(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175364
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】施工支援システム、施工支援方法、高さ算出方法、施工支援プログラム
(51)【国際特許分類】
B66C 23/88 20060101AFI20221117BHJP
B66C 13/00 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
B66C23/88 D
B66C13/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021081701
(22)【出願日】2021-05-13
(71)【出願人】
【識別番号】000182030
【氏名又は名称】若築建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】壹岐 直之
(72)【発明者】
【氏名】吉住 雄二
(72)【発明者】
【氏名】土屋 洋
【テーマコード(参考)】
3F205
【Fターム(参考)】
3F205AA07
3F205AC01
3F205BA01
3F205CA01
3F205CA09
3F205KA10
(57)【要約】
【課題】作業現場の安全性を向上させる。
【解決手段】建設機械のブームの先端に下方に向けて設けられた撮像装置が撮影した作業領域の画像データを解析し、前記作業領域内の作業者と吊荷とを検出する画像解析部と、前記ブームの先端に設けられたアンテナにより取得された位置情報と、前記ブームの傾斜角度とを用いて前記吊荷の高さを算出する高さ算出部と、前記画像解析部により検出された前記作業者と前記吊荷と、前記高さ算出部により算出された前記吊荷の高さと、に基づき、三次元空間における前記作業者と前記吊荷との位置関係を認識する位置認識部と、を有する施工支援システムである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械のブームの先端に下方に向けて設けられた撮像装置が撮影した作業領域の画像データを解析し、前記作業領域内の作業者と吊荷とを検出する画像解析部と、
前記ブームの先端に設けられたアンテナにより取得された位置情報と、前記ブームの傾斜角度とを用いて前記吊荷の高さを算出する高さ算出部と、
前記画像解析部により検出された前記作業者と前記吊荷と、前記高さ算出部により算出された前記吊荷の高さと、に基づき、三次元空間における前記作業者と前記吊荷との位置関係を認識する位置認識部と、を有する施工支援システム。
【請求項2】
前記作業者と前記吊荷との位置関係に基づき、前記作業者と前記吊荷との距離が閾値以上離れているか否かを判定する離隔判定部と、
前記作業者と前記吊荷との距離が前記閾値未満である場合に、前記建設機械の運転者と、前記作業者に対し、警告信号を出力する警告出力部と、を有する、請求項1記載の施工支援システム。
【請求項3】
前記建設機械の状態に応じて、点灯させる色を変化させる三色灯と、
前記作業者と前記吊荷との距離が前記閾値未満である場合に、前記三色灯を第一の色で点灯させる表示制御部と、を有する、請求項2記載の施工支援システム。
【請求項4】
前記作業者のうち、特定の合図者の指示を示す信号を受信したか否かを判定する受信判定部と、
前記指示を示す信号を受信した場合に点灯する指示伝達装置と、を有し、
前記表示制御部は、
前記作業者と前記吊荷との距離が前記閾値以上であり、かつ、前記指示を示す信号を受信していない場合に、前記三色灯を、第二の色で点灯させる、請求項3記載の施工支援システム。
【請求項5】
前記表示制御部は、
前記作業者と前記吊荷との距離が前記閾値以上であり、かつ、前記指示を示す信号を受信した場合に、前記三色灯を、第三の色で点灯させる、請求項4記載の施工支援システム。
【請求項6】
前記表示制御部は、
前記作業領域の画像に、前記画像解析部により検出された前記作業者を示す画像と、前記吊荷を示す画像と、前記閾値を示す画像とを重畳させて、前記建設機械の表示装置に表示させる、請求項3乃至5の何れか一項に記載の施工支援システム。
【請求項7】
前記吊荷の上に、所定の大きさの物体が配置されており、
前記高さ算出部は、
前記物体の画像の大きさの変化から算出される前記吊荷の上下方向の移動距離を用いて、前記吊荷の高さを算出する、請求項1乃至6の何れか一項に記載の施工支援システム。
【請求項8】
施工支援システムによる施工支援方法であって、前記施工支援システムが、
建設機械のブームの先端に下方に向けて設けられた撮像装置が撮影した作業領域の画像データを解析し、前記作業領域内の作業者と吊荷とを検出し、
前記ブームの先端に設けられたアンテナにより取得された位置情報と、前記ブームの傾斜角度とを用いて前記吊荷の高さを算出し、
検出された前記作業者と前記吊荷と、算出された前記吊荷の高さと、に基づき、三次元空間における前記作業者と前記吊荷との位置関係を認識する、施工支援方法。
【請求項9】
制御装置による高さ算出方法であって、前記制御装置が
