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特開2022-175746扉の開閉機構およびそれを備えるコンテナ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175746
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】扉の開閉機構およびそれを備えるコンテナ
(51)【国際特許分類】
   B65D 88/12 20060101AFI20221117BHJP
【FI】
B65D88/12 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021082417
(22)【出願日】2021-05-14
(71)【出願人】
【識別番号】519273315
【氏名又は名称】合同会社箱一
(74)【代理人】
【識別番号】110002778
【氏名又は名称】弁理士法人IPシーガル
(72)【発明者】
【氏名】増永 路人
【テーマコード(参考)】
3E170
【Fターム(参考)】
3E170AA21
3E170AB11
3E170BA10
3E170HA03
3E170HA04
3E170HB07
3E170HE10
3E170VA06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】被搬送物をコンテナ内に充填するに際して、容易かつ安全に開閉扉を開閉することを可能にする扉の開閉機構を提供する。
【解決手段】この発明の開閉機構は、所定の方向に貫通形成された開口部2aを開放又は閉止するよう開方向又は閉方向に移動可能に装着される開閉扉5と、前記開閉扉5の開方向又は閉方向への移動をガイドするガイド機構6と、で構成されるもので、前記ガイド機構6は、前記開閉扉5の開閉方向に直交する方向の両側から前記開閉扉5の移動をガイドする一対のガイド部6a,6aを備えるよう構成され、前記開閉扉5は、その開閉方向に直交する方向の両端縁から各々開閉方向に沿って閉側に延びるよう突出形成された一対のアーム部5b,5bと、前記ガイド機構6が備える一対のガイド部6a,6aによってガイドされる被ガイド部と、を備えるよう構成されたものである。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の方向に貫通形成された開口部を開放又は閉止するよう開方向又は閉方向に移動可能に装着される開閉扉と、前記開閉扉の開方向又は閉方向への移動をガイドするガイド機構と、で構成される開閉機構において、
前記ガイド機構は、前記開閉扉の開閉方向に直交する方向の両側から前記開閉扉の移動をガイドする一対のガイド部を備えるよう構成され、
前記開閉扉は、その開閉方向に直交する方向の両端縁から各々開閉方向に沿って閉側に延びるよう突出形成された一対のアーム部と、前記ガイド機構が備える一対のガイド部によってガイドされる被ガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、開口部近傍に位置するよう配設され、かつ前記開閉扉の開閉方向に沿って延びる第一のガイドレールと、前記開閉扉の開閉方向に沿って延びるとともに前記第一のガイドレールの開閉方向開側に配設される第二のガイドレールとを備え、
前記第一のガイドレール及び第二のガイドレールは、その開閉方向閉側の端部が、所定の傾斜角度で斜め下方に下り傾斜するよう構成され、
前記開口部の周縁又は周縁近傍から外方に向かって所要の高さの周壁が立設されていること
を特徴とする開閉機構。
【請求項2】
前記開口部は、
上下方向に貫通形成されたものであること
を特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
【請求項3】
前記ガイド部は、
開閉方向に沿って連続して延びるよう形成されたガイド面を有し、
前記被ガイド部と前記ガイド面とが係合ないし当接するよう構成されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の開閉機構。
【請求項4】
前記第一のガイドレール及び第二のガイドレールは、いずれも
上下方向に所定の間隔を存して配設される一対の長尺棒状のガイドバーで構成され、
前記被ガイド部が、その上縁に配置される上側のガイドバーと、下縁に配置される下側のガイドバーとの間に配設されるよう構成されていること
を特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の開閉機構。
【請求項5】
前記上側のガイドバー及び下側のガイドバーは、いずれも
水平面に平行して直線状に延在する直線部と、前記直線部の開閉方向閉側の端部から開閉方向閉側に向かって所要の傾斜角度で斜め下方に延びる傾斜部と、を備え、
前記上側のガイドバー及び下側のガイドバーは、前記直線部と傾斜部との間の屈曲部が上下方向に一直線上に位置するよう上下方向に所定の間隔を存して並べて配置されていること
を特徴とする請求項4に記載の開閉機構。
【請求項6】
