(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175633
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】灯具ユニット
(51)【国際特許分類】
F21S 45/47 20180101AFI20221117BHJP
F21S 41/143 20180101ALI20221117BHJP
F21S 41/24 20180101ALI20221117BHJP
F21V 29/503 20150101ALI20221117BHJP
F21V 29/76 20150101ALI20221117BHJP
F21W 102/155 20180101ALN20221117BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20221117BHJP
【FI】
F21S45/47
F21S41/143
F21S41/24
F21V29/503
F21V29/76
F21W102:155
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021082224
(22)【出願日】2021-05-14
(71)【出願人】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100099999
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 隆
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 隆芳
(57)【要約】
【課題】投影レンズを備えた灯具ユニットにおいて、その配光機能を維持した上で灯具ユニットの構成簡素化を図る。
【解決手段】共通の基板24に搭載された4つの発光素子22A、22B、22C、22Dと投影レンズ30との間に導光体40が配置された構成とする。その際、基板24のユニット後方側に、ヒートシンク70が基板24と面接触した状態で配置された構成とする。その上で、ヒートシンク70として、基板24と面接触し得る形状を有する本体部72と、本体部72からユニット後方へ向けて延びる複数の第1放熱フィン74Aと、本体部72からユニット前方へ向けて延びる複数の第2放熱フィン74Bとを備えた構成とする。これにより、4つの発光素子22A~22Dで発生した熱を効率良く放散させるようにする。そしてこれにより、灯具ユニット10の構成を複雑化することなく、その配光機能を維持する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源からの光を、投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射することにより、所要の配光パターンを形成するように構成された灯具ユニットにおいて、
上記光源と上記投影レンズとの間に、上記光源からの出射光を導光して上記投影レンズに入射させるように構成された導光体が配置されており、
上記光源は、共通の基板に搭載された複数の発光素子で構成されており、
上記基板のユニット後方側に、上記複数の発光素子で発生した熱を放散させるためのヒートシンクが、上記基板と面接触した状態で配置されており、
上記ヒートシンクは、上記基板と面接触し得る形状を有する本体部と、上記本体部からユニット後方へ向けて延びる複数の第1放熱フィンと、上記本体部からユニット前方へ向けて延びる複数の第2放熱フィンとを備えている、ことを特徴とする灯具ユニット。
【請求項2】
上記基板は、ユニット正面視においてT字形に形成されており、
上記複数の第2放熱フィンは、上記基板における鉛直部分の左右両側に位置する状態で形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の灯具ユニット。
【請求項3】
上記複数の発光素子として、上記T字形の水平部分に配置された複数の第1発光素子と、上記T字形の鉛直部分に配置された少なくとも1つの第2発光素子とを備えており、
上記所要の配光パターンとして、上記複数の第1発光素子の点灯によってロービーム用配光パターンを形成するとともに、上記少なくとも1つの第2発光素子の追加点灯によってハイビーム用配光パターンを形成するように構成されている、ことを特徴とする請求項2記載の灯具ユニット。
【請求項4】
上記基板は、上記ヒートシンクに対して機械的締結により固定されている、ことを特徴とする請求項1~3いずれか記載の灯具ユニット。
【請求項5】
上記投影レンズを支持するレンズホルダを備えており、
上記投影レンズ、上記導光体および上記レンズホルダは、いずれも樹脂製部材で構成されており、
上記投影レンズおよび上記導光体は、上記レンズホルダに対してレーザー溶着により固定されている、ことを特徴とする請求項1~4いずれか記載の灯具ユニット。
【請求項6】