建設機械のブームの先端から下方を撮影した画像から、吊荷の上に配置された所定の大きさの物体の画像を検出し、
前記ブームの先端に設けられたアンテナにより取得された位置情報と、前記ブームの傾斜角度と、を取得し、
前記物体の画像の大きさと、前記位置情報と、前記傾斜角度と、に基づき、前記吊荷の高さを算出する、高さ算出方法。
【請求項10】
建設機械のブームの先端に下方に向けて設けられた撮像装置が撮影した作業領域の画像データを解析し、前記作業領域内の作業者と吊荷とを検出し、
前記ブームの先端に設けられたアンテナにより取得された位置情報と、前記ブームの傾斜角度とを用いて前記吊荷の高さを算出し、
検出された前記作業者と前記吊荷と、算出された前記吊荷の高さと、に基づき、三次元空間における前記作業者と前記吊荷との位置関係を認識する、処理を制御装置に実行させる、施工支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、施工支援システム、施工支援方法、高さ算出方法、施工支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、クレーンの吊荷よりも高所から撮影された、吊荷の下方の監視区域の画像と、吊荷のために死角となる部分の画像とを合成し、死角のない監視区域の合成画像を表示させて、監視区域の安全性を監視する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の技術では、吊荷と作業者との位置関係について考慮されていない。このため、作業現場の安全性の判断は、クレーンの運転者や作業者が、吊荷の高さを目視で確認し、自身の知識や経験則等に基づいて行うことになり、個人の習熟度に依存する傾向がある。
【0005】
本開示は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、作業現場の安全性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態の一観点に係る施工支援システムは、建設機械のブームの先端に下方に向けて設けられた撮像装置が撮影した作業領域の画像データを解析し、前記作業領域内の作業者と吊荷とを検出する画像解析部と、前記ブームの先端に設けられたアンテナにより取得された位置情報と、前記ブームの傾斜角度とを用いて前記吊荷の高さを算出する高さ算出部と、前記画像解析部により検出された前記作業者と前記吊荷と、前記高さ算出部により算出された前記吊荷の高さと、に基づき、三次元空間における前記作業者と前記吊荷との位置関係を認識する位置認識部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、作業現場の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第一の実施形態の施工支援システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図3】クレーンのハードアウェア構成について説明する図である。
【
図5】制御装置の処理を説明するフローチャートである。
【
図8】第一の実施形態の施工支援システムの他の例を示す図である。
【
図9】第二の実施形態の施工支援システムのシステム構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第一の実施形態)
以下に、図面を参照して、実施形態について説明する。
図1は、第一の実施形態の施工支援システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0010】
本実施形態の施工支援システム100は、クレーン200と、受信機300と、発信機400と、を含み、それぞれが無線等により通信を行う。
【0011】
クレーン200は、例えば、下部走行体201、旋回機構202、上部旋回体203、キャビン204、ブーム205等を有するクレーンである。
【0012】
下部走行体201は、走行が可能であり、上部旋回体203は、旋回機構202によって旋回する。キャビン204は、上部旋回体203の上に設けられている。ブーム205は、上部旋回体203の上部に配置されており、ブーム205の起伏角度を検出するめための傾斜計212が設けられている。
【0013】
さらに、ブーム205の先端からは、ワイヤを介してフック213が吊り下げられている。ワイヤの一端は、上部旋回体203に搭載されたウインチに巻き付けられ、このウインチを駆動させてワイヤを巻き取り・繰り出すことにより、フック213が昇降する。
【0014】
また、本実施形態のクレーン200は、クレーン200の現在位置を示す位置情報を取得するためのアンテナ210、吊荷1を含む作業領域の画像を撮像する撮像装置211を含む。アンテナ210は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)アンテナ等であってよい。
【0015】
