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特開2022-175679ステント収納治具及びステントデリバリーシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175679
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】ステント収納治具及びステントデリバリーシステム
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/95 20130101AFI20221117BHJP
【FI】
A61F2/95
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021082303
(22)【出願日】2021-05-14
(71)【出願人】
【識別番号】000153030
【氏名又は名称】株式会社ジェイ・エム・エス
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(72)【発明者】
【氏名】江後 達也
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA28
4C267AA56
4C267BB02
4C267BB15
4C267GG04
4C267GG05
4C267GG07
4C267GG09
(57)【要約】
【課題】ステントデリバリーシステムにステントを容易に収納することができるステント収納治具を提供すること。
【解決手段】ステント収納治具60は、ステントデリバリーシステム1に用いられ、ステントデリバリーシステム1は、先端側の内側にステント10を縮径した状態で収納可能な外筒20と、外筒20の内側に軸方向に進退可能に配置され先端が外筒20の軸方向の先端側よりも外部に突出した状態で配置可能な内部材30と、内部材30の先端に設けられる先端チップ40と、を備え、ステント収納治具60は、外部にステント10が配置され内部に先端チップ40を収納可能な収納部618を有する芯部材614と、芯部材614と外筒20との間に配置されテーパー内面622aを有する筒状に形成される案内部材62と、芯部材614と案内部材62とを互いの軸方向が一致した状態で連結する連結部材63と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステントを生体内に留置するためのステントデリバリーシステムに用いられるステント収納治具であって、
前記ステントデリバリーシステムは、
先端側の内側に前記ステントを縮径した状態で収納可能な外筒と、
前記外筒の内側に軸方向に進退可能に配置され、先端が前記外筒の軸方向の先端側よりも外部に突出した状態で配置可能な内部材と、
前記内部材の先端に設けられる先端チップと、を備え、
前記ステント収納治具は、
筒状に形成され、外部に前記ステントが配置されると共に内部に前記先端チップを収納可能な収納部を有する芯部材と、
前記外筒の軸方向において前記芯部材と前記外筒との間に配置され、前記芯部材側から前記外筒側に向かうに従って縮径するテーパー内面を有する筒状に形成され、前記外筒側の部分が前記外筒に接続されると共に前記芯部材側の面が前記芯部材から離れて配置される案内部材と、
前記芯部材の外側に配置され、前記芯部材と前記案内部材とを互いの軸方向が一致した状態で連結する連結部材と、を備えるステント収納治具。
【請求項2】
前記芯部材は、前記案内部材側の端部において、前記案内部材側に向かうに従って縮径するテーパー外面を有する請求項1に記載のステント収納治具。
【請求項3】
前記外筒に対する前記先端チップの位置を固定する固定部材を更に備える請求項1又は2に記載のステント収納治具。
【請求項4】
前記案内部材は、
前記外筒側の端部に設けられ前記外筒の外径と略同径の内径の取付部内周面を有し、前記外筒の先端側の端部が挿入される外筒取付部と、
前記取付部内周面の先端側に隣接して配置され前記取付部内周面よりも径が小さい隣接内周面と、を有し、
前記取付部内周面と前記隣接内周面との間には、前記外筒の厚さ以上の段差が形成される請求項1~3のいずれかにに記載のステント収納治具。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載のステント収納治具と、
前記外筒と、
前記先端チップが設けられた前記内部材と、
前記外筒の内部に挿入される紐部材であって、一端側が前記外筒の軸方向の先端側の外部において前記ステントに接続されると共に他端側が前記外筒の軸方向の基端側に形成される孔に通される紐部材と、を備え、