前記被ガイド部は、
前記一対のアーム部の先端側の端部と前記開閉扉の開閉方向開側の端部に、それぞれ開閉方向に直交する方向の両側に一対ずつ突設された複数のピン部材又は回動自在に装着された複数のローラで構成されていること
を特徴とする請求項4又は5に記載の開閉機構。
【請求項7】
前記ローラは、
その外周面が、周方向全周に亘って形成された所要の深さの溝ないし凹部を有するよう構成され、その下縁が前記溝ないし凹部の内面で前記下側のガイドバーと当接する一方、上縁が前記溝ないし凹部の内底面では前記上側のガイドバーと当接せず前記溝ないし凹部の両内側面で前記上側のガイドバーと当接するよう構成されていること
を特徴とする請求項6に記載の開閉機構。
【請求項8】
天面部、側面部、底面部により箱形に形成されてなるコンテナの、前記天面部、側面部、底面部のうち少なくとも1つに形成された開口部を開放又は閉止するよう該開口部に設けられる開閉機構において、
前記開閉機構は、前記開口部を開放又は閉止するよう開方向又は閉方向に移動可能に装着される開閉扉と、前記開閉扉の開方向又は閉方向への移動をガイドするガイド機構と、で構成され、
前記ガイド機構は、前記開閉扉の開閉方向に直交する方向の両側から前記開閉扉の移動をガイドする一対のガイド部を備えるよう構成され、
前記開閉扉は、その開閉方向に直交する方向の両端縁から各々開閉方向に沿って閉側に延びるよう突出形成された一対のアーム部と、前記ガイド機構が備える一対のガイド部によってガイドされる被ガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、開口部近傍に位置するよう配設され、かつ前記開閉扉の開閉方向に沿って延びる第一のガイドレールと、前記開閉扉の開閉方向に沿って延びるとともに前記第一のガイドレールの開閉方向開側に配設される第二のガイドレールとを備え、
前記第一のガイドレール及び第二のガイドレールは、その開閉方向閉側の端部が、所定の傾斜角度で斜め下方に下り傾斜するよう構成され、
前記開口部の周縁又は周縁近傍から外方に向かって所要の高さの周壁が立設されていること
を特徴とする開閉機構。
【請求項9】
前記開口部は、
前記コンテナの天面部に形成されたものであること
を特徴とする請求項8に記載の開閉機構。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の開閉機構を備えること
を特徴とするコンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、扉の開閉機構およびそれを備えるコンテナに関するものである。
より具体的には、被搬送物をコンテナ内に充填するに際して、容易かつ安全に開閉することができる扉(開閉扉)の開閉機構ないし開閉装置、およびこれを、特に天面部に、備えるコンテナに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ウッドペレットなどの粉粒体(バルク)の搬送方法として、箱型のコンテナを利用したバルクコンテナによる搬送方法がある。
【0003】
このようなバルクコンテナにおいて、粉粒体は、例えば、このコンテナを構成する上面壁に設けられた投入口から充填されることによって、荷積みされる。
【0004】
このようなコンテナの一例が、特許文献1に開示されている。
【0005】
例えば、実用新案登録第3129196号公報(特許文献1)においては、コンテナの外板内側における結露を防止する事が出来る粉粒体バラ積み輸送用コンテナが提案されている。
【0006】
この粉粒体バラ積み輸送用コンテナは、箱型をなし上下四隅に隅金具を有する粉粒体バラ積み輸送用のコンテナであって、
当該コンテナは、天井部に荷積み用の天井ハッチを、またコンテナの後端面の上部にも端部投入口を有し、
コンテナの後端面の下部には荷降し用の後部排出口を有しており、
前記天井ハッチまたは後部投入口から粉粒体を積載して輸送可能にし、かつ前記コンテナはこれを構成する6面体を断熱構造としたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3129196号公報(段落0017、図1、3及び8)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記特許文献1に記載された粉粒体バラ積み輸送用コンテナにおいて、天井ハッチ30からの投入は、作業者がコンテナの端部に、設けた梯子31から上に登り、天井側部に設けた滑り止め用の歩み板32上に登り、天井ハッチ30を開閉して行うことを必要とするものである。
したがって、安全性の面において、さらなる改善が求められる。
【0009】
この発明はかかる現状に鑑み、被搬送物をコンテナ内に充填するに際して、容易かつ安全に扉(開閉扉)、特にコンテナの天面部に設けられた扉を開閉することを可能にする扉の開閉機構およびこれを備えるコンテナを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明の請求項1に記載の発明は、