撮像装置211は、一般的なカメラであってよく、ブーム205の先端に予め備えたものであってもよいし、ブーム205の先端に取り付けたものであってもよい。撮像装置211は、撮影領域が下方にかるように、ブーム205の先端に設けられて、吊荷1の上方から作業領域を撮影する。作業領域とは、クレーン200が作業を行う作業現場に含まれる一部の領域である。言い換えれば、作業領域は、作業現場における、撮像装置211による画像の撮影が可能な領域である。
【0016】
受信機300は、クレーン200の作業領域で作業を行う作業者が装着するものであり、例えば、腕時計型のものであってよい。
【0017】
受信機300は、クレーン200等から発信される警告信号を受信する。本実施形態の受信機300は、例えば、警告信号を受信すると、本体を振動させて、受信機300を装着している作業者に警告を通知してもよい。また、受信機300は、ディスプレイや音声出力装置を有し、警告信号を受信したことをディスプレイに表示させたり、警告信号を受信したことを示す警告音等を出力してもよい。
【0018】
発信機400は、作業者のうち、キャビン204に搭乗しているクレーン200の運転者に対して合図を行う合図者により所持される。合図者とは、クレーンの運転について定められた合図を行う者として指名された作業者である。
【0019】
図1の例では、作業者P1は、発信機400を所持しておらず、合図者ではない。また、作業者P2は、発信機400を所持しており、合図者である。発信機400は、合図者である作業者P2の操作に応じて、クレーン200に対して、合図者の指示を示す信号を送信する。なお、図示していないが、作業者P2は、受信機300も装着している。
【0020】
本実施形態の施工支援システム100では、クレーン200の制御装置により、フック213に吊された吊荷1と、作業領域において作業をする作業者との位置関係を算出する。
【0021】
より具体的には、施工支援システム100では、クレーン200の制御装置により、吊荷の高さを含む位置情報と、作業者の位置情報とを算出し、これらの位置情報に基づく吊荷と作業者との3次元的な位置関係から、作業者と吊荷との離隔が十分であるか否かを判定する。クレーン200の制御装置の詳細は後述する。
【0022】
そして、施工支援システム100は、作業者と吊荷との離隔が十分であり、且つ、発信機400から合図者の指示を示す信号を受信した場合に、クレーン200による作業の継続が可能と判定する。
【0023】
さらに、本実施形態の施工支援システム100は、クレーン200のキャビン204に、クレーン200の状態を示す表示部品を設け、クレーン200の運転者に対し、クレーン200による作業が継続できる状態であるか否かを、視覚的に把握させる。
【0024】
以下に、
図2を参照して、キャビン204について説明する。
図2は、キャビンの内部について説明する図である。
【0025】
キャビン204の内部には、運転席250と、クレーン200を操作するためのレバー操作装置251と、操作ペダル252と、各種センサの出力値等を示すメータ群253と、が設けられている。
【0026】
また、本実施形態のキャビン204の内部には、表示装置214、指示伝達装置215、三色灯216が配置されている。本実施形態では、表示装置214、指示伝達装置215、三色灯216は、運転席250に運転者が着席したときに、運転者の視界に入る位置に配置される。
【0027】
表示装置214は、撮像装置211により撮像された画像が表示される。指示伝達装置215は、発信機400から合図者の指示を示す信号を受信した場合に、「合図中」という画像が点灯する。なお、
図2の例では、指示伝達装置215には、「合図中」という画像が画面に表示されているものとしたが、指示伝達装置215の表示態様は、これに限定されない。指示伝達装置215は、合図者である作業者P2の指示を示す信号が受信したことを、運転席250に着席している運転者に通知できれば、どのような形態であってもよい。
【0028】
三色灯216は、3色の発光部材を有し、クレーン200の状態に応じた色を点灯させる。具体的には、三色灯216は、赤色(第一の色)の光を発光する発光部材216rと、黄色(第二の色)の光を発光する発光部材216yと、緑色(第三の色)の光を発光する発光部材216gと、を有する。
【0029】
本実施形態では、例えば、作業者と吊荷との離隔が不十分であると判定された場合、三色灯216のうち、発光部材216rのみを点灯させる。また、本実施形態では、例えば、作業者と吊荷との離隔が十分であるが、合図者からの指示を受信していない場合、三色灯216のうち、発光部材216yのみ点灯させる。また、本実施形態では、例えば、作業者と吊荷との離隔が十分であり、合図者からの指示を受信した場合、三色灯216のうち、発光部材216gのみ点灯させる。
【0030】
このように、本実施形態の三色灯216は、クレーン200の状態に応じて、点灯させる発光部材を異ならせることで、運転者にクレーン200の状態を視覚的に把握させる。
【0031】