前記芯部材の外周に前記ステントが配置されると共に、前記収納部に前記先端チップが収納されるステントデリバリーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステントを生体内に留置するためのステントデリバリーシステムに用いられるステント収納治具及びこれを備えたステントデリバリーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、血管や消化管等の生体管路の狭窄性疾患(腫瘍や炎症等)において、狭窄部に網目状の円筒部材であるステントを留置して、狭窄部を拡張して開存状態を維持する治療が行われている。一般的に、ステントは、デリバリーシステムと呼ばれる細管状の部材に径方向に圧縮された状態で収納されて、内視鏡を用いて狭窄部に運搬される。デリバリーシステムを狭窄部まで近接させた後、デリバリーシステムからステントが放出されて、狭窄部にステントが留置される。
【0003】
デリバリーシステムは、一般的に、先端にステントを縮径した状態で収納するアウターシース(外筒)と、アウターシースの内側に配置されガイドワイヤが挿通可能な貫通孔を有するガイドワイヤ誘導管(内部材)と、ガイドワイヤ誘導管の先端に設けられる先端チップと、を備え、ガイドワイヤに沿って生体内に挿入され、ステントを狭窄部まで送達させる。
【0004】
ステントは、デリバリーシステムのアウターシース内に収納される。デリバリーシステムのアウターシースの内径はステントの径よりも小さいため、アウターシース内にステントを収納する際は、ステントを圧縮させつつ、アウターシース内に収納する。
しかしながら、自己拡張力を有するステントは、縮径させると同時に元の径に戻ろうとする反発力が生じるため、ステントを圧縮させつつ、アウターシース内に収納する作業は困難である。
【0005】
これに対して、ステントをアウターシース内に収納する際に、漏斗形状のステント収納治具を用いてステントを縮径させることで、ステントをアウターシース内に収納しやすくする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-115974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ステント収納治具を用いてステントデリバリーシステムにステントを収納する場合に、ステントデリバリーシステムにステントを容易に収納することが更に望まれている。
【0008】
本発明は、ステントデリバリーシステムにステントを容易に収納することができるステント収納治具及びこれを備えたステントデリバリーシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ステントを生体内に留置するためのステントデリバリーシステムに用いられるステント収納治具であって、前記ステントデリバリーシステムは、先端側の内側に前記ステントを縮径した状態で収納可能な外筒と、前記外筒の内側に軸方向に進退可能に配置され、先端が前記外筒の軸方向の先端側よりも外部に突出した状態で配置可能な内部材と、前記内部材の先端に設けられる先端チップと、を備え、前記ステント収納治具は、筒状に形成され、外部に前記ステントが配置され、内部に前記先端チップを収納可能な収納部を有する芯部材と、前記外筒の軸方向において前記芯部材と前記外筒との間に配置され、前記芯部材側から前記外筒側に向かうに従って縮径するテーパー内面を有する筒状に形成され、前記外筒側の部分が前記外筒に接続されると共に前記芯部材側の面が前記芯部材から離れて配置される案内部材と、前記芯部材の外側に配置され、前記芯部材と前記案内部材とを互いの軸方向が一致した状態で連結する連結部材と、を備えるステント収納治具に関する。
【0010】
また、前記芯部材は、前記案内部材側の端部において、前記案内部材側に向かうに従って縮径するテーパー外面を有することが好ましい。
【0011】
また、前記外筒に対する前記先端チップの位置を固定する固定部材を更に備えることが好ましい。
【0012】
また、前記案内部材は、前記外筒側の端部に設けられ前記外筒の外径と略同径の内径の取付部内周面を有し、前記外筒の先端側の端部が挿入される外筒取付部と、前記取付部内周面の先端側に隣接して配置され前記取付部内周面よりも径が小さい隣接内周面と、を有し、前記取付部内周面と前記隣接内周面との間には、前記外筒の厚さ以上の段差が形成されることが好ましい。
【0013】
本発明は、前記ステント収納治具と、前記外筒と、前記先端チップが設けられた前記内部材と、前記外筒の内部に挿入される紐部材であって、一端側が前記外筒の軸方向の先端側の外部において前記ステントに接続されると共に他端側が前記外筒の軸方向の基端側に形成される孔に通される紐部材と、を備え、前記芯部材の外周に前記ステントが配置されると共に、前記収納部に前記先端チップが収納されるステントデリバリーシステムに関する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ステントデリバリーシステムにステントを容易に収納することができるステント収納治具及びこれを備えたステントデリバリーシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態のステント収納治具を備えたステントデリバリーシステムを示す図である。
