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  • 特開-点字出力装置及び点字出力方法 図1
  • 特開-点字出力装置及び点字出力方法 図2
  • 特開-点字出力装置及び点字出力方法 図3
  • 特開-点字出力装置及び点字出力方法 図4
  • 特開-点字出力装置及び点字出力方法 図5
  • 特開-点字出力装置及び点字出力方法 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175150
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】点字出力装置及び点字出力方法
(51)【国際特許分類】
   G09B 21/02 20060101AFI20221117BHJP
   G06F 40/157 20200101ALI20221117BHJP
   B41J 3/32 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
G09B21/02
G06F40/157
B41J3/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021081353
(22)【出願日】2021-05-13
(71)【出願人】
【識別番号】521205663
【氏名又は名称】株式会社プログレッシブ
(71)【出願人】
【識別番号】515205314
【氏名又は名称】株式会社ひでぴょん
(74)【代理人】
【識別番号】100170025
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 一
(72)【発明者】
【氏名】中島 健太
(72)【発明者】
【氏名】田邉 英彦
【テーマコード(参考)】
2C055
5B109
【Fターム(参考)】
2C055BB00
2C055BB05
2C055BB11
5B109RC00
5B109TA11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】誰でも簡単に、視覚障害者が認識可能な表現の点字を作成することが可能な点字出力装置及び点字出力方法を提供する。
【解決手段】受付制御部201は、ユーザから入力された墨字の文書を受け付ける。変更制御部202は、前記入力された墨字の文書の各文字を、点字に変換可能な単位文字に変更する。変換制御部203は、墨字用専用文字と、点字用専用文字とを関連付ける変換テーブルに基づいて、前記変更された単位文字を含む墨字の文書の文字のうち、前記変換テーブルの墨字用専用文字に対応する対象文字を検索し、当該対象文字を、前記墨字用専用文字に関連付けられた点字用専用文字に変換する。点字制御部204は、前記変換された点字用専用文字を含む墨字の文書の各文字を点字に変換する。出力制御部205は、前記変換された点字を出力媒体に出力する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから入力された墨字の文書を受け付ける受付制御部と、
前記入力された墨字の文書の各文字を、点字に変換可能な単位文字に変更する変更制御部と、
墨字用専用文字と、点字用専用文字とを関連付ける変換テーブルに基づいて、前記変更された単位文字を含む墨字の文書の文字のうち、前記変換テーブルの墨字用専用文字に対応する対象文字を検索し、当該対象文字を、前記墨字用専用文字に関連付けられた点字用専用文字に変換する変換制御部と、
前記変換された点字用専用文字を含む墨字の文書の各文字を点字に変換する点字制御部と、
前記変換された点字を出力媒体に出力する出力制御部と、
を備える点字出力装置。
【請求項2】
ユーザから入力された墨字の文書を受け付ける受付制御工程と、
前記入力された墨字の文書の各文字を、点字に変換可能な単位文字に変更する変更制御工程と、
墨字用専用文字と、点字用専用文字とを関連付ける変換テーブルに基づいて、前記変更された単位文字を含む墨字の文書の文字のうち、前記変換テーブルの墨字用専用文字に対応する対象文字を検索し、当該対象文字を、前記墨字用専用文字に関連付けられた点字用専用文字に変換する変換制御工程と、
前記変換された点字用専用文字を含む墨字の文書の各文字を点字に変換する点字制御工程と、
前記変換された点字を出力媒体に出力する出力制御工程と、
を備える点字出力方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点字出力装置及び点字出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、視覚障害者が認識可能な点字と、視覚障害を有しない晴眼者が視認可能な墨字を、上下に並べて配置する方法は知られているが、このような方法では、配置スペースの確保の必要性から、点字を墨字に重ねて出力する方法が提案されている。
【0003】
