(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175360
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】指カバー
(51)【国際特許分類】
A61F 13/10 20060101AFI20221117BHJP
A41D 13/08 20060101ALI20221117BHJP
A41D 13/05 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
A61F13/10 D
A41D13/08 107
A41D13/05 156
A41D13/05 162
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021081695
(22)【出願日】2021-05-13
(71)【出願人】
【識別番号】521095411
【氏名又は名称】星野 信広
(72)【発明者】
【氏名】星野 信広
【テーマコード(参考)】
3B011
【Fターム(参考)】
3B011AA06
3B011AB01
3B011AC21
3B011AC22
3B011AC24
(57)【要約】 (修正有)
【課題】各指の可動範囲に制限がなく大きな対象物を負担なく持つことができ、且つ着脱が容易に行え、且つ使用時に指から脱落することのない指カバーを提供する。
【解決手段】指カバー1は、指が容易に挿入可能な外径を有する開口部31Aを備え、先端近傍21Bから先端21Cに向かうに従って縮径し先端で閉じるように袋状に形成されている。リング部31の内側には脱落防止爪311を備え、指カバーを装着した指から指カバーが脱落するのを防止する。リング部の外側に接合面(甲)411を備え、指カバーが個体面とくっついたり離れたりできるように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指から指袋が脱落するのを防止する脱落防止爪を備えた指カバー。
【請求項2】
他方の手指を必要とせず、前記指から前記指袋を取り外したり装着するための着脱手段を有する、請求項1に記載の指カバー。
【請求項3】
前記着脱手段は、粘着部材によりくっついたり離れたりできるように構成されている、請求項2に記載の指カバー。
【請求項4】
前記着脱手段は、面ファスナーによりくっついたり離れたりできるように構成されている、請求項2に記載の指カバー。
【請求項5】
前記着脱手段は、磁力によりくっついたり離れたりできるように構成されている、請求項2に記載の指カバー。
【請求項6】
前記着脱手段は、嵌合部材によりくっついたり離れたりできるように構成されている、請求項2に記載の指カバー。
【請求項7】
前記着脱手段は、吸盤によりくっついたり離れたりできるように構成されている、請求項2に記載の指カバー。
【請求項8】
前記着脱手段は、吸引機によりくっついたり離れたりできるように構成されている、請求項2に記載の指カバー。
【請求項9】
指袋と、リングとが分離可能な部品で構成されている、請求項2に記載の指カバー。
【請求項10】
指袋と、リングと、着脱手段とが分離可能な部品で構成されている、請求項2に記載の指カバー。
【請求項11】
請求項2に記載の指カバーをくっつけて固定できる、人体に装着可能な固定用プレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指を挿入して使用する指カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
指を保護したり汚れから守るために指に装着する指カバー及び指サックがあるが、従来の物は指にぴったりとフィットする構造のため着脱は容易でなく、着脱を繰り返し行うのは面倒という課題があった。
【0003】
この点、特許文献1には、複数の指ホルダーをジョイントを介してつなぎ、フックを設けて容易に着脱できる手袋が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、指サックが記載されている。この指サックは、指先を挿入する挿入口を有し、上下面が先細りになるテーパー状に形成された紙製の指サック本体を有する。指サック本体の内部に粘着面が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平07-038123号公報
【特許文献2】特開2017-217181号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された手袋は、指ホルダーがジョイントでつながれているため、各指の可動範囲に制限があり、可動範囲を超えた大きさの対象物を掴めない。また、指ホルダーを装着する指の本数が増えるにつれて使用時に指への負担が増すため、快適に使用できない。
【0007】