図2】ステント収納治具の基端側の部分の拡大断面図である。
図3】ステント収納治具の斜視図である。
図4】ステント収納治具の分解斜視図である。
図5A】ステントデリバリーシステムを組み立てる状態を示す図であって、アウターシースの先端にステント収納治具の案内部材を接続し、ステントに接続した誘導糸を外筒の内部に挿入して側孔から引っ張り出した状態を示す図である。
図5B】ステントデリバリーシステムを組み立てる状態を示す図であって、ステントを外筒部材の内部に収納した状態を示す図である。
図5C】ステントデリバリーシステムを組み立てる状態を示す図であって、芯部材の収納部に先端チップを収納する状態を示す図である。
図5D】ステントデリバリーシステムを組み立てた状態を示す図である。
図6A】ステントデリバリーシステムの使用状態を示す図であって、誘導糸を引っ張ることにより、ステントの一部を外筒に収納した状態を示す図である。
図6B】ステントデリバリーシステムの使用状態を示す図であって、誘導糸を引っ張ることにより、ステントの全部を外筒に収納した状態を示す図である。
図6C】ステントデリバリーシステムの使用状態を示す図であって、ステント収納治具を外筒、先端チップ、及びガイドワイヤ誘導間から取り外した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、本明細書においては、ステントデリバリーシステム1の手元側を基端側とし、図においてはY方向として示す。また、ステントデリバリーシステム1の手元側とは反対側を先端側とし、図においてはX方向として示す。
【0017】
本発明に係るステント収納治具60は、ステント10を生体内に留置するためのステントデリバリーシステム1に用いられる。本実施形態においては、ステントデリバリーシステム1は、ステント収納治具60を含んで構成され、ステント収納治具60にステント10を収納した図1に示す状態で、市場に出荷されて流通される。
【0018】
図1に示すように、ステントデリバリーシステム1は、ステント10と、外筒20と、ガイドワイヤ誘導管30(内部材)と、先端チップ40と、中間筒50と、ステント収納治具60と、クリップ部材71(固定部材)と、芯棒部材72と、を備える。
【0019】
ステント10は、網目状の円筒状に形成される。本実施形態においては、ステント10として、自己拡張機能を備える樹脂製ステントを用いている。樹脂製ステントは、自己拡張機能が弱いため、ステント10を縮径させない様態で、ステント収納治具60の内部に収納した状態で流通させ、使用する直前に、ステント10を縮径させて、外筒20に収納する。樹脂製ステントの材料としては、例えば、ポリジオキサノン等が好適に用いられる。なお、ステントとして、樹脂製ステントが好適に用いられるが、樹脂製ステントに限られず、金属製のステントを用いてもよい。
【0020】
外筒20は、先端側(X方向側)の内側にステント10を縮径した状態で収納可能である。外筒20の内径は、ステント10を径方向に縮径状態にして収納できる径に形成されていればよい。例えば、ステント10を小腸用ステントに適用する場合には、外筒20の内径は、2.8mm~3.2mmであることが好ましい。また、例えば、ステント10を食道用ステントに適用する場合には、外筒20の内径は、4.6mm~9.0mmであることが好ましい。外筒20は、例えば、内部に金属ブレードが編み込まれたナイロンにより形成されており、ステント10と接する最内層は、摺動性をよくするために一例としてPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)が用いられる。
【0021】
ガイドワイヤ誘導管30は、外筒20の軸方向に延びると共に、外筒20の軸方向に進退可能に外筒20の内側に配置される。ガイドワイヤ誘導管30は、先端が外筒20の軸方向の先端側(X方向側)よりも外部に突出した状態で配置可能である。
【0022】
ガイドワイヤ誘導管30は、外筒20の内部に進退可能に配置可能であればよく、その材質や内外径はどのようなものでも適宜利用可能である。本実施形態では一例として外径1.1mm、内径1.0mm、材質はPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂のものを用いた。また、ガイドワイヤ誘導管30の先端には、後述の先端チップ40が接続されている。
【0023】
ガイドワイヤ誘導管30には、ガイドワイヤ(図示せず)を挿通可能な貫通孔が先端から基端まで形成されている。ガイドワイヤは、図示は省略するが、ステント10を生体内に留置する際に、ステントデリバリーシステム1が体内に挿入されるのを案内する。ステント10を生体内に留置する際には、ガイドワイヤをステント10を留置する部位まで到達させた後に、ガイドワイヤに沿ってステントデリバリーシステム1を体内に進入させることで、ステント10を目的部位まで運ぶことができる。