例えば、特開2006-53312号公報(特許文献1)には、共通する処理シートに印刷および打刻される墨字および点字のレイアウトを、レイアウト設定に関する複数の選択肢から選択設定するに際して、複数の選択肢のサンプル画像を表示画面に表示する文字情報処理方法が開示されている。この方法では、複数の選択肢には、墨字と点字とを並べて配置する点字墨字並記と、少なくとも一部を重ねて配置する点字墨字重記と、が含まれる。これにより、取扱説明書等を手元に置いて参照しなくても、容易、且つ、効率的に操作して、所望のレイアウトの墨字印刷と点字打刻とが出来るとしている。
【0004】
又、特開2020-16811号公報(特許文献2)には、墨字レイヤーと点字レイヤーで構成されるフォントデータを記憶する記憶部と、墨字レイヤーに基づいて、出力対象の媒体に墨字を印刷する墨字印刷部と、点字レイヤーに基づいて、墨字が印刷された媒体に点字を出力する点字出力部と、を備える文字出力装置が開示されている。この文字出力装置では、フォントデータに含まれる文字は、点字を構成する点部分が墨字を構成する線部分にすべて重なるように構成されており、点字出力部は、墨字が印刷された媒体に点字を出力するときに、点字を構成する点部分が墨字を構成する線部分にすべて重なるように位置あわせを行う。これにより、点字を墨字に重ねて出力しても、点字によって墨字の読み取りが阻害されないとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-53312号公報
【特許文献2】特開2020-16811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、通常、視覚障害者が認識する点字の表現は、晴眼者が認識する墨字の表現と異なる場合が存在する。例えば、「れんしゅう」という表現は、晴眼者には認識することが出来るものの、視覚障害者には認識することが出来ない。そのため、「れんしゅう」という表現は、視覚障害者でも認識することが出来る「れんしゅー(長音符)」という表現に変換する必要がある。このように、晴眼者が認識することが出来る墨字の表現と、視覚障害者が認識することが出来る点字の表現との間には、ずれが存在する。
【0007】
公共機関などに設けられる、看板などの表示物の視覚障害者のための点字の作成は、通常、晴眼者が、墨字で表現された内容を点字に変換して作成しているが、上述のような表現のずれが存在することから、専門者が、一旦、墨字の内容の表現を、点字の内容の表現に変換した上で、点字を作成している。そのため、墨字の内容の表現を点字の内容の表現に変換するのに手間が掛かるとともに、変換ミス等が生じ易いという課題がある。このような課題に対して上述の特許文献1-2では、解決することが出来ない。
【0008】
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、誰でも簡単に、視覚障害者が認識可能な表現の点字を作成することが可能な点字出力装置及び点字出力方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る点字出力装置は、受付制御部と、変更制御部と、変換制御部と、点字制御部と、出力制御部と、を備える。受付制御部は、ユーザから入力された墨字の文書を受け付ける。変更制御部は、前記入力された墨字の文書の各文字を、点字に変換可能な単位文字に変更する。変換制御部は、墨字用専用文字と、点字用専用文字とを関連付ける変換テーブルに基づいて、前記変更された単位文字を含む墨字の文書の文字のうち、前記変換テーブルの墨字用専用文字に対応する対象文字を検索し、当該対象文字を、前記墨字用専用文字に関連付けられた点字用専用文字に変換する。点字制御部は、前記変換された点字用専用文字を含む墨字の文書の各文字を点字に変換する。出力制御部は、前記変換された点字を出力媒体に出力する。
【0010】
本発明に係る点字出力方法は、受付制御工程と、変更制御工程と、変換制御工程と、点字制御工程と、出力制御工程と、を備える。点字出力方法の各工程は、点字出力装置の各部に対応する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、誰でも簡単に、視覚障害者が認識可能な表現の点字を作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る点字出力装置の一例を示す概略図である。
図2】本発明の第一の実施形態に係る点字出力装置の機能ブロック図である。
図3】本発明の第一の実施形態に係る点字出力方法の実行手順を示すためのフローチャートである。
図4】墨字の文書の一例を示す図(図4A)と、所定の文字が単位文字に変換された墨字の文書の一例を示す図(図4B)と、である。
図5】墨字用専用文字が点字用専用文字に変換された墨字の文書の一例を示す図(図5A)と、墨字の文書から変換された点字の文書の一例を示す図(図5B)と、である。
図6】様々な点字の文書の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0014】
本発明に係る点字出力装置1は、図1に示すように、墨字を点字に変換するための端末装置10を備えている。端末装置10は、画面を表示する表示部と、ユーザの操作により所定の指示の入力を受け付ける受付部(入力部)と、データを記憶させる記憶部と、各部を制御する制御部と、データを出力する出力部と、を備えている。
