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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175751
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】姿勢の良し悪し検知方法
(51)【国際特許分類】
   A47C 3/02 20060101AFI20221117BHJP
【FI】
A47C3/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021082423
(22)【出願日】2021-05-14
(71)【出願人】
【識別番号】514109891
【氏名又は名称】株式会社AH Products
(74)【代理人】
【識別番号】100153268
【弁理士】
【氏名又は名称】吉原 朋重
(72)【発明者】
【氏名】原田 暁
【テーマコード(参考)】
3B091
【Fターム(参考)】
3B091AB01
3B091AC05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】人に抱かれたままの状態であるため違和感を抱かせることなく、乳幼児をあやし、寝かせるための椅子を使用して、使用者に自分自身の姿勢の良し悪しを検知させる。
【解決手段】椅子は、動き方向規制部材32の中空管形状(バネ10及びガイド部材12)が形成する所定の軸方向に沿った上下方向に、座部の動きを規制している。よって、使用者の重心の移動方向がこの所定の軸方向と一致していない場合、ガイド部材が動き方向規制部材32の中空管形状の内側と干渉し、バネの収縮や復元が妨げられ、座部が滑らかに上下方向に動かない。逆に、使用者の重心の移動方向が先の所定の軸方向と一致している場合、ガイド部材が動き方向規制部材の中空管形状の内側と干渉せず、座部がスムーズに上下に動く。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の臀部と接する部位である座部と、床と接する部位である接地部と、前記座部及び前記接地部を連結する部位であって、上下方向に伸縮し長さが異なる複数の弾性部材を備える中間部と、を有し、前記座部上に臀部を乗せた前記人の重心の移動に応じ前記中間部に伸び縮み動作を行わせることによって、前記座部が上下方向に揺動可能であり、前記中間部が、前記座部へ弾力を加える該弾性部材の数を変化させることによって、前記座部の上下方向の可動域の中で、前記座部へ加わる弾力の大きさが異なる一の区間と他の区間とができるように前記複数の弾性部材を配置し、前記中間部が、2つの前記弾性部材を有し、前記座部が最上位置から所定の深さだけ沈み込む位置までの所定の区間においては、一の前記弾性部材のみが前記座部へ弾力を加え、前記座部が前記所定の深さ以上沈み込む区間においては、前記一の弾性部材及び他の前記弾性部材が前記座部へ弾力を加えるように前記2つの弾性部材を配置し、前記弾性部材がバネ部材であり、直径の異なる前記バネ部材を、該バネ部材の伸縮方向に中心を揃えて配置し、前記中間部が、前記座部の動きを上下方向に規制するためのものであって、前記座部と連結され、該座部と共に上下方向に変位し、前記バネ部材の伸縮方向の中心位置に配置される棒状のガイド部材を有する椅子を使用する姿勢の良し悪し検知方法であって、
前記座部上に臀部を乗せた人の重心の移動に応じ前記中間部に伸び縮み動作を行わせるとき、前記人の頭部・背中・臀部の形成する軸方向が、前記ガイド部材の規制する前記上下方向に近くなるほど、前記伸び縮み動作が滑らかになることによって、前記人に自分自身の姿勢の良し悪しを検知させることを特徴とする姿勢の良し悪し検知方法。
【請求項2】
前記中間部が、前記ガイド部材の周囲、かつ、前記椅子の接地面に対し垂直となるように配置される中空管形状の部材である動き方向規制部材を有し、前記ガイド部材が、前記動き方向規制部材の内側を前記上下方向に動くとき、
前記人の頭部・背中・臀部の形成する軸方向が、前記ガイド部材の規制する上下方向と異なるほど、前記ガイド部材と前記動き方向規制部材との間の摩擦が大きくなり、前記ガイド部材の動きが鈍くなることを特徴とする請求項1に記載の姿勢の良し悪し検知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
乳幼児(子供)をあやすときや寝かし付けるときにも使用することができ、また、使用者に姿勢の良し悪しを気付かせることができる椅子の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
乳幼児は、上下左右に揺すられていると、落ち着き易いし寝かし付け易いという経験則がある。具体的な例を挙げるとすれば、大人が抱き軽く揺すったり、自動車のチャイルドシートに座った状態で、走行中の自動車の振動に伴い揺られたりすると、乳幼児は、すぐに寝付くものである。