【0024】
ガイドワイヤ誘導管30の貫通孔には、ステント収納治具60によりステント10が収納された状態のステントデリバリーシステム1においては、ガイドワイヤ誘導管30及び後述する先端チップ40の強度を補強するように、先端チップ40(後述)の先端側から、先端チップ40の貫通孔とガイドワイヤ誘導管30の貫通孔とに亘って芯棒部材72が挿入されている。芯棒部材72は、先端チップ40の先端に引っ掛かる屈曲部を有し、屈曲部から軸方向に所定長さで延びて形成される。芯棒部材72は、先端チップ40の先端からガイドワイヤ誘導管30の途中まで挿入されている。
【0025】
芯棒部材72は、ステント10を生体内に留置する際には、ガイドワイヤ誘導管30の貫通孔から取り外される。ガイドワイヤ誘導管30の貫通孔から芯棒部材72を取り外した後において、ステント10を生体内に留置する際には、ガイドワイヤ誘導管30の貫通孔には、ガイドワイヤ(図示せず)が挿通される。
【0026】
先端チップ40は、図2に示すように、ガイドワイヤ誘導管30の先端に接続される。先端チップ40は、ステント収納治具60によりステント10が収納された状態のステントデリバリーシステム1においては、後述する芯部材構成部61の芯部材614の基端側(Y方向側)に形成された収納部618に収納される。
【0027】
先端チップ40は、ガイドワイヤ誘導管30の先端に接続された状態で、ガイドワイヤ誘導管30が外筒20の軸方向の先端側(X方向側)の外部に突出することで、ガイドワイヤ誘導管30の軸方向に沿って、外筒20の先端から先端側(X方向側)に所定距離L離れて配置される。先端チップ40の基端から外筒20の先端までの間には、ガイドワイヤ誘導管30のみが配置されており、先端チップ40の基端から外筒20の先端までの間は、ステント10をステント収納治具60側から外筒20側に移動させる際に、ステント10を通すための隙間となる。
【0028】
本実施形態においては、外筒20に対する先端チップ40の位置は、クリップ部材71により固定される。具体的には、先端チップ40と外筒20との間に形成された所定距離Lの隙間を保持するように、外筒20の軸方向の基端側(Y方向側)において、図1に示すように、クリップ部材71により、外筒20とガイドワイヤ誘導管30の外側に固定されて配置される中間筒50とを挟み込んで、中間筒50と外筒20とが固定される。
【0029】
先端チップ40は、図2に示すように、基端側部分41と、先端側部分42と、を有する。基端側部分41は、先端チップ40の基端側(Y方向側)に配置され、基端から先端に向かうほど外径が大きくなるテーパー形状に形成される。先端側部分42は、先端チップ40の先端側(X方向側)に配置され、基端から先端に向かうほど外径が小さくなるテーパー形状に形成される。
【0030】
図2に示すように、先端チップ40の最大外径R1は、後述する芯部材構成部61の芯部材614の開口617の径よりも小さい径で、かつ、外筒20の内径よりも小さい径に形成されている。先端チップ40には、軸方向に貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。先端チップ40の貫通孔には、ガイドワイヤ(図示せず)が挿通可能である。
【0031】
先端チップ40の貫通孔には、ステント収納治具60によりステント10が収納された状態のステントデリバリーシステム1においては、前述の通り、先端チップ40及びガイドワイヤ誘導管30の強度を補強するように、先端チップ40の貫通孔とガイドワイヤ誘導管30の貫通孔とに亘って芯棒部材72が挿入されている。
【0032】
先端チップ40を構成する材料としては、生体適合性を備え、柔軟性を有する弾性部材が用いられ、詳しくはポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー等の熱可塑性エラストマーが好適に用いられる。
【0033】
中間筒50は、図1に示すように、外筒20の内部において、ガイドワイヤ誘導管30の外側に配置される。中間筒50は、外筒20の内径に対応する外径を備える円筒状に形成され、外筒20の軸方向に延びる。中間筒50の内部には、軸方向に延びるガイドワイヤ誘導管30が挿通されて配置される。中間筒50は、ガイドワイヤ誘導管30に接着材により固定されており、ガイドワイヤ誘導管30と連動して外筒20の軸方向に移動可能である。
【0034】
ステント10が外筒20の内部に収納された状態において、ステント10を生体内に留置する際に、中間筒50は、ガイドワイヤ誘導管30を外筒20に対して先端側(X方向側)に移動することで、ガイドワイヤ誘導管30と連動して移動される。これにより、中間筒50は、ガイドワイヤ誘導管30を軸方向に移動させることで、ステント10を外筒20の内部から外部に押し出すことができる。
【0035】
図3及び図4に示すように、ステント収納治具60は、芯部材構成部61と、案内部材62と、連結外筒部材63(連結部材)と、を有する。
