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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175190
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/86 20140101AFI20221117BHJP
   A63F 13/30 20140101ALI20221117BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20221117BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20221117BHJP
【FI】
A63F13/86
A63F13/30
A63F13/53
H04N21/431
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021081405
(22)【出願日】2021-05-13
(71)【出願人】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】西山 泰弘
(72)【発明者】
【氏名】黒澤 雅仁
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA22
5C164SC31S
5C164UB10S
5C164UB41S
5C164UB88P
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】ゲーム動画を盛り上げることを可能とする。
【解決手段】プログラムがコンピュータを、ゲーム動画を取得する第一取得手段84、取得したゲーム動画に係るゲームを特定する特定手段86、ゲーム動画の視聴者のための参考情報であって、特定手段86が特定したゲームに応じて異なる種類の参考情報を取得する第二取得手段88、第一取得手段84が取得したゲーム動画と、第二取得手段88が取得した参考情報と、を合成する合成手段90、として機能させる。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
配信されているゲーム動画を取得する第一取得手段、
前記第一取得手段が取得したゲーム動画に係るゲームを特定する特定手段、
前記ゲーム動画の視聴者のための参考情報であって、前記特定手段が特定したゲームに応じて異なる種類の参考情報を取得する第二取得手段、
前記第一取得手段が取得したゲーム動画と、前記第二取得手段が取得した参考情報と、を合成する合成手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記特定手段は、前記ゲーム動画に係る配信者又はプレイヤを特定し、
前記第二取得手段は、前記参考情報として、前記特定手段が特定した配信者又はプレイヤに応じて異なる種類の配信者情報又はプレイヤ情報を取得する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
コンピュータを、
前記ゲーム動画の配信前に、前記参考情報の種類の設定を前記配信者又は前記プレイヤから受け付ける受付手段として更に機能させ、
前記第二取得手段は、前記参考情報として、前記受付手段が設定を受け付けた種類の配信者情報又はプレイヤ情報を取得する、
請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記特定手段は、前記ゲーム動画に登場するコンテンツを特定し、
前記第二取得手段は、前記参考情報として、前記特定手段が特定したコンテンツに応じて異なる種類のコンテンツ情報を取得する、
請求項1乃至3の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記特定手段は、前記ゲーム動画に係るゲームの進行状況を特定し、
前記第二取得手段は、前記参考情報として、前記特定手段が特定した進行状況に応じて異なる種類のコンテンツ情報を取得する、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
配信されているゲーム動画を取得する第一取得手段と、
前記第一取得手段が取得したゲーム動画に係るゲームを特定する特定手段と、
前記ゲーム動画の視聴者のための参考情報であって、前記特定手段が特定したゲームに応じて異なる種類の参考情報を取得する第二取得手段と、
前記第一取得手段が取得したゲーム動画と、前記第二取得手段が取得した参考情報と、を合成する合成手段と、
を備える情報処理装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プレイヤがプレイしているゲームの内容や様子を示すゲーム動画を配信する技術が知られている。
【0003】
これに関して、例えば特許文献1には、ゲームの進行に沿った各種情報を実況用コンテンツとしてゲーム動画に付加して表示することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6098691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、ゲーム動画に付加される各種情報の種類が予め定められているため、視聴者にとって有用な種類の情報が表示されない場合があり、配信されているゲーム動画がいまひとつ盛り上がらないときがあった。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、配信されているゲーム動画を盛り上げることができるプログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るプログラムは、コンピュータを、配信されているゲーム動画を取得する第一取得手段、前記第一取得手段が取得したゲーム動画に係るゲームを特定する特定手段、前記ゲーム動画の視聴者のための参考情報であって、前記特定手段が特定したゲームに応じて異なる種類の参考情報を取得する第二取得手段、前記第一取得手段が取得したゲーム動画と、前記第二取得手段が取得した参考情報と、を合成する合成手段、として機能させる。
