周壁部11Sであって、開口部11Aと、周縁の一部から立ち上がり、開口部11Aの下端部まで延びる液溜壁部11SLを含む周壁部11Sと、備える容器本体11と、開口部11Aを覆うことが可能に構成された蓋体12と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁部と、
前記底壁部と対向する天壁部と、
前記底壁部の周縁から立ち上がり、前記天壁部に向けて延びる周壁部であって、開口部と、前記周縁の一部から立ち上がり、前記開口部の下端部まで延びる液溜壁部とを含む前記周壁部と、を備える容器本体と、
前記開口部を覆うことが可能に構成された蓋体と、を備える
食品収納容器。
【請求項2】
前記周壁部は、複数の側壁部を含み、
前記開口部および前記液溜壁部は、最も大きい前記側壁部に対向している
請求項1に記載の食品収納容器。
【請求項3】
前記液溜壁部の高さは、前記周壁部の高さの5%以上80%以下である
請求項1または2に記載の食品収納容器。
【請求項4】
前記蓋体の下端部は、前記液溜壁部の上端部に接続されている
請求項1から3のいずれか一項に記載の食品収納容器。
【請求項5】
前記容器本体は、前記開口部が広がる平面と平行な面上に位置する液漏れ防止目盛りを備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の食品収納容器。
【請求項6】
底壁部と、
前記底壁部と対向する天壁部と、
前記底壁部の周縁の一部から立ち上がり、前記天壁部に向けて延びる周壁部であって、前記底壁部および前記天壁部とともに開口部を画定する前記周壁部、を備える容器本体と、
前記開口部を覆うように構成された蓋体と、を備え、
前記蓋体は、液溜壁部、開閉壁部、および、前記液溜壁部を前記開閉壁部に接続する接続部を備え、
前記液溜壁部は、前記蓋体が前記容器本体に取り付けられた状態において、前記開閉壁部の下方に位置し、
前記蓋体は、前記蓋体が前記容器本体に取り付けられた状態において、前記接続部を起点として前記容器本体から離れる方向に前記開閉壁部を折り曲げることが可能に構成され、かつ、前記液溜壁部の内壁に位置し、前記蓋体と前記容器本体との間を封止することが可能に構成された封止部をさらに備える
食品収納容器。
【請求項7】
第1底壁部と、
前記第1底壁部の周縁から立ち上がり、前記第1底壁部と対向する第1開口部を画定する第1周壁部と、を備える容器本体と、前記第1開口部を覆うことが可能に構成された蓋体と、を備える食品収納容器に適用される食品収納容器用アタッチメントであって、
第2底壁部と、
前記第2底壁部の周縁から立ち上がり、前記第2底壁部と対向する第2開口部を画定する第2周壁部とを備え、
前記食品収納容器内に配置された場合に、前記第2底壁部が前記第1周壁部の一部に沿って位置し、これによって、前記第2周壁部が、前記第1底壁部、前記蓋体、および、前記第1周壁部の他の一部に沿って位置する
食品収納容器用アタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品収納容器、および、食品収納容器用アタッチメントに関する。
【背景技術】
【0002】
合成樹脂製の食品収納容器は、容器本体と、蓋体とを備えている(例えば、特許文献1を参照)。容器本体は、底壁部と周壁部とを備えている。周壁部は、底壁部の周縁から立ち上がり、底壁部と対向する開口部を画定している。蓋体は、開口部を塞ぐように周壁部に取り付けられることが可能であり、かつ、周壁部から取り外すことが可能に構成されている。食品収納容器が使用される際には、容器本体が画定する空間内に食品が収納され、かつ、開口部を塞ぐように蓋体が周壁部に取り付けられる。そして、容器本体の底壁部が設置面に接触した状態で、食品収納容器は、例えば冷蔵庫内および冷凍庫内に静置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-127244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、冷蔵庫内の空間を有効に使用する目的で、1つの食品収納容器の蓋体に、他の食品収納容器の容器本体が積み重ねられることが多い。この場合には、下方の食品収納容器を冷蔵庫から取り出すためには、2つの食品収納容器を一旦冷蔵庫から取り出すこと、あるいは、上方の食品収納容器を下方の食品収納容器から持ち上げた状態で、下方の食品収納容器を取り出すことが必要である。このように、下方の食品収納容器が取り出しにくいことから、取り出しのより容易な食品収納容器が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための食品収納容器は、底壁部と、前記底壁部と対向する天壁部と、前記底壁部の周縁から立ち上がり、前記天壁部に向けて延びる周壁部であって、開口部と、前記周縁の一部から立ち上がり、前記開口部の下端部まで延びる液溜壁部とを含む前記周壁部と、を備える容器本体と、前記開口部を覆うことが可能に構成された蓋体と、を備える。