なお、以下の説明では、作業者と吊荷との離隔が不十分であると判定された状態を、クレーン200の第一の状態と表現する場合がある。また、以下の説明では、作業者と吊荷との離隔が十分と判定されているが、合図者からの指示を受信していない状態を、第二の状態と表現する場合がある。また、以下の説明では、作業者と吊荷との離隔が十分であると判定され、且つ、合図者からの指示を受信した状態を、第三の状態と表現する場合がある。
【0032】
次に、
図3を参照して、本実施形態のクレーン200のハードアウェア構成について説明する。
図3は、クレーンのハードアウェア構成について説明する図である。
【0033】
本実施形態のクレーン200は、アンテナ210、撮像装置211、傾斜計212、表示装置214、指示伝達装置215、三色灯216、通信装置217、記憶装置218、制御装置220を有する。アンテナ210、撮像装置211、傾斜計212、表示装置214、指示伝達装置215、三色灯216、通信装置217、記憶装置218のそれぞれは、制御装置220と接続されている。
【0034】
アンテナ210は、衛星測位システムと通信するためのアンテナであり、ブーム205の先端の高度を含む位置情報(座標情報)を取得する。撮像装置211は、フック213と吊荷1とを含む作業領域の画像を撮像し、画像データを制御装置220へ送信する。
【0035】
傾斜計212は、ブーム205の起伏角度を計測するセンサであり、計測した角度を制御装置220へ出力する。
【0036】
表示装置214と指示伝達装置215とは、例えば、液晶ディスプレイ装置等であってよい。表示装置214は、撮像装置211が撮像した画像と、制御装置220による処理の結果と、を含む画面を表示させる。
【0037】
指示伝達装置215は、制御装置220の指示に応じて、点灯/消灯が制御される。三色灯216は、制御装置220の指示に応じた色の発光部材を点灯させる。
【0038】
通信装置217は、受信機300や発信機400との通信を行う。記憶装置218は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)制御装置220により、読み出されて実行されるプログラムが格納される。また、記憶装置218は、制御装置220による演算結果や、演算に使用されるデータ等が格納される。
【0039】
本実施形態の制御装置220は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置であり、クレーン200の全体の動作を制御する。具体的には、制御装置220は、例えば、後述する施工支援処理部230の処理に応じて、レバー操作装置251や操作ペダル252等の操作を無効にする。
【0040】
また、制御装置220は、記憶装置218に格納されたプログラムを読み出して実行することで、後述する機能を実現する。
【0041】
なお、本実施形態では、施工支援システム100は、クレーン200と受信機300と発信機400とを含むものとしたが、これに限定されない。本実施形態の施工支援システム100は、制御装置220と、制御装置220と接続された各装置と、を含むシステムを、施工支援システム100としてもよい。施工支援システム100には、制御装置220と、記憶装置218と、通信装置217と、が含まれていればよい。
【0042】
次に、
図4を参照して、制御装置220の機能について説明する。
図4は、制御装置の機能を説明する図である。
【0043】
本実施形態の制御装置220は、施工支援処理部230を有する。施工支援処理部230は、制御装置220が、記憶装置218に格納されたプログラムを読み出して実行することで実現される機能である。また、施工支援処理部230は、クレーン200の状態の判定や、指示伝達装置215、三色灯216、通信装置217の制御を行う。
【0044】
本実施形態の施工支援処理部230は、画像取得部231、高さ算出部232、画像解析部233、位置認識部234、離隔判定部235、受信判定部236、表示制御部237、警告出力部238を有する。
【0045】
画像取得部231は、撮像装置211が撮像した画像の画像データを取得する。
【0046】
高さ算出部232は、アンテナ210により取得されるブーム205の先端の位置情報と、傾斜計212の出力値とに基づき、吊荷の高さを算出する。より具体的には、高さ算出部232は、ブーム205の先端の高さ、ブーム205の起伏角度、ウインチにより巻き取られたワイヤの長さ等を用いて、吊荷1の高さを算出する。
【0047】
なお、高さ算出部232は、フック213に吊荷1が吊り下げられていない状態では、吊荷1の代わりにフック213の高さを算出してもよい。
【0048】
画像解析部233は、画像取得部231が取得した画像データを解析し、作業領域内の作業者の画像と、吊荷の画像とを検出する。また、画像解析部233は、撮像装置211が撮像した画像における作業者の画像の位置と、吊荷の画像の位置と、を示す情報を取得してもよい。言い換えれば、画像解析部233は、撮像された画像における、作業者と、吊荷1との位置関係を示す情報を取得する。
【0049】
