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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175070
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】屋根架構
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/342 20060101AFI20221117BHJP
   E04C 3/04 20060101ALI20221117BHJP
   E04B 7/02 20060101ALI20221117BHJP
   E04B 1/24 20060101ALI20221117BHJP
   E04B 1/34 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
E04B1/342 A
E04C3/04
E04B7/02 521F
E04B1/24 Q
E04B1/34 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021081204
(22)【出願日】2021-05-12
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年3月5日 名古屋市ホームページ「名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業における落札者の決定について」にて公開 https://www.city.nagoya.jp/sportsshimin/cmsfiles/contents/0000123/123351/rakusatu.pdf 令和3年4月27日 名古屋市ホームページ「名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業に係る事業提案の概要」にて公開 https://www.city.nagoya.jp/sportsshimin/cmsfiles/contents/0000123/123351/teianngaiyou.pdf
(71)【出願人】
【識別番号】000003621
【氏名又は名称】株式会社竹中工務店
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北川 昌尚
(72)【発明者】
【氏名】小川 司
(72)【発明者】
【氏名】石黒 紘介
(72)【発明者】
【氏名】池田 崇
【テーマコード(参考)】
2E163
【Fターム(参考)】
2E163FA12
2E163FB32
(57)【要約】
【課題】部材数を少なくすることを可能とする屋根架構を得る。
【解決手段】屋根架構14は、スタンド12に設けられ、環状に形成された屋根16の外周側に設けられた環状の外側リング体32と、外側リング体32の内側で、屋根16の内周側に設けられた環状の内側リング体38と、外側リング体32から内側へ張り出し、内側リング体38、及び屋根16の荷重を支持する複数の第1片持梁34と、第1片持梁34と斜めに交差して接合される共に平面視にて湾曲形状に形成された複数の第1小梁48と、を有し、一の第1片持梁34と内側リング体38の接合部と他の第1片持梁34外側リング体32の接合部に第1小梁48を接合して一の第1片持梁34、外側リング体32、及び第1小梁48で水平トラスが形成されており、第1小梁48が、屋根16の荷重を支持する部材と、水平トラスの一部を構成する部材とを兼ねている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部構造体に設けられ、環状に形成された屋根の外周側に設けられた環状の外側リング体と、
前記外側リング体の内側で、かつ前記屋根の内周側に設けられた環状の内側リング体と、
前記外側リング体から内側へ張り出し、前記内側リング体、及び前記屋根の荷重を支持する複数の片持梁と、
前記片持梁と斜めに交差して接合される共に平面視にて湾曲形状に形成された複数の小梁と、
を有し、
一の前記片持梁と前記内側リング体の接合部と他の前記片持梁と前記外側リング体の接合部に前記小梁を接合して前記一の片持梁、前記外側リング体、及び前記小梁で水平トラスが形成されており、前記小梁が、前記屋根の荷重を支持する部材と、前記水平トラスの一部を構成する部材とを兼ねている、
屋根架構。
【請求項2】
前記複数の小梁は、同一方向に傾斜している、
請求項1に記載の屋根架構。
【請求項3】
前記外部構造体に設けられ前記片持梁よりも高さが高い支柱と、
一端が前記支柱に連結され、他端が前記片持梁の長手方向中間部に連結されて前記片持梁を吊り上げる吊上部材と、
を有する請求項1または請求項2に記載の屋根架構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根を支持する屋根架構に関する。
【背景技術】
【0002】