【0006】
上記食品収納容器によれば、底壁部を設置面に接触させるように容器本体を縦置きした場合にも、容器本体内に収納された液体が液溜壁部によって受け止められる。そのため、周壁部を設置面に接触させるように容器本体を横置きすることと、容器本体を縦置きすることが可能である。これにより、縦置きした食品収納容器を設置面上に並べることが可能であるから、食品収納容器の取り出しが容易である。
【0007】
上記食品収納容器において、前記周壁部は、複数の側壁部を含み、前記開口部および前記液溜壁部は、最も大きい前記側壁部に対向してもよい。この食品収納容器によれば、開口部を大きくすることが可能であるから、容器本体への食品の収納がしやすくなる。
【0008】
上記食品収納容器において、前記液溜壁部の高さは、前記周壁部の高さの5%以上80%以下であってよい。この食品収納容器によれば、容器本体を縦置きした場合に液溜壁部によって漏れを抑えることが可能な液体の量の確保と、開口部を通じた食品の収納のしやすさとを両立することが可能である。
【0009】
上記食品収納容器において、前記蓋体の下端部は、前記液溜壁部の上端部に接続されていてもよい。この食品収納容器によれば、容器本体と蓋体とが一体であるから、蓋体を見失うことがない。
【0010】
上記食品収納容器において、前記容器本体は、前記開口部が広がる平面と平行な面上に位置する液漏れ防止目盛りを備えてもよい。この食品収納容器によれば、容器本体に液漏れ防止目盛りが位置することによって、容器本体を縦置きした場合でも開口部から漏れない液体の量を、食品収納容器が横置きされている状態において、食品収納容器の使用者に把握させることが可能である。
【0011】
上記課題を解決するための食品収納容器は、底壁部と、前記底壁部と対向する天壁部と、前記底壁部の周縁の一部から立ち上がり、前記天壁部に向けて延びる周壁部であって、前記底壁部および前記天壁部とともに開口部を画定する前記周壁部、を備える容器本体と、前記開口部を覆うように構成された蓋体と、を備える。前記蓋体は、液溜壁部、開閉壁部、および、前記液溜壁部を前記開閉壁部に接続する接続部を備える。前記液溜壁部は、前記蓋体が前記容器本体に取り付けられた状態において、前記開閉壁部の下方に位置する。前記蓋体は、前記蓋体が前記容器本体に取り付けられた状態において、前記接続部を起点として前記容器本体から離れる方向に前記開閉壁部を折り曲げることが可能に構成され、かつ、前記液溜壁部の内壁に位置し、前記蓋体と前記容器本体との間を封止することが可能に構成された封止部をさらに備える。
【0012】
上記食品収納容器によれば、底壁部を設置面に接触させるように容器本体を縦置きした場合にも、容器本体内に収納された液体が液溜壁部によって受け止められ、かつ、液溜壁部と容器本体との間が封止部によって封止される。そのため、周壁部を設置面に接触させるように容器本体を横置きすることと、容器本体を縦置きすることとが可能である。これにより、縦置きした食品収納容器を設置面上に並べることが可能であるから、食品収納容器の取り出しが容易である。
【0013】
上記課題を解決するための食品収納容器用アタッチメントは、第1底壁部と、前記第1底壁部の周縁から立ち上がり、前記第1底壁部と対向する第1開口部を画定する第1周壁部と、を備える容器本体と、前記第1開口部を覆う蓋体と、を備える食品収納容器に適用される。食品収納容器用アタッチメントは、第2底壁部と、前記第2底壁部の周縁から立ち上がり、前記第2底壁部と対向する第2開口部を画定する第2周壁部とを備える。前記食品収納容器内に配置された場合に、前記第2底壁部が前記第1周壁部の一部に沿って位置し、これによって、前記第2周壁部が、前記第1底壁部、前記蓋体、および、前記周壁部の他の一部に沿って位置する。
【0014】
上記食品収納容器用アタッチメントによれば、第1周壁部のうち、食品収納容器用アタッチメントが接触する部分が設置面に接触するように食品収納容器を縦置きした場合に、食品収納容器内の液体が食品収納容器用アタッチメントによって受け止められる。そのため、食品収納容器を縦置きすることが可能である。これにより、縦置きした食品収納容器を設置面上に並べることが可能であるから、食品収納容器の取り出しが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1実施形態の食品収納容器の構造を示す分解斜視図。
図2図1が示す食品収納容器の作用を説明するための作用図。