所定の方向に貫通形成された開口部を開放又は閉止するよう開方向又は閉方向に移動可能に装着される開閉扉と、前記開閉扉の開方向又は閉方向への移動をガイドするガイド機構と、で構成される開閉機構において、
前記ガイド機構は、前記開閉扉の開閉方向に直交する方向の両側から前記開閉扉の移動をガイドする一対のガイド部を備えるよう構成され、
前記開閉扉は、その開閉方向に直交する方向の両端縁から各々開閉方向に沿って閉側に延びるよう突出形成された一対のアーム部と、前記ガイド機構が備える一対のガイド部によってガイドされる被ガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、開口部近傍に位置するよう配設され、かつ前記開閉扉の開閉方向に沿って延びる第一のガイドレールと、前記開閉扉の開閉方向に沿って延びるとともに前記第一のガイドレールの開閉方向開側に配設される第二のガイドレールとを備え、
前記第一のガイドレール及び第二のガイドレールは、その開閉方向閉側の端部が、所定の傾斜角度で斜め下方に下り傾斜するよう構成され、
前記開口部の周縁又は周縁近傍から外方に向かって所要の高さの周壁が立設されていること
を特徴とする開閉機構である。
【0011】
この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の開閉機構において、
前記開口部は、
上下方向に貫通形成されたものであること
を特徴とするものである。
【0012】
この発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の開閉機構において、
前記ガイド部は、
開閉方向に沿って連続して延びるよう形成されたガイド面を有し、
前記被ガイド部と前記ガイド面とが係合ないし当接するよう構成されていること
を特徴とするものである。
【0013】
この発明の請求項4に記載の発明は、
請求項1~3のいずれかに記載の開閉機構において、
前記第一のガイドレール及び第二のガイドレールは、いずれも
上下方向に所定の間隔を存して配設される一対の長尺棒状のガイドバーで構成され、
前記被ガイド部が、その上縁に配置される上側のガイドバーと、下縁に配置される下側のガイドバーとの間に配設されるよう構成されていること
を特徴とするものである。
【0014】
この発明の請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の開閉機構において、
前記上側のガイドバー及び下側のガイドバーは、いずれも
水平面に平行して直線状に延在する直線部と、前記直線部の開閉方向閉側の端部から開閉方向閉側に向かって所要の傾斜角度で斜め下方に延びる傾斜部と、を備え、
前記上側のガイドバー及び下側のガイドバーは、前記直線部と傾斜部との間の屈曲部が上下方向に一直線上に位置するよう上下方向に所定の間隔を存して並べて配置されていること
を特徴とするものである。
【0015】
この発明の請求項6に記載の発明は、
請求項4又は5に記載の開閉機構において、
前記被ガイド部は、
前記一対のアーム部の先端側の端部と前記開閉扉の開閉方向開側の端部に、それぞれ開閉方向に直交する方向の両側に一対ずつ突設された複数のピン部材又は回動自在に装着された複数のローラで構成されていること
を特徴とするものである。
【0016】
この発明の請求項7に記載の発明は、
請求項6に記載の開閉機構において、
前記ローラは、
その外周面が、周方向全周に亘って形成された所要の深さの溝ないし凹部を有するよう構成され、その下縁が前記溝ないし凹部の内面で前記下側のガイドバーと当接する一方、上縁が前記溝ないし凹部の内底面では前記上側のガイドバーと当接せず前記溝ないし凹部の両内側面で前記上側のガイドバーと当接するよう構成されていること
を特徴とするものである。
【0017】
この発明の請求項8に記載の発明は、
天面部、側面部、底面部により箱形に形成されてなるコンテナの、前記天面部、側面部、底面部のうち少なくとも1つに形成された開口部を開放又は閉止するよう該開口部に設けられる開閉機構において、
前記開閉機構は、前記開口部を開放又は閉止するよう開方向又は閉方向に移動可能に装着される開閉扉と、前記開閉扉の開方向又は閉方向への移動をガイドするガイド機構と、で構成され、
前記ガイド機構は、前記開閉扉の開閉方向に直交する方向の両側から前記開閉扉の移動をガイドする一対のガイド部を備えるよう構成され、
前記開閉扉は、その開閉方向に直交する方向の両端縁から各々開閉方向に沿って閉側に延びるよう突出形成された一対のアーム部と、前記ガイド機構が備える一対のガイド部によってガイドされる被ガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、開口部近傍に位置するよう配設され、かつ前記開閉扉の開閉方向に沿って延びる第一のガイドレールと、前記開閉扉の開閉方向に沿って延びるとともに前記第一のガイドレールの開閉方向開側に配設される第二のガイドレールとを備え、
前記第一のガイドレール及び第二のガイドレールは、その開閉方向閉側の端部が、所定の傾斜角度で斜め下方に下り傾斜するよう構成され、