上記レンズホルダは、上記ヒートシンクに対して機械的締結により固定されている、ことを特徴とする請求項5記載の灯具ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、投影レンズを備えた灯具ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、光源からの光を、投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射することにより、所要の配光パターンを形成するように構成された灯具ユニットが知られている。
【0003】
「特許文献1」には、このような灯具ユニットの構成として、光源からの出射光をリフレクタで反射させることにより投影レンズの後側焦点面上に投影用画像を形成し、これを投影レンズによってユニット前方の照射対象面に投影することにより配光パターンを形成するように構成されたものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような灯具ユニットの代わりに、複数の発光素子からの出射光を、導光体を介して投影レンズに入射させる構成とすれば、灯具ユニットの構成簡素化を図ることが可能となる。
【0006】
このような構成を採用した場合には、複数の発光素子で発生した熱を効率良く放散させ得る構成とすることが、灯具ユニットの配光機能を維持する上で重要となる。
【0007】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、投影レンズを備えた灯具ユニットにおいて、その配光機能を維持した上で灯具ユニットの構成簡素化を図ることができる灯具ユニットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、複数の発光素子および導光体と共に放熱用のヒートシンクを備えた構成とした上で、その具体的な構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0009】
すなわち、本願発明に係る灯具ユニットは、
光源からの光を、投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射することにより、所要の配光パターンを形成するように構成された灯具ユニットにおいて、
上記光源と上記投影レンズとの間に、上記光源からの出射光を導光して上記投影レンズに入射させるように構成された導光体が配置されており、
上記光源は、共通の基板に搭載された複数の発光素子で構成されており、
上記基板のユニット後方側に、上記複数の発光素子で発生した熱を放散させるためのヒートシンクが、上記基板と面接触した状態で配置されており、
上記ヒートシンクは、上記基板と面接触し得る形状を有する本体部と、上記本体部からユニット後方へ向けて延びる複数の第1放熱フィンと、上記本体部からユニット前方へ向けて延びる複数の第2放熱フィンとを備えている、ことを特徴とするものである。
【0010】
上記「所要の配光パターン」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、ロービーム用配光パターンやハイビーム用配光パターンのようなヘッドランプ用配光パターンあるいは文字や記号等の描画を行うための描画用配光パターン等が採用可能である。
【0011】
上記「光源」は、共通の基板に搭載された複数の発光素子で構成されていれば、複数の発光素子の具体的な配置や各発光素子の具体的な構成は特に限定されるものではない。
【0012】
上記「導光体」は、光源からの出射光を導光して投影レンズに入射させるように構成されていれば、その具体的な構成は特に限定されるものではない。
【0013】
上記「ヒートシンク」は、複数の発光素子で発生した熱を放散させる機能を有していれば、その具体的な材質や形状等は特に限定されるものではなく、また、「複数の第1放熱フィン」や「複数の第2放熱フィン」の具体的な配置についても特に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0014】
本願発明に係る灯具ユニットは、光源からの光を、投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射する構成となっているが、光源と投影レンズとの間には光源からの出射光を導光して投影レンズに入射させる導光体が配置されており、かつ、光源は共通の基板に搭載された複数の発光素子で構成されているので、複数の発光素子の配置や導光体の形状等を適宜設定することにより、所要の配光パターンを形成することができる。
【0015】
また、基板のユニット後方側には、ヒートシンクが基板と面接触した状態で配置されているので、複数の発光素子で発生した熱をヒートシンクを介して効率良く放散させることができる。
【0016】
その上で、ヒートシンクは、基板と面接触し得る形状を有する本体部と、この本体部からユニット後方へ向けて延びる複数の第1放熱フィンと、上記本体部からユニット前方へ向けて延びる複数の第2放熱フィンとを備えているので、複数の発光素子で発生した熱を効率良く放散させることができる。そしてこれにより、灯具ユニットの構成を複雑化することなく、その配光機能を維持することができる。
【0017】
このように本願発明によれば、投影レンズを備えた灯具ユニットにおいて、その配光機能を維持した上で灯具ユニットの構成簡素化を図ることができる。
【0018】