図3】第2実施形態の食品収納容器の構造を示す分解斜視図。
図4】第3実施形態の食品収納容器の構造を示す斜視図。
図5】第4実施形態の食品収納容器用アタッチメントの構造を食品収納容器の構造とともに示す分解斜視図。
図6】第4実施形態の食品収納容器用アタッチメントが適用される食品収納容器の変更例を示す断面図。
図7】第3実施形態の食品収納容器における変更例の構造を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第1実施形態]
図1および図2を参照して、食品収納容器の第1実施形態を説明する。以下では、食品収納容器の構造、および、作用を順に説明する。
【0017】
[構造]
図1を参照して、食品収納容器の構造を説明する。
図1が示すように、食品収納容器10は、容器本体11と蓋体12とを備えている。容器本体11は、底壁部11B、天壁部11T、および、周壁部11Sを備えている。天壁部11Tは、底壁部11Bと対向している。周壁部11Sは、底壁部11Bの周縁から立ち上がり、かつ、天壁部11Tに向けて延びている。周壁部11Sは、開口部11Aと液溜壁部11SLとを含んでいる。液溜壁部11SLは、周縁の一部から立ち上がり、開口部11Aの下端部まで延びている。蓋体12は、開口部11Aを覆うことが可能に構成されている。
【0018】
周壁部11Sは、複数の側壁部を含んでいる。開口部11Aおよび液溜壁部11SLは、最も大きい側壁部に対向している。本実施形態では、容器本体11が直方体状を有している。周壁部11Sは、第1側壁部11S1と、一対の第2側壁部11S2とを含んでいる。第1側壁部11S1は、第2側壁部11S2よりも大きい。底壁部11Bと天壁部11Tとの間の距離は、第1側壁部11S1と液溜壁部11SLとの間の距離よりも大きい。第1側壁部11S1は、開口部11Aおよび液溜壁部11SLと対向している。開口部11Aの面積と液溜壁部11SLの面積との総和が、第1側壁部11S1の面積に等しい。一対の第2側壁部11S2は、互いに対向している。
【0019】
開口部11Aの縁は、長方形状、正方形状、円形状、または楕円形状を有してよい。図1が示す例では、開口部11Aの縁は、長方形状を有している。開口部11Aの下端部は、底壁部11Bから天壁部11Tに向かう方向において、開口部11Aのうち、底壁部11Bまでの距離が最も小さい部分を含む。本実施形態では、開口部11Aの縁のうち、底壁部11Bの周縁からの距離が最も近い辺が開口部11Aの下端部である。
【0020】
液溜壁部11SLの高さは、周壁部11Sの高さの5%以上80%以下であってよい。底壁部11Bから天壁部11Tに向かう方向に沿う液溜壁部11SLの長さが、液溜壁部11SLの高さである。周壁部11Sの高さは、底壁部11Bと天壁部11Tとの間の距離に等しい。
【0021】
容器本体11は、液漏れ防止目盛り11SCを備えてよい。液漏れ防止目盛り11SCは、開口部11Aが広がる平面と平行な面上に位置している。本実施形態では、一方の第2側壁部11S2に液漏れ防止目盛り11SCが位置している。液漏れ防止目盛り11SCは、底壁部11Bから天壁部11Tに向かう方向に沿って延びる線状を有している。液漏れ防止目盛り11SCは、底壁部11Bから天壁部11Tに向かう途中まで延びている。液漏れ防止目盛り11SCは、底壁部11Bから天壁部11Tまでにわたって延びてもよい。
【0022】
液溜壁部11SLが受け止め可能な液量を示す液漏れ防止目盛り11SCは、視覚のみで判別可能なマークでもよいし、視覚的および触覚的に判別可能な段差でもよい。
【0023】
蓋体12の外形は、開口部11Aの縁の形状に応じた形状であって、長方形状、正方形状、円形状、または楕円形状を有してよい。図1が示す例では、蓋体12は、長方形状を有している。蓋体12は、封止部12Aとフランジ部12Bとを備えている。封止部12Aは、平坦部と、平坦部から立ち上がる環状の側壁部を有している。封止部12Aは、開口部11Aと略同一の形状および大きさを有している。フランジ部12Bは、封止部12Aの全周にわたる環状を有している。フランジ部12Bは、封止部12Aの周縁から封止部12Aから離れる方向に向けて張り出している。
【0024】
蓋体12が容器本体11に取り付けられる際には、封止部12Aが開口部11Aを覆い、かつ、開口部11A内に押し込まれる。このとき、周壁部11Sのうち、開口部11Aを囲む部分にフランジ部12Bが引っ掛かる。これにより、蓋体12が容器本体11の開口部11Aを塞ぐように、蓋体12が容器本体11に取り付けられる。蓋体12が容器本体11から取り外される際には、フランジ部12Bの一部が持ち上げられる。その後、蓋体12を容器本体11から剥がすように蓋体12が持ち上げられることによって、蓋体12が容器本体11から取り外される。