【0008】
また、本発明の第二態様に係るプログラムでは、前記特定手段は、前記ゲーム動画に係る配信者又はプレイヤを特定し、前記第二取得手段は、前記参考情報として、前記特定手段が特定した配信者又はプレイヤに応じて異なる種類の配信者情報又はプレイヤ情報を取得する。
【0009】
また、本発明の第三態様に係るプログラムでは、コンピュータを、前記ゲーム動画の配信前に、前記参考情報の種類の設定を前記配信者又は前記プレイヤから受け付ける受付手段として更に機能させ、前記第二取得手段は、前記参考情報として、前記受付手段が設定を受け付けた種類の配信者情報又はプレイヤ情報を取得する。
【0010】
また、本発明の第四態様に係るプログラムでは、前記特定手段は、前記ゲーム動画に登場するコンテンツを特定し、前記第二取得手段は、前記参考情報として、前記特定手段が特定したコンテンツに応じて異なる種類のコンテンツ情報を取得する。
【0011】
また、本発明の第五態様に係るプログラムでは、前記特定手段は、前記ゲーム動画に係るゲームの進行状況を特定し、前記第二取得手段は、前記参考情報として、前記特定手段が特定した進行状況に応じて異なる種類のコンテンツ情報を取得する。
【0012】
また、本発明の第六態様に係る情報処理装置は、配信されているゲーム動画を取得する第一取得手段と、前記第一取得手段が取得したゲーム動画に係るゲームを特定する特定手段と、前記ゲーム動画の視聴者のための参考情報であって、前記特定手段が特定したゲームに応じて異なる種類の参考情報を取得する第二取得手段と、前記第一取得手段が取得したゲーム動画と、前記第二取得手段が取得した参考情報と、を合成する合成手段と、を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、配信されているゲーム動画を盛り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第一実施形態に係る動画配信システムの全体構成の一例を概略的に示すブロック図である。
図2図1に示す第一サーバのハードウェア構成の一例を概略的に示すブロック図である。
図3図1に示す視聴者端末のハードウェア構成の一例を概略的に示すブロック図である。
図4図1に示す視聴者端末の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図5】本発明の第一実施形態に係る動画配信システムが実行する処理の流れの一例を概略的に示す図である。
図6】(A)は、第二取得手段が取得するゲーム基本情報の一例を示す図である。(B)は、第二取得手段が取得するゲーム基本情報の他の例を示す図である。
図7】(A)は、第二取得手段が取得する配信者情報の一例を示す図である。(B)は、第二取得手段が取得する配信者情報の他の例を示す図である。
図8】(A)は、第二取得手段が取得するコンテンツ情報の一例を示す図である。(B)は、第二取得手段が取得するコンテンツ情報の他の例を示す図である。
図9】最終動画の一例を示す図である。
図10】本発明の第二実施形態に係る動画配信システムが実行する処理の流れの一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しながら本発明の複数の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0016】
---第一実施形態---
まず、本発明の第一実施形態に係る動画配信システムについて説明する。
【0017】
<全体構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る動画配信システム1の全体構成の一例を概略的に示すブロック図である。
図1に示すように、第一実施形態に係る動画配信システム1は、一又は複数の配信者システム10と、管理システム20と、配信サーバ30と、一又は複数の視聴者端末40と、を備える。これらのシステム又は端末は、インターネットや電話回線等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に構成されている。
【0018】
配信者システム10は、プレイヤPがプレイしているゲームのゲーム動画と、当該ゲームについて配信者が実況している様子又は/及びプレイしている様子を示す実況動画と、を合成した配信ゲーム動画を配信サーバ30に提供するシステムである。なお、ゲームとしては、特に限定されないが、例えば、対戦ゲーム、シューティングゲーム、レースゲーム、ロールプレイングゲーム、パズルゲーム、アドベンチャーゲーム、音楽ゲーム等が挙げられる。また、ゲーム動画には、プレイヤが操作するコンテンツ、特にキャラクタが登場してもよい。また、ゲーム動画には、プレイヤPを一のプレイヤとしたとき、一のプレイヤと異なる他のプレイヤが操作する他のキャラクタも登場してもよい。
【0019】