また、本実施形態の画像解析部233は、機械学習により実現されてもよい。また、画像解析部233は、機械学習のうち、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかで実現されてもよく、さらに、これらの学習方法を組み合わせた学習により実現されてもよい。
【0050】
また、画像解析部233は、パターンマッチングにより、画像データから作業領域内の作業者と、吊荷とを検出してもよい。
【0051】
位置認識部234は、吊荷1の高さと、作業者と吊荷1との位置関係を示す情報と、に基づき、吊荷1と作業者の3次元における位置関係を認識する。より具体的には、位置認識部234は、作業者の位置を示す位置情報と、吊荷1の位置を示す位置情報と、をそれぞれ3次元座標情報として算出し、取得する。
【0052】
なお、本実施形態の位置認識部234は、フック213に吊荷1が吊り下げられていない状態では、吊荷1の代わりにフック213を検出し、フック213の位置を示す3次元座標情報を算出してもよい。
【0053】
離隔判定部235は、位置認識部234により算出された作業者と吊荷1との3次元座標情報に基づき、作業者と吊荷1との距離を算出し、作業者が吊荷1から十分に離隔されているか否かを判定する。なお、離隔判定部235は、予め設定された閾値(所定距離)に基づき、作業者と吊荷1とが十分に離隔されているか判定を判定してよい。
【0054】
閾値は、離隔判定部235が保持していてよい。また、この閾値は、吊荷1の高さに応じて変化するように設定されていてもよい。具体的には、離隔判定部235は、閾値と吊荷1の高さとの関係を示す関数を保持してもよい。この場合、離隔判定部235は、高さ算出部232が算出した吊荷1の高さに応じて、閾値を算出すればよい。
【0055】
また、離隔判定部235は、例えば、吊荷1の大きさや形状に応じて、閾値を算出してもよい。この場合は、離隔判定部235は、画像解析部233により、吊荷1の形状や大きさを検出し、検出した形状や大きさに応じて閾値を算出する。形状や大きさとは、例えば、吊荷1の画像が矩形画像である場合は、矩形画像の長辺と短辺の長さ等であってもよいし、吊荷1の画像が円形画像である場合は、円形画像の直径等であってもよい。また、本実施形態の離隔判定部235は、吊荷1の形状や大きさに、安全上の余裕代を加えた状態で、閾値を算出してもよい。
【0056】
受信判定部236は、発信機400からの信号を受信したか否かを判定する。具体的には、受信判定部236は、通信装置217が受信した信号が、発信機400から発信された信号であるか否かを判定する。発信機400から発信される信号とは、予め決められた特定の周波数の信号等であってよい。また、発信機400から発信される信号は、発信機400を特定する識別情報が含まれる信号であってよい。
【0057】
表示制御部237は、表示装置214、指示伝達装置215、三色灯216の表示を制御する。
【0058】
具体的には、表示制御部237は、画像取得部231が取得した画像に、画像解析部233による解析で検出された作業者と、吊荷1を検出したこと示す画像を重畳した画像を表示装置214に表示させる。また、表示制御部237は、画像取得部231が取得した画像に、離隔判定部235が保持している閾値を示す画像を重畳して表示させる。
【0059】
また、表示制御部237は、受信判定部236が発信機400から発信された信号を受信したと判定した場合に、指示伝達装置215を点灯させる。また、表示制御部237は、クレーン200の状態に応じて三色灯216において点灯させる色を制御する。
【0060】
警告出力部238は、クレーン200の状態が、第一の状態である場合、つまり、作業者と吊荷とが十分の離隔されていない場合に、受信機300に対して警告信号を出力する。
【0061】
以下に、
図5を参照して、本実施形態の制御装置220の処理について説明する。
図5は、制御装置の処理を説明するフローチャートである。
図5に示す処理は、例えば、クレーン200のエンジンが始動(オン)すると、実行が開始される。
【0062】
本実施形態の制御装置220の施工支援処理部230は、撮像装置211により作業領域の画像を撮影、画像取得部231により画像データを取得する(ステップS501)。
【0063】
続いて、施工支援処理部230は、画像解析部233により、画像データの解析を行い(ステップS502)、後述するステップS505へ進む。
【0064】
また、施工支援処理部230は、傾斜計212により、ブーム205の起伏角度を計測し(ステップS503)、高さ算出部232により、計測結果と、アンテナ210により取得された位置情報とに基づき、吊荷1の高さを算出し(ステップS504)、後述するステップS505へ進む。
【0065】
施工支援処理部230は、画像解析部233により、作業者と吊荷の検出結果と、高さ算出部232による吊荷1の高さと、を取得すると、位置認識部234により、作業者と吊荷との3次元空間における位置関係の認識を行う(ステップS505)。つまり、位置認識部234は、三次元空間における作業者の位置を示す座標情報と、吊荷1の位置を示す座標情報とを取得する。なお、三次元空間における座標情報とは、緯度・軽度であってもよいし、画像取得部231が取得した画像におけるx座標、y座標に、高さ算出部232が算出した高さを示すz座標を含む三次元座標情報であってもよい。
