(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175647
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】判定装置、プログラム、及び判定方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20120101AFI20221117BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20221117BHJP
【FI】
G06Q10/00
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021082257
(22)【出願日】2021-05-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】521208619
【氏名又は名称】Decillion Capital株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】シェ ビンジン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA01
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】M&Aの対象であると企業をユーザに通知する判定装置、プログラム及び判定方法を提供する。
【解決手段】判定装置100は、ユーザによって指定され、企業がユーザのM&Aの対象であるか否かを判定するために用いられる基本条件を含む基本条件情報を取得する基本条件情報取得部と、ユーザによって指定され、企業がユーザのM&Aの対象であるか否かを判定するために用いられるキーワードを含むキーワード情報を取得するキーワード情報取得部と、格納部に格納されている企業基本情報が基本条件を満たすか否かを判定する基本条件判定部と、企業基本情報が基本条件を満たすと基本条件判定部が判定した場合、キーワードに基づいて、企業がユーザのM&Aの対象であるか否かを判定する対象判定部と、企業がユーザのM&Aの対象であると対象判定部が判定した場合、企業を前記ユーザに通知する通知部と、を備える。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
企業を識別する識別情報である企業識別情報に対応付けて、前記企業の基本情報を示す企業基本情報を格納する格納部と、
ユーザによって指定され、前記企業が前記ユーザのM&A(Mergers and Acquisitions)の対象であるか否かを判定するために用いられる基本条件を含む基本条件情報を取得する基本条件情報取得部と、
前記ユーザによって指定され、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを判定するために用いられるキーワードを含むキーワード情報を取得するキーワード情報取得部と、
前記格納部に格納されている前記企業基本情報が前記基本条件を満たすか否かを判定する基本条件判定部と、
前記企業基本情報が前記基本条件を満たすと前記基本条件判定部が判定した場合、前記キーワードに基づいて、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを判定する対象判定部と、
前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であると前記対象判定部が判定した場合、前記企業を前記ユーザに通知する通知部と
を備える、判定装置。
【請求項2】
前記格納部は、前記企業識別情報に対応付けて、前記企業に関するハッシュタグである企業ハッシュタグをさらに格納し、
前記キーワード情報取得部は、前記キーワードとして、前記ユーザの前記M&Aの対象の条件に関するハッシュタグである条件ハッシュタグを取得し、
前記対象判定部は、前記企業ハッシュタグ及び前記条件ハッシュタグに基づいて、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを判定する、
請求項1に記載の判定装置。
【請求項3】
前記格納部は、前記企業識別情報に対応付けて、複数の前記企業ハッシュタグを格納し、
前記キーワード情報取得部は、複数の前記条件ハッシュタグを取得し、
前記対象判定部は、前記複数の企業ハッシュタグ及び前記複数の条件ハッシュタグに基づいて、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを判定する、請求項2に記載の判定装置。
【請求項4】
前記対象判定部は、前記複数の条件ハッシュタグのそれぞれの重要度にさらに基づいて、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを判定する、請求項3に記載の判定装置。
【請求項5】
前記対象判定部は、前記複数の企業ハッシュタグと前記複数の条件ハッシュタグとの一致数が、前記複数の条件ハッシュタグの数に応じたハッシュタグ数閾値より多い場合、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であると判定する、請求項3に記載の判定装置。
【請求項6】
前記対象判定部は、前記複数の条件ハッシュタグと前記複数の企業ハッシュタグとの一致数が、前記複数の条件ハッシュタグの数に応じたハッシュタグ数閾値より多く、且つ、前記複数の条件ハッシュタグのうち前記重要度が条件を満たす条件ハッシュタグが前記複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致する場合、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であると判定する、請求項4に記載の判定装置。
【請求項7】
前記対象判定部は、前記複数の企業ハッシュタグと前記複数の条件ハッシュタグとの一致の割合が、予め定められたハッシュタグ割合閾値より高い場合、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であると判定する、請求項3に記載の判定装置。
【請求項8】
前記対象判定部は、前記複数の条件ハッシュタグと前記複数の企業ハッシュタグとの一致の割合が、予め定められたハッシュタグ割合閾値より高く、且つ、前記複数の条件ハッシュタグのうち前記重要度が条件を満たす条件ハッシュタグが前記複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致する場合、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であると判定する、請求項4に記載の判定装置。
【請求項9】
前記通知部は、前記対象判定部によって複数の企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であると判定された場合に、前記複数の条件ハッシュタグのそれぞれの重要度に基づいて、前記複数の企業を前記ユーザに通知する、請求項3から8のいずれか一項に記載の判定装置。
【請求項10】
前記キーワード情報取得部は、前記キーワードとして、前記企業に関するWebサイトを解析するために用いられる検索ワードを取得し、
前記対象判定部は、前記検索ワードを用いて前記企業に関するWebサイトを解析した解析結果に基づいて、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを判定する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の判定装置。
【請求項11】
前記キーワード情報取得部は、複数の前記検索ワードを取得し、
前記対象判定部は、前記複数の検索ワードを用いて前記Webサイトを解析した解析結果及び前記複数の検索ワードのそれぞれの重要度に基づいて、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを判定する、請求項10に記載の判定装置。
【請求項12】
前記キーワード情報取得部は、複数の前記検索ワードを取得し、
前記対象判定部は、前記複数の検索ワードを用いて前記Webサイトを解析した解析結果に基づいて、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを判定し、
前記通知部は、前記対象判定部によって複数の企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であると判定された場合に、前記複数の検索ワードのそれぞれの重要度に基づいて、前記複数の企業を前記ユーザに通知する、請求項10に記載の判定装置。
【請求項13】
前記対象判定部は、前記企業ハッシュタグ及び前記条件ハッシュタグに基づいて特定した複数の企業のそれぞれが前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを、前記条件ハッシュタグを用いて前記複数の企業のそれぞれに関するWebサイトを解析した解析結果に基づいて判定する、請求項2から9のいずれか一項に記載の判定装置。
【請求項14】
前記通知部は、前記対象判定部によって複数の企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であると判定された場合に、前記条件ハッシュタグを用いて前記複数の企業のそれぞれに関するWebサイトを解析した解析結果に基づいて、前記複数の企業を前記ユーザに通知する、請求項2から9のいずれか一項に記載の判定装置。
【請求項15】
前記格納部は、前記キーワードのデータベースであるキーワードデータベースをさらに格納し、
前記キーワード情報取得部は、前記キーワードデータベースから前記ユーザによって選択されたキーワード、及び、前記ユーザによって新たに定義されたキーワードのうちの少なくとも一方を取得し、
前記判定装置は、前記キーワード情報取得部によって取得された前記キーワードが前記ユーザによって新たに定義された前記キーワードを含む場合、新たに定義された前記キーワードを前記キーワードデータベースに登録するキーワード登録部をさらに備える、
請求項1から14のいずれか一項に記載の判定装置。
【請求項16】
コンピュータを、請求項1から15のいずれか一項に記載の判定装置として機能させるためのプログラム。
【請求項17】
コンピュータによって実行される判定方法であって、
ユーザによって指定され、企業が前記ユーザのM&Aの対象であるか否かを判定するために用いられる基本条件を含む基本条件情報を取得する基本条件情報取得段階と、
前記ユーザによって指定され、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを判定するために用いられるキーワードを含むキーワード情報を取得するキーワード情報取得段階と、
前記企業を識別する識別情報である企業識別情報に対応付けて前記コンピュータの格納部に格納されている、前記企業の基本情報を示す企業基本情報が、前記基本条件を満たすか否かを判定する基本条件判定段階と、
前記企業基本情報が前記基本条件を満たすと前記基本条件判定段階で判定した場合、前記キーワードに基づいて、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを判定する対象判定段階と、
前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であると前記対象判定段階で判定した場合、前記格納部に格納されている前記企業識別情報によって識別される前記企業を前記ユーザに通知する通知段階と
を備える、判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、判定装置、プログラム、及び判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、インターネットを介して、企業のM&A(Mergers and Acquisitions)を仲介する情報提供装置が記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2020-038470号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、判定装置が提供される。判定装置は、企業を識別する識別情報である企業識別情報に対応付けて、上記企業の基本情報を示す企業基本情報を格納する格納部を備えてよい。判定装置は、ユーザによって指定され、上記企業が上記ユーザのM&Aの対象であるか否かを判定するために用いられる基本条件を含む基本条件情報を取得する基本条件情報取得部を備えてよい。判定装置は、上記ユーザによって指定され、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であるか否かを判定するために用いられるキーワードを含むキーワード情報を取得するキーワード情報取得部を備えてよい。判定装置は、上記格納部に格納されている上記企業基本情報が上記基本条件を満たすか否かを判定する基本条件判定部を備えてよい。判定装置は、上記企業基本情報が上記基本条件を満たすと上記基本条件判定部が判定した場合、上記キーワードに基づいて、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であるか否かを判定する対象判定部を備えてよい。判定装置は、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であると上記対象判定部が判定した場合、上記企業を上記ユーザに通知する通知部を備えてよい。