しかも本願発明においては、ヒートシンクの放熱機能が、その本体部からユニット後方へ向けて延びる複数の第1放熱フィンだけでなくユニット前方へ向けて延びる複数の第2放熱フィンでも発揮されるので、複数の第1放熱フィンのユニット後方への突出量を小さくして灯具ユニットの小型化を図ることも可能となる。
【0019】
上記構成において、さらに、基板がユニット正面視においてT字形に形成された構成とした上で、複数の第2放熱フィンが基板における鉛直部分の左右両側に位置する状態で形成された構成とすれば、複数の第2放熱フィンをスペース効率良く配置することができる。
【0020】
その際、複数の発光素子として、T字形の水平部分に配置された複数の第1発光素子と、T字形の鉛直部分に配置された少なくとも1つの第2発光素子とを備えた構成とした上で、上記所要の配光パターンとして、複数の第1発光素子の点灯によってロービーム用配光パターンを形成するとともに、少なくとも1つの第2発光素子の追加点灯によってハイビーム用配光パターンを形成する構成とすれば、ロービーム用配光パターンおよびハイビーム用配光パターンの各々を容易に形成することができる。
【0021】
上記構成において、さらに、基板がヒートシンクに対して機械的締結により固定された構成とすれば、基板とヒートシンクとの面接触状態を確実に維持することができる。
【0022】
上記「機械的締結」のための具体的な構成は特に限定されるものではなく、例えば、ネジ締め、ランス係合、バネ止め、クリップ止め、カシメ等が採用可能である。
【0023】
上記構成において、さらに、投影レンズを支持するレンズホルダを備えた構成とした上で、投影レンズ、導光体およびレンズホルダがいずれも樹脂製部材で構成されており、かつ、投影レンズおよび導光体がレンズホルダに対してレーザー溶着により固定された構成とすれば、灯具ユニットの構成部品を必要最小限に抑えた上で、投影レンズおよび導光体をレンズホルダに対して位置精度良く固定することができる。
【0024】
その際、レンズホルダがヒートシンクに対して機械的締結により固定された構成とすれば、ヒートシンクに支持された基板に搭載された複数の発光素子と投影レンズおよび導光体との位置関係精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本願発明の一実施形態に係る灯具ユニットを備えた車両用灯具を示す側断面図
【
図2】上記灯具ユニットを単品で示す、
図1のII方向矢視図
【
図4】上記灯具ユニットを斜め前方から見て示す斜視図
【
図5】上記灯具ユニットを斜め前方から見て示す分解斜視図
【
図6】上記灯具ユニットを斜め後方から見て示す分解斜視図
【
図7】上記灯具ユニットを斜め前方から見て示す一部分解斜視図
【
図8】上記灯具ユニットを斜め後方から見て示す一部分解斜視図
【
図10】上記灯具ユニットからの照射光によって形成される配光パターンを示す図
【
図11】上記実施形態の変形例を示す、
図3と同様の図
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0027】
図1は、本願発明の一実施形態に係る灯具ユニット10を備えた車両用灯具100を示す側断面図である。また、
図2は、灯具ユニット10を単品で示す
図1のII方向矢視図であり、
図3は
図2のIII-III線断面図である。
【0028】
これらの図において、Xで示す方向が「ユニット前方」であり、Yで示す方向が「ユニット前方」と直交する「左方向」(ユニット正面視では「右方向」)であり、Zで示す方向が「上方向」である。これら以外の図においても同様である。
【0029】
車両用灯具100は、車両の前端部に設けられるヘッドランプであって、ランプボディ102と透光カバー104とで形成される灯室内に、灯具ユニット10がその前後方向(すなわちユニット前後方向)を車両前後方向と略一致させるように光軸調整が行われた状態で収容された構成となっている。
【0030】
灯具ユニット10は、プロジェクタ型の灯具ユニットであって、光源20からの光を、投影レンズ30を介してユニット前方へ向けて照射することにより、ロービーム用配光パターンおよびハイビーム用配光パターン(これについては後述する)を形成し得る構成となっている。
【0031】
投影レンズ30は、ユニット前後方向に延びる光軸Axを有しており、その後側焦点面上に形成される投影用画像を反転投影することにより上記配光パターンを形成するようになっている。
【0032】
投影レンズ30とそのユニット後方側に配置された光源20との間には、光源20からの出射光を透過制御することによって投影用画像を形成するように構成された導光体40が配置されている。
【0033】
図4は、灯具ユニット10を斜め前方から見て示す斜視図である。また、
図5は、灯具ユニット10を斜め前方から見て示す分解斜視図であり、
図6は、灯具ユニット10を斜め後方から見て示す分解斜視図である。
【0034】
これらの図にも示すように、光源20は、共通の基板24に搭載された4つの発光素子22A、22B、22C、22Dで構成されている。
【0035】