中央部が開口した屋根をトラス梁等で支持した屋根架構が提案されている(例えば、特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-12796号公報
【特許文献2】特開平6-313337号公報
【特許文献3】特開平7-119209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、これらの屋根架構は、屋根を支持するための部材数が多く、改善の余地があった。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、部材数を少なくすることを可能とする屋根架構の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の屋根架構は、外部構造体に設けられ、環状に形成された屋根の外周側に設けられた環状の外側リング体と、前記外側リング体の内側で、かつ前記屋根の内周側に設けられた環状の内側リング体と、前記外側リング体から内側へ張り出し、前記内側リング体、及び前記屋根の荷重を支持する複数の片持梁と、前記片持梁と斜めに交差して接合される共に平面視にて湾曲形状に形成された複数の小梁と、を有し、一の前記片持梁と前記内側リング体の接合部と他の前記片持梁と前記外側リング体の接合部に前記小梁を接合して前記一の片持梁、前記外側リング体、及び前記小梁で水平トラスが形成されており、前記小梁が、前記屋根の荷重を支持する部材と、前記水平トラスの一部を構成する部材とを兼ねている。
【0007】
請求項1に記載の屋根架構は、外側リング体から内側へ張り出す片持梁で内側リング体が支持され、平面視にて湾曲形状に形成された小梁が片持梁と斜めに交差して接合されている。そして、一の片持梁と内側リング体の接合部と他の片持梁と外側リング体の接合部に平面視で湾曲形状に形成された小梁を接合して水平トラスを形成し、小梁が屋根の荷重を支持する部材と、水平トラスの一部を構成する部材とを兼ねているため、少ない部材数で、平面剛性の大きな屋根架構を実現することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の屋根架構において、前記複数の小梁は、同一方向に傾斜している。
【0009】
請求項2に記載の屋根架構では、下から見上げたとき、屋根架構の小梁が渦を巻いたように見え、斬新な感覚を与えることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の屋根架構において、前記外部構造体に設けられ前記片持梁よりも高さが高い支柱と、一端が前記支柱に連結され、他端が前記片持梁の長手方向中間部に連結されて前記片持梁を吊り上げる吊上部材と、を有する。
【0011】
例えば、片持梁を縦トラス梁として、縦トラス梁のウエブ、及び上弦材が見えないように下弦材に屋根を上から貼り付けるように構成すると、多数のウエブを屋根に貫通させる必要があり、雨仕舞する箇所が多くなる。
【0012】
一方、片持梁を吊上部材で吊り上げる構成とすれば、片持梁を縦トラス梁とするよりも、屋根架構に屋根を上から貼り付けるときに、屋根に空ける取付口が少なくなるので、雨仕舞する箇所を減らすことができる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明の屋根架構によれば、部材数を少なくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】屋根架構を備えた建物を示す斜視図である。
図2】屋根架構を備えた建物を示す断面図である。
図3】屋根架構を示す平面図である。
図4】第1片持梁と小梁との接合部分を示す平面図である。
図5】他の実施形態に係る屋根架構を示す平面図である。
図6】更に他の屋根架構を示す平面図である。
図7】更に他の屋根架構を示す平面図である。
図8】更に他の屋根架構を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1図4を用いて、本発明の一実施形態に係る屋根架構14について説明する。
図1、及び図2に示す建物10は、主として外部構造体としてのスタンド12と、屋根架構14とを含んで構成されている。屋根架構14は、平面視で、図面のX方向を長軸方向、Y方向を短軸方向とした略楕円形状に形成されており、略楕円形状に形成された環状の屋根16を支持している。
【0016】
本実施形態のスタンド12は、一例として鉄筋コンクリート製とされ、競技場18を取り囲むように設置されている。
【0017】
スタンド12は、主として柱部20と、梁部22と、傾斜部24とを含んで構成されている。柱部20は、基礎26に立設されて上下方向に延在されており、梁部22は、柱部20間に架け渡されている。
【0018】
傾斜部24は、外周側から内周側へ向かって下方へ傾斜するように形成されており、本実施形態では、スタンド12の上部と下部に傾斜部24が設けられている。傾斜部24には、座席28が設置されている。
【0019】
(屋根架構)
上部のスタンド12の外周部分には、複数の屋根柱30が、競技場18の周方向に沿って間隔を開けて立設されており、各屋根柱30の上端には、支柱42が立設されている。
