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特開2022-175441デバイスおよびそのデバイスを備えるモジュール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175441
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】デバイスおよびそのデバイスを備えるモジュール
(51)【国際特許分類】
   H03H 9/25 20060101AFI20221117BHJP
   H03H 9/02 20060101ALI20221117BHJP
   H03H 9/17 20060101ALI20221117BHJP
   H03H 9/54 20060101ALI20221117BHJP
   H01L 25/18 20060101ALI20221117BHJP
   H01L 25/16 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
H03H9/25 A
H03H9/02 A
H03H9/17 F
H03H9/54 Z
H01L25/04 Z
H01L25/16 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021081820
(22)【出願日】2021-05-13
(71)【出願人】
【識別番号】518453730
【氏名又は名称】三安ジャパンテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100171077
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 健
(72)【発明者】
【氏名】金原 兼久
(72)【発明者】
【氏名】中村 博文
【テーマコード(参考)】
5J097
5J108
【Fターム(参考)】
5J097AA10
5J097AA17
5J097BB15
5J097JJ03
5J097JJ06
5J097KK09
5J097KK10
5J108AA07
5J108BB08
5J108CC04
5J108CC11
5J108DD01
5J108DD06
5J108EE03
5J108EE07
5J108EE13
5J108GG03
5J108GG05
5J108GG07
5J108GG14
5J108GG17
5J108JJ01
(57)【要約】
【課題】第1電子部品と第2電子部品との間のアイソレーションを向上することができるデバイスを提供する。
【解決手段】デバイスは、配線基板と、前記配線基板上に実装された第1電子部品と、前記第1電子部品と分離領域を介して隣接して前記配線基板上に実装された第2電子部品と、を有し、前記分離領域は、前記第1電子部品から前記第2電子部品への方向において、第1樹脂層、第1金属層、中間分離領域、第2金属層、および第2樹脂層が、この順で形成されている。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線基板と、
前記配線基板上に実装された第1電子部品と、
前記第1電子部品と分離領域を介して隣接して前記配線基板上に実装された第2電子部品と、
を有し、
前記分離領域は、前記第1電子部品から前記第2電子部品への方向において、第1樹脂層、第1金属層、中間分離領域、第2金属層、および第2樹脂層が、この順で形成されているデバイス。
【請求項2】
前記第1樹脂層と前記第2樹脂層は一つながりの樹脂膜であり、
前記樹脂膜は、前記第1電子部品または前記第2電子部品の上面を覆い、
前記樹脂膜のうち前記第1電子部品または前記第2電子部品の上面に形成された領域の厚みは、前記第1樹脂層および前記第2樹脂層の厚みよりも厚く形成されている請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記第1金属層と前記第2金属層は一つながりの金属膜であり、前記樹脂膜を覆うように形成されている請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記金属膜は、前記樹脂膜上にメッキ形成されている請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記第1電子部品または前記第2電子部品は、SAWフィルタである請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第1電子部品または前記第2電子部品は、音響薄膜共振器を用いたフィルタである請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記中間分離領域は、導電性材料または非導電性材料が充填されている請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記第1電子部品および第2電子部品は、前記配線基板および前記樹脂膜により封止されている請求項2に記載の弾性波デバイス。