【0025】
食品収納容器10は、合成樹脂から形成される。合成樹脂は特に限定されるものではないが、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリスチレン、結晶性ポリエチレンテレフタレート、非晶質ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、および、ポリプロピレンなどであってよい。食品収納容器10は、1種の合成樹脂から形成されてもよいし、複数種の合成樹脂から形成されてもよい。食品収納容器10は、プレス成形、射出成形、真空成形などによって形成されてよい。食品収納容器10は、透明であってもよいし、不透明であってもよい。なお、食品収納容器10のうち、容器本体11は、合成樹脂に限らず、例えば金属製でもよいし、琺瑯製でもよい。
【0026】
[作用]
図2を参照して、食品収納容器10の作用を説明する。図2は、食品収納容器10の使用状態の一例であって、食品収納容器10が冷蔵庫内に静置された状態を示している。なお、以下では、容器本体11の底壁部11Bが設置面に接触する状態で食品収納容器10を静置することを縦置きと称する。これに対して、容器本体11の第1側壁部11S1が設置面に接触する状態で食品収納容器10を静置することを横置きと称する。
【0027】
図2が示すように、食品収納容器10によれば、底壁部11Bを設置面R1に接触させるように容器本体11を縦置きした場合にも、容器本体11内に収納された液体が液溜壁部11SLによって受け止められる。そのため、容器本体11を縦置きすることが可能である。これにより、縦置きした食品収納容器10を冷蔵庫R内に並べることが可能であるから、食品収納容器10の取り出しが容易である。なお、食品収納容器10によれば、食品収納容器10を横置きすることも可能であるから、食品収納容器10の置き方を縦置きと横置きとの2通りから選択することが可能である。
【0028】
食品収納容器10では、開口部11Aおよび液溜壁部11SLが第1側壁部11S1と対向するから、開口部11Aを大きくすることが可能である。そのため、容器本体11に対する食品の収納がしやすくなる。なお、食品収納容器10に食品を収納する際には、食品収納容器10は横置きされることが想定される。ただし、食品収納容器10であれば、食品収納容器10が縦置きされた状態でも、開口部11Aから容器本体11内に食品を収納することは可能である。
【0029】
上述したように、液溜壁部11SLの高さは、周壁部11Sの高さの5%以上80%以下であってよい。この場合には、容器本体11を縦置きした場合に液溜壁部11SLによって漏れを抑えることが可能な液体の量の確保と、開口部11Aを通じた食品の収納のしやすさとを両立することが可能である。
【0030】
食品収納容器10が縦置きされている状態で食品が容器本体11に収納される場合には、使用者は、容器本体11内における水面の高さから、液溜壁部11SLによって受け止められる液体の量を把握することが可能である。これに対して、食品収納容器10が横置きされている状態で食品が容器本体11に収納される場合には、食品収納容器10が縦置きされた状態で液溜壁部11SLによって受け止められる液体の量を把握することは使用者にとって難しい。この点、食品収納容器10では、容器本体11に液漏れ防止目盛り11SCが位置する。これにより、容器本体11を縦置きした場合に開口部11Aから漏れない液体の量を、容器本体11が横置きされている状態において、食品収納容器10の使用者に把握させることが可能である。
【0031】
以上説明したように、食品収納容器の第1実施形態によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1‐1)容器本体11内に収納された液体が液溜壁部11SLによって受け止められるから、容器本体11を縦置きすることが可能である。
(1‐2)開口部11Aを大きくすることが可能であるから、容器本体11への食品の収納がしやすくなる。
【0032】
(1‐3)容器本体11を縦置きした場合に液溜壁部11SLによって漏れを抑えることが可能な液体の量の確保と、開口部11Aを通じた食品の収納のしやすさとを両立することが可能である。
【0033】
(1‐4)容器本体11を縦置きした場合に開口部から漏れない液体の量を、容器本体11が横置きされている状態において、液漏れ防止目盛り11SCによって食品収納容器10の使用者に把握させることが可能である。
【0034】
[第2実施形態]
図3を参照して、食品収納容器の第2実施形態を説明する。第2実施形態の食品収納容器では、第1実施形態の食品収納容器と比べて、容器本体に対して蓋体を固定するための構造が異なっている。そのため以下では、こうした相違点を詳しく説明する一方で、第1実施形態と共通する点の詳しい説明を省略する。