【0036】
芯部材構成部61は、先端部固定筒部611と、芯部材614と、を有する。先端部固定筒部611は、筒状に形成され、ステントデリバリーシステム1の先端側(X方向側)に配置される。先端部固定筒部611は、円環部612と、円環部612の径方向の外側の外周縁から基端側(Y方向側)に筒状に突出する固定筒部613と、を有する。固定筒部613の内周面には、連結外筒部材63の先端側接続ネジ部632に螺合して接続される芯部材側接続ネジ部613aが形成される。
【0037】
芯部材614は、筒状に形成される。芯部材614は、先端部固定筒部611の円環部612の径方向の内側の内周縁から基端側(Y方向側)に軸方向に沿って長尺状に延びる軸筒部615と、軸筒部615の基端側(Y方向側)に接続されるテーパー筒部616と、を有する。
【0038】
軸筒部615の外部には、図1に示すように、拡張した状態の筒状のステント10が配置される。ステント10の基端側(Y方向側)には、誘導糸11(紐部材)が取り付けられる。誘導糸11は、図1に示すように、一端側が、ステント10の基端側(Y方向側)に輪状に引っ掛けられることでステント10に接続され、途中の部分が、後述する案内部材62の外筒接続筒部623の内部及び外筒20の内部に通され、他端側が、外筒20の基端側(Y方向側)に形成される側孔20aに通される。
【0039】
テーパー筒部616は、図2に示すように、芯部材構成部61に案内部材62が取り付けられた状態において、基端側(Y方向側)の端部が、後述する案内部材62の外筒側内周面623aの先端側(X方向側)の端部から、所定距離Sの隙間を有して配置される。
【0040】
テーパー筒部616は、図2に示すように、ステントデリバリーシステム1の先端側から基端側(Y方向側)に向かうに従って径が小さくなるテーパー状に形成される。テーパー筒部616は、テーパー外面616aを有する。テーパー外面616aは、芯部材614における案内部材62側の端部の外面において、案内部材62側に向かうに従って縮径するテーパー形状の外面である。
【0041】
テーパー筒部616の基端側(Y方向側)の端部には、先端チップ40を挿入可能な開口617が形成される。テーパー筒部616の開口617に連通するテーパー筒部616の内部は、開口617から挿入される先端チップ40を収納可能な収納部618を構成する。収納部618には、テーパー筒部616の開口617を通して、先端チップ40を収納可能である。
【0042】
案内部材62は、漏斗状の部分を有する筒状に形成される。案内部材62は、ガイドワイヤ誘導管30の軸方向において、外筒20と芯部材614との間に配置される。案内部材62における外筒20側の外筒接続筒部623(後述)は、外筒20に接続され、案内部材62における芯部材614側の漏斗状筒部622のテーパー内周面622a(後述)は、芯部材614から離れて配置される。
【0043】
案内部材62は、図2図4に示すように、先端側筒部621と、漏斗状筒部622と、外筒接続筒部623(外筒取付部)と、を有する。先端側筒部621、漏斗状筒部622及び外筒接続筒部623は、軸方向において、先端チップ40側から外筒20側に向かってこの順に連続して形成される。
【0044】
図2に示すように、先端側筒部621は、案内部材62の先端側(X方向側)において、案内部材62における最大径の筒状に形成され、軸方向に所定長さで延びる。
漏斗状筒部622は、先端側筒部621の基端側(Y方向側)の端部から基端側(Y方向側)に延びる。漏斗状筒部622は、先端側(X方向側)から基端側(Y方向側)に向かうに従って径が縮径された漏斗状に形成される。
【0045】
外筒接続筒部623は、案内部材62における外筒20側の端部に設けられる。外筒接続筒部623は、案内部材62における最小径の筒状に形成され、漏斗状筒部622の基端側(Y方向側)の端部から基端側(Y方向側)に延びる筒状に形成される。外筒接続筒部623には、外筒20の先端側(X方向側)の端部が接続される。
【0046】
案内部材62の内周面は、図2に示すように、先端側筒部621、漏斗状筒部622及び外筒接続筒部623それぞれの内周面に対応して、先端チップ側内周面621aと、テーパー内周面622a(テーパー内面)と、外筒側内周面623aと、が連続して形成される。
【0047】
先端チップ側内周面621aは、先端側筒部621の内周面であり、案内部材62の内周面における最大径で軸方向に延びる。先端チップ側内周面621aには、先端チップ側ネジ部621bが形成される。先端チップ側ネジ部621bには、後述する連結外筒部材63の基端側接続ネジ部633が螺合して接続される。
【0048】
テーパー内周面622aは、漏斗状筒部622の内周面である。テーパー内周面622aは、芯部材614側から外筒20側に向かうに従って縮径する。
【0049】