基板24のユニット後方側には、4つの発光素子22A~22Dで発生した熱を放散させるためのヒートシンク70が、基板24と面接触した状態で配置されている。その際、基板24は、ヒートシンク70に対して機械的締結(具体的にはネジ締め)により固定されている。
【0036】
投影レンズ30はレンズホルダ50に支持されており、導光体40もこのレンズホルダ50に支持されている。そしてこれにより配光制御ユニット12が構成されている。
【0037】
図7、8は、灯具ユニット10を、配光制御ユニット12と、基板24が固定されたヒートシンク70とに分解した状態で示す、
図5、6と同様の図である。
【0038】
図7、8に示すように、灯具ユニット10は、基板24が固定されたヒートシンク70に対して配光制御ユニット12が組み付けられることによって構成されるようになっている。
【0039】
次に、灯具ユニット10の具体的な構成について説明する。
【0040】
図5、6に示すように、投影レンズ30は、外周フランジ部32を有する両凸非球面レンズであって、無色透明の樹脂製部材(例えばアクリル樹脂製部材)で構成されている。この投影レンズ30は、その外周フランジ部32においてレンズホルダ50に支持されている。
【0041】
レンズホルダ50は、ユニット前後方向に延びる筒状部材であって、不透明の樹脂製部材(例えばポリカーボネート樹脂製部材)で構成されており、その前端部には環状のレンズ支持部52が形成されている。
【0042】
投影レンズ30は、その外周フランジ部32がレンズホルダ50のレンズ支持部52に対してユニット前方側から押し当てられた状態で、レーザー溶着によってレンズホルダ50に固定されている。このレーザー溶着はユニット前方側からのレーザー光照射によって行われている。
【0043】
その際、レンズホルダ50のレンズ支持部52に形成された左右1対の位置決めピン52aに対して、投影レンズ30の外周フランジ部32の左右両側部に形成された位置決め孔32aおよび位置決め溝32bが係合することにより、レンズホルダ50に対して投影レンズ30がユニット前後方向と直交する方向に関して位置決めされるようになっている。
【0044】
【0045】
図9にも示すように、4つの発光素子22A~22Dは、いずれも矩形状の発光面を有する白色発光ダイオードであって、その発光面をユニット前方へ向けた状態で配置されている。
【0046】
4つの発光素子22A~22Dのうち、3つの発光素子22A~22Cはロービーム用配光パターンを形成する際に点灯するようになっており、残り1つの発光素子22Dはハイビーム用配光パターンを形成する際に追加点灯するようになっている。
【0047】
3つの発光素子22A~22Cは、投影レンズ30の光軸Axの真上の位置およびその左右両側に一定量離れた位置に配置されており、発光素子22Dは光軸Axの真下の位置に配置されている。
【0048】
4つの発光素子22A~22Dは、いずれも基板24の前面に対して熱伝導性を有する接着剤により接着固定されている。
【0049】
基板24は、投影レンズ30の光軸Axと直交する鉛直面に沿って延びるように配置された板厚一定の金属板(具体的にはアルミニウム板)で構成されている。
【0050】
基板24は、ユニット正面視においてT字形に形成されている。すなわち、基板24は、水平部分24Aとその左右方向の中心位置から下方へ延びる鉛直部分24Bとを備えている。
【0051】
基板24の前面には、基板24の形状に沿って略T字形に延びるように形成されたフレキシブルプリント配線板26が貼付されている。
【0052】
3つの発光素子22A~22Cは、T字形の水平部分24Aに配置されており、残り1つの発光素子22DはT字形の鉛直部分24Bに配置されている。
【0053】
フレキシブルプリント配線板26は、絶縁フィルム26Aと、この絶縁フィルム26Aの表面に形成された複数の導電層26Bとを備えた構成となっている。
【0054】
複数の導電層26Bは、4つの発光素子22A~22Dの下方側に隣接する位置から基板24の鉛直部分24Bの下端縁近傍の位置まで帯状に延びている。各導電層26Bは、その両端部を除く領域が絶縁フィルム26Cで被覆されている。絶縁フィルム26B、26Cは、例えばポリイミド製のフィルムで構成されている。
【0055】
図9に示すように、各発光素子22A~22Dは、対応する導電層26Bの端部と金属線28を介して電気的に接続されている。
【0056】
金属線28は、アルミニウム製リボンで構成されており、アーチ状に湾曲して延びるように形成されている。そして、金属線28は、その両端部が各発光素子22A~22Dの端子部および導電層26Bの端部に対して超音波溶着によって固定されている。
【0057】
図2、4に示すように、フレキシブルプリント配線板26は、基板24の鉛直部分24Bの下端部に装着される電源側のカードエッジコネクタ(図示せず)と電気的に接続されるように構成されており、これにより4つの発光素子22A~22Dに対して電力が供給されるようになっている。
【0058】
導光体40は、無色透明の樹脂製部材(例えばアクリル樹脂製部材またはポリカーボネート樹脂製部材)で構成されている。
【0059】
図1~3、5に示すように、導光体40は、ロービーム用配光パターン用の投影用画像を形成するための第1出射面42Aおよび上向き反射面42Cと、ハイビーム用配光パターン用の投影用画像を追加形成するための第2出射面42Bとを備えている。