支柱42の下部同士を連結するように、鋼材(一例としてH鋼)からなり、平面視で略楕円形状に形成された外側リング体32が設けられている。
【0020】
支柱42の下部側面には、競技場18側へ張り出した第1片持梁34の一端が接続されている。第1片持梁34は、平面視で、外側リング体32の接線方向に対して直角に延びている。言い換えれば、第1片持梁34は、楕円の放射方向に沿って延びている。また、第1片持梁34は、側面視で、競技場18側へ向かって上方へ傾斜している。
【0021】
また、支柱42の下部側面には、競技場18とは反対側へ延びる第2片持梁36の一端が接続されている。第2片持梁36は、第1片持梁34よりも短く形成されており、平面視で、外側リング体32の接線方向に対して直角に延びている。また、第2片持梁36は、側面視で、競技場18とは反対側へ向かって上方へ傾斜している。
【0022】
外側リング体32の内周側には、第1片持梁34の内周側の端部同士を連結するように、鋼材(一例として丸鋼)からなり、平面視で略楕円形状に形成された内側リング体38が設けられている。内側リング体38は、複数の第1片持梁34によって支持されている。
【0023】
外側リング体32の外周側には、第2片持梁36の外周側の端部同士を連結するように、鋼材(一例として丸鋼)からなり、平面視で略楕円形状に形成された最外リング体40が設けられている。
【0024】
支柱42の上端には、鋼材(一例として角型鋼管)からなる第1吊上部材44の一端が接続されている。第1吊上部材44の他端は第1片持梁34の長手方向中間部に接続されている。
【0025】
また、支柱42の上端には、鋼材(一例として角型鋼管)からなる第2吊上部材46の一端が接続されている。第2吊上部材46の他端は第2片持梁36の先端部に接続されている。なお、第2片持梁36の先端部は、支持部材47A、及び支持部材47Bを介して柱部20に連結されている。
【0026】
図1、及び図3に示すように、屋根架構14は、第1片持梁34と斜めに接合され、平面視にて、外側リング体32から内側リング体38に向けて湾曲形状に連なる複数の第1小梁48を備えている。
【0027】
図3に示すように、屋根架構14を平面視すると、湾曲形状に連なった第1小梁48は、長手方向の一端が一の第1片持梁34と外側リング体32との接合部に接合され、長手方向の他端が他の第1片持梁34と内側リング体38との接合部に接合され、かつ長手方向の中間部が一の第1片持梁34と他の第1片持梁34との間に位置する複数の第1片持梁34に対して斜めに交差している。さらに、湾曲形状に連なった第1小梁48は、外周側の一端が内周側の他端に対して時計回り方向(矢印CW方向)に位置するように傾斜し、かつ平面視で反時計回り方向側(矢印CCW方向側)が凸となるように湾曲している。
【0028】
また、屋根架構14は、図1に示すように、第2片持梁36と斜めに交差し、平面視にて湾曲形状に連なる複数の第2小梁62を、外側リング体32と最外リング体40との間に備えている。このように連なった複数の第2小梁62は、平面視で、第1小梁48の延長線上に設けられており、長手方向の一端が支柱42の上端に接続され、長手方向の他端が第2片持梁36と最外リング体40との接続部分に接続されている。これら第2片持梁36と第2小梁62とで、屋根16の外周側が支持されている。なお、図3では、第2小梁62の図示を省略している。
【0029】
本実施形態の屋根架構14では、一の第1片持梁34と内側リング体38との接合部と、他の第1片持梁34と外側リング体32との接合部とに第1小梁48を接合することで、一の第1片持梁34、外側リング体32、第1小梁48、及び内側リング体38で水平トラスが形成されており、この水平トラスで屋根16が支持されている。したがって、第1小梁48は、屋根16の荷重を支持する部材と、水平トラスの一部を構成する部材とを兼ねている。
【0030】
本実施形態のように、第1小梁48を第1片持梁34に対して傾斜させ、かつ湾曲形状に連ねることで、2つの第1片持梁34と2つの第1小梁48とで形成される矩形(略平行四辺形)の枠の大きさ、形状を略同じに設定することができる。また、互いに隣接する一方の第1小梁48と他方の第1小梁48とは略平行とされている。
【0031】
第1片持梁34、第1小梁48、第2片持梁36、及び第2小梁62の上部には、平面視で環状の楕円形状とされた屋根16が載置されている。屋根16は、図示しない取付部材を用いて第1片持梁34、第1小梁48、第2片持梁36、及び第2小梁62に固定されている。本実施形態の屋根16は一例として膜状の部材で形成されているが、板状の部材で形成されていてもよい。
【0032】
第1吊上部材44の他端は第1片持梁34の長手方向中間部に接続されており、第1吊上部材44と第1片持梁34との接続部分は屋根16に形成された図示しない孔(取付口)を貫通しているが、孔から雨水が漏れないように、雨仕舞い、及び防水処理が施されている。また、支柱42も屋根16に形成された図示しない孔を貫通しているが、孔から雨水が漏れないように、雨仕舞い、及び防水処理が施されている。