前記開口部の周縁又は周縁近傍から外方に向かって所要の高さの周壁が立設されていること
を特徴とする開閉機構である。
【0018】
この発明の請求項9に記載の発明は、
請求項8に記載の開閉機構において、
前記開口部は、
前記コンテナの天面部に形成されたものであること
を特徴とするものである。
【0019】
この発明の請求項10に記載の発明は、
請求項8又は9に記載の開閉機構を備えること
を特徴とするコンテナである。
【発明の効果】
【0020】
この発明にかかる開閉機構は、所定の方向、特に上下方向に貫通形成された開口部を開放又は閉止するよう開方向又は閉方向に移動可能に装着される開閉扉と、前記開閉扉の開方向又は閉方向への移動をガイドするガイド機構と、で構成される開閉機構であって、前記ガイド機構を、前記開閉扉の開閉方向に直交する方向の両側から前記開閉扉の移動をガイドする一対のガイド部を備えるよう構成し、前記開閉扉を、その開閉方向に直交する方向の両端縁から各々開閉方向に沿って閉側に延びるよう突出形成された一対のアーム部と、前記ガイド機構が備える一対のガイド部によってガイドされる被ガイド部と、を備えるよう構成し、前記ガイド部は、開口部近傍に位置するよう配設され、かつ前記開閉扉の開閉方向に沿って延びる第一のガイドレールと、前記開閉扉の開閉方向に沿って延びるとともに前記第一のガイドレールの開閉方向開側に配設される第二のガイドレールとを備えるよう構成し、前記第一のガイドレール及び第二のガイドレールを、その開閉方向閉側の端部が、所定の傾斜角度で斜め下方に下り傾斜するよう構成し、前記開口部の周縁又は周縁近傍から外方に向かって所要の高さの周壁を立設したものである。
したがって、この開閉機構(ないし開閉装置)によれば、前記開閉扉に備えられている被ガイド部が前記ガイド部に沿って開方向又は閉方向に移動することに伴い、被ガイド部が備えられている開閉扉も移動する。
そのため、前記開閉扉が閉方向に水平移動しながら下降して前記開口部の閉止位置に到達すると前記周壁と当接するので前記開口部は閉止される一方、前記開閉扉が前記開口部の閉止位置から開放位置に向かって水平移動しながら上昇して前記開口部の開放位置に到達すると前記開口部は開放される。
よって、この開閉機構によれば、扉(開閉扉)を容易かつ安全に開閉することが可能となるので、開口部を容易かつ安全に開放及び閉止することも可能となる。
【0021】
前記開閉機構においては、前記ガイド部を、開閉方向に沿って連続して延びるよう形成されたガイド面を有し、かつ前記被ガイド部と前記ガイド面とが係合ないし当接するよう構成することができる。
このような構成によって、前記開口部を確実に開放及び閉止することが可能となる。
【0022】
さらに、前記開閉機構においては、前記第一のガイドレール及び第二のガイドレールを、同一の構成を有するものとし、上下方向に所定の間隔を存して配設される一対の長尺棒状のガイドバーで構成し、前記被ガイド部が、その上縁に配置される上側のガイドバーと、下縁に配置される下側のガイドバーとの間に配設されるよう構成することができる。
このような構成によって、前記開閉扉に備えられている被ガイド部が前記ガイド部に沿って、より確実にガイドされるので、前記開口部を、より確実に開放及び閉止することが可能となる。
【0023】
さらに、前記開閉機構において、前記上側のガイドバー及び下側のガイドバーを、水平面に平行して直線状に延在する直線部と、前記直線部の開閉方向閉側の端部から開閉方向閉側に向かって所要の傾斜角度で斜め下方に延びる傾斜部と、を備えるように構成し、前記上側のガイドバー及び下側のガイドバーを、前記直線部と傾斜部との間の屈曲部が上下方向に一直線上に位置するよう上下方向に所定の間隔を存して並べて配置することができる。
その際、前記被ガイド部を、前記一対のアーム部の先端側の端部と前記開閉扉の開閉方向開側の端部に、それぞれ開閉方向に直交する方向の両側に一対ずつ突設された複数のピン部材又は回動自在に装着された複数のローラで構成することができる。
このような構成によって、前記開閉扉に備えられている被ガイド部が前記ガイド部に沿って、より確実かつスムーズにガイドされるので、前記開口部を、より確実かつスムーズに開放及び閉止することが可能となる。
【0024】
さらに、前記ローラについては、その外周面が、周方向全周に亘って形成された所要の深さの溝ないし凹部を有するよう構成し、その下縁が前記溝ないし凹部の内面で前記下側のガイドバーと当接する一方、上縁が前記溝ないし凹部の内底面では前記上側のガイドバーと当接せず前記溝ないし凹部の両内側面で前記上側のガイドバーと当接するよう構成することができる。
このような構成によって、前記ローラの回動がスムーズに行われるので、前記開閉扉の摺動もスムーズに行われる。
【0025】
なお、前記開閉機構(ないし開閉装置)については、天面部、側面部、底面部により箱形に形成されてなるコンテナの、前記天面部、側面部、底面部のうち少なくとも1つ、特に天面部に形成された開口部を開放又は閉止するよう該開口部に設けることができる。