この点、特許文献2に記載された指サックは、それぞれ独立しているため各指の可動範囲に制限はない。指サック本体内部には挿入された指を固定する粘着面が設けられているが、一方の手の指から指サックを着脱するには他方の手の指が必要となり、両手に装着することが難しい。一方の手だけに指サックを装着した場合でも、着脱を繰り返せば、指先の皮脂又は発汗により粘着面の粘着性が低くなり、使用時に指サックが指から脱落してしまう。
【0008】
本発明は、各指の可動範囲に制限がなく大きな対象物を負担なく持つことができ、且つ着脱が容易に行え、且つ使用時に指から脱落することのない指カバーの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、指袋を装着した指から前記指袋が脱落するのを防止する脱落防止爪を備えた指カバーである。
【0010】
本発明に係る指カバーにおいて、前記指袋の開口部の内側に前記脱落防止爪を有する。
【0011】
本発明に係る指カバーにおいて、前記脱落防止爪は、挿入した前記指の表面に触れることで、前記指から前記指袋が脱落するのを防止する。
【0012】
本発明に係る指カバーにおいて、前記指袋を前記指から取り外したり、前記指袋を前記指に装着したりできる、着脱手段を有する。
【0013】
本発明に係る指カバーにおいて、前記着脱手段は、他方の手指を必要とせず前記指袋の着脱を可能にする。
【0014】
本発明に係る指カバーにおいて、前記着脱手段は、粘着部材によりくっついたり離れたりできるように構成されている。
【0015】
本発明に係る指カバーにおいて、前記着脱手段は、面ファスナーによりくっついたり離れたりできるように構成されている。
【0016】
本発明に係る指カバーにおいて、前記着脱手段は、磁力によりくっついたり離れたりできるように構成されている。
【0017】
本発明に係る指カバーにおいて、前記着脱手段は、嵌合部材によりくっついたり離れたりできるように構成されている。
【0018】
本発明に係る指カバーにおいて、前記着脱手段は、吸盤によりくっついたり離れたりできるように構成されている。
【0019】
本発明に係る指カバーにおいて、前記着脱手段は、吸引機によりくっついたり離れたりできるように構成されている。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、各指の可動範囲に制限がなく大きな対象物を負担なく持つことができる。さらに、着脱が容易に行え、且つ使用時に指から脱落することがない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の第1実施形態を示す指カバーの斜視図である。
【
図2】
図1に示す指カバーの右側面及び背面図である。
【
図3】
図2に示す指カバーに指が挿入された状態を示す右側面及び背面図である。
【
図4】
図1及び
図2に示す指カバーに指が挿入された状態を示す平面図である。
【
図5】
図1及び
図2に示す指カバーに指が挿入された状態を示す右側面図である。
【
図6】
図1及び
図2に示す指カバーが固定部材と接合し静止した状態を示す右側面図、及び一部拡大図である。
【
図7】
図6に示す指カバーが複数、固定部材と接合し静止した状態を示す斜視図である。
【
図8】
図6に示す静止した指カバーを指に装着する方法を説明するための右側面図である。
【
図9】
図3~
図5に示す指に装着された指カバーを取り外す方法を説明するための右側面図である。
【
図10】本発明の第2実施形態を示す指カバーの斜視図である。
【
図11】本発明の第3実施形態を示す指カバーの斜視図である。
【
図12】本発明の第4実施形態の使用態様を示す斜視図である。
【
図13】本発明の第5実施形態を示す右側面図、及び一部拡大図である。
【
図14】本発明の第1実施形態における変形例1を示す斜視図である。
【
図15】本発明の第1実施形態における変形例2を示す右側面図(a)、底面図(b)、及び斜視図(c)である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
1.第1実施形態
[指カバー1の構成]
図1は、本発明の第1実施形態を示す斜視図である。
図1に示すように、指カバー1は、指袋部21と、リング部31と、着脱手段部41とで構成されている。
【0023】
図1及び
図2に示すように、リング部31の内側には脱落防止爪311を備え、リング部31の外側には着脱手段部41を備える。
【0024】
指袋部21、リング部31、脱落防止爪311及び着脱手段部41は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、シリコーン樹脂、ニトリル又はラテックスなどの柔軟性のある部材から構成されている。
【0025】
指袋部21は、例えば、成人男性の指(親指、人差し指、中指、薬指及び小指)が容易に挿入可能な外径を有する開口部21Aを備え、先端近傍21Bから先端21Cに向かうに従って縮径し先端21Cで閉じるように袋状に形成されている。
【0026】
図3~
