IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 文化シヤッター株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-開閉体の構造 図1
  • 特開-開閉体の構造 図2
  • 特開-開閉体の構造 図3
  • 特開-開閉体の構造 図4
  • 特開-開閉体の構造 図5
  • 特開-開閉体の構造 図6
  • 特開-開閉体の構造 図7
  • 特開-開閉体の構造 図8
  • 特開-開閉体の構造 図9
  • 特開-開閉体の構造 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175406
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】開閉体の構造
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/02 20060101AFI20221117BHJP
   E05B 65/08 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
E06B9/02 E
E05B65/08 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021081765
(22)【出願日】2021-05-13
(71)【出願人】
【識別番号】000239714
【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067323
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 教光
(74)【代理人】
【識別番号】100124268
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 典行
(72)【発明者】
【氏名】井部 弘美
(72)【発明者】
【氏名】神田 淑佳
(57)【要約】
【課題】シャッターカーテンなど開閉体の施錠を支障なく行うことができ、開閉体の閉鎖時における施錠不良を防止する開閉体の構造を提供する。
【解決手段】対向して配設される一対のガイドレール13,15に両側縁を案内されスライド移動自在な開閉体11の構造であって、開閉体11の移動方向端縁となる縦框47と、開閉体11の閉鎖時に縦框47に対向する受け側縦框77とのいずれか一方となる縦框47における受け側縦框77と対向する対向面53に、凸部65が突設され、受け側縦框77の対向面83に凸部65が嵌入する凹部93が形成されており、凸部65には、開閉体11の厚さ方向に傾斜するガイド面を有し、凹部93に嵌入時の案内となり、凸部65と凹部93とが嵌合した際に、縦框47と受け側縦框77とが対向面53,83同士で当接、密着して、召し合わせ部97を構成する。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向して配設される一対のガイドレールに両側縁を案内されスライド移動自在な開閉体の構造であって、
前記開閉体の移動方向端縁となる枠体と、前記開閉体の閉鎖時に前記枠体に対向する他の枠体との少なくともいずれか一方の枠体における他方の枠体と対向する対向面に、凸部が突設され、前記他方の枠体の対向面に前記凸部が嵌入する凹部が形成されており、
前記凸部には、前記開閉体の厚さ方向に傾斜するガイド面を有し、前記凹部に嵌入時の案内となり、前記凸部と前記凹部とが嵌合した際に、前記枠体と他の枠体とが前記対向面同士で当接、密着して、召し合わせ部を構成することを特徴とする開閉体の構造。
【請求項2】
前記他の枠体は、前記開閉体とは別体で、前記一対のガイドレール間を移動自在とされる他の開閉体の移動方向端縁であることを特徴とする請求項1記載の開閉体の構造。
【請求項3】
前記凸部を備えた前記一方の枠体には、凸部の突出長さと同等の突出長さで形成される定規縁が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の開閉体の構造。
【請求項4】
前記凸部を備えた前記一方の枠体には、該凸部に近接して施錠装置が設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の開閉体の構造。
【請求項5】
前記施錠装置に対向する前記他方の枠体にストライク板が設けられ、前記施錠装置の施錠時に突出するデッドボルトが前記ストライク板のストライク穴に掛合する先端屈曲形状のカマデッドとされることを特徴とする請求項4記載の開閉体の構造。
【請求項6】
前記開閉体は、スライド移動方向が横方向となる横引きシャッターを構成するシャッターカーテンであることを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の開閉体の構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉体の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