【0004】
上記格納部は、上記企業識別情報に対応付けて、上記企業に関するハッシュタグである企業ハッシュタグをさらに格納してよい。上記キーワード情報取得部は、上記キーワードとして、上記ユーザの上記M&Aの対象の条件に関するハッシュタグである条件ハッシュタグを取得してよい。上記対象判定部は、上記企業ハッシュタグ及び上記条件ハッシュタグに基づいて、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であるか否かを判定してよい。上記格納部は、上記企業識別情報に対応付けて、複数の上記企業ハッシュタグを格納してよい。上記キーワード情報取得部は、複数の上記条件ハッシュタグを取得してよい。上記対象判定部は、上記複数の企業ハッシュタグ及び上記複数の条件ハッシュタグに基づいて、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であるか否かを判定してよい。上記対象判定部は、上記複数の条件ハッシュタグのそれぞれの重要度にさらに基づいて、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であるか否かを判定してよい。
【0005】
上記対象判定部は、上記複数の企業ハッシュタグと上記複数の条件ハッシュタグとの一致数が、上記複数の条件ハッシュタグの数に応じたハッシュタグ数閾値より多い場合、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であると判定してよい。上記対象判定部は、上記複数の条件ハッシュタグと上記複数の企業ハッシュタグとの一致数が、上記複数の条件ハッシュタグの数に応じたハッシュタグ数閾値より多く、且つ、上記複数の条件ハッシュタグのうち上記重要度が条件を満たす条件ハッシュタグが上記複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致する場合、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であると判定してよい。上記対象判定部は、上記複数の企業ハッシュタグと上記複数の条件ハッシュタグとの一致の割合が、予め定められたハッシュタグ割合閾値より高い場合、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であると判定してよい。上記対象判定部は、上記複数の条件ハッシュタグと上記複数の企業ハッシュタグとの一致の割合が、予め定められたハッシュタグ割合閾値より高く、且つ、上記複数の条件ハッシュタグのうち上記重要度が条件を満たす条件ハッシュタグが上記複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致する場合、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であると判定してよい。上記通知部は、上記対象判定部によって複数の企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であると判定された場合に、上記複数の条件ハッシュタグのそれぞれの重要度に基づいて、上記複数の企業を上記ユーザに通知してよい。
【0006】
上記キーワード情報取得部は、上記キーワードとして、上記企業に関するWebサイトを解析するために用いられる検索ワードを取得してよい。上記対象判定部は、上記検索ワードを用いて上記企業に関するWebサイトを解析した解析結果に基づいて、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であるか否かを判定してよい。上記キーワード情報取得部は、複数の上記検索ワードを取得してよい。上記対象判定部は、上記複数の検索ワードを用いて上記Webサイトを解析した解析結果及び上記複数の検索ワードのそれぞれの重要度に基づいて、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であるか否かを判定してよい。上記対象判定部は、上記複数の検索ワードを用いて上記Webサイトを解析した解析結果に基づいて、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であるか否かを判定してよい。上記通知部は、上記対象判定部によって複数の企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であると判定された場合に、上記複数の検索ワードのそれぞれの重要度に基づいて、上記複数の企業を上記ユーザに通知してよい。
【0007】
上記対象判定部は、上記企業ハッシュタグ及び上記条件ハッシュタグに基づいて特定した複数の企業のそれぞれが上記ユーザの上記M&Aの対象であるか否かを、上記条件ハッシュタグを用いて上記複数の企業のそれぞれに関するWebサイトを解析した解析結果に基づいて判定してよい。上記通知部は、上記対象判定部によって複数の企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であると判定された場合に、上記条件ハッシュタグを用いて上記複数の企業のそれぞれに関するWebサイトを解析した解析結果に基づいて、上記複数の企業を上記ユーザに通知してよい。上記格納部は、上記キーワードのデータベースであるキーワードデータベースをさらに格納してよい。上記キーワード情報取得部は、上記キーワードデータベースから上記ユーザによって選択されたキーワード、及び、上記ユーザによって新たに定義されたキーワードのうちの少なくとも一方を取得してよい。上記判定装置は、上記キーワード情報取得部によって取得された上記キーワードが上記ユーザによって新たに定義された上記キーワードを含む場合、新たに定義された上記キーワードを上記キーワードデータベースに登録するキーワード登録部をさらに備えてよい。
【0008】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、上記判定装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0009】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される判定方法が提供される。判定方法は、ユーザによって指定され、企業が上記ユーザのM&Aの対象であるか否かを判定するために用いられる基本条件を含む基本条件情報を取得する基本条件情報取得段階を備えてよい。判定方法は、上記ユーザによって指定され、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であるか否かを判定するために用いられるキーワードを含むキーワード情報を取得するキーワード情報取得段階を備えてよい。判定方法は、上記企業を識別する識別情報である企業識別情報に対応付けて上記コンピュータの格納部に格納されている、上記企業の基本情報を示す企業基本情報が、上記基本条件を満たすか否かを判定する基本条件判定段階を備えてよい。判定方法は、上記企業基本情報が上記基本条件を満たすと上記基本条件判定段階で判定した場合、上記キーワードに基づいて、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であるか否かを判定する対象判定段階を備えてよい。判定方法は、上記企業が上記ユーザの上記M&Aの対象であると上記対象判定段階で判定した場合、上記格納部に格納されている上記企業識別情報によって識別される上記企業を上記ユーザに通知する通知段階を備えてよい。
【0010】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】判定装置100、通信端末200、及び通信端末300による処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図3】判定装置100、通信端末200、及び通信端末300による処理の流れの他の一例を概略的に示す。
【
図4】判定装置100、通信端末200、及び通信端末300による処理の流れの他の一例を概略的に示す。
【
図5】判定装置100、通信端末200、及び通信端末300による処理の流れの他の一例を概略的に示す。
【
図6】判定装置100、通信端末200、及び通信端末300による処理の流れの他の一例を概略的に示す。
【
図7】判定装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図8】キーワードデータベースの一例を概略的に示す。
【
図10】判定装置100の処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図11】判定装置100の処理の流れの他の一例を概略的に示す。
【
図12】判定装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0013】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。本実施形態に係るシステム10は、判定装置100を備える。システム10は、複数の通信端末200を備えてよい。システム10は、複数の通信端末300を備えてよい。
【0014】
システム10は、M&Aに貢献する技術を提供する。M&Aはこれまで、クローズドな世界で、買手及び売手の双方でパートナー探しに苦労することがあった。例えば、従来のM&Aプラットフォームでは、買手がM&A業者にM&Aニーズを提供し、M&A業者が買手に対して案件の紹介を行っていたが、ニーズとマッチしない案件が紹介されることがあり、そもそもM&A業者の仲介は、非効率的な面があった。それに対して、本実施形態に係るシステム10は、売手にとっても買手にとっても、最適な相手を効率的に見つけやすいサービスを提供する。
【0015】
システム10の判定装置100は、例えば、複数の売手側の企業から企業に関する企業関連情報を収集する。そして、判定装置100は、買手側の企業から希望条件を取得して、マッチングを行い、希望条件に対応する1又は複数の売手側の企業を特定して、当該買手側の企業に通知する。
【0016】
また、判定装置100は、例えば、複数の買手側の企業から希望条件を収集する。そして、判定装置100は、売手側の企業から企業関連情報を取得して、マッチングを行い、希望条件が企業関連情報に対応する1又は複数の買手側の企業を特定して、当該売手側の企業に通知する。
【0017】
本実施形態に係る判定装置100は、従来と比較してマッチング精度を向上可能な機能を有する。例えば、判定装置100は、ハッシュタグを活用したマッチング機能を有する。ハッシュタグは、文字列及び当該文字列の前に付加されるハッシュ記号「#」で構成される。
【0018】
判定装置100が提供するマッチングサービスにおいて、例えば、売手側の企業は、企業の基本情報を示す企業基本情報と、企業に関するハッシュタグとを含む企業関連情報を判定装置100に登録する。企業基本情報は、例えば、企業の業界、業種、及びM&Aの希望金額を含む。売手側の企業は、例えば、自社が焼肉店である場合に、「#食べ放題」及び「#20代人気」等の、自社の特徴を示すハッシュタグを登録する。買手側の企業は、希望する企業の基本情報を示す基本条件と、希望する企業に関するハッシュタグとを登録する。買手側の企業は、例えば、高級焼肉店を希望している場合に、「#高級店」及び「#A5ランク」等のハッシュタグを登録する。
【0019】
判定装置100は、例えば、基本情報に加えてハッシュタグまで一致した場合に、ニーズマッチと判定する。買手が高級焼肉店を希望し、売手が大衆焼肉店を展開している状況において、基本情報のみによってマッチングをした場合、当該買手と当該売手はマッチすることになる。しかし、ハッシュタグまで含めて判定することによって、当該買手と当該売手をマッチしないようにできる。これにより、マッチングの精度を向上することができる。
【0020】
判定装置100は、一の買手側の企業と、複数の売手側の企業との間でマッチングを行ってよい。これにより、買手側が、望ましい売手を見つけることを適切にサポートすることができる。
【0021】
判定装置100は、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行ってもよい。これにより、売手側が、望ましい買手を見つけることを適切にサポートすることができる。なお、判定装置100は、買手側の企業の企業関連情報をさらに登録して、マッチングに利用してもよい。例えば、売手側は、企業関連情報とともに、売却先として好ましい買手の情報を判定装置100に登録する。具体例として、売手側が焼肉店であり、自社を焼肉店に買収してもらうことを希望している場合、売手側は、買手の情報として焼肉店を登録する。これにより、売手側の企業関連情報が、買手側が希望する条件に対応し、且つ、買手側の企業関連情報が、売手側が希望する条件に対応する企業を、売手側に提示することができる。
