(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175233
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】アクチュエータの製造装置
(51)【国際特許分類】
H02K 15/14 20060101AFI20221117BHJP
F16H 1/16 20060101ALI20221117BHJP
H02K 7/116 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
H02K15/14 Z
F16H1/16 Z
H02K7/116
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021081472
(22)【出願日】2021-05-13
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】110003214
【氏名又は名称】弁理士法人服部国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】白井 文幸
【テーマコード(参考)】
3J009
5H607
5H615
【Fターム(参考)】
3J009DA20
3J009EA06
3J009EA19
3J009EA23
3J009EA32
3J009EA43
5H607BB01
5H607BB04
5H607BB14
5H607CC01
5H607CC03
5H607CC09
5H607DD19
5H607EE32
5H615AA01
5H615BB01
5H615BB04
5H615BB14
5H615SS09
5H615SS59
(57)【要約】
【課題】高効率に簡易に製造するアクチュエータの製造装置を提供する。
【解決手段】アクチュエータは、アーマチャ1の回転軸2に形成されるウォーム3と、このウォーム3に噛み合うウォームホイール15とを備える。製造装置は、アクチュエータのハウジング11内にアーマチャ1の回転軸2を挿入するとき、アーマチャ1の移動を軸線方向のみに規制するチャック爪37、38と、アーマチャ1の回転軸2を挿入するとき、ウォームホイール15の外歯ギヤ21にウォーム3が噛み合う方向に付勢し、噛み合いのタイミングを調整する圧縮コイルスプリング40と、ウォームホイール15に形成される係合部と、係合部に物理的な切断と接続を切替可能であって、係合部の係合時にウォームホイール15を回転駆動する外部駆動装置と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アーマチャ(1)の回転軸(2)に形成されるウォーム(3)と、前記ウォームに噛み合うウォームホイール(15)とを備えるアクチュエータの製造装置であって、
アクチュエータのハウジング(11)内に前記アーマチャの前記回転軸を挿入するとき、前記アーマチャの移動を軸線方向に規制する規制手段(37、38)と、
前記アーマチャの前記回転軸を挿入するとき、前記ウォームホイールに前記ウォームが噛み合う方向に付勢する付勢手段(40)と、
前記ウォームホイールのホイール本体(22)に形成される係合部(23)と、
前記係合部に係合と解放を切替可能であって、前記係合部の係合時に前記ウォームホイールを回転駆動する外部駆動装置(50)と、
を備えるアクチュエータの製造装置。
【請求項2】
前記外部駆動装置は、前記係合部に噛合可能な被係合部(53)と、前記被係合部に動力を伝達する駆動源(55)とを備える請求項1に記載のアクチュエータの製造装置。
【請求項3】
前記外部駆動装置は、前記係合部と前記被係合部との係合と解放の切替が可能であって、伸長時に前記係合部と前記被係合部を係合する、往復動可能な動力シリンダ(56)を有する請求項2に記載のアクチュエータの製造装置。
【請求項4】
前記駆動源は、ステッピングモータである請求項3記載のアクチュエータの製造装置。
【請求項5】
前記アクチュエータの前記ハウジング内に、前記回転軸の先端(6)を回転自在に嵌合する開口(20)有する円筒部材(17)を備えた請求項1から4のいずれか一項に記載のアクチュエータの製造装置。
【請求項6】
前記円筒部材は、前記ウォームの軸線方向の移動を規制する玉軸受(18)を備えた請求項5に記載のアクチュエータの製造装置。
【請求項7】
組付後のハウジングに対し前記回転軸を回転可能に支持する軸受(4)を組付前の回転軸に備えた請求項1から6のいずれか一項に記載のアクチュエータの製造装置。
【請求項8】
アーマチャ(1)の回転軸(2)に形成されるウォーム(3)と、前記ウォームに噛み合うウォームホイール(15)とを備えるアクチュエータの製造方法であって、
アクチュエータのハウジング(11)内に収容される前記ウォームホイールを外部駆動装置(50)により回転駆動する工程と、
前記ハウジング内に前記ウォームを挿入する工程と、
前記ウォームを挿入するとき、前記ハウジングに対し前記ウォームの挿入方向を前記回転軸の軸線方向に規制する工程と、
前記ウォームを挿入する速度に応じて前記ウォームホイールに噛み合わせる工程と、
前記ウォームと前記ウォームホイールの噛み合いのタイミングを付勢手段(40)により調整する工程と、