【0060】
第1出射面42Aは、導光体40の前面上部を構成している。この第1出射面42Aは、投影レンズ30の後側焦点面よりもユニット後方側に一定量離れた位置において凹曲面状に形成されており、ユニット正面視において略横長矩形状の外形形状を有している。
【0061】
上向き反射面42Cは、第1出射面42Aの下端縁からユニット前方へ向けて水平面に沿って延びており、ユニット正面視において左右段違いで形成されている。この上向き反射面42Cは、導光体40の表面に鏡面処理(例えばアルミニウム蒸着)を施すことにより構成されている。
【0062】
上向き反射面42Cの前端縁42Caは、投影レンズ30の後側焦点F近傍を通るようにして、左右両方向へ向けてユニット前方側に湾曲して延びるように形成されている。
【0063】
第2出射面42Bは、導光体40の前面下部を構成している。この第2出射面42Bは、上向き反射面42Cの前端縁42Caから下方へ向けてユニット前方側に多少傾斜して延びるように形成されており、ユニット正面視において略横長矩形状の外形形状を有している。
【0064】
導光体40は、4つの発光素子22A、22B、22C、22Dの各々からの出射光を入射させるための4つの入射部44A、44B、44C、44Dを備えている。その際、3つの入射部44A~44Cは、3つの発光素子22A~22Cの各々に対してユニット前方側で、かつ、第1出射面42Aに対してユニット後方側に位置するように形成されている。また、残り1つの入射部44Dは、発光素子22Dに対してユニット前方側で、かつ、第2出射面42Bに対してユニット後方側に位置するように形成されている。
【0065】
3つの入射部44A~44Cは、3つの発光素子22A~22Cの各々からの出射光を入射させた後、直接または全反射させてから第1出射面42Aに導くように構成されている。また、入射部44Dは、発光素子22Dからの出射光を入射させた後、直接または全反射させてから第2出射面42Bに導くように構成されている。
【0066】
図1に示すように、光軸Axの真上に位置する入射部44Bから導光体40に入射した発光素子22Bからの光は、第1出射面42Aから出射した後、直接または上向き反射面42Cで正反射してから投影レンズ30に入射し、投影レンズ30から略下向きの光としてユニット前方へ向けて照射される。右側および左側に位置する入射部44A、44Cから導光体40に入射した発光素子22A、22Cからの光についても同様である。一方、入射部44Dから導光体40に入射した発光素子22Dからの光は、第2出射面42Bから投影レンズ30へ向けて出射し、投影レンズ30から略上向きの光としてユニット前方へ向けて照射される。
【0067】
図1、3、5、6に示すように、導光体40において、第1出射面42Aの上部および左右両側部には、光軸Axと直交する鉛直面に沿って延びる外周フランジ部46が形成されている。そして、導光体40は、レンズホルダ50の内部空間に収容された状態で、その外周フランジ部46においてレンズホルダ50に支持されている。
【0068】
レンズホルダ50には、導光体40の外周フランジ部46に沿って延びる導光体支持部54が形成されている。
【0069】
そして、導光体40は、その外周フランジ部46がレンズホルダ50の導光体支持部54の後面に対してユニット後方側から押し当てられた状態で、レーザー溶着によってレンズホルダ50に固定されている。このレーザー溶着はユニット後方側からのレーザー光照射によって行われている。
【0070】
その際、
図6に示すように、レンズホルダ50の導光体支持部54に形成された左右1対の位置決めピン54aに、導光体40の外周フランジ部46に形成された左右1対の位置決め孔46a、46bが係合することにより、レンズホルダ50に対して導光体40がユニット前後方向と直交する方向に関して位置決めされるようになっている。
【0071】
左側に位置する位置決め孔46aは、位置決めピン54aの外径よりも僅かに大きい内径を有する円形の開口形状を有しており、右側に位置する位置決め孔46bは、位置決めピン54aの外径よりも僅かに広い上下幅で左右方向に延びる長円形の開口形状を有している。
【0072】
ヒートシンク70は、金属製(例えばアルミニウム製)のダイカスト成形品として構成されている。このヒートシンク70は、投影レンズ30の光軸Axと直交する鉛直面に沿って平板状に延びる本体部72と、この本体部72からユニット後方へ向けて鉛直面に沿って平板状に延びる複数の第1放熱フィン74Aと、本体部72からユニット前方へ向けて鉛直面に沿って平板状に延びる複数の第2放熱フィン74Bとを備えている。
【0073】
複数の第1放熱フィン74Aは、ヒートシンク70の本体部72の後面において、その略全領域にわたり左右方向に等間隔をおいて配置されている。その際、各第1放熱フィン74Aの前後長は同じ値に設定されている。
【0074】