【0022】
なお、ここでは、判定装置100がハッシュタグを用いる場合を例に挙げて説明したが、これに限らない。判定装置100は、ハッシュタグ以外のキーワードを用いてもよい。
【0023】
続いて、本実施形態に係るシステム10の構成について説明する。判定装置100は、提供するマッチサービスのユーザから、ユーザの企業に関する企業関連情報を取得して登録する。判定装置100は、例えば、判定装置100のユーザである1又は複数の売手側の企業のユーザ350の通信端末300のそれぞれから、ネットワーク20を介して、売手側の企業に関する企業関連情報を受信する。
【0024】
企業関連情報は、例えば、企業の基本情報を示す企業基本情報を含む。企業基本情報は、例えば、企業の業界を示す業界情報を含む。業界とは、企業を分類するための区分である。業界は、例えば、「外食」や「教育」等の区分を含む。企業基本情報は、例えば、企業の業種を示す業種情報を含む。業種とは、業界毎に分類された企業をさらに分類するための区分である。例えば、業種は、業界「外食」に分類された企業をさらに分類するための、「焼肉」や「寿司」等の区分を含む。例えば、業種は、業界「教育」に分類された企業をさらに分類するための、「学習塾」や「教材」等の区分を含む。企業基本情報は、M&Aの希望金額を示す希望金額情報を含んでもよい。
【0025】
企業関連情報は、例えば、キーワードを含む。企業関連情報は、例えば、複数のキーワードを含む。
【0026】
キーワードは、例えば、ハッシュタグである。キーワードは、文字列のみであってもよい。
【0027】
キーワードの文字列は、例えば、予め定められた文字数より少ない文字列である。キーワードの文字列は、例えば、10文字より少ない文字列である。
【0028】
キーワードは、企業の特徴を表す。キーワードは、例えば、企業の商品の特徴を表す。商品は、例えば、モノである。商品は、サービスであってもよい。キーワードは、例えば、企業のターゲット層の特徴を表す。キーワードは、企業の支持層の特徴を表してもよい。
【0029】
例えば、職種「焼肉」の企業の特徴を表すキーワードは、以下のとおりである。企業の商品の特徴を表すキーワードは、「#A5ランク」、「#食べ放題」、「#高級店」、「#大衆店」、「#客単価1万円」及び「#客単価3千円」等である。企業のターゲット層の特徴を表すキーワードは、「#ファミリー層」及び「#学生層」等である。企業の支持層の特徴を表すキーワードは、「#20代人気」及び「#女性人気」等である。
【0030】
企業関連情報に含まれるキーワードは、自社の特徴を表す。企業関連情報に含まれるキーワードは、例えば、自社の商品の特徴を表す。企業関連情報に含まれるキーワードは、例えば、自社のターゲット層の特徴を表す。企業関連情報に含まれるキーワードは、自社の支持層の特徴を表してもよい。
【0031】
企業関連情報に含まれるキーワードは、例えば、企業に関するハッシュタグである企業ハッシュタグである。企業関連情報に含まれるキーワードは、企業に関するWebサイトを解析するために用いられる検索ワードであってもよい。Webサイトは、例えば、企業のM&A活動を宣伝するPR(Public Relations)サイトである。Webサイトは、企業の公式サイトであってもよい。
【0032】
企業関連情報は、企業の連絡先情報を含んでもよい。連絡先情報は、例えば、電話番号を含む。連絡先情報は、例えば、メールアドレスを含む。連絡先情報は、住所を含んでもよい。
【0033】
判定装置100は、提供するマッチサービスのユーザから、企業がユーザのM&Aの対象であるか否かを判定するために用いられる基本条件を含む基本条件情報を取得して登録する。判定装置100は、例えば、判定装置100のユーザである1又は複数の買手側の企業のユーザ350の通信端末300のそれぞれから、ネットワーク20を介して、基本条件情報を受信する。基本条件は、判定装置100のユーザによって指定される。
【0034】
基本条件は、例えば、希望する企業の基本情報を示す。基本条件は、例えば、希望する企業の業界を示す。基本条件は、例えば、希望する企業の業種を示す。基本条件は、希望する企業のM&Aの希望金額を示してもよい。
【0035】
判定装置100は、判定装置100のユーザから、企業がユーザのM&Aの対象であるか否かを判定するために用いられるキーワードを含むキーワード情報を取得して登録する。判定装置100は、例えば、1又は複数の買手側の企業のユーザ350の通信端末300のそれぞれから、ネットワーク20を介して、キーワード情報を受信する。
【0036】
キーワード情報は、例えば、複数のキーワードを含む。キーワード情報に含まれるキーワードは、判定装置100のユーザによって指定される。
【0037】
キーワード情報に含まれるキーワードは、例えば、希望する企業の特徴を表す。キーワード情報に含まれるキーワードは、例えば、希望する企業の商品の特徴を表す。キーワード情報に含まれるキーワードは、例えば、希望する企業のターゲット層の特徴を表す。キーワード情報に含まれるキーワードは、希望する企業の支持層の特徴を表してもよい。
【0038】
キーワード情報に含まれるキーワードは、例えば、判定装置100のユーザのM&Aの対象の条件に関するハッシュタグである条件ハッシュタグである。キーワード情報に含まれるキーワードは、企業に関するWebサイトを解析するために用いられる検索ワードであってもよい。
【0039】
判定装置100は、企業に関する企業関連情報に含まれる企業基本情報が基本条件情報に含まれる基本条件を満たすか否かを判定する。判定装置100は、例えば、一の買手側の企業と、複数の売手側の企業との間でマッチングを行う場合、複数の売手側の企業のユーザ350のそれぞれから取得した企業関連情報に含まれる企業基本情報が買手側の企業のユーザ250から取得した基本条件情報に含まれる基本条件を満たすか否かを判定する。判定装置100は、例えば、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行う場合、売手側の企業のユーザ350から取得した企業関連情報に含まれる企業基本情報が複数の買手側の企業のユーザ250のそれぞれから取得した基本条件情報に含まれる基本条件を満たすか否かを判定する。
【0040】
判定装置100は、買手側の企業のユーザ250から取得したキーワード情報に含まれるキーワードに基づいて、企業関連情報に含まれる企業基本情報が基本条件情報に含まれる基本条件を満たす売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。判定装置100は、例えば、一の買手側の企業と、複数の売手側の企業との間でマッチングを行う場合、買手側の企業のユーザ250から取得したキーワード情報に含まれるキーワードに基づいて、買手側の企業のユーザ250から取得した基本条件情報に含まれる基本条件を満たす1又は複数の売手側の企業のそれぞれが買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。判定装置100は、例えば、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行う場合、基本条件が満たされていると判定された1又は複数の買手側の企業の250のそれぞれから取得したキーワード情報に含まれるキーワードに基づいて、売手側の企業が当該1又は複数の買手側の企業のユーザ250のそれぞれのM&Aの対象であるか否かを判定する。
【0041】
判定装置100は、例えば、企業関連情報に含まれる企業ハッシュタグ及びキーワード情報に含まれる条件ハッシュタグに基づいて、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。判定装置100は、キーワード情報に含まれる検索ワードを用いて企業に関するWebサイトを解析した解析結果に基づいて、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定してもよい。
【0042】
判定装置100は、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かの判定結果を、判定装置100のユーザに通知する。判定装置100は、例えば、一の買手側の企業と、複数の売手側の企業との間でマッチングを行う場合、判定結果を買手側の企業のユーザ250に通知する。判定装置100は、例えば、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行う場合、判定結果を売手側の企業のユーザ350に通知する。
【0043】
ネットワーク20は、例えば、インターネットを含む。ネットワーク20は、通信事業者によって提供される移動体通信ネットワークを含んでもよい。移動体通信ネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信システム、5G(5th Generation)通信システム、3G(3rd Generation)通信システム、及び6G(6th Generation)通信システム以降の通信システムのいずれに準拠していてもよい。
【0044】
通信端末200及び通信端末300は、ネットワーク20を介して判定装置100と通信することができれば、どのような端末であってもよい。通信端末200及び通信端末300は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末である。通信端末200及び通信端末300は、PC(Personal Computer)であってもよい。
【0045】
図2は、判定装置100、通信端末200、及び通信端末300による処理の流れの一例を概略的に示す。
図2では、一の買手側の企業と、複数の売手側の企業との間でマッチングを行う場合を説明する。
【0046】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102において、複数の売手側の企業のそれぞれのユーザ350の通信端末300は、判定装置100に企業関連情報を送信する。企業関連情報は、例えば、企業ハッシュタグを含む。判定装置100は、受信した企業関連情報を、送信元の企業の企業識別情報に対応付けて登録する。企業識別情報は、企業を識別可能な任意の識別情報であってよい。
【0047】
S104において、買手側の企業のユーザ250の通信端末200は、判定装置100に基本条件情報及びキーワード情報を送信する。キーワード情報は、例えば、条件ハッシュタグを含む。判定装置100は、受信した基本条件情報及びキーワード情報を、送信元の企業の企業識別情報に対応付けて登録する。
【0048】
S106において、判定装置100は、S102で受信した複数の売手側の企業のそれぞれに関する企業関連情報に含まれる企業基本情報がS104で受信した基本条件情報に含まれる基本条件を満たすか否かを判定する。ここでは、複数の売手側の企業の企業基本情報が基本条件を満たすと判定装置100が判定したものとして説明を続ける。
【0049】
S108において、判定装置100は、S104で受信したキーワード情報に含まれる条件ハッシュタグ、及び、S106で企業基本情報が基本条件を満たすと判定した複数の売手側の企業のそれぞれからS102で受信した企業関連情報に含まれる企業ハッシュタグに基づいて、当該複数の売手側の企業のそれぞれが買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。ここでは、複数の売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定装置100が判定したものとして説明を続ける。
【0050】
S110において、判定装置100は、マッチングの結果として、S108で買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定した複数の売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250の通信端末200に通知する。その後、通信端末200を用いて判定装置100からの通知を確認した買手側の企業のユーザ250は、当該複数の売手側の企業の中から、実際に買収の交渉を行う売手側の企業を選択する。
【0051】
図3は、判定装置100、通信端末200、及び通信端末300による処理の流れの他の一例を概略的に示す。
図3では、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行う場合を説明する。
【0052】
S202において、複数の買手側の企業のそれぞれのユーザ250の通信端末200は、判定装置100に基本条件情報及びキーワード情報を送信する。キーワード情報は、例えば、条件ハッシュタグを含む。判定装置100は、受信した基本条件情報及びキーワード情報を、送信元の企業の企業識別情報に対応付けて登録する。
【0053】
S204において、売手側の企業のユーザ350の通信端末300は、判定装置100に企業関連情報を送信する。企業関連情報は、例えば、企業ハッシュタグを含む。判定装置100は、受信した企業関連情報を、送信元の企業の企業識別情報に対応付けて登録する。
【0054】