前記開閉機構(ないし開閉装置)を備えるコンテナによれば、扉(開閉扉)を容易かつ安全に開閉することができるので、開口部を容易かつ安全に開放及び閉止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】この発明にかかる開閉機構の一例を示す概略説明図で、開閉扉が閉じている状態を示すものである。
図2図1に示す開閉機構の、開閉扉が開いている状態を示す概略説明図である。
図3図1に示す開閉機構を構成する開閉扉を示す側面図である。
図4図1に示す開閉機構を構成するガイド機構のガイド部を示す概略説明図である。
図5図4に示すガイド部の要部拡大図である。
図6】この発明にかかる開閉機構を構成するガイド部と被ガイド部の構成の一例を示す概略説明図である。
図7図1に示す開閉機構の開閉動作を示す説明図であって、(A)は、開口部が閉止されている状態を示すもので、(B)は、開閉扉が開口部上に位置している状態を示すもので(C)は、開口部が完全に開放されている状態を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、この発明にかかる開閉扉の開閉機構ないし開閉装置の実施の一例を、添付の図面に基づいて具体的に説明する。
なお、この発明は開示された実施例にのみ限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内において種々改良することができるものである。
【0028】
図1及び2は、この発明にかかる開閉機構ないし開閉装置の一例を示す概略説明図で、図1は、コンテナ1の天面部2に設けられた開口部2aが閉止されている状態を示すもので、図2は、開口部2aが開放されている状態を示すものである。
【0029】
前記コンテナ1を構成するコンテナ主体1aは、図1及び2に示すように、天面部2と、長手側の一対の側面部3,3と、前妻側の側面部4と、後妻側の側面部(図示せず)と、底面部(図示せず)により細長形の箱形に形成されている。
なお、このコンテナ1を車両に搭載する場合には、前記前妻側の側面部4が、前部側に位置する。
【0030】
前記天面部2には、被搬送物をコンテナ1内に充填するため、図1及び2に示すように、所要の大きさの長方形状の開口部2aが貫通形成されている。
なお、この実施例において、前記開口部2aは、前記天面部2の前端側と後端側に1つずつ形成されている。
【0031】
前記天面部2には、前記開口部2a,2aを開放又は閉止することを可能にする開閉扉5が設けられるとともに、この開閉扉5の開方向又は閉方向への移動(摺動)をガイドするガイド機構6が設けられている。
【0032】
前記開口部2aの(全周縁)又は周縁近傍には、図1及び2に示すように、前記開閉扉5と当接して前記開口部2aの閉止状態を形成する周壁2bが配設される。
図1及び2において、前記周壁2bは、前記開口部2aの周縁(全周縁)近傍から上方(外方)に向けて所要の高さで立設されたもので、前記開口部2aの周縁に沿って、平面視で略矩形環状に連続的に形成されている。
なお、前記周壁2bについては、前記開閉扉5が閉方向に位置しているときに前記開閉扉5と当接して前記開口部2aの閉止状態を形成可能に構成されている限りにおいて、前記開口部2aから所定の間隔を存して周縁近傍に、又は前記開口部2aの周縁に、配設することができ、平面視にて略矩形環状以外の所定の環形状になるよう連続的に形成することができる。
【0033】
前記開閉扉5は、図1~3に示すように、平板状の開閉扉本体5aと、前記開閉扉本体5aの開閉方向に直交する方向の両端縁から各々開閉方向に沿って閉側に延びるよう突出形成された一対のアーム部5b,5bとで構成される。
【0034】
図1~3において、前記開閉扉本体5aは、所要の厚さを有する部材で構成され、前記開閉扉本体5aの外周は、前記開口部2aの周縁に立設された周壁2bの外周よりもやや大きくなるよう構成されている。
【0035】
図1~3において、前記アーム部5b,5bは、いずれも開閉方向に直交する方向視で略矩形状かつ開閉方向に直交する断面視で略逆L字状になるよう(開閉扉本体5aの開閉方向に直交する方向のいずれかの端縁と開閉扉本体5aの上端部における開閉方向に直交する方向のいずれかの端縁とから突出するよう)構成されるとともに、先端側の角部が丸みを帯びるよう構成されているが、前記開閉扉本体5aの開閉方向に直交する方向の両端縁から各々開閉方向に沿って閉側に所定の長さ突出形成されている限りにおいて、その形状に特段の制限はない。
【0036】
前記アーム部5bの突出長さMについては、前記開閉扉本体5aの開閉方向の長さLに応じて決定することができる。
前記突出長さMは、好ましくは前記開閉方向長さLの7分の1~8分の1程度に設定される。
なお、この実施例において、前記開閉方向長さLは、78cm程度に、前記突出長さMは、11cm程度に、それぞれ設定されている。
【0037】
さらに、前記開閉扉5は、後述するガイド機構6が備えるガイド部にガイドされる被ガイド部を備える。