建物の開口部などに配設される開閉体の構造として、シャッター装置などを構成するシャッターカーテンがある。シャッター装置は、シャッターカーテンが昇降移動して開口部を開閉する昇降型シャッターと、シャッターカーテンが左右横方向に移動して開口部の開閉を行う横引きシャッターなどがある。そして、シャッターカーテンは、金属製の短冊板状に形成されているスラットを互いの長辺同士で、互いに揺動自在に連結したものが一般的に知られている。
【0003】
横引きシャッターは、各スラットが垂直方向を長手方向としており、シャッターカーテンの上下縁部が、建物側の上下縁部に対向して設けられているガイドレールに案内され移動する。シャッターカーテンの上下縁部には凹溝状のガイドレール内に沿って転動するローラが設けられている。また、シャッターカーテンの下縁のローラは、シャッターカーテン自体を支えてガイドレール内を移動自在とする。このローラは、シャッターカーテン自体を支持するための軸線を水平とした支持ローラと、シャッターカーテンの上下縁部を上下ガイドレール内にて支持するための軸線を垂直とした水平ローラとで構成される(特許文献1,2参照)。
そして、この横引きシャッターにおいて、開口部を閉鎖した際には施錠装置にて施錠が行われる。施錠装置は、シャッターカーテンの移動方向端縁となる縦框に設けられ、この縦框に対向する建物開口部の側縁部である縦枠に対して、デッドボルトを突出させて係止状態とすることで施錠となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平4-2894号公報
【特許文献2】特開2002-357063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、横引きシャッターの施錠装置では、シャッターカーテンの縦框に設けられる手掛けにてシャッターカーテンを移動させ、開口部の閉鎖となる移動終端にて施錠装置を作動させるが、この移動終端において縦框と縦枠とが対向面同士で真っ直ぐに向き合わず、施錠装置が正しく作動せず、すなわちデッドボルトによる係止状態を得られない、施錠不良を起こすことがある。これは、シャッターカーテンがガイドレール内を移動しやすいように、クリアランスが設けられていることによるもので、ガイドレールには凹溝幅方向にシャッターカーテンが振れる遊びがあり、シャッターカーテンを構成する縦框が、上下ガイドレール間での凹溝幅方向の中心に沿って移動することがなく、そのため、手掛けにて移動される縦框は、操作者が手を掛けている側、例えば屋外側から、その反対の屋内側へ押し込まれることから起こる。また、縦框が縦に長尺であることで、長手方向略中央に配置される手掛けの位置で撓ってしまい、すなわち縦框が反り、縦框の前後方向(シャッターカーテンとしての厚み方向)にズレが生じ、このことからも施錠装置が正しく作動せず、施錠不良となる虞がある。
【0006】
また、横引きシャッターの構成として、シャッターカーテンが2枚で構成され、これらシャッターカーテンが同じガイドレールを移動するものもあり、その場合、両シャッターカーテンの移動方向端縁である縦框同士で施錠が行われるように、一方のシャッターカーテンの縦框に施錠装置、他方のシャッターカーテンの縦框に受け部材が配設されるが、いずれの縦框も上述したようにガイドレールを移動自在なため、ガイドレールに対してのブレ、縦框自体の反りなどで施錠が正しく行われない不具合が発生する虞がある。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、シャッターカーテンなど開閉体の施錠を支障なく行うことができ、開閉体の閉鎖時における施錠不良を防止する開閉体の構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の開閉体の構造は、対向して配設される一対のガイドレール13,15に両側縁を案内されスライド移動自在な開閉体11の構造であって、
前記開閉体11の移動方向端縁となる枠体47と、前記開閉体11の閉鎖時に前記枠体47に対向する他の枠体77との少なくともいずれか一方の枠体47における他方の枠体77と対向する対向面53に、凸部65が突設され、前記他方の枠体77の対向面83に前記凸部65が嵌入する凹部93が形成されており、
前記凸部65には、前記開閉体11の厚さ方向に傾斜するガイド面を有し、前記凹部93に嵌入時の案内となり、前記凸部65と前記凹部93とが嵌合した際に、前記枠体47と他の枠体77とが前記対向面53,83同士で当接、密着して、召し合わせ部97を構成することを特徴とする。
【0009】