S206において、判定装置100は、S204で受信した企業関連情報に含まれる企業基本情報がS202で複数の買手側の企業のそれぞれから受信した基本条件情報に含まれる基本条件を満たすか否かを判定する。ここでは、企業基本情報が複数の買手側の企業のそれぞれの基本条件を満たすと判定装置100が判定したものとして説明を続ける。
【0055】
S208において、判定装置100は、S206で基本条件が満たされていると判定した複数の買手側の企業のそれぞれからS202で受信したキーワード情報に含まれる条件ハッシュタグ、及び、S204で受信した企業関連情報に含まれる企業ハッシュタグに基づいて、売手側の企業が当該複数の買手側の企業のそれぞれの企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。ここでは、売手側の企業が複数の買手側の企業のそれぞれのユーザ250のM&Aの対象であると判定装置100が判定したものとして説明を続ける。
【0056】
S210において、判定装置100は、マッチングの結果として、S208で売手側の企業をM&Aの対象とすると判定した複数の買手側の企業を、売手側の企業のユーザ350の通信端末300に通知する。その後、通信端末300を用いて判定装置100からの通知を確認した売手側の企業のユーザ350は、当該複数の買手側の企業の中から、実際に売却の交渉を行う買手側の企業を選択する。
【0057】
図4は、判定装置100、通信端末200、及び通信端末300による処理の流れの他の一例を概略的に示す。
図4では、一の買手側の企業と、複数の売手側の企業との間でマッチングを行う場合を説明する。
【0058】
S302において、複数の売手側の企業のそれぞれのユーザ350の通信端末300は、判定装置100に企業関連情報を送信する。判定装置100は、受信した企業関連情報を、送信元の企業の企業識別情報に対応付けて登録する。
【0059】
S304において、買手側の企業のユーザ250の通信端末200は、判定装置100に基本条件情報及びキーワード情報を送信する。キーワード情報は、売手側の企業に関するWebサイトを解析するために用いられる検索ワードを含む。判定装置100は、受信した基本条件情報及びキーワード情報を、送信元の企業の企業識別情報に対応付けて登録する。
【0060】
S306において、判定装置100は、S302で受信した複数の売手側の企業のそれぞれに関する企業関連情報に含まれる企業基本情報がS304で受信した基本条件情報に含まれる基本条件を満たすか否かを判定する。ここでは、複数の売手側の企業の企業基本情報が基本条件を満たすと判定装置100が判定したものとして説明を続ける。
【0061】
S308において、判定装置100は、S304で受信したキーワード情報に含まれる検索ワードを用いて、S306で企業基本情報が基本条件を満たすと判定した複数の売手側の企業のそれぞれに関するWebサイトを解析する。S310において、判定装置100は、S308の解析結果に基づいて、S306で企業基本情報が基本条件を満たすと判定した複数の売手側の企業のそれぞれが買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。ここでは、複数の売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定装置100が判定したものとして説明を続ける。
【0062】
S312において、判定装置100は、マッチングの結果として、S310で買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定した複数の売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250の通信端末200に通知する。その後、通信端末200を用いて判定装置100からの通知を確認した買手側の企業のユーザ250は、当該複数の売手側の企業の中から、実際に買収の交渉を行う売手側の企業を選択する。
【0063】
図5は、判定装置100、通信端末200、及び通信端末300による処理の流れの他の一例を概略的に示す。
図5では、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行う場合を説明する。
【0064】
S402において、複数の買手側の企業のそれぞれのユーザ250の通信端末200は、判定装置100に基本条件情報を送信する。判定装置100は、受信した基本条件情報を、送信元の企業の企業識別情報に対応付けて登録する。
【0065】
S404において、売手側の企業のユーザ350の通信端末300は、判定装置100に企業関連情報を送信する。企業関連情報は、例えば、買手側の企業に関するWebサイトを解析するために用いられる検索ワードを含む。判定装置100は、受信した企業関連情報を、送信元の企業の企業識別情報に対応付けて登録する。
【0066】
S406において、判定装置100は、S404で受信した企業関連情報に含まれる企業基本情報がS402で複数の買手側の企業のそれぞれから受信した基本条件情報に含まれる基本条件を満たすか否かを判定する。ここでは、企業基本情報が複数の買手側の企業のそれぞれの基本条件を満たすと判定装置100が判定したものとして説明を続ける。
【0067】
S408において、判定装置100は、S404で受信した企業関連情報に含まれる検索ワードを用いて、S406で基本条件が満たされていると判定した複数の買手側の企業のそれぞれに関するWebサイトを解析する。S410において、判定装置100は、S408の解析結果に基づいて、売手側の企業がS406で基本条件が満たされていると判定した複数の買手側の企業のそれぞれのユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。ここでは、売手側の企業が複数の買手側の企業のそれぞれのユーザ250のM&Aの対象であると判定装置100が判定したものとして説明を続ける。
【0068】
S412において、判定装置100は、マッチングの結果として、S410で売手側の企業をM&Aの対象とすると判定した複数の買手側の企業を、売手側の企業のユーザ350の通信端末300に通知する。その後、通信端末300を用いて判定装置100からの通知を確認した売手側の企業のユーザ350は、当該複数の買手側の企業の中から、実際に売却の交渉を行う買手側の企業を選択する。
【0069】
図6は、判定装置100、通信端末200、及び通信端末300による処理の流れの他の一例を概略的に示す。
図6では、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行う場合を説明する。
【0070】
S502において、複数の買手側の企業のそれぞれのユーザ250の通信端末200は、判定装置100に、基本条件情報及びキーワード情報を送信する。キーワード情報は、例えば、売手側の企業に関するWebサイトを解析するために用いられる検索ワードを含む。判定装置100は、受信した基本条件情報及びキーワード情報を、送信元の企業識別情報に対応付けて登録する。
【0071】
S504において、売手側の企業のユーザ350の通信端末300は、判定装置100に企業関連情報を送信する。判定装置100は、受信した企業関連情報を、送信元の企業の企業識別情報に対応付けて登録する。
【0072】
S506において、判定装置100は、S504で受信した企業関連情報に含まれる企業基本情報がS502で複数の買手側の企業のそれぞれから受信した基本条件情報に含まれる基本条件を満たすか否かを判定する。ここでは、企業基本情報が複数の買手側の企業のそれぞれの基本条件を満たすと判定装置100が判定したものとして説明を続ける。
【0073】
S508において、判定装置100は、S506で基本条件が満たされていると判定した複数の買手側の企業のそれぞれからS502で受信したキーワード情報に含まれる検索ワードを用いて、売手側の企業に関するWebサイトを解析する。S510において、判定装置100は、S508の解析結果に基づいて、売手側の企業がS506で基本条件が満たされていると判定した複数の買手側の企業のそれぞれのユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。ここでは、売手側の企業が複数の買手側の企業のそれぞれのユーザ250のM&Aの対象であると判定装置100が判定したものとして説明を続ける。
【0074】
S512において、判定装置100は、マッチングの結果として、S510で売手側の企業をM&Aの対象とすると判定した複数の買手側の企業を、売手側の企業のユーザ350の通信端末300に通知する。その後、通信端末300を用いて判定装置100からの通知を確認した売手側の企業のユーザ350は、当該複数の買手側の企業の中から、実際に売却の交渉を行う買手側の企業を選択する。
【0075】
図7は、判定装置100の機能構成の一例を概略的に示す。判定装置100は、格納部102、企業関連情報取得部104、基本条件情報取得部106、基本条件判定部108、キーワード情報取得部110、キーワード登録部112、対象判定部114、Webサイト解析部116、通知部118、閾値設定部120、M&A交渉結果取得部122、及び重要度設定部124を備える。なお、判定装置100がこれらの全ての構成を含むことは必須とは限らない。
【0076】
格納部102は、各種情報を格納する。格納部102は、例えば、キーワードのデータベースであるキーワードデータベースを格納する。
【0077】
キーワードデータベースは、複数のキーワードを登録する。キーワードデータベースは、業界毎にキーワードを登録してもよい。キーワードデータベースは、業種毎にキーワードを登録してもよい。
【0078】
企業関連情報取得部104は、売手側の企業のユーザ350から企業関連情報を取得する。企業関連情報取得部104は、取得した企業関連情報を、送信元の企業の企業識別情報に対応付けて格納部102に格納する。
【0079】
企業関連情報取得部104は、例えば、売手側の企業のユーザ350の通信端末300からネットワーク20を介して企業関連情報を受信することによって、企業関連情報を取得する。企業関連情報取得部104は、判定装置100が備える入力デバイスを用いて売手側の企業のユーザ350による企業関連情報の入力を受け付けることによって、企業関連情報を取得してもよい。
【0080】
企業関連情報に含まれるキーワードは、例えば、格納部102に格納されているキーワードデータベースから売手側の企業のユーザ350によって選択されたキーワードを含む。例えば、企業関連情報取得部104は、売手側の企業のユーザ350からの要求に応じて、格納部102に格納されているキーワードデータベースを売手側の企業のユーザ350に提供する。企業関連情報に含まれる企業に関するキーワードは、売手側の企業のユーザ350によって新たに定義されたキーワードを含んでもよい。
【0081】
基本条件情報取得部106は、買手側の企業のユーザ250から基本条件を含む基本条件情報を取得する。基本条件情報取得部106は、取得した基本条件情報を、送信元の企業の企業識別情報に対応付けて格納部102に格納する。
【0082】
基本条件情報取得部106は、例えば、買手側の企業のユーザ250の通信端末200からネットワーク20を介して基本条件情報を受信することによって、基本条件情報を取得する。基本条件情報取得部106は、判定装置100が備える入力デバイスを用いて買手側の企業のユーザ250による基本条件情報の入力を受け付けることによって、基本条件情報を取得してもよい。
【0083】
基本条件判定部108は、格納部102に格納されている企業関連情報に含まれる企業基本情報が基本条件情報取得部106によって取得された基本条件情報に含まれる基本条件を満たすか否かを判定する。基本条件判定部108は、例えば、一の買手側の企業と、複数の売手側の企業との間でマッチングを行う場合、複数の売手側の企業のそれぞれに関する企業基本情報が買手側の企業のユーザ250から取得した基本条件を満たすか否かを判定する。基本条件判定部108は、例えば、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行う場合、売手側の企業に関する企業基本情報が複数の買手側の企業のユーザ250のそれぞれから取得した基本条件を満たすか否かを判定する。
【0084】
基本条件は、例えば、企業関連情報に含まれる業界情報によって示される業界が基本条件によって示される業界と一致していることを含む。基本条件は、例えば、企業関連情報に含まれる業種情報によって示される業種が基本条件によって示される業種と一致していることを含む。基本条件は、企業関連情報に含まれる希望金額情報によって示されるM&Aの希望金額が基本条件によって示されるM&Aの希望金額以下であることを含んでもよい。
【0085】
キーワード情報取得部110は、買手側の企業のユーザ250からキーワードを含むキーワード情報を取得する。キーワード情報取得部110は、取得したキーワード情報を、送信元の企業の企業識別情報に対応付けて格納部102に格納する。
【0086】
キーワード情報取得部110は、例えば、買手側の企業のユーザ250の通信端末200からネットワーク20を介してキーワード情報を受信することによって、キーワード情報を取得する。キーワード情報取得部110は、判定装置100が備える入力デバイスを用いて買手側の企業のユーザ250によるキーワード情報の入力を受け付けることによって、キーワード情報を取得してもよい。