【0066】
続いて、施工支援処理部230は、離隔判定部235により、三次元空間における作業者の位置を示す座標情報と、吊荷1の位置を示す座標情報とから両者の距離を算出し、作業者と吊荷1との距離が所定距離(閾値)以上離れているか否かを判定する(ステップS506)。
【0067】
ステップS506において、作業者と吊荷1との距離が、所定距離未満である場合、施工支援処理部230は、表示制御部237により、三色灯216の赤色の発光部材216rを点灯させ、警告出力部238により、作業者と、クレーン200の運転者に対して警告信号を出力し(ステップS507)、ステップS501へ戻る。
【0068】
具体的には、警告出力部238は、作業者が装着している受信機300に対して、警告信号を一斉送信する。また、表示制御部237は、表示装置214に、作業者と吊荷1との距離が閾値未満であることを示す警告を表示させる。
【0069】
このように、本実施形態では、クレーン200の状態が第一の状態である場合に、三色灯216を赤色に点灯させる。
【0070】
また、本実施形態では、制御装置220は、クレーン200の状態が、第一の状態である場合には、キャビン204内のレバー操作装置251、操作ペダル252による操作を無効にしてもよい。
【0071】
このようにすれば、作業者と吊荷1とが十分に離隔はしていない状態において、2000が動作することを防止できる。
【0072】
ステップS506において、作業者と吊荷1との距離が、所定距離以上である場合、施工支援処理部230は、受信判定部236により、発信機400から、合図者の指示を示す信号を受信したか否かを判定する(ステップS508)。
【0073】
ステップS508において、合図者の指示を示す信号を発信機400から受信していない場合、施工支援処理部230は、表示制御部237により、三色灯216の黄色の発光部材216yを点灯させ(ステップS509)、ステップS501へ戻る。
【0074】
このように、本実施形態では、クレーン200の状態が第二の状態である場合に、三色灯216を黄色に点灯させる。
【0075】
なお、本実施形態では、クレーン200が第二の状態である場合も、キャビン204内のレバー操作装置251、操作ペダル252による操作を無効にしてもよい。
【0076】
このようにすれば、合図者から指示を受けていない状態で、クレーン200が操作されることを防止できる。
【0077】
ステップS508において、合図者の指示を示す信号を発信機400から受信している場合、施工支援処理部230は、表示制御部237により、三色灯216の緑色の発光部材216gを点灯させる(ステップS510)。
【0078】
このように、本実施形態では、クレーン200の状態が第三の状態である場合に、三色灯216を緑色に点灯させる。
【0079】
続いて、施工支援処理部230は、クレーン200のエンジンがオフされたか否かを判定する(ステップS511)。ステップS511において、エンジンがオフされていない場合、施工支援処理部230は、ステップS501へ戻る。
【0080】
ステップS511において、エンジンがオフされた場合、施工支援処理部230は、処理を終了する。このように、本実施形態の施工支援処理部230は、クレーン200のエンジンがオンされている間は、
図5の処理を繰り返す。
【0081】
次に、
図6及び
図7を参照して、本実施形態の表示装置214の表示例について説明する。
図6は、表示例を説明する第一の図である。
【0082】
図6の例では、フック213に吊荷1が取り付けられていない場合を示している。フック213に吊荷1が取り付けられていない場合とは、例えば、フック213に取り付けられた吊荷1を搬送先へ搬送し、搬送先で吊荷1をフック213から切り離した後に、再びブーム205を旋回させてフック213のみを別の場所へ移動させる場合等である。
【0083】
この場合、画像解析部233は、画像取得部231が取得した画像データを解析し、吊荷1の代わりにフック213と、作業者とを検出する。
【0084】
図6では、表示装置214に、画像取得部231が取得した画像に、マーカ画像61とマーカ画像62を重畳した画像が表示されている。
【0085】
マーカ画像61は、作業者P2を検出したことを示す画像であり、マーカ画像62は、離隔判定部235による判定の際に参照される閾値を示す画像である。マーカ画像61とマーカ画像62とは、例えば、それぞれが異なる表示態様で表示されてよい。具体的には、例えば、それぞれのマーカ画像は、異なる色や線種で表示されてもよい。
【0086】
画像解析部233が、フック213と作業者P2を検出すると、位置認識部234は、フック213と作業者P2との三次元空間における位置関係を認識し、離隔判定部235は、フック213と作業者P2との距離が閾値以上であるか否かを判定する。
【0087】