この開閉体の構造では、開閉体11の閉鎖の際に、開閉体11の枠体47が、対向する他の枠体77に接近する際、枠体47に設けられる凸部65が他の枠体77に設けられる凹部93に嵌入する。この嵌入の際に、凸部65のガイド面が凹部93への嵌入時の案内となり、これらの嵌合を容易なものとする。そして凸部65と凹部93とが嵌合することとなり、枠体47の対向面53と他の枠体77の対向面83とが面同士で、且つ開閉体11の厚さ方向でズレることなく、当接、密着となって、これら枠体47と他の枠体77とで召し合わせ部97となり、開閉体11の閉鎖となる。
【0010】
本発明の請求項2記載の開閉体の構造は、請求項1記載の開閉体の構造であって、
前記他の枠体77は、前記開閉体11とは別体で、前記一対のガイドレール13,15間を移動自在とされる他の開閉体21の移動方向端縁であることを特徴とする。
【0011】
この開閉体の構造では、開閉体11と、これとは別体の他の開閉体21とで構成されて、ガイドレール13,15間を移動自在となって開閉となり、すなわち2つの開閉体11,21にて連装構成となり、開閉体11の枠体47と他の開閉体21の枠体77とでズレのない召し合わせ部97となる。
【0012】
本発明の請求項3記載の開閉体の構造は、請求項1または2記載の開閉体の構造であって、
前記凸部65を備えた前記一方の枠体47には、凸部65の突出長さと同等の突出長さで形成される定規縁73が設けられていることを特徴とする。
【0013】
この開閉体の構造では、一方の枠体47に、凸部65と同等の突出長さで定規縁73を備え、この一方の枠体47を対向面53から掴み持つような状態に安全性を確保でき、また召し合わせ部97とした場合に、枠体47と他の枠体77との間隙を塞ぐことが可能となる。
【0014】
本発明の請求項4記載の開閉体の構造は、請求項1~3のいずれか1つに記載の開閉体の構造であって、
前記凸部65を備えた前記一方の枠体47には、該凸部65に近接して施錠装置57が設けられていることを特徴とする。
【0015】
この開閉体の構造では、凸部65と凹部93とが嵌合し合う位置に近接して施錠装置57が配置されていることから、施錠装置57の動作におけるデッドボルトの進出位置を正しい位置で行うことができ、施錠不良を起こし難くなる。
【0016】
本発明の請求項5記載の開閉体の構造は、請求項4記載の開閉体の構造であって、
前記施錠装置57に対向する前記他方の枠体77にストライク板87が設けられ、前記施錠装置57の施錠時に突出するデッドボルトが前記ストライク板87のストライク穴89に掛合する先端屈曲形状のカマデッド63とされることを特徴とする。
【0017】
この開閉体の構造では、施錠装置57のデッドボルトがカマデッド63よりなり、ストライク穴89に掛合することで施錠となる構成とされ、開閉体11の閉鎖状態を施錠した際に、こじ開け等の破壊行為に対応でき、防犯性を向上できる。
【0018】
本発明の請求項6記載の開閉体の構造は、請求項1~5のいずれか1つに記載の開閉体の構造であって、
前記開閉体11は、スライド移動方向が横方向となる横引きシャッター19を構成するシャッターカーテンであることを特徴とする。
【0019】
この開閉体の構造では、横引きシャッター19として構成され、開閉体としてのシャッターカーテン11が左右横方向にスライド移動自在なものとなり、シャッターカーテン11の閉鎖時における枠体47のブレなどを抑制して、凸部65と凹部93との嵌合による閉鎖状態の位置決めを真直に行える。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る請求項1記載の開閉体の構造によれば、開閉体の閉鎖時に、枠体と他の枠体との各対向面を凸部と凹部とが嵌合し合うことによって両枠体が開閉体の厚さ方向でズレることなく、両対向面が当接し密着して正しく対向した状態で閉鎖とすることができる。
【0021】
本発明に係る請求項2記載の開閉体の構造によれば、開閉体と他の開閉体との間で、枠体と他の枠体とが、双方の対向面を凸部と凹部とが嵌合し合うことにより、両枠体がズレることなく、両対向面が当接し密着して正しく対向した状態で両開閉体を閉鎖とすることができる。
【0022】
本発明に係る請求項3記載の開閉体の構造によれば、定規縁を設けたことにより、対向面から突出する凸部が、凸部のみ突出する構成に比べ安全性を確保できる。また、この定規縁により、枠体と他の枠体との間を定規縁を備える面側である直交方向から塞ぐことが可能となり、これら枠体間に位置する凸部を見え難くして隠すこととなる。
【0023】
本発明に係る請求項4記載の開閉体の構造によれば、凸部に近接して施錠装置が配設されることで、凸部と凹部とが嵌合し合う位置である対向面同士が開閉体の厚さ方向でズレることなく密着する位置に近接して施錠装置が配置することになり、施錠装置から進退するデッドボルトが正しく作動でき、施錠不良などを防止することができる。
【0024】
本発明に係る請求項5記載の開閉体の構造によれば、施錠装置のデッドボルトがカマデッドよりなり、ストライク穴に掛合することで施錠となる構成とされ、開閉体の閉鎖状態を施錠した際に、こじ開け等の破壊行為に対応でき、防犯性を向上できる。
【0025】