一方で、いつも大人が乳幼児を抱いたままの状態でいたり、あやしや寝かせ付けのたびに自動車に乗ったりするのは大変手間の掛かることでもある。
【0003】
そこで近年、乳幼児を落ち着かせたり、寝かし付けたりするときの手間の軽減を考慮し、自動で揺れる揺り籠などの技術が提案されている(特許文献1、2など)。これら技術では、装置上に乳幼児を寝かせた上で、当該装置の機能を使って機械的に乳幼児を揺らし、あやしたり寝かし付けたりする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平1-97747号公報
【特許文献2】特開平7-275071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記技術においては、乳幼児を置く場所が装置の上であるため、乳幼児が接する場所が固かったり、冷たかったりして、乳幼児にとっては違和感があるものであり、乳幼児がなかなか落ち着かなかったり入眠できなかったりするという問題点があった。
【0006】
また、上記技術においては、装置が規則的・機械的に乳幼児を揺らすことになるため、乳幼児にとってその揺れは違和感があるものとなって、乳幼児がなかなか落ち着かなかったり入眠できなかったりするという問題点もあった。
さらに、上記技術においては、使用者に自分自身の姿勢の良し悪しを検知させるという観点が含まれていないという問題点もあった。
【0007】
そこで、本発明においては、上記の問題点に鑑み、人に抱かれたままの状態であるため違和感を抱かせることなく、乳幼児をあやし、寝かせるための椅子を使用して、使用者に自分自身の姿勢の良し悪しを検知させる姿勢の良し悪し検知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示する姿勢の良し悪し検知方法の一形態は、人の臀部と接する部位である座部と、床と接する部位である接地部と、前記座部及び前記接地部を連結する部位であって、上下方向に伸縮し長さが異なる複数の弾性部材を備える中間部と、を有し、前記座部上に臀部を乗せた前記人の重心の移動に応じ前記中間部に伸び縮み動作を行わせることによって、前記座部が上下方向に揺動可能であり、前記中間部が、前記座部へ弾力を加える該弾性部材の数を変化させることによって、前記座部の上下方向の可動域の中で、前記座部へ加わる弾力の大きさが異なる一の区間と他の区間とができるように前記複数の弾性部材を配置し、前記中間部が、2つの前記弾性部材を有し、前記座部が最上位置から所定の深さだけ沈み込む位置までの所定の区間においては、一の前記弾性部材のみが前記座部へ弾力を加え、前記座部が前記所定の深さ以上沈み込む区間においては、前記一の弾性部材及び他の前記弾性部材が前記座部へ弾力を加えるように前記2つの弾性部材を配置し、前記弾性部材がバネ部材であり、直径の異なる前記バネ部材を、該バネ部材の伸縮方向に中心を揃えて配置し、前記中間部が、前記座部の動きを上下方向に規制するためのものであって、前記座部と連結され、該座部と共に上下方向に変位し、前記バネ部材の伸縮方向の中心位置に配置される棒状のガイド部材を有する椅子を使用する姿勢の良し悪し検知方法であって、前記座部上に臀部を乗せた人の重心の移動に応じ前記中間部に伸び縮み動作を行わせるとき、前記人の頭部・背中・臀部の形成する軸方向が、前記ガイド部材の規制する前記上下方向に近くなるほど、前記伸び縮み動作が滑らかになることによって、前記人に自分自身の姿勢の良し悪しを検知させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
開示する姿勢の良し悪し検知方法は、人に抱かれたままの状態であるため違和感を抱かせることなく、乳幼児をあやし、寝かせるための椅子を使用して、使用者に自分自身の姿勢の良し悪しを検知させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施の形態に係る椅子の正面図(第1状態)である。
図2】本実施の形態に係る椅子の正面図(第2状態)である。
図3】本実施の形態に係る椅子の斜視図(第1状態)である。
図4】本実施の形態に係る椅子の斜視図(第2状態)である。
図5】本実施の形態に係る座部を取り外した椅子の正面図(第1状態)である。
図6】本実施の形態に係る座部を取り外した椅子の正面図(第2状態)である。
図7】本実施の形態に係る座部を取り外した椅子の断面図(第1状態)である。
図8】本実施の形態に係る座部を取り外した椅子の断面図(第2状態)である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係る椅子の構造)
【0012】
図1乃至8を用いて、本実施の形態に係る椅子1の構造について説明する。図1乃至4は椅子1の外観を説明するための図であり、図5乃至8は椅子1の内部構造を説明するために座部2を取り外した状態の図である。