【請求項9】
前記金属膜を覆った封止部を備える請求項3に記載のデバイス。
【請求項10】
前記樹脂膜は、前記第1電子部品または前記第2電子部品の上面において、孔が形成されており、
前記孔には、金属が充填されている請求項2に記載のデバイス。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のデバイスを備えるモジュール。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、デバイスおよびそのデバイスを備えるモジュールに関連する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、デバイスを開示する。当該デバイスは、第1電子部品と第2電子部品とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-21904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のデバイスにおいて、第1電子部品と第2部品とは、隣接して配置される。このため、第1電子部品と第2電子部品との間のアイソレーションが十分でない。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、第1電子部品と第2電子部品との間のアイソレーションを向上することができるデバイスおよびそのデバイスを備えるモジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかる弾性波デバイスは、
配線基板と、
前記配線基板上に実装された第1電子部品と、
前記第1電子部品と所定の分離領域を介して隣接して前記配線基板上に実装された第2電子部品と、
を有し、
前記分離領域は、前記第1電子部品から前記第2電子部品への方向において、第1樹脂層、第1金属層、中間分離領域、第2金属層、および第2樹脂層が、この順で形成されているデバイスとした。
【0007】
前記第1樹脂層と前記第2樹脂層は一つながりの樹脂膜であり、前記樹脂膜は、前記第1電子部品または前記第2電子部品の上面を覆い、前記樹脂膜のうち前記第1電子部品または前記第2電子部品の上面に形成された領域の厚みは、前記第1樹脂層および前記第2樹脂層の厚みよりも厚く形成されていることが、本開示の一形態とされる。
【0008】
前記第1金属層と前記第2金属層は一つながりの金属膜であり、前記樹脂膜を覆うように形成されていることが、本開示の一形態とされる。
【0009】
前記金属膜は、前記樹脂膜上にメッキ形成されていることが、本開示の一形態とされる。
【0010】
前記第1電子部品または前記第2電子部品は、SAWフィルタであることが、本発明の一形態とされる。
【0011】
前記第1電子部品または前記第2電子部品は、音響薄膜共振器を用いたフィルタであることが、本発明の一形態とされる。
【0012】
前記中間分離領域は、導電性材料または非導電性材料が充填されていることが、本開示の一形態とされる。
【0013】
前記第1電子部品および第2電子部品は、前記配線基板および前記樹脂膜により封止されていることが、本開示の一形態とされる。
【0014】
前記金属膜を覆った封止部を備えることが、本開示の一形態とされる。
【0015】
前記樹脂膜は、前記第1電子部品または前記第2電子部品の上面において、孔が形成されており、前記孔には、金属が充填されていることが、本開示の一形態とされる。
【0016】
前記配線パターンは、前記第2圧電性部材の厚みよりも厚く形成されていることが、本開示の一形態とされる。
【0017】
前記デバイスを備えるモジュールが、本開示の一形態とされる。
【発明の効果】
【0018】
本開示によれば、第1電子部品と第2電子部品との間のアイソレーションを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施の形態1におけるデバイスの縦断面図である。
図2】実施の形態1におけるデバイスの弾性波素子の例を示す図である。
図3】実施の形態1におけるデバイスの弾性波素子が音響薄膜共振器である例を示す図である。
図4】実施の形態2におけるデバイスの縦断面図である。
図5】実施の形態3におけるデバイスが適用されるモジュールの縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
実施の形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
【0021】
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるデバイスの縦断面図である。
【0022】
図1は、デバイス1として、デュプレクサである弾性波デバイスの例を示す。
【0023】