以上のような配信者システム10は、例えば、配信者端末12と、実況装置14と、を備える。配信者端末12は、配信者であるプレイヤPの操作を受け付けてゲームを実行するとともに、そのゲーム動画を生成する装置である。この配信者端末12としては、例えば、パーソナルコンピュータやゲーム機、業務用ゲーム装置、スマートフォン、タブレット等が挙げられる。実況装置14は、カメラやマイク等で構成され、ゲームについて配信者が実況している様子又は/及びプレイしている様子を示す実況動画を生成する。なお、第一実施形態では、プレイヤPと配信者(実況者)は同一人物である場合を説明するが、プレイヤPと配信者は異なる人物であってもよい。プレイヤPと配信者が異なる人物の場合、配信者システム10において、配信者端末12の他に、プレイヤPの操作に基づき、ゲームを実行可能なゲーム端末を設けてもよい。
【0020】
管理システム20は、ゲームやプレイヤP等の各種情報を記憶し、管理する。このような管理システム20は、例えば、第一サーバ22と、第二サーバ24と、を備える。第一サーバ22は、配信者端末12におけるプレイヤPの操作情報と、当該操作情報に基づいてゲームにおいて発生したイベントのイベント情報と、を当該配信者端末12から受信し、記憶する。第二サーバ24は、参考情報としての配信者情報やプレイヤ情報、コンテンツ情報を記憶する。操作情報としては、例えば、配信者端末12に接続されている不図示のコントローラの右ボタンを押下した、上ボタンを押下した、攻撃ボタンを押下した、技ボタンを押下した等の情報が挙げられる。イベント情報は、ゲーム動画にプレイヤPが操作するコンテンツ、例えばキャラクタが登場する場合、当該キャラクタのアクション情報と、キャラクタの状態情報と、を含む。アクション情報としては、攻撃や、防御、技、魔法、特殊効果、移動、ジャンプ等が挙げられる。キャラクタの状態情報としては、防御中や混乱中、睡眠中、行動不能中、気絶中、コンボ発生中等が挙げられる。配信者情報としては、配信者の配信回数や配信ランキング、配信履歴、及び、視聴者数等を含む配信実績、年齢、名前、ニックネーム、性別、所属チーム、連絡先等が挙げられる。プレイヤ情報としては、名前、ニックネーム、年齢、性別、所属チーム、連絡先、癖、趣味等が挙げられる。また、プレイヤ情報としては、ゲーム履歴や、プレイ時間、大会参加履歴、ランキング、対戦回数、過去の対戦相手、勝率等を含むゲーム実績が挙げられる。また、コンテンツ情報としては、ヒットポイントや攻撃力、防御力等のステータスや、限界突破の度合、レア度、勝率、選択率、ランキング、必殺技、装備、編成等が挙げられる。
【0021】
配信サーバ30は、一又は複数の配信ゲーム動画を管理し、視聴者端末40に配信可能に構成されている。
【0022】
視聴者端末40は、配信サーバ30の配信ゲーム動画に、視聴者のための参考情報を合成(付加)し、合成後の動画(以下、「最終動画」という。)を視聴者に対して出力する。参考情報の種類としては、プレイヤ情報や、配信者情報、ゲーム基本情報等が挙げられる。ゲーム基本情報としては、例えば、ゲーム名、試合名、クエスト名、クエストのボス情報、クエストの難易度、トーナメント表等が挙げられる。
【0023】
<ハードウェア構成>
図2は、図1に示す第一サーバ22のハードウェア構成の一例を概略的に示すブロック図である。なお、第二サーバ24のハードウェア構成も、第一サーバ22のものと同様である。
図2に示すように、第一サーバ22は、制御基板32と、通信装置35と、記憶装置36と、を備える。制御基板32は、CPU(Central Processing Unit)33及びメモリ34を主に備えて構成される。
【0024】
制御基板32では、CPU33がメモリ34又は記憶装置36等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能的構成として機能する。この機能的構成の詳細については後述する。
【0025】
通信装置35は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置35は、例えば、配信者端末12との間で各種の情報を送受信する。
【0026】
記憶装置36は、ハードディスク等で構成される。この記憶装置36は、制御基板32における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0027】
なお、第一サーバ22は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、第一サーバ22は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、図2は、第一サーバ22が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、第一サーバ22は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。
【0028】
図3は、図1に示す視聴者端末40のハードウェア構成の一例を概略的に示すブロック図である。
図3に示すように、視聴者端末40は、ハードウェア構成として、CPU50と、メモリ52と、表示装置54と、音出力装置56と、入力装置58と、通信装置60と、を備える。
【0029】
CPU50は、表示装置54や音出力装置56等を制御する。
【0030】
メモリ52は、各種データや各種プログラムを記憶する。
【0031】
表示装置54は、画像や動画を表示する。
【0032】
音出力装置56は、ゲーム動画等の音を出力する。
【0033】
入力装置58は、視聴者の操作情報を視聴者端末40に入力する。
【0034】
通信装置60は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置60は、例えば、第一サーバ22や第二サーバ24との間で各種の情報を送受信する。
【0035】
<機能的構成>