【0035】
[構造]
図3が示すように、食品収納容器20は、容器本体21と蓋体22とを備えている。容器本体21は、第1実施形態の容器本体11と同様に、底壁部11B、天壁部11T、周壁部11Sを備えている。周壁部11Sは、開口部11Aおよび液溜壁部11SLを含んでいる。容器本体21は、さらにフランジ部21SFを備えている。フランジ部21SFは、開口部11Aおよび液溜壁部11SLを取り囲む矩形環状を有している。第1側壁部11S1と対向する視点から見て、フランジ部21SFは、第1側壁部11S1の全周にわたって第1側壁部11S1よりも張り出している。フランジ部21SFは、底壁部11Bの端面、天壁部11Tの端面、および、一対の第2側壁部11S2の端面の各々から、端面の外に向けて張り出している。
【0036】
蓋体22は、第1実施形態の蓋体12と同様に、封止部12Aおよびフランジ部12Bを備えている。蓋体22は、複数の留め具22Fをさらに備えている。留め具22Fは、フランジ部12Bに対して封止部12Aが窪む方向に向けてフランジ部12Bから延びている。図3が示す例では、蓋体22は、4つの留め具22Fを備えている。フランジ部12Bは矩形環状を有し、フランジ部12Bの各辺に1つの留め具22Fが位置している。留め具22Fは、容器本体21のフランジ部21SFに対する嵌合と、嵌合の解除とが可能に構成されている。
【0037】
蓋体22が容器本体21に取り付けられる際には、封止部12Aが開口部11Aを覆い、かつ、開口部11A内に押し込まれる。このとき、蓋体22のフランジ部12Bが、容器本体21のフランジ部21SFに接する。さらには、使用者によって留め具22Fが操作されることによって、留め具22Fが容器本体21のフランジ部21SFに嵌合する。蓋体22が容器本体21から取り外される際には、まず、使用者によって留め具22Fが操作されることによって、フランジ部21SFに対する留め具22Fの嵌合が解除される。次いで、第1実施形態の蓋体12と同様に、フランジ部12Bの一部が持ち上げられる。その後、蓋体22を容器本体21から剥がすように蓋体22が持ち上げられることによって、蓋体22が容器本体21から取り外される。
【0038】
このように、食品収納容器20では、留め具22Fが容器本体21のフランジ部21SFに嵌合するから、蓋体22が留め具22Fを備えていない場合に比べて、蓋体22が容器本体21に対してより強固に固定される。
【0039】
以上説明した食品収納容器の第2実施形態によれば、上述した(1‐1)から(1‐4)の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(2‐1)留め具22Fが容器本体21のフランジ部21SFに嵌合するから、蓋体22が容器本体21に対してより強固に固定される。
【0040】
[第3実施形態]
図4を参照して、食品収納容器の第3実施形態を説明する。第3実施形態の食品収納容器では、第1実施形態の食品収納容器と比べて、蓋体が容器本体に接続されている点が異なっている。そのため以下では、こうした相違点を詳しく説明する一方で、第1実施形態と共通する点の詳しい説明を省略する。
【0041】
[構造]
図4が示すように、容器本体31は、第1実施形態の容器本体11と同様に、底壁部11B、天壁部11T、および、周壁部11Sを備えている。周壁部11Sは、開口部11Aおよび液溜壁部11SLを含んでいる。蓋体32は、第1実施形態の蓋体12と同様に、封止部12Aおよびフランジ部12Bを備えている。本実施形態では、接続部30Cにおいて、蓋体32の下端部が、液溜壁部11SLの上端部に接続されている。詳しくは、蓋体32のフランジ部12Bにおける下端部が、液溜壁部11SLの上端部に接続されている。食品収納容器30によれば、容器本体31と蓋体32とが一体であるから、蓋体32を見失うことがない。
【0042】
食品収納容器30は、接続部30Cを起点として、容器本体31から離れる方向に蓋体32を折り曲げることが可能に構成されている。これにより、容器本体31に対する蓋体32の取り付けと、容器本体31からの蓋体32の取り外しとが可能である。容器本体31の接続部30Cは、蓋体32の折り曲げを可能にする柔軟性を有する。
【0043】
以上説明したように、食品収納容器の第3実施形態によれば、上述した(1‐1)から(1‐4)の効果に加えて、以下に記載の効果を得ることができる。
(3‐1)容器本体31と蓋体32とが一体であるから、蓋体32を見失うことがない。
【0044】
[第4実施形態]
図5を参照して、食品収納容器用アタッチメントを本開示の第4実施形態として説明する。
