(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175554
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】包装箱
(51)【国際特許分類】
B65D 5/54 20060101AFI20221117BHJP
【FI】
B65D5/54 301G
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021082068
(22)【出願日】2021-05-14
(71)【出願人】
【識別番号】000122298
【氏名又は名称】王子ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】田代 英司
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA03
3E060BB03
3E060BC02
3E060CE04
3E060CE07
3E060CE15
3E060CE16
3E060CE18
3E060CE19
3E060CE22
3E060CF05
3E060DA11
3E060DA14
3E060EA06
(57)【要約】
【課題】胴部の変形を抑制しつつ容易に開封可能な包装箱を提供する。
【解決手段】一対の端壁11,13と一対の側壁12,14とを備える胴部10と、端壁11,13の上縁に連接される一対の内フラップ31,33と、側壁12,14の上縁に連接される一対の外フラップ32,34と、を備える包装箱1であって、胴部10は、側壁12と端壁11,13との稜に一対の第1切断補助線16を備え、側壁12に連接された外フラップ32は、外フラップ32を貫通する手孔となる手孔部35と、手孔部35と各第1切断補助線16の端部とを繋ぐ一対の第2切断補助線36と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の第1側面と一対の第2側面とを備える胴部と、各第1側面の上縁に連接される一対の内フラップと、各第2側面の上縁に連接される一対の外フラップと、を備える包装箱であって、
前記一対の第2側面のうち少なくとも1つの第2側面が切断可能面であり、
前記一対の外フラップのうち前記切断可能面に連接された外フラップが切断可能フラップであり、
前記胴部は、前記切断可能面と前記切断可能面の両側縁に連接される各面との稜に一対の第1切断補助線を備え、
前記切断可能フラップは、前記切断可能フラップを貫通する手孔となる手孔部と、前記手孔部と各第1切断補助線の端部とを繋ぐ一対の第2切断補助線と、を備える
ことを特徴とする包装箱。
【請求項2】
前記一対の内フラップは、前記手孔部の下方に位置する切欠き部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記包装箱は、ブランクシートを組み立てることで構成され、
前記ブランクシートにおいて、
前記第1側面及び前記第2側面が交互に並び、
前記切断可能面は、前記一対の第2側面のうち前記一対の第1側面の間に位置する前記第2側面である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
【請求項4】
前記切断可能面の下縁に連接される底フラップと、
前記切断可能面と前記底フラップとの稜において、前記一対の第1切断補助線を繋ぐ第4切断補助線と、をさらに備える
ことを特徴とする請求項1ないし3のうち何れか一項に記載の包装箱。
【請求項5】
前記手孔部は、前記一対の第2切断補助線における端部同士を繋ぐ罫線と、
前記罫線の両端から延びる一対の切込みと、
前記一対の切込みを繋ぐ第3切断補助線と、
前記罫線、前記一対の切込み、及び、前記第3切断補助線によって区画される閉塞部と、を備える
ことを特徴とする請求項1ないし4のうち何れか一項に記載の包装箱。
【請求項6】
前記罫線は、前記第3切断補助線よりも前記切断可能面の前記上縁に近い位置に設けられる
ことを特徴とする請求項5に記載の包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
物品の輸送などには包装箱が広く用いられている。例えば、特許文献1には、胴部の周回方向に亘って連続した破断線が設けられた包装箱が記載されている。胴部が備える長さ面及び幅面には、切断補助線としての破断線と重なる位置に、手指などが挿入される第1操作部及び第2操作部が設けられる。特許文献1に記載の包装箱は、第1操作部及び第2操作部に手指を挿入し、破断線よりも上部を引き上げることによって開封される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の包装箱の場合では、輸送時などに複数の包装箱が積み上げられると、下側に位置する包装箱では、上側に積み上げられた包装箱の荷重によって、胴部における強度の低い破断線の部分が外側に向かって膨らむように変形するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための包装箱は、一対の第1側面と一対の第2側面とを備える胴部と、各第1側面の上縁に連接される一対の内フラップと、各第2側面の上縁に連接される一対の外フラップと、を備える包装箱であって、前記一対の第2側面のうち少なくとも1つの第2側面が切断可能面であり、前記一対の外フラップのうち前記切断可能面に連接された外フラップが切断可能フラップであり、前記胴部は、前記切断可能面と前記切断可能面の両側縁に連接される各面との稜に一対の第1切断補助線を備え、前記切断可能フラップは、前記切断可能フラップを貫通する手孔となる手孔部と、前記手孔部と各第1切断補助線の端部とを繋ぐ一対の第2切断補助線と、を備える。