図4は、図1に示す視聴者端末40の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、視聴者端末40は、機能的構成として、記憶手段80と、受付手段82と、第一取得手段84と、特定手段86と、第二取得手段88と、合成手段90と、を備える。これらの機能的構成は、CPU50がプログラムを実行することにより実現される。
【0036】
記憶手段80は、設定情報80Aを記憶する。設定情報80Aは、配信者又はプレイヤPが予め設定した参考情報の種類を示す情報である。
【0037】
受付手段82は、ゲーム動画の配信前に、配信者又はプレイヤPから、参考情報の種類の設定を受け付ける機能を有する。
【0038】
第一取得手段84は、通信ネットワークNT上に配信されているゲーム動画を取得する機能を有する。
【0039】
特定手段86は、第一取得手段84が取得したゲーム動画や管理システム20からの情報等に基づき、当該ゲーム動画に係るゲームを特定する機能を有する。また、特定手段86は、第一取得手段84が取得したゲーム動画や管理システム20からの情報等に基づき、ゲーム動画に係る配信者又はプレイヤPを特定してもよい。特定手段86は、ゲーム動画に登場するコンテンツを特定してもよい。また、特定手段86は、ゲーム動画に係るゲームの進行状況を特定してもよい。
【0040】
第二取得手段88は、ゲーム動画の視聴者のための参考情報であって、特定手段86が特定したゲームに応じて異なる種類の参考情報を取得する機能を有する。また、第二取得手段88は、参考情報として、特定手段86が特定した配信者又はプレイヤPに応じて異なる種類の配信者情報又はプレイヤ情報を取得してもよい。特に、第二取得手段88は、参考情報として、受付手段82が設定を受け付けた種類の配信者情報又はプレイヤ情報を取得してもよい。また、第二取得手段88は、参考情報として、特定手段86が特定したコンテンツに応じて異なる種類のコンテンツ情報を取得してもよい。また、第二取得手段88は、参考情報として、特定手段86が特定した進行状況に応じて異なる種類のコンテンツ情報を取得してもよい。また、第二取得手段88は、参考情報として、第二サーバ24から、ゲーム動画に係る配信者の配信者情報又はプレイヤのプレイヤ情報、特に実績情報を取得してもよい。また、第二取得手段88は、参考情報として、ゲーム動画に係るゲームをプレイヤPがプレイしている際の当該プレイヤPの操作情報と、当該操作情報に基づいてゲームにおいて発生したイベントのイベント情報と、を取得してもよい。
【0041】
合成手段90は、第一取得手段84が取得したゲーム動画と、第二取得手段88が取得した参考情報と、を合成する機能を有する。言い換えれば、合成手段90は、第一取得手段84が取得したゲーム動画に、第二取得手段88が取得した参考情報を付加する機能を有する。また、合成手段90は、第一取得手段84が取得した、ゲーム動画と操作情報とイベント情報とを合成する機能を有してもよい。また、合成手段90は、操作情報が時系列で視聴可能なように、ゲーム動画と操作情報とを合成する。また、合成手段90は、イベント情報が操作情報と比較されて視聴可能なように、ゲーム動画と操作情報とイベント情報とを合成してもよい。また、合成手段90は、ゲーム動画に係るゲームを他のプレイヤがプレイしている際の当該他のプレイヤの操作情報が一のプレイヤの操作情報と比較されて視聴可能なように、ゲーム動画と一のプレイヤの操作情報と他のプレイヤの操作情報とを合成してもよい。
【0042】
<処理の流れ>
図5は、本発明の第一実施形態に係る動画配信システム1が実行する処理の流れの一例を概略的に示す図である。なお、以下のステップの処理の順番及び内容は、適宜変更することができる。
【0043】
(ステップS10)
配信者システム10において、配信者端末12は、プレイヤPの操作情報に基づき、ゲームを実行する。これにより、プレイヤPはゲームをプレイする。この際、配信者端末12は、プレイヤPがプレイしているゲームのゲーム動画100を録画(生成)する。このゲーム動画100には、例えば一のプレイヤPが操作するキャラクタC1と、他のプレイヤが操作するキャラクタC2と、が登場する。そして、処理は、ステップS12の処理に移行する。
【0044】
(ステップS12)
配信者端末12は、その記憶装置に設けられた合成領域に、生成したゲーム動画100を随時記憶する。そして、処理は、ステップS18の処理に移行する。
【0045】
(ステップS14)
ステップS10の処理と並行して、実況装置14は、ゲームについてプレイヤPが実況している様子又は/及びプレイしている様子を示すワイプ、すなわち実況動画102を録画(生成)する。そして、処理は、ステップS16の処理に移行する。
【0046】
(ステップS16)
配信者端末12は、その記憶装置に設けられた合成領域に、生成した実況動画102を随時記憶する。そして、処理は、ステップS18の処理に移行する。
【0047】
(ステップS18)
配信者端末12は、合成領域に記憶されたゲーム動画100と実況動画102とを合成し、配信用の配信ゲーム動画104を生成する。そして、処理は、ステップS20の処理に移行する。
【0048】
(ステップS20)
配信者端末12は、生成した配信ゲーム動画104を配信サーバ30に送信する。配信サーバ30は、配信者端末12から配信ゲーム動画104を受信する。これに応答して、配信サーバ30は、視聴者端末40等に配信可能にその記憶装置に記憶する。そして、処理は、ステップS40の処理に移行する。
【0049】
(ステップS22)