【0013】
椅子1は、乳幼児18を抱いた人20が座り、乳幼児18を抱いたままの状態で人20が体を上下に揺することで、乳幼児18を気持ち良くあやしたり寝かし付けたりするための器具である。乳幼児18は、人20に抱かれたままの状態で上下に揺すられるため、人肌の温もりを感じつつ揺られながら、あやされたり入眠を促されたりする。一方、乳幼児18をあやしたり寝かし付けたりしたい人20は、立った状態ではなく、椅子1に腰を下ろした状態で、乳幼児18を上下に揺らし、あやしや寝かし付けができるので、身体的な負担が小さい。なお、人20は、乳幼児18を抱いていない、単に椅子1に座る人(椅子1を使用する人)であっても良い。
【0014】
図1乃至8で示すように、椅子1は、座部2、接地部4、中間部6を有する。座部2は、人(特に、乳幼児18を抱いた人)20が座る場合に、人20の臀部22が接する部位である。座部2は座面ともいう。また、座部2は、人20が体を上下左右に揺らし重心を移動させることに伴い、上下方向に揺れ動く。
接地部4は、椅子1を床や地面24に載置させるとき、床や地面24に接する部位である。接地部4は、椅子1の脚(足)と呼ばれることもある。
【0015】
中間部6は、座部2と接地部4とを連結する部位である。中間部6は、弾性部材8、ガイド部材12、ガイド部材12のカバー30、動き方向規制部材32を有する。
【0016】
弾性部材8は、複数備えられ、上下方向に伸縮する機能を発揮すると共に、各弾性部材8は長さがそれぞれ異なる。図5乃至8で示すように、弾性部材8は、例えば、弦巻バネ10である。
【0017】
図5乃至8で示すように、弾性部材8は、座部2を下から支え、座部2へ上向きの弾力を加えるように配置される。そして、各弾性部材8の長さが異なるため、座部2が最上位置から所定の深さだけ沈み込む位置までの第1の区間14においては、長さが長い方の弾性部材8のみが座部2へ弾力を加え、座部2が所定の深さ以上沈み込む第2の区間16においては、長さの異なる複数の弾性部材8が座部2へ弾力を加えるように、弾性部材2は配置される。
【0018】
つまり、第1の区間14と第2の区間16とでは、下方から座部2へ弾力を与える弾性部材8の数が異なることになる。当該構成によって座部2は、沈み込み当初、人20へ相対的に弱い反発力を与え、一定以上沈み込んだ後は、人20へ相対的に強い反発力を与えるようになり、その結果、人20へ独特の感触(浮遊感)を与える。この独特の感触(浮遊感)が乳幼児18のあやしや寝付かせ動作に適している。
【0019】
図5乃至8において、弾性部材8は直径が異なる2本の弦巻バネ10で構成されているが、第1の区間14では、相対的に長く内側に配置される1本のバネ10のみが座部2へ弾力を与え、第2の区間16では、内側に配置されるバネ10に加え外側に配置される相対的に短いバネ10も座部2へ弾力を与えるような構成となっている。なお、図5乃至8では、座部2へバネ10が与える力の向き・大きさを安定させるために、2本のバネ10は、バネ10の伸縮方向に中心を揃えて配置されている。
【0020】
図5乃至8で示すように、ガイド部材12は、座部2と連結される棒状の部材であって、座部2の動きを上下方向に規制するために備えられる。また、ガイド部材12は、弾性部材8による伸縮が上下方向に限定されるように規制する部材であると捉えることもできる。ガイド部材12は、バネ部材10の配置に揃え、バネ部材10の伸縮方向の中心位置に配置されることが好適である。
【0021】
図7及び8で示すように、動き方向規制部材32は、ガイド部材12の周囲、かつ、椅子1の接地面24に対し垂直となるように固定的に配置される中空管形状(中空部分の形状は、角柱形でも円筒形でも良い)の部材である。また、動き方向規制部材32の中空部分の断面積は、ガイド部材12と同程度である。ガイド部材12は、動き方向規制部材32の内側を、動き方向規制部材32の成す中空管形状に沿って上下方向に動く。
【0022】
動き方向規制部材32は、ガイド部材12の動作方向を上下方向に規制するための部材であり、ガイド部材12の動作方向が動き方向規制部材32による規制方向からズレた場合、ガイド部材12と動き方向規制部材32との間に摩擦力が生じ、その摩擦力によってガイド部材12の動きが鈍くなる。
【0023】
図7及び8で示すように、ガイドカバー30は、座部2が上位置から下位置へ移動するとき、座部2と共に上位置から下位置へ変位したガイド部材12を覆うための部材であり、中間部6の中央付近において、下向きに突出した形に形成される。ガイドカバー30は、下位置にあるガイド部材12による人20のけがを防止する等の目的がある。
次に、座部2が上下方向へ揺動する動作原理について説明する。
人20が椅子1に座った状態で自身の重心を移動させた場合、座部2は、下位置や上位置に移動し、上下方向に揺動する。
【0024】