【0006】
上記構成によれば、切断可能フラップに手孔を形成して手孔に手指を通した後、切断可能フラップを引き上げることで、切断可能フラップが第2切断補助線に沿って切断される。これにより、手孔部と、一対の第2切断補助線と、切断可能面の上縁とで区画される領域が天面から切り離される。そして、切断可能フラップにおける天面から切り離された領域を引き下げることで、切断可能面が第1切断補助線に沿って切断される。結果として、胴部には開口が形成される。上記の作業では包装箱を開封するための道具や大きな力が必要とされないため、包装箱を容易に開封できる。また、胴部の周回方向にミシン目などが設けられた包装箱と比較して、胴部の強度が維持された状態であるため、胴部の変形を抑制できる。
【0007】
上記包装箱において、前記一対の内フラップは、前記手孔部の下方に位置する切欠き部を備えてもよい。上記構成によれば、内フラップが手孔部の下方に位置する切欠き部を備えることで、外フラップに手孔を形成する際に、手孔部において手孔を閉塞していた閉塞部が内フラップに干渉することなく手孔を形成できる。
【0008】
上記包装箱において、前記包装箱は、ブランクシートを組み立てることで構成され、前記ブランクシートにおいて、前記第1側面及び前記第2側面が交互に並び、前記切断可能面は、前記一対の第2側面のうち前記一対の第1側面の間に位置する第2側面であることが好ましい。上記構成によれば、ブランクシートの状態で一対の第1側面の間に位置する第2側面が切断可能面であることで、例えば、ブランクシートの状態で一端に第1側面が連接され、かつ、他端に継ぎ代が連接される第2側面が切断可能面である構成よりも第1切断補助線を容易に切断できる。
【0009】
上記包装箱において、前記切断可能面の下縁に連接される底フラップと、前記切断可能面と前記底フラップとの稜において、前記一対の第1切断補助線を繋ぐ第4切断補助線と、をさらに備えてもよい。上記構成によれば、切断可能面と底フラップとの稜に第4切断補助線を設けることで、第4切断補助線を切断することによって、第2切断補助線に沿って切断された切断可能フラップ、及び、第1切断補助線に沿って切断された切断可能面を包装箱から切り離すことができる。これにより、例えば、包装箱に収容された収容物を取り出し易くすることができ、また、収容物の展示などの用途として本包装箱を好適に用いることが可能ともなる。
【0010】
上記包装箱において、前記手孔部は、前記一対の第2切断補助線における端部同士を繋ぐ罫線と、前記罫線の両端から延びる一対の切込みと、前記一対の切込みを繋ぐ第3切断補助線と、前記罫線、前記一対の切込み、及び、前記第3切断補助線によって区画される閉塞部と、を備えてもよい。上記構成によれば、閉塞部を包装箱の内部に向けて押し込むことで、閉塞部が罫線を支点として包装箱の内部に折曲されて、切断可能フラップに手孔が形成される。このとき、手孔部が罫線を含むことで、切断可能フラップに手孔を形成した後でも閉塞部が切断可能フラップから切り離されないため、不要な切断片が生じることを防ぐことができる。
【0011】
上記包装箱において、前記罫線は、前記第3切断補助線よりも前記切断可能面の前記上縁に近い位置に設けられることが好ましい。上記構成によれば、罫線が第3切断補助線よりも切断可能面の上縁に近い位置に設けられることで、罫線と、一対の第2切断補助線と、切断可能面の上縁とで区画される領域とともに、閉塞部が天面から切り離される構成となる。したがって、閉塞部が天面に残らないため、胴部に形成された開口から包装箱に収容された収容物を取り出し易くすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、胴部の変形を抑制しつつ包装箱を容易に開封できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1実施形態における包装箱を上方から見た斜視図。
【
図2】第1実施形態における包装箱を製造するブランクシートの平面図。
【
図3】第1実施形態における包装箱の組立工程において、内フラップが折曲された状態の斜視図。
【
図4】第1実施形態における包装箱の開封工程において、天面に手孔が形成された状態の斜視図。
【
図5】第1実施形態における包装箱の開封工程において、第2切断補助線が切断された状態の斜視図。
【
図6】第1実施形態における包装箱が開封された状態の斜視図。
【
図7】第2実施形態における包装箱を上方から見た斜視図。
【