【0045】
[構造]
図5には、食品収納容器用アタッチメント(以下、アタッチメント)、および、アタッチメントが適用される食品収納容器の斜視構造が示されている。
【0046】
図5が示すように、食品収納容器40は、容器本体41と蓋体42とを備えている。容器本体41は、第1底壁部41Bと第1周壁部41Sとを備えている。第1周壁部41Sは、第1底壁部41Bの周縁から立ち上がり、第1底壁部41Bと対向する第1開口部41Aを画定する。蓋体42は、第1開口部41Aを覆うことが可能に構成されている。
【0047】
本実施形態では、容器本体41に蓋体42が取り付けられた状態において、食品収納容器40は、直方体状を有している。容器本体41は、一方の端部が塞がれた四角筒状を有している。第1底壁部41Bは、長方形状を有している。第1周壁部41Sは、一対の第1側壁部41S1と、一対の第2側壁部41S2とを含んでいる。第1側壁部41S1は、第2側壁部41S2よりも大きい。一対の第1側壁部41S1は、互いに対向している。一対の第2側壁部41S2は、互いに対向している。一対の第2側壁部41S2間の距離は、一対の第1側壁部41S1間の距離よりも大きい。
【0048】
一方の第1側壁部41S1には、液漏れ防止目盛り41SCが位置している。液漏れ防止目盛り41SCは、第1開口部41Aが広がる平面と平行な面上に位置している。液漏れ防止目盛り41SCは、一方の第2側壁部41S2から他方の第2側壁部41S2に向かう方向に沿って延びる線状を有している。液漏れ防止目盛り41SCは、一方の第2側壁部41S2から他方の第2側壁部41S2に向かう途中まで延びている。液漏れ防止目盛り41SCは、一方の第2側壁部41S2から他方の第2側壁部41S2までにわたって延びてもよい。
【0049】
蓋体42の外形は、長方形状、正方形状、円形状、または楕円形状を有してよい。図5が示す例では、蓋体42の外形は長方形状を有している。蓋体42は、封止部42Aとフランジ部42Bとを備えている。封止部42Aは、平坦部と、平坦部から立ち上がる環状の側壁部を有している。封止部42Aは、第1開口部41Aと略同一の形状および大きさを有している。フランジ部42Bは、封止部42Aの全周にわたる環状を有している。フランジ部42Bは、封止部42Aの周縁から封止部42Aから離れる方向に向けて張り出している。
【0050】
アタッチメント43は、第2底壁部43Bと第2周壁部43Sとを備えている。第2周壁部43Sは、第2底壁部43Bの周縁から立ち上がり、第2底壁部43Bと対向する第2開口部43Aを画定する。アタッチメント43は、食品収納容器40内に配置された場合に、第2底壁部43Bが容器本体41の第1周壁部41Sの一部に沿って位置する。これによって、第2周壁部43Sが、第1底壁部41B、蓋体42、および、第1周壁部41Sの他の一部に沿って位置する。
【0051】
本実施形態では、アタッチメント43は、一方の端部が塞がれた四角筒状を有している。第2底壁部43Bは、長方形状、正方形状、円形状、または楕円形状を有してよい。図5が示す例では、第2底壁部43Bは長方形状を有している。第2底壁部43Bは、容器本体41の第2側壁部41S2と略同様の大きさおよび形状を有している。第2周壁部43Sは、一対の第1側壁部43S1、および、一対の第2側壁部43S2を含んでいる。一対の第1側壁部43S1は、互いに対向している。一対の第2側壁部43S2は、互いに対向している。一方の第2側壁部43S2から他方の第2側壁部43S2に向かう方向において、第1側壁部43S1の長さは、容器本体41の第2側壁部41S2の長さに略等しい。第1底壁部41Bから第1開口部41Aに向かう方向において、第2側壁部43S2の長さは、容器本体41の第1側壁部41S1の幅に略等しい。
【0052】
アタッチメント43は、合成樹脂から形成される。合成樹脂は特に限定されるものではないが、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリスチレン、結晶性ポリエチレンテレフタレート、非晶質ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、および、ポリプロピレンなどであってよい。アタッチメント43は、容器本体41の内壁、および、蓋体42の内壁に沿って密着変形が可能な合成樹脂によって形成されることが好ましい。したがって、アタッチメント43は、エラストマーやシリコーンなどの弾性体(ゴム)で形成されることが更に好ましい。
【0053】