本発明に係る請求項6記載の開閉体の構造によれば、横引きシャッターとして構成され、開閉体としてのシャッターカーテンが左右横方向にスライド移動自在なものとなり、シャッターカーテンの閉鎖時における枠体のブレなどを抑制して、凸部と凹部との嵌合による閉鎖状態の位置決めを真直に行える。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】(a)は本発明に係る開閉体の構造を備える横引きシャッターの概略正面図、(b)は同横引きシャッターの平断面図である。
図2】(a)は本発明に係る開閉体の正面図、(b)は同側面図である。
図3】(a)は本発明に係る他の開閉体の側面図、(b)は同正面図である。
図4】(a)は図2及び図3におけるA-A線断面図、(b)は図2及び図3におけるB-B線断面図である。
図5】(a)は凸部と凹部との嵌合前の要部拡大平断面図、(b)は同嵌合後の要部拡大平断面図である。
図6】枠体としての縦框と他の枠体としての受け側縦框とが当接する以前を示す動作説明図である。
図7】枠体としての縦框と他の枠体としての受け側縦框とが当接し召し合わせ部を構成する動作説明図である。
図8】(a)は縦框と受け側縦框とが偏芯した状態で向き合う平断面図、(b)は凸部と凹部とが嵌合する際の動作説明図である。
図9】(a)は縦框と受け側縦框とが偏芯した状態で向き合う平断面図、(b)は凸部と凹部とが嵌合する際の動作説明図である。
図10】(a)は縦框と受け側縦框とが偏芯した状態で向き合う平断面図、(b)は凸部と凹部とが嵌合する際の動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係る開閉体の構造は、開閉体としてはシャッターカーテン11(21)であり、このシャッターカーテン11(21)が上下一対のガイドレール13,15間を左右横方向にスライド移動し開口部17の開閉を行う横引きシャッター19を例として説明する。
【0028】
横引きシャッター19は、図1に示すように、例えば小型店舗などの建物25に用いられ、店舗25の半部(図1中右半部)を開口部17として構成とされ、この開口部17に対して2枚のシャッターカーテン11,21にて閉鎖を行い、また、これらシャッターカーテン11,21を重合した状態で、開口部17の側方の残る半部(図1中左半部)に位置する収納部23に収容されて、開口部17を開放させる。
【0029】
横引きシャッター19は、上下一対のガイドレール13,15と、開閉体としての2枚のシャッターカーテン11,21と、収納部23とで大略構成される。
ガイドレール13,15は、上縁と下縁とに略水平となり互いに平行となって対向して配設される。これらガイドレール13,15は、平面視で中途が略C字状に湾曲形成される。各ガイドレール13,15は断面略コ字状に形成されており、対向する凹溝でシャッターカーテン11,21の上縁及び下縁を支持し、移動を案内する。
【0030】
本実施形態の開閉体としてのシャッターカーテンは、上記したように2枚、所謂連装で一方の開閉体となる第1のシャッターカーテン11と他方の開閉体となる第2のシャッターカーテン21とで構成され、開口部17において同じガイドレール13,15間を移動自在となる。本実施形態では、これら第1,第2のシャッターカーテン11,21にて開口部17を閉鎖した状態で、第1のシャッターカーテン11の移動方向端縁である閉鎖方向の先端と、開口部17の側縁27との間に、第2のシャッターカーテン21が位置し、この第2のシャッターカーテン21における移動方向端縁である閉鎖方向の先端が開口部の側縁27に当接し、この第2のシャッターカーテン21の後端に第1のシャッターカーテン11の移動方向端縁である閉鎖方向先端が当接することになる。
【0031】
これら第1,第2のシャッターカーテン11,21は、略同等の構成とされ、図2,3に示すように、複数のスラット29と、ガイドローラ33と、支持ローラ43とを具備する。そして、各シャッターカーテンの移動方向端縁となる一方の枠体はスラットに連結される縦框47とされ、上記第2のシャッターカーテン21の後端を構成する枠体は他の枠体であり受け側縦框77とされる。
【0032】
各スラット29は、開閉移動方向である左右水平方向と直交する垂直方向に略真直で長尺な略短冊板状に形成される金属製、例えば鋼板やアルミニウム型材などよりなり、長手方向に沿う左右側縁となる各長辺部に形成される連結部31にて互いが連結される。
【0033】
この連結部31は、例えば隣り合うスラット29同士が、長手方向に相対的にスライドさせることで連結されるようになっている。連結部31は、各スラット29の長辺部にそれぞれ形成される断面略C字形状の連結カール部よりなり、各スラット29同士がこれら連結カール部にて連結され、すなわち、一方のスラット29に形成される一方の連結カール部の内側に他方のスラット29に形成される他方の連結カール部が係合し、互いが連結状態となり、各連結カール部は、長辺方向に沿う回転軸線を中心に、所定の角度範囲内を相対的に揺動自在となっている。また、スラット29同士を連結カール部にて連結することで、長辺方向に直交する方向(開閉移動方向)には係合解除が不能となっている。