このような座部2の揺動運動は、中間部6(特に、弾性部材8)が、人20の重心移動に基づき縮んだり、元の形状に戻ったりすることによって生じるものである。このとき、中間部6(特に、弾性部材8)が縮んだり原形状に戻ったりする弾性力は、乳幼児18及び人20の体重や、乳幼児18が好む揺れ幅に応じて、適宜調整することができる。
(本実施の形態に係る椅子の使用方法)
図1乃至8を用いて、本実施の形態に係る椅子1の使用方法について説明する。
【0025】
乳幼児18をあやしたり寝かせ付けたりしたい人20は、椅子1の座部2に、乳幼児8を抱いたままの状態で腰を下ろす。このとき、座部2は、多少沈み込むことは有っても、所定の位置(高さ)で安定する。また、この安定した位置を第1の区間14における最上位置と考えても差し支えない。
【0026】
次に、人20は、座部2に腰を下ろしたままの状態で、自身の重心を移動させることによって、中間部6に伸び縮み動作を行わせ、それに伴い座部2が上下方向に揺れ動く。このとき、座部2(中間部6)の揺れ幅の大きさは、人20の体の動かし方(重心の移動量)によって、適宜調整することができる。
抱かれた乳幼児18が落ち着いたり寝入るまで、人20は、自身の体を上下に揺らし続け、乳幼児18が落ち着いたり寝入ったら、その上下運動を停止させる。
【0027】
このように椅子1を使用し乳幼児18のあやしや寝かし付けを行うことによって、乳幼児18に違和感を抱かせることなく落ち着かせたり入眠を促したりすると共に、これら動作を行う人20の身体的負担を軽減させることができる。
【0028】
さらに、椅子1は、使用者の姿勢の良し悪しを自己検証(セルフチェック)させ、また、使用者に姿勢の矯正を促すような運動を行わせるためにも使用することができる。使用者は、ひとりで座部2上に座り、使用者の重心を移動させることによって、上下方向に座部2を移動させる。
【0029】
このとき、椅子1は、動き方向規制部材32の中空管形状(バネ10及びガイド部材12)が形成する所定の軸方向に沿った上下方向に座部2の動きを規制している。よって、使用者の重心の移動方向がこの所定の軸方向と一致していない場合、ガイド部材12が動き方向規制部材32の中空管形状の内側と干渉し、バネ10の収縮や復元が妨げられ、座部2が滑らかに上下方向に動かない。逆に、使用者の重心の移動方向が先の所定の軸方向と一致している場合、ガイド部材12が動き方向規制部材32の中空管形状の内側と干渉せず、座部2がスムーズに上下に動く。
【0030】
なお、使用者の重心の移動方向が上記所定の軸方向と一致しているか否かは、使用者の頭部・背中・臀部が形成する軸方向が上記所定の軸方向に一致しているか否か、つまり、使用者が背筋を伸ばせているか(姿勢が良いか)否かに依存する。この現象を利用して、使用者に、自身の姿勢の良し悪しをセルフチェックさせることができ、また、使用者に、座部2がスムーズに上下に動く姿勢を探らせることによって、姿勢の矯正を促す運動を行わせることができる。
【0031】
使用者の姿勢が非常に悪い場合(特に座部2を押し込んだ時)、ガイド部材12と動き方向規制部材32の摩擦によって座部2の上下の動きが止まるので、特に老人使用者の転倒防止に役に立ち、また、老人による使用が容易にもなる。また、球形状のバランスボールは全方向に凹んだり復元したりするが、椅子1は、座部2の動きが接地面24に対し垂直方向のみとなる点も、老人による使用を容易にする。
【0032】
さらに、椅子1は、長さの異なるバネ部材10を備えているため、1本のバネ部材10だけが作用する領域があるため(バネの遊び領域があるため)、使用者の座り始めの段階で座部2の動きを速めることができ、移動方向を確かめる(探る)ことができる。
(総括)
椅子1は、人20に抱かれている安心や人肌の温もりを感じる状態で揺られることにより、乳幼児18を落ち着かせ、また乳幼児18に快適な入眠を促す。
【0033】
椅子1は、乳幼児18をあやしたり寝かせ付けたりする人20が、腰を下ろした状態で、乳幼児18のあやしや寝かし付けを行うことができるため、人20の身体的負担を小さくする。
【0034】
椅子1は、使用者の姿勢の良し悪しを自己検証(セルフチェック)させ、また、使用者に姿勢の矯正を促すような運動を行わせるためにも使用することができる。
【0035】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0036】
1 椅子
2 座部
4 接地部
6 中間部
8 弾性部材
10 バネ部材
12 ガイド部材
14 第1の区間
16 第2の区間
18 乳幼児(子供)
20 乳幼児を抱いた人
22 臀部
24 床や地面
26 座部が上位置にある状態(第1状態)
28 座部が下位置にある状態(第2状態)
30 ガイド部材のカバー
32 動き方向規制部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8