【0087】
キーワード情報に含まれるキーワードは、例えば、格納部102に格納されているキーワードデータベースから買手側の企業のユーザ250によって選択されたキーワードを含む。例えば、キーワード情報取得部110は、買手側の企業のユーザ250からの要求に応じて、格納部102に格納されているキーワードデータベースを買手側の企業のユーザ250に提供する。キーワード情報に含まれるキーワードは、買手側の企業のユーザ250によって新たに定義されたキーワードを含んでもよい。
【0088】
キーワード登録部112は、キーワードを格納部102に格納されているキーワードデータベースに登録する。キーワード登録部112は、例えば、判定装置100の管理者等が判定装置100の入力デバイスを用いて入力したキーワードをキーワードデータベースに登録する。
【0089】
キーワード登録部112は、例えば、企業関連情報取得部104が取得した企業関連情報に含まれるキーワードをキーワードデータベースに登録する。キーワード登録部112は、例えば、企業関連情報に含まれるキーワードが売手側の企業のユーザ350によって新たに定義されたキーワードを含む場合、売手側の企業のユーザ350によって新たに定義されたキーワードをキーワードデータベースに登録する。
【0090】
例えば、キーワード登録部112は、企業関連情報取得部104が取得した企業関連情報に含まれるキーワードがキーワードデータベースに登録されているかを照合する。キーワード登録部112は、例えば、企業関連情報に含まれる業界情報又は業種情報から企業関連情報に含まれるキーワードの業界又は業種を特定し、企業関連情報に含まれるキーワードが特定した業界又は業種でキーワードデータベースに登録されているかを照合する。キーワード登録部112は、企業関連情報に含まれるキーワードがキーワードデータベースに登録されていない場合、企業関連情報に含まれるキーワードが売手側の企業のユーザ350によって新たに定義されたキーワードであると判定する。
【0091】
キーワード登録部112は、例えば、キーワード情報取得部110が取得したキーワード情報に含まれるキーワードをキーワードデータベースに登録する。キーワード登録部112は、例えば、キーワード情報に含まれるキーワードが買手側の企業のユーザ250によって新たに定義されたキーワードを含む場合、買手側の企業のユーザ250によって新たに定義されたキーワードをキーワードデータベースに登録する。
【0092】
例えば、キーワード登録部112は、キーワード情報取得部110が取得したキーワード情報に含まれるキーワードがキーワードデータベースに登録されているかを照合する。キーワード登録部112は、例えば、基本条件情報取得部106が取得した基本条件情報に含まれる業界情報又は業種情報からキーワード情報に含まれるキーワードの業界又は業種を特定し、キーワード情報に含まれるキーワードが特定した業界又は業種でキーワードデータベースに登録されているかを照合する。キーワード登録部112は、キーワード情報に含まれるキーワードがキーワードデータベースに登録されていない場合、キーワード情報に含まれるキーワードが買手側の企業のユーザ250によって新たに定義されたキーワードであると判定する。
【0093】
対象判定部114は、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。対象判定部114は、例えば、格納部102に格納されている企業関連情報に含まれる企業基本情報が基本条件情報取得部106によって取得された基本条件情報に含まれる基本条件を満たすと基本条件判定部108が判定した場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のユーザのM&Aの対象であるか否かを判定する。対象判定部114は、判定結果を判定装置100のユーザの企業を識別する企業識別情報に対応付けて格納部102に格納する。
【0094】
対象判定部114は、例えば、キーワード情報取得部110が取得したキーワード情報に含まれるキーワードに基づいて、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のユーザのM&Aの対象であるか否かを判定する。対象判定部114は、格納部102に格納されている企業関連情報に含まれるキーワードに基づいて、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のユーザのM&Aの対象であるか否かを判定してもよい。
【0095】
対象判定部114は、例えば、一の買手側の企業と、複数の売手側の企業との間でマッチングを行う場合、買手側の企業のユーザ250から取得したキーワードに基づいて、買手側の企業のユーザ250から取得した基本条件を満たす1又は複数の売手側の企業のそれぞれが買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。対象判定部114は、例えば、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行う場合、基本条件が満たされていると判定された1又は複数の買手側の企業のユーザ250のそれぞれから取得したキーワードに基づいて、売手側の企業が当該1又は複数の買手側の企業のユーザ250のそれぞれのM&Aの対象であるか否かを判定する。
【0096】
対象判定部114は、例えば、企業関連情報に含まれる企業ハッシュタグ及びキーワード情報に含まれる条件ハッシュタグに基づいて、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。対象判定部114は、例えば、企業ハッシュタグが条件ハッシュタグと一致する場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。
【0097】
対象判定部114は、例えば、企業ハッシュタグが条件ハッシュタグと完全に同一である場合にのみ、企業ハッシュタグが条件ハッシュタグと一致すると判定する。この場合、例えば、条件ハッシュタグが「#食べ放題」である場合に、対象判定部114は、企業ハッシュタグ「#食べ放題」のみが条件ハッシュタグ「#食べ放題」と一致すると判定する。一方で、対象判定部114は、条件ハッシュタグ「#食べ放題」と同義語である企業ハッシュタグ「#バイキング」が条件ハッシュタグ「#食べ放題」と一致しないと判定する。
【0098】
対象判定部114は、企業ハッシュタグが条件ハッシュタグと完全に同一である場合だけでなく、企業ハッシュタグが条件ハッシュタグの同義語である場合にも、企業ハッシュタグが条件ハッシュタグと一致すると判定してもよい。この場合、例えば、条件ハッシュタグが「#食べ放題」である場合に、対象判定部114は、企業ハッシュタグ「#食べ放題」及び企業ハッシュタグ「#バイキング」の両方が条件ハッシュタグ「#食べ放題」と一致すると判定する。
【0099】
対象判定部114は、例えば、用語を意味等で分類したシソーラス辞書を用いて、企業ハッシュタグが条件ハッシュタグの同義語であるか否かを判定する。対象判定部114は、例えば、外部装置から取得したシソーラス辞書を用いる。対象判定部114は、例えば、格納部102に予め格納されているシソーラス辞書を用いてもよい。
【0100】
対象判定部114は、例えば、複数の企業ハッシュタグ及び複数の条件ハッシュタグに基づいて、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。対象判定部114は、例えば、複数の企業ハッシュタグと複数の条件ハッシュタグとの一致数が、複数の条件ハッシュタグの数に応じたハッシュタグ数閾値より多い場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。ハッシュタグ数閾値は、例えば、条件ハッシュタグの数が多いほど大きい値である。対象判定部114は、複数の企業ハッシュタグと複数の条件ハッシュタグとの一致の割合が、予め定められたハッシュタグ割合閾値より高い場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定してもよい。
【0101】
対象判定部114は、例えば、複数の条件ハッシュタグのそれぞれの重要度にさらに基づいて、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。条件ハッシュタグの重要度は、例えば、キーワード情報に含まれる。条件ハッシュタグの重要度は、例えば、買手側の企業のユーザ250によって指定される。
【0102】
対象判定部114は、例えば、複数の条件ハッシュタグと複数の企業ハッシュタグとの一致数が、複数の条件ハッシュタグの数に応じたハッシュタグ数閾値より多く、且つ、複数の条件ハッシュタグのうち重要度が条件を満たす条件ハッシュタグが複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致する場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。対象判定部114は、複数の条件ハッシュタグと複数の企業ハッシュタグとの一致の割合が、予め定められたハッシュタグ割合閾値より高く、且つ、複数の条件ハッシュタグのうち重要度が条件を満たす条件ハッシュタグが複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致する場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定してもよい。当該条件は、例えば、条件ハッシュタグの重要度が予め定められた重要度以上であることである。
【0103】
Webサイト解析部116は、企業に関するWebサイトを解析する。Webサイト解析部116は、例えば、格納部102に格納されている企業関連情報に含まれる企業基本情報が基本条件情報取得部106によって取得された基本条件情報に含まれる基本条件を満たすと基本条件判定部108が判定した場合、Webサイトを解析する。
【0104】
Webサイト解析部116は、例えば、キーワード情報取得部110が取得したキーワード情報に含まれる1又は複数の検索ワードに基づいて、売手側の企業に関するWebサイトを解析する。Webサイト解析部116は、企業関連情報取得部104が取得した企業に関する企業関連情報に含まれる1又複数は検索ワードに基づいて、買手側の企業に関するWebサイトを解析してもよい。
【0105】
Webサイト解析部116は、例えば、検索ワードが企業に関するWebサイト内に出現する出現回数を解析する。Webサイト解析部116は、検索ワードが企業に関するWebサイト内に出現する出現頻度を解析してもよい。
【0106】
対象判定部114は、例えば、Webサイト解析部116が検索ワードを用いてWebサイトを解析した解析結果に基づいて、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。対象判定部114は、例えば、検索ワードがWebサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多い場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。対象判定部114は、検索ワードがWebサイト内に出現する出現頻度が予め定められた出現頻度より高い場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定してもよい。
【0107】
対象判定部114は、例えば、Webサイト解析部116が複数の検索ワードを用いてWebサイトを解析した解析結果に基づいて、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。対象判定部114は、例えば、Webサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多い検索ワードの数が複数の検索ワードの数に応じた検索ワード数閾値より多い場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。対象判定部114は、例えば、Webサイト内に出現する出現頻度が予め定められた出現頻度より高い検索ワードの数が複数の検索ワードの数に応じた検索ワード数閾値より多い場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。
【0108】
対象判定部114は、例えば、Webサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多い検索ワードの割合が予め定められた検索ワード割合閾値より高い場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。対象判定部114は、Webサイト内に出現する出現頻度が予め定められた出現頻度より高い検索ワードの割合が予め定められた検索ワード割合閾値より高い場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定してもよい。