図8】第2実施形態における包装箱を製造するブランクシートの平面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、
図1~
図6を参照して説明する。
図1に示すように、包装箱1は、直方体状を有した段ボール箱である。包装箱1は、JIS-Z1507において、0201形式とよばれる汎用的な溝切形を基本構造として採用している。包装箱1は、例えば、商品輸送などに使用される。
【0015】
包装箱1は、胴部10と、底面20と、天面30とを備える。胴部10は、四角筒状を有する。胴部10には、各種物品が収容物として収容される。底面20は、胴部10の下方を閉塞する。天面30は、胴部10の上方を閉塞する。
【0016】
胴部10は、第1側面の一例である相対する端壁11,13と、第2側面の一例である相対する側壁12,14とを備える。端壁11,13は、同じ大きさの矩形状を有しており、胴部10において一対の幅面を構成する。側壁12,14は、同じ大きさの矩形状を有しており、胴部10において一対の長さ面を構成する。胴部10の周回方向において、包装箱1の幅方向となる端壁11,13の寸法は、包装箱1の長さ方向となる側壁12,14の寸法より短くなっている。なお、胴部10の周回方向において、端壁11,13の寸法と側壁12,14の寸法とが同じであってもよい。
【0017】
側壁12は、側壁12の両側縁に連接された端壁11,13に対して切断可能に構成された切断可能面である。胴部10は、側壁12の長さ方向の両端であって、端壁11と側壁12との稜、及び、側壁12と端壁13との稜の各々に第1切断補助線16を備える。第1切断補助線16は、切断可能に構成されており、一例として、断続的に設けられたジッパ状の切り込みである。なお、第1切断補助線16は、切断可能な構成であれば、ジッパ状の切り込みに限定されず、例えば、ミシン目であってもよい。
【0018】
天面30は、内フラップ31,33と、外フラップ32,34とを備える。内フラップ31は、端壁11の上縁に連接される。内フラップ33は、端壁13の上縁に連接される。内フラップ31,33は、同じ大きさの略矩形状を有する。外フラップ32は、側壁12の上縁に連接される。外フラップ34は、側壁14の上縁に連接される。外フラップ32,34は、同じ大きさの略矩形状を有する。
【0019】
天面30は、内側に折曲された内フラップ31,33の上方に、外フラップ32,34が折曲されて構成される。外フラップ32,34は、一例として、突き合わせフラップである。外フラップ32,34は、互いに突き合わされた状態で、粘着テープやホットメルト接着剤などの接合手段によって接合される。
【0020】
外フラップ32は、その一部を天面30から切り離すための構成を備えた切断可能フラップである。外フラップ32は、手孔部35と、一対の第2切断補助線36とを備える。手孔部35は、外フラップ32に手孔37(
図4参照)を形成するための構造である。
【0021】
一対の第2切断補助線36は、切断可能に構成されており、一例として、断続的に設けられたジッパ状の切り込みである。各第2切断補助線36は、手孔部35と各第1切断補助線16の端部とを繋ぐように設けられる。なお、第2切断補助線36は、切断可能な構成であれば、ジッパ状の切り込みに限定されず、例えば、ミシン目であってもよい。
【0022】
内フラップ31,33は、先端に切欠き部31a,33aを備える。切欠き部31a,33aは、内フラップ31,33における基端から先端までの距離が他の領域よりも短くなるように切り欠かれた領域である。切欠き部31a,33aは、内フラップ31,33の先端における側壁12側の領域であって、外フラップ32が備える手孔部35の下方に位置するように設けられる。
【0023】
[ブランクシート]
図2に示すように、包装箱1は、ワンピースのブランクシート2によって構成される。ブランクシート2は、その中央に、端壁11、側壁12、端壁13、側壁14、及び、継ぎ代15がこの順に並んで設けられる。継ぎ代15は、包装箱1を組み立てる際に、ステープル、接着剤、粘着テープなどの接合手段で端壁11と接合される。
【0024】
端壁11と側壁12との境界、及び、側壁12と端壁13との境界には、第1切断補助線16が設けられる。第1切断補助線16は、側壁12の上縁から下縁に亘って延在している。端壁11及び端壁13は、第1切断補助線16を介して、側壁12に対して折曲可能に構成されている。
【0025】
端壁13と側壁14との境界、及び、側壁14と継ぎ代15との境界には、胴部罫線17が設けられる。胴部罫線17は、切断を前提としない圧縮溝である。端壁13及び継ぎ代15は、胴部罫線17を介して、側壁14に対して折曲可能に構成されている。
【0026】
端壁11の下縁には、下部罫線18aを介して底面内フラップ21が連接される。端壁11の上縁には、上部罫線19aを介して内フラップ31が連接される。側壁12の下縁には、下部罫線18bを介して底面外フラップ22が連接される。側壁12の上縁には、上部罫線19bを介して外フラップ32が連接される。端壁13の下縁には、下部罫線18cを介して底面内フラップ23が連接される。端壁13の上縁には、上部罫線19cを介して内フラップ33が連接される。側壁14の下縁には、下部罫線18dを介して底面外フラップ24が連接される。側壁14の上縁には、上部罫線19dを介して外フラップ34が連接される。