複数の第2放熱フィン74Bは、ヒートシンク70の本体部72の前面において、基板24の鉛直部分24Bの左右両側に位置する状態で、左右方向に等間隔をおいて配置されている。その際、各第2放熱フィン74Bの上下幅および前後長は、その形成位置によって互いに異なる値に設定されている。そしてこれにより、複数の第2放熱フィン74B全体として、導光体40と基板24と間に位置する空間において、導光体40と干渉することなくできるだけ大きな表面積を確保するようになっている。
【0075】
基板24は、ヒートシンク70に対してその本体部72の前面と面接触した状態で支持されている。本体部72の前面は、基板24の後面と面接触する部分がT字形の台座部72aとして形成されている。
【0076】
基板24は、ヒートシンク70に対して機械的締結により固定されている。
【0077】
具体的には、基板24は、その水平部分24Aにおける後面に熱伝導性を高めるためのグリスが予め塗布された状態で、ヒートシンク70の本体部72に対して3箇所においてネジ82を締め付けることによって固定されている。
【0078】
これを実現するため、基板24には、水平部分24Aの左右2箇所および鉛直部分24Bの1箇所にネジ挿通孔24bが形成されており、レンズホルダ50の本体部72には、3箇所のネジ挿通孔24bに対応する位置にネジ穴72bが形成されている。
【0079】
ヒートシンク70の本体部72には、左右1対のネジ穴72bの真上の位置に、ユニット前方へ向けて延びる左右1対の位置決めピン72cが形成されている。
【0080】
一方、基板24には、左右1対のネジ挿通孔24bの真上の位置に、左右1対の位置決め孔24c1、24c2が形成されている。その際、左側に位置する位置決め孔24c1は、位置決めピン72cの外径よりも僅かに大きい内径を有する円形の開口形状を有しており、右側に位置する位置決め孔24c2は、位置決めピン72cの外径よりも僅かに広い上下幅で左右方向に延びる長円形の開口形状を有している。
【0081】
そして、左右1対の位置決めピン72cが左右1対の位置決め孔24c1、24c2に挿入されることにより、ヒートシンク70に対して基板24がユニット前後方向およびこれと直交する方向に関して位置決めされた状態でネジ締め固定されるようになっている。
【0082】
配光制御ユニット12は、そのレンズホルダ50においてヒートシンク70に対して機械的締結により固定されている。
【0083】
具体的には、レンズホルダ50は、その後部領域に形成された左右1対の張出し部56の上下2箇所において、ヒートシンク70に対してネジ84を締め付けることによって固定されている。
【0084】
これを実現するため、レンズホルダ50における左右1対の張出し部56には、上下2箇所にフランジ部56aが形成されており、かつ、各フランジ部56aにはネジ挿通孔56bが形成されており、一方、ヒートシンク70の本体部72には左右2対のネジ締め用ボス76が形成されている。そして、4箇所のフランジ部56aを4箇所のネジ締め用ボス76の先端面に当接させた状態で、ネジ挿通孔56bを介してネジ締め用ボス76にネジ84が締め付けられようになっている。
【0085】
ヒートシンク70の本体部72には、その上端部寄りに位置する左右1対のネジ締め用ボス76の近傍に、ユニット前方へ向けて延びる左右1対の位置決めピン78が形成されている。
【0086】
各位置決めピン78は、その基端部78bが大径で先端部78aが小径の段付きピンとして構成されており、各位置決めピン78は、その基端部78bが各ネジ締め用ボス76と一体的に形成されており、かつ、その基端部78bの先端面が各ネジ締め用ボス76の先端面よりも僅かにユニット後方側に位置するように形成されている。
【0087】
一方、レンズホルダ50における左右1対の張出し部56には、左右1対のネジ挿通孔56bの近傍に、左右1対の位置決め孔56c、56dが形成されている。その際、左側に位置する位置決め孔56cは、位置決めピン78の先端部78aの外径よりも僅かに大きい内径を有する円形の開口形状を有しており、右側に位置する位置決め孔56dは、位置決めピン78の先端部78aの外径よりも僅かに広い上下幅で左右方向に延びる長円形の開口形状を有している。
【0088】
そして、左右1対の位置決めピン78の先端部78aが左右1対の位置決め孔56c、56dに挿入されることにより、ヒートシンク70に対してレンズホルダ50がユニット前後方向およびこれと直交する方向に関して位置決めされた状態でネジ締め固定されるようになっている。
【0089】
図2~9に示すように、ヒートシンク70の本体部72には、その4隅に開口部72dが形成されている。灯具ユニット10は、これらの開口部72dに装着される光軸調整機構(図示せず)を介してランプボディ102に支持されるようになっている。
【0090】
図10は、灯具ユニット10から照射される光により、車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図であって、
図10(a)はロービーム用配光パターンPLを示す図であり、
図10(b)はハイビーム用配光パターンPHを示す図である。
【0091】