【0109】
対象判定部114は、例えば、複数の検索ワードを用いてWebサイトを解析した解析結果及び複数の検索ワードのそれぞれの重要度に基づいて、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。検索ワードの重要度は、例えば、検索ワードを含むキーワード情報に含まれる。検索ワードの重要度は、検索ワードを含む企業関連情報に含まれてもよい。検索ワードの重要度は、例えば、判定装置100のユーザによって指定される。
【0110】
対象判定部114は、例えば、Webサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多い検索ワードの数が複数の検索ワードの数に応じた検索ワード数閾値より多く、且つ、複数の検索ワードのうち重要度が条件を満たす検索ワードの出現回数が予め定められた出現回数より多い場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。対象判定部114は、例えば、Webサイト内に出現する出現頻度が予め定められた出現頻度より高い検索ワードの数が複数の検索ワードの数に応じた検索ワード数閾値より多く、且つ、複数の検索ワードのうち重要度が条件を満たす検索ワードの出現頻度が予め定められた出現回数より高い場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。
【0111】
対象判定部114は、例えば、Webサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多い検索ワードの割合が予め定められた検索ワード割合閾値より高く、且つ、複数の検索ワードのうち重要度が条件を満たす検索ワードの出現回数が予め定められた出現回数より多い場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。対象判定部114は、Webサイト内に出現する出現頻度が予め定められた出現頻度より高い検索ワードの割合が予め定められた検索ワード割合閾値より高く、且つ、複数の検索ワードのうち重要度が条件を満たす検索ワードの出現頻度が予め定められた出現回数より高い場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定してもよい。当該条件は、例えば、検索ワードの重要度が予め定められた重要度以上であることである。
【0112】
対象判定部114は、例えば、複数の売手側の企業のそれぞれに関する企業関連情報に含まれる企業ハッシュタグ、キーワード情報に含まれる条件ハッシュタグ、及びWebサイト解析部116によるWebサイトの解析結果に基づいて、複数の売手側の企業のそれぞれが買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを判定する。対象判定部114は、例えば、企業ハッシュタグ及び条件ハッシュタグに基づいて特定した複数の売手側の企業のそれぞれが買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であるか否かを、条件ハッシュタグを用いて特定した複数の売手側の企業のそれぞれに関するWebサイトを解析した解析結果に基づいて判定する。対象判定部114は、例えば、条件ハッシュタグのハッシュ記号「#」の後ろの文字列を検索ワードとして用いて、特定した複数の企業のそれぞれに関するWebサイトを解析する。
【0113】
対象判定部114は、例えば、企業ハッシュタグ及び条件ハッシュタグに基づいて特定した複数の売手側の企業のうち、検索ワードがWebサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多い売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。対象判定部114は、企業ハッシュタグ及び条件ハッシュタグに基づいて特定した複数の売手側の企業のうち、検索ワードがWebサイト内に出現する出現頻度が予め定められた出現頻度より高い企業を、買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定してもよい。
【0114】
通知部118は、対象判定部114による判定結果を判定装置100のユーザに通知する。通知部118は、例えば、ネットワーク20に介して判定装置100のユーザの通信端末に通知することによって、対象判定部114による判定結果を判定装置100のユーザに通知する。
【0115】
通知部118は、例えば、一の買手側の企業と、複数の売手側の企業との間でマッチングを行う場合、対象判定部114による判定結果を買手側の企業のユーザ250に通知する。通知部118は、例えば、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると対象判定部114が判定した場合、当該売手側の企業を買手側の企業のユーザ250に通知する。
【0116】
通知部118は、例えば、複数の企業ハッシュタグと複数の条件ハッシュタグとの一致数が、複数の条件ハッシュタグの数に応じたハッシュタグ数閾値より多いと判定したことによって、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると対象判定部114が判定した場合、当該売手側の企業を買手側の企業のユーザ250に通知する。例えば、ハッシュタグ数閾値が2である場合、通知部118は、複数の企業ハッシュタグと複数の条件ハッシュタグとの一致数が3以上の売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250の「ベストマッチング」の企業として買手側の企業のユーザ250に通知する。通知部118は、買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると対象判定部114によって判定された売手側の企業のうち、複数の企業ハッシュタグと複数の条件ハッシュタグとの一致数がハッシュタグ数閾値より大きな値である、予め定められたベストマッチング数閾値より大きい売り手側の企業を、買手側の企業のユーザ250の「ベストマッチング」の企業として買手側の企業のユーザ250に通知してもよい。
【0117】
通知部118は、例えば、複数の企業ハッシュタグと複数の条件ハッシュタグとの一致の割合が、ハッシュタグ割合閾値より高いか否かを判定することによって、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると対象判定部114が判定した場合、当該売手側の企業を買手側の企業のユーザ250に通知する。例えば、ハッシュタグ割合閾値が70%である場合、通知部118は、複数の企業ハッシュタグと複数の条件ハッシュタグとの一致の割合が70%より高い売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250の「ベストマッチング」の企業として買手側の企業のユーザ250に通知する。通知部118は、買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると対象判定部114によって判定された売手側の企業のうち、複数の企業ハッシュタグと複数の条件ハッシュタグとの一致の割合がハッシュタグ割合閾値より大きな値である、予め定められたベストマッチング割合閾値より大きい売り手側の企業を、買手側の企業のユーザ250の「ベストマッチング」の企業として買手側の企業のユーザ250に通知してもよい。
【0118】
通知部118は、例えば、対象判定部114によって複数の売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定された場合に、複数の条件ハッシュタグのそれぞれの重要度に基づいて、当該複数の売手側の企業を買手側の企業のユーザ250に通知する。通知部118は、例えば、当該複数の売手側の企業のうち、重要度の高い条件ハッシュタグと一致している企業ハッシュタグの数が多い売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250に優先的に通知する。
【0119】
通知部118は、例えば、対象判定部114によって複数の売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定された場合に、複数の検索ワードのそれぞれの重要度に基づいて、当該複数の売手側の企業を買手側の企業のユーザ250に通知する。通知部118は、例えば、当該複数の売手側の企業のうち、Webサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多く、且つ、重要度の高い検索ワードの数が多い売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250に優先的に通知する。通知部118は、当該複数の売手側の企業のうち、Webサイト内に出現する出現頻度が予め定められた出現頻度より高く、且つ、重要度の高い検索ワードの数が多い売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250に優先的に通知してもよい。
【0120】
通知部118は、例えば、複数の売手側の企業のそれぞれに関する企業関連情報に含まれる企業ハッシュタグ及びキーワード情報に含まれる条件ハッシュタグに基づく対象判定部114による判定結果、並びに、Webサイト解析部116によるWebサイトの解析結果に基づいて、対象判定部114による判定結果を買手側の企業のユーザ250に通知する。通知部118は、例えば、対象判定部114によって複数の売手側の企業が買手側の企業のM&Aの対象であると判定された場合に、条件ハッシュタグを用いて当該複数の売手側の企業のそれぞれに関するWebサイトを解析した解析結果に基づいて、当該複数の売手側の企業を買手側の企業のユーザ250に通知する。
【0121】
通知部118は、例えば、対象判定部114によって買手側の企業のM&Aの対象であると判定された複数の売手側の企業のうち、検索ワードがWebサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多い売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250に優先的に通知する。通知部118は、対象判定部114によって買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定された複数の売手側の企業のうち、検索ワードが企業に関するWebサイト内に出現する出現頻度が予め定められた出現頻度より高い売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250に優先的に通知してもよい。
【0122】
通知部118は、例えば、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行う場合、対象判定部114による判定結果を売手側の企業のユーザ350に通知する。通知部118は、例えば、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると対象判定部114が判定した場合、売手側の企業をM&Aの対象とする買手側の企業を売手側の企業のユーザ350に通知する。
【0123】
閾値設定部120は、閾値を設定する。閾値設定部120は、例えば、ハッシュタグ数閾値を設定する。閾値設定部120は、例えば、ハッシュタグ割合閾値を設定する。閾値設定部120は、例えば、検索ワード数閾値を設定する。閾値設定部120は、検索ワード割合閾値を設定してもよい。閾値設定部120は、設定した閾値を格納部102に格納する。対象判定部114は、例えば、閾値設定部120が設定した閾値を用いて、企業が判定装置100のユーザのM&Aの対象であるか否かを判定する。
【0124】
閾値設定部120は、例えば、基本条件判定部108の判定結果に応じて、閾値を設定する。閾値設定部120は、例えば、企業基本情報が基本条件を満たすと基本条件判定部108が判定した企業の数が多いほど値が大きくなるように、閾値を設定する。
【0125】
閾値設定部120は、条件ハッシュタグの数に応じて、ハッシュタグ数閾値を設定する。閾値設定部120は、例えば、キーワード情報取得部110が取得したキーワード情報に含まれる条件ハッシュタグの数が多いほど値が大きくなるように、ハッシュタグ数閾値を設定する。
【0126】
閾値設定部120は、検索ワードの数に応じて、検索ワード数閾値を設定する。閾値設定部120は、例えば、キーワード情報取得部110が取得したキーワード情報に含まれる検索ワードの数が多いほど値が大きくなるように、検索ワード数閾値を設定する。閾値設定部120は、企業関連情報取得部104が取得した企業関連情報に含まれる検索ワードの数が多いほど値が大きくなるように、検索ワード数閾値を設定してもよい。
【0127】