図5に示すように、指カバー1は、指6を挿入して装着することができる。
【0027】
指袋部21は、挿入した指6を曲げるのに支障がないほどに柔らかく、薄膜状の厚みを有する。
【0028】
指袋部21は、少なくとも指6の指先を被覆可能な長さを有する。
【0029】
図1~
図5に示すように、リング部31は、所定幅を有し、円筒状、楕円筒状又は多角形筒状に形成されており、指を挿入するための開口部31Aを有する。
【0030】
リング部31は、指袋部21より若干厚みがあり、筒の形状を維持できる程度の硬さがある。
【0031】
図1~
図3に示すように、リング部31の内側には、内向きに隆起した突起状の脱落防止爪311を備える。
【0032】
脱落防止爪311は、三角形状に隆起し、先端部311Aは真っ直ぐに突起している。
【0033】
図3に示すように、脱落防止爪311の付け根部311Bから先端部311Aまでは、挿入した指の表面に僅かに触れる程度の長さを有する。
【0034】
脱落防止爪311の先端部311Aは、指6の表面に接触することで、指カバー1が脱落するのを防止する。
【0035】
先端部311Aは、柔軟な素材から構成されているため、指6の表面に先端部311Aが触れても接触面6Bは痛みを感じることはない。
【0036】
脱落防止爪311の厚みは、リング部31と同じか又は若干薄く、先端部311Aはさらに薄くして、より柔軟性を持たせても良い。
【0037】
脱落防止爪311は、本実施形態では4つ備えるが、少なくとも1つ以上を備えれば良い。
【0038】
脱落防止爪311は、本実施形態では形状が三角形であるが、指6から指カバー1が脱落するのを防止できるのであれば三角形に限定されず、先端部311Aは真っ直ぐに突起する形状でなくても良い。
【0039】
指袋部21と、リング部31とを同じ厚みで構成する場合は、両者の境を無くし、同じ素材で連続して構成しても良い。
【0040】
図16は、本実施形態における指カバー1の6面図である。
図16(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)はそれぞれ、正面図、平面図、底面図、右側面図、左側面図、背面図である。
【0041】
[指カバー1の着脱の手段]
次に、指カバー1の着脱の手段について説明する。
【0042】
指カバー1は、他方の手指を必要とせず、指6から取り外したり、指6に装着したりできる、着脱の手段を備える。
【0043】
取り外し方法は、後述する[指カバー1を指6から取り外す方法]で詳細に説明する。
図6に示すように、着脱手段部41と、固定部材51とが接合面を介して接合し、取り外された指カバー1を静止させ固定することができる。
【0044】
装着方法は、後述する[指6に指カバー1を装着する方法]で詳細に説明する。
【0045】
図6に示すように、リング部31外側の着脱手段部41の平面上に接合面(甲)411を備え、固定部材51の側面上に接合面(乙)511を備える。
【0046】
接合面(甲)411と、接合面(乙)511とは互いの面と面とがくっついて面同士で接合し、指カバー1を静止させ固定することができる。(以下、前記面同士の接合を「面接合」と呼称する)
【0047】
本実施形態においては、接合面(甲)411と、接合面(乙)511とを面接合させるための部材はそれぞれ、剥離可能な粘着面と、前記粘着面が粘着可能な個体面との組み合わせで構成されている。(以下、前記組み合わせを「固定手段A1」と呼称する)
【0048】
固定手段A1以外の面接合させる部材の組み合わせは後述する[面接合させる部材の組み合わせ]で詳細に説明する。本実施形態を含め、後述する他の実施形態及び変形例では、第5実施形態を除き、すべての面接合の手段に固定手段A1を使用しているものとする。つまり、粘着テープの粘着面と、平らなプラスティック面とがくっついたり離れたりするような状態である。
【0049】
固定部材51と、接合面(乙)511とを同じ部材で構成する場合は、両者の境を無くし、同じ部材で連続して構成しても良い。例えば、壁の側面、テーブルの表面又は縁などでも良く、室内、野外を問わない。
【0050】
着脱手段部41を介さず、リング部31の外側に接合面(甲)41を直接形成する場合は、着脱手段部41がなくても良い。
【0051】
図7に示すように、同時に複数の指カバー1と、固定部材51とを面接合し静止させることも可能である。
【0052】
[指6に指カバー1を装着する方法]
次に、指カバー1を成人男性の使用者が指6に装着する方法について、
図8を参照して説明する。
【0053】
まず、使用者は、指カバー1を装着する前に、
図8(a)に示すように、固定部材51に指カバー1を面接合し静止させておく。本実施形態では、面接合が固定手段A1で行われているため、指カバー1と、固定部材51とが容易にくっついたり離れたりできる。
【0054】
次に、使用者は、