図1~3において、前記被ガイド部は、開閉方向に直交する方向に突出するよう形成された軸体5dに、前記軸体5dの軸心を中心として回動自在に支持された複数のローラ5c,5c,5c,5cで構成され、前記開閉扉5の開閉方向に直交する方向の両側面の、開閉方向閉側の端部(詳しくは前記アーム部5bの先端側)と開側の端部に一対ずつ配設されている。
【0038】
この実施例において、各ローラ5cは、図6に示すように、その外周面が、周方向全周に亘って形成された所要の深さの溝ないし凹部を有し、この溝ないし凹部が、ガイド機構6が備えるガイド部(6a,6a)と係合するよう構成されている。
このような構成によって、前記ガイド部に沿って前記開閉扉5の開方向又は閉方向への移動(摺動)が実現される。
【0039】
なお、前記被ガイド部の構成については、前記ガイド部と係合ないし当接することによって、前記ガイド部に沿って前記開閉扉5の開方向又は閉方向への移動(摺動)が実現される限りにおいて、特段の制限はない。
例えば、回動自在に装着されるローラや、開閉方向に直交する方向に突設された軸部材からなるピンなどを選択することができる。
【0040】
この発明において、前記開閉扉5の前記周壁2bとの当接部位又は前記周壁2bの上端部周縁には、互いが当接したときの密閉性を向上させるため、パッキン等を配することができる。
この実施例においては、前記開口部2a周縁から上方(外方)に向けて立設される周壁2bに対応するよう前記開閉扉本体5aの下面周端部に所要の深さの溝を形成するとともに、この溝の内部にパッキンを配設している。
【0041】
前記ガイド機構6は、前記開口部2aが開放される位置と前記開口部2aが前記開閉扉5によって閉止される位置との間で、前記開閉扉5の移動をガイドするよう構成されるもので、前記開口部2aの近傍に配設することができるものである。
【0042】
図1、2及び4において、前記ガイド機構6は、前記開口部2aの短辺側(前後方向、すなわち開閉扉5の開閉方向に直交する方向)の両端近傍に配設される一対のガイド部6a,6aを備えている。
より具体的には、各ガイド部6aは、前記開閉扉5の、開閉方向に直交する方向の両側面の近傍に配設され、かつ前記開閉扉5に備えられている被ガイド部(図1、2及び4において、ローラ5c,5c,5c,5c)と係合するよう構成されている。
【0043】
各ガイド部6aは、各ガイド部6aは、被ガイド部の移動をガイドするため、前記開閉扉5が移動する方向、すなわち開閉方向に沿って連続して延びるよう形成されたガイド面(図示せず)を有し、図1、2及び4に示すように、前記開閉扉5に備えられている被ガイド部と前記ガイド面において係合ないし当接するよう構成されている。
したがって、前記開閉扉5の開閉方向に直交する方向の両側から前記開閉扉5の移動をガイドすることが可能となっている。
このような構成によって、前記開閉扉5に備えられている被ガイド部(ローラ5c,5c,5c,5c)が前記ガイド部6a,6aに沿って開方向又は閉方向に移動することに伴い、被ガイド部が備えられている開閉扉5も移動する。
なお、この発明において、前記ガイド面とは、前記ガイド部6aにおいて、前記被ガイド部と係合又は当接等して、前記被ガイド部の移動をガイドする面をいう。
【0044】
図4において、各ガイド部6aは、前記開閉扉5の開閉方向(開閉扉5が移動する方向)に沿って延びる第一のガイドレール(レール部材)61と、前記開閉扉5の開閉方向に沿って延びるとともに前記第一のガイドレール61の開閉方向開側に配設される第二のガイドレール62とを備えている。
この場合において、各ガイド部6aは、例えば、図4に示すように、前記ガイドレールのうち、開閉方向閉側にあるガイドレール(第一のガイドレール)61が開口部2a近傍に位置するよう配置される。
【0045】
図4において、各ガイドレール61,62は、その開閉方向閉側の端部が、所定の傾斜角度で斜め下方に下り傾斜するよう構成されている。
したがって、前記開閉扉5は、前記ガイドレール61,62が有する下り傾斜部分に沿って、開口部2aから離れる方向(開方向)にスライドしながら上昇し、又は開口部2aに向かって(閉方向に)スライドしながら下降する。
【0046】
図4において、前記第一のガイドレール61は、上下方向に所定の間隔を存して配設される一対の長尺棒状のガイドバー611,612で構成されている。
したがって、前記被ガイド部としてのローラ5cは、前記ローラ5cの上縁(詳しくはその溝内)に配置される上側のガイドバー611と前記ローラ5cの下縁(詳しくはその溝内)に配置される下側のガイドバー612との間に配設されている。
【0047】
各ガイドバー611,612は、いずれも同一の構成を有するもので、水平面Hに平行して直線状に延在する直線部611a,612aと、前記直線部611a,612aの開閉方向閉側の端部から開閉方向閉側に向かって所要の傾斜角度で斜め下方に延びる傾斜部611b,612bと、を備えている。
【0048】
前記第一のガイドレール61を構成する各ガイドバー611,612は、図4に示すように、前記直線部611a,612aと傾斜部611b,612bとの間の屈曲部611c,612cが上下方向に一直線上に位置するよう上下方向に所定の間隔を存して並べて配置されている。