【0034】
各スラット29は、図示しないが、両側縁の連結カール部が、スラット29の厚さに対して一方の面側となる裏面側に偏芯して位置するように、すなわち、他方の面である平板状の表面35に対して左右側縁が裏面側に延出し、これら左右側縁の端縁にそれぞれ連結カール部が位置する。ここで、表面35側は、建物25における所謂屋外37側の面を構成し、意匠性を備えた板面等とされてもよく、また裏面側は、屋内39側の面であり、各スラット29が連結された状態では、各スラット29の表面がV字状溝となる連結部を介して並列し、それぞれの連結部31の各連結カール部が表出しない構成とされ、裏面側は各連結部である連結カール部が突出した状態となっている。
【0035】
ガイドローラ33は、図2(a)及び図3(b)に示すように、シャッターカーテン11,21を構成する各スラット29における1枚おきのスラット29の上下両端縁に支持部41を介して配設される。支持部41は、矩形板状に形成され、一側縁に取付板が延設され、略L字状に形成される。そして、取付板がスラット29の長手方向両端である上端及び下端における裏面側にそれぞれリベット,ネジなどの固定手段を用いて固定される。
【0036】
固定された支持部41は、スラット29同士の連結部31の長手方向両端部に位置するとともに、板面の両端の近傍がスラット29の両連結カール部に当接する位置となり、連結カール部同士の係合連結状態を支え、これら連結部31における長手方向の互いのスライド移動を阻止し、すなわち抜け止めとなる。
【0037】
ガイドローラ33は、支持部41の下面における長手方向両端近傍に鉛直方向に設けられる一対の支持軸に回転可能にそれぞれ設けられる。これらガイドローラ33は、外径がスラット29の厚さより大径となるよう構成され、スラット29の表面及び裏面より略同等の突出長さとなってスラット29に配設される。そして、スラット29は、ガイドレール13,15の凹溝内にて、ガイドローラ33にて表裏面方向を支持され案内される。
【0038】
なお、各スラット29を連結している連結部31の揺動中心は、各ガイドローラ33の回転中心に対してスラット29の裏面側であり、ガイドレール13,15の中心線上とは一致せず構成される。
【0039】
支持ローラ43は、略矩形板状のブラケット45に水平な支軸を介して回転自在に設けられ、上記ガイドローラ33の設けられる各スラット29のそれぞれの間に位置する各スラット29の下端に、すなわち、シャッターカーテン11,21を構成した際の、そのシャッターカーテン下縁に、ガイドローラ33と支持ローラ43とが交互となるように設けられる。
【0040】
これら支持ローラ43とガイドローラ33とは、軸線方向が直交状態とされてそれぞれ設けられ、建物開口部分の上下縁部に配設される上下一対のガイドレール13,15間にシャッターカーテン11,21が位置した状態で、支持ローラ43は、下部ガイドレール15内を転動して、シャッターカーテン11,21を支持するとともに、その移動を案内し、またガイドローラ33は、シャッターカーテン11,21の移動時に上下各ガイドレール13,15の凹溝内側面に当接し転動して、各ガイドレール13,15内での移動を案内する。なお、図2に示すように、各ガイドローラ33は、支持ローラ43によりガイドレール底面より浮上した状態とされる。また、これらガイドローラ33と支持ローラ43とは、上述のように1枚おきに配設しなくともよく、任意の位置で設けられれば良い。
【0041】
縦框47は、シャッターカーテン11,21の移動方向端縁となる枠体であり、図2(a)(b)に示すように、上記したスラット29の形状とは異なる断面略コ字状或いは略矩形状とされて、スラット29と同等の上下に長尺な形状とされており、スラット29と同様の断面略C字形状の連結カール部49を備えてスラット29に連結され、また、上記スラットと同様に上下両端縁にガイドローラ33が設けられる。
【0042】
縦框47は、スラット29の表面35に並ぶ平滑な表面51を有するとともに、この表面に直交する平面よりなる対向面53を有し、後述する受け側縦框77と対向する。
縦框47は、長手方向の略中央に位置する表面51に凹溝状の手掛け部55が配設される。また、縦框47には、手掛け部55の近傍、本実施形態では手掛け部55の下部に施錠装置57が設けられる。
【0043】
施錠装置57は、所謂シリンダ錠を具備し、一方の面に鍵孔59、他方の面にサムターン61を備える。本実施形態では、図4(b)に示すように、鍵孔59が縦框47の表面51、例えば屋外面に表出し、サムターン61が縦框47の裏面、例えば屋内面に位置する。施錠装置57は、本実施形態では、カマ錠とされ、施錠時に縦框47の対向面53から突出するデッドボルトが先端屈曲形状のカマデッド63とされる。
【0044】