ステップS10やステップS14の処理と並行して、配信者端末12又は実況装置14は、ゲーム動画100に係るゲームをプレイヤPがプレイしている際の当該プレイヤPの操作情報112と、当該操作情報に基づいてゲームにおいて発生したイベントのイベント情報114と、を管理システム20の第一サーバ22に送信する。第一サーバ22は、配信者端末12又は実況装置14から、操作情報112やイベント情報114を受信し、記憶する。そして、処理は、ステップS40の処理に移行する。
【0050】
(ステップS24)
配信者端末12は、ゲーム動画100におけるイベント情報114の発生タイミングを示したタイミング情報116と、ゲーム動画100に係るゲームのタイトル名やキャラクタ名、編成情報等のゲーム基本情報118と、を第一サーバ22に送信する。第一サーバ22は、配信者端末12から、タイミング情報116やゲーム基本情報118を受信し、記憶する。そして、処理は、ステップS40の処理に移行する。
【0051】
(ステップS40)
視聴者端末40の第一取得手段84は、視聴者による手動で又は自動的に選択されたことに伴い、配信サーバ30にて配信されている配信ゲーム動画104を取得し、記憶手段80に記憶する。続いて、視聴者端末40の特定手段86は、配信ゲーム動画104に含まれている情報や配信サーバ30から提供されている情報等に基づき、第一取得手段84が取得した配信ゲーム動画104に係るゲームを特定する。また、特定手段86は、配信ゲーム動画104を画像解析して、当該配信ゲーム動画104に係るゲームを特定してもよい。また、特定手段86は、配信ゲーム動画104に含まれている情報や配信サーバ30から提供されている情報、第二サーバ24が記憶している情報等に基づき、配信ゲーム動画104に係るプレイヤP、配信ゲーム動画104に登場するコンテンツ(キャラクタC1やキャラクタC2)、及び、配信ゲーム動画104に係るゲームの進行状況を特定する。そして、処理は、ステップS42の処理に移行する。
【0052】
(ステップS42)
視聴者端末40の第二取得手段88は、参考情報110の一部として、特定手段86が特定したゲームに係るプレイヤPの操作情報112と、当該操作情報112に基づいてゲームにおいて発生したイベントのイベント情報114と、タイミング情報116と、を第一サーバ22から取得する。また、第二取得手段88は、参考情報110の一部として、特定手段86が特定したゲームに応じて異なる種類のゲーム基本情報118を第一サーバ22から取得する。
【0053】
図6(A)は、第二取得手段88が取得するゲーム基本情報118の一例を示す図である。図6(B)は、第二取得手段88が取得するゲーム基本情報118の他の例を示す図である。
図6(A)に示すように、特定手段86が特定したゲームが「aaa」というタイトル名である場合は、第二取得手段88は、ゲーム基本情報118として、そのタイトル名118Aの他に、ゲーム「aaa」に応じて、クエスト名118Bと、クエスト難易度118Cと、を第一サーバ22から取得する。
一方で、図6(B)に示すように、特定手段86が特定したゲームが「bbb」というタイトル名である場合は、第二取得手段88は、そのタイトル名118Aの他に、ゲーム「bbb」に応じてゲーム「aaa」とは異なるゲーム基本情報118である、試合名118Dと、トーナメント表118Eと、を第一サーバ22から取得する。
【0054】
図5に戻って、処理は、ステップS44の処理に移行する。なお、ステップS42とステップS44の処理の順番は逆であってもよい。
【0055】
(ステップS44)
第二取得手段88は、参考情報110の一部として、特定手段86が特定した配信者又はプレイヤPに応じて異なる種類の配信者情報120又はプレイヤ情報122を第二サーバ24から取得する。また、第二取得手段88は、特定手段86が特定した配信者又はプレイヤPが予め設定した設定情報80Aが示す種類の配信者情報120又はプレイヤ情報122を取得してもよい。また、第二取得手段88は、参考情報110の一部として、特定手段86が特定したコンテンツに応じて異なる種類のコンテンツ情報124を第二サーバ24から取得する。また、第二取得手段88は、参考情報110の一部として、特定手段86が特定した進行状況に応じて異なる種類のコンテンツ情報124を第二サーバ24から取得する。
【0056】
図7(A)は、第二取得手段88が取得する配信者情報120の一例を示す図である。図7(B)は、第二取得手段88が取得する配信者情報120の他の例を示す図である。
図7(A)に示すように、特定手段86が特定した配信者が「XXX」という配信者名である場合は、第二取得手段88は、配信者情報120として、その配信者名120Aの他に、配信者「XXX」に応じて、ランキング120Bと、過去の配信履歴102Cと、を第二サーバ24から取得する。
一方で、図7(B)に示すように、特定手段86が特定した配信者が「YYY」という配信者名である場合は、第二取得手段88は、その配信者名120Aの他に、配信者「YYY」に応じて配信者「XXX」とは異なる配信者情報120である、出身地120Dと、趣味120Eと、を第二サーバ24から取得する。
【0057】
図8(A)は、第二取得手段88が取得するコンテンツ情報124の一例を示す図である。図8(B)は、第二取得手段88が取得するコンテンツ情報124の他の例を示す図である。
図8(A)に示すように、特定手段86が特定したコンテンツが「c1123」というコンテンツ名(キャラクタ名)である場合は、第二取得手段88は、コンテンツ情報124として、そのコンテンツ名124Aの他に、コンテンツ「c1123」に応じて、属性124Bと、レア度124Cと、を第二サーバ24から取得する。