図1に示されるように、デバイス1は、配線基板3と複数のバンプ15と第1電子部品5aと第2電子部品5bと樹脂膜6と金属膜7と充填材料8と封止部17とを備える。
【0024】
例えば、配線基板3は、樹脂からなる多層基板である。例えば、配線基板3は、複数の誘電体層からなる低温同時焼成セラミックス(Low Temperature Co-fired Ceramics:LTCC)多層基板である。
【0025】
複数のバンプ15は、配線基板3と電気的に接続される。例えば、バンプ15は、金バンプである。例えば、バンプ15の高さは、20μmから50μmである。
【0026】
第1電子部品5aは、配線基板3上に実装される。例えば、第1電子部品5aは、配線基板3と複数のバンプ15を介してボンディングされる。
【0027】
例えば、第1電子部品5aは、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムまたは水晶などの圧電単結晶で形成された基板である。例えば、第1電子部品5aは、圧電セラミックスで形成された基板である。例えば、第1電子部品5aは、圧電基板と支持基板とが接合された基板である。例えば、支持基板は、サファイア、シリコン、アルミナ、スピネル、水晶またはガラスで形成された基板である。
【0028】
第1電子部品5aは、機能素子が形成される基板である。例えば、第1電子部品5aの主面(図1の下面)において、弾性波素子を用いた受信用のSAWフィルタが形成される。
【0029】
受信用のSAWフィルタは、所望の周波数帯域の電気信号が通過し得るように形成される。例えば、受信用のSAWフィルタは、複数の直列共振器と複数の並列共振器からなるラダー型フィルタである。
【0030】
第2電子部品5bは、第1電子部品5aと分離領域を介して隣接して配線基板3上に実装される。例えば、第2電子部品5bは、第1電子部品5aと40μmから100μm程度離れて配線基板3上に実装される。例えば、第2電子部品5bは、配線基板3と複数のバンプ15を介してボンディングされる。
【0031】
例えば、第2電子部品5bは、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムまたは水晶などの圧電単結晶で形成された基板である。例えば、第2電子部品5bは、圧電セラミックスで形成された基板である。例えば、第2電子部品5bは、圧電基板と支持基板とが接合された基板である。例えば、支持基板は、サファイア、シリコン、アルミナ、スピネル、水晶またはガラスで形成された基板である。
【0032】
第2電子部品5bは、機能素子が形成される基板である。例えば、第2電子部品5bの主面(図1の下面)において、弾性波素子を用いた送信用のSAWフィルタが形成される。
【0033】
送信用のSAWフィルタは、所望の周波数帯域の電気信号が通過し得るように形成される。例えば、送信用のSAWフィルタは、複数の直列共振器と複数の並列共振器からなるラダー型フィルタである。
【0034】
樹脂膜6は、第1電子部品5aと第2電子部品5bとの上面を覆う。樹脂膜6は、配線基板3とともに第1電子部品5aおよび第2電子部品5bを封止する。例えば、樹脂膜6は、10μmから20μm程度の厚みの樹脂フィルムが第1電子部品5aと第2電子部品5bとの上面に被せられた状態で吸引されることで分離領域に食い込むように形成される。樹脂膜6は、第1樹脂層6aと第2樹脂層6bとを備える。第1樹脂層6aと第2樹脂層6bとは、一つながりである。樹脂膜6のうち第1電子部品5aまたは第2電子部品5bの上面に形成された領域の厚みは、第1樹脂層6aおよび第2樹脂層6bの厚みよりも厚く形成されている。例えば、樹脂膜6のうち第1電子部品5aの中央または第2電子部品5bの中央の上面に形成された領域の厚みは、10μmから20μmである。例えば、第1樹脂層6aおよび第2樹脂層6bの厚みは、5μmから15μmである。例えば、樹脂膜6のうち第1電子部品5aの第2電子部品5bの側とは反対側の側壁に隣接した領域の厚みは、5μmから15μmである。例えば、樹脂膜6のうち第2電子部品5bの第1電子部品5aの側とは反対側の側壁に隣接した領域の厚みは、5μmから15μmである。
【0035】
金属膜7は、樹脂膜6を覆うように形成されている。例えば、金属膜7は、樹脂膜6上にメッキ形成されている。例えば、金属膜7は、ニッケル無電解メッキで形成される。金属膜7は、第1金属層7aと第2金属層7bとを備える。第1金属層7aと第2金属層7bは一つながりである。
【0036】
分離領域Sにおいて、第1樹脂層6a、第1金属層7a、中間分離領域S1、第2金属層7b、および第2樹脂層6bは、第1電子部品5aから第2電子部品5bへの方向において、この順で形成されている。
【0037】
例えば、充填材料8は、導電性材料である。例えば、充填材料8は、非導電性材料である。充填材料8は、金属膜7が形成された後に中間分離領域S1に充填される。
【0038】