図8(a)に矢印で示すように、指6を指カバー1の開口部31Aから挿入する。指カバー1の開口部31Aから先端近傍21Bまで成人男性の人差し指等が容易に挿入可能な外径を有し、リング部31に筒の形状を維持できる程度の硬さがある。また、本図に図示されないがリング部31の内側に隆起した脱落防止爪311は柔軟な部材から構成されていて柔らかい。したがって、使用者は指6をスムーズに指カバー1内に挿入することができる。
【0055】
次に、使用者は、
図8(b)に示すように、指6の先端部6Aを指カバー1の先端近傍21Bまで挿入したところで、一旦動作を止める。
【0056】
次に、使用者は、
図8(c)に示すように、指カバー1に指6を挿入した状態で、矢印方向に引っ張る。すると、接合面(甲)411と、接合面(乙)511との粘着による接合が解除され、固定部材51から指カバー1が引き離される。このとき、本図に図示されないが指6の表面に脱落防止爪311が接触しているため、指6から指カバー1が脱落することはない。
【0057】
なお、複数の指6に指カバー1を装着する場合には、以上説明した動作を繰り返す又は、以上説明した動作を複数の指6で同時に実行する。本実施形態では、両手の人差し指、中指及び親指に指カバー1を装着するものとする。
【0058】
この後、使用者は、指カバー1を装着した両手の人差し指、中指及び親指を使って指先が汚れることを気にせずに作業等を行うことができる。各指カバー1は独立しているので、各指6の可動範囲に制限がなく、大きい物を掴んだりする際も指6への負担がなく、快適に指カバー1を使用できる。
【0059】
[指カバー1を指6から取り外す方法]
次に、指カバー1を成人男性の使用者が指6から取り外す方法について、
図9を参照して説明する。
【0060】
まず、使用者は、
図9(a)に矢印で示すように、指6に指カバー1を装着した状態で、指カバー1の接合面(甲)411を、固定部材51の接合面(乙)511に近づける。
【0061】
次に、使用者は、
図9(b)に示すように、接合面(甲)411と、固定部材51の接合面(乙)511とが完全に接合したら、一旦動作を止める。
【0062】
次に、使用者は、
図9(c)に矢印で示すように、指カバー1から指6を引き抜く。
【0063】
指カバー1の開口部31Aから先端近傍21Bまで成人男性の人差し指等が容易に引き抜き可能な外径を有し、リング部31に筒の形状を維持できる程度の硬さがある。また、本図に図示されないがリング部31の内側に隆起した脱落防止爪311は柔軟な部材から構成されていて柔らかい。したがって、使用者は指6をスムーズに指カバー1から引き抜くことができる。
【0064】
図9(c)に示すように、指カバー1の接合面(甲)411と、固定部材51の接合面(乙)511とは固定手段A1で面接合しているため、取り外された指カバー1を静止させ固定したままにしておくことができる。
【0065】
なお、複数の指6から指カバー1を取り外す場合には、以上説明した動作を繰り返す又は、以上説明した動作を複数の指6で同時に実行する。
【0066】
この後、使用者は、指先が汚れる作業等を行った後でも、おしぼり等で指6を拭ったり、水で指6を洗ったりすることなく、他の作業等を行うことができる。
【0067】
以上説明したように、本実施形態によれば、指カバー1はジョイント等でつながれてなく独立しているため、各指の可動範囲に制限がなく大きな対象物を負担なく持つことができる。さらに、他方の手指を必要とせずに、指カバー1を指6に装着したり外したりが容易に行え、且つ脱落防止爪311により使用時に指6から指カバー1が脱落することがない。
【0068】
本実施形態に係る指カバー1は、左右兼用である。指カバー1は、開口部31Aの外径、指袋部21の長さ、脱落防止爪311の長さなどを異ならせることにより、成人男性、成人女性又は子供の各指に装着可能である。
【0069】
本実施形態に係る指カバー1は、以下に示す様々な場合に利用することができる。
(1)骨付きチキンやスペアリブなどを手づかみで食べる際、指を汚したくない場合
(2)指を濡らしたくない場合
(3)触ると指に臭いが移るものから指を保護したい場合
(4)指を薬品などの危険から保護したい場合
(5)指の傷口を保護したい場合
(6)指を媒介した感染を予防したい場合
(7)爪に塗ったマニキュアやつけ爪などを保護したい場合
【0070】
2.第2実施形態
[指カバー2の構成]
図10は、本発明の第2実施形態を示す斜視図である。
図10に示すように、指カバー2は、指袋22と、リング32とで構成されている。
【0071】
指袋22は、例えば、成人男性の指(親指、人差し指、中指、薬指及び小指)が容易に挿入可能な外径を有する開口部22Aを備え、先端近傍22Bから先端22Cに向かうに従って縮径し先端22Cで閉じるように袋状に形成されている。
【0072】
指袋22には、スリット状の切込み部22Dが形成されている。
【0073】
スリット状の切込み部22Dは、本実施形態では3つ形成されているが、少なくとも1つ以上形成されていれば良い。
【0074】