アタッチメント43は、1種の合成樹脂から形成されてもよいし、複数種の合成樹脂から形成されてもよい。アタッチメント43は、プレス成形、射出成形、真空成形などによって形成されてよい。アタッチメント43は、透明であってもよいし、不透明であってもよい。アタッチメント43は、容器本体41の内壁、および、蓋体42の内壁に沿った変形が可能な程度の柔軟性を有することが好ましい。アタッチメント43は、容器本体41および蓋体42よりも高い柔軟性を有することが好ましい。
【0054】
[作用]
本実施形態では、アタッチメント43は、食品収納容器40内に配置された場合に、第2底壁部43Bが容器本体41の第2側壁部41S2に沿って位置する。これによって、アタッチメント43における一方の第2側壁部43S2が、容器本体41における一方の第1側壁部41S1に沿って位置する。また、アタッチメント43における他方の第2側壁部43S2が、容器本体41における他方の第1側壁部41S1に沿って位置する。一方で、アタッチメント43における一方の第1側壁部43S1が、容器本体41における第1底壁部41Bの一部に沿って位置する。また、アタッチメント43における他方の第1側壁部43S1が、蓋体42の一部に沿って位置する。
【0055】
そのため、第1周壁部41Sのうち、アタッチメント43が接する第2側壁部41S2が設置面に接触するように食品収納容器40を縦置きした場合に、食品収納容器40内の液体がアタッチメント43によって受け止められる。そのため、食品収納容器40を縦置きすることが可能である。なお、アタッチメント43が取り付けられた食品収納容器40であっても、第1底壁部41Bが設置面に接触するように食品収納容器40を横置きすることも可能である。
【0056】
以上説明したように、食品収納容器用アタッチメントの一実施形態によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(4‐1)食品収納容器40内の液体がアタッチメント43によって受け止められるから、アタッチメント43が接する第2側壁部41S2が設置面に接するように食品収納容器40を縦置きすることが可能である。
【0057】
[変更例]
なお、上述した実施形態は、以下のように変更して実施することができる。
[液漏れ防止目盛り]
・第1実施形態から第3実施形態において、液漏れ防止目盛り11SCは、第2側壁部11S2に限らず、底壁部11Bまたは天壁部11Tに位置してもよい。また、容器本体11,21,31は、複数の液漏れ防止目盛り11SCを有してもよい。この場合には、容器本体11,21,31は、第2側壁部11S2に位置する液漏れ防止目盛り、底壁部11Bに位置する液漏れ防止目盛り、および、天壁部11Tに位置する液漏れ防止目盛りのうちの2つ以上を備えることが可能である。
【0058】
・第4実施形態において、液漏れ防止目盛り41SCは、第1側壁部41S1に限らず、第2側壁部41S2に位置してもよい。また、容器本体41は、複数の液漏れ防止目盛り41SCを有してもよい。この場合には、容器本体41は、第1側壁部41S1に位置する液漏れ防止目盛り、および、第2側壁部41S2に位置する液漏れ防止目盛りの両方を備えることが可能である。
【0059】
[容器本体]
図6が示すように、第4実施形態の容器本体41は、第1底壁部41Bにアタッチメント43が嵌まるための窪み41BDを有してもよい。これにより、容器本体41に対するアタッチメント43の位置がずれにくくなるから、食品収納容器40を縦置きした場合に、食品収納容器40から液体がさらに漏れにくくなる。
【0060】
・食品収納容器10,20,30,40は、直方体状以外の形状を有してもよい。例えば、食品収納容器は、円柱状を有してもよい。あるいは、上述した食品収納容器10,20,30において、互いに対向する一対の側壁部が、台形状を有してもよい。
【0061】
・開口部11Aは、第1側壁部11S1に対向する側壁部の一部に位置し、かつ、開口部11Aの周囲が側壁部によって囲まれていてもよい。この場合には、第1側壁部11S1と対向する視点から見て、開口部11Aは四角形状を有してもよいし、四角形状以外の形状を有してもよい。例えば、開口部11Aは、円形状、楕円形状を有してもよいし、四角形状以外の多角形状を有してもよい。
【0062】
なお、開口部11Aの縁のうち、下端部が曲線状を有する場合には、周壁部11Sのうち、開口部11Aの下方に位置する壁部であって、開口部11Aの下端に接続する部分以下の高さを有する部分が液溜壁部11SLとして機能する。
【0063】
・食品収納容器10,20,30は、複数の側壁部にわたる開口部を有してもよい。例えば、食品収納容器10,20,30は、一対の第2側壁部11S2の少なくとも一方にまでわたる大きさを有してもよい。
【0064】
[アタッチメント]