図10(a)に示すように、ロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁に左右段違いのカットオフラインCL1、CL2を有している。このカットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH-Vを鉛直方向に通るV-V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V-V線よりも右側の対向車線側部分が下段カットオフラインCL1として形成されるとともに、V-V線よりも左側の自車線側部分が、この下段カットオフラインCL1から傾斜部を介して段上がりになった上段カットオフラインCL2として形成されている。ロービーム用配光パターンPLにおいて、下段カットオフラインCL1とV-V線との交点であるエルボ点Eは、H-Vの0.5~0.6°程度下方に位置している。
【0092】
ロービーム用配光パターンPLは、3つの配光パターンPA、PB、PCの合成配光パターンとして形成されている。
【0093】
各配光パターンPA、PB、PCは、導光体40の第1出射面42Aから出射した各発光素子22A、44B、44Cからの光によって投影レンズ30の後側焦点面上に形成される投影用画像の反転投影像として形成される配光パターンである。
【0094】
その際、導光体40は、その上向き反射面42Cの前端縁42Caが投影レンズ30の後側焦点F近傍を通るようにして左右両方向へ向けてユニット前方側に湾曲して延びているので、ロービーム用配光パターンPLは、そのカットオフラインCL1、CL2が鮮明に形成されたものとなっている。
【0095】
図10(b)に示すように、ハイビーム用配光パターンPHは、ロービーム用配光パターンPLに対して、カットオフラインCL1、CL2の上方側に拡がるハイビーム用付加配光パターンPDが付加されたものとなっている。
【0096】
このハイビーム用付加配光パターンPDは、導光体40の第2出射面42Bから出射した発光素子22Dからの光によって投影レンズ30の後側焦点面上に形成される投影用画像の反転投影像として形成される配光パターンである。その際、この投影用画像は、その上端位置が上向き反射面42Cの前端縁42Caによって規定されるので、ハイビーム用付加配光パターンPDは、その下端位置がカットオフラインCL1、CL2によって規定されたものとなる。したがって、ハイビーム用配光パターンPHは、ロービーム用配光パターンPLとハイビーム用付加配光パターンPDとが隙間なく繋がったものとなる。
【0097】
次に本実施形態の作用について説明する。
【0098】
本実施形態に係る灯具ユニット10は、光源20からの光を、投影レンズ30を介してユニット前方へ向けて照射する構成となっているが、光源20と投影レンズ30との間には光源20からの出射光を導光して投影レンズ30に入射させる導光体40が配置されており、かつ、光源20は共通の基板24に搭載された4つの発光素子22A、22B、22C、22Dで構成されているので、4つの発光素子22A~22Dの配置や導光体40の形状等を適宜設定することにより、所要の配光パターンを形成することができる。
【0099】
また、基板24のユニット後方側には、ヒートシンク70が基板24と面接触した状態で配置されているので、4つの発光素子22A~22Dで発生した熱をヒートシンク70を介して放散させることができる。
【0100】
その上で、ヒートシンク70は、基板24と面接触し得る形状を有する本体部72と、本体部72からユニット後方へ向けて延びる複数の第1放熱フィン74Aと、本体部72からユニット前方へ向けて延びる複数の第2放熱フィン74Bとを備えているので、4つの発光素子22A~22Dで発生した熱を効率良く放散させることができる。そしてこれにより、灯具ユニット10の構成を複雑化することなく、その配光機能を維持することができる。
【0101】
このように本実施形態によれば、投影レンズ30を備えた灯具ユニット10において、その配光機能を維持した上で灯具ユニット10の構成簡素化を図ることができる。
【0102】
しかも、ヒートシンク70の放熱機能は、その本体部72からユニット後方へ向けて延びる複数の第1放熱フィン74Aだけでなくユニット前方へ向けて延びる複数の第2放熱フィン74Bでも発揮されるので、複数の第1放熱フィン74Aのユニット後方への突出量を小さくして灯具ユニット10の小型化を図ることも可能となる。
【0103】
さらに本実施形態においては、基板24がユニット正面視においてT字形に形成されており、複数の第2放熱フィン74Bが基板24における鉛直部分24Bの左右両側に位置する状態で形成されているので、複数の第2放熱フィン74Bをスペース効率良く配置することができる。
【0104】
その際、本実施形態においては、4つの発光素子22A~22Dとして、T字形の水平部分24Aに配置された3つの発光素子22A、22B、22C(第1発光素子)と、T字形の鉛直部分24Bに配置された1つの発光素子22D(第2発光素子)とを備えており、3つの発光素子22A~22Cの点灯によってロービーム用配光パターンPLを形成するとともに、発光素子22Dの追加点灯によってハイビーム用配光パターンPHを形成するように構成されているので、ロービーム用配光パターンPLおよびハイビーム用配光パターンPHの各々を容易に形成することができる。
【0105】