【0027】
下部罫線18a~18d及び上部罫線19a~19dは、切断を前提としない圧縮溝である。底面内フラップ21,23及び底面外フラップ22,24は、下部罫線18a~18dを介して、端壁11,13及び側壁12,14に対して折曲可能に構成されている。内フラップ31,33及び外フラップ32,34は、上部罫線19a~19dを介して、端壁11,13及び側壁12,14に対して折曲可能に構成されている。
【0028】
底面内フラップ21,23及び底面外フラップ22,24は、底面20を構成する底フラップの一例である。具体的に、底面20は、内側に折曲された底面内フラップ21,23の下方に、突き合わせフラップである底面外フラップ22,24が折曲されて構成される。底面外フラップ22,24は、接着剤、粘着テープ、ステープルなどの接合手段によって接合される。
【0029】
外フラップ32は、一対の第2切断補助線36を備える。一対の第2切断補助線36は、手孔部35を中心として左右対称の形状を有する。各第2切断補助線36は、各第1切断補助線16の上端から、外フラップ32の中央に設けられた手孔部35に向かって斜めに延びる直線状を有する。
【0030】
手孔部35は、罫線35aと、一対の切込み35bと、第3切断補助線35cと、閉塞部35dとを備える。罫線35aは、一対の第2切断補助線36の端部同士を繋ぐ切断を前提としない圧縮溝である。罫線35aは、上部罫線19bと平行な直線状を有する。
【0031】
一対の切込み35bは、外フラップ32の厚さ方向に貫通する切込みである。一対の切込み35bは、罫線35aの両端、すなわち、罫線35aと一対の第2切断補助線36との各交点から外フラップ32の先端に向かって延び、かつ、互いに近づくように湾曲する略円弧状を有する。すなわち、一対の切込み35bは、罫線35aの両端から延出する曲線であるとともに、各第2切断補助線36と連続した曲線でもある。
【0032】
第3切断補助線35cは、切断可能に構成されており、一例として、ミシン目である。第3切断補助線35cは、一対の切込み35bの端部同士を繋ぐ直線であって、罫線35aと平行な直線状を有する。すなわち、罫線35a、一対の切込み35b、及び、第3切断補助線35cは、環状に構成される。また、罫線35aは、第3切断補助線35cよりも上部罫線19bに近い位置に配置される。
【0033】
閉塞部35dは、罫線35aと、一対の切込み35bと、第3切断補助線35cとによって区画された領域である。包装箱1が組み立てられた状態において、閉塞部35dを胴部10に向けて押圧することで第3切断補助線35cが切断され、さらに、罫線35aを支点として閉塞部35dが折曲されることで外フラップ32に手孔37が形成される。
【0034】
また、外フラップ32は、一対の第2切断補助線36、罫線35a、一対の切込み35b、及び、第3切断補助線35cによって、閉塞部35dと、開封部32aと、残部32bとの3つの領域に区画される。開封部32aは、上部罫線19b、一対の第2切断補助線36、及び、罫線35aによって区画される略台形状の領域である。残部32bは、外フラップ32における閉塞部35d及び開封部32a以外の領域である。すなわち、残部32bは、外フラップ32の両側縁及び先端、一対の第2切断補助線36、一対の切込み35b、及び、第3切断補助線35cによって区画される領域である。
【0035】
内フラップ31,33は、外フラップ32を中心として左右対称の形状を有する。内フラップ31,33は、切欠き部31a,33aを備える。切欠き部31a,33aは、内フラップ31,33の先端における略中央から外フラップ32に近づきながら内フラップ31,33の基端に向かって延びる円弧状の部分を有する。そして、切欠き部31a,33aは、当該円弧状の部分から外フラップ32に向かって内フラップ31,33の側縁まで延びる直線状の部分を有する。
【0036】
切欠き部31a,33aは、外フラップ32に手孔37を形成する際の閉塞部35dと内フラップ31,33との干渉を防ぐため、ブランクシート2が組み立てられた包装箱1の状態で、閉塞部35dと重ならない程度の大きさを有するように構成される。なお、手孔37を形成する際に閉塞部35dと内フラップ31,33とが干渉しないのであれば、包装箱1の状態で、切欠き部31a,33aが閉塞部35dを区画する罫線35a、一対の切込み35b、及び、第3切断補助線35cの何れかと重なってもよい。
【0037】
[包装箱の組立工程]
以下、包装箱1の組立工程について説明する。
まず、ブランクシート2の状態から、接着剤などの接合手段により継ぎ代15と端壁11とが接合されて、四角筒状の胴部10が形成される。次いで、底面内フラップ21,23が内側に折曲される。さらに、底面外フラップ22,24が折曲されて底面内フラップ21,23の下方に配置される。そして、底面外フラップ22,24が接合手段によって接合されることで底面20が構成される。胴部10及び底面20が構成された状態で、収容物となる商品などが胴部10に収容される。