リング32は、例えば、成人男性の指(親指、人差し指、中指、薬指及び小指)が容易に挿入可能な外径を有する開口部32Aを備え、両端が開口した筒状に形成されている。
【0075】
リング32の内側には、内向きに隆起した突起状の脱落防止爪321を備える。
【0076】
リング32の外側には、着脱手段部42の平面上に接合面(甲)421を備える。
【0077】
指カバー2は、指袋22と、リング32とが合体して一体となり、前記第1実施形態の指袋カバー1と同じ機能を有することが可能になる。
【0078】
指袋22と、リング32とが合体して一体となる方法を説明する。
【0079】
本実施形態では、リング32の外周に接着剤を塗布して、指袋22の開口部22A内側に接着する。
【0080】
指袋22にスリット状の切込み部22Dがあることで接着作業が容易になる他、切込み部22Dのスリット内に着脱手段部42が収まるように位置を調節して接着することで、着脱手段部42に開口部22Aの接着面が干渉せず、着脱手段部42及び接合面(甲)421を露出させることができる。
【0081】
なお、合体方法は、前記方法に限定されない。例えば、リング32を直径が僅かに異なる大筒と小筒とで構成し、大筒と小筒とにより指袋22の開口部22A近傍を挟んでも良い。
【0082】
以上説明したように、指袋22と、リング32とが合体して一体となることで、前記第1実施形態の指袋カバー1と同じ機能を有することが可能になる。
【0083】
本実施形態は、指袋22と、リング32とが分離する点を除いて、前記第1実施形態の指袋カバー1の形状、材質及び機能と同様である。
【0084】
本実施形態によれば、指袋22と、リング32とが分離するため、汚れた指袋22を洗浄したり、新しい指袋22と交換したりしやすいという効果が得られる。
【0085】
指6に指カバー2を装着する方法は
図8を参照して説明した前記第1実施形態と同様であり、指カバー2を指6から取り外す方法は
図9を参照して説明した前記第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0086】
本実施形態に係る指カバー2は、左右兼用である。指カバー2は、開口部32A及び開口部22Aの外径、指袋22の長さ、脱落防止爪321の長さなどを異ならせることにより、成人男性、成人女性又は子供の各指に装着可能である。
【0087】
3.第3実施形態
[指カバー3の構成]
図11は、本発明の第3実施形態を示す斜視図である。
図11に示すように、指カバー3は、指袋23と、リング33と、着脱手段43とで構成されている。
【0088】
指袋23は、例えば、成人男性の指(親指、人差し指、中指、薬指及び小指)が容易に挿入可能な外径を有する開口部23Aを備え、先端近傍23Bから先端23Cに向かうに従って縮径し先端23Cで閉じるように袋状に形成されている。
【0089】
リング33は、例えば、成人男性の指(親指、人差し指、中指、薬指及び小指)が容易に挿入可能な外径を有する開口部33Aを備え、両端が開口した筒状に形成されている。
【0090】
リング33の内側には、内向きに隆起した突起状の脱落防止爪331を備える。
【0091】
リング33の上部には、着脱手段43が取り付けられるように、切欠部33Bが形成されている。
【0092】
着脱手段43は、直方体又は立方体の形状を有し、側面から他方側面に亘り水平方向の空間を持ったコ字状の隙間43Aが形成されている。
【0093】
着脱手段43の隙間43Aと、リング33上部の切欠部33Bとが嵌合するようになっている。
【0094】
着脱手段43の平面上に接合面(甲)431を備える。
【0095】
着脱手段43は、例えば、プラスチック樹脂(ABS、PLA、PET)又はゴム素材などの部材から構成されている。
【0096】
指カバー3は、指袋23と、リング33と、着脱手段43とが合体して一体となり、前記第1実施形態の指袋カバー1と同じになる。
【0097】
指袋23と、リング33と、着脱手段43とが合体して一体となる方法を説明する。
【0098】
本実施形態では、リング33の外周に接着剤を塗布して、指袋23の開口部23A内側に接着する。その後、リング33の切欠部33Bと、着脱手段43の隙間43Aとを嵌合する。
【0099】
なお、合体方法は、前記方法に限定されない。例えば、リング33の外周にリング33の外径より僅かに大きい外径を有する指袋23を嵌め込むことにより、リング33に指袋23を取り付けたり、リング33を直径が僅かに異なる大筒と小筒とで構成し、大筒と小筒とにより指袋23の開口部23A近傍を挟んでも良い。
【0100】
以上説明したように、指袋23と、リング33と、着脱手段43とが合体して一体となることで、前記第1実施形態の指袋カバー1と同じになる。
【0101】
本実施形態は、指袋23と、リング33と、着脱手段43とが分離する点を除いて、前記第1実施形態の指袋カバー1の形状、材質及び機能と同様である。
【0102】
本実施形態によれば、指袋23と、リング33とが分離するため、汚れた指袋23を洗浄したり、新しい指袋23と交換したりしやすいという効果が得られる。