前記ウォームと前記ウォームホイールの噛み合い後、前記外部駆動装置と前記前記ウォームホイールとの係合を解除する工程とを含む、アクチュエータの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクチュエータの製造装置及び製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、モータ組付ラインのアーマチャとウォームギヤの組付工法は、ウォームが形成される回転軸を有するアーマチャをフローティングさせながら一定時間回転させ、ウォームがウォームホイールの外歯ギヤと噛み合ったことを、アーマチャの回転軸芯線がハウジングに対し垂直になることで確認する。
ウォームとウォームホイールの外歯ギヤとの噛合い後は、ハウジング内で外歯ギヤの接線方向にアーマチャを上から押え、アーマチャを規定の位置まで押し込む。このとき、ウォームに噛み合うウォームホイールは、フリーの状態でアーマチャの動きに追従する。
【0003】
特許文献1のモータ装置の組立方法は、モータの駆動力を出力するモータ装置の組立方法であるが、組立時のウォームとウォームホイールのギヤ歯部との噛合いを調整することを目的とするものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の製造装置によって製造されるアクチュエータは、ハウジング内にウォームホイールを収容し、このウォームホイールの外歯ギヤにウォームを噛み合わせる製造装置に関する。
【0006】
ハウジング内にウォームホイールを収容するアクチュエータは、このウォームホイールに噛み合うウォームを形成する回転軸をハウジング内に挿入する製造工程において、ハウジングの収容孔にアーマチャを軸芯線方向に真っ直ぐに挿入し、回転軸芯線方向の移動を保持しながら、ウォームを形成する回転軸の軸ブレを抑制し、ウォームをウォームホイールに噛み合わせる組付工法が必要である。
【0007】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、アーマチャの回転軸に形成されるウォームをとこれに噛み合うウォームホイールの製造時に不良品発生率を低減し高効率に簡易に製造するアクチュエータの製造装置及び製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のアクチュエータの製造装置は、アーマチャ(1)の回転軸(2)に形成されるウォーム(3)と、前記ウォームに噛み合うウォームホイール(15)とを備えるアクチュエータの製造装置であって、アクチュエータのハウジング(11)内に前記アーマチャの前記回転軸を挿入するとき、前記アーマチャの移動を軸線方向に規制する規制手段(37、38)と、前記アーマチャの前記回転軸を挿入するとき、前記ウォームホイールに前記ウォームが噛み合う方向に付勢する付勢手段(40)と、前記ウォームホイールのホイール本体(22)に形成される係合部(23)と、前記係合部に係合と解放(物理的な接続と切断)を切替可能であって、前記係合部の係合時に前記ウォームホイールを回転駆動する外部駆動装置(50)と、を備える構成を採用する。
【0009】
本発明のアクチュエータの製造装置によると、外部駆動装置によりウォームホイールを回転駆動し、アーマチャの回転軸の先端をハウジング内に挿入するとき、ウォームホイールの外歯ギヤにウォームの一端側の山から吸い込まれるように噛み合いを開始する。この開始時期は、付勢手段によりタイミングが調整される。ウォームとウォームホイールの噛み合いを調整しながら、ウォームの他端側の山で噛み合いを終了する。
【0010】
アーマチャの軸芯線がズレないようにアーマチャの回転軸を垂直保持してハウジングに挿入することができる。このとき、外部装置の回転駆動により係合部に動力が伝達され、ウォームホイールが回転駆動される。アクチュエータのハウジングに近づく方向にアーマチャが下降すると、ウォームの回転軸方向先端側の山を拾うようにウォームホイールの外歯の山が噛み合い、噛み合う歯の山を増やしながら回転軸を経由してアーマチャの回転軸をハウジング内に引き込む。このときウォームとウォームホイールの外歯ギヤとの噛み合いのタイミングを回転軸の挿入速度に応じて付勢手段により吸収する。
【0011】
ウォームホイールの外歯ギヤがさらに回転駆動すると、アーマチャがハウジングの位置決め位置まで挿入し、組付けを完了する。これにより、ウォームとウォームホイールの外歯ギヤとの噛み合いを適正に行う。したがって従来のウォームとウォームホイールの外歯ギヤとの噛み合い不良を改善することができる。
【0012】
ウォームギヤ機構を簡略にし、アーマチャの製作部品点数を低減することができる。
組付後、ウォームホイールの係合部と外部駆動装置との機械的連結が解除され、解放に切り替わり、アクチュエータから外部駆動装置は離脱する。
したがって、アクチュエータの製造時に組み付け不良発生率を低減することができる。
【0013】