外筒側内周面623aは、外筒接続筒部623の内周面である。外筒側内周面623aは、最小径内周面624(隣接内周面)と、基端側内周面625(取付部内周面)と、を有する。
【0050】
最小径内周面624は、外筒側内周面623aにおけるX方向側に形成され、案内部材62の内周面における最小内径R2の内周面である。最小径内周面624は、基端側内周面625の先端側に隣接して配置される。
【0051】
基端側内周面625は、外筒側内周面623aにおけるY方向側に形成される。基端側内周面625は、外筒20の外形と略同径の内径の内周面である。基端側内周面625には、外筒20の先端側(X方向側)の端部が挿入される。基端側内周面625は、最小径内周面624よりも径が大きい内周面により形成される。言い換えると、最小径内周面624の最小内径R2は、基端側内周面625の内径R3よりも径が小さい(R2<R3)。
【0052】
基端側内周面625と最小径内周面624との間には、外筒20の厚さTの段差626が形成される。案内部材62の最小径内周面624は、案内部材62の基端側内周面625の先端側に隣接して配置されている。
【0053】
基端側内周面625と最小径内周面624との間に外筒20の厚さTと同じ高さの段差626が形成されることにより、外筒20の先端が外筒接続筒部623に取り付けられた場合に、外筒20の内周面は、最小径内周面624よりも径方向の内側に突出しない。よって、ステント収納治具60を使用してステント10を外筒20に導入する際に、ステント10がステント収納治具60の外筒側内周面623aを通る際に引っ掛かる段差が生じないため、ステント10を案内部材62にスムーズに挿通させて、ステント10を外筒20にスムーズに導入できる。
【0054】
なお、本実施形態においては、基端側内周面625と最小径内周面624との間に外筒20の厚さTと同じ高さの段差626を形成したが、これに限定されない。基端側内周面625と最小径内周面624との間に、外筒20の厚さTよりも大きな段差626を形成してもよい。これにより、外筒20の先端が外筒接続筒部623に取り付けられた場合に、外筒20の内周面は、案内部材62の最小径内周面624よりも径方向に窪んでおり、最小径内周面624よりも径方向に突出しない。よって、ステント収納治具60を使用してステント10を外筒20に導入する場合、ステント10が引っ掛かる段差が生じないため、基端側内周面625と最小径内周面624との間に外筒20の厚さTと同じ段差626を形成した場合と同様に、ステント10を外筒20にスムーズに導入できる。
【0055】
連結外筒部材63は、芯部材構成部61の芯部材614の外側に配置され、軸方向に延びる筒状に形成される。連結外筒部材63は、芯部材614と案内部材62とを互いに中心軸が一致した状態で連結する。連結外筒部材63は、芯部材構成部61の芯部材614の外周に配置されたステント10を覆うように配置される。
【0056】
連結外筒部材63には、複数のスリット状開口631が形成されている。複数のスリット状開口631は、軸方向に延びる長円形状に形成される。複数のスリット状開口631が形成されることで、連結外筒部材63の内部のステント10の状態を視認しやすい。また、複数のスリット状開口631が形成されることで、連結外筒部材63の材料に要するコストを低減できる。なお、連結外筒部材63を透明又は半透明の樹脂材料で形成することで、連結外筒部材63の内部のステント10の状態を視認しやすくしてもよい。この場合、連結外筒部材63にスリット状開口631を形成してもよく形成しなくてもよい。
【0057】
連結外筒部材63は、先端側(X方向側)の外周面に形成される先端側接続ネジ部632と、基端側(Y方向側)の外周面に形成される基端側接続ネジ部633と、を有する。先端側接続ネジ部632には、芯部材構成部61の先端部固定筒部611の芯部材側接続ネジ部613aが螺合して接続される。基端側接続ネジ部633には、案内部材62の先端側筒部621の先端チップ側内周面621aの先端チップ側ネジ部621bが螺合して接続される。
【0058】
次に、図5A図5Dを参照して、ステント収納治具60を用いて、ステントデリバリーシステム1を組み立てる方法について説明する。本実施形態においては、ステントデリバリーシステム1に収納するステント10として、例えば樹脂製ステントを用いる。
【0059】
まず、図5Aに示すように、外筒20の先端にステント収納治具60の案内部材62を接続する。そして、ステント10の基端側(Y方向側)の端部側に誘導糸11の一端部を輪状に取り付け、誘導糸11を外筒20の内部に通して、誘導糸11の他端部を外筒20の基端側(Y方向側)に形成された側孔20aから引っ張り出す。
【0060】
次に、図5Bに示すように、芯部材構成部61に連結外筒部材63を取り付けた状態で、芯部材構成部61の芯部材614と連結外筒部材63との間に、拡径した状態の筒状のステント10を挿入する。これにより、ステント10は、芯部材構成部61の芯部材614の外周に配置された状態で、外部が連結外筒部材63により覆われる。