【0033】
図4には、第1片持梁34と第1小梁48との接合部の一例が示されている。
本実施形態の第1小梁48は、丸鋼管50で形成されており、丸鋼管50の端部には、接続部52が溶接されている。一方、H鋼からなる第1片持梁34のウエブ34Aには、斜めに鋼板54が溶接されている。
本実施形態の丸鋼管50は、直線形状であるが、図3に示すように、複数連なる第1小梁48の1本1本の傾斜角度(平面視したときの)を梁毎に少しづつ変えることで、複数連なる第1小梁48全体が湾曲(正確には、疑似的な湾曲)しているように見える。なお、丸鋼管50は、湾曲させてもよい。
【0034】
第1小梁48の接続部52と第1片持梁34の鋼板54とは突き合わされており、接続部52及び鋼板54は2枚の鋼板56で挟まれて、ボルト58、及びナット60を用いて固定されている。なお、第1片持梁34と第1小梁48とは、他の方法で接合されていてもよい。また、図示は省略するが、第2片持梁36と第2小梁62も、第1片持梁34と第1小梁48と同様に接合されている。
【0035】
(作用、効果)
図1に示すように、本実施形態の屋根架構14は、屋根柱30の上端に設けられた外側リング体32から内側へ張り出す第1片持梁34で内側リング体38が支持され、平面視にて湾曲形状に連なった第1小梁48が第1片持梁34と斜めに交差している。
【0036】
そして、一の第1片持梁34と内側リング体38の接合部と他の第1片持梁34と外側リング体32の接合部に平面視で湾曲形状に連なった第1小梁48を接合して水平トラスを形成し、第1小梁48が屋根16の荷重を支持する部材と、水平トラスの一部を構成する部材とを兼ねているため、少ない部材数で、平面剛性の大きな屋根架構14を実現することができた。
【0037】
本実施形態の屋根架構14は、座席28から見上げたとき屋根16の下側に見えるのは、H鋼からなる第1片持梁34と丸鋼管からなる第1小梁48であるため、縦トラス材を用いて屋根16を支持する場合に比較して、シンプルな見た目となり、観客にすっきりとした印象を与えることができる。
【0038】
また、本実施形態の屋根架構14では、平面視で、湾曲状に連なる第1小梁48を同一方向に傾斜させたので、座席28から見上げたとき、渦を巻いたように第1小梁48を見せることができ、観客に斬新な感覚を与えることができる。
【0039】
ところで、仮に、本実施形態の第1片持梁34をトラス梁とし、トラス梁のウエブ、及び上弦材を見えないように下弦材に膜状の屋根16を上から貼り付けるように構成すると、トラス梁の多数のウエブを屋根に貫通させる必要があり、雨仕舞する箇所が多くなる。
一方、本実施形態の屋根架構14のように、第1片持梁34の長手方向中間部の一箇所を第1吊上部材44で吊り上げる構成とすれば、第1片持梁34をトラス構造とするよりも、屋根16を上から取り付けるときに、屋根16に空ける取付口が少なくなり、雨仕舞や防水処理する箇所を減らすことができる。
【0040】
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【0041】
上記実施形態の屋根架構14では、図3に示すように、全ての第1小梁48が同一方向に傾斜していたが、本発明はこれに限らず、例えば、図5図8に示すように、部位毎に第1小梁48の傾斜方向が異なっていてもよい。
【0042】
図5に示す屋根架構14では、内周側が外周側に対して反時計回り方向(矢印CCW方向)に位置するように傾斜した第1小梁48を含んで構成され第1領域14Aと、内周側が外周側に対して時計回り方向(矢印CW方向)に位置するように傾斜した第1小梁48を含んで構成された第2領域14Bとが、周方向に延びる第1小梁48を備えた第3領域14Cを挟んで互いに隣接して配置されている。
【0043】
図6に示す屋根架構14は、図5に示す屋根架構14の変形例であり、Y方向側の第3領域14Cが、外周側に向けて幅広に形成されている。
【0044】
図7に示す屋根架構14は、図4に示す屋根架構14の変形例であり、X方向側の第3領域14Cが、内周側に向けて幅広に形成されている。
【0045】
図8に示す屋根架構14は、図4に示す屋根架構14の変形例であり、第1領域14Aと第2領域14Bとが、周方向に交互に配置されている。
【0046】
図5乃至図8の屋根架構14においても、少ない部材数で、平面剛性の大きな屋根架構14を実現することができ、シンプルな見た目にすることができる。
【0047】
上記実施形態の屋根架構14は平面視形状が楕円形状であったが、屋根架構14の平面視形状は、例えば、円形、多角形等、楕円形状以外であってもよい。
【符号の説明】
【0048】
10 建物
12 スタンド(外部構造体)
14 屋根架構
16 屋根
32 外側リング体
34 第1片持梁(片持梁)
38 内側リング体
42 支柱
44 第1吊上部材(吊上部材)
48 第1小梁(小梁)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8