【0103】
さらに、リング33と着脱手段43とが分離するため、後述する[面接合させる部材の組み合わせ]に記載がある磁石又は面ファスナー等の接合面(甲)431を有する着脱手段43を事前に用意しておくことで、指カバー3の使用の状況に応じて着脱手段43を付け替えられる効果が得られる。
【0104】
指6に指カバー3を装着する方法は
図8を参照して説明した前記第1実施形態と同様であり、指カバー3を指6から取り外す方法は
図9を参照して説明した前記第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0105】
本実施形態に係る指カバー3は、左右兼用である。指カバー3は、開口部33A及び開口部23Aの外径、指袋23の長さ、脱落防止爪331の長さなどを異ならせることにより、成人男性、成人女性又は子供の各指に装着可能である。
【0106】
本実施形態に係る指カバー3において、指袋23には、前記第2実施形態の指カバー2の指袋22と同様に、スリット状の切込み部22Dを入れても良い。
【0107】
4.第4実施形態
[固定用プレート52の構成及び使用方法]
図12は、本発明の第4実施形態を示す斜視図である。
図12に示すように、腕7に装着した固定用プレート52に、指カバー1を固定手段A1で面接合して固定することができる。腕7は、例えば、成人男性の腕である。
【0108】
固定用プレート52は、本実施形態では、水平プレート52Aと、垂直プレート52Bと、固定用バンド52Cとで構成されている。
【0109】
水平プレート52Aは、指カバー1が固定手段A1で面接合が可能な平面を有し、指カバー1を少なくとも3つ並列に並べて乗せることができる面積を有する。
【0110】
垂直プレート52Bは、水平プレート52Aに対して垂直な垂直面を有する。前記垂直面は指カバー1が固定手段A1で面接合でき、指カバー1を少なくとも1つ乗せることができる面積を有する。
【0111】
本実施形態では、垂直プレート52Bに、指6(親指)から取り外した指カバー1を1つ面接合により固定し、水平プレート52Aに、指6(親指以外)から取り外した指カバー1を2つ面接合により固定する構成となっている。
【0112】
本実施形態では、水平プレート52A及び垂直プレート52Bは、例えば、プラスチック樹脂(ABS、PLA、PET)又はゴム素材などの部材から構成されている。
【0113】
固定用バンド53Cは、腕7に固定用プレート52を装着するための固定用バンドである。本実施形態では、固定用バンド53Cは、例えば、ゴム素材、シリコン樹脂、布又は革など柔らかい部材から構成されている。
【0114】
本実施形態では、2本の固定用バンド53Cを有するが、固定用バンド53Cの本数は少なくとも1本以上あれば良い。
【0115】
本実施形態によれば、使用者が指カバー1を使用の際、面接合に適応した平面又は壁面がない状況であっても、腕7に固定用プレート52を装着することで、指6から取り外した指カバー1を面接合して固定しておくことが可能になる。
【0116】
指6に指カバー1を装着する方法は
図8を参照して説明した前記第1実施形態と同様であり、指カバー1を指6から取り外す方法は
図9を参照して説明した前記第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0117】
固定用プレート52は、少なくとも1つ以上の指カバー1を面接合して固定できる水平プレート52A又は垂直プレート52Bがあれば良い。
【0118】
固定用プレート52は、水平プレート52Aがあれば垂直プレート52Bがなくても良く、垂直プレート52Bがあれば水平プレート52Aがなくても良い。
【0119】
本実施形態に係る面接合させる部材の組み合わせは固定手段A1に制限されない。面接合させる部材の組み合わせは後述する[面接合させる部材の組み合わせ]でも良い。
【0120】
本実施形態に係る固定用プレート52は、左右兼用である。固定用プレート52は、水平プレート52A及び垂直プレート52Bの大きさ、固定用バンド53Cの長さなどを異ならせることにより、成人男性、成人女性又は子供の腕、脚、腰、腹、胸及び肩等の人体に装着可能である。
【0121】
5.第5実施形態
[指カバー4の構成]
図13は、本発明の第5実施形態を示す右側面図である。指カバー4のリング部34の外側に備えられた着脱手段部44の平面上にランナー部44Aが形成され、固定部材51の側面上にレール部54Aが形成されている。
【0122】
指カバー4は、ランナー部44Aと、レール部54Aとが嵌合して、指6から取り外された指カバー4を静止させ固定することができる。
【0123】
指カバー4は、ランナー部44Aと、レール部54Aとが外れて、指6に装着することができる。
【0124】
本実施形態による、ランナー部44Aと、レール部54Aとの構成を、前記第1実施形態の
図6を用いて違いを比較すれば、
図6の接合面(甲)411が