図6の例では、マーカ画像62の内側の領域が、フック213からの距離が閾値未満となる領域である。したがって、警告出力部238は、作業者P2の座標情報が示す位置が、マーカ画像62の内側の領域である場合には警告信号を出力し、表示制御部237は、三色灯216の赤色を点灯させる。
【0088】
図6の例では、作業者P2の画像はマーカ画像62の外側に位置しており、作業者P2とフック213との距離が閾値以上であることがわかる。
【0089】
本実施形態では、この状態において、合図者の指示を示す信号を受信し、第三の状態になると、ブーム205の操作を行うことができる。
【0090】
このように、本実施形態では、フック213に吊荷1が取り付けられていない場合であっても、作業現場の安全性を向上させることができる。
【0091】
図7は、表示例を示す第二の図である。
図7の例では、フック213に吊荷1が取り付けられた場合を示している。
【0092】
この場合、画像解析部233は、画像取得部231が取得した画像データを解析し、吊荷1と、作業者とを検出する。
【0093】
図7では、表示装置214に、画像取得部231が取得した画像に、マーカ画像61と、マーカ画像71と、マーカ画像72とを重畳した画像が表示されている。
【0094】
マーカ画像71は、吊荷1を検出したことを示す画像であり、マーカ画像72は、離隔判定部235による判定の際に参照される閾値を示す画像である。マーカ画像61とマーカ画像71と、マーカ画像72とは、例えば、それぞれが異なる表示態様で表示されてよい。具体的には、例えば、それぞれのマーカ画像は、異なる色や線種で表示されてもよい。
【0095】
本実施形態において、画像解析部233が、吊荷1と作業者P2を検出すると、位置認識部234は、吊荷1と作業者P2との三次元空間における位置関係を認識し、離隔判定部235は、吊荷1と作業者P2との距離が閾値以上であるか否かを判定する。
【0096】
図7の例では、マーカ画像72の内側の領域が、吊荷1からの距離が閾値未満となる領域である。
【0097】
したがって、警告出力部238は、作業者P2の座標情報が示す位置が、マーカ画像72の内側の領域である場合には警告信号を出力し、表示制御部237は、三色灯216の赤色を点灯させる。
【0098】
また、
図7に示すマーカ画像72の内側の領域は、
図6に示すマーカ画像62の内側の領域と比較して、広くなっている。これは、フック213と比較して吊荷1が大きいからである。また、マーカ画像72の内側の領域は、吊荷1の高さに応じて変化する。
【0099】
図7の例では、作業者P2の画像はマーカ画像72の外側に位置しており、作業者P2と吊荷1との距離が閾値以上であることがわかる。
【0100】
本実施形態では、この状態において、合図者の指示を示す信号を受信し、第三の状態になると、ブーム205の操作を行うことができる。
【0101】
次に、
図8を参照して、本実施形態の施工支援システム100の他の例について説明する。
図8は、第一の実施形態の施工支援システムの他の例を示す図である。
【0102】
図8に示す施工支援システム100Aでは、吊荷1の上に、画像解析部233による画像解析における基準となるターゲット2を複数配置している。
【0103】
ターゲット2は、予め決められた大きさの特定の形状の物体である。
図2の例では、球体としている。また、ターゲット2の色は、作業現場の配置されるものとは異なる色であることが好ましい。
【0104】
図8の例では、制御装置220の画像解析部233は、予めターゲット2の大きさを示す情報を保持しており、画像取得部231が取得した画像におけるターゲット2の大きさの変化や、ターゲット2間の離隔の変化等に基づき、吊荷1の上下の移動距離を算出する。
【0105】
このように、吊荷1にターゲット2を複数配置し、ターゲット2の画像を用いて吊荷1の上下の移動距離を算出することで、吊荷1の高さの算出精度を向上させることができる。
【0106】
なお、
図8の例では、ターゲット2は複数配置するものとしたが、これに限定されない。吊荷1上に配置されるターゲット2は、1つであってもよい。
【0107】
さらに、本実施形態では、アンテナ210をブーム205の先端に設けるものとしたが、これに限定されない。本実施形態では、アンテナ210を、例えば、ブーム205の先端と、上部旋回体203の上面と、の2カ所以上に設けてもよい。
【0108】
図8の例では、クレーン200は、ブーム205の先端のアンテナ210と、上部旋回体203の上面のアンテナ210Aとを有するものとした。
【0109】
また、アンテナ210は、ブーム205の先端に設けられていなくてもよく、その場合は、アンテナ210は、上部旋回体203の上面の2カ所以上に取り付けられてもよい。
【0110】
その場合、高さ算出部232は、ブーム205の先端の位置を示す座標情報と、上部旋回体203の上面の位置を示す座標情報とを、傾斜計212により検出されたブーム205の起伏角度と、に基づき、吊荷1の高さを算出する。したがって、吊荷1の高さの算出精度を向上させることができる。
【0111】