一方で、図8(B)に示すように、特定手段86が特定したコンテンツが「c0022」というコンテンツ名(車名)である場合は、第二取得手段88は、そのコンテンツ名124Aの他に、コンテンツ「c0022」に応じてコンテンツ「c1123」とは異なるコンテンツ情報124である、最高速度124Dと、エンジン名124Eと、を第二サーバ24から取得する。
【0058】
図5に戻って、処理は、ステップS46の処理に移行する。
【0059】
(ステップS46)
視聴者端末40の合成手段90は、第二取得手段88が取得した、操作情報112と、イベント情報114と、タイミング情報116と、に基づき、操作情報112が時系列で視聴可能なように、且つ、イベント情報114が操作情報112と比較されて視聴可能なように操作参考画像130をレンダリングする。この際、合成手段90は、配信ゲーム動画104に係るゲームを他のプレイヤがプレイしている際の当該他のプレイヤの操作情報が一のプレイヤPの操作情報112と比較可能な状態で視聴されるようにレンダリングする。
また、合成手段90は、第二取得手段88が取得した、ゲーム基本情報118、配信者情報120、プレイヤ情報122、コンテンツ情報124を含む参考情報110と、に基づき、これらの情報が視聴可能なように、参考メニュー画像140をレンダリングする。そして、処理は、ステップS48の処理に移行する。
【0060】
(ステップS48)
合成手段90は、レンダリングして得られた操作参考画像130を記憶手段80の合成領域に記憶する。そして、処理は、ステップS50の処理に移行する。
【0061】
(ステップS50)
合成手段90は、レンダリングして得られた参考メニュー画像140を記憶手段80の合成領域に記憶する。そして、処理は、ステップS52の処理に移行する。
【0062】
(ステップS52)
合成手段90は、タイミング情報116に基づき、第一取得手段84が取得した配信ゲーム動画104と、合成領域に記憶されている操作参考画像130及び参考メニュー画像140と、を合成して、最終動画150を生成する。そして、処理は、ステップS54の処理に移行する。
【0063】
(ステップS54)
合成手段90は、生成した最終動画150を表示装置54や音出力装置56に出力する。
【0064】
図9は、最終動画150の一例を示す図である。
図9に示すように、最終動画150は、ゲーム動画100と実況動画102とが合成された配信ゲーム動画104の他に、操作参考画像130と、参考メニュー画像140と、を含む。
操作参考画像130では、操作情報112として、一のプレイヤPの操作情報112Aと、他のプレイヤの操作情報112Bと、が視聴者によって時系列で視聴可能である。また、操作参考画像130では、イベント情報114として、キャラクタC1のアクション情報114Aと、キャラクタC2のアクション情報114Bと、キャラクタC1の状態情報114Cと、キャラクタC2の状態情報114Dと、が視聴者によって時系列で視聴可能である。なお、これらの情報は、視聴者にとって参考情報110の一部となる。図9に示す状態情報114Cや状態情報114Dは、バー表示されており、例えば攻撃判定がされている状態や硬直判定がされている状態が続いている時間も合わせて分かるようになっている。
参考メニュー画像140では、参考情報110の一部として、ゲーム基本情報118と、一のプレイヤPのプレイヤ情報122Aと、一のプレイヤPが操作するキャラクタC1のコンテンツ情報124Aと、他のプレイヤのプレイヤ情報122Bと、他のプレイヤが操作するキャラクタC2のコンテンツ情報124Bと、を含む。
【0065】
<効果>
以上、第一実施形態では、プログラムが、コンピュータとしての視聴者端末40を、配信されている配信ゲーム動画104を取得する第一取得手段84、第一取得手段84が取得したゲーム動画104に係るゲームを特定する特定手段86、配信ゲーム動画104の視聴者のための参考情報110であって、特定手段86が特定したゲームに応じて異なる種類の参考情報110を取得する第二取得手段88、第一取得手段84が取得した配信ゲーム動画104と、第二取得手段88が取得した参考情報110と、を合成する合成手段90、として機能させる。
この構成によれば、配信ゲーム動画104とともに、ゲームに応じて異なる種類の参考情報110が出力されるようになるので、視聴者にとって有用な種類の参考情報110が出力されるようになり、配信ゲーム動画104を盛り上げることができる。
【0066】
また、第一実施形態では、特定手段86は、配信ゲーム動画104に係る配信者又はプレイヤPを特定し、第二取得手段88は、参考情報110として、特定手段86が特定した配信者又はプレイヤPに応じて異なる種類の配信者情報120又はプレイヤ情報122を取得する。
この構成によれば、視聴者にとって有用な種類の配信者情報120又はプレイヤ情報122が出力されるようになり、配信ゲーム動画104を盛り上げることができる。
【0067】
また、第一実施形態では、プログラムが視聴者端末40を、配信ゲーム動画104の配信前に、参考情報110の種類の設定を配信者又はプレイヤPから受け付ける受付手段82として更に機能させ、第二取得手段88は、参考情報110として、受付手段82が設定を受け付けた種類の配信者情報120又はプレイヤ情報122を取得する。
この構成によれば、配信者又はプレイヤPにとって見せたい種類の配信者情報120又はプレイヤ情報122が出力されるようになり、配信ゲーム動画104を盛り上げることができるとともに、配信者又はプレイヤPの満足感を高めることができる。
【0068】
また、第一実施形態では、特定手段86は、配信ゲーム動画104に登場するコンテンツを特定し、第二取得手段88は、参考情報110として、特定手段86が特定したコンテンツに応じて異なる種類のコンテンツ情報124を取得する。