縦框47の手掛け部55と施錠装置57との間の対向面53、例えば縦框47の長手方向中途部に位置して、図2及び図5(a)に示すように、凸部65が設けられる。本実施形態の凸部65は、垂直な取付板部67を基部として、この取付板部67の下縁から水平に凸部65が突設される略L字状の部材よりなる。取付板部67は、縦框47の対向面53にビスやリベット、溶接などの手段で固定され、凸部65が対向面53から水平に突出する。凸部65は、取付板部67側となる基端に突出方向に平行な平行板部69を備えるとともに、先端から一対の斜面を備えた二等辺三角形状の進入板部71を具備した略五角形状とされ、本実施形態では、凸部65先端にR部を有している。この凸部65先端を通る突出方向に沿う平面視での中心線CL(図5(a)参照)が、施錠装置57における平面視でのカマデッド63の進退方向の中心線DLと重なるよう構成される(図2(b)参照)。
【0045】
また、縦框47には、表面51に連続し、この表面51に沿って延出して対向面53よりも突出する定規縁73が設けられる。定規縁73は、縦框47の形状を成形加工する際のヘミング曲げによって形成され、すなわち縦框47の素材である板材の縁部分を180°折り返し平らに潰す形成にて定規縁73が得られる。定規縁73の折り返された先端縁部75は、曲面となる。定規縁73は、対向面53からの突出長さを、上述した凸部65の突出長さと同等とされ縦框47の先端縁部を形成している。
【0046】
なお、本実施形態では、2枚の各シャッターカーテン11,21の縦框47のそれぞれに上記した施錠装置57と凸部65とが設けられる。
【0047】
次に、受け側縦框77は、上記したように第2のシャッターカーテン21の後端に接続されて構成する他方の枠体とされ、図3(a)(b)に示すように、上述した縦框47と同様にスラット29の形状とは異なり縦框47と略同等形状の断面略コ字状或いは略矩形状とされて、スラット29と同等の上下に長尺な形状とされ、スラット29と同様の断面略C字形状の連結カール部79を備えてスラット29に連結されて、また、上記スラット29と同様に上下両端縁にガイドローラ33が設けられる。
【0048】
この受け側縦框77は、上述の縦框47と同様、スラット29の表面35に並ぶ平滑な表面81を有するとともに、この表面81に直交する平面よりなる対向面83を有し、縦框47の対向面53と対向する。
【0049】
受け側縦框77は、長手方向の略中央に位置する表面81に凹溝状の手掛け部85が配設される。この手掛け部85は、上記縦框47の手掛け部55と同じ高さに配置される。また、受け側縦框77には、手掛け部85の下部における対向面に、施錠装置57と対向する位置にストライク板87が設けられる。ストライク板87は略中央にストライク穴89を備え、施錠装置57のカマデッド63が進退自在となり、またストライク穴89の上縁側における裏面にカマデッド63の先端が当接する膨出部91が形成されている。
【0050】
受け側縦框77の対向面83における手掛け部85とストライク板87との間には、凹部93が設けられる。この凹部93は、本実施形態では,対向面83における裏面側縁部95から水平方向に切込み形成された溝状に形成される。なお、この凹部93の形状は、対向面83を貫通する穴にて構成されることとしてもよい。
【0051】
凹部93は、縦框47の対向面53に突設される凸部65に対応しており、この凸部65が嵌入する。凹部93に凸部65が嵌入した状態では、縦框47と受け側縦框77の両対向面53,83同士が当接し、図5(b)に示すように密着状態となる。そして、これら縦框47と受け側縦框77とで召し合わせ部97となる。
【0052】
なお、縦框47の凸部65と受け側縦框77の凹部93との嵌入状態は、対向面53,83同士が密着するとともに、シャッターカーテン11,21の厚み方向でのズレをなくすよう構成されるものとされ、本実施形態では、図5(a)(b)に示すように、定規縁73が受け側縦框77の表面81に被さり、すなわち縦框47の対向面53と定規縁73とで構成される内隅部分と、受け側縦框77の対向面83と表面81とで構成される出隅部分とが重合し、縦框47の凸部65の平行板部69と定規縁73とで形成される嵌合凹部99の間隔幅長W1と、受け側縦框77の凹部93の一側縁101と表面側縁部103の嵌合凸部105の厚み幅W2とを略同等となるよう形成することで、凸部65が凹部93に嵌合し、且つ嵌合凸部105と嵌合凹部99とが嵌まることとなり、縦框47と受け側縦框77とが表裏方向でズレずに対向面53,83同士が密着して召し合わせ部97を構成する。
【0053】
また、本実施形態では、閉鎖時において第2のシャッターカーテン21の縦框(不図示)が当接する開口部17の側縁27の構成を、この第2のシャッターカーテン21の受け側縦框77と同等の構成としている。すなわち、開口部17の側縁となる建物躯体である不動の枠体に、凹部とストライク板とが設けられている。これら凹部とストライク板とは、第2のシャッターカーテン21が閉鎖された際に、この第2のシャッターカーテン21の縦框に配設されている凸部と施錠装置とがそれぞれ対応し、建物側枠体と縦框とで召し合わせ部となる。すなわち、本実施形態では、2枚のシャッターカーテン11,21同士が連なり、建物躯体の開口部側縁27から連続した状態で、開口部17を閉鎖でき、それぞれ施錠できるようになっている。