本発明のアクチュエータの製造方法は、アーマチャ(1)の回転軸(2)に形成されるウォーム(3)と、前記ウォームに噛み合うウォームホイール(15)とを備えるアクチュエータの製造方法であって、アクチュエータのハウジング(11)内に収容される前記ウォームホイールを外部駆動装置(50)により回転駆動する工程と、前記ハウジング内に前記ウォームを挿入する工程と、前記ウォームを挿入するとき、前記ハウジングに対し前記ウォームの挿入方向を前記回転軸の軸線方向に規制する工程と、前記ウォームを挿入する速度に応じて前記ウォームホイールに噛み合わせる工程と、前記ウォームと前記ウォームホイールの噛み合いのタイミングを付勢手段により調整する工程と、前記ウォームと前記ウォームホイールの噛み合い後、前記外部駆動装置と前記ウォームホイールとの係合を解除する工程とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第一実施形態によるアクチュエータの製造装置の分解斜視図。
【
図2】本発明の第一実施形態によるアクチュエータの製造装置の部分断面図。
【
図3】本発明の第一実施形態によるアクチュエータの製造装置の部分断面図。
【
図4】本発明の第一実施形態によるアクチュエータの製造装置の部分断面図。
【
図5】本発明の第一実施形態によるアクチュエータの製造装置の部分断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0016】
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態は、ウォームとこれに噛み合うウォームホイールとを備えたアクチュエータの製造装置である。
【0017】
このアクチュエータは、駆動モータの回転軸に形成されるウォームと、このウォームに噛み合うウォームホイールとを備えている。このアクチュエータは、例えば、自動車用ワイパーを駆動するモータの動力をワイパーに伝達する動力伝達装置に使用される。
【0018】
本実施形態のアクチュエータは、
図1に示す製造装置により製造される。
図1に示すように、本実施形態によるアクチュエータの製造装置は、昇降装置30と、外部駆動装置50を備えている。
【0019】
アクチュエータの製造装置について、
図1から
図5に基づいて説明する。
【0020】
昇降装置30は、特許請求の範囲に記載の規制手段に相当するチャック爪37、38と、特許請求の範囲に記載の付勢手段に相当する圧縮コイルスプリング40を備える。
【0021】
チャック爪37、38と、圧縮コイルスプリング40は、製造する対象となるアクチュエータ10のハウジング11の外に設けられている。
【0022】
昇降装置30は、垂直方向に延びる固定フレーム31に対し水平方向のフレーム32が固定されている。水平方向のフレーム32に対しアーマチャチャック前後シリンダ34によりガイド部材44が水平前後方向に移動可能になっている。
【0023】
ガイド部材44に対し上下動可能な昇降部材45が設けられる。この昇降部材45を上下に駆動するアーマチャチャック上下シリンダ35が設けられる。
アーマチャチャックシリンダ36は、昇降部材45に取り付けられ、チャック爪37、38を駆動する。チャック爪37、38は、開閉動作により後述するアクチュエータ10のアーマチャ1の外面を把持可能になっている。昇降部材45にはアーマチャの組付状態を確認するアーマチャ組付確認センサ41が設けられている。
【0024】
昇降部材45は圧縮コイルスプリング40によりガイド部材44に対し下方向に付勢されている。これにより、昇降部材45は、固定フレーム31に対し、アーマチャチャック前後シリンダ34により前後方向に、及びアーマチャチャック上下シリンダ35により上下方向に相対移動可能になっている。
【0025】
外部駆動装置50は、本体51にステッピングモータ55を備え、このステッピングモータ55の駆動力により動力シリンダ56を駆動する。動力シリンダ56は図示しないシリンダに対し往復移動可能な図示しないピストンを備える。ピストンの先端に円筒形の噛合車52を備える。噛合車52は円筒端部に周方向に凹凸状の被係合部53を有している。
【0026】
この被係合部53は、後述するウォームホイール15の係合部23に係合可能になっている。ピストンに対し噛合車52の被係合部53をウォームホイール15の係合部23に係合する方向に付勢する圧縮コイルスプリング54が設けられている。動力シリンダ56の動力により、ピストンが伸長すると、被係合部53がウォームホイール15の係合部23に係合し、ピストンが収縮すると、被係合部53がウォームホイール15の係合部23から開放する。
【0027】
図2に示すように、組付前、本実施形態の製造装置により製造されるアクチュエータは、アーマチャ側とウォームホイール側とに分離されている。
【0028】
組立前のアクチュエータは、ハウジング11内にウォームホイール15を収容する収容室16を有する。このウォームホイール15は、ハウジング11に図示しない軸受に回転可能に支持されている。
【0029】
ウォームホイール15は、円板状のホイール本体22と、外周部に形成されるヘリカルギヤからなる外歯ギヤ21とからなる。外歯ギヤ21は、組付後にウォーム3と噛み合う。
【0030】
ホイール本体22は、外部駆動装置50の被係合部53に係合可能な係合部23が形成されている。
【0031】