図13のランナー部44Aに置き換わり、
図6の接合面(乙)511が
図13のレール部54Aに置き換わっている。本実施形態は、前記の違い以外は前記第1実施形態の指カバー1の形状、材質及び機能と同様である。
【0125】
レール部54Aは、プラスチック樹脂(ABS、PLA、PET)などの部材で構成されている。
【0126】
ランナー部44Aを構成する部材は後述する。
【0127】
指カバー4をレール部54Aから取り外したり、レール部54Aに指カバー4を嵌合する方法について説明する。
【0128】
第一に、ランナー部44Aをシリコン樹脂又はゴム素材などの柔らかい部材で構成する場合、使用者が指カバー4を指6に装着するときは、前記実施形態1の[指6に指カバー1を装着する方法]で説明した通り、
図8(a)~(c)と同様の動作を行う。
【0129】
ランナー部44Aは柔軟性がある素材から構成されているため、ランナー部44Aの出っ張り44Bはさらに柔軟で柔らかい。指カバー4に挿入した指6を
図13の右方向に引っ張ると、出っ張り44Bがしなやかに折れ曲がり、ランナー部44Aをレール部54Aから容易に外すことができる。
【0130】
使用者が指6から指カバー5を取り外すときは、前記実施形態1の[指カバー1を指6から取り外す方法]で説明した通り、
図9(a)~(c)と同様の動作を行う。
【0131】
ランナー部44Aの出っ張り44Bは柔軟性がある素材から構成されているため、レール部54Aにねじ込みが可能である。したがって、
図13に示すように、レール部54Aにねじ込まれたランナー部44Aと、レール部54Aとが嵌合して指カバー4を静止させ固定することができる。
【0132】
なお、複数の指6から指カバー5を取り外す場合には、以上説明した動作を繰り返す又は、以上説明した動作を複数の指6で同時に実行する。
【0133】
第二に、ランナー部44Aをプラスチック樹脂(ABS、PLA、PET)などの柔らかくない部材で構成する場合、使用者が指カバー4を指6に装着するときは、
図13に示す静止した指カバー4のリング部34の開口部43Aから指6を挿入し、
図13の手前又は奥方向に、装着した指6と共に指カバー4をスライドさせる。
【0134】
上記動作を行うことで、レール部54Aからランナー部44Aが滑り抜け、レール部54Aからランナー部44Aを外すことができる。例えば、カーテンレールに嵌ったカーテンランナーをスライドさせて取り外す動作と同様である。
【0135】
使用者が指6から指カバー4を取り外すときは、前記装着手順と逆の動作を行えば良い。
【0136】
なお、複数の指6に指カバー4を装着する場合には、以上説明した動作を繰り返す又は、以上説明した動作を複数の指6で同時に実行する。
【0137】
以上説明したように、本実施形態によれば、ランナー部材44Aと、レール部材54Aとで両者を嵌合し、指カバー4を静止させ固定することができる。
【0138】
また、ランナー部44Aと、レール部54Aとを外して、指6に指カバー4を装着することができる。
【0139】
ランナー部材44A及びレール部材54Aの形状は、本実施形態の形状に限定されない。ランナー部材44Aと、レール部材54Aとを嵌合可能であれば他の形状でも良い。
【0140】
なお、着脱手段部44を介さず、リング部34の外側にランナー部44Aを直接形成する場合は、着脱手段部44がなくても良い。
【0141】
5.変形例
以上、本発明の各実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0142】
[第1変形例]
図14は、本変形例を示す斜視図である。
図14の指カバー5が示すように、脱落防止爪351の形成位置をリング部35の内側でなく、指袋部25の内側に形成しても良い。また、本図では脱落防止爪351は、指袋部25内側の円周軌道上に一列に形成されているが、二列以上に増やして形成しても良い。
【0143】
指カバー5は、脱落防止爪351の形成位置が異なる以外、前記第1実施形態の指袋カバー1の形状、材質及び機能と同様であるので、その説明を省略する。
【0144】
[第2変形例]
図15(a)、(b)、(c)はそれぞれ、本変形例の右側面図、底面図、斜視図である。
図15(a)、(b)、(c)の指カバー6が示すように、リング部36下部から突き出すようにU字状のフレーム部36Aを形成している。
【0145】
フレーム部36Aは、挿入された指6の発汗などにより、指6の表面に指袋部26が貼り付くのを防止するなどの効果がある。
【0146】
リング部36下部のフレーム部36Aは、前記第1実施形態の指袋カバー1のリング部31と同様の柔軟性のある部材から構成されているため、挿入した指6を曲げるのに支障はない。なお、指6を曲げるのに支障がなければフレーム部36Aの長さや大きさを変えて形成しても良く、形状はU字状に限定されない。
【0147】
指袋6は、フレーム部36Aが形成されている以外、前記第1実施形態の指袋カバー1の形状、材質及び機能と同様であるので、その説明を省略する。