【0049】
前記第二のガイドレール62は、図4に示すように、前記第一のガイドレール61と同様のもので、上下方向に所定の間隔を存して配設される一対の長尺棒状のガイドバー621,622で構成され、各ガイドバー621,622は、開閉方向に沿って水平面Hに平行して直線状に延在する直線部621a,622aと、前記直線部621a,622aの開閉方向閉側の端部から開閉方向閉側に向かって所要の傾斜角度で斜め下方に延びる傾斜部621b,622bと、を備えている。
【0050】
また、前記第二のガイドレール62を構成する各ガイドバー621,622も、前記第一のガイドレール61を構成する各ガイドバー611,612と同様、図4に示すように、前記直線部621a,622aと傾斜部621b,622bとの間の屈曲部621c,622cが上下方向に一直線上に位置するよう上下方向に所定の間隔を存して並べて配置されている。
【0051】
前記第二のガイドレール62は、図4に示すように、その上側のガイドバー621の傾斜部621bが前記第一のガイドレール61の上側のガイドバー611の開閉方向開側の端部に当接するよう配置される。
【0052】
前記開閉扉5の複数のローラ5c,5c,5c,5cは、図7(A)及び(B)に示すように、前記直線部611a,612a,621a,622aと、開閉方向に回動自在に係合している。
したがって、前記開閉扉5の開閉方向へのスライド移動(摺動)、すなわち開口部2aの閉止位置又は開放位置に向かう前記開閉扉5の水平方向のスライド移動がガイドされる。
【0053】
なお、この実施例において、前記ローラ5cの下縁は、図6に示すように、前記ローラ5cの周方向全周に亘って形成された溝ないし凹部の内面で前記下側のガイドバー612,622と当接する一方、前記ローラ5cの上縁は、前記溝ないし凹部の内底面では前記上側のガイドバー611、621と当接せず、前記溝ないし凹部の両内側面で前記上側のガイドバー611,621と当接するよう構成されている。
すなわち、前記ローラ5cの上縁の溝ないし凹部の内底面と前記上側のガイドバー611,621の下面との間には、所定の大きさの間隙(より好ましくは上下方向の間隔が5mm程度の間隙)Gが形成されるよう構成されている。
したがって、前記上側のガイドバー611,621の左右方向外周面と前記下側のガイドバー612,622の上方の外周面がガイド面を構成する。
このような構成によって、前記ローラ5cの回動がスムーズに行われるので、前記開閉扉5の摺動もスムーズに行われる。
【0054】
前記直線部の長さについては、周壁2bのうち、開閉方向に立設された一対の対向する壁間の長さに応じて設定することができる。
具体的には、前記直線部の長さについては、前記壁間の長さよりも大きくなるように設定することができる。
この実施例において、前記壁間の長さについては80cm程度、直線部611a,612a,621a,622aの長さについてはいずれも82cm程度に設定されている。
【0055】
前記開閉扉5の複数のローラ5c,5c,5c,5cは、図7(C)に示すように、前記直線部611a,612a,621a,622aと同様に、前記傾斜部611b,612b,621b,622bと、開閉方向に回動自在に係合可能に構成されている。
このような構成によって、前記開閉扉5の、閉止位置からのスライドしながらの上昇と、前記開口部2aの閉止位置までのスライドしながらの下降がガイドされる。
【0056】
前記傾斜部611b,612b,621b,622bの前記傾斜角度θについては、好ましくは、水平面Hに対して、角度30°以上45°未満に設定される。
前記傾斜部が水平面Hに対して、角度30°未満の角度又は角度45°を超える角度で開閉方向閉側に向かって下り傾斜するよう構成される場合には、開口部2aの閉止を円滑かつ十分に行うことができない傾向にある。
なお、この実施例において、前記傾斜角度θは、約35°に設定されている。
【0057】
前記傾斜部の長さ(直線部の開閉方向閉側の端部の折り曲げ長さ)については、図5に示すように、前記傾斜部の前記傾斜角度θと、前記開閉扉5が開方向に位置しているときの前記開閉扉本体5aの下面における前記周壁2bとの当接位置(図5において、前記開閉扉本体5aの下面周端部に形成された所要の深さの溝の上面)から前記周壁2bの上端部までの長さ(高さ)hに応じて決定することができる。
例えば、前記傾斜部の長さを、40~60mm程度に設定することができる。
なお、この実施例において、前記傾斜部の長さは、上側のガイドバー611において40mm程度、下側のガイドバー612において60mm程度に設定されている。
【0058】
なお、図4において、各ガイド部6aは、その第一のガイドレール61を構成する下側のガイドバー612の、直線部612aと傾斜部612bとの境界、すなわち屈曲部612cが、前記開口部2aの開閉方向閉側の端縁又は周壁2bの開閉方向閉側の端面よりも開閉方向閉側に位置するように配設されている。
【0059】