M&A交渉結果取得部122は、判定装置100のユーザのM&Aの交渉結果を取得する。M&A交渉結果取得部122は、例えば、判定装置100のユーザの通信端末からネットワーク20を介してM&Aの交渉結果を受信することによって、M&Aの交渉結果を取得する。基本条件情報取得部106は、判定装置100が備える入力デバイスを用いて判定装置100のユーザによるM&Aの交渉結果の入力を受け付けることによって、M&Aの交渉結果を取得してもよい。対象判定部114は、取得したM&Aの交渉結果を判定装置100のユーザの企業識別情報に対応付けて格納部102に格納する。
【0128】
重要度設定部124は、重要度を設定する。重要度設定部124は、例えば、条件ハッシュタグの重要度を設定する。重要度設定部124は、検索ワードの重要度を設定してもよい。重要度設定部124は、設定した重要度を格納部102に格納する。
【0129】
重要度設定部124は、例えば、対象判定部114の判定結果及び格納部102に格納されているM&Aの交渉結果に基づいて、条件ハッシュタグの重要度を設定する。例えば、重要度設定部124は、過去に行われた複数のM&Aの交渉のそれぞれにおける、企業ハッシュタグと一致する条件ハッシュタグ及びM&Aの交渉結果から、条件ハッシュタグが企業ハッシュタグと一致している場合のM&Aの交渉の成功率を決定する。重要度設定部124は、例えば、企業ハッシュタグと一致している条件ハッシュタグの数が1つの場合のM&Aの交渉結果のみを、M&Aの交渉の成功率を決定するために用いる。閾値設定部120は、M&Aの交渉の成功率が高い条件ハッシュタグほど重要度が高くなるように条件ハッシュタグの重要度を設定する。
【0130】
重要度設定部124は、例えば、対象判定部114の判定結果及び格納部102に格納されているM&Aの交渉結果に基づいて、検索ワードの重要度を設定する。例えば、重要度設定部124は、過去に行われた複数のM&Aの交渉のそれぞれにおける、Webサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多い検索ワード及びM&Aの交渉結果から、検索ワードのWebサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多い場合のM&Aの交渉の成功率を決定する。重要度設定部124は、例えば、Webサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多い検索ワードの数が1つの場合のM&Aの交渉結果のみを、M&Aの交渉の成功率を決定するために用いる。閾値設定部120は、M&Aの交渉の成功率が高い検索ワードほど重要度が高くなるように検索ワードの重要度を設定する。
【0131】
例えば、重要度設定部124は、過去に行われた複数のM&Aの交渉のそれぞれにおける、Webサイト内に出現する出現頻度が予め定められた出現頻度より高い検索ワード及びM&Aの交渉結果から、検索ワードのWebサイト内に出現する出現頻度が予め定められた出現頻度より高い場合のM&Aの交渉の成功率を決定する。重要度設定部124は、例えば、Webサイト内に出現する出現頻度が予め定められた出現頻度より高い検索ワードの数が1つの場合のM&Aの交渉結果のみを、M&Aの交渉の成功率を決定するために用いる。閾値設定部120は、M&Aの交渉の成功率が高い検索ワードほど重要度が高くなるように検索ワードの重要度を設定する。
【0132】
企業関連情報取得部104は、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行う場合、買手側の企業のユーザ250から企業関連情報をさらに取得してもよい。この場合、企業関連情報取得部104は、売手側の企業のユーザ350から、売手側の企業のユーザ350が希望する企業の売却条件を含む売却条件情報をさらに取得してもよい。
【0133】
売却条件は、例えば、希望する企業の業界を示す。売却条件は、例えば、希望する企業の業種を示す。売却条件は、希望する企業のM&Aの希望金額を示してもよい。
【0134】
対象判定部114は、売手側の企業をM&Aの対象とすると判定された、格納部102に格納されている1又は複数の買手側の企業に関する企業関連情報が企業関連情報取得部104によって取得された売却条件情報に含まれる売却条件を満たすか否かをさらに判定してもよい。通知部118は、売手側の企業をM&Aの対象とすると判定された1又は複数の買手側の企業のうち、売却条件を満たすと対象判定部114が判定した1又は複数の買手側の企業を、売手側の企業のユーザ350に通知してもよい。
【0135】
売却条件は、例えば、企業関連情報に含まれる業界情報によって示される業界が売却条件によって示される業界と一致していることを含む。売却条件は、例えば、企業関連情報に含まれる業種情報によって示される業種が売却条件によって示される業種と一致していることを含む。売却条件は、企業関連情報に含まれる希望金額情報によって示されるM&Aの希望金額が売却条件によって示されるM&Aの希望金額以上であることを含んでもよい。
【0136】
図8は、キーワードデータベースの一例を概略的に示す。
図8のキーワードデータベースは、業種毎に条件ハッシュタグを登録している。
図8では、キーワード登録部112が条件ハッシュタグをキーワードデータベースに登録する場合を主に説明する。
【0137】
基本条件情報取得部106は、買手側の企業のユーザ250から業種「焼肉」を示す業種情報を含む基本条件情報を取得する。キーワード情報取得部110は、買手側の企業のユーザ250から条件ハッシュタグ「#A5ランク」、「#高級店」、「#客単価1万円」、及び「#松坂牛」を含むキーワード情報を取得する。
【0138】
キーワード登録部112は、基本条件判定部108が取得した基本条件情報に含まれる業種情報から、キーワード情報に含まれる条件ハッシュタグが業種「焼肉」であることを特定する。キーワード登録部112は、条件ハッシュタグ「#A5ランク」、「#高級店」、「#客単価1万円」、及び「#松坂牛」が業種「焼肉」のキーワードとしてキーワードデータベースに登録されているかを照合する。
【0139】
キーワード登録部112は、照合の結果、条件ハッシュタグ「#A5ランク」、「#高級店」、「#客単価1万円」、及び「#松坂牛」のうち条件ハッシュタグ「#松坂牛」が業種「焼肉」のキーワードとしてキーワードデータベースに登録されていないと判定する。したがって、キーワード登録部112は、条件ハッシュタグ「#松坂牛」は買手側の企業のユーザ250によって新たに定義されたキーワードであると判定し、条件ハッシュタグ「#松坂牛」を業種「焼肉」のキーワードとしてキーワードデータベースに登録する。
【0140】
図9は、キーワード情報の一例を概略的に示す。
図9のキーワード情報は、4つの条件ハッシュタグ及び4つの条件ハッシュタグのそれぞれの重要度を含む。
図9における重要度は、「高」、「中」、及び「低」の3つ段階を含む。
図9においてハッシュタグ数閾値は2である。
【0141】
図9において、対象判定部114は、例えば、4つの条件ハッシュタグと複数の企業ハッシュタグとの一致数が2より多く、且つ、複数の条件ハッシュタグのうち重要度が「高」である条件ハッシュタグが複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致する場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。この場合、対象判定部114は、重要度が「高」である条件ハッシュタグ「#A5ランク」及び「#松坂牛」の両方が複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致し、且つ、重要度が「高」より低い条件ハッシュタグ「#高級店」又は「#松坂牛」のうちの少なくとも1つが複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致する場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定する。一方で、対象判定部114は、4つの条件ハッシュタグと複数の企業ハッシュタグとの一致数が2以下の場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象でないと判定する。加えて、対象判定部114は、たとえ、4つの条件ハッシュタグと複数の企業ハッシュタグとの一致数が2より多い場合であっても、重要度が「高」である条件ハッシュタグ「#A5ランク」及び「#松坂牛」のうちの一方が複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致しない場合、売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象でないと判定する。
【0142】
図9において、通知部118は、対象判定部114によって複数の売手側の企業が買手側の企業のユーザ250のM&Aの対象であると判定された場合に、4つの条件ハッシュタグのそれぞれの重要度に基づいて、当該複数の売手側の企業を買手側の企業のユーザ250に通知する。例えば、通知部118は、重要度が「高」である条件ハッシュタグ「#A5ランク」及び「#松坂牛」、並びに重要度が「中」である条件ハッシュタグ「#客単価1万円」が複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致する企業を、重要度が「高」である条件ハッシュタグ「#A5ランク」及び「#松坂牛」、並びに重要度が「低」である条件ハッシュタグ「#高級店」が複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致する企業より優先的に買手側の企業のユーザ250に通知する。
【0143】
図10は、判定装置100の処理の流れの一例を概略的に示す。
図10では、一の買手側の企業と、複数の売手側の企業との間でマッチングを行う場合を説明する。
図10において、判定装置100が複数の売手側の企業のそれぞれのユーザ350から売手側の企業に関する企業関連情報を取得し、買手側の企業のユーザ250から基本条件情報及びキーワード情報を取得している状態を開始状態として説明する。
【0144】
S602において、基本条件判定部108は、複数の売手側の企業のそれぞれに関する企業関連情報に含まれる企業基本情報及び買手側の企業の基本条件情報に含まれる基本条件に基づいて、複数の売手側の企業を特定する。基本条件判定部108は、例えば、複数の売手側の企業のうち、企業基本情報が基本条件を満たす売手側の企業を特定する。ここでは、基本条件判定部108が複数の売手側の企業を特定したものとして説明を続ける。
【0145】
S604において、対象判定部114は、複数の売手側の企業のそれぞれに関する企業関連情報に含まれる企業ハッシュタグ及び買手側の企業のキーワード情報に含まれる条件ハッシュタグに基づいて、S602で基本条件判定部108が特定した売手側の企業をさらに特定する。対象判定部114は、例えば、S602で基本条件判定部108が特定した売手側の企業のうち、企業ハッシュタグが条件ハッシュタグと一致する売手側の企業を特定する。ここでは、対象判定部114が複数の売手側の企業を特定したものとして説明を続ける。
【0146】
S606において、対象判定部114は、S604で特定した売手側の企業の数が予め定められた企業数閾値より多いか否かを判定する。S604で特定した売手側の企業の数が予め定められた企業数閾値より多い場合、S608に進む。S604で特定した売手側の企業の数が予め定められた企業数閾値より多くない場合、S618に進む。
【0147】
S608において、Webサイト解析部116は、条件ハッシュタグを用いて、S604で対象判定部114が特定した売手側の企業に関するWebサイトを解析する。S610において、対象判定部114は、S608のWebサイト解析部116による解析結果に基づいて、検索ワードがWebサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多いか否かを判定する。検索ワードがWebサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多い場合、S612に進む。検索ワードがWebサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多くない場合、S614に進む。
【0148】
S612において、対象判定部114は、S604で特定した売手側の企業が買手側の企業ユーザ250のM&Aの対象であると判定する。S614において、対象判定部114は、S604で特定した売手側の企業が買手側の企業ユーザ250のM&Aの対象でないと判定する。
【0149】
S616において、判定装置100は、S604で対象判定部114が特定した全ての売手側の企業のWebサイトをWebサイト解析部116が解析したか否かを判定する。Webサイト解析部116がS604で対象判定部114が特定した全ての売手側の企業のWebサイトを解析している場合、S620に進む。Webサイト解析部116がS604で対象判定部114が特定した全ての売手側の企業のWebサイトを解析していない場合、S608に戻る。
【0150】