【0148】
[その他の変形例]
前記第1実施形態では、指袋部21が指6の指先から第2関節までを被覆可能な長さを有している例を示したが、これに限定されない。指袋部21は、少なくとも指6の指先を被覆可能な長さを有していれば良い。
【0149】
前記第1実施形態では、着脱手段部41が指6の外側(指の甲側)に向くように指カバー1を装着する様子を例示したが、これに限定されない。着脱手段部41が指6の内側(指の腹側)に向くように指カバー1を装着しても良い。
【0150】
前記第1実施形態では、指6から取り外された指カバー1を固定する向きを、指袋部21の先端21Cが下に向く方向で例示したが、これに限定されない。指6から取り外された指カバー1を固定する向きは、指袋部21の先端21Cが上に向く方向又は水平に向く方向で固定しても良い。
【0151】
同時に装着する指カバー1~6の数は、片手の1つの指に装着する場合から両手のすべての指に装着する場合まで制限されない。
【0152】
指袋部21、25,26、指袋22及び23のいずれかに蒸れを防止するための孔を形成しても良い。
【0153】
[面接合させる部材の組み合わせ]
前記第1~第3実施形態、第1及び第2変形例では、接合面(甲)411、421又は431と、接合面(乙)511とについて、剥離可能な粘着面と、前記粘着面が粘着可能な個体面との組み合わせによりくっついたり離れたりできるように構成されている例を示したが、これに限定されない。
【0154】
接合面(甲)411、421又は431と、接合面(乙)511とについて、一方を面ファスナーのフック面で構成し、他方を前記面ファスナーのループ面で構成しても良い。
【0155】
接合面(甲)411、421又は431と、接合面(乙)511とについて、一方を磁石で構成し、他方を磁石がくっつく金属で構成しても良い。また、両方を磁石で構成しても良い。
【0156】
接合面(甲)411、421又は431について、吸盤で構成し、接合面(乙)511について、前記吸盤が吸着可能な個体面で構成しても良い。
【0157】
接合面(甲)411、421又は431について、前記接合面(甲)は部材そのままの面を用い、接合面(乙)511について、吸引機の吸込口で構成しても良い。
【0158】
以上説明した前記第1~第3実施形態、第1及び第2変形例において、接合面(甲)411、421又は431と、接合面(乙)511との組み合わせをまとめると表1となる。
【0159】
【0160】
以下、表1について補足する。
【0161】
表1に記載の粘着部材としては、一般には、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤がある。なかでも、貼ったり剥がしたりが繰り返しできる粘着部材であることが好ましい。例えば、粘着性ウレタンゲル、粘着性ハイドロゲル等である。市販品のディファレンシャルタイプと呼ばれる表側と裏側(一次面と二次面)とで粘着力が異なる両面テープも好ましい。
【0162】
表1に記載の粘着可能な個体面とは、粘着部材がくっつくことが可能な個体面を指し、例えば、プラスチック、ガラス、金属、タイル、木材等の面である。
【0163】
表1に記載の部材面とは、指カバー1の接合面(甲)411の部材面がそのまま露出した面を指す。
【0164】
表1に記載の金属等とは、磁石にくっつく部材を指し、例えば、鉄等の強磁性体の金属、強磁性体を含む合金、化合物又は酸化物、磁石等である。
【0165】
表1に記載の吸着可能な個体面とは、吸盤がくっつくことが可能な個体面を指し、例えば、プラスチック、ガラス、金属、タイル等の面である。
【0166】
表1に記載の吸引機の吸込口とは、バキューム機能により吸引可能な吸い込み口を指し、例えば、掃除機のホース先端である。前記吸込口は、指カバー1を吸引して固定しておくための開口部を有し、前記開口部は指カバー1を吸引する際に指カバー1が吸い込まれるのを防ぐために、前記吸込口の開口部の径を指カバー1より小さくするか、又は前記開口部はメッシュ状の網部材で覆われている。
【符号の説明】
【0167】
1, 2, 3, 4, 5, 6 指カバー
21, 25, 26 指袋部
22, 23 指袋
21A, 22A, 23A 開口部
21B, 22B, 23B 先端近傍
21C, 22C, 23C 先端
22D 切込み部
31, 34, 35, 36 リング部
32, 33 リング
31A, 32A, 33A, 43A 開口部
311, 321, 331, 351 脱落防止爪
311A 先端部
311B 付け根部
33B 切欠部
36A フレーム部
41, 42, 44 着脱手段部
43 着脱手段
411, 421, 431 接合面(甲)
43A 隙間
44A ランナー部
44B 出っ張り
51 固定部材
511 接合面(乙)
52 固定用プレート
52A 水平プレート
52B 垂直プレート
53C 固定用バンド
54A レール部
6 指
6A 先端部
6B 接触面
7 腕