また本実施形態においては、基板24がヒートシンク70に対して機械的締結により固定されているので、基板24とヒートシンク70との面接触状態を確実に維持することができる。
【0106】
さらに本実施形態においては、投影レンズ30、導光体40およびレンズホルダ50がいずれも樹脂製部材で構成されており、投影レンズ30および導光体40がレンズホルダ50に対してレーザー溶着により固定されているので、灯具ユニット10の構成部品を必要最小限に抑えた上で、投影レンズ30および導光体40をレンズホルダ50に対して位置精度良く固定することができる。
【0107】
また本実施形態においては、レンズホルダ50がヒートシンク70に対して機械的締結により固定されているので、ヒートシンク70に支持された基板24に搭載された4つの発光素子22A~22Dと投影レンズ30および導光体40との位置関係精度を高めることができる。
【0108】
上記実施形態においては、基板24がユニット正面視においてT字形に形成されているものとして説明したが、T字形以外の形状を有する構成とした上で、複数の第2放熱フィン74Bが基板24を囲む領域に形成された構成とすることも可能である。
【0109】
上記実施形態においては、光源20が4つの発光素子22A~22Dを備えているとともに導光体40が4つの入射部44A~44Dを備えているものとして説明したが、3つ以下あるいは5つ以上の発光素子および入射部を備えた構成とすることも可能である。
【0110】
上記実施形態においては、車両用灯具100が車両の前端部に設けられるヘッドランプであり、その灯室内に灯具ユニット10が収容された構成について説明したが、これ以外にも例えば、ヘッドランプよりも下方側のバンパー位置に設置される路面描画用ランプに灯具ユニット10が適用された構成や、車体後端部に設置される路面描画用ランプ等に灯具ユニット10が適用された構成とすることも可能である。
【0111】
上記実施形態においては、灯具ユニット10が車載用の灯具ユニットであるものとして説明したが、車載用以外の用途に用いることも可能である。
【0112】
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
【0113】
図11は、本変形例に係る灯具ユニット110を示す、
図3と同様の図である。
【0114】
図11に示すように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、ヒートシンク170の構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
【0115】
すなわち、本変形例のヒートシンク170も、基板24と面接触し得る形状を有する本体部172と、本体部172からユニット後方へ向けて鉛直面に沿って平板状に延びる複数の第1放熱フィン174Aと、本体部172からユニット前方へ向けて鉛直面に沿って平板状に延びる複数の第2放熱フィン174Bとを備えているが、複数の第2放熱フィン174Bの一部として、レンズホルダ50の左右1対の張出し部56よりも左右方向に関して外側の位置に左右1対の第2放熱フィン174Bが追加配置されている点で上記実施形態の場合と異なっている。
【0116】
本変形例の構成を採用することにより、ヒートシンク170の放熱機能をさらに高めることができ、これにより灯具ユニット110の配光機能を維持することが一層容易に可能となる。
【0117】
なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
【0118】
また本願発明は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
【符号の説明】
【0119】
10、110 灯具ユニット
12 配光制御ユニット
20 光源
22A、22B、22C 発光素子(第1発光素子)
22D 発光素子(第2発光素子)
24 基板
24A 水平部分
24B 鉛直部分
24b、56b ネジ挿通孔
24c1、24c2、32a、46a、46b、56c、56d 位置決め孔
26 フレキシブルプリント配線板
26A、26C 絶縁フィルム
26B 導電層
28 金属線
30 投影レンズ
32、46 外周フランジ部
32b 位置決め溝
40 導光体
42A 第1出射面
42B 第2出射面
42C 上向き反射面
42Ca 前端縁
44A、44B、44C、44D 入射部
50 レンズホルダ
52 レンズ支持部
52a、54a、72c 位置決めピン
54 導光体支持部
56 張出し部
56a フランジ部
70、170 ヒートシンク
72、172 本体部
72a 台座部
72b ネジ穴
72d 開口部
74A、174A 第1放熱フィン
74B、174B 第2放熱フィン
76 ネジ締め用ボス
78 位置決めピン
78a 先端部
78b 基端部
82、84 ネジ
100 車両用灯具
102 ランプボディ
104 透光カバー
Ax 光軸
CL1 下段カットオフライン
CL2 上段カットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
PA、PB、PC 配光パターン
PD ハイビーム用付加配光パターン
PH ハイビーム用配光パターン
PL ロービーム用配光パターン