【0038】
次いで、
図3に示すように、内フラップ31,33が内側に折曲される。さらに、外フラップ32,34が内側に折曲されて内フラップ31,33の上方に配置される。そして、外フラップ32,34が突き合わされた状態で粘着テープなどの接合手段によって接合されることで天面30が構成される。これにより、包装箱1は、
図1に示す組立状態となる。
【0039】
[包装箱の開封工程]
以下、包装箱1の開封工程について説明する。
図4に示すように、まず、外フラップ32において、手指によって閉塞部35dを胴部10に向けて押圧する。これにより、第3切断補助線35cが切断され、閉塞部35dが罫線35aを支点として胴部10の内部に折曲される。その結果、外フラップ32には、閉塞部35dが設けられていた領域に外フラップ32を貫通する手孔37が形成される。
【0040】
内フラップ31,33が切欠き部31a,33aを備えることで、閉塞部35dが内フラップ31,33と干渉することなく手孔37を形成できる。また、外フラップ32に手孔37を形成した後であっても、閉塞部35dが罫線35aを介して開封部32aと連接した状態となるため、不要な切断片が生じない。
【0041】
図5に示すように、次いで、手孔37に手指を通した状態で、閉塞部35dと開封部32aとをまとめて掴んで引き上げる。これにより、外フラップ32が一対の第2切断補助線36に沿って切断される。結果として、残部32bが天面30に残った状態のまま、閉塞部35dと開封部32aとが天面30から切り離された状態となる。
【0042】
このとき、一対の第2切断補助線36が手孔部35から各第1切断補助線16に向かって延びる直線であることで、開封部32aを引き上げたときの力を第2切断補助線36に対して好適に作用させることができる。
【0043】
図6に示すように、最後に、天面30から切り離された閉塞部35d及び開封部32aをまとめて掴んだ状態のまま引き下げる。これにより、側壁12が第1切断補助線16に沿って切断される。結果として、胴部10において側壁12が設けられていた面の全面に収容物を取り出すため開口10aが形成される。以上の手順で、包装箱1が開封される。
【0044】
[第1実施形態の効果]
以上のような第1実施形態によれば以下に列挙する効果を得ることができる。
(1-1)外フラップ32を第2切断補助線36に沿って切断し、さらに、側壁12を第1切断補助線16に沿って切断することで、胴部10に収容物を取り出すための開口10aが形成される。包装箱1は、例えば、外フラップ32,34を接合する粘着テープを剥離することで、開封することもできる。しかし、この場合、粘着テープを剥がすために大きな力が必要となったり、粘着テープを切断するための道具を用いたりする必要がある。その点、本実施形態のように、胴部10に開口10aを形成して包装箱1を開封することで、包装箱1を開封するために大きな力を必要とせず、また、包装箱1を開封するための道具も不要となる。したがって、包装箱1を容易に開封できる。
【0045】
また、包装箱1は、例えば、胴部10の周回方向にミシン目や切込みなどが設けられた包装箱と比較して、当該ミシン目などが設けられていない分だけ胴部10の強度が維持された状態である。したがって、例えば、包装箱1を積み重ねた際など、包装箱1に対して上からの荷重が加わった際の胴部10の変形を抑制できる。
【0046】
(1-2)内フラップ31,33が手孔部35の下方に位置する切欠き部31a,33aを備えることで、外フラップ32に手孔37を形成する際に、閉塞部35dと内フラップ31,33とが干渉することを防ぐことができる。
【0047】
(1-3)ブランクシート2の状態で端壁11,13の間に位置する側壁12が切断可能面であることで、例えば、側壁14が切断可能面である構成よりも第1切断補助線16を容易に切断できる。具体的に、側壁14が切断可能面である場合、第1切断補助線16は、端壁13と側壁14との境界、及び、側壁14と継ぎ代15との境界に設けられる。この場合、第1切断補助線16を切断するための力が、継ぎ代15と端壁11との接合手段を引き剥がす力としても作用する可能性がある。この点、本実施形態のように、ブランクシート2の状態で端壁11,13の間に位置する側壁12が切断可能面であることで、第1切断補助線16を切断するための力を、第1切断補助線16に対して好適に作用させることができる。
【0048】
(1-4)手孔部35が罫線35aを含むことで、外フラップ32に手孔37を形成した後であっても、閉塞部35dが外フラップ32における開封部32aから切り離されないため、開封工程において、不要な切断片が生じることを防ぐことができる。
【0049】
(1-5)罫線35aが第3切断補助線35cよりも上部罫線19bに近い位置に設けられる構成であることで、手孔37が形成された後であっても、閉塞部35dが罫線35aを介して開封部32aに連接された状態となる。これにより、閉塞部35dが開封部32aとともに天面30から切り離される。したがって、閉塞部35dが天面30に残らないため、胴部10に形成された開口10aから収容物を取り出し易くすることができる。