【0015】
端末装置10は、例えば、ディスクトップ型の端末装置、タブレット型端末装置、携帯用のノートパソコン、タッチパネル付きの携帯端末装置(スマートフォン)等を挙げることが出来る。墨字を点字に変換することが出来る装置であれば、特に限定は無い。
【0016】
出力部が、点字を出力する場合は、例えば、UVプリンタ(紫外線で硬化する紫外線硬化インクを使用したプリンタ)等の点字専用の印刷装置を端末装置10に接続し、データに基づいて点字のUV印刷(紫外線を照射することで硬化する紫外線硬化インキを使った印刷)を実行すればよい。点字の出力形態に特に限定は無く、UV印刷の他に、シルクスクリーン印刷やエンボス加工による印刷等を挙げることが出来る。点字が出力される出力媒体は、例えば、紙、シート、テープ等を挙げることが出来、出力媒体の種類は、例えば、看板、案内板、書籍、テープ、チケット等を挙げることが出来る。
【0017】
端末装置10は、図示しないCPU、ROM、RAM、HDD、SSD等を内蔵しており、CPUは、例えば、RAMを作業領域として利用し、ROM、HDD、SSD等に記憶されているプログラムを実行する。又、後述する各部についても、CPUがプログラムを実行することで当該各部を実現する。
【0018】
次に、図2図3を参照しながら、本発明の実施形態に係る構成及び実行手順について説明する。先ず、ユーザが、端末装置10を用いて、出力媒体に出力したい点字の文書を墨字の文書(例えば、「みなさん、こんにちは。音楽練習室へ、移動。」)として作成し、端末装置10に入力する。すると、端末装置10の受付制御部201は、ユーザから入力された墨字の文書を受け付ける(図3:S101)。
【0019】
ここで、受付制御部201は、受け受けた墨字の文書を表示部に表示する。これにより、ユーザは、墨字の文書が正しいことを確認することが出来る。仮に、墨字の文書に誤りがあれば、ユーザは、端末装置10を操作して、墨字の文書を修正すれば良い。
【0020】
そして、墨字の文書が確定すると、ユーザは、墨字の文書を点字として出力するための出力指示を端末装置10に入力する。すると、先ず、端末装置10の変更制御部202は、入力された墨字の文書の各文字を、点字に変換可能な単位文字に変更する(図S102)。
【0021】
ここで、変更制御部202の変更方法に特に限定は無い。例えば、図4Aに示すように、墨字の文書が、「みなさん、こんにちは。音楽練習室へ、移動。」であり、文書に漢字が含まれており、漢字の墨字を点字に変換することが出来ない場合、漢字を平仮名に変更する必要がある。この場合、変更制御部202は、墨字の文書のうち、漢字の「音楽練習室」を平仮名の「おんがくれんしゅうしつ」に変更するとともに、漢字の「移動」を平仮名の「いどう」に変更する。平仮名は点字に変換することが可能な単位文字である。これにより、入力された墨字の文書を、点字に変換可能な単位文字に変更して、後に続く点字の変換を円滑にすることが出来る。一方、ユーザは、漢字を含む墨字の文書を入力することが出来るため、点字に変換可能な文字かどうかを思い浮かべながら墨字の文書を入力する必要が無く、ユーザも円滑に墨字の文書を入力することが出来る。
【0022】
尚、図4Aでは、平仮名を基本とした墨字の文書を想定したが、これに限定する必要は無く、例えば、片仮名を基本とした墨字の文書を想定しても良いし、アルファベットを基本とした墨字の文書を想定しても良い。
【0023】
さて、変更制御部202が変更を完了すると、次に、端末装置10の変換制御部203が、墨字用専用文字と、点字用専用文字とを関連付ける変換テーブルに基づいて、変更された単位文字を含む墨字の文書の文字のうち、変換テーブルの墨字用専用文字に対応する対象文字を検索し、当該対象文字を、墨字用専用文字に関連付けられた点字用専用文字に変換する(図S103)。
【0024】
ここで、変換制御部203の変換方法に特に限定は無い。例えば、変換制御部203は、先ず、所定の記憶部に予め記憶されている変換テーブル400を参照する。変換テーブル400には、図4Bに示すように、墨字用専用文字401と、点字用専用文字402とが関連付けて記憶されている。この変換テーブル400は、墨字の表現を点字の表現に変換するためのテーブルである。
【0025】
例えば、墨字の表現での「こんにちは」は、晴眼者にとっては正しい表現であるものの、視覚障害者にとっては正しくなく、「こんにちわ」が点字の表現として正しい。又、墨字の表現での「しゅう」は、晴眼者にとっては正しい表現であるものの、視覚障害者にとっては正しくなく、「しゅー(長音符)」が点字の表現として正しい。墨字の表現での「どう」は、晴眼者にとっては正しい表現であるものの、視覚障害者にとっては正しくなく、「どー(長音符)」が点字の表現として正しい。更に、墨字の表現での地方へ向かう際の「へ」は、晴眼者にとっては正しい表現であるものの、視覚障害者にとっては正しくなく、「え」が点字の表現として正しい。墨字の表現での「、」は、晴眼者にとってはこの表現で良いものの、視覚障害者にとっては「、(読点)」と「_」(空白)が一つ必要であり、「、(読点)_(空白)」が点字の表現として正しい。又、墨字の表現での「。」は、晴眼者にとってはこの表現で良いものの、視覚障害者にとっては「。(句点)」と「_」(空白)が二つ必要であり、「。(句点)__(二空白)」が点字の表現として正しい。尚、図4Bでは、点字用専用文字402において、点字の変換のために「しゅ長音符」、「ど長音符」、「読点_」、「句点__」と表示しているが、これらのそれぞれは、「しゅー(長音符)」、「どー(長音符)」、「、(読点)_(空白)」、「。(句点)__(二空白)」と同じ意味である。又、図4Bに示す変換テーブル400の墨字用専用文字401や点字用専用文字402はあくまでも例示である。