【0061】
続けて、図5Cに示すように、芯部材構成部61の芯部材614の基端側の先端の開口617から芯部材614の内部に先端チップ40を挿入することで、図2に示すように、先端チップ40を収納部618に収納する。そして、図5Cに示す状態から、案内部材62を連結外筒部材63に接続する。これにより、図5Dに示すように、ステントデリバリーシステム1を組み立てることができる。この状態で、ステントデリバリーシステム1は、滅菌処理が行われて、市場に出荷される。
【0062】
次に、図6A図6Cを参照して、ステントデリバリーシステム1の使用方法について説明する。ステントデリバリーシステム1を用いて、外筒20の内部にステント10を収納してステント10を生体内の狭窄部に留置する方法について説明する。
【0063】
図5Dに示す状態から、外筒20の側孔20aに通した誘導糸11を引っ張ることで、図6Aに示すように、先端チップ40が芯部材構成部61の芯部材614の収納部618に収納された状態で、誘導糸11の先端側に接続されたステント10を、外筒20の内部に引き込む。
【0064】
ここで、ステントデリバリーシステム1においては、芯部材614は、テーパー外面616aを有しており、案内部材62は、テーパー内周面622aを有している。芯部材614のテーパー筒部616の基端側(Y方向側)の端部は、案内部材62の外筒接続筒部623の外筒側内周面623aの先端側(X方向側)の端部から所定距離Sの隙間を空けた位置に配置されている。
【0065】
そのため、ステント10を外筒20側に移動させる際に、ステント10を、ガイドワイヤ誘導管30に沿って、案内部材62の外筒接続筒部623の外筒側内周面623aの先端側(X方向側)の端部から芯部材614のテーパー筒部616の基端側(Y方向側)の端部までの間の所定距離Sの隙間を通して、スムーズに移動させることができる。そして、芯部材614のテーパー筒部616及び案内部材のテーパー内周面622aにより、ステント10を径方向の内側に小さくなるようにスムーズに導くことができる。
【0066】
また、先端チップ40が芯部材構成部61の芯部材614の収納部618に収納されている。そのため、ステント10を移動させる場合に、ステント10は先端チップ40に接触しない。これにより、ステント10の網目に先端チップ40が入り込むことが抑制されるため、ステント10が先端チップ40に引っ掛かることが抑制され、ステント10が変形されることが抑制される。
【0067】
また、基端側内周面625と最小径内周面624との間に外筒20の厚さTと同じ段差626が形成されることにより、外筒20の先端が外筒接続筒部623に取り付けられた場合に、外筒20の内周面は、最小径内周面624よりも径方向の内側に突出しない。これにより、ステント収納治具60を使用してステント10を外筒20に導入する際に、ステント10がステント収納治具60の外筒側内周面623aを通る際に引っ掛かる段差が生じないため、ステント10を案内部材62にスムーズに挿通させることができる。よって、ステント10を外筒20の内部に容易に導入できる。
【0068】
図6Aに示す状態から、外筒20の側孔20aに通した誘導糸11を更に引っ張ることで、図6Bに示すように、ステント10の全部が、外筒20の内部に収納される。
【0069】
そして、図6Bに示すように、誘導糸11を側孔20aの外側において切断して、ステント収納治具60を、先端側(X方向側)に移動させることで、図6Cに示すように、ステント収納治具60を、外筒20、先端チップ40及びガイドワイヤ誘導管30の先端から取り外す。また、クリップ部材71(図1参照)及び芯棒部材72を取り外す。
【0070】
この状態で、先端チップ40の貫通孔及びガイドワイヤ誘導管30の貫通孔に通されたガイドワイヤ(図示せず)を、ステント10を留置する部位まで到達させた後に、先端チップ40、ガイドワイヤ誘導管30及び外筒20を体内に進入させることで、先端チップ40、ガイドワイヤ誘導管30及び外筒20を目的部位まで運ぶ。
【0071】
そして、ステント10を留置する部位において、ガイドワイヤ誘導管30を体内に進出させることで、ガイドワイヤ誘導管30に連動して移動される中間筒50を先端側(X方向側)に移動させて、中間筒50により、ステント10を外筒20から押し出す。このように、外筒20に縮径されて収納されたステント10を、外筒20から押し出すことで拡径させて、患者の生体内の狭窄部に留置させることができる。
【0072】
本実施形態に係るステント収納治具60によれば、以下の効果が奏される。
【0073】