【0050】
(1-6)一対の第2切断補助線36が手孔部35から各第1切断補助線16に向かって延びる直線状を有することで、手孔37に手指を通して開封部32aを引き上げたときの力を、第2切断補助線36に対して好適に作用させることができる。
【0051】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、
図7,
図8を参照して説明する。
図7に示すように、包装箱41は、八角筒状を有する胴部50と、胴部50の下方を閉塞する底面60と、胴部50の上方を閉塞する天面70とを備える段ボール箱である。胴部50は、第1側面の一例である相対する第1壁51,53と、第2側面の一例である相対する第2壁52,54と、第1壁51,53及び第2壁52,54の各側縁同士を繋ぐ4つの第3壁55とを備える。
【0052】
第2壁52は、第2壁52の両側縁に連接された各第3壁55に対して切断可能に構成された切断可能面である。胴部50は、第2壁52の両側縁に連接された各第3壁55と第2壁52との稜に第1切断補助線57aを備える。第1切断補助線57aは、第1実施形態における第1切断補助線16と同様の構成である。
【0053】
天面70は、内フラップ71,73と、外フラップ72,74とを備える。天面70は、内側に折曲された内フラップ71,73の上方に外フラップ72,74が折曲されて構成される。外フラップ72,74は、一例として、突き合わせフラップである。外フラップ72,74は、互いに突き合わされた状態で、粘着テープやホットメルト接着剤などの接合手段によって接合される。
【0054】
外フラップ72は、その一部を天面70から切り離すための構成を備えた切断可能フラップである。外フラップ72は、手孔部75と、手孔部75と各第1切断補助線57aの端部とを繋ぐ一対の第2切断補助線76とを備える。手孔部75及び一対の第2切断補助線76は、第1実施形態における手孔部35及び一対の第2切断補助線36と同様の構成である。
【0055】
内フラップ71,73は、先端に切欠き部71a,73aを備える。切欠き部71a,73aは、内フラップ71,73の先端における第2壁52側の領域であって、外フラップ72が備える手孔部75の下方に位置するように設けられる。
【0056】
[ブランクシート]
図8に示すように、包装箱41は、ワンピースのブランクシート42によって構成される。ブランクシート42は、その中央に、第1壁51、第2壁52、第1壁53、第2壁54、及び、継ぎ代56がこの順に並ぶとともに、各々の間に第3壁55が設けられる。
【0057】
第1壁51,53は、同じ大きさの矩形状を有する。第2壁52,54は、同じ大きさの矩形状を有する。各第3壁55は、同じ大きさの矩形状を有する。なお、胴部50の周回方向において、第1壁51,53の寸法と第2壁52,54の寸法とが異なっていてもよいし、同じであってもよい。
【0058】
第2壁52の両側縁に連接された各第3壁55と第2壁52との境界には、第1切断補助線57aが設けられる。第2壁52は、第1切断補助線57aを介して、第2壁52の両側縁に連接された各第3壁55に対して折曲可能に構成されている。
【0059】
第1壁51,53、第2壁54、及び、継ぎ代56の各々と、各第3壁55との境界には、胴部罫線57bが設けられる。胴部罫線57bは、切断を前提としない圧縮溝である。第1壁51,53、第2壁54、及び、継ぎ代56の各々は、胴部罫線57bを介して、各第3壁55に対して折曲可能に構成されている。
【0060】
第1壁51,53及び第2壁52,54の下縁の各々には、下部罫線58a~58dを介して底面内フラップ61,63及び底面外フラップ62,64の各々が連接される。第1壁51,53及び第2壁52,54の上縁の各々には、上部罫線59a~59dを介して内フラップ71,73及び外フラップ72,74の各々が連接される。
【0061】
下部罫線58a~58d及び上部罫線59a~59dは、切断を前提としない圧縮溝である。底面内フラップ61,63及び底面外フラップ62,64は、下部罫線58a~58dを介して、第1壁51,53及び第2壁52,54に対して折曲可能に構成されている。内フラップ71,73及び外フラップ72,74は、上部罫線59a~59dを介して、第1壁51,53及び第2壁52,54に対して折曲可能に構成されている。
【0062】
底面内フラップ61,63は、同じ大きさの矩形状を有する。底面外フラップ62,64は、下部罫線58b,58dから先端に向かって幅が広がる台形状の領域と、当該台形状の領域における先端から延出する一定の幅を有した長方形状の領域とを備える。
【0063】
底面内フラップ61,63及び底面外フラップ62,64は、底面60を構成する底フラップの一例である。底面60は、内側に折曲された底面内フラップ61,63の下方に、突き合わせフラップである底面外フラップ62,64が折曲されて構成される。底面外フラップ62,64は、接着剤、粘着テープ、ステープルなどの接合手段によって接合される。
【0064】