S618において、対象判定部114は、S604で特定した売手側の企業が買手側の企業ユーザ250のM&Aの対象であると判定する。S620において、通知部118は、マッチングの結果として、買手側の企業ユーザ250のM&Aの対象であると対象判定部114が判定した売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250に通知する。
【0151】
図10に示す判定装置100の処理の流れにおいて、S606及びS618が省略されてもよい。この場合、Webサイト解析部116は、S604で対象判定部114が特定した売手側の企業の数に関わらず、条件ハッシュタグを用いて、S604で対象判定部114が特定した全ての売手側の企業に関するWebサイトを解析する。
【0152】
図10に示す判定装置100の処理は、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行う場合にも適用可能である。この場合、売手側の企業をM&Aの対象とすると対象判定部114が判定した1又は複数の買手側の企業を、売手側の企業のユーザ350に通知する。
【0153】
図11は、判定装置100の処理の流れの他の一例を概略的に示す。
図11では、一の買手側の企業と、複数の売手側の企業との間でマッチングを行う場合を説明する。
図11において、判定装置100が複数の売手側の企業のそれぞれのユーザ350から売手側の企業に関する企業関連情報を取得し、買手側の企業のユーザ250から基本条件情報及びキーワード情報を取得している状態を開始状態として説明する。
【0154】
S702において、基本条件判定部108は、複数の売手側の企業のそれぞれに関する企業関連情報に含まれる企業基本情報及び買手側の企業の基本条件情報に含まれる基本条件に基づいて、複数の売手側の企業を特定する。基本条件判定部108は、例えば、複数の売手側の企業のうち、企業基本情報が基本条件を満たす売手側の企業を特定する。ここでは、基本条件判定部108が複数の売手側の企業を特定したものとして説明を続ける。
【0155】
S704において、対象判定部114は、複数の売手側の企業のそれぞれに関する企業関連情報に含まれる企業ハッシュタグ及び買手側の企業のキーワード情報に含まれる条件ハッシュタグに基づいて、S702で基本条件判定部108が特定した売手側の企業のうち、買手側の企業ユーザ250のM&Aの対象である売手側の企業を特定する。対象判定部114は、例えば、企業ハッシュタグが条件ハッシュタグと一致する売手側の企業を特定することによって、買手側の企業ユーザ250のM&Aの対象である売手側の企業を特定する。ここでは、対象判定部114が複数の売手側の企業を特定したものとして説明を続ける。
【0156】
S706において、Webサイト解析部116は、条件ハッシュタグを用いて、S704で対象判定部114が買手側の企業ユーザ250の買収の対象であると特定した売手側の企業に関するWebサイトを解析する。S708において、判定装置100は、S704で対象判定部114が特定した全ての売手側の企業のWebサイトをWebサイト解析部116が解析したか否かを判定する。Webサイト解析部116がS704で対象判定部114が特定した全ての売手側の企業のWebサイトを解析している場合、S710に進む。Webサイト解析部116がS704で対象判定部114が特定した全ての売手側の企業のWebサイトを解析していない場合、S706に戻る。
【0157】
S710において、通知部118は、マッチングの結果として、Webサイト解析部116の解析結果に基づいて、S704で買手側の企業ユーザ250のM&Aの対象であると対象判定部114が判定した売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250に通知する。通知部118は、例えば、検索ワードがWebサイト内に出現する出現回数が予め定められた出現回数より多い売手側の企業を、買手側の企業のユーザ250に優先的に通知する。
【0158】
図11に示す判定装置100の処理は、一の売手側の企業と、複数の買手側の企業との間でマッチングを行う場合にも適用可能である。この場合、売手側の企業をM&Aの対象とすると対象判定部114が判定した1又は複数の買手側の企業を、売手側の企業のユーザ350に通知する。
【0159】
図12は、判定装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、上記実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0160】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード1242のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0161】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0162】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0163】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0164】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0165】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0166】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0167】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0168】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0169】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0170】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0171】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0172】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0173】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0174】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0175】
10 システム、20 ネットワーク、100 判定装置、102 格納部、104 企業関連情報取得部、106 基本条件情報取得部、108 基本条件判定部、110 キーワード情報取得部、112 キーワード登録部、114 対象判定部、116 Webサイト解析部、118 通知部、120 閾値設定部、122 M&A交渉結果取得部、124 重要度設定部、200 通信端末、250 ユーザ、300 通信端末、350 ユーザ、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ、1242 キーボード
【手続補正書】
【提出日】2022-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
企業を識別する識別情報である企業識別情報に対応付けて、前記企業の基本情報を示す企業基本情報を格納する格納部と、
ユーザによって指定され、前記企業が前記ユーザのM&A(Mergers andAcquisitions)の対象であるか否かを判定するために用いられる基本条件を含む基本条件情報を取得する基本条件情報取得部と、
前記ユーザによって指定され、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを判定するために用いられるキーワードを含むキーワード情報を取得するキーワード情報取得部と、
前記格納部に格納されている前記企業基本情報が前記基本条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した企業を、前記M&Aの対象の一次候補として選抜する一次選抜部と、
前記一次候補の企業の中から、前記キーワードに基づいて、前記M&Aの対象の二次候補を選抜する二次選抜部と、
前記キーワード情報取得部により取得された前記キーワードのうち、前記二次候補の前記企業に関するWebサイトを解析するために用いられる検索ワードを用いて前記二次候補に関するWebサイトを解析し、その解析結果に基づいて、前記二次候補の中から前記M&Aの対象を選抜する三次選抜部と、
前記M&Aの対象を前記ユーザに通知する通知部と、
を備える、判定装置。
【請求項2】
前記格納部は、前記企業識別情報に対応付けて、前記企業に関するハッシュタグである企業ハッシュタグをさらに格納し、
前記キーワード情報取得部は、前記キーワードとして、前記ユーザの前記M&Aの対象の条件に関するハッシュタグである条件ハッシュタグを取得し、
前記二次選抜部は、前記企業ハッシュタグ及び前記条件ハッシュタグに基づいて、前記二次候補を選抜する、
請求項1に記載の判定装置。
【請求項3】
前記格納部は、前記企業識別情報に対応付けて、複数の前記企業ハッシュタグを格納し、
前記キーワード情報取得部は、複数の前記条件ハッシュタグを取得し、
前記二次選抜部は、前記複数の企業ハッシュタグ及び前記複数の条件ハッシュタグに基づいて、前記二次候補を選抜する、
請求項2に記載の判定装置。
【請求項4】
前記二次選抜部は、前記複数の条件ハッシュタグのそれぞれの重要度にさらに基づいて、前記二次候補を選抜する、
請求項3に記載の判定装置。
【請求項5】
前記二次選抜部は、前記複数の企業ハッシュタグと前記複数の条件ハッシュタグとの一致数が、前記複数の条件ハッシュタグの数に応じたハッシュタグ数閾値より多い前記一次候補を、前記二次候補として選抜する、
請求項3に記載の判定装置。
【請求項6】
前記二次選抜部は、前記複数の条件ハッシュタグと前記複数の企業ハッシュタグとの一致数が、前記複数の条件ハッシュタグの数に応じたハッシュタグ数閾値より多く、且つ、前記複数の条件ハッシュタグのうち前記重要度が条件を満たす条件ハッシュタグが前記複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致する前記一次候補を、前記二次候補として選抜する、
請求項4に記載の判定装置。
【請求項7】
前記二次選抜部は、前記複数の企業ハッシュタグと前記複数の条件ハッシュタグとの一致の割合が、予め定められたハッシュタグ割合閾値より高い前記一次候補を、前記二次候補として選抜する、
請求項3に記載の判定装置。
【請求項8】
前記二次選抜部は、前記複数の条件ハッシュタグと前記複数の企業ハッシュタグとの一致の割合が、予め定められたハッシュタグ割合閾値より高く、且つ、前記複数の条件ハッシュタグのうち前記重要度が条件を満たす条件ハッシュタグが前記複数の企業ハッシュタグのいずれかと一致する前記一次候補を、前記二次候補として選抜する、
請求項4に記載の判定装置。
【請求項9】
前記格納部は、前記キーワードのデータベースであるキーワードデータベースをさらに格納し、
前記キーワード情報取得部は、前記キーワードデータベースから前記ユーザによって選択されたキーワード、及び、前記ユーザによって新たに定義されたキーワードのうちの少なくとも一方を取得し、
前記判定装置は、前記キーワード情報取得部によって取得された前記キーワードが前記ユーザによって新たに定義された前記キーワードを含む場合、新たに定義された前記キーワードを前記キーワードデータベースに登録するキーワード登録部をさらに備える、
請求項1から8のいずれか一項に記載の判定装置。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1か9のいずれか一項に記載の判定装置として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
コンピュータによって実行される判定方法であって、
ユーザによって指定され、企業が前記ユーザのM&Aの対象であるか否かを判定するために用いられる基本条件を含む基本条件情報を取得する基本条件情報取得段階と、
前記ユーザによって指定され、前記企業が前記ユーザの前記M&Aの対象であるか否かを判定するために用いられるキーワードを含むキーワード情報を取得するキーワード情報取得段階と、
前記企業を識別する識別情報である企業識別情報に対応付けて前記コンピュータの格納部に格納されている、前記企業の基本情報を示す企業基本情報が、前記基本条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した企業を、前記M&Aの対象の一次候補として選抜する一次選段階と、
前記一次候補の企業の中から、前記キーワードに基づいて、前記M&Aの対象の二次候補を選抜する二次選抜段階と、
前記キーワード情報取得段階において取得された前記キーワードのうち、前記二次候補の前記企業に関するWebサイトを解析するために用いられる検索ワードを用いて前記二次候補に関するWebサイトを解析し、その解析結果に基づいて、前記二次候補の中から前記M&Aの対象を選抜する三次選抜段階と、
前記M&Aの対象を前記ユーザに通知する通知段階と、
を備える、判定方法。