この構成によれば、視聴者にとって有用な種類のコンテンツ情報124が出力されるようになり、配信ゲーム動画104を盛り上げることができる。
【0069】
また、第一実施形態では、特定手段86は、配信ゲーム動画104に係るゲームの進行状況を特定し、第二取得手段88は、参考情報110として、特定手段86が特定した進行状況に応じて異なる種類のコンテンツ情報124を取得する。
この構成によれば、ゲームの進行状況に応じて視聴者にとって有用な種類のコンテンツ情報124が出力されるようになり、配信ゲーム動画104を盛り上げることができる。
【0070】
また、第一実施形態では、プログラムが、コンピュータとしての視聴者端末40を、配信されている配信ゲーム動画104と、当該配信ゲーム動画104に係るゲームをプレイヤPがプレイしている際の当該プレイヤPの操作情報112と、当該操作情報112に基づいてゲームにおいて発生したイベントのイベント情報114と、を取得する第二取得手段88、第二取得手段88が取得した、配信ゲーム動画104と操作情報112とイベント情報114とを合成する合成手段90、として機能させる。
この構成によれば、操作情報112だけでなく当該操作情報112に基づいてゲームにおいて発生したイベントのイベント情報114も出力されるようになるので、どの操作が成立したら、どのイベントがどれだけ正確に発生しているとか、攻撃に対してすぐに反応しているとか、視聴者にとって、プレイヤPの操作とその操作で生じるイベントとの関連性が視覚的にすぐに確認できる。この結果、視聴者が、プレイヤPの操作癖や性格、プレイ内容等が一目で理解でき、配信ゲーム動画104を盛り上げることができる。
【0071】
また、第一実施形態では、合成手段90は、操作情報112が時系列で視聴可能なように、配信ゲーム動画104と操作情報112とを合成する。
この構成によれば、視聴者にとって今後のプレイの参考となる操作情報112が時系列で視聴できるようになり、配信ゲーム動画104を一層盛り上げることができる。
【0072】
また、第一実施形態では、合成手段90は、イベント情報114が操作情報112と比較されて視聴可能なように、配信ゲーム動画104と操作情報112とイベント情報114とを合成する。
この構成によれば、視聴者にとって今後のプレイの参考となるイベント情報114が操作情報112と比較されて視聴できるようになり、配信ゲーム動画104を一層盛り上げることができる。
【0073】
また、第一実施形態では、配信ゲーム動画104には、プレイヤPが操作するキャラクタC1が登場し、イベント情報114は、キャラクタC1のアクション情報と、キャラクタC1の状態情報と、を含む。
この構成によれば、視聴者にとって今後のプレイの参考となるアクション情報や状態情報が視聴できるようになり、配信ゲーム動画104を一層盛り上げることができる。
【0074】
また、第一実施形態では、プレイヤPを一のプレイヤとしたとき、配信ゲーム動画104には、一のプレイヤPと異なる他のプレイヤが操作する他のキャラクタC2が登場し、合成手段90は、配信ゲーム動画104に係るゲームを他のプレイヤがプレイしている際の当該他のプレイヤの操作情報112Bが一のプレイヤの操作情報112Aと比較されて視聴可能なように、配信ゲーム動画104と一のプレイヤの操作情報112Aと他のプレイヤの操作情報112Bとを合成する。
この構成によれば、視聴者にとって一のプレイヤの操作情報112Aと他のプレイヤの操作情報112Bを一緒に視聴できるようになり、配信ゲーム動画104を一層盛り上げることができる。
【0075】
---第二実施形態---
次に、本発明の第二実施形態に係る動画配信システムについて説明する。本第二実施形態では、レンダリングや合成を行う処理の主体が、視聴者端末40ではなく、管理システム20であることが第一実施形態と異なる。すなわち、管理システム20の第一サーバ22又は/及び第二サーバ24は、図4に示す機能的構成である、記憶手段80と、受付手段82と、第一取得手段84と、特定手段86と、第二取得手段88と、合成手段90と、を備える。以下では、第一サーバ22が、上記機能的構成を備えている場合を説明する。
【0076】
図10は、本発明の第二実施形態に係る動画配信システム1Aが実行する処理の流れの一例を概略的に示す図である。なお、以下のステップの処理の順番及び内容は、適宜変更することができる。
【0077】
(ステップS100)
管理システム20の例えば第一サーバ22の第一取得手段84は、視聴者による手動で又は自動的に選択されたことに伴い、配信サーバ30にて配信されている配信ゲーム動画104を取得し、記憶手段80に記憶する。続いて、第一サーバ22の特定手段86は、配信ゲーム動画104に含まれている情報や配信サーバ30から提供されている情報等に基づき、第一取得手段84が取得した配信ゲーム動画104に係るゲームを特定する。また、特定手段86は、配信ゲーム動画104に含まれている情報や配信サーバ30から提供されている情報、第二サーバ24が記憶している情報等に基づき、配信ゲーム動画104に係るプレイヤP、配信ゲーム動画104に登場するコンテンツ、及び、配信ゲーム動画104に係るゲームの進行状況を特定する。そして、処理は、ステップS102の処理に移行する。
【0078】
(ステップS102)
第一サーバ22の第二取得手段88は、参考情報110の一部として、特定手段86が特定したゲームに係るプレイヤPの操作情報112と、当該操作情報112に基づいてゲームにおいて発生したイベントのイベント情報114と、タイミング情報116と、を第一サーバ22の記憶手段80から取得する。また、第二取得手段88は、参考情報110の一部として、特定手段86が特定したゲームに応じて異なる種類のゲーム基本情報118を第一サーバ22の記憶手段80から取得する。そして、処理は、ステップS104の処理に移行する。