外フラップ72,74は、上部罫線59b,59dから先端に向かって幅が広がる台形状の領域と、当該台形状の領域における先端から延出する一定の幅を有した長方形状の領域とを備える。
【0065】
外フラップ72が備える一対の第2切断補助線76は、手孔部75を中心として左右対称の形状を有する。各第2切断補助線76は、各第1切断補助線57aの上端から、外フラップ72の中央に設けられた手孔部75に向かって斜めに延びる直線状を有する。
【0066】
外フラップ72が備える手孔部75は、罫線75aと、一対の切込み75bと、第3切断補助線75cと、閉塞部75dとを備える。なお、手孔部75が備える各要素は、第1実施形態における手孔部35と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
【0067】
外フラップ72は、一対の第2切断補助線76、罫線75a、一対の切込み75b、及び、第3切断補助線75cによって、閉塞部75dと、開封部72aと、残部72bとの3つの領域に区画される。開封部72aは、上部罫線59b、一対の第2切断補助線76、及び、罫線75aによって区画される略台形状の領域である。残部72bは、外フラップ72における閉塞部75d及び開封部72a以外の領域である。
【0068】
内フラップ71,73は、外フラップ72を中心として左右対称の略矩形状を有する。内フラップ71,73が備える切欠き部71a,73aは、包装箱41の状態で閉塞部75dと重ならない程度の大きさを有するように構成される。切欠き部71a,73aは、外フラップ72に手孔を形成する際に、閉塞部75dと内フラップ71,73との干渉を防ぐ。
【0069】
[包装箱の組立工程]
以下、包装箱41の組立工程について説明する。
まず、ブランクシート42の状態から、接着剤などの接合手段により継ぎ代56と第1壁51とが接合されて、八角筒状の胴部50が形成される。次いで、底面内フラップ61,63及び底面外フラップ62,64が折曲された後、底面外フラップ62,64が接合手段によって接合されることで底面60が構成される。胴部50及び底面60が構成された状態で、収容物となる商品などが胴部50に収容される。
【0070】
次いで、内フラップ71,73及び外フラップ72,74が折曲された後、外フラップ72,74が突き合わされた状態で粘着テープなどの接合手段によって接合されることで天面70が構成される。これにより、包装箱41は、
図7に示す組立状態となる。
【0071】
[包装箱の開封工程]
以下、包装箱41の開封工程について説明する。
まず、手指によって閉塞部75dを胴部50に向けて押圧する。これにより、外フラップ72において閉塞部75dが設けられていた領域には、外フラップ72を貫通する手孔が形成される。次いで、当該手孔に手指を通した状態で閉塞部75dと開封部72aとをまとめて掴んで引き上げることで、外フラップ72が一対の第2切断補助線76に沿って切断される。その結果、閉塞部75dと開封部72aとが天面70から切り離された状態となる。最後に、天面70から切り離された閉塞部75d及び開封部72aをまとめて掴んだ状態のまま引き下げることで、第2壁52が第1切断補助線57aに沿って切断される。結果として、胴部50において第2壁52が設けられていた面の全面に収容物を取り出すため開口が形成される。以上の手順で、包装箱41が開封される。
【0072】
[第2実施形態の効果]
以上のような第2実施形態によれば以下に列挙する効果を得ることができる。
(2-1)包装箱41のように八角筒状の胴部50を有する構成であっても、上記(1-1)~(1-6)に準じた効果を得ることができる。加えて、八角筒状の胴部50を有する構成の場合では、四角筒状の胴部10を有する構成と比較して、胴部50が備える各面同士の稜の数が増える分だけ、胴部50の強度が高められる。したがって、例えば、包装箱41に対して上からの荷重が加わった際の胴部50の変形をより好適に抑制できる。
【0073】
なお、上記第1及び第2実施形態は以下のように適宜変更して実施することもできる。
・第1実施形態において、罫線35aが第3切断補助線35cよりも上部罫線19bに近い位置に設けられる構成を例示した。しかし、これに限定されず、第3切断補助線35cが罫線35aよりも上部罫線19bに近い位置に設けられる構成であってもよい。この場合、開封部32aは、上部罫線19b、一対の第2切断補助線36、一対の切込み35b、及び、第3切断補助線35cによって区画される領域である。また、残部32bは、外フラップ32の両側縁及び先端、一対の第2切断補助線36、及び、罫線35aによって区画される領域である。この場合であっても、外フラップ32に手孔37が形成された状態では、閉塞部35dが罫線35aを介して残部32bに連接された状態となるため、開封工程において、不要な切断片が生じることを防ぐことができる。なお、第2実施形態における手孔部75においても同様の変更が可能である。
【0074】
・第1実施形態において、外フラップ32に手孔37を形成した後であっても、閉塞部35dが罫線35aを介して開封部32aに連接される構成を例示した。しかし、これに限定されず、例えば、罫線35aに代えて、ミシン目などの切断可能な構成を設けてもよい。この場合であっても、外フラップ32に手孔37を形成できる。なお、第2実施形態における手孔部75においても同様の変更が可能である。