・アタッチメント43は、一対の第2側壁部43S2を有しなくてもよい。この場合であっても、アタッチメント43のうち、一方の第1側壁部43S1が蓋体42に接し、かつ、他方の第1側壁部43S1が第1底壁部41Bに接する。そのため、食品収納容器40が縦置きされた場合に、食品収納容器40から液体が漏れることがアタッチメント43によって少なからず抑えられる。
【0065】
[食品収納容器]
・第1実施形態の食品収納容器10を、以下のように変更してもよい。
すなわち、蓋体12は、封止部12Aのみを備え、かつ、封止部12Aの側壁部は、内表面に螺合部を有する。容器本体11は、開口部11Aの縁から立ち上がる環状の開口壁部を有する。開口壁部は、封止部12Aの側壁部が螺着可能な形状の被螺合部を外表面に有する。こうした食品収納容器では、蓋体12の側壁部が、容器本体11の開口壁部に螺着することによって、容器本体11の開口が蓋体12によって塞がれる。なお、封止部12Aの側壁部は、外表面に螺合部を有してもよい。この場合には、開口壁部は、被螺合部を内表面に有すればよい。これにより、蓋体12の側壁部が、容器本体11の開口壁部に螺着することによって、容器本体11の開口が蓋体12によって塞がれる。
【0066】
・第3実施形態の食品収納容器30を、以下のように変更してもよい。
すなわち、図7が示すように、食品収納容器50は、容器本体51と蓋体52とを備える。容器本体51は、底壁部11B、天壁部11T、および、周壁部11Sを備えている。周壁部11Sは、底壁部11Bの周辺の一部から立ち上がり、天壁部11Tまで延びている。周壁部11Sは、底壁部11Bおよび天壁部11Tともに開口部11Aを画定している。図7が示す例では、周壁部11Sは、第1側壁部11S1と、一対の第2側壁部11S2とを含んでいる。開口部11Aは、第1側壁部11S1と対向している。
【0067】
蓋体52は、開口部11Aを覆うように構成されている。蓋体52は、容器本体51に取り付けられた状態において、第1側壁部11S1と対向する。蓋体52は、液溜壁部52SLと開閉壁部とを備えている。蓋体52が容器本体51に取り付けられた状態において、液溜壁部52SLは、開閉壁部の下方に位置している。底壁部11Bから天壁部11Tに向かう方向において、液溜壁部52SLと開閉壁部との間には、接続部52Cが位置している。蓋体52は、蓋体52が容器本体51に取り付けられている状態において、接続部52Cを起点として、容器本体51から離れる方向に開閉壁部を折り曲げることが可能に構成されている。接続部52Cは、開閉壁部の折り曲げを可能にする柔軟性を有する。
【0068】
図7が示す例では、開閉壁部は、封止部52Aおよびフランジ部52Bを備えている。封止部52Aは、平坦部と、平坦部から立ち上がる環状の側壁部とを備えている。フランジ部52Bは、封止部52Aの周縁のうち、接続部52Cが位置する部分以外の部分に位置している。フランジ部52Bは、封止部52Aの周縁から封止部52Aから離れる方向に向けて張り出している。
【0069】
開閉壁部が閉じられた状態では、封止部52Aが開口部11Aに押し込まれ、かつ、フランジ部52Bが、開口部11Aを画定する端面に引っ掛かる。一方で、開閉壁部が開かれる際には、フランジ部52Bの一部が持ち上げられる。その後、開閉壁部を容器本体51から剥がすように開閉壁部が持ち上げられることによって、開閉壁部が開かれる。
【0070】
蓋体52は、液溜壁部52SLの内壁に位置する封止部52SEをさらに備えている。封止部52SEは、液溜壁部52SLと容器本体51との間を封止することが可能に構成されている。封止部52SEは、蓋体52が容器本体51に取り付けられた状態において、容器本体51の内壁に沿って密着し、これによって、食品収納容器50が縦置きされた場合に、食品収納容器50から液体が漏れることを抑える。
【0071】
封止部52SEは、弾性体であることが好ましい。封止部52SEは、例えば、エラストマーおよびシリコーンなどのゴムから形成されることが好ましい。
食品収納容器50によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
【0072】
(5‐1)底壁部11Bを設置面に接触させるように容器本体51を縦置きした場合にも、容器本体51内に収納された液体が液溜壁部に52SLよって受け止められ、かつ、液溜壁部52SLと容器本体51との間が封止部52SEによって封止される。そのため、周壁部を設置面に接触させるように容器本体51を横置きすることと、容器本体51を縦置きすることとが可能である。
【符号の説明】
【0073】
10…食品収納容器
11…容器本体
11A…開口部
11B…底壁部
11S…周壁部
11SL…液溜壁部
12…蓋体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7