ハウジング11の内壁には、外部からウォーム3を挿入する開口19を有する収容孔12が形成される。収容孔12は、ウォームホイール15を収容する収容室16に連通し、組付後にウォーム3を収容する。
【0032】
ハウジング11の収容孔12は、一端開口、他端閉塞の孔である。ハウジング11の収容孔12を形成する内壁は、組付後に軸受4を位置決めして固定する肩部13が形成される。ハウジング11の収容孔12を形成する内壁は、ウォーム3を形成する回転軸2の先端6を収容する収容室を有する。組付時、回転軸2の先端6は、円筒形の軸受玉保持部材17の開口20に回動自在に支持される。特許請求の範囲の円筒部材の開口は、軸受玉保持部材17の開口20に相当する。
【0033】
ハウジング11の収容室に設けられる玉軸受としてのボール18と軸受玉保持部材17の開口20とは、回転軸2の回転を許容し、回転軸2の軸方向(スラスト方向)の限度以上の移動を規制し、回転軸2をスラスト方向及び径方向に支持している。
【0034】
次に、アクチュエータの製造装置の動作について、
図2から
図5に基づいて説明する。
【0035】
図2に示すように、昇降装置30のチャック爪37、38により把持されるアーマチャ1は、アーマチャ本体5と、このアーマチャ本体5に固定される回転軸2を有する。回転軸2の先端にウォーム3が形成されている。
【0036】
アーマチャ1は、回転軸2の一方の端部にウォーム3が形成されている。ウォーム3とアーマチャ本体5との間の回転軸2は、後述するアクチュエータ10のハウジング11に備え付けるための軸受4を予め有している。
【0037】
本実施形態は、完成前のモータのアーマチャの回転軸に形成されるウォームと、このウォームに噛み合うウォームホイールの外歯ギヤとを含む機械要素を備えるアクチュエータの製造装置に関わるものである。
【0038】
まず、
図3に示す外部駆動装置50の動力シリンダ56のピストンを伸長し、噛合車52の被係合部53をウォームホイール15の係合部23に係合し、ステッピングモータ55を回転駆動し、ウォームホイール15を
図2に示す矢印25の正転方向に回転する。
【0039】
次に、
図2に示す状態から、
図1に示す昇降装置30に示すアーマチャチャック前後シリンダ34及びアーマチャチャック上下シリンダ35によりチャック爪37、38を前後方向及び上下方向に移動し、チャック爪37、38により把持するアーマチャ1の回転軸2を下降し、
図3に示すように、アーマチャ1の軸芯線がズレないように地方向に回転軸2をハウジング11の開口19を経由して収容孔12の内部に挿入する。
【0040】
このとき、回転軸2の挿入速度に対応するように、ステッピングモータ55により噛合車52の回転速度を調整し、被係合部53に噛み合う係合部23をもつウォームホイール15の回転速度を調整し、外歯ギヤ21の回転速度を調整する。
【0041】
すると、外歯ギヤ21とウォーム3との噛み合いのタイミングを圧縮コイルスプリング40の付勢力により吸収する。
図3から
図4に示すように、外歯ギヤ21の山がウォーム3の山を拾い、回転軸2を
図4に示す位置に引き込む。
【0042】
続いて、
図4に示す状態から、回転するウォームホイール15がウォーム3をさらに真下に引き込み、
図5に示すように、回転軸2の先端6を軸受玉保持部材17の開口20に引き込む。ハウジング11の肩部13に軸受4が固定される。これにより、アーマチャ1のハウジング11への組付が完了する。
【0043】
その後、チャック爪37、38がアーマチャ本体5の把持を解除し、上昇し、ハウジングから離脱する。
組付完了したアクチュエータは、他の場所へ搬送される。
以下、同様の操作が繰り替えされる。
【0044】
上記の実施形態によれば、アクチュエータ10のハウジング11の収容孔12にアーマチャ1の回転軸2の先端6を挿入するとき、アーマチャ1が真下にチャック爪37、38により規制され、ウォーム3との噛み合いのタイミングを圧縮コイルスプリング40が調整する。
【0045】
したがって、ウォームとこれに噛み合うウォームホイールとを備えたアクチュエータの製造にあたり不良品発生率を低減し、適正な製品を効率よく製造することができる。
【0046】
(他の実施形態)
上記第一実施形態は、自動車用ワイパーを駆動するモータの動力伝達装置に適用したものである。
【0047】
本発明は、ウォームとそれに噛み合うウォームホイールの外歯を含むアクチュエータの製造装置に適用することができる。本発明は、上記実施形態に限定されるものでない。
【0048】
以上、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0049】
1 アーマチャ、
2 回転軸、
3 ウォーム、
4 軸受、
10 アクチュエータ、
11 ハウジング、
12 収容孔、
13 肩部、
15 ウォームホイール、
17 軸受玉保持部材(円筒部材)、
18 ボール(玉軸受)、
20 開口、
21 外歯ギヤ、
22 ホイール本体、
23 係合部、
30 昇降装置、
36 アーマチャチャックシリンダ、
37、38 チャック爪(規制手段)、
40 圧縮コイルスプリング(付勢手段)、
50 外部駆動装置、
52 噛合車、
53 被係合部、
55 ステッピングモータ(駆動源)、
56 動力シリンダ。