封止部17は、金属膜7を覆うように形成される。例えば、封止部17は、合成樹脂等の絶縁体により形成される。例えば、封止部17は、金属で形成される。例えば、封止部17は、樹脂層と金属層とで形成される。
【0039】
封止部17が合成樹脂で形成される場合、当該合成樹脂は、エポキシ樹脂、ポリイミドなどである。好ましくは、封止部17は、エポキシ樹脂を用い、低温硬化プロセスを用いてエポキシ樹脂で形成される。
【0040】
次に、図2を用いて、弾性波素子の例を説明する。
図2は実施の形態1におけるデバイスの弾性波素子の例を示す図である。
【0041】
図2に示されるように、IDT(Interdigital Transducer)52aと一対の反射器52bとは、デバイスチップ5の主面に形成される。IDT52aと一対の反射器52bとは、弾性表面波を励振し得るように設けられる。
【0042】
例えば、IDT52aと一対の反射器52bとは、アルミニウムと銅の合金で形成される。例えば、IDT52aと一対の反射器52bとは、チタン、パラジウム、銀などの適宜の金属もしくはこれらの合金で形成される。例えば、IDT52aと一対の反射器52bとは、複数の金属層が積層した積層金属膜により形成される。例えば、IDT52aと一対の反射器52bとの厚みは、150nmから400nmである。
【0043】
IDT52aは、一対の櫛形電極52cを備える。一対の櫛形電極52cは、互いに対向する。櫛形電極52cは、複数の電極指52dとバスバー52eとを備える。複数の電極指52dは、長手方向を合わせて配置される。バスバー52eは、複数の電極指52dを接続する。
【0044】
一対の反射器52bの一方は、IDT52aの一側に隣接する。一対の反射器52bの他方は、IDT52aの他側に隣接する。
【0045】
次に、図3を用いて、弾性波素子が音響薄膜共振器である例を説明する。
図3は実施の形態1におけるデバイスの弾性波素子が音響薄膜共振器である例を示す図である。
【0046】
図3において、チップ基板60は、第1電子部品5aまたは第2電子部品5bとして機能する。例えば、例えば、チップ基板60は、シリコン等の半導体基板、または、サファイア、アルミナ、スピネルもしくはガラス等の絶縁基板である。
【0047】
圧電膜62は、チップ基板60上に設けられる。例えば、圧電膜62は、窒化アルミニウムで形成される。
【0048】
下部電極64と上部電極66とは、圧電膜62を挟むように設けられる。例えば、下部電極64と上部電極66とは、ルテニウム等の金属で形成される。
【0049】
空隙68は、下部電極64とチップ基板60との間に形成される。
【0050】
音響薄膜共振器において、下部電極64と上部電極66とは、圧電膜62の内部に厚み縦振動モードの弾性波を励振する。
【0051】
以上で説明された実施の形態1によれば、分離領域Sは、第1電子部品5aから第2電子部品5bへの方向において、第1樹脂層6a、第1金属層7a、中間分離領域S1、第2金属層7b、および第2樹脂層6bが、この順で形成されている。このため、第1電子部品5aと第2電子部品5bとの間のアイソレーションを向上することができる。
【0052】
また、第1樹脂層6aと第2樹脂層6bは、一つながりである。樹脂膜6は、第1電子部品5aと第2電子部品5bとの上面を覆う。樹脂膜6のうち第1電子部品5aまたは第2電子部品5bの上面に形成された領域の厚みは、第1樹脂層6aおよび第2樹脂層6bの厚みよりも厚く形成されている。このため、第1電子部品5aと第2電子部品5bとの間の距離を短くしつつ、第1電子部品5aと第2電子部品5bとの間のアイソレーションを向上することができる。
【0053】
また、金属膜7は、樹脂膜6を覆うように形成されている。このため、封止部17がない場合でも、デバイス1の封止構造を実現することができる。その結果、デバイス1の構造の薄型化を実現することができる。
【0054】
また、金属膜7は、樹脂膜6上にメッキ形成されている。このため、デバイス1の構造の薄型化を容易に実現することができる。
【0055】
また、第1電子部品5aまたは第2電子部品5bは、SAWフィルタである。このため、SAWフィルタと他の電子部品との間のアイソレーションを向上することができる。
【0056】
また、第1電子部品5aまたは第2電子部品5bは、音響薄膜共振器を用いたフィルタである。このため、音響薄膜共振器を用いたフィルタと他の電子部品と間のアイソレーションを向上することができる。
【0057】
また、中間分離領域S1には、充填材料8として、導電性材料または非導電性材料が充填されている。このため、第1電子部品5aと第2電子部品5bとの間のアイソレーションをより確実に向上することができる。
【0058】
また、第1電子部品5aおよび第2電子部品5bは、配線基板3および樹脂膜6により封止されている。このため、第1電子部品5aと第2電子部品5bとの間のアイソレーションをより確実に向上することができる。
【0059】
また、封止部17は、金属膜7を覆う。このため、デバイス1をより確実に封止することができる。
【0060】
実施の形態2.