【0075】
・第1実施形態において、切断可能面である側壁12の下縁であって、側壁12と底面外フラップ22との稜に下部罫線18bを設ける構成を例示した。しかし、これに限定されず、例えば、下部罫線18bに代えて、ミシン目などの切断可能な構成である第4切断補助線を一対の第1切断補助線16を繋ぐように設けてもよい。側壁12の下縁に設けられた第4切断補助線を切断することで、一対の第2切断補助線36に沿って切断された開封部32a、及び、一対の第1切断補助線16に沿って切断された側壁12を包装箱1から切り離すことができる。これにより、例えば、包装箱1に収容された収容物を取り出し易くすることができ、また、収容物の展示などの用途として本包装箱1を好適に用いることが可能ともなる。なお、第2実施形態における下部罫線58bにおいても同様の変更が可能である。
【0076】
・第1実施形態におけるブランクシート2の状態において、端壁11,13の間に位置する側壁12が切断可能面である構成を例示した。しかし、これに限定されず、例えば、側壁14が切断可能面であって、包装箱1が組み立てられた状態において、側壁14と端壁11,13との稜に第1切断補助線16を備えてもよい。この場合、外フラップ34が切断可能フラップであって、外フラップ34が手孔部35と、一対の第2切断補助線36とを備える。また、側壁12,14の何れもが切断可能面であって、外フラップ32,34の何れもが切断可能フラップであってもよい。なお、第2実施形態においても同様に、第2壁54が切断可能面であって、外フラップ74が切断可能フラップであってもよい。また、第2壁52,54の何れもが切断可能面であって、外フラップ72,74の何れもが切断可能フラップであってもよい。
【0077】
・第1実施形態において、内フラップ31,33に切欠き部31a,33aを設ける構成を例示した。しかし、これに限定されず、例えば、閉塞部35dの大きさが内フラップ31,33の先端同士の間隔よりも小さい場合などには、内フラップ31,33に切欠き部31a,33aを設けなくてもよい。なお、第2実施形態における切欠き部71a,73aにおいても同様の変更が可能である。
【0078】
・第1実施形態において、切欠き部31a,33aが円弧状の部分と、直線状の部分とを備える構成を例示した。しかし、切欠き部31a,33aの形状は、外フラップ32に手孔37を形成する際に閉塞部35dと内フラップ31,33とが干渉しないのであれば、特に限定されない。なお、第2実施形態における切欠き部71a,73aにおいても同様の変更が可能である。
【0079】
・第1実施形態において、一対の第2切断補助線36が手孔部35から各第1切断補助線16に向かって延びる直線状を有する構成を例示した。しかし、これに限定されず、一対の第2切断補助線36は、任意の形状とすることが可能である。例えば、一対の第2切断補助線36は、手孔部35から各第1切断補助線16に向かって、外フラップ32の側縁に近づくように膨らむ円弧状であってもよく、上部罫線19bに近づくように膨らむ円弧状であってもよい。なお、第2実施形態における一対の第2切断補助線76においても同様の変更が可能である。
【0080】
・第1実施形態において、端壁11,13の下縁に底面内フラップ21,23が連接され、側壁12,14の下縁に底面外フラップ22,24が連接される構成を例示した。しかし、これに限定されず、例えば、胴部10の周回方向において、端壁11,13の寸法と側壁12,14の寸法とが同じであれば、端壁11,13の下縁に底面外フラップを設け、側壁12,14の下縁に底面内フラップを設けてもよい。なお、第2実施形態においても、第1壁51,53の下縁に底面外フラップを設け、第2壁52,54の下縁に底面内フラップを設けてもよい。
【0081】
・第1実施形態において、継ぎ代15が胴部罫線17を介して側壁14に連接される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、継ぎ代15が端壁11に連接される構成であってもよい。この場合、端壁11と継ぎ代15との境界には、胴部罫線17と同様の構成が設けられる。なお、第2実施形態における継ぎ代56においても同様の変更が可能である。
【0082】
・包装箱1,41の材料は、段ボールに限定されず、例えば厚紙でもよい。
【符号の説明】
【0083】
1,41…包装箱
2,42…ブランクシート
10,50…胴部
10a…開口
11,13…端壁
12,14…側壁
16,57a…第1切断補助線
20,60…底面
30,70…天面
31,33,71,73…内フラップ
31a,33a,71a,73a…切欠き部
32,34,72,74…外フラップ
32a,72a…開封部
32b,72b…残部
35,75…手孔部
35a,75a…罫線
35b,75b…切込み
35c,75c…第3切断補助線
35d,75d…閉塞部
36,76…第2切断補助線
37…手孔
51,53…第1壁
52,54…第2壁
55…第3壁