図4において、前記第一のガイドレール61の開閉方向閉側の端縁、前記第一のガイドレール61と前記第二のガイドレール62との間(連接部)及び前記第二のガイドレール62の開閉方向開側の端縁には、前記ローラ5cと当接して、その移動を規制するための規制部材63,63,63が備えられている。
したがって、前記規制部材63によって、前記開閉扉5の開閉方向(左右方向)の移動も規制される。
【0060】
なお、図1、2及び4において、611d,621dは、前記開閉扉5を、前記ガイド部6aに取り付けるに際して、各ローラ5cを挿入してガイドレール61,62と係合させるための挿入口である。
【0061】
かかる構成のガイド機構6によれば、前記開閉扉5は、図7に示すように、各ローラ5cがガイド部6aに形成されているガイド面に沿って移動することに伴って移動し、開口部2aの開放又は閉止位置に達する。
より具体的には、前記開閉扉5は、直線部611a,612a,621a,622aにガイドされて開閉方向にスライド移動し、傾斜部611b,612b,621b,622bにガイドされて開閉方向にスライドしながら徐々に上昇又は下降することに伴って、スライド移動とスライドしながらの上昇又は下降を行う。
したがって、開口部2aの開放又は閉止は極めてスムーズである。
【0062】
かかる構成の開閉機構による開閉扉の開閉を、例えば、図7に示すように行うことができる。
【0063】
開口部2aが開放されている状態では、図7(A)に示すように、開閉扉5は、各アーム部5bの先端側に配設されたローラ5cが各ガイド部6aの第一のガイドレール61(詳しくは、直線部611a,612a)の開閉方向開側の端部で係合した状態にある一方、開閉扉5の開閉方向開側の端部に配設された一対のローラ5c,5cが第二のガイドレール62(詳しくは、直線部621a,622a)の開閉方向開側の端部で係合した状態で、開方向側(図7(A)において右側)に位置している。
【0064】
この状態から、図7(B)に示すように、開閉扉5を、駆動手段等を利用して閉方向側(図7(B)において左側)に引っ張っていくと、開閉扉5は、第一のガイドレール61の直線部611a,612aと第二のガイドレール62の直線部621a,622aにガイドされて、閉方向側にスライド移動(摺動)していく。
【0065】
その後、開閉扉5を閉方向側に更に引っ張っていくと、各アーム部5bの先端側のローラ5cが第一のガイドレール61の開閉方向閉側の端部の傾斜部611b,612bに、開閉扉5の開閉方向開側の端部の一対のローラ5cが第二のガイドレール62の傾斜部621b,622bに、それぞれガイドされて、開閉扉5は、その自重によって、閉方向にスライドしながら下降し、開口部2aの閉止位置に到達する。その結果、開閉扉5と開口部2aの周縁近傍(又は周縁)に立設された周壁2bとが互いに当接して、開口部2aは閉止される(図7(C))。
【0066】
一方、開口部2aを閉止した状態にある開閉扉5を開方向側(図7において右側)に引っ張っていくと、各アーム部5bの先端側のローラ5cが第一のガイドレール61の開閉方向閉側の端部の傾斜部611b,612bに、開閉扉5の開閉方向開側の端部のローラ5cが第二のガイドレール62の傾斜部621b,622bに、それぞれガイドされて、開閉扉5は、開口部2aの閉止位置から、開方向にスライドしながら上昇していく。
【0067】
その後、開閉扉5を開方向側に更に引っ張っていくと、開閉扉5は、第一のガイドレール61の直線部611a,612aと第二のガイドレール62の直線部621a,622aにガイドされて、開方向側にスライド移動していき、開口部2aの開放位置に到達して、開口部2aは開放される(図7(B)→(A))。
【0068】
したがって、前記開閉機構によれば、開閉扉による開口部の開放と閉止を、容易かつ安全に実施することができる。
【0069】
なお、この発明において、前記開閉機構は、開閉扉が左右方向に開閉するよう構成されたものであるが、開閉扉が前後方向に開閉するように構成することも可能なものである。
【産業上の利用可能性】
【0070】
この発明の開閉機構は、コンテナ、特にその天井部に形成された開口部(被搬送物の投入口)に配設することができるもので、この開口部の開放および閉止を、容易かつ安全に行うことを可能にするものであるので、あらゆるコンテナに利用することができるものである。
【符号の説明】
【0071】
1 コンテナ
1a コンテナ主体
2 天面部
2a 開口部
2b 周壁
3 側面壁(左側又は右側)
4 前妻側の側面壁
5 開閉扉
5a 開閉扉本体
5b アーム部
5c ローラ(被ガイド部)
5d 軸体
6 ガイド機構
6a ガイド部
61 第一のガイドレール
62 第二のガイドレール
611,612 上ガイドバー
621,622 下ガイドバー
611a,612a,621a,622a 直線部
611b,612b,621b,622b 傾斜部
611c,621c 屈曲部
611d,621d (ローラの)挿入口
63 規制部材
H 水平面
θ 傾斜部の傾斜角度
G 間隙
L 開閉扉本体の開閉方向に平行する方向長さ
M アーム部の突出長さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7