図4は実施の形態2におけるデバイスの縦断面図である。なお、実施の形態1の部分と同一または相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0061】
実施の形態2の樹脂膜6において、第1電子部品5aまたは第2電子部品5bの上面において、少なくとも1つの孔71が形成される。例えば、孔71は、レーザ加工により形成される。
【0062】
孔71には、金属72が充填されている。例えば、金属72は、金属膜7と同時にメッキ形成される。例えば、金属72は、金属膜7と同時にニッケル無電解メッキで形成される。
【0063】
以上で説明された実施の形態2によれば、樹脂膜6において、第1電子部品5aまたは第2電子部品5bの上面において、孔71が形成される。孔71には、金属72が充填されている。このため、第1電子部品5aまたは第2電子部品5bの放熱性を向上することができる。
【0064】
実施の形態3.
図5は実施の形態3におけるデバイスが適用されるモジュールの縦断面図である。なお、実施の形態1の部分と同一または相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0065】
図5において、モジュール100は、配線基板130と集積回路部品ICとデバイス1とインダクタ11と封止部117とを備える。
【0066】
配線基板130は、実施の形態1の配線基板3と同等である。
【0067】
図示されないが、集積回路部品ICは、配線基板130の内部に実装される。集積回路部品ICは、スイッチング回路とローノイズアンプとを含む。
【0068】
デバイス1は、配線基板130の主面に実装される。
【0069】
インダクタ111は、配線基板130の主面に実装される。インダクタ111は、インピーダンスマッチングのために実装される。例えば、インダクタ111は、Integrated Passive Device(IPD)である。
【0070】
封止部117は、弾性波デバイス1を含む複数の電子部品を封止する。
【0071】
以上で説明された実施の形態3によれば、モジュール100は、デバイス1を備える。このため、モジュール100において、第1電子部品5aと第2電子部品5bとの間のアイソレーションを向上することができる。
【0072】
少なくとも一つの実施形態のいくつかの側面が説明されたが、様々な改変、修正および改善が当業者にとって容易に想起されることを理解されたい。かかる改変、修正および改善は、本開示の一部となることが意図され、かつ、本開示の範囲内にあることが意図される。
【0073】
理解するべきことだが、ここで述べられた方法および装置の実施形態は、上記説明に記載されまたは添付図面に例示された構成要素の構造および配列の詳細への適用に限られない。方法および装置は、他の実施形態で実装し、様々な態様で実施または実行することができる。
【0074】
特定の実装例は、例示のみを目的としてここに与えられ、限定されることを意図しない。
【0075】
本開示で使用される表現および用語は、説明目的であって、限定としてみなすべきではない。ここでの「含む」、「備える」、「有する」、「包含する」およびこれらの変形の使用は、以降に列挙される項目およびその均等物並びに付加項目の包括を意味する。
【0076】
「または(若しくは)」の言及は、「または(若しくは)」を使用して記載される任意の用語が、当該記載の用語の一つの、一つを超える、およびすべてのものを示すように解釈され得る。
【0077】
前後左右、頂底上下、横縦、表裏への言及は、いずれも、記載の便宜を意図する。当該言及は、本開示の構成要素がいずれか一つの位置的または空間的配向に限られるものではない。したがって、上記説明および図面は、例示にすぎない。
【符号の説明】
【0078】
1 デバイス、 3 配線基板、 5a 第1電子部品、 5b 第2電子部品、 6 樹脂膜、 6a 第1樹脂層、 6b 第2樹脂層、 7 金属膜、 7a 第1金属層、 7b 第2金属層、 8 充填材料、 15 バンプ、 17 封止部、 52 弾性波素子、 52a IDT、 52b 反射器、 52c 櫛形電極、 52d 電極指、 54 配線パターン、 60 チップ基板、 62 圧電膜、 64 下部電極、 66 上部電極、 68 空隙、 71 孔、 72 金属、 100 モジュール、 111 インダクタ、 117 封止部、 130 配線基板

図1
図2
図3
図4
図5