このように、本実施形態では、吊荷と作業者との三次元空間における位置関係に基づき、作業者と吊荷とが十分に離隔されているか否かを判定する。また、本実施形態では、作業者と吊荷とが十分に離隔されており、かつ、合図者からの指示を示す信号を受信した場合にのみ、クレーン200の操作を許容する。さらに、本実施形態では、これらの状態を、指示伝達装置215、三色灯216を設けることで、クレーン200の運転者に対して視覚的に把握させる。
【0112】
したがって、本実施形態によれば、クレーン200の運転者に、作業現場における作業者の動向を容易に把握させることができる。また、本実施形態では、クレーン200の運転者と合図者とが一対一での意思疎通を行うことができ、運転者が、誤って合図者以外の作業者の合図に従ってしまうことを防止できる。
【0113】
また、本実施形態では、クレーン200による作業における危険因子を減少させることができ、作業現場の安全性を向上させることができる。
【0114】
(第二の実施形態)
以下に、図面を参照して第二の実施形態について説明する。第二の実施形態では、第一の実施形態の制御装置220が有する施工支援処理部230を、クレーン200を管理する管理サーバに設けた点が、第一の実施形態と相違する。以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
【0115】
図9は、第二の実施形態の施工支援システムのシステム構成の一例を示す図である。
図9に示す施工支援システム100Bは、管理サーバ600と、クレーン200Aと、受信機300と、発信機400とを含む。
【0116】
施工支援システム100Bにおいて、管理サーバ600と、クレーン200Aとは、ネットワーク等を介して通信を行う。また、本実施形態の管理サーバ600は、演算処理装置と記憶装置とを有する情報処理装置であり、施工支援処理部230を有する。なお、管理サーバ600は、施工支援処理部230が有する全てを有していなくてもよく、画像取得部231、高さ算出部232、画像解析部233、位置認識部234、離隔判定部235を有していればよい。
【0117】
本実施形態のクレーン200Aの制御装置220は、施工支援処理部230のうち、受信判定部236、表示制御部237、警告出力部238を有していればよい。
【0118】
本実施形態の管理サーバ600は、クレーン200Aから、撮像装置211が撮影した画像データと、クレーン200Aのブーム205の先端の位置を示す位置情報とを受信する。そして、管理サーバ600は、画像データと位置情報とを受信すると、施工支援処理部230による処理を行い、処理の結果をクレーン200Aに送信する。
【0119】
具体的には、管理サーバ600は、クレーン200Aの状態が第一の状態である場合は、クレーン200Aに対し、三色灯216の赤色の点灯と警告信号の出力を指示する。また、管理サーバ600は、クレーン200Aの状態が第二の状態である場合には、クレーン200Aに対し、三色灯216の黄色の点灯を指示する。また、管理サーバ600は、クレーン200Aの状態が第三の状態である場合には、クレーン200Aに対し、三色灯216の緑色の点灯を指示する。
【0120】
このように、本実施形態では、管理サーバ600に施工支援処理部230を設けることで、クレーン200Aの処理負荷を軽減できる。
【0121】
また、
図9の例では、施工支援システム100Bは、管理サーバ600と、クレーン200Aと受信機300と発信機400とを含むものとしたが、これに限定されない。
【0122】
例えば、管理サーバ600は、複数の情報処理装置で実現されてもよく、この複数の情報処理装置を施工支援システム100Bとしてもよい。また、本実施形態の施工支援システム100Bは、管理サーバ600そのものであってもよい。
【0123】
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
【0124】
また、本実施形態では、クレーンを、吊荷1を吊り上げる建設機械の一例として説明したが、本実施形態では、クレーン以外の建設機械にも適用することができる。本実施形態では、吊荷の吊り上げるような作業を行う建設機械であれば、どのようなものにも適用できる。
【0125】
また、本実施形態では、指示伝達装置215、三色灯216は、クレーン200のキャビン204の内部に配置されるものとしたが、これに限定されない。指示伝達装置215と三色灯216とは、例えば、キャビン204の外部にも配置されてよい。具体的には、例えば、指示伝達装置215と三色灯216とは、作業現場の運転者以外の作業者が目視で確認できる位置に配置されてもよい。
【0126】
さらに、本実施形態のクレーン200は、遠隔操作等によって操作されてもよく、その場合には、クレーン200の遠隔操作室に指示伝達装置215と三色灯216が設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0127】
100、100A、100B 施工支援システム
200 クレーン
205 ブーム
210 アンテナ
211 撮像装置
212 傾斜計
213 フック
220 制御装置
230 施工支援処理部