【0026】
このように、墨字の表現と点字の表現との間にずれがあるため、本発明では、そのずれを予め変換テーブル400として記憶させておき、この変換テーブル400を用いることで、晴眼者が何気なく入力した墨字の表現のうち、視覚障害者では理解し難い墨字の表現(墨字用専用文字401)を検索することが出来る。
【0027】
さて、変換制御部203が、変換テーブル400を参照すると、変更された墨字の文書の文字と、変換テーブル400の墨字用専用文字401とを比較して、墨字の文書の文字のうち、墨字用専用文字401に対応する対象文字を検索する。ここでは、図5Aに示すように、墨字の文書の文字のうち、「、」と「こんにちは」と「。」と「しゅう」と「へ」と「、」と「どう」と「。」とを対象文字として検索する。
【0028】
そして、変換制御部203が検索を完了すると、検索された対象文字を、墨字用専用文字401に関連付けられた点字用専用文字402に変換する。ここでは、図5Aに示すように、対象文字の「、」が「、(読点)__」に変換され、「こんにちは」が「こんにちわ」に変換され、「。」が「。(句点)__」に変換され、「しゅう」が「しゅー(長音符)」に変換され、「へ」が「え」に変換され、「どう」が「どー(長音符)」に変換される。このように、変換テーブル400を用いることで、晴眼者が入力した墨字の表現を、視覚障害者でも理解することが可能な点字の表現に変換させることが出来る。
【0029】
さて、変換制御部203が変換を完了すると、次に、端末装置10の点字制御部204は、変換された点字用専用文字402を含む墨字の文書の各文字を点字に変換する(図S104)。
【0030】
ここで、点字制御部204が変換する方法に特に限定は無い。例えば、点字制御部204は、墨字と点字とを関連付けたデータベースを参照して、図5Bに示すように、点字用専用文字402を含む墨字の文書の文字を文字毎に点字に変換する。ここで、墨字の文書の文字は、既に点字に変換可能な文字に全て変換されていることから、この後の点字への変換は円滑に進めることが出来る。又、墨字の表現と点字の表現のずれを知らないユーザが墨字の文書を作成したとしても、そのずれを変換テーブル400として利用して、視覚障害者でも認識することが出来る文書に自動的に変換されることから、どのようなユーザであっても簡単に、視覚障害者が認識可能な表現の点字を作成することが可能となる。
【0031】
さて、点字制御部204が変換を完了すると、最後に、端末装置10の出力制御部205は、変換された点字を出力媒体に出力する(図S105)。
【0032】
ここで、出力制御部205の出力方法に特に限定は無い。例えば、出力制御部205は、図6に示すように、出力媒体に点字のみを出力しても良いし、点字の直下に墨字を出力したり、点字の直上に墨字を出力したりして、点字とともに、墨字をルビ(振り仮名)のように出力しても良い。尚、点字の出力は、例えば、UV印刷等になり、墨字の出力は、例えば、通常の印刷になり、点字の出力方法は、墨字の出力方法と異なっても構わない。
【0033】
このように、本発明では、誰でも簡単に、視覚障害者が認識可能な表現の点字を作成することが可能となる。
【0034】
尚、本発明の実施形態では、点字出力装置1が各部を備えるよう構成したが、当該各部を実現するプログラムを記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。当該構成では、プログラムを装置に読み出させ、当該装置が各部を実現する。その場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各部が実行するステップをハードディスクに記憶させる方法として提供することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
以上のように、本発明に係る点字出力装置及び点字出力方法は、視覚障害者が確認する看板、案内板、書籍、テープ、チケット等の出力媒体に有用であり、誰でも簡単に、視覚障害者が認識可能な表現の点字を作成することが可能な点字出力装置及び点字出力方法として有効である。
【符号の説明】
【0036】
1 点字出力装置
10 端末装置
201 受付制御部
202 変更制御部
203 変換制御部
204 点字制御部
205 出力制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6