【0054】
このように構成された開閉体の構造によれば、シャッターカーテン11,21は、手掛け部55,85に手を掛けて上下ガイドレール13,15間を建物開口17を閉鎖する方向へスライド移動させ収納部23から繰り出される。本実施形態では、2つのシャッターカーテンの1枚目となる第2のシャッターカーテン21が先に繰り出され、続けて2枚目となる第1のシャッターカーテン11が繰り出され、上下ガイドレール13,15間にて開口部17を閉鎖する。
【0055】
先に繰り出された第2のシャッターカーテン21は、縦框が建物開口の側縁部である枠体に対向する。また、この第2のシャッターカーテン21に続けて繰り出された第1のシャッターカーテン11の縦框47は、図6に示すように、第2のシャッターカーテン21の受け側縦框77と対向する。
【0056】
第1のシャッターカーテン11と第2のシャッターカーテン21とでは、受け側縦框77に対し、縦框47が接近すると、受け側縦框77の凹部93内に、凸部65の斜面がガイドとなって縦框47の凸部65が進入する。また、同時に定規縁73が受け側縦框77の表面81に沿って被さる。なお、定規縁73は、凸部65と同等の突出長さで形成されることから、対向面53から突出する凸部65を、定規縁73を備える面側から見え難くして隠すこととなり、また凸部65のみが突出している状態よりも接触の安全性を確保している。
【0057】
凹部93内に凸部65が進入した状態では、図7に示すように、受け側縦框77と縦框47の対向面53,83が当接、密着する。これにより縦框47と受け側縦框77とは召し合わせ部97を構成し、ストライク板87と施錠装置57のカマデッド63の位置が正面位置となる。特に、凸部65と凹部93との嵌合となる位置に施錠装置57の配設位置を近接して設定していることで、凸部65と凹部93とによる縦框47と受け側縦框77とのズレが抑制されることとなって、カマデッド63とストライク板87とが互いに正しく向き合うことになり、ストライク穴89への進入に支障が生じない。
そして、施錠装置57の操作、すなわち合カギによる操作或いはサムターン61による操作でカマデッド63を突出させることで施錠となる。なお、施錠状態となると、定規縁73が縦框47と受け側縦框77との間隙を覆うこととなり、表裏方向での隙間を発生させず、カマデッド部分を隠すことができる。
【0058】
また、図示しないが、第2のシャッターカーテン21と建物開口側縁27とでは、建物開口の枠体に対して縦框が接近し、枠体の凹部内に、凸部の斜面がガイドとなって縦框の凸部が進入する。また、同時に定規縁が枠体の表面に沿って被さる。
凹部内に凸部が進入した状態では、枠体と縦框の対向面が当接、密着する。これにより縦框と枠体とは召し合わせ部を構成し、ストライク板と施錠装置のカマデッドの位置が正面位置となる。
そして、施錠装置の操作、すなわち合カギによる操作或いはサムターンによる操作でカマデッドを突出させることで施錠となる。
【0059】
ここで、第1のシャッターカーテン11と第2のシャッターカーテン21は、上下ガイドレール13,15間にて、それぞれガイドローラ33で支持される構成とされており、このガイドレール13,15内を転動するガイドローラ33がガイドレール13,15の対向する内側面のそれぞれに同時に接触せず、それぞれに表裏方向である厚み方向にクリアランス(遊び)を有した状態で移動自在となっていることで、両シャッターカーテン11,21は溝幅方向、つまりシャッターカーテン11,21の表裏方向にブレが生じる場合があり、受け側縦框77と縦框47とが一致した位置、例えばガイドレールの中心線上を移動せず、対向面53,83同士が正確に当接し密着しない虞がある。また、シャッターカーテン11,21の各スラット29及び縦框47と受け側縦框77は、縦方向に長尺な部材であり、開閉操作時に操作者による掴み持ちスライド移動させる操作、或いは上記遊びを抑えようと押さえつけることによって、撓みや反りが発生して、真っ直ぐ移動しない虞もある。
【0060】
図8(a)に示すように、例えば、操作者が、受け側縦框77を屋外側から押さえてしまい、この受け側縦框77がガイドレール13,15との遊び分屋内側へズレてしまう、或いは押さえることで受け側縦框77が撓ってしまった状態や、縦框47側が屋外側に遊び分ズレてしまった状態で、縦框47の施錠装置57側を合わせようと接近移動させている場合では、凹部93における凸部65が進入するべき中心線ELと、凸部65の中心線CLとが合わず、図8(b)に示すように凹部93の一側縁101と凸部65中心線CLとで、偏芯差D1が発生してしまう。
本発明では、凸部65に進入板部71の斜面を有することで、この斜面をガイドに凹部93の一側縁101と摺接し、互いに中心線CL,ELが一致するように移動を修正され、互いの対向面53,83が厚さ方向でのズレを解消して当接するように案内される。そして、図5(b)に示すように、両対向面53,83が当接し密着することとなる。その後、施錠操作が行われることとなる。