本実施形態のステント収納治具60を、ステントデリバリーシステム1に用いられる構成とし、ステントデリバリーシステム1を、先端側の内側にステント10を縮径した状態で収納可能な外筒20と、外筒20の内側に軸方向に進退可能に配置され先端が外筒20の軸方向の先端側よりも外部に突出した状態で配置可能な内部材30と、内部材30の先端に設けられる先端チップ40と、を備えて構成し、ステント収納治具60を、外部にステント10が配置され内部に先端チップ40を収納可能な収納部618を有する芯部材614と、芯部材614と外筒20との間に配置され、芯部材614側から外筒20側に向かうに従って縮径するテーパー内周面622aを有する筒状に形成される案内部材62と、芯部材614と案内部材62とを互いの軸方向が一致した状態で連結する連結外筒部材63と、を備えて構成した。これにより、ステントデリバリーシステム1にステント10を容易に収納することができる。
【0074】
また、従来、ステント10が樹脂製ステントである場合には、ステント10を外筒20の内部に長時間収納すると、ステント10に型が付いてしまって、外筒20からステントを放出する際の拡張力が低下する可能性があった。これに対して、本発明によれば、ステント10を生体内に留置する直前に、ステント10を縮径させて、外筒20の内部に収納することができる。これにより、ステント10を使用する直前に、ステント10の縮径及び拡径を行うことができるため、ステント10に型を付けてしまうことを抑制できる。よって、ステント10の拡張力の低下を抑制できる。
【0075】
また、先端チップ40を芯部材614の収納部618に収納した状態で、ステント10を外筒20内に引き込んで縮径させることができる。そのため、ステント10を外筒20内に引き込む場合に、ステント10は先端チップ40に接触しない。これにより、ステント10の網目に先端チップ40が入り込んで引っ掛かることが抑制され、ステント10が変形することを抑制できる。
【0076】
また、芯部材614側から外筒20側に向かうに従って縮径するテーパー内周面622aを有する筒状に形成される案内部材62を備えるため、ステント10をテーパー内周面622aに沿ってスムーズに案内させることができる。
【0077】
本実施形態においては、芯部材614は、案内部材62側の端部において、案内部材62側に向かうに従って縮径するテーパー外面616aを有する。これにより、ステント10をテーパー外面616aに沿って案内部材62側にスムーズに案内させることができる。
【0078】
本実施形態においては、外筒20に対する先端チップ40の位置を固定するクリップ部材71を備える。これにより、ステント10を外筒20内に引き込む場合に、先端チップ40と外筒20との間に形成された所定距離Lの隙間を保持できるため、先端チップ40と外筒20との間に所定距離Lの隙間を確保できるため、ステント10を隙間に通しやすくなる。
【0079】
本実施形態においては、案内部材62の基端側内周面625は、外筒20の先端側の端部が挿入される外筒接続筒部623と、基端側内周面625の先端側に隣接して配置され基端側内周面625よりも径が小さい最小径内周面624と、を有し、基端側内周面625と最小径内周面624との間には、外筒20の厚さ以上の段差626が形成される。これにより、外筒20の先端が外筒接続筒部623に取り付けられた場合に、外筒20の内周面は、最小径内周面624よりも径方向の内側に突出しない。よって、ステント収納治具60を使用してステント10を外筒20に導入する際に、ステント10がステント収納治具60の外筒側内周面623aを通る際に引っ掛かる段差が生じないため、ステント10を案内部材62にスムーズに挿通させることができる。よって、ステントデリバリーシステム1にステント10を容易に導入できる。
【0080】
また、ステントデリバリーシステム1は、ステント収納治具60と、外筒20と、先端チップ40が設けられたガイドワイヤ誘導管30と、外筒20の内部に挿入される誘導糸11であって、一端側が外筒20の軸方向の先端側の外部においてステント10に接続されると共に他端側が外筒20の軸方向の基端側に形成される孔に通される誘導糸11と、を備え、芯部材614の外周にステント10が配置されると共に、収納部618に先端チップ40が収納される。これにより、ステントデリバリーシステム1をより簡易に構成とすることができる。よって、簡易な構成のステントデリバリーシステム1を市場で販売することができる。
【0081】
以上、本発明のステント収納治具60及びこれを備えたステントデリバリーシステム1の好ましい各実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0082】
1 ステントデリバリーシステム
10 ステント
11 誘導糸(紐部材)
20 外筒
30 ガイドワイヤ誘導管(内部材)
40 先端チップ
60 ステント収納治具
62 案内部材
63 連結外筒部材(連結部材)
618 収納部
614 芯部材
616a テーパー外面
622a テーパー内周面(テーパー内面)
623 外筒接続筒部(外筒取付部)
624 最小径内周面(隣接内周面)
625 基端側内周面(取付部内周面)
626 段差
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C