【0079】
(ステップS104)
第二取得手段88は、参考情報110の一部として、特定手段86が特定した配信者又はプレイヤPに応じて異なる種類の配信者情報120又はプレイヤ情報122を第二サーバ24から取得する。また、第二取得手段88は、特定手段86が特定した配信者又はプレイヤPが予め設定した設定情報80Aが示す種類の配信者情報120又はプレイヤ情報122を取得してもよい。また、第二取得手段88は、参考情報110の一部として、特定手段86が特定したコンテンツに応じて異なる種類のコンテンツ情報124を第二サーバ24から取得する。また、第二取得手段88は、参考情報110の一部として、特定手段86が特定した進行状況に応じて異なる種類のコンテンツ情報124を第二サーバ24から取得する。そして、処理は、ステップS106の処理に移行する。
【0080】
(ステップS106)
第一サーバ22の合成手段90は、第二取得手段88が取得した、操作情報112と、イベント情報114と、タイミング情報116と、に基づき、操作情報112が時系列で視聴可能なように、且つ、イベント情報114が操作情報112と比較されて視聴可能なように操作参考画像130をレンダリングする。この際、合成手段90は、配信ゲーム動画104に係るゲームを他のプレイヤがプレイしている際の当該他のプレイヤの操作情報が一のプレイヤPの操作情報112と比較可能な状態で視聴されるように、操作参考画像130をレンダリングする。
また、合成手段90は、第二取得手段88が取得した、ゲーム基本情報118、配信者情報120、プレイヤ情報122、コンテンツ情報124を含む参考情報110と、に基づき、これらの情報が視聴可能なように、参考メニュー画像140をレンダリングする。そして、処理は、ステップS108の処理に移行する。
【0081】
(ステップS108)
合成手段90は、レンダリングして得られた操作参考画像130を記憶手段80の合成領域に記憶する。そして、処理は、ステップS110の処理に移行する。
【0082】
(ステップS110)
合成手段90は、レンダリングして得られた参考メニュー画像140を記憶手段80の合成領域に記憶する。そして、処理は、ステップS112の処理に移行する。
【0083】
(ステップS112)
合成手段90は、タイミング情報116に基づき、第一取得手段84が取得した配信ゲーム動画104と、合成領域に記憶されている操作参考画像130及び参考メニュー画像140と、を合成して、最終動画150を生成する。そして、処理は、ステップS114の処理に移行する。
【0084】
(ステップS114)
合成手段90は、生成した最終動画150を視聴者端末40に送信する。視聴者端末40は、第一サーバ22から最終動画150を受信する。これに応答して、視聴者端末40は、受信した最終動画150を表示装置54や音出力装置56に出力する。そして、処理は、ステップS116の処理に移行する。
【0085】
(ステップS116)
受付手段82は、最終動画150において参考メニュー画像140に表示されている参考情報110の、視聴者による選択を受け付けると、その受け付けた選択情報を第一サーバ22又は第二サーバ24に送信する。第一サーバ22又は第二サーバ24は、視聴者端末40から、選択情報を受信する。これに応答して、第一サーバ22又は第二サーバ24は、受信した選択情報が示す参考情報110の詳細情報を取得する。そして、視聴者端末40は、ステップS102~S114の処理を繰り替えして、参考情報110の詳細情報を視聴可能にする。
【0086】
以上、第二実施形態では、例えば視聴者端末40の性能が低くて当該視聴者端末40でのレンダリングや合成等の処理が困難な場合であっても、管理システム20がレンダリングや合成等の処理を行うので、最終動画150を視聴者端末40にスムーズに出力させることができる。
【0087】
---変形例---
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0088】
例えば、上記第一実施形態では、第一取得手段84が配信ゲーム動画104を取得する場合を説明したが、実況動画102が合成される前のゲーム動画100を取得してもよい。
【0089】
また、上記第一実施形態では、配信者端末12と実況装置14とが別である場合を説明したが、配信者端末12が実況装置14の機能を備えてもよい。
【0090】
また、上記第一実施形態では、合成手段90は、配信ゲーム動画104と操作情報112とイベント情報114とを合成する場合を説明したが、操作情報112とイベント情報114とに基づき、プレイヤPの性格や、プレイ内容、プレイ態度、プレイヤレベル(熟練度)、操作癖、技発生履歴、技発生ランキング等を分析してもよい。この場合、合成手段90は、その分析結果も、配信ゲーム動画104に合成することが好ましい。
【0091】
また、上記第一実施形態では、最終動画150に、参考メニュー画像140が含まれる場合を説明したが、当該参考メニュー画像140が含まれなくてもよい。この場合、最終動画150において視聴者が参考情報110の欲しい対象(キャラクタC1等)を選択すると、その選択情報が示す参考情報110の画像がレンダリングされて、最終動画150に合成される。
【符号の説明】
【0092】
22:第一サーバ(情報処理装置、コンピュータ)、40:視聴者端末(情報処理装置、コンピュータ)、84:第一取得手段、86:特定手段、88:第二取得手段、90:合成手段

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10