【0061】
また、図9(a)に示すように、受け側縦框77がガイドレール13,15内で長手方向を軸芯として回転するような傾きが起こり、対向面83の向きが屋内側に向いてしまうような、上述と同様に屋外側から受け側縦框77を押さえてしまって偏芯しているような状態となって、また、縦框47側が屋外側に遊び分ズレてしまった状態で、縦框47の施錠装置57側を合わせようと接近移動させている場合では、凹部93における凸部65が進入するべき中心線ELと、凸部65の中心線CLとが傾き、図9(b)に示すような偏芯差D2が発生してしまう。
本発明では、上記同様に、凸部65に進入板部71の斜面を有することで、この斜面をガイドに凹部93の一側縁101と摺接し、互いに中心線CL,ELが一致するように移動を修正され、互いの対向面53,83が厚さ方向でのズレを解消して当接するように案内される。そして、図5(b)に示すように、両対向面53,83が当接し密着することとなる。その後、施錠操作が行われることとなる。
【0062】
さらに、図10(a)に示すように、例えば、操作者が、縦框47を屋外側から押さえてしまい、この縦框47が屋内側にズレ、受け側縦框77が屋外側にズレてしまう状態で、縦框47の施錠装置57側を合わせようと接近移動させている場合では、定規縁73が受け側縦框77の対向面83に当接してしまい、凹部93における凸部65が進入するべき中心線CLと、凸部65の中心線ELとが合わず、偏芯差D3が発生してしまう。
この場合、定規縁73の先端縁75が曲面であることで、受け側縦框77の対向面83上を滑り、縦框47自体がその厚み方向の振れの自由度をガイドレール13,15の幅長の範囲内としていることで、さらには、この定規縁73が長手方向に連続していることで歪みや反り,撓りによってこの長手方向に亘って全く同じ状態で対向状態になることはないことから、定規縁73と凸部65との間(嵌合凹部99)に受け側縦框77の対向面83側(嵌合凸部105)が進入するように移動を修正される。これにより、互いの対向面53,83が当接するように案内される。そして、図5(b)に示すように、両対向面53,83が厚さ方向でのズレを解消して当接し密着することとなる。その後、施錠操作が行われることとなる。
【0063】
なお、建物開口17の側縁27においては、枠体側が固定状態であることで上述したようなブレを起こさないが、第2のシャッターカーテン21の縦框をこの枠体に接近させ当接させる際に、縦框が上記同様なブレが生じる虞がある。その際、上記同様に、縦框に設けられている凸部が枠体の凹部に嵌入する際に、凸部の進入板部の斜面で縦框側が案内されて、この縦框の当接面と枠体の当接面とを対向させることとなり、縦框と枠体との両対向面が密着し、これにより施錠操作を行うことが可能となる。
【0064】
従って、この開閉体の構造によれば、シャッターカーテン11,21を閉鎖する際に、シャッターカーテン11,21の縦框47と受け側縦框77との互いの対向面53,83が、縦框47の凸部65と受け側縦框77の凹部93とが嵌合することで、両対向面53,83が当接し密着することとなる。このとき、縦框47と受け側縦框77とが互いに真っ直ぐに対向面53,83を向き合わせず、縦框47と受け側縦框77とがズレやブレ,撓り,反りなどが発生しても、凸部65の斜面によって凹部93に案内されることとなり、互いの嵌合がガイドされ、凹部93内に凸部65が進入できるようになり、対向面53,83同士が厚さ方向でのズレを解消して当接、密着が正しく行われることとなる。これにより、縦框47と受け側縦框77とが召し合わせ部97を構成し、施錠装置57のカマデッド63が、ストライク板87に真っ直ぐ進入でき、施錠不良を起こすことなく、シャッターカーテン閉鎖時の施錠が確りと行われる。
【0065】
なお、上述した実施形態では、開閉体として、スラット29で構成されたシャッターカーテン11,21として説明したが、パネルで構成されるパネルカーテンでも良く、また、パイプ材で構成されるグリルカーテン等でも良い。また、開閉方向を横方向とした横引きシャッターとしての構成について説明したが、上下方向に開閉体が移動し開閉する昇降型のシャッター装置、水平方向に移動する水平引きのシャッター装置などでも同様の効果を得ることができる。さらに、シャッター以外の開閉体、例えば、引戸や門扉などでも上記と同様の構成を採用することで、閉鎖時の状態が正しく行われることを可能とする。
【符号の説明】
【0066】
11…開閉体(第1のシャッターカーテン)
13,15…ガイドレール
17…開口部
19…横引きシャッター
21…他の開閉体(第2のシャッターカーテン)
47…枠体(一方の枠体、縦框)
53…対向面
57…施錠装置
63…カマデッド
65…凸部
73…定規縁
77…他の枠体(他方の枠体、受け側縦框)
83…対向面
87…ストライク板
93…凹部
97…召し合わせ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10